反応性色素を含有するケラチン結合エフェクター分子
本発明は、反応性色素とケラチン結合ポリペプチドとを含有するケラチン結合エフェクター分子、および毛髪着色調製物中におけるその使用に関する。本発明は、毛髪を染める方法にも関する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)少なくとも1種の反応性色素(i)と、
(b)少なくとも1種のケラチン結合ポリペプチド(ii)と
を含むケラチン結合エフェクター分子。
【請求項2】
前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)が、ヒト毛髪ケラチン、爪ケラチンまたは皮膚ケラチンに対して結合親和性を有する、請求項1に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項3】
使用される前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)が、
(a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170により示される配列の少なくとも1つを含み、または
(b)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170により示される配列の少なくとも1つと少なくとも40%同一でありかつケラチンに結合することができるポリペプチドに相当する、請求項1または2に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項4】
使用される前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)が、
(a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170に示される配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子、
(b)配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、145、149、152、159、161、163、165、167または169に示される配列の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む核酸分子、
(c)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170の配列により示されるポリペプチドをコードする核酸分子、
(d)配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、145、149、152、159、161、163、165、167または169により示される配列の少なくとも1つに相当する核酸配列を有する核酸分子、またはこの核酸分子から置換、欠失または挿入によって誘導される、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170により示される配列の少なくとも1つと少なくとも40%同一でありかつケラチンに結合することができるポリペプチドをコードする核酸分子、
(e)(a)〜(c)に記載の核酸分子によりコードされるポリペプチドに対するモノクローナル抗体によって認識されるポリペプチドをコードする核酸分子、
(f)ストリンジェントな条件下で(a)〜(c)に記載の核酸分子とハイブリダイズする、ケラチン結合タンパク質をコードする核酸分子、および
(g)ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、少なくとも15ヌクレオチドを含む(a)〜(c)に記載の核酸分子またはその部分断片をプローブとして使用してDNAバンクから単離することができる、ケラチン結合タンパク質をコードする核酸分子、
(h)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170に示されるアミノ酸配列の1つを逆翻訳することによって生成することができる核酸分子
からなる群から選択される少なくとも1つの核酸分子を含む核酸分子によりコードされる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項5】
前記反応性色素(i)が、
(a)アルカリ性条件下で活性化可能な式1:
【化1】
の基[式中、
【化2】
は、色素分子(D)への結合を意味し、
Xは、電子求引基であり、またはアルキル、-O-アルキル、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン基もしくはHであり、
kは、1、2または3であり、
nは、0または1であり、
Bは、基CH=CH2または基CH2-CH2-Qまたは-NH-CH2-CH2-Qまたは-NH-CH=CH2(式中、Qは、アルカリ性条件下で切断可能な基である)である]、
(b)式2:
【化3】
のアクリルアミドアンカー[式中、
【化4】
は、色素分子Dへの結合を意味する]、
(c)式3、4または5:
【化5】
により示される化合物の1つ[式中、
【化6】
は、色素分子(D)への結合を意味し、
Vは、フッ素または塩素であり、
U1、U2は、互いに独立に、フルオロ、クロロまたは水素であり、
Q1、Q2は、互いに独立に、クロロ、フルオロ、シアナミド、ヒドロキシ、(C1〜C6)-アルコキシ、フェノキシ、スルホフェノキシ、メルカプト、(C1〜C6)-アルキルメルカプト、ピリジノ、カルボキシピリジノ、カルバモイルピリジノ、または一般式(6)もしくは(7)の基
【化7】
(式中、R2は、水素、または(C1〜C6)-アルキル、スルホ-(C1〜C6)-アルキル;または非置換かもしくは(C1〜C4)-アルキル、(C1〜C4)-アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシ、アセトアミド、ウレイドによって置換されたフェニルであり、
R3およびR4は、互いに独立に、R2の意味の1つを有するか、あるいは一般式(8)の基
【化8】
であるか、または式-(CH2)j-(式中、jは4または5である)、または-(CH2)2-E-(CH2)2-(式中、Eは酸素、硫黄、スルホ、-NR5-(式中、R5'=(C1〜C6)-アルキルである)である)の環系を形成し、
Wは、非置換かもしくは(C1〜C4)-アルキル、(C1〜C4)-アルコキシ、カルボキシ、スルホ、クロロ、ブロモなどの1個または2個の置換基によって置換されたフェニレンであり;または酸素、硫黄、スルホ、アミノ、カルボニル、カルボンアミドによって中断されていてもよい(C1〜C4)-アルキレン-アリーレンまたは(C2〜C6)-アルキレンであり;または非置換かもしくは(C1〜C4)-アルキル、(C1〜C4)-アルコキシ、ヒドロキシ、スルホ、カルボキシ、アミド、ウレイドまたはハロゲンによって置換されたフェニレン-CONH-フェニレンであり;または非置換かもしくは1個または2個のスルホ基によって置換されたナフチレンであり、
Zは、基CH=CH2または基CH2-CH2-Qまたは-NH-CH2-CH2-Qまたは-NH-CH=CH2(式中、Qはアルカリ性条件下で切断可能な基である)であり、
R24、R25およびR26は、(C1〜C4)-アルキルまたは(C1〜C4)-ヒドロキシアルキルであり、
B-は、硫酸水素塩、硫酸塩、フッ化物、塩化物、臭化物、二水素リン酸塩、一水素リン酸塩、リン酸塩、水酸化物または酢酸塩などのアニオンの等価物である)である]
からなる群から選択される少なくとも1種の反応性アンカーを有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項6】
式1中における基Xの少なくとも1つが基SO3Hである、請求項5に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項7】
式1におけるBが、-CH=CH2、基-CH2-CH2-O-SO3H、または-CH2-CH2Clである、請求項4〜6のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項8】
式1の前記活性化可能な基が、基-NH-、-N=N-、-NH-C(O)-、-NH-SO2-または-N(R)-(式中、Rはアルキルである)を介して前記色素分子(D)に結合している、請求項4〜7のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項9】
前記色素(D)が、フタロシアニン系色素、アントラキノン色素、アゾ色素、ホルマザン色素、ジオキサジン色素、アクチジン色素、キサンテン色素、ポリメチン色素、スチルベン色素、硫黄色素、トリアリールメタン色素、ベンゾピラン色素、ジベンゾアントロン色素、およびこれらの色素の金属錯体から選択される、請求項8に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項10】
式1における「n」が0である、請求項4〜9のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項11】
式1〜5に記載の前記反応性アンカーが、下記の基(1-1)〜(1-43):
【化9】
から選択される少なくとも1種の反応性色素を含む、請求項5〜10のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項12】
前記反応性色素(i)が、前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)に、リンカー分子を介して間接的にカップリングしている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項13】
式9または10:
【化10】
[式中、「n」は、0〜40の整数である]に記載のリンカー分子(iii)が使用されている、請求項12に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項14】
毛髪着色剤中での、請求項1〜13のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子の使用。
【請求項15】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子を含む毛髪着色剤。
【請求項16】
(a)少なくとも1種のケラチン結合ポリペプチド(ii)と、
(b)反応性色素(i)または色素と
を含む、少なくとも1種のケラチン結合エフェクター分子を使用する、毛髪または皮膚を着色する方法。
【請求項17】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の前記ケラチン結合エフェクター分子の少なくとも1種を使用する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
染色が可逆的であり、
i. ケラチン結合ポリペプチド、または
ii. 皮膚ケラチンもしくは毛髪ケラチン、または
iii. 界面活性剤
を含む溶液での処理による置換反応において、前記ケラチン結合エフェクター分子が皮膚または毛髪から除去される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項1】
(a)少なくとも1種の反応性色素(i)と、
(b)少なくとも1種のケラチン結合ポリペプチド(ii)と
を含むケラチン結合エフェクター分子。
【請求項2】
前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)が、ヒト毛髪ケラチン、爪ケラチンまたは皮膚ケラチンに対して結合親和性を有する、請求項1に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項3】
使用される前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)が、
(a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170により示される配列の少なくとも1つを含み、または
(b)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170により示される配列の少なくとも1つと少なくとも40%同一でありかつケラチンに結合することができるポリペプチドに相当する、請求項1または2に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項4】
使用される前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)が、
(a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170に示される配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子、
(b)配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、145、149、152、159、161、163、165、167または169に示される配列の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む核酸分子、
(c)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170の配列により示されるポリペプチドをコードする核酸分子、
(d)配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、123、125、127、129、131、133、135、137、139、145、149、152、159、161、163、165、167または169により示される配列の少なくとも1つに相当する核酸配列を有する核酸分子、またはこの核酸分子から置換、欠失または挿入によって誘導される、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170により示される配列の少なくとも1つと少なくとも40%同一でありかつケラチンに結合することができるポリペプチドをコードする核酸分子、
(e)(a)〜(c)に記載の核酸分子によりコードされるポリペプチドに対するモノクローナル抗体によって認識されるポリペプチドをコードする核酸分子、
(f)ストリンジェントな条件下で(a)〜(c)に記載の核酸分子とハイブリダイズする、ケラチン結合タンパク質をコードする核酸分子、および
(g)ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、少なくとも15ヌクレオチドを含む(a)〜(c)に記載の核酸分子またはその部分断片をプローブとして使用してDNAバンクから単離することができる、ケラチン結合タンパク質をコードする核酸分子、
(h)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、146、150、153、156、157、158、160、162、164、166、168または170に示されるアミノ酸配列の1つを逆翻訳することによって生成することができる核酸分子
からなる群から選択される少なくとも1つの核酸分子を含む核酸分子によりコードされる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項5】
前記反応性色素(i)が、
(a)アルカリ性条件下で活性化可能な式1:
【化1】
の基[式中、
【化2】
は、色素分子(D)への結合を意味し、
Xは、電子求引基であり、またはアルキル、-O-アルキル、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン基もしくはHであり、
kは、1、2または3であり、
nは、0または1であり、
Bは、基CH=CH2または基CH2-CH2-Qまたは-NH-CH2-CH2-Qまたは-NH-CH=CH2(式中、Qは、アルカリ性条件下で切断可能な基である)である]、
(b)式2:
【化3】
のアクリルアミドアンカー[式中、
【化4】
は、色素分子Dへの結合を意味する]、
(c)式3、4または5:
【化5】
により示される化合物の1つ[式中、
【化6】
は、色素分子(D)への結合を意味し、
Vは、フッ素または塩素であり、
U1、U2は、互いに独立に、フルオロ、クロロまたは水素であり、
Q1、Q2は、互いに独立に、クロロ、フルオロ、シアナミド、ヒドロキシ、(C1〜C6)-アルコキシ、フェノキシ、スルホフェノキシ、メルカプト、(C1〜C6)-アルキルメルカプト、ピリジノ、カルボキシピリジノ、カルバモイルピリジノ、または一般式(6)もしくは(7)の基
【化7】
(式中、R2は、水素、または(C1〜C6)-アルキル、スルホ-(C1〜C6)-アルキル;または非置換かもしくは(C1〜C4)-アルキル、(C1〜C4)-アルコキシ、スルホ、ハロゲン、カルボキシ、アセトアミド、ウレイドによって置換されたフェニルであり、
R3およびR4は、互いに独立に、R2の意味の1つを有するか、あるいは一般式(8)の基
【化8】
であるか、または式-(CH2)j-(式中、jは4または5である)、または-(CH2)2-E-(CH2)2-(式中、Eは酸素、硫黄、スルホ、-NR5-(式中、R5'=(C1〜C6)-アルキルである)である)の環系を形成し、
Wは、非置換かもしくは(C1〜C4)-アルキル、(C1〜C4)-アルコキシ、カルボキシ、スルホ、クロロ、ブロモなどの1個または2個の置換基によって置換されたフェニレンであり;または酸素、硫黄、スルホ、アミノ、カルボニル、カルボンアミドによって中断されていてもよい(C1〜C4)-アルキレン-アリーレンまたは(C2〜C6)-アルキレンであり;または非置換かもしくは(C1〜C4)-アルキル、(C1〜C4)-アルコキシ、ヒドロキシ、スルホ、カルボキシ、アミド、ウレイドまたはハロゲンによって置換されたフェニレン-CONH-フェニレンであり;または非置換かもしくは1個または2個のスルホ基によって置換されたナフチレンであり、
Zは、基CH=CH2または基CH2-CH2-Qまたは-NH-CH2-CH2-Qまたは-NH-CH=CH2(式中、Qはアルカリ性条件下で切断可能な基である)であり、
R24、R25およびR26は、(C1〜C4)-アルキルまたは(C1〜C4)-ヒドロキシアルキルであり、
B-は、硫酸水素塩、硫酸塩、フッ化物、塩化物、臭化物、二水素リン酸塩、一水素リン酸塩、リン酸塩、水酸化物または酢酸塩などのアニオンの等価物である)である]
からなる群から選択される少なくとも1種の反応性アンカーを有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項6】
式1中における基Xの少なくとも1つが基SO3Hである、請求項5に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項7】
式1におけるBが、-CH=CH2、基-CH2-CH2-O-SO3H、または-CH2-CH2Clである、請求項4〜6のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項8】
式1の前記活性化可能な基が、基-NH-、-N=N-、-NH-C(O)-、-NH-SO2-または-N(R)-(式中、Rはアルキルである)を介して前記色素分子(D)に結合している、請求項4〜7のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項9】
前記色素(D)が、フタロシアニン系色素、アントラキノン色素、アゾ色素、ホルマザン色素、ジオキサジン色素、アクチジン色素、キサンテン色素、ポリメチン色素、スチルベン色素、硫黄色素、トリアリールメタン色素、ベンゾピラン色素、ジベンゾアントロン色素、およびこれらの色素の金属錯体から選択される、請求項8に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項10】
式1における「n」が0である、請求項4〜9のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項11】
式1〜5に記載の前記反応性アンカーが、下記の基(1-1)〜(1-43):
【化9】
から選択される少なくとも1種の反応性色素を含む、請求項5〜10のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項12】
前記反応性色素(i)が、前記ケラチン結合ポリペプチド(ii)に、リンカー分子を介して間接的にカップリングしている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項13】
式9または10:
【化10】
[式中、「n」は、0〜40の整数である]に記載のリンカー分子(iii)が使用されている、請求項12に記載のケラチン結合エフェクター分子。
【請求項14】
毛髪着色剤中での、請求項1〜13のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子の使用。
【請求項15】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のケラチン結合エフェクター分子を含む毛髪着色剤。
【請求項16】
(a)少なくとも1種のケラチン結合ポリペプチド(ii)と、
(b)反応性色素(i)または色素と
を含む、少なくとも1種のケラチン結合エフェクター分子を使用する、毛髪または皮膚を着色する方法。
【請求項17】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の前記ケラチン結合エフェクター分子の少なくとも1種を使用する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
染色が可逆的であり、
i. ケラチン結合ポリペプチド、または
ii. 皮膚ケラチンもしくは毛髪ケラチン、または
iii. 界面活性剤
を含む溶液での処理による置換反応において、前記ケラチン結合エフェクター分子が皮膚または毛髪から除去される、請求項16または17に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2009−523706(P2009−523706A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−542730(P2008−542730)
【出願日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【国際出願番号】PCT/EP2006/068823
【国際公開番号】WO2007/063024
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【国際出願番号】PCT/EP2006/068823
【国際公開番号】WO2007/063024
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]