説明

半導体光システムにおける色温度制御のためのシリコンオンインシュレータフォトダイオード光監視システム

半導体光システムにおける色温度制御のためのシリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオード光監視方法およびシステム。方法は、複数のSOIフォトダイオードを設けるステップであって、各SOIフォトダイオードは、シリコン基板と、シリコン基板上に形成された埋込酸化物層と、埋込酸化物層上に形成されたシリコン層とを有し、各SOIフォトダイオードのシリコン層が異なる厚さを有しているステップと、波長およびシリコン層の厚さに関して、各SOIフォトダイオードを通過してシリコン基板へと向かう入射光の割合を決定するステップと、決定された上記割合に基づいて入射光の色成分強度を計算するステップとを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に半導体光システムに関し、特に、半導体光システムにおける色温度制御のためのシリコンオンインシュレータフォトダイオード光監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体白色ランプは、3つ(赤、緑、青)または4つ(赤、緑、青、琥珀)の異なる色の発光ダイオード(LED)の出力を混合することにより形成される。個々の色のLEDの強度(電流)は、ランプの色(すなわち、「白色度」)を決定する。現在、LEDにおける電流モニタリング(電気的な検出)だけによる色の制御は不可能である。これは、LEDの出力特性が時間と共に変化するからである。したがって、個々のLEDの強度(すなわち、色)を識別できる光監視(すなわち、光検出)システムが必要である。
【0003】
現在の光監視システムは、しばしば、別個のフォトダイオードを使用して、半導体白色ランプの個々のLEDの強度を監視する。色温度決定は、(時間的に連続する)LEDの個々の色を検出することにより、あるいは、フォトダイオードにおいてフィルタを使用することにより行なわれる。残念ながら、別個のフォトダイオードおよび外部フィルタを使用すると、ランプの部品点数や、ランプを製造するために必要な製造工程の数が増大し、最終的には、ランプの製造コストが増大する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、半導体白色ランプの色温度を決定できるとともに、全てのランプLEDを同時に照明することができ、また、外部フィルタを使用しないで済む光監視システムが必要である。また、半導体ランプの駆動エレクトロニクスと一体を成すことができるとともに、同じプロセスを使用して形成することができ、それにより、ランプの部品点数およびコストを低減することができる複数のフォトダイオードを備える光監視システムが必要である。更に、シリコンオンインシュレータ(SOI)プロセスを用いて形成することができ且つ入射光の波長に依存する出力信号を有する複数のフォトダイオードを備える光監視システムが必要である。この信号は、ランプのLEDからの混合光の色含有量を独自に決定して調整するために使用できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、半導体光システムにおける色温度制御のためのシリコンオンインシュレータフォトダイオード光監視システムを提供する。また、本発明は、シリコンオンインシュレータフォトダイオード光監視システムを形成するための方法も提供する。
【0006】
第1の態様において、本発明は、シリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオード光監視システムを形成するための方法において、複数のSOIフォトダイオードを設けるステップであって、上記各SOIフォトダイオードは、シリコン基板と、上記シリコン基板上に形成された埋込酸化物層と、上記埋込酸化物層上に形成されたシリコン層とを有し、上記各SOIフォトダイオードの上記シリコン層が異なる厚さを有しているステップと、波長および上記シリコン層の厚さに関して、上記各SOIフォトダイオードを通過して上記シリコン基板へと向かう入射光の割合を決定するステップと、決定された上記割合に基づいて入射光の色成分強度を計算するステップとを含む方法を提供する。
【0007】
第2の態様において、本発明は、シリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオードにおいて、第1のタイプのドーパントがドープされた第1の部分と、第2のタイプのドーパントがドープされた第2の部分とを有し、上記第1および第2の部分がpn接合を形成するシリコン基板と、上記シリコン基板上に形成された埋込酸化物層と、上記埋込酸化物層上に形成されるシリコン層であって、SOIフォトダイオードを通過して上記シリコン基板へと向かう入射光の波長に関する大きさが上記シリコン層の厚さに比例するシリコン層と、上記シリコン層上に形成されるとともに、その厚さが上記シリコン層の厚さを制御するフィールド酸化膜層と、上記シリコン基板へと延びるトレンチと、上記トレンチ内に形成されるコンタクトとを備えるシリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオードを提供する。
【0008】
第3の態様において、本発明は、シリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオードを形成するための方法において、シリコン基板と、上記シリコン基板上に形成された埋込酸化物層と、上記埋込酸化物層上に形成されたシリコン層と、上記シリコン層上に形成されたフィールド酸化膜層とを有するSOI構造を設けるステップと、上記フィールド酸化膜層の厚さを調整することにより、上記シリコン層の厚さを調整するステップであって、上記SOIフォトダイオードを通過して上記シリコン基板へと向かう入射光の波長に関する大きさが上記シリコン層の厚さに比例するステップと、トレンチを形成することにより、上記シリコン基板の一部を露出させるステップと、上記トレンチ内にコンタクトを形成するステップとを含む方法を提供する。
【0009】
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、添付図面と併せて考慮される本発明の様々な態様についての以下の詳細な説明から更に容易に理解される。
【0010】
なお、図面は、単なる概略図であり、本発明の特定のパラメータを表現しようとするものではない。図面は、本発明の一般的な態様を単に示そうとするものであり、したがって、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係るSOIフォトダイオード10が図1に示されている。SOIフォトダイオード10は、n型シリコン基板12と、n型シリコン基板12上に形成された埋込酸化物(BOX)層14と、BOX層14上に形成されたシリコン層16と、シリコン層16上に形成されたフィールド酸化膜層18とを備えた標準的なSOI構造を使用して形成される。SOI構造は、一般に、SOIウェーハ上に設けられる。なお、LEDのための制御エレクトロニクスは、一般に、SOIウェーハの他の部分のシリコン層16中に形成される。SOI構造は、良く知られた技術を使用して形成されるため、これ以上説明しない。
【0012】
SOI構造中には、標準的なエッチング技術を使用してトレンチ20が形成される。トレンチ20は、SOI構造を貫通してn型シリコン基板12に向かって下側に延びている。周知の技術を使用してp+領域22がトレンチ20を介してn型シリコン基板12中に埋め込まれる。p+領域22とn型シリコン基板12との界面にはSOIフォトダイオード10のpn接合が形成される。この場合、p+領域22がフォトダイオード10のアノードを形成し、n型シリコン基板12がフォトダイオード10のカソードを形成する。その後、周知の技術を使用してp+金属コンタクト24が形成される。このp+金属コンタクト24は、p+領域22上に形成されるとともに、SOI構造の両側に沿って且つフィールド酸化膜層18の上面の一部にわたって形成される。図1に示されるように、p+金属コンタクト24は、SOIフォトダイオード10のフォトダイオード開口26を形成する。また、p+金属コンタクト24は、p+領域22(すなわち、フォトダイオード10のアノード)に対するコンタクトも形成している。n型シリコン基板12(すなわち、フォトダイオード10のアノード)においては対応するコンタクト(図示せず)が設けられている。
【0013】
SOIフォトダイオード10のシリコン層16は、光フィルタ(長い波長パス)として使用される。所定の波長を有する光は、フォトダイオード開口26、フィールド酸化膜層18、シリコン層16、BOX層14を通過して、n型基板中へと達し、SOIフォトダイオード10のn型シリコン基板12中に電子−空孔対(正孔対)(EHP)を生成する。EHPは、その後、それらの対応するコンタクトによって集められ(電子がカソードコンタクト(図示せず)へ集められ、空孔がp+金属コンタクト26へと集められる)、これにより、電圧(開回路)または電流(閉回路)が生じる。電流の大きさは、生成されるEHPの数に比例し、また、生成されるEHPの数は、入射光の強度に比例する。
【0014】
シリコン層16をロングパスフィスタとして使用することにより、SOIフォトダイオード10において色識別が達成される。この場合、シリコン層16の厚さは、n型シリコン基板12を通過する入射光の割合を決定する。フィールド酸化膜層18がシリコン層16中へと成長する深さを調整することにより、様々な厚さのシリコン層16を形成することができる。図2に示される本発明の一実施形態においては、3つのSOIフォトダイオード10,10,10をそれぞれ備える光監視システム(オプティカルモニタリングシステム)を形成するために、0.4μm、0.9μm、1.4μmという標準的なSOIプロセス厚のシリコン層16を形成することができる。そのような光監視システムは、3つのLED(すなわち、青、緑、赤)を使用して形成される白色光を監視するために使用することができる。なお、これらの厚さは、単に、本発明の実施において使用できる多くの想定される一連の厚さのうちの1つを表すことを意図している。また、図2に示される光監視システムは3つのSOIフォトダイオード10,10,10を有しているが、4つのLED(すなわち、青、緑、赤、琥珀)を使用して白色光が形成される場合には、4つ目のSOIフォトダイオード(図示せず)が使用されても良い。
【0015】
波長がλで且つシリコン層16の厚さがxにおいて、n型シリコン基板12を通過する入射光の割合は
【数1】

、即ちexp{(−aλ)*x}に等しい。ここで、aλはシリコン層16の光吸収係数である。以下の表は、シリコン層16の厚さが0.4μm、0.9μm、1.4μmである3つのSOIフォトダイオード10に関して、入射光の異なる波長λおよびシリコン層16の異なる厚さxにおけるこの割合を示している。
【表1】

【0016】
シリコン層16の厚さが異なる3つのSOIフォトダイオード10に入射する光から色成分を抽出することができる。これは、それによって、3つの方程式および3つの未知数を有する系が得られるからである。より形式的には、光フィルタリング係数の上記行列をΛで示し、入射光の色含有量を表わすベクトルをcで示すと、フォトダイオード信号のベクトルiは、i=Λ*cに等しい。色成分を取り戻すため、方程式c=Λ−1*iが使用されても良い。
【0017】
SOIフォトダイオード10よりも良好な感光性を有する本発明に係るSOIフォトダイオード30の他の実施形態が図3に示されている。SOIフォトダイオード30は、n型シリコン基板32と、埋込酸化物(BOX)層34と、BOX層34上に形成されたシリコン層36と、シリコン層36上に形成されたフィールド酸化膜層38とを備えている。この実施形態では、シリコン層36を処理する前(例えば、SOIウェーハの製造中)に、n型シリコン基板32中に垂直pn接合が形成される。特に、任意の適当なドーピング技術を使用してn型シリコン基板32の上端領域をp+ドープすることによりp+領域42が形成される。その後、p+領域42上にBOX層34とシリコン層36とフィールド酸化膜層38とが周知の方法で形成され、それにより、SOI構造が形成される。SOIフォトダイオード30のpn接合は、SOIフォトダイオード10のpn接合よりも大きい面積を有しており、それにより、SOIフォトダイオード30の入射光に対する感度を更に良くすることができる。この方法によって形成されるSOIフォトダイオード30は、p+領域42を適切にパターニングすることにより、あるいは、n型シリコン基板32まで貫通してエッチングすることにより、隣接する回路から孤立(絶縁)させることができる。
【0018】
SOI構造中には、標準的なエッチング技術を使用してトレンチ40が形成される。トレンチ40は、SOI構造を貫通してp+領域42に向かって下側に延びている。その後、周知の技術を使用してp+金属コンタクト44が形成される。このp+金属コンタクト44は、p+領域42上に形成されるとともに、SOI構造の両側に沿って且つフィールド酸化膜層38の上面の一部にわたって形成される。図3に示されるように、p+金属コンタクト44は、SOIフォトダイオード30のフォトダイオード開口46を形成する。また、p+金属コンタクト44は、p+領域42(すなわち、フォトダイオード30のアノード)に対するコンタクトも形成している。n型シリコン基板32(すなわち、フォトダイオード30のカソード)においては対応するコンタクト(図示せず)が設けられている。
【0019】
SOIフォトダイオード30のシリコン層36は、光フィルタ(長い波長パス)として使用される。所定の波長を有する光は、フォトダイオード開口46、シリコン層36、BOX層34を通過して、SOIフォトダイオード30のn型シリコン基板32中に電子−空孔対(正孔対)(EHP)を生成する。EHPは、その後、それらの対応するコンタクトによって集められ(電子がカソードコンタクト(図示せず)へ集められ、空孔がp+金属コンタクト44へと集められる)、これにより、電圧(開回路)または電流(閉回路)が生じる。電流の大きさは、生成されるEHPの数に比例し、また、生成されるEHPの数は、入射光の強度に比例する。SOIフォトダイオード10に関して前述した方法と同様の方法でシリコン層36をロングパスフィスタとして使用することにより、本発明のSOIフォトダイオード30において色識別が達成される。
【0020】
SOIフォトダイオード10,30を横切る電荷を処理に適した電気量に変えるための第1の回路50が図4に示されている。回路50では、スイッチキャパシタ遅延素子Cfを使用して、離散時間電荷読み取りが行なわれる。Vbは、SOIフォトダイオード10,30に逆バイアスを保持させるソース電圧である。回路50の動作には2つの段階がある。段階1では、スイッチΦが開かれ、スイッチΦが閉じられる。これにより、キャパシタCが放電される。第2の段階では、スイッチΦが開かれ、スイッチΦが閉じられる。その結果、SOIフォトダイオード10,30に蓄積された電荷は、キャパシタCへと移動されるとともに、方程式V=Q/C(Qは電荷)にしたがって出力電圧Vに変換される。このサイクルは必要に応じて繰り返されても良い。
【0021】
SOIフォトダイオード10,30を横切る電荷を連続的に読み取ることにより、電流が電圧に変換されることになる。この目的のための簡単な回路60が図5に示されている。この回路において、出力電圧Vは、V=I*Rに等しい。ここで、Iは、SOIフォトダイオード10,30からの電流である。
【0022】
本発明の様々な態様についての前述した説明は、例示および説明の目的で与えられている。前述した説明は、本発明を網羅しようとするものではなく、あるいは、本発明を開示された際にその形態に限定しようとするものではなく、多くの変更および変形が可能である。当業者にとって明らかなそのような変更または変形は、添付の請求項によって規定される本発明の範囲内に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態にしたがって形成されたSOIフォトダイオードの断面図である。
【図2】本発明に係る3つのSOIフォトダイオードを備える光監視システムを示している。
【図3】本発明の他の実施形態にしたがって形成されたSOIフォトダイオードの断面図である。
【図4】本発明のSOIフォトダイオード両端間の電圧を処理に適した電気量に変えるための典型的な回路を示している。
【図5】本発明のSOIフォトダイオード両端間の電圧を処理に適した電気量に変えるための典型的な回路を示している。
【符号の説明】
【0024】
10、30 SOIフォトダイオード
12、32 n型シリコン基板
14、34 埋込酸化物層
16、36 シリコン層
18、38 フィールド酸化膜層
20、40 トレンチ
22、42 p+領域
24、44 p+金属接点
26、46 フォトダイオード開口
50 第1の回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオード光監視システムを形成するための方法において、
複数のSOIフォトダイオードを設けるステップであって、前記各SOIフォトダイオードは、シリコン基板と、前記シリコン基板上に形成された埋込酸化物層と、前記埋込酸化物層上に形成されたシリコン層とを有し、前記各SOIフォトダイオードの前記シリコン層が異なる厚さを有しているステップと、
波長および前記シリコン層の厚さに関して、前記各SOIフォトダイオードを通過して前記シリコン基板へと向かう入射光の割合を決定するステップと、
決定された前記割合に基づいて、入射光の色成分強度を計算するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記各SOIフォトダイオードは、前記シリコン層上にフィールド酸化膜層を更に備え、前記フィールド酸化膜層の厚さを変えることにより、前記各SOIフォトダイオードにおいて異なる厚さの前記シリコン層が形成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記シリコン基板には、第1のタイプのドーパントがドープされ、前記各SOIフォトダイオードは、
前記シリコン層および前記埋込酸化物層を貫通してトレンチを形成することにより、前記シリコン基板の一部を露出させ、
前記シリコン基板の露出された部分に第2のタイプのドーパントをドープすることにより、pn接合を形成し、
前記トレンチ内にコンタクトを形成する、
ことによって形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンタクトが前記SOIフォトダイオードの開口部を形成する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
入射光の前記割合がe−aλによって与えられ、aλが前記シリコン層の光吸収係数であり、xが前記シリコン層の厚さである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記シリコン基板中に垂直pn接合を形成するステップを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記各SOIフォトダイオードは、
前記シリコン層および前記埋込酸化物層を貫通してトレンチを形成することにより、前記シリコン基板の一部を露出させ、
前記トレンチ内にコンタクトを形成する、
ことによって形成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記コンタクトが前記SOIフォトダイオードの開口部を形成する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
シリコンオンインシュレータフォトダイオードにおいて、
第1のタイプのドーパントがドープされた第1の部分と、第2のタイプのドーパントがドープされた第2の部分とを有し、前記第1および第2の部分がpn接合を形成するシリコン基板と、
前記シリコン基板上に形成された埋込酸化物層と、
前記埋込酸化物層上に形成されるシリコン層であって、前記SOIフォトダイオードを通過して前記シリコン基板へと向かう入射光の波長に関する大きさが前記シリコン層の厚さに比例する、シリコン層と、
前記シリコン層上に形成されるとともに、その厚さが前記シリコン層の厚さを制御するフィールド酸化膜層と、
前記シリコン基板へと延びるトレンチと、
前記トレンチ内に形成されるコンタクトと、
を備える、シリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオード。
【請求項10】
前記pn接合が垂直pn接合である、請求項9に記載のSOIフォトダイオード。
【請求項11】
前記SOIフォトダイオードを通過して前記シリコン基板へと向かう入射光の前記割合がe−aλによって与えられ、aλが前記シリコン層の光吸収係数であり、xが前記シリコン層の厚さである、請求項9に記載のSOIフォトダイオード。
【請求項12】
前記コンタクトが前記SOIフォトダイオードの開口部を形成する、請求項9に記載のSOIフォトダイオード。
【請求項13】
シリコンオンインシュレータ(SOI)フォトダイオードを形成するための方法において、
シリコン基板と、前記シリコン基板上に形成された埋込酸化物層と、前記埋込酸化物層上に形成されたシリコン層と、前記シリコン層上に形成されたフィールド酸化膜層とを有する、SOI構造を設けるステップと、
前記フィールド酸化膜層の厚さを調整することにより、前記シリコン層の厚さを調整するステップであって、前記SOIフォトダイオードを通過して前記シリコン基板へと向かう入射光の波長に関する大きさが前記シリコン層の厚さに比例するステップと、
トレンチを形成することにより、前記シリコン基板の一部を露出させるステップと、
前記トレンチ内にコンタクトを形成するステップと、
を含む方法。
【請求項14】
前記コンタクトを形成する前に、前記シリコン基板の露出された部分をドーパントでドープすることにより、pn接合を形成する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記シリコン基板が垂直pn接合を備えている、請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−506090(P2007−506090A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526791(P2006−526791)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051773
【国際公開番号】WO2005/029019
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(501344315)コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. (174)
【Fターム(参考)】