説明

ワイヤーハーネス

【課題】プロテクタの形状の複雑化を抑制しつつ、枝線の基端部分をプロテクタに強固に固定できる構造を提供する。
【解決手段】ゴム部材30のスリット31に、枝線12の基端部分を挿入する。そして、当該ゴム部材30を、プロテクタ20の枝線収容部212に嵌め込んで固定する。このようにすれば、枝線12を迂回させることなく、枝線12の基端部分をプロテクタ20に容易かつ強固に固定できる。また、プロテクタ20に、枝線12を迂回させるための形状や、テープまたは結束バンドを巻回するための形状を、設ける必要はない。したがって、プロテクタ20の形状の複雑化が、抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載されるワイヤーハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の各部に配置された電子部品や電装品を、電気的に接続するワイヤーハーネスが知られている。ワイヤーハーネスは、幹線から複数の枝線が延びる分岐構造を有している。また、ワイヤーハーネスには、周辺の部材から電線を保護したり、車体への組付性を向上させるためのプロテクタを、有するものがある。プロテクタの内部において、幹線から枝線が延びている場合には、枝線の寸法保証等の要求から、枝線の基端部分がプロテクタに固定される。
【0003】
プロテクタへの枝線の固定に関して、特許文献1には、分岐線を通した丸チューブを、プロテクタの固定片に、テープ巻きで固定することが、記載されている。また、特許文献2には、プロテクタの出口において、外装チューブ付き電線を、結束バンドで締め付けて固定することが、記載されている。また、特許文献2には、プロテクタ内に設けられた中壁の先端に、外装チューブ付き電線を回り込ませることにより、外装チューブ付き電線を固定する構造も、記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−162262号公報
【特許文献2】特開2007−330005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、テープや結束バンドを利用する場合、プロテクタ側にテープや結束バンドを巻回させる部位を設ける必要がある。また、プロテクタの固定箇所の周囲に、テープや結束バンドを巻回させるための作業スペースを、確保する必要もある。これらの要素は、プロテクタの形状を複雑化させる要因となる。
【0006】
一方、プロテクタ内の中壁を経由して枝線を引き出す場合にも、中壁を設けることにより、プロテクタの形状が複雑化する。また、枝線を中壁の先端に回り込ませるだけでは、枝線の固定が不十分となる場合もあると考えられる。
【0007】
そこで、本発明は、プロテクタの形状の複雑化を抑制しつつ、枝線の基端部分をプロテクタに強固に固定できる構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の第1発明は、自動車に搭載されるワイヤーハーネスであって、幹線と、前記幹線から分岐した枝線と、を有する電線束と、前記幹線の被保護部分および前記被保護部分から分岐した前記枝線の基端部分を収容するプロテクタと、前記枝線の前記基端部分を前記プロテクタに固定するゴム部材と、を備え、前記ゴム部材は、前記枝線を加圧保持する保持部を有するとともに、前記プロテクタに固定されている。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明のワイヤーハーネスであって、前記ゴム部材は、枝線方向に沿って切り込まれたスリットを、前記保持部として有し、前記スリット内に、前記枝線を構成する個々の電線が、挟持されている。
【0010】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明のワイヤーハーネスであって、前記プロテクタは、前記ゴム部材を収容する収容部を有し、前記ゴム部材は、少なくとも前記枝線に直交する方向に関して、前記収容部の内寸より大きい寸法を有する。
【0011】
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれかのワイヤーハーネスであって、前記ゴム部材は、前記枝線に直交する方向に向けて突出したゴム側凸部または前記枝線に直交する方向に凹んだゴム側凹部を有し、前記プロテクタは、前記ゴム側凸部と嵌合するプロテクタ側凹部、または、前記ゴム側凹部と嵌合するプロテクタ側凸部を有する。
【0012】
本願の第5発明は、第4発明のワイヤーハーネスであって、前記ゴム側凸部または前記ゴム側凹部は、前記ゴム部材の全周に亘って設けられている。
【0013】
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれかのワイヤーハーネスであって、前記ゴム部材と前記枝線の先端に設けられたコネクタとの間において、前記枝線を被覆するチューブをさらに備え、前記チューブの両端部が、前記コネクタと前記ゴム部材とに当接している。
【0014】
本願の第7発明は、第6発明のワイヤーハーネスであって、前記ゴム部材は、前記チューブの前記ゴム部材側の端部に挿入される突起部を有し、前記突起部と前記プロテクタとの間に、前記チューブの前記ゴム部材側の端部が、保持されている。
【発明の効果】
【0015】
本願の第1発明〜第7発明によれば、プロテクタの形状の複雑化を抑制しつつ、枝線の基端部分をプロテクタに強固に固定できる。
【0016】
特に、本願の第2発明によれば、枝線を構成する個々の電線が、より確実に保持される。
【0017】
特に、本願の第3発明によれば、収容部に収容されたゴム部材が、より圧縮状態となる。このため、枝線の基端部分が、より強固に保持される。
【0018】
特に、本願の第4発明によれば、プロテクタに対するゴム部材の枝線方向の位置ずれを、より確実に防止できる。
【0019】
特に、本願の第5発明によれば、ゴム部材の部分的な枝線方向の変形を、抑制できる。
【0020】
特に、本願の第6発明によれば、コネクタとゴム部材との間において、チューブの枝線方向のずれを抑制できる。
【0021】
特に、本願の第7発明によれば、プロテクタに対して、チューブをより強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】ワイヤーハーネスの斜視図である。
【図2】ワイヤーハーネスの分解斜視図である。
【図3】ゴム部材および枝線の斜視図である。
【図4】枝線にゴム部材を取り付けるときの様子を示した側面図である。
【図5】枝線にゴム部材を取り付けるときの様子を示した側面図である。
【図6】変形例に係るゴム部材および枝線の斜視図である。
【図7】図6のゴム部材が取り付けられたプロテクタの部分上面図である。
【図8】変形例に係るゴム部材および枝線の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、プロテクタ20の下箱部21に対して蓋部22側を上とする上下方向を仮に定義して、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、これは、本発明に係るワイヤーハーネスの使用時の設置姿勢を限定するものではない。
【0024】
<1.一実施形態に係るワイヤーハーネス>
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネス1の斜視図および分解斜視図である。このワイヤーハーネス1は、自動車に搭載され、自動車の各部に配置された電子部品や電装品を、電気的に接続するためのものである。図1および図2に示すように、本実施形態のワイヤーハーネス1は、電線束10、プロテクタ20、ゴム部材30、およびチューブ40を、備えている。
【0025】
電線束10は、電力の供給や信号の通信を行う複数の電線を、結束させたものである。電線束10は、幹線11と、幹線11から分岐した枝線12と、を有している。本実施形態では、幹線11から引き出された3本の電線121〜123が、枝線12を構成している。枝線12の先端には、電子機器に接続されるコネクタ13が、設けられている。
【0026】
プロテクタ20は、幹線11の被保護部分および枝線12の基端部分を収容して、これらの部位を周辺部材から保護するための筐体である。プロテクタ20は、幹線11および枝線12を収容する下箱部21と、下箱部21の上部を閉塞する蓋部22と、を有している。本実施形態では、下箱部21と蓋部22とが、樹脂成型により一体に構成されている。ただし、下箱部21と蓋部22とは、別体の部材で構成されていてもよい。
【0027】
プロテクタ20の下箱部21は、樋状の幹線収容部211と、幹線収容部211の途中から他方向へ延びる樋状の枝線収容部212と、を有している。幹線収容部211および枝線収容部212により、下箱部21の内部には、略T字状の収容空間が、形成されている。幹線収容部211には、幹線11の被保護部分が収容される。また、枝線収容部212には、後述するゴム部材30とともに、枝線12の基端部分が収容される。
【0028】
枝線収容部212の外側面には、蓋部22に設けられた爪部24と係止される係止受け部23が、設けられている。蓋部22を閉じたときには、爪部24と係止受け部23との係止によって、下箱部21と蓋部22とが、閉鎖状態に固定される。
【0029】
ゴム部材30は、プロテクタ20の枝線収容部212に、枝線12の基端部分を固定するための部材である。ゴム部材30は、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、またはシリコーンゴムを材料として、構成することができる。これらの材料を使用すれば、枝線12の保持に適した弾性および表面摩擦を、得ることができる。
【0030】
図3は、枝線12およびゴム部材30の斜視図である。図3に示すように、ゴム部材30には、スリット31が形成されている。スリット31は、ゴム部材30を、枝線方向と上下方向とで規定される平面に沿って、上面から所定の深さまで切り込むことにより、形成されている。枝線12の基端部分は、スリット31に挿入されて、ゴム部材30に保持されている。
【0031】
枝線12の基端部分を構成する3本の電線121〜123は、それぞれ、スリット31の内部において、一対の面に圧迫されつつ、挟持される。これにより、各電線121〜123とゴム部材との間に静止摩擦が作用し、ゴム部材30に対する各電線の位置ずれが、抑制される。すなわち、本実施形態では、スリット31が、枝線12の基端部分を加圧保持する保持部を、構成している。
【0032】
また、ゴム部材30の上面、下面、および、枝線12と平行に広がる一対の側面には、ゴム部材30の内側へ向けて凹んだ溝32が、設けられている。溝32は、ゴム部材30の全周に亘って、環状に設けられている。一方、図2に示すように、プロテクタ20の枝線収容部212および蓋部22には、ゴム部材30の溝32に対応する第1リブ25および第2リブ26が、設けられている。
【0033】
プロテクタ20にゴム部材30を固定するときには、ゴム部材30の溝32に、第1リブ25および第2リブ26を嵌合させる。これにより、ゴム部材30の枝線方向のずれが、防止される。特に、本実施形態では、ゴム部材30の全周に亘って環状に設けられた溝32のほぼ全ての部位に、第1リブ25または第2リブ26が嵌合する。このため、ゴム部材30の部分的な枝線方向の変形も、抑制される。
【0034】
また、本実施形態では、ゴム部材30の幅寸法(枝線12に直交する水平方向の寸法)w1および高さ寸法h1が、枝線収容部212の内側に確保された空間の幅寸法w2および高さ寸法h2より、いずれもやや大きく設定されている。このため、ゴム部材30を枝線収容部212内に収容し、蓋部22を閉じると、ゴム部材30は、幅方向および上下方向に圧縮された状態となる。その結果、枝線12の基端部分が、ゴム部材30のスリット31内において、より強固に保持される。また、プロテクタ20に対するゴム部材30自体のずれも、より生じにくくなる。
【0035】
このように、本実施形態では、枝線12の基端部分を加圧保持したゴム部材30を、プロテクタ20の枝線収容部212に嵌め込んで固定する。このため、枝線12を迂回させることなく、枝線12の基端部分をプロテクタ20に容易かつ強固に固定できる。また、プロテクタ20に、枝線12を迂回させるための形状や、テープまたは結束バンドを巻回するための形状を、設ける必要はない。したがって、プロテクタ20の形状の複雑化が、抑制される。
【0036】
チューブ40は、ゴム部材30とコネクタ13との間において枝線12を被覆する、略円筒状の外装部材である。チューブ40の材料には、例えば、ポリ塩化ビニルが使用される。上記の通り、枝線12の基端部分は、ゴム部材30に保持されている。したがって、ゴム部材30とコネクタ13との間における枝線12の長さは、固定されている。また、チューブ40の両端部は、ゴム部材30とコネクタ13とに、それぞれ当接している。これにより、チューブ40の枝線方向のずれが、規制されている。
【0037】
すなわち、本実施形態のゴム部材30は、プロテクタに枝線12の基端部分を固定する手段として機能するとともに、コネクタ13との間でチューブ40の枝線方向の位置を固定する手段としても、機能している。
【0038】
図4および図5は、枝線12にゴム部材30を取り付けるときの様子を示した側面図である。枝線12にゴム部材を取り付けるときには、まず、ゴム部材30のスリット31に、枝線12の基端部分を挿入する(図4の状態)。続いて、スリット31に枝線12を挟んだ状態を維持しつつ、ゴム部材30を、チューブ40側へスライドさせる。これにより、ゴム部材30とコネクタ13とを、チューブ40の両端部に、それぞれ当接させる(図5の状態)。チューブ40は、ゴム部材30とコネクタ13との間に挟まれた状態で、保持される。
【0039】
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0040】
図6は、一変形例に係るゴム部材30Aの斜視図である。図6のゴム部材30Aは、略直方体状の本体部33Aと、本体部33Aから枝線12Aの先端部側へ向けて突出した略円柱状の突起部34Aとを、有している。そして、本体部33Aと突起部34Aとの双方に亘って、枝線12Aを保持するためのスリット31Aが設けられている。
【0041】
図7は、図6のゴム部材30Aが取り付けられたプロテクタ20Aの部分上面図である。この例では、ゴム部材30Aの突起部34Aに、チューブ40Aのゴム部材30A側の端部が、被せられている。そして、プロテクタ20Aの枝線収容部212Aに設けられた第3リブ27Aと、ゴム部材30Aの突起部34Aとの間に、チューブ40Aのゴム部材30A側の端部が、挟持されている。このようにすれば、プロテクタ20Aおよびゴム部材30Aに対して、チューブ40Aをより強固に固定できる。
【0042】
上記の実施形態では、枝線12は、3本の電線121〜123により構成されていた。しかしながら、枝線を構成する電線の数は、1〜2本であってもよく、4本以上であってもよい。ゴム部材のスリットは、保持可能な電線の数を増加させるために、断面視において十字形やT字形に切り込まれていてもよい。
【0043】
また、図8のように、ゴム部材30Bの内部に、枝線方向に延びる円柱状の空洞35Bを設けて、空洞35B内に枝線12Bを構成する複数の電線を、保持するようにしてもよい。このような形態でも、空洞35Bの径を、電線の束より若干小さい寸法に設計しておけば、空洞35B内に当該電線の束を、加圧保持することができる。
【0044】
ただし、上記の実施形態のように、スリット31内に枝線12を保持すれば、個々の電線121〜123を一対のゴムの面の間に、挟持することができる。このため、個々の電線のずれをより確実に防止できる点で、好ましい。
【0045】
また、上記の実施形態では、ゴム部材30の幅寸法w1および高さ寸法h1を、枝線収容部212の内径より大きく設定していた。しかしながら、必ずしもこのような寸法関係になっていなくてもよい。ゴム部材30の寸法が枝線収容部212の内径と同等あるいは若干小さくても、スリット31に枝線12を挿入することによってゴム部材30が変形し、その反力によって、個々の電線121〜123が加圧保持されていればよい。
【0046】
また、上記の実施形態では、ゴム部材30側に設けられた溝32と、プロテクタ20側に設けられたリブ25,26とを、嵌合させていた。しかしながら、プロテクタ側に溝を設けるとともに、ゴム部材側にリブを設けて、両者を嵌合させてもよい。
【0047】
すなわち、ゴム部材は、枝線に直交する方向に向けて突出したゴム側凸部または枝線に直交する方向に向けて凹んだゴム側凹部を有し、プロテクタは、ゴム側凸部と嵌合するプロテクタ側凹部、または、ゴム側凹部と嵌合するプロテクタ側凸部を、有していればよい。これらの要素を備えていれば、プロテクタに対するゴム部材の枝線方向の位置ずれを、高い確実性をもって防止できる。
【0048】
もっとも、ゴム部材の表面には、必ずしも溝やリブが設けられていなくてもよい。例えば、プロテクタ側に設けられた一対のリブの間に、ゴム部材の全体が、嵌合されるようになっていてもよい。
【0049】
また、プロテクタの形状は、上記の例に限定されるものではない。プロテクタの形状は、保護対象となる電線束の形状や、車両内の空間に応じて、適宜に変形されてもよい。
【0050】
また、電線束は、複数の電線のみで構成されたものであってもよく、光ファイバを含むものであってもよい。
【0051】
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 ワイヤーハーネス
10 電線束
11 幹線
12,12A,12B 枝線
121〜123 電線
13 コネクタ
20,20A プロテクタ
21 下箱部
22 蓋部
23 係止受け部
24 爪部
25 第1リブ
26 第2リブ
27A 第3リブ
30,30A,30B ゴム部材
31,31A スリット
32 溝
33A 本体部
34A 突起部
35B 空洞
40,40A チューブ
211 幹線収容部
212,212A 枝線収容部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に搭載されるワイヤーハーネスであって、
幹線と、前記幹線から分岐した枝線と、を有する電線束と、
前記幹線の被保護部分および前記被保護部分から分岐した前記枝線の基端部分を収容するプロテクタと、
前記枝線の前記基端部分を前記プロテクタに固定するゴム部材と、
を備え、
前記ゴム部材は、前記枝線を加圧保持する保持部を有するとともに、前記プロテクタに固定されているワイヤーハーネス。
【請求項2】
請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
前記ゴム部材は、枝線方向に沿って切り込まれたスリットを、前記保持部として有し、
前記スリット内に、前記枝線を構成する個々の電線が、挟持されているワイヤーハーネス。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
前記プロテクタは、前記ゴム部材を収容する収容部を有し、
前記ゴム部材は、少なくとも前記枝線に直交する方向に関して、前記収容部の内寸より大きい寸法を有するワイヤーハーネス。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載のワイヤーハーネスであって、
前記ゴム部材は、前記枝線に直交する方向に向けて突出したゴム側凸部または前記枝線に直交する方向に凹んだゴム側凹部を有し、
前記プロテクタは、前記ゴム側凸部と嵌合するプロテクタ側凹部、または、前記ゴム側凹部と嵌合するプロテクタ側凸部を有するワイヤーハーネス。
【請求項5】
請求項4に記載のワイヤーハーネスであって、
前記ゴム側凸部または前記ゴム側凹部は、前記ゴム部材の全周に亘って設けられているワイヤーハーネス。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載のワイヤーハーネスであって、
前記ゴム部材と前記枝線の先端に設けられたコネクタとの間において、前記枝線を被覆するチューブをさらに備え、
前記チューブの両端部が、前記コネクタと前記ゴム部材とに当接しているワイヤーハーネス。
【請求項7】
請求項6に記載のワイヤーハーネスであって、
前記ゴム部材は、前記チューブの前記ゴム部材側の端部に挿入される突起部を有し、
前記突起部と前記プロテクタとの間に、前記チューブの前記ゴム部材側の端部が、保持されているワイヤーハーネス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−100460(P2012−100460A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247098(P2010−247098)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】