説明

不審者検知装置、不審者検知方法および不審者検知プログラム

【課題】セキュリティドアシステムに新たにセンサ等の設置が不要で簡便に不審者の検知が可能な不審者検知装置を提供する。
【解決手段】識別情報に基づいて認証を行う認証部1aと、ドア2aの付近の人を検知する人検知センサ2c、2dと、認証部1aの認証結果および人検知センサ2c、2dの検知結果に基づいてドア2aの開閉または解錠・施錠を制御する制御部2bと、を備えるセキュリティドアシステム10において、ドア2aの付近の不審者を検知する不審者検知装置1bであって、人検知センサ2c、2dの検知結果に基づいて人検知センサ2c、2dが認証の後にドア2aの付近の人を検知している時間を積算した積算時間をカウントする積算時間カウンタ13と、積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う積算時間判定部14とを備え、積算時間判定部14の判定結果に基づいて不審者を検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティドアシステムにおける自動ドア付近に滞留する不審者を検知する不審者検知装置、不審者検知方法および不審者検知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カードリーダや静脈認証装置などの認証装置によって個人の識別情報を取得し、セキュリティコントローラによって識別情報に基づきその個人が入室許可者であることの認証を行い、自動ドア/電気錠の開閉または解錠・施錠を行うセキュリティドアシステムが実用化されている。このようなセキュリティドアシステムでは、不審者が入室許可者にまぎれて入退室するのを防ぐため、自動ドア付近に滞留する不審者を検知することが求められている。
【0003】
自動ドア付近に滞留する不審者を検知するために、監視カメラに写される人の映像からその人の滞留時間を計測して不審者を検知する不審者検知装置が提案されている(特許文献1参照)。また、人検知センサを複数設置し、電波を発するパス認証カードを保持していないとき(非認証時)に通過しようとすると、人検知センサの信号変化により、不審者と判断する不審者検知装置が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平4−10099号公報(図2)
【特許文献2】特開2005−309671号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の不審者検知装置では、監視カメラや複数の人検知センサを新たに設置する必要があった。一方、自動ドアには、既に人検知センサが設けられている。不審者の検知に、既に自動ドアに設けられている人検知センサを用いることができれば、不審者検知のために新たにセンサ等を設置しなくてすむと考えられる。そこで、本発明の目的は、セキュリティドアシステムに新たにセンサ等の設置が不要で簡便に不審者の検知が可能な不審者検知装置、不審者検知方法および不審者検知プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明は、識別情報に基づいて認証を行う認証部と、ドアの付近の人を検知する人検知センサと、前記認証部の認証結果および前記人検知センサの検知結果に基づいて前記ドアの開閉または解錠・施錠を制御する制御部と、を備えるセキュリティドアシステムにおいて、前記ドアの付近の不審者を検知する不審者検知装置であって、前記人検知センサの検知結果に基づいて前記人検知センサが前記認証の後に前記ドアの付近の人を検知している時間を積算した積算時間をカウントする積算時間カウンタと、前記積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う積算時間判定部とを備え、前記積算時間判定部の判定結果に基づいて不審者を検知することを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、前記セキュリティドアシステムにおいて、前記ドア付近の不審者を検知する不審者検知方法であって、前記人検知センサの検知結果に基づいて前記人検知センサが前記認証の後に前記ドアの付近の人を検知している時間を積算した積算時間をカウントする積算時間カウントステップと、前記積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う積算時間判定ステップとを備え、前記積算時間判定ステップでの判定結果に基づいて不審者を検知することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記セキュリティドアシステムにおいて、前記ドア付近の不審者を検知するようにコンピュータを機能させる不審者検知プログラムであって、前記人検知センサの検知結果に基づいて前記人検知センサが前記認証の後に前記ドアの付近の人を検知している時間を積算した積算時間をカウントする積算時間カウント手順と、前記積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う積算時間判定手順とをコンピュータに実行させ、前記積算時間判定手順での判定結果に基づいて不審者を検知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、本発明における前記人検知センサには、自動ドアや電気錠のついたドアに既に取り付けられている人検知センサを使用することができるので、セキュリティドアシステムに新たにセンサ等の設置が不要で簡便に不審者の検知が可能な不審者検知装置、不審者検知方法および不審者検知プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0010】
図1に、本発明の実施形態に係る不審者検知装置1bを備えたセキュリティドアシステム10の構成図を示す。
【0011】
セキュリティドアシステム10では、セキュリティ管理サーバ5と、複数の監視PC6と、複数のセキュリティコントローラ1と、複数の自動ドア/電気錠2と、複数の認証端末3とが、LAN4によって接続されている。セキュリティ管理サーバ5では、各セキュリティコントローラ1が管理・制御する自動ドア/電気錠2や認証端末3の認証ログ、制御ログ等のログや認証データなどの管理・記憶を行っている。監視PC6では、各セキュリティコントローラ1が管理・制御している自動ドア/電気錠2や認証端末3の各状態を監視できる。セキュリティコントローラ1は、図1に示すように1つの自動ドア/電気錠2に接続して制御するだけでなく、複数の自動ドア/電気錠2に接続して制御することができる。認証端末3は複数の自動ドア/電気錠2毎に設けられている。
【0012】
認証端末3は、人に識別情報の入力を促し、識別情報を入力する。認証端末3としては、カードリーダ3a、3bや、静脈認証装置3cなどの生体認証装置等を用いることができる。
【0013】
カードリーダ3a、3bは、個人の携帯するICカード、磁気カード、携帯電話等から、その個人を他人から識別する識別情報を読み出す。静脈認証装置3cは、個人の指の静脈のパターンをその個人の識別情報として取得する。生体認証装置に用いられている識別情報としては、指に限らず掌の静脈のパターンや、顔のパターン、目の虹彩のパターンなどのさまざまな生体情報を用いることができる。
【0014】
認証端末3は、自動ドア/電気錠2の入側と出側に配置されるので、具体的には図1に示すように、カードリーダであれば、入側のカードリーダ3aと出側のカードリーダ3bのようにカードリーダが2つ配置される。カードリーダ(入側)3aは、建物や部屋に対して入る方向を考えたときにドアの手前の位置に配置される。カードリーダ(出側)3bは、カードリーダ(入側)3aに対してドアを挟んで反対側の位置に配置される。
【0015】
自動ドア/電気錠2は、ドア/錠2aと、ドア/錠コントローラ2bと、人検知センサ(入側)2cと、人検知センサ(出側)2dと、開閉状態検知センサ2eとを有している。自動ドア/電気錠2は、自動ドア又は電気錠をさしており、自動ドアとは、人力によらず開閉するドアであり、逆に人力によっては開閉することができないので、いわゆる錠に類するものは無くとも、仮想の錠を持っているとみなすことができる。すなわち、自動ドアが開くことで同時に仮想の錠を持つ自動ドアは解錠し、自動ドアが閉じることで同時に仮想の錠を持つ自動ドアは施錠されることになる。電気錠とは、自動ドアに限らずドアに取り付けられ、人力によらず電動により解錠し施錠する錠である。電気錠によって解錠・施錠されるドアは人力によって開閉されてもよいし、電動によって開閉されてもよい。入退室しようとする人が自動ドアと電気錠の付いたドアの入側と出側にいることを検知するために、ドアの付近の入側には人検知センサ(入側)2cが設けられ、ドアの付近の出側には人検知センサ(出側)2dが設けられている。人検知センサ(入側)2cと、人検知センサ(出側)2dとは、人を検知している間は人検知信号を出力し続けるようになっている。人がドアを通過した後にドアから離れることで、人検知信号は出力を停止するので、この出力停止をもってドアを閉じ施錠を行えば安全にドアを閉じ施錠することができる。
【0016】
ドア/錠コントローラ2bは、人検知信号と、セキュリティコントローラ1の認証部1aから送信されるドア開信号とに基づいてドア/錠2aを解錠・施錠(開閉)する。
【0017】
開閉状態検知センサ2eは、ドアが、開状態であることと、閉状態であることとを検知することができる。ドア/錠コントローラ2bは、ドア/錠2aの解錠・施錠(開閉)に応じたドア/錠2aの開閉状態であるか否を判定することで、自動ドア/電気錠2の故障診断をすることができる。また、セキュリティコントローラ1も、ドア開信号の送信に応じたドア/錠2aの開閉状態であるか否かを判定することで、自動ドア/電気錠2の故障診断をすることができる。
【0018】
自動ドア/電気錠2は、セキュリティコントローラ1に対して、開閉状態検知センサ2eから出力されるドア/錠2aの解錠・施錠(開閉)の状態に応じた信号と、人検知センサ(入側)2cから出力される人検知信号と、人検知センサ(出側)2dから出力される人検知信号とを接点出力している。また、自動ドア/電気錠2は、セキュリティコントローラ1から、ドア開信号を接点入力している。
【0019】
セキュリティコントローラ1は、認証部1aと、不審者検知装置1bと、入室許可者の入退室した際の自動ドア/電気錠2のドア番号と時刻を記録した入退室記録を記憶する入退室記録記憶部1cと、認証を行った自動ドア/電気錠2のドア番号と時刻とその認証の成否を記録した認証ログを記憶する認証ログ記憶部1dと、自動ドア/電気錠2のドア番号と開錠、施錠を含めた開閉の時刻を記録した制御ログを記憶する制御ログ記憶部1eと、個人の識別情報に基づいて入室許可者か否かを判定するための認証データを記憶する認証データ記憶部1fとを有している。
【0020】
認証部1aは、認証端末3に入力された人の識別情報に基づいて、その人が入室許可者であると認証するか否かの判定を行う。認証部1aは、人の識別情報を、認証データ記憶部1fに記憶された認証データと比較・照合して、一致する認証データがあるか否かを判定する。一致する認証データが存在すれば、その人は入室許可者であると認証され、自動ドア/電気錠2のドア/錠コントローラ2bに対して、ドア開信号を出力する。ドア/錠コントローラ2bが、ドア開信号を受信することによって、ドア/錠2aが解錠・施錠(開閉)されることになる。一方、一致する認証データが存在しないと、その人は入室許可者であると認証されず、ドア開信号は出力されない。
【0021】
不審者検知装置1bは、経過時間カウンタ11と、経過時間判定部12と、積算時間カウンタ13と、積算時間判定部14と、警報部15と、監視設定データ記憶部16とを有している。
【0022】
積算時間カウンタ13は、前記認証の後に人検知センサ2c、2dが人検知信号を出力している時間を積算した積算時間をカウントする。そして、積算時間判定部14は、積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う。積算時間が積算時間閾値に達していれば、不審者が滞留しているとみなし、警報部15において警報を発報する。積算時間としているのは、不審者が繰り返し訪れた場合にも確実に不審者を検知するためである。積算時間閾値としては、入室許可者の全ての人が考えうるどのような場合であってもドアを通れる時間程度に設定しておけばよい。前記認証の後に入室許可者がドアを通過し、ドア付近にはいないはずであるのに、人(不審者)が人検知センサ2c、2dに一定時間(積算時間閾値)以上検知することにより、ドア付近に不審者が滞留していることを検知することができる。
【0023】
また、経過時間カウンタ11は、前記認証の時からの経過時間をカウントする。そして、経過時間判定部12は、前記経過時間が経過時間閾値に達したか否かの判定を行う。経過時間閾値としては、入室許可者のほとんどの人がドアを通れる時間程度に設定しておけばよい。積算時間カウンタ13は、経過時間が経過時間閾値に達した後に、積算時間のカウントをスタートする。こうすれば、入室許可者の立ち去った後の正味の不審者の滞留時間を計測することができる。
【0024】
監視設定データ記憶部16には、前記積算時間閾値と、前記経過時間閾値とが記憶されている。前記積算時間閾値と、前記経過時間閾値とは、不審者検知装置1bによって、自動ドア/電気錠2毎に設定し、記憶させることができる。
【0025】
図2に、本発明の実施形態に係る不審者検知方法のフローチャートを示す。
まず、ステップS1で、認証部1aが、認証端末3に前記識別情報の入力が有るか無いか判定を行う。認証端末3に前記識別情報の入力が有れば(ステップS1、有)、ステップS2に進み、認証端末3に前記識別情報の入力が無ければ(ステップS1、無)、ステップS11に進む。
【0026】
ステップS2で、認証部1aが、認証端末3を介して、人の識別情報を入力する。ステップS3で、認証部1aが、識別情報に基づいてその人が入室許可者であると認証するか否かの判定を行う。入室許可者であると認証する場合(ステップS4、Yes)は、ステップS4に進み、入室許可者であると認証しない場合(ステップS4、No)は、ステップS15に進む。
【0027】
ステップS4で、認証部1aが、前記ドア開信号を、図3(a)に示すように発生させ、自動ドア/電気錠2のドア/錠コントローラ2bに送信する。
【0028】
ステップS5で、人検知センサ2c、2dが、ドア付近でドアの解錠を待っている人を検知し、人検知信号をドア/錠コントローラ2bと不審者検知装置1bとに出力する。図3(c)に示すように、ドア付近でドアの解錠を待っている人を検知している人検知信号は、図3(a)に示すドア開信号に、時間的に一部重なって出力されている。
【0029】
ステップS6で、ドア/錠コントローラ2bが、前記人検知信号と前記ドア開信号に基づいてドア/錠2aを解錠し開ける。
【0030】
ステップS7で、経過時間カウンタ11は、図3(b)に示すように、前記認証処理されドア開信号が出力された時からの経過時間をカウントする。
ステップS8で、経過時間判定部12が、前記経過時間が経過時間閾値に達したか否かの判定により、認証後一定時間経過したか否かを判定する。前記経過時間が前記経過時間閾値に達していれば(ステップS8、Yes)、ステップS11に進む。前記経過時間が前記経過時間閾値に達していなければ(ステップS8、No)、ステップS9に進む。認証後一定時間経過したか否かを判定し、前記一定時間内は人検知信号の出力された時間を積算時間にカウントしないことにより、認証端末3を正常操作した入室許可者を不審者と判定することを防止することができる。逆に、前記一定時間経過後は、人検知信号は不審者に起因して発生していると考えることができる。
【0031】
ステップS9で、認証部1aが、認証端末3に前記識別情報の入力が有るか無いか判定を行う。認証端末3に前記識別情報の入力が有れば(ステップS9、有)、ステップS2に戻り、認証端末3に前記識別情報の入力が無ければ(ステップS9、無)、ステップS8に戻る。
【0032】
ステップS10で、図3(c)に示すように、人検知センサ2c、2dが、ドア付近にいる人(不審者)を検知し、人検知信号をドア/錠コントローラ2bと不審者検知装置1bとに出力する。
【0033】
ステップS11で、図3(d)に示すように、積算時間カウンタ13が、人検知センサ2c、2dが人検知信号を出力している時間を積算した積算時間をカウントする。
【0034】
ステップS12で、積算時間判定部14が、前記積算時間が設定しておいた積算時間閾値に達したか否かの判定を行う。前記積算時間が前記積算時間閾値に達していれば(ステップS12、Yes)、不審者が滞留していると判断して、ステップS14に進む。前記積算時間が前記積算時間閾値に達していなければ(ステップS12、No)、ステップS13に進む。ステップS13で、認証部1aが、認証端末3に前記識別情報の入力が有るか無いかの判定を行う。認証端末3に前記識別情報の入力が有れば(ステップS13、有)、ステップS2に戻り、認証端末3に前記識別情報の入力が無ければ(ステップS13、無)、ステップS12に戻る。
【0035】
ステップS14で、不審者滞留と判定した警報発報などの処理を行う。
【0036】
ステップS15で、セキュリティコントローラ1は、自動ドア/電気錠2に対する制御をストップする命令が入力されているか否かを判定する。ストップする命令が入力されていなければ(ステップS15、No)、ステップS1に戻る。ストップする命令が入力されていれば(ステップS15、Yes)、不審者検知方法をストップする。
【0037】
このように、不審者検知方法によれば、図3(a)〜(d)に示すように、経過時間閾値を設けているので、積算時間のカウントを、入室許可者が自動ドア/電気錠2から立ち去った後にスタートさせることができる。このため、不審者の滞留時間を積算時間によって正確に把握することができる。また、積算時間閾値を設けているので、不審者滞留の有無の判定を、明確かつ簡便に行うことができる。また、積算時間は、人検知信号の出力時間を積算しているので、不審者が短時間であるが繰り返し訪れている場合や、複数の不審者が入れ替わり訪れている場合にも、不審者滞留の判定を行うことができる。
【0038】
なお、不審者検知方法は、各認証端末3単位、すなわち、人検知センサ2c、2d単位に監視を行うことができる。例えば、認証端末3が自動ドア/電気錠2の入/出両側に設置される場合、それぞれに監視可能とする。また、人検知センサ2c、2dの仕様により、信号OFF時に人検知の場合もあるが、本実施形態と同様に扱うことができる。また、ステップS14における警報発報では、認証端末3からの音声威嚇や防犯カメラ連動を行ってもよい。前記経過時間閾値と、前記積算時間閾値とは、セキュリティ管理サーバ5や監視PC6からも設定可能になっていてもよい。
【0039】
セキュリティ管理サーバ5は、自動ドア/電気錠2を遠隔操作して解錠・施錠(開閉)することが出来る。この遠隔操作により、連続的にドアが開放されたときは、不特定の人の入室を可能にするため不審者検知方法の実施を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係る不審者検知装置を備えたセキュリティドアシステムの構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る不審者検知方法のフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係る不審者検知方法におけるタイミングチャートであり、(a)はドア開信号の出力特性であり、(b)は経過時間のカウンタの出力特性であり、(c)は人検知信号の出力特性であり、(d)は積算時間のカウンタの出力特性である。
【符号の説明】
【0041】
1 セキュリティコントローラ
1a 認証部
1b 不審者検知装置
1c 入退室記録記憶部
1d 認証ログ記憶部
1e 制御ログ記憶部
1f 認証データ記憶部
2 自動ドア/電気錠
2a ドア/錠
2b ドア/錠コントローラ(制御部)
2c 人検知センサ(入側)
2d 人検知センサ(出側)
2e 開閉状態検知センサ
3 認証端末
3a カードリーダ(入側)
3b カードリーダ(出側)
3c 静脈認証装置
4 LAN
5 セキュリティ管理サーバ
6 監視PC
10 セキュリティドアシステム
11 経過時間カウンタ
12 経過時間判定部
13 積算時間カウンタ
14 積算時間判定部
15 警報部
16 監視設定データ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別情報に基づいて認証を行う認証部と、ドアの付近の人を検知する人検知センサと、前記認証部の認証結果および前記人検知センサの検知結果に基づいて前記ドアの開閉または解錠・施錠を制御する制御部と、を備えるセキュリティドアシステムにおいて、前記ドアの付近の不審者を検知する不審者検知装置であって、
前記人検知センサの検知結果に基づいて前記人検知センサが前記認証の後に前記ドアの付近の人を検知している時間を積算した積算時間をカウントする積算時間カウンタと、
前記積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う積算時間判定部とを備え、
前記積算時間判定部の判定結果に基づいて不審者を検知することを特徴とする不審者検知装置。
【請求項2】
前記認証の時からの経過時間をカウントする経過時間カウンタと、
前記経過時間が経過時間閾値に達したか否かの判定を行う経過時間判定部とを有し、
前記積算時間カウンタは、前記経過時間が前記経過時間閾値に達した後に、前記積算時間のカウントをスタートすることを特徴とする請求項1に記載の不審者検知装置。
【請求項3】
前記積算時間が前記積算時間閾値に達すると警報を発報する警報部を有することを特徴とする請求項1に記載の不審者検知装置。
【請求項4】
識別情報に基づいて認証を行う認証部と、ドアの付近の人を検知する人検知センサと、前記認証部の認証結果および前記人検知センサの検知結果に基づいて前記ドアの開閉または解錠・施錠を制御する制御部と、を備えるセキュリティドアシステムにおいて、前記ドアの付近の不審者を検知する不審者検知方法であって、
前記人検知センサの検知結果に基づいて前記人検知センサが前記認証の後に前記ドアの付近の人を検知している時間を積算した積算時間をカウントする積算時間カウントステップと、
前記積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う積算時間判定ステップとを備え、
前記積算時間判定ステップでの判定結果に基づいて不審者を検知することを特徴とする不審者検知方法。
【請求項5】
識別情報に基づいて認証を行う認証部と、ドアの付近の人を検知する人検知センサと、前記認証部の認証結果および前記人検知センサの検知結果に基づいて前記ドアの開閉または解錠・施錠を制御する制御部と、を備えるセキュリティドアシステムにおいて、前記ドアの付近の不審者を検知するようにコンピュータを機能させる不審者検知プログラムであって、
前記人検知センサの検知結果に基づいて前記人検知センサが前記認証の後に前記ドアの付近の人を検知している時間を積算した積算時間をカウントする積算時間カウント手順と、
前記積算時間が積算時間閾値に達したか否かの判定を行う積算時間判定手順とをコンピュータに実行させ、
前記積算時間判定手順での判定結果に基づいて不審者を検知することを特徴とする不審者検知プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−134437(P2009−134437A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308975(P2007−308975)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】