説明

半導体装置

【課題】 この発明は、テスト兼用端子に高電圧のノイズが入力された場合でも容易にテストモードに入ることのない半導体装置を提供する。
【解決手段】 この発明は、通常動作モードと、テストモードを備えた半導体装置において、前記半導体装置は、振幅が電源電圧以内の通常信号と振幅が前記電源電圧より高い高電圧信号の入力が可能なテスト兼用入力端子Aと、テスト兼用入力端子Aに入力される高電圧信号を検出する高電圧検出回路10と、高電圧検出回路10からの高電圧信号が所定のパターンで変化したことを検出するパターン検出回路20と、検出したテスト兼用入力端子Aから高電圧信号が所定のパターンで印加された場合に、前記通常動作モードから前記テストモードに切り換える切り替え手段30と、備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、テストモードを備えた半導体装置に関し、特に、通常信号入力端子に高電圧を印加してテストモードに移行するようにした半導体装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の動作テストは、所定の項目を短時間で行うために、通常動作モードとは異なるテストモードに設定して行われている。
【0003】
通常動作モードとテストモードの切り換えは、通常、半導体装置に設けたテスト端子の状態を変更することで行っている。しかし、半導体装置の端子数はパッケージの大きさで決まっており、テスト端子が1ピン増えただけで、小型パッケージが使用できなくなり、大型のパッケージを使用するようになる場合がある。大型のパッケージになると、コストアップや機器の大型化の原因になる。
【0004】
上記の問題を解消するために、通常動作モード時には入力端子として使用されている端子をテスト端子と兼用する方法が以前から行われている。
【0005】
特許文献1には、テストモード指定兼用端子に高電圧が入力されている時間に応じて、通常動作モードと複数のテストモードの切り換えを行う方法が開示されている。
【特許文献1】特開昭64−88645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の切り換え方法では、半導体装置を通常動作モードで使用中において、テスト兼用端子に高電圧のノイズが入力された場合に、通常動作モードからテストモードに変化してしまい、機器が誤動作を起こすという問題があった。
【0007】
この発明は、上述した従来の問題点を考慮してなされたものであって、テスト兼用端子に高電圧のノイズが入力された場合でも容易にテストモードに入ることのない半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、通常動作モードと、テストモードを備えた半導体装置において、前記半導体装置は、振幅が電源電圧以内の通常信号と振幅が前記電源電圧より高い高電圧信号の入力が可能なテスト兼用入力端子と、前記テスト兼用入力端子に入力される高電圧信号とその信号のパターンを検出する検出手段と、前記検出手段で高電圧信号が所定のパターンで印加されたことを検出した場合に、前記通常動作モードから前記テストモードに切り換える切り替え手段と、備えたことを特徴とする。
【0009】
上記のように構成することで、テスト兼用入力端子に高電圧のノイズが入力されただけでは、容易にテストモードに入ることがなくなる。
【0010】
また、前記検出手段は、前記テスト兼用入力端子に前記高電圧が印加されたことを検出する高電圧検出回路と、該高電圧が前記所定のパターンで変化したことを検出するパターン検出回路とを備えて構成することができる。
【0011】
上記のように構成することで、半導体装置外にCPUなどを用いたパターン検出手段を設ける必要がなくなる。
【0012】
また、前記パターン検出回路を、ロジック回路で構成することができる。
【0013】
上記のように、前記パターン検出回路を、ロジック回路で構成することで、高価で回路面積を多く必要とするCPUが不要となる。
【0014】
また、この発明は、通常動作モードと、テストモードを備えた半導体装置において、前記半導体装置は、振幅が電源電圧以内の通常信号と振幅が前記電源電圧より高い高電圧信号の入力が可能なテスト兼用入力端子と、前記テスト兼用入力端子に入力される高電圧信号を検出する検出手段と、前記検出手段にて検出した高電圧信号の印加時間を検出する印加時間検出手段と、前記印加時間検出手段により前記テスト兼用入力端子に、前記高電圧信号が所定の時間以上印加された場合に、前記通常動作モードから前記テストモードに切り換える切り替え手段と、備えたことを特徴とする。
【0015】
上記のように構成することで、テスト兼用入力端子に高電圧のノイズが入力されただけでは、容易にテストモードに入ることがなくなる。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、テスト兼用入力端子に高電圧のノイズが入力されただけでは、容易にテストモードに入ることがなくなり、高電圧ノイズなどにより誤ってテストモードに切り換わってしまうことがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
【0018】
図1は、この発明の第1の実施形態の半導体装置を示すテスト兼用入力端子付近の回路図である。図1に示すように、この回路は、インバータ1とインバータ2、ノア回路3とノア回路4、高電圧検出回路10、パターン検出回路20で構成されている。また、端子Aはテスト兼用入力端子である。なお、端子Aの保護回路については本発明には直接関係しないので省略してある。
【0019】
端子Aはインバータ1の入力と後述する高電圧検出回路10内のPMOSトランジスタM11のソースに接続されている。インバータ1の出力はインバータ2の入力に接続され、インバータ2の出力は出力信号O1として図示しない内部回路に出力されている。
【0020】
インバータ1とインバータ2のそれぞれの電源は電源電圧Vddに接続されており、端子Aに入力された信号が電源電圧Vdd以内の通常動作モード時の信号を内部回路へ出力するものである。
【0021】
高電圧検出回路10は、前記したPチャネル型MOS(以下、PMOSという。)トランジスタM11とNチャネル型MOS(以下、NMOSという。)トランジスタM12、インバータ11とインバータ12で構成されている。
【0022】
PMOSトランジスタM11のドレインはNMOSトランジスタM12のドレイン、およびインバータ11の入力に接続され、ゲートはNMOSトランジスタM12のゲートと共通接続されて電源電圧Vddに接続されている。NMOSトランジスタM12のソースは接地されている。
【0023】
インバータ11の出力はインバータ12の入力に接続されている。インバータ12の出力は高電圧検出回路10の出力信号O2としてパターン検出回路20に出力されている。
【0024】
パターン検出回路20には、さらにクロック信号CLKが入力されている。また、パターン検出回路20の出力信号O3はノア回路3の第1入力に出力されている。
【0025】
ノア回路3とノア回路4とにより、通常動作モードから前記テストモードに切り換える切り替え手段30を構成し、ノア回路3の第2入力はノア回路4の出力に接続され、出力はノア回路4の第1入力に接続される。ノア回路3とノア4はRSラッチ回路を構成している。ノア回路4の第2入力には図示しない内部回路からテストモードリセット信号TRSTが入力され、出力からはテストモード信号TESTが内部回路に出力されている。
【0026】
図2は図1に示すパターン検出回路20の内部構成を示すブロック図である。パターン検出回路20はデコーダ回路21、ラッチ回路22、カウンタ回路23、ノア回路24と25、インバータ26、アンド回路27、および15入力のアンド回路28で構成されている。
【0027】
ノア回路24の第1入力には高電圧検出回路10の出力信号O2が入力されている。ノア回路24の第2入力にはノア回路25の出力が接続され、出力はインバータ26の入力とノア回路25の第1入力に接続され、ノア回路24と25もRSラッチ回路を構成している。ノア回路25の第2入力にはデコーダ回路21の出力信号Do16が入力されている。
【0028】
インバータ26の出力はアンド回路27の第1入力に接続されている。アンド回路27の第2入力にはクロック信号CLKが入力されている。
【0029】
アンド回路27の出力は、カウンタ回路23のクロック入力CLに接続されている。
【0030】
本実施形態では、カウンタ回路23は4ビットカウンタであり、出力端子aから出力dを備えている。
【0031】
デコーダ回路21には、上記カウンタ回路23の出力aから出力dの他に、アンド回路27から出力されるクロックパルスCPと高電圧検出回路10の出力信号O2が入力されている。
【0032】
デコーダ回路21からは、16個の出力信号Do1からDo16がラッチ回路22に出力されている。なお、前記したように、出力信号Do16だけは、ノア回路25の第2入力にも接続されている。
【0033】
ラッチ回路22からは15個の出力信号Lo1からLo15が出力され、これらの信号は15入力アンド回路28の入力に接続されている。15入力アンド回路28の出力はパターン検出回路20の出力であり、出力信号03が出力され、前記したように図1に示すノア回路3の第1入力に接続されている。
【0034】
図3は、図2に示すデコーダ回路21とラッチ回路22の詳細を示した回路図である。
【0035】
デコーダ回路21は5つのインバータINV1からINV5と、15個の6入力アンド回路AN1からAN15、および5入力アンド回路AN16で構成されている。
【0036】
インバータINV1からINV5はカウンタ回路23からの出力信号aからdと高電圧検出回路10からの出力信号O2を入力し、反転した信号を出力する。6入力アンド回路AN1からAN15は、入力信号aからdとO2、およびその反転信号と、クロックパルスCPの11個の信号からそれぞれ6個の信号をデコードして、出力信号Do1からDo15を生成している。5入力アンド回路AN16は、入力信号aからdを反転した信号と、クロックパルスCPを入力して、出力信号Do16を生成している。
【0037】
ラッチ回路22はラッチ回路L1からL15で構成されている。ラッチ回路L1からL15はすべて同じ回路構成である。ラッチ回路L1からL15はセット入力端子Sとリセット入力端子Rおよび出力端子Loを備えている。セット入力端子Sにハイレベルが入力すると出力端子Loがハイレベルになり、リセット入力端子Rにハイレベルが入力すると出力端子Loがローレベルになる。前記したように、ラッチ回路L1からL15の出力信号Lo1からLo15は図2に示す15入力アンド回路28の入力に接続されている。
【0038】
図4は、この第1の実施形態の回路の動作を示すタイミングチャートである。SINはテスト兼用入力端子Aに印加される入力信号、O2は高電圧検出回路10の出力信号、GATEはアンド回路27の第1入力端子の信号、CPはアンド回路27の出力信号である。CPパルスには端子Aに高電圧が印加されてからカウンタ23に入力されたパルス数が記入してある。aからdはカウンタ回路23の出力信号、Do1からDo16はデコーダ回路21の出力信号、Lo1とLo15はラッチ回路22の出力信号、O3はパターン検出回路20の出力信号である。なお、ラッチ回路22の出力信号Lo2からLo14の記載は省略した。
【0039】
この第1の実施形態におけるテストモードに切り替わるための端子Aに印加される高電圧信号のパターンは、図4の信号SINに示すように、高電圧信号が立ち上がってからクロック信号CLKの3周期分ハイレベルが続き、次に1周期分ローレベルとなり、次に2周期分ハイレベル、次に1周期分ローレベル、次に4周期分ハイレベルになり、後はローレベルが続いた場合である。すなわち他のパターンでは端子Aに高電圧信号が入力されてもテストモードとはならない。
【0040】
この図4のタイミングチャートに従って、第1の実施形態における回路の動作を説明する。
【0041】
図1のテスト兼用入力端子Aに電源電圧Vdd以下の電圧が入力されている場合は、PMOSトランジスタM11はオフ、NMOSトランジスタM12はオンとなっているので、インバータ11の入力は常にローレベルである。この結果、高電圧検出回路10の出力信号O2もローレベルである。
【0042】
テスト兼用入力端子Aの電圧が電源電圧Vdd以上の所定の電圧になると、PMOSトランジスタがオンとなる。NMOSトランジスタM12もオンであるが、PMOSトランジスタ11のオン抵抗をNMOSトランジスタM12のオン抵抗より小さくすることで、インバータ11の入力電圧が上昇してハイレベルとなるので、インバータ11の出力がローレベルに変化する。するとインバータ12の出力である高電圧検出回路10の出力信号O2はハイレベルとなる。
【0043】
出力信号O2がハイレベルになると、図2のノア回路24の出力が反転して、ローレベルとなる。この信号はインバータ26で反転されるので、アンド回路27の第1入力はハイレベルとなりゲートが開くので、第2入力に印加されているクロック信号CLKがアンド回路27を通ってカウンタ回路23のクロック入力CLに入力される。
【0044】
カウンタ回路23の出力端子aからはクロックパルスCPを1/2分周した信号が、出力端子bからはクロックパルスCPを1/4分周した信号が、出力端子cからはクロックパルスCPを1/8分周した信号が、出力端子dからはクロックパルスCPを1/16分周した信号が出力される。
【0045】
図3の6入力アンド回路AN1の入力には、信号O2、CP、aバー(信号aを反転した信号で以下同様の表記を行っている)、bバー、cバー、dバーが接続されているので、図4のDo1に示すように1番目のクロックパルスCPがハイレベルの期間だけハイレベルを出力する。このハイレベルの信号はラッチ回路L1のセット端子に印加されるので、ラッチ回路L1はハイレベルにセットされる。
【0046】
6入力アンド回路AN2以下も同様の構成になっており、出力信号O2のハイレベルとローレベルのパターンがテストモード切り換え信号である場合は、すべての6入力アンド回路は該当するクロックパルスCPが出力された時点でハイレベルを出力し、そのハイレベルがラッチ回路L1からL15によってラッチされる。ラッチ回路L1からL15がすべてハイレベルの場合は、15入力アンド回路28はハイレベルを出力するので、パターン検出回路20の出力信号O3はハイレベルとなる。
【0047】
出力信号O3がハイレベルとなると、図1のノア回路3の出力はローレベルとなるので、ノア回路4の第1入力はローレベルとなる。ノア回路4の第2入力は、図示しない内部回路から与えられるテストモードリセット信号TRSTが入力されていない場合はローレベルになっているので、テストモード信号TESTであるノア回路4の出力はハイレベルとなるので、半導体装置は通常動作モードからテストモードに切り換わる。
【0048】
図4および図3に戻って、16番目のクロックパルスCPがハイレベルになると、5入力アンド回路AN16の入力がすべてハイレベルとなるので、5入力アンド回路AN16の出力はハイレベルとなる。この信号は、ラッチ回路L1からL15のリセット入力Rに印加されるので、すべてのラッチ回路L1からL15はリセットされ、ラッチ回路L1からL15の出力信号Lo1からLo15は全てローレベルとなる。すると、アンド回路28の出力O3もローレベルとなるが、ノア回路3と4の出力は変化しないので、半導体装置はテストモードを維持する。
【0049】
また、5入力アンド回路AN16の出力は図2のノア回路25の第2入力にも印加されているので、ノア回路25の出力をローレベルにし、この結果ノア回路24の出力はハイレベルに戻り、アンド回路27の第1入力をローレベルにしてゲートを閉じるので、カウンタ回路23のクロック入力CLへのクロックパルスCPの供給は停止する。
【0050】
半導体装置のテストが終了すると、図示しない内部回路からテストモードリセット信号TRSTが出力され、図1のノア回路4の第2入力端子をハイレベルにする。するとノア回路4の出力は反転し、テストモード信号TESTをローレベルにしてテストモードを終了し、通常動作モードに切り換わる。
【0051】
図4のタイミングチャートで、もし端子Aに印加される高電圧信号のパターンが図示以外のタイミングで変化する場合は、図3のアンド回路AN1からAN15のうち、ハイレベルを出力しない物が出てくるため、パターン検出回路20の出力はローレベルのままであり、テストモードに入ることはない。
【0052】
上記のように、この発明では、テストモードに切り換える際にテスト兼用端子Aに印加された高電圧のハイレベルとローレベルの繰り返しパターンを調べ、所定のパターンのときだけテストモードに切り換わるようにしたので、高電圧ノイズなどにより、誤ってテストモードに切り換わってしまうことがなくなる。
【0053】
上記第1の実施形態では、カウンタ回路23が4ビットの場合を示したが、4ビットに限ることはない。ビット数を多くすれば、より複雑なパターンの認識が可能になるが、デコーダ回路21とラッチ回路22の規模が大きくなる、また、ビット数を減らせば、デコーダ回路21とラッチ回路22の規模は小さくできるが、設定できるパターンはより単純となり、ノイズによる誤動作の危険が増えるので、使用環境や半導体装置のコストなどに応じて適当なビット数を設定すればよい。
【0054】
また、パターン検出回路20を複数設けることで、複数のテストモードを設定することも可能である。
【0055】
さらに、パターン検出回路20をロジック回路で構成するようにしたので、高価で大きな面積を必要とするCPUが不要となりコストダウンが可能となった。
【0056】
図5は、この発明の第2の実施形態の半導体装置を示すテスト兼用入力端子付近の回路図である。
【0057】
この第2の実施形態は、第1の実施形態のパターン検出回路の代わりに印加時間検出回路30を用いた点が相違し、他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0058】
図6は図5に示す印加時間検出回路30の内部構成を示すブロック図である。印加時間検出回路30は遅延回路40およびアンド回路41で構成されている。
【0059】
アンド回路41の一方の入力には高電圧検出回路10の出力信号O2が入力されている。アンド回路41の他の入力には、高電圧検出回路10の出力信号O2が遅延回路40を介して入力されている。アンド回路41の出力は印加時間検出回路30の出力であり、出力信号03が出力され、図5に示すノア回路3の第1入力に接続されている。
【0060】
高電圧検出回路10の出力信号O2が所定の時間以上ハイレベルであった場合に印加時間検出回路30はハイレベルを出力するので印加時間検出回路30の出力信号O3はハイレベルとなる。
【0061】
出力信号O3がハイレベルとなると、図5のノア回路3の出力はローレベルとなるので、ノア回路4の第1入力はローレベルとなる。ノア回路4の第2入力は、図示しない内部回路から与えられるテストモードリセット信号TRSTが入力されていない場合はローレベルになっているので、テストモード信号TESTであるノア回路4の出力はハイレベルとなるので、半導体装置は通常動作モードからテストモードに切り換わる。以下前述の第1の実施形態と同様の動作となる。
【0062】
以上のようにこの第2の実施形態では、簡単な回路でノイズによる誤動作を防止できる。
【0063】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】この発明の第1の実施形態の半導体装置を示すテスト兼用入力端子付近の回路図である。
【図2】図1に示すパターン検出回路20の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すデコーダ回路21とラッチ回路22の詳細回路図である。
【図4】この発明の第1の実施形態の回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】この発明の第2の実施形態の半導体装置を示すテスト兼用入力端子付近の回路図である。
【図6】図5に示す印加時間検出回路30の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0065】
10 高電圧検出回路、20 パターン検出回路、21 デコーダ回路、22 ラッチ回路、23 カウンタ回路、30 印加検出回路、40 遅延時間検出回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常動作モードと、テストモードを備えた半導体装置において、
前記半導体装置は、振幅が電源電圧以内の通常信号と振幅が前記電源電圧より高い高電圧信号の入力が可能なテスト兼用入力端子と、前記テスト兼用入力端子に入力される高電圧信号とその信号のパターンを検出する検出手段と、前記検出手段で高電圧信号が所定のパターンで印加されたことを検出した場合に、前記通常動作モードから前記テストモードに切り換える切り替え手段と、備えたことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記テスト兼用入力端子に前記高電圧が印加されたことを検出する高電圧検出回路と、該高電圧が前記所定のパターンで変化したことを検出するパターン検出回路とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記パターン検出回路を、ロジック回路で構成したことを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
通常動作モードと、テストモードを備えた半導体装置において、
前記半導体装置は、振幅が電源電圧以内の通常信号と振幅が前記電源電圧より高い高電圧信号の入力が可能なテスト兼用入力端子と、前記テスト兼用入力端子に入力される高電圧信号を検出する検出手段と、前記検出手段にて検出した高電圧信号の印加時間を検出する印加時間検出手段と、前記印加時間検出手段により前記テスト兼用入力端子に、前記高電圧信号が所定の時間以上印加された場合に、前記通常動作モードから前記テストモードに切り換える切り替え手段と、備えたことを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−224703(P2009−224703A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69935(P2008−69935)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】