説明

型枠の構築方法

【課題】 特に大型のパネルを簡単かつ効率的に組み付けることができるようにする。
【解決手段】 本発明は、パネル内面に多数のセパレータ3が突設された第一パネル1と、各セパレータ3に対応するセパレータ取付穴4が設けられており、第一パネル1に対してパネル内面同士が対峙した状態かつ該パネル内面同士の間にセパレータ3により所定間隔L1をおいた状態で立てられる第二パネル2と、セパレータ取付穴4に挿入され、軸方向一端側がセパレータ3に連結される締結軸40と、該締結軸40が第二パネル2のパネル内面側に抜けないように該締結軸40をパネル外面側に係止する係止具41とを備え、締結軸40はその軸長を延長するための軸延長部44を備えた型枠を構築する方法である。本方法は、所定間隔L1より広い間隔をおいて第一パネル1及び第二パネル2を立て、締結軸40をセパレータ取付穴4に挿入し、該締結軸40の一端側をセパレータ3に連結してから、第一パネル1に第二パネル2を近づけるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大型のパネルを組み付けてなるコンクリート用型枠の構築方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大型パネルとしての外側パネル及び内側パネルを組み付けてなる型枠の場合、外側パネルに多数突設されたセパレータの先端の型受片(Pコン)のねじ穴に、内側パネルの締結軸を合わせ、この締結軸を外側パネルの型受片にねじ込む操作が必要とされる。そのため、内側パネルを大型とすると、外側パネル側の多数の型受片のねじ穴と内側パネル側の多数の締結軸との位置を同時に正確に合わすように、内側パネル及び外側パネルの相対位置を正確に調整しなければならず、作業が難しいという課題がある。
【0003】
この課題の解決を目的としたコンクリート型枠用パネルの組付方法として、特許文献1に記載されたものを例示する。この組付方法は、内軸78及び外軸68からなる締結軸を使用するものであり、図10に示すように、内側パネル90側の内軸78をねじにより、セパレータ84の一端のPコン82に連結し、この内軸78に細長いガイド92を脱着可能に連結しておき、該内側パネル90をクレーンで、外側パネル76に対向させる。そして、外側パネル76と内側パネル90との間に作業者94が入り、下の方から、ガイド92を、対応する内側パネル90側の外軸68に挿入する。このガイド挿入作業において、内側パネル90を、傾いた状態から、ガイド92の挿入位置が上になるに従って、徐々に外側パネル76と平行となるように立てる。外側パネル76に対して内側パネル90を平行に対向配置した後は、内側パネル90側の外軸68に挿入された内軸78からガイド92を外し、この内軸78にナットをねじ込んで、外側パネル76と内側パネル90との組み付けを完了するようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−42143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1記載の組付方法では、ガイド挿入作業において、内側パネル90を、傾いた状態から、ガイド92の挿入位置が上になるに従って、徐々に外側パネル76と平行となるようにクレーンで立てるように、ガイド挿入作業とクレーン操作とを互いに連動させる必要があり、作業が難しいという課題がある。
【0006】
また、特許文献1記載の組付方法では、ガイド挿入作業を、内側パネル90の下の方から上の方へ順次行う必要があり、内側パネル90全体で同時に行うことができないので作業効率が悪いという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の型枠の構築方法は、
パネル内面に多数のセパレータが突設された第一パネルと、
前記各セパレータに対応するセパレータ取付穴が設けられており、前記第一パネルに対してパネル内面同士が対峙した状態かつ該パネル内面同士の間に前記セパレータにより所定間隔をおいた状態で立てられる第二パネルと、
前記セパレータ取付穴に挿入され、軸方向一端側が前記セパレータに連結される締結軸と、
該締結軸が前記第二パネルのパネル内面側に抜けないように該締結軸をパネル外面側に係止する係止具とを備え、
前記締結軸は、前記軸方向一端側から前記係止具により係止される被係止部位までを少なくとも含む軸本体と、該軸本体における前記軸方向他端側に設けられ、該締結軸の軸長を延長するための軸延長部とを備えた型枠の構築方法であって、
前記所定間隔に前記締結軸の長さを加えた間隔よりも狭い間隔であって、前記所定間隔より広い間隔をおいて、パネル内面同士が対峙するように前記第一パネル及び前記第二パネルを立てる段階と、
前記締結軸を前記セパレータ取付穴に挿入し、該締結軸の一端側を前記セパレータに連結する段階と、
前記所定間隔をおいて対峙するように、前記第一パネル及び前記第二パネルを相対移動させる段階と、
前記第二パネルのパネル外面側に前記締結軸の軸方向他端側を前記係止具で係止する段階と
を含んでいる。
【0008】
前記締結軸の長さとは、前記締結軸が前記セパレータに連結された状態において、該セパレータの端部から前記軸方向他端側へ突出する長さをいう。また、前記締結軸としては、特に限定されないが、前記軸本体に対して前記軸延長部が着脱可能に取り付けられた態様や、前記軸本体と前記軸延長部が一体形成された態様を例示する。
【0009】
この方法によれば、前記立てる段階では、前記所定間隔より広い間隔をおいて、パネル内面同士が対峙するように前記第一パネル及び前記第二パネルを立てるようにしているので、前記連結する段階では、作業者が前記第一パネル及び前記第二パネルの間に入り、前記セパレータ取付穴から前記第二パネルのパネル内面側に前記締結軸を突出させた状態で、前記締結軸及び前記セパレータを結合することができ、簡単に結合することができる。このとき、前記所定間隔より広い間隔をおいているので、パネル広さ方向における前記第一パネル及び前記第二パネルの相対位置が従来ほど正確に一致していなくても前記締結軸を前記セパレータに容易に結合することができる。また、第一パネル及び第二パネルの間隔は、前記所定間隔に前記締結軸の長さを加えた間隔よりも狭い間隔であるため、前記締結軸は前記セパレータ取付穴に挿入されたままの状態で、前記セパレータに連結することができる。そして、前記相対移動させる段階では、前記締結軸に前記セパレータ取付穴がガイドされるので、パネル広さ方向における前記第一パネル及び前記第二パネルの相対位置が自動的に一致するようになっている。
【0010】
前記締結軸は、前記軸本体に対して、前記軸延長部が着脱可能に取り付けられており、
前記相対移動させる段階又は前記係止する段階の後で、前記締結軸から前記軸延長部を取り外す段階を含む態様を例示する。
【0011】
この方法によれば、前記軸延長部を取り外すことにより、前記型枠の占有スペースを小さくすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る型枠の構築方法によれば、特に大型のパネルを簡単かつ効率的に組み付けることができるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1〜図8は本発明を具体化した一実施形態の型枠及びその構築方法を示している。まず、この型枠は、第一パネル締結金具5を用いてパネル内面に多数のセパレータ3が突設された第一パネル1と、各セパレータ3に対応するセパレータ取付穴4が設けられており、第一パネル1に対してパネル内面同士が対峙した状態かつ該パネル内面同士の間にセパレータ3により所定間隔L1をおいた状態で立てられる第二パネル2と、セパレータ取付穴4を介してセパレータ3を第二パネル2に締結する第二パネル締結金具6とを備えている。
【0014】
第一パネル1は、多数のセパレータ取付穴4が設けられたパネル体10を備え、該各セパレータ取付穴4には第一パネル締結金具5を介してそれぞれセパレータ3が着脱可能に取り付けられている。
【0015】
パネル体10は、第二パネル2にも使用されているもので、本例では、図2に示すように、パネル体10の幅方向に並べられるとともに互いに連結された複数のパネル片12と、該複数のパネル片12に渡るように配設されるとともに固定金具13により取り付けられたバタ材14とを備えている。図2において二点鎖線の「□」で示す箇所に固定金具13が配設され、同じく「○」で示す箇所にセパレータ取付穴4を介してセパレータ3及び第一パネル締結金具5(第二パネル2の場合は第二パネル締結金具6)が配設されるようになっている。パネル片12は、セパレータ取付穴4が設けられた板材15と、該板材15の四辺に固定された枠材16と、縦の枠材16間に配設された1又は2以上の枠材16とを備えている。バタ材14としては、角パイプ、丸パイプ、角棒、丸棒等を例示する。なお、パネル体12及びパネル片12としては、木製のものに限られず、例えば樹脂製等の他の材質のものであってもよい。また、パネル体12及びパネル片12を樹脂製とする場合、特に限定されないが、パネル体12及び/又はパネル片12を樹脂で一体成形することを例示する。
【0016】
固定金具13は、図3〜図5に示すように、その金具本体20の一端側にパネル体10のパネル外面側(枠材16等)へ取り付けるための取付部21が設けられ、該金具本体20の他端側にバタ材14を押さえるための押さえ部22が設けられている。
【0017】
固定金具13の取付部21としては、釘23で枠材16に取り付けるように構成した態様(図3参照)、クランプ24で枠材16に取り付けるようにした態様(図4参照)、枠材16に設けられた穴16aにピン25で取り付けるようにした態様(図5参照)等を例示する。ここで、図3及び図4に示す例では、金具本体20として、一端につば部26が一体形成された従来のものを利用している。この従来の金具本体20は、(イ)パネル体10に設けた貫通穴にパネル内面側から挿入した固定用ボルトにより、該貫通穴のパネル外面側につば部側が固定される態様、(ロ)パネル体10に設けた貫通穴におけるパネル内面側から他端側(反つば部側)が挿入されることにより、該貫通穴のパネル内面側開口縁につば部26が係止される態様で、従来はパネル体10に取り付けられている。本例では、つば部26を係止する係止穴21aを備える取付部21を介して該金具本体20を枠材16に取り付けるようにしている。これにより、従来の金具本体20と、該金具本体20の他端側(反つば部側)にバタ材14を押さえるための従来の押さえ部22とを利用することができる。また、従来の金具本体20のパネル体10への取り付け方法とは異なり、本例の取付部21の取り付け方法では、パネル体10に前記貫通穴を設ける必要がなく、しかもパネル体10のパネル内面側に前記固定用ボルトやつば部26が配設されないので、型枠により形成されるコンクリートの壁面に前記固定用ボルトやつば部26による断面欠損が生じないという利点がある。
【0018】
固定金具13の押さえ部22としては、次の態様を例示する。
(a)金具本体20の他端側に形成された雄ネジ30と、該雄ネジ30に装着されてバタ材14を押さえる座金31と、該座金31を雄ネジ30に固定するナット32とからなる態様(図4参照)。
(b)金具本体20の他端側に突設され、長穴33aを有する軸部33と、該軸部33に装着されてバタ材14を押さえる座金31と、長穴33aに挿入されて、該座金31を軸部33に固定するクサビ34とからなる態様(図3及び図5参照)。
【0019】
セパレータ3としては、金属杆35の両端側に型受片36(「Pコン」ともいう。)が設けられたものを例示する。セパレータ3の両端部には、それぞれ雌ネジ3a(図6参照)又は雄ネジ3b(図7参照)が設けられている。
【0020】
第一パネル締結金具5は、型枠用のパネルとセパレータ3とを締結するための公知の締結金具を適宜使用することができる。
【0021】
第二パネル2は、第一パネル1と同様のパネル体10からなっている(図2参照)。第二パネル2は、必ずしも第一パネル1と同じサイズである必要はなく、例えば、1つの第一パネル1に対し、複数の第二パネル2を並べて対峙させるようにしてもよい。
【0022】
第二パネル締結金具6は、図6〜図8に示すように、セパレータ取付穴4に挿入され、軸方向一端側がセパレータ3に連結される締結軸40と、該締結軸40が第二パネル2のパネル内面側に抜けないように、締結軸40の軸方向他端側をパネル外面側に係止する係止具41とを備えている。
【0023】
締結軸40は、軸方向一端側から係止具41により係止される被係止部位42までを少なくとも含む軸本体43と、該軸本体43における軸方向他端側に設けられ、該締結軸40の軸長を延長するための軸延長部44とを備えている。この締結軸40としては、軸本体43に対して軸延長部44が着脱可能に取り付けられた態様や、軸本体43と軸延長部44が一体的に構成されている態様とを例示する。軸延長部44の材質としては、特に限定されず、金属、樹脂等を例示する。また、軸延長部44としては、可撓性を備えた態様や、先端側がテーパー状に軸細に形成された態様等を例示する。本例の軸延長部44は、軸本体43と左ネジで連結されるようになっている。いうまでもないが、軸本体43及び軸延長部44の連結に関して、両者のどちらに雄ネジを設け、どちらに雌ネジを設けるかは特に限定されない。また、軸本体側には軸延長部44をスパナで回転させるためのスパナ掛け44aが設けられている。
【0024】
被係止部位42及び係止具41としては、次の態様を例示する。
(1)被係止部位42は締結軸40に形成された雄ネジ46であり、係止具41は該雄ネジ46に装着されてバタ材14を押さえる座金47と、該座金47を雄ネジ46に固定するナット48とからなる態様(図6参照)。
(2)被係止部位42は締結軸40に形成された長穴49であり、係止具41は該締結軸40に装着されてバタ材14を押さえる座金47と、長穴49に挿入されて、該座金47を締結軸40に固定するクサビ50とからなる態様(図7参照)。
【0025】
なお、図8に示すように、締結軸40の軸本体43は、セパレータ取付穴4にパネル外面側に抜けないように装着される外筒体51と、該外筒体51に挿入される内軸52とを備え、内軸52のパネル内面側がセパレータ3に連結され、内軸52のパネル外面側がパネル内面側に抜けないように外筒体51にナット54で係止される態様にすることもできる。この例では、外筒体51のパネル外面側の外周面には被係止部位42としての雄ネジ46が形成されている。また、内軸52のパネル外面側端部には、軸延長部44が着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0026】
次に、本発明の型枠の構築方法について図9を参照しながら説明すると、まず、図9(a)に示すように、所定間隔L1(図9(c)参照)に締結軸40の長さL2(図9(c)参照)を加えた間隔よりも狭い間隔であって、所定間隔L1より広い間隔をおいて、パネル内面同士が対峙するように第一パネル1及び第二パネル2を立てる(「立てる段階」)。
【0027】
次に、第二パネル2のパネル外面側から作業者が、図9(b)に示すように、締結軸40を第二パネル2のセパレータ取付穴4にそれぞれ挿入するとともに、第一パネル1及び第二パネル2の間に作業者が入り、図1及び図9(c)に示すように、締結軸40の一端側をセパレータ3に連結する(「連結する段階」)。このとき、軸延長部44が可撓性を備えている態様や先端側がテーパー状に軸細に形成されている態様の締結軸40を使用する場合は、締結軸40の挿入作業を第二パネル2のパネル内面側から行うこともできる。また、本段階の作業は、第二パネル2における任意に選んだセパレータ取付穴4に対して行うことができる。しかも、本段階の作業は、複数のセパレータ取付穴4に対して同時に行うことができる。このため、本段階の作業を、複数の作業者が複数のセパレータ取付穴4に対してそれぞれ同時に行うことにより、作業時間を短縮することができる。
【0028】
次に、図9(d)に示すように、所定間隔L1をおいて対峙するように、第一パネル1に対して、第二パネル2を近づけるように移動させる(「相対移動させる段階」)。第二パネル2の移動は、人力による態様(例えば、第二パネル2の外面側から作業者が押すことによる態様)や、機械による態様(第二パネル2をクレーンで吊り上げて移動させる態様等を例示する。
【0029】
次に、図9(e)に示すように、第二パネル2のパネル外面側に、締結軸40の軸方向他端側を係止具41で係止する(「係止する段階」)。これで、型枠の構築が完了する。
【0030】
なお、前記「相対移動させる段階」又は前記「係止する段階」の後で、図9(e)に二点差線で示すように、締結軸40から軸延長部44を取り外すようにしてもよい。
【0031】
第一パネル1及び第二パネル2の間にコンクリートを打設した後、第一パネル締結金具5及び第二パネル締結金具6を取り外すと、コンクリート壁から、第一パネル1及び第二パネル2を離脱させることができる。
【0032】
以上のように構成された本例の型枠の構築方法によれば、前記「立てる段階」では、所定間隔L1より広い間隔をおいて、パネル内面同士が対峙するように第一パネル1及び第二パネル2を立てるようにしているので、前記「連結する段階」では、作業者が第一パネル1及び第二パネル2の間に入り、セパレータ取付穴4から第二パネル2のパネル内面側に締結軸40を突出させた状態で、締結軸40及びセパレータ3を結合することができ、簡単に結合することができる。このとき、所定間隔L1より広い間隔をおいているので、パネル広さ方向における第一パネル1及び第二パネル2の相対位置が従来ほど正確に一致していなくても締結軸40をセパレータ3に容易に結合することができる。また、第一パネル1及び第二パネル2の間隔は、所定間隔L1に締結軸40の長さL2を加えた間隔よりも狭い間隔であるため、締結軸40はセパレータ取付穴4に挿入されたままの状態で、セパレータ3に連結することができる。そして、前記「相対移動させる段階」では、締結軸40にセパレータ取付穴4がガイドされるので、パネル広さ方向における第一パネル1及び第二パネル2の相対位置が自動的に一致するようになっている。
【0033】
また、締結軸40は、軸本体43に対して、軸延長部44が着脱可能に取り付けられており、前記「相対移動させる段階」又は前記「係止する段階」の後で、締結軸40から軸延長部44を取り外す段階を含んでいるので、軸延長部44を取り外すことにより、型枠の占有スペースを小さくすることができる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明を具体化した一実施形態に係る型枠の構築方法における一段階を示す側断面図である。
【図2】同型枠におけるパネルの正面図である。
【図3】同型枠における固定金具を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は平面図である。
【図4】同固定金具の変更例を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は平面図である。
【図5】同固定金具の別の変更例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は取り付け方法を示す側断面図、(c)は取り付けた状態を示す側断面図である。
【図6】同型枠における締結金具を示す図であり、(a)は分解した状態の側断面図、(b)は組み付けた状態の側断面図である。
【図7】同締結金具の変更例を示す図であり、(a)は分解した状態の側断面図、(b)は取り付けた状態の側断面図である。
【図8】同締結金具の別の変更例を示す図であり、(a)は分解した状態の側断面図、(b)は取り付けた状態の側断面図である。
【図9】同型枠の構築方法を段階的に示す側断面図である。
【図10】従来の型枠の構築方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 第一パネル
2 第二パネル
3 セパレータ
4 セパレータ取付穴
5 第一パネル締結金具
6 第二パネル締結金具
10 パネル体
13 固定金具
40 締結軸
41 係止具
42 被係止部位
43 軸本体
44 軸延長部
L1 所定間隔
L2 締結軸40の長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル内面に多数のセパレータが突設された第一パネルと、
前記各セパレータに対応するセパレータ取付穴が設けられており、前記第一パネルに対してパネル内面同士が対峙した状態かつ該パネル内面同士の間に前記セパレータにより所定間隔をおいた状態で立てられる第二パネルと、
前記セパレータ取付穴に挿入され、軸方向一端側が前記セパレータに連結される締結軸と、
該締結軸が前記第二パネルのパネル内面側に抜けないように該締結軸をパネル外面側に係止する係止具とを備え、
前記締結軸は、前記軸方向一端側から前記係止具により係止される被係止部位までを少なくとも含む軸本体と、該軸本体における前記軸方向他端側に設けられ、該締結軸の軸長を延長するための軸延長部とを備えた型枠の構築方法であって、
前記所定間隔に前記締結軸の長さを加えた間隔よりも狭い間隔であって、前記所定間隔より広い間隔をおいて、パネル内面同士が対峙するように前記第一パネル及び前記第二パネルを立てる段階と、
前記締結軸を前記セパレータ取付穴に挿入し、該締結軸の一端側を前記セパレータに連結する段階と、
前記所定間隔をおいて対峙するように、前記第一パネル及び前記第二パネルを相対移動させる段階と、
前記第二パネルのパネル外面側に前記締結軸の軸方向他端側を前記係止具で係止する段階と
を含む型枠の構築方法。
【請求項2】
前記締結軸は、前記軸本体に対して、前記軸延長部が着脱可能に取り付けられており、
前記相対移動させる段階又は前記係止する段階の後で、前記締結軸から前記軸延長部を取り外す段階を含む請求項1記載の型枠の構築方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−303103(P2007−303103A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−130796(P2006−130796)
【出願日】平成18年5月9日(2006.5.9)
【出願人】(506156643)大倉インダストリー株式会社 (1)
【Fターム(参考)】