地図表示装置
【課題】車両の進行方向を実感としてつかむことができる地図表示装置を提供する。
【解決手段】地図表示装置は、車両33の現在地を検出する現在地検出装置を備え、表示モニタ16に表示する地図の向きが定義された地図表示方向決定領域を記憶する。車両33が地図方向決定領域30に進入すると、表示モニタ16に表示されている地図の向きが地図方向決定領域30に定義されている向きに変更される。たとえば、自車位置41を中心として、海34の方向が地図40の下に表示されるように地図40が表示モニタ16に表示される。
【解決手段】地図表示装置は、車両33の現在地を検出する現在地検出装置を備え、表示モニタ16に表示する地図の向きが定義された地図表示方向決定領域を記憶する。車両33が地図方向決定領域30に進入すると、表示モニタ16に表示されている地図の向きが地図方向決定領域30に定義されている向きに変更される。たとえば、自車位置41を中心として、海34の方向が地図40の下に表示されるように地図40が表示モニタ16に表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図を表示する地図表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、北を上側にするノースアップ、自車の進行方向を上側にするヘディングアップおよび目的地を上側にする目的地アップの地図表示を行うナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−241173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているような従来のナビゲーション装置では、車両の進行方向を実感としてつかめない場合があるという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明の地図表示装置は、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、表示モニタに地図を表示する地図表示制御手段と、表示モニタに表示する地図の向きを定義した、地図表示方向決定領域を記憶した記憶手段とを備え、地図表示制御手段は、車両の現在地が地図表示方向決定領域に含まれると、地図表示方向決定領域に定義された地図の向きで地図を表示することを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、地図表示方向決定領域に定義された地図の向きは、地図表示方向決定領域内の特定の対象を基準として定義することを特徴とする。
(3)請求項3の発明の地図表示装置は、請求項2に記載の地図表示装置において、特定の対象が表示モニタ上に表示した地図の所定方向に表示されるようにすることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項3に記載の地図表示装置において、特定の対象を選択することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項3に記載の地図表示装置において、所定方向を変更することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の地図表示装置において、特定の対象は、海、神社、山を含むことを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の地図表示装置において、表示モニタに表示した所定方向は、上下左右のいずれかであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、表示モニタ上の向きを予め定めた領域に適した方向に変更するので、それぞれの地域で方向感覚をつかみやすくなる。したがって、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
−第1の実施の形態−
図1に、本発明の第1の実施形態によるナビゲーション装置1を示す。このナビゲーション装置1では、表示モニタ16に表示された地図の向きを表示される地域に応じて変更することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18およびディスクドライブ109を有している。ディスクドライブ109には、地図データが記憶されたDVD−ROM110が装填されている。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。たとえば、制御回路11は、DVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて、ノースアップおよびヘディングアップの地図の画像データ、表示する地域に応じて地図の向きを変更した地図の画像データ、表示範囲を移動した地図の画像データ、縮尺率を変えた地図の画像データなどを適宜生成する。これにより、表示モニタ16に表示された地図の向きをノースアップとヘディングアップとの間で切り替えたり、表示する地域に応じて地図の向きを変更したり、地図をスクロールしたり、地図の縮尺率を変更したりすることができる。
【0008】
また、制御回路11は、DVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行う。そして、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0009】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0010】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて、上述したように制御回路11において適宜生成される。
【0011】
ディスクドライブ109は、DVD−ROM110から地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM110以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0012】
また、DVD−ROM110に記憶されている地図データには、図2に示すような地図表示方向決定領域データ20が含まれている。地図表示方向決定領域データ20は、それぞれの地図表示方向決定領域を識別するための領域ID21と、地図表示方向決定領域を表す点座標22と、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23とを有する。車両の現在地が所定の地図表示方向決定領域に含まれると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で、地図が表示モニタ16に表示される。
【0013】
図2および図3を参照して、領域IDが0001である地図表示方向決定領域30を例に挙げ、地図表示方向決定領域データ20について説明する。図3に示すように、地図表示方向決定領域30は、地図表示方向決定領域データ20の点座標22を直線で結んだ領域として定義される。この領域に車両が進入すると、地図表示方向決定領域30に定義された地図の向き23で表示モニタ16に地図が表示される。図2に示すように、地図表示方向決定領域30に定義された地図の向き23は、北を基準に30°時計回りの方向を地図の上にする向きである。「北を基準に30°時計回りの方向」は、海の方向が表示モニタ16の表示画面の下になるように予め決定された方向である。さらに詳細な点については後述する。
【0014】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、入力装置18を操作することによって、ノースアップモードとヘディングアップモードとの間で地図表示を切り替えたり、地図の縮尺率を変えたりすることができる。表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0015】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0016】
次に、本発明の実施形態における、表示されている地域に応じて地図の向きを変更する地図表示方向変更処理について説明する。例として、海の方向を地図の下に表示する地図表示方向決定領域に車両が進入した場合について、図4および図5を参照して説明する。ナビゲーション装置1は、自車位置を中心にヘディングアップで地図を表示モニタ16に表示するように予め設定されているものとして説明する。
【0017】
図4(a)は、海の方向を地図の下に表示する地図表示方向決定領域を説明するための図である。符号30の領域が、海34の方向を地図の下に表示する地図表示方向決定領域であり、符号31の領域が、地図の向きが定義されていない領域である。点線30aが地図表示方向決定領域30の境界線を示す。
【0018】
図4(a)に示すように、道路32を走行している車両33が領域31に存在する場合、図4(b)に示すように、自車位置41を中心として、予め設定されたヘディングアップで地図40が表示モニタ16に表示される。
【0019】
図5(a)に示すように、車両33が地図方向決定領域30に進入した場合、図5(b)に示すように、自車位置41を中心として、海34の方向が地図40の下に表示されるように地図40が表示モニタ16に表示される。このときの地図40の向きは、上述したように予め決定されており、地図データに記憶されている。
【0020】
次に、本発明の実施形態の地図表示方向変更処理について図6のフローチャートを参照して説明する。図6の処理は、表示モニタ16に地図が表示されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0021】
ステップS601では、現在地検出装置14を使用して、車両33の現在地を検出する。ステップS602では、現在地検出装置14で検出した車両33の現在地を、DVD−ROM110に記憶されている地図表示方向決定領域データ20に照合する。
【0022】
ステップS603では、車両33の現在地が地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域30に含まれるか否かを判定する。車両33の現在地が地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域30に含まれる場合はステップS603が肯定判定され、ステップS604へ進む。車両33の現在地が地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域30に含まれない場合はステップS603が否定判定され、リターンする。
【0023】
ステップS604では、自車位置41を中心として、車両33の現在地が含まれる地図表示方向決定領域30に定義された地図の向きに表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更する。
【0024】
以上の第1の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
車両33の現在地が地図表示方向決定領域30に含まれると、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを、地図表示方向決定領域30に定義された地図の向きに変更するようにした。たとえば、車両33の現在地が海34に近い地図表示方向決定領域30に含まれると、海34の方向が地図40の下になるように、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更するようにした。これにより、海34の方向を基準に車両33の進行方向を認識できる。海が近い地域では、一般に海の方向を基準として様々な方向を判断する。したがって、上述したように地図40を表示することによって、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0025】
−第2の実施の形態−
第1の実施の形態では、車両33の現在地が地図表示方向決定領域30に含まれると、海34の方向が地図40の下になるように、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更するようにした。第2の実施の形態では、図7(a)に示すように、車両33の現在地が地図表示方向決定領域70に含まれると、図7(b)に示すように、山71の方向が地図40の上になるように、表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する。
【0026】
第1の実施の形態では、地図表示方向決定領域30を走行中は地図の向きを固定した。第2の実施の形態では、地図40の向きは予め固定されておらず、車両の進行に応じて山の方向から算出する。図8を参照して説明する。現在地検出装置14の検出結果に基づいて、車両の現在地の座標(X1,Y1)を検出する。DVD−ROM110に記憶されている地図データより、山71の山頂の座標(X2,Y2)を取得する。そして、次式より北方向を基準として(北方向を0°として)、自車位置41に対する山71の山頂の方位角θを算出する。
(数式1)
【0027】
車両進行に応じて、北方向を基準として方位角θの方向が地図の上になるように、自車位置41を中心に地図40を回転する。その結果、図7(b)に示すように、地図表示方向決定領域70を車両が走行しているとき、常時、山71の方向が地図40の上になるように地図40が表示モニタ16に表示される。
【0028】
以上の第2の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
車両33の現在地が地図表示方向決定領域70に含まれると、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを、地図表示方向決定領域70に定義された地図の向きに変更するようにした。つまり、車両33の現在地が山71に近い地図表示方向決定領域70に含まれると、山71の方向が地図40の上になるように、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更するようにした。これにより、山71の方向を基準に車両33の進行方向を認識できる。山が近い地域では、一般に山の方向を基準として様々な方向を判断する。したがって、上述したように地図40を表示することによって、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0029】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)地図の向きの基準となる特定の対象は、海34および山71に限定されない。たとえば、図9(a),(b)に示すように、地図の向きの基準となる特定の対象を神社81にしてもよい。図9(a)に示すように、車両33の現在地が地図表示方向決定領域80に含まれると、図9(b)に示すように、神社81の方向が地図40の上になるように表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する。有名な神社81に近い地域では、一般に神社81の方向を基準にして方向を判断する。したがって、神社81の方向を基準に車両の進行方向を認識でき、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0030】
神社81の方向が地図40の上になるように、表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する場合、山の方向が地図40の上になるように、地図の向きを変更する場合と同様な方法で地図の向きを決定する。神社81の位置座標はDVD−ROM110に記憶されている地図データより取得する。
【0031】
(2)表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する地図は平面地図に限定されない。たとえば、図10に示すように鳥瞰図表示の地図90でもよい。平面地図の場合と同様に、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0032】
(3)地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域を点座標22で表したが、図11に示すように、リンク24で表してもよい。この場合、車両の走行しているリンクが所定の地図表示方向決定領域のリンク24に該当すると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で地図が表示モニタ16に表示される。
【0033】
(4)表示モニタ16に表示された地図をスクロールして、表示モニタ16に地図表示方向決定領域が表示されると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で地図が表示モニタ16に表示されるようにしてもよい。この場合、表示モニタ16の表示画面の所定位置(たとえば、表示画面の中央)の座標が所定の地図表示方向決定領域に含まれると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で地図が表示モニタ16に表示される。スクロールして表示した地図についてもユーザは方向感覚をつかむことができ、ナビゲーション装置1の利便性が向上する。
【0034】
(5)車両33が地図表示方向決定領域30,70に進入すると、特定の対象34,71の方向が地図の上または下になるように地図40の向きを変更したが、地図の右または左になるように変更するようにしてもよい。また、ユーザの操作によって、特定の対象34,71の方向が地図のどの方向になるかを変更できるようにしてもよい。これにより、ユーザの好みの向きで地図を表示することができ、ナビゲーション装置1の利便性が向上する。
【0035】
(6)ユーザの操作によって、地図の向きの基準となる特定の対象を選択できるようにしてもよい。たとえば、海34と山71と有名な神社81とが同時に存在する場合、どれを地図の向きの基準となる特定の対象にすべきかを予め判断できないことがある。このような場合、地図の向きの基準となる特定の対象をユーザに判断させるために、ユーザの操作によって、地図の向きの基準となる特定の対象を選択できるようにしてもよい。これにより、ユーザの好みの向きで地図を表示することができ、ナビゲーション装置1の利便性が向上する。
【0036】
(7)地図表示装置であれば、ナビゲーション装置1に限定されない。
【0037】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0038】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の現在地検出手段は現在地検出装置14に対応し、地図表示制御手段は制御回路11に対応する。記憶手段はDVD−ROM110に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】地図表示方向決定領域データを説明するための図である。
【図3】地図表示方向決定領域データの地図表示方向決定領域を説明するための図である。
【図4】車両が地図表示方向決定領域に進入していないときの表示モニタに表示された地図の向きを説明するための図である。
【図5】車両が地図表示方向決定領域に進入したときの表示モニタに表示された地図の向きを説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態の地図表示方向変更処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】山の方向が地図の上になるような向きで表示モニタに表示された地図を説明するための図である。
【図8】山の方向が地図の上になるような地図の向きの算出方法を説明するための図である。
【図9】神社の方向が地図の上になるような向きで表示モニタに表示された地図を説明するための図である。
【図10】海の方向が地図の下になるような向きで表示モニタに表示された鳥瞰図表示の地図を説明するための図である。
【図11】地図表示方向決定領域データの変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0040】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
20 地図表示方向決定領域データ
30,70,80 地図表示方向決定領域
33 車両
34 海
40,90 地図
41 自車位置
71 山
81 神社
110 DVD−ROM
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図を表示する地図表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、北を上側にするノースアップ、自車の進行方向を上側にするヘディングアップおよび目的地を上側にする目的地アップの地図表示を行うナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−241173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているような従来のナビゲーション装置では、車両の進行方向を実感としてつかめない場合があるという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明の地図表示装置は、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、表示モニタに地図を表示する地図表示制御手段と、表示モニタに表示する地図の向きを定義した、地図表示方向決定領域を記憶した記憶手段とを備え、地図表示制御手段は、車両の現在地が地図表示方向決定領域に含まれると、地図表示方向決定領域に定義された地図の向きで地図を表示することを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、地図表示方向決定領域に定義された地図の向きは、地図表示方向決定領域内の特定の対象を基準として定義することを特徴とする。
(3)請求項3の発明の地図表示装置は、請求項2に記載の地図表示装置において、特定の対象が表示モニタ上に表示した地図の所定方向に表示されるようにすることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項3に記載の地図表示装置において、特定の対象を選択することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項3に記載の地図表示装置において、所定方向を変更することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の地図表示装置において、特定の対象は、海、神社、山を含むことを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の地図表示装置において、表示モニタに表示した所定方向は、上下左右のいずれかであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、表示モニタ上の向きを予め定めた領域に適した方向に変更するので、それぞれの地域で方向感覚をつかみやすくなる。したがって、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
−第1の実施の形態−
図1に、本発明の第1の実施形態によるナビゲーション装置1を示す。このナビゲーション装置1では、表示モニタ16に表示された地図の向きを表示される地域に応じて変更することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18およびディスクドライブ109を有している。ディスクドライブ109には、地図データが記憶されたDVD−ROM110が装填されている。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。たとえば、制御回路11は、DVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて、ノースアップおよびヘディングアップの地図の画像データ、表示する地域に応じて地図の向きを変更した地図の画像データ、表示範囲を移動した地図の画像データ、縮尺率を変えた地図の画像データなどを適宜生成する。これにより、表示モニタ16に表示された地図の向きをノースアップとヘディングアップとの間で切り替えたり、表示する地域に応じて地図の向きを変更したり、地図をスクロールしたり、地図の縮尺率を変更したりすることができる。
【0008】
また、制御回路11は、DVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行う。そして、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0009】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0010】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて、上述したように制御回路11において適宜生成される。
【0011】
ディスクドライブ109は、DVD−ROM110から地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM110以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0012】
また、DVD−ROM110に記憶されている地図データには、図2に示すような地図表示方向決定領域データ20が含まれている。地図表示方向決定領域データ20は、それぞれの地図表示方向決定領域を識別するための領域ID21と、地図表示方向決定領域を表す点座標22と、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23とを有する。車両の現在地が所定の地図表示方向決定領域に含まれると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で、地図が表示モニタ16に表示される。
【0013】
図2および図3を参照して、領域IDが0001である地図表示方向決定領域30を例に挙げ、地図表示方向決定領域データ20について説明する。図3に示すように、地図表示方向決定領域30は、地図表示方向決定領域データ20の点座標22を直線で結んだ領域として定義される。この領域に車両が進入すると、地図表示方向決定領域30に定義された地図の向き23で表示モニタ16に地図が表示される。図2に示すように、地図表示方向決定領域30に定義された地図の向き23は、北を基準に30°時計回りの方向を地図の上にする向きである。「北を基準に30°時計回りの方向」は、海の方向が表示モニタ16の表示画面の下になるように予め決定された方向である。さらに詳細な点については後述する。
【0014】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、入力装置18を操作することによって、ノースアップモードとヘディングアップモードとの間で地図表示を切り替えたり、地図の縮尺率を変えたりすることができる。表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0015】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0016】
次に、本発明の実施形態における、表示されている地域に応じて地図の向きを変更する地図表示方向変更処理について説明する。例として、海の方向を地図の下に表示する地図表示方向決定領域に車両が進入した場合について、図4および図5を参照して説明する。ナビゲーション装置1は、自車位置を中心にヘディングアップで地図を表示モニタ16に表示するように予め設定されているものとして説明する。
【0017】
図4(a)は、海の方向を地図の下に表示する地図表示方向決定領域を説明するための図である。符号30の領域が、海34の方向を地図の下に表示する地図表示方向決定領域であり、符号31の領域が、地図の向きが定義されていない領域である。点線30aが地図表示方向決定領域30の境界線を示す。
【0018】
図4(a)に示すように、道路32を走行している車両33が領域31に存在する場合、図4(b)に示すように、自車位置41を中心として、予め設定されたヘディングアップで地図40が表示モニタ16に表示される。
【0019】
図5(a)に示すように、車両33が地図方向決定領域30に進入した場合、図5(b)に示すように、自車位置41を中心として、海34の方向が地図40の下に表示されるように地図40が表示モニタ16に表示される。このときの地図40の向きは、上述したように予め決定されており、地図データに記憶されている。
【0020】
次に、本発明の実施形態の地図表示方向変更処理について図6のフローチャートを参照して説明する。図6の処理は、表示モニタ16に地図が表示されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0021】
ステップS601では、現在地検出装置14を使用して、車両33の現在地を検出する。ステップS602では、現在地検出装置14で検出した車両33の現在地を、DVD−ROM110に記憶されている地図表示方向決定領域データ20に照合する。
【0022】
ステップS603では、車両33の現在地が地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域30に含まれるか否かを判定する。車両33の現在地が地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域30に含まれる場合はステップS603が肯定判定され、ステップS604へ進む。車両33の現在地が地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域30に含まれない場合はステップS603が否定判定され、リターンする。
【0023】
ステップS604では、自車位置41を中心として、車両33の現在地が含まれる地図表示方向決定領域30に定義された地図の向きに表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更する。
【0024】
以上の第1の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
車両33の現在地が地図表示方向決定領域30に含まれると、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを、地図表示方向決定領域30に定義された地図の向きに変更するようにした。たとえば、車両33の現在地が海34に近い地図表示方向決定領域30に含まれると、海34の方向が地図40の下になるように、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更するようにした。これにより、海34の方向を基準に車両33の進行方向を認識できる。海が近い地域では、一般に海の方向を基準として様々な方向を判断する。したがって、上述したように地図40を表示することによって、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0025】
−第2の実施の形態−
第1の実施の形態では、車両33の現在地が地図表示方向決定領域30に含まれると、海34の方向が地図40の下になるように、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更するようにした。第2の実施の形態では、図7(a)に示すように、車両33の現在地が地図表示方向決定領域70に含まれると、図7(b)に示すように、山71の方向が地図40の上になるように、表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する。
【0026】
第1の実施の形態では、地図表示方向決定領域30を走行中は地図の向きを固定した。第2の実施の形態では、地図40の向きは予め固定されておらず、車両の進行に応じて山の方向から算出する。図8を参照して説明する。現在地検出装置14の検出結果に基づいて、車両の現在地の座標(X1,Y1)を検出する。DVD−ROM110に記憶されている地図データより、山71の山頂の座標(X2,Y2)を取得する。そして、次式より北方向を基準として(北方向を0°として)、自車位置41に対する山71の山頂の方位角θを算出する。
(数式1)
【0027】
車両進行に応じて、北方向を基準として方位角θの方向が地図の上になるように、自車位置41を中心に地図40を回転する。その結果、図7(b)に示すように、地図表示方向決定領域70を車両が走行しているとき、常時、山71の方向が地図40の上になるように地図40が表示モニタ16に表示される。
【0028】
以上の第2の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
車両33の現在地が地図表示方向決定領域70に含まれると、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを、地図表示方向決定領域70に定義された地図の向きに変更するようにした。つまり、車両33の現在地が山71に近い地図表示方向決定領域70に含まれると、山71の方向が地図40の上になるように、表示モニタ16に表示されている地図40の向きを変更するようにした。これにより、山71の方向を基準に車両33の進行方向を認識できる。山が近い地域では、一般に山の方向を基準として様々な方向を判断する。したがって、上述したように地図40を表示することによって、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0029】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)地図の向きの基準となる特定の対象は、海34および山71に限定されない。たとえば、図9(a),(b)に示すように、地図の向きの基準となる特定の対象を神社81にしてもよい。図9(a)に示すように、車両33の現在地が地図表示方向決定領域80に含まれると、図9(b)に示すように、神社81の方向が地図40の上になるように表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する。有名な神社81に近い地域では、一般に神社81の方向を基準にして方向を判断する。したがって、神社81の方向を基準に車両の進行方向を認識でき、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0030】
神社81の方向が地図40の上になるように、表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する場合、山の方向が地図40の上になるように、地図の向きを変更する場合と同様な方法で地図の向きを決定する。神社81の位置座標はDVD−ROM110に記憶されている地図データより取得する。
【0031】
(2)表示モニタ16に表示されている地図の向きを変更する地図は平面地図に限定されない。たとえば、図10に示すように鳥瞰図表示の地図90でもよい。平面地図の場合と同様に、ユーザは車両の進行方向を実感としてつかむことができる。
【0032】
(3)地図表示方向決定領域データ20の地図表示方向決定領域を点座標22で表したが、図11に示すように、リンク24で表してもよい。この場合、車両の走行しているリンクが所定の地図表示方向決定領域のリンク24に該当すると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で地図が表示モニタ16に表示される。
【0033】
(4)表示モニタ16に表示された地図をスクロールして、表示モニタ16に地図表示方向決定領域が表示されると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で地図が表示モニタ16に表示されるようにしてもよい。この場合、表示モニタ16の表示画面の所定位置(たとえば、表示画面の中央)の座標が所定の地図表示方向決定領域に含まれると、その地図表示方向決定領域に定義された地図の向き23で地図が表示モニタ16に表示される。スクロールして表示した地図についてもユーザは方向感覚をつかむことができ、ナビゲーション装置1の利便性が向上する。
【0034】
(5)車両33が地図表示方向決定領域30,70に進入すると、特定の対象34,71の方向が地図の上または下になるように地図40の向きを変更したが、地図の右または左になるように変更するようにしてもよい。また、ユーザの操作によって、特定の対象34,71の方向が地図のどの方向になるかを変更できるようにしてもよい。これにより、ユーザの好みの向きで地図を表示することができ、ナビゲーション装置1の利便性が向上する。
【0035】
(6)ユーザの操作によって、地図の向きの基準となる特定の対象を選択できるようにしてもよい。たとえば、海34と山71と有名な神社81とが同時に存在する場合、どれを地図の向きの基準となる特定の対象にすべきかを予め判断できないことがある。このような場合、地図の向きの基準となる特定の対象をユーザに判断させるために、ユーザの操作によって、地図の向きの基準となる特定の対象を選択できるようにしてもよい。これにより、ユーザの好みの向きで地図を表示することができ、ナビゲーション装置1の利便性が向上する。
【0036】
(7)地図表示装置であれば、ナビゲーション装置1に限定されない。
【0037】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0038】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の現在地検出手段は現在地検出装置14に対応し、地図表示制御手段は制御回路11に対応する。記憶手段はDVD−ROM110に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】地図表示方向決定領域データを説明するための図である。
【図3】地図表示方向決定領域データの地図表示方向決定領域を説明するための図である。
【図4】車両が地図表示方向決定領域に進入していないときの表示モニタに表示された地図の向きを説明するための図である。
【図5】車両が地図表示方向決定領域に進入したときの表示モニタに表示された地図の向きを説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態の地図表示方向変更処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】山の方向が地図の上になるような向きで表示モニタに表示された地図を説明するための図である。
【図8】山の方向が地図の上になるような地図の向きの算出方法を説明するための図である。
【図9】神社の方向が地図の上になるような向きで表示モニタに表示された地図を説明するための図である。
【図10】海の方向が地図の下になるような向きで表示モニタに表示された鳥瞰図表示の地図を説明するための図である。
【図11】地図表示方向決定領域データの変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0040】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
20 地図表示方向決定領域データ
30,70,80 地図表示方向決定領域
33 車両
34 海
40,90 地図
41 自車位置
71 山
81 神社
110 DVD−ROM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
表示モニタに地図を表示する地図表示制御手段と、
前記表示モニタに表示する地図の向きを定義した、地図表示方向決定領域を記憶した記憶手段とを備え、
前記地図表示制御手段は、前記車両の現在地が前記地図表示方向決定領域に含まれると、前記地図表示方向決定領域に定義された地図の向きで地図を表示することを特徴とする地図表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記地図表示方向決定領域に定義された地図の向きは、前記地図表示方向決定領域内の特定の対象を基準として定義することを特徴とする地図表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の地図表示装置において、
前記特定の対象が前記表示モニタ上に表示した地図の所定方向に表示されるようにすることを特徴とする地図表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の地図表示装置において、
前記特定の対象を選択することを特徴とする地図表示装置。
【請求項5】
請求項3に記載の地図表示装置において、
前記所定方向を変更することを特徴とする地図表示装置。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか1項に記載の地図表示装置において、
前記特定の対象は、海、神社、山を含むことを特徴とする地図表示装置。
【請求項7】
請求項3乃至6のいずれか1項に記載の地図表示装置において、
前記表示モニタに表示した所定方向は、上下左右のいずれかであることを特徴とする地図表示装置。
【請求項1】
車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
表示モニタに地図を表示する地図表示制御手段と、
前記表示モニタに表示する地図の向きを定義した、地図表示方向決定領域を記憶した記憶手段とを備え、
前記地図表示制御手段は、前記車両の現在地が前記地図表示方向決定領域に含まれると、前記地図表示方向決定領域に定義された地図の向きで地図を表示することを特徴とする地図表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記地図表示方向決定領域に定義された地図の向きは、前記地図表示方向決定領域内の特定の対象を基準として定義することを特徴とする地図表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の地図表示装置において、
前記特定の対象が前記表示モニタ上に表示した地図の所定方向に表示されるようにすることを特徴とする地図表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の地図表示装置において、
前記特定の対象を選択することを特徴とする地図表示装置。
【請求項5】
請求項3に記載の地図表示装置において、
前記所定方向を変更することを特徴とする地図表示装置。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか1項に記載の地図表示装置において、
前記特定の対象は、海、神社、山を含むことを特徴とする地図表示装置。
【請求項7】
請求項3乃至6のいずれか1項に記載の地図表示装置において、
前記表示モニタに表示した所定方向は、上下左右のいずれかであることを特徴とする地図表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−20181(P2009−20181A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181008(P2007−181008)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】
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