説明

免疫炎症性障害の治療のための方法および試薬

本発明は、四置換されたピリミドピリミジンを、単独で、または1つもしくは複数のさらなる薬剤と組み合わせて患者に投与することにより、免疫炎症性障害と診断されたか、または発症するリスクの高い患者を治療するための方法を特徴とする。また本発明は、四置換されたピリミドピリミジンを1つまたは複数のさらなる薬剤と組み合わせて含む組成物を特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
四置換されたピリミドピリミジンと、三環系および四環系抗うつ薬;選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI);ロリプラム;イブジラスト;非ステロイド系抗炎症薬(NSAID);COX-2阻害剤;生物製剤;小分子免疫調節物質;疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD);キサンチン;抗コリン作動性化合物;ベータ受容体アゴニスト;気管支拡張剤;非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体;ソラレン;レチノイド;および5-アミノサリチル酸からなる群より選択される第二の薬物とを含む組成物であって、該四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールであるときに、該第二の薬物はメトトレキセートまたはアスピリンでないことを条件とする、組成物。
【請求項2】
四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールである、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
四置換されたピリミドピリミジンが、モピダモール(mopidamole)、ジピリダモールモノアセテート、2,6-ジ-(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-メトキシ-4,8-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、2,6-ビス-(2,3-ジメチオキシプロポキシ)-4,8-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、2,6-ビス[N,N-ジ(2-メトキシ)エチル]-4,6-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、または2,6-ビス(ジエタノールアミノ)-4,8-ジ-4-メトキシベンジルアミノピリミドピリミジンである、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
三環系抗うつ薬が、ノルトリプチリン、アモキサピン、またはデシプラミンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項5】
SSRIがパロキセチンまたはフルオキセチンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項6】
NSAIDがナプロキセンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジクロフェナクカリウム、アスピリン、スリンダク、ジフルニサル、ピロキシカム、インドメタシン、イブプロフェン、ナブメトン、コリンマグネシウムトリサリチラート、サリチル酸ナトリウム、サリチルサリチル酸、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、メクロフェナム酸ナトリウム、メロキシカム、オキサプロジン、スリンダク、またはトルメチンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項7】
COX-2阻害剤が、ロフェコキシブ、セレコキシブ、バルデコキシブ、またはルミラコキシブである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項8】
生物製剤が、アデリムマブ、エタナーセプト、またはインフリキシマブである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項9】
DMARDがメトトレキセートまたはレフルノミドである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項10】
キサンチンがテオフィリンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項11】
抗コリン作動性化合物がイプラトロピウムまたはチオトロピウムである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項12】
ベータ受容体アゴニストが、硫酸イブテロール、ビトルテロール・メシレート、エピネフリン、フマル酸フォルモテロール、イソプロテロノール、レバルブテロールハイドロクロライド、硫酸メタプロテレノール、酢酸ピルブテロール、キシナホ酸サルメテロール、またはテルブタリンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項13】
ビタミンD類縁体がカルシポトリエンまたはカルシポトリオールである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項14】
ソラレンがメトキサレンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項15】
レチノイドがアシトレチンまたはタゾレテンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項16】
5-アミノサリチル酸が、メサラミン、スルファサラジン、バルサラジド二ナトリウム、またはオルサラジンナトリウムである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項17】
小分子免疫調節物質が、VX 702、SCIO 469、ドラマピモド、RO 30201195、SCIO 323、DPC 333、プラナルカサン、ミコフェノラート、またはメリメポジブである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項18】
局所的投与用に処方された、請求項1〜17のいずれか1項記載の組成物。
【請求項19】
全身投与用に処方された、請求項1〜17のいずれか1項記載の組成物。
【請求項20】
四置換されたピリミドピリミジンまたは第二の薬物が組成物中に低用量で存在する、請求項1〜19のいずれか1項記載の組成物。
【請求項21】
四置換されたピリミドピリミジンまたは第二の薬物が組成物中に高用量で存在する、請求項1〜19のいずれか1項記載の組成物。
【請求項22】
NSAID、COX-2阻害剤、生物製剤、小分子免疫調節物質、DMARD、キサンチン、抗コリン作動性化合物、ベータ受容体アゴニスト、気管支拡張剤、非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体、ソラレン、レチノイド、または5-アミノサリチル酸をさらに含む、請求項1〜21のいずれか1項記載の組成物。
【請求項23】
免疫炎症性障害と診断されたか、または発症するリスクの高い患者を治療するための方法であって、患者に対して四置換されたピリミドピリミジンと、三環系および四環系抗うつ薬;選択的セロトニン再取り込み阻害薬;ロリプラム;イブジラスト;NSAID;COX-2阻害剤;生物製剤;小分子免疫調節物質;DMARD;キサンチン;抗コリン作動性化合物;ベータ受容体アゴニスト;気管支拡張剤;非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体;ソラレン;レチノイド;および5-アミノサリチル酸からなる群より選択される第二の薬物と(ただし、該四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールであるときに、該第二の薬物はメトトレキセートまたはアスピリンでないことを条件とする)を投与することを含み、該四置換されたピリミドピリミジンおよび該第二の薬物は、該患者を治療するために十分な量で同時に、または互いに14日以内で投与される、方法。
【請求項24】
免疫炎症性障害が、慢性関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ性多発性筋痛、巨細胞性動脈炎、全身性エリテマトーデス、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、重症筋無力症、乾癬、強直性脊椎炎、肝硬変、または乾癬性関節炎である、請求項23記載の方法。
【請求項25】
四置換されたピリミドピリミジンと第二の薬物とが同時に投与される、請求項23または24記載の方法。
【請求項26】
四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項27】
四置換されたピリミドピリミジンが、モピダモール、ジピリダモールモノアセテート、2,6-ジ-(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-メトキシ-4,8-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、2,6-ビス-(2,3-ジメチオキシプロポキシ)-4,8-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、2,6-ビス[N,N-ジ(2-メトキシ)エチル]-4,6-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、または2,6-ビス(ジエタノールアミノ)-4,8-ジ-4-メトキシベンジルアミノピリミドピリミジンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項28】
三環系抗うつ薬が、ノルトリプチリン、アモキサピン、またはデシプラミンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項29】
SSRIがパロキセチンまたはフルオキセチンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項30】
NSAIDが、ナプロキセンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジクロフェナクカリウム、アスピリン、スリンダク、ジフルニサル、ピロキシカム、インドメタシン、イブプロフェン、ナブメトン、コリンマグネシウムトリサリチラート、サリチル酸ナトリウム、サリチルサリチル酸、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、メクロフェナム酸ナトリウム、メロキシカム、オキサプロジン、スリンダク、またはトルメチンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項31】
COX-2阻害剤が、ロフェコキシブ、セレコキシブ、バルデコキシブ、またはルミラコキシブである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項32】
生物製剤が、アデリムマブ、エタナーセプト、またはインフリキシマブである請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項33】
DMARDがメトトレキセートまたはレフルノミドである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項34】
キサンチンがテオフィリンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項35】
抗コリン作動性化合物がイプラトロピウムまたはチオトロピウムである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項36】
ベータ受容体アゴニストが、硫酸イブテロール、ビトルテロール・メシレート、エピネフリン、フマル酸フォルモテロール、イソプロテロノール、レバルブテロールハイドロクロライド、硫酸メタプロテレノール、酢酸ピルブテロール、キシナホ酸サルメテロール、またはテルブタリンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項37】
ビタミンD類縁体がカルシポトリエンまたはカルシポトリオールである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項38】
ソラレンがメトキサレンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項39】
レチノイドがアシトレチンまたはタゾレテンである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項40】
5-アミノサリチル酸が、メサラミン、スルファサラジン、バルサラジド二ナトリウム、またはオルサラジンナトリウムである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項41】
小分子免疫調節物質が、VX 702、SCIO 469、ドラマピモド、RO 30201195、SCIO 323、DPC 333、プラナルカサン、ミコフェノラート、またはメリメポジブである、請求項23〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項42】
組成物が局所的投与用に処方されている、請求項23〜41のいずれか1項記載の方法。
【請求項43】
組成物が全身投与に処方されている、請求項23〜41のいずれか1項記載の方法。
【請求項44】
四置換されたピリミドピリミジンまたは第二の薬物が低用量で投与される、請求項23〜43のいずれか1項記載の方法。
【請求項45】
四置換されたピリミドピリミジンまたは第二の薬物が高用量で投与される、請求項23〜43のいずれか1項記載の方法。
【請求項46】
NSAID、COX-2阻害剤、生物製剤、小分子免疫調節物質、DMARD、キサンチン、抗コリン作動性化合物、ベータ受容体アゴニスト、気管支拡張剤、非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体、ソラレン、レチノイド、または5-アミノサリチル酸から選択される第三の薬物を投与することをさらに含み、四置換されたピリミドピリミジン、第二の薬物、および第三の薬物が、患者を治療するために十分な量で同時に、または互いに14日以内で投与される、請求項23〜45のいずれか1項記載の方法。
【請求項47】
(i)四置換されたピリミドピリミジンと、三環系および四環系抗うつ薬;選択的セロトニン再取り込み阻害薬;ロリプラム;イブジラスト;NSAID;COX-2阻害剤;生物製剤;小分子免疫調節物質;DMARD;キサンチン;抗コリン作動性化合物;ベータ受容体アゴニスト;気管支拡張剤;非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体;ソラレン;レチノイド;および5-アミノサリチル酸からなる群より選択される第二の薬物とを含む組成物(ただし、該四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールであるときに、該第二の薬物はメトトレキセートまたはアスピリンでないことを条件とする)と;
(ii)該組成物を免疫炎症性障害と診断されたか、または発症するリスクの高い患者に投与するための説明書と、
を含むキット。
【請求項48】
(i)四置換されたピリミドピリミジンと;
(ii)三環系および四環系抗うつ薬;選択的セロトニン再取り込み阻害薬;ロリプラム;イブジラスト;NSAID;COX-2阻害剤;生物製剤;小分子免疫調節物質;DMARD;キサンチン;抗コリン作動性化合物;ベータ受容体アゴニスト;気管支拡張剤;非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体;ソラレン;レチノイド;および5-アミノサリチル酸からなる群より選択される第二の薬物(ただし、該四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールであるときに、該第二の薬物はメトトレキセートまたはアスピリンでないことを条件とする)と;
(iii)該四置換されたピリミドピリミジンと該第二の薬物とを免疫炎症性障害と診断されたか、または発症するリスクの高い患者に投与するための説明書と、
を含むキット。
【請求項49】
(i)四置換されたピリミドピリミジンと;
(ii)該ピリミドピリミジンと、三環系および四環系抗うつ薬;選択的セロトニン再取り込み阻害薬;ロリプラム;イブジラスト;NSAID;COX-2阻害剤;生物製剤;小分子免疫調節物質;DMARD;キサンチン;抗コリン作動性化合物;ベータ受容体アゴニスト;気管支拡張剤;非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体;ソラレン;レチノイド;および5-アミノサリチル酸からなる群より選択される第二の薬物とを、免疫炎症性障害と診断されたか、または発症するリスクの高い患者に投与するための説明書(ただし、該四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールであるときに、該第二の薬物はメトトレキセートまたはアスピリンでないことを条件とする)と、
を含むキット。
【請求項50】
(i)三環系および四環系抗うつ薬;選択的セロトニン再取り込み阻害薬;ロリプラム;イブジラスト;NSAID;COX-2阻害剤;生物製剤;小分子免疫調節物質;DMARD;キサンチン;抗コリン作動性化合物;ベータ受容体アゴニスト;気管支拡張剤;非ステロイド性イムノフィリン依存性免疫抑制剤、ビタミンD類縁体;ソラレン;レチノイド;および5-アミノサリチル酸からなる群より選択される薬物と;
(ii)該薬物と四置換されたピリミドピリミジンとを免疫炎症性障害と診断されたか、または発症するリスクの高い患者に投与するための説明書(ただし、該四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールであるときに、該第二の薬物はメトトレキセートまたはアスピリンでないことを条件とする)と、
を含むキット。
【請求項51】
四置換されたピリミドピリミジンがジピリダモールである、請求項47〜50のいずれか1項記載のキット。
【請求項52】
四置換されたピリミドピリミジンが、モピダモール、ジピリダモールモノアセテート、2,6-ジ-(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-メトキシ-4,8-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、2,6-ビス-(2,3-ジメチオキシプロポキシ)-4,8-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、2,6-ビス[N,N-ジ(2-メトキシ)エチル]-4,6-ジ-ピペリジノピリミドピリミジン、または2,6-ビス(ジエタノールアミノ)-4,8-ジ-4-メトキシベンジルアミノピリミドピリミジンである、請求項47〜50のいずれか1項記載のキット。
【請求項53】
免疫炎症性障害が、慢性関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ性多発性筋痛、巨細胞性動脈炎、全身性エリテマトーデス、アトピー性皮膚炎、多発性硬化症、重症筋無力症、乾癬、強直性脊椎炎、肝硬変、または乾癬性関節炎である、請求項47〜52のいずれか1項記載のキット。

【公表番号】特表2007−508391(P2007−508391A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535594(P2006−535594)
【出願日】平成16年10月13日(2004.10.13)
【国際出願番号】PCT/US2004/033656
【国際公開番号】WO2005/037203
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(506130986)コンビナトアールエックス インコーポレーティッド (1)
【Fターム(参考)】