位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラム
【課題】ユーザが移動した履歴や、ユーザが訪れた場所で撮影した写真を時間経過に沿って地図上に連続して表示する位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラムを提供する。
【解決手段】時系列で取得された移動体の位置情報と時刻情報に基づいて、地図情報と、前記移動体の位置情報が示す位置に相当する点を合わせて表示する位置表示装置であって、前記時刻情報に基づき、移動体が移動した時間経過にしたがって連続して地図情報を表示する。
【解決手段】時系列で取得された移動体の位置情報と時刻情報に基づいて、地図情報と、前記移動体の位置情報が示す位置に相当する点を合わせて表示する位置表示装置であって、前記時刻情報に基づき、移動体が移動した時間経過にしたがって連続して地図情報を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の位置情報を時系列で取得した位置情報に基づいて、地図上の位置を時間経過に従って表示する位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、地図情報や位置情報などを表示するナビゲーションシステムが普及している。ナビゲーションシステムは、自動車のみにとどまらず、携帯電話などにも用いられ、GPS(Global Positioning System)によって現在位置を検出し、検出した現在位置の近傍における地図情報を記憶手段から読み出して、表示手段に表示する。一般のナビゲーションシステムでは、地図情報及びそれに付随する情報しか表示できないが、最近では、より使いやすいナビゲーションシステムの提案が、種々なされている。
【0003】
例えば、特許文献1では、移動体の位置情報を時系列で取得し、取得した位置情報に基づいて移動軌跡を表示する方法が開示されている。これによれば、例えば保護者が子供の現在位置、及び移動軌跡を把握することができ、犯罪予防などに役立てることができる。
【0004】
また、特許文献2では、移動中にデジタルカメラなどで撮影した周囲の画像と、地図情報とを関連付けたマップデータを作成できる、マップデータ作成装置が開示されている。これに基づいて作成されたマップデータを用いれば、例えば友人に自宅付近の道案内をする場合など、地図表示のみではなく周囲の画像も表示されるので、より分かりやすく道案内することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開 2008−107916号公報
【特許文献2】特開 2008−500561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、移動体が移動した軌跡を単に線分で表示するだけであり、移動時の速さや、その他の状況が一見しただけでは分からない。また、広範囲にわたって移動している場合、その軌跡全体を地図上に表示するためには、縮尺を小さくしなければならず、詳細部分の移動軌跡がわからない。逆に縮尺を大きくすると、移動軌跡の一部しか表示できないため、軌跡の全体を確認するためには、地図表示を更新しなければならなかった。
【0007】
また、特許文献2によれば、単に地図上における画像撮影位置に、撮影した写真を貼り付けているに過ぎず、どのような時間経過で撮影したかを再現するものではない。特に、旅行記や思い出アルバムのように、訪れた先々の景色を時間経過によって鑑賞したいといったニーズに応えることができない。たとえば、歩きながら撮影したのか、列車に乗っていて撮影したのかなどは分からない。また、どのくらいの時間間隔で撮影したのかも分からない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、位置情報を記録したデータを用いて、ユーザの移動した履歴を時間経過に沿って地図を更新させながら、ユーザが訪れた場所で撮影した写真や録音した音声も合わせて表示する、位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る位置表示装置は、時系列で取得された移動体の位置情報を、時刻ごとに連続的に表示することを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記位置情報の更新頻度が変更可能であることを特徴としている。
【0011】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴としている。
【0012】
また、本発明に係る位置表示装置は、時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて地名情報を取得する地名情報取得手段を備え、取得した地名情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴としている。
【0013】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地名情報の更新頻度が変更可能であることを特徴としている。
【0014】
また、本発明に係る位置表示装置は、地名情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係る位置表示装置は、時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて、地図情報を取得する地図情報取得手段を備え、取得した地図情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴としている。
【0016】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度が変更可能であることを特徴としている。
【0017】
また、本発明に係る位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴としている。
【0018】
また、本発明に係る位置表示装置は、位置情報から算出される移動距離に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺、または、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴としている。
【0019】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴としている。
【0020】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地図情報の地図の縮尺に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴としている。
【0021】
また、本発明に係る位置表示装置は、位置表示装置の処理能力に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔、または、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴としている。
【0022】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記位置情報もあわせて表示することを特徴としている。
【0023】
また、本発明に係る位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記位置情報を関連付けて、前記画像情報を前記位置情報と共に表示することを特徴としている。
【0024】
また、本発明に係る位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地名情報を関連付けて、前記画像情報を前記地名情報と共に表示することを特徴としている。
【0025】
また、本発明に係る位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地図情報を関連付けて、前記画像情報を前記地図情報と共に表示することを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係る位置表示装置は、2以上の表示部を備え、前記画像情報と、前記地図情報を関連付けて、関連付けられた前記画像情報と前記地図情報とを異なる表示部に表示することを特徴としている。
【0027】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記画像情報を表示する時間をあらかじめ設定可能であることを特徴としている。
【0028】
また、本発明に係る位置表示装置は、録音された音声情報と、前記位置情報を関連付けて、前記音声情報を前記位置情報と共に出力することを特徴としている。
【0029】
また、本発明に係る位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地名情報を関連付けて、前記音声情報を前記地名情報と共に出力することを特徴としている。
【0030】
また、本発明に係る位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地図情報を関連付けて、前記音声情報を前記地図情報と共に出力することを特徴としている。
【0031】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記時系列で取得された移動体の位置情報の全データのうち、どれだけが表示されたかを表示することを特徴としている。
【0032】
また、本発明に係る位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報として抽出されない位置情報に関連付けられた画像情報がある場合、当該画像情報を表示することを特徴としている。
【0033】
また、本発明に係る位置表示装置は、画像情報に加え、地図情報も表示することを特徴としている。
【0034】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記位置情報に関連付けられた時刻情報も表示することを特徴としている。
【0035】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記位置情報の更新頻度も表示することを特徴としている。
【0036】
本発明に係る位置表示方法は、前記位置情報を読み込む工程と前記位置情報に対応した地図情報を取得する工程と、前記取得した地図情報を表示する工程と前記読み込んだ位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する工程とを含むことを特徴としている。
【0037】
本発明に係る位置表示プログラムは、前記位置情報を読み込む機能と前記位置情報に対応した地図情報を取得する機能と、前記取得した地図情報を表示する機能と前記位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する機能とをコンピュータに実現させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0038】
本発明の位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラムによれば、位置情報を記録したデータを用いて、ユーザの移動した履歴を時間経過に沿って地図を更新させながら、ユーザが訪れた場所で撮影した写真や録音した音声も、合わせて表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る位置表示装置の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る位置情報を示したテーブルの一例である。
【図3】本発明の実施の形態に係る地図情報を示したテーブルの一例である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る位置情報を示したテーブルの一例である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る画像情報を示したテーブルの一例である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る位置表示装置の表示の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
【0041】
図1は、本発明の一実施形態に係る位置表示装置の構成を表すブロック図である。位置表示装置は、車両や携帯電話など移動体に搭載されていてもよいし、移動体でなくても、パソコン、テレビなどのように操作を行うと表示画面等を通して、視覚的に状態変化が確認できるすべてのものに適用可能である。
【0042】
図1に示すように、位置表示装置1は、受信部11、制御部12、表示部13、位置情報記憶部14、音声出力部15、地図情報記憶部16、画像情報記憶部17、音声情報記憶部18、操作入力部19を備えている。
【0043】
受信部11は、GPS用アンテナで受信した測位用人工衛星からのGPS用測位信号をもとに、現在位置(経度、緯度)を解析し、現在位置に係る情報を制御部12に伝達するものである。なお、受信部11の内部に現在位置を解析する解析部(図示せず)を備えてもよいし、受信部と制御部の間に解析部(図示せず)を設けてもよく、後述する制御部12にて現在位置の解析を行ってもよい。また、受信部11は、位置表示装置1内には備えずに、移動体によって取得された位置情報を位置表示装置1に読み込み、処理しても構わない。
【0044】
制御部12は、位置表示装置1における全てのデータ処理、制御、判断などを行うCPU(Central Processig Unit:中央演算処理装置)からなる。この制御部12は、位置制御装置1の起動、受信部11を用いた位置の検出、撮影した画像と時刻情報、位置情報、方位情報、移動経路情報、音声情報等の関連付けなどを行う。
【0045】
表示部13は、位置情報記憶部14から読み出した位置情報や、地図情報記憶部16から読み出した地図情報、あるいは画像情報記憶部17から読み出した画像などを表示する表示手段である。
【0046】
位置情報記憶部14は、主に受信部11にて受信した位置情報を記憶するものであるが、他端末等で得られた位置情報を記憶してもよい。また、位置情報記憶部14は、記憶された位置情報を制御部12の指示に応じて制御部12に提供する。
【0047】
音声出力部15は、制御部12の指示に応じて、音声情報記憶部18から読み出した音声を出力する出力手段である。
【0048】
地図情報記憶部16は、例えばハードディスクからなり、地図情報があらかじめ記憶されている。また、記憶された地図情報を制御部12の指示に応じて、制御部に提供する。なお、地図情報記憶部16は、位置表示装置1内に備えていてもよいし、外部の地図情報データベース等より地図情報を取得しても構わない。
【0049】
画像情報記憶部17は、カメラなどで撮影した画像データを記憶しておくものである。画像情報記憶部17は、位置表示装置1内に備えていてもよいし、外部の記憶媒体等に記憶しておき、制御部12の指示に応じて読み出しても構わない。
【0050】
音声情報記憶部18は、収集された音声を記憶し、制御部12の指示に応じて音声信号に変換して制御部12に提供する。音声情報記憶部18は、位置表示装置1内に備えていてもよいし、外部の記憶媒体等に記憶しておき、制御部12の指示に応じて読み出しても構わない。
【0051】
操作入力部19は、例えば、ユーザによる画面上のポインタの移動、画面上に表示されたボタンのクリック、文字の入力等の操作を受け付けるタッチパネル、マウス、キーボード等のユーザインタフェースである。制御部12は、ユーザによる操作を受け付けた操作入力部19からの通知により、各種制御を行う。
【0052】
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1について説明する。
【0053】
図2は、受信部11にて受信した位置情報を示したテーブルの一例であり、位置情報記憶部14に記憶される。位置情報のテーブルは、位置情報の識別番号(ID)、位置情報の具体的数値である経度、緯度、位置情報の記録時刻の情報を含む。ここで、IDとは位置情報の記録が開始されてから、一般的には1秒ごとに記録された位置情報の通し番号である。移動体が移動した履歴は、このテーブルによって把握することができる。
【0054】
次に位置情報に基づき、対応する地図データを取得する方法について説明する。制御部12が、位置情報記憶部14より位置情報を読み出し、地図情報記憶部16より対応する地図データを取得し、表示部13にて表示する。
【0055】
図3は、経度、緯度それぞれの所定の範囲内に対応する地図データを示したテーブルである。例えば、図2におけるID00001の位置は経度7548.1990であるので、図3のテーブルでは経度7548.1990〜7548.2000の範囲に属し、緯度は2655.2776であるので、図3のテーブルでは緯度2655.2770〜2655.2780の範囲に属している。これにより、ID00001に対応する地図データはdafdalg.jpgである。このようにして、位置情報に基づき、対応する地図データが決定される。
【0056】
図4は、本実施の形態に係る位置表示を実施する処理手順を示すフロー図である。位置表示装置1の操作入力部19を介して、電源がONにされる、あるいはどの移動データを読み込み表示するかを指定し、再生指示がなされると、位置情報記憶部14から、図2に示したような位置情報のテーブルに示された、IDの総数を制御部12に読み込む(ステップS101)。次に制御部12は、最初のID番号であるID00001の位置情報を、位置情報記憶部14より取得する(ステップS102)。
【0057】
次に、制御部12は、取得した位置情報に基づいて、図3に示したような位置情報と地図データの対応テーブルに基づき、地図情報記憶部16から対応する地図情報を取得し(ステップS103)、表示部13に表示させる(ステップS104)。このとき、ID00001の移動体の位置情報が示す地図上の場所を、マーキングして合わせて表示する。次にID00001の次のデータであるID00002の情報を読み込む(ステップS105)。ID00001と同様に、ID00002の位置情報を取得し、その位置情報に対応した地図情報を取得し、移動体の位置と共に表示させる。IDの総数が終了するまで、これを繰り返す(ステップS106)。このようにして、位置情報に基づいた地図を連続して表示することができる。GPSで取得した位置情報は、1秒おきに記録されるので、位置情報に基づいて地図データが更新されることにより、1秒ごとの移動した様子を地図上で再現することができる。
【0058】
なお、移動体の移動に伴い、地図が画面に表示およびスクロールされる方法については、例えば特開昭63−12096号公報などと同様であるので、説明は省略する。
【0059】
ここで、地図上の移動体の位置をPとして表す。Pが移動した場合、その移動に伴い、表示される地図が順次更新されることになる。本実施の形態においては、例えば、その地域の詳細を見たい場合は縮尺を大きくするなど、地図表示に際して縮尺を設定できるようにするとよい。縮尺の設定は、例えば操作入力部19により設定される。設定した縮尺に対応して、取得する地図画像を変更するとよい。つまり、設定された縮尺が1/10000の場合には、1/10000の地図画像を、縮尺が1/50000の場合には1/50000の地図を取得し、表示部13に表示する。
【0060】
ここで、縮尺が小さい場合は、前回の地図更新の際に取得した地図画像をそのまま使用し、表示位置のみを変更することで更新できることが多い。しかし、移動体が1秒間に移動した距離が長い場合は、移動体を示す表示が、表示画面に表示される地図画像の外側に出てしまう。また、縮尺が大きい場合、移動体の移動に伴い、前回の地図更新の際に取得した地図画像をそのまま使用できず、新たに地図画像を取得する頻度が多くなる。これらのような場合は、地図の更新頻度が頻繁になるため、位置表示装置1の処理負荷が高くなり、更新表示が間に合わなくなる可能性が生じる。このような場合には、操作入力部19より、地図の更新頻度を少なく設定するとよい。具体的には、例えば、図2に示されているID番号のうち、1秒間に10個分のID番号のデータを読み込み、地図を更新した場合を10倍速とすれば、5個分のID番号のデータを読み込んで地図を更新するように設定すれば、5倍速となり、更新頻度を半分にすることができるので、負荷を軽減することができる。あるいは、最初に位置情報のデータを読み込んだ際に、移動体の移動距離を算出し、移動距離に応じて、移動距離が大きい場合には、地図の更新頻度を少なくすることができるように地図の縮尺を小さくするなど、地図の縮尺を設定するとよい。
【0061】
または、地図の更新頻度と縮尺の両方を、操作入力部19にて適宜調整するとよい。これらの調整は、位置表示装置の処理能力や、更新のための地図画像を新たに取得するのに要する時間などに応じて行うとよい。また、位置情報から全体の移動距離を取得あるいは算出し、移動距離も加味して更新頻度を調整することにより、位置表示装置の処理能力に応じた、滑らかな表示を得ることができる。
【0062】
なお、このような地図表示の更新の際の処理に関連して、本発明は事前に取得した位置情報に基づいて表示を行うため、地図の更新頻度や縮尺の調整は、事前に読み込んだ位置情報データに基づき、制御部12にて自動で行うことができる。また、ある程度先の位置情報に対応した地図情報を事前に取得しておくのもよい。たとえば、位置情報の変化が少ない場合、地図情報の更新も少なくなるので、地図情報の取得頻度も少なくなる。このような処理負荷が小さい時に、のちに必要となる地図情報を事前に取得しておくことで、処理負荷を時間的に分散できる。
【0063】
図5は、事前に取得した位置情報のデータに基づき、移動体が移動した経路を画面表示する際に、全体の移動データのうちどれだけ再生表示されたか、その経過を地図情報と共に線分にて表示した一例である。図5(A)に示された点Dが出発点であり、目盛表示21の出発の位置に星印が表示されている。図5(A)は、移動体の位置Pが、点Dから出発してブロックbを点Eで曲がって通過し、ブロックcを点Fで曲がって通過し、ブロックgを点Gで曲がって通過し、ブロックhの到着点Hに到着するまでの経路をPが移動した様子を示している(一点鎖線)。その出発から到着までの時間経過を、時間tを線分で表示して、地図表示の下に示された目盛表示21により示している。
【0064】
図5(B)は、上記の一点鎖線の経路を通って、Pが到着点のやや手前まで移動した位置を表示している。図5(B)に示すような位置に移動した場合、到着の目盛のやや手前に星印が移動する。このように画面表示の経過を地図情報と共に表示することで、移動経路全体の表示経過が一目で把握できる。なお、目盛表示21は、全体の移動経過がわかるようにいくつかに区切られた目盛がつけられているが、これに合わせて移動時刻がわかるように、目盛に時刻表示をつけてもよい。
【0065】
また、位置情報と関連付けられた時刻情報に基づいて、取得する地図情報を変更してもよい。例えば、ある時刻の場合には暗い地図画像を、他の時刻の場合には明るい地図画像を取得・表示すると、再生表示した際に、昼夜どの時間帯に移動したかが直観的に把握できる。
【0066】
図6は、表示されている地図情報に時刻情報を合わせて表示した一例である。図6(A)のように、Pの近傍に数字で時刻を表示してもよいし、図6(B)のように、P自体を時計の文字盤に見立て、時刻を表示するなどしてもよい。これ以外にも表示画面の一定の位置に時刻を表示する方法でもよい。このように地図情報に加え、時刻情報をあわせて表示すると、どの時間帯に移動したかが把握できる。また、地図表示を再生している場合などに、時刻表示により再生速度も直観的に把握できる。再生速度は、1秒間に1個のIDデータ分更新した場合に通常表示とすると、例えば1秒間に10個のIDデータ分地図を更新すれば10倍速となり、10秒間に1個のIDデータ分地図を更新すれば10分の1のスロー再生ということになる。
【0067】
なお、このとき、再生速度もあわせて表示するとよい。
【0068】
さらに、本実施の形態では、地図上をPが移動する表示を例として説明しているが、常に地図の固定位置にPが表示され、移動体の位置情報に伴って地図が動くように表示させてもよい。
【0069】
また、以上の例では、位置情報に基づいて地図情報を取得し、表示するとしているが、位置情報そのものだけを表示してもよい。さらに、図3と同様に、地図データの代わりに地名データを位置情報と関連付けておき、図4と同様の手順で、位置情報に対応した地名データを地図データの代わりに取得し、表示するとしてもよい。あるいは地図データと地名データの両方を表示するとしてもよい。
【0070】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1は、例えば図2に示されたような受信部11にて受信した、あるいは他端末で得られた位置情報に基づき、1秒ごとの位置情報を順に地図情報を表示する方法であったが、実施の形態2は、地図情報を間引いて表示させる方法であり、これについて説明する。位置情報のデータ量が膨大な場合など、そのまま再生表示させると、地図情報を全て表示させ終わるのに時間がかかるため、このように位置情報のデータを間引いて表示させる方法を用いると、時間を短縮して再生することができる。
【0071】
図7は、実施の形態2に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。本実施の形態では、位置表示データを3秒ごとに間引いて表示させる方法について説明する。
【0072】
位置表示装置1の操作入力部19を介して電源がONにされる、あるいはどの移動データを読み込み、表示するかを指定し、再生指示がなされると、位置情報記憶部14から図2に示したような位置情報のテーブルに示されたIDの総数、および位置情報データを間引く数n(いくつ飛ばして表示させるか)を制御部12に読み込む(ステップS201)。実施の形態2では、n=3と設定し、この設定は例えば操作入力部19にて行われる。次に制御部12は最初のID番号であるID00001の位置情報を、位置情報記憶部14より取得する(ステップS202)。なお、nは動的に変更可能である。
【0073】
次に、制御部12は取得した位置情報に基づいて、図3に示したような位置情報と地図データの対応テーブルに基づき、地図情報記憶部16から対応する地図情報を取得し(ステップS203)、表示部13に表示させる(ステップS204)。このとき、ID00001の移動体の位置情報が示す地図上の場所をマーキングして、合わせて表示する。次に表示させる元となるデータは、3秒後に記録された位置情報データであるので、直前に表示されたID番号に3を加えたID番号、すなわちID00004の位置情報を指示する(ステップS205)。
【0074】
以下、ID00001の処理と同様に、現在表示しているID番号であるID00004に3を加えたID00007の位置情報を検出し、その位置情報に対応した地図情報を取得し、移動体の位置と共に表示させる。IDの総数が終了するまで、これを繰り返す(ステップS206)。このようにして、位置情報に基づいた地図を3秒ごとに間引いて表示することができる。ステップS205において、位置情報データを間引く数nを設定することにより、任意の時間間隔の位置情報データに基づき、地図を表示させることができるので、位置情報データが長い場合でも、短時間で再生表示させることができる。また、1秒間に地図情報を更新する頻度を変えないまま再生速度を高めつつ、処理負荷を抑えることができる。
なお、1秒間に地図情報を取得、表示する頻度と、nとから、実際の位置情報に対してどの程度の速度で地図情報を表示しているか、についてもあわせて表示するとよい。
【0075】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態では、移動体が移動する際に位置情報に加えて、デジカメなどで撮影された写真などの画像情報も取得し、これらのデータに基づいて、地図情報と合わせて画像も再生表示させる方法について説明する。実施の形態3では、デジカメなどで撮影された写真などの画像情報について説明するが、取得するデータはこれに限らず、例えば、鳥のさえずりや音楽などの音声情報を、音声情報記憶部18に記憶したものを音声出力部15にて再生する方法についても、同様の方法で実現可能である。また、動画像でも同様に可能である。これらの画像情報、音声情報、動画情報は、撮影、録音、録画された時刻と共に記憶される。
【0076】
図8は、受信部11にて受信した位置情報を示したテーブルの一例であり、位置情報記憶部14に記憶されるテーブルの一例である。位置情報のテーブルは、位置情報の識別番号(ID)、位置情報の具体的数値である経度、緯度、画像情報の有無、位置情報の記録時刻の情報を含む。移動中にデジカメなどで撮影した写真などの画像情報は、撮影した順に仮にG0001から画像番号を付与して、画像情報記憶部17に記憶されているので、これを元に図8のようなテーブルを作成する。画像情報が存在する位置情報については、1と記録されており、図8に示したテーブルにおいて、ID00002、ID00003、ID00009、ID00012には対応する画像情報が存在することがわかる。画像情報の存在しない位置情報については、0と記録されている。
【0077】
図9は、画像情報とそれが撮影された時間を対応させたテーブルである。例えば、8時51分33秒には画像番号G0001が対応している。なお、GPS機能のついたカメラの場合は、自動的に撮影時刻、撮影場所の位置情報、画像情報のデータが自動的に作成されるため、図8と図9を合成したテーブルとなる。
【0078】
図10は、実施の形態3に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。本実施の形態では、地図と画像を表示させる方法について説明する。
【0079】
位置表示装置1の操作入力部19を介して、電源がONにされる、あるいはどの移動データを読み込み、表示するかを指定し、再生指示がなされると、操作入力部19からの入力、もしくは位置情報記憶部14から自動で、図8に示した位置情報のテーブルに示されたIDの総数を制御部12に読み込む(ステップS301)。次に制御部12は、最初のID番号であるID00001の位置情報を、位置情報記憶部14より取得する(ステップS302)。
【0080】
次に、制御部12は取得した位置情報に基づいて、図3に示したような位置情報と地図データの対応テーブルに基づき、地図情報記憶部16から対応する地図情報を取得し(ステップS303)、表示部13に表示させる(ステップS304)。このとき、ID00001の移動体の位置情報が示す地図上の場所を、マーキングして合わせて表示する。次に、現在表示されている地図に該当する位置情報データに、画像情報が含まれているかを判定する(ステップS305)。図8に示した位置情報のテーブルにおいて、画像の欄に0が記録されていれば、該当する位置データに画像が無いので、次のID番号に進み、ID番号に該当する位置情報を取得する(ステップS302)。これ以下は上記ステップS303以下の処理と同様である。一方、画像の欄に1と記録されている場合は、画像情報が存在するので、図9に示したテーブルに基づいて、該当する時刻に対応する画像情報を画像情報記憶部17から取得し(ステップS306)、表示部13に移動体の位置と共に表示させる(ステップS307)。
【0081】
次に、ID00001の次のデータであるID00002の情報を読み込む(ステップS308)。ID00001と同様に、ID00002の位置情報を検出し、その位置情報に対応した地図情報を取得し、移動体の位置と共に表示させる。これ以下は、上記ステップS305以下の処理と同様である。IDの総数が終了するまで、これを繰り返す(ステップS309)。このようにして、位置情報に基づいた地図を連続して表示し、画像情報がある場合は、合わせて表示することができる。
【0082】
図11は、地図情報に画像情報を合わせて表示した例である。図11(A)において、Pが、矢印の方向に進んでいる。進行方向前方には、撮影地点Kが図11上では×印で示されており、この場所で撮影された画像情報が存在することを示している。撮影地点Kは、画面上では表示されていない。
【0083】
図11(B)において、Pが撮影地点Kに達した時点の時刻情報により、対応する画像情報が画像情報記憶部17より読み出され、表示部13に表示される。画像情報の表示される位置は、図11(B)に示したように、Pの近傍でもよいし、表示されている地図情報の外側に、別に表示してもよい。あるいは、Pの移動に伴い、Pの表示が画像情報の下に隠れてしまう場合には、Pを画像情報の前面に表示されるようにすればよい。また、画像情報が表示される時間は、次の画像情報が表示されるまで継続して表示されるように、操作入力部19を通じて制御部12で設定してもよいし、ある一定の時間表示した後、表示をやめるように設定してもよい。
【0084】
なお、地図情報中に画像を表示することで、地図と画像とが別々に表示されている場合と比較して、地図と画像を同時に閲覧するのが容易となる。
【0085】
また、地図情報と画像とを別々に表示すると、長時間の間次の画像が更新表示されないような場合、同じ画像が長時間の間表示された状態が続く。このような場合、表示されている画像がどの位置で撮影されたかが分かりづらくなる。一定時間の間画像を表示した後、表示をやめるようにすることで、そのような問題に対処できる。
【0086】
あるいは、表示部を2以上設け、地図情報、画像情報、位置情報、地名情報などを別々の表示部に表示してもよい。
【0087】
さらに、次の画像まで地図表示の更新をスキップする機能を設けてもよい。これは、捜査入力部19からスキップ指示があった場合に、直近に表示した画像の前後の画像を取得し、表示し、また、その画像に関連付けられた位置情報を用いて地図情報を更新するものである。その後は、その位置情報に続いて連続する位置情報に従って地図情報の更新を継続する。
【0088】
なお、図8に見られるように短時間で画像を複数撮影しているような場合、図10に示した処理に基づいて再生すると、画像の表示が瞬時に切り替わってしまうようなことが起こりうる。このように、短時間に複数の画像情報が存在する場合には、一時的に再生速度を遅らせるなどの設定を行ってもよい。さらに、1つの写真をじっくり見たいと思うときは、再生を一時停止、もしくは、遅らせる機能を持たせてもよい。また、一時停止して、画面全体に写真を表示させるようにしてもよい。たとえば、ある画像の撮影時刻と次の画像の撮影時刻との間の時間が一定時間以内の場合、一定時間の間、再生を一時停止したり、再生速度を遅くするなどの処理を行う。これら画像情報の表示位置、表示時間、再生速度等については、ニーズに応じて適宜設定すればよい。
【0089】
図12は、地図情報に画像情報を合わせて表示した別の例である。撮影地点Qは、図8に示したテーブルにおいて、画像の欄に1と示されている位置情報に基づき、該当する地図の位置にあらかじめ表示させるように、制御部12を通じて設定している。図12(B)において、Pが撮影地点Qに達した時点の時刻情報により、対応する画像情報が画像情報記憶部17より読み出され、表示部13に表示される。画像情報の表示位置、表示時間については、ニーズに応じて適宜設定すればよい。このようにあらかじめ地図情報上に画像情報のある地点をマークで示すことにより、画像情報の有無が分かりやすく、情報の把握が容易になる。
【0090】
図13は、地図情報に画像情報の存在する位置を表示した例である。図13では、目盛表示22を合わせて表示し、Pの出発から到着までのどの時点で、撮影が行われたかを目盛23で表している。これにより、地図表示で撮影場所を確認しながら、時間経過に伴ってどのあたりで撮影したかが分かりやすくなる。
【0091】
また、実施の形態2において、地図の更新頻度を早くするために位置情報を間引く処理について説明したが、画像表示を行う際にも同様の処理を行うと、表示されない画像が出る可能性がある。これを避けるためには、位置情報を間引く際に、間引く位置情報の中に画像と関連付けられるものがないか確認し、画像と関連付けられた位置情報がある場合には、画像を表示するとよい。ただし、画像を表示するだけでは画像の撮影位置が分からないので、そのような場合には画像と関連付けられた位置情報を用いて地図を更新するのもよい。
【0092】
以上のように、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の各実施の形態の構成を適宜組み合わせることも可能である。
【0093】
今回開示された実施の形態および実施例は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0094】
1 位置表示装置
11 受信部
12 制御部
13 表示部
14 位置情報記憶部
15 音声出力部
16 地図情報記憶部
17 画像情報記憶部
18 音声情報記憶部
19 操作入力部
21、22 目盛表示
23 目盛
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の位置情報を時系列で取得した位置情報に基づいて、地図上の位置を時間経過に従って表示する位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、地図情報や位置情報などを表示するナビゲーションシステムが普及している。ナビゲーションシステムは、自動車のみにとどまらず、携帯電話などにも用いられ、GPS(Global Positioning System)によって現在位置を検出し、検出した現在位置の近傍における地図情報を記憶手段から読み出して、表示手段に表示する。一般のナビゲーションシステムでは、地図情報及びそれに付随する情報しか表示できないが、最近では、より使いやすいナビゲーションシステムの提案が、種々なされている。
【0003】
例えば、特許文献1では、移動体の位置情報を時系列で取得し、取得した位置情報に基づいて移動軌跡を表示する方法が開示されている。これによれば、例えば保護者が子供の現在位置、及び移動軌跡を把握することができ、犯罪予防などに役立てることができる。
【0004】
また、特許文献2では、移動中にデジタルカメラなどで撮影した周囲の画像と、地図情報とを関連付けたマップデータを作成できる、マップデータ作成装置が開示されている。これに基づいて作成されたマップデータを用いれば、例えば友人に自宅付近の道案内をする場合など、地図表示のみではなく周囲の画像も表示されるので、より分かりやすく道案内することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開 2008−107916号公報
【特許文献2】特開 2008−500561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、移動体が移動した軌跡を単に線分で表示するだけであり、移動時の速さや、その他の状況が一見しただけでは分からない。また、広範囲にわたって移動している場合、その軌跡全体を地図上に表示するためには、縮尺を小さくしなければならず、詳細部分の移動軌跡がわからない。逆に縮尺を大きくすると、移動軌跡の一部しか表示できないため、軌跡の全体を確認するためには、地図表示を更新しなければならなかった。
【0007】
また、特許文献2によれば、単に地図上における画像撮影位置に、撮影した写真を貼り付けているに過ぎず、どのような時間経過で撮影したかを再現するものではない。特に、旅行記や思い出アルバムのように、訪れた先々の景色を時間経過によって鑑賞したいといったニーズに応えることができない。たとえば、歩きながら撮影したのか、列車に乗っていて撮影したのかなどは分からない。また、どのくらいの時間間隔で撮影したのかも分からない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、位置情報を記録したデータを用いて、ユーザの移動した履歴を時間経過に沿って地図を更新させながら、ユーザが訪れた場所で撮影した写真や録音した音声も合わせて表示する、位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る位置表示装置は、時系列で取得された移動体の位置情報を、時刻ごとに連続的に表示することを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記位置情報の更新頻度が変更可能であることを特徴としている。
【0011】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴としている。
【0012】
また、本発明に係る位置表示装置は、時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて地名情報を取得する地名情報取得手段を備え、取得した地名情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴としている。
【0013】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地名情報の更新頻度が変更可能であることを特徴としている。
【0014】
また、本発明に係る位置表示装置は、地名情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係る位置表示装置は、時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて、地図情報を取得する地図情報取得手段を備え、取得した地図情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴としている。
【0016】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度が変更可能であることを特徴としている。
【0017】
また、本発明に係る位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴としている。
【0018】
また、本発明に係る位置表示装置は、位置情報から算出される移動距離に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺、または、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴としている。
【0019】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴としている。
【0020】
また、本発明に係る位置表示装置は、表示される前記地図情報の地図の縮尺に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴としている。
【0021】
また、本発明に係る位置表示装置は、位置表示装置の処理能力に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔、または、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴としている。
【0022】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記位置情報もあわせて表示することを特徴としている。
【0023】
また、本発明に係る位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記位置情報を関連付けて、前記画像情報を前記位置情報と共に表示することを特徴としている。
【0024】
また、本発明に係る位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地名情報を関連付けて、前記画像情報を前記地名情報と共に表示することを特徴としている。
【0025】
また、本発明に係る位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地図情報を関連付けて、前記画像情報を前記地図情報と共に表示することを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係る位置表示装置は、2以上の表示部を備え、前記画像情報と、前記地図情報を関連付けて、関連付けられた前記画像情報と前記地図情報とを異なる表示部に表示することを特徴としている。
【0027】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記画像情報を表示する時間をあらかじめ設定可能であることを特徴としている。
【0028】
また、本発明に係る位置表示装置は、録音された音声情報と、前記位置情報を関連付けて、前記音声情報を前記位置情報と共に出力することを特徴としている。
【0029】
また、本発明に係る位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地名情報を関連付けて、前記音声情報を前記地名情報と共に出力することを特徴としている。
【0030】
また、本発明に係る位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地図情報を関連付けて、前記音声情報を前記地図情報と共に出力することを特徴としている。
【0031】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記時系列で取得された移動体の位置情報の全データのうち、どれだけが表示されたかを表示することを特徴としている。
【0032】
また、本発明に係る位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報として抽出されない位置情報に関連付けられた画像情報がある場合、当該画像情報を表示することを特徴としている。
【0033】
また、本発明に係る位置表示装置は、画像情報に加え、地図情報も表示することを特徴としている。
【0034】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記位置情報に関連付けられた時刻情報も表示することを特徴としている。
【0035】
また、本発明に係る位置表示装置は、前記位置情報の更新頻度も表示することを特徴としている。
【0036】
本発明に係る位置表示方法は、前記位置情報を読み込む工程と前記位置情報に対応した地図情報を取得する工程と、前記取得した地図情報を表示する工程と前記読み込んだ位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する工程とを含むことを特徴としている。
【0037】
本発明に係る位置表示プログラムは、前記位置情報を読み込む機能と前記位置情報に対応した地図情報を取得する機能と、前記取得した地図情報を表示する機能と前記位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する機能とをコンピュータに実現させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0038】
本発明の位置表示装置、位置表示方法及び位置表示プログラムによれば、位置情報を記録したデータを用いて、ユーザの移動した履歴を時間経過に沿って地図を更新させながら、ユーザが訪れた場所で撮影した写真や録音した音声も、合わせて表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る位置表示装置の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る位置情報を示したテーブルの一例である。
【図3】本発明の実施の形態に係る地図情報を示したテーブルの一例である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る位置情報を示したテーブルの一例である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る画像情報を示したテーブルの一例である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る位置表示装置の表示の一例である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る位置表示装置の表示の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
【0041】
図1は、本発明の一実施形態に係る位置表示装置の構成を表すブロック図である。位置表示装置は、車両や携帯電話など移動体に搭載されていてもよいし、移動体でなくても、パソコン、テレビなどのように操作を行うと表示画面等を通して、視覚的に状態変化が確認できるすべてのものに適用可能である。
【0042】
図1に示すように、位置表示装置1は、受信部11、制御部12、表示部13、位置情報記憶部14、音声出力部15、地図情報記憶部16、画像情報記憶部17、音声情報記憶部18、操作入力部19を備えている。
【0043】
受信部11は、GPS用アンテナで受信した測位用人工衛星からのGPS用測位信号をもとに、現在位置(経度、緯度)を解析し、現在位置に係る情報を制御部12に伝達するものである。なお、受信部11の内部に現在位置を解析する解析部(図示せず)を備えてもよいし、受信部と制御部の間に解析部(図示せず)を設けてもよく、後述する制御部12にて現在位置の解析を行ってもよい。また、受信部11は、位置表示装置1内には備えずに、移動体によって取得された位置情報を位置表示装置1に読み込み、処理しても構わない。
【0044】
制御部12は、位置表示装置1における全てのデータ処理、制御、判断などを行うCPU(Central Processig Unit:中央演算処理装置)からなる。この制御部12は、位置制御装置1の起動、受信部11を用いた位置の検出、撮影した画像と時刻情報、位置情報、方位情報、移動経路情報、音声情報等の関連付けなどを行う。
【0045】
表示部13は、位置情報記憶部14から読み出した位置情報や、地図情報記憶部16から読み出した地図情報、あるいは画像情報記憶部17から読み出した画像などを表示する表示手段である。
【0046】
位置情報記憶部14は、主に受信部11にて受信した位置情報を記憶するものであるが、他端末等で得られた位置情報を記憶してもよい。また、位置情報記憶部14は、記憶された位置情報を制御部12の指示に応じて制御部12に提供する。
【0047】
音声出力部15は、制御部12の指示に応じて、音声情報記憶部18から読み出した音声を出力する出力手段である。
【0048】
地図情報記憶部16は、例えばハードディスクからなり、地図情報があらかじめ記憶されている。また、記憶された地図情報を制御部12の指示に応じて、制御部に提供する。なお、地図情報記憶部16は、位置表示装置1内に備えていてもよいし、外部の地図情報データベース等より地図情報を取得しても構わない。
【0049】
画像情報記憶部17は、カメラなどで撮影した画像データを記憶しておくものである。画像情報記憶部17は、位置表示装置1内に備えていてもよいし、外部の記憶媒体等に記憶しておき、制御部12の指示に応じて読み出しても構わない。
【0050】
音声情報記憶部18は、収集された音声を記憶し、制御部12の指示に応じて音声信号に変換して制御部12に提供する。音声情報記憶部18は、位置表示装置1内に備えていてもよいし、外部の記憶媒体等に記憶しておき、制御部12の指示に応じて読み出しても構わない。
【0051】
操作入力部19は、例えば、ユーザによる画面上のポインタの移動、画面上に表示されたボタンのクリック、文字の入力等の操作を受け付けるタッチパネル、マウス、キーボード等のユーザインタフェースである。制御部12は、ユーザによる操作を受け付けた操作入力部19からの通知により、各種制御を行う。
【0052】
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1について説明する。
【0053】
図2は、受信部11にて受信した位置情報を示したテーブルの一例であり、位置情報記憶部14に記憶される。位置情報のテーブルは、位置情報の識別番号(ID)、位置情報の具体的数値である経度、緯度、位置情報の記録時刻の情報を含む。ここで、IDとは位置情報の記録が開始されてから、一般的には1秒ごとに記録された位置情報の通し番号である。移動体が移動した履歴は、このテーブルによって把握することができる。
【0054】
次に位置情報に基づき、対応する地図データを取得する方法について説明する。制御部12が、位置情報記憶部14より位置情報を読み出し、地図情報記憶部16より対応する地図データを取得し、表示部13にて表示する。
【0055】
図3は、経度、緯度それぞれの所定の範囲内に対応する地図データを示したテーブルである。例えば、図2におけるID00001の位置は経度7548.1990であるので、図3のテーブルでは経度7548.1990〜7548.2000の範囲に属し、緯度は2655.2776であるので、図3のテーブルでは緯度2655.2770〜2655.2780の範囲に属している。これにより、ID00001に対応する地図データはdafdalg.jpgである。このようにして、位置情報に基づき、対応する地図データが決定される。
【0056】
図4は、本実施の形態に係る位置表示を実施する処理手順を示すフロー図である。位置表示装置1の操作入力部19を介して、電源がONにされる、あるいはどの移動データを読み込み表示するかを指定し、再生指示がなされると、位置情報記憶部14から、図2に示したような位置情報のテーブルに示された、IDの総数を制御部12に読み込む(ステップS101)。次に制御部12は、最初のID番号であるID00001の位置情報を、位置情報記憶部14より取得する(ステップS102)。
【0057】
次に、制御部12は、取得した位置情報に基づいて、図3に示したような位置情報と地図データの対応テーブルに基づき、地図情報記憶部16から対応する地図情報を取得し(ステップS103)、表示部13に表示させる(ステップS104)。このとき、ID00001の移動体の位置情報が示す地図上の場所を、マーキングして合わせて表示する。次にID00001の次のデータであるID00002の情報を読み込む(ステップS105)。ID00001と同様に、ID00002の位置情報を取得し、その位置情報に対応した地図情報を取得し、移動体の位置と共に表示させる。IDの総数が終了するまで、これを繰り返す(ステップS106)。このようにして、位置情報に基づいた地図を連続して表示することができる。GPSで取得した位置情報は、1秒おきに記録されるので、位置情報に基づいて地図データが更新されることにより、1秒ごとの移動した様子を地図上で再現することができる。
【0058】
なお、移動体の移動に伴い、地図が画面に表示およびスクロールされる方法については、例えば特開昭63−12096号公報などと同様であるので、説明は省略する。
【0059】
ここで、地図上の移動体の位置をPとして表す。Pが移動した場合、その移動に伴い、表示される地図が順次更新されることになる。本実施の形態においては、例えば、その地域の詳細を見たい場合は縮尺を大きくするなど、地図表示に際して縮尺を設定できるようにするとよい。縮尺の設定は、例えば操作入力部19により設定される。設定した縮尺に対応して、取得する地図画像を変更するとよい。つまり、設定された縮尺が1/10000の場合には、1/10000の地図画像を、縮尺が1/50000の場合には1/50000の地図を取得し、表示部13に表示する。
【0060】
ここで、縮尺が小さい場合は、前回の地図更新の際に取得した地図画像をそのまま使用し、表示位置のみを変更することで更新できることが多い。しかし、移動体が1秒間に移動した距離が長い場合は、移動体を示す表示が、表示画面に表示される地図画像の外側に出てしまう。また、縮尺が大きい場合、移動体の移動に伴い、前回の地図更新の際に取得した地図画像をそのまま使用できず、新たに地図画像を取得する頻度が多くなる。これらのような場合は、地図の更新頻度が頻繁になるため、位置表示装置1の処理負荷が高くなり、更新表示が間に合わなくなる可能性が生じる。このような場合には、操作入力部19より、地図の更新頻度を少なく設定するとよい。具体的には、例えば、図2に示されているID番号のうち、1秒間に10個分のID番号のデータを読み込み、地図を更新した場合を10倍速とすれば、5個分のID番号のデータを読み込んで地図を更新するように設定すれば、5倍速となり、更新頻度を半分にすることができるので、負荷を軽減することができる。あるいは、最初に位置情報のデータを読み込んだ際に、移動体の移動距離を算出し、移動距離に応じて、移動距離が大きい場合には、地図の更新頻度を少なくすることができるように地図の縮尺を小さくするなど、地図の縮尺を設定するとよい。
【0061】
または、地図の更新頻度と縮尺の両方を、操作入力部19にて適宜調整するとよい。これらの調整は、位置表示装置の処理能力や、更新のための地図画像を新たに取得するのに要する時間などに応じて行うとよい。また、位置情報から全体の移動距離を取得あるいは算出し、移動距離も加味して更新頻度を調整することにより、位置表示装置の処理能力に応じた、滑らかな表示を得ることができる。
【0062】
なお、このような地図表示の更新の際の処理に関連して、本発明は事前に取得した位置情報に基づいて表示を行うため、地図の更新頻度や縮尺の調整は、事前に読み込んだ位置情報データに基づき、制御部12にて自動で行うことができる。また、ある程度先の位置情報に対応した地図情報を事前に取得しておくのもよい。たとえば、位置情報の変化が少ない場合、地図情報の更新も少なくなるので、地図情報の取得頻度も少なくなる。このような処理負荷が小さい時に、のちに必要となる地図情報を事前に取得しておくことで、処理負荷を時間的に分散できる。
【0063】
図5は、事前に取得した位置情報のデータに基づき、移動体が移動した経路を画面表示する際に、全体の移動データのうちどれだけ再生表示されたか、その経過を地図情報と共に線分にて表示した一例である。図5(A)に示された点Dが出発点であり、目盛表示21の出発の位置に星印が表示されている。図5(A)は、移動体の位置Pが、点Dから出発してブロックbを点Eで曲がって通過し、ブロックcを点Fで曲がって通過し、ブロックgを点Gで曲がって通過し、ブロックhの到着点Hに到着するまでの経路をPが移動した様子を示している(一点鎖線)。その出発から到着までの時間経過を、時間tを線分で表示して、地図表示の下に示された目盛表示21により示している。
【0064】
図5(B)は、上記の一点鎖線の経路を通って、Pが到着点のやや手前まで移動した位置を表示している。図5(B)に示すような位置に移動した場合、到着の目盛のやや手前に星印が移動する。このように画面表示の経過を地図情報と共に表示することで、移動経路全体の表示経過が一目で把握できる。なお、目盛表示21は、全体の移動経過がわかるようにいくつかに区切られた目盛がつけられているが、これに合わせて移動時刻がわかるように、目盛に時刻表示をつけてもよい。
【0065】
また、位置情報と関連付けられた時刻情報に基づいて、取得する地図情報を変更してもよい。例えば、ある時刻の場合には暗い地図画像を、他の時刻の場合には明るい地図画像を取得・表示すると、再生表示した際に、昼夜どの時間帯に移動したかが直観的に把握できる。
【0066】
図6は、表示されている地図情報に時刻情報を合わせて表示した一例である。図6(A)のように、Pの近傍に数字で時刻を表示してもよいし、図6(B)のように、P自体を時計の文字盤に見立て、時刻を表示するなどしてもよい。これ以外にも表示画面の一定の位置に時刻を表示する方法でもよい。このように地図情報に加え、時刻情報をあわせて表示すると、どの時間帯に移動したかが把握できる。また、地図表示を再生している場合などに、時刻表示により再生速度も直観的に把握できる。再生速度は、1秒間に1個のIDデータ分更新した場合に通常表示とすると、例えば1秒間に10個のIDデータ分地図を更新すれば10倍速となり、10秒間に1個のIDデータ分地図を更新すれば10分の1のスロー再生ということになる。
【0067】
なお、このとき、再生速度もあわせて表示するとよい。
【0068】
さらに、本実施の形態では、地図上をPが移動する表示を例として説明しているが、常に地図の固定位置にPが表示され、移動体の位置情報に伴って地図が動くように表示させてもよい。
【0069】
また、以上の例では、位置情報に基づいて地図情報を取得し、表示するとしているが、位置情報そのものだけを表示してもよい。さらに、図3と同様に、地図データの代わりに地名データを位置情報と関連付けておき、図4と同様の手順で、位置情報に対応した地名データを地図データの代わりに取得し、表示するとしてもよい。あるいは地図データと地名データの両方を表示するとしてもよい。
【0070】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1は、例えば図2に示されたような受信部11にて受信した、あるいは他端末で得られた位置情報に基づき、1秒ごとの位置情報を順に地図情報を表示する方法であったが、実施の形態2は、地図情報を間引いて表示させる方法であり、これについて説明する。位置情報のデータ量が膨大な場合など、そのまま再生表示させると、地図情報を全て表示させ終わるのに時間がかかるため、このように位置情報のデータを間引いて表示させる方法を用いると、時間を短縮して再生することができる。
【0071】
図7は、実施の形態2に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。本実施の形態では、位置表示データを3秒ごとに間引いて表示させる方法について説明する。
【0072】
位置表示装置1の操作入力部19を介して電源がONにされる、あるいはどの移動データを読み込み、表示するかを指定し、再生指示がなされると、位置情報記憶部14から図2に示したような位置情報のテーブルに示されたIDの総数、および位置情報データを間引く数n(いくつ飛ばして表示させるか)を制御部12に読み込む(ステップS201)。実施の形態2では、n=3と設定し、この設定は例えば操作入力部19にて行われる。次に制御部12は最初のID番号であるID00001の位置情報を、位置情報記憶部14より取得する(ステップS202)。なお、nは動的に変更可能である。
【0073】
次に、制御部12は取得した位置情報に基づいて、図3に示したような位置情報と地図データの対応テーブルに基づき、地図情報記憶部16から対応する地図情報を取得し(ステップS203)、表示部13に表示させる(ステップS204)。このとき、ID00001の移動体の位置情報が示す地図上の場所をマーキングして、合わせて表示する。次に表示させる元となるデータは、3秒後に記録された位置情報データであるので、直前に表示されたID番号に3を加えたID番号、すなわちID00004の位置情報を指示する(ステップS205)。
【0074】
以下、ID00001の処理と同様に、現在表示しているID番号であるID00004に3を加えたID00007の位置情報を検出し、その位置情報に対応した地図情報を取得し、移動体の位置と共に表示させる。IDの総数が終了するまで、これを繰り返す(ステップS206)。このようにして、位置情報に基づいた地図を3秒ごとに間引いて表示することができる。ステップS205において、位置情報データを間引く数nを設定することにより、任意の時間間隔の位置情報データに基づき、地図を表示させることができるので、位置情報データが長い場合でも、短時間で再生表示させることができる。また、1秒間に地図情報を更新する頻度を変えないまま再生速度を高めつつ、処理負荷を抑えることができる。
なお、1秒間に地図情報を取得、表示する頻度と、nとから、実際の位置情報に対してどの程度の速度で地図情報を表示しているか、についてもあわせて表示するとよい。
【0075】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態では、移動体が移動する際に位置情報に加えて、デジカメなどで撮影された写真などの画像情報も取得し、これらのデータに基づいて、地図情報と合わせて画像も再生表示させる方法について説明する。実施の形態3では、デジカメなどで撮影された写真などの画像情報について説明するが、取得するデータはこれに限らず、例えば、鳥のさえずりや音楽などの音声情報を、音声情報記憶部18に記憶したものを音声出力部15にて再生する方法についても、同様の方法で実現可能である。また、動画像でも同様に可能である。これらの画像情報、音声情報、動画情報は、撮影、録音、録画された時刻と共に記憶される。
【0076】
図8は、受信部11にて受信した位置情報を示したテーブルの一例であり、位置情報記憶部14に記憶されるテーブルの一例である。位置情報のテーブルは、位置情報の識別番号(ID)、位置情報の具体的数値である経度、緯度、画像情報の有無、位置情報の記録時刻の情報を含む。移動中にデジカメなどで撮影した写真などの画像情報は、撮影した順に仮にG0001から画像番号を付与して、画像情報記憶部17に記憶されているので、これを元に図8のようなテーブルを作成する。画像情報が存在する位置情報については、1と記録されており、図8に示したテーブルにおいて、ID00002、ID00003、ID00009、ID00012には対応する画像情報が存在することがわかる。画像情報の存在しない位置情報については、0と記録されている。
【0077】
図9は、画像情報とそれが撮影された時間を対応させたテーブルである。例えば、8時51分33秒には画像番号G0001が対応している。なお、GPS機能のついたカメラの場合は、自動的に撮影時刻、撮影場所の位置情報、画像情報のデータが自動的に作成されるため、図8と図9を合成したテーブルとなる。
【0078】
図10は、実施の形態3に係る位置表示方法を実施する処理手順を示すフロー図である。本実施の形態では、地図と画像を表示させる方法について説明する。
【0079】
位置表示装置1の操作入力部19を介して、電源がONにされる、あるいはどの移動データを読み込み、表示するかを指定し、再生指示がなされると、操作入力部19からの入力、もしくは位置情報記憶部14から自動で、図8に示した位置情報のテーブルに示されたIDの総数を制御部12に読み込む(ステップS301)。次に制御部12は、最初のID番号であるID00001の位置情報を、位置情報記憶部14より取得する(ステップS302)。
【0080】
次に、制御部12は取得した位置情報に基づいて、図3に示したような位置情報と地図データの対応テーブルに基づき、地図情報記憶部16から対応する地図情報を取得し(ステップS303)、表示部13に表示させる(ステップS304)。このとき、ID00001の移動体の位置情報が示す地図上の場所を、マーキングして合わせて表示する。次に、現在表示されている地図に該当する位置情報データに、画像情報が含まれているかを判定する(ステップS305)。図8に示した位置情報のテーブルにおいて、画像の欄に0が記録されていれば、該当する位置データに画像が無いので、次のID番号に進み、ID番号に該当する位置情報を取得する(ステップS302)。これ以下は上記ステップS303以下の処理と同様である。一方、画像の欄に1と記録されている場合は、画像情報が存在するので、図9に示したテーブルに基づいて、該当する時刻に対応する画像情報を画像情報記憶部17から取得し(ステップS306)、表示部13に移動体の位置と共に表示させる(ステップS307)。
【0081】
次に、ID00001の次のデータであるID00002の情報を読み込む(ステップS308)。ID00001と同様に、ID00002の位置情報を検出し、その位置情報に対応した地図情報を取得し、移動体の位置と共に表示させる。これ以下は、上記ステップS305以下の処理と同様である。IDの総数が終了するまで、これを繰り返す(ステップS309)。このようにして、位置情報に基づいた地図を連続して表示し、画像情報がある場合は、合わせて表示することができる。
【0082】
図11は、地図情報に画像情報を合わせて表示した例である。図11(A)において、Pが、矢印の方向に進んでいる。進行方向前方には、撮影地点Kが図11上では×印で示されており、この場所で撮影された画像情報が存在することを示している。撮影地点Kは、画面上では表示されていない。
【0083】
図11(B)において、Pが撮影地点Kに達した時点の時刻情報により、対応する画像情報が画像情報記憶部17より読み出され、表示部13に表示される。画像情報の表示される位置は、図11(B)に示したように、Pの近傍でもよいし、表示されている地図情報の外側に、別に表示してもよい。あるいは、Pの移動に伴い、Pの表示が画像情報の下に隠れてしまう場合には、Pを画像情報の前面に表示されるようにすればよい。また、画像情報が表示される時間は、次の画像情報が表示されるまで継続して表示されるように、操作入力部19を通じて制御部12で設定してもよいし、ある一定の時間表示した後、表示をやめるように設定してもよい。
【0084】
なお、地図情報中に画像を表示することで、地図と画像とが別々に表示されている場合と比較して、地図と画像を同時に閲覧するのが容易となる。
【0085】
また、地図情報と画像とを別々に表示すると、長時間の間次の画像が更新表示されないような場合、同じ画像が長時間の間表示された状態が続く。このような場合、表示されている画像がどの位置で撮影されたかが分かりづらくなる。一定時間の間画像を表示した後、表示をやめるようにすることで、そのような問題に対処できる。
【0086】
あるいは、表示部を2以上設け、地図情報、画像情報、位置情報、地名情報などを別々の表示部に表示してもよい。
【0087】
さらに、次の画像まで地図表示の更新をスキップする機能を設けてもよい。これは、捜査入力部19からスキップ指示があった場合に、直近に表示した画像の前後の画像を取得し、表示し、また、その画像に関連付けられた位置情報を用いて地図情報を更新するものである。その後は、その位置情報に続いて連続する位置情報に従って地図情報の更新を継続する。
【0088】
なお、図8に見られるように短時間で画像を複数撮影しているような場合、図10に示した処理に基づいて再生すると、画像の表示が瞬時に切り替わってしまうようなことが起こりうる。このように、短時間に複数の画像情報が存在する場合には、一時的に再生速度を遅らせるなどの設定を行ってもよい。さらに、1つの写真をじっくり見たいと思うときは、再生を一時停止、もしくは、遅らせる機能を持たせてもよい。また、一時停止して、画面全体に写真を表示させるようにしてもよい。たとえば、ある画像の撮影時刻と次の画像の撮影時刻との間の時間が一定時間以内の場合、一定時間の間、再生を一時停止したり、再生速度を遅くするなどの処理を行う。これら画像情報の表示位置、表示時間、再生速度等については、ニーズに応じて適宜設定すればよい。
【0089】
図12は、地図情報に画像情報を合わせて表示した別の例である。撮影地点Qは、図8に示したテーブルにおいて、画像の欄に1と示されている位置情報に基づき、該当する地図の位置にあらかじめ表示させるように、制御部12を通じて設定している。図12(B)において、Pが撮影地点Qに達した時点の時刻情報により、対応する画像情報が画像情報記憶部17より読み出され、表示部13に表示される。画像情報の表示位置、表示時間については、ニーズに応じて適宜設定すればよい。このようにあらかじめ地図情報上に画像情報のある地点をマークで示すことにより、画像情報の有無が分かりやすく、情報の把握が容易になる。
【0090】
図13は、地図情報に画像情報の存在する位置を表示した例である。図13では、目盛表示22を合わせて表示し、Pの出発から到着までのどの時点で、撮影が行われたかを目盛23で表している。これにより、地図表示で撮影場所を確認しながら、時間経過に伴ってどのあたりで撮影したかが分かりやすくなる。
【0091】
また、実施の形態2において、地図の更新頻度を早くするために位置情報を間引く処理について説明したが、画像表示を行う際にも同様の処理を行うと、表示されない画像が出る可能性がある。これを避けるためには、位置情報を間引く際に、間引く位置情報の中に画像と関連付けられるものがないか確認し、画像と関連付けられた位置情報がある場合には、画像を表示するとよい。ただし、画像を表示するだけでは画像の撮影位置が分からないので、そのような場合には画像と関連付けられた位置情報を用いて地図を更新するのもよい。
【0092】
以上のように、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の各実施の形態の構成を適宜組み合わせることも可能である。
【0093】
今回開示された実施の形態および実施例は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0094】
1 位置表示装置
11 受信部
12 制御部
13 表示部
14 位置情報記憶部
15 音声出力部
16 地図情報記憶部
17 画像情報記憶部
18 音声情報記憶部
19 操作入力部
21、22 目盛表示
23 目盛
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時系列で取得された移動体の位置情報を、時刻ごとに連続的に表示することを特徴とする位置表示装置。
【請求項2】
前記位置表示装置は、表示される前記位置情報の更新頻度が変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の位置表示装置。
【請求項3】
前記位置表示装置は、表示される前記位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴とする請求項1に記載の位置表示装置。
【請求項4】
時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて、地名情報を取得する地名情報取得手段を備え、
取得した地名情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴とする位置表示装置。
【請求項5】
前記位置表示装置は、表示される前記地名情報の更新頻度が変更可能であることを特徴とする請求項4に記載の位置表示装置。
【請求項6】
前記位置表示装置は、地名情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴とする請求項4に記載の位置表示装置。
【請求項7】
時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて、地図情報を取得する地図情報取得手段を備え、
取得した地図情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴とする位置表示装置。
【請求項8】
前記位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度が変更可能であることを特徴とする請求項7に記載の位置表示装置。
【請求項9】
前記位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴とする請求項7に記載の位置表示装置。
【請求項10】
前記位置表示装置は、位置情報から算出される移動距離に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺、または、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項11】
前記位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項12】
前記位置表示装置は、表示される前記地図情報の地図の縮尺に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項13】
前記位置表示装置は、位置表示装置の処理能力に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔、または、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項14】
前記位置表示装置は、前記位置情報もあわせて表示することを特徴とする請求項4から13のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項15】
前記位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記位置情報を関連付けて、前記画像情報を前記位置情報と共に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項16】
前記位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地名情報を関連付けて、前記画像情報を前記地名情報と共に表示することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項17】
前記位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地図情報を関連付けて、前記画像情報を前記地図情報と共に表示することを特徴とする請求項7から14のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項18】
前記位置表示装置は、2以上の表示部を備え、前記画像情報と、前記地図情報を関連付けて、関連付けられた前記画像情報と前記地図情報とを異なる表示部に表示することを特徴とする請求項17に記載の位置表示装置。
【請求項19】
前記位置表示装置は、前記画像情報を表示する時間をあらかじめ設定可能であることを特徴とする請求項14から18のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項20】
前記位置表示装置は、録音された音声情報と、前記位置情報を関連付けて、前記音声情報を前記位置情報と共に出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項21】
前記位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地名情報を関連付けて、前記音声情報を前記地名情報と共に出力することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項22】
前記位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地図情報を関連付けて、前記音声情報を前記地図情報と共に出力することを特徴とする請求項7から14のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項23】
前記位置表示装置は、前記時系列で取得された移動体の位置情報の全データのうち、どれだけが表示されたかを表示することを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項24】
前記位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報として抽出されない位置情報に関連付けられた画像情報がある場合、当該画像情報を表示することを特徴とする請求項9に記載の位置表示装置。
【請求項25】
前記位置表示装置は、画像情報に加え、地図情報も表示することを特徴とする請求項24に記載の位置表示装置。
【請求項26】
前記位置表示装置は、前記位置情報に関連付けられた時刻情報も表示することを特徴とする請求項1から25のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項27】
前記位置表示装置は、前記位置情報の更新頻度も表示することを特徴とする請求項1から26のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項28】
前記位置情報を読み込む工程と
前記位置情報に対応した地図情報を取得する工程と、
前記取得した地図情報を表示する工程と
前記読み込んだ位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する工程とを含むことを特徴とする位置表示方法。
【請求項29】
前記位置情報を読み込む機能と
前記位置情報に対応した地図情報を取得する機能と、
前記取得した地図情報を表示する機能と
前記位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する機能とをコンピュータに実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
時系列で取得された移動体の位置情報を、時刻ごとに連続的に表示することを特徴とする位置表示装置。
【請求項2】
前記位置表示装置は、表示される前記位置情報の更新頻度が変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の位置表示装置。
【請求項3】
前記位置表示装置は、表示される前記位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴とする請求項1に記載の位置表示装置。
【請求項4】
時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて、地名情報を取得する地名情報取得手段を備え、
取得した地名情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴とする位置表示装置。
【請求項5】
前記位置表示装置は、表示される前記地名情報の更新頻度が変更可能であることを特徴とする請求項4に記載の位置表示装置。
【請求項6】
前記位置表示装置は、地名情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴とする請求項4に記載の位置表示装置。
【請求項7】
時系列で取得された移動体の位置情報に基づいて、地図情報を取得する地図情報取得手段を備え、
取得した地図情報を時刻ごとに連続的に表示することを特徴とする位置表示装置。
【請求項8】
前記位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度が変更可能であることを特徴とする請求項7に記載の位置表示装置。
【請求項9】
前記位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報を任意の間隔で抽出可能であることを特徴とする請求項7に記載の位置表示装置。
【請求項10】
前記位置表示装置は、位置情報から算出される移動距離に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺、または、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項11】
前記位置表示装置は、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔に基づいて、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項12】
前記位置表示装置は、表示される前記地図情報の地図の縮尺に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項13】
前記位置表示装置は、位置表示装置の処理能力に基づいて、表示される前記地図情報の更新頻度、または、地図情報の取得に用いる位置情報の抽出間隔、または、表示される前記地図情報の地図の縮尺が変更可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項14】
前記位置表示装置は、前記位置情報もあわせて表示することを特徴とする請求項4から13のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項15】
前記位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記位置情報を関連付けて、前記画像情報を前記位置情報と共に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項16】
前記位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地名情報を関連付けて、前記画像情報を前記地名情報と共に表示することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項17】
前記位置表示装置は、撮影された画像情報と、前記地図情報を関連付けて、前記画像情報を前記地図情報と共に表示することを特徴とする請求項7から14のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項18】
前記位置表示装置は、2以上の表示部を備え、前記画像情報と、前記地図情報を関連付けて、関連付けられた前記画像情報と前記地図情報とを異なる表示部に表示することを特徴とする請求項17に記載の位置表示装置。
【請求項19】
前記位置表示装置は、前記画像情報を表示する時間をあらかじめ設定可能であることを特徴とする請求項14から18のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項20】
前記位置表示装置は、録音された音声情報と、前記位置情報を関連付けて、前記音声情報を前記位置情報と共に出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項21】
前記位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地名情報を関連付けて、前記音声情報を前記地名情報と共に出力することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項22】
前記位置表示装置は、録音された音声情報と、前記地図情報を関連付けて、前記音声情報を前記地図情報と共に出力することを特徴とする請求項7から14のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項23】
前記位置表示装置は、前記時系列で取得された移動体の位置情報の全データのうち、どれだけが表示されたかを表示することを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項24】
前記位置表示装置は、地図情報の取得に用いる位置情報として抽出されない位置情報に関連付けられた画像情報がある場合、当該画像情報を表示することを特徴とする請求項9に記載の位置表示装置。
【請求項25】
前記位置表示装置は、画像情報に加え、地図情報も表示することを特徴とする請求項24に記載の位置表示装置。
【請求項26】
前記位置表示装置は、前記位置情報に関連付けられた時刻情報も表示することを特徴とする請求項1から25のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項27】
前記位置表示装置は、前記位置情報の更新頻度も表示することを特徴とする請求項1から26のいずれかに記載の位置表示装置。
【請求項28】
前記位置情報を読み込む工程と
前記位置情報に対応した地図情報を取得する工程と、
前記取得した地図情報を表示する工程と
前記読み込んだ位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する工程とを含むことを特徴とする位置表示方法。
【請求項29】
前記位置情報を読み込む機能と
前記位置情報に対応した地図情報を取得する機能と、
前記取得した地図情報を表示する機能と
前記位置情報に基づいて全ての表示が終了したかを判定する機能とをコンピュータに実現させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−8069(P2012−8069A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145931(P2010−145931)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]