説明

回路基板

【課題】Auワイヤ用ランドの面積を、さらに小さくしていくにあたって、Auワイヤ用ランドよりもランド面積の大きな他部品用ランドでの接合強度を確保しつつ、Auワイヤとランドとの十分な接合強度を安定して確保するのに適した構成を提供する。
【解決手段】一面11に複数個の接続用ランド20、21、22を備え、複数個の接続用ランド20〜22は、Auワイヤ40が接続されるAuワイヤ用ランド20と、Auワイヤ20以外の他の部品41、50が接続され且つAuワイヤ用ランド20よりもランド面積が大きい他部品用ランド21、22とよりなり、複数個の接続用ランド20〜22は、接続面の最表層がAuめっき膜20aよりなるものである回路基板において、複数個の接続用ランド20〜22は、ランド面積が小さくなるに従ってAuめっき膜20aが厚くなっているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一面にボンディングワイヤ接続もしくははんだ接続がなされる複数個の接続用ランドを備える回路基板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の一般的な回路基板としては、一面に複数個の接続用ランドを備え、これら接続用ランドにはボンディングワイヤが接続されたり、電子部品がはんだによって接続されるものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、複数個の接続用ランドは、たとえば、タングステンやモリブデンなどの導体膜に無電解Cu(銅)めっきなどによりめっき層を形成したものを下地として、その上に無電解Au(金)めっきなどによりAuめっき膜を形成し、このAuめっき膜を最表面として構成されている。
【0004】
そして、これら接続用ランドは、Auよりなるボンディングワイヤが接続されるAuワイヤ用ランドと、Auワイヤ以外の他の部品が接続される他部品用ランドとよりなる。ここで、他の部品とは、Al(アルミニウム)ワイヤや、実装部品を接合するためのはんだや、導電性接着剤などである。
【0005】
そして、Auワイヤ用ランドと他部品用ランドとでは、Auワイヤ用ランドの方が、ランドにおいて接続される面の面積すなわちランド面積が、小さい。これは、Auワイヤの径が小さいため、ランド面積も小さくて済むことによる。
【特許文献1】特開平5−206620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、Auワイヤボンディングの接続間隔は、時代の流れから狭くなる一方であり、これに伴って、Auワイヤ用ランドのランド面積も必然的にさらに小さくなり、ワイヤ−ランド間の接合強度の低下が問題となっている。
【0007】
ここで、Auワイヤ用ランドとAuワイヤとの接合強度は、ランド最表面を構成するAuめっき膜の膜質によって決まる。通常、Auワイヤボンディングを行う前には、他の部品のはんだ付けなどの熱処理や、残渣物および残渣物除去のための洗浄や、さらに、下地であるたとえばCuめっき層からのCuの拡散など、多くの汚染下に、Auめっき膜は置かれている。これらの影響を低減する手段として、Auめっき膜厚を厚くすることが有効である。
【0008】
しかし、単純に、回路基板の一面上に形成される接続用ランドの全てのAuめっき膜厚を厚くすると、コストアップとなる。また、Alワイヤボンディングやはんだ付け手法においては、Auめっき膜厚が厚い場合、Auの拡散によってカーケンダールボイドの発生、脆い合金層の生成などによって、接続品質の低下に至る。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、もともと小さなAuワイヤ用ランドの面積を、さらに小さくしていくにあたって、Auワイヤ以外の他部品用ランドでの接合強度を確保しつつ、Auワイヤとランドとの十分な接合強度を安定して確保するのに適した構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、複数個の接続用ランド(20〜22)は、ランド面積が小さくなるに従って前記Auめっき膜(20a)が厚くなっているものであることを特徴とする。
【0011】
それによれば、もともと小さなAuワイヤ用ランド(20)のランド面積を、さらに小さくしていくにあたって、より大きな他部品用ランド(21、22)のAuめっき膜厚の増加を抑えつつ、Auワイヤ用ランド(20)のAuめっき膜厚は増加できるため、他部品用ランド(21、22)と他部品(41、50)との接合強度を確保しつつ、Auワイヤ(40)とランド(20)との十分な接合強度を安定して確保するのに適した構成とすることができる。
【0012】
ここで、複数個の接続用ランド(20〜22)において、Auめっき膜(20a)の下地はCuめっき膜(20b)であるものにできる。
【0013】
また、複数個の接続用ランド(20〜22)において、ランド面積が小さくなるに従ってAuめっき膜(20a)が厚くなっていることとは、ランド面積が1mm2小さくなると、Auめっき膜(20a)の膜厚が0.002μm〜0.005μmの範囲で厚くなっているものであることが好ましい。
【0014】
そして、本発明によれば、Auワイヤ用ランド(20)のAuめっき膜(20a)を、他部品用ランド(21、22)のAuめっき膜(20a)よりも厚いものにできる。
【0015】
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る回路基板10の概略断面構成を示す図であり、当該回路基板10の一面11上に、各種の電子部品30、31、32が搭載され、これら電子部品30〜32と回路基板10とが、はんだ50やボンディングワイヤ40、41を介して接続された電子装置としての状態を示している。
【0018】
この回路基板10は、アルミナなどよりなるセラミック基板であり、1層よりなる単層基板でも、複数層が積層されてなる積層基板でもよい。回路基板10の内部および表面には図示しない配線が形成されている。
【0019】
回路基板10の一面11には、ワイヤ接続やはんだ接続がなされる複数個の接続用ランド20、21、22が設けられている。また、そして、これら接続用ランド20〜22に対して、ボンディングワイヤ40、41やはんだ50を介して、電子部品30〜32が接合されている。
【0020】
図1に示される例では、電子部品30〜32としては、マイコンなどの第1のICチップ30、パワートランジスタに代表されるパワー素子などの第2のICチップ31、および、コンデンサ32が示されている。このうち第1および第2のICチップ30、31は、図示しないダイマウント材を介して回路基板10の一面11に接合固定され、コンデンサ32は、はんだ50により接合固定されている。
【0021】
ここで、複数個の接続用ランド20〜22は、AuよりなるボンディングワイヤであるAuワイヤ40が接続されるAuワイヤ用ランド20と、Auワイヤ40以外の他の部品としてのAlよりなるボンディングワイヤであるAlワイヤ41およびはんだ50が接続される他部品用ランド21、22とよりなる。
【0022】
Auワイヤ用ランド20には、Auワイヤ40の一端が接合され、Auワイヤ40の他端は第1のICチップ30に接合されている。それにより、第1のICチップ30は、Auワイヤ40を介してAuワイヤ用ランド20と電気的に接続されている。
【0023】
また、他部品用ランド21、22は、Alワイヤ41が接合されているAlワイヤ用ランド21と、はんだ50が接合されているはんだ付け用ランド22とよりなる。Alワイヤ用ランド21には、Alワイヤ41の一端が接合され、Alワイヤ41の他端は第2のICチップ31に接合されている。それにより、第2のICチップ31は、Alワイヤ41を介してAlワイヤ用ランド21と電気的に接続されている。
【0024】
また、はんだ付け用ランド22には、はんだ50を介して、コンデンサ32が電気的に接続されている。なお、Auワイヤ40およびAlワイヤ41は、それぞれAuまたはAu合金、AlまたはAl合金よりなるもので、ワイヤボンディングの分野で通常用いられるものである。また、はんだ50は、共晶はんだや鉛フリーはんだなど、一般的なはんだである。
【0025】
ここで、他部品用ランド21、22は、Auワイヤ用ランド20よりもランド面積が大きい。ランド面積とは、ランドにおいて接続される面、つまり、図1中のランド20〜22の上面の面積である。なお、このランド面積の関係を満足していれば、各ランド20〜22の平面形状は、特に限定されるものではなく、たとえば円形でも、四角形でも、それ以外の幾何学的形状でもよい。
【0026】
具体的には、Alワイヤ41は、Auワイヤ40よりも線径が大きいことから、Alワイヤ用ランド21のランド面積は、Auワイヤ用ランド20のそれよりも大きい。さらに、はんだ付け用ランド22のランド面積は、Alワイヤ用ランド21のそれよりも大きい。一例を挙げると、Auワイヤ用ランド20、Alワイヤ用ランド21、はんだ付け用ランド22の各ランド面積は、それぞれ、0.3〜0.6mm2程度、1.5mm2程度、2mm2程度である。
【0027】
ここで、図2は、図1中のAlワイヤ用ランド20および他部品用ランド21、22の詳細断面構成を示す図である。回路基板10の一面11に設けられている複数個の接続用ランド20〜22は、すべて接続面の最表層がAuめっき膜20aよりなる。
【0028】
具体的には、すべての接続用ランド20〜22は、回路基板10の一面11側から、導体膜20c、Cuめっき膜20b、Auめっき膜20aが積層されてなるものである。つまり、本実施形態では、すべての接続用ランド20〜22において、Auめっき膜20aの下地はCuめっき膜20bである。
【0029】
導体膜20cは、たとえば、W(タングステン)やMo(モリブデン)などの導体ペーストを塗布・硬化してなるものである。Cuめっき膜20bは、無電解めっきにより形成されるものであり、その膜厚は、すべての接続用ランド20〜22において、たとえば2μm〜14μm、好ましくは、3μm〜6μmである。
【0030】
また、Auめっき膜20aは、無電解めっきにより形成されるが、その膜厚Tについては、本実施形態では、接続用ランド20〜22のランド面積が小さくなるに従って、大きくなっているものである。つまり、回路基板10の一面11における複数個の接続用ランド20〜22は、ランド面積が小さくなるに従ってAuめっき膜20aが厚くなったものとして構成されている。
【0031】
本実施形態では、ランド面積に対して、Auめっき膜20aの膜厚Tが0.002μm〜0.005μm/mm2の範囲で変化している。つまり、接続用ランド20〜22のランド面積が1mm2小さくなると、Auめっき膜20aの膜厚Tが0.002μm〜0.005μmの範囲で厚くなっている。ここで、ランド面積に対して、Auめっき膜20aの膜厚Tが0.004μm/mm2にて変化することが望ましい。
【0032】
また、上述したように、他部品用ランド21、22は、Auワイヤ用ランド20よりもランド面積が大きいため、Auワイヤ用ランド20のAuめっき膜20aは、他部品用ランド21、22のAuめっき膜20aよりも厚くなっている。
【0033】
具体的には、Auワイヤ用ランド20のAuめっき膜20aの膜厚Tは、0.2μm以上、好ましくは0.2μm〜0.5μmである。たとえば、ランド面積が0.3mm2であるようなAuワイヤ用ランド20のAuめっき膜20aの膜厚Tは、0.3μm程度である。
【0034】
また、他部品用ランド21、22のAuめっき膜20aの膜厚は、Auワイヤ用ランド20のAuめっき膜20aよりも薄いことを確保したうえで、0.6μm以上、好ましくは0.3μm以下である。なお、これらAuめっき膜20aの膜厚は、公知の蛍光X線による測定により求められる。
【0035】
この回路基板10の製造方法については、単層もしくは多層の一般的なセラミック配線基板と基本的には同様である。ここで、本実施形態では、回路基板10の一面11における複数個の接続用ランド20〜22を、そのランド面積が小さくなるに従ってAuめっき膜20aが厚くなったものとして形成するために、Auめっき膜20aの無電解めっき方法を、従来とは異ならせたものとする。
【0036】
この無電解めっき法は、無電解還元めっきであり、この還元めっきは、Auイオンが還元剤から電子を受け取ることによって還元析出するものであり、析出金属が還元剤の反応に対して触媒作用を有する。この自己触媒作用により、金属析出反応が連鎖的に進行し、めっき皮膜が厚くなるが、自己触媒作用を有する還元剤としては、Ni、Co、Fe、Cu、Ag、Au、Rh、Pd、Ptなどの金属がある。
【0037】
ここで、本実施形態のAuの無電解還元めっきは、従来のような基板の一面内にてランド面積が異なっても均一なめっき膜厚を得るための条件ではなく、ランド面積に対してAuめっき膜厚を変化させるために、還元剤の濃度を従来よりも増加させ、Cuめっき膜20b上へのAuの析出速度を早くした条件にて行う。
【0038】
図3は、Auの析出速度を変えた時のランド面積に対するAuめっき膜厚の変化を示す図である。図3では、横軸にランド面積(単位:mm2)、縦軸にAuめっき膜厚(相対比)を示すが、このAuめっき膜厚は、ランド面積に依らず均一膜厚を得る従来のめっき条件での膜厚を1として、相対的に表したものである。
【0039】
図3に示されるように、従来のめっき条件では、ランド面積に対してほとんど膜厚変化が無いのに対して、還元剤を増加させてAuの析出速度を早くした本実施形態の場合では、ランド面積の増加に伴い、Auめっき膜厚が小さくなっている。
【0040】
この図3の場合では、ランド面積が0.3mm2であるAuワイヤ用ランド20のAuめっき膜厚は、0.3μmである。そして、この場合を図3の縦軸におけるAuめっき膜厚比:1としており、図3では、ランド面積に対して、Auめっき膜厚は0.004μm/mm2にて薄くなっている。
【0041】
このような現象は、無電解Auめっきにおいて、ランド中央部よりランド端部の方が早くAuが析出し、また、Auの析出は既に析出したAuを核に析出し、高さ方向と横方向と行われることによると考えられる。
【0042】
そして、本実施形態では、このようなAuの無電解還元めっきを行って、各接続用ランド20〜22の最表層としてのAuめっき膜20aを形成することにより、回路基板10を形成する。その後は、各電子部品30〜32の搭載、はんだ付け、ワイヤボンディングなどを行うことにより、上記図1に示される電子装置ができあがる。
【0043】
ところで、本実施形態によれば、複数個の接続用ランド20〜22を、ランド面積が小さくなるに従ってAuめっき膜20aが厚くなっているものとしている。そのため、もともと小さなAuワイヤ用ランド20のランド面積を、さらに小さくしていくにあたって、より大きな他部品用ランド21、22のAuめっき膜厚の増加を抑えつつ、Auワイヤ用ランド20のAuめっき膜厚は増加できる。
【0044】
本実施形態では、上述したように、他部品用ランド21、22は、Auワイヤ用ランド20よりもランド面積が大きいことから、他部品用ランド21、22は、Auワイヤ用ランド20よりもAuめっき膜厚が薄いものとなっている。そのため、他部品用ランド21、22では、上記したようなAuの拡散による接続品質の低下を防止できる。
【0045】
こうしたことから、本実施形態の回路基板10においては、他部品用ランド21、22と他部品41、50との接合強度を確保しつつ、Auワイヤ40とAuワイヤ用ランド20との十分な接合強度を安定して確保するのに適した構成とすることができる。
【0046】
ここで、図4は、Auめっき膜厚によるAuワイヤおよびはんだとランドとの接合強度の変化を示す図である。横軸には、Auめっき膜厚(単位:μm)を示し、縦軸には、接合強度を相対値として示す。図4中、ガイドラインαは、実用レベルでの十分な接合強度を示し、これを接合強度:1と規格化している。
【0047】
Auめっき膜厚は、上記接続用ランド20〜22におけるAuめっき膜20aの膜厚Tを、還元剤の量を調整することで変えていった。接合強度としては、従来のAuワイヤとして線径がφ120μmのAuワイヤを接続した場合、微細化時のAuワイヤとして線径がφ100μmのAuワイヤを接続した場合、さらに、はんだを接続した場合について、調査した。
【0048】
Auワイヤボンディングは、Auめっき膜厚の増加により接合強度が向上する。一方、はんだ付けの接合強度については、Auめっき膜がなくてもよく、逆にAuめっき膜厚が一定以上厚くなると、脆いAuSn合金層が成長し、強度が低下する。
【0049】
図4中、範囲L1は、従来のAuワイヤ接続の場合において、Auワイヤの接合強度、および、はんだの接合強度の両方について、上記ガイドラインαを達成するためのAuめっき膜厚の範囲L1である。また、範囲L2は、Auめっき工程でのAuめっき膜厚のばらつきL2である。
【0050】
また、範囲L3は、微細化時のワイヤ接続、すなわち、従来よりもワイヤとランドとの接合部分の面積を小さくした場合において、Auワイヤの接合強度、および、はんだの接合強度の両方について、上記ガイドラインαを達成するためのAuめっき膜厚の範囲L3である。
【0051】
図4からわかるように、Auワイヤの接合強度、および、はんだの接合強度の両方について、上記ガイドラインαを達成するにあたって、従来のAuワイヤ接続の場合の範囲L1は、上記ばらつきL2に対して余裕がある。しかし、微細化時のワイヤ接続の場合の範囲L3は、その余裕がない。
【0052】
つまり、高精細化の流れから、従来よりもAuワイヤ用ランドの面積を小さくした場合においては、接続用ランドの全てのAuめっき膜厚を均一にする従来構成では、上記ばらつきL2を吸収できず、結果、上記ガイドラインαを安定して確保できない。
【0053】
しかしながら、本実施形態では、ランド面積が小さくなるに従ってAuめっき膜厚を厚くすることで、そもそも、上記ばらつきL2に対する余裕度を考慮しなくてもよく、上記ガイドラインαを安定して確保できる。
【0054】
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、Auめっき膜20aの下地はCuめっき膜20bであったが、可能ならば、当該下地は、それ以外のものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態に係る回路基板の概略断面図である。
【図2】図1中のAlワイヤ用ランドおよび他部品用ランドの詳細断面図である。
【図3】Auの析出速度を変えた時のランド面積に対するAuめっき膜厚の変化を示す図である。
【図4】Auめっき膜厚による接合強度の変化を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
10…回路基板、11…回路基板の一面、
20…接続用ランドとしてのAuワイヤ用ランド、
20a…Auめっき膜、20b…Cuめっき膜、
21…接続用ランドであり他部品用ランドとしてのAlワイヤ用ランド、
22…接続用ランドであり他部品用ランドとしてのはんだ付け用ランド、
40…Auワイヤ、41…Alワイヤ、50…はんだ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面(11)に複数個の接続用ランド(20、21、22)を備え、
前記複数個の接続用ランド(20〜22)は、AuよりなるボンディングワイヤであるAuワイヤ(40)が接続されるAuワイヤ用ランド(20)と、前記Auワイヤ(20)以外の他の部品(41、50)が接続され且つ前記Auワイヤ用ランド(20)よりもランド面積が大きい他部品用ランド(21、22)とよりなり、
前記複数個の接続用ランド(20〜22)は、接続面の最表層がAuめっき膜(20a)よりなるものである回路基板において、
前記複数個の接続用ランド(20〜22)は、ランド面積が小さくなるに従って前記Auめっき膜(20a)が厚くなっているものであることを特徴とする回路基板。
【請求項2】
前記複数個の接続用ランド(20〜22)において、前記Auめっき膜(20a)の下地はCuめっき膜(20b)であることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記ランド面積が1mm2小さくなると、前記Auめっき膜(20a)の膜厚が0.002μm〜0.005μmの範囲で厚くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の回路基板。
【請求項4】
前記Auワイヤ用ランド(20)の前記Auめっき膜(20a)は、前記他部品用ランド(21、22)の前記Auめっき膜(20a)よりも厚くなっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回路基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−99790(P2009−99790A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−270233(P2007−270233)
【出願日】平成19年10月17日(2007.10.17)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】