説明

作動状況報知装置

【課題】作動した走行支援装置を乗員が容易に認識することができるようにする。
【解決手段】車両に搭載され、アンチロック・ブレーキ・システム、ビークル・スタビリティ・アシスト・システム、トラクション・コントロール・システム、追突軽減ブレーキ・システムなどで構成された走行支援装置11の作動状況を報知する作動状況報知装置1であって、車両の乗員の心拍を検出する心拍検出装置12を備え、走行支援装置11の作動終了後、心拍検出装置により検出された心拍に基づいて算出された心拍数と、作動前の心拍数との偏差が所定範囲内である場合に、作動した走行支援装置11を運転者に報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばアンチロックブレーキシステム(以下、ABSと略す)などの走行支援装置の作動状況を報知する作動状況報知装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両状態検出手段(例えばブレーキ操作検出手段)で検出した車両状態(ブレーキ操作状態)に基づいて車両の挙動が安定か否かを判定し、不安定であると判定されたときにシートベルトを巻き上げてシートベルトの拘束力を高めることにより、乗員に警告を与える警報装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−219536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、シートベルトの拘束力増大により乗員への警告がなされても、乗員には警告の内容を理解することができず、不安になる場合がある。
そこで、この発明は、走行支援装置の作動後にどの走行支援装置が作動したかを乗員が容易に認識することができる作動状況報知装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明に係る作動状況報知装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、車両に搭載され、前記車両の挙動を安定させる走行支援と車両の衝突を回避する走行支援の少なくともいずれか一方を行う走行支援装置(例えば、後述する実施例における走行支援装置11)の作動状況を報知する作動状況報知装置(例えば、後述する実施例における作動状況報知装置1)であって、前記走行支援装置の作動終了から所定時間経過した後に、作動した走行支援装置を運転者に報知することを特徴とする作動状況報知装置である。
このように構成することにより、走行支援装置の作動が終了し、車両が安定した状態において、作動した走行支援装置を乗員に報知することができるので、乗員は作動した走行支援装置を適切に認識することができる。
【0005】
請求項2に係る発明は、車両に搭載され、前記車両の挙動を安定させる走行支援と車両の衝突を回避する走行支援の少なくともいずれか一方を行う走行支援装置(例えば、後述する実施例における走行支援装置11)の作動状況を報知する作動状況報知装置(例えば、後述する実施例における作動状況報知装置1)であって、前記車両の乗員の心拍を検出する心拍検出手段(例えば、後述する実施例における心拍検出装置12)を備え、前記走行支援装置の作動終了後、前記心拍検出手段により検出された心拍に基づいて算出された心拍数と、作動前の心拍数との偏差が所定範囲内である場合に、作動した走行支援装置を運転者に報知することを特徴とする作動状況報知装置である。
このように構成することにより、走行支援装置の作動が終了し、乗員の心拍が安定した状態において、換言すると乗員がパニック状態から脱したときに、作動した走行支援装置を乗員に報知することができるので、乗員は作動した走行支援装置を適切に認識することができる。
【0006】
請求項3に係る発明は、車両に搭載され、前記車両の挙動を安定させる走行支援と車両の衝突を回避する走行支援の少なくともいずれか一方を行う走行支援装置(例えば、後述する実施例における走行支援装置11)の作動状況を報知する作動状況報知装置(例えば、後述する実施例における作動状況報知装置1)であって、前記車両の運転状態または前記車両に搭載された機関の運転状態を検出する運転状態検出手段(例えば、後述する実施例における運転状態検出装置13)を備え、前記走行支援装置の作動終了後、前記運転状態検出手段により検出された運転状態が安定したと判断された場合に、作動した走行支援装置を運転者に報知することを特徴とする作動状況報知装置である。
このように構成することにより、走行支援装置の作動が終了し、車両の運転状態または機関の運転状態が安定した状態において、作動した走行支援装置を乗員に報知することができるので、乗員は作動した走行支援装置を余裕を持った状態で適切に認識することができる。
【発明の効果】
【0007】
請求項1または請求項2または請求項3に係る発明によれば、走行支援装置の作動終了後に、乗員は作動した走行支援装置を適切に認識することができ、乗員に無用な不安感を与えることがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明に係る作動状況報知装置の実施例を図1から図4の図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施例における作動状況報知装置1は、走行支援装置11と、心拍検出装置(心拍検出手段)12と、運転状態検出装置(例えば、後述する実施例における運転状態検出手段)13と、報知装置14と、制御装置15と、を備えて構成されている。
【0009】
走行支援装置(以下、支援装置と略す)11は、例えば、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、トラクション・コントロール・システム(以下、TCSと略す)、ビークル・スタビリティ・アシスト・システム(以下、VSAと略す)、追突軽減ブレーキ・システム(以下、CMBSと略す)の少なくとも1つのシステムを備えて構成されている。少なくとも1つのシステムであるから、2つ以上備えていてもよく、全てを備えていてもよい。
【0010】
ABSは、急制動や滑り易い路面で制動する際に、ブレーキ圧を調整して車輪のロックを防止することで車両の姿勢を安定させる走行支援装置である。
TCSは、雪上路など滑り易い路面状況下で発進時や加速時に生じ易い駆動輪の余分な空転をエンジン出力等の自動制御により防止する走行支援装置である。
VSAは、前記ABS機能およびTCS機能に、旋回時の横すべり抑制機能をさらに加えて3つの機能を総合的に制御して車両の挙動を安定化する走行支援装置である。
これらABS,TCS,VSAは、前記車両の挙動を安定させることで走行支援を行う走行支援装置と言うことができる。
【0011】
CMBSは、レーダーにより先行車両を検知し、追突のおそれがあると判断した場合に音やディスプレイ上での表示で運転者に注意を促し、さらに接近すると自動で軽いブレーキをかけて体感警報を実行し、追突の回避が困難と判断した場合には自動で強いブレーキ制御を行い、運転者のブレーキ操作との相乗効果で追突速度の低減を図り、衝突の衝撃を和らげる走行支援装置である。なお、CMBSの作動と並行して、追突の危険性が高まるとシートベルトを弱く数度引き込んで体感的な警告を行い、さらに追突の回避が困難と判断した場合に、シートベルトを強く引き込み乗員の拘束効果を高める安全制御が行われる。
CMBSは、車両の衝突を回避するための走行支援を行う走行支援装置と言うことができる。
支援装置11を構成するABS,TCS,VSA,CMBSは、それぞれのシステムが作動したときにはその作動期間中、作動信号を制御装置15へ出力する。
【0012】
心拍検出装置12は、運転者の心拍を検出し、心拍数を算出して制御装置15へ出力する。心拍検出装置12は、例えば運転席のシートベルト、あるいは、運転席のシートバック(背もたれ部)に設けられている。
運転状態検出装置13は、例えば、自車両の走行速度を検出する車速センサ、自車両の転舵角を検出する舵角センサ、自車両のエンジン(内燃機関)の回転数を検出するエンジン回転数センサなどで構成され、各センサは検出信号を制御装置15へ出力する。なお、車速センサと舵角センサは自車両の運転状態を検出する運転状態検出手段であると言うことができ、エンジン回転数センサは自車両のエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段であると言うことができる。
【0013】
報知装置14は、例えば、ディスプレイやスピーカーなどからなり、制御装置15から入力した情報をディスプレイに表示したり、該情報をスピーカーから音声を出力することにより、運転者に報知する。
【0014】
制御装置15は、安定判定部(安定判定手段)16と報知判断部(報知判断手段)17とを備えている。
安定判断部16は、心拍検出装置12により検出される運転者の心拍数、あるいは運転状態検出装置13により検出される車速、舵角、エンジン回転数に基づいて、運転者の心拍数あるいは車両等の運転状態が安定したか否かを判定し、安定したと判定したときにその判定結果を報知判断部17へ出力する。
【0015】
例えば、支援装置11の作動前後において運転者の心拍数が変化することは容易に推測することができる。そこで、支援装置11の作動前後における運転者の心拍数の偏差が所定範囲内に収まったときは、運転者の心理状態が安定したと判定する。図4を参照して具体的に説明すると、例えば車両が安定走行状態である時の支援装置11の作動直前1分間の心拍数の平均値μ及び標準偏差σを算出しておき、作動後の心拍数が5回連続してμ±1.65σの範囲内であるときは安定状態であると判定し、前記範囲外の心拍数であるときは不安定状態であると判定する。なお、図4は安定走行状態の時の心拍数平均値μ=60の場合を例にして示している。
【0016】
また、車速や舵角の時間的な変化が所定範囲内(例えば、3秒間の変化が±2km/h以内、±2deg以内)に収まったときは、車両の運転状態が安定したと判定し、あるいは、エンジン回転数の時間的な変化が所定範囲内(例えば、3秒間の変化が±100rpm)に収まったときは、エンジンの運転状態が安定したと判定する。なお、車速、舵角、エンジン回転数の前記閾値は、現在の車速およびエンジン回転数に応じて変更してもよい。
【0017】
報知判断部17は、支援装置11から入力される作動信号や、安定判定部16から入力される判定結果等に基づいて、報知装置14を介して運転者に報知すべき支援装置11の作動状況や報知のタイミング等を判断し、その判断結果に応じて報知装置14を制御する。
【0018】
次に、支援装置11の作動状況報知制御について、図2のフローチャートに従って説明する。
図2のフローチャートに示す作動状況報知制御ルーチンは、制御装置15によって一定時間毎に繰り返し実行される。
【0019】
初めに、ステップS101Aにおいて、心拍検出装置12により運転者の心拍数を検出し、記憶する。
次に、ステップS102に進み、フラグFが「1」か否かを判定する。フラグFは車両のイグニッションスイッチ(図示略)をONしたときに「0」にリセットされる。
ステップS102における判定結果が「NO」(F=0)である場合には、ステップS103に進み、支援装置11が作動したか否かを判定する。
ステップS103における判定結果が「NO」(非作動)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了して、リターンとなる。
【0020】
ステップS103における判定結果が「YES」(作動)である場合には、ステップS104に進み、支援装置11において作動したシステムが何であったか判別する。すなわち、ABS,TCS,VSA,CMBSのいずれが作動しているかを判別する。
次に、ステップS105に進み、支援装置11において作動したシステムは複数か否かを判定する。
ステップS105における判定結果が「YES」(複数作動)である場合には、ステップS106に進み、予め設定した規則に従って、作動した複数のシステムの呈示順番を決定する。前記規則としては、例えば、重要度の高い順に呈示するとしてもよいし、作動した順に時系列に呈示するとしてもよい。重要度順とする場合には、重要度の高い方から例えば、(1)CMBS、(2)VSA、(3)ABS、(4)TCSの順とすることができる。
S105における判定結果が「NO」(単独作動)である場合、およびステップS106の処理の実行後、ステップS107に進む。
【0021】
ステップS107において、支援装置11が作動中か否かを判定する。
ステップS107における判定結果が「YES」(作動中)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了して、リターンとなる。
ステップS107における判定結果が「NO」(非作動)である場合には、ステップS108に進んでフラグFを「1」とし、ステップS109Aに進み、支援装置11の作動前における運転者の心拍数と、現在の運転者の心拍数との偏差が連続して5回、所定範囲内(例えば1.65σ内)であるか否かを判定する。
ステップS109Aにおける判定結果が「YES」(所定範囲内)である場合には、運転者の緊張が和らぎ、心理状態が安定し、冷静な状態になったと推定することができるので、ステップS111に進み、支援装置11において作動したシステムを報知装置14を介して運転者に呈示する。すなわち、支援装置11において実際に作動したシステム名(ABS,TCS,VSA,CMBS)をディスプレイに表示したり、スピーカーにより音声で知らせる。なお、支援装置11における複数のシステムが作動したときには、ステップS106において決定した呈示順番にしたがって呈示する。
【0022】
一方、ステップS109Aにおける判定結果が「NO」(所定範囲外)である場合には、ステップS110に進み、支援装置11が作動を終了してから所定時間(例えば10sec)が経過したか否かを判定する。
ステップS110における判定結果が「NO」(未経過)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了して、リターンする。
ステップS110における判定結果が「YES」(経過)である場合には、ステップS111に進み、支援装置11において作動したシステムを報知装置14を介して運転者に呈示する。なお、支援装置11における複数のシステムが作動したときには、ステップS106において決定した呈示順番にしたがって呈示する。
また、ステップS102における判定結果が「YES」(F=1)である場合には、ステップS103〜S108の処理を飛ばして、ステップS109Aに進む。
【0023】
このように作動状況報知制御を行うと、支援装置11の作動が終了し、運転者の心拍数が安定した状態において、換言すると運転者がパニック状態から脱して緊張が和らぎ心理状態が安定したときに、作動したシステムが何であったかを運転者に報知することができるので、運転者は作動したシステムを適切に認識することができ、運転者に無用な不安感を与えることがなくなる。
【0024】
また、運転者の心拍数がなかなか安定しないときは、支援装置11の作動が終了してから所定時間が経過したときに、作動したシステムが何であったかを運転者に報知することができるので、作動状況の報知が遅れることにより運転者が無用な不安を感じるのを防止することができ、運転者は作動したシステムを適切に認識することができる。
【0025】
なお、上述した実施例では、支援装置11の作動状況報知のタイミングを、運転者の心拍数が安定したときと、支援装置11の作動終了から所定時間経過したときとしたが、いずれか一方を省くことも可能である。
【0026】
次に、支援装置11の作動状況報知制御の他の実施例を、図3のフローチャートに従って説明する。
図3のフローチャートに示す作動状況報知制御ルーチンは、制御装置15によって一定時間毎に繰り返し実行される。
図2のフローチャートに示す作動状況報知制御では、作動状況報知のタイミングの1つを、運転者の心拍数が安定したときとしたが、図3に示すフローチャートに示す作動状況報知制御では、作動状況報知のタイミングの1つを、車両またはエンジンの運転状態が安定したときとした。その他の点は、図2のフローチャートに示す作動状況報知制御と全く同じであるので、同一処理内容のステップに同一ステップ番号を付してその説明を省略し、相違するステップのみ以下に説明する。
【0027】
ステップS101Aに対応するステップS101Bにおいては、運転状態検出装置13により車両の運転状態を示す車速や舵角、エンジンの運転状態を示すエンジン回転数を検出し、記憶する。
ステップS109Aに対応するステップS109Bにおいては、現時点における所定の一定時間での車速の変化量、あるいは舵角の変化量、あるいはエンジン回転数の変化量が、所定範囲内に収まっているか否かを判定する。
ステップS109Bにおける判定結果が「YES」(所定範囲内)である場合には、車両の運転状態が安定し、エンジンの運転状態が安定していると推定することができるので、ステップS111に進み、支援装置11において作動したシステムを報知装置14を介して運転者に呈示する。
【0028】
一方、ステップS109Bにおける判定結果が「NO」(所定範囲外)である場合には、ステップS110に進み、支援装置11が作動を終了してから所定時間(例えば10sec)が経過したか否かを判定する。
【0029】
このように作動状況報知制御を行うと、支援装置11の作動が終了し、車両の運転状態が安定し、エンジンの運転状態が安定した状態において、作動したシステムが何であったかを運転者に報知することができるので、運転者は作動したシステムを余裕を持った状態で適切に認識することができ、運転者に無用な不安感を与えることがなくなる。
【0030】
また、車両の運転状態やエンジンの運転状態がなかなか安定しないときは、支援装置11の作動が終了してから所定時間が経過したときに、支援装置11において作動したシステムが何であったかを運転者に報知することができるので、作動状況の報知が遅れることにより運転者が無用な不安を感じるのを防止することができ、運転者は作動したシステムを適切に認識することができる。
【0031】
図3に示すフローチャートでは、支援装置11の作動状況報知のタイミングを、車速、舵角、エンジン回転数が安定したときと、支援装置11の作動終了から所定時間経過したときとしたが、いずれか一方を省くことも可能である。
【0032】
また、この実施例では、ステップS109Bの処理における安定の条件として、車速、舵角、エンジン回転数の一定時間当たりの変化量が全て所定範囲内であるとしているが、必ずしもこれら全てが所定範囲内である必要はない。例えば、車速、舵角、エンジン回転数の一定時間当たりの変化量のいずれか1つが所定範囲内に収まったときに安定であると判定してもよい。
【0033】
さらに、この発明は、心拍検出手段に代えて顔面表皮温度検出手段を用いて運転者の心理状態を判定し、心理状態が安定したときに、作動した走行支援装置を運転者に報知するようにしてもよい。人間が急なストレスを感じると顔面表皮温度が低下することから、赤外線カメラ等(顔面表皮温度検出手段)を用いて運転者の顔面表皮温度を計測し、走行支援装置の作動前後の顔面表皮温度の差が所定範囲内に収まったときは運転者の心理状態が安定したと判定し、前記所定範囲外のときは不安定状態であると判定する。
【0034】
心拍検出手段や顔面表皮温度検出手段は、運転者の生体情報を検出する生体情報検出手段ということができ、生体情報検出手段の検出結果に基づいて運転者の心理状態が安定か否かを判定することができ、心理状態が安定したときに、作動した走行支援装置を運転者に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明に係る作動状況報知装置の実施例における構成図である。
【図2】前記実施例における作動状況報知制御を示すフローチャートである。
【図3】他の実施例における作動状況報知制御を示すフローチャートである。
【図4】心拍数の分布例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 作動状況報知装置
11 走行支援装置
12 心拍検出装置(心拍検出手段)
13 運転状態検出装置(運転状態検出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、前記車両の挙動を安定させる走行支援と車両の衝突を回避する走行支援の少なくともいずれか一方を行う走行支援装置の作動状況を報知する作動状況報知装置であって、
前記走行支援装置の作動終了から所定時間経過した後に、作動した走行支援装置を運転者に報知することを特徴とする作動状況報知装置。
【請求項2】
車両に搭載され、前記車両の挙動を安定させる走行支援と車両の衝突を回避する走行支援の少なくともいずれか一方を行う走行支援装置の作動状況を報知する作動状況報知装置であって、
前記車両の乗員の心拍を検出する心拍検出手段を備え、
前記走行支援装置の作動終了後、前記心拍検出手段により検出された心拍に基づいて算出された心拍数と、作動前の心拍数との偏差が所定範囲内である場合に、作動した走行支援装置を運転者に報知することを特徴とする作動状況報知装置。
【請求項3】
車両に搭載され、前記車両の挙動を安定させる走行支援と車両の衝突を回避する走行支援の少なくともいずれか一方を行う走行支援装置の作動状況を報知する作動状況報知装置であって、
前記車両の運転状態または前記車両に搭載された機関の運転状態を検出する運転状態検出手段を備え、
前記走行支援装置の作動終了後、前記運転状態検出手段により検出された運転状態が安定したと判断された場合に、作動した走行支援装置を運転者に報知することを特徴とする作動状況報知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−29204(P2009−29204A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−193460(P2007−193460)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】