説明

動力システムの性能を最適化するシステム、方法、およびコンピュータソフトウェアコード

動力システム(17)の性能を最適化するためのシステムであって、このシステムは、動力システムの現在の動作条件についての現在の情報および/または動力システムについての以前の情報を提供するように構成されたデータ装置(21)と、動力システムの動作を制御するように構成されたコントローラ(24)と、動力システムを動作させる際に使用するための、コントローラ(24)への少なくとも1つの制御コマンド、および/またはユーザへの少なくとも1つの推奨コマンドを有するユーザ情報を与えて、動力システムを制御するように構成されたプロセッサ(20)であって、少なくとも1つの制御コマンドおよび/またはユーザ情報が、現在の情報および/または以前の情報に少なくとも部分的に基づくプロセッサとを含む。システム、およびコンピュータ可読媒体に格納され、プロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェアコードについても開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフハイウェイ車に関し、より詳細には、オフハイウェイ車の性能を最適化する制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
オフハイウェイ車(OHV)は、それだけには限らないが露天掘り鉱山での運搬トラック作業など、複数の目的で使われる。トロリー連結OHVおよび他の大型牽引車両を含むこのようなオフハイウェイ車は一般的には、車両の1つまたは複数の車軸またはモータ/ホイールセットと駆動関係で結合された電気牽引モータによって動力を与えられる。モータリングまたは牽引動作モードでは、牽引モータには、制御可能な電力源、たとえば、エンジン駆動牽引交流機/整流器/インバータの組合せ、あるいは、インバータをもたないdcモータを含む直流駆動源から電流が供給される。牽引モータは、車両の車輪にトルクを加え、車輪は、車両が走っている表面(たとえば、運搬軌道または道路)に接線力または牽引力を加え、そうすることによって、車両を、通行権のある道路に沿って所望の方向に推進させる。
【0003】
逆に、電気(すなわち、動的)制動動作モードでは、同じモータが、軸駆動/車輪駆動発電機として働く。トルクがモータ機軸に、それぞれ関連付けられた軸/ホイールセットによって加えられ、このセットが次いで、表面に制動力を加え、そうすることによって車両の進行が妨げられ、または遅くなる。従来のオフハイウェイ車にもトロリー連結OHVにも、結果として生成される電気エネルギー用の適切な蓄積媒体がないので、電気抵抗グリッド(動的制動グリッドまたはロードボックスとして知られる)が、電気エネルギーを熱エネルギーに変換するのに使われ、熱エネルギーは次いで、大気中に発散される。
【0004】
対照的に、ハイブリッドOHVおよびハイブリッドトロリー連結OHVは、たとえばバッテリ、フライホイール、ウルトラキャパシタなど、適切な蓄積要素(群)に、生成された動的制動エネルギーを蓄積することが可能である。この蓄積エネルギーは次いで、OHVの牽引および/または補助システム用に使うことができ、そうすることによって燃料効率が向上する。しかし、OHVが動力蓄積要素および/またはエネルギー散逸要素を含むかどうかに関わらず、このような構成要素により、車両の全体的サイズおよび重量が増し、したがって車両のコストも上がる。ある運転者が、ある特定のサイズおよび/または重量のOHVの運転には熟練していることがあるが、その運転者の熟練度は、サイズおよび/または重量が異なり得る各OHVによって変わる可能性がある。
【0005】
上で開示したようなOHVの違い、ならびに運転者の技能レベル、経験、および/または要望により、OHVを運転し、ある特定の生産レベルを達成するのにかかるコストは、大きく変わり得る。たとえば、様々な試験により、燃料消費量(fuel burn)だけでも、運転者のみに基づいて、最大15パーセント(15%)変わり得ることが示されている。OHVの様々な物理構成を考慮すると、運転者が、異なるOHVを同様の運転モードで運転する場合、燃料消費量はさらに変わり得る。
【0006】
オフハイウェイ車の所有者および/または運転者、ならびにたとえば露天掘り鉱山だがそれに限定されない、このような車両が使われる場所の所有者には、最適なOHV動作パラメータが使用されるときの、たとえば鉱山1トンあたりのコストの低下、燃焼率の最小化などだがそれに限定されない、実現される経済的利益が理解されよう。最適なパラメータにより、OHVの個々の構成要素の構成要素寿命がさらに最大限になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0219680号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、動力システムの性能を最適化するシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体に関する。このシステムは、動力システムの現在の動作条件についての現在の情報および/または動力システムについての以前の情報を提供するように構成されたデータ装置を含む。(指摘した通り、「現在の情報」は、動力システムの現在/現時点での動作条件についての情報を指す。「以前の情報」は、動力システムの過去の動作条件についての情報を指す)。本システムは、動力システムの動作を制御するように構成されたコントローラも含む。本システムは、動力システムを動作させる際に使用するための、コントローラへの少なくとも1つの制御コマンド、および/または動力システムを制御するための、ユーザへの少なくとも1つの推奨コマンドを有するユーザ情報を与えるように構成されたプロセッサをさらに含み、少なくとも1つの制御コマンドおよび/またはユーザ情報は、現在の情報および/または以前の情報に少なくとも部分的に基づく。
【0009】
本方法は、動力システム用の性能目標を判定することを含む。本方法は、性能目標を、動力システムの実際の動作パラメータと比較することをさらに含む。本方法は、性能目標を達成するように、動力システムの実際の性能を修正することも含む。
【0010】
コンピュータソフトウェアコードは、コンピュータ可読媒体上に格納され、プロセッサによって実行可能である。コンピュータソフトウェアコードは、プロセッサによって実行されたとき、動力システム用の性能目標を判定するコンピュータソフトウェアモジュールを含む。コンピュータソフトウェアコードは、プロセッサによって実行されたとき、性能目標を、動力システムの実際の動作パラメータと比較するコンピュータソフトウェアモジュールをさらに含む。コンピュータソフトウェアコードは、プロセッサによって実行されたとき、性能目標を達成するように、動力システムの実際の性能を修正するコンピュータソフトウェアモジュールも含む。
【0011】
上で簡潔に説明した本発明のより具体的な説明を、添付の図面に示す、本発明の具体的な実施形態を参照して行う。こうした図面は、本発明の典型的な実施形態を図示するに過ぎず、したがって本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解した上で、本発明の例示的な実施形態を、添付の図面を使用して、特異性および詳細を追加して記載し説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】オフハイウェイ車の動作を最適化する方法の例示的な実施形態を示すフローチャートである。
【図2】互いから情報を取得するオフハイウェイ車の例示的な実施形態を示すブロック図である。
【図3】オフハイウェイ車の動作を最適化する際に使われる要素の例示的な実施形態を示すブロック図である。
【図4】オフハイウェイ車の動作を最適化する閉ループシステムの例示的な実施形態を示すブロック図である。
【図5】オフハイウェイ車内部のインタフェースの例示的な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本発明と一致する実施形態への参照を詳細に行うが、実施形態の例は添付の図面に示してある。可能な場合は常に、図面を通して使われる同じ参照番号は、同じまたは同様の部分を指す。
【0014】
本発明の例示的な実施形態を、オフハイウェイ車に関して記載するが、本発明の例示的な実施形態は、それだけには限らないが農業用車両、輸送車両、定置式動力プラント、および/または船舶など、他の使用にも適用可能であり、これらはそれぞれ、少なくとも1つのディーゼルエンジン、またはディーゼル内燃エンジンを用いることができる。この目的のために、指定されたミッションを論じる際、ミッションは、ディーゼル動力システムによって実施されるべきタスクまたは要件を含む。したがって、船舶アプリケーションに関して、ミッションは、現在地から目的地へのシステムの移動を指し得る。定置動力発生ステーションまたは動力発生ステーション網などだが、それに限定されない定置アプリケーションのケースでは、指定されたミッションは、ディーゼル動力システムによって満足されるべきワット量(たとえば、MW/hr)または他のパラメータもしくは要件を指し得る。同様に、ディーゼル燃料動力発生ステーションの動作条件は、速度、荷重、燃料値、タイミングなどの1つまたは複数を含み得る。
【0015】
船舶に関わる例示的な一実施形態では、複数の引船が一緒に運転されている場合があり、この場合、すべての引船が、より大きい同一の船を動かしており、各引船は、より大きい船を動かすというミッションを遂行するように、ペースを合わせている。別の例示的な実施形態では、一艘の船舶が、複数のエンジンを有し得る。オフハイウェイ車(OHV)は、場所「A」から場所「B」まで土類を移動するという同じミッションをもつ一団の車両を伴う場合があり、この場合、各OHVは、ミッションを遂行するように、ペースを合わせている。定置動力発生ステーションに関しては、複数のステーションが、ある特定の場所および/または目的のために一体となって動力を生じるために、1つにグループ化される場合がある。別の例示的な実施形態では、単一のステーションが提供されるが、複数の発生装置によってこの単一のステーションが構成される。船舶に関わる例示的な一実施形態では、複数のディーゼル動力システムが共同で動作している場合があり、この場合、すべての動力システムが、より大きい同一の荷重を動かしており、各システムは、より大きい荷重を動かすというミッションを遂行するように、ペースを合わせている。
【0016】
さらに、本明細書で開示する動力車両および他の動力システムは通常、ディーゼル動力システムであるが、本発明の実施形態は、それだけには限らないが、たとえば天然ガス動力システム、バイオディーゼル動力システムなど、非ディーゼル動力システムとともに使用され得ることも当業者には容易に理解されよう。さらに、このような非ディーゼル動力システム、ならびにディーゼル動力システムは、複数のエンジン、他のタイプの動力源、ならびに/または、バッテリ源、電圧源(コンデンサなどだが、それに限定されない)、化学源、圧力型ソース(スプリングおよび/または油圧拡張などだが、それに限定されない)、電流源(インダクタなどだが、それに限定されない)、慣性源(フライホイール装置などだが、それに限定されない)、重力型動力源、および/もしくは熱型動力源などだが、それに限定されない追加動力源を含み得る。さらに、動力源は、外部にあってもよく、たとえば電気式動力システムだが、それに限定されず、この場合、動力は、頭上吊架線、第三軌条、および/または磁気浮上コイルから外部供給される。
【0017】
本発明の例示的な実施形態により、それだけには限らないがオフハイウェイ車など、動力システムの性能を最適化するシステム、方法、およびコンピュータソフトウェアコードなどのコンピュータ実施方法を提供することによって、当該分野における問題が解決される。CPU、メモリ、I/O、プログラムストレージ、接続バス、および他の適切な構成要素を含む、データ処理システムなどの機器は、本発明の方法の実施を容易にするようにプログラミングされ、あるいは設計され得ることが当業者には理解されよう。このようなシステムは、本発明の方法を実行する適切なプログラム手段を含む。
【0018】
また、データ処理システムとともに使用するための、事前記録ディスクや他の同様のコンピュータプログラム製品などの製造品は、記憶媒体と、本発明の方法の実施を容易にするようデータ処理システムに指令する、記憶媒体に記録されたプログラム手段とを含み得る。このような機器および製造品も、本発明の精神および範囲内である。
【0019】
概して、技術的効果は、動力システムの性能を最適化することである。本発明の例示的な実施形態を理解しやすくするために、本発明を、これ以降はその具体的な実装形態を参照して説明する。本発明の例示的な実施形態は、それだけには限らないがコンピュータなど、データを受諾し、規定された数学および/または論理演算を通常は高速で実施するように設計され、このような演算の結果が表示されてもされなくてもよい任意の装置によって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令という一般的状況で説明され得る。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施し、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。たとえば、本発明の例示的な実施形態の基底にあるソフトウェアプログラムは、異なる装置またはプラットフォームとともに使用するために、異なるプログラミング言語でコーディングすることができる。以下の説明において、本発明の例は、ウェブブラウザを利用するウェブポータルという状況で記載され得る。しかし、本発明の例示的な実施形態の基底にある原理は、他のタイプのコンピュータソフトウェア技術とともに実装され得ることも理解されよう。
【0020】
さらに、本発明の例示的な実施形態は、ハンドヘルド装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能家電製品、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む他のコンピュータシステム構成でも実施され得ることが当業者には理解されよう。本発明の例示的な実施形態は、通信ネットワークを介してリンクされるリモート処理装置によってタスクが実施される分散型コンピューティング環境でも実施することができる。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、メモリ記憶装置を含むローカルおよびリモートコンピュータ記憶媒体両方に配置することができる。こうしたローカルおよびリモートコンピューティング環境は、全体が動力システム、またはコンシスト(consist)内の周辺動力システムに含まれてもよく、無線通信が用いられる沿道装置または中央局内など、車外にあってもよい。
【0021】
本文書では、「OHVコンシスト」または「オフハイウェイ車コンシスト」という用語を用いる。本明細書で使用するように、OHVコンシストは、モータリング能力を提供するように、トロリーとともに連続して動作し、1つに連結された1つまたは複数のOHVを有するものとして説明され得る。具体的には、先頭コンシストおよび複数のリモートコンシストがあり得る。各OHVコンシストは、第1のOHVおよびトレールOHV(1つまたは複数)、またはトロリーを先頭に有し得る。さらに、「コンシスト」という用語は、1つに連結された複数のOHVについて論じる際、限定要因とみなされるべきではない。OHVコンシストは、採掘物質が各OHVに置かれるときの第1の場所という視点での各OHVと、採掘物質が各OHVから移動される第2の場所との間の一定の物理空間が期待される場所において共同で動作する複数のOHVに関し得る。
【0022】
本明細書で開示するように、コンシストは、それだけには限らないが農業用車両、輸送車両、定置式動力プラント、および/または海洋推進船など、モータリング、動力発生、および/または制動能力を提供するように共同で動作する他のディーゼル動力システムを指すときにも適用可能である。したがって、「OHVコンシスト」が本明細書において使われるとしても、この用語は、他のディーゼル動力システムにも当てはまり得る。同様に、サブコンシストも存在し得る。たとえば、ディーゼル動力システムは、複数のディーゼル燃料動力発生ユニットを有し得る。たとえば、動力プラントが複数のディーゼル電力ユニットを有する場合があり、この場合、最適化はサブコンシストレベルでよい。同様に、OHVが複数のディーゼル動力ユニットを有する場合がある。
【0023】
ここで図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。本発明の例示的な実施形態は、システム(コンピュータ処理システムを含む)、方法(コンピュータ化方法を含む)、機器、コンピュータ可読媒体、コンピュータプログラム製品、ウェブポータルを含むグラフィカルユーザインタフェース、またはコンピュータ可読メモリに有形に固定されたデータ構造を含む多数のやり方で実装することができる。本発明のいくつかの実施形態について、以下で論じる。
【0024】
図1は、オフハイウェイ車の動作を最適化する方法の例示的な実施形態を示すフローチャートを示す。OHV向けの性能目標が、フローチャート5の10で判定される。性能目標は、一般に「ダンプおよびショベル時間」と呼ばれる、ステーションでの待機時間に基づき得る。待機時間は、動力システムによって実施される少なくとも2つの機能の間の遅延時間でよいことが当業者には理解されよう。ステーションは、採掘物質がOHVに積まれ、もしくはショべリングされる場所および/または採掘物質がOHVから移動され、またはダンプされる場所を含み得る。OHVの生産性、たとえば、1時間あたりのサイクル数および/または1時間あたりの運搬トン数を考慮してもよい。ダンピングおよびショべリングについて開示するが、本明細書で開示する他の動力システムに関して、ダンピングおよびショべリングは、動力システムによって実施される機能として識別され得ることが当業者には理解されよう。
【0025】
性能目標はさらに、OHVの動作挙動および/または統計、もしくは統計情報によって判定することができる。たとえば、推進制動デューティサイクルおよび/または制動時間を、こうした要因に関する履歴データと比較すればよい。別の例示的な実施形態では、性能目標は、他のOHVと比較した、OHVの物理的位置によって判定することができる。距離は、たとえば、ディスパッチシステム、沿道マーカと車両の間の測定、および/またはOHV間の直接測定によって判定することができる。次のOHVまでの最小距離、次のOHVまでの時間、および/または運搬経路におけるOHV空間が制御され得る。運搬サイクルにおいて少なくとも2つのOHVの間の空間を均等に取ることにより、事故の危険性が削減される可能性がある。これは、一本の車線のみを支える道路部分がある鉱山では特に重要である。「運搬サイクル」という用語は、本明細書ではOHV動作に特有のものとして論じているが、この用語は、本明細書で開示する他の動力システムに特有のサイクルにも関し得る。たとえば、運搬サイクルは、ミッション区分にも、動力システムがある特定の場所を離れ、次いで戻る時間にも関し得るが、この場合、動力システムは、物資および/または生き物を輸送するために特定の場所を離れてよい。
【0026】
性能目標はさらに、環境条件によって判定することができる。環境条件は、それだけには限らないが霧発生条件、降水条件、およびOHVが走っている面が滑る(たとえば、牽引車輪が、指定されたレベルを下回ると思われる)かどうかなど、気象条件を含み得る。さらに、それだけには限らないが縮退運転モードなど、OHV動作条件も考慮することができる。縮退運転モードは、それだけには限らないが過熱エンジンなど、OHV縮退運転モードと、それだけには限らないがOHVが少なくとも2つのステーションの間で横断する道路の悪化など、環境悪化条件との両方を含み得る。
【0027】
OHVの性能目標と、OHVの実際の動作パラメータとの比較が、12で実施される。性能目標と動作パラメータとの間に違いがある場合、14で、OHVの性能目標を達成するように、OHVの実際の性能に対して修正が行われる。この修正は、生じる最大馬力を制限し、かつ/または生じる馬力を、目標性能を満たすまで数パーセントずつ減らすことにより、馬力を調整することによって遂行することができる。馬力が低すぎる場合は、増力すればよい。馬力は、環境条件が理想的でないときに性能目標を満たすように増力してもよい。たとえば、OHVの馬力は、運動量が失われないように、OHVが走っている地面の上の柔らかい地点を横断するために増力することができる。
【0028】
性能の修正は、OHVの速度を低下することによって遂行することもでき、たとえば最大速度を制限し、かつ/または運搬サイクル全体においてOHV速度を低下することだが、それに限定されない。動的なOHV速度制限は、運搬サイクルにおけるOHVの位置に比較され得る。たとえば、運転者によって制御されるとき、馬力およびOHV速度は、目標速度を運転者に知らせ、運転者に車両を完全に制御させたままにしておくことによって制御することができる。図3に示すように、馬力および速度が自律コントローラによって制御されるとき、自律コントローラは、OHVの動作を指示する。
【0029】
別の例示的な実施形態では、OHV性能に対する修正は、OHVの運搬サイクルの学習に基づいて遂行される。より具体的には、16で、以前の運搬サイクルについての以前の情報が取得され(たとえば、集められ、またはアクセスされ)、新規または現在の運搬サイクルの少なくとも1つのパラメータについての判定が、以前の運搬サイクルに基づいて行われる。続いて、OHVは、一部にはパラメータに基づいて、新規、現在、または後続の運搬サイクル中で制御される。運搬サイクルについては、それだけには限らないが過去の運搬サイクルに基づく平均化または重みづけデータなど、動作履歴に基づいて学習することができる。この情報を用いると、緩やかな経路変更が可能になり得る。別の例では、運搬サイクルには、時間および/または位置と突き合わせてインデックスをつけることができる。位置および/または時間は、ショベルおよびダンプのハード地点からのものに基づく速度から積分することができる。さらに、OHVの左車輪とOHVの右車輪との間の違いを用いて、道路の曲率を推定することができ、曲率は運搬プロファイルを識別するのに使うことができ、運搬プロファイルは、OHVの性能をさらに最適化するのに使うことができる。運搬サイクルを学習するのに使うことができる他の情報は、停止地点および/または固定沿道地点、表面傾斜の変化、ならびに傾斜が変化すると、OHVがGPS座標の使用をどのように実施するかなどを含み得る。
【0030】
運搬サイクルは、履歴サイクル(以前の)情報からの偏差に基づいて定義してもよい。たとえば、現動作との相関に基づいて、多様な格納サイクル情報を選択することができる。現在の運搬サイクルは、運転者および/またはディスパッチシステム入力に基づいて、1組の可能サイクルから選択することができる。
【0031】
フローチャート5は、以下で詳しく開示するように、コンピュータ媒体に格納可能でありプロセッサ20によって動作可能なコンピュータソフトウェアコードで実装され得ることが当業者には容易に理解されよう。フローチャート5における特定の要素は、コンピュータソフトウェアモジュールで実装される。より具体的には、コンピュータソフトウェアコードは、プロセッサによって実行されたとき、動力システムに対する性能目標を判定するコンピュータソフトウェアモジュールを含む。プロセッサによって実行されたとき、性能目標を、動力システムの実際の動作パラメータと比較するコンピュータソフトウェアモジュールも含まれる。プロセッサによって実行されたとき、性能目標を達成するように動力システムの実際の性能を修正するコンピュータソフトウェアモジュールも含まれる。コンピュータソフトウェアコードは、プロセッサによって実行されたとき、動力システムの少なくとも1つの機能についての現在の情報および/または以前の情報を取得し、少なくとも1つの機能の以前の性能に基づいて、少なくとも1つの機能の新規性能に対する少なくとも1つのパラメータを判定するコンピュータソフトウェアモジュールも含む。OHVに関して、少なくとも1つの機能は、運搬サイクルに関連づけられ得る。
【0032】
上で開示した例示的な実施形態を利用することによって、一団の動力システムの性能向上を実現することができる。たとえば、鉱山現場での一団のOHVに関して、燃焼される燃料の削減、衝突を最小限に抑えることなどが、向上され得る。このような向上は、同じ近辺にある他の動力システムからの情報またはフィードバックを用いることによって、さらに可能である。フィードバックのタイプは限定されないが、同じ鉱山で作業している他のOHVからの性能情報を含み得る。図2に示すように、性能目標は、同じ近辺にある他の動力システムから取得された情報に基づき得る。たとえば、2台のOHVが互いに従っている場合、先頭OHV17からの性能目標は、無線によってトレーリングOHV18に伝達される。他の例示的な実施形態では、沿道装置19を経路上で通過する場合、先頭OHV17は、性能目標を沿道装置19に与えることができ、装置19は、トレーリングOHV18が沿道装置19の通信範囲内にあるときに情報をトレーリングOHV18に伝送する。この動作を容易にするために、通信装置27が、各OHV17、18、および/または沿道装置19上にある。ある特定の動力システムに性能目標を提供するのに、2つより多い動力システムを使用してもよいことが当業者には容易に理解されよう。
【0033】
図3は、オフハイウェイ車の動作を最適化する際に使われるシステムの例示的な実施形態を明示するブロック図を示す。このシステムは、プロセッサ20を含む。ソフトウェア25(コンピュータ可読命令)は、プロセッサによって動作可能である。プロセッサ20およびソフトウェア25は、OHV向けの性能目標を判定するのに使うことができる。データ(現在および/または以前の情報を具現化したもの)が、データ装置21を介して、プロセッサに、したがってソフトウェア25に与えられる。データ装置21は、それだけには限らないがOHV上に配置されたセンサ、鉱山ディスパッチシステム、および/または動作履歴情報を保持するデータベースなど、複数の装置を含み得る。プロセッサ20およびソフトウェア25は、OHV向けの性能目標を、OHVの実際の動作パラメータと比較し、OHV向けの性能目標を達成するようにOHVの実際の性能を修正するのに使うこともできる。例示的な一実施形態では、性能目標を達成するように実際の性能を修正することにより実現される結果は、図5を参照して以下で開示するように、インタフェース22、またはディスプレイにより運転者に伝達される。別の例示的な実施形態では、結果は、上で開示したように自律コントローラ24に与えられ、コントローラ24は、OHV17のコントロール26にコマンド信号を送る。より具体的には、ソフトウェア25中のコンピュータ可読命令がプロセッサ20によって実行されると、プロセッサ20は、オフハイウェイ車を運転する際に使うためのコントローラ24へのコマンドおよび/またはオフハイウェイ車に乗っている運転者へのコマンドを、インタフェース22を介して提供することができる。
【0034】
本発明の例示的な実施形態は、性能および/または速度に影響を及ぼし、たとえば燃料消費量および動作コストを最小限にするように目標速度を増力し、制限し、または与えると同時に、構成要素寿命を最大限にすることができるが、それに限定されない。この影響行使は、運搬、ショベル、またはダンプ端での待機時間が目標を超える場合、馬力を動的に低下することと同程度に容易であり得る。上で開示したように、影響行使は、OHVの空間取りを制御し、または運搬サイクル全体に対するある特定の目標速度プロファイルを、エネルギー利用を最小限にするように定義することと同程度に複雑であり得る。本発明の例示的な実施形態は、異なる多くの入力が使用され得るように柔軟である。入力例は、推進コントローラにとってローカルに利用可能な簡易動作履歴、鉱山ディスパッチシステムとの対話、および/または自律OHVコントローラ情報を含む。本発明の例示的な実施形態は、目標速度告知を用いて、OHVの速度および/または馬力をアクティブに制御し、かつ/またはドライバの動作に影響し得る。この目的のために、本発明の例示的な実施形態は、複数のOHVの間に均一に空間を取り、かつ/または最終的に鉱山生産率を制御するのに利用することができる。
【0035】
図4は、オフハイウェイ車の動作を最適化する閉ループシステムの例示的な実施形態を示すブロック図を示す。開示したように、データ装置21からの現在および/または以前の情報は、OHV17から収集され、プロセッサ20に与えられ、プロセッサ20は、情報をソフトウェア25に与える。新規の動作設定が判定されると、設定は、コントローラ24に与えられる。コントローラ24が、OHV17を動作させるように構成される場合、コントローラ24は、新規の動作設定を実装する。コントローラ24が、OHV17を動作させるように構成されない場合、新規の動作設定は、たとえばインタフェース22を介してだが、それに限定されず、運転者に与えられる。この決定が行われる場所を識別するための決定ゲート23を図示してある。運転者は、インタフェース22を使って、OHV17にコマンドを与えることができる。コントローラがOHV17を動作させているとき、OHV17および/またはコントローラ24は、インタフェース22を介して、動作設定についての情報を運転者に与えることができる。図4は、閉ループ構成の例示的な実施形態を図示しているが、他の閉ループ構成が可能であることが当業者には容易に理解されよう。
【0036】
図5は、オフハイウェイ車内部のインタフェースの例示的な実施形態を図示する。図1に開示したフローチャート5は、上で開示した方法が運転者に勧告を与えるのに用いられる場合、自律的に、より具体的には運転者インタフェースなしかそれに近い状態で、および/または運転者インタフェースありで実装することができることが当業者には容易に理解されよう。運転者に勧告が与えられる場合、インタフェース22が運転者に提供されなければならない。例示的な実施形態では、インタフェース22は、視覚インジケータを介して、第1の視覚インジケータ32での速度(実際および/もしくは目標速度)、第2の視覚インジケータ33での今後の速度目標、ならびに/または第3の視覚インジケータ34での加速/減速要件の少なくとも1つについての情報を運転者に与える。
【0037】
それだけには限らないが鉱山トラックドライバなど、OHVの運転者は、道路および周辺環境に集中しなければならないので、インタフェースの視覚表示は、最小化することが好まれる。この目的のために、情報は、視覚インジケータ32、33、34ならびに聴覚インジケータ35を介して運転者に伝達すればよい。たとえば、視覚情報は、それだけには限らないがデジタル表示および/または、時間に対する線グラフなど、グラフの形の、実際の速度と比較した目標速度(速度目標を含む)を含み得る。さらに、目標速度を達成するための加速要件が、様々な長さの矢印の形で表示され得る。別の例示的な実施形態では、加速/減速要件は、運転者が目標速度から逸脱するに従って周波数が増大するビープ音の形で聞こえるように提示することができる。聞こえるように与えられる情報は、スピーカ35を介して、および/または運転者が身につけるスピーカヘッドセットを介して発生し得る。スピーカヘッドセットは、有線および/または無線でよい。
【0038】
別の例示的な実施形態では、物理的触角により情報を伝達することができる。たとえば、加速/減速要件を聞こえるように提示するのではなく、運転者の皮膚領域に印加される電流を使うことができる。運転者との接続用に、アタッチメント36が提供される。例示的な実施形態では、皮膚領域に印加される電流は、減速要件が伝達されなければならないときにのみ使うことができるが、聴覚インジケータが無視されたとき、および減速の失敗が危険な動作条件を生じ得る場合のみである。他の選択肢は、運転者制御による触覚フィードバックの提供を含む。
【0039】
本明細書において、様々な例示的実施形態を参照して本発明を記載したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、省略および/または追加を行うことができ、その要素に対して等価物を代用することができることが当業者には理解されよう。さらに、ある特定の状況または物質を本発明の教示内容に適応させるように、本発明の範囲から逸脱することなく多くの修正を行うことができる。したがって、本発明は、本発明の実施のために企図される最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるのではなく、本発明は、添付の請求項の範囲内であるすべての実施形態を含むことを意図するものである。さらに、用語のいかなる使用も具体的に記述しない限り、第1、第2などは、いかなる順序も重要性も示すものではなく、第1、第2などの用語は、ある要素を別の要素と区別するのに使われている。
【符号の説明】
【0040】
17 先頭OHV
18 トレーリングOHV
19 沿道装置
20 プロセッサ
21 データ装置
22 インタフェース
23 決定ゲート
24 自律コントローラ
25 ソフトウェア
26 OHVコントロール
27 通信装置
32 第1の視覚インジケータ
33 第2の視覚インジケータ
34 第3の視覚インジケータ
35 聴覚インジケータ、スピーカ
36 アタッチメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力システムの性能を最適化するためのシステムであって、
前記動力システムの現在の動作条件についての現在の情報および/または前記動力システムについての以前の情報を提供するように構成されたデータ装置と、
前記動力システムの動作を制御するように構成されたコントローラと、
前記動力システムを動作させる際に使用するための、前記コントローラへの少なくとも1つの制御コマンド、および/またはユーザへの少なくとも1つの推奨コマンドを有するユーザ情報を与えて、前記動力システムを制御するように構成されたプロセッサであって、前記少なくとも1つの制御コマンドおよび/またはユーザ情報が、前記現在の情報および/または前記以前の情報に少なくとも部分的に基づくプロセッサとを備えるシステム。
【請求項2】
前記プロセッサから前記少なくとも1つの推奨コマンドを受け取り、視覚、音声、および/または触角を用いて前記少なくとも1つの推奨コマンドを前記ユーザに伝えるように構成されたインタフェースをさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記データ装置が、前記動力システムからのデータ、ディスパッチからの情報、少なくとも1つの環境条件についての情報、および/または動作履歴情報を有するデータベースに含まれる情報を収集するように構成されたセンサを備える、請求項1又は2記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセッサが、前記動力システム向けの性能目標を、前記動力システムの実際の動作パラメータと比較し、前記目標と実際の動作パラメータとの間の違いに基づいて、前記性能目標を満たすように前記動力システムを動作させる前記少なくとも1つの制御コマンドを前記コントローラに与えるように構成される、請求項1乃至3のいずれか1項記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサ、前記データ装置、および前記コントローラの少なくとも1つが、前記動力システムの動作サイクルを判定するようにさらに構成され、前記動作サイクルが、前記動力システムの現在の動作パラメータを判定するのに使われる、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記コントローラ、前記プロセッサ、および前記データ装置が、前記動力システムを制御するための閉ループ構成で構成される、請求項1乃至5のいずれか1項記載のシステム。
【請求項7】
前記閉ループ構成が、運転者に前記動力システムを制御させるためのインタフェースをさらに備える、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記動力システムが、オフハイウェイ車、農業用車両、輸送車両、定置式動力プラント、および/または船舶を含む、請求項1乃至7のいずれか1項記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記動力システムの以前の運搬サイクルについての情報を取得し、前記以前の運搬サイクルについての前記取得情報に基づいて、少なくとも1つの現在の運搬サイクル用の少なくとも1つのパラメータを判定し、前記少なくとも1つのパラメータが、前記少なくとも1つの現在の運搬サイクル中での前記動力システムの制御に使われる、請求項1乃至8のいずれか1項記載のシステム。
【請求項10】
動力システムの性能を最適化する方法であって、
動力システム向けの性能目標を判定すること、
前記性能目標を、前記動力システムの実際の動作パラメータと比較すること、および
前記動力システムの実際の性能を、前記性能目標を達成するように修正することを含む方法。
【請求項11】
前記性能目標を判定することが、前記動力システムによって実施される少なくとも2つの機能の間の待機時間を判定することをさらに含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記性能目標を判定することが、前記動力システムの生産性を判定すること、少なくとも1つの以前のミッションを前記動力システムの現在のミッションと比較すること、前記動力システムの動作挙動を判定すること、前記動力システムの統計情報を判定すること、前記動力システムの位置を少なくとも1つの他の動力システムと比較すること、前記動力システムが経験する環境条件を判定すること、および/または前記動力システムが経験し得る縮退運転モードを判定することをさらに含む、請求項10又は11記載の方法。
【請求項13】
前記実際の性能を修正することが、前記動力システムの馬力を調整し、かつ/または速度を調整することをさらに含む、請求項10乃至12のいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
馬力調整および/または速度調整が自動的に実施される、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記動力システムの前記実際の性能を、少なくとも1つの環境条件を補償するように調整することをさらに含む、請求項10乃至14のいずれか1項記載の方法。
【請求項16】
性能目標の判定が、同じまたは同様のミッションを実施する少なくとも別の動力システムから情報を取得することによって遂行される、請求項10記載の方法。
【請求項17】
前記動力システムが、オフハイウェイ車、農業用車両、輸送車両、定置式動力プラント、および/または船舶を含む、請求項10乃至16のいずれか1項記載の方法。
【請求項18】
前記動力システムの以前の運搬サイクルについての情報を取得すること、および
前記以前の運搬サイクルについての前記取得情報に基づいて、少なくとも1つの現在の運搬サイクル用の少なくとも1つのパラメータを判定することであって、前記少なくとも1つのパラメータが、前記少なくとも1つの現在の運搬サイクル中での前記動力システムの制御に使われる、判定することをさらに含む、請求項10乃至17のいずれか1項記載の方法。
【請求項19】
コンピュータ可読媒体上に格納され、プロセッサによって実行可能な、動力システムの性能を最適化するコンピュータソフトウェアコードであって、
前記プロセッサによって実行されたとき、前記動力システム向けの性能目標を判定するコンピュータソフトウェアモジュールと、
前記プロセッサによって実行されたとき、前記性能目標を、前記動力システムの実際の動作パラメータと比較するコンピュータソフトウェアモジュールと、
前記プロセッサによって実行されたとき、前記動力システムの実際の性能を、前記性能目標を達成するように修正するコンピュータソフトウェアモジュールとを備えるコンピュータソフトウェアコード。
【請求項20】
前記プロセッサによって実行されたとき、前記動力システムの少なくとも1つの機能についての情報を取得し、前記少なくとも1つの機能の以前の性能に基づいて、前記少なくとも1つの機能の新規性能用の少なくとも1つのパラメータを判定するコンピュータソフトウェアモジュールをさらに備える、請求項19記載のコンピュータソフトウェアコード。
【請求項21】
前記プロセッサによって実行されたとき、前記動力システムの前記実際の性能を、少なくとも1つの環境条件を補償するように調整するコンピュータソフトウェアモジュールをさらに備える、請求項19記載のコンピュータソフトウェアコード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−509370(P2011−509370A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541480(P2010−541480)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/087520
【国際公開番号】WO2009/088698
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】