説明

分配容器

液体301で充填可能な分配容器101は、分配の前に液体を保持するための圧搾可能なリザーバ201と、実質上平坦な形状を呈し、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部211および近端部212を有する分配ヘッド210と、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口220と、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路240と、使用者に液体を分配するために容器が使用されるときに使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部260とを備える。液体で充填された容器および容器を作製する方法もまた、記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる「DISPENSING CONTAINER」という名称の、2004年11月24日に提出された米国特許本出願第10/996,973号に対する優先権を請求する。
【0002】
本発明は、液体を分配するための容器、およびより詳細には、測定された量の液体を分配するための使い捨て型容器に関する。
【背景技術】
【0003】
薬剤、薬物、ビタミン剤などに対して必要とされるような、液体を正確な量で投与することに対する必要性は、食品の消費に対するものとは異なることが長い間認識されてきた。このことは、対象が子供または幼児である場合に、特にそうである。薬剤の場合、液体の量は注意深く制御されなければならず、全投与量がうまく投与されることを保証するために、注意が払われなければならない。対象者が幼児であるとき、消費は自主的であってはならず、こぼれることは危険である。さらに、幼児が液体を受ける予定であるとき、それによって詰まりを生じさせる、口または喉への投与デバイスの過挿入を回避するために、大いに注意が払われなければならない。
【0004】
これらの要求に応答して、特定の要求のうちの1つまたは複数に対処するように設計された様々なデバイスが、記載されてきた。たとえばその中に液体が提供される、開いたスプーン様のボウルを有する分配デバイスが、とりわけ米国特許第2,795,043号、4,888,188号、6,264,074号、5,154,318号、5,975,305号、4,841,637号、3,133,679号、3,473,221号、4,192,360号、4,830,222号、6,347,727号、3,946,652号、D496,833号、3,116,152号などに記載されている。このようなデバイスはしかし、大部分の場合、内容物を受ける対象者が、ボウルの内容物が存在するとき、それを自主的に受け入れ、取り除くことを必要とする。
【0005】
ボウルの遠端部でまたはその近くで液体を分配することを可能にするスプーンが、米国特許第2,688,243号、5,038,974号、5,038,476号、201,369号、D34,314号、D52,688号、D24,197号およびD368,209号に記載されている。これらのデバイスの多くは、デバイスの内容物を移送するために、重力、または受容者による動作に依存するように見える。
【0006】
複数の部品を有し、再充填および再利用するように設計された給食デバイスまたは注入デバイスが、米国特許第4,880,409号、5,556,008号、878,524号、1,661,595号、3,090,071号、3,410,457号、4,182,002号、5,062,550号などに記載されている。
【0007】
他の液体充填される使い捨て可能な容器が、米国特許第6,357,626号に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さらに、従来技術の進展で、いくつかの問題がまだ克服されずに残っている。たとえば、複数の部品を有さず、簡単にかつ低価格で作製されることができる分配容器を提供することが、有用であろう。このような分配容器が、一回の使用の後に廃棄されることができる場合もまた、有用であろう。このような容器が、使用者または別の人物が容器を充填するおよび/または投与される液体の量を測定する必要性を省くように設計され、それによって精度を改善し、誤りを回避し、無駄を減少させることができる場合、有用であろう。このような容器が、包装、輸送、販売および保管中に内容物の一体性を保護する場合、また有用であろう。また、このような分配容器が、幼児によって安全に使用される、特に、幼児の口の中への容器の過挿入を回避し、それによって詰まりに対して保護することができる場合、有用であろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
手短に言えば、したがって本発明は、分配の前に液体を保持するための圧搾可能なリザーバと、実質上平坦な形状を呈し、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有する分配ヘッドと、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える、液体で充填可能な新規な分配容器を対象とする。
【0010】
本発明はまた、液体を含む圧搾可能なリザーバと、実質上平坦な形状を呈し、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有する分配ヘッドと、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える、その中に液体を有する新規な分配容器を対象とする。
【0011】
本発明はまた、ブロー金型内へポリマーを押し出すステップ、金型を閉鎖するステップ、液体を含むように設計された圧搾可能なリザーバと、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有し、それらの両方が実質上平坦な形状を呈する底部表面および上部表面を有する分配ヘッドと、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える分配容器とを形成するステップ、分配容器に液体を加えるステップ、分配容器を密封するステップ、および密封された分配容器を金型から取り外すステップを含む、その中に液体を有する分配容器を製造する新規な方法を対象とする。
【0012】
したがって、本発明によって達成されることが見出されたいくつかの利点の中で、単体であることができ、複数の部品を必要とせず、簡単かつ低価格で作製されることができる分配容器を提供すること、一回の使用の後で廃棄されることができる分配容器を提供すること、容器の充填および/または投与される液体の量の測定の必要を省き、それによって精度を改善し、誤りを回避し、無駄を減少させる分配容器を提供すること、包装、輸送、販売および保管中の内容物の一体性を保護する分配容器を提供すること、および幼児によって安全に使用されることができる分配容器、特に幼児の口の中への過挿入を回避し、それによって詰まりに対して防御する容器を提供することが注目されることができる。
【0013】
対応する符号は、いくつかの図面全体を通じて、対応する部品を示す。1つまたは複数の特定の図を参照したデバイスの要素の説明は、それらの同じ要素が他の図面に現れていないことを示すものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明によれば、以前の分配容器に対するいくつかの利点を有する新規な分配容器が作製されることができることが、発見された。本分配容器は、使用者に分配される予定の液体で充填可能である。
【0015】
本明細書で使用されるとき、「使用者」という用語は、デバイス内に含まれる液体を受ける対象を意味する。言い換えれば、使用者は、デバイスの液体が投与される対象である。内容物は、使用者によって、または別の者によって、投与されることができる。たとえば、デバイスは、子供である可能性がある使用者に薬剤を投与するために、大人によって操作されることができる。
【0016】
本容器は、分配の前に液体を保持するための圧搾可能なリザーバと、圧搾可能なリザーバと一体であり、容器から液体を分配するためにその遠端部に排出口を有する実質上平坦な分配ヘッドとを備える。圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路は、液体を排出口へ導き、分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部は、液体内容物を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止する。
【0017】
本発明の範囲は、液体で充填可能である分配容器、および液体内容物が加えられた分配容器もまた含むように意図されている。この新規な容器を作製する方法もまた、含まれる。
【0018】
本分配容器は、本明細書に添付のいくつかの図面を参照にして説明されることができる。図1A〜図1C、および図4A〜4Cに示されているように、分配容器[101]は、分配の前に液体を保持するための圧搾可能なリザーバ[201]と、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部[211]および近端部[212]を有する実質上平坦な分配ヘッド[210]と、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口[220]と、圧搾可能なリザーバ[201]と排出口[220]を相互接続する通路[240]と、液体を使用者に分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために、分配ヘッド[210]の近端部[212]の近くに配置された止め部[260]とを備える。
【0019】
好ましい実施形態では、本分配容器[101]は単体である。言い換えれば、分配容器のすべての部品は、互いに一体である。実際、以下で詳細に議論されるように、容器のすべての部品は、単一部片の材料から実質上同時に好ましくは形成され、すべての部品は一体で連続的である。
【0020】
容器の液体内容物が圧搾可能なリザーバ[201]に加えられた後、排出口[220]が、シールが破壊されたときに排出口[220]を露出させる破壊可能なシール[270]によって閉鎖されることが望ましい。破壊可能なシール[270]は、分配ヘッド自体が形成されるのと同時に、またはそのすぐ後に、分配ヘッド[210]の一体部品として好ましくは形成される。破壊可能なシール[270]の容易な取外しを促進するために、破壊可能なシールが、シールを破壊する目的のために親指と人差し指の間で把持するように設計されたタブ[272]と一体であることが好ましい。一実施形態では、たとえば、使用者、または液体を投与する人物が、親指と人差し指の間でタブを把持し、捩り運動を付加することによって、シールを破壊することができる。破壊可能なシール[270]の破壊が、排出口[220]を露出させ、液体[301]が、図2A、図2B、図5A、および図5Bに示されているように、排出口[220]のところで分配容器[101]を出ることを可能にする。
【0021】
破壊可能なシール[270]と一体であるタブ[272]は、その機能のために適したいかなる形状を有してもよい。しかし、タブの形状が、分配ヘッド[210]の遠端部[211]の形状に一致する、またはそれを相補することが好ましい。たとえば、分配ヘッドの遠端部が丸みを帯びている場合、分配ヘッドに最も近いタブ[272]の表面もまた同様に丸みを帯びていることが好ましい。この特徴は、たとえば、図1Aおよび図4Aで見ることができる。望ましい場合、タブ[272]はまた、シールを破壊し、排出口を露出させる方法を示す指示または目印を記されることができる。このような目印の1つは、たとえば、図3A、図4Aおよび図6Aに示されているように、捩り動作を示す矢印である。
【0022】
本分配容器[101]は、上部[102]および底部[103]を有し、底部の少なくとも一部分が平坦であり、それによって容器が、平坦な表面上に安定して載ることができることが好ましい。図1Cおよび図4Cに[400]として示されているこの特徴は、容器が、回転または傾斜することなく、テーブルまたはその他の平坦な表面上に安定して置かれることを可能にする。この特徴の利点は、破壊可能なシール[270]が破壊された場合、容器が安定したままであり、リザーバ[201]内の液体をこぼれることなく保持することができる。
【0023】
圧搾可能なリザーバ[201]は、ある量の液体[301]を含むように設計された容器の1つの部品である。リザーバが液体で充填されている本発明の実施形態では、圧搾可能なリザーバ[201]が、液体[301]を含む。リザーバ[201]は、望まれる液体[301]のいずれかの量を収容するのに十分な容積を有するように設計されることができる。リザーバが、加えられる液体の量よりもわずかだけ大きい容積を有するように設計されることが好ましい。ある液体の標準的な投与量の装填を簡単にするために、リザーバは、標準的な体積の液体を保持するように作製されることができる。たとえば、圧搾可能なリザーバ[201]は、約1ml液体、または2ml、5ml、10ml、15ml、25ml、または望まれる他のいずれかの体積の液体の収容能力を有することができる。この特徴の利点は、正確な量の液体が、使用者によるいかなる動作もなく、容器内に充填されることができることである。このことは、測定および投与量投与の誤差の機会を減少させる。
【0024】
リザーバを記述するために本明細書で使用されるとき、「圧搾可能な」という用語は、リザーバが、片手の親指と他の指の間で圧搾することにより結果として容積を減少させることによって、変形される、または潰されることができることを意味すると理解される。
【0025】
分配容器[101]の把持特性を改善するために、圧搾可能なリザーバ[201]は、その上にトラクションエイド[280]を有する外部表面を有することができ、それによってトラクションエイドが、使用者による、または使用者とは異なる場合、液体を投与する人物による容器の把持を改善する。トラクションエイド[280]は、リブ、溝、粗面加工された領域、または格子状にされた領域などのうちの少なくとも1つを備える。この特徴の例が、図3A、図3B、および図6A、6Bおよび8Fで見ることができる。ここでは、圧搾可能なリザーバの上部の外部表面の一部が、デバイスを把持するためのトラクションエイド[280]として溝または隆起部を有するように示されている。溝および/または隆起部は、実質上直線状であり、容器の長手方向軸に対して垂直である、またはこれらは、曲線状にされても、角度を付けられても、または他のいかなる形状であってもよい。図6Aおよび図6Bでは、トラクションエイド[280]の実施形態が、デバイスの上部および底部表面上に存在し、横に成形された溝および隆起部を有する楕円形の形状にされている。本トラクションエイドは、改善された把持が望まれる、分配容器上のいかなる位置に配置されてもよい。たとえば、これは、分配容器の上面、底面、上面および底面、および/または側面上にあってもよい。
【0026】
トラクションエイドは、いかなる時にも分配容器[101]に追加されることができる。たとえば、これは、製造中にデバイス内に成形されてもよい、または製造後のいずれかの時にデバイスの表面内に機械加工されてもよい。しかし、トラクションエイドが、製造の時にデバイスの表面内に一体に成形されることが好ましい。
【0027】
分配容器[101]の1つの部品は、圧搾可能なリザーバ[201]と一体であり、遠端部[211]および近端部[212]を有する実質上平坦な分配ヘッド[210]である。通常、排出口[220]が、容器から液体[301]を分配するために分配ヘッド[210]の遠端部[211]に配置される。分配ヘッド[210]の近端部[212]は、圧搾可能なリザーバ[201]と当接する。
【0028】
分配ヘッド[210]の遠端部は、デバイス[101]の長手方向の軸に対していずれかの位置でリザーバ[201]と接続されることができる。本図面に示されているように、分配ヘッド[210]が長手方向軸に対してずれたところ、すなわち、デバイスの底部に近接してまたは底部に配置されることが好ましいように示されてきたが、長手方向軸に沿って中央にされるように、すなわちデバイスの上部の近くに、または長手方向に対して他のいかなる位置にも配置されることもできる。
【0029】
分配ヘッド[210]は実質上平坦であるように記述されているが、ヘッドが、製造中に導入されるように、または快適かつ安全な使用の目的のために、あるわずかな程度の曲率および/または丸みを帯びた縁部をオプションで有することを理解されたい。また、分配ヘッドは、たとえば、図4A、5A、6A、6B、8A、8Bおよび8Fで示されているように、製造中にヘッド[210]内に成形される、ある輪郭形状すなわち凹状[275]を有することができる。しかし、側面から見たとき、分配ヘッドの全体的な様子が、たとえば図1B、図2B、図4B、図5B、および図8Cに示すように、実質上平坦な形状を有するものであることが好ましい。言い換えれば、分配ヘッド[210]には、スプーンの凹状の形状はない。ある実施形態では、分配ヘッド[210]の上部および底部表面の一方または両方が、実質上平坦である。
【0030】
好ましい実施形態では、図4A、5A、6A、6B、8A、8B、および8Fに示すように、分配ヘッドの上部表面および底部表面のいずれかまたは両方が、凹状部分[275]を有する。「凹状部分」という用語が本明細書で使用されるとき、これらは、形状に現れるであろう表面の平面の下の、落ち込んだまたは凹んだ、分配ヘッドの上部表面および/または底部表面の部分を称する。たとえば、凹状部分は、デバイスが、ブロー成形作業で形成されるとき成形射出によって分配ヘッドのいずれかの表面内に形成されることができる。分配ヘッドの上部および底部は、2つ以上の凹状部分を有することができ、実際、限定されない数の凹状部分を有することができる。
【0031】
本デバイスが、ブロー成形の作業によって形成されるとき、分配ヘッド内に形成される凹状部分が実質上一致するように金型を設計することが可能である。言い換えれば、上部の凹状部分は、底部の凹状部分と実質上一致する形状および配置であり、上部の部分は、ブロー成形プロセス中底部の一致する部分に対して密封され、それによって、分配ヘッド内に所望のチャネルおよび/または形状を形成することができる。
【0032】
図6A、図6Bおよび図8Fに示した実施形態では、分配ヘッドの成形された輪郭形状が、フローチャネル[240]の形成を結果として生じさせる。図8A〜8Fに示した実施形態では、たとえば、上面または底面のいずれか、または両方の一致する凹状部分[275]が、圧搾可能なリザーバ[201]と排出口を相互接続する通路[240]の形状を画定する。図8A〜8Fのデバイスには1本のみのチャネルが示されているが、成形プロセスによって分配ヘッド内に形成されるチャネルの数、位置、形状、サイズおよび直径は、ほぼいかなる設計であってもよい。たとえば、分配ヘッド内の凹状部分は、1つのチャネルまたは複数のチャネルを形成するように設計されることができ、チャネルは、形状、サイズ、直径などが規則的または不規則的であってもよい。
【0033】
図6Aおよび6Bに示した実施形態では、フローチャネルは、半円形であり、分配ヘッド[210]の外周を追従する。図8A〜8Fに示した実施形態では、単一のフローチャネル[240]は、リザーバから排出口まで実質上直線状である。
【0034】
図8Aから8Fに示した実施形態では、一致する凹状部分[275]が、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する単一のチャネルとして、圧搾可能なリザーバ[201]と排出口を相互接続する通路[240]の形状を画定し、ここで、チャネル[240]は、分配ヘッドの側面を形成する曲線状の部分[276]が両側に付けられている。図8A〜8Fに示した実施形態では、単一のチャネル通路[240]は、リザーバ[201]に近いほうの端部でより広い幅を有し、排出口[220]の近くでより狭い幅にテーパ状にしている。必要に応じて、および図8Dおよび8Eに示すように、各曲線状の部分[276]は、分配ヘッドが、デバイスの内容物が投与される予定である人物の口の中に挿入されたときの快適性および安全性を増加させるために丸みを帯びた縁部を有することができる。
【0035】
分配ヘッド[210]は、いかなる形状を有してもよい。ヘッドの形状が議論されるとき、意味されるものは、リザーバ[201]または破壊可能なシール[270]のいずれかと相互接続するところを除いた、分配容器[101]の上または下から直接見られたときのヘッドの全体的な輪郭である。たとえば、実質上平坦な分配ヘッドは、オプションで、円形、楕円形、正方形、矩形、三角形、五角形、六角形、七角形、八角形、または不規則な形状である。分配ヘッド[210]は、使用者の口の中への快適な挿入を提供するために、円形、楕円形、長方形などであることが好ましい。
【0036】
分配ヘッド[210]は、その使用のために適切である、いかなる厚さであってもよい。分配ヘッド[210]の厚さが、たとえば、図1Bおよび図4Bで寸法「t」として示されている。しかし、分配ヘッドが、約0.5mmから約10mmの厚さであることが好ましい。いくつかの実施形態では、分配ヘッドは、約0.5mmから約8mmの厚さであり、場合によっては約2mmから約6mmの厚さであってよい。さらに好ましい実施形態では、分配ヘッドは約5mmの厚さであってよい。分配ヘッドの実際の厚さは、液体が分配される対象の年齢および口のサイズ、および様々な製造公差および問題を含む、いくつかの要素に依存するであろう。
【0037】
通路[240]が、圧搾可能なリザーバ[201]と排出口[220]を相互接続する。通路[240]の目的は、それによってリザーバ[201]内の液体[301]が、分配ヘッド[210]の遠端部[211]の排出口[220]へ移送されることができる経路を提供することである。通路は、液体を排出口へ移送するのに適したいかなる形状またはサイズであってよい。通路は、2つ以上の通路に分割されてもよい。一例として、図4A、図5A、および図6Aおよび図6Bに示された、一実施形態では、通路は、そのそれぞれが、分配ヘッドの外周を追従して排出口に至る2つの半円形の通路に分割されるが、一方、図8A〜8Fに示した別の実施形態では、通路は単一のチャネルである。分配ヘッドの遠端部での排出口[220]の配置の利点は、この配置が、容器の液体内容物が、使用者の口、またはその他の空洞内の深部へ移送されることを保証し、それによって、スプーンのボウル内に液体が存在する場合に生じることがある液体の廃棄またはこぼれを防止または減少させることである。
【0038】
破壊可能なシール[270]が破壊され、排出口を覆い容器を密封しているその初期位置から取り外されたとき、排出口[220]が形成される。排出口はいかなる形状を有してもよい。たとえば、排出口は、楕円形、矩形、正方形、円形または他のいずれかの形状であってもよい。しかし、排出口は、実質上円形の形状であることが好ましい。
【0039】
本分配容器の1つの特徴は、分配ヘッド[210]の近端部[212]の近くに配置される止め部[260]である。止め部は、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止する。本明細書で使用されるとき、「過挿入」という用語は、詰まり、すなわち口腔気道または喉通路の閉塞を生じさせる深さまでの使用者の口の中へのデバイスの挿入を意味する。一実施形態では、止め部[260]は、分配ヘッド[210]の近端部[212]に配置され、分配ヘッドの平面から約30°から約90°の鋭角で、分配ヘッドの平坦な表面から外向きに延びている。好ましい実施形態では、止め部は、分配ヘッドの平面から約60°の角度で、分配ヘッドの平坦な表面から外向きに延びている。このことは、たとえば、図1B、2B、4Bおよび5Bに示されている。ここで、角度「α」は、分配ヘッド[210]の平坦な表面の平面と止め部[260]との間の鋭角を示している。
【0040】
止め部[260]の目的は、分配ヘッドの使用者の口の中への貫通を制止することであり、したがって、止め部がこの目的を達成するために十分大きいことが望ましい。この特徴は、使用者が幼児であるときに特に有利であるため、止め部が、止め部を過ぎての幼児の口の中への分配容器の挿入の継続を防止または抑制するために十分な距離を、分配ヘッドの平坦な表面から外向きに延びることが好ましい。
【0041】
本分配容器[101]の一実施形態では、止め部は、リザーバ[201]の外部表面の一部分である。このことは、たとえば、図1A、図1B、図1Cおよび図4A、図4Bおよび図4Cに示されている。ここで、止め部[260]は、圧搾可能なリザーバ[201]の前壁の外部表面として示されている。
【0042】
本分配容器[101]はまた、尾部[290]を有するように作製されることができる。尾部は、いかなる形状であってもよいが、通常、実質上平坦であり、分配ヘッド[210]の反対側の位置で、分配ヘッドの平面に対して実質上平行である平面内にリザーバ[201]から配置される。尾部[290]のこの位置は、たとえば、図1A、図1B、および図4Aおよび図4B、ならびに図7A〜7Eに示されている。尾部の有用な特徴は、分配容器の把持表面を増加させることであり、オプションで、分配容器またはその内容物のある特徴に関する情報を表示するために使用されることができることである。一例として、このような情報は、リザーバ内に含まれる液体の容量、液体の製造日、容器の充填日、液体の推奨使用期限、液体の使用期限、液体の化学名、液体の品名(catalog)またはロットナンバー、または液体の一般名などを含んでもよい。
【0043】
その中に液体を有する分配容器もまた、本発明の範囲内にある。容器は、液体を含む圧搾可能なリザーバと、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有する実質上平坦な分配ヘッドと、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える。
【0044】
図2Aおよび2B、および図5Aおよび5Bは、分配ヘッドの実施形態のいくつかの特徴を示している。たとえば、これらの図は、圧搾可能なリザーバ[201]内に液体[301]を有する分配容器[101]を示している。
【0045】
本デバイスは、使用者への投与のために適しているほぼいかなる液体でも中に含み、分配するために使用されることができる。「液体」という用語が本明細書で使用されるとき、これは、澄んだ液体、ペースト、懸濁液、乳濁液、マイクロエマルジョン、または一般的な液体の流動特性を有する他のいずれかの材料を含むことを、理解されたい。液体の粘度は、室温で約0.05から約1,000,000センチポアズであることが好ましい。粘度はまた、約0.5から約20,000センチポアズおよび、約1.0から約10,000センチポアズであってもよく、約1.0から約1,500センチポアズの粘度がさらに好ましい。
【0046】
本分配容器は、液体を使用者に投与するために有用である。特に、これは、測定された量の液体を使用者に投与するために有用である。上記で述べたように、この特徴は、たとえば、薬物、栄養補助食品、ビタミン剤または薬剤の投与など、使用者に投与される液体の量が重要であるところで、液体を使用者に投与するときに望ましい。好ましい実施形態では、液体[301]は、ビタミン剤、店頭販売薬、または処方薬から選択される。
【0047】
液体[301]が、本デバイスの圧搾可能なリザーバ[201]に加えられるとき、リザーバがリザーバのヘッドスペース内に気体も含むことが、必ずしも必要でないが、場合によっては望ましいことがある。いくつかの実施形態では、たとえば、ヘッドスペースに不活性ガスを有することが望ましいときなど、加えられる気体のタイプを制御することが望ましい。このことは、ヘッドスペースに加えられる気体のタイプ、および/またはヘッドスペースガスの圧力を制御することによって行われることができる。図2Aおよび図2Bでは、ヘッドスペースガスが[305]として示されている。
【0048】
ヘッドスペースガス[305]は、それが使用される場合、ほぼいかなる気体であってもよいが、ヘッドスペースガスが、空気、無菌空気、酸素ガス、窒素ガス、その他の不活性ガス、またはそれらの混合物を含むことが好ましい。同様にして、ヘッドスペースガスは、リザーバが耐えることができるほぼいかなる圧力でリザーバ内に含まれてもよいが、リザーバ内のヘッドスペースガスは、0から約3バールゲージ圧であることが好ましく、約0から1バールゲージ圧であることが、より好ましい。いくつかの実施形態では、圧力が、実際に0バールゲージ圧未満であるように、ヘッドスペース内に真空が存在してもよい。しかし、本発明の大部分の実施形態は、いずれかのヘッドスペース内に大気圧(たとえば、0バールゲージ圧)を有するであろう。採用される正確な圧力は、使用されている液体の粘度に応じて様々であってよい。
【0049】
本分配容器は、いかなる方法によっても作製されることもできる。しかし、デバイスを製造するための好ましい方法はブローフィルシール技術であることが、見出されている。ブローフィルシール技術についての情報は、たとえば、「Blow−Fill−Seal Technology」,R.Oschmann et al.,CRC Press,Boca Raton,FL(1999)、またはEncyclopedia of Pharmaceutical Technology,2nd Ed.,Marcel Dekker,Inc,New York,NY(2002)に発表された、「Blow−Fill−Seal−Advanced Aseptic Processing」,D.Jones、で見出されることができる。ブローフィルシールシステムおよび装置は、Rommelag USA,Inc.、Edison,New Jerseyなどのいくつかの製造業者から入手可能である。
【0050】
本発明はまた、ブロー金型内へポリマーを押し出すステップ、金型を閉鎖するステップ、液体を含むように設計された圧搾可能なリザーバと、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有するほぼ平坦な分配ヘッドと、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える分配容器を形成するステップ、分配容器に液体を加えるステップ、破壊可能なシールで排出口を密封するステップ、密封され、液体で充填された分配容器を金型から取り外すステップとを含む、その中に液体を有する分配容器を製造する新規な方法を対象とする。
【0051】
ほぼいかなる熱可塑性または熱硬化性ポリマーも、本分配容器の製造のために使用されることができる。しかし、ポリマーが、押出し成形されることができるものであることが好ましい。本発明の製造のために有用であるポリマーの例は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチルビニルアルコールコポリマー、環状オレフィンコポリマー、環状オレフィンポリマー、液晶ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、変性無水ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フルオロポリマー、熱可塑性ポリエステル、ナイロン、またはそれらのいずれかの混合物を、限定することなく含む。
【0052】
本デバイスでの使用のために好ましいポリマーの例は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、配向ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリマー、変性無水エチレンビニルアセテート、変性無水低密度ポリエチレン、変性無水直鎖低密度ポリエチレン、ポリブチレンテレフタレート、結晶ナイロン、アモルファスナイロン、MXD6、またはそれらの混合物を含む。本デバイスがそれから作製されるポリマーが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、またはポリプロピレンであることが好ましい。
【0053】
本容器の製造のために有用であるポリマーはまた、ポリマー処理で通常使用され、望ましくない液体との相互作用をしない、いかなるタイプの添加剤とも混合されることができる。紫外線安定剤、熱安定剤、加工助剤、核形成剤、清澄剤、および帯電防止剤などの添加剤が、いかなる負荷割合で容器の製造中に上記の樹脂に添加されてもよい。
【0054】
本デバイスの製造のために有用なポリマーは、それらのメルトインデックスによって特徴付けられることができる。本明細書で使用されるとき、「メルトインデックス」という用語は、2160g(43.25psi)の質量による圧力によって190℃で10分間に0.0825インチのオリフィスを通って押し出される、ポリマーのグラム数を意味する。好ましい実施形態では、ポリマーは、約0.1から200g/10分の間のメルトインデックスを有し、約0.1から20g/10分の間のメルトインデックスを有するポリマーが、より好ましい。メルトインデックスは、その中に含まれる任意の液体の成功した移送を可能にするためにその動作環境に対して所望の特徴を有する容器を提供するために選択される、特定のポリマーに依存することになる。
【0055】
本分配容器のいくつかの実施形態では、ポリマーが、リザーバ内の液体の量または状態が視覚的に決定されるのに十分透明または半透明であることが好ましい。このことは、デバイスが使用されるときに、リザーバの内容物の全体量が排出されたかどうかを決定するために特に有用である。また、この特徴は、たとえば液体の曇りが汚染、または過度の経年変化などを示すときなど、液体の視認可能な特徴が、ある特徴を示すときに有用である。他の実施形態では、たとえば液体内容物が光感受性の材料を含むときなどに、リザーバが光から遮蔽されることが有利であることがある。これらの実施形態では、不透明ポリマー、遮光材料で充填されたポリマーなどの使用によって光遮蔽が提供されることができる。
【0056】
液体充填された分配容器のいくつかの実施形態では、分配容器が、リザーバ内の液体の特徴を識別するために、色分けされることができる。このことは、デバイスまたはその内容物のいくつかの特徴についての明確で容易に理解される目印を提供することが望ましいとき、特に有用である。たとえば、赤い容器は、使用に特定の注意を必要とする内容物などを示すことができる。青い容器は、冷蔵を必要とする液体内容物などを示すことができる。
【0057】
好ましい方法では、ポリマーが、パリソンの形態でブロー金型内に押し出される。本明細書で使用されるとき、「パリソン」という用語は、プラスチックまたはポリマーの押し出されたチューブを意味する。さらに好ましくは、分配容器が単一部片のポリマーから形成される方法である。しかし、パリソンは、単一のポリマー、2つ以上のポリマーの混合物、または同種もしくは異種のポリマーの2つ以上の層を備える多層構造から、オプションで形成される。ポリマー材料は、本デバイスのための単層構造内の単一の層として、または多層構造内の1つの層として使用されてもよい。多層構造は、共押出しを使用して製造されてもよい。多層構造は、いかなる順序およびいかなる層数での、上記で列挙されたポリマーのいかなる組合せから成ってもよい。
【0058】
分配容器を形成するステップは、パリソンの周囲またはパリソン上に金型を付着させ、金型表面に真空を付加し、続いて圧縮されたガスまたは真空を金型に付加することによって達成されることができる。本方法の実施形態では、金型を閉鎖するステップが、容器の排出口[220]を密封するための破壊可能なシール[270]および一体タブ[272]を形成することができる。別法として、金型を閉鎖するステップが、分配容器の尾部[290]を形成することによってリザーバの一方の端部を密封することができる。無菌包装を形成するためのブローフィルシールシステムの作業は、当業者に知られている。
【0059】
本方法の1つの特徴は、圧搾可能なリザーバの壁の厚さの制御である。このパラメータは、使用されるポリマーの特徴とともに、破壊可能なシールを取り外した後、リザーバの壁を潰し、デバイスの排出口[220]から液体[301]を絞出するために必要とされる圧力の程度を制御する。一実施形態では、圧搾可能なリザーバの壁の厚さは、約0.01から約5mmであり、好ましくは約0.01から約3mmであり、より好ましくは約0.05から約1mmである。
【0060】
ポリマーは通常、そのガラス遷移温度を超える温度で、パリソンの形態で押出成形機の排出口から押し出される。次に、ポリマーが、この温度で、またはこの温度に極めて近い温度でブロー金型に入る。ブロー金型に入るポリマーの温度は、約50℃から約1000℃の間の温度であることが好ましく、約100℃から約500℃の間の温度であることがより好ましく、約100℃から約300℃の間の温度であることがさらに好ましい。ブロー金型に入るポリマーの正確な温度は、選択されるポリマーならびに成形および充填プロセスの動作条件およびパラメータに依存する。
【0061】
上記で議論したように、本方法はまた、リザーバにヘッドスペースガスを追加するステップを含むこともできる。気体は、いかなる温度で加えられてもよいが、ヘッドスペースガスが、約10℃から500℃の間の温度で、好ましくは約100℃から500℃の間の温度で、より好ましくは約100℃から300℃の間の温度で、リザーバに加えられることが好ましい。
【0062】
液体がリザーバに加えられるとき、それが安定であるいかなる温度でも加えられてもよいが、しばしば液体は、約2℃から約65℃、好ましくは約10℃から約50℃、さらに好ましくは約15℃から約25℃の温度で分配容器に加えられる。
【0063】
プロセスは、無菌の製品が形成されるように実行される。たとえば、液体の無菌要求に依存して、リザーバ内の液体および気体の無菌性が、リザーバ内の無菌充填をもたらすように厳密に制御されることができる。
【0064】
気体および/または液体がリザーバに加えられたとき、分配容器は、容器を密封するために閉鎖する追加の金型の動作によって密封されることができる。好ましくは、このステップが、分配ヘッドの反対側に、分配ヘッドの平面に対して実質上平行である平面内にリザーバから配置される実質上平坦な尾部[290]を形成するために使用されることができる。
【0065】
成形、充填および密封された分配容器が、その形状を保持するのに十分に、金型内で十分に冷却され、次に金型が開放されてデバイスが取り外される。デバイスに加えられる予定の任意の望ましい印刷、ラベルまたはその他の情報が次に付加される。デバイスが使用の準備ができたとき、保管、輸送、販売よび使用のために包装されることができる。
【0066】
本分配容器は、破壊可能なシールを破壊し、シールおよびタブの取外し可能な部分を取り外し、その中にデバイスの内容物が挿入される使用者の口またはその他の開口内に分配ヘッドを挿入し、指、または親指と指を使用して、圧搾可能なリザーバを圧搾し、液体内容物を排出口から絞り出すことによって容易に使用される。
【0067】
すべての論文、出版物、特許、特許出願、発表、テキスト、報告書、原稿、パンフレット、本、インターネット投稿、雑誌記事、定期刊行物などを限定することなく含む、本明細書で参照されたすべての参考文献は、それらの全体が本明細書に参照によって組み込まれる。本明細書の参考文献についての議論は、それら著者による主張を単に要約することを意図されており、いかなる参考文献も従来技術を構成することは承認されていない。出願人らは、引用された参考文献の精度および妥当性に挑戦する権利を留保する。
【0068】
上記の観点で、本発明のいくつかの利点が達成され、他の有利な結果が得られたことがわかるであろう。
【0069】
様々な変更が、本発明の範囲から逸脱することなく当業者によって上記の方法および構成で行われることができるため、上記の説明に含まれ、添付の図面で示されているすべての事項は、限定的な意味ではなく例示として解釈されるべきである。また、様々な実施形態の態様が、全体的または部分的の両方で変更されてもよいことが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1A】本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールを有する上面図である。
【図1B】本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールを有する側面図である。
【図1C】本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールを有する端部からの図である。
【図2A】本分配容器の実施形態を示す、液体水位の上方にヘッドスペースを備える液体を保持するリザーバを示す、(オプションのトラクションエイドのない)上面図である。
【図2B】本分配容器の実施形態を示す、液体水位の上方にヘッドスペースを備える液体を保持するリザーバを示す、側面図である。
【図3A】デバイスの透視図を示し、破壊可能なシールを図示する本分配容器の実施形態を示している、取外しの前の位置でのシールおよびタブを示す図である。
【図3B】デバイスの透視図を示し、破壊可能なシールを図示する本分配容器の実施形態を示している、破壊可能なシールを破壊および取外しの後のデバイスの排出口を示す図である。
【図4A】本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールを有する上面図である。
【図4B】本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールを有する側面図である。
【図4C】本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールを有する端部からの図である。
【図5A】本分配容器の実施形態を示す、リザーバおよびヘッドスペース内の液体を示す、(オプションのトラクションエイドのない)上面図である。
【図5B】本分配容器の実施形態を示す、リザーバおよびヘッドスペース内の液体を示す、側面図である。
【図6A】デバイスの透視図を示し、破壊可能なシールを図示する本分配容器の実施形態を示している、取外しの前の位置でのシールおよびタブを示す図である。
【図6B】デバイスの透視図を示し、破壊可能なシールを図示する本分配容器の実施形態を示している、破壊可能なシールを破壊および取外しの後のデバイスの排出口を示す図である。
【図7A】本発明の範囲内にあるいくつかの実施形態を限定することなく示す、本分配容器のいくつかの異なる構成の側面図である。
【図7B】本発明の範囲内にあるいくつかの実施形態を限定することなく示す、本分配容器のいくつかの異なる構成の側面図である。
【図7C】本発明の範囲内にあるいくつかの実施形態を限定することなく示す、本分配容器のいくつかの異なる構成の側面図である。
【図7D】本発明の範囲内にあるいくつかの実施形態を限定することなく示す、本分配容器のいくつかの異なる構成の側面図である。
【図7E】本発明の範囲内にあるいくつかの実施形態を限定することなく示す、本分配容器のいくつかの異なる構成の側面図である。
【図8A】単一のフローチャネルを有する本分配容器の実施形態を示す、上面図である。
【図8B】単一のフローチャネルを有する本分配容器の実施形態を示す、底面図である。
【図8C】単一のフローチャネルを有する本分配容器の実施形態を示す、右側面図である(左側面図はこの図の鏡像である)。
【図8D】単一のフローチャネルを有する本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールを有する端部からの図である(正面)。
【図8E】単一のフローチャネルを有する本分配容器の実施形態を示す、尾部を有する端部からの図である(背面)。
【図8F】単一のフローチャネルを有する本分配容器の実施形態を示す、破壊可能なシールに取り付けられたタブを有するデバイス全体の透視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分配の前に液体を保持するための圧搾可能なリザーバと、
実質上平坦な形状を呈し、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有する分配ヘッドと、
容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、
圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、
使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える
液体で充填可能な、分配容器。
【請求項2】
分配容器が、単体である、請求項1に記載の分配容器。
【請求項3】
上部および底部を有し、底部の少なくとも一部分が平坦であり、それによって容器が平坦な表面上に安定して載ることが可能になる、請求項1に記載の分配容器。
【請求項4】
圧搾可能なリザーバが、トラクションエイドをその上に有する外部表面を有し、それによってトラクションエイドが、使用者による容器の把持を改善する、請求項1に記載の分配容器。
【請求項5】
トラクションエイドが、リブ、溝、粗面加工された領域、または格子状にされた領域のうちの少なくとも1つを備える、請求項4に記載の分配容器。
【請求項6】
分配ヘッドが、それらの一方および両方が凹状部分を有する、底部表面および上部表面を有する、請求項1に記載の分配容器。
【請求項7】
分配ヘッドの上部表面および底部表面が、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路の形状を画定する、一致する凹状部分を有する、請求項6に記載の分配容器。
【請求項8】
通路が、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する単一のチャネルを有する、請求項7に記載の分配容器。
【請求項9】
一致する凹状部分が、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する単一のチャネルとして、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路の形状を画定し、チャネルが、分配ヘッドの側面を形成し丸みを帯びた縁部を有する曲線状の部分が両側に付けられている、請求項7に記載の分配容器。
【請求項10】
分配ヘッドが、オプションで、円形、楕円形、正方形、矩形、三角形、五角形、六角形、七角形、八角形、または不規則な形状である、請求項1に記載の分配容器。
【請求項11】
排出口が、シールが破壊されたとき排出口を露出させる破壊可能なシールによって閉鎖されている、請求項1に記載の分配容器。
【請求項12】
破壊可能なシールが、シールを破壊する目的のために親指と人差し指の間で把持するように設計されたタブと一体である、請求項11に記載の分配容器。
【請求項13】
止め部が、分配ヘッドの近端部に配置され、分配ヘッドの平面から約30°から約90°の角度で、分配ヘッドの平坦な表面から外向きに延びている、請求項1に記載の分配容器。
【請求項14】
止め部が、止め部を過ぎての幼児の口の中への分配容器の挿入の継続を防止または抑制するために十分な距離、分配ヘッドの平坦な表面から外向きに延びている、請求項13に記載の分配容器。
【請求項15】
分配ヘッドの反対側で、分配ヘッドの平面に対して実質上平行である平面内にリザーバから配置された実質上平坦な尾部をさらに備える、請求項1に記載の分配容器。
【請求項16】
液体を含む圧搾可能なリザーバと、
実質上平坦な形状を呈し、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有する分配ヘッドと、
容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、
圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、
使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える
その中に液体を有する、分配容器。
【請求項17】
分配容器が、単体である、請求項16に記載の分配容器。
【請求項18】
分配ヘッドが、それらの一方および両方が凹状部分を有する、底部表面および上部表面を有する、請求項16に記載の分配容器。
【請求項19】
液体が、ビタミン剤、店頭販売薬、または処方薬から選択された少なくとも1つの材料を含む、請求項16に記載の分配容器。
【請求項20】
分配容器が、リザーバ内の液体の量が視覚的に決定されるのに十分透明または半透明であるポリマーから形成される、請求項16に記載の分配容器。
【請求項21】
分配容器が、リザーバ内の液体の特徴を識別するために、色分けされている、請求項16に記載の分配容器。
【請求項22】
分配容器が、単一部片のポリマーから形成される、請求項16に記載の分配容器。
【請求項23】
ブロー金型内へポリマーを押し出すステップ、
金型を閉鎖するステップ、
液体を含むように設計された圧搾可能なリザーバと、圧搾可能なリザーバと一体であり、遠端部および近端部を有し、それらの両方が実質上平坦な形状を呈する底部表面および上部表面を有する分配ヘッドと、容器から液体を分配するための分配ヘッドの遠端部の排出口と、圧搾可能なリザーバと排出口を相互接続する通路と、使用者に液体を分配するために容器が使用されるとき、使用者の口の中への分配ヘッドの過挿入を防止するために分配ヘッドの近端部の近くに配置された止め部とを備える分配容器とを形成するステップ、
分配容器に液体を加えるステップ、
分配容器を密封するステップ、および
密封された分配容器を金型から取り外すステップを含む
その中に液体を有する分配容器を製造する、方法。
【請求項24】
ポリマーが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチルビニルアルコールコポリマー、環状オレフィンコポリマー、環状オレフィンポリマー、液晶ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、変性無水ポリオレフィン無水物、ポリカーボネート、ポリアクリル酸、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フルオロポリマー、熱可塑性ポリエステル、ナイロン、またはそれらの混合物のうちの少なくとも1つから選択された材料を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
ポリマーが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、配向ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリマー、変性無水エチレンビニルアセテート、変性無水低密度ポリエチレン、変性無水直鎖低密度ポリエチレン、ポリブチレンテレフタレート、結晶ナイロン、アモルファスナイロン、MXD6、またはそれらの混合物のうちの少なくとも1つから選択された材料を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ポリマーが、パリソンの形態でブロー金型内に押し出される、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
パリソンが、単一のポリマー、2つ以上のポリマーの混合物、または同種もしくは異種のポリマーの2つ以上の層を備える多層構造から、オプションで形成される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
金型を閉鎖するステップが、排出口を覆う破壊可能なシールを形成し、シールが、一体タブにオプションで取り付けられる、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
容器を密封するステップが、分配ヘッドの反対側で、分配ヘッドの平面に対して実質上平行である平面内にリザーバから配置された実質上平坦な尾部を形成するステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
圧搾可能なリザーバの壁の厚さが、約0.01mmから約3mmである、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
リザーバにヘッドスペースガスを加えるステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【公表番号】特表2008−521713(P2008−521713A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543483(P2007−543483)
【出願日】平成17年11月23日(2005.11.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/042575
【国際公開番号】WO2006/058138
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(505042930)ホロパツク・インターナシヨナル・コーポレイシヨン (1)
【Fターム(参考)】