説明

光センサ装置

【課題】光の角度を検出すると共に、光の受光量の低減が抑制された光センサ装置を提供する。
【解決手段】複数の光電変換部がマトリックス状に配置されたイメージ部と、該イメージ部を走査する走査部と、イメージ部の出力信号を処理する処理部と、を備える光センサ装置であって、各光電変換部は、2行2列に配置された4つの受光素子と、4つの受光素子に対応して、受光素子の上方に位置する遮光膜に形成された1つの開口部と、を有し、処理部は、少なくとも1つの光電変換部の出力信号に基づいて、光の入射角度を検出する角度検出部と、全ての光電変換部の出力信号に基づいて、画像を生成する画像生成部と、を有し、4つの受光素子それぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域の間隔が等しく一定となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光電変換部がマトリックス状に配置されたイメージ部と、該イメージ部を走査する走査部と、イメージ部の出力信号を処理する処理部と、を備える光センサ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示されるように、受光面が少なくとも3つの受光領域に分割され、各受光領域それぞれに入射する日射量に応じた検出信号を出力する受光素子と、該受光素子の受光面と所定の間隔を空けて対向配置された受光レンズと、を備える日射センサが提案されている。この日射センサでは、各受光領域それぞれに入射する光の進行方向(光軸)が異なるように、受光レンズが形成されており、各受光領域に対して、斜めに光が入射するようになっている。これは、各受光領域の出力信号の比をとることで、日射高度(仰角)や日射方位(方位角)を検出するためである。
【0003】
また、特許文献2に示されるように、半導体基板に形成された光電変換素子と、該光電変換素子の上方に配置された第1の光方向変換機能部と、該第1の光方向変換機能部の上方に配置された第2の光方向変換機能部と、を備える固体撮像装置が提案されている。この固体撮像装置では、光電変換素子の表面に、光が垂直に入射するように、第1の光方向変換機能部と第2の光方向変換機能部とが形成されている。これは、スミア・ノイズの発生を抑制すると共に、光電変換素子の表面に光が斜めに入射した結果、光の受光量が低減することを抑制するためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−91353号公報
【特許文献2】特開平4−199874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、光の角度(仰角と方位角)を検出するためには、受光領域に、光が斜めに入射するように構成する必要がある。これに対して、光の受光量が低減することを抑制するためには、受光領域に相当する、光電変換素子の表面に光が垂直に入射するように構成する必要がある。
【0006】
このように、光の角度の検出を目的とする場合と、撮像を目的とする場合とでは、求められる光の入射角度が異なる。そのため、従来、上記した2つの目的を満たす光センサ装置がなかった。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、光の角度を検出すると共に、光の受光量の低減が抑制された光センサ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の光電変換部が水平方向と垂直方向とによって規定される規定平面にマトリックス状に配置されたイメージ部と、該イメージ部を走査する走査部と、イメージ部の出力信号を処理する処理部と、を備える光センサ装置であって、各光電変換部は、N,Mを2以上の自然数として、N行M列に配置されたN×M個の受光素子と、N×M個の前記受光素子に対応して、受光素子の上方に位置する遮光膜に形成された1つの開口部と、を有し、処理部は、少なくとも1つの光電変換部の出力信号に基づいて、光の入射角度を検出する角度検出部と、全ての光電変換部の出力信号に基づいて、画像を生成する画像生成部と、を有し、イメージ部の少なくとも1つの光電変換部と、該光電変換部に対応する、少なくとも1つの開口部と、走査部と、角度検出部とによって、日射センサが構成され、イメージ部の全ての光電変換部と、走査部と、画像生成部とによって、イメージセンサが構成されており、N×M個の受光素子それぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域の間隔が等しく一定となっていることを特徴とする。
【0009】
このように本発明では、イメージ部が、光電変換部を1画素として構成され、各光電変換部が、N,Mを2以上の自然数として、N行M列に配置されたN×M個の受光素子を有する。このため、1画素の受光面積は、N×M個の受光素子それぞれの受光面積の総和によって表されることとなる。
【0010】
また、本発明では、N×M個の受光素子に対応して、受光素子の上方に位置する遮光膜に1つの開口部が形成されている。これによれば、開口部を介して、イメージ部に入射する光は、N×M個の受光素子それぞれの受光面と、N×M個の受光素子それぞれの隣り合う領域(以下、隣接領域)とに入射することとなる。したがって、開口部から、イメージ部に入射する光の角度(以下、単に光の入射角度と示す)が変化したとしても、隣接領域に入射する光の入射面積(以下、非受光面積と示す)が一定であるならば、N×M個の受光素子それぞれの受光面に入射する光の入射面積の総和(以下、総受光面積と示す)も一定となる。
【0011】
これに対して、本発明では、N×M個の受光素子それぞれが平面矩形状を成し、隣り合う領域の間隔が等しく一定となっている。これによれば、光の入射角度が変化したとしても、非受光面積が一定となるので、総受光面積も一定となる。したがって、光の入射角度によって、総受光面積が変化することが抑制され、光の受光量が低減することが抑制される。なお、言うまでもないが、上記した非受光面積と総受光面積との関係は、光の入射角度が、受光範囲内に納まっている時に成立する。
【0012】
上記したように、入射角度が変化しても、総受光面積は一定となる。しかしながら、各受光素子の受光面に入射する光の入射面積(受光面積)は変化することとなる。例えば、請求項2に記載のように、光電変換部が2行2列に配置された4つの受光素子を有し、列番号が増える方向に沿って光が入射する場合、第1行に位置する2つの受光素子それぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第2行に位置する2つの受光素子それぞれの受光面積は増加する。反対に、列番号が減る方向に沿って光が入射する場合、第2行に位置する受光素子の受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1行に位置する受光素子の受光面積は増加する。以上により、第1行に位置する受光素子の出力信号と第2行に位置する受光素子の出力信号とに基づいて、垂直方向の光の入射角度(仰角若しくは方位角)を検出することができる。
【0013】
また、行番号が増える方向に沿って光が入射する場合、第1列に位置する2つの受光素子それぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第2列に位置する2つの受光素子それぞれの受光面積は増加する。反対に、行番号が減る方向に沿って光が入射する場合、第2列に位置する受光素子の受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1列に位置する受光素子の受光面積は増加する。以上により、第1列に位置する受光素子の出力信号と第2列に位置する受光素子の出力信号とに基づいて、水平方向の光の入射角度(方位角若しくは仰角)を検出することができる。
【0014】
このように、第1行に位置する受光素子と第2行に位置する受光素子それぞれの出力信号と、第1列に位置する受光素子と第2列に位置する受光素子それぞれの出力信号とに基づいて、光の仰角と方位角とを検出することができる。すなわち、1つの光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号に基づいて、光の入射角度を検出することができる。
【0015】
請求項2に記載のように、N,Mはそれぞれ2であり、前記光電変換部は、2行2列に配置された4つの前記受光素子を有する構成が好ましい。これによれば、光電変換部の体格が最小となるので、イメージ部の体格の増大を抑制し、光センサ装置の体格の増大を抑制することができる。
【0016】
請求項3に記載のように、受光素子の平面形状は正方形であり、隣り合う領域の平面形状は、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形である構成が好適である。これによれば、光の入射角度の検出範囲を等方的とすることができる。
【0017】
請求項4に記載のように、走査部は、行方向に並ぶ複数の光電変換部の出力信号を、行単位に順次転送する垂直転送部と、該垂直転送部によって転送された光電変換部の出力信号を一時的に保存する保存部と、垂直転送部が任意の行の光電変換部の出力信号を転送している間に、保存部に保存された光電変換部の出力信号を処理部に逐次転送する水平転送部と、を有する構成が良い。このように、1つの光電変換部の出力信号を、処理部に逐次転送するようにしても良い。
【0018】
なお、請求項4に記載の保存部の具体的な構成としては、請求項5に記載のように、保存部は、1つの光電変換部の出力信号を保存するメモリを、光電変換部の行列成分数だけ有し、全てのメモリは、1つの光電変換部が有する4つの受光素子それぞれの出力信号を一時的に保存するサンプルホールド回路を4つ有する構成を採用することができる。これによれば、1つの光電変換部が有する4つの受光素子それぞれの出力信号が、処理部に逐次転送される。
【0019】
請求項6に記載のように、角度検出部は、光の仰角を検出する仰角検出部と、光の方位角を検出する方位角検出部と、を有し、仰角検出部及び方位角検出部はそれぞれ、複数の光電変換部の出力信号に基づいて、光の仰角と方位角とを検出するのが良い。これによれば、1つの光電変換部の出力信号に基づいて光の仰角と方位角とを検出する構成と比べて、検出精度が向上される。なお、請求項6に記載の構成の場合、請求項7に記載のように、仰角検出部は、1つの光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を比較する仰角比較部と、該仰角比較部の比較した結果を保存する仰角保存部と、該仰角保存部に保存された複数の仰角比較部の比較結果に基づいて、仰角を判定する仰角判定部と、を有し、方位角検出部は、1つの光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を比較する方位角比較部と、該方位角比較部の比較した結果を保存する方位角保存部と、該方位角保存部に保存された複数の方位角比較部の比較結果に基づいて、方位角を判定する方位角判定部と、を有する構成を採用することができる。
【0020】
請求項8に記載のように、処理部は、光の強度を検出する強度検出部を有する構成を採用することができる。この場合、請求項9に記載のように、強度検出部は、複数の光電変換部の出力信号に基づいて、光の強度を検出するのが良い。これによれば、1つの光電変換部の出力信号に基づいて光の強度を検出する構成と比べて、検出精度が向上される。なお、請求項9に記載の構成の場合、請求項10に記載のように、強度検出部は、1つの光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を加算、若しくは加算平均する第1加算部と、複数の第1加算部の出力信号を保存する強度保存部と、該強度保存部に保存された複数の第1加算部の出力信号を加算若しくは加算平均する第2加算部と、を有する構成を採用することができる。
【0021】
画像検出部の具体的な構成としては、請求項11に記載のように、画像検出部は、1つの光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を加算、若しくは加算平均する第3加算部と、光電変換部の数分の第3加算部の出力信号を保存する画像保存部と、を有する構成を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】第1実施形態に係る光センサ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すイメージ部と走査部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】1つの光電変換部を説明するための断面図である。
【図5】図4に示す破線で囲った領域を上方から見た上面図である。
【図6】列番号が増える方向に沿う光の入射範囲を示す上面図である。
【図7】行番号が増える方向に沿う光の入射範囲を示す上面図である。
【図8】列番号が増え、且つ行番号が減る方向に沿う光の入射範囲を示す上面図である。
【図9】仰角値と仰角との対応関係を示すグラフ図である。
【図10】方位角値と方位角との対応関係を示すグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光センサ装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すイメージ部と走査部の概略構成を示すブロック図である。図3は、図1に示す処理部の概略構成を示すブロック図である。図4は、1つの光電変換部を説明するための断面図である。図5は、図4に示す破線で囲った領域を上方から見た上面図である。図6は、列番号が増える方向に沿う光の入射範囲を示す上面図である。図7は、行番号が増える方向に沿う光の入射範囲を示す上面図である。図8は、列番号が増え、且つ行番号が減る方向に沿う光の入射範囲を示す上面図である。図9は、仰角値と仰角との対応関係を示すグラフ図である。図10は、方位角値と方位角との対応関係を示すグラフ図である。
【0024】
図1に示すように、光センサ装置100は、要部として、イメージ部10と、走査部40と、処理部70とを有している。イメージ部10は、水平方向と垂直方向とによって規定される規定平面にマトリックス状に配置された複数の光電変換部11を有し、走査部40は、光電変換部11の出力信号を処理部70に逐次転送するための、垂直転送部41、保存部42、及び、水平転送部43を有する。処理部70は、光の入射角度を検出する角度検出部71と、光の強度を検出する強度検出部72と、画像を生成する画像生成部73と、を有し、検出部71,72はそれぞれ、少なくとも1つの光電変換部11の出力信号に基づいて、光の入射角度と強度とを検出し、画像生成部73は、全ての光電変換部11の出力信号に基づいて、画像を生成する。
【0025】
このように本発明に係る光センサ装置100では、少なくとも1つの光電変換部11と、走査部40と、検出部71,72とによって、日射センサが構成され、全ての光電変換部11と、走査部40と、画像生成部73とによって、イメージセンサが構成されている。そして、日射センサとイメージセンサとが、光電変換部11(イメージ部10)と走査部40とを共有する構成となっている。
【0026】
イメージ部10は、図1及び図2に示すように、1つの光電変換部11を1画素として構成されている。各光電変換部11は、図2及び図4に示すように、水平方向を行方向、垂直方向を列方向として、2行2列に配置された4つの受光素子11a〜11dを有する。第1受光素子11aが第1行第1列に配置され、第2受光素子11bが第1行第2列に配置されている。また、第3受光素子11cが第2行第1列に配置され、第4受光素子11dが第2行2列に配置されている。光電変換部11は、本発明の特徴点なので、後で詳説する。
【0027】
走査部40は、イメージ部10を走査するものである。走査部40の構成要素である、垂直転送部41は、行方向に並ぶ複数の光電変換部11の出力信号を、行単位に順次転送する機能を果たし、保存部42は、垂直転送部41によって転送された光電変換部11の出力信号を一時的に保存する機能を果たし、水平転送部43は、垂直転送部41が任意の行の光電変換部11の出力信号を転送している間に、保存部42に保存された光電変換部11の出力信号を処理部70に逐次転送する機能を果たす。
【0028】
保存部42は、1つの光電変換部11の出力信号を保存するメモリ44を、光電変換部11の行列成分数だけ有し、各メモリ44は、1つの光電変換部11が有する4つの受光素子11a〜11dそれぞれの出力信号を一時的に保存する4つのサンプルホールド回路44a〜44dを有する。各光電変換部11の第1受光素子11aが、第1サンプルホールド回路44aに接続され、第2受光素子11bが、第2サンプルホールド回路44bに接続されている。また、第3受光素子11cが、第3サンプルホールド回路44cに接続され、第4受光素子11dが、第4サンプルホールド回路44dに接続されている。
【0029】
垂直転送部41が、ある行に位置する光電変換部11を選択している場合、その選択された行に位置する光電変換部11の出力信号が、保存部42の各メモリ44に保存される。この行に位置する光電変換部11の出力信号を垂直転送部41が保存部42に転送している間に、水平転送部43は、各メモリ44に保存された光電変換部11の出力信号を、処理部70に逐次転送する。これが1ループであり、以下、このループを、全ての行で行うことで、1フレーム分のデータを得る。この1フレーム分のデータが、処理部70に入力される。なお、図2では、1ループにおいて、垂直転送部41が選択する光電変換部11を、破線で囲んでいる。
【0030】
処理部70は、イメージ部10の出力信号を処理するものである。処理部70の構成要素である、角度検出部71は、光の仰角を検出する仰角検出部74と、光の方位角を検出する方位角検出部75と、を有する。本実施形態では、検出部74,75はそれぞれ、複数の光電変換部11の出力信号に基づいて、光の仰角と方位角とを検出する。図3に示すように、仰角検出部74は、1つの光電変換部11が有する4つの受光素子11a〜11dの出力信号を比較する仰角比較部74aと、該仰角比較部74aの比較した結果を保存する仰角保存部74bと、該仰角保存部74bに保存された複数の仰角比較部74aの比較結果に基づいて、仰角を判定する仰角判定部74cと、を有する。方位角検出部75は、1つの光電変換部11が有する4つの受光素子11a〜11dの出力信号を比較する方位角比較部75aと、該方位角比較部75aの比較した結果を保存する方位角保存部75bと、該方位角保存部75bに保存された複数の方位角比較部75aの比較結果に基づいて、方位角を判定する方位角判定部75cと、を有する。検出部74,75の処理は、本発明の特徴点なので、後で詳説する。
【0031】
強度検出部72は、光の強度を検出するものである。本実施形態では、強度検出部72は、複数の光電変換部11の出力信号に基づいて、光の強度を検出する。図3に示すように、強度検出部72は、1つの光電変換部11が有する4つの受光素子11a〜11dの出力信号を加算、若しくは加算平均する第1加算部72aと、複数の第1加算部72aの出力信号を保存する強度保存部72bと、該強度保存部72bに保存された複数の第1加算部72aの出力信号を加算若しくは加算平均する第2加算部72cと、を有する。
【0032】
画像検出部73は、1フレーム分の光電変換部11の出力信号に基づいて、画像を検出するものである。図3に示すように、画像検出部73は、1つの光電変換部11が有する4つの受光素子11a〜11dの出力信号を加算、若しくは加算平均する第3加算部73aと、1フレーム分の第3加算部73aの出力信号を保存する画像保存部73bと、を有する。
【0033】
次に、本実施形態に係る光センサ装置100の第1の特徴点である光電変換部11を図4〜図8に基づいて説明する。なお、図4〜図8においては、図1及び図2に示した垂直方向に沿う方向を仰角方向、水平方向に沿う方向を方位角方向と示す。また、便宜上、後述する膜13〜15を省略し、開口部16を形作る縁を破線で示している。更に、受光素子11a〜11dの受光面に光が入射する範囲と、受光素子11a〜11d以外の領域に光が入射する範囲とに、ハッチングを入れている。
【0034】
図4及び図5に示すように、半導体基板12に受光素子11a〜11dが形成され、半導体基板12の上に透光膜13、遮光膜14、及び、保護膜15が順次積層されている。そして、遮光膜14に、4つの受光素子11a〜11dに対応する1つの開口部16が形成され、この開口部16によって、受光素子11a〜11dそれぞれに入射する光の入射角度が規定されている。開口部16によって規定される光の入射角度は、図4に一点鎖線で示すように、開口部16を形作る縁と、開口部16から仰角及び方位角方向に離れた受光素子11a〜11dの端部とを結ぶ線が成す角度θによってあらわされる。光電変換部11は、4つの受光素子11a〜11dと、開口部16とを有する。以下においては、膜13〜15が積層する方向を高さ方向と示す。
【0035】
4つの受光素子11a〜11dは、方位角方向を行方向、仰角方向を列方向として、2行2列に配置されている。4つの受光素子11a〜11dそれぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域(以下、隣接領域と示す)の間隔が等しく一定となっている。隣接領域について詳しく言えば、第1受光素子11aと第2受光素子11bとの間の隣接領域の幅L1と、第3受光素子11cと第4受光素子11dとの間の隣接領域の幅L2とが等しく、第1受光素子11aと第3受光素子11cとの間の隣接領域の幅L3と、第2受光素子11bと第4受光素子11dとの間の隣接領域の幅L4とが等しくなっている。また、高さ方向に沿って、4つの受光素子11a〜11dそれぞれの受光面に投影される開口部16の投影面積が等しくなっている。
【0036】
図5に示すように、本実施形態では、受光素子11a〜11dそれぞれの平面形状が正方形となっている。そして、隣接領域の平面形状が、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となっており、幅L1〜L4それぞれが等しくなっている。また、開口部16の平面形状も正方形となっており、開口部16の中心と隣接領域の中心とが、高さ方向で一致している。高さ方向に沿う光が、開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、各受光素子11a〜11dの受光面に入射する領域(以下、受光領域と示す)は正方形となり、隣接領域に入射する領域(以下、非受光領域と示す)は、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となる。光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合、開口部16を介して、半導体基板12に入射する光の入射範囲は、受光領域と非受光領域との和によってあらわされる。なお、光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合とは、受光素子11a〜11dいずれかの受光領域の面積(以下、受光面積と示す)がゼロとならず、光の入射範囲に、受光領域及び非受光領域のみが含まれる場合である。図4〜図8にドットで示した領域が、受光領域に相当し、斜線で示した領域が、非受光領域に相当する。
【0037】
例えば、図6に示すように、列番号が増える方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1行に位置する2つの受光素子11a,11bそれぞれの受光面に入射する入射面積(受光面積)は減少する。しかしながら、その減少した分だけ、第2行に位置する2つの受光素子11c,11dそれぞれの受光面積は増加するので、受光素子11a〜11dそれぞれの受光面積の総和(以下、総受光面積と示す)は、一定となる。図示しないが、反対に、列番号が減る方向に沿って光が入射する場合、第2行に位置する受光素子11c,11dの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1行に位置する受光素子11a,11bの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。また、いずれの場合においても、非受光領域の形状は変化するが、隣接領域の間隔が等しく一定なので、非受光領域の面積(以下、非受光面積と示す)は一定となる。
【0038】
行番号が増減する方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合も同様である。例えば、図7に示すように、行番号が増える方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1列に位置する2つの受光素子11a,11cそれぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第2列に位置する2つの受光素子11b,11dそれぞれの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。図示しないが、反対に、行番号が減る方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第2列に位置する受光素子11b,11dの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1列に位置する受光素子11a,11cの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。また、いずれの場合においても、非受光領域の形状は変化するが、隣接領域の間隔が等しく一定なので、非受光面積は一定となる。
【0039】
更に言えば、例えば、図8に示すように、列番号が増え、且つ行番号が減る方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合においても同様である。図8に示す例で言えば、受光素子11a,11b,11dそれぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第3受光素子11cの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。図示しないが、列番号が増え、且つ行番号が増える方向に沿う光、列番号が減り、且つ行番号が減る方向に沿う光、及び、列番号が減り、且つ行番号が増える方向に沿う光のいずれかが、開口部16を介して半導体基板12に入射する場合においても、同様にして、総受光面積は一定となり、非受光面積も一定となる。なお、言うまでもないが、上記した非受光面積と総受光面積との関係は、光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合に成立する。以上が、第1の特徴点である。
【0040】
次に、本実施形態に係る光センサ装置100の第2の特徴点である検出部74,75の処理を説明する。第1の特徴点に記した説明によれば、列番号が増減する方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1行に位置する2つの受光素子11a,11bそれぞれの受光面積が減増する。しかしながら、その減増した分だけ、第2行に位置する2つの受光素子11c,11dそれぞれの受光面積が増減する。また、行番号が増減する方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1列に位置する2つの受光素子11a,11cそれぞれの受光面積が減増する。しかしながら、その減増した分だけ、第2列に位置する2つの受光素子11b,11dそれぞれの受光面積が増減する。
【0041】
このように、仰角方向の光に対して、第1行に位置する受光素子11a,11bの受光面積の変化と第2行に位置する受光素子11c,11dの受光面積の変化とが、反対の関係となっている。また、方位角方向の光に対して、第1列に位置する受光素子11a,11cの受光面積の変化と第2列に位置する受光素子11b,11dの受光面積の変化とが、反対の関係となっている。
【0042】
これらによれば、第1行に位置する受光素子11a,11bの出力信号と第2行に位置する受光素子11c,11dの出力信号とに基づいて、仰角方向の光の入射角度(仰角)を検出することができる。また、第1列に位置する受光素子11a,11cの出力信号と第2列に位置する受光素子11b,11dの出力信号とに基づいて、方位角方向の光の入射角度(方位角)を検出することができる。
【0043】
以上により、仰角検出部74の仰角比較部74aは、1つの光電変換部11の4つの受光素子11a〜11dの出力信号が入力されると、仰角方向に並ぶ2つの受光素子11a,11c(受光素子11b,11d)の内の一方の出力信号を他方の出力信号によって割った値(以下、仰角値と示す)を算出し、その仰角値を、仰角保存部74bに逐次出力する。この仰角値は、図9に示すように、光の仰角に対して線形に変化する性質を有しており、この仰角値と光の仰角とに対応した仰角マップを、仰角判定部74cは有している。仰角判定部74cは、仰角保存部74bに保存された複数の仰角値を読み出し、これらを加算平均する。その後、加算平均した仰角値に対応する仰角を仰角マップから読み出し、その読み出した仰角を外部に出力する。
【0044】
また、方位角検出部75の方位角比較部75aは、1つの光電変換部11の4つの受光素子11a〜11dの出力信号が入力されると、方位角方向に並ぶ2つの受光素子11a,11b(受光素子11c,11d)の内の一方の出力信号を他方の出力信号によって割った値(以下、方位角値と示す)を算出し、その方位角値を、方位角保存部75bに逐次出力する。この方位角値は、図10に示すように、光の方位角に対して線形に変化する性質を有しており、この方位角値と光の方位角とに対応した方位角マップを、方位角判定部75cは有している。方位角判定部75cは、方位角保存部75bに保存された複数の方位角値を読み出し、これらを加算平均する。その後、加算平均した方位角値に対応する方位角を方位角マップから読み出し、その読み出した方位角を外部に出力する。以上が、第2の特徴点である。
【0045】
次に、本実施形態に係る光センサ装置100の作用効果を説明する。上記したように、イメージ部10が、光電変換部11を1画素として構成され、各光電変換部11が、2行2列に配置された4つの受光素子11a〜11dを有する。このため、1画素の受光面積は、4つの受光素子11a〜11dそれぞれの受光面積の総和(総受光面積)によって表される。
【0046】
上記したように、光の入射角度が受光範囲内に納まっている場合、開口部16を介して、半導体基板12に入射する光の入射範囲は、受光領域と非受光領域との和によってあらわされる。また、開口部16から、半導体基板12に入射する光の角度(以下、単に光の入射角度と示す)が変化したとしても、非受光面積が一定であり、総受光面積も一定となっている。これにより、光の入射角度が変化したとしても、光の受光量が低減することが抑制される。
【0047】
上記したように、入射角度が変化しても、総受光面積は一定となるが、各受光素子11a〜11dの受光面積は変化する。仰角方向の光に対して、第1行に位置する受光素子11a,11bの受光面積の変化と第2行に位置する受光素子11c,11dの受光面積の変化とが、反対の関係となっている。そして、方位角方向の光に対して、第1列に位置する受光素子11a,11cの受光面積の変化と第2列に位置する受光素子11b,11dの受光面積の変化とが、反対の関係となっている。したがって、第1行に位置する受光素子11a,11bと第2行に位置する受光素子11c,11dそれぞれの出力信号によって、光の仰角を検出することができ、第1列に位置する受光素子11a,11cと第2列に位置する受光素子11b,11dそれぞれの出力信号によって、光の方位角を検出することができる。
【0048】
受光素子11a〜11dそれぞれの平面形状が正方形となっており、隣接領域の平面形状が、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となっている。これによれば、光の入射角度の検出範囲を等方的とすることができる。
【0049】
仰角検出部74及び方位角検出部75はそれぞれ、複数の光電変換部11の出力信号に基づいて、光の仰角と方位角とを検出する。これによれば、1つの光電変換部11の出力信号に基づいて光の仰角と方位角とを検出する構成と比べて、検出精度が向上される。
【0050】
強度検出部72は、複数の光電変換部11の出力信号に基づいて、光の強度を検出する。これによれば、1つの光電変換部11の出力信号に基づいて光の強度を検出する構成と比べて、検出精度が向上される。
【0051】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
【0052】
本実施形態では、受光素子11a〜11dそれぞれの平面形状が正方形となっている例を示した。しかしながら、受光素子11a〜11dそれぞれは平面長方形状でも良い。
【0053】
本実施形態では、隣接領域の平面形状が、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となっており、幅L1〜L4それぞれが等しい例を示した。しかしながら、隣接領域の形状としては、幅L1とL2とが等しく、幅L3と幅L4とが等しい十字形であれば良い。
【0054】
本実施形態では、開口部16の平面形状が正方形である例を示した。しかしながら、開口部16の平面形状としては上記例に限定されず、例えば、長方形を採用することができる。
【0055】
本実施形態では、開口部16の中心と隣接領域の中心とが、高さ方向で一致している例を示した。しかしながら、高さ方向に沿って、4つの受光素子11a〜11dそれぞれの受光面に投影される開口部16の投影面積が等しい、という関係が満たされるのであれば、開口部16の中心と隣接領域の中心とが、高さ方向で一致していなくとも良い。
【0056】
本実施形態では、検出部74,75それぞれが、複数の光電変換部11の出力信号に基づいて、光の仰角と方位角とを検出する例を示した。しかしながら、検出部74,75の少なくとも一方が、1つの光電変換部11の出力信号に基づいて、光の仰角と方位角とを検出しても良い。
【0057】
仰角検出部74が、1つの光電変換部11の出力信号に基づいて、光の仰角を検出する場合、仰角判定部74cは、仰角保存部74bに保存された1つの仰角値を読み出し、読み出した仰角値に対応する仰角を仰角マップから読み出す。その後、仰角判定部74cは、読み出した仰角を外部に出力する。また、方位角検出部75が、1つの光電変換部11の出力信号に基づいて、光の仰角を検出する場合、方位角判定部75cは、方位角保存部75bに保存された1つの方位角値を読み出し、読み出した方位角値に対応する方位角を方位角マップから読み出す。その後、方位角判定部75cは、読み出した方位角を外部に出力する。
【0058】
本実施形態では、強度検出部72が、複数の光電変換部11の出力信号に基づいて、光の強度を検出する例を示した。しかしながら、強度検出部72が、1つの光電変換部11の出力信号に基づいて、光の強度を検出しても良い。この場合、強度検出部72は、第2加算部72cを有さず、第1加算部72aと、強度保存部72bと、を有する。
【0059】
本実施形態では、光電変換部11が2行2列に配置された4つの受光素子11a〜11dを有する例を示した。しかしながら、光電変換部11は、N,Mを2以上の自然数として、N行M列に配置されたN×M個の受光素子を有しても良い。しかしながら、この構成の場合、光電変換部11の体格が増大するので、イメージ部10及び光センサ装置100それぞれの体格の増大を抑制するには、本実施形態で示した構成が好ましい。なお、光電変換部11が、N行M列に配置されたN×M個の受光素子を有する場合、第1行に位置する受光素子と第N行に位置する受光素子それぞれの出力信号によって、光の仰角を検出し、第1列に位置する受光素子と第M列に位置する受光素子それぞれの出力信号によって、光の方位角を検出する。
【符号の説明】
【0060】
10・・・イメージ部
11・・・光電変換部
11a〜11d・・・受光素子
16・・・開口部
40・・・走査部
70・・・処理部
71・・・角度検出部
72・・・強度検出部
73・・・画像検出部
74・・・仰角検出部
75・・・方位角検出部
100・・・光センサ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光電変換部が水平方向と垂直方向とによって規定される規定平面にマトリックス状に配置されたイメージ部と、
該イメージ部を走査する走査部と、
前記イメージ部の出力信号を処理する処理部と、を備える光センサ装置であって、
各光電変換部は、N,Mを2以上の自然数として、N行M列に配置されたN×M個の受光素子と、N×M個の前記受光素子に対応して、前記受光素子の上方に位置する遮光膜に形成された1つの開口部と、を有し、
前記処理部は、少なくとも1つの前記光電変換部の出力信号に基づいて、光の入射角度を検出する角度検出部と、全ての前記光電変換部の出力信号に基づいて、画像を生成する画像生成部と、を有し、
前記イメージ部の少なくとも1つの前記光電変換部と、該光電変換部に対応する、少なくとも1つの前記開口部と、前記走査部と、前記角度検出部とによって、日射センサが構成され、
前記イメージ部の全ての前記光電変換部と、前記走査部と、前記画像生成部とによって、イメージセンサが構成されており、
N×M個の前記受光素子それぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域の間隔が等しく一定となっていることを特徴とする光センサ装置。
【請求項2】
N,Mはそれぞれ2であり、前記光電変換部は、2行2列に配置された4つの前記受光素子を有することを特徴とする請求項1に記載の光センサ装置。
【請求項3】
前記受光素子の平面形状は正方形であり、
前記隣り合う領域の平面形状は、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形であることを特徴とする請求項2に記載の光センサ装置。
【請求項4】
前記走査部は、行方向に並ぶ複数の前記光電変換部の出力信号を、行単位に順次転送する垂直転送部と、該垂直転送部によって転送された光電変換部の出力信号を一時的に保存する保存部と、前記垂直転送部が任意の行の光電変換部の出力信号を転送している間に、前記保存部に保存された光電変換部の出力信号を前記処理部に逐次転送する水平転送部と、を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光センサ装置。
【請求項5】
前記保存部は、1つの前記光電変換部の出力信号を保存するメモリを、前記光電変換部の行列成分数だけ有し、
全ての前記メモリは、1つの前記光電変換部が有する4つの受光素子それぞれの出力信号を一時的に保存するサンプルホールド回路を4つ有することを特徴とする請求項4に記載の光センサ装置。
【請求項6】
前記角度検出部は、光の仰角を検出する仰角検出部と、光の方位角を検出する方位角検出部と、を有し、
前記仰角検出部及び前記方位角検出部はそれぞれ、複数の前記光電変換部の出力信号に基づいて、光の仰角と方位角とを検出することを特徴とする請求項2〜5いずれか1項に記載の光センサ装置。
【請求項7】
前記仰角検出部は、1つの前記光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を比較する仰角比較部と、該仰角比較部の比較した結果を保存する仰角保存部と、該仰角保存部に保存された複数の前記仰角比較部の比較結果に基づいて、仰角を判定する仰角判定部と、を有し、
前記方位角検出部は、1つの前記光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を比較する方位角比較部と、該方位角比較部の比較した結果を保存する方位角保存部と、該方位角保存部に保存された複数の前記方位角比較部の比較結果に基づいて、方位角を判定する方位角判定部と、を有することを特徴とする請求項6に記載の光センサ装置。
【請求項8】
前記処理部は、光の強度を検出する強度検出部を有することを特徴とする請求項2〜7いずれか1項に記載の光センサ装置。
【請求項9】
前記強度検出部は、複数の前記光電変換部の出力信号に基づいて、光の強度を検出することを特徴とする請求項8に記載の光センサ装置。
【請求項10】
前記強度検出部は、1つの前記光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を加算、若しくは加算平均する第1加算部と、複数の前記第1加算部の出力信号を保存する強度保存部と、該強度保存部に保存された複数の前記第1加算部の出力信号を加算若しくは加算平均する第2加算部と、を有することを特徴とする請求項9に記載の光センサ装置。
【請求項11】
前記画像検出部は、1つの前記光電変換部が有する4つの受光素子の出力信号を加算、若しくは加算平均する第3加算部と、前記光電変換部の数分の前記第3加算部の出力信号を保存する画像保存部と、を有することを特徴とする請求項2〜10いずれか1項に記載の光センサ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−117979(P2012−117979A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269640(P2010−269640)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】