説明

ロータリ・3次元入力装置による文字入力方法

【課題】所望の文字を直感的に選択して入力することができるロータリ・3次元入力装置による文字入力方法を提供する。
【解決手段】表示部20に表示された50音の複数の行から、操作入力部21に対する水平操作に基づいて所望の文字が含まれる行をカーソル208によって選択するステップと、操作入力部21に対するロータリ操作に基づいて所望の文字を選択するステップと、操作入力部21に対する水平操作に基づいてカーソル208を他の行に移動させることによって所望の文字の入力を確定するステップと、を含むロータリ・3次元入力装置による文字入力方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリ操作、水平操作及びプッシュ操作を可能とするロータリ・3次元入力装置による文字入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、読みがな入力部、50音のひらがなで構成されるひらがな入力部、及び読みがな入力部の入力内容をクリアするためのクリアボタンを表示画面に表示する表示部を備えたナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このナビゲーション装置によると、表示部に50音のひらがなが表示されているので、ユーザは、表示されたひらがなにタッチすることによって容易に所望の文字を入力することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−82858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のナビゲーション装置は、50音を構成する全てのひらがなを表示部に表示するため、各ボタンが小さく、選択し難いという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、所望の文字を直感的に選択して入力することができるロータリ・3次元入力装置による文字入力方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、表示部に表示された50音の複数の行から、操作入力部に対する第1の操作に基づいて所望の文字が含まれる行をカーソルによって選択するステップと、前記操作入力部に対するロータリ操作に基づいて前記所望の文字を選択するステップと、前記操作入力部に対する第2の操作に基づいて前記カーソルを他の行に移動させることによって前記所望の文字の入力を確定するステップと、を含むロータリ・3次元入力装置による文字入力方法を提供する。
【0008】
本発明の他の一態様は、表示部に表示された50音の複数の行から、操作入力部に対する操作に基づいて所望の文字が含まれる行をカーソルによって選択するステップと、前記操作入力部に対するロータリ操作に基づいて前記所望の文字を選択するステップと、前記操作入力部に対するプッシュ操作に基づいて前記所望の文字の入力を確定するステップと、を含むロータリ・3次元入力装置による文字入力方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所望の文字を直感的に選択して入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリ・3次元入力装置を採用したカーナビゲーション装置が搭載された車両内部の概略図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るカーナビゲーション装置のブロック図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係る表示部に表示された表示画像の概略図である。
【図4】図4(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る文字入力方法に関する概略図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係るフローチャートである。
【図6】図6(a)〜(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る文字入力方法に関する概略図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態に係るフローチャートである。
【図8】図8(a)〜(d)は、本発明の第3の実施の形態に係る文字入力方法に関する概略図である。
【図9】図9は、本発明の第3の実施の形態に係るフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施の形態]
(カーナビゲーション装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリ・3次元入力装置を採用したカーナビゲーション装置が搭載された車両内部の概略図である。以下では、ロータリ・三次元入力装置の一例としての操作入力部21が接続されたカーナビゲーション装置2について説明する。
【0012】
車両1は、図1に示すように、運転席と助手席の間の車両前方に設けられ、各種スイッチ等が配置されたセンターコンソール10を有している。このセンターコンソール10には、カーナビゲーション装置2が設けられている。
【0013】
(カーナビゲーション装置の構成)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るカーナビゲーション装置のブロック図である。カーナビゲーション装置2は、図2に示すように、表示部20と、記憶部22と、検索部23と、GPS(Global Positioning System)24と、ECU(Electronic Control Unit)200とを備えて概略構成されている。また、このカーナビゲーション装置2には、図2に示すように、操作入力部21が接続されている。
【0014】
表示部20は、センターコンソール10に配置され、例えば、液晶ディスプレイから構成されている。
【0015】
(操作入力部の構成)
操作入力部21は、ロータリ・3次元入力装置の一例であり、センターコンソール10に配置された、円筒形状を有する操作ノブ210を備え、この操作ノブ210は回転操作、プッシュ操作、X、Y軸方向への水平操作が可能である。回転操作は、操作ノブ210に連動したロータリスイッチ214、プッシュ操作は、操作ノブ210が押されたことを検出するプッシュスイッチ213、水平操作は、操作ノブ210のX軸の移動量を検出するX軸センサ211、Y軸の移動量を検出するY軸センサ212を備えている。水平操作は、操作領域と表示部20の画面領域が1対1に対応しており、画面領域に対して絶対入力操作が可能である。これにより、水平操作、回転操作、プッシュ操作を持ち換えなしで操作ができ、絶対入力操作にて表示部20上の操作項目を選択し、回転操作にて設定値調整し、プッシュ操作で確定と一連の操作をシームレスに実施することが可能となる。
【0016】
また、操作入力部21は、ECU21Aを備えている。ECU21Aは、このX軸センサ211、Y軸センサ212、プッシュスイッチ213及びロータリスイッチ214から出力された信号に基づいて操作ノブ210に対して行われた操作の操作信号をカーナビゲーション装置2のECU200に出力する。なお、この操作ノブ210の配置位置は、センターコンソール10に限定されず、例えば、視線移動が少ない位置やアームレスト付近等の操作者の操作し易い位置であれば良い。
【0017】
プッシュ操作は、例えば、図1に示す矢印A方向に操作ノブ210を押し下げる操作であり、操作ノブ210は、プッシュ操作の後、図示しない弾性部材による反力によってプッシュ操作の前の状態に戻るように構成されている。プッシュスイッチ213は、プッシュ操作に基づいた信号をECU21Aに出力する。
【0018】
ロータリ操作は、例えば、図1に示す矢印B及びC方向に操作ノブ210を回転する操作である。ロータリスイッチ214は、ロータリ操作に基づいた信号をECU21Aに出力する。ここで、矢印B方向とは、時計回りの方向であり、矢印C方向とは、反時計回りの方向である。
【0019】
水平操作は、例えば、表示部20に表示される後述するカーソルを移動させたい方向に、操作ノブ210を水平移動させる操作である。
【0020】
ここで、例えば、X軸は、表示部20の水平方向に対して平行な軸であり、Y軸は、表示部20の垂直方向に対して平行な軸であり、操作ノブ210の回転中心をX−Y座標系の原点としている。例えば、操作ノブ210が水平操作されたとき、操作ノブ210が移動したX−Y座標系上の方向、もしくは座標に基づいた信号をECU21Aに出力し、ECU21Aは、入力した信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて表示部20に表示される後述するカーソルを操作ノブ210と同方向に、水平操作の継続時間の間、移動させるように構成されている。
【0021】
記憶部22は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やメモリ等の記憶装置によって構成され、地図データや住所データ等を格納している。
【0022】
検索部23は、例えば、後述する入力領域に入力された目的地の住所や建物名を、住所データ等から検索し、検索した結果に基づいて現在地から目的地までの道順等を算出する。
【0023】
GPS24は、人工衛星を利用した全地球測位システムに基づいて車両1の現在地等の情報を得るものである。
【0024】
(表示画像の構成)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る表示部に表示された表示画像の概略図である。この表示部20に表示された表示画像201は、例えば、目的地の検索用の入力画面である。
【0025】
表示部20は、図3に示すように、表示画像201を表示する。表示画像201は、図3に示すように、ボタン群202と、選択状態ボタン203と、戻るボタン204と、消去ボタン205と、文字入力領域としての入力領域206と、入力修正カーソル207と、カーソル208と、入力文字列209と、を備えて概略構成されている。
【0026】
ボタン群202は、入力領域206に所望の文字を入力するために使用され、主に50音の複数の行に対応する複数のボタンから構成されている。
【0027】
選択状態ボタン203は、例えば、カーソル208によって選択されたボタンのことであり、通常の表示よりも少し大きいアイコンとして表示部20に表示される。
【0028】
戻るボタン204は、例えば、この表示画像201を表示する前の画像を表示させることができるボタンである。
【0029】
消去ボタン205は、例えば、入力領域206に表示された入力修正カーソル207上の文字の消去、又は、入力修正カーソル207の左側にある文字の消去を行うことができるボタンである。
【0030】
入力領域206は、例えば、文字が入力される領域である。この入力領域206に入力された入力文字列209は、ボタン群202の「完了」ボタン上にカーソル208を重ね、操作ノブ210に対してプッシュ操作が行われることによって、例えば、目的地の名前として確定され、検索部23は、この確定された目的地の名前、及びGPS24からの現在地等に基づいて現在地から目的地までの道順等を算出する。
【0031】
入力修正カーソル207は、入力領域206内を移動するカーソルである。
【0032】
カーソル208は、例えば、操作ノブ210の水平操作に基づいて表示画像201内を移動するものである。
【0033】
入力文字列209は、入力領域206に入力された文字である。
【0034】
(第1の実施の形態の動作)
図4(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る文字入力方法に関する概略図である。図4(a)〜(d)は、左側は表示画像を示し、右側は操作ノブの操作について示している。また、以下の各図に示す白抜きの矢印は、操作ノブ210に対する操作によってカーソル208の移動する方向を示している。
【0035】
以下に本実施の形態に係る操作入力部を用いた文字入力方法について各図を参照し、図5に示すフローチャートに従って説明する。入力領域206に入力された入力文字列209「あいちけん」に文字「と」を入力する場合を例に説明する。
【0036】
まず、操作者は、図4(a)に示すように、操作ノブ210に対して第1の操作としての水平操作を行い、カーソル208を所望の文字が含まれる「た行」ボタン上に移動させる(S1)。
【0037】
このとき、ECU21Aは、X軸センサ211及びY軸センサ212から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて表示部20に表示されるカーソル208を操作ノブ210の水平操作方向に移動させる。
【0038】
次に、操作者は、図4(b)に示すように、操作ノブ210を矢印C方向にロータリ操作を行い、入力する所望の文字を選択する(S2)。
【0039】
このとき、ECU21Aは、ロータリスイッチ214から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、図4(b)に示すように、この操作信号に基づいて「た」を、入力領域206と「た行」ボタンに表示させる。さらにロータリ操作が継続して行われたとき、ECU21Aは、図4(c)に示すように、ロータリスイッチ214から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて「た」から「ち」、「つ」、「て」、「と」と順に入力領域206と「た行」ボタンに表示させる。
【0040】
次に、操作者は、例えば、図4(d)に示すように、操作ノブ210に対して矢印D方向に第2の操作としての水平操作を行って「た行」ボタン以外のボタンにカーソル208を移動させることで文字「と」の入力を確定し(S3)、文字の入力操作を終了する。
【0041】
このとき、ECU21Aは、X軸センサ211及びY軸センサ212から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて文字「と」を入力された文字として確定する。
【0042】
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係る文字入力方法によれば、所望の文字を直感的に選択して入力することができる。
【0043】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、プッシュ操作によって入力された文字を確定する点において、第1の実施の形態と異なっている。なお、以下に記載の各実施の形態において、第1の実施の形態と機能及び構成を有する部分は、同じであるので共通の符号を付し、その説明は省略又は簡素化するものとする。
【0044】
(第2の実施の形態の動作)
図6(a)〜(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る文字入力方法に関する概略図である。図6(a)〜(d)は、左側は表示画像を示し、右側は操作ノブの操作について示している。
【0045】
以下に本実施の形態に係る操作入力部を用いた文字入力方法について各図を参照し、図7に示すフローチャートに従って説明する。入力領域206に入力された入力文字列209「あいちけん」に文字「と」を入力する場合を例に説明する。
【0046】
まず、操作者は、図6(a)に示すように、操作ノブ210に対して水平操作を行い、カーソル208を所望の文字が含まれる「た行」ボタン上に移動させる(S20)。
【0047】
このとき、ECU21Aは、X軸センサ211及びY軸センサ212から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて表示部20に表示されるカーソル208を操作ノブ210の水平操作方向に移動させる。
【0048】
次に、操作者は、図6(b)に示すように、操作ノブ210を矢印C方向にロータリ操作を行い、入力する所望の文字を選択する(S21)。
【0049】
このとき、ECU21Aは、ロータリスイッチ214から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、図6(b)に示すように、この操作信号に基づいて「た」を、入力領域206と「た行」ボタンに表示させる。さらにロータリ操作が継続して行われたとき、ECU21Aは、ロータリスイッチ214から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、図6(c)に示すように、この操作信号に基づいて「た」から「ち」、「つ」、「て」、「と」と順に入力領域206と「た行」ボタンに表示させる。
【0050】
次に、操作者は、例えば、図6(d)に示すように、操作ノブ210に対してプッシュ操作を行って文字「と」の入力を確定し(S22)、文字の入力操作を終了する。
【0051】
このとき、ECU21Aは、プッシュスイッチ213から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて文字「と」を入力された文字として確定する。
【0052】
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態に係る文字入力方法によれば、所望の文字を直感的に選択して入力することができる。
【0053】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、所望の文字を選択するときのロータリ操作の操作量を減らすことができる点において、第1及び第2の実施の形態と異なっている。
【0054】
本実施の形態におけるボタン群202に含まれる「あかさたな・・・」等を表記したボタンは、第1及び第2の実施の形態におけるボタンに比べて「行」の文字が削除され簡単化されている。なお、本実施の形態は、第1及び第2の実施の形態と同様に、例えば、ボタンに「あ行」と表示し、操作者によってカーソルが「あ行」ボタンに移動されたとき、入力領域206及びボタン上に「あ」が表示され、さらに、ロータリ操作によって「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」と順に表示させて、所望の文字を選択するようにしても良い。
【0055】
(第3の実施の形態の動作)
図8(a)〜(d)は、本発明の第3の実施の形態に係る文字入力方法に関する概略図である。図8(a)〜(d)は、左側は表示画像を示し、右側は操作ノブの操作について示している。
【0056】
以下に本実施の形態に係る操作入力部を用いた文字入力方法について各図を参照し、図9に示すフローチャートに従って説明する。入力領域206に入力された入力文字列209「あいちけん」に文字「と」を入力する場合を例に説明する。
【0057】
まず、操作者は、図8(a)に示すように、操作ノブ210に対して水平操作を行い、カーソル208を所望の文字が含まれる「た」ボタン上に移動させる(S30)。
【0058】
このとき、ECU21Aは、X軸センサ211及びY軸センサ212から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて表示部20に表示されるカーソル208を操作ノブ210の水平操作方向に移動させる。続いて、ECU200は、図8(a)に示すように、「た」を入力領域206に表示させる。つまり、ECU200は、行のボタンがカーソル208によって選択されたとき、選択された行の先頭の文字を表示部20の入力領域206及び選択されたボタンに表示する。よって、所望の文字が先頭の文字であるとき、操作者は、ロータリ操作に基づく所望の文字を選択することなく、所望の文字の入力を確定することができる。
【0059】
次に、操作者は、図8(b)に示すように、操作ノブ210を矢印C方向にロータリ操作を行い、入力する所望の文字を選択する(S31)。
【0060】
このとき、ECU21Aは、ロータリスイッチ214から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、図8(b)及び(c)に示すように、この操作信号に基づいて「ち」、「つ」、「て」、「と」と順に入力領域206と「た」ボタンに表示させる。
【0061】
次に、操作者は、例えば、図8(d)に示すように、操作ノブ210に対してプッシュ操作を行って文字「と」の入力を確定し(S32)、文字の入力操作を終了する。
【0062】
このとき、ECU21Aは、プッシュスイッチ213から出力される信号に基づいた操作信号をECU200に出力し、ECU200は、この操作信号に基づいて文字「と」を入力された文字として確定する。
【0063】
(第3の実施の形態の効果)
本実施の形態に係る文字入力方法によれば、所望の文字を直感的に選択して入力することができる。また、カーソル208をボタン上に移動させることで、行の先頭の文字を選択することができるので、ロータリ操作の操作量を減らすことができる。
【0064】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形および組み合わせが可能である。
【0065】
例えば、上記の各実施の形態は、「た行」の文字の入力について説明したが、他の行の文字の入力も同様である。また、ボタン群202は、上記の例に限定されず、数字が入力できるボタンやアルファベットのボタン等を備えても良い。
【0066】
また、ロータリ操作による文字の選択は、例えば、「た」、「だ」、「ち」・・・のように濁音を間に挟んで選択できるようにしても良いし、「あ」、「ぁ」、「い」、「ぃ」・・・のように小文字を間に挟んで選択できるようにしても良い。
【0067】
また、例えば、上記の各実施の形態においては、操作入力部21によって、文字の入力を行っていたが、これに限定されず、非接触センサを含んで構成されるタッチパッドに対するジェスチャに基づいてロータリ操作、プッシュ操作、傾倒操作を検出して、カーソル及び入力修正カーソルを移動させても良い。
【0068】
また、例えば、操作入力部21は、プッシュ操作を行えるとしたが、プッシュボタンを別に設けても良い。
【0069】
また、例えば、操作ノブ210は、操作ノブ210が取り付けられたパネル面に対して傾倒操作可能に構成されていても良い。
【0070】
また、上記の各実施の形態においてカーナビゲーション装置を例にとってロータリ・3次元入力装置による文字入力方法を説明したが、これに限定されず、例えば、文字の入力が必要なカーオーディオ装置等の電子機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0071】
1…車両、2…カーナビゲーション装置、10…センターコンソール、20…表示部、21…操作入力部、21A…ECU、22…記憶部、23…検索部、24…GPS、200…ECU、201…表示画像、202…ボタン群、203…選択状態ボタン、204…戻るボタン、205…消去ボタン、206…入力領域、207…入力修正カーソル、208…カーソル、209…入力文字列、210…操作ノブ、211…X軸センサ、212…Y軸センサ、213…プッシュスイッチ、214…ロータリスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に表示された50音の複数の行から、操作入力部に対する第1の操作に基づいて所望の文字が含まれる行をカーソルによって選択するステップと、
前記操作入力部に対するロータリ操作に基づいて前記所望の文字を選択するステップと、
前記操作入力部に対する第2の操作に基づいて前記カーソルを他の行に移動させることによって前記所望の文字の入力を確定するステップと、
を含むロータリ・3次元入力装置による文字入力方法。
【請求項2】
表示部に表示された50音の複数の行から、操作入力部に対する操作に基づいて所望の文字が含まれる行をカーソルによって選択するステップと、
前記操作入力部に対するロータリ操作に基づいて前記所望の文字を選択するステップと、
前記操作入力部に対するプッシュ操作に基づいて前記所望の文字の入力を確定するステップと、
を含むロータリ・3次元入力装置による文字入力方法。
【請求項3】
前記所望の文字が含まれる行をカーソルによって選択するステップは、選択された前記行の先頭の文字を前記表示部に表示するステップを含み、前記所望の文字が前記先頭の文字であるとき、前記ロータリ操作に基づく前記所望の文字を選択するステップを行うことなく、前記所望の文字の入力を確定するステップが行われる請求項1又は2に記載のロータリ・3次元入力装置による文字入力方法。
【請求項4】
前記ロータリ・3次元入力装置は、水平操作、傾倒操作、前記ロータリ操作及び前記プッシュ操作を可能にする操作ノブを含む請求項1〜3に記載のロータリ・3次元入力装置による文字入力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−257076(P2010−257076A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−104265(P2009−104265)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】