説明

ユーザ認証機構

【課題】特定のウェブページを閲覧できるサービスに予めその携帯端末の端末ID及びメールアドレスを登録しているユーザが、その携帯端末を変更しても、簡単な操作を当該ユーザに求めるだけで認証できるユーザ認証機構を、提供する。
【解決手段】サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブルに予め登録されている当該ユーザの携帯電話6の端末IDを用いる。しかし、登録後に当該ユーザが携帯電話6を変更している場合には、予め登録されている当該ユーザの携帯メールアドレスを用いて認証する。この認証は、第1段階の認証(携帯電話6に対して要求した空メールの送信元アドレスが予め登録されている携帯メールアドレスに一致しているかどうかの認証),及び第2段階の認証(当該携帯メールアドレス宛に確認キーワードを含むURLを記述したメールを送信した後に、当該確認キーワードを含むメッセージが戻ってくるかどうかの認証)によって行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め登録されたユーザの携帯端末からの特定ウェブページに対する閲覧要求に対してのみその閲覧を許可するための認証機構に関する。
【背景技術】
【0002】
本願発明による認証機構は、例えば、メーリングリストサービスにおけるメンバー専用ウェブページの閲覧を許可するための認証に用いられる。
【0003】
メーリングリストサービスは、元々、パソコン間で電子メールの送受信を行わしめるシステムが提供するサービスとして始められたものであり、特定の電子メールアドレス(メーリングリストアカウント,以下、「MLアカウント」という)に、複数のユーザの個人電子メールアドレスを関連付けてリスト化し、リスト化されている何れかの個人電子メールアドレスから発信されたMLアカウント宛ての電子メールを、リスト化されている全ての個人電子メールアドレス宛に転送するサービスである。ここに、何れかのMLアカウントに自己の個人アドレスがリスト化されている個人を、当該MLアカウントによって標章される「メーリングリスト(ML)」の「メンバー」と称する。また、何れかのメーリングリストに登録されているメンバーを、当該メーリングリストサービスの「ユーザ」と称する。
【0004】
かかるメーリングリストのサービスにおいては、個々のメーリングリスト毎に、過去に送受信されたメールの内容(テキスト)を保存しておくとともに、各メンバーから閲覧要求される毎にその内容を応答する(閲覧させる)ためのウェブページが用意されていることが多い。従来のパソコン間でのメーリングリストサービスを提供するシステムにおいては、各メーリングリスト専用のウェブページに、そのメーリングリストのメンバーがアクセス要求して来た場合には、当該メーリングリストに関して予め登録されている当該メンバーのID及びパスワードの入力及び送信を求め、これに応じてメンバーが操作するパソコンから送信されてきたID及びパスワードの組合せに基づいて、当該メンバーが真に当該メーリングリストのメンバーであることを認証して、当該ウェブページに対するアクセス(閲覧)を許可していた。
【0005】
近年、携帯電話のネットワークアクセス機能の向上により、携帯電話間で電子メールの送受信を行わしめるシステムにおいても、上述したウェブページの利用を含むメーリングリストのサービスの提供が、一般化してきている。なお、パソコン間での電子メールの送受信がSMTPプロトコル及びPOPプロトコルを用いるのに比べて、携帯電話間での電子メール送受信は、各通信会社の独自プロトコルによって行われ、メールサーバが電子メールを受信すると直ちに電子メールを直接宛先の携帯電話(即ち、当該電子メールの宛先アドレスに対して、予め対応付けられている端末IDを有する携帯電話)に転送される。そのため、メーリングリストのサービスにおいても、当該独自プロトコルに従って電子メールの転送がなされるので、トラフィックの増大に因るレスポンスの悪化やパケット数の増大に因る通信料金の高騰を防止すべく、メーリングリストサービスを司るシステムは、メンバーから受信した電子メールから、ファイルサイズが大きい添付ファイル(例えば、画像ファイル)を削除して転送することが一般的である。このようにして個々の電子メールから削除されたファイルは当該メーリングリスト専用のウェブページにおいて公開され、電子メールを受信した各メンバーが個別に当該ウェブページにアクセスすることによって閲覧が可能となるように、構成されている。
【0006】
従って、携帯電話間でのメーリングリストサービスにおいては、各メーリングリスト専用のウェブページによる添付ファイルの公開が殆ど必須であり、そのため、各メーリングリストに基づく電子メールを受信した各メンバーがレスポンス良く当該メーリングリスト専用のウェブページにアクセスできるように、アクセス元の携帯電話が当該メーリングリストのメンバーが操作するものであるかどうかを迅速に認証できる認証の仕組みが必要となる。
【0007】
そのため、従来における携帯電話間でのメーリングリストサービスにおいては、個々の携帯電話が一意に有している端末IDを、各メーリングリストにリスト化されているメンバーの電子メールアドレスに対応付けて登録しておき、何れかの携帯電話から何れかのメーリングリスト専用のウェブページに対してアクセス要求がなされた場合には、当該アクセス要求のメッセージのヘッダからその携帯電話の端末IDを抽出し(通信会社が採用しているプロトコルによってはヘッダに端末IDが含まれていない場合もあるか、ヘッダに端末IDが含まれていない場合には、改めて、当該メッセージ送信元携帯電話に対して端末IDの送信を要求する)、当該メーリングリストに関して当該端末IDが登録されている場合には、メンバーからの閲覧要求であると判断して、その画面データを応答する(当該ウェブページにて公開されている添付ファイルの閲覧を許す)認証機構が、多く採用されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、携帯電話の端末IDを個人識別情報として利用する認証機構を採用した場合、メンバーが携帯電話機を変更(所謂機種変更)すると、当該メンバーは、たとえ交換後の携帯電話によってメーリングリストに基づく電子メールの送受信ができたとしても、当該メーリングリスト専用のウェブページにはアクセスすることができない。この場合、メーリングリストサービスを提供しているサービス提供者に対してオンライン又はオフラインにより携帯電話の機種変更の事実を申告することによって、登録されている端末IDの変更を申請すれば、変更後の携帯電話によって当該メーリングリスト専用ページに再びアクセスできるようになるが、かかる手続きをメンバーであるサービス受給者が主体的に行わなければならないとすると煩雑であり、また、申告の手続きが複雑であったり人手を介在させたりすると、端末IDの変更のレスポンスが悪化してサービス受給者にストレスを掛けてしまい、何れにしても、サービス利用率を悪化させる原因となる。
【0009】
なお、かかる専用ウェブページに対するアクセス許可をするための認証は、メーリングリストサービスに固有ではなく、かかる専用ウェブページを携帯電話に閲覧させるあらゆるサービスにおいて適用可能であるので、かかる問題も、メーリングリストサービスに固有ではない。
【0010】
また、かかるサービスは、通話機能を有する携帯電話に限らず、通話機能を省いた通信カード,PDA(Personal Digital Assistance)にも提供可能であるので、かかる問題も、携帯電話固有ではなく、かかる認証方式を採用できるあらゆる携帯端末において生じうる。
【0011】
そこで、本願発明の課題は、特定のウェブページを閲覧できるサービスに予めその携帯端末の端末ID及びメールアドレスを登録しているユーザが、その携帯端末を変更した後に、当該ウェブページの閲覧を要求した時に、その携帯端末を通じて簡単な操作を当該ユーザに求めるだけで、当該携帯端末が当該ユーザの操作するものであることを識別し、当該ウェブページの閲覧を許すことができる認証機構を、提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するために案出された本発明による認証機構は、夫々固有の端末ID及び電子メールアドレスを割り当てられているとともにインターネット閲覧機能及び電子メール送受信機能を有する複数の携帯端末から所定のウェブページの閲覧要求を受信した場合に、当該ウェブページの画面データを応答するために当該携帯端末を操作するユーザを認証するためのユーザ認証機構であって、個々のユーザ毎に、当該ユーザの携帯端末の前記端末ID及び前記電子メールアドレスを記録している記憶装置と、何れかの携帯端末から送信された前記ウェブページの閲覧要求メッセージを受信すると、当該携帯端末から前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、当該端末ID取得手段によって取得した前記端末IDが前記記憶装置に登録されている場合には、前記ウェブページの画面データを応答し、かかる端末IDが前記記憶装置に登録されていない場合には、当該携帯端末に対して電子メールの送信を要求し、当該要求に応じて前記携帯端末が送信した電子メールを受信すると、当該電子メールの送信元アドレスが前記記憶装置に登録されている場合にのみ前記ウェブページの画面データを応答する認証手段とを、備えることを特徴とする。
【0013】
このように構成されると、記憶装置に自己の携帯端末の端末ID及び電子メールアドレスを登録しているユーザが、登録後において携帯端末を変更していないならば、認証手段は、端末ID取得手段が取得した端末IDが記憶装置に記憶されていると判断するので、そのまま、閲覧請求されたウェブページの画面データを応答する。これに対して、ユーザが登録後において携帯端末を変更した場合には、認証手段は、端末ID取得手段が取得した端末IDが記憶装置に記憶されていないと判断するが、その場合には、当該携帯端末に対して電子メール送信を要求し、これに応じて携帯端末が送信して来た電子メールの送信元アドレスが記憶装置に登録されているかどうかをチェックするので、かかる電子メールアドレスが記憶装置に登録されている場合には、登録されているユーザからの閲覧要求であると判断して、画面データを応答することができる。このように、本願発明によると、ユーザが携帯端末を変更した場合でも、ユーザは、認証機構からの要求に応じて電子メールを当該認証機構へ送信するだけで、認証を受けることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
1.以下、図面に基づいて、本発明による認証機構を採用した携帯電話間でのメーリングリストサービスを提供するシステムを含むコンピュータネットワークの実施形態を、説明する。なお、以下の実施形態は、メーリングリストサービスを提供するサービス提供者が携帯電話インターネット網を運営する通信業者とは別人(別法人)であることを前提に、当該サービスを司るホストコンピュータを携帯インターネット網の外側に配置するものとしたが、上述したサービス提供者は通信業者と同一人(同一法人)であっても良く、その場合には、当該サービスを司るホストコンピュータは、携帯インターネット網内部に配置される。
2.システム構成
図1は、本発明の実施の形態であるコンピュータネットワークの概略構成を示すブロック図である。この図1に示されているように、このコンピュータネットワークは、各ISP(Internet Service Provider:サービス提供者)が運営するネットワークL上に存在する各種サーバの一部であるサービス用ホストコンピュータ1,認証用ホストコンピュータ2,及びルータ4と、インターネット網(一次プロバイダ,バックボーン,二次プロバイダ,多数の地上局と交換局等から構成される携帯インターネット網)Nと、各通信会社によって運営されている複数の携帯インターネット網(多数の地上局,これら各地上局に有線接続されているとともに階層構造的に相互に有線接続された複数の交換局,インターネットNとのゲートウェイ,等からなる通信網)Mと、各携帯インターネット網Mを構成する何れかの地上局と無線接続されるとともにその携帯インターネット網M,インターネットN及びルータ4を通じてホストコンピュータ1,2にアクセス可能な多数の携帯電話(図1においては二台のみ図示)6,6’とから、構成されている。
【0015】
図1に示された携帯電話6,6’は、通常構成(即ち、プログラムを格納する外部メモリ,プログラムを実行する処理装置,処理装置がプログラムを実行する際の作業領域が展開されるメインメモリ,利用者がデータを入力するためのキーボード,処理装置の処理結果を画面表示するためのディスプレイ,携帯インターネット網Mを構成する地上局との間でパケットの授受を行う無線装置,デジタルカメラ等を含む)のインターネット接続機能付きの、携帯電話機である。当該携帯電話6の外部メモリに格納されて処理装置によって実行されるプログラムには、インターネットN上に存在するコンテンツ提供用のサーバ(ホストコンピュータ1を含む)に対してウェブページ(画面)の画面データや各種コンテンツのデータを要求し、要求に応じて受信した各種データを解析してディスプレイ上にウェブページ(画面)や各種コンテンツを表示するブラウザプログラムや、ユーザの操作に応じて電子メールを生成して携帯インターネット網Mに向けて送信させたり携帯インターネット網Mから受信した電子メールの内容をディスプレイに表示させるメーラプログラムが、含まれている。これらのブラウザプログラムやメーラプログラムの機能は公知であるので、その詳細説明は省略する。
【0016】
なお、かかる携帯電話6,6’には、当該ISPと契約を交わすことによって当該ISPが提供する各種サービス(コンテンツ提供サービス等)を受ける会員となった者(以下、「会員」と称する)が所有乃至賃借するものもあるが、会員以外の者が所有乃至賃借するものも含まれる。即ち、当該システムによって提供されるメーリングリストサービスは、メーリングリストの開設権限は会員のみに限られるが、一旦開設されたメーリングリストには会員以外の者をも登録でき、これら会員以外の者にも提供されるサービスとなっている。
【0017】
サービス用ホストコンピュータ1は、実際には、当該ISPが運営するネットワーク上に存在する複数のサーバ装置である。このようなサーバ装置には、メールサービスを提供するもの、会員に対してコンテンツを提供するコンテンツ提供サービスを提供するもの、会員管理サービスを提供するもの、提供されたサービスに対する課金を会員に対して行うもの等が、含まれている。但し、ここでは、説明を簡略化させるために、これらのサービス用ホストプログラムが、一台のサービス用ホストコンピュータ1上で実行されるものとして、説明を行う。
【0018】
このサービス用ホストコンピュータ1は、互いにバスBによって接続されたCPU10,通信アダプタ11,メモリ12及びハードディスク13から、構成されている。これらのうち、CPU10は、このサービス用ホストコンピュータ1全体の制御を行う中央処理装置(コンピュータ)である。また、メモリ12は、CPU10が各種処理を実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。また、通信アダプタ11は、ISP内のネットワーク(LAN)とのインタフェースであり、ルータ4を通じてインターネットNに繋がる専用線に接続され、また、当該ISP内の他のホストコンピュータ2と接続されている。
【0019】
ハードディスク13は、CPU20によって読み出されて実行される各種プログラム及び各種データを格納している記憶装置である。
【0020】
このハードディスク13が格納している各種プログラムには、上述した各種機能を果たすためのプログラム(例えば、WWWサーバプログラム14,このWWWサーバプログラムと連携して各種サービスを提供するための多種多数のサービス用ホストプログラム15,各携帯電話インターネット網Mを構成する通信会社のメールサーバから転送された電子メールを受信したり、メーリングリストサービスに基づく電子メールを各通信会社のメールサーバを通じて当該メーリングリストに電子メールアドレスが登録されている携帯電話へ送信したり、自ら電子メールを生成して宛先の携帯電話へ送信するメールサーバプログラム16)が、含まれている。これらプログラム14〜16による処理内容については、図11乃至図20のフローチャートを参照して、後で詳しく説明する。
【0021】
また、このハードディスク13が格納している各種データには、WWWサーバプログラム14又は各サービス用ホストプログラム15を実行しているCPU10によって読み出されてそのまま若しくは適宜加工された上で各携帯電話6へ送信される多数の画面データ17(図22乃至図41の画面例を参照),各サービス用ホストプログラム15によって参照されるとともに適宜情報が登録される多数のテーブル18(図3乃至図10のデータ構造図を参照),メールサーバ16によって受信された電子メール,とりわけ、メーリングリストサービスに基づいて受信された電子メール及びその添付ファイルが、含まれている。
【0022】
なお、各画面データ17及び各テーブル18のデータ構造については、WWWサーバプログラム14及び各サービス用ホストプログラム15に基づいてCPU10が実行する処理内容とともに、後において詳しく説明する。
【0023】
また、ハードディスク13内において、電子メールは、専用の格納領域であるML収容ディレクトリ19に格納されている。このML収容ディレクトリは、複数層のサブディレクトリに細分化されることによって、論理的には、ツリー状の階層構造を有している。そして、各層のサブディレクトリは、夫々、当該メーリングリストサービスに基づく電子メールであるか否か,メーリングリスト番号,投稿番号(各メーリングリストにおいて個々の電子メールを識別するための番号),等により区分されている。そして、末端のサブディレクトリ内に、対応する電子メールのテキストファイル及び添付ファイルが収容されている。従って、このML収容ディレクトリ19内においては、当該メーリングリストサービスに基づく電子メールであるか否か,メーリングリスト番号,投稿番号,等に従ってパス(ツリーの枝)を辿ることによって、目的とする電子メールのテキストファイル及び添付ファイルにアクセスできるようになっている。
【0024】
認証用ホストコンピュータ2は、サービス用ホストコンピュータ1からの依頼に基づいてアクセス元携帯電話6を操作している者が当該ISPにおいて当該サービスの受給者として予め登録されている会員であるか否かを認証するための認証サービスを実行するホストコンピュータである。
【0025】
この認証用ホストコンピュータ2も、サービス用ホストコンピュータ1と同様に、互いにバスBによって接続されたCPU20,通信アダプタ21,メモリ22及びハードディスク23から、構成されている。これらのうち、CPU20は、この認証用ホストコンピュータ2全体の制御を行う中央処理装置(コンピュータ)である。また、メモリ22は、CPU20が各種処理を実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。また、通信アダプタ21は、ISP内のネットワーク(LAN)とのインタフェースであり、ルータ4を通じてインターネットNに繋がる専用線に接続され、また、当該ISP内の他のホストコンピュータ1と接続されている。
【0026】
ハードディスク23は、CPU20によって読み出されて実行される各種プログラム及び各種データを格納している記憶装置である。このハードディスク23が格納している各種プログラムには、認証サーバプログラム24が、含まれている。この認証サーバプログラム24による処理内容については、図21のフローチャートを参照して、後で詳しく説明する。また、このハードディスク23が格納している各種データには、図2に示すデータ構造を有するISP会員テーブル25が含まれている。図2に示すように、このISP会員テーブル25は、各会員に夫々対応した多数のエントリを有し、各エントリは、夫々、対応する会員のIDを記録するための「会員ID」フィールド,対応する会員のパスワードを記録するための「パスワード」フィールド,対応する会員の氏名を示す「氏名」フィールド,対応する会員の住所を示す「住所」フィールド,対応する会員にサービス提供の代価を課金するための情報(クレジットカード番号等)を記録するための「課金情報」フィールド,対応する会員が操作する携帯電話(会員が所有又は賃借している携帯電話のうち電子メールを送受信するために主として用いている携帯電話のことをいう,以下同じ)に対して通信業者から割り当てられた電子メールアドレス(即ち、当該通信業者のメールサーバにおいて、当該携帯電話の端末IDと対応付けられて登録されている電子メールアドレス,以下、「携帯メールアドレス」と称する)を記録するための「携帯メールアドレス」フィールド,等から、構成されている。
3.処理内容
次に、以上のようなシステム構成を有する本実施形態のコンピュータネットワークにおいて、サービス用ホストコンピュータ1及び認証用ホストコンピュータ2が、インターネットN及び複数の通信会社が運営している複数の携帯インターネット網Mを通じて、多数の携帯電話6の間でメーリングリストサービスを実現するために、WWWサーバプログラム14,サービス用ホストプログラム15及びメールサーバプログラム16に従って実行する処理,及び認証用ホストコンピュータ2が認証サーバプログラム24によって実行する処理を、図11乃至図21のフローチャートに基づいて説明する。なお、これらフローチャートに表された処理の内容は多岐に亘るので、便宜上、処理内容を以下のような項目に区分して、以下の説明を行う。
【0027】
3−1.サービス要求メッセージ受信により開始される処理
(1)会員にメーリングリストを開設させるために実行される処理
(2)メーリングリストに登録されたユーザが他のユーザを招待するための処理
(3)ユーザにログインさせるために実行される処理
(4)マイページ又はメンバートップ画面を表示した状態から要求される処理
3−2.メール確認要求メッセージ受信により開始される処理
3−3.参加要求メッセージ受信により開始される処理
3−1.サービス要求メッセージ受信により開始される処理
先ず最初に、会員ないし各メーリングリストに登録された当該メーリングリストサービスのユーザ(何れかのメーリングリストのメンバー)が操作する携帯電話6から送信された当該メーリングリストサービスのトップページのURL宛てのリクエストメッセージ(サービス要求メッセージ)を、当該サービス用ホストコンピュータ1が受信することによって開始する処理を、説明する。なお、このサービス要求メッセージは、会員ないしユーザが、自己が操作する携帯電話6の図示せぬ処理装置に対してブラウザプログラムを実行させた状態で、当該メーリングリストサービスのトップページのURLを入力(ないし、当該メーリングリストサービスのトップページにリンクされたアイテムを操作)することにより、携帯インターネット網M及びインターネットNを通じて、サービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0028】
このサービス要求メッセージを受信したサービス用ホストコンピュータ1のCPU10(以下、単に、「サービス用ホストコンピュータ1」と表記する)は、WWWサーバ14及びサービス用ホストプログラム15に従って、図11に示す処理をスタートする。なお、この処理は、サービス要求メッセージを送信してきた携帯電話6毎に並行実行される。
【0029】
そして、スタート後最初のS001では、サービス用ホストコンピュータ1は、図22に示すサービストップ画面を携帯電話6のディスプレイ上に表示させるための画面データ17を、上記メッセージ送信元の携帯電話6へ送信する。このサービストップ画面には、ログインボタン30及び「つくる」ボタン32とともに、当該携帯電話6の操作者が入力装置を操作して文字列を入力可能なローカルパート欄31が含まれており、この画面データには、ログインボタン30が操作されるとログイン要求メッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させるとともに、任意の文字列がローカルパート欄31に入力された状態で「つくる」ボタン32が操作されると当該文字列を希望ローカルパートを意味するパラメータとする開設要求メッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。
【0030】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS002において、携帯電話6から何れかのメッセージを受信するのを待つ。そして、ログイン要求メッセージを受信すると処理をS003へ進め、開設要求メッセージを受信すると処理をS101へ進める。なお、S003以下の処理については、「(3)ユーザにログインさせるために実行される処理」として説明し、S101以下の処理については、「(1)会員にメーリングリストを開設させるために実行される処理」として説明する。
(1)会員にメーリングリストを開設させるために実行される処理
S101では、サービス用ホストコンピュータ1は、メーリングリスト情報テーブル(図3)を参照する。このメーリングリスト情報テーブルは、図3に示すように、当該メーリングリストサービスに基づいて開設された各メーリングリストに夫々対応したエントリを有し、各エントリは、夫々、対応するメーリングリストに対して一意に付されたシリアル番号であるメーリングリスト番号を記録する「メーリングリスト番号」フィールド,そのメーリングリストに割り当てられたMLアカウントのローカルーパートを記録する「メーリングリストアカウント」フィールド,そのメーリングリストを開設した会員のユーザ番号(当該メーリングリストサービスの受給者として登録された「ユーザ」に対して一意に付されたシリアル番号)を記録するための「管理者番号」フィールド,等から、構成されている。
【0031】
次のS102では、サービス用ホストコンピュータ1は、メーリングリスト情報テーブル(図3)内の何れかのエントリの「メーリングリストアカウント」フィールドに、受信した開設要求メッセージ中に含まれるパラメータと同じローカルパートが既に登録されているか否かをチェックする。そして、同じローカルパートが既に登録されている場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S103において、開設アラート画面を表示させる画面データを携帯電話6へ応答する。図23に示すように、この開設アラート画面には、携帯電話6の操作者が入力した希望ローカルパートが既存のメーリングリストに割当済みである旨の文章,並びに、サービストップ画面と同様の「つくる」ボタン33及びローカルパート欄34が含まれているとともに、その画面データには、任意の文字列がローカルパート欄34に入力された状態で「つくる」ボタン33が操作されると当該文字列を希望ローカルパートを意味するパラメータとする開設要求メッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、S103を完了すると処理をS002に戻し、携帯電話6から再度開設要求メッセージが送られてくるのを待つ。
【0032】
これに対して、同じローカルパートが未だ登録されていないとS102にて判断すると、サービス用ホストコンピュータ1は、S104において、認証用ホストコンピュータ2に対して、認証処理の実行を依頼する。
【0033】
図21は、認証依頼を受けた認証用ホストコンピュータ2のCPU20(以下、単に「認証用ホストコンピュータ2」と記載する)が認証サーバプログラム24に従って実行する処理を示すフローチャートである。認証用ホストコンピュータ2は、認証処理を開始して最初のS701において、認証画面を表示させるための画面データを送信する。図24に示すように、この認証画面には、携帯電話6の操作者が入力装置を操作して文字列を夫々入力可能なID欄35,パスワード欄36及び認証ボタン37が含まれており、この画面データには、認証ボタン37が操作されると、ID欄35及びパスワード欄36に夫々入力された文字列を夫々ID及びパスワードとして含むメッセージを認証用ホストコンピュータ2へ送信させる設定(タグ)が含まれている。
【0034】
そのため、認証用ホストコンピュータ2は、次のS702において、携帯電話6からメッセージを受信するのを待つ。そして、かかるメッセージを受信すると、認証用ホストコンピュータ2は、次のS703において、ISP会員テーブル25を参照する。
【0035】
次のS704では、携帯電話6は、S702にて受信したメッセージに含まれるID及びパスワードと同じ組合せがISP会員テーブル25の何れかのエントリに登録されているかどうかをチェックする。そして、かかるID及びパスワードの組合せがISP会員テーブル25に登録されている場合には、認証用ホストコンピュータ2は、処理を終了する。その結果、サービス用ホストコンピュータ1が実行している処理も中断することになるので、非会員に対しては、それより先の処理が拒絶されることになる。
【0036】
これに対して、かかるID及びパスワードの組合せが会員管理DB34に登録されている場合には、認証用ホストコンピュータ2は、認証が成功した旨を引数として、サービス用ホストコンピュータ1へ処理を返す。すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理を更に進めることが可能となる。
【0037】
処理をS104からS105へ進めたサービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)を参照する。このユーザテーブルは、図4に示すように、当該メーリングリストサービスの受給者である各「ユーザ」に夫々対応したエントリを有し、各エントリは、夫々、対応する「ユーザ」に対して一意に付されたシリアル番号であるユーザ番号を記録する「ユーザ番号」フィールド,対応する「ユーザ」が操作する携帯電話に対して通信業者から割り当てられた携帯メールアドレスを記録する「メールアドレス」フィールド,対応する「ユーザ」が操作する携帯電話の端末IDを記録する「端末ID」フィールド,対応する「ユーザ」が会員である場合にその会員IDを記録する「会員ID」フィールド,等から、構成されている。即ち、当該ユーザテーブル(図4)を格納しているハードディスク13が、記憶装置(第1の記憶装置)に相当する。
【0038】
次のS106では、サービス用ホストコンピュータ1は、要求元携帯電話6の端末IDを当該携帯電話6からそれまでに受信したメッセージのヘッダから端末IDを抽出し(ヘッダに端末IDが含まれていない場合には、別途当該携帯電話6に対して端末IDの送信を要求し)、このようにして取得した端末IDが既にユーザテーブル(図4)中の何れかのエントリの「端末ID」フィールドに既に登録されているか否かをチェックする。そして、端末IDが既に登録済みの場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S107において、ユーザテーブル(図4)における当該端末IDが記録されているのと同じエントリに会員IDが登録されているものの、登録されている会員IDとS104にて認証した会員IDとが異なっているか否かを、チェックする。そして、ユーザテーブル(図4)における当該端末IDが記録されているのと同じエントリに会員IDが登録されていない場合,及び、当該端末IDが記録されているのと同じエントリに登録されている会員IDとS104にて認証した会員IDとが一致している場合には、処理をS110へ進め、それ以外の場合には、処理をS108へ進める。
【0039】
S108が実行される場合とは、即ち、携帯電話6を操作している会員はS104にて認証された会員IDの他に別の会員IDを有しており、過去に、当該他の会員IDを用いて当該メーリングリストサービスを利用していたという状況である。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、当該他の会員IDによって認証処理を受けさせるべく、再ログイン画面を表示させるための画面データを送信する。図25に示すように、この再ログイン画面には、再ログインボタン38が含まれており、この画面データには、再ログインボタン38が操作されると、再ログイン要求メッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が含まれている。
【0040】
そして、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS109において携帯電話6から再ログイン要求メッセージを受信するのを待ち、再ログイン要求メッセージを受信すると、処理をS104に戻す。
【0041】
一方、S110では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)における当該端末IDが記録されているのと同じエントリに会員IDが登録されていない場合であるか、当該端末IDが記録されているのと同じエントリに登録されている会員IDとS104にて認証した会員IDとが一致している場合であるかをチェックする。
【0042】
ユーザテーブル(図4)における当該端末IDが記録されているのと同じエントリに会員IDが登録されていない場合とは、即ち、携帯電話6を操作している会員は過去に自らメーリングリストを開設することなく当該メーリングリストサービスを利用していたが今回初めて自らメーリングリストを開設したという状況である。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、S111において、ユーザテーブル(図4)における当該端末IDが記録されているのと同じエントリの「会員ID」フィールドにS104にて認証された会員IDを追記した後に、処理を129へ進める。
【0043】
これに対して、当該端末IDが記録されているのと同じエントリに登録されている会員IDとS104にて認証した会員IDとが一致している場合とは、即ち、携帯電話6を操作している会員は過去に自らメーリングリストを開設したことがあるというという状況である。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)の更新をすることなく、処理をそのままS129へ進める。
【0044】
これに対して、端末IDが未登録であるとS106にて判断した場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S112において、S104にて認証した会員IDがユーザテーブル(図4)に登録済みであるか否かをチェックする。
【0045】
S104にて認証した会員IDがユーザテーブル(図4)に登録済みである場合とは、即ち、携帯電話6を操作している会員は過去に自らメーリングリストを開設したことがあるがその後に携帯電話6を機種変更したという状況である。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS113へ進め、携帯端末情報更新画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図26に示すように、この携帯端末情報更新画面には、再登録ボタン39が含まれており、その画面データには、再登録ボタン39が操作された場合に再登録要求メッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が含まれている。
【0046】
そして、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS114において携帯電話6から端末情報登録要求メッセージを受信するのを待ち、端末情報登録要求メッセージを受信すると、S115において、ユーザテーブル(図4)における当該会員IDが記録されているのと同じエントリの「端末ID」フィールドに当該携帯電話6の端末IDを上書きしてから、処理をS129へ進める。
【0047】
これに対して、S104にて認証した会員IDがユーザテーブル(図4)に未登録である場合とは、即ち、携帯電話6を操作している会員は、過去に当該メーリングリストサービスを利用したことがないか、過去に別の携帯電話6を用いて自らメーリングリストを開設することなく当該メーリングリストサービスを利用していたかの何れかである。そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS116へ進める。
【0048】
S116では、サービス用ホストコンピュータ1は、認証用ホストコンピュータ2と通信して、ISP会員テーブル25から、S104にて認証した会員IDが記録されているのと同じエントリに記録されている携帯メールアドレスを取得することを、依頼する。認証用ホストコンピュータ2は、この依頼を受けて、かかる携帯メールアドレスをISP会員テーブル18から読み出すことを試み、読み出せた場合には、読み出せた携帯メールアドレスをサービス用ホストコンピュータ1に応答する。但し、ISP会員テーブル25において携帯メールアドレスは任意項目であるので、かかる携帯メールアドレスが登録されていない場合もある。その場合には、認証用ホストコンピュータ2は、取得できなかった旨をサービス用ホストコンピュータ1に応答する。
【0049】
S117では、サービス用ホストコンピュータ1は、S104にて認証した会員ID,S002にて受信した開設要求メッセージに含まれているローカルパート,及び、携帯電話6の端末IDを、アカウント一時テーブル(図5)に登録する。このアカウント一時テーブルは、図5に示すように、これら会員ID,ローカルパート,端末ID等の情報を互いに対応付けて一時的に記憶するテーブルである。
【0050】
次のS118では、サービス用ホストコンピュータ1は、S116の処理結果として、認証用ホストコンピュータ2から携帯メールアドレスを取得できたか否かをチェックする。そして、かかる携帯メールアドレスを取得できた場合には、S119において、一意に生成したユーザ番号,認証用ホストコンピュータ2から取得した携帯メールアドレス,携帯電話6の端末ID,S104にて認証した会員ID等の情報を記録した新規エントリを、ユーザテーブル(図4)に登録する。S119を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS129へ進める。
【0051】
これに対して、認証用ホストコンピュータ2から携帯メールアドレスを取得できなかった場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S120において、メールアドレス確認画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図27に示すように、このメールアドレス確認画面には、空メール送信ボタン40が含まれており、その画面データには、空メール送信ボタン40が操作された場合にメーラプログラムを起動してサービス用ホストコンピュータ1宛ての空メールの送信準備をさせる設定(タグ又はスクリプト)が含まれている。なお、メーラプログラムの通常の機能により、当該空メールのヘッダには、送信元メールアドレスとして、当該携帯電話6の携帯メールアドレスが記述される。携帯電話6の操作者が、メーラプログラムの機能に従って、送信操作を行うと、この空メールが、サービス用ホストコンピュータ1へ宛てて送信される。
【0052】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、続くS121において、携帯電話6から上述した空メールを受信するのを待つ。そして、かかる空メールを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS122へ進める。
【0053】
S122では、サービス用ホストコンピュータ1は、受信した空メールのヘッダに記述されている送信元メールアドレスに対して所定の変換処理を施すことによって確認キーワードを生成する。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、生成した確認キーワードとその元となったメールアドレスを、新規ユーザ一時テーブル(図6)に登録する。この新規ユーザ一時テーブルは、図6に示すように、これら確認キーワード及びメールアドレスを互いに対応付けて記憶するテーブルである。S122を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS123へ進める。
【0054】
S123では、サービス用ホストコンピュータ1は、S121にて受信した空メールの送信元メールアドレス宛(即ち、携帯電話6宛)に、S122にて生成した確認キーワードをパラメータとした自己宛のURL(登録用URL)をリンクアイテムとして記述した電子メールを返信する。この電子メールを受信した携帯電話6において、操作者がメーラプログラムを起動してこの電子メールを開封すると、メーラプログラムの機能により、登録用URLを操作可能となり、操作者が当該登録URLを操作すると、ブラウザプログラムの機能により、当該登録用URLを指定したメッセージがサービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0055】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、続くS124において、携帯電話6から上述したメッセージを受信するのを待つ。そして、かかるメッセージを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS125へ進める。
【0056】
S125では、サービス用ホストコンピュータ1は、認証用ホストコンピュータ2に対して、改めて、認証処理の実行を依頼する。依頼を受けた認証用ホストコンピュータ2は、上述したように、図21に示す認証処理を実行する。
【0057】
認証が成功した場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS125からS126へ進める。このS126では、サービス用ホストコンピュータ1は、新規ユーザ一時テーブル(図6)においてS124にて受信したメッセージ中に含まれる確認キーワードに対応付けられているメールアドレスを特定する。以上により、当該メールアドレスが、単に携帯電話6に設定されているだけでなく、実際に携帯インターネット網M内で通用しているものであることが確認されたことになる。
【0058】
次のS127では、サービス用ホストコンピュータ1は、アカウント一時テーブル(図5)において、S125にて認証した会員IDに対応付けられているローカルパートを特定する。
【0059】
次のS128では、サービス用ホストコンピュータ1は、一意のユーザ番号,S126にて特定したメールアドレス,当該携帯電話6の端末ID,S123にて特定した会員IDを記録した新規エントリを、ユーザテーブル(図4)に登録する。S128を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS129へ進める。
【0060】
S129では、サービス用ホストコンピュータ1は、開設確認画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図28に示すように、この開設確認画面には、携帯電話6の操作者が入力した希望ローカルパートを含むMLアカウントの記述,並びに、当該MLアカウントでのメーリングリストの作成を確定するために操作されるOKボタン41,ローカルパートを変更するために操作される「つくる」ボタン43及び変更後のローカルパートが入力されるローカルパート欄42が含まれているとともに、その画面データには、OKボタン41が操作されるとその旨を示すメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定及び任意の文字列がローカルパート欄42に入力された状態で「つくる」ボタン43が操作されると当該文字列を変更ローカルパートを意味するパラメータとするメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。
【0061】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS130において、携帯電話6からメッセージが送られてくるのを待つ。そして、携帯電話6からのメッセージを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、S131においてメーリングリスト情報テーブル(図3)を参照する。
【0062】
次のS132では、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯電話6から最新に取得した希望ローカルパート(S130にて受信したメッセージ中に変更ローカルパートが含まれている場合には、当該変更ローカルパート)が、メーリングリスト情報テーブル(図3)内の何れかのエントリの「メーリングリストアカウント」フィールドに既に登録されているか否かを、チェックする。そして、同じローカルパートが既に登録されている場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S133において、開設アラート画面を表示させる画面データを携帯電話6へ応答してから、処理をS130に戻す。
【0063】
これに対して、同じローカルパートが未だメーリングリスト情報テーブル(図3)の何れのエントリにも登録されていない場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S134において、一意のメーリングリスト番号,携帯電話6から最新に取得したローカルパート,及び当該携帯電話6を操作する会員についてユーザテーブル(図4)に登録されているユーザ番号(管理者番号)を記録した新規エントリを、メーリングリスト情報テーブル(図3)に登録する。それとともに、サービス用ホストコンピュータ1は、上記メーリングリストに新規登録したエントリ中のメーリングリスト番号に当該携帯電話6を操作する会員についてユーザテーブル(図4)に登録されているユーザ番号を対応付けて、メーリングリストリレーションテーブル(図7)に登録する。図7に示すように、このメーリングリストリレーションテーブルは、各メーリングリストのメーリングリスト番号に対して、そのメーリングリストのメンバーである全ユーザのユーザ番号を対応付けて記憶するテーブルである。このメーリングリストリレーションテーブル(図7)とメーリングリスト情報テーブル(図3)との組合せを格納しているハードディスク13が、第2の記憶装置に相当する。S134を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS135へ進める。
【0064】
S135では、サービス用ホストコンピュータ1は、開設完了画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図29に示すように、この開設完了画面にはメンバートップボタン44,マイページボタン45,招待ボタン46,及び、入力装置を操作することによって一個ないし複数のメールアドレスを記入できる招待アドレス記載欄47が含まれており、その画面データには、各ボタン44,45が操作されると操作されたボタンを示すパラメータを含むメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ),及び、招待アドレス記載欄47に一個乃至複数のメールアドレスが入力されている状態で招待ボタン46が操作されると、招待アドレス記載欄47に入力されている各メールアドレスをパラメータとして含むメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS136において、携帯電話6から何れかのメッセージを受信するのを待つ。 そして、サービス用ホストコンピュータ1は、メンバートップボタン44が操作された旨を含むメッセージを受信すると、処理をS012へ進め、マイぺージボタン45が操作された旨を含むメッセージを受信すると処理をS009へ進め、招待メールアドレスを含むメッセージを受信すると処理をS017へ進める。S017以降の処理については、「(2)メーリングリストに登録されたユーザが他のユーザを招待するための処理」として後で説明し、S009又はS012以降の処理については、「(4)マイページ又はメンバートップ画面を表示した状態から要求される処理」として後で説明する。
(2)メーリングリストに登録されたユーザが他のユーザを招待するための処理
S017以降の処理は、何れかのメーリングリストに登録されたユーザ(メンバー,即ち、メーリングリストリレーションテーブル[図7]において、そのメーリングリストのメーリングリスト番号に対応付けられているユーザ番号が示すユーザ)が他者を当該メーリングリストの新メンバーとして招待(追加)するために行われる処理である。
【0065】
S017では、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯電話6から受信したメッセージ(S017がS136の直後に実行される場合においてはS136にて受信したメッセージ,S017がS014の直後に実行される場合においては、S014にて受信したメッセージ)にパラメータとして含まれる全メールアドレス宛てに、招待メールを送信する。各メールアドレス宛に送信される招待メールには、そのメールアドレスに対して上記所定の変換処理を施すことによって得られる確認キーワードをパラメータとしたサービス用ホストコンピュータ1宛のURL(参加用URL)がリンクアイテムとして記述されている。従って、この招待メールを受信した携帯電話6’において、操作者がメーラプログラムを起動してこの招待メールを開封すると、メーラプログラムの機能により、参加用URLを操作可能となり、操作者が当該参加用URLを操作すると、ブラウザプログラムの機能により、当該参加用URLを指定したメッセージ(参加要求メッセージ)が、サービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0066】
S017の完了後に実行されるS018では、サービス用ホストコンピュータ1は、S017にて招待メールを送信した各メールアドレス(招待メールアドレス)毎に、その招待メールアドレスに基づいて生成された確認キーワード,現在特定されているメーリングリスト(S017がS136の直後に実行される場合においてはS134にてメーリングリストに登録したメーリングリスト,S017がS014の直後に実行される場合においては、S013にて画面データが送信されたメンバートップ画面に対応したメーリングリスト)のメーリングリスト番号,及び招待の有効期限(例えば、処理時から一定期間後の日時)を対応付けて、招待テーブル(図8)に登録する。図8に示すように、招待テーブルには、各招待メールアドレス毎にエントリが用意され、各エントリは、夫々、確認キーワード,メーリングリスト番号,招待メールアドレス及び有効期限を夫々登録するためのフィールドから、構成されている。S018を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS012へ進める。S012以降の処理については、「(4)マイページ又はメンバートップ画面を表示した状態から要求される処理」として後で説明する。
【0067】
その後、招待メールを受信した他の携帯電話6’から上述した参加要求メッセージを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、後述する「3−3.参加要求メッセージ受信により開始される処理」をスタートする。その結果、当該メーリングリストのメンバーが増えていくことになる(即ち、当該メーリングリストのメーリングリスト番号に対してメーリングストリレーションテーブル18によって対応付けられているユーザ番号が増加することになる)。
(3)ユーザにログインさせるために実行される処理
一方、S003では、サービス用ホストコンピュータ1は、S002にて受信したメッセージのヘッダから端末IDを抽出する(ヘッダに端末IDが含まれていない場合には、別途当該携帯電話6に対して端末IDの送信を要求することによって端末IDを取得する)(端末ID取得手段に相当)。
【0068】
次のS004では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)を参照する。
【0069】
次のS005では、サービス用ホストコンピュータ1は、S003にて取得した端末IDがユーザテーブル(図4)中の何れかのエントリに登録されているか否かをチェックする。端末IDがユーザテーブル(図4)中の何れかのエントリに登録されている場合(端末ID取得手段によって取得した端末IDが記憶装置に登録されている場合に相当)とは、即ち、当該携帯電話6の操作者が、過去に当該メーリングリストサービスのユーザとして、何れかのメーリングリストのメンバーとなっている状況である。よって、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をそのままS007へ進める。
【0070】
これに対して、これに対して、端末IDがユーザテーブル(図4)中の何れのエントリにも登録されていない場合(端末IDが記憶装置に登録されていない場合に相当)には、サービス用ホストコンピュータ1は、S006において、登録情報確認処理を実行する。
【0071】
図17は、S006にて実行される登録情報確認処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS401では、サービス用ホストコンピュータ1は、登録確認画面を表示させるための画像データを、携帯電話6へ送信する。図30に示すように、この登録確認画面には、空メール送信ボタン48が含まれ、その画面データには、空メール送信ボタン48が操作された場合にメーラプログラムを起動してサービス用ホストコンピュータ1宛ての空メールの送信準備をさせる設定(タグ又はスクリプト)が含まれている(携帯端末に対して電子メールを送信要求することに相当)。なお、メーラプログラムの通常の機能により、当該空メールのヘッダには、送信元メールアドレスとして、当該携帯電話6の携帯メールアドレスが記述される。携帯電話6の操作者が、メーラプログラムの機能に従って、送信操作を行うと、この空メールが、サービス用ホストコンピュータ1へ宛てて送信される。
【0072】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、続くS402において、携帯電話6から上述した空メールを受信するのを待つ。そして、かかる空メールを受信すると(要求に応じて携帯端末が送信した電子メールを受信することに相当)、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS403へ進める。
【0073】
S403では、サービス用ホストコンピュータ1は、受信した空メールのヘッダに記述されている送信元メールアドレスを抽出する。
【0074】
次のS404では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)を参照する。
【0075】
次のS405では、サービス用ホストコンピュータ1は、S404にて抽出したメールアドレスが、ユーザテーブル(図4)中の何れかのエントリにおける「メールアドレス」フィールドに登録されているか否かをチェックする。S404にて抽出したメールアドレスが、ユーザテーブル(図4)中の何れのエントリにも登録されていない場合とは、即ち、当該携帯電話6の操作者が、過去において当該メーリングリストサービスを利用したことが全くない状況であるか、過去において別の携帯電話6を用いて当該メーリングリストサービスを利用したことがあるが、その後携帯電話6を機種変更すると同時に携帯メールアドレスも変更してしまったという状況である。そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS413へ進める。これに対して、S404にて抽出したメールアドレスが、ユーザテーブル(図4)中の何れかのエントリにおける「メールアドレス」フィールドに登録されている場合(電子メールの送信元アドレスが記憶装置に登録されている場合に相当)とは、即ち、当該携帯電話6の操作者が、過去において別の携帯電話6を用いて当該メーリングリストサービスを利用したことがあるが、その後携帯電話6を機種変更したという状況である。そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、メールアドレスの更新を行わししめるべく、処理をS406へ進める。
【0076】
S406では、サービス用ホストコンピュータ1は、S403にて抽出したメールアドレスに対して所定の変換処理を施すことによって確認キーワードを生成する。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、生成した確認キーワードとその元となったメールアドレスを、携帯変更情報テーブル(図9)に登録する。この携帯変更情報テーブルは、図9に示すように、これら確認キーワード及びメールアドレスを互いに対応付けて記憶するテーブルである。S406を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS407へ進める。
【0077】
S407では、サービス用ホストコンピュータ1は、S403にて抽出したメールアドレス宛(即ち、携帯電話6宛)に、S406にて生成した確認キーワードをパラメータとした自己宛のURL(登録用URL)をリンクアイテムとして記述した電子メールを返信する。この電子メールを受信した携帯電話6において、操作者がメーラプログラムを起動してこの電子メールを開封すると、メーラプログラムの機能により、登録用URLを操作可能となり、操作者が当該登録URLを操作すると、ブラウザプログラムの機能により、当該登録用URLを指定したメッセージがサービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0078】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、続くS408において、携帯電話6から上述したメッセージを受信するのを待つ。そして、かかるメッセージを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS409へ進める。
【0079】
S409では、サービス用ホストコンピュータ1は、S408にて受信したメッセージに含まれる確認キーワードに対して携帯変更情報テーブル(図9)に対応付けられているメールアドレスを特定する。以上により、当該メールアドレスが、単に携帯電話6に設定されているだけでなく、実際に携帯インターネット網M内で通用しているものであることが確認されたことになる。
【0080】
そこで、次のS410において、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)中S409にて特定されたメールアドレスが記録されているエントリの「端末ID」フィールドに、S408にて受信したメッセージのヘッダに含まれる端末ID(ヘッダに端末IDが含まれていない場合には、別途当該携帯電話6に対して要求することによって取得した端末ID)を、上書きする。これにより、当該ユーザについてユーザテーブル(図4)に登録されている端末IDが、当該ユーザが現在使用している携帯電話6の端末IDに更新されたことになる。
【0081】
そこで、次のS411において、サービス用ホストコンピュータ1は、設定完了画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図31に示すように、この設定完了画面には、「トップ」ボタン49が含まれており、その画面データには、当該「トップ」ボタン49が操作されるとトップ画面要求メッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が含まれている。
【0082】
そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、次の412において、携帯電話6からトップ画面要求メッセージを受信するのを待つ。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、トップ画面要求メッセージを受信すると、処理をS007へ進める。
【0083】
S007では、サービス用ホストコンピュータ1は、メーリングリストリレーションテーブル(図7)を参照する。
【0084】
次のS008では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)中当該携帯電話6の端末IDと同じエントリに記録されているユーザ番号に対して、メーリングリストリレーションテーブル(図7)において対応付けられているメーリングリスト番号が一個のみであるか複数であるかをチェックする。そして、複数であれば、処理をS009へ進め、一個のみであれば処理をS012へ進める。S009又はS012以降の処理については、「(4)マイページ又はメンバートップ画面を表示した状態から要求される処理」として後で説明する。
【0085】
一方、S413では、サービス用ホストコンピュータ1は、S403にて抽出したメールアドレス宛に、確認キーワードをパラメータとして含んでいない登録用URLを記述した電子メールを返信する。この電子メールを受信した携帯電話6において、操作者がメーラプログラムを起動してこの電子メールを開封すると、メーラプログラムの機能により、登録用URLを操作可能となり、操作者が当該登録URLを操作すると、ブラウザプログラムの機能により、当該登録用URLを指定したメッセージがサービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0086】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、続くS414において、携帯電話6から上述したメッセージを受信するのを待つ。そして、かかるメッセージを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS415へ進める。
【0087】
S415では、サービス用ホストコンピュータ1は、認証用ホストコンピュータ2に対して、認証処理の実行を依頼する。依頼を受けた認証用ホストコンピュータ2は、上述したように、図21に示す認証処理を実行する。
【0088】
認証が成功した場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS415からS416へ進める。このS416では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)を参照する。
【0089】
次のS417では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)の何れかのエントリの「会員ID」フィールドにS415にて認証した会員IDが登録されているか否かをチェックする。
【0090】
そして、ユーザテーブル(図4)に認証された会員IDが登録されていなければ、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS423へ進める。S423が実行される場合とは、即ち、携帯電話6を操作している会員が過去に当該メーリングリストサービスを利用したことがないという状況であるか、S415にて認証された会員IDの他に別の会員IDを有しており、過去に、当該他の会員IDを用いて当該メーリングリストサービスを利用して自らメーリングリストを開設していたという状況である。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、当該他の会員IDにって認証処理を受けさせるべく、再ログイン画面(図25)を表示させるための画面データを送信する。
【0091】
そして、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS424において携帯電話6から再ログイン要求メッセージを受信するのを待ち、再ログイン要求メッセージを受信すると、処理をS415に戻す。なお、携帯電話6を操作している会員が過去に当該メーリングリストサービスを利用したことがないという状況においては、再ログインを繰り返しても、S417での判定がYESになることはない。何故ならば、既存のメーリングリストのメンバーから招待された場合を除き、会員が当該メーリングリストを最初に利用するためには、自己をメンバーとするメーリングリストを自ら開設するために、上述した「(1)会員にメーリングリストを開設させるために実行される処理」に従った手順を踏まなければならないからである。
【0092】
一方、ユーザテーブル(図4)にS415にて認証された会員IDが登録されていれば、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS418へ進める。S418が実行される場合とは、即ち、当該携帯電話6の操作をしている会員が、過去において別の携帯電話6を用いて当該メーリングリストサービスを利用して自らメーリングリストを開設したことがあるが、その後携帯電話6を機種変更すると同時に携帯メールアドレスも変更してしまったという状況である。このようなメーリングリストの開設者には、そのメーリングリストの管理者として、各種の権限(例えば、メーリングリストの閉鎖,メンバーの削除等)が与えられている。従って、メーリングリストの開設者が携帯電話6の機種変更と携帯メールアドレスの変更を同時に行ってしまった場合でも、(上述した「(1)会員にメーリングリストを開設させるために実行される処理」を経ることなく)直ちにサービスに復帰させる必要がある。よって、かかる開設者に対してのみ、特別に、S418以下の処理によって、携帯電話6の端末IDをユーザテーブル(図4)において更新することを、許すのである。
【0093】
具体的には、S418において、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯情報更新画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図32に示すように、この携帯情報更新画面には、端末情報更新ボタン50が含まれており、その画面データには、端末情報更新ボタン50が操作された場合に端末情報更新要求メッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が含まれている。
【0094】
そして、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS419において、携帯電話6から端末情報更新要求メッセージを受信するのを待ち、端末情報更新要求メッセージを受信すると、S420において、ユーザテーブル(図4)におけるS415にて認証された会員IDが記録されているのと同じエントリの「端末ID」フィールドに、S419にて受信したメッセージのヘッダから抽出した当該携帯電話6の端末IDを上書きしてから、処理をS421へ進める。
【0095】
S421では、サービス用ホストコンピュータ1は、登録情報更新画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図33に示すように、この登録情報完了画面にはマイページボタン51が含まれており、その画面データには、マイページボタン51が操作されるとその旨を示すメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS422において、携帯電話6からメッセージを受信するのを待つ。
【0096】
そして、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯電話6からメッセージを受信すると処理をS009へ進める。S009以降の処理については、「(4)マイページ又はメンバートップ画面を表示した状態から要求される処理」として後で説明する。
(4)マイページ又はメンバートップ画面を表示した状態から要求される処理
S009では、サービス用ホストコンピュータ1は、マイページ画面を表示するための画面データを生成する。具体的には、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)中当該携帯電話6の端末IDと同じエントリに記録されているユーザ番号に対して、メーリングリストリレーションテーブル(図7)において対応付けられているメーリングリスト番号を全て読み出す。そして、読み出した各メーリングリスト番号に対応付けられたMLアカウントを、メーリングリスト情報テーブル(図3)から読み出す。その上で、サービス用ホストコンピュータ1は、図41に示すように、読み出した全てのMLアカウントに対して夫々対応付けられた一群のボタン51,及び、何れかのメーリングリストのメンバーである操作者が当該携帯電話6のメールアドレスを変更したときや会員である操作者が初めてメーリングリストを開設した後に携帯メールアドレスを登録するために操作すべきメアド変更ボタン52を含むマイページ画面を携帯電話6のブラウザに表示させるとともに、何れかのMLアカウントに対応付けられたボタン51又はメアド変更ボタン52が操作されるとそのボタン51,52を特定するパラメータを含む電子メールをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)を含む画面データを生成する。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、生成した画面データを、当該携帯電話6へ送信する。
【0097】
次のS010では、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯電話6において操作者がマイページ画面上の何れかのボタン51,52を操作することによって送信されたメッセージを、受信するのを待つ。そして、メアド変更ボタンが操作された旨を含むメッセージを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS201へ進める。
【0098】
S201では、サービス用ホストコンピュータ1は、メールアドレス変更画面を携帯電話6へ送信する。図34に示すように、このメールアドレス変更画面には、空メール送信ボタン53が含まれており、その画面データには、空メール送信ボタン53が操作された場合にメーラプログラムを起動してサービス用ホストコンピュータ1宛ての空メールの送信準備をさせる設定(タグ又はスクリプト)が含まれている。なお、メーラプログラムの通常の機能により、当該空メールのヘッダには、送信元メールアドレスとして、当該携帯電話6の携帯メールアドレスが記述される。携帯電話6の操作者が、メーラプログラムの機能に従って、送信操作を行うと、この空メールが、サービス用ホストコンピュータ1へ宛てて送信される。
【0099】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、続くS202において、携帯電話6から上述した空メールを受信するのを待つ。そして、かかる空メールを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS203へ進める。
【0100】
S203では、サービス用ホストコンピュータ1は、受信した空メールのヘッダに記述されている送信元メールアドレスに対して所定の変換処理を施すことによって確認キーワードを生成する。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、生成した確認キーワードとその元となったメールアドレス(変更後メールアドレス)を、メールアドレス変更情報テーブル18に登録する。このメールアドレス変更情報テーブル18は、図10に示すように、これら確認キーワード及び変更後メールアドレスを互いに対応付けて記憶するテーブルである。S203を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS204へ進める。
【0101】
S204では、サービス用ホストコンピュータ1は、変更後メールアドレス宛(即ち、携帯電話6宛)に、S122にて生成した確認キーワードをパラメータとした自己宛のURL(確認用URL)をリンクアイテムとして記述した電子メールを返信する。この電子メールを受信した携帯電話6において、操作者がメーラプログラムを起動してこの電子メールを開封すると、メーラプログラムの機能により、確認用URLを操作可能となり、操作者が当該確認用URLを操作すると、ブラウザプログラムの機能により、当該確認用URLを指定したメッセージがサービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0102】
そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、続くS205において、携帯電話6から上述したメッセージを受信するのを待つ。そして、かかるメッセージを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS206へ進める。
【0103】
S206では、サービス用ホストコンピュータ1は、S205にて受信したメッセージのヘッダから、携帯電話6の端末IDを抽出する(ヘッダに端末IDを含まれていない場合には、別途当該携帯電話6に対して端末IDの送信を要求して取得する)。
【0104】
次のS207では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)中の何れかのエントリの「端末ID」フィールドに、S206にて取得したものと同じ端末IDが登録されているか否かをチェックする。そして、同じ端末IDが登録されていない場合には、何らかのエラーが発生したものと判断して、処理を終了する。これに対して、同じ端末IDが登録されている場合には、当該携帯電話6の操作者が何れかのメーリングリストのメンバーであることが確認されるので、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS208へ進める。
【0105】
S208では、サービス用ホストコンピュータ1は、S205にて受信したメッセージに含まれる確認キーワードに対してメールアドレス変更情報テーブル18に対応付けられている変更後メールアドレスを特定する。以上により、当該変更後メールアドレスが、単に携帯電話6に設定されているだけでなく、実際に携帯インターネット網M内で通用しているものであることが確認されたことになる。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル中S206にて抽出した端末IDが登録されているものと同じエントリの「メールアドレス」フィールドに、特定した変更後メールアドレスを上書きする。
【0106】
次のS209では、サービス用ホストコンピュータ1は、変更完了画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。
【0107】
次のS210では、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯電話6からトップ画面要求メッセージを受信するのを待つ。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、トップ画面要求メッセージを受信すると、処理をS007へ進める。
【0108】
一方、何れかのMLアカウントに対応付けられたボタン51が操作された旨を含むメッセージを受信したとS010にて判断した場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS011へ進める。S011では、サービス用ホストコンピュータ1は、受信したメッセージに含まれるパラメータに基づいて、操作されたボタン51に対応付けられたMLアカウントに対応したメーリングリスト番号を、メーリング情報テーブル18から特定する。S011の完了後、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS012へ進める。
【0109】
S012では、閲覧対象となるメーリングリスト(即ち、当該操作者がメンバーとなっている唯一のメーリングリスト,S011にてメーリングリスト番号が特定されたメーリングリスト,S136以前の処理によって新規開設されたメーリングリスト)に関してその時点までに受信されていた全電子メールの添付ファイルを、ML収容ディレクトリ19から読み出す。
【0110】
次のS103では、サービス用ホストコンピュータ1は、メンバートップ画面を表示させるための画面データを生成する。図35に示すように、このメンバートップ画面には、S102にて読み出した各添付ファイル中のイメージデータに基づいて生成された小サイズのサムネイルが並べて表示されるとともに、マイページボタン54,招待ボタン55,及び、入力装置を操作することによって一個ないし複数のメールアドレスを記入できる招待アドレス記載欄56が含まれており、その画面データには、マイページボタン54が操作されるとその旨を示すパラメータを含むメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ),招待アドレス記載欄47に一個乃至複数のメールアドレスが入力されている状態で招待ボタン55が操作されると、招待アドレス記載欄56に入力されている各メールアドレスをパラメータとして含むメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。また、メンバートップ画面上に表示されている多数のサムネイルは、所定単位数毎にブロックを形成しており、各ブロック自体が夫々リンクアイテムとなっている。即ち、その画像データには、また、各ブロックが操作された場合に、そのブロックを識別する情報(かかる情報が示すブロックに何れの電子メールが対応しているかについては、サービス用ホストコンピュータ1は図示せぬ一時テーブルに記憶している必要がある)をパラメータとして含むメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。サービス用ホストコンピュータ1は、このような内容を持つものとして生成した画面データを、携帯電話6へ送信する。
【0111】
続くS014では、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯電話6から何れかのメッセージを受信するのを待つ。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、招待ボタン55が操作された旨を含むメッセージを受信すると、処理をS017へ進め、マイぺージボタン54が操作された旨を含むメッセージを受信すると処理をS009へ進め、何れかのブロックが操作された旨を含むメッセージを受信すると処理をS015へ進める。S017以下の処理は、「(2)メーリングリストに登録されたユーザが他のユーザを招待するための処理」として説明した通りである。
【0112】
S015では、サービス用ホストコンピュータ1は、S012にて読み出した添付ファイルのうち、S014にて受信したメッセージに含まれるパラメータに対応したブロックに相当する添付ファイルに基づいて、中サイズのサムネイルを生成し、それらサムネイルを図35に示すように一覧表示する一覧表示画面を、表示させる画面データを生成する。図36に示すように、この一覧表示画面には、サムネイル57の他にトップボタン58を含んでおり、その画面データには、各サムネイル57又はトップボタン58が操作された場合に、操作されたサムネイル57又はトップボタン58を特定するたパラメータを含むメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。
【0113】
そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、次の016において、携帯電話6からメッセージを受信するのを待つ。そして、サービス用ホストコンピュータ1は、トップボタン58が操作された旨のパラメータを含むメッセージを受信すると、処理をS012に戻し、何れかのサムネイルが操作された旨のパラメータを含むメッセージを受信すると、処理をS301へ進める。
【0114】
S301では、サービス用ホストコンピュータ1は、選択された電子メール(S015の直後に実行される場合には、S016にて受信したメッセージに含まれるパラメータが示すサムネイルの元となった添付ファイルを添付した電子メール,図19の処理の後に実行される場合には、添付ファイル確認用URLに含まれるパラメータ[MLアカウント,投稿番号に相当]に対応した電子メール)の一件表示画面を表示させる画面データを、携帯電話6へ送信する。図37に示すように、この一件表示画面には、選択された電子メールに関してML収容ディレクトリ19から読み出したテキストファイル及び添付ファイルに基づいて、件名59,送信元メールアドレス60,写真(イメージ)61,本文62が表示されるとともに、つづきボタン63,レスボタン64及びトップボタン65が含まれる。また、その画面データには、つづきボタン63又はトップボタン65が操作されるとその旨を示すメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定,レスボタン64が操作されるとメーラプログラムを起動して当該MLアカウント宛ての返信メールの作成及び送信の準備をさせる設定(タグ又はスクリプト)が含まれている。携帯電話6の操作者が、メーラプログラムの機能に従って送信操作を行うと、この当該メーリングリストサービスに基づく返信メールが、サービス用ホストコンピュータ1へ宛てて送信される。
【0115】
一方、サービス用ホストコンピュータ1は、所定のタイムアウト時間が経過するまで、次のS302において、携帯電話6からのメッセージ受信を待つ。そして、所定のタイムアウト時間が経過するまでにトップボタン65が操作された旨のメッセージを受信すると、処理をS012に進め、つづきボタン63が操作された旨のメッセージを受信すると、処理をS303へ進める。
【0116】
S303では、サービス用ホストコンピュータ1は、アーカイブ画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図38に示すように、このアーカイブ画面は、S301にて画面データを送信した一件表示画面の内容に、その一件表示画面の元となった電子メールに対する全返信メールの内容を列挙したものである。サービス用ホストコンピュータ1は、かかるアーカイブ画面を表示させるための画面データを、ML収容ディレクトリ内のテキストファイル及び添付ファイルに基づいて生成して、携帯電話6へ送信する。
【0117】
サービス用ホストコンピュータ1は、所定のタイムアウト時間が経過するまで、次のS304において、携帯電話6からのメッセージ受信を待つ。そして、所定のタイムアウト時間が経過するまでにトップボタン66が操作された旨のメッセージを受信すると、処理をS012に進める。
3−2.メール確認要求メッセージ受信により開始される処理
公知の処理であるためにフローチャートの図示は省略したが、サービス用ホストコンピュータ1は、図11以下のフローチャートに基づく処理と並行して、メーリングリストサービスに基づく電子メールの転送処理を行っている。即ち、携帯電話6から、何れかのメーリングリストのMLアカウントを宛先メールアドレスとするとともに当該携帯電話6の携帯メールアドレスを発信元メールアドレスとする電子メールを受信すると、サービス用ホストコンピュータ1は、当該MLアカウント中のローカルパートに対応するメーリングリスト番号をメーリングリスト情報テーブル(図3)から読み出すとともに、当該発信元メールアドレスに対応するユーザ番号をユーザテーブル(図4)から読み出す。そして、これらメーリングリスト番号とユーザ番号とがメーリングリストリレーションテーブル(図7)によって互いに対応付けられている場合に、当該メーリングリストのメンバーからの電子メールであると判断して、その電子メールの本文をテキストファイル化して、添付ファイルとともに、ML収容ディレクトリ19中の所定の位置に収容する。また、当該メーリングリスト番号に対応付けられている全てのユーザ番号をメーリングリストリレーションテーブル(図7)から読み出し、読み出した各ユーザ番号に対応したメールアドレスをユーザテーブル(図4)から読み出し、読み出した全てのメールアドレス宛てに、当該MLアカウントを発信元メールアドレスとして、当該電子メールを転送する。なお、上述したように、転送される電子メールからは添付ファイルは削除され、その代わりに、電子メールの本文に、当該MLアカウント,当該メーリングリストにおける電子メールの発信順に付された一意の投稿番号をパラメータとして含むサービス用ホストコンピュータ1宛てのURL(添付ファイル確認用URL)が埋め込まれている。
【0118】
そして、この電子メールを受信した携帯電話6において、操作者がメーラプログラムを起動してこの電子メールを開封すると、メーラプログラムの機能により、添付ファイル確認用URLを操作可能となり、操作者が当該添付ファイル確認用URLを操作すると、ブラウザプログラムの機能により、当該添付ファイル確認用URLを指定したメッセージ(メール確認要求メッセージ)が、サービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0119】
このメール確認要求メッセージを受信したサービス用ホストコンピュータ1は、図19に示す処理を、他の処理と並行して開始する。そして、最初のS501において、サービス用ホストコンピュータ1は、受信したメッセージのヘッダから携帯電話6の端末IDを抽出する(ヘッダに端末IDが含まれていない場合には、別途当該携帯電話6に対して端末IDを要求して取得する)(端末ID取得手段に相当)。
【0120】
次のS502では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)を参照する。
【0121】
次のS503では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)の何れかのエントリに、S501にて抽出した端末IDが登録されているかどうかをチェックする。そして、何れのエントリにも当該端末IDが登録されていない場合(端末IDが記憶装置に登録されていない場合に相当)には、当該携帯電話6の操作者が当該メーリングリストのメンバーであるが携帯電話6の機種変更を行った可能性があるので、S504にて登録情報確認処理を実行する。なお、この登録情報確認処理については、図17及び図18のフローチャートに示すサブルーチンを実行するので、その説明を省略する。
【0122】
これに対して、何れかのエントリに当該端末IDが登録されている場合(端末ID取得手段によって取得した端末IDが記憶手段に登録されている場合に相当)には、サービス用ホストコンピュータ1は、S505において、メーリングリスト情報テーブル(図3)及びメーリングリストリレーションテーブルを参照する。
【0123】
次のS506では、サービス用ホストコンピュータ1は、受信したメール確認要求メッセージにパラメータとして含まれるMLアカウントのローカルパートに対応するメーリングリスト番号をメーリングリスト情報テーブル(図3)から読み出すとともに、S501にて抽出した端末IDに対応したユーザ番号をユーザテーブル(図4)から読み出し、当該メーリングリスト番号と当該ユーザ番号とがメーリングリストリレーションテーブル(図7)によって対応付けられているかどうかをチェックする。そして、当該メーリングリスト番号と当該ユーザ番号とがメーリングリストリレーションテーブル(図7)によって対応付けられていない場合には、当該携帯電話6の操作者であるユーザは、当該メーリングリストのメンバーではないので、サービス用ホストコンピュータ1は、S507において、エラー画面を表示させる画面データを当該携帯電話6へ送信して、処理を終了する。
【0124】
これに対して、当該メーリングリスト番号と当該ユーザ番号とがメーリングリストリレーションテーブル(図7)によって対応付けられているとS607にて判断した場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS301へ進める。S301以下の処理は、図16を用いて既に説明したので、その説明を省略する。
3−3.参加要求メッセージ受信により開始される処理
上述したように、S017にて送信された招待メールを受信した携帯電話6’において、操作者がメーラプログラムを起動してこの招待メールを開封すると、メーラプログラムの機能により、参加用URLを操作可能となり、操作者が当該参加用URLを操作すると、ブラウザプログラムの機能により、当該参加用URLを指定したメッセージ(参加要求メッセージ)が、サービス用ホストコンピュータ1へ送信される。
【0125】
この参加要求メッセージを受信したサービス用ホストコンピュータ1は、図20に示す処理を、他の処理と並行して開始する。そして、最初のS601において、サービス用ホストコンピュータ1は、招待テーブル(図8)を参照する。
【0126】
次のS602では、サービス用ホストコンピュータ1は、受信した参加要求メッセージに含まれている確認キーワードと同一であり、且つ、処理時点において有効期限内である確認キーワードが招待テーブル(図8)に登録されているか否かをチェックする。そして、かかる確認キーワードが招待テーブル(図8)に登録されていない場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S603において、エラー画面を表示させる画面データを携帯電話6へ送信して、処理を終了する。
【0127】
これに対して、かかる確認キーワードが招待テーブルに登録されている場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、S604において、受信したメッセージのヘッダから携帯電話6の端末IDを抽出する(ヘッダに端末IDが含まれていない場合には、別途当該携帯電話6に対して端末IDを要求して取得する)。
【0128】
次のS605では、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザテーブル(図4)を参照する。
【0129】
次のS606では、サービス用ホストコンピュータ1は、S604にて取得した端末IDがユーザテーブル(図4)の何れかのエントリに登録されているか否かをチェックする。
【0130】
S604にて取得した端末IDがユーザテーブル(図4)の何れかのエントリに登録されている場合とは、即ち、当該携帯電話6の操作者が当該メーリングリストサービスを過去に利用したことがある状況である。そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザである当該操作者が過去に当該メーリングリストサービスを利用した時点から携帯メールアドレスを変更しているかどうかを調べるために、S607において、参加要求メッセージに含まれている確認キーワードに対応して招待テーブル(図8)に登録されている招待メールアドレスが、当該端末IDと対応してユーザテーブル(図4)に登録されているメールアドレスとが一致しているかどうかをチェックする。そして、両者が一致している場合には、当該操作者が携帯メールアドレスを変更していないので、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をそのままS616へ進める。
【0131】
これに対して、両者が一致していない場合には、当該操作者が携帯メールアドレスを変更しているので、サービス用ホストコンピュータ1は、S608において、メールアドレス確認画面を表示させるための画面データを携帯電話6へ送信する。図39に示すように、このメールアドレス確認画面には、変更するボタン67が含まれ、その画面データには、変更するボタン67が操作されるとその旨を示すパラメータを含むメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が含まれている。
【0132】
そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS609において、サービス用ホストコンピュータ1から当該メッセージを受信するのを待ち、受信すると、S610において、参加要求メッセージに含まれている確認キーワードに対応して招待テーブル(図8)に登録されている招待メールアドレスにより、当該端末IDと対応してユーザテーブル(図4)に登録されているメールアドレスを上書きする。S610を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS616へ進める。
【0133】
一方、S604にて取得した端末IDがユーザテーブル(図4)の何れのエントリに登録されていない場合とは、即ち、当該携帯電話6の操作者が当該メーリングリストサービスを過去に利用したことがない状況であるか、若しくは、当該携帯電話6の操作者が当該メーリングリストサービスを過去に利用したことがあるがその後携帯電話6の機種変更を行った状況である。そこで、サービス用ホストコンピュータ1は、ユーザである当該操作者が過去に当該メーリングリストサービスを利用したことがあるかどうかを携帯メールアドレスの登録に基づいて調べるために、S611において、参加要求メッセージに含まれている確認キーワードに対応して招待テーブル(図8)に登録されている招待メールアドレスが、ユーザテーブル(図4)の何れかのエントリの「メールアドレス」フィールドに登録されているかどうかをチェックする。
【0134】
そして、招待メールアドレスがユーザテーブルの何れのエントリにも登録されていない場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、当該操作者は過去に当該メーリングリストサービスを利用したことがないと判断して、S615において、当該操作者の情報をユーザテーブルに新規登録する。即ち、一意に生成されたユーザ番号を「ユーザ番号」フィールドに記録し、当該招待メールアドレスを「メールアドレス」フィールドに記録し、当該端末IDを「端末ID」フィールドに記録している新規エントリを、ユーザテーブル(図4)に登録する。S615を完了すると、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS616へ進める。
【0135】
これに対して、招待メールアドレスがユーザテーブルの何れかのエントリに登録されている場合には、サービス用ホストコンピュータ1は、当該操作者は当該携帯電話6の操作者が当該メーリングリストサービスを過去に利用したことがあるがその後携帯電話6の機種変更を行ったと判断して、S612において、携帯情報更新画面(図32)を表示させる画面データを携帯電話6へ送信する。
【0136】
次のS612では、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯情報更新画面中の端末情報更新ボタン50が操作されることによって携帯電話6から送信される端末情報更新要求メッセージを待ち、かかる端末情報更新要求メッセージを受信すると、S614において、ユーザテーブル(図4)中の招待メールアドレスが登録されているエントリの「端末ID」フィールドに、S604にて取得した端末IDを上書きする。S614の完了後、サービス用ホストコンピュータ1は、処理をS616へ進める。
【0137】
S616では、サービス用ホストコンピュータ1は、招待メールアドレスに対応して招待テーブル(図8)に登録されているメーリングリスト番号を読み出すとともに、当該招待メールアドレスに対応してユーザテーブル(図4)に登録されているユーザ番号を、当該メーリングリスト番号に対応付けてメーリングリストリレーションテーブル(図7)に追記する。
【0138】
次のS617では、サービス用ホストコンピュータ1は、参加完了画面を表示させるための画面データを、携帯電話6へ送信する。図40に示すように、この参加完了画面にはマイページボタン67が含まれており、その画面データには、マイページボタン67が操作されるとその旨を示すメッセージをサービス用ホストコンピュータ1へ送信させる設定(タグ)が、含まれている。そのため、サービス用ホストコンピュータ1は、次のS618において、携帯電話6からメッセージを受信するのを待つ。
【0139】
そして、サービス用ホストコンピュータ1は、携帯電話6からメッセージを受信すると処理をS009へ進める。S009以降の処理については、「(4)マイページ又はメンバートップ画面を表示した状態から要求される処理」として既に説明した通りである。
4.本実施形態による利点
以上説明したように、本実施形態では、当該ISPによって提供されているメーリングリストサービスに関して、携帯電話6の操作者の資格は、三段階,四種類に、区分されている。即ち、当該ISPによって提供されている有料サービス等の高付加価値サービスの提供を受けることができ、それ故に、課金情報等の詳細な個人情報がISP会員テーブル25に登録されており、当該メーリングリストサービスに基づいてメーリングリストの開設ができる「会員」,何れかの会員によって開設されたメーリングリストに対する招待(開設者による招待,若しくは既にメンバーとなっているユーザによる招待)を受けることによってそのメーリングリストに登録された「メンバー」,何れかのメーリングリストのメンバーであることを資格要件とする当該メーリングリストサービスの「ユーザ」,その他の者である。
【0140】
先ず、「会員」は、自らメーリングリストを開設することによって、当該新規メーリングリストの「メンバー」になり、よって、当該メーリングリストサービスの「ユーザ」となる。なお、「会員」は、自らメーリングリストを開設しない場合であっても、既存のメーリングリストの「メンバー」から招待を受ければ、そのメーリングリストの「メンバー」となり、よって、当該メーリングリストサービスの「ユーザ」となることは可能である。このように、「会員」は、自らメーリングリストを開設することができるという権限を有するとともに、上述したように、自ら開設したメーリングリストの閉鎖や、メンバーの削除ができるという、強力な権限を有する。従って、その資格の認証は、認証用ホストコンピュータ2により、認証画面(図24)を用いて会員ID及びパスワードの入力を求め、それらの組合せがISP会員テーブル25に登録されているかどうかをチェックするといった、厳格な手順を通じてなされている(S104,S125,S415,図21)。
【0141】
次に、何れかのメーリングリストの「メンバー」は、そのメーリングリスト専用のウェブページ(メンバートップページ[図35],一覧表示画面[図36],1件表示画面[図37],アーカイブ画面[図38])を閲覧することができるとともに、「ユーザ」でもあることから、マイページ33(図33)以下の画面(メールアドレス変更画面[図34]等)にアクセスすることができる。
【0142】
会員が自らメーリングリストを開設することによって自ら当該メーリングリストの「メンバー」となった場合、若しくは、会員又はその他の者が既存のメーリングリストの「メンバー」から招待を受けた場合、これらの者がサービス用ホストコンピュータ1へのアクセスに用いた携帯電話6の端末ID等の情報(一意のユーザ番号,携帯メールアドレス,会員ID[当該ユーザが会員である場合のみ]といった、ISP会員テーブル25に登録されているものと比較して簡略な個人情報)がユーザテーブル(図4)に登録されることにより、これらの者は当該メーリングリストサービスの「ユーザ」となる。なお、「ユーザ」としてユーザテーブルに登録された者が、具体的に、どのメーリングリストの「メンバー」となっているかは、メーリングリストリレーションテーブル(図7)に登録される。
【0143】
従って、サービス用ホストコンピュータ1にアクセス(メッセージを送信)してきた携帯電話6の操作者が何れかのメーリングリストの「メンバー」であるかどうかの認証は、簡潔な認証手段として、当該携帯電話6から受信したメッセージのヘッダに含まれている当該携帯電話6の端末ID(ヘッダに端末IDが含まれていない場合には、別途当該携帯電話6に要求することによって取得した端末ID)がユーザテーブル(図4)に登録されているか否かによって、なされる(S003〜S005,S501〜S503)。
【0144】
但し、「ユーザ」は一台の携帯電話6を未来永劫使用することはなく、数ヶ月〜数年の周期で携帯電話6を機種変更(交換)することが殆どである。従って、一旦ユーザテーブル(図4)に「ユーザ」の携帯電話6の端末IDが登録された後に当該「ユーザ」が携帯電話6を機種変更すると、そのままでは、当該「ユーザ」は、認証を受けることができなくなる。
【0145】
そこで、本実施形態では、ユーザテーブル4に予め当該「ユーザ」の携帯電話6の端末IDと対応付けてその携帯メールアドレスを登録しておき、ログイン時及びメール確認要求時において端末IDによる認証が失敗(S005−NO,S503−NO)したときには、当該携帯電話6に対して空メールの送信を要求し(S006,S504,S401)、送られてきた空メールの発信元メールアドレスから当該携帯電話6の携帯メールアドレスを取得し(S402〜S403,)、取得したメールアドレスがユーザテーブルに登録されている場合には認証がなされたものと仮に認定し(S405−YES)、更に確認のために、当該携帯メールアドレス宛に確認キーワードをパラメータとする登録URLを記述した電子メールを送信し(S407)、当該登録URLが操作されたときにブラウザによって送信されるメッセージを受信すると、そのメッセージ中に確認キーワードが含まれていることを根拠に、当該携帯メールアドレスが当該「ユーザ」の新しい携帯電話6によって使用継続されていること、即ち、当該新しい携帯電話6の操作者が当該「ユーザ」であることを、認証することができるのである。即ち、これらの処理を各種プログラム14〜16に従って実行するサービス用ホストコンピュータ1のCPU10が、認証手段に相当することになる。
【0146】
なお、「会員」でない「ユーザ」が携帯電話6ととともに携帯メールアドレスをも同時に変更してしまった場合には、もはや、当該「ユーザ」を自動的に認証することはできない。しかしながら、かかる変更を行った「ユーザ」が「会員」でもある場合には、認証用ホストコンピュータ2による会員IDの認証が可能である事については、既に説明した通りである。
【0147】
以上、説明したように、本実施形態によると、携帯電話を用いたメーリングリストサービスにおいて、簡易な認証を実現するために携帯電話6の端末IDを用いる場合に、一旦自己の用いる携帯電話6の端末IDを登録した「ユーザ」が携帯電話6を機種変更(交換)した場合であっても、予め登録されている携帯メールアドレスを用いて認証をすることができる。しかもこの認証は、第1段階の認証(携帯電話6に対して要求した空メールの送信元アドレスが予め登録されている携帯メールアドレスに一致しているかどうかの認証),及び第2段階の認証(当該携帯メールアドレス宛に確認キーワードを含むURLを記述したメールを送信した後に、当該確認キーワードを含むメッセージが戻ってくるかどうかの認証)によって行われるので、信頼性に問題はない。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明による実施の形態であるコンピュータネットワークの概略構成を示すブロック図
【図2】ISP会員テーブルのデータ構造を示す表
【図3】メーリングリスト情報テーブルのデータ構造を示す図
【図4】ユーザテーブルのデータ構造を示す表
【図5】アカウント一時テーブルのデータ構造を示す表
【図6】新規ユーザ一時テーブルのデータ構造を示す表
【図7】メーリングリストリレーションテーブルのデータ構造を示す表
【図8】招待テーブルのデータ構造を示す表
【図9】携帯変更情報テーブルのデータ構造を示す表
【図10】メールアドレス変更情報テーブルのデータ構造を示す表
【図11】サービス要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図12】サービス要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図13】サービス要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図14】サービス要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図15】サービス要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図16】サービス要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図17】図11のS006及び図19のS504にて実行される認証処理サブルーチンを示すフローチャート
【図18】図11のS006及び図19のS504にて実行される認証処理サブルーチンを示すフローチャート
【図19】メール確認要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図20】参加要求メッセージ受信時の処理を示すフローチャート
【図21】認証用ホストコンピュータが実行する認証処理を示すフローチャート
【図22】サービストップ画面を示す図
【図23】開設アラート画面を示す図
【図24】認証画面を示す図
【図25】再ログイン画面を示す図
【図26】携帯端末情報更新画面を示す図
【図27】メールアドレス確認画面画面を示す図
【図28】開設確認画面を示す図
【図29】開設完了画面を示す図
【図30】登録確認画面画面を示す図
【図31】設定完了画面を示す図
【図32】携帯情報更新画面を示す図
【図33】登録情報更新画面を示す図
【図34】メールアドレス変更画面を示す図
【図35】メンバートップページを示す図
【図36】一覧表示画面を示す図
【図37】一件表示画面を示す図
【図38】アーカイブ画面を示す図
【図39】メールアドレス確認画面を示す図
【図40】参加完了画面を示す図
【図41】マイページを示す図
【符号の説明】
【0149】
1 サービス用ホストコンピュータ
2 認証用ホストコンピュータ
6 携帯電話
10 CPU
12 メモリ
11 通信アダプタ
13 ハードディスク
15 サービスホスト用プログラム
16 メールサーバプログラム
18 テーブル
19 ML収容ディレクトリ
N インターネット網
M 携帯インターネット網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
夫々固有の端末ID及び電子メールアドレスを割り当てられているとともにインターネット閲覧機能及び電子メール送受信機能を有する複数の携帯端末から所定のウェブページの閲覧要求を受信した場合に、当該ウェブページの画面データを応答するために当該携帯端末を操作するユーザを認証するためのユーザ認証機構であって、
個々のユーザ毎に、当該ユーザの携帯端末の前記端末ID及び前記電子メールアドレスを記録している記憶装置と、
何れかの携帯端末から送信された前記ウェブページの閲覧要求メッセージを受信すると、当該携帯端末から前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、
当該端末ID取得手段によって取得した前記端末IDが前記記憶装置に登録されている場合には、前記ウェブページの画面データを応答し、かかる端末IDが前記記憶装置に登録されていない場合には、当該携帯端末に対して電子メールの送信を要求し、当該要求に応じて前記携帯端末が送信した電子メールを受信すると、当該電子メールの送信元アドレスが前記記憶装置に登録されている場合にのみ前記ウェブページの画面データを応答する認証手段と
を備えることを特徴とするユーザ認証機構。
【請求項2】
前記認証手段は、前記電子メールの送信元アドレスが前記第1記憶装置に登録されている場合には、更に、当該送信元アドレス宛に、所定のパラメータを含む自己宛のURLを記述した電子メールアドレスを送信し、当該URL宛のメッセージを受信した場合に、前記ウェブページの画面データを応答する
ことを特徴とする請求項1記載のユーザ認証機構。
【請求項3】
前記所定のパラメータは、アクティブに生成されたキーワードであり、前記認証手段は、生成したキーワードを前記記憶装置に記憶しておき、前記メッセージを受信した時に、当該メッセージのURLに当該キーワードが含まれている場合に、前記ウェブページの画面データを応答する
ことを特徴とする請求項2記載のユーザ認証機構。
【請求項4】
前記認証機構は、前記電子メールの送信元アドレスが前記記憶装置に登録されている場合には、前記端末ID取得手段によって取得した前記端末IDを、当該送信元アドレスに対応付けて前記第1の記憶装置に上書きする
ことを特徴とする請求項1記載のユーザ認証機構。
【請求項5】
夫々固有の端末ID及び電子メールアドレスを割り当てられているとともにインターネット閲覧機能及び電子メール送受信機能を有する複数の携帯端末の間で、個々のメーリングリスト毎に複数のユーザを登録しておくとともに共通の電子メールアドレスであるメーリングリストアカウントを割り当てておき、何れかのメーリングリストに登録されているユーザの携帯端末から当該メーリングリストのメーリングアカウント宛の電子メールを受信すると、当該メーリングリストに登録されている全てのユーザの携帯端末宛に当該電子メールを転送し、何れかのメーリングリストに登録されているユーザの携帯端末から当該メーリングリスト専用のウェブページの閲覧要求を受信すると、当該ウェブページの画面データを応答するメーリングリストサービスにおけるユーザ認証機構であって、
個々のユーザ毎に、当該ユーザの識別情報,並びに、当該ユーザの携帯端末の前記端末ID及び前記電子メールアドレスを記録している第1の記憶装置と、
個々のメーリングリスト毎に、当該メーリングリストのメンバーである各ユーザの識別情報及び当該メーリングリストの識別情報を記録している第2の記憶装置と、
何れかの携帯端末から送信された何れかのメーリングリスト専用のウェブページの閲覧要求メッセージを受信すると、当該携帯端末から前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、
当該端末ID取得手段によって取得した前記端末IDが前記記憶装置に登録されている場合には、前記第1の記憶装置において当該端末IDに対応付けられているユーザの識別情報が前記第2の記憶装置においてその識別情報が対応付けられているメーリングリスト専用の画面データを応答し、かかる端末IDが前記記憶装置に登録されていない場合には、当該携帯端末に対して電子メールの送信を要求し、当該要求に応じて前記携帯端末が送信した電子メールを受信すると、当該電子メールの送信元アドレスが前記記憶装置に登録されている場合にのみ、前記第1の記憶装置において当該端末IDに対応付けられているユーザの識別情報が前記第2の記憶装置においてその識別情報が対応付けられているメーリングリスト専用の画面データを応答する認証手段と
を備えることを特徴とするユーザ認証機構。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate


【公開番号】特開2009−80726(P2009−80726A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−250662(P2007−250662)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(591117192)ニフティ株式会社 (144)
【Fターム(参考)】