説明

入退出管理システム

【課題】履歴情報データの格納不能及び消去を阻止できる入退出管理システムの提供。
【解決手段】上記課題は、監視センターに接続された入退出管理装置を、電気錠と、入退出可否の判断に必要な認証データが記憶される認証記録媒体を読み込む読取装置と、この読取装置で読み込んだ認証記録媒体の認証データと予め記憶したデータとを照合して両データが合致した場合に入室可若しくは退室可として電気錠へ施錠指令若しくは解除指令を出力するコントローラとを備え、コントローラを、履歴情報データを格納する履歴データ格納部14と、この履歴データ格納部14に格納される履歴情報データ件数を計数する履歴情報件数検出部12と、この履歴情報件数検出部12で計測した履歴情報データ件数が予め設定した閾値を超えた旨の通報を監視センターに行う履歴情報件数通報手段11とから構成することで、達成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入退出管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、入退出管理システムとしては、入退出の個人情報及び入退出履歴情報を、入退出管理装置(サイト)に設置したカードリーダや電気錠制御装置によって制御するとともに、入室者の識別番号や入室時刻などの入退出の個人情報及び入退出履歴情報に関するデータを入退出管理装置の記憶部に記憶させて、予め設定した所定期間が経過した場合若しくはその記憶部の記憶容量が満杯になった場合には、監視センターに送信するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−324656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特開平5−324656号公報に記載された入退出管理システムでは、予め設定した所定期間が経過すると、入退出管理装置の記憶部に格納された入退出の個人情報及び入退出履歴情報に関するデータが監視センター(ホスト)に送信されるために、予め設定した所定期間が経過する以前に、入退出管理装置の記憶部の記憶容量が満杯になっていた場合には、入退出履歴情報に関するデータが入退出管理装置の記憶部に格納(蓄積)されないということが発生してしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、入退出履歴情報に関するデータの格納不能が発生することや上書きされて格納(蓄積)された入退出の個人情報及び入退出履歴情報に関するデータが消去されることのない入退出管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、管理対象拠点にそれぞれ設置された入退出管理装置と、これら入退出管理装置と通信回線を介して接続された監視センターとを備え、前記入退出管理装置を、建物若しくは部屋の出入口扉に設けられて施錠及び解錠が制御される電気錠と、入退出可否の判断に必要な認証データが記憶される認証記録媒体を読み込む読取装置と、この読取装置で読み込んだ前記認証記録媒体の認証データと予め記憶したデータとを照合して両データが合致した場合に入室可若しくは退室可として前記電気錠へ解除指令を少なくとも出力するコントローラとから構成してなる入退出管理システムにおいて、前記コントローラを、前記読取装置が読み込んだ前記認証記録媒体の認証データと読み込んだ時刻を履歴データとして格納する履歴データ格納部と、この履歴データ格納部に格納される前記履歴データの件数を計数する履歴件数カウント検出部と、この履歴件数カウント検出部で計測した前記履歴データの件数が予め設定した閾値を超えた旨の通報を前記監視センターに対して行う履歴件数通報手段とから少なくとも構成したことを特徴としている。
【0006】
さらに、本発明は、前記閾値として、前記履歴データ格納部に格納された履歴件数が前記履歴データ格納部の格納容量の満杯件数に近づいた所定件数になったことを予告通報するための第1の閾値と、履歴データ格納部に格納された履歴件数が満杯件数間近であることを警告通報するための第2の閾値と、履歴データ格納部に格納された履歴件数が満杯件数になったことを満杯通報するための第3の閾値を設定したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、入退出管理装置の履歴データ格納部に格納される履歴件数が、その履歴データ格納部の格納容量に近づいた所定件数になると、その旨の通報が監視センターになされるので、入退出管理装置の履歴データ格納部に格納された履歴データを、その履歴データ格納部が満杯になる前に、監視センターに収集することが可能となり、履歴データの格納不能の発生や上書きによる履歴データの消去の発生を阻止できる入退出管理システムが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る入退出管理システムの一実施形態を、図1〜図3に、基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係り、入退出管理システム全体の機能ブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係り、入退出管理システムにおけるコントローラの機能ブロック図である。図3は、本発明の一実施形態に係り、入退出管理システムにおけるコントローラに格納された履歴データが閾値を超えたことを通報する手順を示すフローチャートである。
【0009】
図1に示す本発明の一実施形態に係る入退出管理システムは、入退出管理の契約を管理会社と交わした顧客(以下、契約顧客と称する。)の所有する複数個の建物(管理対象拠点)1〜1Nにそれぞれ設置した入退出管理装置2〜2Nと、これら入退出管理装置2〜2Nと通信回線3を介して接続された監視センター4と、この監視センター4と通信回線3を介して接続された警備会社5〜5Nと、監視センター4とインターネット6を介して接続された参照装置7、7A〜7Nとから少なくとも構成されている。なお、ここで、通信回線3には、電話回線に限定されるものではなく、高速データ回線、無線回線などあらゆる通信手段が含まれるものとする。
【0010】
入退出管理装置2〜2Nは、図1示すように、建物1〜1Nの出入口扉若しくは建物1〜1N内における部屋の出入口扉(以下、入退出管理対象拠点の出入口扉と称する)の施錠及び解錠を行う電気錠8、8A〜8M、8Nと、建物1〜1Nの出入口若しくは建物1〜1N内における部屋への入室可否の判断に必要な認証データが記憶されるICカードなどからなる認証記録媒体(図示せず)を読み込む読取装置(カードリーダ)9、9A〜9M、9Nと、この読取装置9、9A〜9M、9Nで読み込んだ前記認証記録媒体の認証データと予め記憶したデータとを照合して両データが合致した場合に入室可若しくは退室可として電気錠8、8A〜8M、8Nへ解除指令を少なくとも出力するコントローラ10〜10Nを、具備している。ここで、認証記録媒体とは、建物1〜1N若しくは建物1〜1N内における部屋を使用する利用客が携帯するものとする。
【0011】
入退出管理装置2〜2Nは、コントローラ10〜10Nによって電気錠8、8A〜8M、8N及び読取装置9、9A〜9M、9Nの故障発生の有無及び入退出管理対象拠点の出入口扉のこじ開けなどの異常発生の有無を検出して、その故障発生及び異常発生が検出されると、その故障発生及び異常発生の通報を、監視センター4に行う機能を有している。電気錠8、8A〜8M、8Nは、コントローラ10〜10Nからの電気信号により、入退出管理対象拠点の出入口扉の施錠及び解錠が行われる。
【0012】
監視センター4は、入退出管理装置2〜2Nのコントローラ10〜10Nに格納された入退出情報及び顧客情報を監視管理するためのデータ管理装置が設置されている。監視センター4に設置されたデータ管理装置は、図1に示すように、回線制御装置4Aと、情報収集装置4Bと、異常受信装置4Cと、情報転送装置4Dと、定時処理グループ管理部4Eと、情報格納装置4Fと、情報格納部4Gと、情報公開装置4Hとから構成されている。監視センター4のデータ管理装置では、異常受信装置4Cで情報格納部4Gに格納された契約内容、受信内容から重要度を判別して、その判別情報と一緒に異常内容に関する情報を、通信回線3を介して、警備会社5〜5Nに送信(通報)するようにしてある。
【0013】
警備会社5〜5Nには、図1に示すように、監視センター4から送信されてくる各種情報を受信する情報受信装置16〜16Nと、この情報受信装置16〜16Nが受信した各種情報を表示する情報表示装置17〜17Nからなる警備会社用サイトが設置されている。警備会社5〜5Nでは、情報表示装置17〜17Nに表示される各種情報のうち、特に、異常内容に関する情報を確認した後に、入退出管理装置2〜2Nが設置されている複数個の建物(管理対象拠点)1〜1Nへの出動指令を、警備員に対して行うようにしてある。
【0014】
参照装置7、7A〜7Nは、汎用のパーソナルコンピューターなどからなり、監視センター4の情報公開装置4Hにインターネット6を介して接続することによって、データ管理装置の情報格納部4Gに格納させた各種データを、契約顧客が参照できるようにしてある。なお、参照装置7、7A〜7Nと監視センター4の情報公開装置4Hとの接続は、インターネット6に限定されるものではなく、他のあらゆる通信手段によっても可能である。
【0015】
コントローラ10〜10Nは、図2に示すように、通信回線3を介して監視センター4に接続されて履歴件数通報手段を構成する発報部11と、履歴件数カウント検出部12と、履歴データ管理部13と、履歴データ格納部14と、着信部15からなっている。コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14には、履歴データ管理部13によって、読取装置9が読み込んだ認証記録媒体の認証データとその読み込んだ時間を履歴情報データ(以下、履歴データと称する)として格納される。履歴件数カウント検出部12は、履歴データ格納部14に格納された履歴データの件数(以下、履歴件数と称する)を計数するとともに、計測された履歴件数が、その履歴件数カウント検出部12に予め格納させてある閾値を越えると、発報部11を作動させて、監視センター4に、計測された履歴件数が閾値を越えた旨の通報が行われるようにしてある。
【0016】
履歴件数カウント検出部12に予め格納する閾値は、複数個設定するようにしてある。すなわち、履歴データ格納部14に格納できる履歴件数の満杯件数を5000件とした場合に、第1の閾値を、満杯件数の78%にあたる3900件とし、第2の閾値を、満杯件数に近い4900件とし、第3の閾値を、満杯件数である5000件とした3個の閾値が設定してある。そして、履歴件数カウント検出部12で計測された履歴件数が第1の閾値を超えた場合には、予告通報(履歴Full予告発報実施)が、コントローラ10〜10Nから監視センター4に対して行われる。また、履歴件数カウント検出部12で計測された履歴件数が第2の閾値を超えた場合には、警告通報(履歴Full警告発報実施)が、コントローラ10〜10Nから監視センター4に対して行われる。また、履歴件数カウント検出部12で計測された履歴件数が第3の閾値を超えた場合には、満杯通報(履歴Full発報実施)が、コントローラ10〜10Nから監視センター4に対して行われる。
【0017】
監視センター4では、警告通報(履歴Full警告発報実施)がなされると、通信回線3を介して、データ管理装置の回線制御装置4Aをコントローラ10〜10Nの着信部15に接続することにより、満杯通報(履歴Full発報実施)がある前に、履歴データ格納部14に格納された履歴データのデータ収集を行い、情報格納部4Gに収納する。コントローラ10〜10Nでは、監視センター4により、履歴データ格納部14に格納された履歴データのデータ収集が行われると、その履歴データ格納部14に格納された履歴データを削除するようにしてある。また、監視センター4では、予告通報(履歴Full予告発報実施)を受信してから警告通報(履歴Full警告発報実施)を受信するまでの時間を計測することで、満杯通報(履歴Full発報実施)の送信時期を、予測設定するようにしてある。
【0018】
上記一実施形態に係る入退出管理システムにおいて、建物1〜1N若しくは建物1〜1N内における部屋を使用する利用客が入室する場合には、その利用客が携帯(所有)するICカードなどからなる認証記録媒体を読取装置(カードリーダ)9、9A〜9M、9Nにセットする。すると、認証記録媒体に格納されている認証データ(識別情報)が読取装置(カードリーダ)9、9A〜9M、9Nに読み取られて、その読み取られた認証データ(識別情報)と、コントローラ10〜10N内に予め格納されている利用客を識別するデータとを照合して、両データが一致すると、電気錠8、8A〜8M、8Nが解除されて、認証記録媒体を携帯(所有)する利用客の入室が可能となる。そして、認証記録媒体を携帯する利用客が入室して、出入口扉を閉めることによって、読取装置9、9A〜9M、9Nが読み込んだ認証記録媒体の認証データと読み込んだ時刻が履歴情報データとして、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納される。
【0019】
さらに、一実施形態に係る入退出管理システムにおいて、建物1〜1N若しくは建物1〜1N内における部屋から利用客が退室する場合には、その利用客が携帯(所有)する認証記録媒体を読取装置(カードリーダ)9、9A〜9M、9Nにセットする。すると、認証記録媒体に格納されている認証データ(識別情報)が読取装置9、9A〜9M、9Nに読み取られて、その読み取られた認証データと、コントローラ10〜10N内に予め格納されている利用客を識別するデータとを照合して、両データが一致すると、電気錠8、8A〜8M、8Nが解除されて、認証記録媒体を携帯(所有)する利用客の退室が可能となる。そして、認証記録媒体を携帯する利用客が退室して、出入口扉を閉めることによって、読取装置9、9A〜9M、9Nが読み込んだ認証記録媒体の認証データと読み込んだ時刻が履歴データとして、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納される。
【0020】
コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴情報データは、定時処理グループ管理部4Eによる指令に基づき、予め設定した所定期間が経過すると、監視センター4の情報収集装置4Bにより、監視センター4の情報格納部4Gに格納することできるようにしてある。
【0021】
次に、上記一実施形態に係る入退出管理システムの履歴件数カウント検出部12で計測された履歴件数が閾値を超えたことを通報する手順を、図3に基づき、説明する。
【0022】
まず、読取装置(カードリーダ)9、9A〜9M、9Nに読み取られた認証データによって、電気錠8、8A〜8M、8Nの施錠若しくは解錠が行われて、図3のステップS1に示すように、履歴データ登録要因が発生すると、図3のステップS2に進み、認証データの内容とその内容を読み込んだ時刻を履歴データとして、コントローラ10〜10Nの履歴データ管理部13によって、履歴データ格納部14に格納する。
【0023】
そして、履歴件数カウント検出部12にて、履歴データ格納部14に格納された履歴データの件数を計測し、その計測された履歴件数が、第1の閾値(3、900件)を超えたか否かを、図3のステップS3に示すように、判定する。
【0024】
図3のステップS3において、履歴件数が、第1の閾値(3、900件)を超えたと判定された場合には、図3のステップS4に進み、予告通報(履歴Full予告発報実施)が、コントローラ10〜10Nから監視センター4に対して行われる。そして、監視センター4においては、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴データの、データ収集を行うための準備が行われる。
【0025】
次いで、履歴件数カウント検出部12にて、履歴データ格納部14に格納された履歴データの件数を計測し、その計測した履歴件数が、満杯件数に近い第2の閾値(4、900件)を超えたか否かを、図3のステップS5に示すように、判定する。
【0026】
図3のステップS5において、履歴件数が、第2の閾値(4、900件)を超えたと判定された場合には、図3のステップS6に進み、警告通報(履歴Full警告発報実施)が、コントローラ10〜10Nから監視センター4に対して行われる。そして、監視センター4では、警告通報(履歴Full警告発報実施)を受けると、のデータ管理装置の回線制御装置4Aを、通信回線3を介して、コントローラ10〜10Nの着信部15に接続することにより、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴データにデータ収集を行い、データ管理装置の情報格納部4Gに格納する。しかも、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴データがデータ管理装置の情報格納部4Gに格納されると、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴データは消去される。ここで、監視センター4では、予告通報(履歴Full予告発報実施)を受信してから警告通報(履歴Full警告発報実施)を受信するまでの時間を計測することで、満杯通報(履歴Full発報実施)の送信時期を予測して、入退出管理装置2〜2Nのデータ収集の予定が立てられる。
【0027】
次いで、履歴件数カウント検出部12にて、履歴データ格納部14に格納された履歴データの件数を計測し、その計測した履歴件数が、第3の閾値(満杯件数である5、000件)を超えたか否かを、図3のステップS7に示すように、判定する。
【0028】
図3のステップS7において、履歴件数が、第3の閾値(満杯件数である5、000件)を超えたと判定された場合には、図3のステップS8に進み、満杯通報(履歴Full発報実施)が、コントローラ10〜10Nから監視センター4に対して行われる。
【0029】
上記構成の入退出管理システムによれば、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴データをデータ管理装置の情報格納部4Gに格納した後、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴データを消去するようにしたので、入退出履歴情報に関するデータの格納不能が発生することや履歴データ格納部14に格納された履歴データに上書きされることを阻止できる。
【0030】
さらに、上記構成の入退出管理システムによれば、監視センター4では、予告通報(履歴Full予告発報実施)を受信してから警告通報(履歴Full警告発報実施)を受信するまでの時間を計測することで、満杯通報(履歴Full発報実施)の送信時期を予測することが可能であるので、各入退出管理装置2〜2Nのデータ収集の予定を立てることができ、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14への履歴データの格納速度(蓄積速度)が遅い場合は、コントローラ10〜10Nの履歴データ格納部14に格納された履歴データをデータ管理装置の情報格納部4Gに格納させる間隔を延ばすことが可能であって、通信費用の軽減化を図り得る。
【0031】
上記実施形態例では、認証記録媒体は、ICカードに限定されるものではなく、バーコード、無線タグなどを用いた識別手段、または、指紋や虹彩若しくは静脈パターンなどに生体情報を利用した識別手段であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係り、入退出管理システム全体の機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係り、入退出管理システムにおけるコントローラの機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係り、入退出管理システムにおけるコントローラに格納された履歴件数が閾値を超えたことを通報する手順を示すフローチャートである。
【0033】
1 建物
2〜2N 入退出管理装置
3 通信回線
4 監視センター
4A 回線制御装置
4B 情報収集装置
4C 異常受信装置
4D 情報転送装置
4E 定時処理グループ管理部
4F 情報格納装置
4G 情報格納部
4H 情報公開装置
5〜5N 警備会社
6 インターネット
7、7A〜7N 参照装置
8、8A〜8M、8N 電気錠
9、9A〜9M、9N 読取装置(カードリーダ)
10〜10N コントローラ
11 発報部(履歴情報件数通報手段)
12 履歴件数カウント検出部
13 履歴データ管理部
14 履歴データ格納部
15 着信部
16〜16N 情報受信装置
17〜17N 情報表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象拠点にそれぞれ設置された入退出管理装置と、これら入退出管理装置と通信回線を介して接続された監視センターとを備え、前記入退出管理装置を、建物若しくは部屋の出入口扉に設けられて施錠及び解錠が制御される電気錠と、入退出可否の判断に必要な認証データが記憶される認証記録媒体を読み込む読取装置と、この読取装置で読み込んだ前記認証記録媒体の認証データと予め記憶したデータとを照合して両データが合致した場合に入室可若しくは退室可として前記電気錠へ解除指令を少なくとも出力するコントローラとから構成してなる入退出管理システムにおいて、
前記コントローラを、前記読取装置が読み込んだ前記認証記録媒体の認証データと読み込んだ時刻を履歴データとして格納する履歴データ格納部と、この履歴データ格納部に格納される前記履歴データの件数を計数する履歴件数カウント検出部と、この履歴件数カウント検出部で計測した前記履歴データの件数が予め設定した閾値を超えた旨の通報を前記監視センターに対して行う履歴件数通報手段とから少なくとも構成したことを特徴とする入退出管理システム。
【請求項2】
前記閾値として、前記履歴データ格納部に格納された履歴件数が前記履歴データ格納部の格納容量の満杯件数に近づいた所定件数になったことを予告通報するための第1の閾値と、履歴データ格納部に格納された履歴件数が満杯件数間近であることを警告通報するための第2の閾値と、履歴データ格納部に格納された履歴件数が満杯件数になったことを満杯通報するための第3の閾値を設定したことを特徴とする請求項1記載の入退出管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−52350(P2008−52350A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−225461(P2006−225461)
【出願日】平成18年8月22日(2006.8.22)
【出願人】(000232955)株式会社日立ビルシステム (895)
【Fターム(参考)】