説明

分配システム

密封可能な容器(102)、及び該密封可能な容器で使用するために好適なディスペンサ(104)が開示される。密封可能な容器は、複数のほぼテーパ状をなす側面(110、112)と、容器の各端部に配置された密封可能な構造とを備える。ディスペンサは、ホッパ(170)と開口アセンブリ(172)とを含む。ホッパは、密封可能な容器がホッパ内に配置されるときに、密封可能な容器のほぼテーパ状をなす側面とほぼ平行に接触するように構成される。開口アセンブリは、密封可能な構造を穿刺し、次いで引っ込められるオープナ(196)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分配システム及び方法に関する。より詳細には、本発明は、流動性乾燥材料を収容する密封容器を開口させるための機械式オープナを備えた分配装置とその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
流動性乾燥材料は、多くの場合、貯蔵され、輸送され、容器から分配される。種子処理業等の産業においては、これらの材料が作業者又は環境にとって有害である場合がある。従って、使用される容器は、作業員又は環境がこれらの材料に暴露されないように、密封可能であるべきである。容器を開けると放出され得るこのような材料と埃が結合することがよくある。使用時においては、材料を容器から移さなければならないことが多いため、作業環境の作業者がこれらの材料に暴露される。これらの材料は、スラリや他の乾燥材料との混合物等の物質を生成するために、他の原料と混合することができる。このようなスラリ及び混合物は、農薬(例えば殺虫剤、防カビ剤、殺線虫剤、植物成長調節剤、除草剤セーフナー、殺菌剤等)で種子を処理するために使用される。容器が空になると、環境汚染を避けるために容器を適切に廃棄しなければならない。有害物質の容器の中には分配装置に取付けることができるものがあるが、容器は、取付け前に開口させなければならないことが多い。容器を開口させるということは、作業員がその容器内の有害物質に暴露される可能性があり、また、環境がその内容物の漏出を受ける可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、貯蔵、輸送、及び内部に貯蔵された材料の分配を行うための密封可能な容器が必要とされている。特に、有害な内容物に作業員及び環境が暴露される虞をなくす、又はその可能性を大きく減じるように、ディスペンサ内において作動可能に配置されたときに密封容器を安全に開口させる開口アセンブリを有し、密封可能な容器から安全かつ効率的に材料を分配するディスペンサが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の要約)
本発明は、流動性固体材料の密封可能な容器又は密封容器とディスペンサを提供することにより、前記産業における前述した必要性を実質的に満たすものである。この密封可能な容器は、密封されると、有害となりうる材料を安全かつ効率的に貯蔵及び輸送し、ディスペンサと組み合わされると、該材料を安全かつ効率的に分配する。好ましい実施形態においては、密封容器の側面は、ホッパの単数又は複数の内面に対応して、ほぼ平行に重なり合うようにこれと係合し、容器から分配される内容物に作業員又は環境が暴露される可能性をなくすか、又はその可能性を大きく減じさせる。ホッパより下方の中間通過領域は、ハウジングにより形成され、開口機構を有する開口部を備える。ハウジングの外部から作動させることのできる開口機構は、ハウジング内に開口要素を有する。好ましい実施形態においては、開口機構は、本発明の容器がホッパ内に配置されたときに、該容器の密封端部を穿刺する開口ヘッドを有する。該ヘッドが端部フラップを通過して容器内に挿入された後に外方へ後退させられると、端部フラップが外方かつ下方へ引っ張られて端部を開口させ、流動性固体材料を容易かつ完全に排出することができる。開口ヘッドの挿入及び後退、ならびにこれに対応する密封端部の開口は、全てホッパ内部で行われるため、そこから分配される内容物に作業員又は環境が暴露される可能性をなくすか、あるいはその可能性を大きく減じる。容器は最初にホッパ内に固定することができる。
【0005】
従って、本発明の好ましい実施形態の目的は、内部に配置された材料を貯蔵及び分配する密封容器を提供することである。本発明の密封容器は、対向し、テーパ状をなす、少なくとも第1の一対の側面と、該側面は第1端部表面積を有する第1端部に向かってテーパ状をなすことと、第1端部に対向し、第2端部表面積を有する第2端部とを有する。第1端部は、ホッパ内に配置されたときに作動可能である。例えば、好適な容器は、端面を有する平行な平面状端部を備えた角錐台形状(frustopyramidal shape) を有するように形成されたダンボール箱である。その角錐のような形状により、第1端部表面積は第2端部表面積より小さく、箱体内部の内断面積は、第1端部に近づくにつれて減少する。第1端部は第1端部密封構造を有することができ、該密封構造は、材料が密封容器から分配されるときに該材料の出口を提供することができる。密封容器はさらに、対向し、テーパ状をなす第2の一対の側面を有することができる。密封構造は、第1端部を閉鎖するために、各テーパ状側面から延びるほぼ三角形の延長部分を有することができ、三角形の延長部分は、閉鎖密封位置にあるときは、互いにほぼ当接した状態とすることができる。密封構造はさらに、テープ等のシーリング材により密封されてもよい。また、密封構造は、各テーパ状側面から延びるほぼ矩形の延長部分を有することができる。矩形の延長部分は、協働して第2端部を閉鎖するとともに、通気口及び通気構造を有することができる。通気構造は、通気口を手動で開口させることができるミシン目により形成されてもよい。容器は、好ましくは、ダンボール材料から形成された角錐台形状を有する箱体である。箱体は、平面状の上端と、平面状の下端と、好ましくは平面状の複数の側面とを有する。箱体の高さは、箱体の幅よりも大きいことが好ましい。好ましくは、ホッパ内に配置された箱体の下端の面積は、箱体の対向する上端の面積及び断面積よりも小さい。箱体は、好ましくは、下端上に下端フラップを有するように形成され、密封端部の穿刺と、ヘッドオープナの挿入及び後退がなされた後、フラップは下方に延びて、重力により箱体内の材料を分配する自由な流れを促進する。好ましい実施形態においては、フラップ同士は重なり合わず、開口機構により箱体の下端を広く開口させやすくする三角形又は台形をなす。
【0006】
本発明の好ましい実施形態のさらなる目的は、少なくとも一対のほぼテーパ状をなす側面を有する容器の密封端からほぼ流動性の乾燥材料を分配するためのディスペンサを提供することである。ディスペンサは、ホッパとこれに連結されたハウジングとを有することができ、ハウジングは、開口アセンブリが配置された材料通過領域を形成する。箱体がホッパと合致するとき、箱体の側面はホッパの内面と重なり合うように配置される。あるいは、箱体の側面とホッパの内面との間にスペーサが設けられていてもよく、状況に応じて、側面の外面にリップが取付けられてもよい。該リップは、第1端面とほぼ平行であり、ホッパの開口と密封可能に係合する。ホッパは、好ましくはほぼ平行に接触するディスペンサのほぼテーパ状をなす側面を収容し、箱体の外面とホッパの内面との間に有効なシールを形成する。テーパ状をなす側面は、下方へ向かうにつれて減少するホッパの内断面積を形成する。通過領域の断面積は、ホッパの下端における断面積よりも概して大きくない。開口アセンブリは、通過領域内のホッパの近く(例えば下方)に配置することができ、好ましくは、容器の密封端部を穿刺し、開口させるオープナを有する。ディスペンサは、ハンドル及びシャフトをさらに有することができ、該シャフトは、シャフトを昇降させるように、作動可能にハンドルに連結される。穴あけ又は穿刺オープナヘッドは、シャフト上面に配置される。オープナヘッドは、ハンドルを昇降させることにより、容器の密封端部内に挿入され、該密封端部から後退させられる。ディスペンサは、開口アセンブリ近傍の通過領域よりも下方において作動可能に配置された輸送システムをさらに有することができる。輸送システムは、ディスペンサから分配された材料を輸送することができ、スクリュ又は流体誘導システムを有することができる。
【0007】
本発明の好ましい実施形態の別の目的は、流動性の第1乾燥材料を第2材料と混合する方法を提供することである。第1材料は、テーパ状をなし、ほぼ対向する一対の側面を備えた密封容器内に配置することができる。この方法は、前記容器のテーパ状をなし、ほぼ対向する一対の側面が、ホッパの内面とほぼ平行に重なり合うように接触し、ディスペンサのホッパに対して開放された状態で容器を配置し、密封容器の下方かつディスペンサ内にこのように形成及び密封された領域を設ける工程と、ホッパより下方においてディスペンサ内に配置されるオープナで密封容器の一端を開口させ、流動性材料を容器から排出して密封領域内に進入させる、又は該密封領域を通過させる工程とを含むことができる。容器端部を開口させる工程は、容器端部と接触してこれを穿刺する尖端と、フレア状尾部とを有するオープナヘッドを備えたオープナにより行うことができる。尾部が容器内に進入するまで箱体内にヘッドを挿入した後に密封容器端部からヘッドを後退させることにより、尾部が端部のフラップを捕捉して外方へ引っ張り、容器端部を効率よく開口させ、第1材料を容器外へ流出させ、第1材料を第2材料と混合する。第1材料は、液体と混合してスラリを生成してもよい。前述の方法は、第1材料をディスペンサから混合器へ輸送する工程をさらに含んでもよく、混合器内において第1材料が第2材料又は種子と混合されることにより種子が処理される。第1材料は、スクリュ又は流体誘導システムによりディスペンサから輸送されてもよい。流体誘導システムは、空になった箱体がホッパから取り外されるときに、埃又は粒子の漏れを最小限に抑える僅かな吸引作用を好適に提供することができる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態の別の目的は、容器内に流動性乾燥材料を充填、貯蔵及び輸送する方法を提供することにある。本発明の容器は、上述したように形成される。箱体の形状によって、複数の箱体をパレットに載せやすくなり、該箱体を取り扱いやすくなる。本発明の方法は、一端部を閉鎖密封位置に閉鎖及び密封する工程と、容器内に材料を流入させる工程と、他方の端部を閉鎖密封位置で密封する工程とを含むことができる。ホッパ内に配置されるべき端部の密封は好ましくは非伸縮性テープにより行われ、尖端を有する開口ヘッドが該テープ及び容器の端部内へ突き刺されることにより、該テープは容易に穿刺され、裂ける又は割れる。
【0009】
本発明の容器の一実施形態の効果及び特徴は、ホッパのテーパ状内面と合致し、この形状に対応するテーパ状側面を備えることである。
前述した特徴であるテーパ状側面は、材料が分配されるときに、内部に貯蔵された材料を全て排出及び/又は放出させやすくするという効果がある。さらには、容器のテーパ状側面をホッパと組み合わせると効果的なシールを形成し、分配される材料が容器及びディスペンサから漏れることを防止する。容器に流動性乾燥材料を容易かつ効率的に充填でき、その後、貯蔵、輸送及び本発明のディスペンサでの使用のために密封できることが前述の特徴の利点である。
【0010】
容器を本発明のディスペンサのホッパ内に配置したときに、容器を容易かつ効率的に開口させることができ、その開口作業が、流動性乾燥材料の分散又は漏出が極力少なくなるように閉鎖領域で行われることは、前述した特徴の別の利点である。
【0011】
容器が本発明のホッパ内に配置されたときに容器を開口させても、容器内の材料に対して作業員及び環境が暴露されないか、又は暴露を最小限に抑えられることは、前述した特徴の別の利点である。
【0012】
通気構造を提供することも、本発明の容器の別の特徴である。
通気構造を有するため、通気させることによって、容器内に貯蔵された材料を該容器から安全かつ効率的に分配できることは、前述した特徴の利点である。
密封構造が容器の各側面から延びるほぼ三角形の延長部分を備え、閉鎖位置にあるときに、ほぼ三角形の延長部分同士がほぼ当接する位置関係にあることは、本発明の容器の一実施形態の別の特徴である。
【0013】
三角形の延長部分、すなわち端部フラップ同士がほぼ当接する関係にあるため、容器がより強固に密封されることは、前述した特徴の利点である。
容器が本発明のディスペンサ内に配置されたときに、開口機構によって容器をより容易に開口させることは、前述した特徴の別の利点である。
【0014】
本発明の容器がホッパ内に配置されたときに、該容器の側面に対してほぼ平行に接触するように構成されたホッパを備えることは、本発明のディスペンサの一実施形態の特徴である。
【0015】
本発明の容器の側面とホッパとがほぼ平行に接触することにより、本発明の容器から出た材料に作業員又は環境が暴露される可能性を最小限にすることは、前述した特徴の利点である。
【0016】
本発明の容器の内容物が分配される前、かつ該容器が開口される前に、本発明の容器がホッパ内に迅速かつ容易に配置されることは、前述した特徴の別の利点である。
本発明の容器の内容物が分配されるときに、本発明の容器がホッパ内で強固に保持されることは、前述した特徴の別の利点である。
【0017】
本発明のディスペンサのホッパ近傍に配置された開口機構を有することは、本発明のディスペンサの一実施形態の別の特徴である。
本発明の密封容器が本発明のホッパ内に固定して配置されるときに、開口機構を用いて該密封容器を開口させることにより、密封容器の内容物に作業員又は環境が暴露される可能性を無くす、又はその可能性を最小限にすることは、前述した特徴の利点である。
【0018】
分配された流動性乾燥材料のための輸送システムを含むことは、本発明のディスペンサの一実施形態の別の特徴である。
本発明の輸送システムが、本発明の容器から分配される材料を本発明のディスペンサから離間した所望の位置へ安全かつ効率的に輸送することは、前述した特徴の利点である。
【0019】
突刺開口ヘッドが、最初に尖端で密封容器の第1端部を穿刺し、次にオープナが容器内に挿入されると端部フラップを内方へ押し込み、開口ヘッドがフラップを通過するとフラップが元の位置へ後退し、その後、ヘッドの尾部が端部フラップを捕らえて、外方へ延びる位置に向かってフラップを外方へ引っ張り、流動性乾燥材料の全量をこのシステムの分配部内へ流れ込みやすくすることは、好ましい実施形態の利点と特徴である。
【0020】
本発明の目的と利点は、本発明により全部又は一部が満たされる。本発明のこれら及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面を考慮して、以下の説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(発明の詳細な説明)
図面は本発明を例示するものにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0022】
別に定義のない限りにおいて、本明細書で使用される用語は、本発明が属する技術分野における当業者が通常理解する意味と同じ意味を有する。これらが相容れない場合においては、本明細書の記載が優先される。更に、材料、方法及び実施形態は、本発明の単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書において記載された方法及び材料と同様又は均等の方法及び材料を用いて本発明を実施することができるが、好適な方法及び材料について以下説明する。
【0023】
内方及び外方、上方及び下方等の相対的な位置を示す用語は、説明の便宜を図るために用いられるものであり、本発明又はその構成要素をある位置的又は空間的配向に限定するものではない。添付の図面に示された構成要素の寸法及び角度は全て、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の実施形態において使用可能な設計及び使用目的に応じて変更することができる。本明細書において「実質的に」「ほぼ」(substantially) という語が使用される場合、言及される当該量や特徴をも含むものである。特許請求の範囲を含め、本明細書において使用される「密封可能な容器」又は「密封可能な構造」という語は、その時点ではまだ密封されていない容器又は構造や、完全に又は部分的に密封された容器又は構造を含みうる。「密封容器」という語は、完全に密封された容器を指し、本明細書に記載される発明に従って開口させられた、完全に密封された容器も含むものである。
【0024】
図1〜9を参照すると、本発明の分配システムの一実施形態は、全体が符号100にて示されており、内部に流動性乾燥材料103を収容する密封可能な容器又は密封容器102とディスペンサ104とを含む。図4を参照すると、容器102は、ほぼテーパ状をなす少なくとも一対の対向する側面110及び112を形成するように切断され、折り曲げられた材料108から形成することができる。図示される実施形態においては、ほぼテーパ状をなす別の一対の対向する側面114及び116も存在する。容器102は、一つ以上の密封可能な構造又は密封された構造も含む。密封可能な構造の一つが符号118にて示されており、側面110、112、114、116からそれぞれ延びるほぼ三角形をなす延長部分120、122、124、126を備える。別の密封可能な構造が符号128にて示されており、側面110、112、114、116からそれぞれ延びるほぼ矩形をなす延長部分130、132、134、136を備える。図示される実施形態においては、スロット又はノッチ138及び140がそれぞれの延長部分130及び132に形成され、通気構造又は空気進入口(例えばタブ142)がミシン目によって延長部分136に形成されている。更に別の密封可能な構造は、側面116からの延長部分144として示される。これらの側面及び延長部分は、図示される実施形態では折り目146等の折り線により形成される。しかしながら、これらの側面及び延長部分は、他の方法により形成してもよい。幾つかの実施形態においてこれら側面及び延長部分を形成するために好適な他の方法としては、米国特許第5,651,734号明細書に開示及び説明される「スリット(切断)折り目付け」や「刻み折り目付け(nick scoring)」が含まれる。なお、同米国特許文献は、その内容が本明細書において開示されたものとする。
【0025】
図5に示されるように、実施形態によっては生物分解性である、本発明の容器を形成する材料108は、ライナー層150及び152と、該ライナー層150及び152間に挟まれた溝付層154とを備えたダンボールである。ダンボールは、容器102内に材料を安全に貯蔵し、かつ容器102から材料を安全に分配できるように、材料が透過不能な、又は材料によって実質的に変化を受けない粘土、ラテックス、又は他の物質の層で被覆された紙から製造することができる。別の実施形態においては、材料108は、ポリエチレン等の合成樹脂から製造することができる。しかしながら、当業者であれば、チャールズ A.ハーパー(Charles A.Harper)編集主幹「プラスチック、エラストマ及び複合材料のハンドブック(Handbook of Plastics,Elastomer,and Composites)」、第三版、マグローヒル(McGraw−Hill)出版等の文献から、使用目的により決定される好適な他の合成樹脂を容易に選択し得るであろう。なお、上記文献の全開示内容は、本明細書において開示されたものとする。
【0026】
図3及び4を参照すると、側面112が側面114と連続しているように見えるように側面112の内面に延長部分144を取り付けることにより、容器102の組立て準備がなされる。一実施形態においては、延長部分144は接着剤により側面112の内面に貼り付けられる。しかしながら、延長部分144は、テープ、とじ金、リベット等のような固定具により側面112に取付けてもよい。
【0027】
次に、図6a及び6bを参照すると、排出端部、すなわち第1端部160は、材料延長部分120、122、124、126を内側に折り畳み、閉鎖された延長部分をテープ164等の接着性裏打材を有するシート材料で封止することにより閉鎖される。シーリングテープは、好ましくはポリマー、ホイル、又は紙系の基材を有する。テープは、突刺オープナと係合したときに、例えば伸張せずに容易かつ完全に又は実質的に裂けて開口する完全性が高いシールとなるように機能する。図示される実施形態においては、延長部分120、122、124、126は、内側に折り畳まれると互いにほぼ当接して、本発明の容器をより良好に閉鎖する。図7a及び7bに示されるように、延長部分130及び132が接合部133において互いにほぼ当接し、かつスロット138及び140が隣接するように、まず延長部分130及び132を内側に折り曲げることにより第2端部162が閉鎖される。次いで、延長部分134及び136が内側に向かって、当接するように延長部分130及び132上に折り畳まれる。折り畳まれた延長部分は、例えばテープ164等のシーリング材料層を用いることにより、所定の位置に固定することができる。この閉鎖位置において、タブ142はスロット138及び140を覆う。本発明の密封容器の幾つかの実施形態は、当該容器内に収容できるような構成及び寸法を有するライナー又は袋体(図示しない)と共に使用することができる。
【0028】
本発明の密封容器は、ほぼテーパ状をなす四つの側面を備えた角錐台形状をなす容器として図示されているが、幾つかの形状が考えられ、特定の実施形態の形状は、本発明のディスペンサのホッパの形状等の要因や、輸送及び貯蔵要件により決定される。別の実施形態においては、本発明の密封容器は、一対の対向する傾斜した側面と別の一対のほぼ平行な側面とを有することができる。別の実施形態においては、本発明の密封容器は、ほぼテーパ状をなす三つの側面を有することができる。さらに別の実施形態においては、本発明の密封容器は円錐台形状(frustoconical shape) を有することができる。箱体は、長尺状をなす円錐台部分又は長尺状をなす角錐台部分として形成することができる。角錐は、三角錐や正四角錐とすることができ、あるいは、例えばn個の側面を有する多角錐であってもよい。すなわち、第1端部の端面は、n個(nは3〜12の整数)の辺を有する多角形を形成する。同様に、本発明の密封容器の第1端部を閉鎖する構造の構成は、(例えば本発明の密封容器が四つの側面を有する場合には)ほぼ三角形をなす四つの延長部分、又は一対の延長部分134及び136に類似するほぼ対向する一対の延長部分を含んでいてもよい。本発明の密封容器の第1端部を閉鎖する構造の更に別の実施形態は、六つの延長部分を有する。この六つの延長部分は各々、延長部分120、122、124、126が、三角形の頂点から容器側面との境界にそった中点まで延びる線に沿って分割されるときに形成される。このような線の例が、図4では符号166にて示され、延長部分は、符号167及び168において形成される。別の実施形態では、突刺端部オープナにより突き刺される、連続した(つまりフラップのない)端面を有することができる。例えば、プラスチックシート膜が、厚紙又はフラップ材料のない密封可能な第1端部において露出される。
【0029】
別の構成においては、密封容器は、図8bに例示されるような一体的に設けられた角錐台部分を備えた直方体部分を有することができる。このような構成は、パレット上等への積重ねを可能にしつつ、容器の漏斗機能を効果的に提供する。容易に積み重ねることができる密封容器の別の構成は、図8aに例示される。この構成においては、第1端部160及び第2端部162は、互いに平行であり、四つの側面のうち三つに垂直である。第4の側面152は、第1端部に向かってテーパ状をなして収束するように傾斜する。図9を参照すると、この構成は、パレット等の上に容易に積み重ねられる。最下層153は、二列になっており、より小さな第1端部同士が内側を向いて互いに当接する。第2層154においては、より小さな第1端部同士が外方に配向されているため、第2層の上面は次層のための平坦かつ水平な基礎部分を形成する。
【0030】
図1、2、10、11及び12を参照すると、ディスペンサ100は、ホッパ170、開口部172、及び分配部174を備える。ホッパ170は、ほぼ平行に重なり合って接触するように本発明の密封容器の側面を収容可能に形成される。例えば、本発明の密封容器が、上述したようにほぼテーパ状をなす二対の側面を有する場合には、ホッパ170もほぼテーパ状をなす二対の側面を有する。図示される実施形態においては、ホッパ170は、側面176、178、180、182を有する(図10参照)。
【0031】
開口部172は、開口機構185及びハウジング186を備えており、ハウジング186は漏斗188と結合させることができる。漏斗188は、分配部174内に分配される材料を送達する。また、開口アセンブリ172内には、スリーブ192とハウジング186の側面とに取付けられるブラケット190も設けられる。スリーブ192は内部にシャフト193を収容し、シャフト193はオープナ196において終端する。図示される実施形態においては、オープナ196は円錐形とすることができる。ハンドル198の一端は、スロット201内に配置されたコネクタ200によりシャフト193の下端194に取付けられる。ハンドル198は、ピボット202によりブラケット204にも連結される。矢印方向206に向かってハンドル198を下方に動かすことにより、オープナ196がシャフト及びオープナの軸線に沿って矢印方向208に向かって上方に移動する。反対方向にハンドル198を動かすと、オープナ196は図1、11a及び11bに示される位置へ復帰する。図示及び説明されたようにオープナ196を移動させるために好適な他の機構には、ソレノイドやリニヤモータが含まれる。オープナはほぼ円錐形をなすと記載されているが、例えば上方に指向する角を有する角柱体や、複数の切刃を有する平らな三角形の矢じり形状等、幾つかの形状が好適である。特定の実施形態においては、密封容器がホッパ内に配置されると、オープナは、密封端部と係合してこれを穿刺することができる。特定の密封端部構成においては、密封端部が十分に開口されるようにオープナが取付けられていてもよく、この場合には開口機構を必要としない。オープナが以下に説明する開口機能を行う場合であっても、オープナの特定の形状は重大な事項とはならない。
【0032】
図1に示されるような分配部174は、モータ220により駆動されるスクリュ218等の輸送システムの取入部を収容するハウジング216を備える。ハウジング216内に配置されたスクリュ218の取入部は、トラフ222近傍に配置される。トラフ222は、スクリュ218へ分配される材料を収集する。スクリュに代えて、本発明の分配アセンブリは、加圧流体を用いて、分配される材料を運ぶ誘導ユニットを備えることができる。加圧流体を用いる一実施形態は図12に示されており、流体誘導システム226は、ホース228を介して加圧流体をポンプ227から混合チャンバ230へ搬送する。混合チャンバ230においては、分配される材料がディスペンサ104から流体流に引き込まれ、ホース232を通って混合容器234へ輸送される。混合される流体は、ポンプ227を通って再循環されてもよい。当業者であれば、分配材料を輸送するためにスクリュや流体誘導システム以外の輸送システムを別の実施形態において容易に使用できることは明白である。さらには、幾つかの実施形態においては、輸送システムが不要となるように、分配される材料が輸送されるべき場所よりも上方において、本発明の分配システムを作動可能かつ直接的に取付けてもよい。前述の輸送システムは、本発明の容器から分配される材料の所望量を計量するために使用することができる。しかしながら、必要に応じて、材料は計量せずに大量に分配してもよい。
【0033】
本発明の容器の別の実施形態が図16及び17に示されており、容器102と同じ材料から好適に形成された箱体302を備えるが、第1端部において、側面110、112、114、116からそれぞれ延びる延長部分320、322、324、326を備える密封可能な構造を有する点が容器102とは異なる。延長部分320、322、324、326は、尖端において終端するのではなく、それぞれ鈍端340、342、344、346において終端し、ほぼ台形をなす。容器302の第1端部330は、図16においてはほぼ開放位置にて、図17では閉鎖位置にて示されている。閉鎖位置にあるときには、延長部分320、322、324、326は、ほぼ接触した状態にあり、鈍端340、342、344、346により画定される開口350(例えば、約6.452cm(1インチ平方)の寸法)を形成する。容器102と同様に、第1端部330は、荷造りテープのようなシーリング材料層164を用いるか、均等な方法を用いることにより密封することができる。ディスペンサ304の第1端部330の利点は、オープナ196又は後述する別のオープナにより、該第1端部330をより容易かつ非効率的に開口させ得ることである。ディスペンサ304がより容易かつ効率的に開口される一つの理由は、本発明の容器を開口させるときに、開口350がより容易に穿刺され、オープナの先端を許容するためである。別の実施形態においては、フラップは全く設けられなくてもよい。
【0034】
図13、14及び15を参照すると、ディスペンサ304の別の実施形態が例示されており、ホッパ370、開口部372、及び分配部374を備える。ホッパ370は、内部及び内向き面377、379、381、383を有する側面376、378、380、382を備え、該側面376、378、380、382は、内容物を分配するために挿入される容器の側面とほぼ平行に接触して重なり合うとともにこの位置関係を維持する構成及び寸法を有する。実施形態によっては、バイブレータ384等の促進装置が存在してもよい。このような促進装置が存在する場合、バイブレータ384は、内容物の圧縮又は詰まりを防止することにより、内容物をより均一に分配することができる。図示される実施形態においては、バイブレータ384は空圧により作動する。しかしながら、別の実施形態においては、手動式バイブレータや電気作動式バイブレータ等を用いることができる。
【0035】
開口部372は、漏斗388に隣接する通過領域387を形成するハウジング386を有する。ブラケットアセンブリ390は、空圧式シリンダ392を支持するために、ハウジング386の内面に取付けることができる。空圧式シリンダ392はシャフト394を収容する。シャフト394はオープナ396において終端する。シャフト394及びオープナ396は、アクチュエータ398により作動させられてもよい。図18及び19を参照すると、オープナ396は、矢状をなし、点402、及び複数の(例えば四つの)ほぼ対称をなす底部延長部分404、406、408、410において終端して円錐形状をなす。ねじ切り穴412を用いてオープナヘッドをシャフト394に取付けてもよい。別の実施形態は図20及び21に例示されており、オープナヘッドは付随する切刃414を有することができる。オープナが刃を備える実施形態においては、図6a及び6bに例示されるように、シーリング材料層を割れやすく、また裂けやすくするために、刃は好ましくは接合部133と整合させることができる。別の予想される実施形態では「能動的な」ヘッドを備え、端部フラップをより完全に開口させやすくするために、ヘッドが容器の下端に進入した後に底部が横方向に拡張でき、かつ/又は、底部の一部が回動する。
【0036】
ディスペンサ100に関して開示された手動式開口機構に代わるものとして、例示されるようにアクチュエータ398が空圧により作動させられてもよい。図13及び14を参照すると、圧縮空気(又は部分的真空)は、チューブ414を介して制御機構415に移動させられる。圧縮空気(又は部分的真空)は、ハンドル420の位置に応じて、チューブ416又は418のうち一方により制御機構415から離脱させられる。ハンドル420が上昇位置にあるとき、又はその他の方法で駆動されるときには、オープナ396は、空圧式シリンダ392により上方へ押し上げられ、容器302の第1端部330を貫通する。ハンドル420が図13に示される位置へ復帰すると、閉鎖容器302を貫通したオープナ396は下方へ引っ張られ、図11に例示され、また図11に関して説明されるように、延長部分320〜326を離間させ、容器302を開口させる。オープナ延長部分404、406、408、410は、容器延長部分320、322、324、326と向かい合い、これらを開口させるように構成される。アクチュエータ398は、一回の押し下げ又は駆動により挿入及び後退を行うように構成されてもよい。
【0037】
別の実施形態においては、アクチュエータは電気ソレノイド又はリニヤモータであってもよく、あるいはアクチュエータが流体圧により作動させられてもよい。
別の実施形態は、例えば容器が適切に配置されたとき、あるいは固定又は固着機構が所定の位置にあるときに、開口機構が自動的に駆動されるようにしてもよい。
【0038】
ディスペンサ304は、分配システム100に関して説明された任意のディスペンサとすることができる。
使用時においては、本発明の容器の第1端部又は第2端部のいずれかが上述されたように閉鎖及び密封され、次いで分配すべき材料が本発明の容器に充填された後、他方の第1端部又は第2端部も同様に上述したように閉鎖及び密封される。本発明の密封容器から分配するために、容器は、ホッパの側面が本発明の容器の側面と接触するように(図2に図示されるように)ホッパ内部に配置される。容器内の材料が該容器から分配されるときに該容器に通気させるために、タブ142が、その周囲のミシン目を切断することにより、延長部分136の残りの部分から分離させられる。
【0039】
図11においては、第1端部160を備えた密封可能な容器102は点線により示されている。密封可能な容器がホッパ内に配置されると、突刺オープナは第1端部より下方の後退位置にある。開口機構が駆動されると、オープナ196は第1端部と係合し、これを穿刺する。オープナが符号209.1として示される拡張位置まで上昇させられ続けると、端部フラップ120、122は、「fmax」にて示されるように、内方に最大量押し込まれる。オープナ(尾部分を含む)がフラップを通過して延びると、フラップは「f係合」位置に向かって下方へはじかれる。オープナが後退してフラップと係合し、フラップを「f開放」位置へ向かって下方かつ外方に引っ張る。スクリュ218又は空気誘導システム226を用いて、あるいは均等な輸送システムにより、材料が分配アセンブリから所望の場所へ運ばれる。実施形態によっては、分配される材料が確実に本発明の容器から容易に流出できるように、機械的振動を与える機構を設けることが好適な場合がある。
【0040】
本発明の密封容器内に貯蔵され、本発明の分配システムにより分配される材料は、顆粒、粉末、錠剤等の流動性固体であってもよい。本発明を制限するものではなく、単に例として示すものであるが、流動性固体は、防かび剤、殺菌剤、除草剤、植物成長ホルモン、動物飼料添加物、ヒト用食料添加物、及び肥料を含むことができる。本発明の密封容器は、本発明のディスペンサにより材料を分配するために使用されるものとして本明細書中で説明されているが、多量の流動性材料を効率的に貯蔵及び輸送するためにのみ使用されてもよい。本発明の密封可能な容器、そしてその後密封された容器は、容易に組立てられ、充填され、輸送され、保管され、開口させられるため、大量の流動性固体を取り扱うときに、前述の任意の用途について企図されるものである。
【0041】
本発明の分配システムの一用途は、流動性固体を本発明の密封容器から混合器へ計量し、又はその他の方法で分配して、後に防かび剤及び/又は殺虫剤で種子を処理するために使用されるスラリを生成することである。本発明の分配システムの別の用途は、本発明の密封容器から混合器へ流動性固体を計量し、又はその他の方法で分配して、他の固体材料と共に分配された所望量の流動性固体を生成することである。本発明の分配システムの更に別の用途は、本発明の密封容器から内部で種子を処理するための(例えば連続流式、回分式)処理装置へ流動性固体を計量し、又はその他の方法で分配することである。本発明の分配システムの他の用途には、動物飼料、ヒト用食料、コンクリート、及び肥料等の製品を混合又は調合するときの流動性固体の分配又は計量が含まれる。
【0042】
本発明の別の態様は、乾燥した流動性種子処理材料を運搬するための箱体を含む。該箱体は、第1端部とこれに対向する第2端部とを備え、第2端部から第1端部へ向かって細くなるように形成される。更に、一態様は、フラップを第1端部上に有する、ホッパ内に配置されるべき箱体である。第1端部は複数のフラップを備えており、該フラップの縁は全て同一平面上にあるため、フラップ同士が重なり合わない。更に、フラップ同士は、伸張せずに裂ける傾向にあるテープ様材料で互いに固定される。好ましくは、上記箱体はダンボールである。別の実施形態においては、容器は円錐台形状を有していてもよい。
【0043】
別の態様は、流動性乾燥材料を収容する箱体が、ホッパで密封され、開口機構がホッパに付随するハウジング内に収容されるシステムを含む。本発明は、密封可能な容器がテーパ状側面を必要とせず、従来の形状の箱体を使用できるような態様を含む。
【0044】
本発明の精神から逸脱することなく本発明を様々に改変することができるが、本発明の範囲は、例示及び説明される実施形態に制限されるものではない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物により決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明のディスペンサ内に作動可能に配置された密封容器の一実施形態の断面図。
【図2】図1の密封容器とディスペンサの斜視図。
【図3】図1の密封容器の斜視図。
【図4】組立てられる前の図1の容器の平面図。
【図5】図1の容器を形成する材料の一実施形態の断面図。
【図6a】容器の第1端部において密封構造が閉鎖位置にある図1の容器の平面図。
【図6b】容器の第1端部において密封構造が閉鎖位置にあり、シーリングテープで密封される図1の容器の平面図。
【図7a】密封構造の延長部分のうち二つが、閉鎖され、ほぼ当接する位置にある図1の容器の平面図。
【図7b】密封構造の延長部分の全てが、閉鎖され、ほぼ当接する位置にある図1の容器の平面図。
【図8a】容器の別の実施形態の斜視図。
【図8b】本発明による容器の別の実施形態の斜視図。
【図9】パレット上に積み重ねられた状態にある、本発明の一実施形態による容器の斜視図。
【図10】図1のディスペンサのホッパの斜視図。
【図11】本発明のホッパ、通過部分、及び開口機構の断面図。
【図12】流体誘導輸送システム及び混合システムを備えたディスペンサ内に作動可能に配置された本発明の密封容器の斜視図。
【図13】本発明の分配システムの別の実施形態の立面図。
【図14】図13の実施形態の断面図。
【図15】閉鎖構成の図15の容器の平面図。
【図16】別の容器の第1端部の斜視図。
【図17】端部フラップが閉鎖位置にある図16の容器端部の斜視図。
【図18】オープナヘッドの平面図。
【図19】図18のオープナヘッドの断面図。
【図20】別のオープナヘッドの立面図。
【図21】図20のオープナヘッドの平面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容される乾燥材料を貯蔵及び分配する密封可能な容器とこの乾燥材料との組み合わせであって、前記密封性容器は、箱体として構成されるとともに、ほぼ平坦な第1端部と、これに対向する第2端部と、これら第1端部及び第2端部間を延びる複数のほぼ平坦な側面とを備え、前記側面は前記第1端部に向かって収束し、該第1端部は、複数の端部フラップと該端部フラップ上を延びるシーリング材料層とを含む第1端部密封構造を備え、前記シーリング材料層は、第1端部内へ尖頭オープナが挿入されることにより裂けることができるため、該シーリング材料層が裂けると前記複数の端部フラップが外方へ拡張可能であり、これによって材料を分配する出口が提供されることを特徴とする組み合わせ。
【請求項2】
前記シーリング材料層は、尖頭オープナで突かれて張力が付与されたときに、伸張することなく裂ける傾向を有するプラスチックシート材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項3】
前記乾燥材料が農薬を含むことを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項4】
前記密封可能な容器の第1端部が密封されたときに、前記複数の端部フラップがほぼ平面配列されて、互いに重なり合わないことを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項5】
前記密封可能な容器の端部フラップが、容器の各側面から延びるほぼ三角形の延長部分を備えることを特徴とする請求項4に記載の組み合わせ。
【請求項6】
前記密封可能な容器の第2端部が密封されると、前記端部は、ほぼ平坦状をなして、前記第1端部が密封されたときの第1端部と平行であることを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項7】
前記密封可能な容器の第2端部が、前記第2端部に形成されたミシン目によって形成される開口可能な通気口を有することを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項8】
密封可能な容器及び該容器内に収容される流動性乾燥材料の組み合わせであって、前記容器は角錐台形状を有し、前記流動性材料が、農薬、植物成長調節剤、除草剤セーフナー、及び殺菌剤から選択されることを特徴とする組み合わせ。
【請求項9】
密封端部に向かって収束する側面を有する容器の密封端部からほぼ流動性の固体材料を分配するためのディスペンサであって、
前記容器の密封端部に収束する側面を密封するように該側面の形状に対応するように形成された、収束する側面を備えたホッパと、
前記ホッパよりも下方に配置され、前記容器の密封端部を穿刺し、開口させる尖端を有するオープナヘッドを備えたオープナを具備する開口部と、前記オープナは、前記容器が前記ホッパ内の所定の位置に配置されると、前記容器の密封端部内に挿入され、また後退するように上方に移動可能であることと
を備えるディスペンサ。
【請求項10】
前記オープナがほぼ円錐形をなすことを特徴とする請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記ディスペンサがハンドル及びシャフトをさらに備え、該シャフトは、前記ハンドルに対して回動可能に取付けられるとともに、オープナヘッドにおいて終端し、ハンドルを旋回させることによりオープナヘッドを容器の密封端部内へ挿入可能である、請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項12】
前記ディスペンサは、開口部の下方において作動可能に配置された、前記ディスペンサから分配された材料の輸送を行うための輸送システムをさらに備える請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項13】
前記輸送システムがスクリュ又は流体誘導システムを備える請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項14】
流動性乾燥材料が充填された複数の箱体と組み合わせたディスペンサであって、該ディスペンサは、収束形状を有する内面を備えたホッパを具備し、各箱体は、収束する外面を有するとともに、ホッパの収束形状と正確に合致する形状を有するように構成されるため、前記複数の箱体のうちの一つが前記ホッパ内に設置されると、該箱体と収束形状を有する内面との間にシールが形成される、ディスペンサ。
【請求項15】
前記流動性乾燥材料が、農薬、植物成長調節剤、除草剤セーフナー、及び殺菌剤から選択される、請求項14に記載の流動性乾燥材料が充填された複数の箱体と組み合わせたディスペンサ。
【請求項16】
前記箱体が角錐台形状を有する、請求項14に記載の流動性乾燥材料が充填された複数の箱体と組み合わせたディスペンサ。
【請求項17】
前記収束する外面は第1端部に向かって収束し、前記第1端部が、複数の端部フラップと該端部フラップ上を延びるシーリング材料層とを含む第1端部密封構造を備える、請求項14に記載の流動性乾燥材料が充填された複数の箱体と組み合わせたディスペンサ。
【請求項18】
流動性固体材料を収容する方法であって、
テーパ状をなす複数の側面を有する箱をダンボールから形成する工程であって、各側面は、第1端部において、第1密封端部を形成するための端部フラップをそれぞれ備えることと、
前記箱体内に流動性材料を入れる工程と、
前記端部フラップ同士が互いに重なり合わないように、前記第1端部において閉鎖するために各端部フラップを形成し、及び折り畳む工程と、
折り畳んだ端部フラップをシーリング材料層で覆うことにより、前記第1端部を密封する工程と
を含む方法。
【請求項19】
前記ダンボールを被覆する工程をさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記流動性乾燥材料用に農薬を選択する段階を含む請求項17に記載の方法。
【請求項21】
第1端部に対向するとともに通気構造を有する第2密封端部を形成する工程をさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項22】
第1端部に向かって収束する少なくとも二つのほぼテーパ状をなす側面を有する密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法であって、
下方を向き、全体がホッパ内に収容される第1密封端部を備えた密封容器をディスペンサのホッパ内に配置する工程と、
ホッパの内面と密封容器との間にシールを提供し、分配中に流動性固体材料が漏れないようにする工程と、
機械式オープナを上方へ動かすことにより前記第1密封端部を穿刺する機械式オープナで密封容器の第1密封端部を開口させる工程と
を含む方法。
【請求項23】
前記機械式オープナは、尖端及び尾部を備えたオープナヘッドを備え、前記方法は、前記密封容器内にオープナヘッド全体を挿入する工程をさらに備える、請求項22に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項24】
前記機械式オープナは、尖端及び尾部を有するオープナヘッドを備え、前記方法は、前記密封容器内にオープナヘッド全体を挿入する工程を含むことを特徴とする請求項23に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項25】
前記第1密封端部は端部フラップを備え、前記方法は、前記密封容器からオープナヘッドを引っ込める工程を含み、該工程によって端部フラップが前記密封容器から外側へ延びるように引っ張られ、前記流動性材料が、前記開口された第1密封端部から流れ出す、請求項24に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項26】
前記第1密封端部は、その全域にわたってシーリング材料層を備え、前記第1密封端部の穿刺工程はシーリング材料を裂けさせる工程を含む、請求項22に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項27】
前記第1密封端部は、複数の端部フラップの全域にわたってシーリング材料層を備え、前記第1密封端部の穿刺工程が、前記端部フラップを裂けさせるのではなく、シーリング材料を裂けさせる工程を含む、請求項22に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項28】
前記方法は、前記密封容器の外形を、正確に重なり合うようにホッパの内面と合致した形状とし、これによりホッパの内面と密封容器との間にシールを提供する工程をさらに含む、請求項22に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項29】
前記方法が、ディスペンサから離脱するように材料を輸送する工程をさらに含む、請求項22に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項30】
前記方法は、スクリュ又は流体誘導システムのいずれかを用いて、ディスペンサから離脱するように材料を輸送する工程をさらに含む、請求項22に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項31】
前記方法は、前記密封容器の上面に通気口を提供し、該密封容器から材料を放出しやすくする工程をさらに含む、請求項22に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項32】
密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法であって、
下方を向くとともにホッパ内に全体が収容される第1密封端部を備える密封容器をディスペンサのホッパ内に配置する工程と、
ホッパの内面と密封容器との間にシールを提供し、分配中に流動性固体材料が漏れないようにする工程と、
機械式オープナを上方へ動かして前記第1密封端部内へ移動させ、該機械式オープナを引っ込めることにより、機械式オープナで前記密封容器の第1密封端部を開口させる工程と
を含む、密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項33】
前記方法は、前記密封容器の外形を、正確に重なり合うようにホッパの内面と合致させて、ホッパの内面と密封容器との間にシールを提供する工程をさらに含む、請求項32に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項34】
前記第1密封端部は、折り畳まれた複数の端部フラップの全域にわたって延びるシーリング材料層を含み、前記第1密封端部を開口させる工程が、端部フラップを裂けさせるのではなく、シーリング材料を裂けさせる工程を含む、請求項33に記載の密封容器からほぼ流動性の固体材料を分配する方法。
【請求項35】
流動性固体材料の漏れを最小限にして、収束する内面を有するホッパ内にほぼ流動性の固体材料を分配する方法であって、
密封端部に向かって収束する収束側面を有する箱体内に流動性固体材料を充填する工程であって、前記収束側面は、ホッパの収束する内面の形状と正確に合致するように構成されることと、
ホッパの下方においてハウジング内に収容される機械式オープナを提供する工程と、
ホッパ内に流動性固体材料の密封可能な容器の一つを配置して、ホッパの収束する内面と箱体との間にシールを形成する工程と、
前記ハウジング内に収容される機械式オープナを作動させて、箱体の密封端部を開口させ、流動性乾燥材料を箱体から排出する工程と
を含む方法。
【請求項36】
前記密封端部は、折り畳まれた複数の端部フラップの全域にわたって延びるシーリング材料層を含み、前記密封端部を開口させる工程が、端部フラップを裂けさせるのではなく、シーリング材料を裂けさせることを含む、請求項35に記載のホッパ内にほぼ流動性の固体材料を分配する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2007−535454(P2007−535454A)
【公表日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508639(P2007−508639)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/013276
【国際公開番号】WO2005/100166
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(507124988)バイエル クロップサイエンス エルピー (5)
【氏名又は名称原語表記】BAYER CROPSCIENCE LP
【Fターム(参考)】