説明

体調を改善する効果を持つ新規もろみ酢

【課題】健康に不安を抱く人々が増加している現代社会において、日常的に摂取できる食品により、体調を整え、人々の健康に寄与できる飲食品、サプリメントの提供。
【解決手段】もろみ酢に酵素処理ヘスペリジン、マリンコラーゲン、オリゴ糖を添加してなる。もろみ酢を飲みやすくすると共に、冷え症を改善する作用、コレステロールを低下させる作用、体調を整える(体力増強、睡眠改善、胃腸や肌状態を改善)作用を付加した健康に寄与する飲食物とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】

本発明では、もろみ酢に酵素処理ヘスペリジン、マリンコラーゲン、オリゴ糖を添加することにより、もろみ酢を飲みやすくすると共に、冷え症を改善すること、コレステロールを低下させること、体調を整える(体力増強、睡眠改善、胃腸や肌状態を改善)ことを明らかにした。本発明は、これらの効果を有する飲食物に関するものである。
【背景技術】
【0002】

近年、人々の健康の維持向上に対する関心が高く、非常に多種類の健康食品が提供されている。その中で、黒酢や黒酢飲料が健康に良いとブームになっている。黒酢は、酢酸醗酵により製造されるので、酢酸がその本体であり、酢酸は酸味をはじめとした刺激が強く、飲みにくいのが欠点である。一方、泡盛の醸造過程で作られるもろみ酢は、クエン酸醗酵により製造される。クエン酸は、酢酸に比べ、刺激が弱く、摂取しやすいのが利点であり、近年、健康酢としての需要が高まってきた。しかしながら、もろみ酢の機能的特性についての知見は少なく、黒酢などの機能性からの類推により、健康に良いと信じて摂取されている側面もあるのが現状である。
【0003】


これまで、もろみ酢に関して出願されている特許は、

特開2005-013076 サトウキビ汁濃縮物入りもろみ酢、

特開2005-000040 もろみ酢加工品とその製造方法、

特開2004-321035 健康飲料、

特開2004-135612もろみ酢の抗酸化力増強方法、

特開2003-259847清涼飲料およびその製造方法、

特開2003-102451黒麹もろみ酢からなる健康飲料、

特開2003-088332血流改善用食品、

特開2003-018978 紅麹もろみ酢飲料とその製造方法、

特開2003-000206 ブレンド酢卵飲料食品の製造方法

と、その製造方法によって得たブレンド酢卵飲料食品がある。これらは、大きく分けて2つに分類される。ひとつは、他の食品成分や食品素材を添加し、もろみ酢を摂取しやすくするものである。

特開2005-013076(サトウキビ汁濃縮物)、

特開2004-321035(もろみ酢の製造工程中に産生されるアルコールとアルコールに溶けている成分)、

特開2003-259847(柑橘系果汁またはりんご果汁)、

特開2003-102451(クエン酸量を増強)、

特開2003-018978(紅麹)、

特開2003-000206(米酢のブレンド酢に鶏卵を溶解させる)

であり、もう一方は、

特開2005-000040(パパイヤ汁濃縮物を配合しガンマアミノ酪酸含有量を高める;抗酸化力を向上させる)、

特開2004-135612(パパイヤ搾汁液又はパパイヤ醗酵液;抗酸化力を向上させる)、

特開2003-088332(納豆菌培養物及びビタミンE、ドコサヘキサエン酸;血流改善し、血栓形成を予防および/または血栓溶解を促進させる)

である。( )内は、添加した食品成分や食品素材を示している。また、後者では、;以下に付加した機能を示している。つまり、これらの特許は、もろみ酢を飲みやすくすること、および、抗酸化性を向上させたり、血栓形成を予防したり、血栓溶解を促進させたりすることは、明らかになっているが、冷え症改善効果やコレステロールの低下作用について示した例はこれまでにはなかった。また、もろみ酢と酵素処理ヘスペリジン、マリンコラーゲン、オリゴ糖との複合作用について明らかにした例もない。

【特許文献1】特開2005-013076 サトウキビ汁濃縮物入りもろみ酢
【特許文献2】特開2005-000040 もろみ酢加工品とその製造方法
【特許文献3】特開2004-321035 健康飲料
【特許文献4】特開2004-135612 もろみ酢の抗酸化力増強方法
【特許文献5】特開2003-259847 清涼飲料およびその製造方法
【特許文献6】特開2003-102451 黒麹もろみ酢からなる健康飲料
【特許文献7】特開2003-088332 血流改善用食品
【特許文献8】特開2003-018978 紅麹もろみ酢飲料とその製造方法
【特許文献9】特開2003-000206 ブレンド酢卵飲料食品の製造方法
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】

本発明は、摂取しやすく、冷え症を改善すると共に、体調を整える(体力増強、睡眠改善、胃腸や肌状態を改善)飲食物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】

もろみ酢は、泡盛を製造する時に副産物として製造される。

泡盛はタイ国で作られる長粒米を蒸して、その蒸し米に泡盛麹菌と呼ばれる独特なカビ(Aspergillus awamori)を繁殖させる。麹菌が増殖し、米の表面を菌糸で覆われたものを「米麹」と呼び、これを原料として泡盛が製造される。泡盛麹菌がタイ米に作用し、醗酵する過程で、アルコールと共にクエン酸が生産される。清酒(日本酒)を作る際にも米麹が使用されるが、清酒用の麹菌はクエン酸を生産しない。しかしながら、泡盛の場合は、生産された多量のクエン酸が抗菌性を示すため、温かい沖縄でも一年中泡盛の醸造が可能となる。
【0006】

次に、この米麹は水を張った醗酵タンクの中に投じられ、そこに酵母菌が添加される。

米麹の栄養分を利用して酵母が増殖し、多量のアルコールを生産する。この段階の醗酵液を「もろみ」と呼ぶ。2週間程度もろみを醗酵させるとアルコール度は20度弱に到達し、醗酵が終了する。

このもろみを蒸留し、アルコール分を濃縮して、泡盛の原酒が誕生する。

一方で、蒸留によってアルコール分が除去されたもろみが残される。これをろ過したものがもろみ酢の原液である。この中には、米麹から生成されたクエン酸、アミノ酸、ビタミンをはじめ、微生物菌体(泡盛麹菌、酵母菌)やその代謝産物、自己消化物を豊富に含んでおり、健康食品としての利用が期待されている。

最終的には、もろみ酢は調味、成分調整、殺菌などを経て瓶詰めされて、製品化される。
【0007】

ヘスペリジンはビタミンPとして古くから知られており、食品、医薬品など広い範囲で使用され、その安全性も確認されている。また、その配糖体(酵素処理ヘスペリジン)は、食品工業vol.40(No.2) p.52に記載されているように体内で容易に分解されてヘスペリジンとなる。すなわち酵素処理ヘスペリジンもヘスペリジン同様に安全性が高いと考えられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】

本発明で用いる酵素処理ヘスペリジンは、ヘスペリジンのグルコースの4位の位置にグルコースがα−1,4結合で結合した化合物、そのグルコースの4位にさらにグルコースがα−1,4結合で1〜20個結合した化合物またはその混合物である。酵素処理ヘスペリジンは、ヘスペリジンおよびデキストリンを原料に糖転移酵素を作用させて製造することができる(特開平7−107972号公報参照)。用いる酵素は、糖転移酵素であればいずれのものでもよいが、アルカリ域で不安定な酵素を用いると酵素が失活しやすく収率が落ちるので、好ましくは、特開平7−107972号公報におけるように、アルカリ耐性のサイクロデキストリン合成酵素(サイクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ)を用いるのがよい。
【0009】

酵素処理ヘスペリジンは、精製処理を繰り返すことによって、純度がほぼ100%の精製酵素処理ヘスペリジンとして得ることができる。しかしながら、本発明で用いる酵素処理ヘスペリジンは、製造原料からくる未反応のヘスペリジンまたはデキストリンなどが混在した組成物でもかまわない。精製された酵素処理ヘスペリジン自体は、ほとんど無味無臭である。
【0010】

通常の酵素処理ヘスペリジンの製造においては、ヘスペリジンを10〜50重量%(以下、%という)含む混合物が得られることが多いが、この混合物は、酵素処理ヘスペリジン単独のものと同等の効力のあるものとして本発明に使用することができる。
【0011】

本発明で用いる酵素処理ヘスペリジンとヘスペリジンとの混合物の製造方法は、特に限定されないが、酵素処理ヘスペリジンの製造で得られるヘスペリジンを含有する混合物をそのまま、または、別個に生産した酵素処理ヘスペリジンとヘスペリジンを混合したものなどを用いることができる。
【0012】

ヘスペリジンはたとえば、柑橘類の果皮または果汁よりアルカリ水溶液で抽出することにより得られる。食品添加物(既存添加物)として市販されているヘスペリジンも使用することができる。
【0013】

本発明で用いる酵素処理ヘスペリジンとヘスペリジンとの混合物において、酵素処理ヘスペリジンの含有量は混合物全体に対して10%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上である。酵素処理ヘスペリジンの量が前記範囲より少ないばあい、酵素処理ヘスペリジン混合物の溶解度が著しく悪くなり好ましくない。
【0014】

本発明の冷え症改善方法において、酵素処理ヘスペリジンまたは酵素処理ヘスペリジンとヘスペリジンとの混合物の添加量および添加方法は、各飲食品の種類によって適宜選択することができる。通常、冷え症改善に必要な酵素処理ヘスペリジン量は、250mg/日/人とされている(吉谷佳代、他、 日本栄養・食糧学会講演要旨集、2005)が、もろみ酢に添加する場合は、それ以下の125mgでも効果を発揮する。また、これ以上の酵素処理ヘスペリジンを摂取しても冷え症改善効果があり、少なくとも3.6g/日/人までは、有害な事象は確認されていない。
【0015】

本発明で用いられるコラーゲン(collagen)は、どのような種類のものでも利用できる。コラーゲンは、動物体の構造を保つ蛋白で、皮膚、腱、骨、軟骨および結合組織の主成分を占め、腔腸動物から脊椎動物まで広く分布する。脊椎動物が含有するたん白質の3分の1を占めるといわれている。その中のマリンコラーゲン(marine collagen、海洋性コラーゲン)は、魚類の主要な細胞外マトリックス成分として皮膚、骨、鱗、筋肉などに広く分布し、魚類の皮などから抽出されるコラーゲンで、ヒトの皮膚と同タイプのコラーゲンである。その他、フィッシュコラーゲンと称するもの、ウロコ由来のコラーゲン(scale collagen)および酵素処理により加水分解されたコラーゲン分解物も用いることができる。

【0016】

コラーゲンの分子量は、約30万で、それぞれ約10万の分子量をもったポリペプチド鎖が3本集まり、らせん構造のユニットを構成している。そして、このユニットが規則的に集合し、分子間結合を生じて、長い線維を形成している。コラーゲンは、水や酸と加熱するとゼラチンになる。アミノ酸組成ではシスチン、システイン、トリプトファンを含まず、プロリン、ヒドロキシプロリンの合計が、全アミノ酸組成の1/3を占め、またグリシンが1/3を占めることやイミノ酸の含有量が多いことおよびヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシンを含有することが特徴である。
【0017】

ブドウ糖や果糖など、分子構造的にそれ以上分解されない最小単位の糖を単糖と言い、この単糖が2分子以上10分子以下、脱水的に結合したものをオリゴ糖(少糖類)と言う。その中には、二糖類(蔗糖、麦芽糖、乳糖、トレハロース、セロビオ−ス、イルマルトース、ゲンチオビースなど)や三糖類(マルトトリオース、ゲンチアノース、ラフィノース、パノースなど)、四糖類(マルトテトラオ−ス、スタキオ−スなど)、五糖類(マルトペンタオ−スなど)などがあり、本発明にはこれらを用いることができる。また、オリゴ糖の混合物としては、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖などがあり、これらも同様に利用できる。
【0018】

これらの中には、蔗糖のように容易に消化吸収されてカロリー源になるものもあるが、ビフィズス因子となるものも多くあり、健康の維持増進のため、これらを配合することもできる。
【0019】

もろみ酢に酵素処理ヘスペリジン、マリンコラーゲン、オリゴ糖を配合する方法は、特別のものではなく、通常飲食物を製造する方法が用いられる。その配合量は、もろみ酢100mLに対し、酵素処理ヘスペリジンは50〜3000mg、コラーゲンは500〜20000mg、オリゴ糖は50〜10000mgである。より好ましくは、酵素処理ヘスペリジンは125〜1000mg、コラーゲンは5000〜10000mg、オリゴ糖は250〜5000mgである。それぞれの物質は、上記濃度以下になると、その生理活性が期待できないし、上記濃度以上になると、雑味が出たり、粘度がでたり、甘味が強すぎたりして、飲食物としては好ましくなくなるからである。
【0020】

本発明の飲食物は、飲料のほか、もろみ酢を既存の方法で濃縮すれば、キャンディやフルーツソースやジャム、ヨーグルトなど他のあらゆる飲食物に添加できる。また、錠剤、ソフトカプセル、ハードカプセルなどの製剤化も可能である。これらの配合技術や製剤化技術は、既存の食品分野、医薬分野で用いられているものを適用できる。
【0021】

現代社会は、戦後の生活の変化から生活習慣病が増加しており、また、ストレスなどをはじめとする精神的な問題があり、国民の多くが健康に不安を抱く状況になってきている。このような状況下で、本発明は、もろみ酢を誰にでも飲みやすくし、継続的な摂取を可能にする。その結果、冷え症を改善すること、コレステロールを低下させること、体調を整える(体力増強、睡眠改善、胃腸や肌状態を改善)ことによって、人々の健康の維持向上に寄与できる。
【実施例1】
【0022】

通常の泡盛製造過程で生産されたもろみ酢(菊之露酒造(株))100mLに酵素処理ヘスペリジン(江崎グリコ(株))125mg、マリンコラーゲン(焼津水産化学工業(株))5000mg、乳果オリゴ糖(塩水港精糖(株))500mgを添加し、通常の殺菌工程を経て瓶詰めされたものを試験ドリンクとした。また、同一のもろみ酢にカラメル色素0.04%、脱脂粉乳0.02%、りんご果汁(4倍濃縮)1.25%、グレープフルーツ香料0.1%、ナリンジン0.75%を添加し、試験サンプルと色調、風味を類似させたものをプラセボドリンクとした。

摂取試験は、健常成人ボランティアを募集し、二重盲検法を用いて以下のように行った。ボランティア(4名)は、試験ドリンク、または、プラセボドリンクを毎日30mL、朝食時に継続して摂取した。測定および採血は、摂取前、試験ドリンク摂取4週間後、試験ドリンク摂取8週間後、プラセボドリンク摂取4週間後に行なった。なお、測定および採血は、毎回同時刻に行なった。

測定項目は、以下のとおりである。(1)冷え性改善(サーモグラフィー)、(2)血液成分(一般血液成分分析)、(3)自覚症状のアンケート。

本試験の結果は以下のとおりである。

本ドリンクを継続摂取することにより、体の不調を訴えるボランティアはいなかったこと、本ドリンクがもろみ酢、酵素処理ヘスペリジン、マリンコラーゲン、乳果オリゴ糖の既に食品、または、食品素材として販売実績がある4成分から成っていること、などから安全性には全く問題がないと判断された。

各測定日に実施した冷え症改善効果の結果は、以下のとおりである。各ボランティアは、測定の2時間以上前に食事を済ませ、測定室(温度を25±2℃に調整)に入り、30分間室温に慣れた状態で、15℃の水に1分間手首まで浸して冷却負荷をかけた。その後、経時的にサーモグラフィで手の表面温度を測定し、体温の回復を観察した。

図1に示したように、冷却負荷からの手の表面温度の回復は、摂取前(○)に比べ、摂取4週間(●)、8週間(▲)では、回復が確認され、その後、プラセボドリンクを摂取すると(△)、再び元の状態に戻った。すなわち、本発明のもろみ酢を摂取している間は、冷え症が改善するということが明らかとなった。

また、各測定日に採血し、血液成分を分析したところ、図2に示したように、血清コレステロール値は、摂取前に比べ、摂取4週間、8週間では、改善が確認され、その後、プラセボドリンクを摂取すると、再び元の状態に戻った。すなわち、本発明のもろみ酢を摂取している間は、血清コレステロール値が低下するということが明らかとなった。その他の血液成分には大きな変化はなく、継続摂取による有害事象は観察されなかった。
【実施例2】
【0023】

実施例1で使用したもろみ酢を用いて、健常成人ボランティアを募集し、実施例1と同様のプロトコールで試験を行った。ボランティア(5名)に対し、本もろみ酢の摂取前後の体調について以下のようなアンケート調査を行った。その項目は、(1)体質(冷え性か、クーラーが苦手か、疲れやすいか、疲労回復は遅いかなど)、(2)体力(立ちくらみを起こしやすいか、息切れしやすいか、風邪を引きやすいかなど)、(3)睡眠(不眠の傾向があるか、寝つきが悪いか、夜中によく起きるか、寝起きが良くないかなど)、(4)胃腸の調子(胃の痛みがあるか、胃がもたれるか、食欲がないかなど)、(5)生理(生理痛があるか、生理不順があるかなど)、(6)肌の状態(むくみがあるか、乾燥肌か、脂性肌か、にきびなどができやすいか、くすみがあるか、良くむくむかなど)の6項目である。各項目は、3点を中心に、改善を2、1とし、悪化を4、5とした5点法で評価した。

もろみ酢摂取前、摂取4週間後、8週間後に評価し、8週間後に1点以上の改善を認めた項目を以下に示した。また、0.5〜1点の改善は、( )内に示した。

1点以上改善した項目;(1)体質;1点以上の改善はなし、(0.5〜1点の改善;クーラーが苦手:3.8→3.0、疲れやすい:3.6→3.0)、(2)体力;立ちくらみを起こしやすい:4.0→3.0、風邪を引きやすい:4.2→2.8、(息切れしやすい:4.0→3.4)、(3)睡眠;不眠の傾向がある:4.4→2.8、寝つきが悪い:4.4→2.8、夜中によく起きる:4.0→2.8、寝起きが良くない:4.4→3.0、(4)胃腸の調子;胃の痛み:4.2→3.0、胃がもたれる:4.4→2.8、食欲がない:5.0→2.8、(5)生理;1点以上の改善はなし、(生理不順:3.6→3.0)、(6)肌の状態;むくみ:4.6→3.0、乾燥肌:4.0→3.0、にきびなどができやすい:4.4→3.0、くすみ:4.2→3.0、(脂性肌:3.6→3.0)

なお、1点以上の悪化の項目はなかった。

上記の結果から、本もろみ酢を摂取することにより、(1)冷え症、虚弱体質の強化、(2)体力の増強、(3)睡眠状態の改善、(4)胃腸の調子の改善、(5)肌状態の改善ができることが明らかとなった。
【産業上の利用可能性】
【0024】

本もろみ酢を摂取することにより、(1)冷え性、虚弱体質の強化、(2)体力の増強、(3)睡眠状態の改善、(4)胃腸の調子の改善、(5)肌状態の改善ができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】

【図1】もろみ酢、酵素処理ヘスペリジン配合ドリンク摂取による、冷却負荷後の手の表面温度の回復グラフ。
【図2】もろみ酢、酵素処理ヘスペリジン配合ドリンク継続摂取による、血清コレステロール変化。

【特許請求の範囲】
【請求項1】

もろみ酢と酵素処理ヘスペリジンより成る冷え症改善効果を持つ飲食品、サプリメント
【請求項2】

もろみ酢と酵素処理ヘスペリジンより成る血清コレステロール低下効果を持つ飲食品、サプリメント
【請求項3】

コラーゲンを添加して成る美肌効果を強化した請求項1および2の飲食品、サプリメント
【請求項4】

オリゴ糖を添加して成る整腸効果を強化した請求項1、2および3の飲食品、サプリメント




【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−186495(P2007−186495A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−299853(P2006−299853)
【出願日】平成18年11月6日(2006.11.6)
【出願人】(000000228)江崎グリコ株式会社 (187)
【出願人】(505466413)株式会社ボージャ沖縄 (1)
【Fターム(参考)】