厚紙/プラスチック複合パッキング用パッキングカバーの製造方法
【課題】開封補助手段が設けられた厚紙/プラスチック複合パッキング用パッキングカバーであって、注ぎ口領域に存在する細菌に対して信頼性ある保護を保証できかつパッキングが最初に開かれた後に、注ぎ口領域において原料厚紙と製品との接触が全く存在しないパッキングカバーの製造方法を提供することにある。
【解決手段】上記目的は、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌され、かつ殺菌剥離タブおよび/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着される構成により達成される。本発明により製造されるパッキングカバーは、打抜かれた注ぎ口の周囲の原料厚紙材料がプラスチックで完全にコーティングされることに特徴を有する。完成飲料パッキングを製造するのに上記パッキングカバーを使用することにより、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌される。
【解決手段】上記目的は、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌され、かつ殺菌剥離タブおよび/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着される構成により達成される。本発明により製造されるパッキングカバーは、打抜かれた注ぎ口の周囲の原料厚紙材料がプラスチックで完全にコーティングされることに特徴を有する。完成飲料パッキングを製造するのに上記パッキングカバーを使用することにより、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開封補助手段(opening aid)が設けられた厚紙/プラスチック複合パッキング用パッキングカバーの製造方法であって、最初に、パッキングカバーが、下記工程すなわち、
後(のち)の注ぎ口となる原料厚紙材料の領域内に開口を打抜く工程と、
原料厚紙材料の両面にプラスチック層をコーティングしかつ複合材料に折目付けする工程と、
複合材料のコーティングされた開口の領域内に注ぎ口を打抜く工程とを有し、ここで、注ぎ口は打抜かれた開口より小さく、
ブランクの複合材料に装飾を施す工程と、
パッキングカバーを長手方向シームでシーリングする工程により製造される、パッキングカバーの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
厚紙/プラスチック複合材料で作られた飲料パッキングは多年に亘って知られており、かつ多くの形状および構造のパッキングを市場で入手できる。飲料パッキングを首尾良く開けることができかつしばしば再封できるようにするため、飲料パッキングは、多くの場合開封補助手段を有し、所定の時点でパッキングを開けて該パッキングに収容された製品を取出すことおよび/または再封することを可能にしている。
【0003】
このような飲料パッキングは、無端複合材料からのいわゆるチューブ形成法により、または所定長さに切断された個々のブランクにより製造される。例えば下記特許文献1には、凹部を打抜き、次に、後の注ぎ口の近傍のパッキング材料すなわちブランクにおいて、前記凹部を剥離タブで再び密封シールすることが開示されている。これとは別に、またはこれに加えて、これらの開口には、更に注ぎ口要素を設けることもできる。
【0004】
このようなパッキングに使用される材料は厚紙からなり、該厚紙の内面および外面は薄いプラスチック層(殆どの場合、PEフィルム)でコーティングされる。このようにして、パッキングは、一方では、水分またはダスト等の外的影響から充分に保護され、他方では、パッキング内に収容された製品が原料厚紙材料から衛生的にきれいに分離される。また、表面には永久的な印刷を施すことができる。しかしながら、複合材料は開口の領域で打抜かれており、これにより製品は、これが注がれるときに原料厚紙に接触してしまう。このため、一方では製品が汚染され、他方では浸潤する液体によって厚紙が軟化されてしまう。
【0005】
これらの開口は、剥離タブまたはシールすべき注ぎ口要素により外部から閉鎖され、従って、製品は、水分、光、臭気等の外的影響から信頼性をもって保護される。また、対応する内的保護も行うためには、最終的に注ぎ口となる領域の複合材料をPEフィルム等のセクションで閉鎖し、製品が原料厚紙に接触するときに生じる上記問題を信頼性をもって排除する必要がある。このためには、これに対応して構成された付加工程が製造工程において必要になるため、コストが嵩んでしまう。しかしながら、このような問題のあるパッキングがひとたび開かれてしまうと、製品が原料厚紙の開縁部(該開縁部は注ぎ口を包囲している)を通って注がれるときに、原料厚紙と接触してしまい、上記問題を引起こす。
【特許文献1】欧州特許EP 0 558 946 B1明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の目的は、開封補助手段が設けられた厚紙/プラスチック複合パッキング用パッキングカバーであって、注ぎ口領域に存在する細菌に対して信頼性ある保護を保証できかつパッキングが最初に開かれた後に、注ぎ口領域において原料厚紙と製品との接触が全く存在しないパッキングカバーの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、本発明によれば、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌され、かつ殺菌剥離タブおよび/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着される構成により達成される。
【0008】
本発明により製造されるパッキングカバーは、打抜かれた注ぎ口の周囲の原料厚紙材料がプラスチックで完全にコーティングされることに特徴を有する。
【0009】
完成飲料パッキングを製造するのに上記パッキングカバーを使用することにより、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌され、かつ殺菌剥離タブおよび/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着される。
【0010】
本発明の他の教示によれば、殺菌剥離タブが、パッキングをシーリングした後に所定長さに切断されることを行う。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好ましい実施形態を示す図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
【0012】
図1A〜図1Gには、本発明の連続的製造工程が非常に概略的な態様で示されている。ロールとして巻回された原料厚紙1が最初にパンチに送られ、ここでは、後の注ぎ口が形成される飲料カートンの領域に、開口Oが打抜かれる。図1Aは、パンチを通るときの原料厚紙材料1を示し、ここには、規則的な開口Oの形成を確保する2つのみのパンチダイ2A、2Bが示されている。この時点で、打抜き廃棄物として厚紙屑3が発生され、これらの屑3は適正に除去しなければならない。
【0013】
次に、厚紙材料1がコーティングプラントに供給される。第一ユニットでは、厚紙1の第一表面がプラスチックフィルムでコーティングされる。このようなユニットは、例えばアルミニウムフィルム等の他のフィルムを同時に下方から押出するのにも使用できる。図1Bは、形成された開口を如何にしてコーティングするかを概略的に示すものである。この図面には、第一押出ユニット4から、移動した厚紙1の表面に付着される液体プラスチックフィルム5が示されている。厚紙を反転させた後に、第二表面の処理が第二押出ユニットにより行われる。他の表面はプラスチックフィルム6によりコーティングされており、ここでは分かり易くするため、下面に描かれている。
【0014】
両面がコーティングされた厚紙/プラスチック複合材料1′は、次に印刷ユニット7に送られ、ここでは、図1Cに概略的に示すように、後のパッキングの所望印刷模様に従った印刷が行われる。コーティングの前に原料厚紙に予め印刷しておくこともできるが、複合材料のコーティングされた外面に印刷することが好ましい。次に、折目付けパンチユニット8に送られ、ここでは、パッキングの形成に必要な折目および折畳み線が形成される。図1Dは、ロータリダイカッタにより、パッキングの形成に必要な折目および折畳み線(ここには詳細に示されていない)を如何にして複合材料1′に設けるかが概略的に示されている。
【0015】
図1Eに示すように、上記のように処理された複合材料1′が他のパンチ(図示せず)へと前進され、ここでは、パンチダイ9A、9Bが、既にコーティングされている開口Oの領域内に最終注ぎ口Pを形成する。
【0016】
図1Fには、複合材料1′から如何にして個々のブランク11を作るかが示されている。
【0017】
最後に図1Gには、装飾ブランク11が、これらの長手方向シームLに沿ってシールされかつカートン12として平らに折畳まれるところが概略的に示されている。このようにして製造されかつパッケージされたパッキングカバーMは、次に、実際の充填プラントに搬送される。
【0018】
概要をより良く説明するため、図2Aにはカートン材料のコーティングされた開口Oの断面が再び示されており、該開口Oは、各場合にその上下の面がプラスチック層5、6でコーティングされている。両プラスチック層5、6は、開口Oの領域において単一プラスチックフィルムを形成していることは明白である。この方法では、開口Oのカートン縁部がプラスチック材料で完全にシールされる。
【0019】
図2Bには、コーティングされた開口O内で打抜かれた注ぎ口Pが断面で示されている。注ぎ口Pは打抜き開口Oより小さいので、注ぎ口から出る製品が、開口Oのカートン縁部と接触することはない。
【0020】
最後に、完成させるため、図3A〜図3Fには、パッキングカバーMから如何にして完成飲料パッキングが作られるかが概略的に示されている。図3Aでは、最初に床が形成され、かつパッキングCが床側でシールされる。図3Bは、内側からパッキングCを殺菌する工程を概略的に示すものであり、注ぎ口Pの領域も外側から殺菌される。図3Cには殺菌剥離タブ13が概略的に示されており、該タブ13は、図3Dに示すように、シーリング後に切断されて所定長さがパッキングC上に貼着される。これにより、注ぎ口Pは信頼性をもってシールされる。
【0021】
図示されていないが、注ぎ口Pには、剥離タブ13の近くに、再封可能な注ぎ口要素、或いはこれに代わるものを設けることができることは理解されよう。
【0022】
最後に図3Eには充填工程が概略的に示されており、ここでは、内部が殺菌された容器に、パッキングすべき製品Jが充填される。パッキングCが密封されたならば、図3Fに示すように、販売の準備が整った飲料パッキングが完成される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1A】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1B】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1C】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1D】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1E】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1F】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1G】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図2A】複合材料のコーティングされた注ぎ口を通る断面図である。
【図2B】複合材料のパンチングされた、コーティングされた注ぎ口を通る断面図である。
【図3A】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3B】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3C】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3D】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3E】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3F】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【0024】
1 原料厚紙
2A、2B パンチダイ
4 第一押出ユニット
5 液体プラスチックフィルム
7 印刷ユニット
8 折目付けパンチユニット
9A、9B パンチダイ
11 ブランク
12 カートン
C パッキング
J 製品
M パッキングカバー
O 開口
P 最終注ぎ口
【技術分野】
【0001】
本発明は、開封補助手段(opening aid)が設けられた厚紙/プラスチック複合パッキング用パッキングカバーの製造方法であって、最初に、パッキングカバーが、下記工程すなわち、
後(のち)の注ぎ口となる原料厚紙材料の領域内に開口を打抜く工程と、
原料厚紙材料の両面にプラスチック層をコーティングしかつ複合材料に折目付けする工程と、
複合材料のコーティングされた開口の領域内に注ぎ口を打抜く工程とを有し、ここで、注ぎ口は打抜かれた開口より小さく、
ブランクの複合材料に装飾を施す工程と、
パッキングカバーを長手方向シームでシーリングする工程により製造される、パッキングカバーの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
厚紙/プラスチック複合材料で作られた飲料パッキングは多年に亘って知られており、かつ多くの形状および構造のパッキングを市場で入手できる。飲料パッキングを首尾良く開けることができかつしばしば再封できるようにするため、飲料パッキングは、多くの場合開封補助手段を有し、所定の時点でパッキングを開けて該パッキングに収容された製品を取出すことおよび/または再封することを可能にしている。
【0003】
このような飲料パッキングは、無端複合材料からのいわゆるチューブ形成法により、または所定長さに切断された個々のブランクにより製造される。例えば下記特許文献1には、凹部を打抜き、次に、後の注ぎ口の近傍のパッキング材料すなわちブランクにおいて、前記凹部を剥離タブで再び密封シールすることが開示されている。これとは別に、またはこれに加えて、これらの開口には、更に注ぎ口要素を設けることもできる。
【0004】
このようなパッキングに使用される材料は厚紙からなり、該厚紙の内面および外面は薄いプラスチック層(殆どの場合、PEフィルム)でコーティングされる。このようにして、パッキングは、一方では、水分またはダスト等の外的影響から充分に保護され、他方では、パッキング内に収容された製品が原料厚紙材料から衛生的にきれいに分離される。また、表面には永久的な印刷を施すことができる。しかしながら、複合材料は開口の領域で打抜かれており、これにより製品は、これが注がれるときに原料厚紙に接触してしまう。このため、一方では製品が汚染され、他方では浸潤する液体によって厚紙が軟化されてしまう。
【0005】
これらの開口は、剥離タブまたはシールすべき注ぎ口要素により外部から閉鎖され、従って、製品は、水分、光、臭気等の外的影響から信頼性をもって保護される。また、対応する内的保護も行うためには、最終的に注ぎ口となる領域の複合材料をPEフィルム等のセクションで閉鎖し、製品が原料厚紙に接触するときに生じる上記問題を信頼性をもって排除する必要がある。このためには、これに対応して構成された付加工程が製造工程において必要になるため、コストが嵩んでしまう。しかしながら、このような問題のあるパッキングがひとたび開かれてしまうと、製品が原料厚紙の開縁部(該開縁部は注ぎ口を包囲している)を通って注がれるときに、原料厚紙と接触してしまい、上記問題を引起こす。
【特許文献1】欧州特許EP 0 558 946 B1明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の目的は、開封補助手段が設けられた厚紙/プラスチック複合パッキング用パッキングカバーであって、注ぎ口領域に存在する細菌に対して信頼性ある保護を保証できかつパッキングが最初に開かれた後に、注ぎ口領域において原料厚紙と製品との接触が全く存在しないパッキングカバーの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、本発明によれば、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌され、かつ殺菌剥離タブおよび/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着される構成により達成される。
【0008】
本発明により製造されるパッキングカバーは、打抜かれた注ぎ口の周囲の原料厚紙材料がプラスチックで完全にコーティングされることに特徴を有する。
【0009】
完成飲料パッキングを製造するのに上記パッキングカバーを使用することにより、完成パッキングの充填およびシーリングの前に、パッキングの内部だけでなく、注ぎ口も外部から殺菌され、かつ殺菌剥離タブおよび/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着される。
【0010】
本発明の他の教示によれば、殺菌剥離タブが、パッキングをシーリングした後に所定長さに切断されることを行う。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好ましい実施形態を示す図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
【0012】
図1A〜図1Gには、本発明の連続的製造工程が非常に概略的な態様で示されている。ロールとして巻回された原料厚紙1が最初にパンチに送られ、ここでは、後の注ぎ口が形成される飲料カートンの領域に、開口Oが打抜かれる。図1Aは、パンチを通るときの原料厚紙材料1を示し、ここには、規則的な開口Oの形成を確保する2つのみのパンチダイ2A、2Bが示されている。この時点で、打抜き廃棄物として厚紙屑3が発生され、これらの屑3は適正に除去しなければならない。
【0013】
次に、厚紙材料1がコーティングプラントに供給される。第一ユニットでは、厚紙1の第一表面がプラスチックフィルムでコーティングされる。このようなユニットは、例えばアルミニウムフィルム等の他のフィルムを同時に下方から押出するのにも使用できる。図1Bは、形成された開口を如何にしてコーティングするかを概略的に示すものである。この図面には、第一押出ユニット4から、移動した厚紙1の表面に付着される液体プラスチックフィルム5が示されている。厚紙を反転させた後に、第二表面の処理が第二押出ユニットにより行われる。他の表面はプラスチックフィルム6によりコーティングされており、ここでは分かり易くするため、下面に描かれている。
【0014】
両面がコーティングされた厚紙/プラスチック複合材料1′は、次に印刷ユニット7に送られ、ここでは、図1Cに概略的に示すように、後のパッキングの所望印刷模様に従った印刷が行われる。コーティングの前に原料厚紙に予め印刷しておくこともできるが、複合材料のコーティングされた外面に印刷することが好ましい。次に、折目付けパンチユニット8に送られ、ここでは、パッキングの形成に必要な折目および折畳み線が形成される。図1Dは、ロータリダイカッタにより、パッキングの形成に必要な折目および折畳み線(ここには詳細に示されていない)を如何にして複合材料1′に設けるかが概略的に示されている。
【0015】
図1Eに示すように、上記のように処理された複合材料1′が他のパンチ(図示せず)へと前進され、ここでは、パンチダイ9A、9Bが、既にコーティングされている開口Oの領域内に最終注ぎ口Pを形成する。
【0016】
図1Fには、複合材料1′から如何にして個々のブランク11を作るかが示されている。
【0017】
最後に図1Gには、装飾ブランク11が、これらの長手方向シームLに沿ってシールされかつカートン12として平らに折畳まれるところが概略的に示されている。このようにして製造されかつパッケージされたパッキングカバーMは、次に、実際の充填プラントに搬送される。
【0018】
概要をより良く説明するため、図2Aにはカートン材料のコーティングされた開口Oの断面が再び示されており、該開口Oは、各場合にその上下の面がプラスチック層5、6でコーティングされている。両プラスチック層5、6は、開口Oの領域において単一プラスチックフィルムを形成していることは明白である。この方法では、開口Oのカートン縁部がプラスチック材料で完全にシールされる。
【0019】
図2Bには、コーティングされた開口O内で打抜かれた注ぎ口Pが断面で示されている。注ぎ口Pは打抜き開口Oより小さいので、注ぎ口から出る製品が、開口Oのカートン縁部と接触することはない。
【0020】
最後に、完成させるため、図3A〜図3Fには、パッキングカバーMから如何にして完成飲料パッキングが作られるかが概略的に示されている。図3Aでは、最初に床が形成され、かつパッキングCが床側でシールされる。図3Bは、内側からパッキングCを殺菌する工程を概略的に示すものであり、注ぎ口Pの領域も外側から殺菌される。図3Cには殺菌剥離タブ13が概略的に示されており、該タブ13は、図3Dに示すように、シーリング後に切断されて所定長さがパッキングC上に貼着される。これにより、注ぎ口Pは信頼性をもってシールされる。
【0021】
図示されていないが、注ぎ口Pには、剥離タブ13の近くに、再封可能な注ぎ口要素、或いはこれに代わるものを設けることができることは理解されよう。
【0022】
最後に図3Eには充填工程が概略的に示されており、ここでは、内部が殺菌された容器に、パッキングすべき製品Jが充填される。パッキングCが密封されたならば、図3Fに示すように、販売の準備が整った飲料パッキングが完成される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1A】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1B】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1C】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1D】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1E】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1F】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図1G】本発明のパッキングカバーを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図2A】複合材料のコーティングされた注ぎ口を通る断面図である。
【図2B】複合材料のパンチングされた、コーティングされた注ぎ口を通る断面図である。
【図3A】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3B】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3C】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3D】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3E】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【図3F】本発明により製造されたパッキングカバーから、完成された充填済み飲料パッキングを製造する個々の加工段階の1つを概略的に示す斜視図である。
【0024】
1 原料厚紙
2A、2B パンチダイ
4 第一押出ユニット
5 液体プラスチックフィルム
7 印刷ユニット
8 折目付けパンチユニット
9A、9B パンチダイ
11 ブランク
12 カートン
C パッキング
J 製品
M パッキングカバー
O 開口
P 最終注ぎ口
【特許請求の範囲】
【請求項1】
最初に、パッキングカバーが下記工程、すなわち、
後の注ぎ口となる原料厚紙材料(1)の領域内に開口(O)を打抜く工程と、
原料厚紙材料(1)の両面にプラスチック層をコーティングしかつ複合材料(1′)に折目付けする工程と、
複合材料(1′)のコーティングされた開口(O)の領域内に注ぎ口(P)を打抜く工程とを有し、ここで、注ぎ口(P)は打抜かれた開口(O)より小さく、
ブランクの複合材料(1′)に装飾を施す工程と、
パッキングカバー(M)を長手方向シーム(L)でシーリングする工程により製造される、完成飲料パッキングの製造方法において、
完成したパッキング(C)の充填およびシーリングを行う前に、パッキング内部だけでなく、注ぎ口(P)も外部から殺菌され、殺菌剥離タブ(13)および/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着されることを特徴とする製造方法。
【請求項2】
前記打抜かれた注ぎ口(P)の周囲の原料厚紙材料がプラスチックで完全にコーティングされることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
前記殺菌剥離タブ(13)は、パッキング(C)をシーリングした後に所定長さに切断されることを特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
【請求項1】
最初に、パッキングカバーが下記工程、すなわち、
後の注ぎ口となる原料厚紙材料(1)の領域内に開口(O)を打抜く工程と、
原料厚紙材料(1)の両面にプラスチック層をコーティングしかつ複合材料(1′)に折目付けする工程と、
複合材料(1′)のコーティングされた開口(O)の領域内に注ぎ口(P)を打抜く工程とを有し、ここで、注ぎ口(P)は打抜かれた開口(O)より小さく、
ブランクの複合材料(1′)に装飾を施す工程と、
パッキングカバー(M)を長手方向シーム(L)でシーリングする工程により製造される、完成飲料パッキングの製造方法において、
完成したパッキング(C)の充填およびシーリングを行う前に、パッキング内部だけでなく、注ぎ口(P)も外部から殺菌され、殺菌剥離タブ(13)および/または再封可能な注ぎ口要素が注ぎ口に付着されることを特徴とする製造方法。
【請求項2】
前記打抜かれた注ぎ口(P)の周囲の原料厚紙材料がプラスチックで完全にコーティングされることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
前記殺菌剥離タブ(13)は、パッキング(C)をシーリングした後に所定長さに切断されることを特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【公表番号】特表2006−527099(P2006−527099A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−508284(P2006−508284)
【出願日】平成16年6月7日(2004.6.7)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006107
【国際公開番号】WO2004/108400
【国際公開日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(504471160)エスアイジー テクノロジー リミテッド (5)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月7日(2004.6.7)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006107
【国際公開番号】WO2004/108400
【国際公開日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(504471160)エスアイジー テクノロジー リミテッド (5)
【Fターム(参考)】
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