説明

光レセプタクルおよびこれを用いた光モジュール

【課題】光レセプタクルに挿入されるプラグに横方向荷重が加わっても光の挿入損失を低減することができる光レセプタクルおよび光モジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の光レセプタクル1は、光ファイバ12と、光ファイバ12を内孔内に保持するフェルール10と、フェルール10を内孔の一端側に保持し、長手方向にスリット21を有する円筒状の割スリーブ20とを備え、フェルール10の外周面13および外周面13に対応する割りスリーブ20の内周面23の周方向に、フェルール10および割スリーブ20を係合させる凹22凸11部を備えている。凹部22、凸部11によって光ファイバ12と光ファイバ51との光軸ずれを抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光通信用モジュール等に使用される光レセプタクルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、情報通信の高速化・大容量化に対応する光通信技術において、光素子と光ファイバとを光学的に結合させるために光レセプタクルが用いられている。光レセプタクルにおいて、光信号の伝達損失を低減することに注力されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、図6に示すように、中空筒状で、径方向に弾性伸縮しやすい割スリーブ120の内孔の一端(基端)に内蔵フェルール110を挿入し、割スリーブ120基端部外周に把持リング130を圧入した光レセプタクル101が開示されている。把持リング130は、割スリーブ120の基端側が径方向に拡大するのを拘束し、内蔵フェルール110が割スリーブ120から脱落するのを防止する。このため、内蔵フェルール110の長さを短くしても内蔵フェルール110が割スリーブ120から脱落しにくく、その分、光レセプタクル101へのプラグフェルール151の挿入長さを長くできるので、光ファイバ152の接続点における光の挿入損失を少なくできるとされている。
【特許文献1】特開平10−332988号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の光レセプタクル101では、プラグフェルール151が光レセプタクル101に挿入され、プラグフェルール151に横方向荷重が加わった際に、プラグフェルール151が挿入されている側の割スリーブ120の端部が支点、プラグフェルール151の先端が作用点となり、作用点付近で割スリーブ120が屈曲し易い。このため、当接するプラグフェルール151とフェルール110との光軸がずれて、光の挿入損失が生じるという問題を有していた。
【0005】
したがって、本発明は叙上に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、横方向荷重に対しても光の挿入損失を低減できる信頼性の高い光レセプタクルおよび光モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、光ファイバと、該光ファイバを内孔内に保持するフェルールと、該フェルールを内孔の一端側に保持し、長手方向にスリットを有する円筒状の割スリーブとを備え、前記フェルールの外周面および該外周面に対応する前記割りスリーブの内周面の周方向に、前記フェルールおよび前記割スリーブを係合させる凹凸部を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、前記凹凸部は前記フェルールの外周面および前記割スリーブの内周面の全周に設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、光ファイバと、該光ファイバを内孔内に保持するとともに外周面の周方向に第1凹部を有するフェルールと、該フェルールを内孔の一端側に保持するとともに前記第1凹部に対応する内周面の位置に第2凹部を有し、長手方向にスリットを有する円筒状の割スリーブと、前記フェルールの第1凹部および前記割スリーブの第2凹部に係合するリングとを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、前記リングは、軸方向にスリットを有することを特徴とする。
【0010】
また、前記いずれかに記載の光レセプタクルと、前記光ファイバと光結合するように配置された光素子と、該光素子を収容するとともに前記光レセプタクルが取り付けられた筐体と、を備える光モジュールであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、光ファイバと、この光ファイバを内孔内に保持するフェルールと、このフェルールを内孔の一端側に保持し、長手方向にスリットを有する円筒状の割スリーブとを備え、フェルールの外周面および外周面に対応する割りスリーブの内周面の周方向に、フェルールおよび割スリーブを係合させる凹凸部を設けたことにより、フェルールと割スリーブとが、軸方向にずれ難くなるために、割スリーブの屈曲が抑制される。
【0012】
したがって、本発明によれば、横方向から荷重がかかっても、光の挿入損失を低減することができる信頼性の高い光レセプタクルおよび光モジュールを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る光レセプタクルおよび光モジュールに関して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、本発明を例示するものであって、限定するものではない。なお、各図において、共通する部材については同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0014】
(実施の形態1)
本発明に係る実施の形態1の光レセプタクル1は、図1に示すように、光ファイバ12を内孔内に保持するフェルール10と、フェルール10を内孔の一端20b側に保持し、長手方向にスリット21を有する円筒状の割スリーブ20とを備える。フェルール10の先端部の外周面13周方向には凸部11が設けられ、この外周面13に接触する割スリーブ20の内周面23の対応する位置には凹部22が設けられ、これら凸部11および凹部22を嵌合させてフェルール10の先端部が割スリーブ20の後端部に差し込まれている。また、割スリーブ20には、先端部からプラグフェルール51が固定されたプラグ50が挿入される貫通孔(内孔)が設けられている。そして、フェルール10に保持される光ファイバ12の先端と、プラグ50の光ファイバ52の先端とが同軸状に突き合わされて光ファイバ12と光ファイバ52とが光学的に接続される。
【0015】
ここで、割スリーブ20は、一端(先端)20aから他端(後端)20bにかけて光コネクタプラグ50のプラグフェルール51の外径とほぼ同じ内径の貫通孔を有するとともに、筒壁の一端20aから他端20bまでスリット21が形成された筒体である。他端20b近傍の貫通孔の内周面23には周方向に凹部22が形成されている。
【0016】
割スリーブ20を構成する材料としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素および窒化アルミニウムなどの単体もしくはこれらを主成分として含むセラミックス、結晶化ガラスなどのガラスセラミックス、燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレスなどの金属、エポキシや液晶ポリマなどのプラスチックスなどが挙げられ、中でも対候性や靭性に優れたジルコニア系セラミックス(ジルコニアを主成分とするセラミックス)が好適である。ジルコニア系セラミックスの中でも、とりわけ、酸化ジルコニウム(ZrO)を主成分とし、Y、CaO、MgO、CeO、Dyなどからなる群より選択される少なくとも一種を安定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミックス(正方晶の結晶が主体)が、耐摩耗性および弾性変形性の観点からより好ましい材料として挙げられる。
【0017】
次に、フェルール10は、光コネクタプラグ50のプラグフェルール51の外径とほぼ同じ径の外径を有する円筒体で形成されている。このフェルール10の外周面13の周方向であって、フェルール10を割スリーブ20に挿着したときに割スリーブ20の凹部22が来る位置に凸部11が形成されている。
【0018】
フェルール10を構成する材料としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素および窒化アルミニウムなどの単体もしくはこれらを主成分として含むセラミックス、結晶化ガラスなどのガラスセラミックス、燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレスなどの金属、エポキシや液晶ポリマなどのプラスチックスなどが挙げられ、中でも対候性や靭性に優れたジルコニア系セラミックス(ジルコニアを主成分とするセラミックス)が好適である。ジルコニア系セラミックスの中でも、とりわけ、酸化ジルコニウム(ZrO)を主成分とし、Y、CaO、MgO、CeO、Dyなどからなる群より選択される少なくとも一種を安定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミックス(正方晶の結晶が主体)が、耐摩耗性および弾性変形性の観点からより好ましい材料として挙げられる。
【0019】
割スリーブ20の後端部から突出したフェルール10の後端部は、ホルダ40の貫通孔42に挿着される。ここでホルダ40は、例えば、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの金属から成る。また、スリーブケース30の一端を圧入するための凹部状の挿入部41が形成されるとともに、挿入部41の略中央部に挿入部41から後端面に貫通する貫通孔42が形成されている。ホルダ40の貫通孔42には、上述のように、フェルール10の後端部が挿入されるとともに、割スリーブ20の他端20bの端面とホルダ40の挿入部41の底面とが当接されている。
【0020】
また、図1に示すように、ホルダ40の挿入部41にはスリーブケース30が、例えば圧入により固定される。
【0021】
スリーブケース30は、割スリーブ20を収容するための略円筒形状の筒状部材であり、プラグ50のプラグフェルール51が挿入される開口部30aと、ホルダ40に固定するための固定部30bとを有する。スリーブケース30における割スリーブ20を収容するための空間の径は、割スリーブ20の外径より若干(例えば200μm)大きく形成され、開口部30aにおいて割スリーブ20の外径より小さく形成されている。また、開口部30aは、プラグ50の挿入時に該プラグ50を案内するための部位であり、奥側に向けてテーパ状に形成されている。開口部30aにおける開口端径はプラグフェルール51の外径より若干(例えば0.2mm)大きく形成されている。接合部30bにおいて、上述したように、ホルダ40に圧入等により固定される。
【0022】
上述のようにホルダ40にスリーブケース30を挿入することによって、割スリーブ20は、スリーブケース30の内部に格納される。このとき、スリーブケース30の中心軸と割スリーブ20の中心軸とが一致していることが好ましい。スリーブケース30における割スリーブ20を収容するための空間と開口部30aを介した外部とは連通しており、ホルダ40とスリーブケース30と割スリーブ20とフェルール10とを組み付けた際、スリーブケース30の開口部30aと割スリーブ20とにより、プラグフェルール51が収容される空間が形成される。
【0023】
スリーブケース30を構成する材料としては、合成樹脂(熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂等)、金属(ステンレス、銅、鉄およびニッケル等)、セラミックス(酸化アルミニウム(アルミナ)および酸化ジルコニウム(ジルコニア)等)、ガラス(石英等)等が挙げられる。この中でもホルダ40との固定を考慮し、熱膨張係数を合わせて信頼性を高めるため、ホルダ40と同様の材料、例えばステンレスを用いるのが好ましい。
【0024】
ここで、図2を用いて、本発明および従来例の光レセプタクルのプラグフェルール51,151を挿入した後にプラグフェルール51,151に横荷重が加わった場合の挙動を説明する。
【0025】
図2(a)は本発明の光レセプタクルにプラグフェルール51を挿入した後にプラグフェルール51に横荷重が加わった状態を示す模式図であり、図2(b)は従来例の光レセプタクルにプラグフェルール151を挿入した後にプラグフェルール151に横荷重をかけた状態を示す模式図である。
【0026】
フェルール10とプラグフェルール51とが割スリーブ20の内周面23で把持されて、先端面同士が当接され、光ファイバ12と光ファイバ52とが光結合している。図2(b)の従来例では、プラグフェルール151に図中矢印で示すような下方向への横荷重がかかったときに、割スリーブ120が屈曲するように変形するとともに、割スリーブ20の上面120Uは軸方向に左方向へずれるように動き、上面120Uに対して割スリーブ20の軸中心を挟んだ下面120Lは軸方向に右にずれるように動く。それに対し。本発明の図2(a)の例では、同様にプラグフェルール51に図中矢印で示すような下方向への横荷重がかかったときに、凹部22と凸部11が係合されているために、割スリーブ20の上面20Uおよび下面20Lの軸方向の動きが規制され、これによって割スリーブ20が屈曲するような変形が抑制されることになる。
【0027】
このように、本発明の光レセプタクル1では、フェルール10の外周面13の周方向および外周面13に対応する割りスリーブ20の内周面23に、フェルール10および割スリーブ20を係合させる凹凸部を設けたことにより、割スリーブ20の変形が、抑制されるために、光ファイバ12の光軸とプラグフェルール51の光ファイバ52の光軸とのずれ量が少なくなるとともに、割スリーブ20の径方向への変形(拡張)も抑制される。
【0028】
したがって、本発明の光レセプタクル1によれば、プラグ50側に横方向から荷重がかかっても、光の挿入損失を低減することができる光レセプタクル1および光モジュール3を提供することができる。
【0029】
ここで、本発明の割スリーブ20の内周面23の凹部22の加工方法について説明する。例えば、割スリーブ20がセラミックス製であれば、スリット21の加工前に、円柱状の砥石に電着にてダイヤモンド砥粒を塗布させた所謂電着ツールを割スリーブの貫通孔内に挿入し、割スリーブ20の内周面に接触させながら回転させることで、凹部22を形成することができる。また、割スリーブ20が金属製であれば、同じくスリット21加工前に旋盤にて旋削することで凹部22を形成することができる。
【0030】
また、本発明のフェルール10の外周面13に形成される凸部11は、フェルール10の外周面13を旋削することで形成することができる。
【0031】
(実施の形態2)
本発明に係る実施の形態2の光レセプタクル1は、図3に示す様に、光ファイバ12を内孔内に保持するフェルール10と、フェルール10を内孔の一端側に保持し、長手方向にスリット21を有する円筒状の割スリーブ20とを備える。フェルール10の先端部の外周面の周方向には凹部14が設けられ、この外周面に接触する割スリーブ20の内周面23の対応する位置には凸部24が設けられ、これら凹部14および凸部24を嵌合させてフェルール10の先端部が割スリーブ20の後端部に差し込まれている。また、割スリーブ20には、先端部からプラグフェルール51が固定されたプラグ50が挿入される貫通孔が設けられている。そして、フェルール10に保持される光ファイバ12の先端と、プラグ50の光ファイバ52の先端とが同軸状に突き合わされて光学的に接続される。
【0032】
実施の形態2は実施の形態1に比べて、フェルール10の外周面の凸部11の代わりに凹部14が形成され、割スリーブ20の内周面23の凹部22の代わりに凸部24が形成され、凹凸の位置関係が逆になっていることが異なるほかは同一である。
【0033】
ここで、割スリーブ20の内周面23の凸部24は、割スリーブ20のスリット21の加工前に、割スリーブ20の両端から旋削することで凸部24を形成することができる。
【0034】
また、フェルール10の外周面の凹部14は、フェルール10の外周面を旋削することで形成することができる。
【0035】
(実施の形態3)
本発明に係る実施の形態3の光レセプタクル1は、図4(a)に示す様に、光ファイバ12を内孔内に保持するとともに外周面13の周方向に第1凹部15を有するフェルール10と、フェルール10を内孔(貫通孔)の一端20b側に保持するとともに第1凹部15に対応する内周面23の位置に第2凹部25を有し、長手方向にスリット21を有する円筒状の割スリーブ20と、フェルール10の第1凹部15および割スリーブ20の第2凹部25に係合するリング45とを備えている。また、割スリーブ20には、先端部からプラグフェルール51が固定されたプラグ50が挿入される貫通孔が設けられている。そして、フェルール10に保持される光ファイバ12の先端と、プラグ50の光ファイバ52の先端とが同軸状に突き合わされて光ファイバ12と光ファイバ52とが光学的に接続される。
【0036】
実施の形態3は実施の形態1および2に比べて、フェルール10の外周面13および割スリーブ20の内周面23双方にそれぞれ第1凹部15および第2凹部25が設けられ、リング45が第1凹部15および第2凹部25を繋ぐように第1凹部15および第2凹部25に嵌入されていることが異なる他は同一である。
【0037】
リング45には、図4(b)に示すように軸方向に1本のスリット46を設けておくのが好ましく、フェルール10の外周面13に挿着しやすくなる。または、図4(c)に示すように軸方向に2本のスリット47を設けた構成、すなわち、半円部を2つ組み合わせて一つのリング45とした構成にするのが好ましく、リング45をフェルール10の外周面13に挿着し易くなる。そして、リング45を挿着したフェルール10を割スリーブ20の一端20b開口に挿入して組み立てる。
【0038】
なお、本発明の実施の形態1〜3のいずれにおいても、凹部および凸部の断面形状が矩形で図示されているが、これに限ることなく、三角形状、半円形状等いかなる断面形状であっても、本発明の効果を奏することができる。断面形状によって、割スリーブ20への挿入をスムースなものにできる。
【0039】
次に、図5は、本発明に係る光レセプタクル1を備えた光モジュール3の断面図である。この光モジュール3は、光レセプタクル1および光素子ユニット60を備えている。光素子ユニット60は、光素子61と、レンズ62と、筐体63とを備える。
【0040】
光素子61は、フェルール10に挿入された光ファイバ12に向けて光を出射するための発光素子、または、光ファイバ12を介して導出された光を受光するための受光素子である。発光素子としては、半導体レーザやLED(発光ダイオード)等が挙げられ、受光素子としては、受信用のPD(フォトダイオード)等が挙げられる。
【0041】
レンズ62は、光素子61が発光素子の場合は該発光素子から出射された光を集光して光ファイバ12に導入する機能を担い、光素子61が受光素子の場合は光ファイバ12から出射された光を集光して該受光素子に導入する機能を担う部材である。
【0042】
筐体63は、光素子61およびレンズ62を収容するための部材であり、光レセプタクル1に例えば溶接により接合される。筐体63を構成する材料としては、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの溶接可能なものが挙げられ、中でも耐腐食性や溶接性の観点からステンレスが好適である。
【0043】
以上のように構成された光モジュール3では、光ファイバ12と、この光ファイバ12を内孔内に保持するフェルール10と、このフェルール10を内孔の一端側20bに保持し、長手方向にスリット21を有する円筒状の割スリーブ20とを備え、フェルール10の外周面13および外周面13に対応する割りスリーブ20の内周面23の周方向に、フェルール10および割スリーブ20を係合させる凹凸部11,22,14,24,15,25を設けたことにより、フェルール10と割スリーブ20とが、軸方向にずれ難くなるために、割スリーブ20の屈曲が抑制される。
【0044】
したがって、本発明によれば、横方向から荷重がかかっても、光の挿入損失を低減することができる信頼性の高い光モジュール3を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態1に係る光レセプタクルの一例を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の光レセプタクルにプラグフェルールを挿入した後にプラグフェルールに横荷重が加わった状態を表す模式図であり、(b)は従来例の場合のプラグフェルールに横荷重が加わった状態を示す模式図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る光レセプタクルの一例を示す断面図である。
【図4】(a)は本発明の実施形態3に係る光レセプタクルの一例を示す断面図、(b)および(c)はリングの実施形態の一例を示す正面図である。
【図5】図1に示す光レセプタクルを採用した光モジュールの実施の形態の一例を示す断面図である。
【図6】従来の光レセプタクルの例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1:光レセプタクル、
3:光モジュール、
10:フェルール、
11:凸部、
12:光ファイバ、
13:外周面、
14:凹部、
15:第1凹部、
20:割スリーブ、
21:スリット、
22:凹部、
23:内周面、
24:凸部、
25:第2凹部、
30:スリーブケース、
40:ホルダ、
50:プラグ、
51:フェルール、
52:光ファイバ、
60:光素子ユニット、
61:光素子、
62:レンズ、
63:筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバと、該光ファイバを内孔内に保持するフェルールと、該フェルールを内孔の一端側に保持し、長手方向にスリットを有する円筒状の割スリーブとを備え、
前記フェルールの外周面および該外周面に対応する前記割りスリーブの内周面の周方向に、前記フェルールおよび前記割スリーブを係合させる凹凸部を設けたことを特徴とする光レセプタクル。
【請求項2】
前記凹凸部は前記フェルールの外周面および前記割スリーブの内周面の全周に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
【請求項3】
光ファイバと、
該光ファイバを内孔内に保持するとともに外周面の周方向に第1凹部を有するフェルールと、
該フェルールを内孔の一端側に保持するとともに前記第1凹部に対応する内周面の位置に第2凹部を有し、長手方向にスリットを有する円筒状の割スリーブと、
前記フェルールの第1凹部および前記割スリーブの第2凹部に係合するリングとを備えたことを特徴とする光レセプタクル。
【請求項4】
前記リングは、軸方向にスリットを有することを特徴とする請求項3に記載の光レセプタクル。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の光レセプタクルと、
前記光ファイバと光結合するように配置された光素子と、
該光素子を収容するとともに前記光レセプタクルが取り付けられた筐体と、
を備える光モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−79027(P2010−79027A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−248358(P2008−248358)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】