説明

半導体装置

【課題】電源電圧の変動等に起因するゲインの変動を防ぐことが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置100は、供給された電流を差動出力電圧に変換する負荷部1と、差動入力電圧を電流に変換して負荷部1に供給するトランスコンダクタンス回路2と、制御電圧に基づいて負荷部1に電流を供給する電圧制御電流源部3と、負荷部1で変換された差動出力電圧に基づいて電圧制御電流源部3に制御電圧を供給する出力電圧制御回路4とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特に、差動増幅器を備えた半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
差動増幅器は、単相出力型の増幅器と比べて出力信号の振幅が大きく、また、同相電圧(コモンモード電圧)の雑音の影響を受けにくいため、集積回路で広く用いられている。
【0003】
近年のプロセス微細化に伴い、集積回路の低電圧化および低消費電力化が強く求められている。このため、集積回路に用いられる差動増幅器は、低電圧で動作し、かつ低電圧動作を可能とするために電源電圧の変動に強いことが要求される。
【0004】
たとえば、特許文献1〜5には、差動増幅回路と、差動出力電圧の同相電圧(以下、同相出力電圧とも称する。)を制御するための同相帰還回路とで構成される差動増幅器が開示されている。
【特許文献1】特開2004−297762号公報
【特許文献2】特開平8−228115号公報
【特許文献3】特開2005−347949号公報
【特許文献4】特開2005−286822号公報
【特許文献5】特開2004−363978号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1〜4記載の差動増幅器では、同相帰還回路は、差動増幅器の出力負荷となるか差動増幅器の出力抵抗を決定するトランジスタへの供給電流を変化させることで同相出力電圧を制御している。このため、特許文献1〜4記載の差動増幅器では、電源電圧の変動等によって同相出力電圧が変化すると、同相帰還回路からトランジスタへの供給電流の変化によって差動増幅器のゲインが変化してしまうという問題点があった。この問題点は、差動増幅器の出力抵抗値がダイオード負荷型差動増幅器等と比べて小さい抵抗負荷型差動増幅器において特に顕著となる。また、特許文献5には差動増幅器の詳細な構成は開示されていない。
【0006】
それゆえに、本発明の目的は、電源電圧の変動等に起因するゲインの変動を防ぐことが可能な半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる半導体装置は、供給された電流を差動出力電圧に変換する負荷部と、差動入力電圧を電流に変換して負荷部に供給するトランスコンダクタンス回路と、制御電圧に基づいて負荷部に電流を供給する電圧制御電流源部と、負荷部で変換された差動出力電圧に基づいて電圧制御電流源部に制御電圧を供給する出力電圧制御回路とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源電圧の変動等に起因するゲインの変動を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0010】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す図である。
【0011】
図1を参照して、半導体装置200は、スイッチSWと、低雑音増幅器A1と、高出力増幅器A2と、ミキサ部MIX1〜MIX4と、フィルタF1〜F4と、分配器DIV1〜DIV2と、AD(Analog to Digital)コンバータCV1およびCV2と、DA(Digital to Analog)コンバータCV3およびCV4と、バッファB1〜B4と、電圧制御発振器(VCO:Voltage Control Oscillator)LOC1およびLOC2とを備える。
【0012】
スイッチSWは、アンテナANTで受信されたRF(Radio Frequency)帯の受信信号を低雑音増幅器A1に出力するか、あるいは高出力増幅器A2から受けたRF帯の送信信号をアンテナANTへ出力するかを図示しない制御信号に応じて切り替える。
【0013】
低雑音増幅器A1は、スイッチSWから受けた受信信号を増幅し、ミキサ部MIX1およびミキサ部MIX2に出力する。
【0014】
電圧制御発振器LOC1は、局部発振信号を生成し、分配器DIV1に出力する。分配器DIV1は、電圧制御発振器LOC1から受けた局部発振信号をミキサ部MIX1およびMIX2に分配する。
【0015】
ミキサ部MIX1およびMIX2は、分配器DIV1から局部発信信号を受けて、低雑音増幅器A1から受けた信号をたとえばベースバンド帯の信号に周波数変換する。
【0016】
フィルタF1は、ミキサ部MIX1から受けた信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。フィルタF2は、ミキサ部MIX2から受けた信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。
【0017】
ADコンバータCV1は、アナログ信号であるフィルタF1を通過した信号をデジタル信号に変換してバッファB1に出力する。ADコンバータCV2は、アナログ信号であるフィルタF2を通過した信号をデジタル信号に変換してバッファB2に出力する。
【0018】
バッファB1は、ADコンバータCV1から受けたデジタル信号を外部へ出力する。バッファB2は、ADコンバータCV2から受けたデジタル信号を外部へ出力する。
【0019】
バッファB3は、外部から受けたデジタル信号をDAコンバータCV3に出力する。バッファB4は、外部から受けたデジタル信号をDAコンバータCV4に出力する。
【0020】
DAコンバータCV3は、バッファB3から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換してフィルタF3に出力する。DAコンバータCV4は、バッファB4から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換してフィルタF4に出力する。
【0021】
フィルタF3は、DAコンバータCV3から受けた信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。フィルタF4は、DAコンバータCV4から受けた信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。
【0022】
電圧制御発振器LOC2は、局部発振信号を生成し、分配器DIV2に出力する。分配器DIV2は、電圧制御発振器LOC2から受けた局部発振信号をミキサ部MIX3およびMIX4に分配する。
【0023】
ミキサ部MIX3は、分配器DIV2から局部発信信号を受けて、フィルタF3を通過した信号をRF帯の送信信号に周波数変換する。ミキサ部MIX4は、分配器DIV2から局部発信信号を受けて、フィルタF4を通過した信号をRF帯の送信信号に周波数変換する。
【0024】
高出力増幅器A2は、ミキサ部MIX3およびMIX4から受けた送信信号を増幅し、スイッチSWに出力する。
【0025】
スイッチSWは、アンテナANTで受信されたRF帯の受信信号を低雑音増幅器A1に出力するか、あるいは高出力増幅器A2から受けたRF帯の送信信号をアンテナANTへ出力するかを図示しない制御信号に応じて切り替える。
【0026】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るミキサ部の構成を示す図である。図2に示すミキサ部MIXは、図1に示す半導体装置200が備えるミキサ部MIX1〜MIX4に対応する。
【0027】
図2を参照して、ミキサ部MIXは、差動増幅器100と、ミキサ回路101と、DCオフセット除去回路102とを含む。
【0028】
ミキサ回路101は、差動信号である入力信号MIXIN1およびMIXIN2と、局部発振信号LOおよびLOBとを乗算することにより、入力信号MIXIN1およびMIXIN2を周波数変換して出力信号MIXOUT1およびMIXOUT2として出力する。局部発振信号LOおよびLOBは、たとえば位相が180度異なる。
【0029】
差動増幅器100は、差動信号である出力信号MIXOUT1およびMIXOUT2を増幅して出力する。
【0030】
DCオフセット除去回路102は、差動増幅器100から出力される差動信号のDCオフセットを調整する。より詳細には、DCオフセット除去回路102は、制御端子TCONTに入力される制御信号に応じて動作状態および待機状態を切り替える。DCオフセット除去回路102は、動作状態において、差動増幅器100から受けた差動信号に基づいて制御信号を生成し、差動増幅器100に出力する。差動増幅器100は、DCオフセット除去回路102から受けた制御信号に基づいて出力信号VOUTMおよびVOUTPのDCオフセットを変更する。このような構成により、差動増幅器100における抵抗およびトランジスタ等のプロセスばらつき等により発生するDCオフセットを除去することができる。
【0031】
半導体装置200を、たとえば時分割通信方式および常時通信方式等、複数の通信方式に対応する通信機に使用する場合、半導体装置200を、時分割通信方式に対応するDCオフセット除去回路および常時通信方式に対応するDCオフセット除去回路等、DCオフセット除去回路を複数個備える構成とする。そして、半導体装置200が、通信方式に応じて最適なDCオフセット除去回路に切り替えることにより複数の通信方式に対応することができる。このとき、半導体装置200は、たとえば、通信機が備えるベースバンド帯の信号を処理するベースバンド回路からの制御信号に基づいてDCオフセット除去回路の切り替えを行なう。
【0032】
なお、ミキサ部MIXは、差動増幅器100とDCオフセット除去回路102の出力との間に抵抗およびバッファが配置される構成であってもよい。また、DCオフセット除去回路102の入力および出力間にバッファが配置される構成であってもよい。また、バッファの代わりに増幅器が配置される構成であってもよい。
【0033】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るミキサ回路の構成を示す図である。
図3を参照して、ミキサ回路101は、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタM11〜M14と、入力端子TIN1およびTIN2と、入力端子TLおよびTLBと、出力端子TOUT1およびTOUT2とを含む。
【0034】
NチャネルMOSトランジスタM11の一方の導通電極と、NチャネルMOSトランジスタM13の一方の導通電極と、入力端子TIN1とが接続される。NチャネルMOSトランジスタM12の一方の導通電極と、NチャネルMOSトランジスタM14の一方の導通電極と、入力端子TIN2とが接続される。NチャネルMOSトランジスタM11の他方の導通電極と、NチャネルMOSトランジスタM14の他方の導通電極と、出力端子TOUT2とが接続される。NチャネルMOSトランジスタM12の他方の導通電極と、NチャネルMOSトランジスタM13の他方の導通電極と、出力端子TOUT1とが接続される。入力端子TLと、NチャネルMOSトランジスタM13の制御電極と、NチャネルMOSトランジスタM14の制御電極とが接続される。入力端子TLBと、NチャネルMOSトランジスタM11の制御電極と、NチャネルMOSトランジスタM12の制御電極とが接続される。
【0035】
入力端子TIN1に入力信号MIXIN1が入力される。入力端子TIN2に入力信号MIXIN2が入力される。入力端子TLに局部発振信号LOが入力される。入力端子TLBに局部発振信号LOBが入力される。出力端子TOUT1から出力信号MIXOUT1が出力される。出力端子TOUT2から出力信号MIXOUT2が出力される。
【0036】
局部発振信号LOおよびLOBに基づくNチャネルMOSトランジスタM11〜M14のスイッチング動作により、入力信号MIXIN1およびMIXIN2と局部発振信号LOおよびLOBとの乗算結果が出力信号MIXOUT1およびMIXOUT2として出力される。
【0037】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
図4を参照して、差動増幅器100は、差動増幅回路50と、電圧制御電流源部3と、同相帰還回路(出力電圧制御回路)4とを備える。差動増幅回路50は、負荷部1と、トランスコンダクタンス回路2と、電流源(第1の電流源)CS1とを含む。負荷部1は、抵抗RL1およびRL2を含む。トランスコンダクタンス回路2は、NチャネルMOSトランジスタM1およびM2を含む。電圧制御電流源部3は、電圧制御電流源VCCS1およびVCCS2を含む。同相帰還回路4は、同相電圧検出回路12と、演算増幅回路13とを含む。同相電圧検出回路12は、抵抗RCS1およびRCS2を含む。
【0038】
差動増幅回路50において、NチャネルMOSトランジスタM1のソース(導通電極)と電流源CS1の一端(電流出力)とが接続される。NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン(導通電極)と、電圧制御電流源VCCS1の一端(電流出力)と、抵抗RL1の一端とが共通の接続点Aに接続される。NチャネルMOSトランジスタM2のソース(導通電極)と電流源CS1の一端(電流出力)とが接続される。NチャネルMOSトランジスタM2のドレイン(導通電極)と、電圧制御電流源VCCS2の一端(電流出力)と、抵抗RL2の一端とが共通の接続点Bに接続される。
【0039】
同相帰還回路4において、抵抗RCS1の一端(同相帰還回路4の第1の入力)が差動増幅回路50における接続点Aに接続される。抵抗RCS2の一端(同相帰還回路4の第2の入力)が差動増幅回路50における接続点Bに接続される。演算増幅回路13は、非反転入力端子が抵抗RCS1の他端と、抵抗RCS2の他端とに接続され、反転入力端子に基準電圧Vrefが入力され、出力が電圧制御電流源VCCS1の制御入力および電圧制御電流源VCCS2の制御入力に接続される。
【0040】
電流源CS1の他端が接地電位に接続される。抵抗RL1の他端と、抵抗RL2の他端とが固定電位に接続される。
【0041】
トランスコンダクタンス回路2は、差動入力電圧を電流に変換して負荷部1に供給する。より詳細には、NチャネルMOSトランジスタM1のゲート(制御電極)に外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINPが入力される。NチャネルMOSトランジスタM1は、入力電圧VINPおよび入力電圧VINMに基づいてドレイン電流を抵抗RL1に供給する。NチャネルMOSトランジスタM2のゲート(制御電極)に外部から差動入力電圧の他方である入力電圧VINMが入力される。NチャネルMOSトランジスタM2は、入力電圧VINMおよび入力電圧VINPに基づいてドレイン電流を抵抗RL2に供給する。差動増幅器100のゲインはNチャネルMOSトランジスタM1およびM2のドレイン電流に依存する。ここで、入力電圧VINPは図2に示すミキサ部MIXの差動出力信号の一方である出力信号MIXOUT1に相当する。また、入力電圧VINMは図2に示すミキサ部MIXの差動出力信号の他方である出力信号MIXOUT2に相当する。
【0042】
電圧制御電流源部3は、同相帰還回路4から受けた制御電圧に基づいて負荷部1に電流を供給する。より詳細には、電圧制御電流源VCCS1は、演算増幅回路13から受けた制御電圧に基づいて抵抗RL1に電流を供給する。電圧制御電流源VCCS2は、演算増幅回路13から受けた制御電圧に基づいて抵抗RL2に電流を供給する。なお、電圧制御電流源部3は、負荷部1に一定の電流を供給する電流源をさらに含む構成であってもよい。
【0043】
負荷部1は、トランスコンダクタンス回路2および電圧制御電流源部3から供給された電流を差動出力電圧に変換する。より詳細には、抵抗RL1は、NチャネルMOSトランジスタM1および電圧制御電流源VCCS1から供給された電流を電圧に変換する。すなわち、接続点Aにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の一方である出力電圧VOUTMとして同相帰還回路4および外部へ出力される。抵抗RL2は、NチャネルMOSトランジスタM2および電圧制御電流源VCCS2から供給された電流を電圧に変換する。すなわち、接続点Bにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の他方である出力電圧VOUTPとして同相帰還回路4および外部へ出力される。
【0044】
同相帰還回路4は、負荷部1で変換された差動出力電圧に基づいて電圧制御電流源部3に制御電圧を供給する。より詳細には、同相電圧検出回路12は、負荷部1で変換された差動出力電圧の同相電圧を検出する。すなわち、負荷部1で変換された差動出力電圧は、抵抗RCS1およびRCS2で分圧され、分圧された電圧が同相電圧として演算増幅回路13に出力される。なお、抵抗RCS1の抵抗値およびRCS2の抵抗値は同じであることが好ましい。演算増幅回路13は、同相電圧検出回路12から受けた同相電圧と基準電圧Vrefとを比較し、比較結果を表わす制御電圧を電圧制御電流源VCCS1およびVCCS2に出力する。
【0045】
このように、同相帰還回路4、電圧制御電流源部3および負荷部1で構成される負帰還ループにより、差動増幅回路50の同相出力電圧が一定になるように制御される。
【0046】
ところで、特許文献1〜4記載の差動増幅器では、電源電圧の変動等によって同相出力電圧が変化すると、同相帰還回路からトランジスタへの供給電流の変化によって差動増幅器のゲインが変化してしまうという問題点があった。しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置では、同相帰還回路4は、負荷部1で変換された差動出力電圧の同相電圧を検出し、検出した同相電圧に基づいて電圧制御電流源部3に制御電圧を供給する。電圧制御電流源部3は、同相帰還回路4から受けた制御電圧に基づいて負荷部1に電流を供給する。また、トランスコンダクタンス回路2は、差動入力電圧を電流に変換して負荷部1に供給する。負荷部1は、トランスコンダクタンス回路2および電圧制御電流源部3から供給された電流を差動出力電圧に変換する。このような構成により、電源電圧の変動等によって同相出力電圧が変化しても、トランスコンダクタンス回路2から負荷部1への供給電流が変化することを防ぐことができる。すなわち、差動増幅器100のゲインを決定するトランスコンダクタンス回路2から負荷部1への供給電流を変化させることなく差動増幅器100の差動出力電圧の同相電圧を調整することができる。したがって、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置では、同相出力電圧の制御に対して差動増幅器のゲインを一定にすることができ、電源電圧の変動等に起因するゲインの変動を防ぐことができる。
【0047】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0048】
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る半導体装置に対して、差動増幅器の構成を変更した半導体装置に関する。
【0049】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
図5を参照して、差動増幅回路50は、負荷部1と、トランスコンダクタンス回路2と、抵抗RS1およびRS2と、バイアス回路11とを含む。トランスコンダクタンス回路2は、NチャネルMOSトランジスタM1およびM2を含む。バイアス回路11は、電流源CS11と、NチャネルMOSトランジスタM3と、抵抗R1とを含む。電圧制御電流源部3は、NチャネルMOSトランジスタ(電圧制御電流源)VCCS1およびVCCS2を含む。
【0050】
差動増幅回路50において、NチャネルMOSトランジスタM3のドレインおよびゲートと、NチャネルMOSトランジスタM1のゲート(制御電極)と、NチャネルMOSトランジスタM2のゲート(制御電極)とが電流源CS11の出力に接続される。NチャネルMOSトランジスタM3のソースに抵抗R1の一端が接続される。NチャネルMOSトランジスタM1のソース(導通電極)と抵抗RS1の一端とが共通の接続点Cに接続される。NチャネルMOSFトランジスタM1のドレイン(導通電極)と、NチャネルMOSトランジスタVCCS1のドレインと、抵抗RL1の一端とが共通の接続点Aに接続される。NチャネルMOSトランジスタM2のソース(導通電極)と抵抗RS2の一端とが共通の接続点Dに接続される。NチャネルMOSトランジスタM2のドレイン(導通電極)と、NチャネルMOSトランジスタVCCS2のドレインと、抵抗RL2の一端とが共通の接続点Bに接続される。
【0051】
接続点Cに外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINPが入力される。接続点Dに外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINMが入力される。
【0052】
接続点Aにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の一方である出力電圧VOUTMとして同相帰還回路4および外部へ出力される。接続点Bにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の他方である出力電圧VOUTPとして同相帰還回路4および外部へ出力される。
【0053】
同相帰還回路4において、抵抗RCS1の一端(同相帰還回路4の第1の入力)が差動増幅回路50における接続点Aに接続される。抵抗RCS2の一端(同相帰還回路4の第2の入力)が差動増幅回路50における接続点Bに接続される。演算増幅回路13は、非反転入力端子が抵抗RCS1の他端と、抵抗RCS2の他端とに接続され、反転入力端子に基準電圧Vrefが入力され、出力がNチャネルMOSトランジスタVCCS1のゲートおよびNチャネルMOSトランジスタVCCS2のゲートに接続される。
【0054】
抵抗R1の他端と、抵抗RS1およびRS2の他端と、NチャネルMOSトランジスタVCCS1およびVCCS2のソースとが接地電位に接続される。
【0055】
バイアス回路11は、NチャネルMOSトランジスタM1のゲートおよびNチャネルMOSトランジスタM2のゲートに所定のバイアス電圧を供給する。
【0056】
トランスコンダクタンス回路2は、差動入力電圧を電流に変換して負荷部1に供給する。より詳細には、NチャネルMOSトランジスタM1のソースに外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINPが入力される。NチャネルMOSトランジスタM1は、入力電圧VINPに基づいてドレイン電流を抵抗RL1に供給する。NチャネルMOSトランジスタM2のソースに外部から差動入力電圧の他方である入力電圧VINMが入力される。NチャネルMOSトランジスタM2は、入力電圧VINMに基づいてドレイン電流を抵抗RL2に供給する。すなわち、本発明の第2の実施の形態に係る差動増幅器では、第1の実施の形態に係る差動増幅器と同様に、入力電圧VINMまたはVINPによってNチャネルMOSトランジスタM1またはM2のゲート−ソース間電圧が変化し、ドレイン電流が変化する。
【0057】
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る半導体装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0058】
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置では、第1の実施の形態に係る半導体装置と同様に、同相出力電圧の制御に対して差動増幅器のゲインを一定にすることができ、電源電圧の変動等に起因するゲインの変動を防ぐことができる。
【0059】
また、本発明の第2の実施の形態に係る差動増幅器では、電流源CS1を備えない構成により、第1の実施の形態に係る差動増幅器と比較して、電流源CS1による電圧降下分だけ電源電圧すなわち負荷部1に接続される固定電位を低くすることができ、低電圧化および低消費電力化を図ることができる。
【0060】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0061】
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る半導体装置に対して、差動増幅器の構成を変更した半導体装置に関する。
【0062】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
図6を参照して、差動増幅回路50は、負荷部1と、トランスコンダクタンス回路2と、電流源(第1の電流源)CS1と、電流源CS2(第2の電流源)とを含む。負荷部1は、抵抗RL1およびRL2と、抵抗RTとを含む。電圧制御電流源部3は、電圧制御電流源VCCS3を含む。
【0063】
差動増幅回路50において、NチャネルMOSトランジスタM1のソース(導通電極)と電流源CS1の一端(電流出力)とが接続される。NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン(導通電極)と、抵抗RL1の一端とが接続点Aに接続される。NチャネルMOSトランジスタM2のソース(導通電極)と電流源CS1の一端(電流出力)とが接続される。NチャネルMOSトランジスタM2のドレイン(導通電極)と、抵抗RL2の一端とが接続点Bに接続される。
【0064】
同相帰還回路4において、抵抗RCS1の一端(同相帰還回路4の第1の入力)が差動増幅回路50における接続点Aに接続される。抵抗RCS2の一端(同相帰還回路4の第2の入力)が差動増幅回路50における接続点Bに接続される。演算増幅回路13は、非反転入力端子が抵抗RCS1の他端と、抵抗RCS2の他端とに接続され、反転入力端子に基準電圧Vrefが入力され、出力が電圧制御電流源VCCS3の制御入力に接続される。
【0065】
抵抗RL1の他端と、抵抗RL2の他端と、抵抗RTの一端と、電流源CS2の一端(電流出力)と、電圧制御電流源VCCS3の一端(電流出力)とが共通の接続点Eに接続される。電流源CS1の他端が接地電位に接続される。抵抗RTの他端が固定電位に接続される。
【0066】
トランスコンダクタンス回路2は、差動入力電圧を電流に変換して負荷部1に供給する。より詳細には、NチャネルMOSトランジスタM1のゲート(制御電極)に外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINPが入力される。NチャネルMOSトランジスタM1は、入力電圧VINPおよび入力電圧VINMに基づいてドレイン電流を抵抗RL1および抵抗RTに供給する。NチャネルMOSトランジスタM2のゲート(制御電極)に外部から差動入力電圧の他方である入力電圧VINMが入力される。NチャネルMOSトランジスタM2は、入力電圧VINMおよび入力電圧VINPに基づいてドレイン電流を抵抗RL2および抵抗RTに供給する。
【0067】
電圧制御電流源部3は、同相帰還回路4から受けた制御電圧に基づいて負荷部1に電流を供給する。より詳細には、電圧制御電流源VCCS3は、演算増幅回路13から受けた制御電圧に基づいて抵抗RTに電流を供給する。なお、電圧制御電流源部3は、負荷部1に一定の電流を供給する電流源をさらに含む構成であってもよい。
【0068】
負荷部1は、トランスコンダクタンス回路2および電圧制御電流源部3から供給された電流を差動出力電圧に変換する。より詳細には、抵抗RL1および抵抗RTは、NチャネルMOSトランジスタM1、電圧制御電流源VCCS3および電流源CS2から供給された電流を電圧に変換する。すなわち、接続点Aにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の一方である出力電圧VOUTMとして同相帰還回路4および外部へ出力される。抵抗RL2および抵抗RTは、NチャネルMOSトランジスタM2、電圧制御電流源VCCS3および電流源CS2から供給された電流を電圧に変換する。すなわち、接続点Bにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の他方である出力電圧VOUTPとして同相帰還回路4および外部へ出力される。
【0069】
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る半導体装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0070】
したがって、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置では、第1の実施の形態に係る半導体装置と同様に、同相出力電圧の制御に対して差動増幅器のゲインを一定にすることができ、電源電圧の変動等に起因するゲインの変動を防ぐことができる。
【0071】
また、本発明の第3の実施の形態に係る差動増幅器では、電圧制御電流源部3における電圧制御電流源を共通化する構成により、同相出力電圧の制御が電圧制御電流源のプロセスばらつき等の影響を受けることを防ぐことができる。
【0072】
また、本発明の第3の実施の形態に係る差動増幅器では、差動増幅回路50の同相出力電圧を制御する負帰還ループのループゲインを、差動増幅回路50のゲインに関係なく調整することができるため、負帰還ループを容易に安定化させることができる。
【0073】
また、本発明の第3の実施の形態に係る差動増幅器では、電流源CS2を備える構成により、抵抗RTに流れる電流を小さくして抵抗RTにおける電圧降下を小さくすることができる。これにより、NチャネルMOSトランジスタM1およびM2の飽和領域における動作範囲を大きくすることができるため、差動増幅器50の最大出力振幅を大きくすることができる。また、差動増幅器50の同相出力電圧の範囲を大きくすることができる。なお、半導体装置200の電源電圧を高くすることができ、抵抗RTの他端に接続される固定電位を高くすることができる等の場合には、差動増幅器100は、電流源CS2を備えない構成であってもよい。
【0074】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0075】
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、第3の実施の形態に係る半導体装置に対して、差動増幅器の構成を変更した半導体装置に関する。
【0076】
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
図7を参照して、差動増幅回路50は、負荷部1と、トランスコンダクタンス回路2と、抵抗RS1およびRS2と、電流源CS2(第2の電流源)と、バイアス回路11とを含む。トランスコンダクタンス回路2は、NチャネルMOSトランジスタM1およびM2を含む。バイアス回路11は、電流源CS11と、NチャネルMOSトランジスタM3と、抵抗R1とを含む。電圧制御電流源部3は、NチャネルMOSトランジスタ(電圧制御電流源)VCCS3を含む。
【0077】
差動増幅回路50において、NチャネルMOSトランジスタM3のドレインおよびゲートと、NチャネルMOSトランジスタM1のゲート(制御電極)と、NチャネルMOSトランジスタM2のゲート(制御電極)とが電流源CS11の出力に接続される。NチャネルMOSトランジスタM3のソースに抵抗R1の一端が接続される。NチャネルMOSトランジスタM1のソース(導通電極)と抵抗RS1の一端とが共通の接続点Cに接続される。NチャネルMOSトランジスタM2のソース(導通電極)と抵抗RS2の一端とが共通の接続点Dに接続される。
【0078】
接続点Cに外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINPが入力される。接続点Dに外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINMが入力される。
【0079】
接続点Aにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の一方である出力電圧VOUTMとして同相帰還回路4および外部へ出力される。接続点Bにおける電圧は、差動増幅回路50の差動出力電圧の他方である出力電圧VOUTPとして同相帰還回路4および外部へ出力される。
【0080】
抵抗R1の他端と、抵抗RS1およびRS2の他端とが接地電位に接続される。
バイアス回路11は、NチャネルMOSトランジスタM1のゲートおよびNチャネルMOSトランジスタM2のゲートに所定のバイアス電圧を供給する。
【0081】
トランスコンダクタンス回路2は、差動入力電圧を電流に変換して負荷部1に供給する。より詳細には、NチャネルMOSトランジスタM1のソースに外部から差動入力電圧の一方である入力電圧VINPが入力される。NチャネルMOSトランジスタM1は、入力電圧VINPに基づいてドレイン電流を抵抗RL1および抵抗RTに供給する。NチャネルMOSトランジスタM2のソースに外部から差動入力電圧の他方である入力電圧VINMが入力される。NチャネルMOSトランジスタM2は、入力電圧VINMに基づいてドレイン電流を抵抗RL2および抵抗RTに供給する。すなわち、本発明の第4の実施の形態に係る差動増幅器では、第3の実施の形態に係る差動増幅器と同様に、入力電圧VINMまたはVINPによってNチャネルMOSトランジスタM1またはM2のゲート−ソース間電圧が変化し、ドレイン電流が変化する。
【0082】
その他の構成および動作は第3の実施の形態に係る半導体装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0083】
したがって、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置では、第3の実施の形態に係る半導体装置と同様に、同相出力電圧の制御に対して差動増幅器のゲインを一定にすることができ、電源電圧の変動等に起因するゲインの変動を防ぐことができる。
【0084】
また、本発明の第4の実施の形態に係る差動増幅器では、電流源CS1を備えない構成により、第3の実施の形態に係る差動増幅器と比較して、電流源CS1による電圧降下分だけ電源電圧すなわち負荷部1に接続される固定電位を低くすることができ、低電圧化および低消費電力化を図ることができる。
【0085】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るミキサ部の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るミキサ回路の構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
1 負荷部、2 トランスコンダクタンス回路、3 電圧制御電流源部、4 同相帰還回路(出力電圧制御回路)、11 バイアス回路、12 同相電圧検出回路、13 演算増幅回路、50 差動増幅回路、100 差動増幅器、101 ミキサ回路、102 DCオフセット除去回路、200 半導体装置、SW スイッチ、A1 低雑音増幅器、A2 高出力増幅器、MIX,MIX1〜MIX4 ミキサ部、F1〜F4 フィルタ、DIV1〜DIV2 分配器、CV1,CV2 ADコンバータ、CV3,CV4 DAコンバータ、B1〜B4 バッファ、LOC1,LOC2 電圧制御発振器、ANT アンテナ、M1〜M3,M11〜M14 NチャネルMOSトランジスタ、TIN1,TIN2 入力端子、TL,TLB 入力端子、TOUT1,TOUT2 出力端子、CS1 電流源(第1の電流源)、CS2 電流源(第2の電流源)、CS11 電流源、R1,RL1,RL2,RCS1,RCS2,RS1,RS2,RT 抵抗、VCCS1〜VCCS3 NチャネルMOSトランジスタ(電圧制御電流源)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給された電流を差動出力電圧に変換する負荷部と、
差動入力電圧を電流に変換して前記負荷部に供給するトランスコンダクタンス回路と、
制御電圧に基づいて前記負荷部に電流を供給する電圧制御電流源部と、
前記負荷部で変換された差動出力電圧に基づいて前記電圧制御電流源部に前記制御電圧を供給する出力電圧制御回路とを備える半導体装置。
【請求項2】
前記出力電圧制御回路は、前記負荷部で変換された差動出力電圧の同相電圧を検出し、前記検出した同相電圧に基づいて前記電圧制御電流源部に前記制御電圧を供給する請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体装置は、さらに、第1の電流源を備え、
前記負荷部は、
第1の抵抗と、
第2の抵抗とを含み、
前記トランスコンダクタンス回路は、
制御電極に前記差動入力電圧の一方が供給され、導通電極の一方に前記第1の抵抗の一端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記第1の電流源の電流出力が接続される第1のトランジスタと、
制御電極に前記差動入力電圧の他方が供給され、導通電極の一方に前記第2の抵抗の一端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記第1の電流源の電流出力が接続される第2のトランジスタとを含み、
前記電圧制御電流源部は、
制御入力に前記制御電圧が供給され、電流出力が前記第1の抵抗の一端に電気的に接続される第1の電圧制御電流源と、
制御入力に前記制御電圧が供給され、電流出力が前記第2の抵抗の一端に電気的に接続される第2の電圧制御電流源とを含み、
前記出力電圧制御回路は、第1の入力が前記第1の抵抗の一端に電気的に接続され、第2の入力が前記第2の抵抗の一端に電気的に接続される請求項1記載の半導体装置。
【請求項4】
前記負荷部は、
第1の抵抗と、
第2の抵抗とを含み、
前記トランスコンダクタンス回路は、
制御電極に所定電圧が供給され、導通電極の一方に前記第1の抵抗の一端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記差動入力電圧の一方が供給される第1のトランジスタと、
制御電極に所定電圧が供給され、導通電極の一方に前記第2の抵抗の一端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記差動入力電圧の他方が供給される第2のトランジスタとを含み、
前記電圧制御電流源部は、
制御入力に前記制御電圧が供給され、電流出力が前記第1の抵抗の一端に電気的に接続される第1の電圧制御電流源と、
制御入力に前記制御電圧が供給され、電流出力が前記第2の抵抗の一端に電気的に接続される第2の電圧制御電流源とを含み、
前記出力電圧制御回路は、第1の入力が前記第1の抵抗の一端に電気的に接続され、第2の入力が前記第2の抵抗の一端に電気的に接続される請求項1記載の半導体装置。
【請求項5】
前記半導体装置は、さらに、第1の電流源を備え、
前記負荷部は、
第1の抵抗と、
第2の抵抗と、
一端が前記第1の抵抗の一端および前記第2の抵抗の一端に接続される第3の抵抗とを含み、
前記トランスコンダクタンス回路は、
制御電極に前記差動入力電圧の一方が供給され、導通電極の一方に前記第1の抵抗の他端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記第1の電流源の電流出力が接続される第1のトランジスタと、
制御電極に前記差動入力電圧の他方が供給され、導通電極の一方に前記第2の抵抗の他端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記第1の電流源の電流出力が接続される第2のトランジスタとを含み、
前記電圧制御電流源部は、制御入力に前記制御電圧が供給され、電流出力が前記第3の抵抗の一端に電気的に接続され、
前記出力電圧制御回路は、第1の入力が前記第1の抵抗の他端に電気的に接続され、第2の入力が前記第2の抵抗の他端に電気的に接続される請求項1記載の半導体装置。
【請求項6】
前記負荷部は、
第1の抵抗と、
第2の抵抗と、
一端が前記第1の抵抗の一端および前記第2の抵抗の一端に接続される第3の抵抗とを含み、
前記トランスコンダクタンス回路は、
制御電極に所定電圧が供給され、導通電極の一方に前記第1の抵抗の他端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記差動入力電圧の一方が供給される第1のトランジスタと、
制御電極に所定電圧が供給され、導通電極の一方に前記第2の抵抗の他端が電気的に接続され、導通電極の他方に前記差動入力電圧の他方が供給される第2のトランジスタとを含み、
前記電圧制御電流源部は、制御入力に前記制御電圧が供給され、電流出力が前記第3の抵抗の一端に電気的に接続され、
前記出力電圧制御回路は、第1の入力が前記第1の抵抗の他端に電気的に接続され、第2の入力が前記第2の抵抗の他端に電気的に接続される請求項1記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体装置は、さらに、
電流出力が前記第3の抵抗の一端に接続される第2の電流源を備える請求項5または6に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−325212(P2007−325212A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−156308(P2006−156308)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】