説明

半導体装置及び半導体装置の配線方法

【課題】 負荷容量のアンバランスを軽減でき、さらには実装面積を削減できる半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体装置は、拡散領域A1と、ゲートG1と、拡散領域A2と、ゲートG2と、拡散領域A3とで2個のトランジスタを構成する第1回路1と、拡散領域B1と、ゲートG1と、拡散領域B2と、ゲートG2と、拡散領域B3とで2個のトランジスタを構成する第2回路2とを備える。拡散領域A1とB3、拡散領域A2とB2、拡散領域A3とB1とを接続、または拡散領域A1とA3とB2、拡散領域A2とB1とB3を接続して使用すると、製造過程で拡散層とゲートの位置関係がずれたとしても、負荷容量のアンバランスが生じることがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその配線方法に関し、具体的には、メモリのビット線制御回路として好適な半導体装置及びその配線方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリのうちスタティックRAMは、高速動作が可能であるので、中央処理装置(CPU)内部のレジスタあるいはキャッシュメモリとして広く使用されており、近年記憶容量の大容量化、読み出しの一層の高速化に対する要望がますます強くなっている。
【0003】
スタティックRAMのメモリセルには、1本のワード線とビット線対BL、BLBが接続され、ワード線が”1”のときに、ビット線対BL、BLBを介して、ビットデータの読み出し及び書き込みが行なわれる。高速化が要求されている読み出しは、通常メモリセルの値に応じてBLとBLB間に生じる微小電位差をセンスアンプにより増幅することにより行なわれる(特許文献1参照)。
【0004】
このとき、ビット線対の微小電位差がメモリセルの値を正確に示すように、従来から次のような手段が採用されている。一つは、各ビット線を電源電位VDDに接続する二つのPMOSトランジスタ(プリチャージャ)を用いて、読み出し前に両ビット線の電位をHighにプリチャージすることであり、他の一つは、ビットライン間を接続する一つのPMOSトランジスタ(イコライザ)により、両ビット線を同電位にすることである。
【0005】
しかしながら、記憶容量を大きくするために集積度を高くすると、負荷容量が大きくなり、ビット線対間に生じる電位差は小さく、その変化もゆるやかになる。したがって、ビット線対間の負荷容量に誤差があると、記憶内容の正確な読み出しができない。すなわち、微小電位差をメモリセルの値を反映したものとするためには、BLとBLBの負荷容量を限りなく等しく設計する必要がある。言い換えれば、BLとBLBの負荷容量を限りなく等しくしなければ、高い歩留まりを得ることはできない。
【0006】
なお、スタティックRAMの配線形成時のマスクずれによる負荷容量のアンバランスを防止するために、ビット線対を途中で入れ替わるようにすることが提案されている(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2003−109379号公報
【特許文献2】特開昭02−89360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、負荷容量のアンバランスを軽減でき、さらには実装面積を削減できる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明による半導体装置は、隣接して設けられた第1及び第2のゲートと、該ゲートの長手方向に設けられた複数の回路を有し、前記複数の回路の各々は、前記第1及び第2のゲートと、前記第1及び第2のゲートを横切る方向に形成された3つの拡散領域とを備え、前記複数の回路の拡散領域を選択して接続することを特徴とする。
【0010】
前記複数の回路は少なくとも、第1の拡散領域と前記第1のゲートと第2の拡散領域と前記第2のゲートと第3の拡散領域とをこの順に備えた第1の回路と、第4の拡散領域と前記第1のゲートと第5の拡散領域と前記第2のゲートと第6の拡散領域とをこの順に備えた第2の回路とを有し、第1の回路の拡散領域と第2の回路の拡散領域を選択して接続することができる。
【0011】
さらに、前記第1の拡散領域と第6の拡散領域とを接続し、前記第3の拡散領域と第4の拡散領域とを接続し、前記第2の拡散領域と第5の拡散領域とを接続するようにしてもよく、前記第1の拡散領域と、第3の拡散領域と、第5の拡散領域とを接続し、前記第2の拡散領域と、第4の拡散領域と、第6の拡散領域とを接続するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、上記のように構成したので、ゲートと拡散層との配置がずれたとしても、負荷容量の変動がない。また、2個のトランジスタで拡散領域の一つを共通するので、実装面積をコンパクトにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の作用効果を明らかにするために、従来提案されている関連技術を説明し、関連技術との対比で本発明の概要を説明する。
【0014】
図1(a)は、従来のビット線対に接続されたプリチャージ回路60とイコライザ回路70とを備えるビットライン制御回路を示す。プリチャージ回路60は、一方のビット線BLを電源電位VDDに接続可能なPMOSトランジスタ61と、他方のビット線対BLBを電源電位VDDに接続可能なPMOSトランジスタ62とからなる。イコライザ回路70は、ソースとドレインが各ビット線に接続されたPMOSトランジスタ71からなる。3個のトランジスタ61,62,71は、プリチャージ信号PCHがゲートに入力すると導通し、ビット線対BL、BLBの電位を電源電位VDDとし、かつ強制的に同電位とする。
【0015】
図1(b)は、図1(a)のビットライン制御回路を構成する半導体集積回路上面の模式図を示す。図1(b)の参照数字81〜85は、PMOSトランジスタを形成するための拡散領域を示し、参照数字91〜93は、例えばポリシリコンからなるゲートを示す。電気的接続のための配線となる金属層は、図示を明瞭にするために、省略してある。ゲート91、92は、プリチャージ回路60を構成するPMOSトランジスタ61、62のゲートとなっている。拡散領域81は、PMOSトランジスタ61のドレインに対応し、ビットラインBLに接続される。拡散領域82は、PMOSトランジスタ61のソースに対応し、電源電位VDDに接続される。また、拡散領域83は、PMOSトランジスタ62のドレインであり、ビットラインBLBに接続される。拡散領域82は、PMOSトランジスタ61のソースでもあり、電源電位VDDに接続される。このように、拡散領域81〜83とゲート91、92で、プリチャージ回路が構成される。
【0016】
また、拡散領域84、ゲート93、拡散領域85は、PMOSトランジスタ63すなわちイコライザ70を構成している。拡散領域84は、ビットラインBLに接続され、拡散領域85は、ビットラインBLBに接続されている。
【0017】
図1(a)(b)に示す従来の回路では、図1(b)から明らかなように、プリチャージトランジスタすなわちPMOSトランジスタ61、62が平行配置されているにもかかわらず、イコライズトランジスタすなわちPMOSトランジスタ71が単独配置であるので、PMOSトランジスタ71の両側、すなわち拡散領域84、85の外側に空き領域が生じ、実装密度を高くすることができない。
【0018】
図2(a)(b)に、実装密度を上げるために提案された関連技術を示す。図1(a)(b)と同一の箇所には同一の符号を付してある。図2(a)の回路は、図1(a)の回路のイコライザを構成するトランジスタ71に代えて、二つのPMOSトランジスタ72、73を用いて平行配置となるように構成したものである。図2(b)に、図2(a)のイコライザを半導体集積回路として実現したものを示す。図2(b)では、図1(b)の拡散領域84、85に隣接する空き領域を利用するために、イコライザをコンパクトに構成できる。
【0019】
すなわち、図2(b)のイコライザ回路70は、トランジスタ72を構成する、ビット線BLに接続してソースとして機能する拡散領域87と、ゲート95と、ビット線BLBに接続してドレインとして機能する拡散領域86を有し、さらにトランジスタ73を構成する、ビット線BLBに接続してソースとして機能する拡散領域88と、ゲート96と、ビット線BLに接続してドレインとして機能する拡散領域87とを有する。このように、ビット線BLに接続する拡散領域87を、トランジスタ72と73とで共有することにより、実装面積を減少させている。しかしながら、イコライザ回路70としてみると、拡散領域BLとBLBの面積が異なることになり、ビットラインBLとBLBの負荷容量がアンバランスになる欠点を有している。
【0020】
さらに、これらの回路は、次のような共通する問題点がある。一般に、半導体製造では、各種マスクを用いてパターン形成を繰り返すが、拡散層形成のためのパターンとゲート形成のパターンとがずれると、拡散層とゲートの位置ずれが起こる。このずれは、ロット間の性能のばらつきとなる。図3に、図1(b)の回路を製造するときのパターンのずれを示す。図から明らかなように、プリチャージ回路では、拡散領域81と83で幅が異なり、イコライザ回路では、拡散領域84と85で幅が異なっている。これでは、プリチャージトランジスタ、イコライズトランジスタともに、ビット線対BL、BLBに接続する拡散領域が変動して、ビットラインの負荷容量がアンバランスとなる。図2(b)のプリチャージ回路も同様で、拡散層とゲートとの位置ずれがあると、ビット線間に負荷容量のアンバランスが生じる。
【0021】
本発明によれば、ビット線対の負荷容量のアンバランスが生じることがなく、さらに実装面積を小さくできる半導体装置を提供することができる。
【0022】
図4(a)は、本発明による半導体装置を模式的に示す図である。本発明による半導体装置は、ゲートG1、G2及び拡散領域A1〜A3、拡散領域B1〜B3を備える。拡散領域A1と、ゲートG1と、拡散領域A2と、ゲートG2と、拡散領域A3とで2個のトランジスタからなる第1回路1が構成され、拡散領域B1と、ゲートG1と、拡散領域B2と、ゲートG2と、拡散領域B3とで2個のトランジスタからなる第2回路2が構成される。本発明によると、第1回路1の拡散領域A1〜A3と第2回路2の拡散領域B1〜B3とを選択して接続する。例えば、拡散領域A1とB3、拡散領域A3とB1とを接続、または拡散領域A1とA3とB2、拡散領域A2とB1とB3を接続して使用する。このようにすれば、図4(b)から分かるように、製造過程で拡散層とゲートの位置関係がずれたとしても、拡散領域の面積は、
(A1)+(B3)=(A3)+(B1)=一定
(A1)+(A3)+(B2)=(A2)+(B1)+(B3)=一定
となり、負荷容量が変化せず、負荷容量のアンバランスが生じることがない。また、各回路の2個のトランジスタは、一つの拡散領域を共有するので、実装面積を比較的小さくできる。
【0023】
以下、図5〜7を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図5は、SRAMの多数のメモリセル40に接続された本実施形態のビット線制御回路10を示す。SRAMは、マトリクス状に配置された多数のメモリセルからなる。メモリセルは、6つのトランジスタからなり、中央の4つのトランジスタがインバータをクロス接続した形態で、1ビットの値を記憶し、ワード線WLが”1”のときにビット線対BL、BLBを介して書き込み/読み出しが可能となる。読み出しは、センスアンプ(図示せず)を用いてビット線BLとBLB間の微小電位差を増幅して読み出す。
【0024】
ビット線制御回路10は、プリチャージ回路20とイコライザ回路30を備え、読み出しを開始するに当たって、プリチャージ信号PCHを各トランジスタのゲートに印加することにより、プリチャージ回路20においてはビット線対BLとBLBを電源電位VDDに充電し、さらにイコライザ回路30においてはビット線対BL、BLBの電位を強制的に等しくする。
【0025】
本実施形態では、プリチャージ回路20、イコライザ30ともに平行配置された回路を、ビット線方向に並ぶように分割して構成する。図2(a)と比較すると分かるように、プリチャージ回路20、イコライザ30ともに二分割され、ビット線方向にトランジスタが二重に配置される。
【0026】
プリチャージ回路20は、平行配置されたPMOSトランジスタ21と22からなる回路と平行配置されたPMOSトランジスタ23と24からなる回路に分割されている。トランジスタ21は、電源電位VDDをビット線BLに接続可能で、トランジスタ22は、電源電位VDDをビット線BLBに接続可能である。また、トランジスタ21のビット線BL方向下方に形成されたトランジスタ23は、電源電位VDDをビット線BLBに接続可能で、トランジスタ22のビット線BLB方向下方に形成されたトランジスタ24は、電源電位VDDをビット線BLに接続可能である。
【0027】
イコライザ回路30は、平行配置されたPMOSトランジスタ31と32からなる回路と平行配置されたPMOSトランジスタ33と34からなる回路に分割される。トランジスタ31は、ソースをビット線BLに、ドレインをビット線BLBに接続する。これに対して、トランジスタ32は、ソースをビット線BLBに接続し、ドレインにビット線BLに接続する。さらに、トランジスタ31のビット線BL下方に形成されたトランジスタ33は、トランジスタ31と逆に、ソースをビット線BLBに、ドレインをビット線BLに接続し、トランジスタ32のビット線BLB方向下方に形成されたトランジスタ34は、トランジスタ32と逆に、ソースをビット線BLに、ドレインをビット線BLBに接続する。このように接続されたトランジスタ31〜34のゲートに信号を与えて導通させると、ビット線対BL,BLBが強制的に導電位となる。
【0028】
図6に、図5の回路を半導体集積回路として実現する回路配置の模式的な上面図を示す。斜線部はゲートを示し、ブロックは拡散領域を示す。接続のための配線層は、図の理解を容易にするために省略している。
【0029】
図5のビット線BLに沿って並んだトランジスタ21、23、31、33のゲートは、図5のゲート11に対応し、図5のトランジスタ22、24、32、34のゲートは、図6のゲート12に対応する。図5に示すように、各ゲートは共通に接続されており、図6では、ゲート11とゲート12とは、接続部13で接続されている。プリチャージ回路20は、拡散領域41〜45とゲート11,12で構成され、イコライザ回路30は、拡散領域51〜56と、ゲート11,12で構成される。
【0030】
プリチャージ回路20のトランジスタ21は、ゲート11の両側に、ビット線BLに接続されるドレインである拡散領域41と電源電位VDDに接続されるソースである拡散領域42を備えている。また、トランジスタ22は、ゲート12の両側にビット線BLBに接続されるドレインである拡散領域43と電源電位VDDに接続されるソースである拡散領域42を備えている。さらに、トランジスタ23は、ゲート11の両側に、ビット線BLBに接続されるドレインである拡散領域44と電源電位VDDに接続されるソースである拡散領域45を備えている。トランジスタ24は、ゲート12の両側に、ビット線BLに接続されるドレインである拡散領域46と電源電位VDDに接続されるソースである拡散領域45を備えている。
【0031】
ビット線方向に分割されたトランジスタ21、23とを比較すると、いずれもソースは電源電位に接続されるが、ドレインについては、トランジスタ21がビット線BLに、トランジスタ23がビット線BLBに接続されている。同様に、ビット線方向に分割されたトランジスタ22、24についても同様、いずれもソースは電源電位に接続されるが、ドレインは、それぞれビット線BLBとBLに接続されている。
【0032】
イコライザ回路のトランジスタ31は、ゲート11の両側に、ビット線BLに接続されるソースである拡散領域52とビット線BLBに接続されるドレインである拡散領域51を備えている。また、トランジスタ32は、ゲート12の両側に、ビット線BLBに接続されるソースである拡散領域52とビット線BLに接続されるドレインである拡散領域52を備えている。さらに、トランジスタ33は、ゲート11の両側に、ビット線BLBに接続されるソースである拡散領域55とビット線BLに接続されるドレインである拡散領域54を備えている。また、トランジスタ34は、ゲート12の両側に、ビット線BLに接続されるソースである拡散領域56とビット線BLBに接続されるドレインである拡散領域55を備えている。
【0033】
このように、トランジスタが平行配置されたプリチャージ回路とイコライザ回路を分割して、ビット線対BLとBLBに接続される拡散領域を図5にように選択すると、ゲートの左右の拡散領域について、図の左では、上からビット線BLに接続される拡散領域41、ビット線BLBに接続される拡散領域44、ビット線BLBに接続される拡散領域51、ビット線BLに接続される拡散領域54が並び、図の右では、ビット線BLBに接続される拡散領域43、ビット線BLに接続される拡散領域46、ビット線BLBに接続される拡散領域53、ビット線BLに接続される拡散領域56が並ぶ。
【0034】
図7は、図6の構成のビット線制御回路を半導体プロセスで製造する場合に、拡散領域とゲートとでずれが生じた場合を示す。図では、左の拡散領域の幅Lfは右の拡散領域の幅Lrより短くなっている。
【0035】
しかしながら、ビット線BLとBLBの負荷容量を考えると、プリチャージ回路では、ビット線BLに接続されるのが、拡散領域41と拡散領域46であり、ビット線BLBに接続されるのが、拡散領域43と拡散領域44とであり、ちょうど左右に分割して配置され、その面積は、
(拡散領域41)+(拡散領域46)=(拡散領域43)+(拡散領域44)=一定
となり、拡散層とゲートとのずれがあっても、負荷容量の変化は起こらない。
【0036】
また、イコライザ回路では、ビット線BLに接続されるのが、拡散領域52、54、56であり、ビット線BLBに接続されるのが、拡散領域51、53、55であり、その面積は、
(拡散領域52)+(拡散領域54)+(拡散領域56)
=(拡散領域51)+(拡散領域53)+(拡散領域55)=一定
となり、拡散層とゲートとのずれがあっても、負荷容量の変化は起こらない。
【0037】
以上に述べた本発明の実施の態様は、次のとおりである。
(付記1)
隣接して設けられた第1及び第2のゲートと、
該ゲートの長手方向に設けられた複数の回路を有し、
前記複数の回路の各々は、前記第1及び第2のゲートと、前記第1及び第2のゲートを横切る方向に形成された3つの拡散領域とを備え、前記複数の回路の拡散領域を選択して相互に接続することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記複数の回路は少なくとも、
第1の拡散領域と前記第1のゲートと第2の拡散領域と前記第2のゲートと第3の拡散領域とをこの順に備えた第1の回路と、
第4の拡散領域と前記第1のゲートと第5の拡散領域と前記第2のゲートと第6の拡散領域とをこの順に備えた第2の回路とを有し、
第1の回路の拡散領域と第2の回路の拡散領域を選択して接続することを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記第1の拡散領域と第6の拡散領域とを接続し、
前記第3の拡散領域と第4の拡散領域とを接続し、
前記第2の拡散領域と第5の拡散領域とを接続することを特徴とする付記2に記載の半導体装置。
(付記4)
さらに、メモリセルと
メモリセルに接続するビット線対BL、BLBを備え、
前記第1の拡散領域と第6の拡散領域とを、一方のビット線BLに接続し、
前記第3の拡散領域と第4の拡散領域とを、他方のビット線BLBに接続し、
前記第2の拡散領域と第5の拡散領域とを、電源に接続することを特徴とする付記3に記載の半導体装置。
(付記5)
前記第1の拡散領域と、第3の拡散領域と、第5の拡散領域とを接続し、
前記第2の拡散領域と、第4の拡散領域と、第6の拡散領域とを接続することを特徴とする付記2に記載の半導体装置。
(付記6)
さらに、メモリセルと
メモリセルに接続するビット線対BL、BLBを備え、
前記第1の拡散領域と、第3の拡散領域と、第5の拡散領域とを、一方のビット線BLに接続し、
前記第2の拡散領域と、第4の拡散領域と、第6の拡散領域とを、他方のビット線BLBに接続することを特徴とする付記5に記載の半導体装置。
(付記7)
さらに、第7の拡散領域と前記第1のゲートと第8の拡散領域と前記第2のゲートと第9の拡散領域とをこの順に備える第3の回路と、
第10の拡散領域と前記第1のゲートと第11の拡散領域と前記第2のゲートと第12の拡散領域とをこの順に備える第4の回路とを備え、
前記第7の拡散領域と、第9の拡散領域と、第11の拡散領域とを、一方のビット線BLに接続し、
前記第8の拡散領域と、第10の拡散領域と、第12の拡散領域とを、他方のビット線BLBに接続することを特徴とする付記4に記載の半導体装置。
(付記8)
第1及び第2のゲートと、該第1及び第2のゲートを横切る方向に形成された3つの拡散領域とを有する複数の回路を備えた半導体装置の配線方法であって、
該複数の回路の拡散領域を選択して接続して、負荷容量をバランスさせることを特徴とする半導体装置の配線方法。
(付記9)
前記複数組の回路は少なくとも、
第1の拡散領域と前記第1のゲートと第2の拡散領域と前記第2のゲートと第3の拡散領域とをこの順に備えた第1の回路と、
第4の拡散領域と前記第1のゲートと第5の拡散領域と前記第2のゲートと第6の拡散領域とをこの順に備えた第2の回路とを有し、
前記第1の拡散領域と第6の拡散領域とを接続し、
前記第3の拡散領域と第4の拡散領域とを接続し、
前記第2の拡散領域と第5の拡散領域とを接続することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の配線方法。
(付記10)
前記複数組の回路は少なくとも、
第1の拡散領域と前記第1のゲートと第2の拡散領域と前記第2のゲートと第3の拡散領域とをこの順に備えた第1の回路と、
第4の拡散領域と前記第1のゲートと第5の拡散領域と前記第2のゲートと第6の拡散領域とをこの順に備えた第2の回路とを有し、
前記第1の拡散領域と、第3の拡散領域と、第5の拡散領域とを接続し、
前記第2の拡散領域と、第4の拡散領域と、第6の拡散領域とを接続することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の配線方法。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】(a)は、従来のビット線制御回路を示す図であり。(b)は、(a)の回路を半導体に実装した半導体装置を模式的に示す図である。
【図2】(a)は、従来の他のビット線制御回路を示す図であり。(b)は、(a)の回路を半導体に実装した半導体装置を模式的に示す図である。
【図3】図1(b)のゲートと拡散層とのずれを模式的に示す図である。
【図4】本発明を概念的に示す図である。
【図5】本発明の実施形態であるビット線制御装置を示す図である。
【図6】図5のビット線制御装置を実装した半導体回路を模式的に示す図である。
【図7】図6の半導体回路のゲート拡散層とのずれを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 第1の回路
2 第2の回路
A1〜A3 拡散領域
B1〜B3 拡散領域
G1、G2 ゲート
10 ビット線制御回路
20 プリチャージ回路
21〜24 PMOSトランジスタ
30 イコライザ回路
31〜34 PMOSトランジスタ
11、12 ゲート
41〜46 拡散領域
51〜56 拡散領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接して設けられた第1及び第2のゲートと、
該ゲートの長手方向に設けられた複数の回路を有し、
前記複数の回路の各々は、前記第1及び第2のゲートと、前記第1及び第2のゲートを横切る方向に形成された3つの拡散領域とを備え、前記複数の回路の拡散領域を選択して接続することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記複数の回路は少なくとも、
第1の拡散領域と前記第1のゲートと第2の拡散領域と前記第2のゲートと第3の拡散領域とをこの順に備えた第1の回路と、
第4の拡散領域と前記第1のゲートと第5の拡散領域と前記第2のゲートと第6の拡散領域とをこの順に備えた第2の回路とを有し、
第1の回路の拡散領域と第2の回路の拡散領域を選択して接続することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1の拡散領域と第6の拡散領域とを接続し、
前記第3の拡散領域と第4の拡散領域とを接続し、
前記第2の拡散領域と第5の拡散領域とを接続することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
さらに、メモリセルと
メモリセルに接続するビット線対BL、BLBを備え、
前記第1の拡散領域と第6の拡散領域とを、一方のビット線BLに接続し、
前記第3の拡散領域と第4の拡散領域とを、他方のビット線BLBに接続し、
前記第2の拡散領域と第5の拡散領域とを、電源に接続することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1の拡散領域と、第3の拡散領域と、第5の拡散領域とを接続し、
前記第2の拡散領域と、第4の拡散領域と、第6の拡散領域とを接続することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
さらに、メモリセルと
メモリセルに接続するビット線対BL、BLBを備え、
前記第1の拡散領域と、第3の拡散領域と、第5の拡散領域とを、一方のビット線BLに接続し、
前記第2の拡散領域と、第4の拡散領域と、第6の拡散領域とを、他方のビット線BLBに接続することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
第1及び第2のゲートと、該第1及び第2のゲートを横切る方向に形成された3つの拡散領域とを有する複数の回路を備えた半導体装置の配線方法であって、
該複数の回路の拡散領域を選択して接続して、負荷容量をバランスさせることを特徴とする半導体装置の配線方法。
【請求項8】
前記複数組の回路は少なくとも、
第1の拡散領域と前記第1のゲートと第2の拡散領域と前記第2のゲートと第3の拡散領域とをこの順に備えた第1の回路と、
第4の拡散領域と前記第1のゲートと第5の拡散領域と前記第2のゲートと第6の拡散領域とをこの順に備えた第2の回路とを有し、
前記第1の拡散領域と第6の拡散領域とを接続し、
前記第3の拡散領域と第4の拡散領域とを接続し、
前記第2の拡散領域と第5の拡散領域とを接続することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の配線方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−344650(P2006−344650A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−166864(P2005−166864)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】