説明

光モジュール

【課題】構造が簡易で、かつ、容易に製造可能な光モジュールを提供する。
【解決手段】筐体6を、光ファイバ接続部7を有する本体部6aと、光素子モジュール3を本体部6aに固定する中空筒状のアダプタ部6cとで形成し、アダプタ部6cの一端側に光素子モジュール3を収容すると共に、アダプタ部6cの他端を本体部6aに接合して、光ファイバ接続部7に接続された光ファイバと光素子とを光学的に接続し、モジュラーケース5とアダプタ部6cとの間に、絶縁性の樹脂からなる絶縁部材18を設けてなり、絶縁部材18は、モジュラーケース5の側面とアダプタ部6cの内壁面との間に介在する筒状部18aと、筒状部18aの一端部を拡径してなり、モジュラーケース5のフランジ部5aとアダプタ部6cの一端側の周縁との間に介在する拡径部18bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光を送信、受信又は送受信する光モジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、送信側のCANパッケージと受信側のCANパッケージとを、金属からなる筐体に固定したBOSA(Bi−directional Optical Sub−Assembly)が知られている。BOSAは、送信側の光信号の波長と受信側の光信号の波長を異ならせることで、1本の光ファイバで光信号を送受信できるようにしたものである。
【0003】
BOSAにおいて、発光素子で発生したノイズが筐体を介して受光素子に影響を与えないように、受光素子を収容する受信側のCANパッケージと筐体との間に絶縁をとる構造が検討されている。例えば、特許文献1には、金属ブロックと電気−光変換部を覆うモジュールケースとの間に、リング状の絶縁部材の両側にリング状の金属部材を一体化したリング部材を介設した光モジュールが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−220942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、リング状の絶縁部材の両側に接着剤やろう付けによりリング状の金属部材を接合してリング部材を形成し、さらに、そのリング部材を光素子のモジュールケースに嵌め込み一体化し、かつ、リング部材の一方の金属部材を筐体に溶接接合しなければならず、構造が非常に複雑である。
【0006】
また、特許文献1では、モジュールケースに加工を施さなければならないため、CANパッケージなどの通常一般に市販されている光素子モジュールをそのまま使用することができず、製造に手間がかかるという問題もある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、構造が簡易で、かつ、容易に製造可能な光モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、光素子と、前記光素子を収容し金属からなりフランジ部が形成されたモジュラーケースと、を有する光素子モジュールと、金属からなり、光を通すための貫通孔が設けられた本体部と、前記光素子モジュールを前記本体部に固定するための中空筒状のアダプタ部と、を有する筐体と、筒状部と、前記筒状部の一端部を拡径してなる拡径部と、を有する絶縁部材と、を備え、前記絶縁部材の一端部側に前記光素子モジュールを挿入し、前記モジュラーケースの前記フランジ部と前記絶縁部材の拡径部が干渉する位置にて、前記絶縁部材と前記モジュラーケースとを固定し、前記アダプタ部の一端側に前記絶縁部材を挿入し、前記アダプタ部の一端と前記絶縁部材の拡径部が干渉する位置にて、前記絶縁部材と前記アダプタ部とを固定し、前記アダプタ部の他端を前記本体部に固定した光モジュールである。
【0009】
前記モジュラーケースと前記絶縁部材は接着剤により接着固定され、前記絶縁部材と前記アダプタ部は接着剤により接着固定され、前記アダプタ部と前記本体部とは溶接により接合されてもよい。
【0010】
前記光素子モジュールは接地用のグランドピンを有し、該グランドピンは前記モジュラーケースと電気的に接続されていてもよい。
【0011】
また、発光素子を有する送信側光素子モジュールと、受光素子を有する受信側光素子モジュールとを、前記筐体に固定した光モジュールであって、前記光素子モジュールは前記送信側光素子モジュール又は前記受信側光素子モジュールであってもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、構造が簡易で、かつ、容易に製造可能な光モジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光モジュールを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態に係る光モジュールを示す断面図である。
【0016】
図1に示すように、光モジュール1は、送信側光素子モジュール2と、受信側光素子モジュール3と、これら両光素子モジュール2,3を固定する金属からなる筐体6とを主に備えている。
【0017】
送信側光素子モジュール2としては、LD(Laser Diode)などの発光素子(図示せず)を、金属からなる送信側モジュラーケース4に収容した、CANパッケージと呼ばれるパッケージ構造のものを用いる。送信側モジュラーケース4の一方の面(図1では左側の面)には、発光素子が出射する光を通すための光学ガラスからなる出射口(図示せず)が形成されている。送信側モジュラーケース4の他方の面側(図1では右側)の端部には、送信側モジュラーケース4の側面から外側に突出するフランジ部4aが形成されている。本実施の形態では、送信側光素子モジュール2として、接地用のグランドピンを有さないもの(発光素子がノットコネクトであるもの)を用いる。
【0018】
受信側光素子モジュール3としては、送信側光素子モジュール2と同様に、PD(Photo Diode)などの受光素子(図示せず)を、金属からなる受信側モジュラーケース5に収容した、CANパッケージと呼ばれるパッケージ構造のものを用いる。受信側モジュラーケース5の一方の面(図1では下側の面)には、受光素子に入射する光を通すための光学ガラスからなる入射口(図示せず)が形成され、受信側モジュラーケース5の他方の面側(図1では上側)の端部には、受信側モジュラーケース5の側面から外側に突出するフランジ部5aが形成されている。
【0019】
受信側光素子モジュール3は接地用のグランドピン3aを有する。このグランドピン3aは、例えば、光モジュール1を用いて光トランシーバを製造する際に、光モジュール1が搭載される光トランシーバの回路基板に形成されたグランドパターンに電気的に接続されるものである。グランドピン3aは受信側モジュラーケース5と電気的に接続されている。
【0020】
筐体6は、光ファイバを接続する光ファイバ接続部7を有する本体部6aと、送信側光素子モジュール2を本体部6aに固定するための中空筒状の送信側アダプタ部6bと、受信側光素子モジュール3を本体部6aに固定するための中空筒状の受信側アダプタ部6cとで形成される。
【0021】
光ファイバ接続部7には、光ファイバを挿入するための挿入孔7aが形成されており、挿入孔7a内には筒状のスリーブ8が設けられ、挿入孔7aに挿入された光ファイバはスリーブ8の一端側に挿入される。スリーブ8の他端側には、フェルール9が挿入されており、スリーブ8に挿入された光ファイバはフェルール9と突き合わせ接続される。フェルール9には、図示していないが、光ファイバに入射される光(あるいは光ファイバから出射される光)を伝搬するコアが形成されている。
【0022】
本体部6aには、発光素子が出射する光を通すための送信側貫通孔10、および受光素子に入射する光を通すための受信側貫通孔11が設けられる。送信側貫通孔10は、光ファイバ接続部7のフェルール9と対向する位置(図1では右側の位置)に形成され、受信側貫通孔11は、フェルール9の光軸に対して90度ずれた位置(図1では上側の位置)に形成される。
【0023】
光モジュール1では、発光素子が発光する光と、受光素子が受光する光とは、波長が異なるように設定されている。例えば、発光素子が発光する光の波長は1.3μm、受光素子が受光する光は1.49μmに設定される。
【0024】
本体部6aの内部には、フェルール9の光軸に対して45度傾斜したフィルタ12が設けられる。このフィルタ12は、発光素子が発光する光の波長(例えば1.3μm)を透過し、受光素子が受光する光の波長(例えば1.49μm)を反射する。つまり、光モジュール1では、発光素子から出射された光は、送信側貫通孔10を通り、フィルタ12を透過し、フェルール9を介して光ファイバへ出射する。また、光ファイバから入射された光は、フェルール9を介してフィルタ12に入射し、フィルタ12にて反射されて光路が90度変換され、受信側貫通孔11を通って発光素子に入射する。
【0025】
フィルタ12では、光ファイバから出射された光のうち一部が反射されずに透過してしまうが、このフィルタ12を透過した光が送信側光素子モジュール2側に入射すると発光素子の動作が不安定となる。これを防止するために、送信側貫通孔10には、フィルタ12を透過した光を遮断するためのアイソレータ19が設けられる。
【0026】
また、受信側貫通孔11の出口側(図1では上側)には、フィルタ12で反射された光を集光して受光素子に入射させるための受信側レンズ13が設けられる。
【0027】
送信側アダプタ部6bは、送信側光素子モジュール2を固定する内筒14と、内筒14を固定する外筒15とからなる。
【0028】
内筒14の一端側には、送信側光素子モジュール2が、送信側モジュラーケース4の出射口を形成した一方の面側から挿入され固定される。内筒14の他端部には、発光素子から出射された光を集光するための送信側レンズ16が設けられる。
【0029】
外筒15の一端側には、内筒14の他端部が固定される。外筒15の他端は、送信側貫通孔10を設けた位置の本体部6aに、発光素子の光軸とフェルール9の光軸とを一致させた状態でYAGやCO2などのレーザ溶接により接合される。内筒14と外筒15とは軸方向にスライド可能となっており、発光素子からの光が効率よく光ファイバに入射するよう軸方向の位置を調整した後、溶接などにより固定される。
【0030】
受信側アダプタ部6cの一端側には、受信側光素子モジュール3が、受信側モジュラーケース5の入射口を形成した下面側から挿入され固定される。また、受信側アダプタ部6cの他端は、受信側貫通孔11を設けた位置の本体部6aに、受光素子とフェルール9とがフィルタ12を介して光学的に接続されるよう位置合わせをした状態でYAGやCO2などのレーザ溶接により接合される。
【0031】
本実施の形態に係る光モジュール1では、受信側モジュラーケース5と受信側アダプタ部6cとを電気的に絶縁するために、受信側モジュラーケース5と受信側アダプタ部6cとの間に絶縁性の樹脂からなる絶縁部材18を設ける。絶縁部材18に用いる絶縁性の樹脂としては、例えば、耐熱性に優れたPEI(ポリエーテルイミド)を用いるとよい。
【0032】
絶縁部材18は、受信側モジュラーケース5の側面と受信側アダプタ部6cの内壁面との間に介在する筒状部18aと、筒状部18aの一端部(図1では上側の端部)を拡径してなり、受信側モジュラーケース5のフランジ部5aと受信側アダプタ部6cの一端側の周縁との間に介在する拡径部18bとを有する。
【0033】
受信側モジュラーケース5と絶縁部材18、絶縁部材18と受信側アダプタ部6cは、熱硬化樹脂などの接着剤により接着固定される。
【0034】
受信側光素子モジュール3を本体部6aに取り付ける際は、まず、受信側光素子モジュール3を絶縁部材18に挿入して収容する。このとき、受信側モジュラーケース5のフランジ部5aと絶縁部材18の拡径部18bが干渉し、受信側モジュラーケース5と絶縁部材18は光軸方向(図1では上下方向)に位置決めされる。受信側モジュラーケース5と絶縁部材18とを接着剤で接着固定する。その後、受信側光素子モジュール3を収容した絶縁部材18を、受信側アダプタ部6cに挿入する。このとき、受信側アダプタ部6cの一端と絶縁部材18の拡径部18bが干渉し、受信側アダプタ部6cと絶縁部材18は光軸方向に位置決めされる。絶縁部材18と受信側アダプタ部6cとを接着剤で接着固定する。その後、受信側光素子モジュール3と絶縁部材18とを固定した受信側アダプタ部6cを、本体部6aに溶接により接合する。受信側アダプタ部6cを本体部6aに接合する際には、光ファイバ接続部7に接続した光ファイバから光を入射すると共に、受信側光素子モジュール3から出力される電流をモニターしながら位置合せを行い、受信側光素子モジュール3から出力される電流が最も大きくなる位置にて溶接接合を行うようにすればよい。
【0035】
本実施の形態の作用を説明する。
【0036】
本実施の形態に係る光モジュール1では、受信側モジュラーケース5と受信側アダプタ部6cとを電気的に絶縁するために、受信側モジュラーケース5と受信側アダプタ部6cとの間に、絶縁性の樹脂からなる絶縁部材18を設けており、その絶縁部材18は、受信側モジュラーケース5の側面と受信側アダプタ部6cの内壁面との間に介在する筒状部18aと、筒状部18aの一端部を拡径してなり、受信側モジュラーケース5のフランジ部5aと受信側アダプタ部6cの一端側の周縁との間に介在する拡径部18bとを有している。
【0037】
光モジュール1によれば、受信側光素子モジュール3を絶縁部材18に挿入し、その絶縁部材18を受信側アダプタ部6cに挿入し、その受信側アダプタ部6cを本体部6aに溶接接合するという簡易な作業で、受信側光素子モジュール3を本体部6aに取り付け、かつ、受信側モジュラーケース5と受信側アダプタ部6c(筐体6)とを絶縁することが可能となる。つまり、光モジュール1によれば、受信側光素子モジュール3を容易に筐体6に取り付けることが可能である。
【0038】
また、光モジュール1では、受信側モジュラーケース5のフランジ部5aと絶縁部材18の拡径部18bが干渉して、受信側モジュラーケース5と絶縁部材18は光軸方向に位置決めされるとともに、受信側アダプタ部6cの一端と絶縁部材18の拡径部18bが干渉し、受信側アダプタ部6cと絶縁部材18は光軸方向に位置決めされる。これにより、受信側モジュラーケース5を絶縁部材18に挿入して固定し、絶縁部材18を受信側アダプタ部6cに挿入して固定することで、受信側アダプタ部6cの本体部6aと接続される他端部から受信側モジュラーケース5内の光素子までの光軸方向の位置決めが行われる。よって、光軸方向の位置合せをしながら受信側モジュラーケース5を固定するという手間を省くことができ、光モジュール1を容易に製造することができる。
【0039】
また、光モジュール1では、受信側光素子モジュール3として、通常一般に市販されているCANパッケージの構造のものを用いることができ、従来のように受信側モジュラーケースに加工を施す必要がないので、製造が非常に容易である。
【0040】
さらに、光モジュール1では、受信側モジュラーケース5の側面と受信側アダプタ部6cの内壁面との間を絶縁部材18の筒状部18aにて絶縁し、受信側モジュラーケース5のフランジ部5aと受信側アダプタ部6cの一端側の周縁との間を拡径部18bにて絶縁しているため、受信側モジュラーケース5と受信側アダプタ部6c(筐体6)との間を十分に絶縁できる。
【0041】
さらにまた、光モジュール1では、絶縁部材18の拡径部18bの厚さを調整することにより、容易に受信側レンズ13と受信側光素子モジュール3(受光素子)との間隔を調整することが可能である。PDなどの受光素子は、LDなどの発光素子と比較して光軸方向の距離のトレランス(許容誤差)を大きくとることができるので、拡径部18bを所望の厚さに形成した絶縁部材18を用い、受信側光素子モジュール3を絶縁部材18に、絶縁部材18を受信側アダプタ部6cに挿入するだけで、受信側レンズ13との間隔を調整できる。
【0042】
また、上述の特許文献1では、リング状の絶縁部材の両側にリング状の金属部材を接着剤などで接合したリング部材を用い、このリング部材の一方の金属部材を筐体に溶接接合する構造であるが、この場合、溶接部分と、絶縁部材と金属部材の接合部分とが非常に近いため、溶接時の熱により接合部分がダメージを受け、絶縁部材と金属部材の接合が不十分となるおそれがあり、最悪の場合、絶縁部材と金属部材とが剥離してしまったり、絶縁部材による絶縁が不十分となってしまうおそれもある。これに対して本発明の光モジュール1では、受信側アダプタ部6cの一端に絶縁部材18を接着固定し、受信側アダプタ部6cの他端を本体部6aに溶接接合するため、溶接部分と絶縁部材18の接着部分との距離が離れており、溶接時の熱により絶縁部材18の接着部分がダメージを受けてしまうことがない。
【0043】
上記実施の形態では、送信側光素子モジュール2として、グランドピンを有さないものを用いたが、送信側光素子モジュール2としてグランドピンを有するものを用いる場合、受信側光素子モジュール3と同様に、送信側モジュラーケース4と送信側アダプタ部6bとの間に、絶縁性の樹脂からなる絶縁部材を設けるようにすればよい。この場合、絶縁部材は、送信側モジュラーケース4の側面と内筒14の内壁面との間に介在する筒状部と、送信側モジュラーケース4のフランジ部4aと内筒14の一端側の周縁との間に介在する拡径部とで形成すればよい。
【0044】
また、上記実施の形態では、送信側光素子モジュール2と受信側光素子モジュール3とを筐体に固定した光モジュール1について説明したが、TOSA(Transmitter Optical Sub−Assembly)やROSA(Receiver Optical Sub−Assembly)のような送信側光素子モジュール2又は受信側光素子モジュール3を筐体に固定した光モジュールにも本発明は適用可能である。この場合、光素子モジュール(送信側光素子モジュール又は受信側光素子モジュール)のモジュラーケース(送信側モジュラーケース又は受信側モジュラーケース)を、上述の光モジュール1と同様の絶縁部材に固定すると共に、その絶縁部材を、筐体の一部である中空筒状のアダプタ部に固定し、そのアダプタ部を、光ファイバを接続する光ファイバ接続部を有する筐体の本体部に接合するようにすればよい。
【符号の説明】
【0045】
1 光モジュール
2 送信側光素子モジュール
3 受信側光素子モジュール(光素子モジュール)
4 送信側モジュラーケース
5 受信側モジュラーケース(モジュラーケース)
6 筐体
6a 本体部
6b 送信側アダプタ部
6c 受信側アダプタ部(アダプタ部)
7 光ファイバ接続部
10 送信側貫通孔
11 受信側貫通孔(貫通孔)
12 フィルタ
18 絶縁部材
18a 筒状部
18b 拡径部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光素子と、前記光素子を収容し金属からなりフランジ部が形成されたモジュラーケースと、を有する光素子モジュールと、
金属からなり、光を通すための貫通孔が設けられた本体部と、前記光素子モジュールを前記本体部に固定するための中空筒状のアダプタ部と、を有する筐体と、
筒状部と、前記筒状部の一端部を拡径してなる拡径部と、を有する絶縁部材と、
を備え、
前記絶縁部材の一端部側に前記光素子モジュールを挿入し、前記モジュラーケースの前記フランジ部と前記絶縁部材の拡径部が干渉する位置にて、前記絶縁部材と前記モジュラーケースとを固定し、
前記アダプタ部の一端側に前記絶縁部材を挿入し、前記アダプタ部の一端と前記絶縁部材の拡径部が干渉する位置にて、前記絶縁部材と前記アダプタ部とを固定し、
前記アダプタ部の他端を前記本体部に固定した光モジュール。
【請求項2】
前記モジュラーケースと前記絶縁部材は接着剤により接着固定され、
前記絶縁部材と前記アダプタ部は接着剤により接着固定され、
前記アダプタ部と前記本体部とは溶接により接合される請求項1記載の光モジュール。
【請求項3】
前記光素子モジュールは接地用のグランドピンを有し、該グランドピンは前記モジュラーケースと電気的に接続されている請求項1又は2記載の光モジュール。
【請求項4】
発光素子を有する送信側光素子モジュールと、受光素子を有する受信側光素子モジュールとを、前記筐体に固定した光モジュールであって、
前記光素子モジュールは前記送信側光素子モジュール又は前記受信側光素子モジュールである請求項1記載の光モジュール。

【図1】
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【公開番号】特開2011−150082(P2011−150082A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−10232(P2010−10232)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)
【Fターム(参考)】