説明

可変ベーンアッセンブリ、ステータベーン部および可変ベーン

【課題】軽量で、コンプレッサ部の外径を増加させずに、他の外部部品と干渉することがない可変ベーン同期機構を提供する。
【解決手段】可変ベーン26,28の列の同期回転機構を収容した内径側ベーンシュラウド14を備えている。内径側ベーンシュラウド14は、周方向に延びたギア溝を有する。可変ベーン26,28は、内径側の端部において、ベーンシュラウド14に回転可能に取り付けられている。可変ベーン26,28は、内径側の端部にベーンギア34を備え、このギアがギア溝内で回転可能である。各ベーンギア34の間には、アイドルギア36が配置されている。ベーン列の中の一つの駆動ベーン26がアクチュエータ18によって回転すると、残りの従動ベーン28が、ベーンギア34およびアイドルギア36のギア列からなる同期機構によって等しい量回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ガスタービンエンジンに関し、より詳しくは、ガスタービンエンジンに用いられるベーンシュラウドに関する。
【0002】
本発明は、米国海軍による契約番号N00019-02-C-3003に基づく米国政府の支援によってなされたものであり、米国政府は本発明について所定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
この発明は、米国で同日に出願された下記の米国特許出願に関連する。J.GiaimoおよびJ.Tirone IIIが発明した「内径側ベーンシュラウド用のラックアンドピニオン式可変ベーン同期機構」(整理番号U73.12-002)、J.GiaimoおよびJ.Tirone IIIが発明した「内径側ベーンシュラウド用の同期リング式可変ベーン同期機構」(整理番号U73.12-003)、J.GiaimoおよびJ.Tirone IIIが発明した「内径側可変ベーン駆動機構」(整理番号U73.12-005)、J.GiaimoおよびJ.Tirone IIIが発明した「可変ステータベーン用の軽量鋳造内径側ベーンシュラウド」(整理番号U73.12-006)。
【0004】
ガスタービンエンジンは、圧縮した空気中の燃料を燃焼させて、高温でかつ圧力および密度が増大したガスを生成することにより動作する。高温ガスは、最終的には排気ノズルを通して押し出されるが、排気ノズルによって排出ガスの速度が増加し、航空機を推進する推力が生成される。また高温ガスは、ファンを回転させるためにタービンの駆動に用いられ、上記ファンによってガスタービンエンジンのコンプレッサ部へ空気が送られる。さらに高温ガスは、タービンの駆動により、コンプレッサ部内のロータブレードを駆動するためにも用いられ、このコンプレッサ部によって、燃焼室へ圧縮空気が供給される。このガスタービンエンジンのコンプレッサ部は、一般に、ロータブレードとステータベーンとからなる段を複数備えている。各々の段において、回転ブレードが静止しているベーンを通して空気を送る。各々のロータ/ステータの段により、空気の圧力および密度が増大する。ステータは、2つの目的つまり、空気の運動エネルギを圧力へ変換すること、ロータから流入してきた空気の流れの方向を変えて、次のコンプレッサ段へ案内すること、を果たしている。
【0005】
ガスタービンエンジンによって推進する航空機の速度範囲は、コンプレッサ部で生成される空気圧力のレベルに直接に相関する。航空機の速度が変化すると、ガスタービンエンジンを通る空気流の速度が変化する。従って、後続のコンプレッサ段におけるロータブレードに対する空気の入射方向は、航空機の速度が異なると、違ったものとなる。ガスタービンエンジンの性能を全速度範囲に亘って(とりわけ高速/高圧領域において)より効率的に高める一つの方法は、可変ステータベーンを用いることであり、これにより、後続のコンプレッサ段におけるロータに対する空気流の入射方向を最適化することが可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
可変ステータベーンは、一般に、外径側ファンケースと内径側ベーンシュラウドとの間に周方向に多数配列される。従来は、可変ステータベーンの同期機構がファンケースの外側に配置されていた。このようなシステムでは、コンプレッサ部全体の外径が増大し、望ましくないとともに、許容されない大きさになりうる。また、固定したステータベーンを備えたガスタービンエンジンを、可変ステータベーンを用いたものに改良することは常に不可能であった。ファンケースの外側に可変ベーン同期機構を後付けしようとすると、ファンケースの外側に位置するガスタービンエンジンの他の外部部品と干渉してしまう。これらの外部部品を他の位置へ移動することは通常不可能であり、あるいは高コストとなる。また、同期機構は、ガスタービンエンジンの重量増加を招く。従って、軽量で、かつコンプレッサ部の外径を増加させず、しかもガスタービンエンジンの他の外部部品と干渉することがない可変ベーン同期機構が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、可変ベーンの列の同期回転機構を収容した内径側ベーンシュラウドを備えている。特に、本発明は、周方向に延びたギア溝を有する内径側ベーンシュラウドを備えている。可変ベーンの列は、内径側の端部において、上記ベーンシュラウドに回転可能に取り付けられている。可変ベーンは、内径側の端部にギアを備え、このギアが上記ギア溝内で回転可能である。各可変ベーンのギアの間には、アイドルギアが配置されている。個々の可変ベーンの一つが駆動源によって回転すると、可変ベーン列の中の他の可変ベーンが、上記のギアおよびアイドルギアによって等しい量回転する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明が適用されるガスタービンエンジンのステータベーン部10の一部切欠の正面図を示している。ステータベーン部10は、ファンケース12と、ベーンシュラウド14と、可変ベーン列16と、アクチュエータ18と、を備えている。ベーンシュラウド14は、前側ベーンシュラウドコンポーネント20と後側ベーンシュラウドコンポーネント22とを有し、これらが内径側ベーンソケット部24を形成している。ソケット半部つまり凹部が、前側ベーンシュラウドコンポーネント20および後側ベーンシュラウドコンポーネント22の各々に設けられ、ソケット部24を形成している。図1では、ソケット部24の内部を示すために、前側ベーンシュラウドコンポーネント20の一部のみが図示されている。
【0009】
可変ベーン列16は、駆動ベーン26と複数の従動ベーン28とから構成されている。これらの駆動ベーン26と従動ベーン28は、本発明のギア式可変ベーン同期機構により、内径側ベーンシュラウド14の内側で連結されている。従って、アクチュエータ18により駆動ベーン26が回転すると、従動ベーン28は同じ量回転する。
【0010】
通常、従動ベーン28はベーンシュラウド14の全体を囲っている。ソケット部24が見えるように、可変ベーン列16の一部のみを図示している。駆動ベーン26および従動ベーン28は、ファンケース12におけるステータベーン部10の外径部ならびにベーンシュラウド14におけるステータベーン部10の内径部において、回転可能に取り付けられている。駆動ベーン26の個数は、実施例によって異なり、1個だけでもよい。一実施例においては、可変ベーン列16は、52個の従動ベーン28と2個の駆動ベーン26とを備える。駆動ベーン26は従動ベーン28と類似した構造を有する。一実施例においては、駆動ベーン26は、アクチュエータ18から加わる力に耐えるように、頑丈な構造を有している。
【0011】
内径側ベーンシュラウド14は、該内径側ベーンシュラウドの全周よりも小さな大きさのコンポーネントとして構成することができる。一実施例においては、図1に示すように、前側ベーンシュラウドコンポーネント20は、内径側ベーンシュラウド14の全周のほぼ1/6(つまり60°)のセクションに区分されている。この場合、2つのセクションは、9個の半割状ソケット部24を有し、1つのセクションは、8個の半割状ソケット部24を有する。この小型化した前側ベーンシュラウドコンポーネント20は、駆動ベーン26および従動ベーン28をソケット部24に挿入するときに、駆動ベーン26および従動ベーン28の内径側端部の下での前側ベーンシュラウドコンポーネント20の位置決めに寄与する。分割型ファンケースの設計に用いられる一実施例においては、後側ベーンシュラウドコンポーネント22は、内径側ベーンシュラウド14の全周のほぼ1/2(つまり180°)のセクションに区分されており、この場合は、各セクションが26個の半割状ソケット部24を有する。さらに、他の実施例においては、本発明のギア式可変ベーン同期機構を、小さなセグメントとして構成することができ、例えば分割型ファンケースの設計用に、ほぼ1/2(つまり180°)のセグメントとすることができる。
【0012】
ステータベーン部10は、一般的に、ガスタービンエンジンのコンプレッサ部内で、ロータブレード部の下流つまり後方に位置する。前段のロータブレード部ないしはファンによって、空気がステータベーン部10内に押し込まれる。ステータベーン部10を通過した空気は、通常、さらに設けられたロータブレード部へと流れる。駆動ベーン26および従動ベーン28は、ガスタービンエンジンのコンプレッサ部を通る空気の流れを制御するために、各々の放射状の位置の上で回転する。本発明のギア式可変ベーン同期機構は、これらの回転を連係させる。
【0013】
図2は、可変ベーン列16のセグメントの前面の斜視図であり、本発明のギア式可変ベーン同期機構を示している。ギア式同期機構の内部構成を示すために、前側ベーンシュラウドコンポーネント20および後側ベーンシュラウドコンポーネント22は図示していない。従動ベーン28は、内径側ベーンシュラウド14のソケット部24内での回転のために、内径側トラニオン30を備える。従動ベーン28は、ファンケース12(図1参照)のボス内での回転のために、外径側トラニオン32を備える。通常、少なくとも1つの外径側トラニオン32がファンケース12外側の駆動源に接続される。内径側トラニオン30は、ベーンシュラウド14のソケット部24内で回転するように構成されている。
【0014】
本発明のギア式同期機構は、内径側ベーンシュラウド14の内側に配置されている。ギア式同期機構は、ベーンギア34とアイドルギア36とを含む。このギア式同期機構は、被駆動ギア(ベーンギア34)とアイドルギア(アイドルギア36)とが交互に設けられた単純なギアトレーンである。このギアトレーンは、互いに噛み合ったギアがベーンシュラウド14内で閉ループ状をなすように、円形に整列している。他の実施例においては、ギアトレーンが円弧状のセグメント、例えば分割型ファンケースの設計用のほぼ半円形(つまり180°)のセグメント、の形に構成されている。内径側トラニオン30は従動ベーン28をギア式同期機構に連結している。従って、外径側トラニオン32の一つ、例えば駆動ベーン26の外径側トラニオン32が、駆動源によって回転すると、従動ベーン28は、ギアトレーンを介して一斉に回転する。
【0015】
内径側トラニオン30は、その内径側の端部にベーンギア34を含む。各ベーンギア34の間にアイドルギア36が位置している。ベーンギア34は、前側シュラウドコンポーネント20および後側シュラウドコンポーネント22が組み合わされた状態において、ベーンシュラウド14の内径側ギア溝内に位置している。アイドルギア36は、このベーンシュラウド14の内径側ギア溝内に回転可能に取り付けられている。一実施例においては、交互に配置されたベーンギア34とアイドルギア36とが、可変ベーン列16全体に関連して、ベーンシュラウド14の周囲全体に亘って連続している。一実施例においては、可変ベーン列16は、54個のベーンギア34と54個のアイドルギア36とを含む。
【0016】
図3は、図2のギア式可変ベーン同期機構の底部をステータベーン部の中心側から見た図を示す。ベーンギア34A〜34Dは、従動ベーン28の内径側の端部つまり内径側トラニオン30の先端に配置されている。これらのベーンギア34A〜34Dは、ベーンシュラウド14の内径側ギア溝内で回転可能となっている。アイドルギア36A〜36Cは、ベーンギア34A〜34Dの間にあり、上記内径側ギア溝内に回転可能に取り付けられている。
【0017】
1つあるいは複数の外径側トラニオン32が駆動源によって回転すると、個々の従動ベーン28の回転はギア式同期機構によって等しいものとなる。例えば、アクチュエータ18によってステータベーン28Aが時計回り方向(図3参照)に回転したとすると、アイドルギア36Aはステータベーン28Aによって反時計回り方向に回転する。残りのベーンギア34B〜34Dおよびアイドルギア36B〜36Cも同様にして回転する。ベーンギア34Bは、アイドルギア36Aによって時計回り方向に回転する。アイドルギア36Bは、ベーンギア34Bによって反時計回り方向に回転する。ベーンギア34Cは、アイドルギア36Bによって時計回り方向に回転する。アイドルギア36Cは、ベーンギア34Cによって反時計回り方向に回転する。ベーンギア34Dは、アイドルギア36Cによって時計回り方向に回転する。このようなベーンギアとアイドルギアとの交互の回転は、同様にギアトレーンの全長に亘って続く。従って、1つのベーンの駆動により、従動ベーン28の全体が同じ量だけ回転する。
【0018】
図4は、本発明における内径側ベーンシュラウド14の後側ベーンシュラウドコンポーネント22の一部を前方から見た斜視図を示している。後側ベーンシュラウドコンポーネント22は、駆動ベーン26および従動ベーン28の内径側トラニオン30を受ける後側凹部38A〜38Hを備えている。内径側トラニオン30は、ベーンギア34が後側内径側ギア溝40A内に位置するような形で、後側凹部38A〜38H内に挿入されている。アイドルギア36は、後側凹部38A〜38Hの中間位置となる位置42A〜42Gにおいて、この後側ギア溝40A内に回転可能に配置されている。
【0019】
図5は、本発明における内径側ベーンシュラウド14の前側ベーンシュラウドコンポーネント20の一部を後方から見た斜視図を示している。前側ベーンシュラウドコンポーネント20は、駆動ベーン26および従動ベーン28の内径側トラニオン30を受ける前側凹部44A〜44Hを備えている。この前側ベーンシュラウドコンポーネント20は、後側凹部38A〜38Hと前側凹部44A〜44Hとが各々一致するようにして、後側ベーンシュラウドコンポーネント22と結合される。内径側トラニオン30は後側凹部38A〜38Hおよび前側凹部44A〜44Hの内側に配置され、ベーンギア34は、後側ギア溝40Aおよび前側ギア溝40Bの内側に配置される。アイドルギア36は、前側凹部44A〜44Hの中間位置となる位置46A〜46Gにおいて、後側ギア溝40Aおよび前側ギア溝40Bの内側に配置される。このようにして、駆動ベーン26および従動ベーン28は、前側シュラウドコンポーネント20および後側シュラウドコンポーネント22によって保持される。ベーンギア34およびアイドルギア36からなるギアトレーンは、個々のステータベーン26の同期回転を行うように、後側ギア溝40Aおよび前側ギア溝40Bの内部に動作可能に配置される。従って、ガスタービンエンジンの後続の部分へ流入すべくステータベーン部10を流れ出る空気流の方向を、このギア式可変ベーン同期機構を用いて制御することができる。
【0020】
以上、この発明の一実施例について説明したが、当業者であれば自明なように、本発明の範囲内でその形態や細部を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明が適用されるガスタービンエンジンのステータベーン部の一部切欠の正面図。
【図2】本発明のギア式可変ベーン同期機構を示す可変ベーン列のセグメントの前面の斜視図。
【図3】図2のギア式可変ベーン同期機構の底部をステータベーン部の中心側から見た図。
【図4】本発明における内径側ベーンシュラウドの後側ベーンシュラウドコンポーネントの一部を前方から見た斜視図。
【図5】本発明における内径側ベーンシュラウドの前側ベーンシュラウドコンポーネントの一部を後方から見た斜視図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内径側ベーンシュラウドと外径側ファンケースとの間に周方向に配列された複数の回転可能なステータベーンを有する可変ベーンアッセンブリにおいて、
回転可能なステータベーンの各々の内径側の端部に支持されたベーンギアと、
複数の回転可能なステータベーンが同期回転するように上記ベーンギアの間に配置されてなる複数のアイドルギアと、
を備えたことを特徴とする可変ベーンアッセンブリ。
【請求項2】
上記内径側ベーンシュラウドは、上記のベーンギアおよび複数のアイドルギアを受ける溝を有することを特徴とする請求項1に記載の可変ベーンアッセンブリ。
【請求項3】
上記内径側ベーンシュラウドは、前側ベーンシュラウドコンポーネントと後側ベーンシュラウドコンポーネントとから構成されることを特徴とする請求項1に記載の可変ベーンアッセンブリ。
【請求項4】
上記後側ベーンシュラウドコンポーネントおよび前側ベーンシュラウドコンポーネントが、上記のベーンギアおよび複数のアイドルギアを受ける溝を有することを特徴とする請求項3に記載の可変ベーンアッセンブリ。
【請求項5】
ギア溝を備えた内径側ベーンシュラウドと、
各々が、内径側の端部を備えるとともに、上記ギア溝内に配置されたベーンギアを有する複数のステータベーンと、
上記ギア溝内に配置され、各ベーンギアを接続した複数のアイドルギアと、
を備え、1つのステータベーンがある量回転したときに上記ベーンギアおよび上記アイドルギアによって複数のステータベーンが等量回転するように構成されていることを特徴とする可変ベーンアッセンブリ。
【請求項6】
上記内径側ベーンシュラウドは、前側ベーンシュラウドコンポーネントと後側ベーンシュラウドコンポーネントとから構成されることを特徴とする請求項5に記載の可変ベーンアッセンブリ。
【請求項7】
上記後側ベーンシュラウドコンポーネントおよび前側ベーンシュラウドコンポーネントが、上記のギア溝を有することを特徴とする請求項5に記載の可変ベーンアッセンブリ。
【請求項8】
上記後側ベーンシュラウドコンポーネントおよび前側ベーンシュラウドコンポーネントが、複数のステータベーンの上記の内径側の端部を受けるソケット部を備えることを特徴とする請求項5に記載の可変ベーンアッセンブリ。
【請求項9】
ガスタービンエンジンに用いられるステータベーン部であって、
外径側ファンケースと、
ギア溝を備えた内径側ベーンシュラウドと、
上記内径側ベーンシュラウド内で回転する第1の内径側の端部と、上記外径側ファンケース内で回転する第1の外径側の端部と、上記ギア溝内で回転する駆動ギアと、を備えてなる駆動ベーンと、
上記駆動ベーンの上記外径側の端部を回転するアクチュエータと、
各々が、上記内径側ベーンシュラウド内で回転する第2の内径側の端部と、上記外径側ファンケース内で回転する第2の外径側の端部と、上記の内径側の端部に設けられた従動ギアと、を備えてなる複数の従動ベーンと、
上記ギア溝に沿って回転可能に配置された複数のアイドルギアであって、上記駆動ベーンが上記アクチュエータによりある量回転したときに上記従動ギアおよびおよび上記複数のアイドルギアによって上記従動ベーンが等量回転するように、上記駆動ギアと上記従動ギアとを接続した複数のアイドルギアと、
を備えてなるステータベーン部。
【請求項10】
上記内径側ベーンシュラウドは、前側ベーンシュラウドコンポーネントと後側ベーンシュラウドコンポーネントとから構成されることを特徴とする請求項9に記載のステータベーン部。
【請求項11】
上記前側ベーンシュラウドコンポーネントおよび後側ベーンシュラウドコンポーネントが、上記のギア溝を有することを特徴とする請求項10に記載のステータベーン部。
【請求項12】
上記後側ベーンシュラウドコンポーネントおよび前側ベーンシュラウドコンポーネントが、上記の第1の内径側の端部および第2の内径側の端部を受けるソケット部を備えることを特徴とする請求項10に記載のステータベーン部。
【請求項13】
外径側ファンケースと内径側ベーンシュラウドとを有するガスタービンエンジン用の可変ベーンであって、
ブレード部と、
上記ファンケース内で回転する外径側の端部と、
上記内径側ベーンシュラウド内で回転する内径側の端部と、
上記内径側の端部の先端に設けられたギアと、
を備えてなる可変ベーン。
【請求項14】
上記外径側の端部は、外径側ファンケース内で回転するトラニオンを含むことを特徴とする請求項13に記載の可変ベーン。
【請求項15】
上記内径側の端部は、内径側ベーンシュラウド内で回転するトラニオンを含むことを特徴とする請求項13に記載の可変ベーン。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−24052(P2007−24052A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−196393(P2006−196393)
【出願日】平成18年7月19日(2006.7.19)
【出願人】(590005449)ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション (581)
【氏名又は名称原語表記】UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION
【Fターム(参考)】