説明

半導体集積回路

【課題】
CMOS回路に中間電圧の入力信号が長時間連続して入力された場合にも貫通電流の発生を短時間にとどめることができる半導体集積回路を提供する。
【解決手段】
本発明の一実施態様に係る半導体集積回路は、入力端子と、出力端子と、ゲートが前記入力端子に接続されソースが高電位電源配線に接続された第1PMOSトランジスタ及びゲートが前記入力端子に接続されソースが低電位電源配線に接続された第1NMOSトランジスタを含み、当該第1PMOSトランジスタと当該第1NMOSトランジスタとが同時に導通しないように構成された第1CMOS回路と、入力端が前記第1CMOS回路に接続され出力端が前記出力端子に接続された第2CMOS回路と、この第2CMOS回路の出力端とと高電位電源配線及び高電位電源配線との間にそれぞれ配置された第2PMOSトランジスタと第2NMOSトランジスタと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMOS回路を含む半導体集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路は、電源電圧線と接地電圧線との間にPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを直列に接続して構成され、インバータやコンパレータ等として用いられる。CMOS回路のゲートに中間電圧付近の信号が入力されると、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタが同時に導通し、電源電圧線と接地電圧線との間に貫通電流が流れることが知られている。この貫通電流は、CMOS回路における消費電力を増大させる原因となる。
【0003】
貫通電流の発生を抑制するための半導体集積回路の開示例がある。たとえば、特開2000−22517号公報(特許文献1)には、CMOS回路を構成するPMOSトランジスタと出力端子との間に制御用PMOSトランジスタを設けた回路が開示されている。特許文献1によれば、この制御用PMOSトランジスタに遅延させた入力信号を入力することによって、CMOS回路を構成するPMOSトランジスタとNMOSトランジスタが同時に導通する時間を短縮することができるとされている。
【0004】
また、特開平10−154924号公報(特許文献2)には、電源電圧線と接地電圧線との間にPMOSトランジスタを並列配置したヒステリシス回路が開示されている。特許文献2によれば、貫通電流発生時に抵抗の小さなPMOSトランジスタをオフ状態にして貫通電流を高抵抗のPMOSトランジスタへ誘導することで、貫通電流の量を低減することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−22517号公報
【特許文献2】特開平10−154924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
中間電圧の入力信号がCMOS回路に長時間連続して入力されると、中間電圧の印加時間に応じて貫通電流の流れる時間が増加し、これに伴い回路の消費電力も増加する。本発明の様々な実施形態は、CMOS回路に中間電圧の入力信号が長時間連続して入力された場合にも貫通電流の発生を短時間にとどめることができる半導体集積回路を提供する。
【0007】
本発明のその他の課題は、本明細書及び添付図面の記載等から理解される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施態様に係る半導体集積回路は、入力端子と、出力端子と、ゲートが前記入力端子に接続されソースが高電位電源配線に接続された第1PMOSトランジスタ及びゲートが前記入力端子に接続されソースが低電位電源配線に接続された第1NMOSトランジスタを含み、当該第1PMOSトランジスタと当該第1NMOSトランジスタとが同時に導通しないように構成された第1CMOS回路と、入力端が前記第1CMOS回路に接続され出力端が前記出力端子に接続された第2CMOS回路と、ソースが前記高電位電源配線に、ゲートが前記第2CMOS回路の出力端に、ドレインが前記第2CMOS回路の入力端に、それぞれ接続された第2PMOSトランジスタと、ソースが前記低電位電源配線に、ゲートが前記第2CMOS回路の出力端に、ドレインが前記第2CMOS回路の入力端に、それぞれ接続された第2NMOSトランジスタと、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施態様によれば、CMOS回路に中間電圧の入力信号が長時間連続して入力された場合にも貫通電流の発生を短時間にとどめることができる半導体集積回路が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体集積回路を示す回路図
【0011】
【図2】本発明の一実施形態に係る半導体集積回路の動作を説明するタイミングチャート
【0012】
【図3】本発明の一実施形態に係る圧電センサの回路構成を示す図
【0013】
【図4】圧電センサ素子の出力電圧の変化と、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路に入力されるコンデンサ電圧の変化を模式的に示すグラフ
【0014】
【図5】本発明の一実施形態に係る半導体集積回路を示す回路図
【0015】
【図6】本発明の一実施形態に係る半導体集積回路を備える無線センサ端末のブロック図
【0016】
【図7】本発明の一実施形態に係る帰還型発振回路を示す回路図
【0017】
【図8】本発明の一実施形態に係る弛張型発振回路を示す回路図
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の様々な実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路100を表す回路図である。本発明の一実施形態における半導体集積回路100は、入力端子102から入力された入力信号を反転させて出力する第1CMOSインバータ104と、第1CMOSインバータ104の出力信号をさらに反転させて出力端子108へ出力する第2CMOSインバータ106と、を備える。
【0019】
第1CMOSインバータ104は、Pチャネル型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)110及びNチャネル型MOSFET112を備える。MOSFETは、電界効果トランジスタの一種であり、例えば、半導体基板上に形成された酸化膜上に導体である金属を蒸着させることによって形成される。本明細書では、Pチャネル型MOSFETを「PMOSトランジスタ」又は単に「PMOS」と称し、Nチャネル型MOSFETを「NMOSトランジスタ」又は単に「NMOS」と称することがある。
【0020】
PMOSトランジスタ110のゲート及びNMOSトランジスタ112のゲートは、いずれも入力端子102に接続されており、PMOSトランジスタ110のドレインとNMOSトランジスタ112のドレインとは互いに接続されている。また、PMOSトランジスタ110のソースは高電位電源配線114に接続されており、NMOSトランジスタ112のソースは低電位電源配線116に接続されている。高電位電源配線114は、低電位電源配線116よりも高電圧の電源電圧VDDを半導体集積回路100の各回路素子に供給する。この電源電圧VDDは、例えば、1.8Vに設定される。低電位電源配線116は、高電位電源配線114よりも低電圧の電源電圧VSSを半導体集積回路100の各回路素子に供給する。この電源電圧VSSは、例えば、接地電圧(0V)に設定される。
【0021】
PMOSトランジスタ110のバックゲートには、高電位電源配線114から供給される電圧よりも高電圧のバックゲート電圧が与えられる。このバックゲート電圧により、基板バイアス効果に基づいて、PMOSトランジスタ110の素子しきい値は高電圧側にシフトする。一方、NMOSトランジスタ112のバックゲートには、低電位電源配線116から供給される電圧よりも低電圧のバックゲート電圧が与えられる。このバックゲート電圧により、基板バイアス効果に基づいて、NMOSトランジスタ112の素子しきい値は低電圧側にシフトする。バックゲート電圧をMOSFETに与えた場合の基板バイアス効果を考慮した素子しきい値Vthは、一般に、次の式1で表される。
Vth=2Φf+Vfb−Qb/Co・・・(式1)
ただし、Qb=−{2・εs・q・Na・(2Φf−Vsub)}1/2
ここで、Φf:Ei−Ef、Ei:真性半導体のフェルミ準位、Ef:基板Siのフェルミ準位、Vfb:フラットバンド電圧、Co:ゲート絶縁膜容量、Na:アクセプタイオンの密度、q:素電荷、εs:基板Siの誘電率、Vsub:バックゲート電圧である。
【0022】
第2CMOSインバータ106は、不図示のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを備える。第2CMOSインバータ106として、本発明の趣旨から逸脱しない限りあらゆる種類の公知のCMOSインバータを用いることができる。
【0023】
半導体集積回路100は、第2CMOSインバータ106の入力端をプルアップするPMOSトランジスタ118と、第2CMOSインバータ106の入力端をプルダウンするNMOSトランジスタ120と、をさらに備える。このPMOSトランジスタ118は、第2CMOSインバータ106の出力端と高電位電源配線114との間に配置され、NMOSトランジスタ120は、第2CMOSインバータ106の出力端と低電位電源配線116との間に配置される。PMOSトランジスタ118のゲートは第2CMOSインバータ106の出力端に、ソースは高電位電源配線114に、ドレインは第2CMOSインバータ106の入力端に、それぞれ接続されている。また、NMOSトランジスタ120のゲートは第2CMOSインバータ106の出力端に、ソースは低電位電源配線116に、ドレインは第2CMOSインバータ106の入力端に、それぞれ接続されている。PMOSトランジスタ118のバックゲートには、高電位電源配線114から電源電圧VDDが与えられ、NMOSトランジスタ120のバックゲートには、低電位電源配線116から電源電圧VSSが与えられる。
【0024】
PMOSトランジスタ118は、第2CMOSインバータ106の出力電圧がローレベルのときに導通状態(ON状態)となり、ハイレベルのときに非導通状態(OFF状態)となる。一方、NMOSトランジスタ120は、第2CMOSインバータ106の出力電圧がハイレベルのときに導通状態(ON状態)となり、ローレベルのときに非導通状態(OFF状態)となる。したがって、PMOSトランジスタ118が導通状態のときには、高電位電源配線114の電源電圧VDDが第2CMOSインバータ106の入力端に印加され、NMOSトランジスタ120が導通状態のときには、低電位電源配線116の電源電圧VSSが第2CMOSインバータ106の入力端に印加される。このように、第2CMOSインバータ106の入力端の電圧は、第2CMOSインバータ106の出力信号がローレベルのときに、電源電圧VDDに近いハイレベルにプルアップされ、第2CMOSインバータ106の出力信号がハイレベルのときに、電源電圧VSSに近いローレベルにプルダウンされる。
【0025】
上述したように、PMOSトランジスタ110及びNMOSトランジスタ112にそれぞれ与えられるバックゲート電圧により、PMOSトランジスタ110とNMOSトランジスタ112とが同時に導通することのないように構成されている。PMOSトランジスタ110に与えられるバックゲート電圧は、例えば、PMOSトランジスタ110の素子しきい値Vthpが、高電位電源電圧VDDと低電位電源電圧VSSとの中間電圧よりも低電圧側にシフトするように定められる。また、NMOSトランジスタ112に与えられるバックゲート電圧は、例えば、NMOSトランジスタ112の素子しきい値Vthnが、高電位電源電圧VDDと低電位電源電圧VSSとの中間電圧(つまり、VDD/2+VCC/2近傍の電圧)よりも高電圧側にシフトするように定められる。素子しきい値Vthn及びVthnは、上述した式1に従って定めることができる。一例として、VDDが1.8V、VCCが0Vの場合、PMOSトランジスタ110へのバックゲート電圧を2.8V、NMOSトランジスタ112へのバックゲート電圧を−1.0Vに設定することができる。なお、PMOSトランジスタ110の素子しきい値Vthpがバックゲート電圧を与えなくとも中間電圧よりも低電圧側に存する場合には、PMOSトランジスタ110にバックゲート電圧を与える必要はない。同様に、NMOSトランジスタ112の素子しきい値Vthnがバックゲート電圧を与えなくとも中間電圧よりも高電圧側に存する場合には、NMOSトランジスタ112にバックゲート電圧を与える必要はない。
【0026】
素子しきい値Vthpよりも小さな電圧がPMOSトランジスタ110のゲートに入力されると、PMOSトランジスタ110の表層にp型の反転層が形成されてソースからドレインへ電流が流れる。つまり、PMOSトランジスタ110は、素子しきい値Vthpよりも小さな電圧がゲートに入力されている間、導通状態(ON状態)となる。一方、ゲートへの入力電圧が素子しきい値Vthpより大きい場合には、ソース・ドレイン間は電気的に絶縁され、PMOSトランジスタ110は非導通(OFF状態)となる。
【0027】
一方、素子しきい値Vthnよりも大きな電圧がPMOSトランジスタ110のゲートに入力された場合には、NMOSトランジスタ112の表層にn型の反転層が形成されてドレインからソースへ電流が流れる。つまり、素子しきい値Vthnよりも大きな電圧がゲートに入力されている間、NMOSトランジスタ112は導通状態(ON状態)となる。一方、ゲートへの入力電圧が素子しきい値Vthnより小さい場合には、ソース・ドレイン間は電気的に絶縁され、NMOSトランジスタ110は非導通(OFF状態)となる。
【0028】
したがって、共通ゲートへの入力電圧が素子しきい値Vthpと素子しきい値Vthnとの間にある場合には、PMOSトランジスタ110及びNMOSトランジスタ112のいずれにおいてもソース・ドレイン間が絶縁している。このように、入力信号電圧が素子しきい値Vthnを超えてNMOSトランジスタ112が導通する瞬間には、PMOSトランジスタ110は既に非導通状態となっている。一方、入力信号電圧が素子しきい値Vthpよりも小さくなりPMOSトランジスタ110が導通する瞬間には、NMOSトランジスタ110は既に非導通状態となっている。よって、PMOSトランジスタ110とNMOSトランジスタ112とが同時に導通することはなく、第1CMOSインバータ104には貫通電流が流れない。
【0029】
上述のように構成された半導体集積回路100の動作を、図2(A)ないし図2(E)を参照して説明する。図2(A)は入力端子102への入力信号の電圧の変化、図2(B)は第1CMOSインバータ104の出力信号V1outの変化、図2(C)はPMOSトランジスタ118の導通状態の変化、図2(D)はNMOSトランジスタ120の導通状態の変化、図(E)は第2CMOSインバータ106の出力信号V2outの変化、をそれぞれ示す。図2に示される例においては、低電位電源電圧VSSを0Vに設定している。
【0030】
これらの図に表されるように、時刻t0からt1の期間において入力信号電圧が0VとPMOSトランジスタ110の素子しきい値Vthpとの間にある場合には、PMOSトランジスタ110が導通し、第1CMOSインバータ104の出力端に高電位電源配線114から電源電圧VDDが印加される。このときの入力信号の電圧は、NMOSトランジスタ112の素子しきい値Vthnよりも小さいので、NMOSトランジスタ112は非導通である。このように、入力信号電圧が0VとPMOSトランジスタ110の素子しきい値Vthpとの間にある場合には、第1CMOSインバータ104の出力信号V1outはハイレベルに保たれる。このハイレベルの信号が第2CMOSインバータ106に入力されるので、第2CMOSインバータ106の出力信号は、図2(E)に示されるように、ローレベルとなる。このローレベルの信号は、PMOSトランジスタ118及びNMOSトランジスタ120のゲートに入力されるので、図2(C)及び(D)に表されるように、PMOSトランジスタ118がONされ、NMOSトランジスタ120がOFFされる。
【0031】
入力信号電圧がVthpよりも大きくなると、PMOSトランジスタ110が非導通となる。したがって、入力信号電圧が、Vthpよりも大きくNMOSトランジスタ112の素子しきい値Vthnよりも小さい場合(時刻t1からt2の期間)には、PMOSトランジスタ110及びNMOSトランジスタ112がいずれも非導通となるので、第1CMOSインバータ104の出力信号V1outは、図2(E)に示されるように、ハイインピーダンスとなる。V1outがハイレベルからハイインピーダンスに変化する瞬間にPMOSトランジスタ118は導通状態になっているので、V1outがハイインピーダンスになった後も、第2CMOSインバータ106の入力端は引き続きハイレベルにプルアップされ続け、その結果、V2outは引き続きローレベルとなる。このローレベルの信号がゲートに供給されるので、図2(C)及び(D)に表されるように、時刻t1からt2の期間では引き続きPMOSトランジスタ118はONされ、NMOSトランジスタ120がOFFされる。
【0032】
時刻t2において入力信号電圧がVthnより大きくなると、NMOSトランジスタ112が導通し、第1CMOSインバータ104の出力信号V1outがハイインピーダンスからローレベルになる。これにより、第2CMOSインバータ106の出力信号V2outはローレベルからハイレベルに反転する。さらに、このハイレベルの出力信号V2outがPMOSトランジスタ118及びNMOSトランジスタ120のゲートに供給されるので、図2(C)及び(D)に表されるように、PMOSトランジスタ118は導通状態から非導通状態へ、NMOSトランジスタ120が非導通状態から導通状態へ切り替わる。時刻t2からt4の期間にわたって、各回路素子は、この状態を維持する。
【0033】
入力信号レベルが時刻t3においてピークに達した後、時刻t4においてVthnよりも小さくなると、NMOSトランジスタ120が導通状態から非導通状態に切り替わり、第1CMOSインバータ104の出力信号V1outは、ローレベルから再びハイインピーダンスに切り替わる。V1outがローインピーダンスになったのちも、第2CMOSインバータ106の入力端は引き続きローレベルにプルダウンされ続けるので、図2(E)に示されるように、時刻t4からt5の期間にわたってV2outは引き続きハイレベルとなる。そして、このハイレベルの信号がゲートに供給されるので、図2(C)及び(D)に表されるように、時刻t4からt5の期間では引き続きNMOSトランジスタ120はONされ、PMOSトランジスタ120はOFFされる。
【0034】
続いて、時刻t5において、入力信号レベルが再びVthpよりも小さくなると、上述した時刻t0からt1の期間における状態が再現される。つまり、PMOSトランジスタ110が導通状態となり、第1CMOSインバータ104の出力信号V1outがハイレベルに変化する。これにより、第2CMOSインバータ106の出力信号V2outはハイレベルからローレベルに反転する。また、第2CMOSインバータ106の出力信号V2outがローレベルに反転したことによって、PMOSトランジスタ118が非導通状態から導通状態へ、NMOSトランジスタ120が導通状態から非導通状態へ切り替わる。
【0035】
以上のように、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路100は、電源電圧VDD、VCCの中間にある中間電圧の入力信号が入力されると、入力端子102に接続された第1CMOSインバータ104を構成するMOSFET(PMOSトランジスタ110及びNMOSトランジスタ112)がいずれも非導通状態となる。したがって、高電位電源配線114からPMOSトランジスタ110、NMOSトランジスタ112を経由して低電位電源配線116に至る経路は非導通状態であり、この経路を経由する貫通電流は発生しない。
【0036】
一方、第1CMOSインバータ104の出力信号V1outがハイインピーダンスからローレベルに切り替わる瞬間は、NMOSトランジスタ112とPMOSトランジスタ118とが瞬間的に同時に導通状態となるため、高電位電源配線114からPMOSトランジスタ118、NMOSトランジスタ112を経由して低電位電源配線116に至る経路が導通状態となり、この経路を通過する貫通電流が発生する可能性がある。しかし、出力信号V1outがローレベルに変化することによって第2CMOSインバータ106の出力信号V2outがハイレベルに変化し、これによってPMOSトランジスタ118はすぐに非導通状態に変化する。したがって、中間電圧の入力信号によってPMOSトランジスタ118からNMOSトランジスタ112を通る貫通電流が発生するとしても、その継続時間は、第2CMOSインバータ106にローレベルの信号が入力されてから第2CMOSインバータ106の出力信号が反転してPMOSトランジスタ118又はNMOSトランジスタ120がオフされるまでの短期間に限られる。
【0037】
以上のように、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路100によれば、入力端子102に中間電圧の入力信号が長時間連続して入力される場合であっても、貫通電流が発生する期間を、MOSFETの反転時間程度の短時間に抑制することができる。このように、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路100によれば、貫通電流の発生期間をMOSFETの反転時間であるミリ秒のオーダーに限定することができる。中間電圧の入力信号が数時間〜数時間程度の長時間連続して入力される用途に半導体集積回路100を用いる場合には、当該用途における消費電力を特に大きく低減させることができる。
【0038】
図3は、本発明の一実施形態に係る圧電センサの回路構成を示す図である。同図に示すように、圧電センサ回路300は、圧電センサ素子302と、半導体集積回路100とを備える。一実施形態において、圧電センサ素子302は、加速度に比例した電荷を発生させることができる圧電型の加速度センサ素子である。一実施形態における圧電センサ素子302は、数Hzから数十kHzの帯域の振動加速度を検出することができる。圧電センサ素子302は、加速度等の物理量の変化に応じて発生させた電荷を不図示のコンデンサに蓄積し、このコンデンサの電圧を半導体集積回路100の入力端子102に入力する。
【0039】
半導体集積回路100は、図1に示したように構成され、入力信号の電圧レベルに応じた出力信号を出力する。例えば、入力信号のレベルが、NMOSトランジスタ112の素子しきい値Vthnを超えてからPMOSトランジスタ110の素子しきい値Vthpよりも小さくなるまでの間(つまり、図2のt2からt5の期間)においては、ハイレベルの出力信号V2outが出力端子108から後段の回路に出力される。一方、入力信号のレベルが、素子しきい値Vthpよりも小さくなってから再びVthnを超えるまでの期間(つまり、図2のt5からt6及びt0からt2の期間)においては、ローレベルの出力信号V2outが出力される。このように、半導体集積回路100は、圧電センサ素子302の入力信号の電圧レベルを判定するコンパレータとして動作させることが可能である。このレベル判定は2つのしきい値Vthp、Vthnを用いて行われるので、半導体集積回路100はヒステリシス型のコンパレータとして動作する。
【0040】
図4は、圧電センサ素子302の出力電圧と半導体集積回路100の入力端子102に入力されるコンデンサ308の電圧の変化を模式的に示すグラフである。図4(A)は、圧電センサ素子302の出力電圧の変化を示し、図4(B)は、半導体集積回路100の入力端子102に入力されるコンデンサ電圧の変化を示す。これらの図に表されるように、圧電センサ素子302に加速度等の物理量が加えられると、圧電センサ素子302から供給された電荷がコンデンサに蓄積され、コンデンサの電圧が上昇する。一方、圧電センサ素子302に加えられる物理量が所定量よりも小さくなるとコンデンサの電圧の上昇が止まり、それまでに蓄積された電荷に対応する電圧が保たれる。この電圧が、半導体集積回路100の中間電圧付近にあると、入力端子102へ中間電圧の入力が長時間継続することになる。従来のCMOS回路において、このような中間電圧の入力が長時間継続すると、コンデンサが放電して中間電圧以下になるまで貫通電流が継続的に発生し、消費電力が大きくなる。一方、本発明の一実施形態に係る半導体集積装置100によれば、このような中間電圧の入力が長時間継続する場合であっても、貫通電流が流れる期間をMOSFETの反転時間程度にとどめ、貫通電流の量を抑制することができる。このように、本発明の一実施形態に係る圧電センサ回路300によれば、従来のCMOS回路を用いた同種の回路と比較して消費電力を低減することができる。よって、本発明の一実施形態によれば、貫通電流の発生を抑制して消費電力を低減させることができる圧電センサ回路300が提供される。
【0041】
図5は、本発明の他の実施形態に係る半導体集積回路500を表す回路図である。半導体集積回路500は、図1の半導体集積回路100の各構成要素に加えて、PMOSトランジスタ502、506、及びNMOSトランジスタ504、508を備える。
【0042】
このPMOSトランジスタ502においては、ソースが高電位電源配線114に接続され、ゲートがドレインと接続点P1において接続されている。接続点P1には、PMOSトランジスタ110のソースも接続される。この接続点P1は、NMOSトランジスタ508のゲートに接続される。PMOSトランジスタ502のバックゲートには、高電位電源配線114から電源電圧が与えられる。NMOSトランジスタ504においては、ソースが低電位電源配線116に接続され、ゲートがドレインと接続点P2において接続されている。接続点P2には、NMOSトランジスタ112のソースも接続される。この接続点P2は、PMOSトランジスタ506のゲートに接続される。NMOSトランジスタ504のバックゲートには、低電位電源配線116から接地電圧が与えられる。
【0043】
PMOSトランジスタ506においては、ゲートがNMOSトランジスタ504のゲートとドレインとの接続点P2に接続され、ソースが高電位電源配線114に接続され、ドレインがPMOSトランジスタ118のソースと接続されている。PMOSトランジスタ506のバックゲートには、PMOSトランジスタ110のバックゲート電圧と同じ電圧のバックゲート電圧が与えられる。NMOSトランジスタ508においては、ゲートがPMOSトランジスタ502のゲートとドレインとの接続点P2に接続され、ソースが低電位電源配線116に接続され、ドレインがNMOSトランジスタ120のソースと接続されている。NMOSトランジスタ508のバックゲートには、NMOSトランジスタ112のバックゲート電圧と同じ電圧のバックゲート電圧が与えられる。
【0044】
上述したように、第1CMOSインバータ104がハイインピーダンスからハイレベルに変化するときに、PMOSトランジスタ110及びNMOSトランジスタ120が同時に導通する可能性がある。半導体集積回路500において、この貫通電流は、高電位電源配線114からPMOSトランジスタ502、PMOSトランジスタ110、NMOSトランジスタ120、NMOSトランジスタ508を順に経由して低電位電源配線116に至る。このときに貫通電流がPMOSトランジスタ502を流れると、接続点P1の電圧は、PMOSトランジスタ502の導通時の抵抗(ON抵抗)に応じて電源電圧VDDからVSSに近いレベルまで降下し、これにより、NMOSトランジスタ508のゲートにローレベルの信号が入力されて、NMOSトランジスタ508は非導通状態になる。これにより、高電位電源配線114から低電位電源配線116に至る貫通電流の流路が遮断される。
【0045】
以上のように、半導体集積回路500において貫通電流が流れる期間は、第1CMOSインバータ104の出力レベルV1outがハイインピーダンスからハイレベルに変化してからNMOSトランジスタ508が非導通状態に変化するまでの短期間に限定される。この半導体集積回路500において貫通電流が流れる期間は、図1の半導体集積回路100において貫通電流が流れる期間よりも短い。半導体集積回路100においては、V1outがハイインピーダンスからハイレベルに変化してから第2CMOSインバータ106の出力信号V2outがローレベルに反転し、さらにこのローレベルの入力によってNMOSトランジスタ120が非導通に変化するまでの間、貫通電流が流れる可能性がある。つまり、半導体集積回路100においては、第2CMOSインバータ106が反転に要する時間とその後NMOSトランジスタ120が非導通状態に変化するまでの時間にわたって貫通電流が流れる可能性がある。これに対し、図5に示された半導体集積回路500によれば、貫通電流が流れるのはNMOSトランジスタ508が非導通状態に変化するまでの時間に限られるので、半導体集積回路500は、半導体集積回路100よりも短時間で発生した貫通電流を遮断することができる。
【0046】
第1CMOSインバータ104がハイインピーダンスからローレベルに変化するときも、ハイインピーダンスからハイレベルに変化する場合と同様に、高電位電源配線114からPMOSトランジスタ506、PMOSトランジスタ118、NMOSトランジスタ112、NMOSトランジスタ504を順に経由して低電位電源配線116に至る貫通電流が発生する可能性がある。このとき、接続点P2の電圧は、NMOSトランジスタ504の導通時の抵抗(ON抵抗)に応じて電源電圧VSSからVDDに近いレベルまで上昇し、これにより、PMOSトランジスタ506のゲートにはハイレベルの信号が入力されるので、PMOSトランジスタ506は非導通状態になり、貫通電流が短時間で遮断される。
【0047】
図6は、本発明の一実施形態に係る無線センサ端末の機能ブロック図を示す。同図に表される無線センサ端末600は、圧電センサ回路300と、制御回路602と、RF回路604と、アンテナ606とを備える。制御回路602は、図3に示された圧電センサ回路300からの出力信号を不図示のメモリへ格納し、また所定タイミングでメモリからデータを読み出してRF回路604に出力する。RF回路604は、内蔵のパワーアンプで制御回路602からの出力信号を増幅し、増幅した信号をアンテナ606から無線送信する。このように、図6に示された無線センサ端末600によれば、圧電センサ回路300に備えられた圧電センサ素子302において検出された加速度等の物理量の変化を、制御回路602の制御に従って、無線周波数の変化として外部に送信することができる。
【0048】
このように、本発明の一実施形態によれば、貫通電流の発生を抑制して消費電力を低減させることができる無線センサ端末が提供される。
【0049】
図7は、本発明の一実施形態に係る帰還型発振回路を示す。同図には、帰還型発振回路の例としてピアース型発振回路700が示される。このピアース型発振回路700は、固有の周波数で振動する水晶振動子702と、水晶振動子702の一端と接地との間に接続されたコンデンサ704と、水晶振動子702の他端と接地との間に接続されたコンデンサ706と、出力端子708とを備える。また、ピアース型発振回路700は、水晶振動子702からの振動電圧を増幅する増幅器として半導体集積回路100を用いる。水晶振動子702の一端は半導体集積回路100の入力端子102に接続され、水晶振動子702の他端は半導体集積回路100の出力端子108及びピアース型発振回路700の出力端子708に接続される。
【0050】
このように構成されたピアース型発振回路700において、水晶振動子702で発生する振動電圧は半導体集積回路100によって増幅され,増幅された電圧は、水晶振動子702に正帰還により出力されるとともに、出力端子708から発振出力信号として出力される。
【0051】
従来のCMOSインバータを備えるピアース型発振回路では、発振周波数を低くすると貫通電流が増大するおそれがある。一方,本発明の一実施形態に係るピアース型発振回路700においては発振周波数が低くなった場合でも貫通電流の発生を抑制することができる。
【0052】
図7には、半導体集積回路100をピアース型発振回路に適用した例を示したが、本発明の様々な実施形態に係る半導体集積回路100はピアース型発振回路以外の様々な帰還型発振回路にも適用することができる。また,水晶振動子702に代えて様々な圧電振動子を用いることができる。
【0053】
図8は、本発明の一実施形態に係る弛張型発振回路を示す。同図に示される弛張型発振回路800は、半導体集積回路100と,半導体集積回路100と並列に配置されたフィードバック抵抗802と、半導体集積回路100の入力端子102側と接地との間に接続された発振コンデンサ804と,出力端子806とを備える。これにより,出力端子806からは,フィードバック抵抗802と発振コンデンサ804の時定数により定められる周波数の発振出力信号が得られる。
【0054】
従来の弛張型発振回路においては,図8の半導体集積回路100の代わりにシュミットトリガを用いることがある。本発明の一実施形態における弛張型発振回路800は,発振周波数が低くなった場合でも従来のシュミットトリガと比較して貫通電流の発生を抑制することができる。
【0055】
本発明の実施形態は、以上明示的に述べた態様に限られず、様々な変更を行うことができる。例えば、図1及び図5に示される半導体集積回路には、必要に応じて様々な回路素子が追加される。本発明の様々な実施形態に係る半導体集積回路は、圧電センサ回路以外にも、消費電力を低減することが求められる様々な回路とともに用いることができる。本発明の様々な実施形態における圧電センサ素子は、ピエゾ抵抗型、静電容量型、ガス温度分布型等の様々な種類の半導体式センサによって実現される。本発明の様々な実施形態に係る半導体集積回路及び圧電センサ回路は、LTCC(低温同時焼成セラミックス)多層回路基板に作りこむことで小型化することができる。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態に対して様々な変更を行うことができる。また、圧電センサ回路300、無線センサ端末600、ピアース型発振回路700、発振回路800には、半導体集積回路100、500、又はこれらを変形したものを適宜適用することができる。
【符号の説明】
【0056】
100、500 半導体集積回路
102 入力端子
104 第1CMOSインバータ
106 第2CMOSインバータ
108 出力端子
110、118、506 PMOSトランジスタ
112、120、508 NMOSトランジスタ
114 高電位電源配線
116 低電位電源配線
300 圧電センサ回路
600 無線センサ端末
700 ピアース型発振回路
800 発振回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子と、
出力端子と、
ゲートが前記入力端子に接続されソースが高電位電源配線に接続された第1PMOSトランジスタ及びゲートが前記入力端子に接続されソースが低電位電源配線に接続された第1NMOSトランジスタを含み、当該第1PMOSトランジスタと当該第1NMOSトランジスタとが同時に導通しないように構成された第1CMOS回路と、
入力端が前記第1CMOS回路に接続され出力端が前記出力端子に接続された第2CMOS回路と、
ソースが前記高電位電源配線に、ゲートが前記第2CMOS回路の出力端に、ドレインが前記第2CMOS回路の入力端に、それぞれ接続された第2PMOSトランジスタと、
ソースが前記低電位電源配線に、ゲートが前記第2CMOS回路の出力端に、ドレインが前記第2CMOS回路の入力端に、それぞれ接続された第2NMOSトランジスタと、
を備える半導体集積回路。
【請求項2】
前記第1PMOSトランジスタに正のバックゲート電圧を与えることにより、前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタとが同時に導通しないようにする請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項3】
前記第1NMOSトランジスタに負のバックゲート電圧を与えることにより、前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタとが同時に導通しないようにする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
【請求項4】
前記第1PMOSトランジスタの素子しきい値電圧が前記高電位電源配線の電圧と前記低電位電源配線の電圧との中間電圧よりも高電圧側にあるように構成された請求項1ないし3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
【請求項5】
前記第1NMOSトランジスタの素子しきい値電圧が前記高電位電源配線の電圧と前記低電位電源配線の電圧との中間電圧よりも低電圧側にあるように構成された請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
【請求項6】
ソースが前記高電位電源配線に接続され、ドレインが前記1PMOSトランジスタのソースに接続された第3PMOSトランジスタと、
ソースが前記低電位電源配線に接続され、ドレインが前記1NMOSトランジスタのソースに接続された第3NMOSトランジスタと、
ソースが前記高電位電源配線に、ゲートが前記第3NMOSトランジスタのドレインと前記1NMOSトランジスタのソースとの接続点に、ドレインが前記第2PMOSトランジスタのソースに接続された第4PMOSトランジスタと、
ソースが前記低電位電源配線に、ゲートが前記第3PMOSトランジスタのドレインと前記1PMOSトランジスタのソースとの接続点に、ドレインが前記第2NMOSトランジスタのソースに接続された第4NMOSトランジスタと、
をさらに含む請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
【請求項7】
前記第4PMOSトランジスタに正のバックゲート電圧を与えるとともに、前記第4NMOSトランジスタに負のバックゲート電圧を与える請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
【請求項8】
センサ素子と、
前記センサ素子の検出信号が入力される入力端子と、
ゲートが前記入力端子に接続されソースが高電位電源配線に接続された第1PMOSトランジスタ及びゲートが前記入力端子に接続されソースが低電位電源配線に接続された第1NMOSトランジスタを含み、前記検出信号の出力レベルに応じてハイレベル又はローベルの出力信号を出力する第1CMOS回路と、
入力端が前記第1CMOS回路に接続され、前記第1CMOS回路の出力信号を反転させて出力端子に出力する第2CMOS回路と、
ソースが前記高電位電源配線に、ゲートが前記第2CMOS回路の出力端に、ドレインが前記第2CMOS回路の入力端に、それぞれ接続された第2PMOSトランジスタと、
ソースが前記低電位電源配線に、ゲートが前記第2CMOS回路の出力端に、ドレインが前記第2CMOS回路の入力端に、それぞれ接続された第2NMOSトランジスタと、
を備え、
前記第1CMOS回路は、前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタとが同時に導通しないように構成される、
センサ信号検出回路。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか1項に記載された半導体集積回路と,
一端が前記半導体集積回路の入力端子側に,他端が前記半導体集積回路の出力端子側に接続される圧電振動子と,
前記半導体集積回路の入力端子側と接地との間に配置される第1のコンデンサと,
前記半導体集積回路の出力端子側と接地との間に配置される第2のコンデンサと,
を含む発振回路。
【請求項10】
請求項1から7のいずれか1項に記載された半導体集積回路と,
一端が前記半導体集積回路の入力端子側に,他端が前記半導体集積回路の出力端子側に接続される抵抗と,
前記半導体集積回路の入力端子側と接地との間に配置される第3のコンデンサと,
を含む発振回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−138802(P2012−138802A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290406(P2010−290406)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成21年度独立行政法人科学技術振興機構委託研究 戦略的創造研究推進事業研究「安全・安心のための アニマルウォッチセンサの開発」、産業技術力強化法 第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(504137912)国立大学法人 東京大学 (1,942)
【出願人】(000204284)太陽誘電株式会社 (964)
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【Fターム(参考)】