説明

収納スペース付携帯端末、その管理システム、その管理方法

【課題】携帯端末の収納スペースに薬剤を常備し、患者の身体の変化を家人等に知らせる携帯端末を提供する。
【解決手段】収納スペース付携帯端末は、収納スペース等に取り付けられ、収納カバーが開くとオン状態となる、オン・オフセンサと、このセンサが、収納カバーが開いたオン状態であることを受信するCPUと、CPUから信号を受信して中継送信アンテナを介して収納スペース内に、オン状態の間、送信信号を送信する中継送信部と、収納スペース内から送信された受信信号を、オン状態の間、中継受信アンテナを介して受信して、CPUと時計に送信する中継受信部と、中継受信部から受信した時刻を、CPUが前記受信信号を受信した時刻としてCPUに送信する時計と、CPUが整理した受信信号と時刻と所定の指定端末の情報を受信し、指定端末にメールを送信するメール送受信部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の課題は、携帯電話等の携帯端末、より詳しくは、必需品を収納し得る収納スペースを設けた携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末(以下、「携帯電話」ともいう。)の普及は著しく、街のあちこちで携帯電話で会話、あるいはメールを送受信している姿を見かける。携帯電話の機能も多種多様で高度化しており、よほど精通していなければ、これらの機能を使いこなすのは困難である。
【0003】
携帯電話は、時計代わりにも使用され、ポケットに入れたり携帯端末収納用ベルト等に取り付けれられたりして、常時持ち歩かれる場合が多い。しかし、携帯電話は、それ自体が携帯品であり、携帯端末中に物品を入れて持ち歩くという発想は、従来なかった。
【0004】
特許文献1には、家庭内の必需品等にICタグを取りつけ、インターネットによりこれらを管理する発明を開示している。しかし、常時持ち歩く必需品、例えば常備薬の管理を課題としたものではなく、すでに広く用いられている管理システムである。
【0005】
【特許文献1】特開2005−173902号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、心臓病や糖尿病、風邪等、病気を患う人は、発作等に備えて常時薬剤をポケット等に入れて持ち歩く必要がある。この際、上記患者が発作を起こしても、発作を家人等に知らせることは困難な場合が多い。
【0007】
そこで本発明は、携帯端末を小物入れとして利用するばかりでなく、例えば携帯端末の収納スペースに薬剤を常備し、患者の身体の変化を家人等に知らせる携帯端末を提供することを目的とする。なお、携帯端末とは主として携帯電話を指すが、その他のPDA等も含むものとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る収納スペース付携帯端末は、表面および/または裏面に、収納スペースと、該収納スペースと合致する収納カバーを有する。収納カバーおよびは収納スペースとは、収納スペース付携帯端末の裏面に配置されるが、機種によっては携帯端末の表面に設置してもよい。
【0009】
本発明に係る収納スペース付携帯端末は、音声発生装置および時計を有する携帯端末であってよく、予め設定した時刻に時計に接続された音声発生装置は所定の音声を発信し得る。
【0010】
本発明に係る収納スペース付携帯端末は、前記収納カバーおよび/または前記収納スペースに取り付けられ、収納カバーが開くとオン状態となる、オン・オフセンサを有する。
以下、収納カバーが開いた状態を、単に「オン状態」という。
【0011】
前記オン・オフセンサは、前記収納カバーが開いたオン状態であることをCPU(中央処理装置)に送信し、中継送信部は、前記CPUから信号を受信して中継送信アンテナを介して前記収納スペース内に、オン状態の間、送信信号を送信する。
【0012】
次に、前記収納スペース内から送信された受信信号は、オン状態の間、中継受信アンテナを介して中継受信部に受信され、前記CPUと前記時計に送信される。前記時計は、前記中継受信部から受信した時刻を、該CPUが前記受信信号を受信した時刻として該CPUに送信する
【0013】
前記CPUは前記受信信号と前記時刻と所定の指定端末の情報を整理して、メール送受信部に送信し、該メール送受信部は、回線を介して該指定端末にメールを送信する。
【0014】
本発明に係る収納スペース付携帯端末を用いた管理システムは、上記記載の収納スペースに収納された物品に貼付され、IC送受信部とIC電源部と、特定の周波数域の周波数を受信するICアンテナと、ICメモリを有るICチップを用いる。
【0015】
前記中継送信部が送信する前記信号中の特定の周波数域の信号を受信したICアンテナは、オン状態の間、IC送受信部とIC電源部に電力を供給し、IC電源部は交流電波を直列電流に変換してIC内各機器を作動させる。該IC送受信部は前記ICメモリから前記予め入力された情報を、前記オン状態の間、ICアンテナおよび中継受信アンテナを介して前記中継受信部に送信する。
【0016】
上記管理システムにおいては、前記収納スペースに収納される複数の物品ごとに、貼付されるICチップの受信可能な周波数領域が異なるように設定してもよい。このように収納スペースに収納される物品ごとに、貼付されるICチップの受信可能な周波数領域が異なるように設定すると、複数に重なり合った収納スペースに収納される物品を判別することが出来る。
【0017】
本発明に係る収納スペース付携帯端末は、前記収納スペース付携帯端末に形成されたオン・オフスイッチは、前記収納収納カバーが開かれるとオンとなり、オン状態で所定の時間が経過するとオフとなるようにしてもよい。
【0018】
本発明に係る収納スペース付携帯端末100を用いた管理方法は、オン・オフセンサが、収納カバーが開いたオン状態であることを、CPUに送信するステップと、中継送信部が、前記CPUから信号を受信して中継送信アンテナを介して収納スペース内に送信信号を送信するステップと、前記収納スペースに収納された物品に貼付されたICチップが特定の周波数域の信号を受信し、予めICメモリに入力された情報を、ICアンテナおよび中継受信アンテナを介して前記中継受信部に送信するステップと、前記CPUが、前記中継受信部から送信された受信信号を受信するステップと、前記受信信号を前記CPUが受信した時刻を、時計が該CPUに送信するステップと、前記受信信号と前記時刻と所定の指定端末の情報を、所定の形式で、前記CPUがメール送受信部に送信するステップと、前記メール送受信部が所定の形式で、前記受信信号と前記時刻を、前記所定の指定端末へ送信するステップとを含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明の収納スペース付携帯端末は、表面および/または裏面に、収納スペースと、これと合致する収納カバーを有するため、散歩やジョギング中に、500円玉や紙幣などの小物を収納スペース付携帯端末に入れて持ち運ぶことができる。このため、例えばジョギング中に小銭やタバコを落としたりする状況を防止することが出来る。
【0020】
本発明の収納スペース付携帯端末は、音声発生装置、時計機能を有するので、予め設定した時刻に音声発生装置がアラームまたはメロディーを発信し、薬剤の服用時間や待ち合わせ時間等、多々の厳守時刻を知らせることが出来る。
【0021】
本発明の収納スペース付携帯端末に設置されたオン・オフセンサは、上記収納カバーが開かれるとCPUに収納カバーが開いているオン状態(以下、単に「オン状態」ともいう。)と感知させ、当該収納カバーが閉じるとオフとなるように設定する。オン状態の場合、収納スペースに収納された物品は、物品に取りつけたICチップの情報を、中継機器を介して、携帯端末のCPUが所定のユーザーに確実にメールにて送信することが出来る。
【0022】
さらに、収納スペースに収納される物品ごとに、貼付されるICチップの受信可能な周波数領域が異なるように設定することにより、複数の物品を収納スペースに収納しても、各物品を同時に識別することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の収納スペース付携帯端末の実施形態を、図を用いて説明するが、各図に共通の要素には同一の符号を付すものとする。
【0024】
本発明に係る収納スペース付携帯端末100は、図1(a)〜(c)に示すように、表面102および/または裏面104に、収納スペース2と、これと合致する収納カバー1を有する。図1(b)、(c)では、収納スペース付携帯端末100の裏面104に収納スペース2を設けている。
【0025】
また、収納スペース付携帯端末100は、通常の携帯電話と同様に、表面104側に画面50、テンキー52、音声発生装置38等を、裏面に、本発明に係る収納スペース2と、これと合致する収納カバー1に加えて電源54を備え、時計36を内蔵する。収納スペース2と収納カバー1は、スライド式でもよく、図1(b)、(c)のように開閉溝116を設けて開閉式にしてもよく、開閉機能が備わればどのような機構であってもよい。
【0026】
収納スペース2と収納カバー1は、図2に示すように、オン・オフセンサ3によりその開閉を検知される。図2においては、オン・オフセンサ3は開閉溝116内に設置されているが、収納カバー1に取付けてもよく、その設置位置は、収納スペース2内に収納する物品の邪魔にならない位置であれば、特に限定されない。オン・オフセンサ3は収納カバー1の開閉を感知し、この情報をCPU30(図3参照)に送信する。オン・オフセンサ3は超音波センサや赤外線センサなどを用い得るが、収納カバー1の開閉を感知し得るセンサであれば特に限定されない。
【0027】
本発明の収納スペース付携帯端末の本体は、図3に示すように、収納カバー1および/または収納スペース2に取り付けられ、収納カバーが開くとオン状態となる、オン・オフセンサ3とを含み、オン・オフセンサ3がオン状態であることを受信するCPU(中央処理装置)30と、CPU30から信号を受信して中継送信アンテナ22を介して収納スペース2内に送信信号を送信する中継送信部20とを備える。
【0028】
さらに、本発明の収納スペース付携帯端末100は、図3のように、収納スペース2内から送信された受信信号を受信してCPU30と時計36に送信する中継受信部26と、中継受信部26から受信した時刻を、CPU30が受信信号を受信した時刻としてCPU30に送信する時計36と、CPU30が整理した上記受信信号と上記時刻と所定の指定端末210の情報を受信し、回線200を介して当該指定端末210にメールを送信するメール送受信部40とを有する。なお、収納スペース2内から送信された信号は直にCPU30、時計36に送信されてもよい。
【0029】
ここで、「所定の指定端末210」とは、家族や友人の持つ携帯端末や、家庭や病院等に備えられたPC(Personal Computer)などであり、そのアドレスは、予め収納スペース付携帯端末100のメモリ(図示せず)に記憶されている。CPU30が上記受信信号と上記時刻を受信すると、上記メモリから所定の指定端末210のアドレスが呼び出され、メール送受信部40に送信される。
【0030】
次に、本発明に係る管理システムについて説明する。
【0031】
収納スペース付携帯端末100の収納スペース2に収納された物品を管理する場合、当該物品には、ICチップ10を貼付する。図4のように、ICチップ10は、IC送受信部16とIC電源部14と、特定の周波数域の周波数を受信するICアンテナ12と、ICメモリ18を有する。
【0032】
本発明に係る管理システムにおいて、収納スペース付携帯端末100の中継送信部20が送信する信号中の特定の周波数域の信号を受信したICアンテナ12は、IC送受信部16とIC電源部14に電力を供給し、IC電源部14は交流電波を直列電流に変換してIC内各機器を作動させる。また、IC送受信部16はICメモリ18から、予め入力された収納物品に関する情報を、ICアンテナ12および中継受信アンテナ28を介して中継受信部26に送信する。
【0033】
ICアンテナ12が、特定の周波数域の周波数を受信することとしたのは、複数の物品を収納スペース1に収納した場合、種類・数等の異なる物品の区別をつけるためであり、物品を区別する必要がない場合は、物品ごとに周波数を変える必要はない。
【0034】
さらに、本発明に係る管理システムは、上記受信信号をCPU30と時計36に送信し、CPU30が整理した上記受信信号と上記時刻と所定の指定端末210の情報をメール送受信部40に送信し、回線200を介して当該指定端末210にメールを送信する。
【0035】
また、本発明に係る収納スペース付携帯端末を用いた物品の管理方法は、以下の手順で行う。
【0036】
本発明に係る物品の管理方法は、
(1)オン・オフセンサ3が、収納カバー1が開いたオン状態であることを、CPU30に送信するステップ
(2)中継送信部20が、CPU30から信号を受信して中継送信アンテナ22を介して収納スペース2内に送信信号を送信するステップ
(3)収納スペース2に収納された物品に貼付されたICチップ10が特定の周波数域の信号を受信し、予めICメモリ18に入力された情報をICアンテナ12および中継受信アンテナ28を介して中継受信部26に送信するステップ
(4)CPU30が、オン状態の間に、中継受信部26から送信された受信信号を受信するステップ
(5)上記受信信号をCPU30が受信した時刻を、時計36がCPU30に送信するステップ
(6)オン状態の間、上記受信信号と上記時刻と所定の指定端末210の情報を、所定の形式で、CPU30がメール送受信部40に送信するステップ
(7)メール送受信部40が所定の形式で、上記受信信号と上記時刻を、上記所定の指定端末210へ送信するステップ
を含む。
【0037】
以下実施例にて本発明の具体例を示す。
【実施例1】
【0038】
上述のように、上記情報を含んだメールは所定の指定端末210へ,例えば家庭、家族、友人等に送信されるが、例えば収納物品が袋入りの錠剤の場合、上記メールは行きつけの病院に送信されてもよい。
【0039】
収納物品が、朝、昼、夜の食後に飲む錠剤の場合、患者は収納カバー1を開いて(開けて)その時間帯に飲む錠剤を取り出す。朝、昼、夜用の錠剤には、互いに異なる周波数の電波を吸収するICチップを貼付しておく。各錠剤を飲む時間を決めて音声発生装置38が鳴るようにしてもよい。
【0040】
収納カバー1を開くため、オン・オフセンサ3が、オン状態であることを、CPU30に送信する。オン状態の間、CPU30は中継送信部20に特定の信号を送信して、中継送信アンテナ22を介して収納スペース2内に送信信号を送信する。
【0041】
最初、朝、昼、夜の食後に飲む錠剤が一個ずつ収納スペース2に収納されているとすると、ICメモリ18には吸収周波数の異なる3種類の物品(錠剤)が記憶されている。
【0042】
患者が朝食後の錠剤を服用する場合、朝用の錠剤が一つ減るので、吸収周波数の異なる3種類の物品が2種類になる。この間オン・オフセンサ3はオン状態であるので、錠剤が3種類から2種類に減ったことが受信信号としてCPU30に受信される。
【0043】
患者が朝用の錠剤を収納スペース2から取り出し、収納カバー1を閉じると、オン・オフセンサ3はもはやオン状態の信号をCPU30に送らなくなり、各ICアンテナ12も送信をストップする。
【0044】
CPU30は、オン・オフセンサ3がオンとなった時刻、オン・オフセンサ3がオンの状態でCPU30が受信した各ICチップ10からの受信信号および所定の指定端末210の情報を、所定の形式でメール送受信部40に送信する。
【0045】
メール送受信部40は、所定の形式で、例えば図5のような形式で、得た情報を上記所定の指定端末210にメールで送信する。図5では、例えば5秒毎の得た情報を列挙している。
【0046】
図5を見ると、「NAME」の欄には患者の名前や愛称が、「時刻」の欄には収納カバー1を空けた時間が記載される。
【0047】
収納カバー1を空けた時は、朝、昼、夜の3種類の薬剤が収納されているので、収納物の欄には、「朝」、「昼」、「夜」の表示がなされる。
【0048】
次に、例えば朝、昼、夜の3種類の薬剤の袋が繋がっていて、切り取り方式だった場合、患者は一度全部の一連の袋を取り出して、朝用の薬剤の袋を切り離す。この間、収納スペース2は空となるので、収納物の欄には、「なし」と表示される。この場合、例えば中継送信部20が送る送信波を、収納スペース2が全反射するように、反射板を収納スペース2の底に設置すればよい。全反射した電波を中継受信部26を介してIC30が受信して、収納物の欄に「なし」が表示されるようにメール送受信部40に送信する。あるいは、全吸収として収納物の欄に「なし」が表示されるようにしてもよい。
【0049】
朝用錠剤を切り取った後、患者は昼、夜の2種類の薬剤の袋を収納スペース2に戻すため、収納物の欄には、「昼」、「夜」の表示がなされる。患者はその後収納カバー1を閉じるので、オン・オフセンサはオフとなり、メール送受信部40がこれらの情報を所定の指定端末210に送信する。
【実施例2】
【0050】
患者が心臓疾患を患っており、収納物品が心臓発作用の薬の場合、発作が起こると患者は収納カバー1を開いて心臓発作用の錠剤を取り出す。ICチップ10を貼付しておく。収納物品が心臓発作用の薬のみの場合、特にICチップ10を周波数で区別しなくてもよい。
【0051】
収納カバー1を開くため、オン・オフセンサ3が、オン状態であることを、CPU30に送信する。この場合、緊急を要するので、CPU30は、オン状態であることを直にメール送受信部40に送信してもよい。このように、CPU30がオン状態を直にメール送受信部40に送信する命令は、ICチップ10内のICメモリに情報として記憶させておくのが望ましい。
【0052】
メール送受信部40は、直ちに得た情報を上記所定の指定端末210にメールで送信する。メールには患者の名前等のID情報と、「心臓発作発生の恐れあり」などと書かれた記載等が指定端末210にメールとして届けられる。
【0053】
メールを受け取った家族等は、すぐに患者の携帯端末に電話を入れ、患者の容態を確認する。
【0054】
患者が応答しない時は、患者が連絡も困難な状態かもしれないので、患者の居場所がわかる時は救急に、居場所がわからない時は患者の勤務先や警察等に連絡する等の措置をとることが可能である。
【0055】
以上、本発明に係る収納スペース付携帯端末、その管理システム、その管理方法について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0056】
収納スペース2に収納する複数の小物を特別区別する必要がない場合は、常にオン・オフセンサ3をオフ状態としてもよい。
【0057】
あるいは、上記実施形態および実施例は収納スペース付携帯端末100の電源がオンの場合を記載したが、オン・オフセンサ3の電源を収納スペース付携帯端末100の電源とは別に確保してもよい。収納カバー1が開くと同時にオン状態をオン・オフセンサ3が感知し、収納スペース付携帯端末100の電源をオンとするようにしてもよい。
【0058】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明に係る収納スペース付携帯端末は、小物等の携帯や管理等に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】(a)本発明に係る収納スペース付携帯端末の平面概略図。(b)本発明に係る収納スペース付携帯端末の裏面概略図。(c)本発明に係る収納スペース付携帯端末の断面概略図。
【図2】本発明に係る収納スペース付携帯端末の収納スペース付近の断面概略図。
【図3】本発明に係る収納スペース付携帯端末の回路概略図。
【図4】本発明に係る収納スペース付携帯端末とICチップの回路概略図。
【図5】指定端末に表示される画面を表す平面図。
【符号の説明】
【0061】
1:収納カバー
2:収納スペース
3:オン・オフセンサ
10:ICチップ
12:ICアンテナ
14:IC電源部
16:IC送受信部
18:ICメモリ
20:中継送信部
22:中継送信アンテナ
26:中継受信部
28:中継受信アンテナ
30:CPU
36:時計
38:表面音声発生装置
40:メール送受信部
50:画面
52:テンキー
54:電源
100:収納スペース付携帯端末
102:収納スペース付携帯端末の表面
104:収納スペース付携帯端末の裏面
116:開閉溝
200:回線
210:指定端末


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面および/または裏面に、収納スペースと、該収納スペースと合致する収納カバーを有する収納スペース付携帯端末。
【請求項2】
音声発生装置および時計を有する携帯端末であって、予め設定した時刻に該音声発生装置はアラームまたはメロディーを発信する、請求項1に記載の収納スペース付携帯端末。
【請求項3】
前記収納カバーおよび/または前記収納スペースに取り付けられ、収納カバーが開くとオン状態となる、オン・オフセンサと、
前記オン・オフセンサが、前記収納カバーが開いたオン状態であることを受信するCPU(中央処理装置)と、
前記CPUから信号を受信して中継送信アンテナを介して前記収納スペース内に、オン状態の間、送信信号を送信する中継送信部と、
前記収納スペース内から送信された受信信号を、オン状態の間、中継受信アンテナを介して受信して、前記CPUと前記時計に送信する中継受信部と、
前記中継受信部から受信した時刻を、該CPUが前記受信信号を受信した時刻として該CPUに送信する時計と、
前記CPUが整理した前記受信信号と前記時刻と所定の指定端末の情報を受信し、回線を介して該指定端末にメールを送信するメール送受信部と
を含む、収納スペース付携帯端末。
【請求項4】
請求項3に記載の収納スペースに収納された物品に貼付され、
IC送受信部とIC電源部と、特定の周波数域の周波数を受信するICアンテナと、ICメモリを有し、
前記中継送信部が送信する前記信号中の特定の周波数域の信号を受信したICアンテナは、オン状態の間、IC送受信部とIC電源部に電力を供給し、IC電源部は交流電波を直列電流に変換してIC内各機器を作動させ、該IC送受信部は前記ICメモリから前記予め入力された情報を、前記オン状態の間、ICアンテナおよび中継受信アンテナを介して前記中継受信部に送信するICチップが収納された、前記収納スペース付携帯端末を用いた管理システム。
【請求項5】
前記収納スペースに収納される複数の物品ごとに、貼付されるICチップの受信可能な周波数領域が異なるように設定した、請求項4に記載の管理システム。
【請求項6】
オン・オフセンサが、収納カバーが開いたオン状態であることを、CPUに送信するステップと、
中継送信部が、前記CPUから信号を受信して中継送信アンテナを介して収納スペース内に送信信号を送信するステップと、
前記収納スペースに収納された物品に貼付されたICチップが特定の周波数域の信号を受信し、予めICメモリに入力された情報を、ICアンテナおよび中継受信アンテナを介して前記中継受信部に送信するステップと、
前記CPUが、前記中継受信部から送信された受信信号を受信するステップと、
前記受信信号を前記CPUが受信した時刻を、時計が該CPUに送信するステップと、
前記受信信号と前記時刻と所定の指定端末の情報を、所定の形式で、前記CPUがメール送受信部に送信するステップと、
前記メール送受信部が所定の形式で、前記受信信号と前記時刻を、前記所定の指定端末へ送信するステップと、
を含む管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−114644(P2010−114644A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285341(P2008−285341)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(508331213)株式会社エーアンドエー (1)
【Fターム(参考)】