ワンタッチインデックス表示装置、方法、及びプログラム
【課題】所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減できるようにする。
【解決手段】本発明によるワンタッチインデックス表示装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【解決手段】本発明によるワンタッチインデックス表示装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワンタッチインデックスを表示するワンタッチインデックス表示装置、ワンタッチインデックス表示方法、及びワンタッチインデックス表示用プログラムに関する。また、本発明は、ワンタッチインデックス表示方法を用いたファクシミリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置等の表示装置が用いられている。そのような装置では、タッチパネル領域が分割されてワンタッチキー領域として割り当てられているものがある。この場合、その表示装置は、そのワンタッチキー領域に、ファクシミリやメールの送信先名、ファクシミリ番号やメールアドレス、送信条件等の設定情報を互いに関連付けてワンタッチダイヤルとして格納する。そして、入出力装置を兼ねるタッチパネルに表示し、ワンタッチダイヤル領域が押されたときにワンタッチダイヤルとしてそれらの領域に対応するデータを呼び出して使用する。
【0003】
例えば、上記のような表示方式を用いたネットワークファクシミリ装置の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたネットワークファクシミリ装置では、操作部の表示部分の一画面に表示されるワンタッチダイヤルの数が制限されている問題に対処するため、ワンタッチ領域一画面に表示できる所定数のワンタッチダイヤルに対応するインデックスを複数用意する。そして、これらのインデックスを切り替えて表示する方式を採用している。なお、このような表示方式は、タッチパネルを用いたネットワークファクシミリ装置において広く採用されている方式である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−284783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された表示方式を用いる場合、ワンタッチダイヤルのインデックスを表示し選択できるワンタッチ画面の初期画面は、全てのユーザに対して同一の画面となる。しかし、使用頻度の高いワンタッチダイヤルを含むインデックスは、ユーザ毎に異なる場合が多い。そのため、ユーザは、ワンタッチ画面の初期インデックスからタッチパネル操作等により選択操作するのであるが、所望のワンタッチダイヤルを見つけるまでに何回も選択操作が必要になる場合も多い。特に、ユーザがよく使用するワンタッチダイヤルは全登録ワンタッチダイヤルの中のごく一部であるにもかかわらず、一般にファクシミリ装置等では多大な数のワンタッチダイヤルが登録されているため、ユーザの操作負担が大きい。従って、ユーザが所望のワンタッチダイヤルを選択する際の労力が大きいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減できるワンタッチインデックス表示装置、ファクシミリ装置、ワンタッチインデックス表示方法、及びワンタッチインデックス表示用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるワンタッチインデックス表示装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によるファクシミリ装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明によるワンタッチインデックス表示方法は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶するステップと、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を記憶手段から抽出するステップと、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明によるワンタッチインデックス表示用プログラムは、コンピュータに、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶する処理と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を記憶手段から抽出する処理と、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明によるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】ユーザ認証データ記憶部が記憶するユーザ認証データの例を示す説明図である。
【図3】インデックス記憶部が記憶するインデックス名を示す情報の一例を示す説明図である。
【図4】出力装置が表示するワンタッチ画面の例を示す説明図である。
【図5】初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する処理の一例を示す流れ図である。
【図6】ユーザ認証データの登録画面の例を示す説明図である。
【図7】ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理の一例を示す流れ図である。
【図8】営業部門1を初期インデックスするワンタッチ画面の例を示す説明図である。
【図9】開発部門1を初期インデックスとして指定した場合のワンタッチ画面の例を示す説明図である。
【図10】第2の実施形態におけるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図11】外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が表示するユーザ認証データ登録画面の例を示す説明図である。
【図12】ワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の最小の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明によるワンタッチインデックス表示方法では、ユーザ認証機能を有し、タッチパネル上に複数の切り替え表示可能なインデックスを表示する。例えば、本発明によるワンタッチインデックス表示方法では、ワンタッチ画面を表示するネットワークファクシミリ装置において、予めユーザ認証データを登録する際に、ユーザ別初期ワンタッチインデックス情報を同時に登録しておく。そのようにすることによって、ユーザがネットワークファクシミリ装置を使用するときに、予め指定したインデックスをワンタッチ画面に初期表示することができる。
【0014】
なお、本発明によるワンタッチインデックス表示方法は、例えば、ユーザ認証機能を有し、タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置の用途に適用できる。また、ワンタッチインデックス表示方法は、例えば、ユーザ単位ではなく、部門のようなグループ単位で認証を行うことが可能な認証機能を有し、タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置の用途に適用できる。さらに、ワンタッチインデックス表示方法は、例えば、ワンタッチキー領域に登録するデータを、送信先データからユーザインターフェース装置の用途別に求められうるデータに応用することによって、ネットワークファクシミリ装置に限らず、部門又はユーザにより管理されるタッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えた情報処理装置の用途に適用できる。
【0015】
実施形態1.
まず、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明によるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施形態では、ワンタッチインデックス表示装置としてネットワークファクシミリ装置を例に説明するが、本発明によるワンタッチインデックス表示方法は、ワンタッチ画面を表示可能な装置であれば、ATM受信機のような装置に適用してもよい。
【0016】
図1に示すように、ネットワークファクシミリ装置は、タッチパネルによる入力が可能な入力装置1と、プログラム制御によるデータ処理装置2と、情報を記憶する記憶装置3と、タッチパネル機能を有するディスプレイ画面を出力(表示)する出力装置4とを含む。
【0017】
記憶装置3は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶デバイスによって実現される。図1に示すように、記憶装置3は、ユーザ認証データ記憶部31と、ワンタッチ記憶部32と、管理者データ記憶部33とを含む。
【0018】
ユーザ認証データ記憶部31は、ネットワークファクシミリ装置上でユーザ認証を行うためのユーザ認証データを記憶する。図2は、ユーザ認証データ記憶部31が記憶するユーザ認証データの例を示す説明図である。図2に示すように、例えば、ユーザ認証データ記憶部31は、ユーザ認証データとして、ユーザ名、パスワード、及び所属部門の項目を示す情報を、ユーザ毎に対応付けて記憶する。
【0019】
また、ユーザ認証データ記憶部31は、初期インデックス記憶部311を含む。初期インデックス記憶部311は、初期インデックスの項目を示す情報(初期インデックスとして指定するインデックスを指定する情報。以下、初期インデックス登録情報ともいう。)をユーザ毎に対応付けて記憶する。なお、インデックスとは、複数のワンタッチダイヤルを検索するための情報である。また、初期インデックスとは、ネットワークファクシミリ装置のワンタッチ画面の初期画面に表示されるインデックスのことである。また、ワンタッチ画面とは、ワンタッチダイヤルを選択可能に表示する画面のことである。
【0020】
なお、ユーザ認証データ記憶部31へのデータ登録は、予めネットワークファクシミリ装置の管理者(以下、単に管理者ともいう)によって行われる。具体的には、後述するユーザ認証データ登録手段23が、管理者の操作に従って、ユーザ認証データや初期インデックス登録情報を入力し、ユーザ認証データ記憶部31に記憶させる。
【0021】
ワンタッチ記憶部32は、ワンタッチダイヤルの各種設定情報を記憶する。例えば、ワンタッチ記憶部32は、ワンタッチダイヤルを用いてファクシミリやネットワークファクシミリ送信を行う際に必要となる送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度等の設定情報を記憶する。
【0022】
また、ワンタッチ記憶部32は、インデックス記憶部321を含む。インデックス記憶部321は、各種インデックス名を示す情報を記憶する。図3は、インデックス記憶部321が記憶するインデックス名を示す情報の一例を示す説明図である。図3に示すように、インデックス記憶部321は、例えば、営業部門1〜3や開発部門1〜3のようなインデックスを示す情報を記憶する。
【0023】
なお、ワンタッチ記憶部32へのデータ登録は、予め管理者によって行われる。具体的には、後述するワンタッチデータ登録手段24が、管理者の操作に従って、ワンタッチダイヤルの各種設定情報や各種インデックスを示す情報を入力し、ワンタッチ記憶部32に記憶させる。
【0024】
管理者データ記憶部33は、ネットワークファクシミリ装置の設定を行うための管理者名やパスワード等の各種設定情報(管理者が一般のユーザに開放していないシステム管理用の設定情報)を記憶する。なお、管理者データ記憶部33へのデータの登録変更も、予め管理者のみが行えるものとする。この場合、ネットワークファクシミリ装置は、例えば、管理者の操作に従って、管理者名やパスワード等の設定情報を入力し、管理者データ記憶部33に記憶させる。
【0025】
データ処理装置2は、具体的には、プログラムに従って動作するネットワークファクシミリ装置のCPUによって実現される。図1に示すように、データ処理装置2は、管理者ログイン実行手段21と、ユーザログイン実行手段22と、ユーザ認証データ登録手段23と、ワンタッチデータ登録手段24と、ワンタッチ画面表示手段25とを含む。
【0026】
管理者ログイン実行手段21は、管理者の操作に従って、入力装置1から管理者名及びパスワードを入力する機能を備える。また、管理者ログイン実行手段21は、入力した管理者名及びパスワードを、管理者データ記憶部33が記憶する管理者名及びパスワード(管理者によって予め登録された情報)と照合し、それらのデータが一致するか否かチェック(判定)する機能を備える。また、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致すると判定すると、管理者の操作に基づくログインを許可すると判定する。
【0027】
ユーザログイン実行手段22は、ユーザの操作に従って、入力装置1からユーザ名及びパスワードを入力する機能を備える。また、ユーザログイン実行手段22は、入力したユーザ名及びパスワードを、ユーザ認証データ記憶部31か記憶するユーザ名及びパスワード(管理者によって予め登録された情報)とを照合し、それらのデータが一致するかチェック(判定)する機能を備える。また、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致すると判定すると、ユーザの操作に基づくログインを許可すると判定する。
【0028】
ユーザ認証データ登録手段23は、管理者による登録操作に従って、入力装置1から登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門を示すデータ)を入力する機能を備える。また、ユーザ認証データ登録手段23は、入力した登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門を示すデータ)をユーザ毎に対応付けてユーザ認証データ記憶部31に保存させる機能を備える。
【0029】
また、ユーザ認証データ登録手段23は、管理者による登録操作に従って、入力装置1から初期インデックスを示すデータ(初期インデックス登録情報)を入力する機能を備える。また、ユーザ認証データ登録手段23は、入力した初期インデックス登録情報をユーザ毎にユーザ認証データ記憶部31の初期インデックス記憶部311に保存させる機能を備える。
【0030】
なお、ユーザ認証データ登録手段23は、上記に示す処理を、ユーザ認証データ記憶部31への新規登録時に実行するだけでなく、既にユーザ認証データ記憶部31に登録されているデータを変更する場合にも同様に実行する。
【0031】
ワンタッチデータ登録手段24は、管理者よる登録操作に従って、入力装置1から送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度等の各種設定情報を入力する機能を備える。また、ワンタッチデータ登録手段24は、入力したこれらの各種設定情報をワンタッチ記憶部32に保存させる機能を備える。
【0032】
また、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者による登録操作に従って、入力装置1からインデックス名を示す情報を入力する機能を備える。また、ワンタッチデータ登録手段24は、入力したインデックス名を示す情報をワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321に保存させる機能を備える。
【0033】
なお、ワンタッチデータ登録手段24は、上記に示す処理を、ワンタッチ記憶部32への新規登録時に実行するだけでなく、既にワンタッチ記憶部32に登録されているデータの変更する場合にも同様に実行する。
【0034】
ワンタッチ画面表示手段25は、ワンタッチ記憶部32が記憶するワンタッチダイヤルとインデックスとを示すデータ(管理者によって予めワンタッチ記憶部32に登録されたデータ。以下、ワンタッチデータという)を抽出する機能を備える。また、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出したワンタッチデータに基づいて、出力装置4にワンタッチ画面を表示させる機能を備える。
【0035】
また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出する機能を備える。また、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として出力装置4に表示させる機能を備える。
【0036】
図4は、出力装置4が表示するワンタッチ画面の例を示す説明図である。図4に示す例では、出力装置4は、ワンタッチ記憶部32に登録された送信先の名称をワンタッチダイヤルの登録名として含むワンタッチ画面を表示している。また、出力装置4は、ワンタッチ画面において、インデックス名をインデックスの登録名として選択可能なワンタッチキー領域に表示している。
【0037】
なお、ネットワークファクシミリ装置の記憶装置(図示せず)は、ワンタッチインデックスを表示するための各種プログラムを記憶している。例えば、ネットワークファクシミリ装置の記憶装置は、コンピュータに、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶する処理と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を記憶手段から抽出する処理と、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する処理とを実行させるためのワンタッチインデックス表示用プログラムを記憶している。
【0038】
次に、動作について説明する。まず、初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する動作について説明する。図5は、初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する処理の一例を示す流れ図である。
【0039】
まず、管理者は、初期インデックス登録情報やワンタッチデータの登録操作を行う場合、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ログイン操作を行う。この場合、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードの入力操作を促す管理者ログイン画面を出力装置4に表示させる。そして、管理者ログイン実行手段21は、管理者によるタッチパネル操作に従ってログイン処理を行う(ステップS101)。
【0040】
具体的には、管理者ログイン実行手段21は、管理者ログイン実行手段21は、管理者によって入力された管理者名及びパスワードと、管理者データ記憶部33に保存されている管理者名及びパスワードとを照合する。そして、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログインを正常に行うことができる。一方、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる。ログインに成功すると、ステップS102以降の処理に移行する。
【0041】
ネットワークファクシミリを使用する際にユーザ毎にユーザ認証を行うように設定する場合、管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ユーザ認証データの登録操作を行う。図6は、ユーザ認証データの登録画面の例を示す説明図である。管理者は、例えば、図6に示す登録画面において、タッチパネル操作により、ユーザ名、パスワード、所属部門、及び初期インデックス登録情報を入力する操作を行う。
【0042】
ユーザ認証データ登録手段23は、管理者によってユーザ認証データの登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS102)。ユーザ認証データの登録操作が行われている場合には、ユーザ認証データ登録手段23は、管理者の操作に従って、ユーザ名、パスワード、所属部門、及び初期インデックス登録情報を入力する。そして、ユーザ認証データ登録手段23は、入力したユーザ名、パスワード、及び所属部門をユーザ認証データとしてユーザ認証データ記憶部31に記憶させる(ステップS103)。また、ユーザ認証データ登録手段23は、入力した初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311に記憶させる(ステップS104)。
【0043】
なお、本実施形態では、ユーザ単位で認証データを予め登録する場合を示しているが、部門のようなグループ単位で認証データを予め登録するようにしてもよい。
【0044】
また、ログインを行った後に、管理者は、ワンタッチ記憶部32にワンタッチデータを登録させる操作を行うことができる。管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ワンタッチデータの登録操作を行う。この場合、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者によってワンタッチデータの登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS105)。ワンタッチデータの登録操作が行われている場合には、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者の操作に従って、ワンタッチデータを入力する。そして、ワンタッチデータ登録手段24は、入力したワンタッチデータをワンタッチ記憶部32に記憶させる(ステップS106)。なお、この場合、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者の操作に従って、ワンタッチデータの新規登録を行ってもよいし、既にワンタッチ記憶部32に登録されているワンタッチデータの変更(更新)を行ってもよい。
【0045】
なお、本実施形態では、セキュリティの向上や誤送信防止のために、ユーザ独自の操作によるワンタッチデータの新規登録や登録変更を禁止し、ワンタッチデータの登録を管理者のみが行える場合を示しているが、管理者がワンタッチデータの登録権限をユーザに与えるように構成してもよい。
【0046】
ワンタッチデータの登録操作も行われていなければ、ネットワークファクシミリ装置は、管理者の操作に従って、管理者データの変更やファクシミリ送信の詳細設定等のその他の各種設定処理を実行する(ステップS107)。
【0047】
次に、ユーザがログイン操作を行う場合の動作を説明する。図7は、ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理の一例を示す流れ図である。ユーザは、ネットワークファクシミリ装置をログインして使用したい場合、ネットワークファクシミリ装置を用いてログイン操作を行う。
【0048】
まず、ユーザログイン実行手段22な、出力装置4に表示するタッチパネルの初期画面において、ユーザ名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面を表示させせる。次いで、ユーザログイン実行手段22は、ユーザの操作に従って、入力装置1からユーザ名及びパスワードを入力する。すると、ユーザログイン実行手段22は、入力したユーザ名及びパスワードと、ユーザ認証データ記憶部31に保存されているユーザ名及びパスワードとを照合する(ステップS201)。そして、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログインを正常に行うことができる。一方、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる。
【0049】
ログインに成功すると、ワンタッチ画面表示手段25は、出力装置4のタッチパネル上にワンタッチ画面(図4参照)を表示させることができる。この場合、ワンタッチ画面表示手段25は、予め初期インデックス登録情報が登録されている場合には、そのワンタッチ画面の初期画面において、初期インデックスを含む表示画面を表示させる。
【0050】
まず、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザ認証データ記憶部31の初期インデックス記憶部311から、初期インデックス登録情報(管理者によって予めユーザ認証データ登録手段23を用いて登録された情報)を抽出する(ステップS202)。また、ワンタッチ画面表示手段25は、さらに、ワンタッチ記憶部32からワンタッチデータを抽出する。そして、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した初期インデックス登録情報及びワンタッチデータに基づいて、ユーザ別の初期ワンタッチインデックスを含むワンタッチ画面をタッチパネル上に表示させる(ステップS203)。
【0051】
なお、本実施形態では、ワンタッチ記憶部32に記憶されるワンタッチデータは、管理者によって変更(更新)が可能である。そのため、ユーザ別に使用頻度の高いワンタッチダイヤルを含むインデックスを初期インデックス登録情報として登録することにより、ログインしたユーザにとって使いやすいインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示させることができる。また。この場合、他ユーザが初期ワンタッチインデックスとしているインデックスを含む他のインデックスへの移動操作を、何ら制限を課すことなく自由に行うことができる。
【0052】
次に、本実施形態の具体例を説明する。まず、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者の操作に従って、ワンタッチ記憶部32へのデータ登録を行う。この場合、ワンタッチデータ登録手段24は、ファクシミリ送信を行う際の送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度の各種設定情報をワンタッチダイヤルとして登録する。さらに、ワンタッチデータ登録手段24は、それらワンタッチダイヤルを分類するためのインデックス名を登録する(図3参照)。
【0053】
なお、本例では、ワンタッチデータ登録手段24は、ワンタッチダイヤルを300件登録可能であり、インデックスを20件登録可能であるものとする。また、ワンタッチ画面の一画面当りに表示可能なワンタッチダイヤル数は15件であるとする。
【0054】
本実施形態では、図3に示すように、インデックス名を、インデックスを識別するめのインデックス番号と対応付けて、ワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321に保存させている。また、この場合、管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、営業部門がよく使う営業相手先等を営業部門1〜3(インデックス番号1〜3)のインデックスとして登録操作を行う。また、開発部門がよく使う取引先や関連会社等のワンタッチダイヤルを開発部門1〜3(インデックス番号11〜13)のインデックスとして登録操作を行う。
【0055】
また、上記の設定状態において、ユーザ認証データ登録手段23は、管理者の操作に従って、ユーザ認証データ記憶部31にデータ登録を行う。この場合、ユーザ認証データ登録手段23は、開発部門のユーザ全員の初期インデックス登録情報を、開発部門1の記憶領域(ユーザ認証データ記憶部31内のの領域)に指定して記憶させる。
【0056】
また、管理者は、予め初期インデックスの指定を行うか否かを決めることができ、本例では、各ユーザに対して、初期インデックス登録情報の指定を行う場合を示している。なお、初期インデックスを指定しない場合、ユーザ認証データ登録の際に初期インデックスの項目が表示されない。この場合、ユーザログインの際に、ワンタッチ画面として初期表示されるインデックスは、インデックスを識別するためのインデックス番号が1であるインデックスとなる。また、この場合、ワンタッチ画面には、インデックス番号が小さいインデックスから順に(例えば、画面上で左から順に)表示される。例えば、ネットワークファクシミリ装置は、図8に示すように、営業部門1を初期インデックスするワンタッチ画面を表示する。
【0057】
なお、ワンタッチ画面の一画面当りに表示するインデックスは3つまでとし、現在選択しているインデックスが画面の左側に表示されるものとする。また、タッチパネル上に表示されるインデックス名にユーザが指等でタッチすることによって、インデックスの移動操作を行うことができ、その移動操作により選択したインデックスが画面の左側にくるように画面が切り替え表示される。従って、本例では、インデックス番号が11である開発部門1は、登録されているものの、ワンタッチ画面の一画面上にはインデックスが3つまでしか表示できないので、図8に示す画面上では表示されない状態となっている。
【0058】
また、ユーザがネットワークファクシミリ装置を使用する際、タッチパネルの初期画面上では、ユーザ名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面が表示される。例えば、ユーザ認証データ記憶部31に登録された開発部門のユーザ1は、ログイン画面からユーザ名及びパスワードを入力操作する。すると、ユーザログイン実行手段22は、入力装置1からユーザ名及びパスワードを入力しログイン処理を行う。
【0059】
次いで、ファクシミリ送信を行うために、ユーザ1は、タッチパネル操作を行って、ファクシミリ送信操作を行う。すると、ワンタッチ画面表示手段25は、ワンタッチ画面を表示させる。この場合、ワンタッチ画面表示手段25は、例えば、図9に示すように、初期インデックスを指定しない場合と比べて、開発部門のユーザ全員にとって使用したいワンタッチダイヤルを見つけて選択しやすいインデックスである開発部門1のインデックスを初期インデックスとして含むワンタッチ画面(初期画面)を表示させる。
【0060】
図9に示す例では、ワンタッチ画面の初期画面において、ユーザ別初期ワンタッチインデックスのインデックス部分にマーク(*)等の記号が表示される。そして、他のインデックスに移動操作した場合であっても、表示画面中の初期画面ボタン91をタッチ操作することによって、ユーザ別の初期ワンタッチインデックスの画面に戻ることができる。
【0061】
なお、本実施形態では、マーク「*」等の記号を表示する場合を示しているが、一例であり、例えば、「☆」等の「*」以外の記号を表示してもよく(選択表示できるようにしてもよい)、初期ワンタッチインデックスのインデックス名の表示部分の表示色を変更できるようにしてもよい。
【0062】
また、本実施形態では、ワンタッチ画面上に初期画面ボタン91を表示する場合を示しているが、そのボタン名を変更してもよく、初期画面ボタン91をワンタッチ画面上でなく、例えば操作パネル等のタッチパネル以外の場所に配置してもよい。
【0063】
また、本実施形態では、ワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321において、インデックス番号とインデックス名とを対応付けて記憶する場合を示しているが、インデックスを識別可能な情報であれば、番号に限らず他の識別情報を用いてもよい。例えば、インデックス記憶部321は、英字やマーク(記号)等を含む文字列による識別情報(ID情報)を記憶してもよく、インデックス名のみを記憶するようにしてもよい。
【0064】
また、本実施形態では、ユーザ認証データ登録手段23は、図2に示すように、ユーザ認証データ記憶部31にユーザ認証データの登録を行う。そして、ユーザ認証データ登録手段23は、製品Aの開発をしているユーザ1に対しては、製品Aに関連するワンタッチダイヤルが登録されているインデックス番号11の開発部門1のインデックスを初期インデックスとして登録する。また、ユーザ認証データ登録手段23は、製品Bの開発をしているユーザ2に対しては、製品Bに関連するワンタッチダイヤルが登録されているインデックス番号13の開発部門3のインデックスを初期インデックスとして登録する。
【0065】
ユーザ認証データ記憶部31に登録されたユーザ1は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ログイン画面からユーザ名及びパスワードの入力操作を行う。また、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードを入力しログイン処理を行う。すると、ユーザ1に対して自分が開発している製品Aに関連ある会社等のワンタッチダイヤルを含むインデックスがワンタッチ画面に初期表示される。すなわち、ユーザ1がよく使用するワンタッチダイヤルを含むインデックス(開発部門1のインデックス)をワンタッチ画面の初期画面として表示することができる。
【0066】
同様に、ユーザ2のログイン操作によりログイン処理を行ってワンタッチ画面を表示した場合、ユーザ2に対して自分が開発している製品Bに関連のある会社等のワンタッチダイヤルがあるインデックス(開発部門3のインデックス)がワンタッチ画面の初期画面として表示される。
【0067】
以上のことから、開発部門全員が同じ初期インデックスを設定した場合と比べて、ユーザ1だけでなくユーザ2にとっても、使いやすいワンタッチ画面の初期画面を提供することができる。例えば、ユーザが管理者にワンタッチ画面の初期画面にしたいインデックスの指定登録を要求することによって、全てのユーザにとって使いやすいワンタッチ画面を提供することができる。
【0068】
以上のように、本実施形態によれば、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス登録情報を、ユーザに対応付けて予め初期インデックス記憶部311に記憶する。また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出する。そして、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した当該初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する。従って、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【0069】
すなわち、一般に、ユーザがよく使用するワンタッチダイヤルは限られているので、本実施形態では、ユーザにとって使用頻度の高いワンタッチダイヤルを含むインデックスをワンタッチ画面の初期画面として表示する。そのようにすることによって、使用したいワンタッチダイヤルを、タッチパネルを用いた移動操作により他のインデックスを遠回りして選択する割合を低減することができる。すなわち、初期画面で表示されるインデックスからダイレクトに所望のワンタッチダイヤルを選択できる割合を高め、ワンタッチダイヤルの検索効率の向上させることができる。
【0070】
なお、本発明に関連する技術として、例えば、特開2006−41620号公報には、ユーザ認証機能を備えたネットワークファクシミリ装置が記載されている。特開2006−41620号公報に記載されたネットワークファクシミリ装置では、ユーザ毎に個別にワンタッチダイヤルを登録する。そして、各々のユーザがログインを行ったときに、ログインしたユーザ専用のワンタッチダイヤルを表示させるという方式が用いられている。なお、特開2006−41620号公報に記載されたネットワークファクシミリ装置では、各ユーザ専用のワンタッチダイヤルを用意するため、ユーザ毎のワンタッチダイヤルを表示するために、ユーザそれぞれに対して記憶部を用意している。
【0071】
また、本発明に関連する技術として、例えば、特開平6−311291号公報には、IDコード毎にワンタッチダイヤルキーを記憶し、IDコードに対応するワンタッチダイヤルキーを表示するように構成されたファクシミリ装置が記載されている。
【0072】
しかし、特開2006−41620号公報や特開平6−311291号公報に記載された関連技術を用いた場合、ユーザ毎に個別にワンタッチダイヤルそのものを登録しなければならない。そのため、ユーザ毎にワンタッチダイヤルを記憶するための記憶容量の記憶領域を用意しなければならず、必要な記憶容量が増大してしまう。従って、ネットワークファクシミリ装置の必要な記憶容量が増大し、コストが増大(価格が上昇)してしまうという問題がある。
【0073】
これに対して、本実施形態では、ワンタッチ記憶部32が記憶する1つのワンタッチデータが全ユーザ間で共有される。そのため、ワンタッチデータを記憶するための記憶部をユーザ毎に別々に用意する必要をなくすことができ、ワンタッチダイヤルを記憶するための記憶容量の記憶領域をユーザ毎に割り当てる必要をなくすることができる。すなわち、本実施形態では、必要記憶容量が少なくてすむ初期インデックス登録情報さえユーザ毎に記憶しておけば、ユーザ毎のワンタッチ画面の初期画面を表示できるので、必要記憶容量の大きいワンタッチデータそのものをユーザ毎に記憶する場合と比較して必要な記憶領域を低減することができる。
【0074】
以上のことから、本実施形態では、登録するユーザが増加しても、ワンタッチダイヤル登録件数は変わらないので、ユーザ毎に別々の記憶部を用意する場合と比べて、記憶容量のための費用を大幅に削減でき、ネットワークファクシミリ装置のコスト(原価)を低減することができる。従って、記憶容量の節約による費用削減を実現することができる。
【0075】
また、一般に、ワンタッチダイヤルの登録件数が増大すると、名字等が同じである場合等、既に登録されているワンタッチダイヤル登録名と非常に似たワンタッチダイヤルが登録される事態が生じる。このような場合、ワンタッチダイヤルの検索を行った場合に、ワンタッチダイヤル登録名を見間違え、誤送信してしまう可能性が少なくない。本実施形態によれば、指定したワンタッチインデックスを初期表示することによって、同じ名字等の名称が類似するワンタッチダイヤルの登録名がある場合であっても、部門やユーザと関連のあるワンタッチダイヤルを見つけて選択操作することが容易となる。そのため、誤送信のリスクを緩和することができる。
【0076】
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。図10は、第2の実施形態におけるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0077】
図10に示すように、本実施形態では、ネットワークファクシミリ装置は、タッチパネルによる入力が可能な入力装置1と、プログラム制御によるデータ処理装置2と、情報を記憶する記憶装置3と、タッチパネル機能を有するディスプレイ画面を出力(表示)する出力装置4とを含む。また、図10に示すように、ネットワークファクシミリ装置は、入力装置5及びデータ処理装置6が外部接続される。なお、入力装置5は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力デバイス(例えば、キーボードやマウス)によって実現される。また、データ処理装置6は、プログラム制御により動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置のCPUによって実現される。
【0078】
図10に示すように、データ処理装置2は、第1の実施形態と同様に、管理者ログイン実行手段21と、ユーザログイン実行手段22と、ユーザ認証データ登録手段23と、ワンタッチデータ登録手段24と、ワンタッチ画面表示手段25とを含む。なお、データ処理装置2が備える各構成要素の機能は、第1の実施形態で示したそれらの機能と同様である。
【0079】
図10に示すように、記憶装置3は、第1の実施形態と同様に、ユーザ認証データ記憶部31と、ワンタッチ記憶部32と、管理者データ記憶部33とを含む。また、ユーザ認証データ記憶部31は、さらに初期インデックス記憶部311を含む。また、ワンタッチ記憶部32は、さらにインデックス記憶部321を含む。なお、記憶装置3の各記憶部が記憶する情報は、第1の実施形態でしめしたそれらが記憶する情報と同様である。
【0080】
データ処理装置6は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ(例えば、ノート型PC)等の情報処理装置のCPUによって実現される。図10に示すように、データ処理装置6は、管理ツール起動手段61と、ログイン実行手段62と、ユーザ認証データ登録手段63と、ワンタッチデータ登録手段64とを含む。
【0081】
管理ツール起動手段61は、管理者の操作に従って、データ処理装置6(パーソナルコンピュータ等の情報処理装置)に管理ツールのアプリケーションをインストールする機能を備える。また、管理ツール起動手段61は、管理ツールのアプリケーションのインストール後に、入力装置5を用いた入力操作によりアプリケーションの起動操作が行われると、管理ツールのアプリケーションを起動する機能を備える。また、管理ツール起動手段61は、起動した管理ツールのアプリケーションの表示画面を、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える出力装置(例えば、ディスプレイ画面を表示する表示装置)に表示させる機能を備える。
【0082】
なお、「管理ツールのアプリケーション」とは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置等の外部装置のログイン実行手段62を用いてログイン処理を実行した後に、ネットワークファクシミリ装置のユーザ認証データ登録手段63やワンタッチデータ登録手段64を含む管理者機能を使用可能とするためのアプリケーションである。
【0083】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置とネットワークファクシミリ装置との間の通信を行うために、情報処理装置とネットワークファクシミリ装置とをネットワーク接続(例えば、LAN接続)する必要がある。なお、ノート型PC等の情報処理装置をネットワークファクシミリ装置に直接外部接続(例えば、USBケーブル等で接続)するようにしてもよい。
【0084】
ログイン実行手段62は、管理者の操作に従って、管理ツール起動手段61がアプリケーションを起動すると、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える出力装置(例えば、ディスプレイ画面を表示する表示装置)に、管理者名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面を初期表示させる機能を備える。また、ログイン実行手段62は、管理者の操作に従って、第1の実施形態で示した管理者ログイン手段21と同様の処理により、入力装置5から管理者名及びパスワードを入力する機能を備える。
【0085】
また、ログイン実行手段62は、入力した管理者名及びパスワードと、管理者データ記憶部33が記憶する管理者名及びパスワード(管理者によって予め登録された情報)とを照合し、それらのデータが一致するかチェック(判定)する機能を備える。また、ログイン実行手段62は、管理者名及びパスワードが一致すると判定すると、管理者の操作に基づくログインを許可すると判定する。
【0086】
上記のように、本実施形態では、ログイン実行手段62が、ネットワークファクシミリ装置上のタッチパネルによる入力装置1からの入力ではなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の入力装置5からの入力に基づいてログイン処理を行う点で、第1の実施形態で示した管理者ログイン手段21と異なる。
【0087】
ユーザ認証データ登録手段63は、管理者による登録操作に従って、第1の実施形態で示したユーザ認証データ登録手段23と同様の処理により、入力装置5から登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門、初期インデックスを示すデータ(初期インデックス登録情報))を入力する機能を備える。また、ユーザ認証データ登録手段63は、入力した登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門、初期インデックス登録情報)をユーザ毎に対応付けてユーザ認証データ記憶部31に保存させる機能を備える。
【0088】
上記のように、本実施形態では、管理者がネットワークファクシミリ装置のタッチパネルによる入力装置1からではなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の入力装置5から登録操作を行える点で、第1の実施形態で示したユーザ認証データ登録手段23と異なる。
【0089】
なお、ユーザ認証データ登録手段23が処理を行う場合と、ユーザ認証データ登録手段63が処理を行う場合とでは、管理者が登録する入力装置と入力フォームとが異なるものの、登録する情報の項目内容は同様である。
【0090】
なお、ユーザ認証データ登録手段63は、上記に示す処理を、ユーザ認証データ記憶部31への新規登録時に実行するだけでなく、既にユーザ認証データ記憶部31に登録されているデータを変更する場合にも同様に実行する。
【0091】
ワンタッチデータ登録手段64は、管理者よる登録操作に従って、第1の実施形態で示したワンタッチデータ登録手段24と同様の処理により、入力装置5から送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度等の各種設定情報を入力する機能を備える。また、ワンタッチデータ登録手段64は、入力したこれらの各種設定情報をワンタッチ記憶部32に保存させる機能を備える。
【0092】
上記のように、本実施形態では、管理者がタッチパネルによる入力装置1からではなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の入力装置5から登録操作を行える点で、第1の実施形態で示したワンタッチデータ登録手段24と異なる。
【0093】
なお、ワンタッチデータ登録手段64は、上記に示す処理を、ワンタッチ記憶部32への新規登録時に実行するだけでなく、既にワンタッチ記憶部32に登録されているデータの変更する場合にも同様に実行する。
【0094】
以上のように、本実施形態では、ユーザ認証データ記憶部31やワンタッチ記憶部32へのデータ登録を、ネットワークファクシミリ装置が備えるタッチパネルによる入力装置1を用いて行えるだけでなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力装置5を用いても行えるようにした点で、第1の実施形態と異なる。
【0095】
次に、動作について説明する。なお、本実施形態では、動作の主体がデータ処理装置2であるかデータ処理装置6であるかが異なるだけで、初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する処理や、ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理は、図5及び図7に示した処理と同様である。
【0096】
本実施形態では、図5に示すステップS101の処理を、管理者ログイン実行手段21に代えて、ログイン実行手段62が実行することが可能である。ログイン実行手段62は、入力装置及び入力フォームがそれぞれ異なるものの、第1の実施形態で示した管理者ログイン実行手段21と同様の処理により、にアプリケーションを起動する。また、ログイン実行手段62は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の出力装置5(例えば、ディスプレイ画面を表示する表示装置)に管理者名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面を初期表示させる。そして、ログイン実行手段62は、管理者によるログイン画面からの入力操作に従って、管理者名及びパスワードを入力する。
【0097】
次いで、ログイン実行手段62は、入力した管理者名及びパスワードと、管理者データ記憶部33に保存されている管理者名及びパスワードとを照合する。そして、ログイン実行手段62は、管理者名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログインを正常に行うことができる。一方、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる(ステップS101)。
【0098】
また、本実施形態では、図5に示すステップS102〜S104の処理を、ユーザ認証データ登録手段23に代えて、ユーザ認証データ登録手段63が実行することが可能である。
【0099】
ネットワークファクシミリを使用する際にユーザ毎にユーザ認証を行うように設定する場合、管理者は、タッチパネルによる入力装置1又はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力装置5を操作して、ユーザ認証データの登録操作を行う。
【0100】
管理者は、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63を用いて、ユーザ認証データ記憶部31へのデータ登録を行わなければならない。図11は、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が表示するユーザ認証データ登録画面の例を示す説明図である。なお、ネットワークファクシミリ装置のタッチパネル上に表示されるユーザ認証データ登録画面は、図6に示す登録画面と同様である。
【0101】
ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、管理者によってユーザ認証データの登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS102)。ユーザ認証データの登録操作が行われている場合には、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、管理者の操作に従って、ユーザ名、パスワード、所属部門、及び初期インデックス登録情報を入力する。そして、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、入力したユーザ名、パスワード、及び所属部門をユーザ認証データ記憶部31に記憶させる(ステップS103)。また、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、入力した初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311に記憶させる(ステップS104)。
【0102】
なお、本実施形態では、ユーザ単位で認証データを予め登録する場合を示しているが、部門のようなグループ単位で認証データを予め登録するようにしてもよい。
【0103】
また、本実施形態では、図5に示すステップS105,S106の処理を、ワンタッチデータ登録手段24に代えて、ワンタッチデータ登録手段64が実行することが可能である。なお、本実施形態において、ワンタッチデータ登録手段64が実行する処理は、第1の実施形態で示したワンタッチデータ登録手段24が実行する処理と同様である。また、本実施形態において、ワンタッチデータ登録手段24が表示させるユーザ認証データ登録画面と、ワンタッチデータ登録手段64が表示させるユーザ認証データ登録画面とは、用いる入力装置と入力フォームとが異なるだけで、同様の登録項目を含む。
【0104】
また、ワンタッチデータの登録操作も行われていなければ、ネットワークファクシミリ装置は、管理者の操作に従って、第1の実施形態と同様の処理により、管理者データの変更やファクシミリ送信の詳細設定等のその他の各種設定処理を実行する(ステップS107)。
【0105】
なお、本実施形態において、ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理(具体的には、ユーザログイン実行手段22及びワンタッチ画面表示手段25が実行する処理)は、第1の実施形態で示したそれらの処理と同様である(図7参照)。
【0106】
次に、本実施形態の具体例を説明する。本実施形態では、まず、管理者によって、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置とネットワークファクシミリ装置とがネットワーク接続されているものとする。また、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置は、管理ツールのアプリケーションをインストールされ、管理ツールを使用可能な状態であるものとする。
【0107】
次に、ワンタッチデータ登録手段64は、管理者の操作に従って、ワンタッチ記憶部32へのデータ登録を行う。この場合、ワンタッチデータ登録手段64は、ファクシミリ送信を行う際の送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度の各種設定情報をワンタッチダイヤルとして登録する。さらに、ワンタッチデータ登録手段64は、それらワンタッチダイヤルを分類するためのインデックス名を登録する(図3参照)。
【0108】
なお、本例では、ワンタッチデータ登録手段64は、ワンタッチダイヤルを300件登録可能であり、インデックスを20件登録可能であるものとする。また、ワンタッチ画面の一画面当りに表示可能なワンタッチダイヤル数は15件であるとする。
【0109】
本実施形態では、図3に示すように、インデックス名を、インデックスを識別するめのインデックス番号と対応付けて、ワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321に保存させている。また、この場合、管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、営業部門がよく使う営業相手先等を営業部門1〜3(インデックス番号1〜3)のインデックスとして登録操作を行う。また、開発部門がよく使う取引先や関連会社等のワンタッチダイヤルを開発部門1〜3(インデックス番号11〜13)のインデックスとして登録操作を行う。
【0110】
なお、ワンタッチ画面の一画面当りに表示するインデックスは3つまでとし、現在選択しているインデックスが画面の左側に表示されるものとする。また、タッチパネル上に表示されるインデックス名にユーザが指等でタッチすることによって、インデックスの移動操作を行うことができ、その移動操作により選択したインデックスが画面の左側にくるように画面が切り替え表示される。従って、本例では、インデックス番号が11である開発部門1は、登録されているものの、ワンタッチ画面の一画面上にはインデックスが3つまでしか表示できないので、図8に示す画面上では表示されない状態となっている。
【0111】
また、上記の設定状態において、ワンタッチデータ登録手段64は、管理者の操作に従って、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力装置5からユーザ認証データを入力し、図2に示すように、ユーザ認証データ記憶部31にデータの登録を行う。そして、ワンタッチデータ登録手段64は、製品Aの開発をしているユーザ1に対しては、製品Aに関連するワンタッチダイヤルが登録されているインデックス番号11の開発部門1のインデックスを初期インデックスとして登録する。
【0112】
以上の処理によって、管理者は、予め初期インデックスの指定を行うか否かを決めることができ、本例では、各ユーザに対して、初期インデックス登録情報の指定を行う場合を示している。なお、初期インデックスを指定しない場合、ユーザ認証データ登録の際に初期インデックスの項目が表示されない。この場合、ユーザログインの際に、ワンタッチ画面として初期表示されるインデックスは、インデックスを識別するためのインデックス番号が1であるインデックスとなる。また、この場合、ワンタッチ画面には、インデックス番号が小さいインデックスから順に(例えば、画面上で左から順に)表示される。例えば、ネットワークファクシミリ装置は、図8に示すように、営業部門1を初期インデックスするワンタッチ画面を表示する。
【0113】
ユーザ認証データ記憶部31に登録されたユーザ1は、タッチパネル操作により、ログイン画面からユーザ名及びパスワードの入力操作を行う。また、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードを入力しログイン処理を行う。すると、ユーザ1に対して自分が開発している製品Aに関連ある会社等のワンタッチダイヤルを含むインデックスがワンタッチ画面に初期表示される。すなわち、ユーザ1がよく使用するワンタッチダイヤルを含むインデックス(開発部門1のインデックス)をワンタッチ画面の初期画面として表示することができる。
【0114】
一般に、全てのユーザが300件全てのワンタッチダイヤルを使用するわけではなく、ユーザがよく使用するワンタッチダイヤルは300件のうちの1つのインデックスに格納できる15件程度であることが多い。そのため、本実施形態では、例えば、ワンタッチ画面の初期画面として登録して欲しいインデックスの登録内容を管理者に要求することによって、初期インデックスの指定しない場合と比べて、全てのユーザにとって使用したいワンタッチダイヤルを見つけて選択しやすくすることができる。すなわち、タッチパネル操作により、インデックスの移動操作を行ってワンタッチダイヤルを選択操作する際の労力を軽減できる使いやすいワンタッチ画面を提供することができる。
【0115】
また、本実施形態では、上記のように構成し、ネットワーク接続し管理ツールのアプリケーションを用いることによって、管理者が離れた場所からネットワークファクシミリ装置を管理することが可能になる。
【0116】
なお、本実施形態に示すようなネットワークによる通信が行える状態において、ユーザ認証用に外部サーバを用意してもよい。そして、その外部サーバがユーザ認証データ記憶部31を備えるようにしてもよい。この場合、ユーザログイン実行手段22は、ログイン処理を行う場合に、タッチパネルによる入力装置1から入力したユーザ名及びパスワードを、外部サーバが備えるユーザ認証データ記憶部31が記憶するユーザ名及びパスワードと照合する。そして、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログイン成功となる。一方、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる。
【0117】
上記のように、ユーザ認証データ記憶部31を外部サーバが備えるようにすることにより、ネットワークファクシミリ装置にユーザ認証データ記憶部31を用意する必要がなくなり、ネットワークファクシミリ装置の記憶装置3の記憶容量を削減することができる。従って、ネットワークファクシミリ装置のコスト(原価)を低減することができる。
【0118】
以上のように、本実施形態によれば、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス登録情報を、ユーザに対応付けて予め初期インデックス記憶部311に記憶する。また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出する。そして、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した当該初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する。従って、第1の実施形態と同様に、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【0119】
また、本実施形態によれば、外部装置を用いて、ネットワークを介した初期インデックス登録情報やユーザ認証データの登録や更新を行うことができ、管理者が離れた場所からネットワークファクシミリ装置を管理することができる。
【0120】
なお、上記の各実施形態で示したネットワークファクシミリ装置は、以下に示すような特徴を有している。
【0121】
(1)ネットワークファクシミリ装置は、ユーザを新規登録又は登録変更する際にユーザ別に初期ワンタッチインデックスの指定を行える点を特徴としている。
【0122】
(2)また、ネットワークファクシミリ装置は、ユーザがログイン操作を行った後にワンタッチ画面を表示する際に、指定されたインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示する点を特徴としている。
【0123】
(3)また、ネットワークファクシミリ装置は、ユーザがログイン操作を行い、指定されたインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示した際に、他ユーザが初期ワンタッチインデックスとしているインデックスを含む他のインデックスへの移動操作を制限せずに自由に行える点を特徴としている。
【0124】
(4)また、ネットワークファクシミリ装置は、管理者の権限でユーザ別に初期ワンタッチインデックスの指定の有無を設定する点、及び必要に応じて初期ワンタッチインデックスの指定/非指定を切り替えられる点を特徴としている。
【0125】
(5)また、ネットワークファクシミリ装置は、ユーザ単位でなく、部門のようなグループ単位で認証を行うことが可能なネットワークファクシミリ装置においても、部門別に初期ワンタッチインデックスの指定を行い、指定されたインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示することが可能な点を特徴としている。
【0126】
(6)また、ネットワークファクシミリ装置は、ネットワークファクシミリ装置本体だけでなく、ネットワークを介して、物理的に離れた場所からも、部門又はユーザ別に初期ワンタッチインデックスの指定を行うことが可能な点を特徴としている。
【0127】
(7)さらに、ネットワークファクシミリ装置は、部門又はユーザがログイン操作を行っている間にワンタッチ画面を表示し、指定されたインデックスから別のインデックスに移動操作されたときに、タッチパネル上や操作パネル等のタッチパネル以外の場所に設けられたボタンを用いて、初期ワンタッチインデックスの画面に戻り再表示させることが容易に行える点を特徴としている。
【0128】
次に、本発明によるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の最小構成について説明する。図12は、ワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の最小の構成例を示すブロック図である。図12に示すように、ネットワークファクシミリ装置は、最小の構成要素として、ワンタッチ画面表示手段25及び初期インデックス記憶部311を含む。
【0129】
初期インデックス記憶部311は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス登録情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する。また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出し、抽出した当該初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する機能を備える。
【0130】
図12に示す最小構成のネットワークファクシミリ装置によれば、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【0131】
なお、上記に示した各実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すようなワンタッチインデックス表示装置の特徴的構成が示されている。
【0132】
(1)ワンタッチインデックス表示装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報(例えば、初期インデックス登録情報)を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段(例えば、初期インデックス記憶部311によって実現される)と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段(例えば、ワンタッチ画面表示手段25によって実現される)とを備えたことを特徴とする。
【0133】
(2)ワンタッチインデックス表示装置において、初期インデックス記憶手段は、通信ネットワークを介した外部装置(例えば、入力装置5及びデータ処理装置6を含むパーソナルコンピュータ等の情報処理装置)からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶するように構成されていてもよい。
【0134】
(3)ワンタッチインデックス表示装置は、ユーザの新規登録又は登録変更を行う際に初期インデックス指定情報を入力し、入力した初期インデックス指定情報をユーザに対応付けて初期インデックス記憶手段に記憶させる初期インデックス登録手段(例えば、ユーザ認証データ登録手段23によって実現される)を備えるように構成されていてもよい。
【0135】
(4)ワンタッチインデックス表示装置は、ユーザ認証を行い、ユーザのログインを許可するか否かを判定するユーザ認証手段(例えば、ユーザログイン実行手段22によって実現される)を備え、インデックス表示制御手段は、ユーザ認証手段によってログインを許可すると判定されたユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出するように構成されていてもよい。
【0136】
(5)ワンタッチインデックス表示装置において、初期インデックス記憶手段は、初期インデックス指定情報を、所定のグループ(例えば、部門)に対応付けて予め記憶するように構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明は、ユーザ認証機能を有し、タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置の用途に適用できる。
【符号の説明】
【0138】
1 入力装置
2 データ処理装置
3 記憶装置
4 出力装置
21 管理者ログイン実行手段
22 ユーザログイン実行手段
23 ユーザ認証データ登録手段
24 ワンタッチデータ登録手段
25 ワンタッチ画面表示手段
31 ユーザ認証データ記憶部
32 ワンタッチ記憶部
33 管理者データ記憶部
311 初期インデックス記憶部
321 インデックス記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワンタッチインデックスを表示するワンタッチインデックス表示装置、ワンタッチインデックス表示方法、及びワンタッチインデックス表示用プログラムに関する。また、本発明は、ワンタッチインデックス表示方法を用いたファクシミリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置等の表示装置が用いられている。そのような装置では、タッチパネル領域が分割されてワンタッチキー領域として割り当てられているものがある。この場合、その表示装置は、そのワンタッチキー領域に、ファクシミリやメールの送信先名、ファクシミリ番号やメールアドレス、送信条件等の設定情報を互いに関連付けてワンタッチダイヤルとして格納する。そして、入出力装置を兼ねるタッチパネルに表示し、ワンタッチダイヤル領域が押されたときにワンタッチダイヤルとしてそれらの領域に対応するデータを呼び出して使用する。
【0003】
例えば、上記のような表示方式を用いたネットワークファクシミリ装置の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたネットワークファクシミリ装置では、操作部の表示部分の一画面に表示されるワンタッチダイヤルの数が制限されている問題に対処するため、ワンタッチ領域一画面に表示できる所定数のワンタッチダイヤルに対応するインデックスを複数用意する。そして、これらのインデックスを切り替えて表示する方式を採用している。なお、このような表示方式は、タッチパネルを用いたネットワークファクシミリ装置において広く採用されている方式である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−284783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された表示方式を用いる場合、ワンタッチダイヤルのインデックスを表示し選択できるワンタッチ画面の初期画面は、全てのユーザに対して同一の画面となる。しかし、使用頻度の高いワンタッチダイヤルを含むインデックスは、ユーザ毎に異なる場合が多い。そのため、ユーザは、ワンタッチ画面の初期インデックスからタッチパネル操作等により選択操作するのであるが、所望のワンタッチダイヤルを見つけるまでに何回も選択操作が必要になる場合も多い。特に、ユーザがよく使用するワンタッチダイヤルは全登録ワンタッチダイヤルの中のごく一部であるにもかかわらず、一般にファクシミリ装置等では多大な数のワンタッチダイヤルが登録されているため、ユーザの操作負担が大きい。従って、ユーザが所望のワンタッチダイヤルを選択する際の労力が大きいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減できるワンタッチインデックス表示装置、ファクシミリ装置、ワンタッチインデックス表示方法、及びワンタッチインデックス表示用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるワンタッチインデックス表示装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によるファクシミリ装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明によるワンタッチインデックス表示方法は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶するステップと、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を記憶手段から抽出するステップと、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明によるワンタッチインデックス表示用プログラムは、コンピュータに、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶する処理と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を記憶手段から抽出する処理と、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明によるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】ユーザ認証データ記憶部が記憶するユーザ認証データの例を示す説明図である。
【図3】インデックス記憶部が記憶するインデックス名を示す情報の一例を示す説明図である。
【図4】出力装置が表示するワンタッチ画面の例を示す説明図である。
【図5】初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する処理の一例を示す流れ図である。
【図6】ユーザ認証データの登録画面の例を示す説明図である。
【図7】ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理の一例を示す流れ図である。
【図8】営業部門1を初期インデックスするワンタッチ画面の例を示す説明図である。
【図9】開発部門1を初期インデックスとして指定した場合のワンタッチ画面の例を示す説明図である。
【図10】第2の実施形態におけるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図11】外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が表示するユーザ認証データ登録画面の例を示す説明図である。
【図12】ワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の最小の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明によるワンタッチインデックス表示方法では、ユーザ認証機能を有し、タッチパネル上に複数の切り替え表示可能なインデックスを表示する。例えば、本発明によるワンタッチインデックス表示方法では、ワンタッチ画面を表示するネットワークファクシミリ装置において、予めユーザ認証データを登録する際に、ユーザ別初期ワンタッチインデックス情報を同時に登録しておく。そのようにすることによって、ユーザがネットワークファクシミリ装置を使用するときに、予め指定したインデックスをワンタッチ画面に初期表示することができる。
【0014】
なお、本発明によるワンタッチインデックス表示方法は、例えば、ユーザ認証機能を有し、タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置の用途に適用できる。また、ワンタッチインデックス表示方法は、例えば、ユーザ単位ではなく、部門のようなグループ単位で認証を行うことが可能な認証機能を有し、タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置の用途に適用できる。さらに、ワンタッチインデックス表示方法は、例えば、ワンタッチキー領域に登録するデータを、送信先データからユーザインターフェース装置の用途別に求められうるデータに応用することによって、ネットワークファクシミリ装置に限らず、部門又はユーザにより管理されるタッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えた情報処理装置の用途に適用できる。
【0015】
実施形態1.
まず、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明によるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施形態では、ワンタッチインデックス表示装置としてネットワークファクシミリ装置を例に説明するが、本発明によるワンタッチインデックス表示方法は、ワンタッチ画面を表示可能な装置であれば、ATM受信機のような装置に適用してもよい。
【0016】
図1に示すように、ネットワークファクシミリ装置は、タッチパネルによる入力が可能な入力装置1と、プログラム制御によるデータ処理装置2と、情報を記憶する記憶装置3と、タッチパネル機能を有するディスプレイ画面を出力(表示)する出力装置4とを含む。
【0017】
記憶装置3は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶デバイスによって実現される。図1に示すように、記憶装置3は、ユーザ認証データ記憶部31と、ワンタッチ記憶部32と、管理者データ記憶部33とを含む。
【0018】
ユーザ認証データ記憶部31は、ネットワークファクシミリ装置上でユーザ認証を行うためのユーザ認証データを記憶する。図2は、ユーザ認証データ記憶部31が記憶するユーザ認証データの例を示す説明図である。図2に示すように、例えば、ユーザ認証データ記憶部31は、ユーザ認証データとして、ユーザ名、パスワード、及び所属部門の項目を示す情報を、ユーザ毎に対応付けて記憶する。
【0019】
また、ユーザ認証データ記憶部31は、初期インデックス記憶部311を含む。初期インデックス記憶部311は、初期インデックスの項目を示す情報(初期インデックスとして指定するインデックスを指定する情報。以下、初期インデックス登録情報ともいう。)をユーザ毎に対応付けて記憶する。なお、インデックスとは、複数のワンタッチダイヤルを検索するための情報である。また、初期インデックスとは、ネットワークファクシミリ装置のワンタッチ画面の初期画面に表示されるインデックスのことである。また、ワンタッチ画面とは、ワンタッチダイヤルを選択可能に表示する画面のことである。
【0020】
なお、ユーザ認証データ記憶部31へのデータ登録は、予めネットワークファクシミリ装置の管理者(以下、単に管理者ともいう)によって行われる。具体的には、後述するユーザ認証データ登録手段23が、管理者の操作に従って、ユーザ認証データや初期インデックス登録情報を入力し、ユーザ認証データ記憶部31に記憶させる。
【0021】
ワンタッチ記憶部32は、ワンタッチダイヤルの各種設定情報を記憶する。例えば、ワンタッチ記憶部32は、ワンタッチダイヤルを用いてファクシミリやネットワークファクシミリ送信を行う際に必要となる送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度等の設定情報を記憶する。
【0022】
また、ワンタッチ記憶部32は、インデックス記憶部321を含む。インデックス記憶部321は、各種インデックス名を示す情報を記憶する。図3は、インデックス記憶部321が記憶するインデックス名を示す情報の一例を示す説明図である。図3に示すように、インデックス記憶部321は、例えば、営業部門1〜3や開発部門1〜3のようなインデックスを示す情報を記憶する。
【0023】
なお、ワンタッチ記憶部32へのデータ登録は、予め管理者によって行われる。具体的には、後述するワンタッチデータ登録手段24が、管理者の操作に従って、ワンタッチダイヤルの各種設定情報や各種インデックスを示す情報を入力し、ワンタッチ記憶部32に記憶させる。
【0024】
管理者データ記憶部33は、ネットワークファクシミリ装置の設定を行うための管理者名やパスワード等の各種設定情報(管理者が一般のユーザに開放していないシステム管理用の設定情報)を記憶する。なお、管理者データ記憶部33へのデータの登録変更も、予め管理者のみが行えるものとする。この場合、ネットワークファクシミリ装置は、例えば、管理者の操作に従って、管理者名やパスワード等の設定情報を入力し、管理者データ記憶部33に記憶させる。
【0025】
データ処理装置2は、具体的には、プログラムに従って動作するネットワークファクシミリ装置のCPUによって実現される。図1に示すように、データ処理装置2は、管理者ログイン実行手段21と、ユーザログイン実行手段22と、ユーザ認証データ登録手段23と、ワンタッチデータ登録手段24と、ワンタッチ画面表示手段25とを含む。
【0026】
管理者ログイン実行手段21は、管理者の操作に従って、入力装置1から管理者名及びパスワードを入力する機能を備える。また、管理者ログイン実行手段21は、入力した管理者名及びパスワードを、管理者データ記憶部33が記憶する管理者名及びパスワード(管理者によって予め登録された情報)と照合し、それらのデータが一致するか否かチェック(判定)する機能を備える。また、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致すると判定すると、管理者の操作に基づくログインを許可すると判定する。
【0027】
ユーザログイン実行手段22は、ユーザの操作に従って、入力装置1からユーザ名及びパスワードを入力する機能を備える。また、ユーザログイン実行手段22は、入力したユーザ名及びパスワードを、ユーザ認証データ記憶部31か記憶するユーザ名及びパスワード(管理者によって予め登録された情報)とを照合し、それらのデータが一致するかチェック(判定)する機能を備える。また、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致すると判定すると、ユーザの操作に基づくログインを許可すると判定する。
【0028】
ユーザ認証データ登録手段23は、管理者による登録操作に従って、入力装置1から登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門を示すデータ)を入力する機能を備える。また、ユーザ認証データ登録手段23は、入力した登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門を示すデータ)をユーザ毎に対応付けてユーザ認証データ記憶部31に保存させる機能を備える。
【0029】
また、ユーザ認証データ登録手段23は、管理者による登録操作に従って、入力装置1から初期インデックスを示すデータ(初期インデックス登録情報)を入力する機能を備える。また、ユーザ認証データ登録手段23は、入力した初期インデックス登録情報をユーザ毎にユーザ認証データ記憶部31の初期インデックス記憶部311に保存させる機能を備える。
【0030】
なお、ユーザ認証データ登録手段23は、上記に示す処理を、ユーザ認証データ記憶部31への新規登録時に実行するだけでなく、既にユーザ認証データ記憶部31に登録されているデータを変更する場合にも同様に実行する。
【0031】
ワンタッチデータ登録手段24は、管理者よる登録操作に従って、入力装置1から送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度等の各種設定情報を入力する機能を備える。また、ワンタッチデータ登録手段24は、入力したこれらの各種設定情報をワンタッチ記憶部32に保存させる機能を備える。
【0032】
また、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者による登録操作に従って、入力装置1からインデックス名を示す情報を入力する機能を備える。また、ワンタッチデータ登録手段24は、入力したインデックス名を示す情報をワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321に保存させる機能を備える。
【0033】
なお、ワンタッチデータ登録手段24は、上記に示す処理を、ワンタッチ記憶部32への新規登録時に実行するだけでなく、既にワンタッチ記憶部32に登録されているデータの変更する場合にも同様に実行する。
【0034】
ワンタッチ画面表示手段25は、ワンタッチ記憶部32が記憶するワンタッチダイヤルとインデックスとを示すデータ(管理者によって予めワンタッチ記憶部32に登録されたデータ。以下、ワンタッチデータという)を抽出する機能を備える。また、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出したワンタッチデータに基づいて、出力装置4にワンタッチ画面を表示させる機能を備える。
【0035】
また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出する機能を備える。また、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として出力装置4に表示させる機能を備える。
【0036】
図4は、出力装置4が表示するワンタッチ画面の例を示す説明図である。図4に示す例では、出力装置4は、ワンタッチ記憶部32に登録された送信先の名称をワンタッチダイヤルの登録名として含むワンタッチ画面を表示している。また、出力装置4は、ワンタッチ画面において、インデックス名をインデックスの登録名として選択可能なワンタッチキー領域に表示している。
【0037】
なお、ネットワークファクシミリ装置の記憶装置(図示せず)は、ワンタッチインデックスを表示するための各種プログラムを記憶している。例えば、ネットワークファクシミリ装置の記憶装置は、コンピュータに、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶する処理と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を記憶手段から抽出する処理と、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する処理とを実行させるためのワンタッチインデックス表示用プログラムを記憶している。
【0038】
次に、動作について説明する。まず、初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する動作について説明する。図5は、初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する処理の一例を示す流れ図である。
【0039】
まず、管理者は、初期インデックス登録情報やワンタッチデータの登録操作を行う場合、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ログイン操作を行う。この場合、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードの入力操作を促す管理者ログイン画面を出力装置4に表示させる。そして、管理者ログイン実行手段21は、管理者によるタッチパネル操作に従ってログイン処理を行う(ステップS101)。
【0040】
具体的には、管理者ログイン実行手段21は、管理者ログイン実行手段21は、管理者によって入力された管理者名及びパスワードと、管理者データ記憶部33に保存されている管理者名及びパスワードとを照合する。そして、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログインを正常に行うことができる。一方、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる。ログインに成功すると、ステップS102以降の処理に移行する。
【0041】
ネットワークファクシミリを使用する際にユーザ毎にユーザ認証を行うように設定する場合、管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ユーザ認証データの登録操作を行う。図6は、ユーザ認証データの登録画面の例を示す説明図である。管理者は、例えば、図6に示す登録画面において、タッチパネル操作により、ユーザ名、パスワード、所属部門、及び初期インデックス登録情報を入力する操作を行う。
【0042】
ユーザ認証データ登録手段23は、管理者によってユーザ認証データの登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS102)。ユーザ認証データの登録操作が行われている場合には、ユーザ認証データ登録手段23は、管理者の操作に従って、ユーザ名、パスワード、所属部門、及び初期インデックス登録情報を入力する。そして、ユーザ認証データ登録手段23は、入力したユーザ名、パスワード、及び所属部門をユーザ認証データとしてユーザ認証データ記憶部31に記憶させる(ステップS103)。また、ユーザ認証データ登録手段23は、入力した初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311に記憶させる(ステップS104)。
【0043】
なお、本実施形態では、ユーザ単位で認証データを予め登録する場合を示しているが、部門のようなグループ単位で認証データを予め登録するようにしてもよい。
【0044】
また、ログインを行った後に、管理者は、ワンタッチ記憶部32にワンタッチデータを登録させる操作を行うことができる。管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ワンタッチデータの登録操作を行う。この場合、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者によってワンタッチデータの登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS105)。ワンタッチデータの登録操作が行われている場合には、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者の操作に従って、ワンタッチデータを入力する。そして、ワンタッチデータ登録手段24は、入力したワンタッチデータをワンタッチ記憶部32に記憶させる(ステップS106)。なお、この場合、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者の操作に従って、ワンタッチデータの新規登録を行ってもよいし、既にワンタッチ記憶部32に登録されているワンタッチデータの変更(更新)を行ってもよい。
【0045】
なお、本実施形態では、セキュリティの向上や誤送信防止のために、ユーザ独自の操作によるワンタッチデータの新規登録や登録変更を禁止し、ワンタッチデータの登録を管理者のみが行える場合を示しているが、管理者がワンタッチデータの登録権限をユーザに与えるように構成してもよい。
【0046】
ワンタッチデータの登録操作も行われていなければ、ネットワークファクシミリ装置は、管理者の操作に従って、管理者データの変更やファクシミリ送信の詳細設定等のその他の各種設定処理を実行する(ステップS107)。
【0047】
次に、ユーザがログイン操作を行う場合の動作を説明する。図7は、ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理の一例を示す流れ図である。ユーザは、ネットワークファクシミリ装置をログインして使用したい場合、ネットワークファクシミリ装置を用いてログイン操作を行う。
【0048】
まず、ユーザログイン実行手段22な、出力装置4に表示するタッチパネルの初期画面において、ユーザ名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面を表示させせる。次いで、ユーザログイン実行手段22は、ユーザの操作に従って、入力装置1からユーザ名及びパスワードを入力する。すると、ユーザログイン実行手段22は、入力したユーザ名及びパスワードと、ユーザ認証データ記憶部31に保存されているユーザ名及びパスワードとを照合する(ステップS201)。そして、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログインを正常に行うことができる。一方、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる。
【0049】
ログインに成功すると、ワンタッチ画面表示手段25は、出力装置4のタッチパネル上にワンタッチ画面(図4参照)を表示させることができる。この場合、ワンタッチ画面表示手段25は、予め初期インデックス登録情報が登録されている場合には、そのワンタッチ画面の初期画面において、初期インデックスを含む表示画面を表示させる。
【0050】
まず、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザ認証データ記憶部31の初期インデックス記憶部311から、初期インデックス登録情報(管理者によって予めユーザ認証データ登録手段23を用いて登録された情報)を抽出する(ステップS202)。また、ワンタッチ画面表示手段25は、さらに、ワンタッチ記憶部32からワンタッチデータを抽出する。そして、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した初期インデックス登録情報及びワンタッチデータに基づいて、ユーザ別の初期ワンタッチインデックスを含むワンタッチ画面をタッチパネル上に表示させる(ステップS203)。
【0051】
なお、本実施形態では、ワンタッチ記憶部32に記憶されるワンタッチデータは、管理者によって変更(更新)が可能である。そのため、ユーザ別に使用頻度の高いワンタッチダイヤルを含むインデックスを初期インデックス登録情報として登録することにより、ログインしたユーザにとって使いやすいインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示させることができる。また。この場合、他ユーザが初期ワンタッチインデックスとしているインデックスを含む他のインデックスへの移動操作を、何ら制限を課すことなく自由に行うことができる。
【0052】
次に、本実施形態の具体例を説明する。まず、ワンタッチデータ登録手段24は、管理者の操作に従って、ワンタッチ記憶部32へのデータ登録を行う。この場合、ワンタッチデータ登録手段24は、ファクシミリ送信を行う際の送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度の各種設定情報をワンタッチダイヤルとして登録する。さらに、ワンタッチデータ登録手段24は、それらワンタッチダイヤルを分類するためのインデックス名を登録する(図3参照)。
【0053】
なお、本例では、ワンタッチデータ登録手段24は、ワンタッチダイヤルを300件登録可能であり、インデックスを20件登録可能であるものとする。また、ワンタッチ画面の一画面当りに表示可能なワンタッチダイヤル数は15件であるとする。
【0054】
本実施形態では、図3に示すように、インデックス名を、インデックスを識別するめのインデックス番号と対応付けて、ワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321に保存させている。また、この場合、管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、営業部門がよく使う営業相手先等を営業部門1〜3(インデックス番号1〜3)のインデックスとして登録操作を行う。また、開発部門がよく使う取引先や関連会社等のワンタッチダイヤルを開発部門1〜3(インデックス番号11〜13)のインデックスとして登録操作を行う。
【0055】
また、上記の設定状態において、ユーザ認証データ登録手段23は、管理者の操作に従って、ユーザ認証データ記憶部31にデータ登録を行う。この場合、ユーザ認証データ登録手段23は、開発部門のユーザ全員の初期インデックス登録情報を、開発部門1の記憶領域(ユーザ認証データ記憶部31内のの領域)に指定して記憶させる。
【0056】
また、管理者は、予め初期インデックスの指定を行うか否かを決めることができ、本例では、各ユーザに対して、初期インデックス登録情報の指定を行う場合を示している。なお、初期インデックスを指定しない場合、ユーザ認証データ登録の際に初期インデックスの項目が表示されない。この場合、ユーザログインの際に、ワンタッチ画面として初期表示されるインデックスは、インデックスを識別するためのインデックス番号が1であるインデックスとなる。また、この場合、ワンタッチ画面には、インデックス番号が小さいインデックスから順に(例えば、画面上で左から順に)表示される。例えば、ネットワークファクシミリ装置は、図8に示すように、営業部門1を初期インデックスするワンタッチ画面を表示する。
【0057】
なお、ワンタッチ画面の一画面当りに表示するインデックスは3つまでとし、現在選択しているインデックスが画面の左側に表示されるものとする。また、タッチパネル上に表示されるインデックス名にユーザが指等でタッチすることによって、インデックスの移動操作を行うことができ、その移動操作により選択したインデックスが画面の左側にくるように画面が切り替え表示される。従って、本例では、インデックス番号が11である開発部門1は、登録されているものの、ワンタッチ画面の一画面上にはインデックスが3つまでしか表示できないので、図8に示す画面上では表示されない状態となっている。
【0058】
また、ユーザがネットワークファクシミリ装置を使用する際、タッチパネルの初期画面上では、ユーザ名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面が表示される。例えば、ユーザ認証データ記憶部31に登録された開発部門のユーザ1は、ログイン画面からユーザ名及びパスワードを入力操作する。すると、ユーザログイン実行手段22は、入力装置1からユーザ名及びパスワードを入力しログイン処理を行う。
【0059】
次いで、ファクシミリ送信を行うために、ユーザ1は、タッチパネル操作を行って、ファクシミリ送信操作を行う。すると、ワンタッチ画面表示手段25は、ワンタッチ画面を表示させる。この場合、ワンタッチ画面表示手段25は、例えば、図9に示すように、初期インデックスを指定しない場合と比べて、開発部門のユーザ全員にとって使用したいワンタッチダイヤルを見つけて選択しやすいインデックスである開発部門1のインデックスを初期インデックスとして含むワンタッチ画面(初期画面)を表示させる。
【0060】
図9に示す例では、ワンタッチ画面の初期画面において、ユーザ別初期ワンタッチインデックスのインデックス部分にマーク(*)等の記号が表示される。そして、他のインデックスに移動操作した場合であっても、表示画面中の初期画面ボタン91をタッチ操作することによって、ユーザ別の初期ワンタッチインデックスの画面に戻ることができる。
【0061】
なお、本実施形態では、マーク「*」等の記号を表示する場合を示しているが、一例であり、例えば、「☆」等の「*」以外の記号を表示してもよく(選択表示できるようにしてもよい)、初期ワンタッチインデックスのインデックス名の表示部分の表示色を変更できるようにしてもよい。
【0062】
また、本実施形態では、ワンタッチ画面上に初期画面ボタン91を表示する場合を示しているが、そのボタン名を変更してもよく、初期画面ボタン91をワンタッチ画面上でなく、例えば操作パネル等のタッチパネル以外の場所に配置してもよい。
【0063】
また、本実施形態では、ワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321において、インデックス番号とインデックス名とを対応付けて記憶する場合を示しているが、インデックスを識別可能な情報であれば、番号に限らず他の識別情報を用いてもよい。例えば、インデックス記憶部321は、英字やマーク(記号)等を含む文字列による識別情報(ID情報)を記憶してもよく、インデックス名のみを記憶するようにしてもよい。
【0064】
また、本実施形態では、ユーザ認証データ登録手段23は、図2に示すように、ユーザ認証データ記憶部31にユーザ認証データの登録を行う。そして、ユーザ認証データ登録手段23は、製品Aの開発をしているユーザ1に対しては、製品Aに関連するワンタッチダイヤルが登録されているインデックス番号11の開発部門1のインデックスを初期インデックスとして登録する。また、ユーザ認証データ登録手段23は、製品Bの開発をしているユーザ2に対しては、製品Bに関連するワンタッチダイヤルが登録されているインデックス番号13の開発部門3のインデックスを初期インデックスとして登録する。
【0065】
ユーザ認証データ記憶部31に登録されたユーザ1は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、ログイン画面からユーザ名及びパスワードの入力操作を行う。また、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードを入力しログイン処理を行う。すると、ユーザ1に対して自分が開発している製品Aに関連ある会社等のワンタッチダイヤルを含むインデックスがワンタッチ画面に初期表示される。すなわち、ユーザ1がよく使用するワンタッチダイヤルを含むインデックス(開発部門1のインデックス)をワンタッチ画面の初期画面として表示することができる。
【0066】
同様に、ユーザ2のログイン操作によりログイン処理を行ってワンタッチ画面を表示した場合、ユーザ2に対して自分が開発している製品Bに関連のある会社等のワンタッチダイヤルがあるインデックス(開発部門3のインデックス)がワンタッチ画面の初期画面として表示される。
【0067】
以上のことから、開発部門全員が同じ初期インデックスを設定した場合と比べて、ユーザ1だけでなくユーザ2にとっても、使いやすいワンタッチ画面の初期画面を提供することができる。例えば、ユーザが管理者にワンタッチ画面の初期画面にしたいインデックスの指定登録を要求することによって、全てのユーザにとって使いやすいワンタッチ画面を提供することができる。
【0068】
以上のように、本実施形態によれば、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス登録情報を、ユーザに対応付けて予め初期インデックス記憶部311に記憶する。また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出する。そして、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した当該初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する。従って、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【0069】
すなわち、一般に、ユーザがよく使用するワンタッチダイヤルは限られているので、本実施形態では、ユーザにとって使用頻度の高いワンタッチダイヤルを含むインデックスをワンタッチ画面の初期画面として表示する。そのようにすることによって、使用したいワンタッチダイヤルを、タッチパネルを用いた移動操作により他のインデックスを遠回りして選択する割合を低減することができる。すなわち、初期画面で表示されるインデックスからダイレクトに所望のワンタッチダイヤルを選択できる割合を高め、ワンタッチダイヤルの検索効率の向上させることができる。
【0070】
なお、本発明に関連する技術として、例えば、特開2006−41620号公報には、ユーザ認証機能を備えたネットワークファクシミリ装置が記載されている。特開2006−41620号公報に記載されたネットワークファクシミリ装置では、ユーザ毎に個別にワンタッチダイヤルを登録する。そして、各々のユーザがログインを行ったときに、ログインしたユーザ専用のワンタッチダイヤルを表示させるという方式が用いられている。なお、特開2006−41620号公報に記載されたネットワークファクシミリ装置では、各ユーザ専用のワンタッチダイヤルを用意するため、ユーザ毎のワンタッチダイヤルを表示するために、ユーザそれぞれに対して記憶部を用意している。
【0071】
また、本発明に関連する技術として、例えば、特開平6−311291号公報には、IDコード毎にワンタッチダイヤルキーを記憶し、IDコードに対応するワンタッチダイヤルキーを表示するように構成されたファクシミリ装置が記載されている。
【0072】
しかし、特開2006−41620号公報や特開平6−311291号公報に記載された関連技術を用いた場合、ユーザ毎に個別にワンタッチダイヤルそのものを登録しなければならない。そのため、ユーザ毎にワンタッチダイヤルを記憶するための記憶容量の記憶領域を用意しなければならず、必要な記憶容量が増大してしまう。従って、ネットワークファクシミリ装置の必要な記憶容量が増大し、コストが増大(価格が上昇)してしまうという問題がある。
【0073】
これに対して、本実施形態では、ワンタッチ記憶部32が記憶する1つのワンタッチデータが全ユーザ間で共有される。そのため、ワンタッチデータを記憶するための記憶部をユーザ毎に別々に用意する必要をなくすことができ、ワンタッチダイヤルを記憶するための記憶容量の記憶領域をユーザ毎に割り当てる必要をなくすることができる。すなわち、本実施形態では、必要記憶容量が少なくてすむ初期インデックス登録情報さえユーザ毎に記憶しておけば、ユーザ毎のワンタッチ画面の初期画面を表示できるので、必要記憶容量の大きいワンタッチデータそのものをユーザ毎に記憶する場合と比較して必要な記憶領域を低減することができる。
【0074】
以上のことから、本実施形態では、登録するユーザが増加しても、ワンタッチダイヤル登録件数は変わらないので、ユーザ毎に別々の記憶部を用意する場合と比べて、記憶容量のための費用を大幅に削減でき、ネットワークファクシミリ装置のコスト(原価)を低減することができる。従って、記憶容量の節約による費用削減を実現することができる。
【0075】
また、一般に、ワンタッチダイヤルの登録件数が増大すると、名字等が同じである場合等、既に登録されているワンタッチダイヤル登録名と非常に似たワンタッチダイヤルが登録される事態が生じる。このような場合、ワンタッチダイヤルの検索を行った場合に、ワンタッチダイヤル登録名を見間違え、誤送信してしまう可能性が少なくない。本実施形態によれば、指定したワンタッチインデックスを初期表示することによって、同じ名字等の名称が類似するワンタッチダイヤルの登録名がある場合であっても、部門やユーザと関連のあるワンタッチダイヤルを見つけて選択操作することが容易となる。そのため、誤送信のリスクを緩和することができる。
【0076】
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。図10は、第2の実施形態におけるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0077】
図10に示すように、本実施形態では、ネットワークファクシミリ装置は、タッチパネルによる入力が可能な入力装置1と、プログラム制御によるデータ処理装置2と、情報を記憶する記憶装置3と、タッチパネル機能を有するディスプレイ画面を出力(表示)する出力装置4とを含む。また、図10に示すように、ネットワークファクシミリ装置は、入力装置5及びデータ処理装置6が外部接続される。なお、入力装置5は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力デバイス(例えば、キーボードやマウス)によって実現される。また、データ処理装置6は、プログラム制御により動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置のCPUによって実現される。
【0078】
図10に示すように、データ処理装置2は、第1の実施形態と同様に、管理者ログイン実行手段21と、ユーザログイン実行手段22と、ユーザ認証データ登録手段23と、ワンタッチデータ登録手段24と、ワンタッチ画面表示手段25とを含む。なお、データ処理装置2が備える各構成要素の機能は、第1の実施形態で示したそれらの機能と同様である。
【0079】
図10に示すように、記憶装置3は、第1の実施形態と同様に、ユーザ認証データ記憶部31と、ワンタッチ記憶部32と、管理者データ記憶部33とを含む。また、ユーザ認証データ記憶部31は、さらに初期インデックス記憶部311を含む。また、ワンタッチ記憶部32は、さらにインデックス記憶部321を含む。なお、記憶装置3の各記憶部が記憶する情報は、第1の実施形態でしめしたそれらが記憶する情報と同様である。
【0080】
データ処理装置6は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ(例えば、ノート型PC)等の情報処理装置のCPUによって実現される。図10に示すように、データ処理装置6は、管理ツール起動手段61と、ログイン実行手段62と、ユーザ認証データ登録手段63と、ワンタッチデータ登録手段64とを含む。
【0081】
管理ツール起動手段61は、管理者の操作に従って、データ処理装置6(パーソナルコンピュータ等の情報処理装置)に管理ツールのアプリケーションをインストールする機能を備える。また、管理ツール起動手段61は、管理ツールのアプリケーションのインストール後に、入力装置5を用いた入力操作によりアプリケーションの起動操作が行われると、管理ツールのアプリケーションを起動する機能を備える。また、管理ツール起動手段61は、起動した管理ツールのアプリケーションの表示画面を、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える出力装置(例えば、ディスプレイ画面を表示する表示装置)に表示させる機能を備える。
【0082】
なお、「管理ツールのアプリケーション」とは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置等の外部装置のログイン実行手段62を用いてログイン処理を実行した後に、ネットワークファクシミリ装置のユーザ認証データ登録手段63やワンタッチデータ登録手段64を含む管理者機能を使用可能とするためのアプリケーションである。
【0083】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置とネットワークファクシミリ装置との間の通信を行うために、情報処理装置とネットワークファクシミリ装置とをネットワーク接続(例えば、LAN接続)する必要がある。なお、ノート型PC等の情報処理装置をネットワークファクシミリ装置に直接外部接続(例えば、USBケーブル等で接続)するようにしてもよい。
【0084】
ログイン実行手段62は、管理者の操作に従って、管理ツール起動手段61がアプリケーションを起動すると、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える出力装置(例えば、ディスプレイ画面を表示する表示装置)に、管理者名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面を初期表示させる機能を備える。また、ログイン実行手段62は、管理者の操作に従って、第1の実施形態で示した管理者ログイン手段21と同様の処理により、入力装置5から管理者名及びパスワードを入力する機能を備える。
【0085】
また、ログイン実行手段62は、入力した管理者名及びパスワードと、管理者データ記憶部33が記憶する管理者名及びパスワード(管理者によって予め登録された情報)とを照合し、それらのデータが一致するかチェック(判定)する機能を備える。また、ログイン実行手段62は、管理者名及びパスワードが一致すると判定すると、管理者の操作に基づくログインを許可すると判定する。
【0086】
上記のように、本実施形態では、ログイン実行手段62が、ネットワークファクシミリ装置上のタッチパネルによる入力装置1からの入力ではなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の入力装置5からの入力に基づいてログイン処理を行う点で、第1の実施形態で示した管理者ログイン手段21と異なる。
【0087】
ユーザ認証データ登録手段63は、管理者による登録操作に従って、第1の実施形態で示したユーザ認証データ登録手段23と同様の処理により、入力装置5から登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門、初期インデックスを示すデータ(初期インデックス登録情報))を入力する機能を備える。また、ユーザ認証データ登録手段63は、入力した登録情報(例えば、ユーザ名や、パスワード、所属部門、初期インデックス登録情報)をユーザ毎に対応付けてユーザ認証データ記憶部31に保存させる機能を備える。
【0088】
上記のように、本実施形態では、管理者がネットワークファクシミリ装置のタッチパネルによる入力装置1からではなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の入力装置5から登録操作を行える点で、第1の実施形態で示したユーザ認証データ登録手段23と異なる。
【0089】
なお、ユーザ認証データ登録手段23が処理を行う場合と、ユーザ認証データ登録手段63が処理を行う場合とでは、管理者が登録する入力装置と入力フォームとが異なるものの、登録する情報の項目内容は同様である。
【0090】
なお、ユーザ認証データ登録手段63は、上記に示す処理を、ユーザ認証データ記憶部31への新規登録時に実行するだけでなく、既にユーザ認証データ記憶部31に登録されているデータを変更する場合にも同様に実行する。
【0091】
ワンタッチデータ登録手段64は、管理者よる登録操作に従って、第1の実施形態で示したワンタッチデータ登録手段24と同様の処理により、入力装置5から送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度等の各種設定情報を入力する機能を備える。また、ワンタッチデータ登録手段64は、入力したこれらの各種設定情報をワンタッチ記憶部32に保存させる機能を備える。
【0092】
上記のように、本実施形態では、管理者がタッチパネルによる入力装置1からではなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の入力装置5から登録操作を行える点で、第1の実施形態で示したワンタッチデータ登録手段24と異なる。
【0093】
なお、ワンタッチデータ登録手段64は、上記に示す処理を、ワンタッチ記憶部32への新規登録時に実行するだけでなく、既にワンタッチ記憶部32に登録されているデータの変更する場合にも同様に実行する。
【0094】
以上のように、本実施形態では、ユーザ認証データ記憶部31やワンタッチ記憶部32へのデータ登録を、ネットワークファクシミリ装置が備えるタッチパネルによる入力装置1を用いて行えるだけでなく、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力装置5を用いても行えるようにした点で、第1の実施形態と異なる。
【0095】
次に、動作について説明する。なお、本実施形態では、動作の主体がデータ処理装置2であるかデータ処理装置6であるかが異なるだけで、初期インデックス登録情報やワンタッチデータを予め登録する処理や、ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理は、図5及び図7に示した処理と同様である。
【0096】
本実施形態では、図5に示すステップS101の処理を、管理者ログイン実行手段21に代えて、ログイン実行手段62が実行することが可能である。ログイン実行手段62は、入力装置及び入力フォームがそれぞれ異なるものの、第1の実施形態で示した管理者ログイン実行手段21と同様の処理により、にアプリケーションを起動する。また、ログイン実行手段62は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の出力装置5(例えば、ディスプレイ画面を表示する表示装置)に管理者名及びパスワードの入力操作を促すログイン画面を初期表示させる。そして、ログイン実行手段62は、管理者によるログイン画面からの入力操作に従って、管理者名及びパスワードを入力する。
【0097】
次いで、ログイン実行手段62は、入力した管理者名及びパスワードと、管理者データ記憶部33に保存されている管理者名及びパスワードとを照合する。そして、ログイン実行手段62は、管理者名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログインを正常に行うことができる。一方、管理者ログイン実行手段21は、管理者名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる(ステップS101)。
【0098】
また、本実施形態では、図5に示すステップS102〜S104の処理を、ユーザ認証データ登録手段23に代えて、ユーザ認証データ登録手段63が実行することが可能である。
【0099】
ネットワークファクシミリを使用する際にユーザ毎にユーザ認証を行うように設定する場合、管理者は、タッチパネルによる入力装置1又はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力装置5を操作して、ユーザ認証データの登録操作を行う。
【0100】
管理者は、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63を用いて、ユーザ認証データ記憶部31へのデータ登録を行わなければならない。図11は、外部装置であるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が表示するユーザ認証データ登録画面の例を示す説明図である。なお、ネットワークファクシミリ装置のタッチパネル上に表示されるユーザ認証データ登録画面は、図6に示す登録画面と同様である。
【0101】
ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、管理者によってユーザ認証データの登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS102)。ユーザ認証データの登録操作が行われている場合には、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、管理者の操作に従って、ユーザ名、パスワード、所属部門、及び初期インデックス登録情報を入力する。そして、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、入力したユーザ名、パスワード、及び所属部門をユーザ認証データ記憶部31に記憶させる(ステップS103)。また、ユーザ認証データ登録手段23又はユーザ認証データ登録手段63は、入力した初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311に記憶させる(ステップS104)。
【0102】
なお、本実施形態では、ユーザ単位で認証データを予め登録する場合を示しているが、部門のようなグループ単位で認証データを予め登録するようにしてもよい。
【0103】
また、本実施形態では、図5に示すステップS105,S106の処理を、ワンタッチデータ登録手段24に代えて、ワンタッチデータ登録手段64が実行することが可能である。なお、本実施形態において、ワンタッチデータ登録手段64が実行する処理は、第1の実施形態で示したワンタッチデータ登録手段24が実行する処理と同様である。また、本実施形態において、ワンタッチデータ登録手段24が表示させるユーザ認証データ登録画面と、ワンタッチデータ登録手段64が表示させるユーザ認証データ登録画面とは、用いる入力装置と入力フォームとが異なるだけで、同様の登録項目を含む。
【0104】
また、ワンタッチデータの登録操作も行われていなければ、ネットワークファクシミリ装置は、管理者の操作に従って、第1の実施形態と同様の処理により、管理者データの変更やファクシミリ送信の詳細設定等のその他の各種設定処理を実行する(ステップS107)。
【0105】
なお、本実施形態において、ユーザがネットワークファクシミリ装置にログイン操作する場合の処理(具体的には、ユーザログイン実行手段22及びワンタッチ画面表示手段25が実行する処理)は、第1の実施形態で示したそれらの処理と同様である(図7参照)。
【0106】
次に、本実施形態の具体例を説明する。本実施形態では、まず、管理者によって、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置とネットワークファクシミリ装置とがネットワーク接続されているものとする。また、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置は、管理ツールのアプリケーションをインストールされ、管理ツールを使用可能な状態であるものとする。
【0107】
次に、ワンタッチデータ登録手段64は、管理者の操作に従って、ワンタッチ記憶部32へのデータ登録を行う。この場合、ワンタッチデータ登録手段64は、ファクシミリ送信を行う際の送信先の名称や、送信先のファクシミリ番号又はメールアドレス、画質や濃度の各種設定情報をワンタッチダイヤルとして登録する。さらに、ワンタッチデータ登録手段64は、それらワンタッチダイヤルを分類するためのインデックス名を登録する(図3参照)。
【0108】
なお、本例では、ワンタッチデータ登録手段64は、ワンタッチダイヤルを300件登録可能であり、インデックスを20件登録可能であるものとする。また、ワンタッチ画面の一画面当りに表示可能なワンタッチダイヤル数は15件であるとする。
【0109】
本実施形態では、図3に示すように、インデックス名を、インデックスを識別するめのインデックス番号と対応付けて、ワンタッチ記憶部32のインデックス記憶部321に保存させている。また、この場合、管理者は、ネットワークファクシミリ装置を操作して、営業部門がよく使う営業相手先等を営業部門1〜3(インデックス番号1〜3)のインデックスとして登録操作を行う。また、開発部門がよく使う取引先や関連会社等のワンタッチダイヤルを開発部門1〜3(インデックス番号11〜13)のインデックスとして登録操作を行う。
【0110】
なお、ワンタッチ画面の一画面当りに表示するインデックスは3つまでとし、現在選択しているインデックスが画面の左側に表示されるものとする。また、タッチパネル上に表示されるインデックス名にユーザが指等でタッチすることによって、インデックスの移動操作を行うことができ、その移動操作により選択したインデックスが画面の左側にくるように画面が切り替え表示される。従って、本例では、インデックス番号が11である開発部門1は、登録されているものの、ワンタッチ画面の一画面上にはインデックスが3つまでしか表示できないので、図8に示す画面上では表示されない状態となっている。
【0111】
また、上記の設定状態において、ワンタッチデータ登録手段64は、管理者の操作に従って、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備える入力装置5からユーザ認証データを入力し、図2に示すように、ユーザ認証データ記憶部31にデータの登録を行う。そして、ワンタッチデータ登録手段64は、製品Aの開発をしているユーザ1に対しては、製品Aに関連するワンタッチダイヤルが登録されているインデックス番号11の開発部門1のインデックスを初期インデックスとして登録する。
【0112】
以上の処理によって、管理者は、予め初期インデックスの指定を行うか否かを決めることができ、本例では、各ユーザに対して、初期インデックス登録情報の指定を行う場合を示している。なお、初期インデックスを指定しない場合、ユーザ認証データ登録の際に初期インデックスの項目が表示されない。この場合、ユーザログインの際に、ワンタッチ画面として初期表示されるインデックスは、インデックスを識別するためのインデックス番号が1であるインデックスとなる。また、この場合、ワンタッチ画面には、インデックス番号が小さいインデックスから順に(例えば、画面上で左から順に)表示される。例えば、ネットワークファクシミリ装置は、図8に示すように、営業部門1を初期インデックスするワンタッチ画面を表示する。
【0113】
ユーザ認証データ記憶部31に登録されたユーザ1は、タッチパネル操作により、ログイン画面からユーザ名及びパスワードの入力操作を行う。また、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードを入力しログイン処理を行う。すると、ユーザ1に対して自分が開発している製品Aに関連ある会社等のワンタッチダイヤルを含むインデックスがワンタッチ画面に初期表示される。すなわち、ユーザ1がよく使用するワンタッチダイヤルを含むインデックス(開発部門1のインデックス)をワンタッチ画面の初期画面として表示することができる。
【0114】
一般に、全てのユーザが300件全てのワンタッチダイヤルを使用するわけではなく、ユーザがよく使用するワンタッチダイヤルは300件のうちの1つのインデックスに格納できる15件程度であることが多い。そのため、本実施形態では、例えば、ワンタッチ画面の初期画面として登録して欲しいインデックスの登録内容を管理者に要求することによって、初期インデックスの指定しない場合と比べて、全てのユーザにとって使用したいワンタッチダイヤルを見つけて選択しやすくすることができる。すなわち、タッチパネル操作により、インデックスの移動操作を行ってワンタッチダイヤルを選択操作する際の労力を軽減できる使いやすいワンタッチ画面を提供することができる。
【0115】
また、本実施形態では、上記のように構成し、ネットワーク接続し管理ツールのアプリケーションを用いることによって、管理者が離れた場所からネットワークファクシミリ装置を管理することが可能になる。
【0116】
なお、本実施形態に示すようなネットワークによる通信が行える状態において、ユーザ認証用に外部サーバを用意してもよい。そして、その外部サーバがユーザ認証データ記憶部31を備えるようにしてもよい。この場合、ユーザログイン実行手段22は、ログイン処理を行う場合に、タッチパネルによる入力装置1から入力したユーザ名及びパスワードを、外部サーバが備えるユーザ認証データ記憶部31が記憶するユーザ名及びパスワードと照合する。そして、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致すると判断すると認証に成功したと判定し、ログイン成功となる。一方、ユーザログイン実行手段22は、ユーザ名及びパスワードが一致しないと判断すると認証に失敗したと判定し、ログイン失敗となる。
【0117】
上記のように、ユーザ認証データ記憶部31を外部サーバが備えるようにすることにより、ネットワークファクシミリ装置にユーザ認証データ記憶部31を用意する必要がなくなり、ネットワークファクシミリ装置の記憶装置3の記憶容量を削減することができる。従って、ネットワークファクシミリ装置のコスト(原価)を低減することができる。
【0118】
以上のように、本実施形態によれば、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス登録情報を、ユーザに対応付けて予め初期インデックス記憶部311に記憶する。また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出する。そして、ワンタッチ画面表示手段25は、抽出した当該初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する。従って、第1の実施形態と同様に、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【0119】
また、本実施形態によれば、外部装置を用いて、ネットワークを介した初期インデックス登録情報やユーザ認証データの登録や更新を行うことができ、管理者が離れた場所からネットワークファクシミリ装置を管理することができる。
【0120】
なお、上記の各実施形態で示したネットワークファクシミリ装置は、以下に示すような特徴を有している。
【0121】
(1)ネットワークファクシミリ装置は、ユーザを新規登録又は登録変更する際にユーザ別に初期ワンタッチインデックスの指定を行える点を特徴としている。
【0122】
(2)また、ネットワークファクシミリ装置は、ユーザがログイン操作を行った後にワンタッチ画面を表示する際に、指定されたインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示する点を特徴としている。
【0123】
(3)また、ネットワークファクシミリ装置は、ユーザがログイン操作を行い、指定されたインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示した際に、他ユーザが初期ワンタッチインデックスとしているインデックスを含む他のインデックスへの移動操作を制限せずに自由に行える点を特徴としている。
【0124】
(4)また、ネットワークファクシミリ装置は、管理者の権限でユーザ別に初期ワンタッチインデックスの指定の有無を設定する点、及び必要に応じて初期ワンタッチインデックスの指定/非指定を切り替えられる点を特徴としている。
【0125】
(5)また、ネットワークファクシミリ装置は、ユーザ単位でなく、部門のようなグループ単位で認証を行うことが可能なネットワークファクシミリ装置においても、部門別に初期ワンタッチインデックスの指定を行い、指定されたインデックスを含むワンタッチ画面の初期画面を表示することが可能な点を特徴としている。
【0126】
(6)また、ネットワークファクシミリ装置は、ネットワークファクシミリ装置本体だけでなく、ネットワークを介して、物理的に離れた場所からも、部門又はユーザ別に初期ワンタッチインデックスの指定を行うことが可能な点を特徴としている。
【0127】
(7)さらに、ネットワークファクシミリ装置は、部門又はユーザがログイン操作を行っている間にワンタッチ画面を表示し、指定されたインデックスから別のインデックスに移動操作されたときに、タッチパネル上や操作パネル等のタッチパネル以外の場所に設けられたボタンを用いて、初期ワンタッチインデックスの画面に戻り再表示させることが容易に行える点を特徴としている。
【0128】
次に、本発明によるワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の最小構成について説明する。図12は、ワンタッチインデックス表示方法を用いたネットワークファクシミリ装置の最小の構成例を示すブロック図である。図12に示すように、ネットワークファクシミリ装置は、最小の構成要素として、ワンタッチ画面表示手段25及び初期インデックス記憶部311を含む。
【0129】
初期インデックス記憶部311は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス登録情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する。また、ワンタッチ画面表示手段25は、ユーザに対応する初期インデックス登録情報を初期インデックス記憶部311から抽出し、抽出した当該初期インデックス登録情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する機能を備える。
【0130】
図12に示す最小構成のネットワークファクシミリ装置によれば、所望のワンタッチダイヤルを選択する際のユーザの労力を軽減することができる。
【0131】
なお、上記に示した各実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すようなワンタッチインデックス表示装置の特徴的構成が示されている。
【0132】
(1)ワンタッチインデックス表示装置は、複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報(例えば、初期インデックス登録情報)を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段(例えば、初期インデックス記憶部311によって実現される)と、ユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段(例えば、ワンタッチ画面表示手段25によって実現される)とを備えたことを特徴とする。
【0133】
(2)ワンタッチインデックス表示装置において、初期インデックス記憶手段は、通信ネットワークを介した外部装置(例えば、入力装置5及びデータ処理装置6を含むパーソナルコンピュータ等の情報処理装置)からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶するように構成されていてもよい。
【0134】
(3)ワンタッチインデックス表示装置は、ユーザの新規登録又は登録変更を行う際に初期インデックス指定情報を入力し、入力した初期インデックス指定情報をユーザに対応付けて初期インデックス記憶手段に記憶させる初期インデックス登録手段(例えば、ユーザ認証データ登録手段23によって実現される)を備えるように構成されていてもよい。
【0135】
(4)ワンタッチインデックス表示装置は、ユーザ認証を行い、ユーザのログインを許可するか否かを判定するユーザ認証手段(例えば、ユーザログイン実行手段22によって実現される)を備え、インデックス表示制御手段は、ユーザ認証手段によってログインを許可すると判定されたユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出するように構成されていてもよい。
【0136】
(5)ワンタッチインデックス表示装置において、初期インデックス記憶手段は、初期インデックス指定情報を、所定のグループ(例えば、部門)に対応付けて予め記憶するように構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明は、ユーザ認証機能を有し、タッチパネルによるユーザインターフェース装置を備えたネットワークファクシミリ装置の用途に適用できる。
【符号の説明】
【0138】
1 入力装置
2 データ処理装置
3 記憶装置
4 出力装置
21 管理者ログイン実行手段
22 ユーザログイン実行手段
23 ユーザ認証データ登録手段
24 ワンタッチデータ登録手段
25 ワンタッチ画面表示手段
31 ユーザ認証データ記憶部
32 ワンタッチ記憶部
33 管理者データ記憶部
311 初期インデックス記憶部
321 インデックス記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを
備えたことを特徴とするワンタッチインデックス表示装置。
【請求項2】
初期インデックス記憶手段は、通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶する
請求項1記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項3】
ユーザの新規登録又は登録変更を行う際に初期インデックス指定情報を入力し、入力した前記初期インデックス指定情報を前記ユーザに対応付けて初期インデックス記憶手段に記憶させる初期インデックス登録手段を備えた
請求項1又は請求項2記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項4】
ユーザ認証を行い、ユーザのログインを許可するか否かを判定するユーザ認証手段を備え、
インデックス表示制御手段は、前記ユーザ認証手段によってログインを許可すると判定されたユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項5】
初期インデックス記憶手段は、初期インデックス指定情報を、所定のグループに対応付けて予め記憶する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項6】
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを
備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項7】
初期インデックス記憶手段は、通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶する
請求項6記載のファクシミリ装置。
【請求項8】
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶するステップと、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記記憶手段から抽出するステップと、
抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するステップとを
含むことを特徴とするワンタッチインデックス表示方法。
【請求項9】
通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶手段に記憶するステップを含む
請求項8記載のワンタッチインデックス表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶する処理と、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記記憶手段から抽出する処理と、
抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する処理とを
実行させるためのワンタッチインデックス表示用プログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶手段に記憶する処理を実行させる
請求項10記載のワンタッチインデックス表示用プログラム。
【請求項1】
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを
備えたことを特徴とするワンタッチインデックス表示装置。
【請求項2】
初期インデックス記憶手段は、通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶する
請求項1記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項3】
ユーザの新規登録又は登録変更を行う際に初期インデックス指定情報を入力し、入力した前記初期インデックス指定情報を前記ユーザに対応付けて初期インデックス記憶手段に記憶させる初期インデックス登録手段を備えた
請求項1又は請求項2記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項4】
ユーザ認証を行い、ユーザのログインを許可するか否かを判定するユーザ認証手段を備え、
インデックス表示制御手段は、前記ユーザ認証手段によってログインを許可すると判定されたユーザに対応する初期インデックス指定情報を初期インデックス記憶手段から抽出する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項5】
初期インデックス記憶手段は、初期インデックス指定情報を、所定のグループに対応付けて予め記憶する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のワンタッチインデックス表示装置。
【請求項6】
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶する初期インデックス記憶手段と、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記初期インデックス記憶手段から抽出し、抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するインデックス表示制御手段とを
備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項7】
初期インデックス記憶手段は、通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶する
請求項6記載のファクシミリ装置。
【請求項8】
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶するステップと、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記記憶手段から抽出するステップと、
抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御するステップとを
含むことを特徴とするワンタッチインデックス表示方法。
【請求項9】
通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶手段に記憶するステップを含む
請求項8記載のワンタッチインデックス表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、
複数のワンタッチダイヤルを検索するためのインデックスのうち、初期インデックスとして指定するインデックスを示す初期インデックス指定情報を、ユーザに対応付けて予め記憶手段に記憶する処理と、
ユーザに対応する初期インデックス指定情報を前記記憶手段から抽出する処理と、
抽出した当該初期インデックス指定情報で示される初期インデックスを含む表示画面を、ワンタッチダイヤルを表示するためのワンタッチ画面の初期画面として表示制御する処理とを
実行させるためのワンタッチインデックス表示用プログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
通信ネットワークを介した外部装置からの設定指示に従って、初期インデックス情報を記憶手段に記憶する処理を実行させる
請求項10記載のワンタッチインデックス表示用プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−183172(P2010−183172A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22754(P2009−22754)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】
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