説明

地図情報配信装置、地図情報配信方法及びプログラム

【課題】通信端末装置へ送信する更新データの通信データ量を小さくして、通信料金の削減化を図ることができると共に、通信端末装置の地図更新時間の短縮化を図ることができる地図情報配信装置、地図情報配信方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】地図情報配信センタ3のCPU11は、ナビゲーション装置2からナビ地図情報38を更新するための差分データの要求を受信した場合には、全国の「高速道路」の更新用差分データと、目的地を中心とする配信対象エリア内の「一般道路」と「細街路」の更新用差分データとを取得する。また、CPU11は、自車位置から目的地までの経路を探索する。そして、CPU11は、約2.5km四方のメッシュに区画された各区画のうち、当該経路に基づいてネットワーク保証対象外の区画を設定し、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データを各区画に対応させて取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を更新するための更新データを配信する地図情報配信装置、地図情報配信方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、地図情報を更新するための更新データを配信する技術に関して種々提案されている。
例えば、現在位置から遠距離の目的地へ至る経路領域の更新を求められた場合に、経由地を含む目的地へと至る経路の近傍領域と、経由地や目的地周辺の例えば矩形領域とにおける、差分道路情報を配信する。従って、経路の新設道路及び経路に交差する新設道路や、経由地及び目的地周辺に登録された新設道路などの差分道路情報を配信するように構成された地図データ配信装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2006/011278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した特許文献1に記載された地図データ配信装置によれば、道路の接続を保証するための差分道路情報を配信するために、経路途中のインターチェンジ周辺等の利用頻度の低い一般道路の差分データを配信する必要がある。そのため、配信する差分道路情報のデータ量が大きくなり、通信料金が高くなると共に、通信端末装置の地図更新時間が長くなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、通信端末装置へ送信する更新データの通信データ量を小さくして、通信料金の削減化を図ることができると共に、通信端末装置の地図更新時間の短縮化を図ることができる地図情報配信装置、地図情報配信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係る地図情報配信装置は、メッシュ単位で区画されたセンタ側地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記センタ側地図情報のバージョン情報を前記メッシュ単位で記憶する管理情報記憶手段と、地図情報の更新を行う通信端末装置が記憶している端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報を取得する端末側バージョン情報取得手段と、前記通信端末装置の現在位置と目的地とを取得する取得手段と、前記現在位置から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、所定の更新条件に該当するメッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュを更新必要メッシュとして特定する更新必要メッシュ特定手段と、前記更新必要メッシュに基づいて、ネットワーク保証の対象となるメッシュを特定する保証対象メッシュ特定手段と、前記経路に基づいて、ネットワーク保証が不要なメッシュを特定する保証不要メッシュ特定手段と、前記ネットワーク保証の対象となるメッシュのうち、ネットワーク保証が不要なメッシュ以外のメッシュを、ネットワーク保証の候補メッシュとして特定する保証候補メッシュ特定手段と、前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、前記ネットワーク保証の候補メッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュをネットワーク保証必要メッシュとして特定する保証必要メッシュ特定手段と、前記端末側地図情報における前記更新必要メッシュ及び前記ネットワーク保証必要メッシュを最新のバージョンへ更新する為の更新データを生成する更新データ生成手段と、前記更新データを前記通信端末装置へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
ここで、ネットワーク保証とは、ある区画の地図情報の更新データを送信する場合に、当該区画内の道路の接続関係を保証するために、当該区画から新設道路が繋がる周辺の区画の地図情報の更新データも送信することである。例えば、ある区画の新設された高速道路の更新データを送信する場合に、当該高速道路から周辺の区画の既存の一般道路に接続するために新設された一般道路の更新データも送信することである。
【0008】
また、請求項2に係る地図情報配信装置は、請求項1に記載の地図情報配信装置において、前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュ以外のメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定する。
【0009】
また、請求項3に係る地図情報配信装置は、請求項1又は請求項2に記載の地図情報配信装置において、前記保証不要メッシュ特定手段は、前記現在位置から前記目的地までの距離が所定の第1距離以上である場合には、前記経路を含むメッシュのうち、前記目的地から前記所定の第1距離よりも短い所定の第2距離以上離れているメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る地図情報配信装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地図情報配信装置において、各メッシュ内の道路を走行する車両のうち、当該メッシュの周辺に自宅の住所を有すると推定される車両の割合である地元車両割合を、前記メッシュ毎に取得する割合取得手段を備え、前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュのうち、前記地元車両割合が所定値以上であるメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る地図情報配信装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の地図情報配信装置において、前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュのうち、当該メッシュの周囲に観光施設が無いメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする。
【0012】
更に、請求項6に係る地図情報配信装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の地図情報配信装置において、前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュのうち、各メッシュを通過する通過予定時刻に当該メッシュの周囲に営業中の観光施設が無いメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る地図情報配信方法は、地図情報の更新を行う通信端末装置が記憶している端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報を取得する端末側バージョン情報取得工程と、前記通信端末装置の現在位置と目的地とを取得する取得工程と、前記現在位置から前記目的地までの経路を探索する経路探索工程と、メッシュ単位で区画されたセンタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、所定の更新条件に該当するメッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュを更新必要メッシュとして特定する更新必要メッシュ特定工程と、前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュに基づいて、ネットワーク保証の対象となるメッシュを特定する保証対象メッシュ特定工程と、前記経路探索工程で探索した経路に基づいて、ネットワーク保証が不要なメッシュを特定する保証不要メッシュ特定工程と、前記保証対象メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の対象となるメッシュのうち、前記保証不要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証が不要なメッシュ以外のメッシュを、ネットワーク保証の候補メッシュとして特定する保証候補メッシュ特定工程と、前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、前記保証候補メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の候補メッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュをネットワーク保証必要メッシュとして特定する保証必要メッシュ特定工程と、前記端末側地図情報における前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュ及び前記保証必要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証必要メッシュを最新のバージョンへ更新する為の更新データを生成する更新データ生成工程と、前記更新データ生成工程で生成した更新データを前記通信端末装置へ送信する送信工程と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
更に、請求項8に係るプログラムは、メッシュ単位で区画されたセンタ側地図情報を記憶する地図情報記憶部と、前記センタ側地図情報のバージョン情報を前記メッシュ単位で記憶する管理情報記憶部と、を備えたコンピュータに、地図情報の更新を行う通信端末装置が記憶している端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報を取得する端末側バージョン情報取得工程と、前記通信端末装置の現在位置と目的地とを取得する取得工程と、前記現在位置から前記目的地までの経路を探索する経路探索工程と、前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、所定の更新条件に該当するメッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュを更新必要メッシュとして特定する更新必要メッシュ特定工程と、前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュに基づいて、ネットワーク保証の対象となるメッシュを特定する保証対象メッシュ特定工程と、前記経路探索工程で探索した経路に基づいて、ネットワーク保証が不要なメッシュを特定する保証不要メッシュ特定工程と、前記保証対象メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の対象となるメッシュのうち、前記保証不要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証が不要なメッシュ以外のメッシュを、ネットワーク保証の候補メッシュとして特定する保証候補メッシュ特定工程と、前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、前記保証候補メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の候補メッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュをネットワーク保証必要メッシュとして特定する保証必要メッシュ特定工程と、前記端末側地図情報における前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュ及び前記保証必要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証必要メッシュを最新のバージョンへ更新する為の更新データを生成する更新データ生成工程と、前記更新データ生成工程で生成した更新データを前記通信端末装置へ送信する送信工程と、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る地図情報配信装置、請求項7に係る地図情報配信方法及び請求項8に係るプログラムでは、更新必要メッシュに基づいて特定されたネットワーク保証の対象となるメッシュを、目的地までの経路に基づいて削減した後、更に、端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンでないメッシュだけに削減することが可能となり、ネットワーク保証をするために必要なメッシュ数を大幅に削減して、処理負荷の低減化を図ることができる。更に、端末側地図情報の所定の更新条件に該当するメッシュ及びネットワーク保証をするために必要なメッシュのバージョンを最新のバージョンにするための更新データのデータ量を大幅に削減し、通信データ量を小さくして、通信料金の削減化を図ることができると共に、通信端末装置の地図更新時間の短縮化を図ることができる。尚、目的地までの経路に基づいてネットワーク保証の対象となるメッシュを削減するため、ユーザの利用可能性が低いエリアのメッシュについては、ネットワーク保証の対象としないようにすることができ、ネットワーク保証の対象となるメッシュを大幅に削減しても、ユーザの利便性を損なうことを防止することができる。
【0016】
また、請求項2に係る地図情報配信装置では、ネットワーク保証の対象となるメッシュから、目的地までの経路を含むメッシュ以外のメッシュを削減するため、ネットワーク保証の候補メッシュを迅速に特定できると共に、目的地までの経路沿いのネットワーク保証を確実に行うことが可能となる。
【0017】
また、請求項3に係る地図情報配信装置では、現在位置から目的地までの距離が所定の第1距離以上(例えば、約200km以上である。)である場合には、ネットワーク保証の対象となるメッシュから、経路を含むメッシュのうち、目的地から所定の第1距離よりも短い所定の第2距離以上(例えば、約100km以上である。)離れているメッシュを削減するため、ネットワーク保証の候補メッシュを迅速に特定できると共に、ネットワーク保証の候補メッシュの更なる削減化を図ることできる。即ち、目的地までの経路の総距離が所定の第1距離以上で遠い場合には、目的地までは都市高速道路等の有料道路を走行することが考えられるため、目的地から所定の第2距離以上離れているメッシュの一般道路を利用する可能性は低いと考えられる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、通信端末装置へ送信する更新データの通信データ量及び通信料金の更なる削減化を図ることができると共に、通信端末装置の地図更新時間の更なる短縮化を図ることができる。
【0018】
また、請求項4に係る地図情報配信装置では、ネットワーク保証の対象となるメッシュから、地元車両割合が所定値以上であるメッシュを削減するため、ネットワーク保証の候補メッシュを迅速に特定できると共に、経路を逸脱して走行する可能性の低いメッシュをネットワーク保証の候補メッシュから削減でき、ネットワーク保証の候補メッシュの更なる削減化を図ることできる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、通信端末装置へ送信する更新データの通信データ量及び通信料金の更なる削減化を図ることができると共に、通信端末装置の地図更新時間の更なる短縮化を図ることができる。
【0019】
また、請求項5に係る地図情報配信装置では、ネットワーク保証の対象となるメッシュから、経路を含むメッシュのうち、当該メッシュの周囲に観光施設が無いメッシュを削減するため、ネットワーク保証の候補メッシュを迅速に特定できると共に、経路を逸脱して走行する可能性の低いメッシュを削減でき、ネットワーク保証の候補メッシュの更なる削減化を図ることできる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、通信端末装置へ送信する更新データの通信データ量及び通信料金の更なる削減化を図ることができると共に、通信端末装置の地図更新時間の更なる短縮化を図ることができる。
【0020】
更に、請求項6に係る地図情報配信装置では、ネットワーク保証の対象となるメッシュから、経路を含むメッシュのうち、各メッシュを通過する通過予定時刻に当該メッシュの周囲に営業中の観光施設が無いメッシュを削減するため、ネットワーク保証の候補メッシュを迅速に特定できると共に、経路を逸脱して走行する可能性の低いメッシュを削減でき、ネットワーク保証の候補メッシュの更なる削減化を図ることできる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、通信端末装置へ送信する更新データの通信データ量及び通信料金の更なる削減化を図ることができると共に、通信端末装置の地図更新時間の更なる短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施例1に係る地図情報配信システムを示したブロック図である。
【図2】地図情報配信センタにおける道路種別の差分データを抽出するメッシュ単位の一例を示す図である。
【図3】地図情報配信センタにおける地図データ管理DBに格納される区画毎の地図管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】地図情報配信センタにおける差分データ管理DBに格納されるバージョン管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】地図情報配信センタにおけるナビ更新履歴情報DBに格納される最終更新バージョン管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】地図情報配信センタにおけるネットワーク保証DBに格納されるネットワーク保証テーブルの一例を示す図である。
【図7】地図情報配信システムのナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図8】地図情報配信システムにおいて、自車位置から目的地までのナビ側地図情報DBのナビ地図情報を更新するナビ地図情報更新処理を示すフローチャートである。
【図9】図8の「ネットワーク保証対象外の区画設定処理1」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図10】新設一般道路が経路上の区画にない一例を示す図である。
【図11】実施例2に係る地図情報配信システムの情報配信センタのCPUが実行する「ネットワーク保証対象外の区画設定処理2」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図12】実施例2に係る新設一般道路が目的地から距離L2以上離れた経路上の区画にある一例を示す図である。
【図13】実施例3に係る地図情報配信システムの情報配信センタのCPUが実行する「ネットワーク保証対象外の区画設定処理3」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図14】実施例3に係る新設一般道路が目的地から距離L2以上離れた経路上の区画にある一例を示す図である。
【図15】実施例4に係る地図情報配信システムの情報配信センタのCPUが実行する「ネットワーク保証対象外の区画設定処理4」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る地図情報配信装置を地図情報配信システムについて具体化した実施例1乃至実施例3に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例1】
【0023】
先ず、実施例1に係る地図情報配信システム1の概略構成について図1乃至図7を用いて説明する。
図1に示すように実施例1に係る地図情報配信システム1は、ナビゲーション装置2と、ナビゲーション装置2に対して地図情報を更新する為の更新情報を配信する地図情報配信センタ3と、ネットワーク4とから基本的に構成されている。そして、ナビゲーション装置2と地図情報配信センタ3は、ネットワーク4を介して各種の情報の送受信が可能となるように構成されている。尚、ナビゲーション装置2の構成に関しては後に図7を用いて詳細に説明する。
【0024】
また、図1に示すように、地図情報配信センタ3は、サーバ10と、サーバ10に接続されたセンタ側地図情報データベース(センタ側地図情報DB)15と、センタ側通信装置16と、地図データ管理データベース(地図データ管理DB)17と、差分データ管理データベース(差分データ管理DB)18と、ナビ更新履歴情報データベース(ナビ更新履歴情報DB)19と、ネットワーク保証データベース(ネットワーク保証DB)20とを備えている。
【0025】
また、サーバ10は、サーバ10の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU11、並びにCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM12、後述のようにナビゲーション装置2からの要求に基づいてナビゲーション装置2に記憶された地図情報の内、自車位置から目的地までの地図情報を新たなバージョンの地図情報に更新する為の更新情報をセンタ側地図情報DB15から抽出して、ナビゲーション装置2に対して配信するナビ地図情報更新処理等を行うための各種の制御プログラムが記録されたROM13や、時間を計測するタイマ14等を備えている。
【0026】
また、センタ側地図情報DB15には、地図情報配信センタ3で作成され、ナビゲーション装置2に記憶された地図情報を更新する際の基本となる地図情報である更新用地図情報15Aがバージョン毎に区分されて記憶されている。更に、現在のナビゲーション装置2に記憶される地図情報の一部分(例えば、自車の現在位置又は予め登録されている自宅地点等を中心とする10km四方の領域である。)又は全部を更新用地図情報15Aに記憶される最新のバージョンに更新する為の更新情報(以下、「差分データ」という。)についてもバージョン毎に区分されて記憶されている。
ここで、バージョンとは地図情報が作成された時期を特定する為の作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図情報が作成された時期を特定することが可能となっている。
【0027】
また、センタ側地図情報DB15に記憶された更新用地図情報15Aには、ナビゲーション装置2で経路案内及び地図表示を行うのに必要な各種情報が記録されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクコスト、リンク長等のリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
【0028】
ここで、特に地図表示データとしては、約10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
【0029】
また、図2に示すように、各道路種別の差分データは、上記約10km×10kmで区画された2次メッシュを16分割(1/4)する約2.5km四方のメッシュに区画された区画単位毎に、各区画を識別する区画番号(区画ID)(図2では16のエリアに対してA、B、C、D、E、F、G、H、・・・・)が設定され、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路から構成される高速道路区分と、国道、主要地方道、県道、市町村道から構成される一般道路区分と、細街路から構成される細街路区分の3つの配信道路区分に区分されて、それぞれバージョン毎に更新用地図情報15Aに格納されている。
【0030】
尚、以下、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路を「高速道路」という。また、国道、主要地方道、県道、市町村道を「一般道路」という。また、一般道路よりも狭い街中等の街路を「細街路」という。
【0031】
そして、地図データ管理DB17には、更新用地図情報15Aに格納された3つの配信道路区分毎の地図表示データのバージョンを、2次メッシュを16分割(1/4)する約2.5km四方のメッシュに区画された区画単位で管理するための地図管理ファイル51が格納されている。
ここで、図3に示すように、地図管理ファイル51には、各道路区分毎に、2次メッシュを16分割(1/4)する約2.5km四方の各区画を識別する「区画ID」が関連付けられ、更に、各区画毎に、第1世代のバージョン1(Ver.1)から最新のバージョン(Ver.N)に順次更新されたバージョンが関連付けられて記憶されている。
【0032】
また、差分データ管理DB18には、2次メッシュを16分割(1/4)する約2.5km四方の各区画単位毎に、第1世代のバージョン1から最新のバージョンに順次更新された各差分データのバージョンを管理するためのバージョン管理テーブル52が格納されている。尚、バージョン管理テーブル52は、更新用地図情報15Aに格納された3つの配信道路区分毎に設けられている。
【0033】
ここで、図4に示すように、バージョン管理テーブル52は、2次メッシュを16分割(1/4)する約2.5km四方の各区画を識別する「区画ID」毎に、この「区画ID」に対する差分データの第1世代の「バージョン1」から最新のバージョンに順次更新されたバージョンを表す「バージョン」と、各バージョンの一世代前のバージョンを表す「一世代前のバージョン」とから構成されている。
【0034】
例えば、「区画ID」が「1」の区画の順次更新された各差分データのバージョン履歴は、最初の差分データのバージョンは「バージョン1」で、「一世代前のバージョン」は無しを表す「−」である。また、次に更新された差分データのバージョンは「バージョン2」で、「一世代前のバージョン」は「バージョン1」である。また、この次に更新された差分データのバージョンは「バージョン4」で、「一世代前のバージョン」は「バージョン2」である。更に、最新の差分データのバージョンは「バージョン5」で、「一世代前のバージョン」は「バージョン4」である。
【0035】
また、ナビ更新履歴情報DB19には、各ナビゲーション装置2に記憶されている地図情報について現在までに更新を行った更新履歴を管理するための最終更新バージョン管理テーブル53が格納されている。尚、最終更新バージョン管理テーブル53は、更新用地図情報15Aに格納された3つの配信道路区分毎に設けられている。
ここで、図5に示すように、最終更新バージョン管理テーブル53は、ナビゲーション装置2を特定する「ナビ識別ID」毎に、約2.5km四方の各区画毎に付された「区画ID」に対して現在、ナビゲーション装置2に記憶されている地図情報のバージョン、即ち、最終更新バージョンを表す「現区画バージョン」が記憶されている。
【0036】
例えば、「ナビ識別ID」が「1001」のナビゲーション装置2が現在記憶している地図情報の「バージョン」は、「区画ID」が「1」のエリアに対して、地図データの最終更新バージョンを表す「現区画バージョン」は「バージョン4」であり、「区画ID」が「2」のエリアに対して、地図データの最終更新バージョンを表す「現区画バージョン」は「バージョン4」であり、「区画ID」が「3」のエリアに対して、地図データの最終更新バージョンを表す「現区画バージョン」は「バージョン1」となっている。
【0037】
そして、後述のようにナビゲーション装置2の地図情報の更新を行う毎に、最終更新バージョン管理テーブル53には、更新した各「区画ID」毎に対応する最新の「現区画バージョン」が記憶されて、新たな更新履歴に書き換えられる(図8参照)。
【0038】
また、ネットワーク保証DB20には、更新用地図情報15Aに格納された地図表示データのバージョン毎に、2次メッシュを16分割(1/4)する約2.5km四方の各区画間の新設道路の接続を保証するために(以下、「ネットワーク保証」という。)、同時に「差分データ」を配信する区画の「区画ID」を、各区画単位で管理するためのネットワーク保証ファイル54が格納されている。例えば、ネットワーク保証として配信するための「区画ID」は、開通した高速道路と既存の一般道路とを接続する新規の一般道路の「差分データ」を抽出するための「区画ID」である。
【0039】
ここで、図6に示すように、ネットワーク保証ファイル54には、更新用地図情報15Aに格納された地図表示データのバージョン毎に、2次メッシュを16分割(1/4)する約2.5km四方の各区画を識別する「区画ID」が関連付けられ、更に、各「区画ID」毎に、各区画間のネットワーク保証のために、同時に「差分データ」を配信する区画の「区画ID」が関連付けられて記憶されている。
【0040】
そして、地図情報配信センタ3は、ナビゲーション装置2から自車位置から目的地までの経路上及び目的地周辺の更新用地図情報15Aの配信要求があった場合には、後述のように、最終更新バージョン管理テーブル53に格納される配信エリアの各区画毎の「現区画バージョン」から最もバージョンの新しい更新用地図情報15Aに更新するために、更新されたバージョン毎の差分データを抽出して、ナビゲーション装置2に対して配信する(図8参照)。
【0041】
例えば、ナビゲーション装置2に対して送信される差分データとしては、後述のように、目的地周辺(例えば、目的地を中心とする10km四方の領域である。)における、現在のナビゲーション装置2に記憶される地図情報から最もバージョンの新しい更新用地図情報15Aに更新する為の必要最小限の「道路区分」毎の差分データと、自車位置から目的地までの経路と新設された高速道路とのネットワーク保証をするための差分データである(図8参照)。
【0042】
また、ネットワーク4としては、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。
【0043】
次に、実施例1に係る地図情報配信システム1を構成するナビゲーション装置2の概略構成について図7を用いて説明する。
【0044】
図7に示すように、実施例1に係るナビゲーション装置2は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部21と、予め登録された自宅地点の座標位置(例えば、緯度と経度である。)や各種のデータが記録されたデータ記録部22と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部23と、操作者からの操作を受け付ける操作部24と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ25と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ26と、道路交通情報センタや地図情報配信センタ3等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置27とから構成されている。また、ナビゲーション制御部23には自車の走行速度を検出する車速センサ29が接続される。
【0045】
以下に、ナビゲーション装置2を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部21は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車両の現在位置(以下、「自車位置」という。)、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
【0046】
また、データ記録部22は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶されたナビ側地図情報データベース(ナビ側地図情報DB)37及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバ(図示せず)を備えている。
【0047】
ここで、ナビ側地図情報DB37にはナビゲーション装置2の走行案内や経路探索に使用されるとともに地図情報配信センタ3による更新対象となるナビ地図情報38が格納されている。このナビ地図情報38は、更新用地図情報15Aと同様に経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されている。例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクコスト等のリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOIに関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
【0048】
そして、ナビ地図情報38の内容は、地図情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された差分データやCD−ROM等の記録媒体に記録された更新用地図情報等の更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0049】
また、ナビゲーション装置2を構成するナビゲーション制御部23は、ナビゲーション装置2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述のようにナビ地図情報38を更新する地図情報更新処理プログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。
【0050】
[ナビ地図情報更新処理]
次に、前記構成を有する地図情報配信システム1において、ナビゲーション装置2のCPU41及び地図情報配信センタ3のCPU11によって実行される、自車位置から目的地までのナビ側地図情報DB37のナビ地図情報38を更新するナビ地図情報更新処理について図8乃至図10に基づいて説明する。尚、図8にフローチャートで示される各プログラムは、ナビゲーション装置2のROM43、地図情報配信センタ3のROM13に記憶されており、各CPU41、11により実行される。
【0051】
図8に示すように、先ず、ナビゲーション装置2のCPU41は、ステップ(以下、Sと略記する)11において、操作部24を介して目的地が設定されたときには、現在地検出処理部21により自車位置を検出して、当該目的地及び自車位置の各座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)を、当該ナビゲーション装置2を特定する「ナビ識別ID」(例えば、ナビ識別ID「1001」である。)とともに地図情報配信センタ3に送信して、ナビ地図情報38を更新するための差分データの要求をする。
【0052】
一方、図8に示すように、地図情報配信センタ3のCPU11は、S111において、センタ側通信装置16を介して、ナビゲーション装置2から送信されたナビ地図情報38を更新するための差分データの要求と共に、当該ナビゲーション装置2を特定するナビ識別IDと目的地及び自車位置の各座標データを受信した場合には、該ナビ識別ID及び各座標データをRAM12に記憶する。
【0053】
そして、CPU11は、目的地の座標データを再度、RAM12から読み出し、座標データを中心とする所定領域(例えば、座標データを中心とする約10km四方の領域である。)を、差分データを抽出する配信対象エリアとして設定する。また、CPU11は、この配信対象エリア内の約2.5km四方のメッシュに区画された各区画の区画IDを更新用地図情報15Aに基づいて特定し、RAM12に記憶する。
【0054】
続いて、S112において、CPU11は、受信したナビ識別IDに対応するナビゲーション装置2に記憶されている地図情報の全国、即ち、全区画の「高速道路」の現在のバージョンを、ナビ更新履歴情報DB19に格納されている「高速道路」の最終更新バージョン管理テーブル53から順番に読み出す。また、CPU11は、地図データ管理DB17に格納されている地図管理ファイル51から「高速道路」の全区画の最新のバージョンを順番に読み出し、最終更新バージョン管理テーブル53から読み出した同じ区画の現在のバージョンより新しいバージョンの区画を抽出して、「高速道路」の更新区画としてRAM12に記憶する。
【0055】
そして、CPU11は、「高速道路」の更新区画をRAM12から順番に読み出し、各更新区画の「高速道路」のバージョンを最新のバージョンに更新するための更新バージョンを、差分データ管理DB18に格納されている「高速道路」のバージョン管理テーブル52から読み出し、RAM12に記憶する。そして、CPU41は、「高速道路」の各更新区画の更新バージョンに対応する差分データを更新用地図情報15Aから順番に読み出し、全国の「高速道路」の更新用差分データとしての各更新区画に対応させてRAM12に記憶する。
【0056】
続いて、S113において、CPU11は、上記S111で特定した配信対象エリア内の各区画の「一般道路」の現在のバージョンを、ナビ更新履歴情報DB19に格納されている「一般道路」の最終更新バージョン管理テーブル53から順番に読み出す。また、CPU41は、地図データ管理DB17に格納されている地図管理ファイル51から配信対象エリア内の各区画の「一般道路」の最新のバージョンを順番に読み出し、最終更新バージョン管理テーブル53から読み出した同じ区画の現在のバージョンと異なる区画を抽出して、「一般道路」の更新区画としてRAM12に記憶する。
【0057】
そして、CPU11は、「一般道路」の更新区画をRAM12から順番に読み出し、各更新区画の「一般道路」のバージョンを最新のバージョンに更新するための更新バージョンを、差分データ管理DB18に格納されている「一般道路」のバージョン管理テーブル52から読み出す。そして、CPU41は、「一般道路」の各更新区画の更新バージョンに対応する差分データを更新用地図情報15Aから順番に読み出し、配信対象エリア内の「一般道路」の更新用差分データとして「一般道路」の各更新区画に対応させてRAM12に記憶する。
【0058】
その後、S114において、CPU11は、上記S112で「高速道路」の更新用差分データを記憶しているか否か、つまり、「高速道路」の開通した区画の区画IDをRAM12に記憶しているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、上記S112で「高速道路」の更新用差分データを記憶していない場合、つまり、「高速道路」の開通した区画の区画IDをRAM12に記憶していない場合には(S114:NO)、CPU11は、後述のS117の処理に移行する。
【0059】
一方、上記S112で「高速道路」の更新用差分データを記憶している場合、つまり、「高速道路」の開通した区画の区画IDをRAM12に記憶している場合には(S114:YES)、CPU11は、S115の処理に移行する。S115において、CPU11は、開通した高速道路と既存の一般道路とを接続するために新設された新規の一般道路が存在する区画をネットワーク保証の対象としないように設定する「ネットワーク保証対象外の区画設定処理1」のサブ処理を実行する。
【0060】
ここで、「ネットワーク保証対象外の区画設定処理1」のサブ処理について図9及び図10に基づいて説明する。
図9に示すように、S211において、CPU11は、上記S111で受信した自車位置と目的地の各座標データをRAM12から読み出し、更新用地図情報15Aに記憶されているリンクのリンクコストに基づいて、自車位置から目的地までの経路を公知のダイクストラ法により探索する。
【0061】
そして、S212において、CPU11は、自車位置から目的地までの経路が通る約2.5km四方のメッシュに区画された各区画の区画IDを更新用地図情報15Aに基づいて特定する。そして、CPU11は、経路上の区画以外の区画の区画IDを、ネットワーク保証ファイル54から関連付けられた「区画ID」を読み出せない区画ID、つまり、開通した高速道路から既存の一般道路に接続された新規の一般道路の更新データを抽出しないネットワーク保証対象外の区画の区画IDとしてRAM12に記憶する。そして、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0062】
例えば、図10に示すように、CPU11は、自車位置S1から目的地G1までの経路61をダイクストラ法により探索する。そして、CPU11は、自車位置S1から目的地G1までの経路61が通る約2.5km四方のメッシュに区画された各区画62〜68の各区画ID61A〜68Aを更新用地図情報15Aに基づいて特定する。そして、CPU11は、経路61上の各区画62〜68以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0063】
従って、図10に示すように、開通した高速道路71のインターチェンジ72から既存の一般道路73まで新設された新規の一般道路75が通る各区画76、77は、ネットワーク保証対象外の区画として設定される。また、開通した高速道路71のインターチェンジ81から経路61まで新設された新規の一般道路82が通る各区画83〜86及び区画63のうち、各区画83〜86が、ネットワーク保証対象外の区画として設定される。
【0064】
そして、S116において、CPU11は、更新用地図情報15Aに基づいて、上記S115で設定したネットワーク保証対象外の区画でない区画、つまり、ネットワーク保証の対象区画を特定し、各対象区画の区画IDをRAM12に記憶する。そして、CPU11は、各対象区画の区画IDをRAM12から順番に読み出し、各対象区画の「一般道路」の現在のバージョンをナビ更新履歴情報DB19に格納されている「一般道路」の最終更新バージョン管理テーブル53から順番に読み出す。また、CPU41は、地図データ管理DB17に格納されている地図管理ファイル51からネットワーク保証の各対象区画の「一般道路」の最新のバージョンを順番に読み出し、最終更新バージョン管理テーブル53から読み出した同じ区画の現在のバージョンと異なる区画を抽出して、「一般道路」のネットワーク保証用更新区画としてRAM12に記憶する。
【0065】
そして、CPU11は、「一般道路」のネットワーク保証用更新区画をRAM12から順番に読み出し、各ネットワーク保証用更新区画の「一般道路」のバージョンを最新のバージョンに更新するための更新バージョンを、差分データ管理DB18に格納されている「一般道路」のバージョン管理テーブル52から読み出す。そして、CPU41は、「一般道路」の各ネットワーク保証用更新区画の更新バージョンに対応する差分データを更新用地図情報15Aから順番に読み出し、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データとして各ネットワーク保証用更新区画に対応させてRAM12に記憶する。
【0066】
例えば、図10に示すように、CPU11は、上記S115で設定したネットワーク保証対象外の区画でない区画、つまり、経路61上の各区画62〜68をネットワーク保証の対象区画として特定し、各区画62〜68の区画ID62A〜68AをRAM12に記憶する。そして、CPU11は、開通した高速道路71のインターチェンジ81から経路61まで新設された新規の一般道路82が通る各区画83〜86及び区画63から、ネットワーク保証対象外の区画として設定されていない区画63を抽出して、「一般道路」のネットワーク保証用更新区画としてRAM12に記憶する。
【0067】
そして、CPU11は、区画63の「一般道路」のバージョンを最新のバージョンに更新するための更新バージョンを、差分データ管理DB18に格納されている「一般道路」のバージョン管理テーブル52から読み出す。そして、CPU41は、「一般道路」の区画63の更新バージョンに対応する差分データを更新用地図情報15Aから読み出し、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データとして区画63に対応させてRAM12に記憶する。
【0068】
続いて、S117において、CPU11は、上記S111で特定した配信対象エリア内の各区画の「細街路」の現在のバージョンを、ナビ更新履歴情報DB19に格納されている「細街路」の最終更新バージョン管理テーブル53から順番に読み出す。また、CPU41は、地図データ管理DB17に格納されている地図管理ファイル51から配信対象エリア内の各区画の「細街路」の最新のバージョンを順番に読み出し、最終更新バージョン管理テーブル53から読み出した同じ区画の現在のバージョンと異なる区画を抽出して、「細街路」の更新区画としてRAM12に記憶する。
【0069】
そして、CPU11は、「細街路」の更新区画をRAM12から順番に読み出し、各更新区画の「細街路」のバージョンを最新のバージョンに更新するための更新バージョンを、差分データ管理DB18に格納されている「細街路」のバージョン管理テーブル52から読み出す。そして、CPU41は、「細街路」の各更新区画の更新バージョンに対応する差分データを更新用地図情報15Aから順番に読み出し、配信対象エリア内の「細街路」の更新用差分データとして「細街路」の各更新区画に対応させてRAM12に記憶する。
【0070】
その後、S118において、CPU11は、全国の「高速道路」の更新用差分データと、配信対象エリア内の「一般道路」と「細街路」の各更新用差分データと、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データとをRAM12から読み出す。そして、CPU11は、各更新用差分データをそれぞれの更新区画に対応させて、ナビ地図情報38を更新するための更新用差分データとして、上記S111で受信したナビ識別IDで特定されるナビゲーション装置2へ送信する。
【0071】
続いて、S119において、CPU11は、ナビ更新履歴情報DB19に格納される配信道路区分毎に設けられた最終更新バージョン管理テーブル53の上記S111で受信したナビ識別IDに対応する各「区画ID」のうち、上記S118で送信した各道路区分の更新用差分データのバージョンをそれぞれの更新区画に対応する「現区画バージョン」に格納して、配信道路区分毎に設けられた最終更新バージョン管理テーブル53を更新後、当該処理を終了する。
【0072】
また一方、図8に示すように、ナビゲーション装置2のCPU41は、S12において、通信装置27を介して、全国の「高速道路」の更新用差分データと、配信対象エリア内の「一般道路」と「細街路」の更新用差分データと、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データとから構成された各更新用差分データを受信した場合には、各更新用差分データをそれぞれの更新区画に対応させてRAM42に記憶する。
そして、S13において、CPU41は、受信した更新用差分データに基づいてナビ地図情報38を更新した後、当該処理を終了する。
【0073】
以上詳細に説明した通り、実施例1に係る地図情報配信システム1では、地図情報配信センタ3のCPU11は、ナビゲーション装置2からナビ地図情報38を更新するための差分データの要求を受信した場合には、全国の「高速道路」の更新用差分データと、目的地を中心とする配信対象エリア内の「一般道路」と「細街路」の更新用差分データとを取得する。
【0074】
また、CPU11は、自車位置から目的地までの経路を探索する。そして、CPU11は、約2.5km四方のメッシュに区画された各区画のうち、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定し、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データを各区画に対応させて取得する。その後、CPU11は、全国の「高速道路」の更新用差分データと、目的地を中心とする配信対象エリア内の「一般道路」と「細街路」の各更新用差分データと、経路上のネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データとをそれぞれの更新区画に対応させて、ナビ地図情報38を更新するための更新用差分データとして、ナビゲーション装置2へ送信する。
【0075】
従って、「高速道路」の開通した区画がある場合に、開通した高速道路と既存の一般道路とを接続するために新設された新規の一般道路の更新用差分データを取得するネットワーク保証の対象区画を、自車位置から目的地までの経路上の区画だけに削減することができる。これにより、ネットワーク保証の対象区画を迅速に特定できると共に、目的地までの経路沿いのネットワーク保証を確実に行うことが可能となる。
【0076】
また、ネットワーク保証の対象となる区画数を大幅に削減して、CPU11の処理負荷の低減化を図ることができる。更に、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データのデータ量を大幅に削減し、ナビゲーション装置2へ送信する更新用差分データの通信データ量を小さくして、通信料金の削減化を図ることができると共に、ナビゲーション装置2の地図更新時間の短縮化を図ることができる。
【実施例2】
【0077】
次に、実施例2に係る地図情報配信システム101について図11及び図12に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同一符号は、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例2に係る地図情報配信システム101の全体構成は、実施例1に係る地図情報配信システム1とほぼ同じ構成である。また、実施例2に係る地図情報配信システム101の制御構成及び制御処理は、実施例1に係る地図情報配信システム1の制御構成及び制御処理とほぼ同じである。
【0078】
但し、実施例2に係る地図情報配信システム101では、地図情報配信センタ3のCPU11は、上記S115において、「ネットワーク保証対象外の区画設定処理1」のサブ処理に替えて、後述の「ネットワーク保証対象外の区画設定処理2」のサブ処理を実行する点で、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と異なっている。
【0079】
[ネットワーク保証対象外の区画設定処理2]
ここで、上記S115において、地図情報配信センタ3のCPU11が実行する「ネットワーク保証対象外の区画設定処理2」のサブ処理について図11及び図12に基づいて説明する。尚、図11にフローチャートで示されるプログラムは、地図情報配信センタ3のROM13に記憶されている。
【0080】
図11に示すように、S311において、CPU11は、上記S111で受信した自車位置と目的地の各座標データをRAM12から読み出し、更新用地図情報15Aに記憶されているリンクのリンクコストに基づいて、自車位置から目的地までの経路を公知のダイクストラ法により探索する。
【0081】
そして、S312において、CPU11は、自車位置から目的地までの経路が通る約2.5km四方のメッシュに区画された各区画の区画IDを更新用地図情報15Aに基づいて特定し、RAM12に記憶する。
そして、S313において、CPU11は、経路上の区画以外の区画IDをネットワーク保証対象外の区画の区画IDとしてRAM12に記憶する。つまり、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定する。
【0082】
続いて、S314において、CPU11は、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上(例えば、約200km以上である。)か否かを判定する判定処理を実行する。具体的には、CPU11は、自車位置から目的地までの経路を構成する各リンクのリンク長の総和を算出し、当該経路の距離とする。
【0083】
そして、自車位置から目的地までの経路の距離がL1未満である(例えば、約200km未満である。)と判定した場合には(S314:NO)、CPU11は、当該サブ処理を終了する。従って、自車位置から目的地までの経路の距離がL1未満(例えば、約200km未満である。)の場合には、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0084】
一方、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上である(例えば、約200km以上である。)と判定した場合には(S314:YES)、CPU11は、S315の処理に移行する。S315において、CPU11は、経路上の区画のうち、目的地から距離がL1よりも短いL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている区画の区画IDをネットワーク保証対象外の区画の区画IDとしてRAM12に記憶する。
【0085】
従って、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定すると共に、経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている区画もネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0086】
例えば、図12に示すように、CPU11は、自車位置S2から目的地G2までの経路105をダイクストラ法により探索する。そして、CPU11は、自車位置S2から目的地G2までの経路105が通る約2.5km四方のメッシュに区画された各区画106〜115の各区画ID106A〜115Aを更新用地図情報15Aに基づいて特定してRAM12に記憶する。
【0087】
そして、CPU11は、経路105上の各区画106〜115以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定する。続いて、自車位置S2から目的地G2までの経路105の距離L1が、約200km以上の場合には、CPU11は、経路105上の各区画106〜115のうち、目的地G2から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている各区画106〜110もネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0088】
従って、図12に示すように、開通した高速道路121のインターチェンジ122から経路105まで新設された新規の一般道路123が通る区画110は、目的地G2から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れているため、ネットワーク保証対象外の区画として設定される。
【0089】
以上詳細に説明した通り、実施例2に係る地図情報配信システム101では、地図情報配信センタ3のCPU11は、自車位置から目的地までの経路の距離がL1未満(例えば、約200km未満である。)の場合には、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同様の効果を奏する。
【0090】
また、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上(例えば、約200km以上である。)の場合には、CPU11は、目的地から経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている区画をネットワーク保証対象外の区画として設定する。これにより、ネットワーク保証の対象となる区画数を更に削減して、CPU11の処理負荷の更なる低減化を図ることができる。
【0091】
更に、ネットワーク保証の対象区画の「一般道路」の更新用差分データのデータ量も更に削減することが可能となり、ナビゲーション装置2へ送信する更新用差分データの通信データ量を小さくして、通信料金の更なる削減化を図ることができると共に、ナビゲーション装置2の地図更新時間の短縮化を図ることができる。
【0092】
また、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上(例えば、約200km以上である。)の場合には、目的地までは高速道路を走行することが考えられるため、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている区画内の一般道路を走行する可能性は低いと考えられる。従って、ユーザの利便性を損なうことなく、ナビゲーション装置2へ送信する更新用差分データの通信データ量を小さくして、通信料金の更なる削減化を図ることができると共に、ナビゲーション装置2の地図更新時間の短縮化を図ることができる。
【実施例3】
【0093】
次に、実施例3に係る地図情報配信システム131について図13及び図14に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同一符号は、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例3に係る地図情報配信システム131の全体構成は、実施例1に係る地図情報配信システム1とほぼ同じ構成である。また、実施例3に係る地図情報配信システム131の制御構成及び制御処理は、上記実施例1に係る地図情報配信システム1の制御構成及び制御処理とほぼ同じである。
【0094】
但し、実施例3に係る地図情報配信システム131では、地図情報配信センタ3のCPU11は、上記S115において、「ネットワーク保証対象外の区画設定処理1」のサブ処理に替えて、後述の「ネットワーク保証対象外の区画設定処理3」のサブ処理を実行する点で、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と異なっている。
【0095】
[ネットワーク保証対象外の区画設定処理3]
ここで、上記S115において、地図情報配信センタ3のCPU11が実行する「ネットワーク保証対象外の区画設定処理3」のサブ処理について図13及び図14に基づいて説明する。尚、図13にフローチャートで示されるプログラムは、地図情報配信センタ3のROM13に記憶されている。
【0096】
図13に示すように、CPU11は、S411〜S413において、上記実施例2に係る地図情報配信システム101の地図情報配信センタ3のCPU11が実行したS311〜S313の処理を実行する。
続いて、S414において、CPU11は、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上(例えば、約200km以上である。)か否かを判定する判定処理を実行する。尚、CPU11は、自車位置から目的地までの経路を構成する各リンクのリンク長の総和を算出し、当該経路の距離とする。
【0097】
そして、自車位置から目的地までの経路の距離がL1未満である(例えば、約200km未満である。)と判定した場合には(S414:NO)、CPU11は、当該サブ処理を終了する。従って、自車位置から目的地までの経路の距離がL1未満(例えば、約200km未満である。)の場合には、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0098】
一方、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上である(例えば、約200km以上である。)と判定した場合には(S414:YES)、CPU11は、S415の処理に移行する。S415において、CPU11は、経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている区画の区画IDを、ネットワーク保証対象外の「候補区画」の区画IDとしてRAM12に記憶する。
【0099】
そして、CPU11は、ネットワーク保証対象外の「候補区画」のそれぞれについて、候補区画内を走行する車両のうち、当該候補区画が地元であると推定される地元車両の割合(以下、「地元車両割合」という。)を算出する。そして、地元車両割合が所定値以上(例えば、50%以上である。)の場合には、当該候補区画の区画IDをネットワーク保証対象外の区画の区画IDとしてRAM12に記憶する。
【0100】
例えば、CPU11は、地図情報配信センタ3に登録しているプローブカーの自宅住所が、ネットワーク保証対象外の「候補区画」を中心とする所定領域内(例えば、半径10km以内である。)にある場合には、このプローブカーを当該候補区画が地元であると推定される地元車両とする。また、CPU11は、当該候補区画内を頻繁に走行する(例えば、毎日、2回以上走行する。)プローブカーは、当該候補区画が地元であると推定される地元車両とする。そして、CPU11は、ネットワーク保証対象外の「候補区画」からプローブ情報を受信した全プローブカーのうち、地元車両であると推定されたプローブカーの割合を算出し、地元車両割合としてRAM12に記憶する。
【0101】
従って、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定すると共に、経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、区画内の地元車両割合が所定値以上(例えば、約50%以上である。)の区画もネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0102】
例えば、図14に示すように、CPU11は、自車位置S3から目的地G3までの経路135をダイクストラ法により探索する。そして、CPU11は、自車位置S3から目的地G3までの経路135が通る約2.5km四方のメッシュに区画された各区画136〜145の各区画ID136A〜145Aを更新用地図情報15Aに基づいて特定してRAM12に記憶する。
【0103】
そして、CPU11は、経路135上の各区画136〜145以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定する。続いて、自車位置S3から目的地G3までの経路135の距離L1が、約200km以上の場合には、CPU11は、経路135上の各区画136〜145のうち、目的地G3から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている各区画136〜140をネットワーク保証対象外の「候補区画」として設定する。
【0104】
そして、CPU11は、ネットワーク保証対象外の各候補区画136〜140について算出した地元車両割合が所定値以上(例えば、約50%以上である。)であるため、各区画136〜140もネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0105】
従って、図13に示すように、開通した高速道路151のインターチェンジ152から経路135まで新設された新規の一般道路153が通る区画140は、目的地G3から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、地元車両割合が所定値以上であるため、ネットワーク保証対象外の区画として設定される。
【0106】
以上詳細に説明した通り、実施例3に係る地図情報配信システム131では、地図情報配信センタ3のCPU11は、自車位置から目的地までの経路の距離がL1未満(例えば、約200km未満である。)の場合には、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同様の効果を奏する。
【0107】
また、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上(例えば、約200km以上である。)の場合には、CPU11は、目的地から経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、地元車両割合が所定値以上(例えば、50%以上である。)の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定する。これにより、ネットワーク保証の対象となる区画数を更に削減して、CPU11の処理負荷の更なる低減化を図ることができる。また、
【0108】
また、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、地元車両割合が所定値以上(例えば、50%以上である。)の区画をネットワーク保証の対象区画から削減するため、ネットワーク保証の区画を迅速に特定できると共に、区画が目的地までの経路上にあっても、経路を逸脱して走行する可能性の低い区画をネットワーク保証の対象区画から削減でき、ユーザの利便性を損なうことなく、ネットワーク保証の対象区画の更なる削減化を図ることできる。
【実施例4】
【0109】
次に、実施例4に係る地図情報配信システム161について図10及び図15に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同一符号は、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例4に係る地図情報配信システム161の全体構成は、実施例1に係る地図情報配信システム1とほぼ同じ構成である。また、実施例4に係る地図情報配信システム161の制御構成及び制御処理は、実施例1に係る地図情報配信システム1の制御構成及び制御処理とほぼ同じである。
【0110】
但し、実施例4に係る地図情報配信システム161では、地図情報配信センタ3のCPU11は、上記S115において、「ネットワーク保証対象外の区画設定処理1」のサブ処理に替えて、後述の「ネットワーク保証対象外の区画設定処理4」のサブ処理を実行する点で、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と異なっている。
【0111】
[ネットワーク保証対象外の区画設定処理4]
ここで、上記S115において、地図情報配信センタ3のCPU11が実行する「ネットワーク保証対象外の区画設定処理4」のサブ処理について図10及び図15に基づいて説明する。尚、図15にフローチャートで示されるプログラムは、地図情報配信センタ3のROM13に記憶されている。
【0112】
図15に示すように、CPU11は、S511〜S512において、上記実施例1に係る地図情報配信システム1の地図情報配信センタ3のCPU11が実行したS211〜S212の処理を実行する。
続いて、S513において、CPU11は、「高速道路」の開通した区画から経路上の区画に繋がるように新設された新規の一般道路があるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0113】
そして、「高速道路」の開通した区画から経路上の区画に繋がるように新設された新規の一般道路が無いと判定した場合には(S513:NO)、CPU11は、当該サブ処理を終了する。従って、「高速道路」の開通した区画から経路上の区画に繋がるように新設された新規の一般道路が無い場合には、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0114】
一方、「高速道路」の開通した区画から経路上の区画に繋がるように新設された新規の一般道路があると判定した場合には(S513:YES)、CPU11は、S514の処理に移行する。S514において、CPU11は、経路上になく、且つ、経路に繋がる当該新規の一般道路が通らない区画の区画IDをネットワーク保証対象外の区画の区画IDとして、再度、RAM12に記憶し、ネットワーク保証対象外の区画を設定し直す。その後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0115】
具体的には、CPU11は、経路上の区画のうち、開通した高速道路に繋がる新規の一般道路が新設された区画の区画IDをネットワーク保証ファイル54の最新バージョンに関連付けられた区画IDとする。そして、CPU11は、この区画IDに関連付けられたネットワーク保証の対象となる区画IDをネットワーク保証ファイル54から読み出す。そして、CPU11は、このネットワーク保証の対象となる区画IDに対応する各区画から、新規の一般道路が経路上の区画から開通した高速道路に繋がるまで通る区画を更新用地図情報15Aに基づいて特定する。
【0116】
続いて、CPU11は、当該経路上の区画と、新規の一般道路が経路上の区画から開通した高速道路に繋がるまで通る区画とを除いた残りの区画をネットワーク保証対象外の区画として、再度、RAM12に記憶し、ネットワーク保証対象外の区画を設定し直す。その後、CPU11は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0117】
例えば、図10に示すように、CPU11は、自車位置S1から目的地G1までの経路61をダイクストラ法により探索する。そして、CPU11は、自車位置S1から目的地G1までの経路61が通る約2.5km四方のメッシュに区画された各区画62〜68の各区画ID61A〜68Aを更新用地図情報15Aに基づいて特定する。
【0118】
また、CPU11は、開通した高速道路71のインターチェンジ81から経路61まで新設された新規の一般道路82が通る各区画83〜86及び区画63を更新用地図情報15Aに基づいて特定する。そして、CPU11は、経路61上の各区画62〜68及び新規の一般道路82上の各区画83〜86を除いた区画をネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行する。
【0119】
以上詳細に説明した通り、実施例4に係る地図情報配信システム161では、地図情報配信センタ3のCPU11は、「高速道路」の開通した区画から経路上の区画に繋がるように新設された新規の一般道路が無い場合には、上記実施例1に係る地図情報配信システム1と同様の効果を奏する。
【0120】
また、「高速道路」の開通した区画から経路上の区画に繋がるように新設された新規の一般道路がある場合には、CPU11は、経路上になく、且つ、経路に繋がる当該新規の一般道路が通らない区画をネットワーク保証対象外の区画として再度、設定する。これにより、ユーザの利便性を損なうことなく、ネットワーク保証の対象となる区画数を削減して、CPU11の処理負荷の低減化を図ることができると共に、探索した経路から開通した高速道路まで繋がる新規の一般道路の更新用差分データを作成して、ナビゲーション装置2へ配信することが可能となる。
【0121】
尚、本発明は前記実施例1乃至実施例4に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0122】
[他の実施例1]
(A)例えば、上記実施例3に係る地図情報配信システム131において、地図情報配信センタ3のCPU11は、上記S415の処理に替えて、以下の処理を実行するようにしてもよい。
S415において、CPU11は、経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている区画の区画IDを、ネットワーク保証対象外の「候補区画」の区画IDとしてRAM12に記憶する。
【0123】
そして、CPU11は、ネットワーク保証対象外の「候補区画」のそれぞれについて、候補区画の近くに(例えば、約5km以内である。)観光施設や観光地が無い場合には、当該候補区画の区画IDをネットワーク保証対象外の区画の区画IDとしてRAM12に記憶するようにしてもよい。
【0124】
従って、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定すると共に、経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、近くに(例えば、約5km以内である。)観光施設や観光地が無い区画もネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行するようにしてもよい。
【0125】
これにより、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上(例えば、約200km以上である。)の場合には、CPU11は、目的地から経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、近くに(例えば、約5km以内である。)観光施設や観光地が無い区画をネットワーク保証の対象区画から削減することが可能となる。このため、ネットワーク保証の区画を迅速に特定できると共に、区画が目的地までの経路上にあっても、経路を逸脱して走行する可能性の低い区画をネットワーク保証の対象区画から削減でき、ユーザの利便性を損なうことなく、ネットワーク保証の対象区画の更なる削減化を図ることできる。
【0126】
[他の実施例2]
(B)また、例えば、上記実施例3に係る地図情報配信システム131において、地図情報配信センタ3のCPU11は、上記S415の処理に替えて、以下の処理を実行するようにしてもよい。
S415において、CPU11は、経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れている区画の区画IDを、ネットワーク保証対象外の「候補区画」の区画IDとしてRAM12に記憶する。
【0127】
そして、CPU11は、ネットワーク保証対象外の「候補区画」のそれぞれについて、候補区画の近くに(例えば、約5km以内である。)観光施設や観光地があっても、通過予想時刻に当該観光施設や観光地が閉じている場合には、当該候補区画の区画IDをネットワーク保証対象外の区画の区画IDとしてRAM12に記憶するようにしてもよい。
【0128】
従って、CPU11は、経路上の区画以外の区画をネットワーク保証対象外の区画として設定すると共に、経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、近くに(例えば、約5km以内である。)観光施設や観光地があっても、通過予想時刻に当該観光施設や観光地が閉じている区画もネットワーク保証対象外の区画として設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S116の処理に移行するようにしてもよい。
【0129】
これにより、自車位置から目的地までの経路の距離がL1以上(例えば、約200km以上である。)の場合には、CPU11は、目的地から経路上の区画のうち、目的地から距離がL2以上(例えば、約100km以上である。)離れており、且つ、近くに(例えば、約5km以内である。)観光施設や観光地があっても、通過予想時刻に当該観光施設や観光地が閉じている区画をネットワーク保証の対象区画から削減することが可能となる。このため、ネットワーク保証の区画を迅速に特定できると共に、区画が目的地までの経路上にあっても、経路を逸脱して走行する可能性の低い区画をネットワーク保証の対象区画から削減でき、ユーザの利便性を損なうことなく、ネットワーク保証の対象区画の更なる削減化を図ることできる。
【符号の説明】
【0130】
1、101、131、161 地図情報配信システム
2 ナビゲーション装置
3 地図情報配信センタ
4 ネットワーク
10 サーバ
11、41 CPU
12、42 RAM
13、43 ROM
15 センタ側地図情報DB
15A 更新用地図情報
16 センタ側通信装置
17 地図データ管理DB
18 差分データ管理DB
19 ナビ更新履歴情報DB
20 ネットワーク保証DB
27 通信装置
37 ナビ側地図情報DB
38 ナビ地図情報
61、105、135 経路
62〜68、106〜115、136〜145 区画
71、121、151 高速道路
72、81、122、152 インターチェンジ
73 既存の一般道路
75、82、123、153 新規の一般道路
S1、S2、S3 自車位置
G1、G2、G3 目的地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッシュ単位で区画されたセンタ側地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
前記センタ側地図情報のバージョン情報を前記メッシュ単位で記憶する管理情報記憶手段と、
地図情報の更新を行う通信端末装置が記憶している端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報を取得する端末側バージョン情報取得手段と、
前記通信端末装置の現在位置と目的地とを取得する取得手段と、
前記現在位置から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段と、
前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、所定の更新条件に該当するメッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュを更新必要メッシュとして特定する更新必要メッシュ特定手段と、
前記更新必要メッシュに基づいて、ネットワーク保証の対象となるメッシュを特定する保証対象メッシュ特定手段と、
前記経路に基づいて、ネットワーク保証が不要なメッシュを特定する保証不要メッシュ特定手段と、
前記ネットワーク保証の対象となるメッシュのうち、ネットワーク保証が不要なメッシュ以外のメッシュを、ネットワーク保証の候補メッシュとして特定する保証候補メッシュ特定手段と、
前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、前記ネットワーク保証の候補メッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュをネットワーク保証必要メッシュとして特定する保証必要メッシュ特定手段と、
前記端末側地図情報における前記更新必要メッシュ及び前記ネットワーク保証必要メッシュを最新のバージョンへ更新する為の更新データを生成する更新データ生成手段と、
前記更新データを前記通信端末装置へ送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする地図情報配信装置。
【請求項2】
前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュ以外のメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする請求項1に記載の地図情報配信装置。
【請求項3】
前記保証不要メッシュ特定手段は、前記現在位置から前記目的地までの距離が所定の第1距離以上である場合には、前記経路を含むメッシュのうち、前記目的地から前記所定の第1距離よりも短い所定の第2距離以上離れているメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地図情報配信装置。
【請求項4】
各メッシュ内の道路を走行する車両のうち、当該メッシュが地元であると推定される地元車両の割合である地元車両割合を、前記メッシュ毎に取得する割合取得手段を備え、
前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュのうち、前記地元車両割合が所定値以上であるメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地図情報配信装置。
【請求項5】
前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュのうち、当該メッシュの周囲に観光施設が無いメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の地図情報配信装置。
【請求項6】
前記保証不要メッシュ特定手段は、前記経路を含むメッシュのうち、各メッシュを通過する通過予定時刻に当該メッシュの周囲に営業中の観光施設が無いメッシュを前記ネットワーク保証が不要なメッシュとして特定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の地図情報配信装置。
【請求項7】
地図情報の更新を行う通信端末装置が記憶している端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報を取得する端末側バージョン情報取得工程と、
前記通信端末装置の現在位置と目的地とを取得する取得工程と、
前記現在位置から前記目的地までの経路を探索する経路探索工程と、
メッシュ単位で区画されたセンタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、所定の更新条件に該当するメッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュを更新必要メッシュとして特定する更新必要メッシュ特定工程と、
前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュに基づいて、ネットワーク保証の対象となるメッシュを特定する保証対象メッシュ特定工程と、
前記経路探索工程で探索した経路に基づいて、ネットワーク保証が不要なメッシュを特定する保証不要メッシュ特定工程と、
前記保証対象メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の対象となるメッシュのうち、前記保証不要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証が不要なメッシュ以外のメッシュを、ネットワーク保証の候補メッシュとして特定する保証候補メッシュ特定工程と、
前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、前記保証候補メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の候補メッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュをネットワーク保証必要メッシュとして特定する保証必要メッシュ特定工程と、
前記端末側地図情報における前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュ及び前記保証必要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証必要メッシュを最新のバージョンへ更新する為の更新データを生成する更新データ生成工程と、
前記更新データ生成工程で生成した更新データを前記通信端末装置へ送信する送信工程と、
を備えたことを特徴とする地図情報配信方法。
【請求項8】
メッシュ単位で区画されたセンタ側地図情報を記憶する地図情報記憶部と、前記センタ側地図情報のバージョン情報を前記メッシュ単位で記憶する管理情報記憶部と、を備えたコンピュータに、
地図情報の更新を行う通信端末装置が記憶している端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報を取得する端末側バージョン情報取得工程と、
前記通信端末装置の現在位置と目的地とを取得する取得工程と、
前記現在位置から前記目的地までの経路を探索する経路探索工程と、
前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、所定の更新条件に該当するメッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュを更新必要メッシュとして特定する更新必要メッシュ特定工程と、
前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュに基づいて、ネットワーク保証の対象となるメッシュを特定する保証対象メッシュ特定工程と、
前記経路探索工程で探索した経路に基づいて、ネットワーク保証が不要なメッシュを特定する保証不要メッシュ特定工程と、
前記保証対象メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の対象となるメッシュのうち、前記保証不要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証が不要なメッシュ以外のメッシュを、ネットワーク保証の候補メッシュとして特定する保証候補メッシュ特定工程と、
前記センタ側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報と前記端末側地図情報のメッシュ毎のバージョン情報とに基づいて、前記保証候補メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証の候補メッシュのうち、前記端末側地図情報のバージョンが最新のバージョンではないメッシュをネットワーク保証必要メッシュとして特定する保証必要メッシュ特定工程と、
前記端末側地図情報における前記更新必要メッシュ特定工程で特定した更新必要メッシュ及び前記保証必要メッシュ特定工程で特定したネットワーク保証必要メッシュを最新のバージョンへ更新する為の更新データを生成する更新データ生成工程と、
前記更新データ生成工程で生成した更新データを前記通信端末装置へ送信する送信工程と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−181040(P2012−181040A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42666(P2011−42666)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】