再閉鎖可能な袋
袋が、ジッパプロファイル部24、26によって再閉鎖可能である開口を有する。注ぎ口30が、ジッパプロファイル部のフランジから形成され、および、袋の内容物の計量供給に使用するために、その袋の内側から外に折り曲げられる。使用後には、この注ぎ口が折り曲げられて、袋がジッパによって封着させられる。この袋を形成するのに使用可能なジッパも開示され、その1つはスライダジッパである。この袋を作る方法と、この方法を実行するための装置とが、リールツーリール型、プリメイドバッグ型、および、製袋充填型のプロセスにおいて、これらのプロセスと組み合わせた形で開示されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再閉鎖可能な袋と、この袋を作るのに使用するためのジッパと、この袋を作る方法と、この方法を実行する装置とに関する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明によって、開口を有し、開口が、開口を開閉するためにそれぞれに互いに係合可能であると共に分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップが中に配置されている容器が提供され、この開口が、非使用時にはその容器の内側における非動作位置に移動可能であると共にこの容器内の物質がこの容器から計量供給されることをこの開口が可能にする動作位置へ外に移動可能である可撓性の注ぎ口をその開口内に有し、各々のファスナストリップはそれぞれの長手方向フランジを有し、および、各々のファスナストリップが、注ぎ口が非動作位置にある時に開口を閉じるように互いに係合可能であり、ファスナストリップのそれぞれの長手方向フランジの少なくとも一部分が注ぎ口を形成するために互いに固定されている。
【0003】
ファスナストリップのフランジがプラスチック材料である場合には、フランジがヒートシールによって互いに固定できると都合がよい。
ファスナストリップが、開口に隣接している、容器にファスナストリップを固定するさらに別のそれぞれの長手方向の固定フランジを有すると都合がよい。
【0004】
ファスナストリップが、開口の外方に突き出ており、ファスナストリップを互いに分離させて開口を開くために手動で把持可能であるそれぞれの長手方向の把持フランジを有すると有利である。
あるいは、ファスナストリップがその上に取り付けられているスライダを有してもよく、このスライダが、ストリップを係合および分離させるためにストリップに沿って移動可能である。
【0005】
各々のファスナストリップの各端部が他方のストリップの隣接する端部に固定されていることが好ましい。
容器は、例えばプラスチックのような可撓性シート材料で形成されてよい。
容器が、その容器の前方および後方の主表面をそれぞれ形成するシート材料の第1および第2のパネルを備えると有利である。
この第1および第2のパネルが単一の材料シートを折り曲げることによって形成されてもよい。
【0006】
必要に応じて、容器は、前面と後面の対向した端縁間にそれぞれガセットを有してもよい。こうした容器では、開口がガセットの1つの中にあることが好ましい。
開口が容器の一方の主表面の中に存在することが好ましい。
【0007】
好適な容器では、その面が四角形であり、および、開口が、その四角形の第1の対の対向した端縁に対して平行に延びると共にこの対の対向した端縁の略中間に延びると都合がよい。この四角形が長方形である場合には、その長方形の長辺がその1対の端縁を構成する。
開口の中間点が、その長方形の短辺間の距離の約2/3の位置に位置していると都合がよい。
【0008】
本発明による他の容器では、開口は、その容器の継ぎ目の中に、好ましくは、容器の一方の主表面に亘って延びる後方継ぎ目の中に位置しており、または、他の場合には、側方の継ぎ目の中に、ガセット付きの容器の1対の側方ガセットの1つのガセットの一方の側面を画定する側方の継ぎ目の中に位置していると都合がよい。さらに、特に開口を設けるために形成されている容器の延長部分の中に、開口を設けることが可能である。
【0009】
すべての場合において、注ぎ口を残す開口が容器の継ぎ目の長さの一部分だけに亘って延びることが好ましい。さらに、注ぎ口を有する開口が容器の頂部開口でないことが好ましい。
必要に応じて、容器が、その容器の中に物質が中を通して送り込むことが可能な、別の開口を有してもよい。この場合には、この容器は、「プリメイドバッグ(pre−made bag)」として知られている容器である。
この別の開口は、この別の開口に隣接したシート材料をヒートシールすることによって閉じることができる。
【0010】
この容器は、第2の対向した端縁のうちの第1の端縁に沿って閉じられると共にこの第2の対のうちの第2の端縁に沿って開いていると都合がよい。
この容器が上記第1の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられると共に上記第2の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられることが可能であると有利である。
【0011】
上述した袋および容器の製造に使用するために、本発明は、さらに、互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備えるジッパすなわち再閉鎖可能なファスナも提供し、各々のストリップは、他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分と第1および第2の長手方向フランジとを備え、第1のフランジはそのストリップの分離平面から遠ざかる方向に延び、第2のフランジはこの分離平面に対して略平行な同一方向に延びる。第1のフランジは完成した容器内にジッパを固定するために使用され、第2のフランジは注ぎ口を形成する。
【0012】
第1のフランジが第2のフランジよりも狭幅であることが好ましく、第2のフランジの幅の少なくとも1/2であることがより好ましい。
好適なジッパは、各々の第1のフランジが2mmから10mmの幅であり、これとは無関係に、各々の第2のフランジが20mmから100mmの幅であり、より好ましくは20mmから70mmの幅である。
必要に応じて、ファスナストリップを係合および分離するためにファスナに沿って移動可能な少なくとも1つのスライダがジッパに取り付けられてもよい。
【0013】
各々のファスナストリップは、それぞれの第2のフランジが延びる方向とは反対の方向に分離平面に対して略平行な平面内を延びる第3の長手方向フランジを有する。この第3のフランジは、完成した容器内でジッパを開くために使用可能である。
【0014】
ファスナストリップが、容器を開く前に分離させられなければならず、したがって不正開封防止機能を提供するピールシール(peel seal)を第3のフランジ間にまたは他の形で備えていると有利である。
各々の第3のフランジが10mmから50mmの幅であることが好ましく、より好ましくは10mmから30mmの幅である。
各ストリップの第2および第3のフランジが互いに略同一平面上にあり、かつ、これとは無関係に、第1のフランジが分離平面に対して略垂直な平面内に延びると有利である。
【0015】
本発明は、さらに、互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備える再閉鎖可能なファスナも提供し、この各々のストリップは、他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分を備え、各々のストリップは少なくとも第1、第2および第3の長手方向フランジを有する。この第1、第2および第3のフランジは、上述した機能を有する。
第1および第2のフランジの好適な幅は上述した通りである。
各々の第3のフランジが10mmから50mmの幅であることが好ましく、さらに好ましくは10mmから30mmの幅である。
【0016】
上述の目的にしたがって、ストリップの第2のフランジが互いに接合され、および、注ぎ口を形成するために切断される。
したがって、注ぎ口を形成するために事前切断されたジッパ片が、単一の注ぎ口部分を有する上述の再閉鎖可能なファスナ片を有する。
しかし、このジッパは、その長手方向に沿って互いに離間して位置している複数の注ぎ口部分を有する、連続した切断されていない長さであってもよい。
【0017】
注ぎ口は、本体部分の一方の端部に隣接した第1の箇所から、第1の端部に比べて本体位置の反対側の端部により近い位置にある第2のフランジの側方端縁上の第2の箇所に延びる線に沿って、例えばヒートシールによって接合されている第2のフランジによって形成されてよく、そしてこの第2の箇所から本体部分に戻る形で延びるそれぞれの線に沿って切断されている。
第2のフランジがそれに沿って切断される線が、本体部分に対して略垂直に延びると都合がよい。
【0018】
便利な注ぎ口の形状を実現するためには、第2のフランジがそれに沿って接合される線が、本体部分から離れる方向に湾曲している。
本体部分から離れている、第2のフランジがそれに沿って接合される線の側方に位置している第2のフランジの一部分が、取り除かれることが好ましい。
【0019】
同様に、注ぎ口部分から反対側に位置している、第2のフランジがそれに沿って切断される線の側方に位置している第2のフランジの一部分が、取り除かれるか、または、単に未使用のまま残されるのでもよい。
【0020】
容器の形成に使用するために、本発明は、互いに離間している複数の開口を中に有するシート材料のウェブを提供し、この開口の各々は、開口のそれぞれの側に対して、その第1のフランジによってシート材料に配置され固定されている、本発明によるファスナ片を有する。
この開口が、ウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに離間していると共にこの線と整列していることが好ましい。
このウェブが連続した長方形のストリップ形状であり、かつ、その線がそのストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びると有利である。
その線が側方端縁の間の略中間であると都合がよい。
そのウェブが、後で使用するために長手方向に巻かれてもよく、この場合に、この方法は、「リールツーリール(reel−to−reel)」プロセスとして知られている種類の手順である。
【0021】
本発明は、さらに、可撓性シート材料から形成された容器を作る方法も提供し、この方法は、
細長い開口を中に有する一片の可撓性シート材料を提供することと、
本発明による再閉鎖可能なファスナ片をその開口に提供することと、
その開口のそれぞれの互いに反対側においてシート材料にファスナストリップの第1のフランジを固定することと、
ファスナ片が中に位置しており、かつ、そのストリップが開口をそれぞれに開閉するように互いに対して係合可能であり分離可能である、細長い開口の中に配置された可撓性の注ぎ口を形成するために、ファスナストリップの第2のフランジを接合および切断すること
とを含む。
【0022】
この接合および切断作業は、開口へファスナを提供する前に行われることが好ましい。
この接合および切断作業が、注ぎ口を形成するために上述の通りであってよい。
可撓性シート材料片が複数の細長い開口を中に有し、かつ、上述の方法の作業が各々の開口で行われることが好ましい。
可撓性シート材料片が連続したウェブであり、および、開口がそのウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに間隔を置いて位置しており、かつ、この線と整列していると都合がよい。
【0023】
上述したように、そのウェブが連続した長方形のストリップの形状であり、および、その線が、ストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びると都合がよく、より好ましくはその側方端縁の間の略中間を平行に延びると都合がよい。
【0024】
必要に応じて、この方法は、注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を袋の各々が有する連続した一続きの袋の形にそのウェブを形成して、その一続きの袋を個別の袋に切り離すというさらに別の工程を含む。
各々の袋が、その中を通して袋を充填することが可能なさらに別の開口を有することが好ましい。
【0025】
あるいは、必要に応じて、この方法は、製袋充填機にそのウェブを供給するさらに別の工程を含み、この製袋充填機では、この機械によって送り込まれた物質を収容する個別の封着された袋が形成されると共に各々の袋が注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を有する。
【0026】
ファスナ片を可撓性シート材料に提供するために使用される回転タレットの溝の中にファスナ片が受容されている間に、接合作業と切断作業とが行われると都合がよい。
必要に応じて、上述したようにジッパが第3のフランジを有し、この第3のフランジが、再閉鎖可能なファスナを開くためのフラップを形成するために開口に挿入される。
【0027】
本発明は、別の態様において、本発明による方法を実行するための装置を提供し、この装置は、ジッパ片を受容する手段と、ジッパ受容手段が配置されているステーションの中を通して一片の可撓性シート材料を前進させる手段と、ジッパ受容手段に対して本発明によるジッパを供給する手段と、ジッパに対して切断および接合作業を行う切断および接合手段と、ジッパ片の第1のフランジの少なくとも1つを、その中の開口に隣接したシート材料に固定する手段とを備える。
【0028】
切断手段および接合手段は、ジッパ片がジッパ受容手段内に受容される時にそのジッパ片に対して切断作業と接合作業の少なくとも一方を行うように配置されていることが好ましい。
切断手段および接合手段は、ジッパ片がジッパ受容手段内に受容される時に、そのジッパ片に対して切断作業と接合作業の両方を行うように配置されていると有利である。
この装置が、連続したジッパ片をジッパ受容手段に提供する前に、その連続したジッパ片を事前切断片に切断する手段を有することが好ましい。
【0029】
ジッパ受容手段が、複数の互いに平行なジッパ受容溝を有しかつこの溝に対して平行な軸線を中心として回転することが可能な回転タレットを備えると有利である。
この装置が、ジッパ片の他方の第1のフランジを開口の反対側においてシート材料に対して固定するさらに別の手段を有することが好ましい。
この別の固定手段が、この装置の別の下流の作業ステーションに配置されていると都合がよい。
この装置が、そのフィルムに開口を形成する手段を有することが好ましい。
開口を形成するための装置手段が、さらに別の上流のステーションに配置されていると都合がよい。
【0030】
必要に応じて、この装置は、ファスナがすでに付与されているフィルムを巻く手段を有する。
さらに、必要に応じて、この装置は、充填可能な袋をフィルム材料から形成する手段、または、フィルム材料を袋の形に形成してその袋に充填する製袋充填手段を有する。
【0031】
以下では、本発明の実施形態と本発明によるプロセスの実施例とを、本明細書の図面を参照しながら実施例の目的で説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
図1から図3は、ポリエチレンのような適切なプラスチックフィルム材料から作られている袋を示す。
【0033】
この袋は、長方形の前面パネル10と、長方形の後面パネル12と、2つのガセット付き側面パネル14とを有する。前面パネル10と後面パネル12は、プラスチックフィルム材料に対して熱と圧力とを加えることによって形成されたそれぞれの溶接部16によって側面パネル14に接合されている。この袋は、この場合には継ぎ目である溶接部16によって接合されているか、または、好ましい場合には、単一のフィルム材料片から折り曲げられている、個別のパネル10、12、14から構成されていてもよい。後者の場合には、この袋は、フィルムの長手方向の端縁が重なり合って互いにヒートシールされている長手方向の後部継ぎ目を有するだろう。後部継ぎ目が存在する時には、この後部継ぎ目が後面パネル12の中央に位置していることが好ましい。同様に単一の材料片で形成されている別の構成では、フィルムの長手方向の端縁が、溶接部16の1つにおいて互いに接合されてもよい。この袋が2つ以上のフィルム片から構成されている場合には、そのフィルム片が側部継ぎ目16において互いに接合されていることが好ましい。上述のすべての構成では、別々のフィルム材料片の間の接合を形成しない側部継ぎ目16は、それぞれの折り目の各々の側において、折り曲げられたフィルムをそれ自体に溶接することによって形成される。
【0034】
横断方向の底部溶接部18が、フィルム材料に熱と圧力を加えることによって形成される。この底部溶接部18は、前面パネル10と後面パネル12と側面パネル14とを共に接合して、その袋の底部を閉じる。図1から図3に示されている状態では、袋の頂部が開いている。
【0035】
袋1は、前面パネル10の横方向の中央に形成されておりかつ袋の頂部に向かって縦方向に約2/3の距離に位置している中間点を備える開口20を有する。開口20は、この実施形態では長さが約95mmで幅が約8mmである長方形のスロットの形状である。
【0036】
開口20は、ジッパとして知られている種類の再閉鎖可能なファスナ片22によって閉じられている。これに関しては、より詳細に後述するが、ここでは、ジッパ長さ22が、第1および第2のジッパプロファイル部24、26から成り、ジッパプロファイル部24、26は、これらを引っ張って互いに引き離すことによって開くことが可能であると共にその後で再係合することが可能である封止部を形成するように、互いに嵌まり合って係合する形状にされている。したがって、開口20は、袋の内側に手が届くように、および、その袋を密封するように、反復的に開かれ再閉鎖されることが可能である。
【0037】
様々な異なるタイプのジッパが従来技術で公知である。これらのタイプは、そのジッパプロファイル部が互いに異なっているジッパ、例えば、一方のジッパプロファイル部が雄型のジッパプロファイル部でありかつ他方のジッパプロファイル部が雌型のジッパプロファイル部であるジッパと、ジッパプロファイル部が互いに同一であり、かつ、他方のジッパプロファイル部内の1つまたは複数のそれぞれの溝の中に一方のジッパプロファイル部上の1つまたは複数の突出リブを受容することによって互いに係合するジッパとを含む。この後者のジッパのタイプは、ジッパプロファイル部が有するリブと溝の数に応じて、「ダブルトラック(double track)」として知られているタイプと、「シングルトラック(single track)」として知られているタイプとを含む。
【0038】
袋1は、開口20内に、開口20が閉じられる時に袋の内側に折り込まれ、および、図2と図3とに示すように、その開口が開かれる時には開いて外に出る可撓性の注ぎ口30を有する。この注ぎ口30は、開かれて外に出る時に、袋の内容物を注ぐことを容易にし、このことは、その内容物が流動的であり、例えば液体、微粒子、または、顆粒である時に、特に有利である。注ぎ口30は、後述するようにジッパ22から形成される。
【0039】
しかし、まず、図4を参照してジッパ自体をさらに詳細に説明する。ジッパ22がその2つのジッパプロファイル部24、25から成ることが、この図から理解できるだろう。各々のジッパプロファイル部24、25は本体部分と3つのフランジとから成り、各々のジッパのそれぞれの本体部分とフランジとが、例えばLDPEのような適切なプラスチック材料の押出し成形によって一体的にかつ連続した長さの形に形成されている。ジッパプロファイル部24、25は、図4においてジッパを見た場合に、左右への移動によって分離および結合される。したがって、分離平面が、フランジ48、50とフランジ49、51との間の中間でジッパプロファイル部の間に位置し、および、図4に示されている通りに垂直方向に延びる。
【0040】
ジッパプロファイル部24を最初に説明する。このジッパプロファイル部24の本体部分40は、かぎ形の外形の2つの互いに平行なリブ42、44と、そのかぎ形のリブ42、44に対して平行に延びておりかつ丸い自由端部は別として長方形の断面を有するさらに別のリブ46とによって形成されている。リブ42、44、46は図5にさらに詳細に示されている。
【0041】
本体部分40に加えて、ジッパプロファイル部24は3つの長手方向に延びるフランジを有する。これらは、ジッパプロファイル部24、25の分離方向に対して略垂直である平面内において本体部分40から互いに略反対方向に延びる外側フランジ48と内側フランジ50と、ジッパプロファイル部24、25の略分離方向に延びており、したがって内側フランジ48と外側フランジ50との平面に対して略垂直に延びる側方フランジ52とから成る。側方フランジ52は、図4から理解できるように、内側フランジ48と外側フランジ50とに比べて著しく幅が狭い。用語「内側」および「外側」の意味は、本説明において後で明確になるだろう。
【0042】
さて、ジッパプロファイル部25を説明する。このジッパプロファイル部25は、ジッパプロファイル部24の本体部分40と同様に、かぎ形の外形の2つの互いに平行なリブ43、45と、かぎ形のリブ43、45に対して平行に延びる別のリブ47とを備えた本体部分41を有する。この別のリブ46は、丸い自由端部は別として長方形である断面を有する。リブ43、45、47は図5にさらに詳細に示されている。
【0043】
さらにジッパプロファイル部24と同様に、ジッパプロファイル部25は、本体部分41に加えて、外側フランジ49と、内側フランジ51と、側方フランジ53とを有する。フランジ49、51、53は、これらのフランジがジッパプロファイル部24のフランジ48、50、52の鏡像を形成するように平面内を延びる。
【0044】
図4の特定のジッパにおいては、フランジ48、49は約20mmの幅であり、フランジ50、51は約50mmの幅であり、フランジ52、53は約5mmの幅である。
【0045】
図5から理解できるように、ジッパプロファイル部24、25の分離に抵抗するようにかぎ形リブのかぎ形部分が互いに接触するように互いに係合する、ジッパプロファイル部22のかぎ形リブ42、43とジッパプロファイル部25のかぎ形リブ44、45との間に形成されている相互連結封止部の外側に、長方形断面のリブ46、47が位置するように、ジッパプロファイル部20、25の本体部分40、41は共に嵌合する。
【0046】
ジッパプロファイル部24、25が互いに係合させられる時に、ジッパ22は、図4に示されている形状構成を有し、この形状構成では、外側フランジ48、49は、一方向において、略平行な平面内を本体部分から遠ざかる形に延び、内側フランジ50、51は、その反対方向において同様に互いに平行に延び、そして、側方フランジ52、53は、外側および内側フランジ48、49、50、51の平面に対して垂直な平面内を互いに反対方向に延びる。
【0047】
図面の図6はジッパの別の形態を示す。図4と図5のジッパの一部分に対応する図6のジッパの一部分が、図4と図5で使用される参照符号と比較して「100」を増分した参照符号によって表されている。しかし、図6に示されているジッパ122の本体部分140、141の間の係合が、ジッパプロファイル部124上の雄型リブ160と、ジッパプロファイル部125上の互いに平行なリブ162、164の間に形成されている雌型の溝との間である。雄型リブ160は、ジッパプロファイル部124、125を共に固定するために雌型リブ162、164の遠位端部のかぎ形部分の間に受容される「マッシュルーム形の」横断面を有する。
【0048】
図面の図7は、図4のジッパに対応するが外側フランジ48、49が省略されている別の改良されたジッパを示す。図4に対応する図7のジッパの一部分が、「300」を増分した参照符号で示されている。ジッパプロファイル部324、325上に取り付けられており、かつ、スライドした時にそのジッパプロファイル部の係合と分離とをさせるために公知のように形成されているスライダ(図示していない)によって、図7のジッパが係合および分離させられることが意図されている。
【0049】
本発明の任意の実施形態では、ジッパは、例えば、容器を開くためには切断されなければならない剥離性のバリヤ層またはフィルム要素のような、1つまたは複数の不正開封防止機能を有してもよい。
【0050】
さて、図1から図3の袋を形成することが可能なプラスチックフィルム材料に対して、図4と図5のジッパ、図6のジッパ、または、図7のジッパを付与することを、図面の図8から図14を参照しながら説明する。
【0051】
図8は、後続の作業において図1から図3の袋を形成することが可能なプラスチックフィルムの連続ウェブの製造のための装置の全般的な略斜視図である。
【0052】
図8は、プラスチックフィルム材料の供給ロール200を示し、この供給ロール200からウェブ201が駆動手段(図示されていない)によって垂直方向に上方に供給され、第1の方向転換ローラ202の周りを送られ、その次に、後述する作業が行われる第1のステーション204と第2のステーション206と第3のステーション208とを水平方向に通過させられ、第2の方向転換ローラ210の周りを送られ、その次に、そのうちの2つを後述する後続のプロセスで使用することが可能なフィルムの巻き取りロール212へと垂直方向に下方に送られる。
【0053】
最初に、第1のステーション204と第2のステーション206と第3のステーション208で行われる作業を説明する。
【0054】
第1のステーション204では、ウェブ201が停止させられ、フィルム内に長方形の開口224を切り抜くために打ち抜き具220が使用され、この開口は、図面の図1から図3を参照して説明した袋の中のスロット20に相当する。開口224を切り抜いた後に、ウェブ201が再び始動されて前進させられ、その結果として開口224が第2のステーション206に到達し、この第2のステーション206においてウェブが再び停止させられる。この第2のステーション206では、図4と図5に示されているジッパの付与の第1の段階である。ジッパの取り付けの第2の段階は第3のステーション208で行われ、後述する。
【0055】
次に、第2のステーション206で行われる作業を、図面の図9から図13を参照しながら更に詳細に説明する。図9は、4つの等間隔の軸方向の溝234、236、238、240をその円筒形表面に有する円筒形ドラム230の形状である回転タレットの上を通過するプラスチックフィルム材料のウェブ201を示す。溝234、236、238、240は図9に示す形状を有し、および、各々が、その終端における先細断面の一部分によって緩やかになっている長方形断面の形状を有する。ドラム230は、ウェブ201が案内ローラ202、210の間を移動する平面に対して平行でありかつウェブの移動方向と整列している水平軸線232周りに、反時計回り方向に回転可能であるように、駆動手段(図示されていない)によって駆動される。このタレットの目的は、第1のステーション204においてウェブ201の中に切り抜かれたスロット224の中にジッパ片を配置することである。
【0056】
図面の図10が、図4と図5に示されているジッパ22の連続的な供給を供給スプール242から方向性ローラ244の周りを通して回転スライダアプリケータ246に送る装置を示し、この回転スライダアプリケータ246では、スライダの供給カートリッジ248からのスライダがジッパに取り付けられる。スライダアプリケータ246は、Supreme Plastics Limited of Supreme House(300 Regents Park Road,London N3 2TL,UK)から入手可能である従来通りの種類であることが可能である。ジッパが、逆転駆動ローラ250、252によって、ジッパアプリケータ246から回転タレット230に供給され、この回転タレットでは、ジッパが「6時」位置において第1の溝234の中に送り込まれる。ナイフ254が、回転タレット230内の溝234、236、238、240の長さに対応するジッパの予め決められた長さ部分を切断する。このジッパ片が第1の溝の中に送り込まれ終わった後に、回転タレットが反時計回りに90度回転させられ、その結果としてジッパ片が「3時」位置に移動させられる。この位置において、ジッパ22の内側フランジ50、51に対して作業が行われる。この作業は、図面の図11に示されている曲線260、261に沿って、および、同様に図12に示されている直線262、263に沿って、内側フランジ50、51を切断するように配置されている、成形された切断ナイフと封着棒(図示されていない)とを使用する切断作業および封着作業から成る。この結果として、図10に示されているフランジ264、265の一部分が取り除かれて破棄される。図11に示されているフランジ部分266、267はジッパのそれぞれの本体部分40、41に取り付けられた状態のまま残るか、そうでない場合には緩んだ状態のままにされる。あるいは、これらは切断されて廃棄されることも可能である。曲線260、261と直線262、263との間に位置しているフランジ50、51の部分268、269は、図面の図1から図3に示されている袋の注ぎ口30を形成し、これらの部分の湾曲端縁が線280に沿って接合される。これらの作業が「3時」位置で行われた後に、上述した通りに処理され終わったジッパが、そのジッパがフィルム201の真下に位置する「12時」位置に送られるように、回転タレットが反時計回り方向にさらに90度回転させられる。この時点では、前進するフィルムが、スロット224が回転タレット230の円筒形表面内のスロット234と整列している状態で停止させられる。この位置では、側方フランジ52、53がスロット224の両側においてウェブ220の下部表面に対して突き当たる形で位置するように、ジッパ22の上部フランジ48、49がウェブ220内のスロット224の中を通して挿入される。この時点で注ぎ口30を形成するように形成されると共に固定されている内側フランジ50、51が、図面の図13に概ね示されているように、回転タレットの円筒形の外側表面に対して突き当たる形で位置している。
【0057】
この位置では、ウェブの上方に位置しておりかつスロット224と長手方向に整列している封着棒270が、ウェブに当てられ、ジッパ22の終端の側方フランジ53をスロット224の付近のウェブ220の下部表面に封着する。これで、第2のステーションにおいて行われる作業が完了する。
【0058】
図6に示されているジッパは、全く同様の手順で、図4と図5に示されているジッパの代わりに使用されることが可能である。図7に示されているジッパが図4と図5に示されているジッパの代わりに使用される場合には、この手順は、フィルム201の開口224の中を貫通すべき外側フランジが存在しないということを除いて、上述の手順と同じである。
【0059】
なお、タレット230の溝234、236、238、240の形状によって、ジッパが「6時」位置から「12時」位置に前進させられるにつれて、使用されるすべてのジッパの内側フランジをタレットの表面に対して押し当てることが可能となる。
【0060】
さらに、タレットの溝の中にジッパが位置している間に、注ぎ口を形成するための切断作業および封着作業を行うことは必ずしも必須ではない。これらの作業、または、そのどちらか一方の作業が、他の場所で行われてもよい。さらに、どちらか一方または両方の作業が、個別のジッパ片に切断される前に行われてもよい。さらに、タレットは、ジッパの付与のために他の任意の手段、例えば、ジッパ受容溝を有する往復棒によって置換可能である。注ぎ口形成作業は、溝の中にある時に、または、他の形で、ジッパに対して行われてよい。
【0061】
次に図8に戻ると、ジッパ片が取り付けられているスロット224を含むウェブの一部分が第3のステーション208に提供されるように、ウェブが前進させられる。そのフィルムがこのように前進させられている最中に、ジッパ上にさらに別の切断された長さ部分を受容するためにその次の後続スロット240が「6時」位置で提供され、および、以前に「6時」位置で装填されたジッパが「3時」位置に移動させられて、上述の通りに注ぎ口を形成するように切断され封着されるように、回転タレットがさらに90度に亘って反時計回りに回転させられる。切断されて封着され終わっている以前のジッパ片は、上述の通りにウェブに取り付けられるように「12時」ステーションに前進させられる。第3のステーション208では、対向した側方フランジ52がスロット224の側部でウェブ220に封着させられるように、フィルム201の下方のさらに別の封着棒272がジッパのストリップに当てられる。この位置から、フィルムがさらに巻き取りローラ212に前進させられる。
【0062】
打ち抜き具220の動作と、フィルム201の動きと、タレット230の動作と、すべてのスライダアプリケータと、注ぎ口形成装置と、封着棒210、272と、スライダアプリケータ等のすべてが、制御手段(図示されていない)によって同期化された方法で制御される。
【0063】
上述の作業の終了時には、ジッパ片が、内側フランジ50、51が注ぎ口を形成するように形つくられて共に封着させられているようにフィルム内の開口224の中に固定され、および、ジッパプロファイル部40、41を手で引っ張って互いに引き離すために都合良く把持されることが可能な表面を提供し、これによって袋の開口を開くと共に袋から製品を取り出す手段を提供するように外方に注ぎ口が折り曲げられることを可能にするように、側方フランジ52、53がスロット224の各々の側でウェブに固定されると共に外側フランジ48、49がそのスロットから外に突き出ている。
【0064】
図6に示されている代案のジッパプロファイル部が使用される場合には、結果は全く同じであり、ジッパの外側フランジ148、149が、ジッパプロファイル部140、141の間の係合から開くことを容易にするためにスロットから突き出ている。
【0065】
図7のジッパが使用される場合には、把持フランジは存在しないが、この代わりに、スライダが、ジッパプロファイル部を開閉するために使用可能である。
【0066】
図8に示されている装置で行われるプロセスは「リールツーリール(reel−to−reel)」として知られている一般的なタイプであり、このプロセスでは、ジッパが取り付けられているフィルムが、後続のプロセスで使用可能なロール212の形に形成される。
【0067】
この後続のプロセスは、例えば、封着前の充填のために1つの端縁に沿って開いていることがある図1から図3に示されているような袋を形成するようにフィルム201が折り曲げられる垂直製袋機または水平製袋機にロール212が供給されるプロセスである。
【0068】
あるいは、フィルムが、同様に垂直または水平であることが可能でありかつ製品を充填されかつ封着されている例えば図1から図3の袋と同様である充填され封着された袋を生産する製袋充填機内で使用可能である。
【0069】
さらに、図7におけるロール212を適切な装置によって置き換えることによって製袋手順または製袋充填手順と図8の手順を一体化することも可能である。
【0070】
図面の図15は、上述したように図8の装置と一体化されることが可能である垂直動作型の製袋充填機を示す。この製袋充填機は、従来通りの方法で、ウェブ201を充填円筒402の周りで管状の形状に形成する形成肩部400を示し、この充填円筒の中空の内部404の中に、形成される袋の中に充填されるべき製品が送り込まれる。ウェブ201の長手方向の端縁が重ね合わされ、および、背面シールが垂直加熱封着棒408によって形成される。牽引ベルト406と、円筒402の他方の側の別の類似のベルトとが、その機械の中を通してウェブ201を引っ張る。封着切断棒410、412が、充填されかつ封着された個々の袋414の形にフィルムを切断するために公知の方法で動作する。その機械の中を通るウェブ201の経路は、ジッパと注ぎ口との通過を可能にするように適切に解放される。
【0071】
同様に、図16は、同様に図8の装置と一体化可能である水平動作型の製袋充填機を示す。図16の機械は、従来通りの方法で、形成される袋の中に充填されるべき製品が上に置かれるベルト(図示されていない)の周りでトンネル形にウェブ201を形成する折り曲げ箱420を有する。ウェブ201の長手方向の端縁が重ね合わされると共に最上部のシールが水平加熱封着棒(図示されていない)によって形成される。牽引装置(同様に図示されていない)がその機械の中を通してウェブ201を引っ張る。回転封着切断棒424、422が、フィルムを個別の充填されてかつ封着された袋の形に切断するために公知の方法で動作する。その機械の中を通るウェブ201の経路が、ジッパと注ぎ口との通過を可能にするために適切に解放される。
【0072】
図15の機械または図16の機械は、垂直方向または水平方向に後続の使用のための空の袋を生産する製袋機によって置換可能である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】閉じた状態の袋の斜視図である。
【図2】開いた状態の図1の袋の斜視図である。
【図3】図2に示されている袋の一部分の拡大図である。
【図4】図1から図3の袋の製造で使用されるジッパの一部分の斜視図である。
【図5】図4のジッパの一部分の拡大断面図である。
【図6】図5に対応するが、改良されたジッパを示す。
【図7】図4に対応するが、別の改良されたジッパを示す。
【図8】図4と図5のジッパまたは図6のジッパをプラスチックフィルム材料のウェブに付与するプロセスを行う装置の幾分か概略的な斜視図である。
【図9】図8の装置の一部分を示す。
【図10】図8の装置の別の部分を示す。
【図11】図8の装置において行われるプロセスにおける中間工程での図4と図5のジッパを示す。
【図12】図11に対応するが、そのプロセスにおけるより後の工程におけるジッパを示す。
【図13】そのプロセスにおけるさらに別の工程におけるジッパを示す。
【図14】そのプロセスにおけるさらに別の工程におけるジッパを示す。
【図15】図8の装置の変型を示す。
【図16】図8の装置の別の変型を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、再閉鎖可能な袋と、この袋を作るのに使用するためのジッパと、この袋を作る方法と、この方法を実行する装置とに関する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明によって、開口を有し、開口が、開口を開閉するためにそれぞれに互いに係合可能であると共に分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップが中に配置されている容器が提供され、この開口が、非使用時にはその容器の内側における非動作位置に移動可能であると共にこの容器内の物質がこの容器から計量供給されることをこの開口が可能にする動作位置へ外に移動可能である可撓性の注ぎ口をその開口内に有し、各々のファスナストリップはそれぞれの長手方向フランジを有し、および、各々のファスナストリップが、注ぎ口が非動作位置にある時に開口を閉じるように互いに係合可能であり、ファスナストリップのそれぞれの長手方向フランジの少なくとも一部分が注ぎ口を形成するために互いに固定されている。
【0003】
ファスナストリップのフランジがプラスチック材料である場合には、フランジがヒートシールによって互いに固定できると都合がよい。
ファスナストリップが、開口に隣接している、容器にファスナストリップを固定するさらに別のそれぞれの長手方向の固定フランジを有すると都合がよい。
【0004】
ファスナストリップが、開口の外方に突き出ており、ファスナストリップを互いに分離させて開口を開くために手動で把持可能であるそれぞれの長手方向の把持フランジを有すると有利である。
あるいは、ファスナストリップがその上に取り付けられているスライダを有してもよく、このスライダが、ストリップを係合および分離させるためにストリップに沿って移動可能である。
【0005】
各々のファスナストリップの各端部が他方のストリップの隣接する端部に固定されていることが好ましい。
容器は、例えばプラスチックのような可撓性シート材料で形成されてよい。
容器が、その容器の前方および後方の主表面をそれぞれ形成するシート材料の第1および第2のパネルを備えると有利である。
この第1および第2のパネルが単一の材料シートを折り曲げることによって形成されてもよい。
【0006】
必要に応じて、容器は、前面と後面の対向した端縁間にそれぞれガセットを有してもよい。こうした容器では、開口がガセットの1つの中にあることが好ましい。
開口が容器の一方の主表面の中に存在することが好ましい。
【0007】
好適な容器では、その面が四角形であり、および、開口が、その四角形の第1の対の対向した端縁に対して平行に延びると共にこの対の対向した端縁の略中間に延びると都合がよい。この四角形が長方形である場合には、その長方形の長辺がその1対の端縁を構成する。
開口の中間点が、その長方形の短辺間の距離の約2/3の位置に位置していると都合がよい。
【0008】
本発明による他の容器では、開口は、その容器の継ぎ目の中に、好ましくは、容器の一方の主表面に亘って延びる後方継ぎ目の中に位置しており、または、他の場合には、側方の継ぎ目の中に、ガセット付きの容器の1対の側方ガセットの1つのガセットの一方の側面を画定する側方の継ぎ目の中に位置していると都合がよい。さらに、特に開口を設けるために形成されている容器の延長部分の中に、開口を設けることが可能である。
【0009】
すべての場合において、注ぎ口を残す開口が容器の継ぎ目の長さの一部分だけに亘って延びることが好ましい。さらに、注ぎ口を有する開口が容器の頂部開口でないことが好ましい。
必要に応じて、容器が、その容器の中に物質が中を通して送り込むことが可能な、別の開口を有してもよい。この場合には、この容器は、「プリメイドバッグ(pre−made bag)」として知られている容器である。
この別の開口は、この別の開口に隣接したシート材料をヒートシールすることによって閉じることができる。
【0010】
この容器は、第2の対向した端縁のうちの第1の端縁に沿って閉じられると共にこの第2の対のうちの第2の端縁に沿って開いていると都合がよい。
この容器が上記第1の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられると共に上記第2の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられることが可能であると有利である。
【0011】
上述した袋および容器の製造に使用するために、本発明は、さらに、互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備えるジッパすなわち再閉鎖可能なファスナも提供し、各々のストリップは、他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分と第1および第2の長手方向フランジとを備え、第1のフランジはそのストリップの分離平面から遠ざかる方向に延び、第2のフランジはこの分離平面に対して略平行な同一方向に延びる。第1のフランジは完成した容器内にジッパを固定するために使用され、第2のフランジは注ぎ口を形成する。
【0012】
第1のフランジが第2のフランジよりも狭幅であることが好ましく、第2のフランジの幅の少なくとも1/2であることがより好ましい。
好適なジッパは、各々の第1のフランジが2mmから10mmの幅であり、これとは無関係に、各々の第2のフランジが20mmから100mmの幅であり、より好ましくは20mmから70mmの幅である。
必要に応じて、ファスナストリップを係合および分離するためにファスナに沿って移動可能な少なくとも1つのスライダがジッパに取り付けられてもよい。
【0013】
各々のファスナストリップは、それぞれの第2のフランジが延びる方向とは反対の方向に分離平面に対して略平行な平面内を延びる第3の長手方向フランジを有する。この第3のフランジは、完成した容器内でジッパを開くために使用可能である。
【0014】
ファスナストリップが、容器を開く前に分離させられなければならず、したがって不正開封防止機能を提供するピールシール(peel seal)を第3のフランジ間にまたは他の形で備えていると有利である。
各々の第3のフランジが10mmから50mmの幅であることが好ましく、より好ましくは10mmから30mmの幅である。
各ストリップの第2および第3のフランジが互いに略同一平面上にあり、かつ、これとは無関係に、第1のフランジが分離平面に対して略垂直な平面内に延びると有利である。
【0015】
本発明は、さらに、互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備える再閉鎖可能なファスナも提供し、この各々のストリップは、他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分を備え、各々のストリップは少なくとも第1、第2および第3の長手方向フランジを有する。この第1、第2および第3のフランジは、上述した機能を有する。
第1および第2のフランジの好適な幅は上述した通りである。
各々の第3のフランジが10mmから50mmの幅であることが好ましく、さらに好ましくは10mmから30mmの幅である。
【0016】
上述の目的にしたがって、ストリップの第2のフランジが互いに接合され、および、注ぎ口を形成するために切断される。
したがって、注ぎ口を形成するために事前切断されたジッパ片が、単一の注ぎ口部分を有する上述の再閉鎖可能なファスナ片を有する。
しかし、このジッパは、その長手方向に沿って互いに離間して位置している複数の注ぎ口部分を有する、連続した切断されていない長さであってもよい。
【0017】
注ぎ口は、本体部分の一方の端部に隣接した第1の箇所から、第1の端部に比べて本体位置の反対側の端部により近い位置にある第2のフランジの側方端縁上の第2の箇所に延びる線に沿って、例えばヒートシールによって接合されている第2のフランジによって形成されてよく、そしてこの第2の箇所から本体部分に戻る形で延びるそれぞれの線に沿って切断されている。
第2のフランジがそれに沿って切断される線が、本体部分に対して略垂直に延びると都合がよい。
【0018】
便利な注ぎ口の形状を実現するためには、第2のフランジがそれに沿って接合される線が、本体部分から離れる方向に湾曲している。
本体部分から離れている、第2のフランジがそれに沿って接合される線の側方に位置している第2のフランジの一部分が、取り除かれることが好ましい。
【0019】
同様に、注ぎ口部分から反対側に位置している、第2のフランジがそれに沿って切断される線の側方に位置している第2のフランジの一部分が、取り除かれるか、または、単に未使用のまま残されるのでもよい。
【0020】
容器の形成に使用するために、本発明は、互いに離間している複数の開口を中に有するシート材料のウェブを提供し、この開口の各々は、開口のそれぞれの側に対して、その第1のフランジによってシート材料に配置され固定されている、本発明によるファスナ片を有する。
この開口が、ウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに離間していると共にこの線と整列していることが好ましい。
このウェブが連続した長方形のストリップ形状であり、かつ、その線がそのストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びると有利である。
その線が側方端縁の間の略中間であると都合がよい。
そのウェブが、後で使用するために長手方向に巻かれてもよく、この場合に、この方法は、「リールツーリール(reel−to−reel)」プロセスとして知られている種類の手順である。
【0021】
本発明は、さらに、可撓性シート材料から形成された容器を作る方法も提供し、この方法は、
細長い開口を中に有する一片の可撓性シート材料を提供することと、
本発明による再閉鎖可能なファスナ片をその開口に提供することと、
その開口のそれぞれの互いに反対側においてシート材料にファスナストリップの第1のフランジを固定することと、
ファスナ片が中に位置しており、かつ、そのストリップが開口をそれぞれに開閉するように互いに対して係合可能であり分離可能である、細長い開口の中に配置された可撓性の注ぎ口を形成するために、ファスナストリップの第2のフランジを接合および切断すること
とを含む。
【0022】
この接合および切断作業は、開口へファスナを提供する前に行われることが好ましい。
この接合および切断作業が、注ぎ口を形成するために上述の通りであってよい。
可撓性シート材料片が複数の細長い開口を中に有し、かつ、上述の方法の作業が各々の開口で行われることが好ましい。
可撓性シート材料片が連続したウェブであり、および、開口がそのウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに間隔を置いて位置しており、かつ、この線と整列していると都合がよい。
【0023】
上述したように、そのウェブが連続した長方形のストリップの形状であり、および、その線が、ストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びると都合がよく、より好ましくはその側方端縁の間の略中間を平行に延びると都合がよい。
【0024】
必要に応じて、この方法は、注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を袋の各々が有する連続した一続きの袋の形にそのウェブを形成して、その一続きの袋を個別の袋に切り離すというさらに別の工程を含む。
各々の袋が、その中を通して袋を充填することが可能なさらに別の開口を有することが好ましい。
【0025】
あるいは、必要に応じて、この方法は、製袋充填機にそのウェブを供給するさらに別の工程を含み、この製袋充填機では、この機械によって送り込まれた物質を収容する個別の封着された袋が形成されると共に各々の袋が注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を有する。
【0026】
ファスナ片を可撓性シート材料に提供するために使用される回転タレットの溝の中にファスナ片が受容されている間に、接合作業と切断作業とが行われると都合がよい。
必要に応じて、上述したようにジッパが第3のフランジを有し、この第3のフランジが、再閉鎖可能なファスナを開くためのフラップを形成するために開口に挿入される。
【0027】
本発明は、別の態様において、本発明による方法を実行するための装置を提供し、この装置は、ジッパ片を受容する手段と、ジッパ受容手段が配置されているステーションの中を通して一片の可撓性シート材料を前進させる手段と、ジッパ受容手段に対して本発明によるジッパを供給する手段と、ジッパに対して切断および接合作業を行う切断および接合手段と、ジッパ片の第1のフランジの少なくとも1つを、その中の開口に隣接したシート材料に固定する手段とを備える。
【0028】
切断手段および接合手段は、ジッパ片がジッパ受容手段内に受容される時にそのジッパ片に対して切断作業と接合作業の少なくとも一方を行うように配置されていることが好ましい。
切断手段および接合手段は、ジッパ片がジッパ受容手段内に受容される時に、そのジッパ片に対して切断作業と接合作業の両方を行うように配置されていると有利である。
この装置が、連続したジッパ片をジッパ受容手段に提供する前に、その連続したジッパ片を事前切断片に切断する手段を有することが好ましい。
【0029】
ジッパ受容手段が、複数の互いに平行なジッパ受容溝を有しかつこの溝に対して平行な軸線を中心として回転することが可能な回転タレットを備えると有利である。
この装置が、ジッパ片の他方の第1のフランジを開口の反対側においてシート材料に対して固定するさらに別の手段を有することが好ましい。
この別の固定手段が、この装置の別の下流の作業ステーションに配置されていると都合がよい。
この装置が、そのフィルムに開口を形成する手段を有することが好ましい。
開口を形成するための装置手段が、さらに別の上流のステーションに配置されていると都合がよい。
【0030】
必要に応じて、この装置は、ファスナがすでに付与されているフィルムを巻く手段を有する。
さらに、必要に応じて、この装置は、充填可能な袋をフィルム材料から形成する手段、または、フィルム材料を袋の形に形成してその袋に充填する製袋充填手段を有する。
【0031】
以下では、本発明の実施形態と本発明によるプロセスの実施例とを、本明細書の図面を参照しながら実施例の目的で説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
図1から図3は、ポリエチレンのような適切なプラスチックフィルム材料から作られている袋を示す。
【0033】
この袋は、長方形の前面パネル10と、長方形の後面パネル12と、2つのガセット付き側面パネル14とを有する。前面パネル10と後面パネル12は、プラスチックフィルム材料に対して熱と圧力とを加えることによって形成されたそれぞれの溶接部16によって側面パネル14に接合されている。この袋は、この場合には継ぎ目である溶接部16によって接合されているか、または、好ましい場合には、単一のフィルム材料片から折り曲げられている、個別のパネル10、12、14から構成されていてもよい。後者の場合には、この袋は、フィルムの長手方向の端縁が重なり合って互いにヒートシールされている長手方向の後部継ぎ目を有するだろう。後部継ぎ目が存在する時には、この後部継ぎ目が後面パネル12の中央に位置していることが好ましい。同様に単一の材料片で形成されている別の構成では、フィルムの長手方向の端縁が、溶接部16の1つにおいて互いに接合されてもよい。この袋が2つ以上のフィルム片から構成されている場合には、そのフィルム片が側部継ぎ目16において互いに接合されていることが好ましい。上述のすべての構成では、別々のフィルム材料片の間の接合を形成しない側部継ぎ目16は、それぞれの折り目の各々の側において、折り曲げられたフィルムをそれ自体に溶接することによって形成される。
【0034】
横断方向の底部溶接部18が、フィルム材料に熱と圧力を加えることによって形成される。この底部溶接部18は、前面パネル10と後面パネル12と側面パネル14とを共に接合して、その袋の底部を閉じる。図1から図3に示されている状態では、袋の頂部が開いている。
【0035】
袋1は、前面パネル10の横方向の中央に形成されておりかつ袋の頂部に向かって縦方向に約2/3の距離に位置している中間点を備える開口20を有する。開口20は、この実施形態では長さが約95mmで幅が約8mmである長方形のスロットの形状である。
【0036】
開口20は、ジッパとして知られている種類の再閉鎖可能なファスナ片22によって閉じられている。これに関しては、より詳細に後述するが、ここでは、ジッパ長さ22が、第1および第2のジッパプロファイル部24、26から成り、ジッパプロファイル部24、26は、これらを引っ張って互いに引き離すことによって開くことが可能であると共にその後で再係合することが可能である封止部を形成するように、互いに嵌まり合って係合する形状にされている。したがって、開口20は、袋の内側に手が届くように、および、その袋を密封するように、反復的に開かれ再閉鎖されることが可能である。
【0037】
様々な異なるタイプのジッパが従来技術で公知である。これらのタイプは、そのジッパプロファイル部が互いに異なっているジッパ、例えば、一方のジッパプロファイル部が雄型のジッパプロファイル部でありかつ他方のジッパプロファイル部が雌型のジッパプロファイル部であるジッパと、ジッパプロファイル部が互いに同一であり、かつ、他方のジッパプロファイル部内の1つまたは複数のそれぞれの溝の中に一方のジッパプロファイル部上の1つまたは複数の突出リブを受容することによって互いに係合するジッパとを含む。この後者のジッパのタイプは、ジッパプロファイル部が有するリブと溝の数に応じて、「ダブルトラック(double track)」として知られているタイプと、「シングルトラック(single track)」として知られているタイプとを含む。
【0038】
袋1は、開口20内に、開口20が閉じられる時に袋の内側に折り込まれ、および、図2と図3とに示すように、その開口が開かれる時には開いて外に出る可撓性の注ぎ口30を有する。この注ぎ口30は、開かれて外に出る時に、袋の内容物を注ぐことを容易にし、このことは、その内容物が流動的であり、例えば液体、微粒子、または、顆粒である時に、特に有利である。注ぎ口30は、後述するようにジッパ22から形成される。
【0039】
しかし、まず、図4を参照してジッパ自体をさらに詳細に説明する。ジッパ22がその2つのジッパプロファイル部24、25から成ることが、この図から理解できるだろう。各々のジッパプロファイル部24、25は本体部分と3つのフランジとから成り、各々のジッパのそれぞれの本体部分とフランジとが、例えばLDPEのような適切なプラスチック材料の押出し成形によって一体的にかつ連続した長さの形に形成されている。ジッパプロファイル部24、25は、図4においてジッパを見た場合に、左右への移動によって分離および結合される。したがって、分離平面が、フランジ48、50とフランジ49、51との間の中間でジッパプロファイル部の間に位置し、および、図4に示されている通りに垂直方向に延びる。
【0040】
ジッパプロファイル部24を最初に説明する。このジッパプロファイル部24の本体部分40は、かぎ形の外形の2つの互いに平行なリブ42、44と、そのかぎ形のリブ42、44に対して平行に延びておりかつ丸い自由端部は別として長方形の断面を有するさらに別のリブ46とによって形成されている。リブ42、44、46は図5にさらに詳細に示されている。
【0041】
本体部分40に加えて、ジッパプロファイル部24は3つの長手方向に延びるフランジを有する。これらは、ジッパプロファイル部24、25の分離方向に対して略垂直である平面内において本体部分40から互いに略反対方向に延びる外側フランジ48と内側フランジ50と、ジッパプロファイル部24、25の略分離方向に延びており、したがって内側フランジ48と外側フランジ50との平面に対して略垂直に延びる側方フランジ52とから成る。側方フランジ52は、図4から理解できるように、内側フランジ48と外側フランジ50とに比べて著しく幅が狭い。用語「内側」および「外側」の意味は、本説明において後で明確になるだろう。
【0042】
さて、ジッパプロファイル部25を説明する。このジッパプロファイル部25は、ジッパプロファイル部24の本体部分40と同様に、かぎ形の外形の2つの互いに平行なリブ43、45と、かぎ形のリブ43、45に対して平行に延びる別のリブ47とを備えた本体部分41を有する。この別のリブ46は、丸い自由端部は別として長方形である断面を有する。リブ43、45、47は図5にさらに詳細に示されている。
【0043】
さらにジッパプロファイル部24と同様に、ジッパプロファイル部25は、本体部分41に加えて、外側フランジ49と、内側フランジ51と、側方フランジ53とを有する。フランジ49、51、53は、これらのフランジがジッパプロファイル部24のフランジ48、50、52の鏡像を形成するように平面内を延びる。
【0044】
図4の特定のジッパにおいては、フランジ48、49は約20mmの幅であり、フランジ50、51は約50mmの幅であり、フランジ52、53は約5mmの幅である。
【0045】
図5から理解できるように、ジッパプロファイル部24、25の分離に抵抗するようにかぎ形リブのかぎ形部分が互いに接触するように互いに係合する、ジッパプロファイル部22のかぎ形リブ42、43とジッパプロファイル部25のかぎ形リブ44、45との間に形成されている相互連結封止部の外側に、長方形断面のリブ46、47が位置するように、ジッパプロファイル部20、25の本体部分40、41は共に嵌合する。
【0046】
ジッパプロファイル部24、25が互いに係合させられる時に、ジッパ22は、図4に示されている形状構成を有し、この形状構成では、外側フランジ48、49は、一方向において、略平行な平面内を本体部分から遠ざかる形に延び、内側フランジ50、51は、その反対方向において同様に互いに平行に延び、そして、側方フランジ52、53は、外側および内側フランジ48、49、50、51の平面に対して垂直な平面内を互いに反対方向に延びる。
【0047】
図面の図6はジッパの別の形態を示す。図4と図5のジッパの一部分に対応する図6のジッパの一部分が、図4と図5で使用される参照符号と比較して「100」を増分した参照符号によって表されている。しかし、図6に示されているジッパ122の本体部分140、141の間の係合が、ジッパプロファイル部124上の雄型リブ160と、ジッパプロファイル部125上の互いに平行なリブ162、164の間に形成されている雌型の溝との間である。雄型リブ160は、ジッパプロファイル部124、125を共に固定するために雌型リブ162、164の遠位端部のかぎ形部分の間に受容される「マッシュルーム形の」横断面を有する。
【0048】
図面の図7は、図4のジッパに対応するが外側フランジ48、49が省略されている別の改良されたジッパを示す。図4に対応する図7のジッパの一部分が、「300」を増分した参照符号で示されている。ジッパプロファイル部324、325上に取り付けられており、かつ、スライドした時にそのジッパプロファイル部の係合と分離とをさせるために公知のように形成されているスライダ(図示していない)によって、図7のジッパが係合および分離させられることが意図されている。
【0049】
本発明の任意の実施形態では、ジッパは、例えば、容器を開くためには切断されなければならない剥離性のバリヤ層またはフィルム要素のような、1つまたは複数の不正開封防止機能を有してもよい。
【0050】
さて、図1から図3の袋を形成することが可能なプラスチックフィルム材料に対して、図4と図5のジッパ、図6のジッパ、または、図7のジッパを付与することを、図面の図8から図14を参照しながら説明する。
【0051】
図8は、後続の作業において図1から図3の袋を形成することが可能なプラスチックフィルムの連続ウェブの製造のための装置の全般的な略斜視図である。
【0052】
図8は、プラスチックフィルム材料の供給ロール200を示し、この供給ロール200からウェブ201が駆動手段(図示されていない)によって垂直方向に上方に供給され、第1の方向転換ローラ202の周りを送られ、その次に、後述する作業が行われる第1のステーション204と第2のステーション206と第3のステーション208とを水平方向に通過させられ、第2の方向転換ローラ210の周りを送られ、その次に、そのうちの2つを後述する後続のプロセスで使用することが可能なフィルムの巻き取りロール212へと垂直方向に下方に送られる。
【0053】
最初に、第1のステーション204と第2のステーション206と第3のステーション208で行われる作業を説明する。
【0054】
第1のステーション204では、ウェブ201が停止させられ、フィルム内に長方形の開口224を切り抜くために打ち抜き具220が使用され、この開口は、図面の図1から図3を参照して説明した袋の中のスロット20に相当する。開口224を切り抜いた後に、ウェブ201が再び始動されて前進させられ、その結果として開口224が第2のステーション206に到達し、この第2のステーション206においてウェブが再び停止させられる。この第2のステーション206では、図4と図5に示されているジッパの付与の第1の段階である。ジッパの取り付けの第2の段階は第3のステーション208で行われ、後述する。
【0055】
次に、第2のステーション206で行われる作業を、図面の図9から図13を参照しながら更に詳細に説明する。図9は、4つの等間隔の軸方向の溝234、236、238、240をその円筒形表面に有する円筒形ドラム230の形状である回転タレットの上を通過するプラスチックフィルム材料のウェブ201を示す。溝234、236、238、240は図9に示す形状を有し、および、各々が、その終端における先細断面の一部分によって緩やかになっている長方形断面の形状を有する。ドラム230は、ウェブ201が案内ローラ202、210の間を移動する平面に対して平行でありかつウェブの移動方向と整列している水平軸線232周りに、反時計回り方向に回転可能であるように、駆動手段(図示されていない)によって駆動される。このタレットの目的は、第1のステーション204においてウェブ201の中に切り抜かれたスロット224の中にジッパ片を配置することである。
【0056】
図面の図10が、図4と図5に示されているジッパ22の連続的な供給を供給スプール242から方向性ローラ244の周りを通して回転スライダアプリケータ246に送る装置を示し、この回転スライダアプリケータ246では、スライダの供給カートリッジ248からのスライダがジッパに取り付けられる。スライダアプリケータ246は、Supreme Plastics Limited of Supreme House(300 Regents Park Road,London N3 2TL,UK)から入手可能である従来通りの種類であることが可能である。ジッパが、逆転駆動ローラ250、252によって、ジッパアプリケータ246から回転タレット230に供給され、この回転タレットでは、ジッパが「6時」位置において第1の溝234の中に送り込まれる。ナイフ254が、回転タレット230内の溝234、236、238、240の長さに対応するジッパの予め決められた長さ部分を切断する。このジッパ片が第1の溝の中に送り込まれ終わった後に、回転タレットが反時計回りに90度回転させられ、その結果としてジッパ片が「3時」位置に移動させられる。この位置において、ジッパ22の内側フランジ50、51に対して作業が行われる。この作業は、図面の図11に示されている曲線260、261に沿って、および、同様に図12に示されている直線262、263に沿って、内側フランジ50、51を切断するように配置されている、成形された切断ナイフと封着棒(図示されていない)とを使用する切断作業および封着作業から成る。この結果として、図10に示されているフランジ264、265の一部分が取り除かれて破棄される。図11に示されているフランジ部分266、267はジッパのそれぞれの本体部分40、41に取り付けられた状態のまま残るか、そうでない場合には緩んだ状態のままにされる。あるいは、これらは切断されて廃棄されることも可能である。曲線260、261と直線262、263との間に位置しているフランジ50、51の部分268、269は、図面の図1から図3に示されている袋の注ぎ口30を形成し、これらの部分の湾曲端縁が線280に沿って接合される。これらの作業が「3時」位置で行われた後に、上述した通りに処理され終わったジッパが、そのジッパがフィルム201の真下に位置する「12時」位置に送られるように、回転タレットが反時計回り方向にさらに90度回転させられる。この時点では、前進するフィルムが、スロット224が回転タレット230の円筒形表面内のスロット234と整列している状態で停止させられる。この位置では、側方フランジ52、53がスロット224の両側においてウェブ220の下部表面に対して突き当たる形で位置するように、ジッパ22の上部フランジ48、49がウェブ220内のスロット224の中を通して挿入される。この時点で注ぎ口30を形成するように形成されると共に固定されている内側フランジ50、51が、図面の図13に概ね示されているように、回転タレットの円筒形の外側表面に対して突き当たる形で位置している。
【0057】
この位置では、ウェブの上方に位置しておりかつスロット224と長手方向に整列している封着棒270が、ウェブに当てられ、ジッパ22の終端の側方フランジ53をスロット224の付近のウェブ220の下部表面に封着する。これで、第2のステーションにおいて行われる作業が完了する。
【0058】
図6に示されているジッパは、全く同様の手順で、図4と図5に示されているジッパの代わりに使用されることが可能である。図7に示されているジッパが図4と図5に示されているジッパの代わりに使用される場合には、この手順は、フィルム201の開口224の中を貫通すべき外側フランジが存在しないということを除いて、上述の手順と同じである。
【0059】
なお、タレット230の溝234、236、238、240の形状によって、ジッパが「6時」位置から「12時」位置に前進させられるにつれて、使用されるすべてのジッパの内側フランジをタレットの表面に対して押し当てることが可能となる。
【0060】
さらに、タレットの溝の中にジッパが位置している間に、注ぎ口を形成するための切断作業および封着作業を行うことは必ずしも必須ではない。これらの作業、または、そのどちらか一方の作業が、他の場所で行われてもよい。さらに、どちらか一方または両方の作業が、個別のジッパ片に切断される前に行われてもよい。さらに、タレットは、ジッパの付与のために他の任意の手段、例えば、ジッパ受容溝を有する往復棒によって置換可能である。注ぎ口形成作業は、溝の中にある時に、または、他の形で、ジッパに対して行われてよい。
【0061】
次に図8に戻ると、ジッパ片が取り付けられているスロット224を含むウェブの一部分が第3のステーション208に提供されるように、ウェブが前進させられる。そのフィルムがこのように前進させられている最中に、ジッパ上にさらに別の切断された長さ部分を受容するためにその次の後続スロット240が「6時」位置で提供され、および、以前に「6時」位置で装填されたジッパが「3時」位置に移動させられて、上述の通りに注ぎ口を形成するように切断され封着されるように、回転タレットがさらに90度に亘って反時計回りに回転させられる。切断されて封着され終わっている以前のジッパ片は、上述の通りにウェブに取り付けられるように「12時」ステーションに前進させられる。第3のステーション208では、対向した側方フランジ52がスロット224の側部でウェブ220に封着させられるように、フィルム201の下方のさらに別の封着棒272がジッパのストリップに当てられる。この位置から、フィルムがさらに巻き取りローラ212に前進させられる。
【0062】
打ち抜き具220の動作と、フィルム201の動きと、タレット230の動作と、すべてのスライダアプリケータと、注ぎ口形成装置と、封着棒210、272と、スライダアプリケータ等のすべてが、制御手段(図示されていない)によって同期化された方法で制御される。
【0063】
上述の作業の終了時には、ジッパ片が、内側フランジ50、51が注ぎ口を形成するように形つくられて共に封着させられているようにフィルム内の開口224の中に固定され、および、ジッパプロファイル部40、41を手で引っ張って互いに引き離すために都合良く把持されることが可能な表面を提供し、これによって袋の開口を開くと共に袋から製品を取り出す手段を提供するように外方に注ぎ口が折り曲げられることを可能にするように、側方フランジ52、53がスロット224の各々の側でウェブに固定されると共に外側フランジ48、49がそのスロットから外に突き出ている。
【0064】
図6に示されている代案のジッパプロファイル部が使用される場合には、結果は全く同じであり、ジッパの外側フランジ148、149が、ジッパプロファイル部140、141の間の係合から開くことを容易にするためにスロットから突き出ている。
【0065】
図7のジッパが使用される場合には、把持フランジは存在しないが、この代わりに、スライダが、ジッパプロファイル部を開閉するために使用可能である。
【0066】
図8に示されている装置で行われるプロセスは「リールツーリール(reel−to−reel)」として知られている一般的なタイプであり、このプロセスでは、ジッパが取り付けられているフィルムが、後続のプロセスで使用可能なロール212の形に形成される。
【0067】
この後続のプロセスは、例えば、封着前の充填のために1つの端縁に沿って開いていることがある図1から図3に示されているような袋を形成するようにフィルム201が折り曲げられる垂直製袋機または水平製袋機にロール212が供給されるプロセスである。
【0068】
あるいは、フィルムが、同様に垂直または水平であることが可能でありかつ製品を充填されかつ封着されている例えば図1から図3の袋と同様である充填され封着された袋を生産する製袋充填機内で使用可能である。
【0069】
さらに、図7におけるロール212を適切な装置によって置き換えることによって製袋手順または製袋充填手順と図8の手順を一体化することも可能である。
【0070】
図面の図15は、上述したように図8の装置と一体化されることが可能である垂直動作型の製袋充填機を示す。この製袋充填機は、従来通りの方法で、ウェブ201を充填円筒402の周りで管状の形状に形成する形成肩部400を示し、この充填円筒の中空の内部404の中に、形成される袋の中に充填されるべき製品が送り込まれる。ウェブ201の長手方向の端縁が重ね合わされ、および、背面シールが垂直加熱封着棒408によって形成される。牽引ベルト406と、円筒402の他方の側の別の類似のベルトとが、その機械の中を通してウェブ201を引っ張る。封着切断棒410、412が、充填されかつ封着された個々の袋414の形にフィルムを切断するために公知の方法で動作する。その機械の中を通るウェブ201の経路は、ジッパと注ぎ口との通過を可能にするように適切に解放される。
【0071】
同様に、図16は、同様に図8の装置と一体化可能である水平動作型の製袋充填機を示す。図16の機械は、従来通りの方法で、形成される袋の中に充填されるべき製品が上に置かれるベルト(図示されていない)の周りでトンネル形にウェブ201を形成する折り曲げ箱420を有する。ウェブ201の長手方向の端縁が重ね合わされると共に最上部のシールが水平加熱封着棒(図示されていない)によって形成される。牽引装置(同様に図示されていない)がその機械の中を通してウェブ201を引っ張る。回転封着切断棒424、422が、フィルムを個別の充填されてかつ封着された袋の形に切断するために公知の方法で動作する。その機械の中を通るウェブ201の経路が、ジッパと注ぎ口との通過を可能にするために適切に解放される。
【0072】
図15の機械または図16の機械は、垂直方向または水平方向に後続の使用のための空の袋を生産する製袋機によって置換可能である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】閉じた状態の袋の斜視図である。
【図2】開いた状態の図1の袋の斜視図である。
【図3】図2に示されている袋の一部分の拡大図である。
【図4】図1から図3の袋の製造で使用されるジッパの一部分の斜視図である。
【図5】図4のジッパの一部分の拡大断面図である。
【図6】図5に対応するが、改良されたジッパを示す。
【図7】図4に対応するが、別の改良されたジッパを示す。
【図8】図4と図5のジッパまたは図6のジッパをプラスチックフィルム材料のウェブに付与するプロセスを行う装置の幾分か概略的な斜視図である。
【図9】図8の装置の一部分を示す。
【図10】図8の装置の別の部分を示す。
【図11】図8の装置において行われるプロセスにおける中間工程での図4と図5のジッパを示す。
【図12】図11に対応するが、そのプロセスにおけるより後の工程におけるジッパを示す。
【図13】そのプロセスにおけるさらに別の工程におけるジッパを示す。
【図14】そのプロセスにおけるさらに別の工程におけるジッパを示す。
【図15】図8の装置の変型を示す。
【図16】図8の装置の別の変型を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有し、該開口が、該開口を開閉するためにそれぞれに互いに係合可能であると共に分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップが中に配置されている容器であって、前記開口が、非使用時には当該容器の内側における非動作位置に移動可能であると共に当該容器内の物質が当該容器から計量供給されることを該開口が可能にする動作位置へと外に移動可能である可撓性の注ぎ口を該開口内に有し、各々のファスナストリップがそれぞれ長手方向フランジを有し、前記ファスナストリップが、前記注ぎ口が非動作位置にある時に前記開口を閉じるように互いに係合可能であり、前記ファスナストリップのそれぞれの前記長手方向フランジの少なくとも一部分が前記注ぎ口を形成するために互いに固定されている容器。
【請求項2】
前記ファスナストリップが、前記開口に隣接している、当該容器に当該ファスナストリップを固定する別のそれぞれの長手方向フランジを有する請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ファスナストリップが、前記開口の外方に突き出ており、前記ファスナストリップを互いに分離させて前記開口を開くために手動で把持可能であるそれぞれの長手方向の把持フランジを有する請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記ファスナストリップがその上に取り付けられているスライダを有し、該スライダが、前記ストリップを係合および分離させるために前記ストリップに沿って移動可能である請求項1から3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
各々の前記ファスナストリップの各端部が他方のストリップの隣接する端部に固定されている請求項1から4のいずれかに記載の容器。
【請求項6】
可撓性シート材料で形成されている請求項1から5のいずれかに記載の容器。
【請求項7】
前記シート材料がプラスチックである請求項6に記載の容器。
【請求項8】
当該容器が、該容器の前方および後方の主表面をそれぞれ形成するシート材料の第1および第2のパネルを備える請求項6または7に記載の容器。
【請求項9】
前記第1および第2のパネルが単一の材料シートを折り曲げることによって形成されている請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前面と後面の対向した端縁間にそれぞれガセットを有する請求項8または9に記載の容器。
【請求項11】
前記開口が前記ガセットの1つの中にある請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記開口が当該容器の前記主表面の1つの中に存在する請求項7から10のいずれかに記載の容器。
【請求項13】
前記面が四角形であり、前記開口が前記四角形の第1の対の対向した端縁に対して平行に延びる請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記開口が前記1対の端縁の間の略中間にある請求項13に記載の容器。
【請求項15】
前記四角形が長方形であり、該長方形の長辺が前記1対の端縁を構成する請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記開口の前記中間点が、前記長方形の短辺間の距離の約2/3に位置している請求項15に記載の容器。
【請求項17】
当該容器の中に物質が中を通して送り込むことが可能な別の開口を有する請求項6から16のいずれかに記載の容器。
【請求項18】
前記別の開口が、該別の開口に隣接した前記シート材料をヒートシールすることによって閉じることが可能である請求項17に記載の容器。
【請求項19】
当該容器が、第2の対の対向した端縁のうちの第1の端縁に沿って閉じられると共に前記第2の対のうちの第2の端縁に沿って開いている請求項13から16のいずれかに記載の容器。
【請求項20】
当該容器が前記第1の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられると共に前記第2の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられることが可能である請求項19に記載の容器。
【請求項21】
互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備える再閉鎖可能なファスナであって、前記ストリップの各々が他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分と第1および第2の長手方向フランジとを備え、前記第1のフランジが前記ストリップの分離平面から遠ざかる方向に延び、前記第2のフランジが前記分離平面に対して略平行な同一方向に延びる再閉鎖可能なファスナ。
【請求項22】
前記第1のフランジが前記第2のフランジよりも狭幅である請求項21に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項23】
前記第1のフランジが前記第2のフランジの幅の少なくとも1/2である請求項22に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項24】
前記第1のフランジの各々が2mmから10mmの幅である請求項21に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項25】
前記第2のフランジの各々が20mmから100mmの幅である請求項21または24に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項26】
前記第2のフランジの各々が20mmから70mmの幅である請求項25に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項27】
前記ファスナストリップを係合および分離するために前記ファスナに沿って移動可能な少なくとも1つのスライダが取り付けられている請求項21から26のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項28】
各々のファスナストリップが、それぞれの前記第2のフランジが延びる方向とは反対の方向に前記分離平面に対して略平行な平面内を延びる第3の長手方向フランジを有する請求項21から26のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項29】
前記第3のフランジの各々が10mmから50mmの幅である請求項28に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項30】
前記第3のフランジの各々が10mmから30mmの幅である請求項29に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項31】
前記ストリップの各々の前記第2および第3のフランジが互いに略同一平面である請求項28から30のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項32】
前記第1のフランジが前記分離平面に対して略垂直な平面内を延びる請求項21から31のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項33】
互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備える再閉鎖可能なファスナであって、該ストリップの各々が、他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分を備え、前記ストリップの各々が少なくとも第1、第2および第3の長手方向フランジを有する再閉鎖可能なファスナ。
【請求項34】
前記第1のフランジの各々が2mmから10mmの幅である請求項33に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項35】
前記第2のフランジの各々が20mmから100mmの幅である請求項33または34に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項36】
前記第2のフランジの各々が20mmから70mmの幅である請求項35に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項37】
前記第3のフランジの各々が10mmから50mmの幅である請求項33から36のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項38】
前記第3のフランジの各々が10mmから30mmの幅である請求項37に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項39】
前記ストリップの前記第2のフランジが注ぎ口部分を形成するように互いに接合されて切断される請求項21から38のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項40】
単一の注ぎ口部分を有する請求項39に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項41】
その長手方向に沿って互いに離間して位置している複数の注ぎ口部分を有する請求項39に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項42】
前記第2のフランジが、前記本体部分の一方の端部に隣接した第1の箇所から、前記第1の端部に比べて前記本体位置の反対側の端部により近い位置にある当該第2のフランジの側方端縁上の第2の箇所に延びる線に沿って接合されており、前記第2の箇所から前記本体部分に戻る形で延びるそれぞれの線に沿って切断されている請求項39から41のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項43】
前記第2のフランジがそれに沿って切断される前記線が、前記本体部分に対して略垂直に延びる請求項42に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項44】
前記第2のフランジがそれに沿って接合される前記線が、前記本体部分から離れる方向に湾曲している請求項42または43に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項45】
前記本体部分から離れている、前記第2のフランジがそれに沿って接合される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項42から44のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項46】
前記注ぎ口部分から反対側に位置している、前記第2のフランジがそれに沿って切断される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項39から45のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項47】
互いに離間している複数の開口を中に有するシート材料のウェブであって、前記開口の各々が、前記開口のそれぞれの側に配置されておりかつその第1のフランジによって前記シート材料に固定されている請求項21から46のいずれかに記載のファスナ片を有するウェブ。
【請求項48】
前記開口が、当該ウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに離間していると共にこの線と整列している請求項47に記載のウェブ。
【請求項49】
連続した長方形のストリップの形状であり、かつ、前記線が前記ストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びる請求項48に記載のウェブ。
【請求項50】
前記線が前記側方端縁の相互間の略中間である請求項49に記載のウェブ。
【請求項51】
長手方向に巻かれている請求項48から50のいずれかに記載のウェブ。
【請求項52】
可撓性シート材料から形成された容器を作る方法であって、
細長い開口を中に有する一片の可撓性シート材料を提供することと、
請求項21から46のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片を前記開口に提供することと、
前記開口のそれぞれの互いに反対側において前記シート材料に前記ファスナストリップの前記第1のフランジを固定することと、
前記ファスナ片が中に位置しており、かつ、そのストリップが前記開口をそれぞれに開閉するように互いに対して係合可能であり分離可能である、前記細長い開口の中に配置された可撓性の注ぎ口を形成するために、前記ファスナストリップの前記第2のフランジを接合および切断すること
とを含む方法。
【請求項53】
前記接合および切断作業が、前記開口へ前記ファスナを提供の前に行われる請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記第2のフランジが、前記本体部分の一方の端部に隣接した第1の箇所から、前記第1の端部に比べて前記本体位置の反対側の端部により近い位置にある当該第2のフランジの側方端縁上の第2の箇所に延びる線に沿って接合されており、前記第2の箇所から前記本体部分に戻る形で延びるそれぞれの線に沿って切断されている請求項52または53に記載の方法。
【請求項55】
前記第2のフランジがそれに沿って切断される前記線が、前記本体部分に対して略垂直に延びる請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記本体部分から離れている、前記第2のフランジがそれに沿って接合される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項54または55に記載の方法。
【請求項57】
前記注ぎ口部分から反対側に位置している、前記第2のフランジがそれに沿って切断される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項52から56のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
前記可撓性シート材料片が複数の細長い開口をその中に有し、かつ、請求項52の作業が各々の開口で行われる請求項52から57のいずれかに記載の方法。
【請求項59】
前記可撓性シート材料片が連続したウェブであり、および、前記開口が前記ウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに間隔を置いて位置しており、かつ、この線と整列している請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記ウェブが連続した長方形のストリップの形状であり、および、前記線が、前記ストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びる請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記線が前記側方端縁の相互間の略中間である請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記ストリップを巻くというさらに別の工程を含む請求項59から61のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
袋の各々が注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を有する連続した一続きの袋の形に前記ウェブを形成して、前記一続きの袋を個別の袋に分離するというさらに別の工程を含む請求項59から62のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
各々の前記袋が、その中を通して前記袋を充填することが可能なさらに別の開口を有する請求項63に記載の方法。
【請求項65】
製袋充填機に前記ウェブを供給するさらに別の工程を含み、前記製袋充填機では、前記機械によって送り込まれた物質を収容する個別の封着された袋が形成されると共に各々の前記袋が注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を有する請求項59から62のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
前記ファスナ片を前記可撓性シート材料に提供するために使用される回転タレットの溝の中に前記ファスナ片が受容されている間に、接合作業と切断作業とが行われる請求項52から65のいずれかに記載の方法。
【請求項67】
前記再閉鎖可能なファスナ片は請求項28から31と請求項33から38とのいずれかにしたがっており、前記第3のフランジは前記再閉鎖可能なファスナの開放のためのフラップを形成するために前記開口の中を通過させられる請求項52から65のいずれかに記載の方法。
【請求項68】
請求項52から67のいずれかに記載の方法を実行する装置であって、ジッパ片を受容する手段と、前記ジッパ受容手段が配置されているステーションの中を通して可撓性シート材料片を前進させる手段と、前記ジッパ受容手段に対して請求項21から46のいずれかに記載のジッパ片を供給する手段と、前記ジッパに対して請求項52の前記切断および接合作業を行う切断および接合手段と、前記ジッパ片の前記第1のフランジの少なくとも1つを、その中の前記開口に隣接したシート材料に固定する手段とを備える装置。
【請求項69】
前記切断および接合手段が、前記ジッパ受容手段内に受容される時に前記ジッパ片に対して前記切断作業と前記接合作業の少なくとも一方を行うように配置されている請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記切断および接合手段が、前記ジッパ受容手段内に受容される時に前記ジッパ片に対して前記切断作業と前記接合作業の両方を行うように配置されている請求項69に記載の装置。
【請求項71】
連続したジッパ片を前記ジッパ受容手段に提供する前に、前記連続したジッパ片を事前切断片に切断する手段を有する請求項68から70のいずれかに記載の装置。
【請求項72】
前記ジッパ受容手段が、複数の互いに平行なジッパ受容溝を有しかつ前記溝に対して平行な軸線を中心として回転可能である回転タレットを備える請求項68から71のいずれかに記載の装置。
【請求項73】
前記ジッパ片の他方の第1のフランジを前記開口の反対側において前記シート材料に対して固定するさらに別の手段を有する請求項68から72のいずれかに記載の装置。
【請求項74】
前記さらに別の固定手段が、前記装置の別の下流の作業ステーションに配置されている請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記フィルムに前記開口を形成する手段を有する請求項68から74のいずれかに記載の装置。
【請求項76】
前記開口を形成する前記手段が、さらに別の上流のステーションに配置されている請求項75に記載の装置。
【請求項77】
前記ファスナがすでに付与されている前記フィルムを巻く手段を有する請求項68から76のいずれかに記載の装置。
【請求項78】
充填可能な袋を前記フィルム材料から形成する手段を有する請求項68から76のいずれかに記載の装置。
【請求項79】
前記フィルム材料を袋の形に形成して該袋に充填する製袋充填手段を有する請求項68から76のいずれかに記載の装置。
【請求項80】
実質的に図面の図1から図3を参照して前述された通りの容器。
【請求項81】
実質的に図面の図4から図6を参照して前述された通りの再閉鎖可能なファスナ。
【請求項82】
再閉鎖可能な袋を作る方法であって、実質的に図面の図7から図13を参照して前述された通りの方法。
【請求項83】
再閉鎖可能な袋を作る装置であって、実質的に図面の図8から図17を参照して前述された通りの装置。
【請求項1】
開口を有し、該開口が、該開口を開閉するためにそれぞれに互いに係合可能であると共に分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップが中に配置されている容器であって、前記開口が、非使用時には当該容器の内側における非動作位置に移動可能であると共に当該容器内の物質が当該容器から計量供給されることを該開口が可能にする動作位置へと外に移動可能である可撓性の注ぎ口を該開口内に有し、各々のファスナストリップがそれぞれ長手方向フランジを有し、前記ファスナストリップが、前記注ぎ口が非動作位置にある時に前記開口を閉じるように互いに係合可能であり、前記ファスナストリップのそれぞれの前記長手方向フランジの少なくとも一部分が前記注ぎ口を形成するために互いに固定されている容器。
【請求項2】
前記ファスナストリップが、前記開口に隣接している、当該容器に当該ファスナストリップを固定する別のそれぞれの長手方向フランジを有する請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ファスナストリップが、前記開口の外方に突き出ており、前記ファスナストリップを互いに分離させて前記開口を開くために手動で把持可能であるそれぞれの長手方向の把持フランジを有する請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記ファスナストリップがその上に取り付けられているスライダを有し、該スライダが、前記ストリップを係合および分離させるために前記ストリップに沿って移動可能である請求項1から3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
各々の前記ファスナストリップの各端部が他方のストリップの隣接する端部に固定されている請求項1から4のいずれかに記載の容器。
【請求項6】
可撓性シート材料で形成されている請求項1から5のいずれかに記載の容器。
【請求項7】
前記シート材料がプラスチックである請求項6に記載の容器。
【請求項8】
当該容器が、該容器の前方および後方の主表面をそれぞれ形成するシート材料の第1および第2のパネルを備える請求項6または7に記載の容器。
【請求項9】
前記第1および第2のパネルが単一の材料シートを折り曲げることによって形成されている請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前面と後面の対向した端縁間にそれぞれガセットを有する請求項8または9に記載の容器。
【請求項11】
前記開口が前記ガセットの1つの中にある請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記開口が当該容器の前記主表面の1つの中に存在する請求項7から10のいずれかに記載の容器。
【請求項13】
前記面が四角形であり、前記開口が前記四角形の第1の対の対向した端縁に対して平行に延びる請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記開口が前記1対の端縁の間の略中間にある請求項13に記載の容器。
【請求項15】
前記四角形が長方形であり、該長方形の長辺が前記1対の端縁を構成する請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記開口の前記中間点が、前記長方形の短辺間の距離の約2/3に位置している請求項15に記載の容器。
【請求項17】
当該容器の中に物質が中を通して送り込むことが可能な別の開口を有する請求項6から16のいずれかに記載の容器。
【請求項18】
前記別の開口が、該別の開口に隣接した前記シート材料をヒートシールすることによって閉じることが可能である請求項17に記載の容器。
【請求項19】
当該容器が、第2の対の対向した端縁のうちの第1の端縁に沿って閉じられると共に前記第2の対のうちの第2の端縁に沿って開いている請求項13から16のいずれかに記載の容器。
【請求項20】
当該容器が前記第1の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられると共に前記第2の対の端縁に沿ってヒートシールによって閉じられることが可能である請求項19に記載の容器。
【請求項21】
互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備える再閉鎖可能なファスナであって、前記ストリップの各々が他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分と第1および第2の長手方向フランジとを備え、前記第1のフランジが前記ストリップの分離平面から遠ざかる方向に延び、前記第2のフランジが前記分離平面に対して略平行な同一方向に延びる再閉鎖可能なファスナ。
【請求項22】
前記第1のフランジが前記第2のフランジよりも狭幅である請求項21に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項23】
前記第1のフランジが前記第2のフランジの幅の少なくとも1/2である請求項22に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項24】
前記第1のフランジの各々が2mmから10mmの幅である請求項21に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項25】
前記第2のフランジの各々が20mmから100mmの幅である請求項21または24に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項26】
前記第2のフランジの各々が20mmから70mmの幅である請求項25に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項27】
前記ファスナストリップを係合および分離するために前記ファスナに沿って移動可能な少なくとも1つのスライダが取り付けられている請求項21から26のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項28】
各々のファスナストリップが、それぞれの前記第2のフランジが延びる方向とは反対の方向に前記分離平面に対して略平行な平面内を延びる第3の長手方向フランジを有する請求項21から26のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項29】
前記第3のフランジの各々が10mmから50mmの幅である請求項28に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項30】
前記第3のフランジの各々が10mmから30mmの幅である請求項29に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項31】
前記ストリップの各々の前記第2および第3のフランジが互いに略同一平面である請求項28から30のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項32】
前記第1のフランジが前記分離平面に対して略垂直な平面内を延びる請求項21から31のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項33】
互いに係合可能であって互いに分離可能であるファスナ材料の第1および第2のストリップを備える再閉鎖可能なファスナであって、該ストリップの各々が、他方のストリップの本体部分と着脱自在に係合するように形成されている細長い本体部分を備え、前記ストリップの各々が少なくとも第1、第2および第3の長手方向フランジを有する再閉鎖可能なファスナ。
【請求項34】
前記第1のフランジの各々が2mmから10mmの幅である請求項33に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項35】
前記第2のフランジの各々が20mmから100mmの幅である請求項33または34に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項36】
前記第2のフランジの各々が20mmから70mmの幅である請求項35に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項37】
前記第3のフランジの各々が10mmから50mmの幅である請求項33から36のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項38】
前記第3のフランジの各々が10mmから30mmの幅である請求項37に記載の再閉鎖可能なファスナ。
【請求項39】
前記ストリップの前記第2のフランジが注ぎ口部分を形成するように互いに接合されて切断される請求項21から38のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項40】
単一の注ぎ口部分を有する請求項39に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項41】
その長手方向に沿って互いに離間して位置している複数の注ぎ口部分を有する請求項39に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項42】
前記第2のフランジが、前記本体部分の一方の端部に隣接した第1の箇所から、前記第1の端部に比べて前記本体位置の反対側の端部により近い位置にある当該第2のフランジの側方端縁上の第2の箇所に延びる線に沿って接合されており、前記第2の箇所から前記本体部分に戻る形で延びるそれぞれの線に沿って切断されている請求項39から41のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項43】
前記第2のフランジがそれに沿って切断される前記線が、前記本体部分に対して略垂直に延びる請求項42に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項44】
前記第2のフランジがそれに沿って接合される前記線が、前記本体部分から離れる方向に湾曲している請求項42または43に記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項45】
前記本体部分から離れている、前記第2のフランジがそれに沿って接合される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項42から44のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項46】
前記注ぎ口部分から反対側に位置している、前記第2のフランジがそれに沿って切断される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項39から45のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片。
【請求項47】
互いに離間している複数の開口を中に有するシート材料のウェブであって、前記開口の各々が、前記開口のそれぞれの側に配置されておりかつその第1のフランジによって前記シート材料に固定されている請求項21から46のいずれかに記載のファスナ片を有するウェブ。
【請求項48】
前記開口が、当該ウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに離間していると共にこの線と整列している請求項47に記載のウェブ。
【請求項49】
連続した長方形のストリップの形状であり、かつ、前記線が前記ストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びる請求項48に記載のウェブ。
【請求項50】
前記線が前記側方端縁の相互間の略中間である請求項49に記載のウェブ。
【請求項51】
長手方向に巻かれている請求項48から50のいずれかに記載のウェブ。
【請求項52】
可撓性シート材料から形成された容器を作る方法であって、
細長い開口を中に有する一片の可撓性シート材料を提供することと、
請求項21から46のいずれかに記載の再閉鎖可能なファスナ片を前記開口に提供することと、
前記開口のそれぞれの互いに反対側において前記シート材料に前記ファスナストリップの前記第1のフランジを固定することと、
前記ファスナ片が中に位置しており、かつ、そのストリップが前記開口をそれぞれに開閉するように互いに対して係合可能であり分離可能である、前記細長い開口の中に配置された可撓性の注ぎ口を形成するために、前記ファスナストリップの前記第2のフランジを接合および切断すること
とを含む方法。
【請求項53】
前記接合および切断作業が、前記開口へ前記ファスナを提供の前に行われる請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記第2のフランジが、前記本体部分の一方の端部に隣接した第1の箇所から、前記第1の端部に比べて前記本体位置の反対側の端部により近い位置にある当該第2のフランジの側方端縁上の第2の箇所に延びる線に沿って接合されており、前記第2の箇所から前記本体部分に戻る形で延びるそれぞれの線に沿って切断されている請求項52または53に記載の方法。
【請求項55】
前記第2のフランジがそれに沿って切断される前記線が、前記本体部分に対して略垂直に延びる請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記本体部分から離れている、前記第2のフランジがそれに沿って接合される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項54または55に記載の方法。
【請求項57】
前記注ぎ口部分から反対側に位置している、前記第2のフランジがそれに沿って切断される線の側方に位置している前記第2のフランジの一部分が取り除かれている請求項52から56のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
前記可撓性シート材料片が複数の細長い開口をその中に有し、かつ、請求項52の作業が各々の開口で行われる請求項52から57のいずれかに記載の方法。
【請求項59】
前記可撓性シート材料片が連続したウェブであり、および、前記開口が前記ウェブの長手方向に延びる線に沿って互いに間隔を置いて位置しており、かつ、この線と整列している請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記ウェブが連続した長方形のストリップの形状であり、および、前記線が、前記ストリップの第1および第2の対向した側方端縁に対して平行に延びる請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記線が前記側方端縁の相互間の略中間である請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記ストリップを巻くというさらに別の工程を含む請求項59から61のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
袋の各々が注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を有する連続した一続きの袋の形に前記ウェブを形成して、前記一続きの袋を個別の袋に分離するというさらに別の工程を含む請求項59から62のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
各々の前記袋が、その中を通して前記袋を充填することが可能なさらに別の開口を有する請求項63に記載の方法。
【請求項65】
製袋充填機に前記ウェブを供給するさらに別の工程を含み、前記製袋充填機では、前記機械によって送り込まれた物質を収容する個別の封着された袋が形成されると共に各々の前記袋が注ぎ口を伴って形成されている再閉鎖可能な開口を有する請求項59から62のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
前記ファスナ片を前記可撓性シート材料に提供するために使用される回転タレットの溝の中に前記ファスナ片が受容されている間に、接合作業と切断作業とが行われる請求項52から65のいずれかに記載の方法。
【請求項67】
前記再閉鎖可能なファスナ片は請求項28から31と請求項33から38とのいずれかにしたがっており、前記第3のフランジは前記再閉鎖可能なファスナの開放のためのフラップを形成するために前記開口の中を通過させられる請求項52から65のいずれかに記載の方法。
【請求項68】
請求項52から67のいずれかに記載の方法を実行する装置であって、ジッパ片を受容する手段と、前記ジッパ受容手段が配置されているステーションの中を通して可撓性シート材料片を前進させる手段と、前記ジッパ受容手段に対して請求項21から46のいずれかに記載のジッパ片を供給する手段と、前記ジッパに対して請求項52の前記切断および接合作業を行う切断および接合手段と、前記ジッパ片の前記第1のフランジの少なくとも1つを、その中の前記開口に隣接したシート材料に固定する手段とを備える装置。
【請求項69】
前記切断および接合手段が、前記ジッパ受容手段内に受容される時に前記ジッパ片に対して前記切断作業と前記接合作業の少なくとも一方を行うように配置されている請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記切断および接合手段が、前記ジッパ受容手段内に受容される時に前記ジッパ片に対して前記切断作業と前記接合作業の両方を行うように配置されている請求項69に記載の装置。
【請求項71】
連続したジッパ片を前記ジッパ受容手段に提供する前に、前記連続したジッパ片を事前切断片に切断する手段を有する請求項68から70のいずれかに記載の装置。
【請求項72】
前記ジッパ受容手段が、複数の互いに平行なジッパ受容溝を有しかつ前記溝に対して平行な軸線を中心として回転可能である回転タレットを備える請求項68から71のいずれかに記載の装置。
【請求項73】
前記ジッパ片の他方の第1のフランジを前記開口の反対側において前記シート材料に対して固定するさらに別の手段を有する請求項68から72のいずれかに記載の装置。
【請求項74】
前記さらに別の固定手段が、前記装置の別の下流の作業ステーションに配置されている請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記フィルムに前記開口を形成する手段を有する請求項68から74のいずれかに記載の装置。
【請求項76】
前記開口を形成する前記手段が、さらに別の上流のステーションに配置されている請求項75に記載の装置。
【請求項77】
前記ファスナがすでに付与されている前記フィルムを巻く手段を有する請求項68から76のいずれかに記載の装置。
【請求項78】
充填可能な袋を前記フィルム材料から形成する手段を有する請求項68から76のいずれかに記載の装置。
【請求項79】
前記フィルム材料を袋の形に形成して該袋に充填する製袋充填手段を有する請求項68から76のいずれかに記載の装置。
【請求項80】
実質的に図面の図1から図3を参照して前述された通りの容器。
【請求項81】
実質的に図面の図4から図6を参照して前述された通りの再閉鎖可能なファスナ。
【請求項82】
再閉鎖可能な袋を作る方法であって、実質的に図面の図7から図13を参照して前述された通りの方法。
【請求項83】
再閉鎖可能な袋を作る装置であって、実質的に図面の図8から図17を参照して前述された通りの装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2007−530375(P2007−530375A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504472(P2007−504472)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【国際出願番号】PCT/GB2005/001090
【国際公開番号】WO2005/092726
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(506251188)スプリーム プラスティクス ホールディングス (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【国際出願番号】PCT/GB2005/001090
【国際公開番号】WO2005/092726
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(506251188)スプリーム プラスティクス ホールディングス (3)
【Fターム(参考)】
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