説明

ラリーゲームシステム

【課題】参加者に手渡す非接触式IC記憶媒体と参加者を1対1に対応づけて巡回ポイント制度を実施して制度が悪用されるおそれを防止でき、地域振興並びに商品若しくはサービスの販売促進を図ることができるラリーゲームシステムを提供すること。
【解決手段】巡回ポイントのポイント数を参加者及び指定場所の情報とともにデータベース化して管理する運営局のサーバ10と、非接触式リーダライタ21が接続されたチェックポイント端末装置20と、非接触式IC記憶媒体50のバーコードを読み取るバーコード読取り手段31を備えた携帯電話機とを備える。非接触式IC記憶媒体50には、このユニークIDに対応したサーバ10上の認証画面のアドレスを示すバーコード51が設けられ、インターネットを介した携帯電話機30からのパスワードの設定要求に対し、サーバ10は、前記ユニークIDと前記パスワードを紐付けて登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラリーゲームの参加者がその指定場所を巡回することで、各指定場所の巡回ポイントが前記参加者に付与され、その巡回ポイントのポイント数に応じて、前記主催者若しくは協賛者が提供する商品若しくはサービスの提供又は割引、あるいは景品を受けるような巡回ポイント制度のラリーゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、種々のラリーゲームシステムが開示されている。例えば、特許文献1には、ラリーゲームの参加者が非接触式IC記憶媒体を所持しながら、ラリーゲームの指定場所を巡回することで、前記指定場所にあらかじめ設置された非接触式リーダライタと前記非接触式IC記憶媒体との間における信号の受発信により、前記参加者が当該指定場所を巡回したことを証明する非接触式IC記憶媒体を用いたラリーゲームシステムが開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−218033号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1のラリーゲームシステムにおいては、非接触式IC記憶媒体を紛失した場合又は盗難にあった場合に、その現在の所持者がそれまでに指定場所を巡回していなくても、巡回ポイントを獲得したり得点を受けたりすることができるという巡回ポイント制度の悪用のおそれがあった。
【0004】
参加者においては、非接触式IC記憶媒体を紛失又は盗難に遭わないように保存する必要があって、それには少なからず手間がかかると共に、紛失した場合には別途措置をとる必要があるなど不便な点が数多く発生していた。このため、巡回ポイント制度を用いてもあまり地域振興や販売の促進に繋げることができない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、参加者に手渡す非接触式IC記憶媒体と参加者を1対1に対応づけて管理するとともに、その管理下での巡回ポイント制度を実施して制度が悪用されるおそれを防止でき、地域振興並びに商品若しくはサービスの販売促進を図ることができるラリーゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のラリーゲームシステムは、ラリーゲームの参加者がラリーゲームに使用する非接触式IC記憶媒体を所持しながら、ラリーゲームの複数の指定場所を巡回することで、各指定場所に設置された非接触式リーダライタと非接触式IC記憶媒体との間における信号の受発信により、当該指定場所の巡回ポイントが前記参加者に付与されるラリーゲームシステムであって、
前記巡回ポイントのポイント数を前記参加者及び指定場所の情報とともにデータベース化して管理する運営局のサーバと、
前記非接触式リーダライタが接続されたチェックポイント端末装置と、
バーコード読取り手段と、該バーコード読取り手段を制御する制御手段と、無線通信網に接続可能な通信手段と、情報を表示する表示手段とを備えた携帯電話機と、
を備えており、
前記非接触式IC記憶媒体には、当該非接触式IC記憶媒体のユニークIDに対応した前記運営局のサーバ上の認証画面のアドレスを示すバーコードが設けられており、
前記参加者が前記非接触式IC記憶媒体を入手した際に、前記携帯電話機の制御手段により前記バーコード読取り手段を介して前記バーコードを読み取り、前記通信手段が前記運営局のサーバ上の前記アドレスにインターネット及び無線通信網を介してアクセスして前記ユニークIDを送信するとともに、前記表示手段に表示された前記ユニークIDのパスワード設定指示に従って入力されたパスワードの設定要求を前記運営局のサーバに送信し、前記運営局のサーバが、前記パスワードの設定要求に対し、前記ユニークIDに前記パスワードを紐付けて登録し、
インターネットを介して前記運営局のサーバと前記携帯電話機間及び前記運営局のサーバと前記チェックポイント端末装置間で情報の伝達を行なう際に、前記携帯電話機又は前記チェックポイント端末装置が前記アドレスにインターネットを介してアクセスして前記ユニークIDのパスワードを送信し、送信されたユニークIDのパスワードを、前記運営局のサーバが前記ユニークIDに紐付けて登録されたパスワードと比較し、その比較結果に基づき前記参加者の本人認証を行なうことを特徴とする。
【0007】
このラリーシステムでは、巡回ポイント制度における各参加者が各指定場所を巡回したことを証明する巡回ポイントは、インターネットを介して接続された運営局のサーバで管理される。参加者は、非接触式IC記憶媒体を入手した際、携帯電話機を操作して非接触式IC記憶媒体に表されたバーコードを読み取り、インターネット及び無線通信網を介して運営局のサーバにアクセスする。ここで、バーコードとしては、例えば、1次元バーコード、2次元バーコード、より具体的にはQRコードなどが挙げられる。バーコードには、ユニークID、ユニークIDに対応する前記サーバ上の認証画面のアドレスなどの情報が盛り込まれている。
【0008】
このとき、当該非接触式IC記憶媒体のユニークIDに対応するパスワード設定画面が、運営局のサーバ上に読み出される。参加者は、このパスワード設定画面を携帯電話機の表示手段を通して閲覧して、当該画面に表示された設定指示に従ってパスワードを入力して当該ユニークIDと1対1に対応するパスワードの設定・登録を要求することができる。このパスワードの設定要求に対し、運営局のサーバは、前記読み出されたアドレスのユニークIDとパスワードを紐付けて登録する。参加者は、この登録がなされたことを携帯電話機の表示手段を通して確認することができる。なお、これらの情報の送受信は、適宜、暗号化通信、又はVPN経由で接続とすることができる。
【0009】
また非接触式IC記憶媒体のユニークIDを事前に登録することにより、運営局のサーバにアクセスできる非接触式IC記憶媒体を特定している。これにより事前に登録されていない非接触式IC記憶媒体がサーバにアクセスしようとしてもユニークIDが未登録であればサーバへのアクセスを運営局のサーバで拒否するため、不正アクセスが防止できる。さらに非接触式IC記憶媒体そのもののセキュリティについては、パスワードを入力することにより、不正利用を防ぐことができるように配慮されている。
【0010】
そして、参加者がインターネットを介して運営局のサーバと携帯電話機間及び運営局のサーバとチェックポイント端末装置間で情報の伝達を行なう際に、当該非接触式IC記憶媒体のユニークIDに対応するパスワード認証画面が、運営局のサーバ上に読み出される。参加者は、このパスワード認証画面を携帯電話機又は前記チェックポイント端末装置の表示手段を通して閲覧して、当該画面に表示された設定指示に従ってパスワードを入力して当該ユニークIDと1対1に対応するパスワードの認証を要求することができる。
【0011】
運営局のサーバは、送信された当該ユニークIDのパスワードを、運営局のサーバがユニークIDに紐付けて登録されたパスワードと比較し、その比較結果に基づき非接触式IC記憶媒体の所持者の本人認証を行なう。従って、例えば、参加者が指定場所を巡回した際に、非接触式IC記憶媒体を所持する者が真正の参加者であることを認証することができ、なりすましを防止できる。従来のように非接触式IC記憶媒体を紛失した場合又は盗難にあった場合に、その所持者がそれまで指定場所を巡回していなくても、巡回ポイントを獲得したり得点を受けたりすることができるという巡回ポイント制度の悪用を防止することができる。
【0012】
請求項2記載のラリーゲームシステムは、請求項1記載のラリーゲームシステムにおいて、運営局のサーバは、参加者が指定場所に訪れた際に、参加者の巡回ポイントに当該指定場所に対応したポイント数を加算したポイント数に応じて当該参加者に与えられる景品の内容を可変させることを特徴とする。参加者が指定場所を訪れたことは、チェックポイント端末装置から運営局のサーバへのアクセス及び本人認証の成功により、運営局のサーバが判定することができる。
【0013】
従って、運営局は、多数の参加者の複数の指定場所についての巡回ポイントを、運営局のサーバで一元的に管理することができる。よって、それにかかるコストは少なくなり、また、参加者がよく利用する指定場所やラリーゲームの巡回動向を運営局で分析することができるから、ラリーゲーム主催者は地域振興、マーケッティング設計にこれらの情報を利用することができる。
【0014】
請求項3記載のラリーゲームシステムは、請求項1又は2に記載のラリーゲームシステムにおいて、携帯電話機は、インターネットにアクセスしてホームページを閲覧するホームページ閲覧手段を更に備えており、参加者の操作によって、該参加者の巡回ポイントの情報が運営局のサーバからインターネットを介して送出されるとともに無線通信網を介して伝達され、該携帯電話機の表示手段に表示されることを特徴とする。
【0015】
この場合、参加者の操作によって、携帯電話機が、インターネットを介して運営局のサーバのホームページにアクセスし、運営局のサーバから参加者の巡回ポイントの情報を取り出して、表示手段に表示することができる。ここで、巡回ポイントの情報としては、例えば、指定場所の通過履歴、ポイント数に対応した景品等のリスト、指定場所の通過情報、通過した指定場所のリスト・表示などを挙げることがことができる。従って、参加者は、携帯電話機を操作して、参加者がよく利用する指定場所やラリーゲームの巡回動向を表示手段に閲覧することができるから、例えば、混雑を避けて巡回する好適なルート選定などのツールとしてこれらの情報を利用することができる。
【0016】
請求項4記載のラリーゲームシステムは、請求項1〜3の何れかに記載のラリーゲームシステムにおいて、チェックポイント端末装置は、非接触式リーダライタを制御する制御手段と、インターネット上の運営局のサーバとアクセスする通信手段と、前記運営局のサーバからインターネットを介して送出された情報を表示する表示手段とを備えており、
参加者が非接触式IC記憶媒体を前記非接触式リーダライタにかざした際、前記チェックポイント端末装置の制御手段により前記非接触式リーダライタを介して前記非接触式IC記憶媒体のユニークIDを読み取り、前記チェックポイント端末装置の通信手段が運営局のサーバ上の前記ユニークIDの認証画面のアドレスにインターネットを介してアクセスして前記ユニークIDのパスワードを送信するとともに、前記チェックポイント端末装置の前記表示手段に表示された前記ユニークIDのパスワード入力指示に従って入力されたパスワードの認証要求を前記運営局のサーバに送信することを特徴とする。
【0017】
この場合、参加者がラリーゲームの各指定場所を訪れた際、チェックポイント端末装置に接続された非接触式リーダライタを介して、ユニークIDが該端末装置に読み取られ、入力されたパスワードが運営局のサーバに送信され運営局のサーバによって非接触式IC記憶媒体の所持者の本人認証が行なわれるので、参加者が当該指定場所を巡回したことを証明する巡回ポイントの管理を運営局のサーバ上で確実に実現することができる。
【0018】
請求項5記載のラリーゲームシステムは、請求項1〜4の何れかに記載のラリーゲームシステムにおいて、チェックポイント端末装置は、インターネットにアクセスしてホームページを閲覧するホームページ閲覧手段を備えており、参加者の操作によって、該参加者の巡回ポイントの情報が運営局のサーバからインターネットを介して送出され、該端末装置の表示手段に表示されることを特徴とする。
【0019】
この場合、参加者の操作によって、チェックポイント端末装置が、インターネットを介して運営局のサーバのホームページにアクセスし、運営局のサーバから参加者の巡回ポイントの情報を取り出して、表示手段に表示することができる。ここで、巡回ポイントの情報としては、例えば、請求項3に記載のものと同様のものを挙げることがことができる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載の発明によれば、参加者が指定場所を巡回した際に、非接触式IC記憶媒体を所持する者が真正の参加者であることを認証することができ、従来のように非接触式IC記憶媒体を紛失した場合又は盗難にあった場合に、その所持者がそれまで指定場所を巡回していなくても、巡回ポイントを獲得したり得点を受けたりできるという巡回ポイント制度の悪用を防止することができるという効果を奏する。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の奏する効果に加えて、ラリーゲーム主催者は、復数の参加者の複数の指定場所についての巡回ポイントを、運営局のサーバで一元的に管理することができるという効果を奏する。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の奏する効果に加えて、参加者は、携帯電話機を操作して、混雑を避けて巡回する好適なルート選定などのツールとしてこれらの情報を利用することができるという効果を奏する。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れかに記載の発明の奏する効果に加えて、巡回ポイントの管理を運営局のサーバ上で確実に実現することができるという効果を奏する。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4の何れかに記載の発明の奏する効果に加えて、参加者は、チェックポイント端末装置を操作して、混雑を避けて巡回する好適なルート選定などのツールとしてこれらの情報を利用することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。図1は、参加者がラリーゲームの指定場所を巡回した際に付与する巡回ポイントを管理するラリーゲームシステムの全体構成図を示している。本実施形態では、特に指定場所として、具体的には道の駅を対象としている。以下、本実施の形態について順に説明する。
【0026】
道の駅を利用したスタンプラリーゲームシステム100は、ラリーゲームの参加者がラリーゲームに使用する非接触式IC記憶媒体50を所持しながら、ラリーゲームの指定場所である道の駅を巡回することで、該指定場所に設置された非接触式リーダライタとしてのQRコードリーダ21と非接触式IC記憶媒体50との間における信号の受発信により、当該指定場所の巡回ポイントが前記参加者に付与される巡回ポイントを運営局で管理するシステムである。
【0027】
ここで、非接触式IC記憶媒体50は、内部にRFタグ52が埋め込まれたカード(以下、「Vaadカード」ともいう。)である。Vaadカード50には、同じIDのものが他にないユニークIDが割り当てられており、このユニークIDに対応した運営局のサーバ10上の認証画面のアドレスを示すQRコード51が設けられている。
【0028】
運営局は、ラリーゲームの運営主体である。運営局は、ラリーゲームの主催者、複数の協賛者又は加盟店などのなかから構成される。運営局のサーバ10は、巡回ポイント情報の集中センターの管理手段としての運営局のサーバであり、複数のサーバ及びコンピュータから構成され、電話回線、専用線等を通してインターネット40に接続される。インターネット40上には、参加者が指定場所を訪れたことにより付与される巡回ポイントに関する情報を提供し管理するためのホームページ(webサイト)が運営局によって開設される。
【0029】
運営局のサーバ10は、運営管理サーバ11と、参加者管理サーバ12と、店舗管理サーバ13と、WEBサーバ14と、メールサーバ(図示せず)とを備えており、回線を介してインターネット40に接続されている。運営管理サーバ11は、インターネット40に接続可能な通信手段11aと、条件達成情報通信手段11bとを備える。条件達成情報通信手段11bはCPU等から構成され、予め記憶されたメインプログラムに基づき、認証画面を表示することができ、インターネット40を通してアクセスされた各種指令や入力データ等に応じて、非接触式IC記憶媒体50のユニークID、パスワードの登録・認証(判定)の処理を行う。
【0030】
参加者管理サーバ12と店舗管理サーバ13は、参加者が受け取る各指定場所の巡回ポイントの累積管理、参加者が巡回ポイントを使用して景品等を受取る際の巡回ポイントの減算処理、指定場所の管理、指定場所の巡回ポイントの管理、ラリーゲーム主催者のイベント等に関する各種情報の送出、及びデータの転送・書き換え等の処理を行なう。具体的には、参加者管理サーバ12と店舗管理サーバ13は、参加者が指定場所に訪れた際に、参加者の巡回ポイントに当該指定場所に対応したポイント数を加算したポイント数に応じて当該参加者に与えられる景品の内容を可変させる。
【0031】
WEBサーバ14は、インターネットから送られる入力データの制御及びインターネットに出力する出力データの制御を行ない、メールサーバは、インターネットを介して送られる電子メールの受信・送信を行なう。
【0032】
参加者管理サーバ12の記憶部には、データベースとして、参加者データベース15が設けられる。参加者データベース15は、参加者の情報を管理する。ここで、参加者の情報とは、複数の参加者に関するデータのことであり、例えば参加者の整理番号、所持するVaadカード50のユニークIDコード、氏名、住所、電話番号、年齢、職業、生年月日、電子メールアドレス、ポイント会員として入会した加盟店の整理番号、Vaadカード50の利用履歴等である。参加者データベース15は、これらの参加者の情報を、各参加者について記憶する。
【0033】
店舗管理サーバ13の記憶部には、データベースとして、店舗データベース16が設けられる。店舗データベース16は、本巡回ポイント制度に加盟している、百貨店等の各種小売店、航空会社、旅行業者等の各種サービス業者等のラリーゲームの主催者、協賛者又は加盟店に関する情報を記憶する。
【0034】
また、店舗データベース16は、各参加者の各加盟店での購入物品に関する情報を記憶し、例えば参加者が加盟店で物品やサービスを購入した際、その店舗と物品名、その金額等が記憶される。その他、各加盟店で催される各種の割引セールや各種イベントに関する情報、或はある加盟店である期間にある金額以上の買い物をすると特別に巡回ポイントが加算される情報等、加盟店から送られた販売に関する情報を記憶する。
【0035】
運営局のサーバ10のメインプログラムは、参加者が携帯電話機30から図示しない無線通信網とインターネット40を通して送信したアクセス時のデータ要求に応じて、本人認証の登録及び判定を行なうと共に、参加者管理サーバ12内に記憶された参加者データベース15からデータを取り出し、認証画面をインターネット40に送出するように、条件達成情報通信手段11bを制御する。これにより、運営局のサーバ10は、認証画面によりパスワードの入力を促し、入力されたパスワードに基づく本人認証の判定を行うことができる。
【0036】
また、参加者がチェックポイント端末装置20からインターネットを通して送信したアクセス時のデータ要求に応じて、同様に、本人認証の判定を行うこともできる。さらに、チェックポイント端末装置20を介してラリーゲーム主催者が、チェックポイント端末装置20からインターネットを通して送信した入力情報、例えば参加者の巡回ポイント等に関する情報、ラリーゲーム主催者が行なうイベント、割引セール、お買い得商品等の案内、特別加算ポイント等に関する情報を入力し、所定のデータベースに書き込むことができる。
【0037】
また、参加者の巡回ポイントに、店舗データベース16に格納された指定場所の巡回に応じて与えられる巡回ポイントのポイント数を参加者データベース15の巡回ポイントに加算する処理、及び参加者が自分の巡回ポイントを使用して景品やサービスを得た際、そのポイント数を参加者データベース15の当該参加者の巡回ポイントから減算する処理等を行なう。さらに、参加者の引換景品やよく訪れる道の駅などのデータから参加者のマーケティング分析を行ない、各参加者に対して最適なマーケティング情報を作成する処理等を行なう。
【0038】
ラリーゲームの指定場所として用いられる道の駅には、コンピュータを主要部としたチェックポイント端末装置20が設置され、各「道の駅」のチェックポイント端末装置20は、ダイヤルアップ接続機能、ブラウザ機能を備え、電話回線、専用線等を介してインターネットに接続され、インターネット上に開設された運営局のwebサイトにアクセスし、巡回ポイント等の情報を送受信し、そのwebサイト内の巡回ポイント等に関する情報を呼び出し、閲覧することができる。このときも必ず条件達成情報通信手段11bを経由する。
【0039】
チェックポイント端末装置20は、RFタグリーダ21と、制御手段22と、通信手段23と、表示手段24とを備えている。制御手段22は、メインプログラムが実行されるCPU、メモリなどからなり、非接触式リーダライタ21、通信手段23、及び表示手段24を制御する。RFタグリーダ21は、非接触式リーダライタとして機能する。通信手段23は、インターネット40上の運営局のサーバ10とアクセスする。表示手段24は、運営局のサーバ10からインターネットを介して送出された情報などを表示する。チェックポイント端末装置20にはRFタグリーダ21が接続されている。
【0040】
チェックポイント端末装置20のメインプログラムは、参加者がVaadカード50を非接触式リーダライタ21にかざした際、制御手段22の制御によって、Vaadカード50に内蔵されたRFタグ52に記録されたユニークIDとその他の記録データを読み取り、チェックポイント端末装置20に入力する。
【0041】
そして、チェックポイント端末装置20は、通信手段23によって、インターネット40上の運営局のサーバ10とアクセスし、表示手段24に運営局のサーバ10からインターネット40を介して送出された情報が表示され、参加者が表示手段24に表示された認証画面の認証指示に従ってパスワード入力し、この入力されたパスワードとユニークIDコードとを運営局のサーバ10に送信する。この後、運営局のサーバ10の条件達成情報通信手段11bによってパスワードの認証(判定)の処理が行われる。
【0042】
また、参加者がチェックポイントであるラリーゲームの指定場所を訪れた際に、当該参加者のその指定場所での巡回ポイントに関する情報を運営局から得るために、参加者がチェックポイント端末装置20を使用して、運営局のサイトにアクセスし、Vaadカード50のユニークIDに対応するパスワードを入力して運営局のサーバ10にアクセスしたとき、運営局のサーバ10の条件達成情報通信手段11bによってパスワードの認証(判定)の処理が行われ、この後、運営局のサーバ10によってVaadカード50のユニークIDと共に、その巡回ポイントのポイント数データを送る処理が行なわれる。
【0043】
本ラリーゲームシステム100で使用する携帯電話機30は、参加者が所持する携帯電話機である。これは、移動電話機能と個人情報端末機能を備えており、個人用携帯型端末装置として用いられる。携帯電話機30としては、例えば、およそ800MHz〜1.5GHzの周波数帯を使用する携帯電話機、PHS、PDAが挙げられる。携帯電話機30は、QRコード51を読み取るバーコード読取り手段としてのQRコードリーダ31と、制御手段32と、無線通信網に接続可能な通信手段33と、情報を表示する表示手段34とを備えている。
【0044】
携帯電話機30のQRコードリーダ31は、対象となる画像情報を入力するカメラと、バーコード読み取り時にON/OFFボタンの操作により発光する小型のライトと、情報を表示するLCD表示部とを備えている。QRコードリーダ31は、制御手段32によって、自然画やバーコードなど被写体に応じて撮影手順を切り替え、バーコード撮影モードに切り替えられた場合、バーコードであるQRコード51の認識を行うとともに、認識された結果をユーザに通知し、認識された内容に基づいて所定の処理を実行する。
【0045】
携帯電話機30の制御手段32は、CPUとメモリなどから構成され、使用者のスイッチ入力操作に応じて、バーコード読取り手段31の制御、及び通信手段33の制御等の全ての制御を行い、音声信号やデータ信号の送受信を行なうと共に、表示手段34に入力画面や選択画面等を表示する。また、制御手段32は、ダイヤルアップ接続機能やブラウザ機能を備え、図示しないデータ通信センターを介してインターネット上の運営局のサーバ10のサイトにアクセスし、そのサーバ10から例えばHTMLで作成された各種の表示データを取り込み、表示手段34に表示する。
【0046】
携帯電話機30の通信手段33は、無線基地局(図示せず)に対し音声信号やデータ信号の送信を行なう回路と、無線基地局から送信された音声信号やデータ信号を受信する回路とから構成される。また、通信手段33は、例えば4個の人工衛星から送信される測位計測用の信号(衛星の位置を示す信号及び送信時刻を示す信号)を受信した衛星の位置信号と送信時刻信号、及び信号を受信した時刻を用いて、現在位置の測位データを演算することができ、画像表示される地図上に現在位置を表示させることもできる。
【0047】
なお、携帯電話機30は、通話制御部と、マイクと、スピーカとを備え、電話機能をも備える。着信時に受信した相手からの音声信号を増幅してスピーカに送出し、また、通話状態において、マイクからの音声信号を増幅し無線送信部に送る。また、携帯電話機30は、公知の移動電話システムの移動電話(携帯電話機、PHS)として機能する。
【0048】
次に、上記構成のラリーゲームシステム100の動作を、図2のフローチャート及び図3〜8の説明図を参照して説明する。本巡回ポイント制度には、例えば、特産品販売店、百貨店等の各種小売店、航空会社、旅行業者等の各種サービス業者等のラリーゲーム主催者が加盟している。このラリーゲーム主催者が訪れて欲しい複数の「道の駅」を選択したラリーゲームの複数のコースを設定する。ここで、図2のステップS101に示すように、ラリーゲームに使用するVaadカード50(図3参照)を頒布し、これにより参加者はVaadカード50を入手する。
【0049】
Vaadカード50を入手した際、図2のステップS102及び図4に示すように、参加者は、携帯電話機30を操作して、Vaadカード50の裏面に表示されたQRコード51を携帯電話機30のQRコードリーダ31を介して読み取る。ここでQRコード51には、Vaadカード50のユニークIDに対応した運営局のサーバ10上の認証画面のアドレスが記載されている。そして携帯電話機30の表示手段34に、参加者の所持するVaadカード50のユニークIDに対応した運営局のサーバ10上の認証画面のアドレスが表示され、参加者がさらに操作することで携帯電話機30は、通信手段33が運営局のサーバ10の条件達成情報通信手段11bにアクセスしてユニークIDを送信する。
【0050】
この条件達成情報通信手段11bへのアクセス要求に対して、運営局のサーバ10の運営管理サーバ11は、本人の認証用の登録を行なう。ここでは、最初のアクセスであるため、運営局のサーバ10内、特に参加者管理サーバ12内には未だ参加者のデータが記憶されていない。そこで、運営局のサーバ10のプログラムの制御によって、条件達成情報通信手段11bが、登録用の画面をインターネット40に送出する。
【0051】
このとき、図5に示すように、表示手段34に登録用の画面が表示される。ここで、図2のステップS103に示すように、参加者が表示手段34に表示された画面の入力指示に従って携帯電話機30の操作パネルを操作してパスワードを設定する。この入力されたパスワードは、携帯電話機30の通信手段33によって運営局のサーバ10に送信される。この処理により、参加者に手渡されたVaadカード50と参加者とを1対1に対応づける処理を次に示すような手順で行なうことができる。
【0052】
まず、運営局のサーバ10は、参加者管理サーバ12がその参加者を会員として登録し、その参加者にIDコードを付与すると共に、Vaadカード50のユニークIDとパスワード、及び参加者の氏名、住所、電子メールアドレス等の個人データを参加者データベース15に格納することができる。この登録処理が正常に終了した旨の表示は、サーバ10から携帯電話機30に送られ、その表示手段34に表示されるようにすることができるので、参加者は、その画面を確認することができる。
【0053】
図2のステップS104以下の手順は参加者の巡回によって「道の駅」を訪れるたびに行われる。まず、ステップS104に示すように、参加者はVaadカード50を所持して対象となる「道の駅」(チェックポイント)に出掛ける。そして、図2のステップS105及び図6に示すように、参加者が「道の駅」に設置されたチェックポイント端末装置20のRFタグリーダ21にVaadカード50をかざす。
【0054】
このとき、チェックポイント端末装置20は、制御手段22がRFタグリーダ21を制御してRFタグ52の情報を読み取り、通信手段23を介してRFタグ52のユニークIDに対応するインターネット40上の運営局のサーバ10の条件達成情報通信手段11bのアドレスにアクセスする。条件達成情報通信手段11bは、運営局のサーバ10のプログラムの制御によって、認証用の画面をインターネット40に送出するとともに、履歴を運営局のサーバ10に残しておく。このとき、図6に示すように、チェックポイント端末装置20の表示手段24に認証用の画面が表示される。
【0055】
図2のステップS106に示すように、参加者が表示手段24に表示された画面の入力指示に従ってチェックポイント端末装置20を操作してパスワードの入力を完了する。この入力されたパスワードをチェックポイント端末装置20の通信手段23が運営局のサーバ10に送信する。
【0056】
運営局のサーバ10は、通信手段11a及び条件達成情報通信手段11bを介して受信したユニークIDとパスワードの情報から、参加者管理サーバ12が参加者データベース15を検索し、運営管理サーバ11がそのユニークIDコードとパスワードの正誤を判定する。運営管理サーバ11は、IDコードとパスワードが正しい場合、本人認証が成功したのでログインの処理が行ない、その旨の表示を送信する。一方、それらのパスワードが同一でないの場合には、本人認証は失敗したので、ログインは行われず、その旨の画面を送出する。即ち、送信された当該ユニークIDのパスワードを、運営局のサーバ10が予め当該ユニークIDに紐付けて登録されたパスワードと比較し、その比較結果に基づきその参加者の本人認証を行なう。
【0057】
ログインが行われると、図6に示すように、表示手段22により表示内容が右側下方の画面に切り替わり、当該「道の駅」に訪れたことを証明する「クリアー」の文字が表示手段24に表示される。このとき、チェックポイント端末装置20からその指定場所の巡回ポイントの情報がサーバ10に送出され、サーバ10の運営管理サーバ11は、その指定場所を巡回したことにより与えられる巡回ポイントのポイント数を、ポイント参加者データベース15内の当該参加者の当該指定場所の巡回ポイントに加算する処理等を行なう。なお、この際、店舗データベース16に対して情報の読取り、書込みをするようにすることもできる。
【0058】
そして、図2のステップS107に示すように、引き続き参加者が希望する内容に合わせて画面操作を行うことができる。例えば、メニュー画面、参加者の巡回ポイントの情報表示、道の駅通過履歴、ポイント情報、道の駅通過情報、及び通過した道の駅の表示などの画面について操作が可能である。さらに、図2のステップS108に示すように、参加者がスタンプラリーを終了する際には、後述するスタンプラリー終了の処理を行う。参加者がスタンプラリーを終了しない場合には、図2のステップS109に示すように、ログアウトの処理を行う。この後、前述の図2のステップS104の処理に戻り、スタンプラリーの処理を繰り返す。
【0059】
一方、参加者は、図2のステップS110に示すように、携帯電話機30を操作して、無線通信局及びインターネット40を介して運営局のサーバ10にアクセスし、インターネット40上の運営局のホームページに接続することができる。このとき、サーバ10から携帯電話機30にパスワード等の入力画面が送られ、その表示手段34に入力画面が表示される。参加者は、図2のステップS111に示すように、その表示された入力画面に従ってパスワードを入力すると、運営局のサーバ10による本人認証が行われ、この本人認証に成功すると携帯電話機30の表示手段34にその旨の画面が表示され、ログインに成功する。
【0060】
ここで、参加者は、図2のステップS112に示すように、引き続き参加者が希望する内容に合わせて画面操作を行うことができる。この画面操作においては、例えば、道の駅通過履歴、ポイント情報、道の駅通過情報、及び通過した道の駅の表示、待ち受け画面のダウンロードが可能である。ここで、図7に示すように、道の駅通過履歴は、スタンプラリーの各指定場所を通過した日時及びその道の駅が表示されるものである。ポイント情報は、ポイント数に応じて参加者に与えられる景品の内容を表示する画面である。道の駅通過情報は、各道の駅を通過した累積人数を表示する画面である。通過した道の駅は、道の駅を地図上に表示し、通過した道の駅とそうでない道の駅を視覚によって判別できるように表示したものである。
【0061】
図7の道の駅通過履歴については、表示手段34によるメニュー画面で、「道の駅通過履歴」の文字をクリックすると、その旨の送信データが通信手段33から送出され、携帯電話機30から、無線基地局(図示せず)とデータ通信センター(図示せず)とインターネット40とを通して運営局のサーバ10に送信され、受信された画面が表示手段34に表示される。なお、携帯電話機30は、表示手段34によるメニュー画面で、「ダウンロード」の文字をクリックして、運営局のサーバ10から待ち受け画面のダウンロードもできる。
【0062】
また、図7に示す「ポイント情報」、「道の駅通過情報」及び「通過した道の駅」についても、同様にして、そのメニュー画面で、参加者が該当する文字をクリックすると、その旨の送信データが通信手段33から送出され、ポイント情報の画面がサーバ10から携帯電話機30に送られ、その表示手段34に表示される。なお、前記ステップS107の画面操作については、端末装置20のキーボード等を操作して行われ、ほぼ同様の操作である。
【0063】
さらに、図2のステップS113に示すように、参加者がスタンプラリーを終了する際には、後述するスタンプラリー終了の処理を行う。参加者がスタンプラリーを終了しない場合には、図2のステップS114に示すように、ログアウトの処理を行う。この後、前述の図2のステップS104の処理に戻り、スタンプラリーの処理を繰り返す。
【0064】
一方、図2のステップS108又はステップS113において、参加者がスタンプラリーの終了を選択した場合には、メニュー画面で、「終了」の文字をクリックして、図2のステップS115に示すように、スタンプラリー終了を選択する。そうすると、その旨の送信データが通信手段23又は33から送出され、チェックポイント端末装置20又は携帯電話機30から、インターネット40を通して運営局のサーバ10に入力される。
【0065】
このとき、サーバ10から端末装置20又は携帯電話機30に現在の巡回ポイントと交換可能な記念品又は景品を示す画面が送られ、その画面が表示手段24又は34に表示される。ここで、その表示に従い、図2のステップS116に示すように、その記念品又は景品を選択し、確定することができる。また、参加者は、その画面をポイント情報の画面に切り替えて他の記念品・景品を選択することもできる。
【0066】
そして、そのメニュー画面で、「ログアウト」の文字をクリックすると、その旨の送信データが通信手段23又は33から送出され、端末装置20又は携帯電話機30から、インターネット40を通して運営局のサーバ10に入力される。ここで、図2のステップS117に示すように、ログアウトが行われ、続いて図2のステップS118に示すように、スタンプラリー終了の処理が完全に終了する。そうすると、図2のステップS119に示すように、運営局から後日記念品・景品を参加者に送付する。
【0067】
一方、参加者が道の駅に訪れた際に、巡回ポイントを記念品・景品に交換することもできる。例えば、参加者が、その端末装置20を操作して、インターネット40上の運営局のサーバ10のwebサイトに接続する。このとき、端末装置20の表示手段24には、図8に示すように、パスワードの入力画面が表示され、参加者はそこに自分のパスワードを入力し、送信する。運営局のサーバ10は、参加者データベース15を検索してそのIDコードのパスワードの正誤を判定し、登録されたパスワードと入力されたパスワードが同一の場合、メニュー画面及び図8に示す「プレゼント」の表示画面を送信して、表示手段24に表示することができる。参加者は、上記のステップS116の操作をして、記念品・景品と交換することができる。
【0068】
以上のように、スタンプラリーシステム100によれば、チェックポイント端末装置20がRFタグ52から読み取ったユニークIDとその場で入力されたパスワードを、参加者本人が事前に携帯電話機30がQRコード51から読み取ったユニークIDについて参加者本人のみが知り得るパスワードを紐づけされて運営局のサーバ10に登録されたパスワードと比較し、その比較結果に基づき前記参加者の本人認証を行なうので、本人認証が確実であると共に、本人認証と巡回ポイントのポイント数データの取扱に正確さを期すことができる。
【0069】
このように、参加者が道の駅を訪れた際に、Vaadカード50を所持する者が真正の参加者であることを認証することができ、従来のように非接触式IC記憶媒体を紛失した場合又は盗難にあった場合に、その所持者がそれまで指定場所を巡回していなくても、巡回ポイントを獲得したり得点を受けたりすることができるという巡回ポイント制度の悪用を防止することができる。
【0070】
即ち、スタンプラリーシステム100によれば、参加者はログオン時にICカードとしてのVaadカード50とパスワードを要求され、それらが合致しないと利用できない。また、運営局のサーバ10においては、参加者ごとのアクセス制御、外部記憶媒体などの利用禁止、操作状況のログ収集などを行い、情報への不正なアクセスや情報漏洩を防止することができる。すぐにセキュリティ対策を実現するための一括登録機能、及び継続的に利用するための運用管理機能を備えることもできる。スタンプラリーシステム100は、認証を強化するだけでなく、アクセス制御、利用制限及びログ管理をもカバーすることができる。
【0071】
その際、その道の駅の巡回ポイントに応じたポイント数が参加者に与えられ、そのポイント数のデータは、チェックポイント端末装置20からインターネット40を通して運営局のサーバ10の参加者管理サーバ12及び店舗管理サーバ13に送信され、それらの参加者データベース15及び店舗データベース16に記憶されたその参加者の巡回ポイントがそのポイント数だけ加算され、格納される。
【0072】
また、その巡回ポイント制度において、巡回ポイントのポイント数が所定数溜まった場合、例えばそのポイント数15ポイントになり、例えば○△特産品の交換したときには、チェックポイント端末装置20はその旨の処理要求を運営局のサーバ10に送信する。このとき、サーバ10は、参加者データベース15、店舗データベース16に記憶された当該参加者の巡回ポイントのポイント数から減算ポイント数(15ポイント)を減算し、格納する。従って、ラリーゲーム主催者は、復数の参加者の複数の指定場所についての巡回ポイントを、運営局のサーバで一元的に管理することができる。
【0073】
一方、参加者は、チェックポイント端末装置20が設置してある指定場所に出かけなくても、携帯電話機30を操作して情報を知ることができる。例えば、参加者は、携帯電話機30の表示画面において、その画面下に表示された例えば「道の駅通過情報」をクリックして、各道の駅を通過した累積人数の表示を閲覧することができる。また参加者は、例えば「通過した道の駅」をクリックして、まだ訪れていない道の駅の情報を得ることができる。さらに参加者は、携帯電話機30を操作して道の駅の混雑状況を知ることができる。従って、参加者は、携帯電話機30を操作して、混雑を避けて巡回する好適なルート選定などのツールとしてこれらの情報を利用することができる。
【0074】
さらに、チェックポイント端末装置20は、非接触式リーダライタ21と、制御手段22と、通信手段23と、表示手段24とを備えており、参加者がVaadカード50を非接触式リーダライタ21にかざした際、Vaadカード50のユニークIDを読み取るとともに、表示手段24に表示された認証画面の認証指示に従って入力されたパスワードを運営局のサーバ10に送信する。従って、本人認証と巡回ポイントのポイント数データの取扱いに正確さを期すことができ、参加者が当該指定場所を巡回したことを証明する巡回ポイントを運営局のサーバ10上の管理サーバに反映させることができる。
【0075】
また、このとき、上述したように、引き続き参加者が希望する内容に合わせて、上述した画面操作を行うことができる。従って、参加者は、道の駅を訪れた際に、チェックポイント端末装置20を操作して、混雑を避けて巡回する好適なルート選定などのツールとしてこれらの情報を利用することができる。
【0076】
また、参加者の携帯電話機30に地図ファイルと共にGPS(広域測位機能)が設けられている場合には、表示手段34に表示した地図上に、現在位置を表示することができ、さらに、その地図上に現在位置の近くの指定場所を表示させることができる。したがって、参加者が近くの道の駅を訪れたい場合、参加者を近くの指定場所に導き、指定場所の売り上げや参加者の巡回ポイントの獲得を促進させることができる。
【0077】
このように、Vaadカード50に情報そのものが蓄積されるのではなく、WEBブラウザを通じて運営局のサーバ10に接続するしくみなので、万一Vaadカード50を紛失してもパスワードがなければサーバ10に接続できない。さらに管理者ツールから該当Vaadカード50の削除を行うなどして使用禁止にすることができ、これによりアクセスを禁止することもできる。これなら参加者の参加意欲をアップさせつつ、セキュリティ面も担保できるので、参加者及び運営局側にも喜んでもらえる。
【0078】
以上、本発明のラリーゲームシステムについての最良の形態を、実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
【0079】
例えば、運営局の店舗管理サーバ13は、定期的に(例えば毎週1回等)、店舗データベース16に記憶された情報、例えば各指定場所で催される各種の割引セール、各種イベントに関する情報、或は各指定場所で行なう特別割増巡回ポイント制度の情報等を検索し、それらの情報を「今週の道の駅情報、今週の特別割増ポイント情報」等として、その道の駅の店舗を訪れようとする参加者に対し、参加者データベース15内の情報等の情報に基づき、作成することもできる。
【0080】
そして、それらの店舗情報を該当する参加者の携帯電話機30に、メールサーバから電子メールで送信し、ラリーゲーム主催者のラリーゲーム参加促進、道の駅の地域活性化・促進に結びつけることができる。また運営局のサーバ10にはインターネット40上をVPN経由で接続とすることができ、この場合には、よりセキュアな通信が可能となる。
【0081】
また、各加盟店にチェックポイント端末措置を設け、各加盟店での購入に対して購入金額又は購入回数に応じて巡回ポイントを付与するようにしても良い。この場合には、例えば、参加者データベース15は、各参加者について、その参加者が、何月何日に、何れの道の駅又はその他の加盟店で、どのような物品またはサービスを購入したか等の利用履歴に関する情報を記憶することができる。さらに、参加者管理サーバ12は、各加盟店毎に、各参加者が各加盟店で取得した巡回ポイントのポイント数(加算値)を記憶すると共に、その巡回ポイントの期限日付、及び巡回ポイントに対応した金額等を記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の一実施形態を示すラリーゲームシステムの全体構成図である。
【図2】上記実施形態のラリーゲームシステムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】参加者が入手する、RFタグを貼り付けたスタンプラリー用のVaadカードを示す説明図であり、図3(a)はVaadカードの表面を示す図であり、図3(b)はVaadカードの裏面を示す図である。
【図4】Vaadカードの裏面にあるQRコードを携帯電話機で読み取り、登録センターである運営局のサーバにアクセスする様子を示す説明図である。
【図5】参加者が携帯電話機に表示される指示に従って、任意のパスワードを登録する様子を示す説明図である。
【図6】参加者が道の駅でVaadカードを非接触式カードリーダにかざし、パスワード入力を行うと本人が来たことを運営局のサーバ側で認証し、履歴を運営局のサーバに残しておく様子を示す説明図である。
【図7】携帯電話機から運営局のサーバへ問い合わせで携帯電話機の表示画面に表示されることを示す説明図である。図7(a)はその表示画面のうち「道の駅通過履歴」の表示画面を示す図であり、図7(b)は「ポイント情報」の表示画面を示す図であり、図7(c)は「道の駅通過情報」の表示画面を示す図であり、図7(d)は「通過した道の駅」の表示画面を示す図である。
【図8】携帯電話機から運営局のサーバへ問い合わせで、ポイント情報が携帯電話機の表示画面に表示されることを示す説明図である。
【符号の説明】
【0083】
10 運営局のサーバ
11 運営管理サーバ
11a 通信手段
11b 情報達成情報通信手段
12 参加者管理サーバ
13 店舗管理サーバ
14 WEBサーバ
15 参加者データベース
16 店舗データベース
20 チェックポイント端末装置
21 非接触式リーダライタ
22 制御手段
23 通信手段
24 表示手段
30 携帯電話機
31 バーコード読取り手段
32 制御手段
33 通信手段
34 表示手段
40 インターネット
50 非接触式IC記憶媒体
51 QRコード(バーコード)
52 RFタグ
100 道の駅を利用したスタンプラリーゲームシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラリーゲームの参加者がラリーゲームに使用する非接触式IC記憶媒体を所持しながら、ラリーゲームの複数の指定場所を巡回することで、各指定場所に設置された非接触式リーダライタと非接触式IC記憶媒体との間における信号の受発信により、当該指定場所の巡回ポイントが前記参加者に付与されるラリーゲームシステムであって、
前記巡回ポイントのポイント数を前記参加者及び指定場所の情報とともにデータベース化して管理する運営局のサーバと、
前記非接触式リーダライタが接続されたチェックポイント端末装置と、
バーコード読取り手段と、該バーコード読取り手段を制御する制御手段と、無線通信網に接続可能な通信手段と、情報を表示する表示手段とを備えた携帯電話機と、
を備えており、
前記非接触式IC記憶媒体には、当該非接触式IC記憶媒体のユニークIDに対応した前記運営局のサーバ上の認証画面のアドレスを示すバーコードが設けられており、
前記参加者が前記非接触式IC記憶媒体を入手した際に、前記携帯電話機の制御手段により前記バーコード読取り手段を介して前記バーコードを読み取り、前記通信手段が前記運営局のサーバ上の前記アドレスにインターネット及び無線通信網を介してアクセスして前記ユニークIDを送信するとともに、前記表示手段に表示された前記ユニークIDのパスワード設定指示に従って入力されたパスワードの設定要求を前記運営局のサーバに送信し、前記運営局のサーバが、前記パスワードの設定要求に対し、前記ユニークIDに前記パスワードを紐付けて登録し、
インターネットを介して前記運営局のサーバと前記携帯電話機間及び前記運営局のサーバと前記チェックポイント端末装置間で情報の伝達を行なう際に、前記携帯電話機又は前記チェックポイント端末装置が前記アドレスにインターネットを介してアクセスして前記ユニークIDのパスワードを送信し、送信されたユニークIDのパスワードを、前記運営局のサーバが前記ユニークIDに紐付けて登録されたパスワードと比較し、その比較結果に基づき前記参加者の本人認証を行なうことを特徴とするラリーゲームシステム。
【請求項2】
運営局のサーバは、参加者が指定場所に訪れた際に、参加者の巡回ポイントに当該指定場所に対応したポイント数を加算したポイント数に応じて当該参加者に与えられる景品の内容を可変させることを特徴とする請求項1記載のラリーゲームシステム。
【請求項3】
携帯電話機は、インターネットにアクセスしてホームページを閲覧するホームページ閲覧手段を更に備えており、参加者の操作によって、該参加者の巡回ポイントの情報が運営局のサーバからインターネットを介して送出されるとともに無線通信網を介して伝達され、該携帯電話機の表示手段に表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載のラリーゲームシステム。
【請求項4】
チェックポイント端末装置は、非接触式リーダライタを制御する制御手段と、インターネット上の運営局のサーバとアクセスする通信手段と、前記運営局のサーバからインターネットを介して送出された情報を表示する表示手段とを備えており、
参加者が非接触式IC記憶媒体を前記非接触式リーダライタにかざした際、前記チェックポイント端末装置の制御手段により前記非接触式リーダライタを介して前記非接触式IC記憶媒体のユニークIDを読み取り、前記チェックポイント端末装置の通信手段が運営局のサーバ上の前記ユニークIDの認証画面のアドレスにインターネットを介してアクセスして前記ユニークIDのパスワードを送信するとともに、前記チェックポイント端末装置の前記表示手段に表示された前記ユニークIDのパスワード入力指示に従って入力されたパスワードの認証要求を前記運営局のサーバに送信することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のラリーゲームシステム。
【請求項5】
チェックポイント端末装置は、インターネットにアクセスしてホームページを閲覧するホームページ閲覧手段を備えており、参加者の操作によって、該参加者の巡回ポイントの情報が運営局のサーバからインターネットを介して送出され、該端末装置の表示手段に表示されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のラリーゲームシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−234422(P2008−234422A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74611(P2007−74611)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(390039572)サンメッセ株式会社 (5)
【出願人】(591096369)日立物流ソフトウェア株式会社 (1)
【Fターム(参考)】