説明

不正車両撮影システム及び画像処理装置

【課題】ETCレーンではない一般レーンでの不正車両抽出を、簡易な構成で可能とするシステムを提供する。
【解決手段】計時センサ装置50は、停止位置における車両1の停車時間を計測して画像処理装置100に送信する。車両検知センサ装置60は、停止位置から走行してくる車両1を検知すると車両検知信号を画像処理装置100に出力する。画像処理装置100は、計時センサ装置50が計測した停車時間が閾値以下と判定すると、車両検知センサ装置60からの車両検知信号に基づいて車両1を撮影する撮影タイミングを算出し、算出した撮影タイミングで車両撮影装置20に車両1の静止画を撮影させる。画像処理装置100は、撮影された静止画を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、有料道路等において、ETC(Electronic Toll Collection system)が設置されていない車線(以下、一般レーンと呼ぶ)を料金未払いで不正に通過する車両を検出し、当該不正車両の画像を撮影する不正車両撮影システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の不正車両検出システムは、レーン上をカメラで撮像、蓄積し、蓄積した画像を人手により解析して不正車両を検出していた。また、解析するデータ量を少なくするため、不正車両通過時に料金収受員が押しボタンを押すタイミングで画像を蓄積していた(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開平7−311892号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の不正車両検出装置では、動画像蓄積のため、不正車の抽出に時間を要するという課題があった。また、収受員の押しボタンを押すタイミングの差異や、押し間違いもあるため、不正車の特定が行えないといった課題があった。さらに、動画像を蓄積しているため、鮮明な画像が撮影できないことにより不正車の解析(ナンバプレート情報の自動読取等)に時間と労力を要するという課題があった。
【0004】
この発明は、従来、不正車の抽出に時間を要していた一般レーンの不正車両抽出を簡易な構成で可能とするシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の不正車両撮影システムは、
所定の停止位置に一時的に停車した車両から通行料金を徴収する料金所の周辺に設置され、前記停止位置における前記車両の停車時間を計測し、計測結果として停車時間を示す停車時間信号を出力する計時センサ装置と、
前記料金所の周辺の設置され、前記停止位置から走行してくる前記車両を検知し、検知結果である車両検知信号を出力する車両検知センサ装置と、
前記車両に取り付けられたナンバプレートを含む前記車両の静止画を撮影する静止画撮影装置と、
前記計時センサ装置が出力する前記停車時間信号と前記車両検知センサ装置が出力する前記車両検知信号とを入力すると共に、前記停車時間信号の示す停車時間が予め設定されている閾値以下かどうかを判定し、前記閾値以下と判定すると前記車両検知信号に基づいて前記車両を撮影する撮影タイミングを算出し、算出した前記撮影タイミングで前記静止画撮影装置に前記車両の前記静止画を撮影させる処理部と、前記静止画撮影装置により撮影された前記静止画を記憶する静止画記憶部とを有する画像処理装置と
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明により、ETCレーンではない一般レーンにおける不正車両抽出を簡易な構成で可能とするシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
実施の形態1.
図1は、コンピュータで実現される画像処理装置100のハードウェア資源の一例を示す図である。図1において、画像処理装置100は、プログラムを実行するCPU810(Central Processing Unit:中央処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU810は、バス825を介してROM(Read Only Memory)811、RAM(Random Access Memory)812、表示装置813、操作キー814、通信ボード816、磁気ディスク装置820と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置820の代わりに、光ディスク装置、フラッシュメモリなどの記憶装置でもよい。
【0008】
RAM812は、揮発性メモリの一例である。ROM811、磁気ディスク装置820等の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは蓄積部、記憶部、格納部、記録部の一例である。通信ボード816は、入力部、入力装置、通信部の一例である。また、通信ボード816、表示装置813などは、出力部、出力装置の一例である。
【0009】
通信ボード816は、ネットワークに接続されている。通信ボード816は、車線監視カメラ10、車両撮影装置20、計時センサ装置50、車両検知センサ装置60、検索処理装置200等と通信する。
【0010】
磁気ディスク装置820には、オペレーティングシステム821(OS)、プログラム群823、ファイル群824が記憶されている。プログラム群823のプログラムは、CPU810、オペレーティングシステム821により実行される。
【0011】
上記プログラム群823には、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明する「記録部101」、「通信部102」、「蓄積部103」、「処理部104」等の機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU810により読み出され実行される。
【0012】
ファイル群824には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の算出結果」、「〜の抽出結果」、「〜の生成結果」、「〜の処理結果」として説明する情報や、データや信号値や変数値やパラメータなどが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU810によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0013】
また、以下に述べる実施の形態の説明においては、データや信号値は、RAM812のメモリ、磁気ディスク装置820の磁気ディスク、フラッシュメモリ等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス825や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0014】
また、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜部」として説明するものは、「手段」、「〜回路」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM811に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、光ディスク、コンパクトディスク等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU810により読み出され、CPU810により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0015】
図2は、実施の形態1の不正車両撮影システム1000のシステム構成を示す図である。また、図3は、不正車両撮影システム1000の各装置のブロック図を示している。
【0016】
図2、図3に示すように、不正車両撮影システム1000は、車両の動画を撮影する車線監視カメラ10(動画撮影装置)、車両の静止画を撮影する車両撮影装置20(静止画撮影装置)、車両の停車時間を計測する計時センサ装置50、車両を検知する車両検知センサ装置60、検索処理装置200を備えている。
【0017】
図4は、不正車両撮影システム1000の動作を説明するフローチャートである。図2〜図4を参照して不正車両撮影システム1000の動作を説明する。
【0018】
S101において車両1が料金所ブースのある一般レーンに進入すると、車両1の乗員は、料金所ブース前の停止位置に停車し料金を支払う。しかし、料金を支払わない車両1は、料金所ブースに停車することなく通過する。図2に示すように、計時センサ装置50(停車時間計測用)は、所定の停止位置に一時的に停車した車両から通行料金を徴収する料金所の周辺に設置され、車両の停車時間を計測する。すなわち、料金所ブース前に設置された計時センサ装置50は、車両1の停車時間tを計測し、画像処理装置100の処理部4に停車時間t(停車時間信号)を通知(出力)する(S102)。処理部104は、予め設定された時間A(閾値)と、通知された停車時間tとを比較する(S103)。処理部104は、通知された停車時間tが設定時間A以下の場合(S103のYES)に、不正通行車両と判断する。
【0019】
不正通行車両と判断した場合、処理部104は、車両検知センサ装置60(撮像用)からの車両検知信号を元に、車両1が車両検知センサ装置60の前を通過するタイミングにあわせてカメラ部6及び照明部7から構成される車両撮影装置20に撮影指令を出力し、車両1を撮影させる(S104)。すなわち、図2に示すように、車両検知センサ装置60は、料金所ブースの周辺の設置され、停止位置から走行してくる車両1を検知し、検知結果である車両検知信号を画像処理装置300に出力する。処理部104は、通知された停車時間tが設定時間A(閾値)以下と判定すると車両検知信号に基づいて車両1を撮影する撮影タイミングを算出し、算出した撮影タイミングで車両撮影装置20(静止画撮影装置)に、車両1の静止画を撮影させる。この場合、車両撮影装置20は、車両1に取り付けられたナンバプレートを含む車両1の静止画を撮影する。そして処理部104は、車両撮影装置20により撮影された静止画を蓄積部103に記憶する。
【0020】
以上の処理により、一般レーンにおける不正車両の自動撮影(自動静止画撮影)が可能となる。また、カメラ部21はトリガ撮像であり連続的な画像を撮像することがないため、高画素の画像を取得可能となり、解像度の高い画像の取得が可能となる。
【0021】
(ブザー音による警告)
以下のS105〜S107はオプションである。さらにS105において、処理部104は、不正車両の自動静止画撮影が行われたことを料金所ブース内等に設置されたブザー105(通知部の一例)により収受員に知らせる。収受員は不正車両が通行した場合にのみ押しボタン106を押す。処理部104は、押しボタン106が押されたどうかを判定し(S106)、押されたと判定すると、撮影画像(静止画像)を蓄積部103に保存する(S107)。すなわち蓄積部103は、撮影された静止画を暫定的に記憶する。処理部104は、静止画が撮影さるとブザー105を鳴らす。押しボタン106は、暫定的に記憶されている静止画の蓄積要求を受け付ける蓄積要求受付部である。処理部104は、ブザー105を鳴らした後の所定の期間内に押しボタン106(蓄積要求受付部)が押されたことを検知したときには、静止画の記憶を確定し、この静止画を蓄積する。
【0022】
オプションとして画像処理装置100がブザー105と押しボタン106とを備えたので、誤って料金所ブース前を通過した車両が引き返して料金を支払った場合、又は、誤撮影した場合など、不必要な画像の保存が排除可能となる。このため、システム、あるいは記憶装置の小型化、軽量化などの減量化を図ることができる。
【0023】
(ナンバプレート情報の抽出)
以下の場合もオプションである。図5は、車両撮影装置20によって撮影された静止画像の一例を示す。処理部104は、蓄積部103に蓄積された静止画に対し、図5のように、撮影日時、場所等の情報をスーパーインポーズする。図5の静止画は車両全体画像11であり、この車両全体画像11に撮影日時や撮影地点等の「撮影情報12」がスーパーインポーズされている。画像中の車両1には、運転者14、ナンバプレート15が写っている。処理部104は、また、図6に示すフローにより、車両1のナンバプレート15の記載情報を文字認識処理し、ナンバプレート情報として蓄積部103に画像(静止画像)、撮影日時等情報とリンクして保存する。すなわち、処理部104は、静止画の記憶を確定した場合には、所定の画像処理により静止画からナンバプレートに記載されたナンバプレート情報を抽出し、抽出したナンバプレート情報とナンバプレート情報の抽出元の静止画とを対応付けて蓄積部103に記憶、蓄積する。処理部104によるナンバプレート情報の抽出処理を説明する。図6の(a)〜(f)は、処理部104の抽出動作を示している。図6に示すように、処理部104は、車両撮影装置20で撮影された静止画を入力(a)し、当該入力画像を微分(b)し、当該微分した画像に基づきランレングス作成(c)した後、ナンバプレート画像を切り出す処理(d)を行い、ナンバプレート画像を二値化(e)し、当該二値化画像からナンバプレートの文字を認識(f)し、蓄積部103に認識したナンバプレート認識結果とその時の撮影画像と対応付けて蓄積する。このように、処理部104は、図6に示す処理を行うソフトウェアにより、ナンバプレート部分を切り出し、自動的にナンバプレート情報を読み取る。認識したナンバプレート認識結果と、その時の撮影画像とは、処理部104によって対応付けられ蓄積部103に送信され、蓄積部103により蓄積される。処理部104によるナンバプレート情報の読み取りにより、進入車両を検出することができる。蓄積部103に保存された画像、撮影日時情報及びナンバプレート情報(以下あわせて車両情報と呼ぶ)は、管理事務所等に設置された検索処理装置200に画像処理装置100の通信部102を介して送信される。送信された車両情報は、検索処理装置200の処理部202により、ナンバプレート情報、撮影日時等情報を元に検索処理及びデータ管理処理が実施される。処理部202は、結果を表示部201に表示し、また、出力部203により検索処理結果、データ管理結果を出力する。
【0024】
以上のナンバプレート情報の抽出等により、撮影日時等情報を元にした不正車両の解析が可能となる。
【0025】
(動画撮影)
以下の場合もオプションである。図2に示したように車線監視カメラ10(動画撮影装置)を設置し、料金所ブース前を通過する車両をリアルタイムで動画撮像する。すなわち、車線監視カメラ10は、料金所ブース前の停止位置から走行してくる車両の動画を撮影する。撮像された動画データは、画像処理装置300の記録部101(動画記憶部)に保存される。処理部104は、押しボタン106が押されたとの信号を元に、信号時点から数分前までの動画データを記録部101から取得し、動画データを前記車両情報とリンクして蓄積部103に保存する。蓄積部103に保存された動画データ及び車両情報は、管理事務所等に設置された検索処理装置200に画像処理装置100の通信部102を介して送信される。検索処理装置200では、動画像を含めたデータ管理を実施する。
【0026】
動画データを静止画とリンクさせることにより、車両1が料金を支払ったか否かの証拠となる画像と車両情報とのリンクが可能となる。
【0027】
以上の実施の形態では、
料金所ブース前に車両停車時間を計測する計時センサ装置を設置することにより、自動で不正車両の撮像を可能とした不正車両撮影システムを説明した。
【0028】
以上の実施の形態では、
撮像画像は、収受員の押しボタン操作により蓄積されることにより余分な画像の排除を可能とした不正車両撮影システムを説明した。
【0029】
以上の実施の形態では、
計時センサ装置及び車両検知センサ装置を使用したことでシャッタータイミングを得ることができる、動画像では実現できなかった高画素画像の撮像が可能となり、ナンバプレートの自動認識に耐え得る画像の撮像を可能とする不正車両撮影システムを説明した。
【0030】
以上の実施の形態では、
静止画カメラに加え、同時に動画カメラを使用することで、料金未払いの証拠画像を合わせて取得可能とした不正車両撮影システムを説明した。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施の形態1の画像処理装置100のハードウェア資源の一例。
【図2】実施の形態1の不正車両撮影システム1000のシステム構成。
【図3】実施の形態1の不正車両撮影システム1000のブロック図。
【図4】実施の形態1の不正車両撮影システム1000の処理フロー。
【図5】実施の形態1の静止画の一例。
【図6】実施の形態1のナンバプレート情報の抽出処理を示す図。
【符号の説明】
【0032】
1 車両、10 車線監視カメラ、12 撮影情報、14 運転者、15 ナンバプレート、20 車両撮影装置、21 カメラ部、22 照明部、50 計時センサ装置、60 車両検知センサ装置、100 画像処理装置、101 記録部、102 通信部、103 蓄積部、104 処理部、105 ブザー、106 押しボタン、200 検索処理装置、201 表示部、202 処理部、203 出力部、1000 不正車両撮影システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の停止位置に一時的に停車した車両から通行料金を徴収する料金所の周辺に設置され、前記停止位置における前記車両の停車時間を計測し、計測結果として停車時間を示す停車時間信号を出力する計時センサ装置と、
前記料金所の周辺に設置され、前記停止位置から走行してくる前記車両を検知し、検知結果である車両検知信号を出力する車両検知センサ装置と、
前記車両に取り付けられたナンバプレートを含む前記車両の静止画を撮影する静止画撮影装置と、
前記計時センサ装置が出力する前記停車時間信号と前記車両検知センサ装置が出力する前記車両検知信号とを入力すると共に、前記停車時間信号の示す停車時間が予め設定されている閾値以下かどうかを判定し、前記閾値以下と判定すると前記車両検知信号に基づいて前記車両を撮影する撮影タイミングを算出し、算出した前記撮影タイミングで前記静止画撮影装置に前記車両の前記静止画を撮影させる処理部と、前記静止画撮影装置により撮影された前記静止画を記憶する静止画記憶部とを有する画像処理装置と
を備えたことを特徴とする不正車両撮影システム。
【請求項2】
前記画像処理装置の前記静止画記憶部は、
前記静止画を暫定的に記憶し、
前記画像処理装置は、さらに、
前記静止画が撮影されたときに通報を発する通報部と、
前記静止画の蓄積要求を受け付ける蓄積要求受付部と
を備え、
前記処理部は、
前記通報部が通報を発した後の所定の期間内に前記蓄積要求受付部が前記蓄積要求を受け付けたときに、前記静止画の記憶を確定することを特徴とする請求項1記載の不正車両撮影システム。
【請求項3】
前記不正車両撮影システムは、さらに、
前記停止位置から走行してくる前記車両の動画を撮影する動画撮影装置を備え、
前記画像処理装置は、さらに、
前記動画撮影装置の撮影した動画の動画データを記憶する動画記憶部を備え、
前記処理部は、
前記蓄積要求受付部が前記蓄積要求を受け付けた時点から所定の時間前までの動画データを前記動画記憶部から取得し、取得した前記動画データと前記静止画撮影装置により撮影された前記静止画とを対応付けて前記静止画記憶部に記憶することを特徴とする請求項2記載の不正車両撮影システム。
【請求項4】
前記画像処理装置の前記処理部は、
前記静止画の記憶を確定した場合には、所定の画像処理により前記静止画から前記ナンバプレートに記載されたナンバプレート情報を抽出し、抽出したナンバプレート情報とナンバプレート情報の抽出元の前記静止画とを対応付けて前記静止画記憶部に記憶することを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の不正車両撮影システム。
【請求項5】
所定の停止位置に一時的に停車した車両から通行料金を徴収する料金所の周辺に設置され、前記車両の停車時間を計測し、計測結果として停車時間を示す停車時間信号を出力する計時センサ装置から前記停車時間信号を入力し、かつ、前記料金所の周辺の設置され、前記停止位置から走行してくる前記車両を検知し、検知結果である車両検知信号を出力する車両検知センサ装置から前記車両検知信号を入力すると共に、前記停車時間信号の示す停車時間が予め設定されている閾値以下かどうかを判定し、前記閾値以下と判定すると前記車両検知信号に基づいて前記車両を撮影する撮影タイミングを算出し、算出した前記撮影タイミングで、前記車両に取り付けられたナンバプレートを含む前記車両の静止画を撮影する前記静止画撮影装置に前記車両の前記静止画を撮影させる処理部と、
前記静止画撮影装置により撮影された前記静止画を記憶する静止画記憶部と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−282683(P2009−282683A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−133191(P2008−133191)
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】