説明

乗り物管理システム

【課題】セキュリティ効果が高い乗り物管理システムを得る。
【解決手段】 所定の乗り物の使用者の顔を撮影し、顔データを送信する第1の撮影手段と、前記撮影された前記使用者の顔データを受信し、受信した顔データを対応する乗り物毎に登録する登録手段と、乗り物を使用しようとする人物の顔を撮影し、顔データを送信する第2の撮影手段と、前記乗り物毎に登録された顔データと前記第2の撮影手段から送信された顔データとの比較によって、前記第2の撮影手段によって撮影された人物の認証を行い、得られた認証結果を送信する認証手段と、前記送信された認証結果が認証成功を示すものである場合には、前記第2の撮影手段が撮影した人物が使用しようとした乗り物の使用を許可する制御部と、前記認証結果が認証失敗を示すものである場合には、所定の送信先に警報情報を送信する警報送信手段とを具備したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の乗り物の盗難防止等に好適な乗り物管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の盗難を防止するためのセキュリティシステムとして、種々の方式が考えられている。通常、自動車、オートバイ等の車両においては、イグニッションキーをイグニッションスイッチに挿入して回転させることで、エンジンの始動を行う。自動車では、一般的に、このイグニッションキーがドアの施錠及び開錠にも使用される。
【0003】
イグニッションキーが不正に取得されると、車両の盗難が可能となってしまう。そこで、特許文献1においては、キーレスエントリーを可能にすることで、盗難を防止する技術が開示されている。この提案においては、車両の所有者・運転者等は、生体情報(指紋)を車外の認証サーバにおいて登録する。登録した情報をICカードに記憶させると共に、車両にも登録する。これにより、以後、運転者は、生体情報を用いたエントリーが可能である。
【0004】
しかしながら、特許文献1の提案においても、ピッキング等の手法を用いた盗難には対処することはできない。
【特許文献1】特開2003−152710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、盗難等を防止すると共に、盗難等の抑止効果を著しく向上させることができる乗り物管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の乗り物管理システムは、所定の乗り物についてその使用者の顔を撮影し、顔データを送信する第1の撮影手段と、前記第1の撮影手段によって撮影された前記使用者の顔データを受信し、受信した顔データを対応する乗り物毎に登録する登録手段と、乗り物近傍において当該乗り物を使用しようとする人物の顔を撮影し、顔データを送信する第2の撮影手段と、前記登録手段において乗り物毎に登録された顔データと前記第2の撮影手段から送信された顔データとの比較によって、前記第2の撮影手段によって撮影された人物の認証を行い、得られた認証結果を送信する認証手段と、前記認証手段から送信された認証結果が認証成功を示すものである場合には、前記第2の撮影手段が撮影した人物が使用しようとした乗り物の使用を許可する制御部と、前記認証手段によって得られた認証結果が認証失敗を示すものである場合には、所定の送信先に警報情報を送信する警報送信手段とを具備したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、盗難等を防止すると共に、盗難等の抑止効果を著しく向上させることができるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る乗り物管理システムの概要を示すブロック図である。また、図2は図1中の登録/認証部1の具体的な構成を示すブロック図であり、図3は図1中の乗り物制御部2の具体的な構成を示すブロック図である。
【0010】
図1の乗り物管理システムは、ユーザが使用する乗り物についてセキュリティ上の管理を行うためのものである。登録/認証部1は、管理対象の乗り物についての情報及びその使用者の情報が登録される。
【0011】
撮影部3は、乗り物の使用者の顔の画像データ(顔データ)を登録/認証部1に送信するようになっている。例えば、撮影部3は、乗り物の使用者の住居等に設置された図示しないパソコン及びカメラ等によって構成されており、顔データと共に、使用者に関する種々の情報を登録/認証部1に送信する。撮影部3はカメラによって使用者の顔を撮像し、撮像して得た顔データを登録/認証部1に送信してもよく、図示しない記録媒体等に記録された使用者の顔データを登録/認証部1に送信してもよい。また、撮影部3は、使用者の顔を所定の周期で撮像して送信することで、登録する顔データを逐次更新するようにしてもよい。
【0012】
撮影部3からの顔データ等の情報は、図示しない所定の伝送路を介して伝送されて、登録/認証部1の通信部24において受信される。なお、伝送路としては有線、無線のいずれであってもよい。通信部24は、受信した情報を制御部22に与える。制御部22は撮影部3からの顔データ等をサーバ21に供給して、管理する乗り物毎に登録するようになっている。
【0013】
一方、自動車等の乗り物には、乗り物制御部2が設けられる。図3に示すように、乗り物制御部2は動画撮影用カメラ11を備える。なお、静止画用カメラであってもよい。動画撮影用カメラ11は、乗り物を使用とする人物の顔を撮像し、その顔データを取得する。例えば、動画撮影用カメラ11は、センサ18又はリモコン制御部19に制御されて、撮像を行う。
【0014】
センサ18としては、圧力センサや、赤外線センサ等を採用することができる。図3では1つのセンサ18のみを示したが、センサ18として複数のセンサを採用することができる。センサ18は、人物が乗り物、例えば自動車のドアノブに手をかけたことを検知することができる。また、センサ18は、人物が乗り物に著しく近接したことを検知することができる。また、センサ18は、人物が鍵穴に、その乗り物を解錠するためのキーやその他の物体を挿入したことを検知することができる。また、例えば、センサ18は、人物が自動車のドアロックを外すための物理的な作用を検知することができる。また、センサ18は、人物が乗り物のエンジンやモータを始動したり、ハンドルやブレーキ等の操作をしたことを検知することも可能である。リモコン制御部19は、当該乗り物に対するリモコン操作を検知する。
【0015】
センサ18及びリモコン制御部19は検知結果を動画撮影用カメラ11に出力する。動画撮影用カメラ11は、センサ18及びリモコン制御部19の検知結果によって所定時間撮影を開始する。図3では1つの動画撮影用カメラ11のみを示しているが、複数台のカメラを乗り物に設置してもよい。なお、乗り物が車庫等に格納されている場合には、動画撮影用カメラ11を乗り物以外の場所で、乗り物及びその近辺を撮影可能な位置に設置してもよい。
【0016】
動画撮影用カメラ11はカメラコントローラ12によって制御される。カメラコントローラ12は、画像処理回路13に制御されて動画撮影用カメラ11を駆動し、動画撮影用カメラ11による撮像画像の明るさの制御や画角の調整等を行う。動画撮影用カメラ11からの撮像画像はカメラコントローラ12を介して画像処理回路13に供給される。
【0017】
画像処理回路13は制御部14に制御されて、撮像画像に対する画像処理を施す。画像処理回路13は、画像処理によって、撮像画像から人物の顔の部分を特定し、顔の部分を十分な解像度で撮像するようにカメラコントローラ12を制御する。こうして、画像処理回路13は、センサ18又はリモコン制御部19によって検知された人物の顔データを取得する。
【0018】
制御部14は、乗り物制御部2全体を制御する。制御部14は画像処理回路13を制御して、センサ18又はリモコン制御部19によって検知された人物の顔データを取り込み、通信部15を介して顔データを、当該乗り物の情報と共に登録/認証部1に送信させる。通信部15は、例えば、携帯電話やPHS等の移動体通信に使用される携帯無線信号を送出可能であり、顔データ及び乗り物情報等の撮影情報をこの無線信号によって送信する。また、通信部15は登録/認証部1からの乗り物制御情報を受信し、制御部14に出力するようになっている。
【0019】
乗り物制御部2からの撮影情報は登録/認証部1の通信部24によって受信される。通信部24は受信した撮影情報を制御部22に出力する。制御部22は撮影情報中に含まれる乗り物情報に基づいてサーバ21の登録情報を検索する。制御部22は入力された乗り物情報に一致する乗り物についての顔データを含む登録情報をサーバ21から読み出すと共に、通信部24からの顔データとサーバ21から読み出した顔データとを判定部23に供給する。
【0020】
判定部23は制御部22からの顔データとサーバ21からの顔データとを比較し、撮影部3によって撮影された顔と乗り物制御部2の動画撮影用カメラ11によって撮影された顔との画像の特徴から、これらの顔データが同一人物の顔を撮影したものか否かの一致、不一致の判定を行う。判定部23は、これらの顔データが同一人物を撮影して得られたものと判定した場合には一致を示す判定結果を制御部22に与え、同一人物を撮影したものではないと判定した場合には不一致を示す判定結果を制御部22に与える。
【0021】
制御部22は、判定部23から一致を示す判定結果が与えられた場合には、撮影された人物を認証したことを示す認証結果を含む乗り物制御情報を通信部24を介して乗り物制御部2に送信させる。また、制御部22は、判定部23から不一致を示す判定結果が与えられた場合には、撮影された人物を認証することができないことを示す認証結果を含む乗り物制御情報を通信部24,25に与える。警報送信手段としての通信部25は、例えば、携帯電話の公衆回線や、インターネット等に接続可能であり、指定された送信先である警報受信部4に対して、認証を失敗したことを示す警報情報を送信する。指定された送信先としては、例えば、当該乗り物の本来の使用者のメールアドレスや、警備会社等が考えられる。この警報情報は、乗り物制御部2において撮影された人物が認証することができない人物であることを示している。
【0022】
乗り物制御部2の通信部15には登録/認証部1の通信部24から、撮影された人物の認証結果の情報を含む乗り物制御情報が受信される。撮影された人物の認証が成功した場合には、乗り物制御情報は、乗り物の使用を可能にする情報、即ち、自動車のドアロック等の解除及び乗り物のエンジンやモータの始動の許可等を示すものである。撮影された人物の認証に失敗した場合には、乗り物制御情報は、乗り物の使用を不能にする情報、即ち、自動車のドアロック等の解除の不許可及び乗り物のエンジンやモータの始動の不許可等を示すものとなる。
【0023】
通信部15は受信した乗り物制御情報を制御部14に与える。制御部14は乗り物制御情報が与えられると、この乗り物制御情報に基づいて始動制御部16及びロック制御部17を制御する。ロック制御部17は、制御部14に制御されて、自動車のドアロック等を解除させることができる。自動車のドアロックは、通常、ロック制御部17に解除されなければロックを解除することはできない。また、始動制御部16は、制御部14に制御されて、使用者によるエンジンやモータ等の始動を許可する。乗り物のエンジンやモータは、通常、始動制御部16の許可がなければ、始動させることはできないようになっている。
【0024】
図1の警報受信部4には、登録/認証部1の通信部25から認証されない人物が撮影されたことを示す警報情報が受信される。警報受信部4は、例えば、携帯端末やパソコン等によって構成されており、認証されない人物が乗り物制御部2によって検知されたことをユーザに通知する。なお、登録/認証部1は、認証結果と共に、乗り物制御部2によって撮影された顔データ等を含む警報情報を警報受信部4に送信するようにしてもよい。
【0025】
なお、登録/認証部1は、乗り物制御部2からの顔データでは認証することができないという判定結果が得られた場合には、乗り物制御部2に対して、顔データの再送要求を行ってもよい。乗り物制御部2の制御部14は、通信部15を介して再送要求を受領すると、動画撮影用カメラ11に再度人物を撮影させ、顔データを登録/認証部1に再送する。これにより、登録した正規の使用者が撮影された場合において、認証に失敗することが防止される。
【0026】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図4のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
先ず、自動車等の乗り物を使用する使用者は、撮影部3によって、顔データ等を登録/認証部1に登録する。撮影部3は、カメラ等によって使用者の顔を撮影し、管理する乗り物の情報、使用者の情報と共に、顔データを送信する。顔データの登録は、使用者が任意のタイミングで行うことができ、例えば、毎日登録を更新してもよい。登録/認証部1は、ステップS1において、送信された顔データ等を受信する。登録/認証部1の制御部22は、サーバ21に受信した顔データ等を記憶させる。例えば、サーバ21には、各乗り物毎に、乗り物に関する情報、及び顔データを含む使用者に関する情報が登録される(ステップS1)。
【0028】
一方、乗り物制御部2においては、センサ18及びリモコン制御部19によって、当該乗り物及びその周辺の人物を検知する。例えば、人物が自動車等のドアノブに手をかけると、センサ18によって人物が検知され(ステップS11)、動画撮影用カメラ11が撮影を開始する。動画撮影用カメラ11からの映像はカメラコントローラ12を介して画像処理回路13に供給されており、画像処理回路13は、撮影対象の人物の顔の部分を撮影可能なように、カメラコントローラ12を制御する。こうして、動画撮影用カメラ11によって人物の顔の部分が撮影される(ステップS12)。
【0029】
制御部14は、撮影された人物の顔データが画像処理回路13から与えられる。制御部14は、入力された顔データを当該乗り物に関する情報と共に、撮影情報として通信部15から送信させる(ステップS13)。
【0030】
この撮影情報は、登録/認証部1の通信部24にて受信される(ステップS2)。通信部24は受信した撮影情報を制御部22に与える。制御部22は、次のステップS3において、本人確認を行う。即ち、制御部22は撮影情報中に含まれる乗り物情報に基づいてサーバ21の登録情報を検索する。制御部22は、乗り物情報に一致する乗り物についての登録情報をサーバ21から読み出すと共に、通信部24からの顔データとサーバ21から読み出した顔データとを判定部23に与える。判定部23は、画像処理によって、入力された2つの顔データに基づく画像の比較を行い、同一人物の顔を撮影したものであるか否かの判定を行う。判定部23は、これらの顔データが同一人物を撮影して得られたものと判定した場合には一致を示す判定結果を制御部22に与え、同一人物を撮影したものではないと判定した場合には不一致を示す判定結果を制御部22に与える(ステップS4)。
【0031】
いま、登録された使用者が乗り物制御部2において撮影されたものとする。この場合には、登録/認証部1の判定部23において一致判定される可能性が高い。判定部23が一致判定を行うと、制御部22は、ステップS5において、認証に成功したものとして、認証成功の認証結果を含む乗り物制御情報を通信部24を介して乗り物制御部2に送信させる。なお、制御部22は送信履歴を図示しない記憶部に記憶させる。
【0032】
この乗り物制御情報は乗り物制御部2の通信部15において受信される。制御部15は受信した乗り物制御情報を制御部14に与える。制御部14は、ステップS14において認証結果を受信すると、次のステップS15において認証が成功したか否かを検出する。乗り物制御情報内には認証成功を示す認証結果が含まれており、制御部14は処理をステップS17に移行する。
【0033】
制御部14は、ステップS17において、始動制御部16及びロック制御部17のロック解除を行う。例えば、制御部14はロック制御部17を制御することで、自動車のドアロックや、オートバイのハンドルロック等を解除する。これにより、ドアの開閉及びハンドルの回転等が可能となる。また、制御部14は始動制御部16を制御することで、自動車等のエンジンロックや、電動自動車のモータロック等を解除する。これにより、自動車のエンジンやモータ等を始動させることが可能となる。こうして、登録された使用者は、乗り物に乗車し、始動することができる。
【0034】
なお、登録されている使用者であっても、撮影状態等によっては、1回目の認証に失敗する可能性もある。そこで、本実施の形態においては、規定回数だけ認証を繰返すようになっている。即ち、登録/認証部1の制御部22は、認証に成功しなかった場合には、ステップS5から処理をステップS6に移行して、本人確認の処理が規定回数に到達したか否かを判定する。規定回数に到達していない場合には、制御部22は、ステップS7において、認証を失敗したことを示す認証結果を含む乗り物制御情報を通信部24から送信させる。また、制御部22は、この送信履歴を記憶部に記憶させる。
【0035】
この乗り物制御情報は、乗り物制御部2の通信部15において受信される。乗り物制御部2の制御部14は認証失敗したことを示す乗り物制御情報が入力されると、処理をステップS15からステップS16に移行し、認証(本人確認)の回数が規定回数に到達したか否かを判定する。規定回数に到達していない場合には、処理をステップS12に戻して、人物の顔の撮影を繰返す。以後、1回目の本人確認同様の動作が繰返される。ステップS6,S16の規定回数よりも少ない回数で認証が成功した場合には、ステップS17においてロック解除が行われる。
【0036】
一方、登録されていない人物が乗り物制御部2において撮影されたものとする。この場合には、登録/認証部1の判定部23において不一致と判定される可能性が高い。判定部23が不一致判定を行うと、制御部22は、ステップS5において、認証に失敗したものと判定する。ステップS6,S16の規定回数よりも少ない回数で認証が成功しなかった場合には、ステップS6から処理がステップS9に移行する。ステップS9において、制御部22は、認証失敗を示す認識結果を含む乗り物制御情報を通信部24から出力させると共に、通信部25から警報情報を送信させる。なお、制御部22は送信履歴を図示しない記憶部に記憶させる。
【0037】
この乗り物制御情報は、乗り物制御部2の通信部15において受信されて制御部14に供給される。制御部14は、ステップS15から処理をステップS16に移行して、認証の失敗回数が規定回数に到達したことを検出する。この場合には、制御部14はステップS18に処理を移行して、ロックを解除しない。
【0038】
一方、登録/認証部1の通信部25からの警報情報は警報受信部4において受信される。警報受信部4は、例えば登録された使用者の携帯電話等において構成されており、認証することができない人物が乗り物制御部2において撮影されたことを、使用者に通知する。
【0039】
こうして、登録されていない人物が例えばドアを開けようとしたり、ドアロックを解除しようとしたり、エンジンをかけようとした場合等においては、登録した使用者に、警報が送信されることになる。また、この人物の顔データも登録/認証部1に送信されるので、極めて防犯効果が高い。これにより、乗り物の盗難を効果的に抑制することができると共に、窃盗犯の特定が容易であり、一層高いセキュリティ効果が得られる。
【0040】
このように、本実施の形態においては、使用者の顔データを登録/認証部1に送信して登録し、乗り物において人物の顔を撮影し、撮影した顔データと登録した顔データとを登録/認証部1において比較することによって認証を行っている。カメラ等を用いて使用者の顔データを比較的簡単に取得することができ、体調の変化等によって日々変化する顔を撮影することで、現在の状態に応じた顔データに容易に更新することができる。これにより、一致,不一致の判定基準を高くして本人確認の精度を向上させることができる。
【0041】
また、乗り物を使用しようとする人物の顔を撮影して顔データを登録/認証部1に送信することで本人確認を行っており、送信された顔データから、登録されていない使用者についての特定が比較的容易である。即ち、乗り物を不当に使用しようとする人物の特定が容易であり、窃盗等に対するセキュリティ効果が極めて高い。
【0042】
更に、認証に失敗した場合には、本来の使用者等に警報情報が自動送信されるので、セキュリティ効果を更に一層向上させることができる。
【0043】
なお、図4の例では乗り物制御部2と登録/認証部1の両方で、認証回数を管理する例を示したが、いずれか一方において認証回数を管理するようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施の形態においては、図3において、制御部14はエンジン等の始動制御及びドアロックのロック制御を行うものとして説明したが、いずれか一方のみを制御するようにしてもよい。例えば、エンジン(始動)ロックのみを制御するようにしてもよい。この場合には、例えば自動車等においては、動画撮影用カメラ11が撮影を行うタイミングは、人物が車両に乗り込もうとする場合ではなく、人物がエンジンを始動させようとする行為の検出タイミングでもよい。例えば、自動車の運転席に座った人物の顔を撮像可能な位置にカメラを設置し、人物が運転席に座ったことを圧力センサや赤外線センサ等によって検出することで撮影を開始してもよく、また、人物がキーエントリーしたことをセンサによって検出して撮影を開始しても良い。
【0045】
更に、窃盗犯に対するセキュリティ効果を向上させるという観点からは、エンジン等の始動を検出することで、運転席の人物を撮影して本人確認を行うようにしてもよい。ドアロック及びエンジンロックがされているにも拘わらず、エンジンを始動させることができることも考えられる。この場合でも、エンジン始動後に本人確認を行うことで、運転中の人物が登録された使用者であるか否かを判定して、警報情報を送信することが可能である。
【0046】
運転席に乗車した人物については、顔が撮影可能な位置にカメラを設置することは比較的容易であり、十分に高い認証精度を得ることができる。この場合には、カメラの設置の自由度が高く、3D画像の取得も容易である。
【0047】
また、撮影部3のカメラ及び動画撮影用カメラ11としては、3D画像の撮影が可能なものを採用することができる。他人が本来の使用者の写真を利用して、顔データの登録を行う可能性もある。3D画像を採用することで、このような不正な登録及び本人確認を阻止することができる。
【0048】
また、撮影部3及び乗り物制御部2としては、顔の画像データをそのまま送信するものとして説明したが、撮影した画像から人物の特定に用いる顔の特徴量を抽出し、抽出した特徴量を顔データとして送信するようにしてもよい。また、1台の自動車に複数の利用者が乗車する可能性がある例えばタクシー会社等においては、各利用者の画像データを用いて登録を行うようにしてもよい。また、レンタカー会社等においては、レンタルする契約日時に応じて、登録する顔データの有効期限を設定するようにしてもよい。更に、利用者毎に、異なるセキュリティレベルで登録を行うことも可能である。
【0049】
図5は利用者毎にセキュリティレベルを設定した登録を行う例を示す説明図である。
【0050】
撮影部3において、対象の乗り物について各利用者の顔データを取得する。そして、撮影部3は、対象の乗り物に関する情報に対応付けて各利用者に関する情報を登録/認証部1に送信する。この場合には、各利用者に関する情報中に各利用者毎のセキュリティレベルの情報を含ませる。
【0051】
図5は各利用者のセキュリティレベルを示している。図5において、所有者、大人A、大人B及び子供Cは、いずれも対象となる乗り物の使用者である。図5のエンジンロック解除は、登録した使用者であることが認証された場合にエンジンロックが解除されることを示している。図5ではエンジンロック解除は、所有者、大人A,Bのみに設定されており、子供Cは登録された所有者であると認証された場合でも、エンジンロックを解除、即ち、エンジンを始動させることはできない。同様に、図5のドアロック解除は、登録した使用者であることが認証された場合にドアロックが解除されることを示している。図5ではドアロック解除は、全員に設定されている。
【0052】
図5のデータベース管理者登録は、登録/認証部1において登録が可能な人物を規定したものであり、図5の例は所有者のみが、顔データ等の各種データの登録を管理することができることを示している。また、図5の警報情報受信者登録は、認証失敗に応じた警報情報の宛先の設定を示している。図5の例は、警報情報は所有者の指定した携帯電話等及び大人Bの指定した携帯電話等に送信されることを示している。
【0053】
なお、セキュリティレベルが設定された場合には、登録/認証部1は、セキュリティレベルに応じた使用の許可の情報を含む認証結果を出力する。これにより、乗り物制御部2は、セキュリティレベルに応じて乗り物の使用を制御することができる。
【0054】
(第2の実施の形態)
図6は本発明の第2の実施の形態に係る乗り物管理システムの概要を示すブロック図である。また、図7は図6中の乗り物制御部30の具体的な構成を示すブロック図である。図6において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は本人確認(認証処理)に、暗証番号を併用するものである。
【0055】
図6の乗り物管理システムは暗証番号設定部5を付加すると共に、乗り物制御部2に代えて乗り物制御部30を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
【0056】
暗証番号設定部5は、例えば、携帯電話機等の携帯端末や、パソコン等によって構成することができる。暗証番号設定部5は、登録した使用者の操作によって、管理対象の乗り物について暗証番号を設定することができる。即ち、暗証番号設定部5は、使用者が暗証番号の入力操作を行うと、入力された暗証番号の情報を登録/認証部1に送信することができるようになっている。登録/認証部1には、上述したように、管理対象の乗り物についての情報及びその使用者の情報が登録されるが、本実施の形態においては、乗り物毎に暗証番号の情報も登録されるようになっている。
【0057】
なお、上述した図5を適用した場合には、同一の乗り物について、各使用者毎に、異なる暗証番号を登録するようにしてもよい。
【0058】
乗り物制御部30は、暗証番号入力部31を付加すると共に、制御部14に代えて制御部32を採用した点が図3の乗り物制御部2と異なる。暗証番号入力部31は、管理対象の乗り物に設置されて、本人確認のための暗証番号を入力することができるようになっている。暗証番号入力部31を例えば自動車等のドアロックの解除装置として用いることも可能である。暗証番号入力部31は、使用者の操作に応じた暗証番号を制御部32に出力する。制御部32は、画像処理回路13からの顔データ及び乗り物情報を含む撮影情報に暗証番号入力部31からの暗証番号の情報を付加して、通信部15から送信させるようになっている。
【0059】
この場合には、登録/認証部1は、顔データ及び暗証番号を用いて、認証(本人確認)を行う。即ち、判定部23は、顔データについて一致判定の判定結果が得られた場合には、更に、サーバ21に格納されている該当する乗り物について登録された暗証番号と受信した暗証番号とが一致している場合に認証成功と判定する。制御部22は、顔データ及び暗証番号による認証が成功した場合にのみ認証成功の認証結果を含む乗り物制御情報を乗り物制御部30に送信させる。他の場合には、制御部22は、認証失敗の認証結果を含む乗り物制御情報を乗り物制御部30に送信させ、警報情報を警報受信部4に送信させる。
【0060】
乗り物制御部30の通信部15は乗り物制御情報を制御部32に与える。制御部32は、認証成功の場合にのみ、始動制御部16及びロック制御部17によるロックを解除させる。
【0061】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図8のフローチャートを参照して説明する。図8において図4と同一の手順には同一符号を付して説明を省略する。図8のフローは暗証番号の入力手順が付加されたものである。
【0062】
乗り物制御部30においては、ステップS12において動画撮影用カメラ11によって人物の顔の部分が撮影された後、ステップS21において暗証番号の取込みが行われる。即ち、人物が暗証番号入力部31を操作することで、暗証番号の入力が行われる。
【0063】
制御部32は、ステップS13’において、撮影情報と暗証番号の情報とを通信部15を介して送信させる。なお、制御部32は、例えば所定時間以内に、撮影された人物が暗証番号入力部31を操作しない場合には、撮影情報のみを送信させる。
【0064】
この撮影情報及び暗証番号の情報は、登録/認証部1の通信部24にて受信される(ステップS2’)。通信部24は受信した撮影情報を制御部22に与える。なお、通信部15から暗証番号が送信されない場合には、通信部24は撮影情報のみを制御部22に与える。
【0065】
制御部22は撮影情報中に含まれる乗り物情報に基づいてサーバ21の登録情報を検索し、乗り物情報に一致する乗り物についての登録情報をサーバ21から読み出すと共に、通信部24からの顔データ及び暗証番号とサーバ21から読み出した顔データ及び暗証番号とを判定部23に与える(ステップS3)。判定部23は、画像処理によって入力された2つの顔データに基づく画像の比較を行い、同一人物の顔を撮影したものであるか否かの判定を行う。また、判定部23は、2つの暗証番号が一致しているか否かを判定する。判定部23は、これらの顔データが同一人物を撮影して得られたものと判定した場合で、暗証番号が一致した場合には、一致を示す判定結果を制御部22に与え、同一人物を撮影したものではないか又は暗証番号が不一致の場合には、不一致を示す判定結果を制御部22に与える(ステップS4)。
【0066】
他の動作は、図4のフローと同様である。本実施の形態においては、乗り物制御部30において撮影された顔データと登録/認証部1に登録済みの顔データとが一致するだけでなく、乗り物制御部30において入力した暗証番号と、登録/認証部1に登録済みの暗証番号とが一致しなければ、始動ロック及びドアロック等の解除が行われない。これにより、セキュリティを一層向上させることができる。
【0067】
このように本実施の形態においては、顔データ及び暗証番号によって本人確認を行っており、高いセキュリティ効果を得ることができる。また、登録する暗証番号は、携帯電話等の暗証番号設定部によって更新することができ、セキュリティ効果が高い。
【0068】
なお、認証失敗の場合に、暗証番号の再入力を指示するための表示部を暗証番号入力部31に設けてもよい。再入力を促す表示を確認することで、人物は暗証番号の入力が不正であったことを認識することができる。
【0069】
(第3の実施の形態)
図9は本発明の第3の実施の形態に係る乗り物管理システムの概要を示すブロック図である。また、図10は図9中の乗り物制御部40の具体的な構成を示すブロック図である。図10において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は本人確認(認証処理)に、ICカードを利用するものである。
【0070】
図9の乗り物管理システムはICカード記録部6を付加すると共に、乗り物制御部2に代えて乗り物制御部40を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
【0071】
ICカード記録部6は、登録/認証部1に登録した使用者に関する情報や管理する乗り物に関する情報等を、使用者毎又は管理対象の乗り物毎にICカードに記録することができる。記録が行われたICカードは、使用者によって保持される。なお、上述した図5を適用した場合には、同一の乗り物について、各使用者毎にセキュリティレベルが設定されたICカードが用いられることになる。
【0072】
乗り物制御部40は、カードリーダー41を付加すると共に、制御部14に代えて制御部42を採用した点が図3の乗り物制御部2と異なる。カードリーダー41は、管理対象の乗り物に設置されて、本人確認のためにICカードの情報を読み出すことができるようになっている。カードリーダー41を例えば自動車等のドアロックの解除装置として用いることも可能である。カードリーダー41は、装着されたICカードから情報を読み出して、読出したカード情報を制御部42に出力する。制御部42は、画像処理回路13からの顔データ及び乗り物情報を含む撮影情報にカードリーダー41からのカード情報を付加して、通信部15から送信させるようになっている。
【0073】
この場合には、登録/認証部1は、顔データ及びカード情報を用いて、認証(本人確認)を行う。即ち、判定部23は、顔データについて一致判定の判定結果が得られた場合には、更に、サーバ21に格納されている該当する乗り物について登録された情報と受信したカード情報とが一致している場合に認証成功と判定する。制御部22は、顔データ及びカード情報による認証が成功した場合にのみ認証成功の認証結果を含む乗り物制御情報を乗り物制御部40に送信させる。他の場合には、制御部22は、認証失敗の認証結果を含む乗り物制御情報を乗り物制御部40に送信させ、警報情報を警報受信部4に送信させる。
【0074】
乗り物制御部40の通信部15は乗り物制御情報を制御部42に与える。制御部42は、認証成功の場合にのみ、始動制御部16及びロック制御部17によるロックを解除させる。
【0075】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図11のフローチャートを参照して説明する。図11において図4と同一の手順には同一符号を付して説明を省略する。図11のフローはカード情報の入力手順が付加されたものである。
【0076】
乗り物制御部40においては、ステップS12において動画撮影用カメラ11によって人物の顔の部分が撮影された後、ステップS31においてカード情報の取込みが行われる。即ち、人物がカードリーダー41にICカードを装着することで、カード情報の入力が行われる。
【0077】
制御部42は、ステップS13”において、撮影情報とカード情報とを通信部15を介して送信させる。なお、制御部42は、例えば所定時間以内に、撮影された人物がカードリーダー41にICカードを装着しない場合には、撮影情報のみを送信させる。
【0078】
この撮影情報及びカード情報は、登録/認証部1の通信部24にて受信される(ステップS2”)。通信部24は受信した撮影情報を制御部22に与える。なお、通信部15からカード情報が送信されない場合には、通信部24は撮影情報のみを制御部22に与える。
【0079】
制御部22は撮影情報中に含まれる乗り物情報に基づいてサーバ21の登録情報を検索し、乗り物情報に一致する乗り物についての登録情報をサーバ21から読み出すと共に、通信部24からの顔データ及びカード情報とサーバ21から読み出した顔データ及び登録情報とを判定部23に与える(ステップS3)。判定部23は、画像処理によって入力された2つの顔データに基づく画像の比較を行い、同一人物の顔を撮影したものであるか否かの判定を行う。また、判定部23は、カード情報とサーバ21の登録情報とが一致しているか否かを判定する。判定部23は、これらの顔データが同一人物を撮影して得られたものと判定した場合で、カード情報が登録情報と一致した場合には、一致を示す判定結果を制御部22に与え、同一人物を撮影したものではないか又はカード情報が登録情報と不一致の場合には、不一致を示す判定結果を制御部22に与える(ステップS4)。
【0080】
他の動作は、図4のフローと同様である。本実施の形態においては、乗り物制御部40において撮影された顔データと登録/認証部1に登録済みの顔データとが一致するだけでなく、乗り物制御部40において入力したカード情報と、登録/認証部1に登録された情報とが一致しなければ、始動ロック及びドアロック等の解除が行われない。これにより、セキュリティを一層向上させることができる。
【0081】
このように本実施の形態においては、顔データ及びカード情報によって本人確認を行っており、高いセキュリティ効果を得ることができる。なお、認証失敗の場合に、ICカードの装着を指示するための表示部をカードリーダー41に設けてもよい。再装着を促す表示を確認することで、人物は正しいICカードを再度装着する必要があることを認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る乗り物管理システムの概要を示すブロック図。
【図2】図1中の登録/認証部1の具体的な構成を示すブロック図。
【図3】図1中の乗り物制御部2の具体的な構成を示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】利用者毎にセキュリティレベルを設定した登録を行う例を示す説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る乗り物管理システムの概要を示すブロック図。
【図7】図6中の乗り物制御部30の具体的な構成を示すブロック図。
【図8】第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る乗り物管理システムの概要を示すブロック図。
【図10】図9中の乗り物制御部40の具体的な構成を示すブロック図。
【図11】第3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0083】
1…登録/認証部、2,30,40…乗り物制御部、3…撮影部、4…警報受信部、11…動画撮影用カメラ、13…画像処理回路、14…制御部、15,24,25…通信部、16…始動制御部、17…ロック制御部、21…サーバ、22…制御部、23…判定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の乗り物についてその使用者の顔を撮影し、顔データを送信する第1の撮影手段と、
前記第1の撮影手段によって撮影された前記使用者の顔データを受信し、受信した顔データを対応する乗り物毎に登録する登録手段と、
乗り物近傍において当該乗り物を使用しようとする人物の顔を撮影し、顔データを送信する第2の撮影手段と、
前記登録手段において乗り物毎に登録された顔データと前記第2の撮影手段から送信された顔データとの比較によって、前記第2の撮影手段によって撮影された人物の認証を行い、得られた認証結果を送信する認証手段と、
前記認証手段から送信された認証結果が認証成功を示すものである場合には、前記第2の撮影手段が撮影した人物が使用しようとした乗り物の使用を許可する制御部と、
前記認証手段によって得られた認証結果が認証失敗を示すものである場合には、所定の送信先に警報情報を送信する警報送信手段と
を具備したことを特徴とする乗り物管理システム。
【請求項2】
前記第1及び第2の撮影手段は、人物の顔を3D画像によって撮影して顔データを得ることを特徴とする請求項1に記載の乗り物管理システム。
【請求項3】
前記登録手段は、同一の乗り物について、使用の状態に応じたセキュリティレベルに基づいて複数の使用者についての顔データを登録し、
前記認証手段は、前記セキュリティレベルに応じた使用の許可の情報を含む認証結果を前記制御部に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の乗り物管理システム。
【請求項4】
前記使用者毎の暗証番号を前記登録手段に送信して登録させる暗証番号設定手段と、
前記乗り物に設けられて人物の入力操作に基づく暗証番号を送信する暗証番号入力手段とを具備し、
前記認証手段は、前記登録手段において乗り物毎に登録された顔データと前記第2の撮影手段から送信された顔データとの比較、及び、前記登録手段において登録された暗証番号と前記暗証番号入力手段から送信された暗証番号との比較によって、前記第2の撮影手段によって撮影された人物の認証を行い、得られた認証結果を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の乗り物管理システム。
【請求項5】
前記登録手段の登録情報に基づくカード情報をカードに記録するカード記録手段と、
前記乗り物に設けられて前記カードからカード情報を読込んで送信するカード読み取り手段とを具備し、
前記認証手段は、前記登録手段において乗り物毎に登録された顔データと前記第2の撮影手段から送信された顔データとの比較、及び、前記登録手段の登録情報と前記カード読み取り手段から送信されたカード情報との比較によって、前記第2の撮影手段によって撮影された人物の認証を行い、得られた認証結果を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の乗り物管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−162498(P2008−162498A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−356363(P2006−356363)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】