説明

光増幅装置

【課題】駆動電流や光出力が経時的に変動するのを抑制することの可能な光増幅装置を提供する。
【解決手段】ステム10上の光増幅素子20は、透過型SOAと称されるものであり、入射側端面20Aに入射した短波長の光を増幅して、入射した光よりも大きな輝度の光を射出側端面20Bから発するようになっている。光増幅素子20の入射側端面20Aおよび射出側端面20Bは共に、その表面に反射防止膜(図示せず)を有している。光増幅素子20は、ステム10およびキャップ30によって封止されており、かつキャップ30のうち入射側端面20Aおよび射出側端面20Bのとの対向部分にそれぞれ光透過窓32が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光増幅素子を内蔵した光増幅装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体レーザの分野では、短波長において、チタンサファイアレーザを代表とする固体レーザが主として用いられている。しかし、固体レーザは、高価で大型であることから、固体レーザに代わる、安価で小型の半導体レーザの実用化が期待されている。短波長の半導体レーザが実用化されれば、その半導体レーザを、高密度光ディスク(Blu−rayディスク)の次世代にあたる体積型光ディスクの光源として用いることができる。さらに、その半導体レーザを他の波長帯の半導体レーザとセットにすることで可視光域の全波長帯をカバーした手軽な光源を実現することができ、医療やバイオイメージング等の分野で要求されるあらゆる光源を提供することができることにもなる。
【0003】
しかし、短波長の半導体レーザでは、固体レーザのような高出力を得ることが容易ではない。そのため、高出力を得るために、例えば、光増幅素子を用いたり、外部共振器を用いたりすることが考えられる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−015833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、短波長の半導体レーザを高出力化すると、駆動電流や光出力が経時的に変動するという問題があった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、駆動電流や光出力が経時的に変動するのを抑制することの可能な光増幅装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による光増幅装置は、光素子を備えると共に、光素子を支持する支持基板と、光素子と電気的に接続された接続端子とを有する台座部を備えている。この光素子は、第1端面および第2端面を有しており、第1端面および第2端面のうち少なくとも第2端面から光を発するようになっている。この光素子は、第1端面に入射した光を増幅して、入射した光よりも大きな輝度の光を第1端面および第2端面のうち少なくとも第2端面から発する光増幅素子である。この光素子は、ウルツ鉱型半導体結晶を含んで構成されている。この光装置は、さらに、第1端面および第2端面との対向部分にそれぞれ光透過窓を有すると共に光素子を封止する封止部を備えている。
【0008】
本発明による光増幅装置では、光素子が封止部によって封止されており、かつ封止部のうち第1端面および第2端面との対向部分にそれぞれ光透過窓が設けられている。これにより、光素子への光照射や、光素子からの光射出を阻害することなく、光素子を封止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光増幅装置によれば、光素子への光照射や、光素子からの光射出を阻害することなく、光素子を封止することができるようにした。これにより、外部雰囲気中に含まれる微量のSi有機物ガスがレーザ光と反応して第1端面や第2端面に堆積物が生成されるのを抑制することができる。その結果、駆動電流や光出力が経時的に変動するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による第1の実施の形態に係る光増幅装置の縦方向の断面図である。
【図2】図1の光増幅装置の横方向の断面図である。
【図3】図1の光増幅素子の一例を表す断面図である。
【図4】図1の光増幅素子の他の例を表す断面図である。
【図5】図1の光増幅素子のその他の例を表す断面図である。
【図6】図1の光増幅装置を発光装置の光路上に組み込んだ様子を表す概略図である。
【図7】光増幅素子を封止したときと、封止しなかったときとにおける輝度劣化の経時変化を表す特性図である。
【図8】図1の光増幅装置の一変形例を表す断面図である。
【図9】図1の光増幅装置の他の変形例を表す断面図である。
【図10】本発明による第2の実施の形態に係る発光装置の縦方向の断面図である。
【図11】図10の発光装置に外部共振器を取り付けた様子を表す概略図である。
【図12】一実施例に係る光増幅装置の光出力スペクトル図である。
【図13】一実施例に係る光増幅装置の出力と入力パワーとの関係図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態(光増幅装置、図1〜図9)
2.第2の実施の形態(発光装置、図10、図11)
3.実施例(光増幅装置、図12、図13)
【0012】
<第1の実施の形態>
(光増幅装置1の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光増幅装置1の縦方向の断面構成の一例を表したものである。図2は図1の光増幅装置1の横方向の断面構成の一例を表したものである。なお、図1,図2は、模式的に表したものであり、実際の寸法,形状とは異なっている。
【0013】
本実施の形態の光増幅装置1は、例えば、ステム10、光増幅素子20、およびキャップ30を備えている。なお、ステム10は、本発明の「台座部」の一具体例に相当する。また、光増幅素子20は、本発明の「光素子」の一具体例に相当する。キャップ30は、本発明の「封止部」の一具体例に相当する。
【0014】
ステム10は、キャップ30と共に、光増幅装置1のパッケージを構成するものであり、例えば、光増幅素子20を支持する支持基板11と、複数の接続端子12とを有している。支持基板11は、例えば、図2に示したように方形状となっており、支持基板11の上面11Aは、キャップ30を載置(固定)することの可能な程度の大きさとなっている。複数の接続端子12は、支持基板11を貫通しており、例えば、上面11Aとは反対側に長く突出しており、かつ上面11A側に短く突出している。複数の接続端子12のうち上面11Aとは反対側に長く突出している部分が、例えば光源用の基板などに嵌め込まれる部分に相当する。一方、複数の接続端子12のうち上面11A側に短く突出している部分が、ワイヤ(図示せず)などを介して光増幅素子20と電気的に接続される部分に相当する。複数の接続端子12は、支持基板11に設けられた絶縁部材(図示せず)よって支持されている。複数の接続端子12と支持基板11とは、上記の絶縁部材によって互いに絶縁分離されている。さらに、個々の接続端子12についても、上記の絶縁部材によって互いに絶縁分離されている。
【0015】
光増幅素子20は、支持基板11の上面11Aに実装されたものである。光増幅素子20は、例えば、サブマウント21上に配置された状態で、上面11Aに実装されている。なお、図示しないが、光増幅素子20が、直接、支持基板11に接して設けられていてもよい。光増幅素子20は、一般に、透過型SOA(Semiconductor Optical Amplifier)と称されるものである。この光増幅素子20は、入射側端面20A(第1端面)および射出側端面20B(第2端面)を有しており、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bのうち射出側端面20Bから光を発する素子である。この光増幅素子20から発せられる光(誘導放出光)の中心波長(波長λ1)は、例えば、300nm以上600nm以下であり、好ましくは360nm以上550nm以下であり、さらに好ましくは360nm以上430nm以下である。さらに、この光増幅素子20は、入射側端面20Aに入射した光を増幅して、入射した光よりも大きな輝度の光を射出側端面20Bから発するようになっている。
【0016】
この光増幅素子20は、例えば、図3(A),(B)に示したように、基板120上に、バッファ層121、下部クラッド層122、下部ガイド層123、活性層124、上部ガイド層125、上部クラッド層126およびコンタクト層127を基板10側からこの順に含む半導体層を備えたものである。この光増幅素子20は、例えば、さらに、上部クラッド層126内に電子障壁層128を含んでいる。なお、この光増幅素子20において、上記した層以外の層がさらに設けられていてもよく、また、上記した層の一部(例えば、バッファ層121、電子障壁層128など)が省略されていてもよい。
【0017】
基板120は、例えばGaNなどのウルツ鉱型結晶構造を有するIII−V族窒化物半導体からなる。ここで、「III−V族窒化物半導体」とは、短周期型周期率表における3B族元素群のうちの少なくとも1種と、短周期型周期率表における5B族元素のうちの少なくともNとを含むものを指している。III−V族窒化物半導体としては、例えば、GaとNとを含んだ窒化ガリウム系化合物が挙げられる。窒化ガリウム系化合物には、例えば、GaN、AlGaN、AlGaInNなどが含まれる。III−V族窒化物半導体には、必要に応じてSi、O、C、Ge、Zn、Cdなどのn型不純物、または、Mg、Znなどのp型不純物がドープされている。
【0018】
基板120上の半導体層は、例えば、基板120と同様に、III−V族窒化物半導体(例えば、AlGaInN)を含んで構成されている。バッファ層121は、例えば、n型GaNにより構成されている。下部クラッド層122は、例えば、n型AlGaNにより構成されている。下部ガイド層123は、例えば、ノンドープGaInNにより構成されている。活性層124は、例えば、組成比の互いに異なるGaInNによりそれぞれ形成された井戸層および障壁層を交互に積層してなる多重量子井戸により構成されている。活性層124の障壁層には、例えば、1×1016〜5×1019cm-3程度のn型不純物がドープされている。この場合、活性層124の障壁層によって、量子井戸に加わる、ピエゾによる量子シュタルク効果を抑制することができる。
【0019】
上部ガイド層125は、例えば、ノンドープGaInNにより構成されている。上部クラッド層126においては、電子障壁層128との関係で活性層124側の層が、例えば、ノンドープGaInNにより構成されている。一方、上部ガイド層125において、電子障壁層128との関係でコンタクト層127側の層が、例えば、MgドープGaN/AlGaN超格子により構成されている。コンタクト層127は、例えば、MgドープGaNにより構成されている。電子障壁層128は、例えば、MgドープAlGaNにより構成されている。
【0020】
ここで、下部ガイド層123および上部ガイド層125は、例えば、通信用などの低出力タイプにおいて一般的に適用される厚さよりも厚くなっていてもよい。この場合、積層方向(垂直方向)の光閉じ込めが若干弱くなるので、垂直方向のビーム放射半値角θ⊥は大きめ(例えば25度以下)になる。垂直方向の光閉じ込めの度合いによって、垂直方向の横モードが2次以上の高次モードとなる場合もある。ただし、その場合であっても、本実施の形態では、横方向の横モードについては、少なくともリッジ部129によって十分に光閉じ込めがなされており、単一モードとなる。
【0021】
基板120上の半導体層の上部、具体的には、上部クラッド層126の上部およびコンタクト層127には、帯状のリッジ部129が形成されている。リッジ部129は、基板120上の半導体層のうち、リッジ部129の両脇の部分と共に、光導波路を構成しており、横方向(共振器方向と直交する方向)の屈折率差を利用して横方向の光閉じ込めを行うと共に、基板120上の半導体層へ注入される電流を狭窄するものである。活性層124のうち上述の光導波路の直下の部分が、電流注入領域に対応しており、この電流注入領域が発光領域124Aとなる。
【0022】
リッジ部129の両側面および周辺の表面には、絶縁膜130が形成されている。絶縁膜130は、酸化物または窒化物などの絶縁材料からなり、例えば、SiO2およびSiを上部クラッド層126側から順に積層して構成されている。絶縁膜130は、基本的には光増幅素子20を保護するものであるが、必要に応じて、絶縁膜130に高次モードを抑制する役割が付与される。ここで、横方向の有効屈折率差Δnが、例えば、5×10-3以上1×10-2以下となるように、絶縁膜130の材料が選択されている場合は、絶縁膜130は高次モードを抑制する機能を有しているといえる。
【0023】
リッジ部129は、半導体層の積層方向から見たときに直線状となっている。リッジ部129は、例えば、ウルツ鉱型結晶のm軸またはc軸(図示せず)と平行な方向に延在している。なお、リッジ部129は、例えば、ウルツ鉱型結晶のm軸またはc軸と、0度より大きく45度以下の範囲内の角度で交差する方向に延在していてもよい。その場合に、リッジ部129は、ウルツ鉱型結晶のm軸またはc軸と、0度より大きく10度以下の範囲内の角度で交差する方向に延在していることが好ましい。
【0024】
リッジ部129の長さ(デバイス長)は、例えば、300μm以上10mm以下の範囲内となっており、例えば、3mmとなっている。リッジ部129の幅は、例えば、図3(A)に示したように、入射側端面20A付近で狭く、入射側端面20Aから射出側端面20Bに向かうにつれて広くなっている。つまり、リッジ部129は、この場合に、いわゆるフレア構造となっている。なお、リッジ部129は、例えば、図3(A)に示したように、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bと直交する方向に必ず延在している必要はなく、例えば、図4に示したように、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bと斜めに交差する方向に延在していてもよい。また、リッジ部129の幅は、例えば、図5に示したように、縦方向(共振器方向)の中央部で狭く、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bの双方の端面付近で中央部よりも広くなっていてもよい。
【0025】
リッジ部129の入射側端面20A側の幅W1は、リッジ部129の射出側端面20B側の幅W2よりも狭くなっている。幅W1は、例えば、2μm以下となっており、例えば、デバイス長が3mmとなっているときに1.4μm程度となっている。幅W2は、例えば、1000μm以下となっており、好ましくは10μm以下となっており、例えば、デバイス長が3mmとなっているときに5μm程度となっている。
【0026】
基板120上の半導体層には、リッジ部129をリッジ部129の延在方向から挟み込む一対の入射側端面20Aおよび射出側端面20Bが形成されている。これら入射側端面20Aおよび射出側端面20Bは、製造過程においてウェハ(図示せず)を切断することによって形成されたものであり、例えばへき開によって形成されたへき開面である。入射側端面20Aおよび射出側端面20Bによって積層面内方向に共振器が構成されている。
【0027】
入射側端面20Aは、後述の発光装置2から出力された光が入射する面であり、その表面には、反射防止膜133が形成されている。一方、射出側端面20Bは、レーザ光を射出する面であり、その表面には、反射防止膜134が形成されている。反射防止膜133,134は、酸化物または窒化物からなる1または複数の膜を積層して構成されている。反射防止膜133,134は、例えば、Al23、SiO2、またはAlNなどからなる一層構造となっている。また、反射防止膜133,134は、例えば、TiO2/Al23、ZrO2/SiO2、またはTa23/SiO2などからなる二層構造となっている。これにより、反射防止膜133,134は、後述の発光装置2から出力された光や、光増幅素子20のから出力された光が垂直に入射したときに、その光を例えば10-3(0.1%)以下の反射率で透過するようになっている。
【0028】
リッジ部129の上面(コンタクト層127の表面)には上部電極131が設けられている。この上部電極131は、例えばTi、Pt、Auをこの順に積層して構成されており、コンタクト層127と電気的に接続されている。一方、基板120の裏面には下部電極132が設けられている。この下部電極132は、例えばAuとGeとの合金,NiおよびAuを基板120側から順に積層して構成されており、基板120と電気的に接続されている。
【0029】
ところで、光増幅素子20の上面であるコンタクト層127の表面、および光増幅素子20の下面である基板120の裏面は、例えば、ウルツ鉱型結晶のc面となっており、このときに、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bは、ウルツ鉱型結晶のm面となっている。また、光増幅素子20の上面および下面は、例えば、ウルツ鉱型結晶のm面またはa面となっており、このときに、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bは、ウルツ鉱型結晶のc面となっている。
【0030】
ここで、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bが、ウルツ鉱型結晶のm面となっている場合に、リッジ部129がウルツ鉱型結晶のm軸と交差する方向に延在しているときは、リッジ部129は、例えば、図4に示したように、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bと斜めに交差する方向に延在していることになる。同様に、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bが、ウルツ鉱型結晶のc面となっている場合に、リッジ部129がウルツ鉱型結晶のc軸と交差する方向に延在しているときは、リッジ部129は、例えば、図4に示したように、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bと斜めに交差する方向に延在していることになる。
【0031】
光増幅素子20は、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bの法線と平行な光軸AX1が上面11Aと平行となるように配置されており、上面11Aと平行な方向に光を出力するようになっている。光増幅素子20は、図2に示したように、光軸AX1が後述の光透過窓32の法線AX2と角度θ(0°<θ≦45°)で交差するように配置されていることが好ましい。言い換えると、光増幅素子20は、入射側端面20Aと光透過窓32とが正対しない向きに入射側端面20Aを向けて配置されていることが好ましい。入射側端面20Aに入射した光が図示しない光源に戻る、いわゆる戻り光の発生をなくすることができるからである。ただし、戻り光の発生が問題とならない場合には、光増幅素子20が、図示しないが、光軸AX1が法線AX2と平行となるように配置されていてもよい。
【0032】
キャップ30は、光増幅素子20を封止するものである。キャップ30は、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bとの対向部分にそれぞれ開口31Aが設けられた筒部31を有している。筒部31の下端が上面11Aに固定されており、筒部31の内部空間31Bに光増幅素子20が位置している。内部空間31Bには、例えば、Si有機化合物ガスの蒸気圧の極めて低い気体が充填されている。
【0033】
キャップ30は、筒部31の側面に設けられた2つの開口31Aを塞ぐようにして配置された光透過窓32を有している。光透過窓32は、例えば、図1、図2に示したように、筒部31の内部空間31B内に配置されており、光増幅素子20の入射側端面20Aに入射する光や、光増幅素子20の射出側端面20Bから出力された光を透過する機能を有している。光透過窓32は、例えば、図示しないが、表面に、光増幅素子20に形成された反射防止膜133,134と同様の機能を有する反射防止膜の形成された透明部材を含んで構成されている。
【0034】
本実施の形態の光増幅装置1は、例えば、図6に示したように、発光装置2から出力された短波長(430nm以下)の光Lの光軸上に配置される。具体的には、キャップ30に設けられた2つの光透過窓32が発光装置2の光軸上に配置されると共に、2つの光透過窓32のうち光増幅素子20の入射側端面20A側の光透過窓32が発光装置2側に向けられる。さらに、入射側端面20A側の光透過窓32の法線AX2(図6には示さず)が発光装置2から出力された光Lの光軸と平行となるように、光増幅装置1が配置される。
【0035】
発光装置2の光軸上には、例えば、3つのレンズ3,4,5が配置される。レンズ3は、発光装置2から出力されたレーザ光Lを平行光化するものである。レンズ4は、レンズ3で平行光化された光を集光して入射側端面20Aに導くものである。レンズ5は、光増幅装置1で増幅され、射出側端面20Bから出力された光を平行光化するものである。なお、レンズ5は、用途によっては省略することが可能である。
【0036】
レンズ4,5は、例えば、射出側端面20Bの法線(光軸AX1)に対して、以下の式で決まる角度θで交差する方向にレンズ4,5の光軸が向くように、配置される。
sinθ=sinα×(n1/n2
【0037】
ここで、αは、射出側端面20Bの法線(光軸AX1)と、リッジ部129の延在方向と平行な線分とのなす角である。n1は、発光素子20の光路を構成する材料の屈折率である。n2は、レンズ5のうち発光素子20側の表面に触れる気体の屈折率である。
【0038】
(発光装置2の構成)
発光装置2は、例えば、図6に示したように、例えば、ステム40、発光素子50、およびキャップ60を備えている。
【0039】
ステム40は、キャップ60と共に、発光装置2のパッケージを構成するものであり、例えば、発光素子50を支持する支持基板41と、複数の接続端子42とを有している。複数の接続端子42は、ワイヤ(図示せず)などを介して発光素子50と電気的に接続されている。発光素子50は、電気信号を光信号に変換して出力するものであり、例えば、支持基板41の法線と平行な方向に光を出力するようになっている。発光素子50は、例えば、端面発光型の半導体レーザであり、光軸が支持基板41の法線と平行となるように配置されている。発光素子50は、図示しないが、フロント端面およびリア端面を有しており、フロント端面から光を発する素子である。
【0040】
この発光素子50から発せられる光の波長λ2は、例えば、300nm以上600nm以下であり、好ましくは360nm以上550nm以下であり、さらに好ましくは360nm以上430nm以下である。波長λ2は、λ1±5nm以内の値となっており、好ましくはλ1±2nm以内の値となっている。また、波長λ2は、波長λ1よりも長波長側であることが好ましい。
【0041】
この発光素子50は、光増幅素子20と同様、AlGaInNを含んで構成されており、例えば、図示しないが、GaN基板上に、AlGaInN系の活性層を含む積層体が形成されたものである。フロント端面およびリア端面には共に、例えば、図示しないが、その表面に反射コート膜が設けられている。ここでの反射コート膜とは、発光素子50に電流が注入され、活性層で発光が生じたときに、その発光光がフロント端面およびリア端面で反射を繰り返すことにより発光素子50がレーザ発振する程度の反射率を有するものである。このように、フロント端面およびリア端面に反射コート膜を設けることにより、発光素子50を利得スイッチ動作またはセルフパルセーション動作させることが可能となる。なお、リア端面には、例えば、図示しないが、その表面に反射コート膜が設けられ、フロント端面には、例えば、図示しないが、その表面に反射防止膜133,134と同様の機能を有する膜(無反射コート膜)が設けられていてもよい。この場合には、レンズ3とレンズ4との間に半透明ミラーを挿入することで外部共振器を設置し、発光素子50をモードロック動作させることが可能となる。
【0042】
キャップ60は、発光素子50を封止するものである。キャップ60は、例えば、上端および下端に開口が設けられた筒部61を有している。筒部61の下端が、支持基板41の上面に固定されており、筒部61の内部空間に、発光素子50が位置している。キャップ60は、筒部61の上端側の開口61Aを塞ぐようにして配置された光透過窓62を有している。光透過窓62は、例えば、図6に示したように、発光素子50の光射出方向に配置されており、発光素子50から出力された光を透過する機能を有している。
【0043】
本実施の形態の光増幅装置1は、例えば次のようにして製造することができる。まず、ステム10、光増幅素子20、およびキャップ30を用意したのち、支持基板11の上面に光増幅素子20を実装したのち、光増幅素子20をキャップ30で封止する。次に、ドライエア中において、キャップ30の下端(筒部31の下端)と、支持基板11の上面11Aとを電気溶接により接着する。このようにして、本実施の形態の光増幅装置1が製造される。
【0044】
(光増幅装置1の動作)
次に、図6を参照しつつ、光増幅装置1の動作について説明する。まず、発光装置2内の発光素子50に外部から電気信号が入力されると、電気信号が発光素子50において光信号に変換され、発光素子50から波長λ2のレーザ光Lが光透過窓62を介して外部に出力される。外部に出力されたレーザ光Lは、レンズ3で平行光化されたのち、レンズ4で集光されて、光増幅装置1の光透過窓32に入射する。光透過窓32に入射した光は、光透過窓32を透過したのち、光増幅素子20の入射側端面20Aに入射し、光増幅素子20で増幅されたのち、波長λ1のレーザ光として、光透過窓32を介して外部に出力される。そして、外部に出力された光は、レンズ5で平行光化されたのち、他のデバイス(図示せず)に入射する。このようにして、発光装置2から出力されたレーザ光Lの増幅が光増幅装置1によって行われる。
【0045】
ここで、光増幅素子20は、DC信号、またはパルス信号によって駆動される。例えば、パルス幅が20nsで、繰り返し周波数が1MHzである高周波信号が、パルス信号として光増幅素子20に入力される。また、発光素子50では、必要に応じて、モードロック動作、利得スイッチ動作またはセルフパルセーション動作により、光パルスが出力される。この光パルスを光増幅素子20に入射することで、高ピークパワーの光パルスが光増幅素子20から出力される。
【0046】
(光増幅装置1の効果)
次に、光増幅装置1の効果について説明する。本実施の形態では、光増幅素子20がステム10およびキャップ30によって封止されており、かつキャップ30のうち入射側端面20Aおよび射出側端面20Bのとの対向部分にそれぞれ光透過窓32が設けられている。これにより、光増幅素子20への光照射や、光増幅素子20からの光射出を阻害することなく、光増幅素子20を封止することができる。その結果、外部雰囲気中に含まれる微量のSi有機物ガスがレーザ光と反応して入射側端面20Aおよび射出側端面20Bに堆積物が生成されるのを抑制することができる。
【0047】
ところで、堆積物の生成は、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bのように、反射防止膜133,134が形成され、低反射率となっている端面において、特に問題となる。例えば、キャップ30を設けず、光増幅素子20を外部雰囲気に曝した場合には、外部雰囲気中に含まれる微量のSi有機物ガスがレーザ光と反応して入射側端面20Aおよび射出側端面20Bに堆積物が生成され、その堆積物に起因して入射側端面20Aおよび射出側端面20Bでの反射率が変化する。入射側端面20Aおよび射出側端面20Bでの反射率の変化は、光増幅素子20の駆動電流を変化させたり、例えば、図7の破線で示したように、光出力を変化(低下)させたりしてしまう。
【0048】
一方、本実施の形態では、光増幅素子20がステム10およびキャップ30によって封止されており、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bへの堆積物の生成が抑制されている。これにより、光増幅素子20の駆動電流の変化を抑制することができ、さらに、図7の実線で示したように、光出力の変化(低下)を抑制することができる。
【0049】
また、本実施の形態において、光増幅素子20のリッジ部129がフレア構造となっており、かつ、そのフレア構造において入射側端面20A側の幅が射出側端面20Bの幅よりも狭くなっている場合には、少なくとも幅方向において単一横モードを維持しつつ、高出力のレーザ光を出力することができる。また、少なくとも幅方向において単一横モードを維持することができることから、光増幅素子20と他の光学系との高い光結合効率を実現することができる。
【0050】
(第1の実施の形態の変形例)
上記実施の形態では、筒部31の内部空間31Bには光増幅素子20およびサブマウント21だけが設けられていたが、例えば、図8に示したように、レンズ4,5も設けられていてもよい。このとき、レンズ4は、入射側端面20Aと、光透過窓31との間に設けられると共に、レンズ5は、射出側端面20Bと、光透過窓31との間に設けられている。なお、光増幅素子20の光軸AX1とレンズ4,5の光軸とを合わせるために、光増幅素子20とサブマウント21との間に、さらにサブマウント22が設けられていてもよい。また、例えば、図9に示したように、レンズ4,5の代わりに、筒部31の開口31Aに嵌合可能な形状を有するレンズ33,34が、開口31Aに設置されていてもよい。この場合には、光透過窓31とレンズ33,34とを概念的にひとまとめにすると、光透過窓31およびレンズ33,34は、レンズ機能を持った光透過窓であるとも言える。このとき、レンズ33,34が接着剤(図示せず)によって光透過窓32に接着されていてもよい。これにより、上記実施の形態のようにレンズ4,5を光増幅装置1とは別体に設けた場合と比べて、レンズ4,5の位置決めに要する工数を削減することが可能となる。
【0051】
また、上記実施の形態では、光増幅素子20は、透過型SOAと称されるものであったが、例えば、図示しないが、共振型SOAと称されるものであってもよい。ただし、この場合には、入射側端面20Aおよび射出側端面20Bは、図示しないが、その表面に、上述した反射防止膜133,134の代わりに、反射コート膜(第1反射コート膜)を有している。ここでの反射コート膜とは、入射側端面20Aに所定の波長(300nm以上600nm以下)の光が入射し、その入射光によって活性層で誘導放出が生じたときに、その誘導放出光が入射側端面20Aおよび射出側端面20Bで反射を繰り返すことにより増幅されると共に、レーザ光が入射側端面20Aおよび射出側端面20Bの双方の端面から出力される程度の反射率を有するものである。
【0052】
<第2の実施の形態>
(発光装置6の構成)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置6の縦方向の断面構成の一例を表したものである。なお、図10は、模式的に表したものであり、実際の寸法,形状とは異なっている。
【0053】
本実施の形態の発光装置6は、上記実施の形態の光増幅装置1において、光増幅素子20の代わりに発光素子70を設けた点で、上記実施の形態の光増幅装置1の構成と相違する。そこで、以下では、上記実施の形態との相違点について主に説明し、上記実施の形態との共通点についての説明を適宜、省略するものとする。
【0054】
発光素子70は、電気信号を光信号に変換して出力するものであり、例えば、支持基板11の上面11Aと平行な方向に光を出力するようになっている。発光素子70は、例えば、端面発光型の半導体レーザであり、光軸が上面11Aと平行となるように配置されている。発光素子70は、射出側端面70Aおよび透過側端面70Bを有しており、入射側端面から光を発する素子である。この発光素子70から発せられる光(誘導放出光)の中心波長は、例えば、300nm以上600nm以下であり、好ましくは360nm以上550nm以下であり、さらに好ましくは360nm以上430nm以下である。この発光素子50は、光増幅素子20と同様、AlGaInNを含んで構成されており、例えば、図示しないが、GaN基板上に、AlGaInN系の活性層を含む積層体が形成されたものである。透過側端面70Bは、図示しないが、その表面に、上記の反射防止膜133,134と同様の機能を有する反射防止膜(第2反射コート膜)を有している。一方、射出側端面70Aは、図示しないが、その表面に反射コート膜を有している。ここでの反射コート膜は、発光素子70に電流が注入され、活性層で発光が生じたときに、その発光光が射出側端面70Aおよび後述の反射ミラー7で反射を繰り返すことにより発光素子70がレーザ発振すると同時に、射出側端面70Aからレーザ光が出力される程度の反射率を有するものである。つまり、ここでの反射コート膜は、射出側端面70Aと後述の反射ミラー7とによって、所定の波長の光において外部共振器が構成される程度の反射率を有している。ここで、所定の波長とは、例えば、300nm以上600nm以下であり、好ましくは360nm以上550nm以下であり、さらに好ましくは360nm以上430nm以下である。
【0055】
本実施の形態の発光装置6は、例えば、図11に示したように、反射ミラー7およびレンズ8,9と一緒に使用される。反射ミラー7およびレンズ8は、発光装置6の外部であって、かつ透過側端面70B側の空間に配置されている。反射ミラー7およびレンズ8は、2つの光透過窓31のうち透過側端面70B側の光透過窓32との対向領域に配置されている。反射ミラー7およびレンズ8は、発光素子70の光軸(図示せず)上に配置されており、レンズ8が反射ミラー7よりも発光装置6側に配置されている。一方、レンズ9は、発光装置6の外部であって、かつ射出側端面70A側の空間に配置されている。レンズ9は、2つの光透過窓32のうち射出側端面70A側の光透過窓32との対向領域に配置されている。レンズ9も、発光素子70の光軸(図示せず)上に配置されている。
【0056】
ここで、レンズ8は、例えば、発光装置6の透過側端面70Bから出力されたレーザ光を平行光化するものである。なお、レンズ8は、入射光の放射角を調整するものであればよく、厳密に平行光化するものでなくてもよい。反射ミラー7は、レンズ8で平行光化された光を反射してレンズ8に戻すものであり、射出側端面70Aと共に外部共振器を構成するものである。レンズ9は、発光装置6の射出側端面70Aから出力されたレーザ光を平行光化するものである。なお、レンズ9は、用途によっては省略することが可能である。
【0057】
(発光装置6の動作)
次に、図11を参照しつつ、発光装置6の動作について説明する。まず、発光装置6内の発光素子70に外部から電気信号が入力されると、電気信号が発光素子70において光信号に変換され、発光素子70の透過側端面70Bからレーザ光が光透過窓32を介して外部に出力される。外部に出力されたレーザ光は、レンズ8で平行光化されたのち、反射ミラー7で反射されて、発光素子70に戻る。発光素子70に戻った光によって活性層で誘導放出が生じ、その誘導放出光が射出側端面70Aおよび反射ミラー7で反射を繰り返すことにより発光素子70がレーザ発振すると共に、レーザ光が射出側端面70Aから出力される。このようにして、発光装置6においてレーザ発振が生じる。
【0058】
(発光装置6の効果)
次に、発光装置6の効果について説明する。本実施の形態では、発光素子70がステム10およびキャップ30によって封止されており、かつキャップ30のうち射出側端面70Aおよび透過側端面70Bのとの対向部分にそれぞれ光透過窓32が設けられている。これにより、発光素子70への光入射や、発光素子70からの光射出を阻害することなく、発光素子70を封止することができる。その結果、外部雰囲気中に含まれる微量のSi有機物ガスがレーザ光と反応して射出側端面70Aおよび透過側端面70Bに堆積物が生成されるのを抑制することができる。
【0059】
<実施例>
次に、第1の実施の形態に係る光増幅装置1の実施例1,2について説明する。実施例1,2は、第1の実施の形態に係る光増幅装置1において、デバイス長を3mmとし、リッジ部129をフレア構造としたものである。実施例1では、リッジ部129を例えば図3(A)に示したようなストレート型とし、実施例2では、リッジ部129を例えば図4に示したような斜め導波路型とした。
【0060】
実施例1,2ともに、入射側端面20Aに波長404nmのCW光を入力し、このときに実施例1,2の光増幅装置1から出力された光のスペクトルを計測した。そのときの実施例1の結果を図12(A)に示し、実施例2の結果を図12(B)に示した。さらに、実施例1の光増幅装置1に入力する駆動電流の大きさを変化させ、その時の出力パワーを計測した。その結果を図13に示した。
【0061】
図12(A),(B)から、ストレート型の光増幅装置1では、デバイス長で決まる強い縦モード構造が顕著に表れているのに対して、導波路を斜めに形成した光増幅装置1では、縦モード構造がほとんど見えないことがわかる。これは、波路を斜めにすることで、縦モードの深さが浅くなり、端面の残留反射が抑制されたことを示している。
【0062】
図13から、入力パワー300mW以下において出力に飽和傾向が見られ、最大出力は、入力パワー12W、駆動電流500mAのとき、約200mWであった。したがって、入力パワーに対して出力パワーが線形に増加する特性を使いたいときは、光増幅装置1の低電流注入領域を利用することができ、より高い出力を安定的に利用したいときは、高電流注入領域を利用できる。
【符号の説明】
【0063】
1…光増幅装置、2,6…発光装置、3,4,5,8,9,33,34…レンズ、7…反射ミラー、10,40…ステム、11,41…支持基板、11A…上面、12,42…接続端子、20…光増幅素子、20A…入射側端面、20B,70A…射出側端面、21,22,51…サブマウント、30,60…キャップ、31,61…筒部、31A,61A…開口、31B…内部空間、32,62…光透過窓、50,70…発光素子、70B…透過側端面、120…基板、121…バッファ層、122…下部クラッド層、123…下部ガイド層、124…活性層、124A…発光領域、125…上部ガイド層、126…上部クラッド層、127…コンタクト層、128…電子障壁層、129…リッジ部、130…絶縁膜、131…上部電極、132…下部電極、133,134…反射防止膜、AX1…光軸、AX2…法線、n1,n2…屈折率、W1,W2…幅。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端面および第2端面を有し、前記第1端面および前記第2端面のうち少なくとも前記第2端面から光を発する光素子と、
前記光素子を支持する支持基板と、前記光素子と電気的に接続された接続端子とを有する台座部と、
前記第1端面および前記第2端面との対向部分にそれぞれ光透過窓を有すると共に前記光素子を封止する封止部と
を備え、
前記光素子は、前記第1端面に入射した光を増幅して、入射した光よりも大きな輝度の光を前記第1端面および前記第2端面のうち少なくとも前記第2端面から発する光増幅素子であり、
前記光素子は、ウルツ鉱型半導体結晶を含んで構成されている
光増幅装置。
【請求項2】
前記光素子は、AlGaInNを含んで構成されている
請求項1に記載の光増幅装置。
【請求項3】
前記光素子は、前記第1端面および前記第2端面での反射を抑制するように構成されている
請求項1または請求項2に記載の光増幅装置。
【請求項4】
前記光素子は、前記第1端面および前記第2端面のそれぞれの表面に反射防止膜を有する
請求項3に記載の光増幅装置。
【請求項5】
前記光素子は、前記第1端面側の幅が前記リッジ部の前記第2端面側の幅よりも狭いリッジ部を有し、
前記リッジ部は、前記第1端面および前記第2端面と斜めに交差する方向に延在している
請求項3または請求項4に記載の光増幅装置。
【請求項6】
前記第1端面および前記第2端面が、ウルツ鉱型結晶のm面となっており、
前記リッジ部は、ウルツ鉱型結晶のm軸と交差する方向に延在している
請求項5に記載の光増幅装置。
【請求項7】
前記第1端面および前記第2端面が、ウルツ鉱型結晶のc面となっており、
前記リッジ部は、ウルツ鉱型結晶のc軸と交差する方向に延在している
請求項5に記載の光増幅装置。
【請求項8】
各光透過窓は、表面に反射防止膜の形成された透明部材を含んで構成されている
請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の光増幅装置。
【請求項9】
前記光素子は、前記第1端面と前記光透過窓とが正対しない向きに前記第1端面を向けて配置されている
請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の光増幅装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−156549(P2012−156549A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−96727(P2012−96727)
【出願日】平成24年4月20日(2012.4.20)
【分割の表示】特願2010−45394(P2010−45394)の分割
【原出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu−ray
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(504157024)国立大学法人東北大学 (2,297)
【Fターム(参考)】