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免疫グロブリンキメラ単量体−二量体ハイブリッド

本発明はキメラ単量体−二量体ハイブリッド蛋白に関し、ここで該蛋白は第1および第2のポリペプチド鎖を含み、該第1のポリペプチド鎖は免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分および生物学的に活性な分子を含み、そして該第2のポリペプチド鎖は第1の鎖の生物学的に活性な分子を結う差なり免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含む上記蛋白に関する。本発明はまた、本発明のキメラ単量体−二量体ハイブリッドの使用方法および作成方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖が、生物学的に活性な分子および免疫グロブリンの定常領域の少なくとも一部分を含み、そして該第2の鎖が、生物学的に活性な分子も免疫グロブリンの可変領域も有さない免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分を含む、キメラ蛋白。
【請求項2】
該第2の鎖が更にアフィニティータグを含む、請求項1に記載のキメラ蛋白。
【請求項3】
アフィニティータグがFLAGタグである、請求項2に記載のキメラ蛋白。
【請求項4】
免疫グロブリンの部分がFcフラグメントである、請求項1に記載のキメラ蛋白。
【請求項5】
免疫グロブリンの部分がFcRn結合相手である、請求項4に記載のキメラ蛋白。
【請求項6】
FcRn結合相手が免疫グロブリンのFcフラグメントのペプチド模倣物である、請求項5に記載のキメラ蛋白。
【請求項7】
免疫グロブリンがIgGである、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項8】
生物学的に活性な分子がポリペプチドである、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項9】
IgGがIgG1またはIgG2である、請求項7に記載のキメラ蛋白。
【請求項10】
生物学的に活性な分子がウィルス融合抑制剤である、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項11】
ウィルス融合抑制剤がHIV融合抑制剤である、請求項10に記載のキメラ蛋白。
【請求項12】
HIV融合抑制剤がT20(配列番号1)、T21(配列番号2)またはT1249(配列番号3)である、請求項11に記載のキメラ蛋白。
【請求項13】
生物学的に活性な分子が凝固因子である、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項14】
凝固因子が第VII因子または第VIIa因子である、請求項13に記載のキメラ蛋白。
【請求項15】
凝固因子が第IX因子である、請求項13に記載のキメラ蛋白。
【請求項16】
生物学的に活性な分子が低分子である、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項17】
生物学的に活性な分子がロイプロリドである、請求項16に記載のキメラ蛋白。
【請求項18】
生物学的に活性な分子がインターフェロンである、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項19】
インターフェロンがインターフェロンαであり、15〜25アミノ酸のリンカーを有する、請求項18に記載のキメラ蛋白。
【請求項20】
インターフェロンαが15〜20アミノ酸のリンカーを有する、請求項19に記載のキメラ蛋白。
【請求項21】
生物学的に活性な分子が核酸である、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項22】
核酸がDNAまたはRNAである、請求項21に記載のキメラ蛋白。
【請求項23】
核酸がアンチセンス分子である、請求項21に記載のキメラ蛋白。
【請求項24】
核酸がリボザイムである、請求項21に記載のキメラ蛋白。
【請求項25】
生物学的に活性な分子が成長因子である、請求項1または5に記載のキメラ蛋白。
【請求項26】
成長因子がエリスロポエチンである、請求項25に記載のキメラ蛋白。
【請求項27】
低分子がVLA4拮抗剤である、請求項16に記載のキメラ蛋白。
【請求項28】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖が、生物学的に活性な分子および免疫グロブリンの定常領域の少なくとも一部分を含み、そして該第2の鎖が、免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分および必要に応じてアフィニティータグよりなる、キメラ蛋白。
【請求項29】
アフィニティータグがFLAGタグである、請求項28に記載のキメラ蛋白。
【請求項30】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖が、生物学的に活性な分子および免疫グロブリンの定常領域の少なくとも一部分を含み、そして該第2の鎖が、免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分および必要に応じてアフィニティータグより本質的になる、キメラ蛋白。
【請求項31】
アフィニティータグがFLAGタグである、請求項30に記載のキメラ蛋白。
【請求項32】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、
a)該第1の鎖が、生物学的に活性な分子、免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分、および少なくとも1つの特異的な結合相手を有する第1のドメインを含み;そして、
b)該第2の鎖が、生物学的に活性な分子も免疫グロブリンの可変領域も有さない免疫グロブリンの少なくとも一部分を含み、そして更に第2のドメインを含み、該第2のドメインは、該第1のドメインの特異的結合相手である、キメラ蛋白。
【請求項33】
該第2の鎖が更にアフィニティータグを含む、請求項32に記載のキメラ蛋白。
【請求項34】
アフィニティータグがFLAGタグである、請求項33に記載のキメラ蛋白。
【請求項35】
免疫グロブリンの部分がFcフラグメントである、請求項32に記載のキメラ蛋白。
【請求項36】
免疫グロブリンがIgGである、請求項32または35に記載のキメラ蛋白。
【請求項37】
免疫グロブリンの部分がFcRn結合相手である、請求項35に記載のキメラ蛋白。
【請求項38】
FcRn結合相手が免疫グロブリンのFcフラグメントのペプチド模倣物である、請求項37に記載のキメラ蛋白。
【請求項39】
第1のドメインが非共有結合的に第2のドメインに結合する、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項40】
第1のドメインがロイシンジッパーコイルドコイルの半分であり、そして該第2のドメインが該ロイシンジッパーコイルドコイルの相補的な結合相手である、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項41】
生物学的に活性な分子がペプチドである、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項42】
生物学的に活性な分子がインターフェロンである、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項43】
インターフェロンがインターフェロンαであり、15〜25アミノ酸のリンカーを有する、請求項42に記載のキメラ蛋白。
【請求項44】
インターフェロンαが15〜20アミノ酸のリンカーを有する、請求項43に記載のキメラ蛋白。
【請求項45】
生物学的に活性な分子がロイプロリドである、請求項41に記載のキメラ蛋白。
【請求項46】
生物学的に活性な分子がウィルス融合抑制剤である、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項47】
ウィルス融合抑制剤がHIV融合抑制剤である、請求項46に記載のキメラ蛋白。
【請求項48】
HIV融合抑制剤がT20(配列番号1)、T21(配列番号2)またはT1249(配列番号3)である、請求項47に記載のキメラ蛋白。
【請求項49】
生物学的に活性な分子が凝固因子である、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項50】
凝固因子が第VII因子または第VIIa因子である、請求項49に記載のキメラ蛋白。
【請求項51】
凝固因子が第IX因子である、請求項49に記載のキメラ蛋白。
【請求項52】
生物学的に活性な分子が低分子である、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項53】
低分子がVLA4拮抗剤である、請求項52に記載のキメラ蛋白。
【請求項54】
生物学的に活性な分子が核酸を含む、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項55】
核酸がDNAまたはRNAである、請求項54に記載のキメラ蛋白。
【請求項56】
核酸がアンチセンス核酸である、請求項54に記載のキメラ蛋白。
【請求項57】
核酸がリボザイムである、請求項54に記載のキメラ蛋白。
【請求項58】
生物学的に活性な分子が成長因子またはホルモンである、請求項32または37に記載のキメラ蛋白。
【請求項59】
成長因子がエリスロポエチンである、請求項58に記載のキメラ蛋白。
【請求項60】
請求項1、5、32または37に記載のキメラ蛋白、および薬学的に受容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項61】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、
a)該第1の鎖が、生物学的に活性な分子、免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分、および少なくとも1つの特異的な結合相手を有する第1のドメインを含み;そして、
b)該第2の鎖が、免疫グロブリンの少なくとも一部分、第2のドメインおよび必要に応じてアフィニティータグよりなり、該第2のドメインは、該第1のドメインの特異的結合相手である、キメラ蛋白。
【請求項62】
アフィニティータグがFLAGタグである、請求項61に記載のキメラ蛋白。
【請求項63】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、
a)該第1の鎖が、生物学的に活性な分子、免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分および少なくとも1つの特異的な結合相手を有する第1のドメインを含み;そして、
b)該第2の鎖が、免疫グロブリンの少なくとも一部分、第2のドメイン、および必要に応じてアフィニティータグより本質的になり、該第2のドメインは、該第1のドメインの特異的結合相手である、キメラ蛋白。
【請求項64】
アフィニティータグがFLAGタグである、請求項63に記載のキメラ蛋白。
【請求項65】
生物学的に活性なキメラ蛋白の製造方法であって、該方法が、下記工程:
a)免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分をコードする第2のDNA分子に作動可能に連結した生物学的に活性な分子を含むポリペプチドをコードするDNA分子を含む第1のDNAコンストラクトで、第1の細胞をトランスフェクトすること;
b)生物学的に活性な分子も免疫グロブリンの可変領域も有さない免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分を含むポリペプチドをコードするDNA分子を含む第2のDNAコンストラクトで、第2の細胞をトランスフェクトすること;
c)該第1のDNAコンストラクトおよび該第2のDNAコンストラクトによりコードされるポリペプチドが発現されるような条件下で、a)およびb)の細胞を培養すること;ならびに、
d)該トランスフェクトされた細胞からa)およびb)の二量体を単離すること、
を含む、方法。
【請求項66】
免疫グロブリン定常領域の該部分がFcRn結合相手である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
生物学的に活性な分子がポリペプチドである、請求項65または66に記載の方法。
【請求項68】
生物学的に活性な分子がインターフェロンである、請求項65または66に記載の方法。
【請求項69】
インターフェロンがインターフェロンαであり、15〜25アミノ酸のリンカーを有する、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
インターフェロンαが15〜20アミノ酸のリンカーを有する、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
生物学的に活性な分子がペプチドである、請求項65または66に記載の方法。
【請求項72】
生物学的に活性な分子がウィルス融合抑制剤である、請求項65または66に記載の方法。
【請求項73】
ウィルス融合抑制剤がHIVウイルス融合抑制剤である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
HIVウイルス融合抑制剤がT20(配列番号1)、T21(配列番号2)またはT1249(配列番号3)である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
生物学的に活性な分子が凝固因子である、請求項65または66に記載の方法。
【請求項76】
凝固因子が第VII因子または第VIIa因子である、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
凝固因子が第IX因子である、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
生物学的に活性な分子が低分子である、請求項65または66に記載の方法。
【請求項79】
生物学的に活性な分子が核酸を含む、請求項65または66に記載の方法。
【請求項80】
核酸がDNAまたはRNAである、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
核酸がアンチセンス分子である、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
核酸がリボザイムである、請求項79に記載の方法。
【請求項83】
生物学的に活性な分子が成長因子またはホルモンを含む、請求項65または66に記載の方法。
【請求項84】
成長因子がエリスロポエチンである、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
二量体がクロマトグラフィーにより単離される、請求項65または66に記載の方法。
【請求項86】
細胞が真核細胞である、請求項65または66に記載の方法。
【請求項87】
真核細胞がCHO細胞である、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
細胞が原核細胞である、請求項65または66に記載の方法。
【請求項89】
原核細胞がE.coliである、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
疾患または状態が治療されるように対象にキメラ蛋白を投与することを含む、該疾患または状態を有する試験対象の治療方法であって、該キメラ蛋白は第1および第2のポリペプチド鎖を含み、
a)該第1の鎖は、FcRn結合相手および生物学的に活性な分子を含み、そして
b)該第2の鎖は、生物学的に活性な分子も免疫グロブリンの可変領域も有さないFcRn結合相手を含む、方法。
【請求項91】
該キメラ蛋白が静脈内、皮下、経口、口内、舌下、経鼻、非経腸、直腸内、膣内または肺経路を介して投与される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
該疾患または状態がウィルス感染である、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
生物学的に活性な分子がインターフェロンである、請求項90に記載の方法。
【請求項94】
インターフェロンがインターフェロンαであり、そして15〜25アミノ酸のリンカーを有する、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
インターフェロンαが15〜20アミノ酸のリンカーを有する、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
該疾患または状態がHIVである、請求項90に記載の方法。
【請求項97】
該生物学的に活性な分子がウィルス融合抑制剤である、請求項90に記載の方法。
【請求項98】
該ウィルス融合抑制剤がT20、T21またはT1249である、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
該疾患または状態が止血障害である、請求項90に記載の方法。
【請求項100】
該疾患または状態が血友病Aである、請求項90に記載の方法。
【請求項101】
該疾患または状態が血友病Bである、請求項90に記載の方法。
【請求項102】
該生物学的に活性な分子が第VII因子または第VIIa因子である、請求項90に記載の方法。
【請求項103】
該生物学的に活性な分子が第IX因子である、請求項90に記載の方法。
【請求項104】
該疾患または状態が貧血である、請求項90に記載の方法。
【請求項105】
該生物学的に活性な分子がエリスロポエチンである、請求項90に記載の方法。
【請求項106】
下記式のキメラ蛋白:
X−La−F:FまたはF:F−La−X
式中、Xは生物学的に活性な分子であり、Lはリンカーであり、Fは免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分であり、そして、aは任意の整数またはゼロである、キメラ蛋白。
【請求項107】
FがFcRn結合相手である、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項108】
FcRnが免疫グロブリンのFcフラグメントのペプチド模倣物である、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項109】
各Fが他のFと化学的に会合している、請求項106または107に記載のキメラ蛋白。
【請求項110】
化学的会合が非共有結合性の相互作用である、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
化学的結合が共有結合である、請求項109に記載の方法。
【請求項112】
化学的結合がジスルフィド結合である、請求項109に記載の方法。
【請求項113】
Fがジスルフィド結合ではない結合によりFに連結されている、請求項106または107に記載のキメラ蛋白。
【請求項114】
FがIgG免疫グロブリン定常領域である、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項115】
FがIgG1である、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項116】
FがFcフラグメントである、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項117】
Xがポリペプチドである、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項118】
Xがロイプロリドである、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項119】
Xが低分子である、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項120】
低分子がVLA4拮抗剤である、請求項119に記載のキメラ蛋白。
【請求項121】
Xがウィルス融合抑制剤である、請求項106に記載のキメラ蛋白。
【請求項122】
ウィルス融合抑制剤がHIV融合抑制剤である、請求項121に記載のキメラ蛋白。
【請求項123】
HIV融合抑制剤がT20(配列番号1)、T21(配列番号2)またはT1249(配列番号3)である、請求項122に記載のキメラ蛋白。
【請求項124】
Xが凝固因子である、請求項106または107に記載のキメラ蛋白。
【請求項125】
凝固因子が第VII因子または第VIIa因子である、請求項124に記載のキメラ蛋白。
【請求項126】
凝固因子が第IX因子である、請求項124に記載のキメラ蛋白。
【請求項127】
Xが核酸である、請求項106または107に記載のキメラ蛋白。
【請求項128】
核酸がDNAまたはRNA分子である、請求項127に記載のキメラ蛋白。
【請求項129】
Xが成長因子である、請求項106または107に記載のキメラ蛋白。
【請求項130】
成長因子がエリスロポエチンである、請求項129に記載のキメラ蛋白。
【請求項131】
請求項1、5、32、37、106または107のキメラ蛋白を対象に投与することを含む、該対象における疾患または状態の治療方法。
【請求項132】
疾患または状態がウィルス感染である、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
生物学的に活性な分子がインターフェロンである、請求項131に記載の方法。
【請求項134】
インターフェロンがインターフェロンαであり、そして15〜25アミノ酸のリンカーを有する、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
インターフェロンαが15〜20アミノ酸のリンカーを有する、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
ウィルス感染がHIVである、請求項132に記載の方法。
【請求項137】
疾患または状態が出血障害である、請求項131に記載の方法。
【請求項138】
出血障害が血友病Aである、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
出血障害が血友病Bである、請求項137に記載の方法。
【請求項140】
疾患または状態が貧血である、請求項131に記載の方法。
【請求項141】
キメラ蛋白が静脈内、筋肉内、皮下、経口、口内、舌下、経鼻、直腸内、膣内、エアロゾルを介して、または肺経路を介して投与される、請求項131に記載の方法。
【請求項142】
キメラ蛋白が肺経路を介して投与される、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
キメラ蛋白が経口投与される、請求項141に記載の方法。
【請求項144】
免疫グロブリンがIgGである、請求項131に記載の方法。
【請求項145】
免疫グロブリンの部分がFcフラグメントである、請求項131に記載の方法。
【請求項146】
共に連結された第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖が生物学的に活性な分子および免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含み、そして該第2の鎖が第1の鎖の生物学的に活性な分子を有さない免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含み、そして、該第2の鎖が2kDより大きい分子量を有する如何なる分子にも共有結合していない、キメラ蛋白。
【請求項147】
免疫グロブリン定常領域の部分がFcRn結合相手である、請求項146に記載のキメラ蛋白。
【請求項148】
共に連結された第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖が生物学的に活性な分子および免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含み、そして該第2の鎖が該第1のポリペプチド鎖の免疫グロブリンの部分を除き如何なる他の分子にも共有結合的に連結していない免疫グロブリンの定常領域の少なくとも部分を含む、キメラ蛋白。
【請求項149】
免疫グロブリン定常領域の部分がFcRn結合相手である、請求項148に記載のキメラ蛋白。
【請求項150】
共に連結された第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖が生物学的に活性な分子および免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含み、そして該第2の鎖が免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分よりなる、キメラ蛋白。
【請求項151】
免疫グロブリン定常領域の部分がFcRn結合相手である、請求項150に記載のキメラ蛋白。
【請求項152】
共に連結された第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖が生物学的に活性な分子および免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含み、そして該第2の鎖が第1の鎖の生物学的に活性な分子を有さない免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分および共有結合した2kD未満の分子量を有する分子を含む、キメラ蛋白。
【請求項153】
免疫グロブリン定常領域の部分がFcRn結合相手である、請求項152に記載のキメラ蛋白。
【請求項154】
生物学的に活性な分子に連結された免疫グロブリンのFcフラグメントを含むキメラ蛋白の製造方法であって、該方法が、下記工程:
a)免疫グロブリンのFcフラグメントをコードするDNA配列およびインテインをコードする第2のDNA配列を含むDNAコンストラクトで細胞をトランスフェクトすること;
b)Fcフラグメントおよびインテインが発現される条件下で該細胞を培養すること;
c)該細胞から該Fcフラグメントおよびインテインを単離すること;
d)N末端Cysを有する生物学的に活性な分子を化学合成すること;
e)c)の単離されたインテインFcをMESNAと反応させることによりC末端チオエステルを発生させること;
f)d)の生物学的に活性な分子をe)のFcと反応させることにより生物学的に活性な分子に連結したFcを含むキメラ蛋白を作成すること;
を含む、方法。
【請求項155】
生物学的に活性な分子に連結された免疫グロブリンのFcフラグメントを含むキメラ蛋白の製造方法であって、該方法が、下記工程:
a)免疫グロブリンのFcフラグメントをコードするDNA配列およびシグナルペプチドをコードする第2のDNA配列を含むDNAコンストラクトで細胞をトランスフェクトすること、ここで該シグナルペプチドはFcフラグメントシステインに隣接するものである;
b)Fcフラグメントおよびシグナルペプチドが発現され、そして、Fcフラグメントがシグナルペプチドを有さずN末端システインを伴って細胞から分泌されるような条件下で該細胞を培養すること;
c)該細胞からN末端システインを有する該Fcフラグメントの二量体を単離すること;
d)チオエステルを有する生物学的に活性な分子を化学合成すること;
e)生物学的に活性な分子がc)の二量体の1つの鎖に連結できるような条件下でc)のFcにd)の生物学的に活性な分子を反応させることにより生物学的に活性な分子に連結されたFcを含むキメラ蛋白を作成すること;
を含む、方法。
【請求項156】
チオエステルがC末端チオエステルである、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
生物学的に活性な分子に連結された免疫グロブリンのFcフラグメントを含むキメラ蛋白の製造方法であって、該方法が、下記工程:
a)免疫グロブリンのFcフラグメントをコードするDNA配列およびシグナルペプチドをコードする第2のDNA配列を含むDNAコンストラクトで細胞をトランスフェクトすること、ここで該シグナルペプチドはFcフラグメントシステインに隣接するものである;
b)Fcフラグメントおよびシグナルペプチドが共に連結されて発現され、そして該シグナルペプチドがシステインに隣接する第1の位置またはバリンに隣接する第2の位置において細胞によりFcフラグメントから脱離されるような条件下で該細胞を培養すること;
c)N末端システイン2つまたはN末端バリン2つまたはN末端システインとN末端バリンを有する該Fcフラグメントの二量体を該細胞から単離すること;
d)チオエステルを有する生物学的に活性な分子を化学合成すること;
e)c)の二量体にd)の生物学的に活性な分子を反応させることにより、生物学的に活性な分子に連結したFcを含む第1の鎖および如何なる生物学的に活性な分子にも免疫グロブリンの可変領域にも連結していないFcを含む第2の鎖を含むキメラ蛋白を作成すること、
を含む、方法。
【請求項158】
チオエステルがC末端チオエステルである、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
リンカーが(GGGGS)である、請求項20に記載のキメラ蛋白。
【請求項160】
混合物から単量体−二量体ハイブリッドを単離する方法であって、混合物が下記成分:
a)第1および第2のポリペプチド鎖を含む単量体−二量体ハイブリッドであって、ここで第1の鎖は生物学的に活性な分子および免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含み、そして第2の鎖は生物学的に活性な分子を有さない免疫グロブリン定常領域または免疫グロブリン可変領域の少なくとも部分を含むもの;
b)第1および第2のポリペプチド鎖を含む二量体であって、ここで第1および第2の鎖は両方とも生物学的に活性な分子および免疫グロブリン定常領域の少なくとも部分を含むもの;
c)免疫グロブリン定常領域の部分;
を含み;該方法は
1)単量体−二量体ハイブリッドおよび二量体の両方が固体支持体に連結した染料リガンドに結合するような適当な条件下で染料リガンドに混合物を接触させること;
2)免疫グロブリン定常領域の未結合の部分を除去すること:
3)単量体−二量体ハイブリッドと固体支持体に連結した染料リガンドとの間の結合が破壊されるように1)の適当な条件を改変すること;
4)単量体−二量体ハイブリッドを単離すること;
を含む、方法。
【請求項161】
免疫グロブリンの部分がFcフラグメントである、請求項160に記載の方法。
【請求項162】
染料リガンドがバイオ模倣物分子である、請求項160に記載の方法。
【請求項163】
染料リガンドがMimetic Red 1TM、Mimetic Red 2TM、Mimetic Orange 1TM、Mimetic Orange 2TM、Mimetic Orange 3TM、Mimetic Yellow 1TM、Mimetic Yellow 2TM、Mimetic Green 1TM、Mimetic Blue 1TMおよびMimetic Blue 2TMから選択される、請求項160に記載の方法。
【請求項164】
キメラ蛋白がEpoを含む、請求項160に記載の方法。
【請求項165】
染料リガンドがMimetic Red 2TMである、請求項163または164に記載の方法。
【請求項166】
キメラ蛋白が第VII因子または第VIIa因子を含む、請求項160に記載の方法。
【請求項167】
キメラ蛋白が第IX因子を含む、請求項160に記載の方法。
【請求項168】
キメラ蛋白がインターフェロンを含む、請求項160に記載の方法。
【請求項169】
キメラ蛋白がHIV融合抑制剤を含む、請求項160に記載の方法。
【請求項170】
染料リガンドがMimetic Green 1TMである、請求項163または167に記載の方法。
【請求項171】
適当な条件が4〜9の範囲のpHを有する緩衝液を含む、請求項160に記載の方法。
【請求項172】
適当な条件を改変することが、染料リガンドへの単量体−二量体ハイブリッドの結合を破壊することにより単量体−二量体ハイブリッドを単離するのに十分な濃度で緩衝液に塩少なくとも1つを添加することを含む、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
少なくとも1つの塩がNaClである、請求項172に記載の方法。
【請求項174】
緩衝液がpH8を有する、請求項171に記載の方法。
【請求項175】
塩濃度が400mMであり、そしてキメラ蛋白がEpoを含む、請求項174に記載の方法。
【請求項176】
より高濃度の塩が染料リガンドへの二量体の結合を破壊することにより二量体を単離するように、染料リガンドへの単量体−二量体ハイブリッドの結合を破壊する塩の濃度と比較してより高い濃度の塩を添加することを更に含む、請求項172に記載の方法。
【請求項177】
生物学的に活性な分子がインターフェロンαである、請求項18に記載のキメラ蛋白。
【請求項178】
生物学的に活性な分子がインターフェロンβである、請求項18に記載のキメラ蛋白。
【請求項179】
生物学的に活性な分子がインターフェロンαである、請求項42に記載のキメラ蛋白。
【請求項180】
生物学的に活性な分子がインターフェロンβである、請求項42に記載のキメラ蛋白。
【請求項181】
生物学的に活性な分子がインターフェロンαである、請求項68に記載の方法。
【請求項182】
生物学的に活性な分子がインターフェロンβである、請求項68に記載の方法。
【請求項183】
生物学的に活性な分子がインターフェロンαである、請求項93に記載の方法。
【請求項184】
生物学的に活性な分子がインターフェロンβである、請求項93に記載の方法。
【請求項185】
生物学的に活性な分子がインターフェロンαである、請求項133に記載の方法。
【請求項186】
生物学的に活性な分子がインターフェロンβである、請求項133に記載の方法。
【請求項187】
生物学的に活性な分子がインターフェロンαである、請求項168に記載の方法。
【請求項188】
生物学的に活性な分子がインターフェロンβである、請求項168に記載の方法。
【請求項189】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖はEPO、アミノ酸配列EFAGAAAVを有する8アミノ酸リンカー、および、297位にアスパラギンからアラニンへの突然変異を含む免疫グロブリン定常領域のFcフラグメントを含み;そして、
該第2の鎖は297位にアスパラギンからアラニンへの突然変異を含む免疫グロブリン定常領域のFcフラグメントを含む、キメラ蛋白。
【請求項190】
アフィニティータグを更に含む、請求項189に記載のキメラ蛋白。
【請求項191】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖はIFNβ、アミノ酸配列EFAGAAAVを有する8アミノ酸リンカー、および、297位にアスパラギンからアラニンへの突然変異を含む免疫グロブリン定常領域のFcフラグメントを含み;そして、
該第2の鎖は297位にアスパラギンからアラニンへの突然変異を含む免疫グロブリン定常領域のFcフラグメントを含む、キメラ蛋白。
【請求項192】
アフィニティータグを更に含む、請求項191に記載のキメラ蛋白。
【請求項193】
第1および第2のポリペプチド鎖を含むキメラ蛋白であって、該第1の鎖は第IX因子、アミノ酸配列EFAGAAAVを有する8アミノ酸リンカー、および、297位にアスパラギンからアラニンへの突然変異を含む免疫グロブリン定常領域のFcフラグメントを含み;そして、
該第2の鎖は297位にアスパラギンからアラニンへの突然変異を含む免疫グロブリン定常領域のFcフラグメントを含む、キメラ蛋白。
【請求項194】
アフィニティータグを更に含む、請求項193に記載のキメラ蛋白。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図2I】
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【図2J】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3I】
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【図3J】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17a】
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【図17b】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【公表番号】特表2007−500744(P2007−500744A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532807(P2006−532807)
【出願日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/014064
【国際公開番号】WO2005/001025
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505007364)シントニックス・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (7)
【Fターム(参考)】