説明

ロボットアーム

【課題】高圧空気を駆動源とするワーク保持手段への配管が外部に露出せず、省スペース化が可能であると共に、メンテンス性を良好に保つことが可能なロボットアームを提供する。
【解決手段】軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列されたアーム軸3と、このアーム軸3が遊嵌する貫通孔を有すると共に該アーム軸3と相まってリニアモータを構成し、印加される電気信号に応じて前記アーム軸3を軸方向へ進退させるフォーサと、前記アーム軸3の一端に設けられると共に空気圧に応じて動作するワーク保持手段4とから構成され、前記アーム軸3には前記ワーク保持手段4に対して空気圧を作用させるための流体供給孔30が軸方向に沿って貫通形成され、この流体供給孔30がワーク保持手段4の供給ポートに接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種産業機器において搬送対象物であるワークを保持して搬送するためのロボットアームに係り、特に、空気圧により動作するワーク保持手段をアーム軸の先端に設けたロボットアームの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のロボットアームとしては、モータの回転運動をボールねじによってアーム軸の並進運動に変換し、それによって前記アーム軸の先端に設けられたワーク保持手段をワークに対して進退させるものが知られている。しかし、このようなボールねじを用いたロボットアームでは、ボールねじの回転における危険速度やボールの高速転動に伴って発生する騒音との関係から、アーム軸の並進運動の高速化には限界がある。
【0003】
一方、軽量なワークを高速で搬送する用途に適したロボットアームとして、ロッドタイプのリニアモータアクチュエータを使用したものが知られている。このロッドタイプのリニアモータアクチュエータは、棒状に形成されると共に軸方向に沿って所定のピッチでN極及びS極が繰り返し配列されたマグネットロッドと、このマグネットロッドの周囲に僅かな隙間を介して遊嵌しているフォーサとから構成されており、フォーサ内に設けられたコイル部材に通電することで、前記マグネットロッドがフォーサに対して進退するように構成されている。
【0004】
このロッドタイプのリニアモータアクチュエータでは、前記マグネットロッドの周囲をコイル部材が取り囲んでいることから強力な推力を発揮することができ、小型化を図りながら前記マグネットロッド大きな推力を与えることが可能である。また、リニアモータによって直接的にマグネットロッドの並進運動を得られることから、かかるマグネットロッドをアーム軸としてその先端にワーク保持手段を設けることにより、ワークを高速で取り扱うことが可能なロボットアームを構築することが可能である。
【特許文献1】WO2006/035946
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記マグネットロッドの先端に設けられるワーク保持手段としては種々の装置を選択可能であるが、ワークのクランプ及びリリースの応答速度の高速化、軽量・小型化の観点から、空気圧に応じて動作するエアチャック等の手段が多用されている。
【0006】
しかし、前記マグネットロッドの先端にワーク保持手段としてのエアチャックを取り付ける場合には、かかるエアチャックに対して高圧空気を供給するための配管を接続する必要があり、ワーク保持手段の周辺に配管スペースが必要となるほか、ロボットアームそれ自体のメンテナンス性が悪化する懸念があつた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、高圧空気を駆動減とするワーク保持手段への配管が外部に露出せず、省スペース化が可能であると共に、メンテンス性を良好に保つことが可能なロボットアームを提供することにある。
【0008】
前記目的を達成する本発明のロボットアームは、軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列されたアーム軸と、このアーム軸が遊嵌する貫通孔を有すると共に該アーム軸と相まってリニアモータを構成し、印加される電気信号に応じて前記アーム軸を軸方向へ進退させるフォーサと、前記アーム軸の一端に設けられると共に空気圧に応じて動作するワーク保持手段とから構成されている。そして、前記アーム軸には前記ワーク保持手段に対して空気圧を作用させるための流体供給孔が軸方向に沿って貫通形成され、この流体供給孔がワーク保持手段の供給ポートに接続されている。
【0009】
このような本発明によれば、高圧空気はマグネットロッドとして機能するアーム軸に貫通形成された流体供給孔を介してワーク保持手段に供給されるので、アーム軸に対してワーク保持手段を固定し、ワーク保持手段に具備された高圧空気の供給ポートに対して前記アーム軸の流体供給孔を連結すれば、アーム軸の外部に高圧空気の供給配管を別途設ける必要がなくなる。それにより、アーム軸及びワーク保持手段の周囲に無駄なスペースを必要とせず、ロボットアームの省スペース化を図ることができるものである。また、アーム軸及びワーク保持手段の周囲に配管が露出しないので、ロボットアームのメンテナンス性も向上する。
【0010】
更に、前記流体供給孔を通過する高圧空気によってアーム軸が冷却されるので、このアーム軸と相まってリニアモータを構成するフォーサが通電によって発熱しても、アーム軸を介して前記フォーサを間接的に冷却することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面に基づいて本発明のロボットアームを詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2は本発明のロボットアームの実施形態の一例を示す概略図である。このロボットアーム1は、マグネットロッドとしてのアーム軸3を備えたリニアモータアクチュエータ2と、前記アーム軸3の先端に固定されたワーク保持手段としてのエアチャック4とから構成されており、前記アーム軸3を進退させてエアチャック4を搬送対象物たるワーク5にアプローチさせ、エアチャック4の把持爪40によってワーク5を保持することができるようになっている。
【0013】
前記エアチャック4に対して把持爪40の駆動源となる高圧空気を供給するため、前記アーム軸3には軸方向に沿って流体供給孔30が貫通形成されており、エアチャック4をアーム軸3に固定することにより、前記流体供給孔30がエアチャック4に具備された高圧空気の供給ポートに接続されるように構成されている。
【0014】
また、前記アーム軸3の流体供給孔30には前記エアチャック4の動作を制御するバルブ6を介してコンプレッサ7が接続されており、バルブ6の開閉を制御することでコンプレッサ7から供給される高圧空気が前記流体供給孔30を介してエアチャック4に作用するようになっている。
【0015】
図2は前記リニアモータアクチュエータ2の第一の実施形態を示すものである。このリニアモータアクチュエータ2は、前記アーム軸3と、このアーム軸3が遊嵌する貫通孔を有すると共に信号の印加に応じて前記アーム軸3を進退させるフォーサ31とから構成されている。
【0016】
前記アーム軸3は、ステンレスパイプの中空部内に着磁された磁石を複数配列したものであり、ステンレテパイプの両端はプラグによって閉塞されている。図3に示すように、ステンレスパイプ内で互いに隣接する磁石3aはN極同士またはS極同士が対向するように交互に向きを逆転させて配列されている。これにより、アーム軸3にはその長手方向に沿ってN極の磁極とS極の磁極が交互に並び、これがリニアモータの界磁マグネットとしてのマグネットロッドを構成している。また、このアーム軸3の中心には軸方向に沿って前記流体供給孔30が貫通形成されている。この流体供給孔30は各磁石を貫通するように形成されると共に、前記プラグをも貫通しており、前記アーム軸3の軸方向に沿って連続的に形成されている。
【0017】
一方、前記フォーサ31は前記アーム軸3の軸方向に垂直な断面が長方形状をなす四角柱状に形成されており、その中心には前記アーム軸3が貫通する貫通孔が形成されている。このフォーサ31は、コイル部材32を収納したフォーサハウジング33と、このフォーサハウジング33の長手方向の前後両端部に固定された軸受支持部材としての一対のフォーサエンド34と、このフォーサエンド34に嵌合すると共に前記アーム軸3の進退を支承する一対の軸受ブッシュ35とから構成されている。前記コイル部材32はフォーサハウジング33に形成された貫通孔の内周面に配列されている。アーム軸3は前記軸受ブッシュ35に摺接するが、前記フォーサエンド34及びコイル部材32とは0.2mm程度の隙間を介して非接触に保たれている。また、前記フォーサハウジング33の表面には複数の放熱フィンが立設されており、前記コイル部材32に通電した際に該コイル部材32で発生する熱をフォーサハウジング33に伝達すると共に、周辺雰囲気中に放熱し、コイル部材32そのものを効果的に冷却することができるようになっている。
【0018】
図3及び図4はこのリニアモータアクチュエータ2の作動原理を示すものである。コイル部材32はU,V及びW相の3つのコイルを1組とするコイル群を有している。いずれの相のコイル部材32もリング状であり、アーム軸3の外周面と僅かな隙間を介して対向している。また、各相のコイル部材32の配列ピッチはアーム軸3の磁石3aの配列ピッチよりも短く設定される。マクネットロッド3にはS極の磁極からN極の磁極に向かって磁束3bが形成されており、フォーサ31にはその磁束密度を検出する磁極センサ(図示せず)が内蔵されている。従って、この磁極センサの出力する検出信号からコイル部材32に対するアーム軸3の各磁極(N極及びS極)の位置関係が把握される。コイル部材32への通電を制御しているコントローラは前記磁極センサの検出信号を受信し、コイル部材32とアーム軸3の各磁石3aとの位置関係に応じた最適な電流を演算し、それを各コイル部材32に通電する。その結果、各コイル部材32に流れる電流と磁石3aによって形成される磁束3bとの相互作用によって、コイル部材32と各磁石3aとの間に吸引力及び反発力が発生し、フォーサ31がマグネットロッド3の軸線方向に推進されることになる。
【0019】
そして、以上のように構成されたロボットアーム1では、前記フォーサ31を各種搬送装置の移動テーブル等に固定し、かかる搬送装置を用いてロボットアーム1を任意の作業ポイントに送り込み、前記リニアモータアクチュエータ2を動作させてアーム軸3を進退させることにより、ワーク保持手段としてのエアチャック4をワーク5に対してアプローチさせ、かかるエアチャック4でワーク5を把持し、または搬送してきたワーク5を解放することができるものである。
【0020】
このとき、前記アーム軸3には流体供給孔30が貫通形成されていることから、エアチャック4の動作に必要な高圧空気はこの流体供給孔30を介して行うことができ、エアチャック4はアーム軸3の先端に固定しさえすれば、即座に使用することが可能となる。このため、エアチャック4をバルブ6及びコンプレッサ7と接続するための配管を別途設ける必要がなく、アーム軸3及びエアチャック4の周囲に無駄なスペースを必要とせず、ロボットアーム1の省スペース化を図ることが可能となる。また、アーム軸3及びエアチャック4の周囲に配管が露出しないので、ロボットアーム1のメンテナンス性も向上する。
【0021】
図2に示したリニアモータアクチュエータ2ではアーム軸3を進退させるのみなので、エアチャック4でワーク5を把持しても、かかるワーク5の姿勢を変化させることはできず、専らワーク5をそのままの姿勢で搬送する目的にしか使用することができない。しかし、図5に示す回転制御機構を前記リニアモータアクチュエータ2に付設すると共に、アーム軸3の外周面にスプライン溝を設けることで、アーム軸3に対して軸心周りの任意の回転を与えて、エアチャック4で把持したワーク5の姿勢を任意に変化させることが可能となる。
【0022】
この回転制御機構8は、前記フォーサ31に固定されたハウジング80と、このハウジング80内でベアリング81を介して回転自在に支承された中空連結軸82と、この中空連結軸82に対して任意の回転角度を与える回転モータ部83と、前記中空連結軸82に収容されたスプラインナット84とから構成されている。
【0023】
一方、前記アーム軸3はスプライン溝が形成された回転軸部3cを前記エアチャック4の固定端とは反対側の端部に有しており、この回転軸部3cは磁石3aが配列されたマグネットロッドの部位と連続的に形成されている。また、前記流体供給孔30は前記回転軸部3cにも設けられており、アーム軸3の軸心に対して貫通形成されている。前記スプラインナット84はこの回転軸部3cに嵌合しており、スプラインナット84はその回転をアーム軸3の回転軸部3cに伝達する。その一方、スプラインナット84は回転軸部3cを軸方向へ自在に案内するように構成されており、アーム軸3の進退運動を妨げないように構成されている。
【0024】
また、前記ハウジング80の端部にはアーム軸3の回転角度を検出するロータリエンコーダ85が固定されており、前記回転モータ部83はこのロータリエンコーダ85の検出値に基づいてその駆動を制御される。
【0025】
そして、このように構成される回転制御機構8をリニアモータアクチュエータ2に付設した場合には、アーム軸3に対してその軸方向の並進運動のみならず、軸周りの回転運動も与えることが可能となり、エアチャック4によって把持したワーク5を任意の角度で回転させ、その姿勢を変化させることも可能となる。
【0026】
図6は前記リニアモータアクチュエータ2の第二の実施形態を示すものである。
【0027】
このリニアモータアクチュエータは、中空部50を有して略円筒状に形成されたスプライン軸51と、多数のボールを介してこのスプライン軸51の外側に嵌合した一対のスプラインナット52とを備え、前記スプライン軸51の中空部50内に収容されたリニアモータの発生する推力を用いて、前記スプライン軸51をスプラインナット52の軸方向へ往復運動させることができるように構成されている。
【0028】
前記スプライン軸51は長手方向に沿った開口部を有して断面略U字状に形成されており、その外周面には180°位相をずらして2条のボール転走溝が形成されている。一方、前記スプラインナット52は、その内径が前記スプライン軸51よりも僅かに大きな略円筒状に形成されており、前記スプライン軸51のボール転走溝を転走する多数のボールを介してスプライン軸51の外側に嵌合している。このスプラインナット52はボールの無限循環路を具備しており、前記スプラインナット52をスプライン軸51に沿って移動させると、ボールがスプラインナット52とスプライン軸51との間で荷重を負荷しながら前記無限循環路の内部を循環し、スプラインナット52をスプライン軸51に沿って連続的に移動させることができるようになっている。また、各スプラインナット52にはねじ孔53が設けられており、このねじ孔54に固定ねじを螺合させることで、前記スプラインナット52を他の機械装置などに固定することが可能となっている。
【0029】
一方、前記スプライン軸51の中空部50内にはリニアモータの固定子としてのマグネットロッド53が収容されている。かかるマグネットロッド53は軸方向に沿って永久磁石のN極及びS極を交互に配列したものであり、スチールパイプの内部に多数の永久磁石を詰め込んで製作しても良いし、成形された丸棒に対して後から着磁して磁極を形成するようにしても良い。
【0030】
前記スプライン軸51の軸方向両端の開口部には一対のエンドキャップ55が嵌合しており、スプライン軸51の中空部50を閉塞すると共に、前記マグネットロッド53をスプライン軸51の中空部内で両端支持している。
【0031】
また、前記マグネットロッド53の周囲にはリニアモータを構成するフォーサ56が僅かな隙間を保って遊嵌している。このフォーサ56は熱伝導性に優れたアルミニウムで形成されると共に、前記マグネットロッド53が貫通する中空部を有し、かかる中空部の内周面には固定子としての励磁コイル(図示せず)が収納されている。励磁コイルはU,V及びW相の3つのコイルを1組とするコイル群を有している。いずれの相の励磁コイルもリング状であり、マグネットロッド53の外周面と僅かな隙間を介して対向している。また、各相の励磁コイルの配列ピッチはマグネットロッド53における永久磁石の配列ピッチよりも短く設定されている。マグネットロッド53にはS極の磁極からN極の磁極に向かって磁束が形成されており、コイル部材にはその磁束密度を検出する磁極センサが内蔵されている。従って、この磁極センサの出力する検出信号から励磁コイルに対するマグネットロッドの各磁極(N極及びS極)の位置関係が把握される。励磁コイルへの通電を制御しているコントローラは前記磁極センサの検出信号を受信し、励磁コイルとマグネットロッドの各磁極との位置関係に応じた最適な電流を演算し、それを各励磁コイルに通電する。その結果、各励磁コイルに流れる電流と永久磁石によって形成される磁束との相互作用によって、励磁コイルと永久磁石の各磁極との間に吸引力及び反発力が発生し、フォーサ56がマグネットロッド53の軸方向へ推進されることになる。
【0032】
前記フォーサ56はその長手方向の端部が前記スプラインナット52に固定されており、一対のスプラインナット52はフォーサ56によって結合されている。このため、前記フォーサは軸方向に間隔をおいて配置された一対のスプラインナット52を介してスプライン軸51の中空部50内に位置決めされており、フォーサ56がマグネットロッド53に沿って推進されると、スプラインナット52がスプライン軸51に沿って推進されることになる。もっとも、この実施形態ではスプラインナット52を他の機械装置に固定することから、スプライン軸51がスプラインナット52に対して軸方向へ推進されることになる。
【0033】
前記マグネットロッド53の中心には軸方向に沿って前記流体供給孔が貫通形成されている。この流体供給孔はマグネットロッド53内に配列された各磁石を貫通するように形成されている。また、前記スプライン軸51の両端においてマグネットロッド53の両端を支持するエンドキャップ55の中心には、前記エアチャック4を取り付けるためのタップ孔57が形成されており、このタップ孔57はマグネットロッド53の流体供給孔に連通連結されている。すなわち、この第二の実施形態のリニアモータアクチュエータにおいては、マグネットロッド53を収容したスプライン軸51が図1に示すアーム軸3に相当している。
【0034】
そして、この第二の実施形態のリニアモータアクチュエータにおいても、前記アーム軸3には流体供給孔30が貫通形成されていることから、エアチャック4をバルブ6及びコンプレッサ7と接続するための配管を別途設ける必要がなく、アーム軸3及びエアチャック4の周囲に無駄なスペースを必要とせず、ロボットアーム1の省スペース化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のロボットアームの実施形態を示す概略図である。
【図2】ロボットアームに使用可能なリニアモータアクチュエータの第一の実施形態を示す斜視図である。
【図3】実施形態に係るリニアモータアクチュエータの動作原理を示す側面図である。
【図4】実施形態に係るリニアモータアクチュエータの動作原理を示す正面図である。
【図5】リニアモータアクチュエータに付設される回転制御機構の一例を示す断面図である。
【図6】ロボットアームに使用可能なリニアモータアクチュエータの第二の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1…ロボットアーム、2…リニアモータアクチュエータ、3…アーム軸、4…エアチャック、5…ワーク、30…流体供給孔、31…フォーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列されたアーム軸と、このアーム軸が遊嵌する貫通孔を有すると共に該アーム軸と相まってリニアモータを構成し、印加される電気信号に応じて前記アーム軸を軸方向へ進退させるフォーサと、前記アーム軸の一端に設けられると共に空気圧に応じて動作するワーク保持手段とから構成され、
前記アーム軸には前記ワーク保持手段に対して空気圧を作用させるための流体供給孔が軸方向に沿って貫通形成されていることを特徴とするロボットアーム。
【請求項2】
前記アーム軸は、前記磁極が配列されたマグネット軸部及び軸方向に沿ってスプライン溝が形成された回転軸部を備え、
前記フォーサには、前記アーム軸の回転軸部に組付けられて該アーム軸を軸方向へ案内するスプラインナットが回転自在に保持されると共に、印加される電気信号に応じ前記スプラインナットを回転駆動する回転モータ部が前記アーム軸と同一軸心上に固定されていることを特徴とする請求項1記載のロボットアーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−264987(P2008−264987A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−235141(P2007−235141)
【出願日】平成19年9月11日(2007.9.11)
【出願人】(390029805)THK株式会社 (420)
【Fターム(参考)】