説明

圧電薄膜共振器(FBAR)に基づく気相化学センサ

FBARデバイスは、インタラクティブ層を蒸着することにより化学的に機能化されることができ、その結果、ターゲット化学物質が優先的に吸着される。このような小型化学センサは、無線ネットワーク技術と組み合わされてもよい。例えば、化学センサは、無線接続およびGPSを備える携帯電話、PDA、腕時計、または、自動車に一体化され得る。このようなデバイスは、広く行き渡っているので、全国的なセンサネットワークが設立され得る。したがって、全国の毒性マップがリアルタイムに作成され得る。地上に据えられたソースにより、または、物体を移動させることにより化学物質が放出されるかどうか、あるいは、爆発物または風などによって散布されるかどうかなどの詳細な化学物質情報を得ることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、圧電薄膜共振器(FBAR)に関し、より詳しくは、化学センサとして用いられるようなデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
圧電薄膜共振器(FBAR)技術は、最新の無線システムに多くの周波数成分を形成するための基礎として用いられ得る。例えば、FBAR技術は、フィルタ素子、発振器、共振器、および、他の周波数関連成分のホストを形成すべく用いられることができる。FBARは、表面弾性波(SAW)および従来の水晶発振器技術のような他の共振器技術に勝る利点がある。特に、結晶発振器とは異なり、FBARデバイスは、チップに集積されて、一般的にSAWデバイスより優れた電力処理特性を有し得る。
【0003】
技術に付与される記述名FBARは、その一般的な主体を記載するのに役立つだろう。要するに、「膜」とは2つの電極間に挟まれる窒化アルミニウム(AIN)などの圧電フィルムのことを指す。圧電フィルムは、機械的に振動する場合に電界を生ずるだけでなく、電界の存在する場合に機械的に振動する特性を有する。「バルクアコースティック」とは、大量のフィルムスタックの中で生成される音波のことを指す。SAWデバイスとは対照的に、音波は、圧電基板(またはフィルム)の表面上にある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
本願明細書中には、実施形態の完全なる理解を提供すべく、多数の具体的な詳細が記載されてよい。しかしながら、当業者であれば、これらの具体的な詳細がなくとも実施形態を実行できることは理解できるだろう。他の例においては、実施形態をあいまいにしないよう、既知の方法、手続き、構成要素、および、回路は、詳しく説明していない。本願明細書中に開示される特定の構造および機能的詳細は、代表的なものであって、実施形態の範囲を必ずしも限定しないと理解されたい。
【0005】
図1は、独立型FBARデバイス10の概略を示す。FBARデバイス10は、シリコンなどの基板12の水平面に形成され、二酸化ケイ素(SiO)層13を含んでよい。第1の金属層14は、基板12の上に配置され、該金属相14の上に圧電層16が配置される。圧電層16は、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AIN)、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、または、他のいかなる圧電材料であってもよい。第2の金属層18は、圧電層14の上に配置される。第1の金属層14は、第1の電極14としての機能し、第2の金属層18は、第2の電極18として機能する。第1の電極14、圧電層16、および、第2の電極18は、スタック20を形成する。図に示すように、スタックは、例えば、約1.8μmの厚みを有する。スタック20の裏または下の基板12の一部が裏面バルクシリコンエッチングを用いて除去されることにより、開口22が形成され得る。裏面バルクシリコンエッチングは、ディープトレンチ反応性イオンエッチング、または、水酸化カリウム(KOH)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)、および、エチレンジアミンピロカテコール(EDP)などの結晶異方性エッチングを用いて行われてよい。
【0006】
結果として生じる構造は、第1の電極14と、基板12における開口22の上に位置する第2の電極16との間に挟まれた、水平に配置される圧電層16である。要するに、FBAR10は、水平基板12における開口22の上に懸架される膜デバイスを含む。
【0007】
図2は、固着膜FBARを含むFBARデバイスの他の実施形態を示す。この場合、基板12は、二酸化ケイ素21とタングステン(W)23との交互層などの多層周期構造を含む。上記と同様に、第1の金属層14が二酸化ケイ素層21の上に配置され、該第1の金属層14の上に圧電層16が配置される。圧電層16は、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AIN)、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、または、他のいかなる圧電材料であってもよい。第2の金属層18は、圧電層14の上に配置される。この場合もやはり、第1の金属層14は、第1の電極14としての機能し、第2の金属層18は、第2の電極18として機能する。周期構造の交互層21および23は、Z方向の音波を反射するので、音波は、固着膜においてFBAR共振周波数で効率的にトラップされる。
【0008】
図3は、薄膜圧電共振器10を含む電気回路30の概略を示す。電気回路30は、高周波(RF)電圧32のソースを含む。RF電圧32のソースは、電気経路34により第1の電極14に取り付けられ、第2の電気経路36により第2の電極18に取り付けられる。共振周波数のRF電圧32が印加されると、スタック全体は、Z方向に自由に共振することができる。共振周波数は、膜厚、すなわち、図3では文字「d」またはdimensionの「d」で示される圧電層16の厚みにより決定される。共振周波数は、以下の式により決定される。
【0009】
【数1】

【0010】
=共振周波数
【0011】
V=圧電層の音速
【0012】
d=圧電層の厚み
【0013】
図1−3に記載される構造は、共振器、あるいは、フィルタのいずれかとして使用できることに留意されたい。FBARを形成すべく、ZnO、PZT、および、AINなどの圧電フィルム16が活性物質として用いられてよい。これらのフィルムの、長手方向の圧電係数および音響損失係数などの物質特性は、共振器性能のパラメータである。性能係数は、Q係数、挿入損失、および、電気的/機械的結合を含む。FBARを作製すべく、圧電フィルム16は、例えば反応スパッタリングなどを用いて金属電極14上に蒸着される。結果として生じたフィルムは、c軸テクスチャ配向を有する多結晶である。言い換えれば、c軸は、基板に対し垂直である。
【0014】
図4は、FBAR40が発振回路のフィードバックループ内の位相制御要素としてどのように用いられることができるかを示す単純回路である。図に示すように、回路は、増幅器42、および、FBAR40およびバラクタ44などの任意の要素を含むフィードバックループを備える。
【0015】
振動は、振動周波数における2つの状態を含む。まず、閉ループ位相シフトは、2npのはずであり、pは、位相、nは、整数である。ループ利得は、一以上でなければならない。発振器の安定性は、ループ位相遅れの安定性により決定される。さらに、FBAR40の周波数特性は、無線通信用途には望ましくないかもしれない温度により影響される傾向にある。例えば、携帯電話用途では、動作温度仕様は、−35度から+85度までであってよい。このように極端な温度変化には、例えば、携帯電話が置きっぱなしにされている締め切った自動車内で遭遇し得る。温度により誘発される周波数ドリフトにより、通過帯域ウィンドウは、一般的に、かなり大きく設計され、さもないと、それらは帯域をより急に遷移させることになるだろう。このような設計制約条件は、挿入損失を低下させ、製品歩留まりの減少を導くより厳しい処理要件を要求しがちである。
【0016】
本発明の実施形態によれば、FBAR40の表面は、インタラクティブ層を蒸着することにより化学的に機能化されることができ、その結果、ターゲット化学物質が優先的に吸着される。化学種が吸着されるとき、共振周波数は、質量負荷効果により減少する。吸着された化学物質に対するFBARの感度は、非常に高くなり得る。これらの説明されたような小型化学センサは、無線ネットワーク技術と組み合わされてよい。例えば、化学センサは、無線接続およびGPSを備えた携帯電話、PDA、腕時計、または、自動車と一体化されることができる。このようなデバイスは、広く行き渡っているので、全国的なセンサネットワークが設立され得る。したがって、全国の毒性マップがリアルタイムに作成され得る。地上に据えられたソースにより、または、物体を移動させることにより化学物質が放出されるかどうか、あるいは、爆発物または風などによって散布されるかどうかなどの詳細な化学物質情報を得ることもできる。
【0017】
図5は、圧電層14を挟む下側電極14と上側電極18とを含む上述のFBARスタックの側面断面図である。上側電極18の上にインタラクティブ層50が配置される。インタラクティブ層50は、ターゲット化学物質が優先的に吸着または収集されるよう選択される。一旦組み立てられると、FBARは、共振周波数(f)を有するようになる。
【0018】
図6は、電極14および18と、インタラクティブ層50と関係する大気から吸着または収集されるターゲット化学物質60を伴う圧電層16とを含む、図5に示されるものと同じスタックを示す。これは、ΔfによりFBARの共振周波数を減少させる傾向がある。
【0019】
異なる材料は、大気中で検出されることを要求される特定化学物質を対象とするべくインタラクティブ層を含み得る。一般的に、各関心の検体(ターゲット化学蒸気)の完全なる選択的コーティングの合成または選択は難しく、多数の化学物質が含まれている場合は特に難しい。したがって、各検出器は、異なる感度塗布フィルムを有してよい。応答のクラスタ解析に基づくパターン認識との組み合わせにおいて、混合ガスそれぞれの固有のサインが認識できる。これは、例えば、M.K.バラー他によるカンチレバーアレイに基づく人工鼻、Ultrmicroscopy 82(2000)1−9に示されている。
【0020】
上記したように、温度が変化すると、EBARの共振周波数も対応して変化する。この温度ドリフトは、正確な化学検出をする目的で考慮されなければならない。
【0021】
図7に示すように、2つの同一のFBAR共振器40および50が並べて配置されてよいが、共振器50だけが参照用に他の共振器40とは別に化学的インタラクティブ層52を含むので、差分周波数変動が化学検出信号を生じさせる。この差分測定技術は、歩留まりを向上させることにおいても有効であろう。これは、膜厚変化による製造中のウェーハ全体、および、ウェーハからウェーハへのFBARの共振周波数の変化が存在するからである。差分周波数変化を測定することにより、これらの処理変化が相殺され得る。共振器40および50の出力f0およびf1は、コンバイナ70で結合され、ローパスフィルタ72を通過して差分出力信号74が生成される。周波数カウンタ76は、差分周波数信号74をカウントする。周波数における変化は、ターゲット化学物質が存在し、インタラクティブ層52によって吸着されていることを決定するのに用いられてよい。
【0022】
図7に示す回路は、携帯電話、PDAなどの無線デバイス78の一部であってよい。このような無線デバイスが消費者によって大きい地理的領域にわたり流通していることに伴い、多くのこのようなデバイスから収集されるデータが空気中の化学物質をモニタするのに用いられることができる。したがって、全国または地域の毒性マップをリアルタイムで作成することができる。地上に据えられたソースにより、または、物体を移動させることにより化学物質が放出されるかどうか、あるいは、爆発物または風などによって散布されるかどうかなどの詳細な化学物質情報を得ることもできる。
【0023】
図8は、本発明のさらなる他の実施形態を示す。FBAR検出器アレイを含むこと以外は図7と同様である。多数のFBAR40、80、82、84、および、86は、同じシリコン上に集積されてよく、FBAR共振器80、82、84、および、86のそれぞれは、異なる化学種を検出するための異なる化学検出層81、83、85、および、87によりコーティングされてよい。残りのFBAR共振器40は、コーティングされないまま、再び参照用として機能できる。種は、いくつかの共振器に周波数をシフトさせることができ、相対的な周波数シフトの大きさは、種の固有のサインを提供できる。切り替えマルチプレクサ89は、各共振器からの信号を順次集めるために用いられてよい。再び、これらの信号はコンバイナ70で結合され、ローパスフィルタ72を通過し、結果として生じた差分信号(f0−fn)が周波数カウンタ76でカウントされることにより、変化が検出される。特定の用途に対し、マルチプレクサは、FBAR80、82、84、および、86の選択されたサブセットからのデータを収集すべくプログラムされてよい。
【0024】
図9は、図8に示されたものと類似する本発明のさらなる他の実施形態を示す。違いは、コーティングされたFBAR共振器80、82、84、および、86からの信号f1−F4が多重化されず、信号スプリッタ90により分割されるコーティングされていないFBAR40からの基準信号f0とコンバイナ70で個別に結合されることである。この場合もやはり、結合信号のそれぞれは、個別のローパスフィルタ72を通過し、結果として生じた差分信号が専用の周波数カウンタ76によりカウントされることにより、ターゲット化学物質の存在を示す変化が検出される。
【0025】
あるいは、表面弾性波(SAW)またはカンチレバータイプの共振器が小型化学検出器として用いられてもよい。しかしながら、SAWの感度は、質量負荷によるその周波数シフトが二次的効果であるという事実により制限され、また、カンチレバー共振器(および機械的共振膜などのその派生物)は、空気制動を欠点として持ち、その結果Qおよび感度が低い。本願明細書に記載されるFBAR共振器は、空気制動効果に対しては非常に敏感であるが、空気制動には反応しない。さらに、FBARは、挿入損失(IL)がSAWより非常に小さい。また、FBARは、シリコン上に形成されるため、他のシリコン素子と簡単に一体化されることができる。
【0026】
図10は、例えば、化学センサが無線接続およびGPSを備える携帯電話(PDA)、腕時計、または、自動車と一体化され、そのようなデバイスが広く行き渡ってセンサネットワークが確立される場合を示す。したがって、全国的な毒性マップがリアルタイムで生成されることができる。図10は、カリフォルニア州のように見える毒性マップ示す。例えば、様々な地理的領域で人々に使用される無線消費者向けデバイスは、化学的検出を中央施設に報告することにより、空気中で運ばれる様々な化学物質100および200の広がりをマップすることができる。地上に据えられたソースにより、または、物体を移動させることにより化学物質が放出されるかどうか、あるいは、爆発物または風などによって散布されるかどうかなどの詳細な化学物質情報を得ることもできる。
【0027】
要約の記載を含む本発明の例示的実施形態の上記記載は、実施形態を網羅的に、あるいは開示される正確な形態に制限することを意図するものではない。本願明細書中に本発明の特定の実施形態および例が例示目的で記載されているが、様々な同等の修正が可能であることは、当業者であれば理解できるであろう。これらの修正は、上記詳細な説明を考慮して本発明の実施形態に為され得る。
【0028】
添付の請求項で用いられる用語は、本発明を明細書に開示される特定所実施形態に限定するよう解釈されるべきでない。むしろ、添付の請求項は、請求項解釈の確立された原理に従い解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】独立型圧電薄膜共振器(FBAR)の側面図である。
【図2】固着された圧電薄膜共振器(FBAR)の側面図である。
【図3】FBARの動作を示す図である。
【図4】FBARを用いる単純な発振回路である。
【図5】ターゲット化学物質が優先的に吸収されるようインタラクティブ層でコーティングされるFBARの断面側面図である。
【図6】ターゲット化学物質がインタラクティブ層と共に存在するようになってからの図5に示されるFBAR断面側面図である。
【図7】比較信号を得るべく2つのFBARを用いた電子部品の読出しの本発明の実施形態を示す図であり、例えば、FBARは、小型化学検出器として用いられる。
【図8】FBARを小型化学検出器として用いる本発明の他の実施形態を示す図である。
【図9】FBARを小型化学検出器として用いる本発明のさらなる他の実施形態を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に従う、地理的な領域の毒性マップの一例である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の第1の第1の圧電薄膜共振器(FBAR)デバイスと、
一のターゲット化学物質選択層によりコーティングされる一の第2のFBARデバイスと、
前記第1のFBARデバイスおよび前記第2のFBARデバイスの一の差分周波数出力を決定することにより、前記ターゲット化学物質の存在を決定する手段と、
を含む装置。
【請求項2】
前記第1のFBARデバイスおよび前記第2のFBARデバイスは、それぞれ、
一の増幅器と、
前記増幅器の出力と入力との間に接続される一のFBARを有する一のフィードバックループと、
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ターゲット化学物質の存在を示すデータを一の遠隔地に送信することにより、一の領域の一の毒性マップを生成する一の無線デバイスをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
一のターゲット化学物質選択層によりそれぞれコーティングされ、一の異なる化学物質を検出する複数の前記第2のFBARデバイスをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のFBARデバイスおよび前記第2のFBARデバイスの一の差分周波数出力を決定するための前記手段は、
前記第1のFBARデバイスおよび前記第2のFBARデバイスから一の出力信号を受信することにより、一の結合信号を出力する一のコンバイナと、
前記結合信号を受信し、かつ、一の差分出力信号を出力する一のローパスフィルタと、
前記差分周波数を決定する一の周波数カウンタと、
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のFBARデバイスおよび前記第2のFBARデバイスの一の差分周波数出力を決定するための前記手段は、
複数の前記第2のFBARデバイスからの信号を多重化する一のマルチプレクサと、
前記第1のFBARデバイスおよび前記マルチプレクサから一の出力信号を受信することにより、一の結合信号を出力する一のコンバイナと、
前記結合信号を受信し、かつ、一の差分出力信号を出力する一のローパスフィルタと、
前記差分周波数を決定する一の周波数カウンタと、
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のFBARデバイスおよび前記第2のFBARデバイスの一の差分周波数出力を決定するための前記手段は、
前記第1のFBARデバイスの前記出力を分割する一のスプリッタと、
前記スプリッタからの一の信号と、複数の前記第2のFBARデバイスのそれぞれからの一の信号とをそれぞれ受信し、一の結合信号をそれぞれ出力する複数のコンバイナと、
前記コンバイナの1つにそれぞれ接続される複数のローパスフィルタと、
一の差分周波数をそれぞれ決定する複数の周波数カウンタと、
を含む請求項1に記載の装置。
【請求項8】
方法であって、
一のFBAR発振器における一の圧電薄膜共振器を一のターゲット化学物質選択層によりコーティングすることと、
前記コーティングされたFBAR発振器と一の参照非コーティングFBAR発振器との間の一の差分周波数を決定することと、
前記差分周波数から、前記ターゲット化学物質の存在を決定することと、
を含む方法。
【請求項9】
前記ターゲット化学物質の存在を示す情報を一の遠隔地に送信する一の無線デバイスを用いることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
一の地理的領域に分散される消費者製品中に複数の無線デバイスを配置することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記遠隔地において記複数の無線デバイスからの情報を得ることと、
前記地理的領域の一の毒性マップを作成することと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
異なる化学物質を対象とすべく、複数のFBAR発振器における一の圧電薄膜共振器(FBAR)を一のターゲット化学物質選択層によりコーティングすることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
複数のFBAR発振器から少なくとも1つを選択するよう一のマルチプレクサをプログラムすることを含む、請求項 に記載の方法。
【請求項14】
システムであって、
一のターゲット化学物質選択層によりコーティングされる一の圧電薄膜共振器(FBAR)をそれぞれ含む複数の無線デバイスと、
前記複数の無線デバイスの位置における一のターゲット化学物質の存在を示す前記複数の無線デバイスから情報を受信する一の遠隔レシーバ位置と、
を含むシステム。
【請求項15】
前記情報は、一の毒性マップを生成するのに用いられる、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記複数の無線デバイスは、測位システムを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記複数の無線デバイスは、携帯電話を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数の無線デバイスは、パーソナル携帯情報機器を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記複数の無線デバイスの少なくとも1つは、一の異なるターゲット化学物質選択層をそれぞれ含むFBARデバイスアレイを含む、請求項14に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2008−544259(P2008−544259A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517238(P2008−517238)
【出願日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2006/025755
【国際公開番号】WO2007/005701
【国際公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】