取付部材
【課題】長尺物に安定して重ねることができ、かつ重ねられた長尺物を安定して保持できる取付部材を提供する。
【解決手段】取付部材としての配線用クリップ1は、長尺物としてのワイヤハーネス11に取り付けられる。配線用クリップ1は、ワイヤハーネス11に重ねられる取付部本体2を備えている。取付部本体2は、互いに平行でかつ互いに間隔をあけた一対の長柱部21と、長柱部21の両端部同士を互いに連結する一対の連結部22とを備えている。取付部本体2には、一対の長柱部21と一対の連結部22に囲まれた孔部3が形成されている。孔部3は、取付部本体2のワイヤハーネス11が重ねられる側の表面の中央部から凹でかつワイヤハーネス11の長手方向に沿って延設され、内側にワイヤハーネス11の外周部を位置付ける。
【解決手段】取付部材としての配線用クリップ1は、長尺物としてのワイヤハーネス11に取り付けられる。配線用クリップ1は、ワイヤハーネス11に重ねられる取付部本体2を備えている。取付部本体2は、互いに平行でかつ互いに間隔をあけた一対の長柱部21と、長柱部21の両端部同士を互いに連結する一対の連結部22とを備えている。取付部本体2には、一対の長柱部21と一対の連結部22に囲まれた孔部3が形成されている。孔部3は、取付部本体2のワイヤハーネス11が重ねられる側の表面の中央部から凹でかつワイヤハーネス11の長手方向に沿って延設され、内側にワイヤハーネス11の外周部を位置付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス等の長尺物に取り付けられる取付部材に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体としての自動車等には、各種の電子機器が搭載されている。自動車は、前記電子機器に、バッテリ等の電源等からの電力や制御装置からの制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネス(長尺物)を配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、当該電線の端部等に取り付けられたコネクタ等を備えている。
【0003】
前記電線は、それぞれ、導電性の芯線と、当該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた被覆電線である。コネクタは、前記電線の芯線と電気的に接続した端子金具と、当該端子金具を収容する絶縁性のコネクタハウジングとを備えている。前記コネクタは、電子機器のコネクタとコネクタ結合する。そして、ワイヤハーネスは、電子機器に電力や各種の信号を伝える。
【0004】
自動車の車体を構成するパネルに前述したワイヤハーネスを固定するために、従来、取付部材としての配線用クリップ(例えば、特許文献1参照)を用いている。このような配線用クリップは、合成樹脂で構成され、ワイヤハーネスに取り付けられる取付部本体と、パネルの孔に係止する係止部とを一体に備えている。
【0005】
取付部本体は、帯板状に形成され、ワイヤハーネスの電線に当該電線の長手方向に沿って重ねられる。取付部本体のワイヤハーネスの電線に重ねられる表面は、平坦に形成されている。
【0006】
係止部は、取付部本体から立設した立設片と、一対の係止片とを一体に備えている。一対の係止片は、一端部が立設片の先端部に連なっている。一対の係止片の他端部は、互いに間隔をあけているとともに、立設片と間隔をあけている。一対の係止片は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に取付部本体に近づくように、かつ徐々に立設片から離れるように延びている。また、一対の係止片は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に互いに離れるように延びている。一対の係止片は、他端部が互いに近づく方向に弾性変形自在である。
【0007】
また、係止片の他端部には、切り欠きが設けられている。切り欠きは、係止片の他端部の外縁部を切り欠いている。切り欠きがパネルに設けられた孔の内縁に係止して、係止片がパネルの孔に係止する。
【0008】
前述した配線用クリップは、取付部本体の平坦な表面にワイヤハーネスの電線を重ね、当該取付部本体と電線の外周にテープ等が巻き付けられて、ワイヤハーネスに取り付けられる。
【0009】
その後、一対の係止片がパネルの孔内に挿入される。一対の係止片は、他端部が互いに近づく方向に一旦弾性変形する。そして、一対の係止片の他端部が孔内に進入すると、弾性復元力によって、一対の係止片の他端部が互いに離れる方向に変位する。そして、切り欠きが孔の内縁に接触して係止して、係止部がパネルの孔に係止する。こうして、配線用クリップは、ワイヤハーネスをパネルに固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平9−23541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前述した配線用クリップでは取付部本体の表面が平坦に形成されているので、取付部本体とワイヤハーネスにテープを巻き付ける際に、ワイヤハーネスに重ねられた配線用クリップが滑りやすく不安定であり、テープ巻き作業がしづらいといった問題があった。また、テープを巻き付けて取付部材をワイヤハーネスに取り付けた後も、取付部本体の平坦な前記表面上のワイヤハーネスが不安定であるといった問題があった。
【0012】
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、長尺物に安定して重ねることができ、かつ重ねられた長尺物を安定して保持できる取付部材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、長尺物に取り付けられる取付部材において、前記長尺物に重ねられる取付部本体と、前記取付部本体の前記長尺物が重ねられる側の表面の中央部から凹でかつ前記長尺物の長手方向に沿って延設され、かつ内側に前記長尺物の外周部を位置付ける凹部と、を備えたことを特徴とした取付部材である。
【0014】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された取付部材において、前記取付部本体が、互いに平行でかつ互いに間隔をあけて設けられ、かつ前記長尺物の長手方向に沿って配される一対の長柱部と、前記一対の長柱部の両端部同士を互いに連結する一対の連結部と、を備え、前記凹部が、前記一対の長柱部と前記一対の連結部に囲まれて形成された孔部とされたことを特徴とした取付部材である。
【0015】
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された取付部材において、前記長柱部の断面形状が、円形状に形成されたことを特徴とした取付部材である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載された発明によれば、取付部本体が長尺物に重ねられて凹部内に長尺物の外周部が位置付けられると、凹部の内縁部が長尺物と接触して、取付部材と長尺物が複数箇所で接触する。したがって、取付部材を長尺物に安定して重ねることができ、取付部材上の長尺物を安定して保持できる。また、長尺物の外周部が凹部内に位置付けられることで、長尺物の取付部本体からの突出量が小さくなって取付部材周辺を小型化できる。また、凹部によって取付部材の体積が減少するので、取付部材を軽量化でき、材料コストを低減できる。
【0017】
請求項2に記載された発明によれば、取付部本体を長尺物に重ねると、一対の長柱部のそれぞれが長尺物と接触する。したがって、取付部材を長尺物に安定して重ねることができ、取付部材上の長尺物を安定して保持できる。
【0018】
請求項3に記載された発明によれば、長柱部の断面形状が円形状であるので、長尺物の外径が変化しても、長柱部の長尺物と接触する面が変化しない。したがって、長尺物の外径によらず、取付部材を長尺物に安定して重ねることができ、取付部材上の長尺物を安定して保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態にかかる取付部材としての配線用クリップを示す正面図である。
【図2】図1に示された配線用クリップの平面図である。
【図3】図1に示された配線用クリップの下面図である。
【図4】図1に示された配線用クリップがワイヤハーネスに取り付けられた状態を示す正面図である。
【図5】図4に示された配線用クリップの下面図である。
【図6】図4中のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図6に示されたワイヤハーネスよりも大きな外径のワイヤハーネスに取り付けられた配線用クリップの断面図である。
【図8】図3に示された配線用クリップを箱体に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の配線用クリップの変形例を示す平面図である。
【図10】本発明の取付部材の変形例を示す斜視図である。
【図11】本発明の取付部材の他の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態にかかる取付部材としての配線用クリップ1を、図1ないし図8を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかる図1等に示す配線用クリップ1は、移動体としての自動車に配索される長尺物としてのワイヤハーネス11(図4等)に取り付けられて、ワイヤハーネス11を当該自動車のパネル10(図4)等に固定するために用いられる。
【0021】
ワイヤハーネス11は、複数の電線12と、当該電線12の端部等に取り付けられたコネクタ(図示せず)等を備えている。電線12は、導電性の芯線と、当該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた被覆電線である。コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性のコネクタハウジングとを備えている。端子金具は、電線12の芯線と電気的に接続される。コネクタハウジングは、箱状に形成され、内側に端子金具を収容する。ワイヤハーネス11は、コネクタが各種の電子機器のコネクタとコネクタ結合して、これら電子機器に電力や各種の信号を伝える。パネル10は、前記自動車の車体を構成する。パネル10には、当該パネル10を貫通した孔10aが設けられている。孔10aは、平面視円形状に形成されている。
【0022】
配線用クリップ1は、合成樹脂で構成されている。配線用クリップ1は、図1ないし図3に示すように、ワイヤハーネス11の電線12に重ねられる取付部本体2と、凹部としての孔部3と、パネル10の孔10aに係止する係止部4(図1及び図3)と、支持片5とを一体に備えている。
【0023】
取付部本体2は、図2及び図3に示すように、一対の長柱部21と、一対の連結部22と、連結板23とを備え、枠状に形成されている。一対の長柱部21は、それそれ、断面形状が円形状の棒状に形成されている(図6)。一対の長柱部21は、互いに平行でかつ互いに間隔をあけて配されている。一対の長柱部21の間隔は、ワイヤハーネス11の外径よりも小さい。一対の長柱部21は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられると、ワイヤハーネス11に重ねられる。
【0024】
一対の連結部22は、それぞれ、帯板状に形成され、一対の長柱部21の両端部同士を互いに連結している。一対の連結部22は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられた際に当該ワイヤハーネス11から離れた側に配される長柱部21の外周面に連なっている。
【0025】
連結板23は、板状に形成され、一対の長柱部21の中央部同士を互いに連結している。連結板23は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられた際に当該ワイヤハーネス11から離れた側に配される長柱部21の外周面に連なっている。
【0026】
前述した取付部本体2には、図2及び図3に示すように、一対の長柱部21と一対の連結部22に囲まれて孔部3が形成されている。孔部3は、平面形状が長方形状に形成されている。孔部3は、両端部では取付部本体2を貫通しており、中央部では連結板23が底になっている。孔部3は、取付部本体2のワイヤハーネス11が重ねられる側の表面24(図6に一点鎖線で示す。本実施形態では仮想平面である)の中央部から凹に形成されている。この表面24は、一対の長柱部21の表面のうち図6中で最も上方に配された部分を含む平面である。
【0027】
前述した孔部3は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられると、図6に示すように、ワイヤハーネス11の複数の電線12のうち当該ワイヤハーネス11の外周側に配された電線12、即ちワイヤハーネス11の外周部11aを内側に位置付ける。なお、図6(及び図7)においては、ワイヤハーネス11の外形のみを描画し、電線12は省略している。
【0028】
係止部4は、取付部本体2の連結板23から立設している。係止部4は、連結板23から立設した立設片41と、一対の係止片42とを一体に備えている。立設片41は、連結板23のワイヤハーネス11から離れた側の表面から立設して、取付部本体2から立設している。立設片41は、連結板23の前記表面に直交する方向に沿って立設している。
【0029】
一対の係止片42は、一端部が立設片41の取付部本体2から離れた先端部に連なっている。一対の係止片42の他端部は、互いに間隔をあけているとともに、立設片41と間隔をあけている。一対の係止片42は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に取付部本体2に近づくように、かつ徐々に立設片41から離れるように延びている。また、一対の係止片42は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に互いに離れるように延びている。一対の係止片42は、他端部が互いに近づく方向に弾性変形自在である。
【0030】
また、係止片42の他端部には、階段状の切り欠き43が設けられている。切り欠き43は、係止片42の他端部の外縁部を切り欠いている。切り欠き43がパネル10の孔10aの内縁に係止して、係止片42がパネル10の孔10aに係止する。
【0031】
支持片5は、円環状に形成されている。支持片5は、内縁部が立設片41の取付部本体2寄りの基端部に連なっている。支持片5は、立設片41から当該立設片41の外方向に延びている。支持片5は、内縁部から外縁部に向かうにしたがって徐々に取付部本体2から離れる方向に、取付部本体2の連結板23の表面に対して傾いている。
【0032】
前述した構成の配線用クリップ1は、以下のようにワイヤハーネス11に取り付けられる。まず、長柱部21及び孔部3の長手方向がワイヤハーネス11の長手方向L(図4等に矢印Lで示す)に沿うように、取付部本体2の表面24側をワイヤハーネス11と相対させ、取付部本体2をワイヤハーネス11の電線12に重ねる。
【0033】
すると、孔部3内にワイヤハーネス11の外周部11aが位置付けられて、孔部3の内縁部、即ち一対の長柱部21がそれぞれワイヤハーネス11と接触し、配線用クリップ1の少なくとも2箇所がワイヤハーネス11と接触する。その後、取付部本体2の両端部と電線12の外周にテープ6等を巻き付けて、図4ないし図6に示すように、取付部本体2をワイヤハーネス11に取り付ける。
【0034】
なお、ワイヤハーネス11の電線12の本数が増減すると、ワイヤハーネス11の外径が変化する。図7は、配線用クリップ1が図6中のワイヤハーネス11よりも大きな外径のワイヤハーネス11に取り付けられた状態を示している。長柱部21の断面形状が円形状であるので、図7に示すようにワイヤハーネス11の外径が大きくなっても、長柱部21のワイヤハーネス11と接触する面は変化せず、長柱部21の円弧状に湾曲した外周面がワイヤハーネス11と接触する。このため、ワイヤハーネス11の外径によらず、取付部本体2上のワイヤハーネス11は安定である。
【0035】
また、ワイヤハーネス11に取り付けられた配線用クリップ1は、以下のようにワイヤハーネス11をパネル10に固定する。まず、係止部4をパネル10の孔10aと相対させ、係止片42の一端部と立設片41の先端部とから係止部4を孔10a内に挿入していく。すると、係止片42は、他端部が立設片41に近づく方向に一旦弾性変形する。
【0036】
そして、係止片42の他端部が孔10a内に進入すると、弾性復元力によって、係止片42の他端部が立設片41から離れる方向に変位する。そして、切り欠き43が孔10aの内縁に接触して係止片42が孔10aに係止し、係止部4が孔10aに係止する。こうして、配線用クリップ1は、係止部4が孔10aに係止して、ワイヤハーネス11をパネル10に固定する。
【0037】
本実施形態によれば、一対の長柱部21がそれぞれワイヤハーネス11と接触して、配線用クリップ1が複数箇所でワイヤハーネス11と接触する。したがって、配線用クリップ1をワイヤハーネス11に安定して重ねることができ、配線用クリップ1と電線12にテープ6を巻き付ける作業がしやすくなるとともに、配線用クリップ1上のテープ6の巻き付けられたワイヤハーネス11を安定して保持できる。
【0038】
また、ワイヤハーネス11の外周部11aが孔部3内に位置付けられることで、ワイヤハーネス11の取付部本体2からの突出量が小さくなって配線用クリップ1周辺を小型化でき、自動車内の限られたスペースにワイヤハーネス11を配索しやすくなる。また、テープ6が巻き付けられると、長柱部21がワイヤハーネス11の電線12間に食い込んでワイヤハーネス11に密着するので、配線用クリップ1周辺をより小型化できる。また、孔部3によって配線用クリップ1の体積が減少するので、配線用クリップ1を軽量化して自動車を軽量化できるとともに、使用する樹脂材料が減少して材料コストを低減できる。
【0039】
また、長柱部21の断面形状が円形状であるので、ワイヤハーネス11の外径が変化しても、長柱部21のワイヤハーネス11と接触する面が変化しない。したがって、ワイヤハーネス11の外径によらず、配線用クリップ1をワイヤハーネス11に安定して重ねることができる。
【0040】
前述した実施形態においては、取付部本体2が、一対の長柱部21と一対の連結部22とを備えていた。しかしながら本発明では、取付部本体を帯板状とし、凹部を、この取付部本体の表面の中央部から凹でかつ当該取付部本体の長手方向に沿った溝状に形成してもよい。また、前述した実施形態においては、長尺物としてワイヤハーネス11を例にして説明したが、長尺な物体であればワイヤハーネス11以外のものであってもよい。
【0041】
また、前述した実施形態においては、係止部4がパネル10の孔10aに係止していたが、図8に示すように、ダイオード、抵抗、コンデンサや半導体等の各種電気部品を収容した箱体71の外壁に形成された孔に係止してもよい。なお、前述した実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する(以下、同じ)。
【0042】
また、前述した実施形態においては、係止部4が取付部本体2から立設していたが、図9に示すように、取付部本体2と係止部4の間に帯板状のオフセット部72を配し、係止部4がオフセット部72から立設するようにして、オフセットタイプの配線用クリップ1Aとしてもよい。
【0043】
また、前述した実施形態においては、取付部材として配線用クリップ1を例にして説明したが、図10及び図11に示すように、ワイヤハーネス11に各種部品を取り付けるために用いられる取付部材1B、1Cとしてもよい。図10に示す取付部材1Bは、係止部4のかわりにコネクタ73を備えている。図11に示す取付部材1Cは、係止部4のかわりにカセット受け部74を備えている。
【0044】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0045】
1、1A 配線用クリップ(取付部材)
1B、1C 取付部材
2 取付部本体
3 孔部(凹部)
11 ワイヤハーネス(長尺物)
11a 外周部
21 長柱部
22 連結部
24 表面
L ワイヤハーネスの長手方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス等の長尺物に取り付けられる取付部材に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体としての自動車等には、各種の電子機器が搭載されている。自動車は、前記電子機器に、バッテリ等の電源等からの電力や制御装置からの制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネス(長尺物)を配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、当該電線の端部等に取り付けられたコネクタ等を備えている。
【0003】
前記電線は、それぞれ、導電性の芯線と、当該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた被覆電線である。コネクタは、前記電線の芯線と電気的に接続した端子金具と、当該端子金具を収容する絶縁性のコネクタハウジングとを備えている。前記コネクタは、電子機器のコネクタとコネクタ結合する。そして、ワイヤハーネスは、電子機器に電力や各種の信号を伝える。
【0004】
自動車の車体を構成するパネルに前述したワイヤハーネスを固定するために、従来、取付部材としての配線用クリップ(例えば、特許文献1参照)を用いている。このような配線用クリップは、合成樹脂で構成され、ワイヤハーネスに取り付けられる取付部本体と、パネルの孔に係止する係止部とを一体に備えている。
【0005】
取付部本体は、帯板状に形成され、ワイヤハーネスの電線に当該電線の長手方向に沿って重ねられる。取付部本体のワイヤハーネスの電線に重ねられる表面は、平坦に形成されている。
【0006】
係止部は、取付部本体から立設した立設片と、一対の係止片とを一体に備えている。一対の係止片は、一端部が立設片の先端部に連なっている。一対の係止片の他端部は、互いに間隔をあけているとともに、立設片と間隔をあけている。一対の係止片は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に取付部本体に近づくように、かつ徐々に立設片から離れるように延びている。また、一対の係止片は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に互いに離れるように延びている。一対の係止片は、他端部が互いに近づく方向に弾性変形自在である。
【0007】
また、係止片の他端部には、切り欠きが設けられている。切り欠きは、係止片の他端部の外縁部を切り欠いている。切り欠きがパネルに設けられた孔の内縁に係止して、係止片がパネルの孔に係止する。
【0008】
前述した配線用クリップは、取付部本体の平坦な表面にワイヤハーネスの電線を重ね、当該取付部本体と電線の外周にテープ等が巻き付けられて、ワイヤハーネスに取り付けられる。
【0009】
その後、一対の係止片がパネルの孔内に挿入される。一対の係止片は、他端部が互いに近づく方向に一旦弾性変形する。そして、一対の係止片の他端部が孔内に進入すると、弾性復元力によって、一対の係止片の他端部が互いに離れる方向に変位する。そして、切り欠きが孔の内縁に接触して係止して、係止部がパネルの孔に係止する。こうして、配線用クリップは、ワイヤハーネスをパネルに固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平9−23541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前述した配線用クリップでは取付部本体の表面が平坦に形成されているので、取付部本体とワイヤハーネスにテープを巻き付ける際に、ワイヤハーネスに重ねられた配線用クリップが滑りやすく不安定であり、テープ巻き作業がしづらいといった問題があった。また、テープを巻き付けて取付部材をワイヤハーネスに取り付けた後も、取付部本体の平坦な前記表面上のワイヤハーネスが不安定であるといった問題があった。
【0012】
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、長尺物に安定して重ねることができ、かつ重ねられた長尺物を安定して保持できる取付部材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、長尺物に取り付けられる取付部材において、前記長尺物に重ねられる取付部本体と、前記取付部本体の前記長尺物が重ねられる側の表面の中央部から凹でかつ前記長尺物の長手方向に沿って延設され、かつ内側に前記長尺物の外周部を位置付ける凹部と、を備えたことを特徴とした取付部材である。
【0014】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された取付部材において、前記取付部本体が、互いに平行でかつ互いに間隔をあけて設けられ、かつ前記長尺物の長手方向に沿って配される一対の長柱部と、前記一対の長柱部の両端部同士を互いに連結する一対の連結部と、を備え、前記凹部が、前記一対の長柱部と前記一対の連結部に囲まれて形成された孔部とされたことを特徴とした取付部材である。
【0015】
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された取付部材において、前記長柱部の断面形状が、円形状に形成されたことを特徴とした取付部材である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載された発明によれば、取付部本体が長尺物に重ねられて凹部内に長尺物の外周部が位置付けられると、凹部の内縁部が長尺物と接触して、取付部材と長尺物が複数箇所で接触する。したがって、取付部材を長尺物に安定して重ねることができ、取付部材上の長尺物を安定して保持できる。また、長尺物の外周部が凹部内に位置付けられることで、長尺物の取付部本体からの突出量が小さくなって取付部材周辺を小型化できる。また、凹部によって取付部材の体積が減少するので、取付部材を軽量化でき、材料コストを低減できる。
【0017】
請求項2に記載された発明によれば、取付部本体を長尺物に重ねると、一対の長柱部のそれぞれが長尺物と接触する。したがって、取付部材を長尺物に安定して重ねることができ、取付部材上の長尺物を安定して保持できる。
【0018】
請求項3に記載された発明によれば、長柱部の断面形状が円形状であるので、長尺物の外径が変化しても、長柱部の長尺物と接触する面が変化しない。したがって、長尺物の外径によらず、取付部材を長尺物に安定して重ねることができ、取付部材上の長尺物を安定して保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態にかかる取付部材としての配線用クリップを示す正面図である。
【図2】図1に示された配線用クリップの平面図である。
【図3】図1に示された配線用クリップの下面図である。
【図4】図1に示された配線用クリップがワイヤハーネスに取り付けられた状態を示す正面図である。
【図5】図4に示された配線用クリップの下面図である。
【図6】図4中のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図6に示されたワイヤハーネスよりも大きな外径のワイヤハーネスに取り付けられた配線用クリップの断面図である。
【図8】図3に示された配線用クリップを箱体に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の配線用クリップの変形例を示す平面図である。
【図10】本発明の取付部材の変形例を示す斜視図である。
【図11】本発明の取付部材の他の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態にかかる取付部材としての配線用クリップ1を、図1ないし図8を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかる図1等に示す配線用クリップ1は、移動体としての自動車に配索される長尺物としてのワイヤハーネス11(図4等)に取り付けられて、ワイヤハーネス11を当該自動車のパネル10(図4)等に固定するために用いられる。
【0021】
ワイヤハーネス11は、複数の電線12と、当該電線12の端部等に取り付けられたコネクタ(図示せず)等を備えている。電線12は、導電性の芯線と、当該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた被覆電線である。コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性のコネクタハウジングとを備えている。端子金具は、電線12の芯線と電気的に接続される。コネクタハウジングは、箱状に形成され、内側に端子金具を収容する。ワイヤハーネス11は、コネクタが各種の電子機器のコネクタとコネクタ結合して、これら電子機器に電力や各種の信号を伝える。パネル10は、前記自動車の車体を構成する。パネル10には、当該パネル10を貫通した孔10aが設けられている。孔10aは、平面視円形状に形成されている。
【0022】
配線用クリップ1は、合成樹脂で構成されている。配線用クリップ1は、図1ないし図3に示すように、ワイヤハーネス11の電線12に重ねられる取付部本体2と、凹部としての孔部3と、パネル10の孔10aに係止する係止部4(図1及び図3)と、支持片5とを一体に備えている。
【0023】
取付部本体2は、図2及び図3に示すように、一対の長柱部21と、一対の連結部22と、連結板23とを備え、枠状に形成されている。一対の長柱部21は、それそれ、断面形状が円形状の棒状に形成されている(図6)。一対の長柱部21は、互いに平行でかつ互いに間隔をあけて配されている。一対の長柱部21の間隔は、ワイヤハーネス11の外径よりも小さい。一対の長柱部21は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられると、ワイヤハーネス11に重ねられる。
【0024】
一対の連結部22は、それぞれ、帯板状に形成され、一対の長柱部21の両端部同士を互いに連結している。一対の連結部22は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられた際に当該ワイヤハーネス11から離れた側に配される長柱部21の外周面に連なっている。
【0025】
連結板23は、板状に形成され、一対の長柱部21の中央部同士を互いに連結している。連結板23は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられた際に当該ワイヤハーネス11から離れた側に配される長柱部21の外周面に連なっている。
【0026】
前述した取付部本体2には、図2及び図3に示すように、一対の長柱部21と一対の連結部22に囲まれて孔部3が形成されている。孔部3は、平面形状が長方形状に形成されている。孔部3は、両端部では取付部本体2を貫通しており、中央部では連結板23が底になっている。孔部3は、取付部本体2のワイヤハーネス11が重ねられる側の表面24(図6に一点鎖線で示す。本実施形態では仮想平面である)の中央部から凹に形成されている。この表面24は、一対の長柱部21の表面のうち図6中で最も上方に配された部分を含む平面である。
【0027】
前述した孔部3は、取付部本体2がワイヤハーネス11に重ねられると、図6に示すように、ワイヤハーネス11の複数の電線12のうち当該ワイヤハーネス11の外周側に配された電線12、即ちワイヤハーネス11の外周部11aを内側に位置付ける。なお、図6(及び図7)においては、ワイヤハーネス11の外形のみを描画し、電線12は省略している。
【0028】
係止部4は、取付部本体2の連結板23から立設している。係止部4は、連結板23から立設した立設片41と、一対の係止片42とを一体に備えている。立設片41は、連結板23のワイヤハーネス11から離れた側の表面から立設して、取付部本体2から立設している。立設片41は、連結板23の前記表面に直交する方向に沿って立設している。
【0029】
一対の係止片42は、一端部が立設片41の取付部本体2から離れた先端部に連なっている。一対の係止片42の他端部は、互いに間隔をあけているとともに、立設片41と間隔をあけている。一対の係止片42は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に取付部本体2に近づくように、かつ徐々に立設片41から離れるように延びている。また、一対の係止片42は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に互いに離れるように延びている。一対の係止片42は、他端部が互いに近づく方向に弾性変形自在である。
【0030】
また、係止片42の他端部には、階段状の切り欠き43が設けられている。切り欠き43は、係止片42の他端部の外縁部を切り欠いている。切り欠き43がパネル10の孔10aの内縁に係止して、係止片42がパネル10の孔10aに係止する。
【0031】
支持片5は、円環状に形成されている。支持片5は、内縁部が立設片41の取付部本体2寄りの基端部に連なっている。支持片5は、立設片41から当該立設片41の外方向に延びている。支持片5は、内縁部から外縁部に向かうにしたがって徐々に取付部本体2から離れる方向に、取付部本体2の連結板23の表面に対して傾いている。
【0032】
前述した構成の配線用クリップ1は、以下のようにワイヤハーネス11に取り付けられる。まず、長柱部21及び孔部3の長手方向がワイヤハーネス11の長手方向L(図4等に矢印Lで示す)に沿うように、取付部本体2の表面24側をワイヤハーネス11と相対させ、取付部本体2をワイヤハーネス11の電線12に重ねる。
【0033】
すると、孔部3内にワイヤハーネス11の外周部11aが位置付けられて、孔部3の内縁部、即ち一対の長柱部21がそれぞれワイヤハーネス11と接触し、配線用クリップ1の少なくとも2箇所がワイヤハーネス11と接触する。その後、取付部本体2の両端部と電線12の外周にテープ6等を巻き付けて、図4ないし図6に示すように、取付部本体2をワイヤハーネス11に取り付ける。
【0034】
なお、ワイヤハーネス11の電線12の本数が増減すると、ワイヤハーネス11の外径が変化する。図7は、配線用クリップ1が図6中のワイヤハーネス11よりも大きな外径のワイヤハーネス11に取り付けられた状態を示している。長柱部21の断面形状が円形状であるので、図7に示すようにワイヤハーネス11の外径が大きくなっても、長柱部21のワイヤハーネス11と接触する面は変化せず、長柱部21の円弧状に湾曲した外周面がワイヤハーネス11と接触する。このため、ワイヤハーネス11の外径によらず、取付部本体2上のワイヤハーネス11は安定である。
【0035】
また、ワイヤハーネス11に取り付けられた配線用クリップ1は、以下のようにワイヤハーネス11をパネル10に固定する。まず、係止部4をパネル10の孔10aと相対させ、係止片42の一端部と立設片41の先端部とから係止部4を孔10a内に挿入していく。すると、係止片42は、他端部が立設片41に近づく方向に一旦弾性変形する。
【0036】
そして、係止片42の他端部が孔10a内に進入すると、弾性復元力によって、係止片42の他端部が立設片41から離れる方向に変位する。そして、切り欠き43が孔10aの内縁に接触して係止片42が孔10aに係止し、係止部4が孔10aに係止する。こうして、配線用クリップ1は、係止部4が孔10aに係止して、ワイヤハーネス11をパネル10に固定する。
【0037】
本実施形態によれば、一対の長柱部21がそれぞれワイヤハーネス11と接触して、配線用クリップ1が複数箇所でワイヤハーネス11と接触する。したがって、配線用クリップ1をワイヤハーネス11に安定して重ねることができ、配線用クリップ1と電線12にテープ6を巻き付ける作業がしやすくなるとともに、配線用クリップ1上のテープ6の巻き付けられたワイヤハーネス11を安定して保持できる。
【0038】
また、ワイヤハーネス11の外周部11aが孔部3内に位置付けられることで、ワイヤハーネス11の取付部本体2からの突出量が小さくなって配線用クリップ1周辺を小型化でき、自動車内の限られたスペースにワイヤハーネス11を配索しやすくなる。また、テープ6が巻き付けられると、長柱部21がワイヤハーネス11の電線12間に食い込んでワイヤハーネス11に密着するので、配線用クリップ1周辺をより小型化できる。また、孔部3によって配線用クリップ1の体積が減少するので、配線用クリップ1を軽量化して自動車を軽量化できるとともに、使用する樹脂材料が減少して材料コストを低減できる。
【0039】
また、長柱部21の断面形状が円形状であるので、ワイヤハーネス11の外径が変化しても、長柱部21のワイヤハーネス11と接触する面が変化しない。したがって、ワイヤハーネス11の外径によらず、配線用クリップ1をワイヤハーネス11に安定して重ねることができる。
【0040】
前述した実施形態においては、取付部本体2が、一対の長柱部21と一対の連結部22とを備えていた。しかしながら本発明では、取付部本体を帯板状とし、凹部を、この取付部本体の表面の中央部から凹でかつ当該取付部本体の長手方向に沿った溝状に形成してもよい。また、前述した実施形態においては、長尺物としてワイヤハーネス11を例にして説明したが、長尺な物体であればワイヤハーネス11以外のものであってもよい。
【0041】
また、前述した実施形態においては、係止部4がパネル10の孔10aに係止していたが、図8に示すように、ダイオード、抵抗、コンデンサや半導体等の各種電気部品を収容した箱体71の外壁に形成された孔に係止してもよい。なお、前述した実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する(以下、同じ)。
【0042】
また、前述した実施形態においては、係止部4が取付部本体2から立設していたが、図9に示すように、取付部本体2と係止部4の間に帯板状のオフセット部72を配し、係止部4がオフセット部72から立設するようにして、オフセットタイプの配線用クリップ1Aとしてもよい。
【0043】
また、前述した実施形態においては、取付部材として配線用クリップ1を例にして説明したが、図10及び図11に示すように、ワイヤハーネス11に各種部品を取り付けるために用いられる取付部材1B、1Cとしてもよい。図10に示す取付部材1Bは、係止部4のかわりにコネクタ73を備えている。図11に示す取付部材1Cは、係止部4のかわりにカセット受け部74を備えている。
【0044】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0045】
1、1A 配線用クリップ(取付部材)
1B、1C 取付部材
2 取付部本体
3 孔部(凹部)
11 ワイヤハーネス(長尺物)
11a 外周部
21 長柱部
22 連結部
24 表面
L ワイヤハーネスの長手方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺物に取り付けられる取付部材において、
前記長尺物に重ねられる取付部本体と、
前記取付部本体の前記長尺物が重ねられる側の表面の中央部から凹でかつ前記長尺物の長手方向に沿って延設され、かつ内側に前記長尺物の外周部を位置付ける凹部と、を備えたことを特徴とする取付部材。
【請求項2】
前記取付部本体が、
互いに平行でかつ互いに間隔をあけて設けられ、かつ前記長尺物の長手方向に沿って配される一対の長柱部と、前記一対の長柱部の両端部同士を互いに連結する一対の連結部と、を備え、
前記凹部が、前記一対の長柱部と前記一対の連結部に囲まれて形成された孔部とされたことを特徴とする請求項1に記載の取付部材。
【請求項3】
前記長柱部の断面形状が、円形状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の取付部材。
【請求項1】
長尺物に取り付けられる取付部材において、
前記長尺物に重ねられる取付部本体と、
前記取付部本体の前記長尺物が重ねられる側の表面の中央部から凹でかつ前記長尺物の長手方向に沿って延設され、かつ内側に前記長尺物の外周部を位置付ける凹部と、を備えたことを特徴とする取付部材。
【請求項2】
前記取付部本体が、
互いに平行でかつ互いに間隔をあけて設けられ、かつ前記長尺物の長手方向に沿って配される一対の長柱部と、前記一対の長柱部の両端部同士を互いに連結する一対の連結部と、を備え、
前記凹部が、前記一対の長柱部と前記一対の連結部に囲まれて形成された孔部とされたことを特徴とする請求項1に記載の取付部材。
【請求項3】
前記長柱部の断面形状が、円形状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の取付部材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−45171(P2011−45171A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−190747(P2009−190747)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
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