説明

可搬性記憶装置、操作盤および画像形成装置とプログラム

【課題】画像データの第三者への漏洩を防ぐことにより、セキュリティ性能を向上させる。
【解決手段】着脱検知部により操作盤がプリンタ本体から取り外されたことが検知された場合(ステップS301)、機密保持処理部は、機密保持処理が必要なセキュリティレベルの画像データが記憶内に存在するか否かを判定する(ステップS302)。記憶部内に機密保持処理が必要なセキュリティレベルの画像データが存在する場合、機密保持処理部は、そのセキュリティレベルの画像データを消去するという機密保持処理を行う(ステップS303)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬性記憶装置、操作盤および画像形成装置とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複合機等のプリンタ本体から着脱可能であり、それ単体で運用可能な形態端末ともなり、プリンタ以外のパーソナルコンピュータ等のデバイスとも接続・通信可能な操作部が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−309681号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、画像データの第三者への漏洩を防ぐことにより、セキュリティ性能が向上した可搬性記憶装置、操作盤および画像形成装置とプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[可搬性記憶装置]
請求項1に係る本発明は、他の装置からの着脱を検知する検知手段と、
他の装置からから取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により他の装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
他の装置に着脱可能な可搬性記憶装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、他の装置からの着脱を検知する検知手段と、
画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により他の装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
他の装置に着脱可能な可搬性記憶装置である。
【0007】
[操作盤]
請求項3に係る本発明は、画像形成装置からの着脱を検知する検知手段と、
画像形成装置からから取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により画像形成装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
画像形成装置に着脱可能な操作盤である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、画像形成装置から取り外された場合の機密保持処理を画像データ毎に設定するための設定手段をさらに有する請求項3記載の操作盤である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、画像形成装置からの着脱を検知する検知手段と、
画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により画像形成装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
画像形成装置に着脱可能な操作盤である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記機密保持処理手段により行われる機密保持処理が、画像データの消去処理である請求項3から5のいずれか1項記載の操作盤である。
【0011】
[画像形成装置]
請求項7に係る本発明は、画像出力手段と、
前記画像出力手段に対して操作を行う操作盤とを有し、
前記操作盤が、画像形成装置本体と着脱可能な構成となっているとともに画像形成装置からの着脱を検知する検知手段と、画像形成装置からから取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記検知手段により画像形成装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有する画像形成装置である。
【0012】
[プログラム]
請求項8に係る本発明は、他の装置からの着脱を検知するステップと、
他の装置から取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶するステップと、
他の装置から取り外されたことを検知した場合、記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行うステップとを、他の装置に着脱可能な可搬性記憶装置を制御するコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0013】
請求項9に係る本発明は、画像形成装置からの着脱を検知するステップと、
画像形成装置から取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶するステップと、
画像形成装置から取り外されたことを検知した場合、記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行うステップとを、画像形成装置に着脱可能な操作盤を制御するコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載された発明によれば、他の装置から取り外された場合に、画像データの機密保持を図ることが可能な可搬性記憶装置を提供することができる。
【0015】
請求項2に記載された発明によれば、他の装置から取り外された場合に、画像データの機密保持を図ることが可能な可搬性記憶装置を提供することができる。
【0016】
請求項3に記載された発明によれば、画像形成装置から取り外された場合に、画像データの機密保持を図ることが可能な操作盤を提供することができる。
【0017】
請求項4に記載された発明によれば、画像形成装置から取り外された場合の機密保持処理を画像データ毎に設定することができる操作盤を提供することができる。
【0018】
請求項5に記載された発明によれば、画像形成装置から取り外された場合に、画像データの機密保持を図ることが可能な操作盤を提供することができる。
【0019】
請求項6に記載された発明によれば、画像形成装置から取り外された場合に画像データを消去することにより、画像データの機密保持を図ることができる操作盤を提供することができる。
【0020】
請求項7に記載された発明によれば、操作盤が画像形成装置から取り外された場合に、画像データの機密保持を図ることが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0021】
請求項8に記載された発明によれば、他の装置に着脱可能な可搬性記憶装置を制御するプログラムにおいて画像データの機密保持を図ることができる。
【0022】
請求項9に記載された発明によれば、画像形成装置に着脱可能な操作盤を制御するプログラムにおいて画像データの機密保持を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態を説明するための画像処理システムの構成を示す図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態における画像処理システムは、ネットワーク30を介して接続されたプリンタ10および端末装置20とから構成されている。端末装置20は、印刷ジョブ等の画像データを生成して、画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、指定された画像データに基づいて画像を出力するための画像出力手段を有し、端末装置20から送信された画像データを受け付けて、画像データに応じた画像を印刷用紙上に出力する。
【0026】
次に、本実施形態のプリンタ10の操作盤付近の外観を図2に示す。
本実施形態におけるプリンタ10には、図2に示されるように、印刷設定等の各種操作を行って画像出力手段に対して操作を行うための操作盤15が設けられている。
【0027】
そして、本実施形態における操作盤15は、図3に示されるように、プリンタ10の本体から着脱可能な構成となっており、プリンタ10の本体との間で無線回線等による通信を行うことによりプリンタ10の本体から離れた状態においても印刷設定等の各種操作が可能となっている。
【0028】
次に、この操作盤15のハードウェア構成を図4に示す。操作盤15は、図4に示されるように、CPU151、記憶部152、無線回線等を介してプリンタ10の本体や他の装置との間でデータの送受信を行う通信インタフェース(IF)153、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置154、電源部155を有する。これらの構成要素は、制御バス156を介して互いに接続されている。
【0029】
CPU151は、記憶部152に格納された処理プログラムに基づいて所定の処理を実行して、操作盤15の動作を制御する。
【0030】
図5は、上記の処理プログラムが実行されることにより実現される操作盤15の機能構成を示すブロック図である。本実施形態における操作盤15は、図5に示されるように、設定部31と、着脱検知部32と、記憶部152と、機密保持処理部34とを備えている。
【0031】
設定部31は、上記のUI装置154等をユーザが操作することにより、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合の機密保持処理の内容を、機密保持性が要求されるレベルであるセキュリティレベル(機密保持の水準)毎に設定する。
【0032】
着脱検知部32は、操作盤15のプリンタ10の本体からの着脱を検知する。つまり、着脱検知部32は、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外されたことや、操作盤15がプリンタ10の本体に取り付けられたことを検出する。
【0033】
記憶部152は、設定部31により設定された機密保持処理の内容をセキュリティレベルに対応して記憶するセキュリティレベル記憶手段として機能する。このようにして記憶部152に記憶された処理内容の一例を図6に示す。
【0034】
図6に示す例では、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合に、セキュリティレベルがレベル1の画像データに対して「消去」という機密保持処理を行うことが設定されている。また、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合に、セキュリティレベルがレベル2、3の画像データに対しては、機密保持処理を行わないことが設定されている。
【0035】
また、記憶部152は、端末装置20から送られてきた画像データを、この画像データに設定されたセキュリティレベルとともに記憶する画像データ記憶手段として機能する。このように記憶されている画像データの一例を図7に示す。
【0036】
図7に示す例では、「忘年会の参加者リスト」という画像データについては、セキュリティレベルとしてレベル3が設定されており、「○○○のプロジェクトの進捗状況」、「組織図」という画像データについては、セキュリティレベルとしてレベル2が設定されており、「顧客リスト」という画像データについては、セキュリティレベルとしてレベル1が設定されている。
【0037】
機密保持処理部34は、着脱検知部32により操作盤15がプリンタ10の本体から取り外されたことが検出された場合、記憶部152に記憶されている各画像データに設定されているセキュリティレベルに基づいて、各画像データの機密保持処理を行う。
【0038】
次に、本実施形態の画像処理システムの動作を図面を参照して詳細に説明する。
【0039】
先ず、各セキュリティレベルに対する機密保持処理の内容を設定する場合の動作を、図8のフローチャートを参照して説明する。
この場合には、ユーザが上記のUI装置154を操作してメニュー画面等を表示させ、このメニュー画面上で各セキュリティレベルに対する処理内容を指定することにより、各セキュリティレベルに対する機密保持処理の内容が設定される(ステップS101)。設定された処理内容は、記憶部152に記憶される。
【0040】
次に、画像データが、設定されたセキュリティレベルとともに操作盤15の記憶部152に記憶される際の動作を、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
端末装置20からセキュリティレベルが付加された画像データが、操作盤15へ格納するよう指定されて送信されてくると、プリンタ10では、この画像データを受信し(ステップS201)、受信した画像データを操作盤15の記憶部152に転送する(ステップS202)。そして、このセキュリティレベルが付加された画像データは、記憶部152に記憶される。
【0042】
最後に、画像データを格納した操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合の操作盤15における動作を図10のフローチャートを参照して説明する。
【0043】
先ず、着脱検知部32により操作盤15がプリンタ10の本体から取り外されたことが検知された場合(ステップS301)、機密保持処理部34は、機密保持処理が必要なセキュリティレベルの画像データが記憶部152内に存在するか否かを判定する(ステップS302)。記憶部152内に機密保持処理が必要なセキュリティレベルの画像データが存在する場合、機密保持処理部34は、そのセキュリティレベルの画像データに対して、設定されているセキュリティレベルに応じた機密保持処理を行う(ステップS303)。
【0044】
例えば、図7に示す「顧客リスト」という画像データにはセキュリティレベルとしてレベル1が設定されているため、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合、機密保持処理部34は、図6に示した設定内容に基づいて、「顧客リスト」という画像データに対して消去するという機密保持処理を行う。このように、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外されただけで、操作盤15内の記憶部152に記憶されていた画像データのうちセキュリティレベルがレベル1の画像データは消去される。
【0045】
なお、図7に示す「○○○プロジェクト進捗状況」、「組織図」という画像データにはセキュリティレベルとしてレベル2が設定されて、「忘年会参加者リスト」という画像データにはセキュリティレベルとしてレベル3が設定されているため、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外され場合でも何の処理も行われない。
【0046】
なお、本実施形態では、端末装置20からプリンタ10に転送されてきた印刷処理を行うための画像データ(印刷データ)が操作盤15内の記憶部152に記憶されるものとして説明していたが、印刷処理を行わない画像データが端末装置20からプリンタ10に転送されて操作盤15内の記憶部152に記憶される場合でも同様に本発明を適用することができるものである。
【0047】
また、本実施形態では、端末装置20からプリンタ10に転送される画像データにはセキュリティレベルが設定されているものとして説明しているが、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合の機密保持処理に関する情報を各画像データに直接設定するようにしてもよい。この場合には、画像データは、機密保持処理に関する情報とともに操作盤15内の記憶部152に記憶されることとなる。そして、機密保持処理部34は、操作盤15がプリンタ10本体から取り外されたことが着脱検知部32により検知された場合、記憶部152に記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて画像データの処理を行うこととなる。
【0048】
さらに、本実施形態では、記憶部152に記憶されている画像データに対して予めセキュリティレベルを設定していたが、各画像データ毎にセキュリティレベルを設定することなく全ての画像データを同様に扱うようにしてもよい。このようにすれば、セキュリティレベル毎に機密保持処理の内容を設定するという手間を省くことが可能である。この場合には、操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合、記憶部152に記憶されている画像データは一律に消去されることとなる。
【0049】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の可搬性記憶装置について説明する。
上記で説明した第1の実施形態はプリンタの操作盤に対して本発明を適用した場合であったが、本発明の第2の実施形態では、本発明をHDD装置に対して適用したものである。
【0050】
図11に、本発明の第2の実施形態の可搬性記憶装置であるHDDユニット110のハードウェア構成を示す。本実施形態におけるHDユニット110は、図11に示されるように、HDD装置111と、CPU112と、電源部113とを備えている。HDD装置111は、画像データ等の画像データを、予め設定されたセキュリティレベルとともに格納する記憶手段として機能する。なお、本実施形態におけるHDDユニット110の機能構成については、図5に示した構成と同様であるため、その説明は省略する。
【0051】
本実施形態におけるHDユニット110では、上記の第1の実施形態において説明した操作盤15と同様に、プリンタ10の本体から取り外された場合、予め設定されているセキュリティレベルに応じて、HDD装置111内に格納されている画像データに対して消去するという機密保持処理が行われる。
【0052】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態の可搬性記憶装置について説明する。
【0053】
上記で説明した第1の実施形態はプリンタの操作盤に対して本発明を適用した場合であったが、本発明の第2の実施形態では、本発明をUSB(Universal Serial Bus)メモリに対して適用したものである。
【0054】
近年、プリンタ等の画像形成装置には、USB端子が設けられていて、スキャナ等により読み取られた画像データをUSBメモリに格納するようなことが可能となっている。本実施形態は、このようなUSB端子に接続されるためのUSBメモリに対して本発明を適用したものである。
【0055】
図12に、本発明の第3の実施形態の可搬性記憶装置であるUSBメモリユニット120のハードウェア構成を示す。本実施形態におけるUSBメモリユニット120は、図12に示されるように、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ121と、CPU122と、電源部123とを備えている。不揮発性メモリ121は、画像データ等の画像データを、予め設定されたセキュリティレベルとともに格納する記憶手段として機能する。なお、本実施形態におけるUSBメモリユニット120の機能構成については、図5に示した構成と同様であるため、その説明は省略する。
【0056】
本実施形態におけるUSBメモリユニット120では、上記の第1の実施形態において説明した操作盤15と同様に、プリンタ10の本体から取り外された場合、予め設定されているセキュリティレベルに応じて、不揮発性メモリ121内に格納されている画像データに対して消去するという機密保持処理が行われる。
【0057】
[変形例]
上記実施形態では、プリンタ等の画像形成装置に対して着脱可能な操作盤15、HDDユニット110、USBメモリユニット120等の可搬性記憶装置に対して本発明を適用した場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の装置に対して着脱可能な可搬性記憶装置に対しても同様に本発明を適用することができるものである。
【0058】
例えば、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略す。)に対して、着脱可能な操作盤、HDDユニット、USBメモリユニットのような可搬性記憶装置に対しても、本発明は同様に適用可能である。
【0059】
このような場合、例えば上記の第3の実施形態で説明したようなUSBメモリユニット120を従業員に対して支給して、社内における文書データ等の各種データの移動をこのUSBメモリユニット120により行うことを義務付け、社外に持ち出しを禁じるデータに対してセキュリティレベルとしてレベル1を設定しておく。このようにすれば、セキュリティレベルがレベル1に設定されているデータをUSBメモリユニット120に格納して社外に持ち出そうとしても、パソコン等の機器からUSBメモリユニット120が抜かれた時点でセキュリティレベルがレベル1に設定されているデータは消去されるので、機密性の高いデータが社外に漏洩するのを防ぐことが可能となる。
【0060】
さらに、上記実施形態では、機密保持処理の一例として画像データの消去処理を行う場合について説明しているが、画像データを暗号化する処理等の他の処理を機密保持処理として行う場合にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のプリンタ10の操作盤付近の外観を示す図である。
【図3】操作盤15をプリンタ10の本体から取り外した場合の外観を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における操作盤15のハードウェア構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における操作盤15の機能構成を示すブロック図である。
【図6】設定部31により設定された機密保持処理がセキュリティレベルに対応して記憶部152に記憶される様子の一例を示す図である。
【図7】端末装置20から送られてきた画像データがセキュリティレベルとともに記憶部152に記憶される様子の一例を示す図である。
【図8】各セキュリティレベルに対する機密保持処理の内容を設定する場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】画像データが、設定されたセキュリティレベルとともに操作盤15の記憶部152に記憶される際の動作を示すフローチャートである。
【図10】画像データを格納した操作盤15がプリンタ10の本体から取り外された場合の操作盤15における動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態の可搬性記憶装置であるHDDユニット110のハードウェア構成を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態の可搬性記憶装置であるUSBメモリユニット120のハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
【0062】
10 プリンタ
15 操作盤
20 端末装置
30 ネットワーク
31 設定部
32 着脱検知部
34 機密保持処理部
110 HDDユニット
111 HDD装置
112 CPU
113 電源部
120 USBメモリユニット
121 不揮発性メモリ
122 CPU
123 電源部
151 CPU
152 記憶部
153 通信インタフェース(IF)
154 ユーザインタフェース(UI)装置
155 電源部
156 制御バス
S101 ステップ
S201、S202 ステップ
S301〜S303 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の装置からの着脱を検知する検知手段と、
他の装置からから取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により他の装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
他の装置に着脱可能な可搬性記憶装置。
【請求項2】
他の装置からの着脱を検知する検知手段と、
画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により他の装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
他の装置に着脱可能な可搬性記憶装置。
【請求項3】
画像形成装置からの着脱を検知する検知手段と、
画像形成装置からから取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により画像形成装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
画像形成装置に着脱可能な操作盤。
【請求項4】
画像形成装置から取り外された場合の機密保持処理を画像データ毎に設定するための設定手段をさらに有する請求項3記載の操作盤。
【請求項5】
画像形成装置からの着脱を検知する検知手段と、
画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記検知手段により画像形成装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有し、
画像形成装置に着脱可能な操作盤。
【請求項6】
前記機密保持処理手段により行われる機密保持処理が、画像データの消去処理である請求項3から5のいずれか1項記載の操作盤。
【請求項7】
画像出力手段と、
前記画像出力手段に対して操作を行う操作盤とを有し、
前記操作盤が、画像形成装置本体と着脱可能な構成となっているとともに画像形成装置からの着脱を検知する検知手段と、画像形成装置からから取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記検知手段により画像形成装置からから取り外されたことが検知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて画像データの機密保持処理を行う機密保持処理手段とを有する画像形成装置。
【請求項8】
他の装置からの着脱を検知するステップと、
他の装置から取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶するステップと、
他の装置から取り外されたことを検知した場合、記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行うステップとを、他の装置に着脱可能な可搬性記憶装置を制御するコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
画像形成装置からの着脱を検知するステップと、
画像形成装置から取り外された場合の機密保持処理に関する情報とともに画像データを記憶するステップと、
画像形成装置から取り外されたことを検知した場合、記憶されている機密保持処理に関する情報に基づいて、画像データの機密保持処理を行うステップとを、画像形成装置に着脱可能な操作盤を制御するコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−5201(P2009−5201A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−165781(P2007−165781)
【出願日】平成19年6月25日(2007.6.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】