説明

単一の電力段による複数のプラグコイルの制御

本発明は、高周波プラズマ生成装置に関し、本装置は、制御信号(V1)により制御されるスイッチ(M)を含む電源回路(2)であって、当該スイッチが、制御周波数で電源回路の出力に電圧(Vinter)を印加する電源回路(2)と;電源回路の出力に並列に配置された少なくとも2つのプラズマ生成回路(BB1、BB2、BB3、BB4)であって、各々がそれ自体の共振周波数を有し、プラズマ生成回路の共振周波数に相当する周波数で電源回路の出力に高レベルの電圧が印加されるとプラズマを生成することができるプラズマ生成回路と;プラズマ生成回路の共振周波数(F1、F2、F3、F4)に基づいて制御周波数を決定し、使用される制御周波数に従って各回路を選択的に制御する制御装置(5)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、プラグの2つの電極の間にプラズマを発生させるシステムに関するものであり、このシステムは特に、内燃機関の燃焼室におけるガス混合気の高周波点火を制御するために使用される。
【背景技術】
【0002】
このようなプラズマ生成を利用した自動車のイグニションへの適用においては、プラグコイルを組み込んだプラズマ生成回路を使用して、当該回路の電極の間にマルチフィラメント状放電を発生させることにより、エンジンの燃焼室中の混合気に点火することができる。マルチスパークプラグは、本出願人による特許出願である、FR03−10766、FR03−10767、及びFR03−10768号に詳細に記載されている。
このようなプラグコイルは従来、共振周波数Fcが1MHzより大きく、典型的には5MHzに近い共振器1によってモデル化される。当該共振器は、直列に、抵抗体Rと、インダクタLと、コンデンサCとを含む。プラグコイルの点火電極10及び12は、コンデンサCの両端に接続される。
【0003】
共振器に、当該共振器の共振周波数fc


で高電圧が供給されると、コンデンサCの両端の振幅が増幅されて、プラグの電極の間に、センチメートルのオーダーの距離に亘って、高圧且つ30kV未満のピーク電圧でマルチフィラメント状放電を発生させることができる。
この時、火花が飛んで少なくとも複数のイオン化線又はイオン化経路が所定の容積内に同時に発生し、その枝分かれが更に全方向に出る場合、火花は「分枝火花」と表現される。
【0004】
このようなプラグコイルへの電源供給を制御するためには電源回路を使用する必要があり、この電源回路は、通常立ち上がり時間が約100nsであって約1kVの振幅に達することができ、且つプラグコイルの高周波共振器の共振周波数に極めて近くなるように設計された周波数の電圧パルスを発生させることができる。共振器の共振周波数と高電圧発生器の動作周波数との差が小さい程、共振器の過電圧係数(共振器の出力電圧の振幅と共振器の入力電圧の振幅との比)が大きくなる。
FR03−10767号に更に詳細に記載されているこのような電源回路を図2に模式的に示す。当該電源回路には従来から、「Eクラスパワーアンプ」構成が採用されている。この種のDC/ACコンバータによって、前述の特徴を持つ電圧パルスの生成が可能になる。
【0005】
図2の実施形態によれば、アンプ2は、本実施例ではMOSFETパワートランジスタの形態で実施される、共振器1の端子における切り替えを制御するスイッチMを含む。
このように、制御装置5は、制御周波数の制御信号V1を生成し、模式的に示される制御段3を介してパワーMOSFET Mのゲートに印加する。共振器1が制御信号V1によって励起されるとき、アンプの出力に接続されるプラグコイルの電極間における火花の生成を制御するために、前記信号は、異なる点火命令によって作動され、制御周波数の制御パルス列の形式を採る。
【0006】
特許出願EP−A−1515594に記載されているように、並列共振回路4が中間電圧源VinterとトランジスタMのドレインの間に接続される。この回路4は、コンデンサCpと並列接続されるインダクタLpを含む。
共振器の共振周波数に近い周波数で、並列共振器は中間電圧Vinterを増幅電圧Va(図5に示す)に変換する。この増幅電圧Vaは、中間電圧と並列共振器の過電圧係数との積に相当する。この増幅電圧は、共振器1の入力に接続されたトランジスタMのドレインに供給される。
【0007】
従って、トランジスタMはスイッチとして機能し、制御信号V1の論理状態がハイ(又はロー)であるとき、共振器1の入力に電圧Vaを印加する(又は、共振器1の入力への電圧Vaの印加を遮断する)。このようにして、トランジスタMは、制御信号V1に応じて、出力に接続されるプラグコイルの共振周波数(通常、5MHz)に出来る限り近くなるように設定されるスイッチング周波数を印加することにより、並列共振器4とプラグコイルを形成する直列共振器1の間のエネルギー伝達を維持及び最大化する。
すると、プラグコイルの共振周波数において、上述の出力電圧Vaと直列共振器1の過電圧係数との積が、直列共振器1のコンデンサCの両端、つまりプラグの電極の端子に現われる。
【0008】
アンプにより形成される電力段からプラグコイルの共振器へエネルギーを伝達するこの過程は、高い効率を確保するために、共振器の共振周波数で行われなくてはならない。具体的には、トランジスタMが、プラグコイルの共振周波数とは異なるスイッチング周波数を印加する場合、エネルギー伝達効率は、プラグコイルに使用される直列共振器の通過帯域が狭いことに起因して低下する。
プラズマ生成による自動車点火装置の用途では、コマンドに応じて燃焼を開始するために、各燃焼室に上述のプラグコイルが配設される。
【0009】
従って、例えば4気筒エンジンの場合、図2を参照して上に説明したように、4つのプラグコイルの電源供給及び個別制御を行なうためには、Eクラスアンプ型の4つの電源回路が利用可能でなければならない。
従って、制御されるプラグコイルの数と同数の増幅経路に基づくこのような構成は、エンジンフードの下方に設置されることにより必要となる容積だけでなく、大量生産車両へのこの種の点火装置の設置を考慮するには法外であろう設置費用により、プラズマ生成を用いるこの種の自動車点火装置の開発可能性を制限する。
【発明の概要】
【0010】
本発明は、同一の増幅経路を介した複数のプラグコイルの制御を可能にすることにより、上述の欠点を解決することを目的とする。
この目的を考慮して、本発明の主題は高周波プラズマ生成装置に関し、本プラズマ生成装置は、
−制御信号により制御されるスイッチを含む電源回路であって、当該スイッチが、制御信号によって定義される周波数で電源回路の出力に中間電圧を印加する電源回路と、
−電源回路の出力に並列に接続された少なくとも2つのプラズマ生成回路であって、各プラズマ生成回路が、固有の共振周波数を有し、且つプラズマ生成回路の共振周波数に概ね等しい周波数で電源回路の出力に高レベルの電圧が印加されるとプラズマを生成することができる、プラズマ生成プラグコイルと、
−プラズマ生成回路の共振周波数うちの1つに基づいて制御信号の周波数を決定する電源回路の制御装置であって、使用する制御周波数に従って各プラズマ生成回路を選択的に制御する制御回路と
を備えることを特徴とする。
【0011】
一実施形態によれば、各プラズマ生成回路は1つの共振器を備え、各共振器は個別の共振周波数を有する。
別の実施形態によれば、各プラズマ生成回路は1つの共振器を備え、各共振器は同一の共振周波数を有し、プラズマ生成回路の少なくとも1つは、その共振器の共振周波数をずらす手段も備える。
【0012】
有利には、周波数をずらす手段は電源回路と共振器の間に直列に配置されたインピーダンスマッチング回路を含む。
好適には、インピーダンスマッチング回路はインダクタンスを含む。
【0013】
一変形例によれば、インピーダンスマッチング回路は、電源回路の出力と各共振器の間を接続する妨害リンクケーブルを備え、ケーブルの、共振器間の部分の長さが共振器の周波数のずれを定義する。
有利には、各プラズマ生成回路は、燃焼機関のシリンダ内における点火制御、粒子フィルタにおける点火、及び空調システムにおける汚染物質燃焼といった実施形態のうちの1つにおける点火を行うように設計される。
【0014】
本発明はまた、プラズマ生成装置の電源供給を制御する方法に関する。当該プラズマ生成装置は、制御信号によって制御されるスイッチを有する電源回路を備え、当該スイッチが、制御信号によって定義される周波数で中間電圧を電源回路の出力に印加し、当該電源回路には、少なくとも2つのプラズマ生成回路が並列接続され、各プラズマ生成回路はそれ自体に固有の共振周波数で選択的に制御されるように設計されている。本方法は、
−制御周波数を決定するようにとのリクエストを受け取るステップ、
−制御されるプラズマ生成回路を決定するステップ、
−制御されるプラズマ生成回路の共振周波数に概ね相当する制御周波数を決定するステップ、及び
−決定された制御周波数で制御信号を生成するステップ
を含む。
【0015】
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照しながら非制限的な例示を目的とする後述の説明を読むことによりさらに明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】共振器に使用される、プラズマ生成プラグコイルをモデル化する電気モデルを示す。
【図2】プラグコイルの電源供給及び制御に使用される、アンプを備えた高電圧生成装置を示す。
【図3】本発明によるプラグコイルの共振周波数の分配の第1の実施形態を示す。
【図4】本発明によるプラグコイルの共振周波数の分配の第2の実施形態を示す。
【図5】本発明による、N個のプラグコイルを含む高周波点火の全体を示す図である。
【図6】本発明による点火制御の一実施例のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
従って、本発明は、単一の増幅経路の使用により、即ち、図2に関して上に説明したEクラスパワーアンプ型の単一の電源回路の使用により、複数のプラグコイル式プラズマ生成回路を制御して、この単一の電源回路の出力に並列接続される複数のプラズマ生成回路に選択的に電源供給することを目的とする。
この特定のアセンブリの基礎となる原理は、電源回路により生成される高電圧及び高周波数の制御レベルで、電源回路の出力に接続された各プラズマ生成回路の自己共振周波数を利用することにある。
【0018】
実際には、プラズマ生成回路の共振周波数を慎重に分配することにより、電源回路からプラズマ生成回路の一方又は他方への電力の望ましい伝送を、自然に決定できると思われる。よって、電源回路の出力において、当該電源回路に接続される複数のプラズマ生成回路の端子に同時に同一の高電圧を印加することにより、電源回路のレベルで使用される制御周波数と概ね一致する自己共振周波数を有するプラズマ生成回路に応じて、これらプラズマ生成回路の1つを選択的に制御することができる。
従って、単一の電源回路を介して複数のプラズマ生成回路を個別に制御することを可能にする条件は、これらのプラズマ生成回路の各々が、他と有意に異なる共振周波数を持つことである。この目的は、各プラズマ生成回路を形成する共振器の共振周波数領域が重なり合うことを防ぎ、よって複数が同時点火される問題を排除することである。
【0019】
単一の電源回路の出力に並列接続された複数のプラズマ生成回路間の共振周波数の差は、好適には、各共振器の通過帯域の少なくとも数倍に相当する。例えば、各プラズマ生成回路の共振周波数を、他の回路から、各回路の通過帯域の2又は3倍に等しい値だけずらすことができる。
このような各プラズマ生成回路の共振周波数の間の周波数のずれを生成するために、複数の実施形態を考案することができる。
【0020】
第1の方法は、各プラズマ生成回路に1つの、図1にモデル化したような、構造がそれぞれ異なるプラグコイルを使用することにより、使用されるプラグコイルの共振周波数を、上述の原理に従って他から十分に区別可能にすることである。
しかしながら、各プラズマ生成回路が図1に示されるような共振器を有し、各共振器が個別の共振周波数を有するこのような実施形態は、工業プロセスへの統合という観点からは最良のものではない。
【0021】
実際には、複数の個別のプラグコイルの製造に工業プロセスを適用する必要があるので、制御される経路と同数のプラグコイル基準が必要となる。
また、図3及び4に示すように、制御される複数のプラズマ生成回路の共振周波数にずれを生じさせる好適な実施形態では、同一のプラグコイルを使用し、それらを形成するその共振器が同一の共振周波数を有し、各共振器にその共振周波数をずらす手段を接続する。
【0022】
図3に示すように、プラズマ生成回路の共振周波数をずらす手段は、電源回路2の出力と共振器1の間に直列に配置される、インピーダンスマッチング回路14を備える。このように、プラズマ生成回路を形成するインピーダンスと共振器の組の共振周波数は、分離されたプラグコイルの共振器1の共振周波数からずらされている。
【0023】
上述の原理によれば、図5に示すように、単一の電源回路の出力と、各プラグコイル、即ちBB1、BB2、BB3及びBB4との間に、それぞれ値の異なる、即ち値Z1、Z2、Z3及びZ4を有するそのようなインピーダンス回路を直列に挿入することにより、単一の電源回路の出力に並列に接続されたプラズマ生成回路の共振周波数を思い通りに分配することができる。
従って、回路14のインピーダンス値は、各々がインピーダンス−共振器の組を備える各プラズマ生成回路の間の共振周波数の差が、各共振器の通過帯域の少なくとも数倍に相当するように選択される。
【0024】
例えば、追加されたインピーダンス回路に、各プラズマ生成回路の共振周波数が所望の値だけシフトされるようなインダクタンスを使用することができる。
電源回路の効率を最適化し、プラグコイルの動作を最適化するために、プラグコイルの制御に望ましい共振周波数より高い共振周波数を有する同一のプラグコイルを使用することができる。この場合、追加されるインピーダンス回路がインダクタンスである場合、この追加の効果は、各インダクタンス/プラグコイルの組の共振周波数全体の値を低下させることに相当する。
【0025】
一変形例として、制御される経路の1つに、インダクタンスなどの、プラグコイルに直列な、余分な受動素子を追加する必要のない単純な接続を使用することができる。
【0026】
図4に示す別の実施形態によれば、プラズマ生成回路の共振周波数を他からずらす手段は、直列インピーダンスとして電源回路の出力と各プラグコイルの間の接続部となるリンクケーブルを使用し、この場合プラグコイルも同一であり、つまりそれらの共振器は同一の共振周波数を有する。この場合、インピーダンス、具体的にはインダクタンスとなり、よってプラグコイルの共振器間に共振周波数のずれを定義するのは、ケーブルの、プラグコイル間に位置する部分の長さ、即ち、BB1とBB2の間のL1、BB2とBB3の間のL2、及びBB3とBB4の間のL3である。
プラグコイル間に妨害ケーブルを使用することにより、有利には、図3の実施形態により必要とされるような、プラグコイルの周波数をずらすための余分な構成部品の使用を排除することが可能になる。
【0027】
上述の原理によれば、異なる経路の共振周波数が個別に分配されるので、単一の電源回路に基づいた本制御方法では、点火の度に、制御される経路に一致する周波数を考慮する必要がある。
このために、一実施形態によれば、電源回路の制御装置5は、制御される経路の各々に対応する周波数の等級付けの順序を保持できるメモリを有することができる。
【0028】
よって、4気筒燃焼機関用の自動車の点火装置に使用される基準となる図6の実施例によれば、点火要求を受信すると、制御装置はまず、例えばエンジンに配置される順番に番号1〜4が付された、制御すべき気筒を決定することができる。従って、各気筒番号には、制御対象のプラズマ生成回路に特有の共振周波数F1、F2、F3、及びF4がそれぞれ割り当てられる。
この場合、制御装置は、点火する気筒の番号及び予め保存されている周波数の等級付けの順番に従って、これらの周波数F1、F2、F3、及びF4の中から、生成すべき制御信号の周波数を決定するモジュールを備える。
【0029】
制御周波数が決定されると、制御装置は、前記周波数の制御信号を、スイッチMを制御するために用いられる出力インターフェースに印加する。
この場合、点火装置に対応して制御されるプラズマ生成回路への電力の選択的供給は、当然ながらこの点火装置に使用される制御周波数によって管理される。
【0030】
特定の一実施形態によれば、単一の電源回路の出力において得られる共振周波数は、本出願人による仏国特許出願FR05−127669及び同FR05−12770に記載されている表形式化法又は自動制御方法により制御することができる。
例えば、制御装置には、エンジン動作パラメータ(エンジンオイル温度、エンジントルク、エンジン速度、点火角度、吸気温度、燃焼室の圧力など)の測定信号、及び/又は電源動作パラメータの測定信号を受信するインターフェースと、測定信号と生成される制御信号の周波数との関係を記憶する特定のメモリモジュールとを取り付けることができる。このようにして、制御装置は、受信インターフェースで受信される測定信号及びメモリモジュールに記憶された関係に従って、生成される制御信号の周波数を決定する。
【0031】
本発明の範囲から何ら逸脱することなく、微粒子フィルタの点火、又は空調システムの汚染物質燃焼装置の点火など、燃焼機関の点火制御の実施以外の用途が考慮可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
−制御信号(V1)により制御されるスイッチ(M)を備える電源回路(2)であって、当該スイッチが、制御信号によって定義される周波数で中間電圧(Vinter)を電源回路の出力に印加する電源回路と、
−電源回路の出力に並列に配置される少なくとも2つのプラズマ生成回路(BB1、BB2、BB3、BB4)であって、各プラズマ生成回路が、固有の共振周波数を有し、且つプラズマ生成回路の共振周波数に概ね相当する周波数で電源回路の出力に高レベルの電圧が印加されるとプラズマを生成することができる、プラズマ生成回路と、
−プラズマ生成回路の共振周波数(F1、F2、F3、F4)の1つに基づいて制御信号の周波数を決定する電源回路用の制御装置(5)であって、使用する制御周波数に従って各プラズマ生成回路を選択的に制御する制御装置と
を備えることを特徴とする高周波プラズマ生成装置。
【請求項2】
プラズマ生成回路が、個別の共振周波数を有するそれぞれ1つの共振器(1)を備えることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項3】
プラズマ生成回路が、同一の共振周波数を有するそれぞれ1つの共振器(1)を備えること、及びプラズマ生成回路の少なくとも1つがその共振器の共振周波数をずらす手段も備えることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項4】
周波数をずらす手段が、電源回路の出力と共振器の間に直列に配置されたインピーダンスマッチング回路を含むことを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
インピーダンスマッチング回路がインダクタンスを含むことを特徴とする、請求項4記載の装置。
【請求項6】
インピーダンスマッチング回路が、電源回路の出力と各共振器の間の接続部となる妨害リンクケーブルを含み、当該ケーブルの、共振器間の部分が、共振器間の周波数のずれを定義することを特徴とする、請求項4記載の装置。
【請求項7】
各プラズマ生成回路が、燃焼機関のシリンダ内の点火、粒子フィルタにおける点火、及び空調システムの汚染物質燃焼の点火のうちの1つを行うように設計される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
電源回路(2)を備えたプラズマ生成装置の電力供給制御方法であって、電源回路(2)が、制御信号(V1)により制御されて制御信号により定義される周波数で電源回路の出力に中間電圧(Vinter)を印加するスイッチ(M)を有し、且つ電源回路には、それぞれがそれ自体の共振周波数で選択的に制御される少なくとも2つのプラズマ生成回路が並列に接続されており、
−制御周波数を決定するようにとのリクエストを受信するステップ、
−制御されるプラズマ生成回路を決定するステップ、
−制御されるプラズマ生成回路の共振周波数に概ね相当する制御周波数を決定するステップ、及び
−決定された制御周波数で制御信号を生成するステップ
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−520399(P2010−520399A)
【公表日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−551244(P2009−551244)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【国際出願番号】PCT/FR2008/050310
【国際公開番号】WO2008/113955
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(507308902)ルノー・エス・アー・エス (281)
【Fターム(参考)】