説明

原稿搬送装置

【課題】 折り部を有する用紙の折り部の展開の際に、用紙にしわや破損が生じることを低減した原稿搬送装置を提供すること。
【解決手段】 用紙を所定の搬送速度で搬送する搬送手段(回転ローラ221及び搬送ローラ210)と、用紙の搬送路中に設けられ、搬送路の上流側から搬送されてくる折り部を有する用紙の重なり部に接触して折り部の折りを展開する折り展開部226を備え、折り展開部が重なり部に接触する前に、搬送手段による搬送速度を所定の搬送速度から所定の搬送速度よりも遅い搬送速度に切り換えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿搬送装置に関し、特に、Z折り原稿等の折り部を有する用紙の折りを展開する折り展開部を有するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、異なるサイズ例えばA4サイズとA3サイズの用紙を含む印刷物を丁合する場合に、A3サイズの用紙をZ字状に折り曲げてA4サイズの大きさにして丁合することがある。
【0003】
ここで、折り部を有する用紙の折り曲げについて、Z字状の折り曲げを例にとり、図10を用いて説明する。図10は、Z字状の折りを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。Z字状の折りとは、図10(a)に示すように、まず、定型例えばA3の用紙を長手方向に半分に第1折り部B1で折り、次に2つ折れとなった上側の用紙を、用紙端部が外側になるように、さらに半分に第2折り部B2で折り返したものであり、図10(b)に示すように、側面がZ字状(図では、逆Z字状)に見える。また、Z字状の折り曲げによってできる用紙の重なり部を含んでいる。
【0004】
一方、このようにZ字状に折り曲げられた印刷物を原稿(以下、「Z折り原稿」と称する。また、折りのない通常の原稿を「折りなし原稿」と称する。)にして複写する場合がある。このような場合には、作業者がZ折り原稿を展開し自動原稿給送装置などに載置して、原稿の読み取りを行う必要があった。また、Z折り原稿と折りなし原稿とが混在する原稿(例えば、A4サイズの印刷物と、A3をZ字状におってA4サイズにしたものとが混在する原稿)の場合には、作業者は、その原稿束からZ折り原稿を探し出さなければならなかった。
【0005】
そこで、原稿の搬送経路中にZ字状の折りを展開する折り展開機構を備え、Z折り原稿と折りなし原稿とが混在する原稿であっても、作業者がわざわざZ折り原稿を展開することなく複写を行うことができる自動原稿給送装置がある(例えば、特許文献1参照。)また、その特許文献1に記載の自動原稿給送装置においてZ折り原稿を折り展開機構で展開する際に、Z折り原稿にしわや破損を生じないように搬送速度を遅くしたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】特開平5−116827号公報
【特許文献2】特開平5−124767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に記載の自動原稿給送装置は、重なり部が折り展開機構まで達した後でないと、原稿がZ折り原稿であることを識別できないため、重なり部が折り展開機構まで達した後に搬送速度を遅くすることになるので、搬送速度を遅くする前にすなわち速い速度のまま重なり部が折り展開機構に接触してしわや破損が生じる可能性がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、折り部を有する用紙の折り部の展開の際に、用紙にしわや破損が生じることを低減した原稿搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、用紙を所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、前記用紙の搬送路中に設けられ、前記搬送路の上流側から搬送されてくる折り部を有する用紙の重なり部に接触して前記折り部の折りを展開する折り展開部と、前記折り展開部が前記重なり部に接触する前に、前記搬送手段による搬送速度を前記所定の搬送速度から前記所定の搬送速度よりも遅い搬送速度に切り換える搬送速度制御手段と備えたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、用紙を所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、前記用紙の搬送路中に設けられ、前記搬送路の上流側から搬送されてくる折り部を有する用紙の重なり部に接触して前記折り部の折りを展開する折り展開部と、前記用紙が折り部を有する用紙か否かを検知する検知手段と、を備え、前記検知手段による前記検知が、前記折り展開部の前記用紙の重なり部との接触よりも前に行われることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、前記検知手段は、前記折り展開部よりも搬送方向上流側に設けられていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の発明は、前記検知手段が折り部を有する用紙であると検知した場合には、前記折り展開部が前記重なり部に接触する前に、前記搬送手段による搬送速度を前記所定の搬送速度から前記所定の搬送速度よりも遅い搬送速度に切り換える搬送速度制御手段を更に備えたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、前記検知手段は、前記重なり部を検知することにより折り部を有するか否かを検知することを特徴としている。
【0014】
また、請求項6記載の発明は、前記検知手段は、厚みに基づいて前記重なり部を検知することを特徴としている。
【0015】
また、請求項7記載の発明は、前記検知手段は、透過光量に基づいて前記重なり部を検知することを特徴としている。
【0016】
また、請求項8記載の発明は、前記検知手段は、前記重なり部の用紙の隙間を検知することにより前記重なり部を検知することを特徴としている。
【0017】
また、請求項9記載の発明は、前記検知手段は、前記用紙の重送を検知する機能を兼ねることを特徴としている。
【0018】
また、請求項10記載の発明は、前記用紙は、少なくとも一方の用紙端部が前記重なり部の外側に位置し、前記搬送手段は、前記用紙を前記重なり部の外側に位置する用紙端部を前記搬送路の下流側に向け搬送することを特徴としている。
【0019】
また、請求項11記載の発明は、前記折り展開部は、Z字状に折られた前記用紙の前記重なり部に接触して前記折り部の折りを展開することを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に係る原稿搬送装置によれば、折り展開部が用紙の重なり部に接触する前に搬送速度を切り換えるので、用紙にしわや破損が生じることを低減することができる。
【0021】
また、請求項2に係る原稿搬送装置によれば、折り部を有する用紙か否かの検知が折り展開部の用紙との接触よりも前に行うことができるので、折り部の展開の際に、用紙にしわや破損が生じることを低減するように制御できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明に係る原稿搬送装置を含む画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
〔構成〕
(機械的構成)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の断面構成図であり、原稿搬送装置を画像形成装置に適用した例である。この画像形成装置1は、操作部80、自動原稿給送装置2(原稿搬送装置)、原稿読み取り部3、画像処理部7、画像書込み部4、転写材給紙手段を有する画像形成部5、給紙部6とから構成される。
【0024】
操作部80は、図示しないがスイッチ、テンキー及び液晶タッチパネル等が配置され、枚数、変倍、コピー濃度、両面複写、転写材サイズ選択、スタート等の所望の画像形成の条件を入力することができる。
【0025】
自動原稿給送装置2は、原稿載置トレイ200、給紙ローラ201、分離ローラ202を有する原稿給紙部203と、原稿給紙部203から給紙された原稿dを検知するとともに折り部を有する用紙を検知する原稿検知センサS2、回転ローラ221と、回転ローラ221の周りに配置され、回転ローラ221と原稿dを挟持し搬送する搬送ローラ210、220とを有する搬送部222(搬送手段)と、搬送ローラ210と搬送ローラ220との中間に、折り部を有する用紙の折りを展開するための展開ガイド225を有する折り展開機構部である折り展開部226と、原稿読み取り位置230と、反転ローラ240を有する原稿反転部241と、排紙ローラ250、排紙トレイ260とを有し、原稿給紙部203の原稿載置トレイ200に載置された原稿dを原稿読み取り位置230へ順次搬送して、原稿dの読み取りを行い、排紙トレイ260へ排出する。なお、折り部を有する用紙の場合は、折りを展開しつつ搬送し読み取りを行う。
【0026】
以下、本実施形態においては、原稿検知センサS2が、Z字状に折られたZ折り原稿(以下、Z折り変更を、他の原稿と区別するために「Z折り原稿dz」とする)を検知し、折り展開部226がZ折り原稿dzの折りを展開する例を説明する。
【0027】
また、原稿の両面の読み取りを行う場合は、原稿の第1面(表面)の読み取りの後に、原稿反転部241により原稿を反転し、再度、原稿読み取り位置230へ原稿を搬送し、原稿の第2面(裏面)の読み取りを行ってから排紙トレイ260へ排出される。
【0028】
原稿読み取り部3は、原稿を移動せしめながら読み取りの露光を行うプラテンガラス300、原稿を載置して読み取りのための露光を行うプラテンガラス301、光源302、ミラー303,304,305、結像光学系306、CCDからなる撮像素子307、及び光学駆動系で構成されている。原稿読み取り部3では、キセノンランプからなる光源302からプラテンガラス300,301上の原稿dに光が照射され、この反射光はミラー303,304,305に導かれ結像光学系306を介してCCD撮像素子307に取り込まれる。
【0029】
これによりCCD撮像素子307の受光面に原稿dの画像が結像される。ここでプラテンガラス301上に原稿が載置された場合は、光学駆動系がプラテンガラス301に沿って原稿を走査することで、CCD撮像素子307により画像が読み込まれる。また、自動原稿給送装置2により原稿を自動給紙する場合は、プラテンガラス300の下に光源302とミラー303,304,305が固定された状態で、原稿を搬送しながらCCD撮像素子307により画像が読み込まれる。原稿読み取り部3により読み取られた画像データは、画像処理部7で所定の画像処理が行われた後に、記憶部8に記憶される。
【0030】
給紙部6には、給紙トレイ41A〜41Dが設けられ、給紙トレイ41A〜41Dには各種サイズの転写材Pが収納されている。前記第1または第2原稿サイズ検知センサS1、S2からの情報により自動選択されたサイズの転写材が給紙トレイ41A〜41Dの何れかから繰り出され、画像形成部5に給送される。
【0031】
画像形成部5は、画像信号が画像書込み部4に入力されると画像記録動作を開始する。すなわち、感光体ドラム31は矢示のように時計方向に回転し、除電された後、帯電器32により電荷を与えられているので、画像書込み部4によりレーザビームによって感光体ドラム31上には原稿dの像に対応した静電潜像が形成される。その後、感光体ドラム31上の前記静電的な潜像は、現像器33の現像剤によって反転現像が行われ可視のトナー像となる。
【0032】
一方、給紙部6に装填された給紙カセット41A〜41Dからは原稿サイズに合わせて自動選択されたサイズの転写材Pを1枚ずつ搬出ローラ42A〜42Dによって搬出し、搬出ローラ43を介して画像の転写部34に向かって給紙する。給紙された転写材Pは、感光体ドラム31上のトナー像と同期して作動する搬送ローラ44によって感光体ドラム31上に送出される。この転写材Pには、転写部34の作用により、感光体ドラム31上のトナー像が転写され、感光体ドラム31上から分離されたのち、搬送ベルト45を経て定着装置37へ送られ、溶融定着された後、排紙ローラ38により装置外のトレイ54へ排出される。
【0033】
感光体ドラム31はさらに回転を続け、その表面に転写されずに残留したトナーは、クリーニング装置39において除去清掃され、再び除電された後帯電器32によリー様に電荷の付与を受けて、次回の画像形成のプロセスに入る。
【0034】
給紙部6には、反転部46が備えられ、定着された転写材Pは、ガイド47を介して下方に搬送され、反転部46に入る。次に、反転部46に入っている転写材Pは、反転ローラ48により再度繰り出され、反転搬送路49を介して再度画像形成部5に送られ、次の画像形成が行なわれる。
【0035】
(自動原稿給送装置)
自動原稿給送装置2について、さらに詳細に説明する。
【0036】
原稿給紙部203の原稿載置トレイ200には、原稿dの有無を検知する原稿有無検知センサS0と、載置した状態で原稿サイズを検知するための原稿サイズ検知センサS1が設けられている。原稿サイズ検知センサS1は、搬送方向に垂直な方向の原稿の幅を検知するための原稿幅検知センサS11と、搬送方向における原稿の長さを検知するための原稿長さ検知センサS12a〜S12c(以下、纏めて原稿長さ検知センサS12と記すことがある。)とから構成され、原稿載置トレイ200に載置された原稿のサイズを載置した状態で検知する。原稿載置トレイ200の下流側には、給紙ローラ201及び分離ローラ202が順に配置されている。給紙ローラ201は、給紙モータM1(図示せず)の駆動力を図示しない駆動力伝達手段を介し受けて回転し、原稿dを給紙する。分離ローラ202は分離パッド202aに対向して配置され、原稿dが複数枚送り出されないように1枚だけ分離して給紙する。
【0037】
さらに、原稿給紙部203の下流には、ドラム状の回転ローラ221と、ドラム状の回転ローラ221の周りに搬送ローラ210及び搬送ローラ220が配置され、搬送ローラ210及び搬送ローラ220は図示しない付勢手段により押圧され回転ローラ221とともに原稿dを挟持し、回転ローラ221は、搬送モータM2(図示せず)の駆動力を図示しない駆動力伝達手段を介し受けて回転し、原稿dを読み取り位置230へ搬送する。また、分離ローラ202と搬送ローラ210との間に原稿検知センサS2が、排紙ローラ250の原稿搬送方向上流側に排紙センサS3がそれぞれ設けられ、搬送される原稿dの搬送方向先端及び後端を検知する。この検知結果に基づいて自動原稿給送装置2の各部の動作は制御される。また、さらに原稿検知センサS2はZ折り原稿dzの検知を行い、Z折り原稿dzと検知された場合には、Z折り原稿dzに応じた動作に制御(詳細後述)がなされる。
【0038】
読み取りが終わった原稿dは、搬送モータM2(図示せず)の駆動力を図示しない駆動力伝達手段を介し受けて回転する排紙ローラ250により排紙トレイ260に排出される。両面原稿の場合は、反転ガイドソレノイドSOL2(図示せず)を動作し、反転ガイド242により搬送路を切り換えて、原稿dを原稿反転部241に送り、反転ローラ240によりスイッチバック反転させ、搬送ローラ220、搬送ローラ210により、再度、原稿dを原稿読み取り位置230に搬送し、原稿の裏面の読み取りを行った後に排紙トレイ260に排出する。
【0039】
ここで、本自動原稿給送装置2におけるZ折り原稿dzの折り展開について述べる。
【0040】
まず、図2を用いて折り展開部226について説明する。図2に示すように、折り展開部226は、展開ガイド225と折り収容部227とで構成される。展開ガイド225には、原稿ガイド面228、Z折りガイド面229が形成され、回転ローラ221の外周と原稿ガイド面228が対向するように配置され、支点(本例では、搬送ローラ220の軸中心を支点とした。)を中心に矢印方向に図示しない展開ガイドソレノイドSOL1により動作し、展開ガイド225の先端部aが、回転ローラ221との間に隙間を有する開放状態、または、回転ローラ221と近接する近接状態となる。
【0041】
次に、Z折り原稿dzについて説明する。〔従来技術〕においても説明したが、図10(a)に示すように、Z折り原稿dzは、まず、例えばA3の用紙を長手方向に半分に第1折り部B1で折り返し、次に2つ折れとなった上側の用紙を、用紙端部が外側になるように、さらに半分に第2折り部B2で折り返したものである。そして、Z折り原稿dzは、第1折り部B1が原稿搬送方向上流側となるように原稿載置トレイ200上に載置されて、第1折り部B1とは反対側の重なり部の外側に位置する端部bを前側(つまり先端)にして搬送される。したがって、第2折り部B2は、Z折り原稿dzの搬送方向の略中間に位置することになる。また、図10(a)に示すが、前側の端部bと第1折り部B1を含む面を基面dza、初めの折りによりできた面、つまり第1折り部B1と第2折り部B2とを含む面を第1折り面dzb、次の折りによりできた面、つまり前側の端部bとは反対側の端部cと第2折り部B2とを含む面を第2折り面dzcとする。また、基面dza、第1折り面dzb、及び、第2折り面dzcが重なった部分、つまり用紙の重なり部分を重なり部ということにする。
【0042】
次に、図3を用いてZ折り原稿dzの折り展開について説明する。ただし、図3では、煩雑にならないように、搬送ローラ220を省略して示した。
【0043】
上述のように、Z折り原稿dzが回転ローラ221及び搬送ローラ210により搬送されると、まず、展開ガイド225の原稿ガイド面228は、図3(a)に示すように回転ローラ221に対して開放状態を保ち、Z折り原稿dzの先端部をガイドする。その後、展開ガイド225を回転ローラ221に対して近接状態にし、さらにZ折り原稿dzが搬送されると、図3(b)に示すように第2折り部B2を先頭に第1折り面dzb及び第2折り面dzcがZ折りガイド面229にガイドされて、折り収容部227に収容される(回転ローラ221と搬送ローラ210とを離して表示してあるが、折りを視認可能にするためであり、実際には、図3(a)と同様に、回転ローラ221と搬送ローラ210とは、Z折り原稿dzを挟持して搬送できる程度に近接している。)。そしてさらに、Z折り原稿dzが搬送されると、図3(c)に示すように第1折り部B1が展開ガイド225に突き当たり、第1折り部B1が展開されて第1折り面dzbが原稿ガイド面228側に導入され、図示しないがさらに搬送することにより、第2折り部B2が展開されて第2折り面dzcが原稿ガイド面228と回転ローラ221との間に導入さることになる。
【0044】
〔制御構成〕
次に、本実施形態の制御構成について説明する。図4は、自動原稿給送装置2の制御構成を示すブロック図である。
【0045】
操作部80は、原稿枚数、種類、濃度等の各種入力を行うための入力手段としての機能を有し、操作部80から入力された情報は、各種設定情報として制御部20に入力される。また、制御部20には、原稿有無検知センサS0、原稿サイズ検知センサS1を構成する原稿幅検知センサS11及び3個の原稿長さ検知センサS12(S12a〜S12c)、本発明の検知手段の一例である原稿検知センサS2及び排出センサS3からの検知情報が入力される。
【0046】
制御部20は、これらの検知情報及び設定情報に基づき、給紙モータM1、搬送モータM2、展開ガイドソレノイドSOL1及び反転ガイドガイドソレノイドSOL2を制御する。また、制御部20は、図示しないタイマーを参照して時間(後述のt1、t2、t3、t4)を計測して、予めプログラムされた所定の時間(後述のH1、H2・・・)で給紙モータM1、搬送モータM2、展開ガイドソレノイドSOL1及び反転ガイドガイドソレノイドSOL2の制御を行う場合がある。また、制御部20は、原稿検知センサS2の検知結果に基づいて、折りのない原稿dまたはZ折り原稿dzを識別する識別手段としての機能を有し、その識別結果に基づいて原稿搬送速度を制御する本発明の搬送速度制御手段としての機能を有している。そのために、制御手段20は、CPU(図示せず)と、装置全体の制御プログラムなどの各種のプログラムとそのプログラムを実行するときに必要な各種データを記憶すると共に、各種のプログラムを実行するときのワークエリアを構成するシステムメモリ(図示せず)と、を含んで構成される。また、制御部20は、図示しない画像形成装置の各部を制御する。
【0047】
操作部80は、例えば操作の受付けを行うタッチパネルとパターンや文字の表示を行うLCDからなる表示器とが重ねて配置されてなり、LCDに表示されている位置でタッチパネルを押して各種入力ができるように構成されたものである。
【0048】
原稿有無検知センサS0、原稿幅検知センサS11及び3個の原稿長さ検知センサS12(S12a〜S12c)、及び、排出センサS3は、フォトセンサ等を用いて構成することができる。
【0049】
原稿検知センサS2は、原稿有りと無しの状態に加えて、原稿の重送及びZ折り原稿dzを検知するように、0枚、1枚、2枚、及び、3枚の原稿の枚数(Z折り原稿の場合には、重なり部の重なり枚数)に応じて出力値が異なるものが用いられている。つまり、原稿検知センサS2の出力値に基づいて、制御手段20は、原稿の枚数を検知することができる。本例では、原稿検知センサS2が原稿の枚数が2枚であることに対応する出力値である場合には、原稿の重送を検知し、3枚であることに対応する出力値である場合には、原稿がZ折り原稿dzであることを検知する。例えば、原稿無し、1枚、2枚及び3枚のそれぞれに対応する出力値が図5に示すように段階的に変化するものを原稿検知センサS2として用いる。このようなセンサとしては、例えば原稿の表面に接触子を近接させて、接触子の位置が変化することにより厚さ(枚数)に応じて変化する出力値から厚さを検知するようにしたものや、原稿を挟んで光源と受光素子とを対向させて配置し、透過光量に応じて変化する出力値から枚数を検知するようにしたものを用いることができる。また、超音波送波器と超音波受波器とを原稿を挟んで対向させて設け、超音波受波器の出力信号を解析することにより隙間の数から枚数を検知するようにしたもの、例えば隙間が0なら1枚、隙間が1なら2枚(重送)、隙間が3なら3枚(Z折り原稿)と検知するものを用いることも可能である。したがって、制御部20は、原稿検知センサS2の出力値(検知結果)に基づいて、折りのない原稿d、Z折り原稿dz及び原稿の重送を識別する。
【0050】
給紙モータM1及び搬送モータM2はパルスモータで、展開ガイドソレノイドSOL1及び反転ガイドガイドソレノイドSOL2はDCソレノイドで構成される。
【0051】
〔動作態様〕
続いて、このように構成された自動原稿給送装置2を有する画像形成装置における動作態様を図6乃至図8を用いて説明する。図6は、画像形成装置の制御部20における動作態様を示すフローチャートで、図7は、折りのない原稿d(以下、単に原稿dと表示する。)の場合の各センサ及び各駆動手段についてのタイミングチャート、図8は、Z折り原稿dzの場合の各センサ及び各駆動手段についてのタイミングチャートである。
【0052】
また、図9に搬送路上の原稿読み取り位置230と、搬送路上の原稿検知センサS2の検知位置、搬送ローラ210による原稿挟持位置及び展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置をそれぞれA、B及びCとして示した。ここで、原稿検知センサS2の検知位置Aから搬送ローラ210による原稿挟持位置Bまでの搬送路上の距離をL1、搬送ローラ210による原稿挟持位置Bから展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置Cまでの搬送路上の距離をL2、展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置Cから原稿読み取り位置230までの搬送路上の距離をL3とし、L1、L2及びL3を以下の説明に用いることにする。
【0053】
(原稿dの場合)
まず、原稿dについて説明する。図6及び図7に示すように、まず、原稿載置トレイ200上に原稿が載置されると、原稿有無検知センサS0により原稿有りが検知され、操作部80から例えば原稿の読み取りの開始の指示の入力がなされると、制御部20は、給紙モータM1の駆動を開始する(図6ステップST101、以下、省略してST101と記す。他のステップも同様。)。すると、原稿dは給紙ローラ201により搬送され、原稿dの先端が原稿検知センサS2を通過すると、原稿検知センサS2は、原稿dの先端を検知(ST102、Y)する。そして、制御部20は、原稿検知センサS2の出力値が2枚を示す出力値の場合には重送と識別し(ST103、Y)、重送エラー処理を行う。重送エラー処理は、例えば、搬送を中止し重送発生の旨の通知を行うなどである。ところで、原稿dが紙詰まり等により原稿検知センサS2に到達しない場合に、所定の時間をもって未送エラーとするが、未送エラー処理については図及び説明が煩雑となるため省略した。また、以下の他のセンサ検知結果に基づく未送エラー処理も同様に省略した。
【0054】
原稿検知センサS2の出力値が1枚を示す出力値であれば(ST103、N)、制御部20は、t1の計測を開始し(ST104)、搬送モータM2の駆動を開始させ(ST105)、回転ローラ221が回転する。ここで、搬送モータM2は、回転ローラ221、搬送ローラ210,220、及び排紙ローラ250での搬送速度(以下、単に搬送速度という場合がある。)がV1となるように駆動されるものとする。これは、回転ローラ221径、排紙ローラ250径及び駆動伝達手段の減速比などから求められるものであり、工場出荷時または画像形成装置の設置時等に予め設定する。
【0055】
そして、制御部20は、t1がH1となったら給紙モータM1を停止する(ST106)。ここで、H1について説明する。給紙モータM1は、少なくとも原稿dの先端が搬送ローラ210による原稿挟持位置Bに達してから停止しなければならない。したがって、H1は、少なくとも搬送速度V1で距離L1搬送する時間に、設計上のマージンを付加した時間である。
【0056】
さらに、制御部20は、t1がH2となったら展開ガイドソレノイドSOL1をオンし、展開ガイド225を回転ローラ221と近接状態にする(ST107)。ここで、H2について説明する。展開ガイドを近接状態にする前に、少なくとも原稿dの先端が展開ガイド225の原稿ガイド面228に達しガイドされた状態となるように、H1と同様にH2は少なくとも搬送速度V1で距離(L1+L2)搬送する時間に、設計上のマージンを付加して求めたものである。
【0057】
そして、制御部20は、原稿検知センサS2の出力結果からZ折り原稿dzか否かの識別を行うが、Z折り原稿dzではない場合に(ST108、N)、t1がH3となったら(ST109、Y)、読み取りを開始するように原稿読み取り部3を制御する(ST110)。ここで、H3について説明する。原稿dの先端が原稿読み取り位置230に達したら読み取りを開始するので、H1と同様にH3は搬送速度V1で距離(L1+L2+L3)搬送する時間である。ただし、H3は原稿dの読み取り開始位置に応じて調整されるものである。
【0058】
さらに、原稿検知センサS2がオフしたら(ST111、Y)、制御部20は、t2の計測を開始し(ST112)、展開ガイドソレノイドSOL1をオフし展開ガイドを開放状態にする(ST121)。さらに、制御部20は、t2がH4となったら読み取りを終了するように原稿読み取り部3を制御する(ST122)。ここで、H4について説明する。原稿dの後端が原稿読み取り位置230に達したら読み取りを終了するので、H3と同様にH4は搬送速度V1で距離(L1+L2+L3)搬送する時間である。ただし、H4はH3同様に原稿dの読み取り範囲に応じて調整されるものである。
【0059】
そして、原稿dの後端が排紙センサS3を通過(以下、排紙センサS3がオフという)したら(ST123、Y)、制御部20は、Z折りフラグをOFFとし(ST124)(Z折りフラグをON状態にするのは、Z折り原稿dzの場合で、原稿dの場合にはOFFのままである。)、t3の計測を開始し(ST125)、t3がH5となったら搬送モータM2を停止する(ST126)。図示しないがH5は、少なくとも搬送速度V1で排紙センサS3から排紙ローラ250の間を搬送する時間に、設計上のマージンを付加した時間である。
【0060】
(Z折り原稿dzの場合)
次に、Z折り原稿dzの場合について説明するが、上述の原稿dの場合と同様の場合は、詳細な説明をなるべく省略し、主に異なる点について述べる。尚、タイミングチャートは図8を参照し説明する。
【0061】
図6及び図8に示すように、まず、原稿載置トレイ200上にZ折り原稿dzが載置され、原稿dの場合と同様に、制御部20は、給紙モータM1の駆動を開始する(ST101)。そして、原稿dzが搬送され、原稿検知センサS2が、Z折り原稿dzの先端を検知し(ST102、Y)、原稿検知センサS2の出力値が2枚を示す出力値の場合には重送と識別し(ST103、Y)、重送エラー処理を行う。
【0062】
原稿検知センサS2の出力値が1枚を示す出力値であれば(ST103、N)、制御部20は、t1の計測を開始し(ST104)、搬送モータM2の駆動を開始させ(ST105)、回転ローラ221を回転する。ここで、搬送モータM2は、搬送速度がV1となるように駆動される。
【0063】
次に、制御部20は、t1がH1となったら給紙モータM1を停止する(ST106)。さらに、t1がH2となったら展開ガイドソレノイドSOL1をオンする(ST107)。
【0064】
そして、制御部20は、原稿検知センサS2の出力結果からZ折り原稿dzか否かの識別を行うが、2枚を示す出力値を検知したらZ折り原稿dzであると識別し(ST108、Y)、制御部20は、Z折りフラグをONする(ST113)。さらに、t4の計測を開始し(ST114)、H3をH3´に再設定する(ST115)。ここでH3´を用いるのは、H3に対して次のST116で行う搬送速度のV1からV2への変化を考慮する必要があるからである。例えば、搬送ローラ210による原稿挟持位置Bと展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置Cの中間位置で速度を変更したとすれば、H3´は、搬送速度V1で距離(L1+L2/2)搬送する時間と搬送速度V2で距離(L2/2+L3)搬送する時間との和となる。
【0065】
そして、制御部20は、t4がH6となったら搬送モータM2の駆動を、搬送速度をV1より遅いV2となるように変更する(ST116)。ST108においてZ折り原稿dzと識別したのは、Z折り原稿dzの第2折り部B2が原稿検知センサS2を通過したときのものであり、H6は、搬送速度V1で原稿dzの第2折り部B2が原稿検知センサS2を通過してから展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置Cに達する前までの時間とし、搬送速度V1で距離(L1+L2)搬送する時間より短い時間である。したがって、例えば図3(a)の状態で搬送速度をV2に変化させれば、Z折り原稿dzの重なり部が展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置Cに達する前に、言い換えれば第2折り部B2が展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置Cに達する前に搬送速度はV2になっているので、第2折り部B2が展開ガイド225に突き当たったとしても、その速度はV1より遅いV2であるからZ折り原稿dzにしわや破損が生じさせないことが可能となる。
【0066】
次に、制御部20は、t1がH3´となったら読み取りを開始するように原稿読み取り部3を制御する(ST117)。
【0067】
そして、さらにZ折り原稿dzがV2で搬送され、Z折り原稿dzの後端が原稿検知センサS2を通過し原稿検知センサS2がオフしたら(ST118、Y)、制御部20は、t2の計測を開始する(ST119)。
【0068】
またさらに、Z折り原稿dzがV2で搬送され、Z折り原稿dzは図3(b)、(c)に示すように折りが展開される。そして、制御部20は、t4がH7となったら例えば展開されたZ折り原稿dzの後端部が展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部を通過し原稿ガイド面228側に導入されたら、搬送モータM2の駆動を、搬送速度がV2からV1となるように変更し(ST120)、展開ガイドソレノイドSOL1をオフし展開ガイドを開放状態にする(ST121)。H7は、H6と、H6後に搬送速度はV2で原稿dzの第1折り部B1が展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部位置Cに達する前までの時間と、搬送速度はV2で第1折り面dzbの搬送方向長さと第2折り面dzcの搬送方向長さとを搬送する時間の和となる。また、このように図3(b)、(c)に示すように折りを展開する際にも、Z折り原稿dzはV1より遅いV2で搬送されるからしわや破損が生じさせない。
【0069】
制御部20は、t2がH4´となったら読み取りを終了するように原稿読み取り部3を制御する(ST122)。Z折り原稿dzの展開された後の後端が原稿読み取り位置230に達したら読み取りを終了する。H4´は、H4に対して、第1折り面dzbの搬送方向長さ及び第2折り面dzcの搬送方向長さと搬送速度V2での搬送をH3´の場合と同様に考慮したものとなる。
【0070】
そして、原稿dzの展開された後の後端が排紙センサS3を通過(以下、排紙センサS3がオフという)したら(ST123、Y)、制御部20は、t3の計測を開始し(ST125)、t3がH5となったら搬送モータM2を停止する(ST126)。
【0071】
また、上述のように搬送される原稿を原稿検知センサS2によって折りのない原稿dかZ折り原稿dzかを検知し、その検知結果に基づいてそれぞれ上述のように動作するので、折りのない原稿dとZ折り原稿dzとが混合された原稿束の場合であっても、それぞれの原稿を分離するなどの煩雑な作業を必要としない。
【0072】
また、制御部20における折りのない原稿dまたはZ折り原稿dzの検知手段を、原稿検知センサS2として説明したが、例えば、操作部80から、原稿のサイズ、Z折り原稿dzであることなどの入力を行い、その入力を検知する検知手段としての機能を制御部20に有し、折りのない原稿dまたはZ折り原稿dzを識別し、制御部20は、給紙モータM1の駆動開始すなわち給紙開始からの時間で、第2折り部B2が展開ガイド225の搬送ローラ210側先端部に達する前に搬送速度をV1からV2に変化させるように制御することも可能である。また、折りのない原稿dとZ折り原稿dzとが混合された原稿束の場合であっても、ページ毎に折りのない原稿dまたはZ折り原稿dzを操作部80から入力し、その入力に基づいて制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の概略機械構成を示す断面図である。
【図2】本実施形態の画像形成装置の自動原稿給送装置の折り展開部を説明するための図である。
【図3】折り展開部におけるZ折り原稿の折り展開を説明するための図である。
【図4】本実施形態の画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
【図5】原稿サイズ検知センサの出力値の一例を示すグラフである。
【図6】本実施形態の画像形成装置の制御部における動作態様の一例を示すフローチャートである。
【図7】折りのない原稿の場合の動作態様の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】Z折り原稿の場合の動作態様の一例を示すタイミングチャートである。
【図9】原稿検知センサから原稿読み取り位置までの距離を説明するための図である。
【図10】Z折り原稿について説明するための図である。
【符号の説明】
【0074】
1 画像形成装置
2 自動原稿給送装置
3 原稿読み取り部
4 画像書込み部
5 画像形成部
6 給紙部
7 画像処理部
80 操作部、
200 原稿載置トレイ
203 原稿給紙部
222 搬送部
226 折り展開部
225 展開ガイド
230 原稿読み取り位置
241 原稿反転部
250 排紙ローラ
260 排紙トレイ
M1 給紙モータ
M2 搬送モータ
S0 原稿有無検知センサ
S1 原稿サイズ検知センサ
S2 原稿検知センサ
S3 排紙センサ
SOL1 展開ガイドソレノイド
SOL2 反転ガイドソレノイド


【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、
前記用紙の搬送路中に設けられ、前記搬送路の上流側から搬送されてくる折り部を有する用紙の重なり部に接触して前記折り部の折りを展開する折り展開部と、
前記折り展開部が前記重なり部に接触する前に、前記搬送手段による搬送速度を前記所定の搬送速度から前記所定の搬送速度よりも遅い搬送速度に切り換える搬送速度制御手段と備えたことを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項2】
用紙を所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、
前記用紙の搬送路中に設けられ、前記搬送路の上流側から搬送されてくる折り部を有する用紙の重なり部に接触して前記折り部の折りを展開する折り展開部と、
前記用紙が折り部を有する用紙か否かを検知する検知手段と、
を備え、前記検知手段による前記検知が、前記折り展開部の前記用紙の重なり部との接触よりも前に行われることを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項3】
前記検知手段は、前記折り展開部よりも搬送方向上流側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
【請求項4】
前記検知手段が折り部を有する用紙であると検知した場合には、前記折り展開部が前記重なり部に接触する前に、前記搬送手段による搬送速度を前記所定の搬送速度から前記所定の搬送速度よりも遅い搬送速度に切り換える搬送速度制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の原稿搬送装置。
【請求項5】
前記検知手段は、前記重なり部を検知することにより折り部を有するか否かを検知することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
【請求項6】
前記検知手段は、厚みに基づいて前記重なり部を検知することを特徴とする請求項5に記載の原稿搬送装置。
【請求項7】
前記検知手段は、透過光量に基づいて前記重なり部を検知することを特徴とする請求項5に記載の原稿搬送装置。
【請求項8】
前記検知手段は、前記重なり部の用紙の隙間を検知することにより前記重なり部を検知することを特徴とする請求項5に記載の原稿搬送装置。
【請求項9】
前記検知手段は、前記用紙の重送を検知する機能を兼ねることを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
【請求項10】
前記用紙は、少なくとも一方の用紙端部が前記重なり部の外側に位置し、
前記搬送手段は、前記用紙を前記重なり部の外側に位置する用紙端部を前記搬送路の下流側に向け搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。
【請求項11】
前記折り展開部は、Z字状に折られた前記用紙の前記重なり部に接触して前記折り部の折りを展開することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の原稿搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−347747(P2006−347747A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179295(P2005−179295)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】