説明

固体撮像装置及びその制御方法

【課題】 高解像度でも画素の感度を最大限にする。
【解決手段】 TDI方式を用いたCCDイメージセンサ30には、第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、第2のCCDシフトレジスタ11、及び最終段ゲート部12が設けられている。第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、及び第2のCCDシフトレジスタ11は、互いに離間され、それぞれ平行配置される。第1の画素列1を構成する画素は第2の画素列2を構成する画素と相対向して平行配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間遅延積分方式(TDI方式)を用いた固体撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像表示による表現が種々の分野で求められ、複写機、ファクシミリ、OCR(Optical Character Reader)、オプティカルスキャナなどを用いて、対象画像を読み取り、画像信号を他の媒体に転換することが行われる。このような機器には、1次元或いは2次元の画像を読み取る固体撮像装置としてのCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサが搭載される。一般に用いられる固体撮像装置としての1次元型のCCDラインセンサに対して、感度、走査速度、SN(信号対雑音)比の特性を向上させる目的でTDI(Time Delay Integration)方式が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1などに記載されているTDI方式の固体撮像装置としてのCCDイメージセンサでは、入射光を受けて光電変換により光を電子に変換するフォトダイオード等からなる画素が複数個直線状(列状)に配置形成されている。画素列と画素列の間には電荷を転送する転送ゲートが設けられ、画素列と転送ゲートは平行配置されている。画素読み取り装置の解像度は、画素列方向と画素列に垂直な方向で通常同じに設定されている。このため、画素列内の画素ピッチと画素列間のピッチを同一に設定する必要がある。固体撮像装置としてのCCDイメージセンサに対して高解像度が要求された場合、走査線ピッチが縮小化されるので画素列に垂直な方向の画素開口幅が、転送ゲートがあるので狭まり、感度と飽和電荷量が低下するという問題点がある。
【特許文献1】特開平8−18867号公報(頁5、図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、高解像度でも画素の感度を最大限とることができる固体撮像装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の固体撮像装置は、入射光を光電変換する第1の画素が列状に複数形成される第1の画素列と、入射光を光電変換する第2の画素が列状に複数形成され、前記第1の画素列とは隣接して平行配置される第2の画素列と、前記第1の画素列の前記第2の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を転送する第1の転送ゲートと、前記第2の画素列の前記第1の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を転送する第2の転送ゲートとを具備し、画像の同じ位置を複数回読み取ることを特徴とする。
【0006】
更に、上記目的を達成するために、本発明の一態様の固体撮像装置の制御方法は、入射光を光電変換する第1の画素が列状に複数形成される第1の画素列と、入射光を光電変換する第2の画素が列状に複数形成され、前記第1の画素列とは隣接して平行配置される第2の画素列と、前記第1の画素列の前記第2の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を転送する第1の転送ゲートと、前記第2の画素列の前記第1の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を転送する第2の転送ゲートとを有し、画像の同じ位置を複数回読み取る固体撮像装置の制御方法であって、前記第1の画素列の画素で生成された信号電荷を前記第1の転送ゲートを介して転送し、蓄積部列の蓄積部に蓄積するステップと、前記第1の画素に入射光を照射して信号電荷を生成し、前記第2の画素に入射光を照射して信号電荷を生成するステップと、前記蓄積部に蓄積された信号電荷を第1のCCDシフトレジスタに転送するステップと、前記第1の画素で生成された信号電荷を前記第1の転送ゲートを介して前記蓄積部に転送し、前記第2の画素で生成された信号電荷を前記第2の転送ゲートを介して第2のCCDシフトレジスタに転送するステップと、前記第1のCCDシフトレジスタに転送された信号電荷と前記第2のCCDシフトレジスタに転送された信号電荷とを加算処理し、加算処理された信号電荷を電圧信号に変換するステップとを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高解像度でも画素の感度を最大限とることができる固体撮像装置及びその制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0009】
まず、本発明の実施例1に係る固体撮像装置及びその制御方法について、図面を参照して説明する。図1は固体撮像装置としてのTDI方式を用いたCCDイメージセンサを示すブロック図、図2は画素列を示す平面図、図3は従来の画素列を示す平面図である。本実施例では、画素列と画素列の間に設けられる転送ゲートを削除している。
【0010】
図1に示すように、TDI(Time Delay Integration)方式を用いたCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ30には、第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、第2のCCDシフトレジスタ11、及び最終段ゲート部12が設けられている。CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ30は、CCDラインセンサとも呼称され、複写機、ファクシミリ、OCR、或いはオプティカルスキャナなどに適用される。
【0011】
第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、及び第2のCCDシフトレジスタ11は、図中左右方向に互いに離間され、それぞれ平行配置される。
【0012】
ここで、読み取る画像の移動方向は、まず第1の画素列1の画素を読み取り、次に、相対向する第2の画素列2の画素を読み取る。
【0013】
第1の画素列1は、第1の転送ゲート(TD1)6と第2の画素列2の間に設けられ、n個の画素1−1、・・・、画素1−nから構成される。画素1−1、・・・、画素1−nは、入射光を入力して光電変換された信号電荷を蓄積する、例えばシリコンフォトダイオードから構成され、互いに離間され、それぞれ図中横方向に平行配置される。
【0014】
第2の画素列2は、第1の画素列1とSH2ゲート5の間に設けられ、n個の画素2−1、・・・、画素2−nから構成される。画素2−1、・・・、画素2−nは、入射光を入力して光電変換された信号電荷を蓄積する、例えばシリコンフォトダイオードから構成され、互いに離間され、それぞれ図中横方向に平行配置される。ここで、第1の画素列1を構成する画素(例えば、画素1−1)と第2の画素列2を構成する画素(例えば、画素2−1)とは、同一形状を有し、互いに離間され、相対向して配置されている。なお、読み取る画像の方向は、図中上側から下側に移動する。即ち、画像情報は第1の画素列1の画素で読み取られてから、第2の画素列2の画素で読み取られ、画像の同じ位置を複数回読み取る。
【0015】
蓄積部列3は、SH1ゲート4と第2の転送ゲート(TD2)の間に設けられ、n個の蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−nから構成される。蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−nは、互いに離間され、それぞれ図中横方向に平行配置される。蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−nは、第1の転送ゲート6及び第2の転送ゲート7を介して転送され、第1の画素列1の画素で発生される信号電荷を蓄積する。ここで、蓄積部列3を構成する蓄積部(例えば、蓄積部3−1)と第1の画素列を構成する画素(例えば、画素1−1)とは、互いに離間され、相対向して配置されている。
【0016】
SH1ゲート4は、転送ゲートとして動作し、第1のCCDシフトレジスタ10と蓄積部列3の間に設けられ、蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−nに蓄積される信号電荷を第1のCCDシフトレジスタ10に転送する。ここで、SH1ゲート4は、転送される信号電荷が逆流しないように、例えば蓄積部列3側の電位の井戸であるポテンシャルウエルを第1のCCDシフトレジスタ10側のポテンシャルウエルよりも浅く形成するのが好ましい。ここでは、ポテンシャルウエルを2つ形成しているが、3つ以上形成してもよい。この場合、蓄積部列3側から第1のCCDシフトレジスタ10側になるほどポテンシャルウエルを深くするのが好ましい。
【0017】
SH2ゲート5は、転送ゲートとして動作し、第2の画素列2と第2のCCDシフトレジスタ11の間に設けられ、画素2−1、・・・、画素2−nに生成される信号電荷を第2のCCDシフトレジスタ11に転送する。ここで、SH2ゲート5は、転送される信号電荷が逆流しないように、例えば第2の画素列2側の電位の井戸であるポテンシャルウエルを第2のCCDシフトレジスタ11側のポテンシャルウエルよりも浅く形成するのが好ましい。ここでは、ポテンシャルウエルを2つ形成しているが、3つ以上形成してもよい。この場合、第2の画素列2側から第2のCCDシフトレジスタ11側になるほどポテンシャルウエルを深くするのが好ましい。
【0018】
第1の転送ゲート(TD1)6は、第2の転送ゲート7と第1の画素列1の間に設けられ、画素1−1、・・・、画素1−nに生成される信号電荷を第2の転送ゲート7に転送する。ここで、第1の転送ゲート6(TD1)は、転送される信号電荷が逆流しないように、例えば第1の画素列1側の電位の井戸であるポテンシャルウエルを第2の転送ゲート7側のポテンシャルウエルよりも浅く形成するのが好ましい。ここでは、ポテンシャルウエルを2つ形成しているが、3つ以上形成してもよい。この場合、第1の画素列1側から第2の転送ゲート7側になるほどポテンシャルウエルを深くするのが好ましい。
【0019】
第2の転送ゲート(TD2)7は、蓄積部列3と第1の転送ゲート(TD1)6の間に設けられ、第1の転送ゲート(TD1)6から転送され、画素1−1、・・・、画素1−nに生成される信号電荷をそれぞれ蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−nに転送する。ここで、第1の転送ゲート(TD1)6から転送される信号電荷を蓄積部列3に転送しやすいように、例えば第2の転送ゲート(TD2)7のポテンシャルを第1の転送ゲート(TD1)6の第2の転送ゲート(TD2)7側のポテンシャルと同等もしくは深く形成するのが好ましい。
【0020】
第1のCCDシフトレジスタ10は、制御信号φ1及びφ2を入力し、SH1ゲート4を介して蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−nから転送される信号電荷を制御信号φ1及びφ2にもとづいて、出力側の最終段ゲート部12に順次転送する。例えば、画素1−1で光電変換された信号電荷は、第1の転送ゲート(TD1)6及び第2の転送ゲート(TD2)7を介して転送され、蓄積部3−1に蓄積され、蓄積部3−1に蓄積された信号電荷はSH1ゲート4を介して第1のCCDシフトレジスタ10に転送される。
【0021】
第2のCCDシフトレジスタ11は、制御信号φ1及びφ2を入力し、SH2ゲート5を介して画素2−1、・・・、画素2−nから転送される信号電荷を制御信号φ1及びφ2にもとづいて、出力側の最終段ゲート部12に順次転送する。例えば、画素1−1と相対応する画素2−1で光電変換された信号電荷は、SH2ゲート5を介して第2のCCDシフトレジスタ11に転送される。
【0022】
最終段ゲート部12は、信号電荷を加算処理する加算処理部と加算処理された信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部から構成されている。加算処理部では第1のCCDシフトレジスタ10から転送された信号電荷(例えば画素1−1で生成された信号電荷)と第2のCCDシフトレジスタ11から転送された信号電荷(例えば画素2−1で生成された信号電荷)を、制御信号φ1と同じ波形を有する制御信号φ1aにもとづいて加算処理を行う。電荷電圧変換部では加算処理された信号電荷を電圧信号に変換し、出力信号RSとして出力する。
【0023】
ここで、制御信号φ1、制御信号φ1a、制御信号φ2、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、及び第2の転送ゲート(TD2)7は、例えばタイミング発生回路で生成され、制御信号φ2は制御信号φ1及び制御信号φ1aの反転信号である。第1のCCDシフトレジスタ10及び第2のCCDシフトレジスタ11は、例えば制御信号φ1が“High”レベル、制御信号φ2が“Low”レベルのときに、信号電荷を出力側の最終段ゲート部12に転送する。
【0024】
図2に示すように、第1の画素列1を構成する画素1−1、画素1−2、画素1−3、画素1−4、・・・と、第2の画素列2を構成する画素2−1、画素2−2、画素2−3、画素2−4、・・・は、画素横方向寸法(画素開口横方向寸法)がX1で、画素縦方向寸法(画素開口縦方向寸法)がY1で、図中横方向及び縦方向の画像読み取りピッチがLpで形成されている。
【0025】
ここで、横方向の画像読み取りピッチLpは、画素の横方向の寸法の中心から隣接する画素の横方向の寸法の中心までの間隔である。一方、縦方向の画像読み取りピッチLpは、
Lp=2×(Y1/2)+a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(1)
で表される。なお、aは縦方向の画素間隔である。
【0026】
図3に示すように、従来の画素列では、第1の画素列1aと第2の画素列2aの間に転送ゲート8が設けられる。第1の画素列1aを構成する画素1−1a、画素1−2a、画素1−3a、画素1−4a、・・・と、第2の画素列2aを構成する画素2−1a、画素2−2a、画素2−3a、画素2−4a、・・・は、画素横方向寸法(画素開口横方向寸法)がX1aで、画素縦方向寸法(画素開口縦方向寸法)がY1aで、図中横方向及び縦方向の画像読み取りピッチがLpで形成されている。
【0027】
ここで、横方向の画像読み取りピッチLpは、画素の横方向の寸法の中心から隣接する画素の横方向の寸法の中心までの間隔である。一方、縦方向の画像読み取りピッチLpは、
Lp=2×(Y1a/2)+b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(2)
で表される。なお、bは転送ゲート幅である。転送ゲート8は、画素で生成される信号電荷を効率的に転送するために配置形成される。
【0028】
式(1)と式(2)を比較すると、従来の画素では本実施例に比べ、縦方向の画素開口領域寸法が減少することがわかる。ここで減少分の寸法Lgは、
Lg=b−a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(3)
で表される。b>>aであるから、
Lg≒b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(4)
で表される。
【0029】
ここで、TDI方式を用いたCCDイメージセンサを高解像度対応で使用する場合、画像読み取りピッチLpを狭くする必要がある。画像読み取りピッチLpを狭くすると、従来の画素列の配置では、縦方向の画素開口領域寸法が大幅に減少し、感度と飽和電荷量が低下するという問題点が発生する。一方、本実施例では画素列と画素列の間に転送ゲートがなく、画素間隔aだけで画素列が離間されているので、高解像度でも画素の感度を最大限とることができる。
【0030】
次に、TDI方式を用いたCCDイメージセンサの動作について図4を参照して説明する。図4はTDI方式を用いたCCDイメージセンサの動作を示すタイミングチャートである。
【0031】
図4に示すように、制御信号φ1が“Low”レベルで、制御信号φ2が“High”レベルである期間(期間T1の前、CCDシフトレジスタが転送動作をしていない期間)では、蓄積部列3の蓄積部に第1の転送ゲート(TD1)6及び第2の転送ゲート(TD2)を介して第1の画素列1の画素から転送された信号電荷が蓄積される。
【0032】
次に、制御信号φ1が“Low”レベルから“High”レベル、制御信号φ2が“High”レベルから“Low”レベルに変化し(CCDシフトレジスタが転送動作を開始できるようになる)、第1の転送ゲート(TD1)6が“High”レベルから“Low”レベルに切り替わった後の期間T5と次の繰り返しのT5までの期間(画素1−1から画素1−nに生成された信号電荷が第1のCCDシフトレジスタ10から転送されるまでの期間)で、第1の画素列1の画素に入射光が入射されて信号電荷が生成され、第2の画素列2の画素に入射光が入射されて信号電荷が生成される。
【0033】
続いて、SH1ゲート4に“High”レベルの信号が入力されると(期間T2の間、“High”レベルの信号が入力)、SH1ゲート4は、蓄積部列3の蓄積部に蓄積されている信号電荷を第1のCCDシフトレジスタ10に転送を開始する。
【0034】
そして、SH1ゲート4に“Low”レベルの信号が入力され、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、及び第2の転送ゲート(TD2)6に“High”レベルの信号が入力されるまでの期間T3では、蓄積部列3の蓄積部に蓄積されている信号電荷が第1のCCDシフトレジスタ10に転送され、蓄積部列3の蓄積部に信号電荷がなくなる。
【0035】
次に、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、及び第2の転送ゲート(TD2)7に“High”レベルの信号が入力され、SH2ゲート5及び第1の転送ゲート(TD1)6に“Low”レベルの信号が入力されるまでの期間T4では、第1の画素列1の画素で生成された信号電荷が第1の転送ゲート(TD1)6及び第2の転送ゲート(TD2)7に転送され始める。並行して、第2の画素列2の画素で生成された信号電荷がSH2ゲート5及び第2のCCDシフトレジスタ11に転送され始める。
【0036】
続いて、第2の転送ゲート(TD2)7に“Low”レベルの信号が入力されるまでの期間T5では、第1の画素列1の画素で生成された信号電荷が、例えば第2の転送ゲート(TD2)7に転送され、第1の転送ゲート(TD1)6及び第1の画素列1の画素には信号電荷がなくなる。また、第2の画素列2の画素で生成された信号電荷が第2のCCDシフトレジスタ11に転送され、SH2ゲート5及び第2の画素列2の画素には信号電荷がなくなる。
【0037】
そして、制御信号φ1が“Low”レベル、制御信号φ2が“High”レベルに変化するまでの期間T6では、第1の画素列1の画素で生成された信号電荷が蓄積部列3の蓄積部に蓄積され、第1の画素列1の画素、第1の転送ゲート(TD1)6、及び第2の転送ゲート(TD2)7及には信号電荷がなくなる。
【0038】
また、第1のCCDシフトレジスタ10から転送された蓄積部列3の蓄積部の信号電荷と、第2のCCDシフトレジスタ11から転送された第2の画素列2の画素の信号電荷とは、最終段ゲート部12で“High”レベルの制御信号φ1aにもとづいて加算処理される。加算処理された信号電荷は電圧信号に変換されて出力信号RSとして最終段ゲート部12から出力される。
【0039】
なお、蓄積部列3の蓄積部の信号電荷とこの蓄積部と相対向する第2の画素列2の画素の信号電荷は、制御信号φ1が“Low”レベルから“High”レベルに、制御信号φ2が“High”レベルから“Low”レベルに変化する毎に、出力信号RSとして最終段ゲート部12から順次転送出力される。
【0040】
上述したように、本実施例の固体撮像装置及びその制御方法では、第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、第2のCCDシフトレジスタ11、及び最終段ゲート部12が設けられている。第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、及び第2のCCDシフトレジスタ11は、互いに離間され、それぞれ平行配置される。第1の画素列1を構成する画素は第2の画素列2を構成する画素と相対向して平行配置される。第1の画素列の画素で生成される信号電荷を蓄積部列3の蓄積部に転送する第1の転送ゲート(TD1)6及び第2の転送ゲート(TD2)7は、第2の画素列2を構成する画素とは反対側に、第1の画素列を構成する画素に隣接して設けられる。第2の画素列の画素で生成される信号電荷を第2のCCDシフトレジスタ11に転送するSH2ゲート5は、第1の画素列1を構成する画素とは反対側に、第2の画素列を構成する画素に隣接して設けられる。
【0041】
このため、CCDイメージセンサの高解像度対応の場合、走査線ピッチが縮小化され垂直な方向の画素開口幅が狭まっても、感度と飽和電荷量の低下を抑制することができ、高解像度でも従来よりも画素の感度を最大限とることができる。
【0042】
なお、本実施例では、画素1−1、・・・、画素1−nで生成された信号電荷を第1の転送ゲート(TD1)6と第2の転送ゲート(TD2)7を用いて、それぞれ蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−nに転送しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、1つの転送ゲートを用いて転送してもよい。その場合、信号電荷の逆流を防止するために、画素1−1、・・・、画素1−n側のポテンシャルウエルを蓄積部3−1、・・・、蓄積部3−n側よりも浅く形成するのが好ましい。
【実施例2】
【0043】
次に、本発明の実施例2に係る固体撮像装置について、図面を参照して説明する。図5は固体撮像装置としてのTDI方式を用いたCCDイメージセンサを示すブロック図である。本実施例では、転送された信号電荷を加算して電圧信号に変換する部分を変更している。
【0044】
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0045】
図5に示すように、TDI方式を用いたCCDイメージセンサ30aには、第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、第2のCCDシフトレジスタ11、及びフローティングジャンクション部13が設けられている。CCDイメージセンサ30aは、CCDラインセンサとも呼称され、複写機、ファクシミリ、OCR、或いはオプティカルスキャナなどに適用される。
【0046】
フローティングジャンクション部13は、信号電荷を加算処理する加算処理部と加算処理された信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部から構成されている。加算処理部では、第1のCCDシフトレジスタ10から転送された信号電荷(例えば画素1−1で生成された信号電荷)と第2のCCDシフトレジスタ11から転送された信号電荷(例えば画素2−1で生成された信号電荷)とを加算処理する。電荷電圧変換部では加算処理された信号電荷を電圧信号に変換し、出力信号RSとして出力する。
【0047】
上述したように、本実施例の固体撮像装置では、第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、第2のCCDシフトレジスタ11、及びフローティングジャンクション部13が設けられている。第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、及び第2のCCDシフトレジスタ11は、互いに離間され、それぞれ平行配置される。第1の画素列1を構成する画素は第2の画素列2を構成する画素と相対向して平行配置される。第1の画素列の画素で生成される信号電荷を蓄積部列3の蓄積部に転送する第1の転送ゲート(TD1)6及び第2の転送ゲート(TD2)7は、第2の画素列2を構成する画素とは反対側に、第1の画素列を構成する画素に隣接して設けられる。第2の画素列の画素で生成される信号電荷を第2のCCDシフトレジスタ11に転送するSH2ゲート5は、第1の画素列1を構成する画素とは反対側に、第2の画素列を構成する画素に隣接して設けられる。
【0048】
このため、CCDイメージセンサの高解像度対応の場合、走査線ピッチが縮小化され垂直な方向の画素開口幅が狭まっても、感度と飽和電荷量の低下を抑制することができ、高解像度でも従来よりも画素の感度を最大限とることができる。
【実施例3】
【0049】
次に、本発明の実施例3に係る固体撮像装置の制御方法について、図面を参照して説明する。図6はTDI方式を用いたCCDイメージセンサの動作を示すタイミングチャートである。本実施例では、CCDイメージセンサの読み取り方法を変更している。
【0050】
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0051】
TDI方式を用いたCCDイメージセンサ30では、図6に示すように、制御信号φ1が“Low”レベルで、制御信号φ2が“High”レベルである期間(期間T1aの前、CCDシフトレジスタが転送動作をしていない期間)では、実施例1とは異なり蓄積部列3の蓄積部には信号電荷が蓄積されていない。そして、第1の画素列1の画素に入射光が入射されて信号電荷が生成され、第2の画素列2の画素に入射光が入射されて信号電荷が生成される。
【0052】
次に、制御信号φ1が“Low”レベルから“High”レベル、制御信号φ2が“High”レベルから“Low”レベルに変化し(CCDシフトレジスタが転送動作を開始できるようになる)、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、及び第2の転送ゲート(TD2)7に“High”レベルの信号が入力されてからSH2ゲート5及び第1の転送ゲート(TD1)6に“Low”レベルの信号が入力されるまでの期間T2aでは、第1の画素列1の画素で生成された信号電荷が第1の転送ゲート(TD1)6及び第2の転送ゲート(TD2)7に転送され始める。並行して、第2の画素列2の画素で生成された信号電荷がSH2ゲート5及び第2のCCDシフトレジスタ11に転送され始める。
【0053】
続いて、SH2ゲート5及び第1の転送ゲート(TD1)に“Low”レベルの信号が入力されてから、SH1ゲート4に“High”レベルの信号が入力され、第2の転送ゲート(TD2)7に“Low”レベルの信号が入力されるまでの期間T3aでは、第1の画素列1の画素で生成された信号電荷が、例えば第2の転送ゲート(TD2)7に転送され始める。また、第2の画素列2の画素で生成された信号電荷が第2のCCDシフトレジスタ11に転送され、SH2ゲート5及び第2の画素列2の画素には信号電荷がなくなる。
【0054】
そして、SH1ゲート4に“Low”レベルの信号が入力されるまでの期間T4aでは、第2の転送ゲート(TD2)7に第1の画素列1の画素で生成された信号電荷が転送されて、SH1ゲート4に“Hi”レベルの信号が入力されるまでの期間T3aでは蓄積部列3の蓄積部には信号電荷が蓄積されないので、信号電荷がSH1ゲート4及び第1のCCDシフトレジスタ11に転送され始める。
【0055】
次に、SH1ゲート4が“Hi”レベルから“Low”レベルに切り替わり、制御信号φ1が“High”レベルから“Low”レベルに、制御信号φ2が“Low”レベルから“High”レベルに変化するまでの期間T5aでは、第1の画素列1の画素で生成された信号電荷が第1のCCDレジスタ11に転送され、蓄積部列3及びSH1ゲート4には信号電荷がなくなる。
【0056】
続いて、第1のCCDシフトレジスタ10から転送された信号電荷(例えば画素1−1で生成された信号電荷)と第2のCCDシフトレジスタ11から転送された信号電荷(例えば画素2−1で生成された信号電荷)とを加算処理(TDI方式とは異なる加算処理)をする。処理された信号電荷は電圧信号に変換されて出力信号RSとして最終段ゲート部12から出力される。この出力信号RSは、実施例1と比較して画素解像度が1/2(画素縦方向寸法が2倍に拡大)に低下している。
【0057】
なお、制御信号φ1が“Low”レベルから“High”レベルに、制御信号φ2が“High”レベルから“Low”レベルに変化する毎に、第2の画素列2の画素の信号電荷が電荷電圧変換され、出力信号RSとして最終段ゲート部12から順次転送出力される。
【0058】
上述したように、本実施例の固体撮像装置の制御方法では、第1の画素列1、第2の画素列2、蓄積部列3、SH1ゲート4、SH2ゲート5、第1の転送ゲート(TD1)6、第2の転送ゲート(TD2)7、第1のCCDシフトレジスタ10、第2のCCDシフトレジスタ11、及び最終段ゲート部12が設けられたCCDイメージセンサでは、第1の画素列1の画素で生成され、蓄積部列3の蓄積部で蓄積される信号電荷を転送する役目をするSH1ゲート4に入力される信号のゲート開け閉めのタイミングを変更可能にしている。
【0059】
このため、CCDイメージセンサの高解像度対応の場合、走査線ピッチが縮小化され垂直な方向の画素開口幅が狭まっても、感度と飽和電荷量の低下を抑制することができ、高解像度でも従来よりも画素の感度を最大限とることができ、またSH1ゲート4の信号を変更するだけで画素解像度を1/2にすることができる。
【0060】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
【0061】
例えば、実施例3では、実施例1のCCDイメージセンサ30を用いて画素解像度が1/2に低下させているが、実施例2のCCDイメージセンサ30aを用いて行ってもよい。
【0062】
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 入射光を光電変換する第1の画素が列状に複数形成される第1の画素列と、入射光を光電変換する第2の画素が列状に複数形成され、前記第1の画素列とは隣接して平行配置される第2の画素列と、前記第1の画素列の前記第2の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を転送する第1の転送ゲートと、前記第2の画素列の前記第1の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を転送する第2の転送ゲートと、前記第1の転送ゲートに隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を第1の転送ゲートを介して転送する第3の転送ゲートと、前記第3の転送ゲートに隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を第1及び第3の転送ゲートを介して入力して蓄積する蓄積部が列状に複数形成される蓄積部列と、前記蓄積部列に隣接配置され、前記蓄積部に蓄積される信号電荷を転送する第4の転送ゲートと、前記第4の転送ゲートに隣接配置され、前記蓄積部に蓄積される信号電荷を前記第4の転送ゲートを介して入力する第1のCCDシフトレジスタと、前記第2の転送ゲートに隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を前記第2の転送ゲートを介して入力する第2のCCDシフトレジスタと、前記第1のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷、及び前記第2のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷を加算処理する加算処理部と、加算処理された信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部とを有するフローティングジャンクション部とを具備する固体撮像装置。
【0063】
(付記2) 前記第1の画素と前記第2の画素は、同一形状、同一ピッチで形成される付記1記載の固体撮像装置。
【0064】
(付記3) 前記第1の転送ゲートは、第1の画素列側のポテンシャルウエルを前記第3の転送ゲート側のポテンシャルウエルよりも浅くし、前記第2の転送ゲートは、第2の画素列側のポテンシャルウエルを前記第2のCCDシフトレジスタ側のポテンシャルウエルよりも浅くし、前記第4の転送ゲートは、蓄積部列側のポテンシャルウエルを前記第1のCCDシフトレジスタ側のポテンシャルウエルよりも浅くする付記1又は2に記載の固体撮像装置。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施例1に係るTDI方式を用いたCCDイメージセンサを示すブロック図。
【図2】本発明の実施例1に係る画素列を示す平面図。
【図3】本発明の実施例1に係る従来の画素列を示す平面図。
【図4】本発明の実施例1に係るTDI方式を用いたCCDイメージセンサの動作を示すタイミングチャート。
【図5】本発明の実施例2に係るTDI方式を用いたCCDイメージセンサを示すブロック図。
【図6】本発明の実施例3に係るTDI方式を用いたCCDイメージセンサの動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
【0066】
1、1a 第1の画素列
2、2a 第2の画素列
1−1〜4、1−n、2−1〜4、2−n、1−1a〜4a、2−1a〜4a 画素
3 蓄積部列
4 SH1ゲート
5 SH2ゲート
6 第1の転送ゲート(TD1)
7 第2の転送ゲート(TD2)
8 転送ゲート
10 第1のCCDシフトレジスタ
11 第2のCCDシフトレジスタ
12 最終段ゲート部
13 フローティングジャンクション部
30、30a CCDイメージセンサ
a 画素間隔
b 転送ゲート幅
c 画素と転送ゲート間距離
Lp 画像読み取りピッチ
RS 出力信号
X1、X1a 画素横方向寸法
Y1、Y1a 画素縦方向寸法
φ1、φ1a、φ2 制御信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射光を光電変換する第1の画素が列状に複数形成される第1の画素列と、
入射光を光電変換する第2の画素が列状に複数形成され、前記第1の画素列とは隣接して平行配置される第2の画素列と、
前記第1の画素列の前記第2の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を転送する第1の転送ゲートと、
前記第2の画素列の前記第1の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を転送する第2の転送ゲートと、
を具備し、画像の同じ位置を複数回読み取ることを特徴とする固体撮像装置。
【請求項2】
前記第1の転送ゲートに隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を第1の転送ゲートを介して入力して蓄積する蓄積部が列状に複数形成される蓄積部列と、
前記蓄積部列に隣接配置され、前記蓄積部に蓄積される信号電荷を転送する第3の転送ゲートと、
前記第3の転送ゲートに隣接配置され、前記蓄積部に蓄積される信号電荷を前記第3の転送ゲートを介して入力する第1のCCDシフトレジスタと、
前記第2の転送ゲートに隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を前記第2の転送ゲートを介して入力する第2のCCDシフトレジスタと、
前記第1のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷、及び前記第2のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷を加算処理する加算処理部と、
加算処理された信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項3】
前記第3の転送ゲートに入力される信号のゲート開け閉めタイミングを変更することにより、前記第1のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷、及び前記第2のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷が前記加算処理部に入力される場合と、前記第2のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷が前記加算処理部に入力される場合のいずれかを選択できることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
【請求項4】
入射光を光電変換する第1の画素が列状に複数形成される第1の画素列と、
入射光を光電変換する第2の画素が列状に複数形成され、前記第1の画素列とは隣接して平行配置される第2の画素列と、
前記第1の画素列の前記第2の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を転送する第1の転送ゲートと、
前記第2の画素列の前記第1の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を転送する第2の転送ゲートと、
前記第1の転送ゲートに隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を前記第1の転送ゲートを介して転送する第3の転送ゲートと、
前記第3の転送ゲートに隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を前記第1及び第3の転送ゲートを介して入力して蓄積する蓄積部が列状に複数形成される蓄積部列と、
前記蓄積部列に隣接配置され、前記蓄積部に蓄積される信号電荷を転送する第4の転送ゲートと、
前記第4の転送ゲートに隣接配置され、前記蓄積部に蓄積される信号電荷を前記第4の転送ゲートを介して入力する第1のCCDシフトレジスタと、
前記第2の転送ゲートに隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を前記第2の転送ゲートを介して入力する第2のCCDシフトレジスタと、
前記第1のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷、及び前記第2のCCDシフトレジスタから転送される信号電荷を加算処理する加算処理部と、加算処理された信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部とを有する最終段ゲート部と、
を具備することを特徴とする固体撮像装置。
【請求項5】
入射光を光電変換する第1の画素が列状に複数形成される第1の画素列と、入射光を光電変換する第2の画素が列状に複数形成され、前記第1の画素列とは隣接して平行配置される第2の画素列と、前記第1の画素列の前記第2の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第1の画素で生成される信号電荷を転送する第1の転送ゲートと、前記第2の画素列の前記第1の画素列とは反対側に隣接配置され、前記第2の画素で生成される信号電荷を転送する第2の転送ゲートとを有し、画像の同じ位置を複数回読み取る固体撮像装置の制御方法であって、
前記第1の画素列の画素で生成された信号電荷を前記第1の転送ゲートを介して転送し、蓄積部列の蓄積部に蓄積するステップと、
前記第1の画素に入射光を照射して信号電荷を生成し、前記第2の画素に入射光を照射して信号電荷を生成するステップと、
前記蓄積部に蓄積された信号電荷を第1のCCDシフトレジスタに転送するステップと、
前記第1の画素で生成された信号電荷を前記第1の転送ゲートを介して前記蓄積部に転送し、前記第2の画素で生成された信号電荷を前記第2の転送ゲートを介して第2のCCDシフトレジスタに転送するステップと、
前記第1のCCDシフトレジスタに転送された信号電荷と前記第2のCCDシフトレジスタに転送された信号電荷とを加算処理し、加算処理された信号電荷を電圧信号に変換するステップと、
を具備することを特徴とする固体撮像装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−22221(P2008−22221A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−191507(P2006−191507)
【出願日】平成18年7月12日(2006.7.12)
【出願人】(000221199)東芝マイクロエレクトロニクス株式会社 (376)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】