説明

報知システム

【課題】建物内が安全でないことを高い確率で建物に入ろうとする人に気付かせる。
【解決手段】報知システムは、建物内への侵入、建物内におけるガス漏れ、漏電、漏水及び火災、及び侵入、ガス漏れ、漏電、漏水及び火災各々のおそれのうち少なくともいずれか1つを検知するセキュリティセンサ部12と、セキュリティセンサ部12による検知結果に基づいて、建物内が安全であるか否かを判断する安全判断部39と、建物内が安全でないと安全判断部39が判断した場合に、建物に入ろうとする人に対して建物に入ることを抑止する入室抑止部14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に入ろうとする人に対して建物内が安全でないことを報知する報知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人体がドアノブなどに接触、或いは接近したことをドアノブに取り付けられた検出部が検出して警報を行う小型の警報装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、ドアノブに人体が接触、或いは接近した時刻を記憶し、その後記憶している時刻を読み出して液晶表示部に表示させることにより、後日、何時不審な人物が近づいたかを確認できるようにして防犯に役立てている。
【特許文献1】特開平08−147576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の小型警報装置では、ユーザが読み出しキーを操作しなければ液晶表示部に人体を検知した日付及び時刻を表示させることができないので、ユーザのキー操作が無ければドアノブに人物が近づいたことをユーザに気付かせることができない。
【0004】
また、液晶表示など光による報知は、ユーザがこれを見落としてしまうと報知内容を気付かせることができず、高い確率で家人に報知できる手段とは言えない。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、その目的は、建物内が安全でないことを高い確率で建物に入ろうとする人に気付かせることができる報知システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、建物内への侵入、建物内におけるガス漏れ、漏電、漏水及び火災、及び侵入、ガス漏れ、漏電、漏水及び火災各々のおそれのうち少なくともいずれか1つを検知するセキュリティセンサ部と、セキュリティセンサ部による検知結果に基づいて、建物内が安全であるか否かを判断する安全判断部と、建物内が安全でないと安全判断部が判断した場合に、建物に入ろうとする人に対して建物に入ることを抑止する入室抑止部とを備える報知システムであることを要旨とする。
【0007】
本発明の特徴によれば、建物内が安全でないと判断された場合に、建物に入ろうとする人に対して建物に入ることを抑止することにより、建物に入ろうとする人は入室抑止部によって建物に入ることを抑止されるので、報知システムは、建物内が安全な状態でないことを高い確率で建物に入ろうとする人に気付かせることができる。また、同時に、建物内が安全であれば入室は抑制されないので、ユーザに対して安全を確認するために動作を強いることがない。よって、ユーザは、入室時毎に安全確認行動をすることなく、建物内の安全を確認して安心して入室することができる。
【0008】
本発明の特徴において、報知システムは、建物内が安全でないと安全判断部が判断した場合に、セキュリティセンサ部による検知結果に基づいて、建物に入ることについての安全レベルを判定するレベル判断部を更に備え、入室抑止部は、レベル判断部により判定された安全レベルに応じて異なる方法によって人に対して建物に入ることを抑止するようにしてもよい。
【0009】
これにより、安全レベルに応じて入室抑止部は多様な入室抑止方法を取ることが可能となり、ユーザの安全を確保しつつ、且つユーザに対して過度の緊張を与えずに済む。
【0010】
本発明の特徴において、入室抑止部は、レベル判断部により判定された安全レベルが基準レベル未満である場合に、建物に入ることを防止する入室防止部を備えていてもよい。
【0011】
これにより、ユーザは玄関を解錠するなどの通常の行為によって安全性が低い状態の建物の中に入ることが不可能となり、ユーザの安全を確保することができる。
【0012】
本発明の特徴において、入室抑止部は、レベル判断部により判定された安全レベルが基準レベル以上である場合に、建物に入ろうとする人に対して注意を喚起する入室注意喚起部を備えていてもよい。
【0013】
安全レベルが基準レベル以上である場合に軽度の抑制で十分であるため、このような場合は、建物に入ろうとする人に対して注意を喚起することに留めることができるので、ユーザに対して過度の緊張を与えずに済む。なお、まったく安全な場合は、安全・危険を意識することなく、ごく普通に鍵を開けて入室することができる。
【0014】
本発明の特徴において、入室防止部は、建物内に人が入る際に通過する戸の鍵穴を遮蔽する鍵穴遮蔽部を備えていてもよい。
【0015】
安全レベルが基準レベル未満である場合、人が入室する際に通過する戸の鍵穴が遮蔽されるので、人が入室する際に通過する戸を解錠することが不可能となり、建物に入ることが防止される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の報知システムによれば、建物内が安全でないことを高い確率で建物に入ろうとする人に気付かせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
先ず、図1(a)を参照して、本発明の実施の形態に係わる報知システムの概略構成について説明する。本発明の実施の形態に係わる報知システムは、建物に入ろうとする人に対して建物内が安全でないことを報知するシステムである。
【0019】
ここで、「建物内が安全でないこと」には、建物内への侵入、建物内におけるガス漏れ及び火災及び侵入、ガス漏れ、火災各々のおそれがあることが含まれる。「侵入のおそれ」には、建物の開口部に設置された窓や戸の解錠及び開口、建物の開口部への接近及び接触が含まれる。建物の開口部には、建物の中に侵入する時に侵入口となる可能性のある建物の開口部(出入り口や窓、排気/吸気口などを含む)や、建物の敷地内で侵入時の経路上に設置された障害物(塀や囲い)の開口部(門、勝手口などを含む)が含まれる。また、建物には、住宅、倉庫、オフィスビルなどを含まれるが、実施の形態では、住宅を例に取り、説明する。また、「建物に入ろうとする人」とは、悪意で建物内に侵入する者を除く、善意で建物に入室する人を示し、住宅の場合は帰宅する家人などが含まれる。
【0020】
図1(a)に示すように、報知システムは、システム全体を制御する制御部11と、住宅内への侵入、住宅内におけるガス漏れ、漏電、漏水及び火災、及び侵入、ガス漏れ、漏電、漏水及び火災各々のおそれを検知するセキュリティセンサ部12と、住宅内が安全でないと制御部11(安全判断部)が判断した場合に、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止する入室抑止部14と、報知システムを利用する人(ユーザ)からのコマンドの入力を受け付ける操作部15と、システム外部との間で通信を行うための通信部18とを備える。
【0021】
制御部11は、CPU21(Central Processing Unit)、作業用のデータ格納領域を提供するRAM22(Random Access Memory)、ROM23(Read Only Memory)、記憶部24及び配線路25を有している。ROM23は報知システム全体を制御するためのシステムプログラムデータの他、制御部11が実行可能なプログラムデータを格納する。CPU21は、報知システムの電源がオンされると、ROM23からシステムプログラムデータを読み出してシステムを起動させ、報知システム全体を制御する。配線路25は、ROM23、CPU21、RAM22及び記憶部24に接続され、各種の制御信号及びデータ信号の送信路を形成する。
【0022】
配線路25には、セキュリティセンサ部12が接続されている。セキュリティセンサ部12は、住宅内への侵入などの犯罪行為及びそのおそれを検出する各種の防犯センサからなる防犯センサ部35と、火災、ガス漏れ、漏電、漏水などの災害の発生及びそのおそれを検出する各種の防災センサからなる防災センサ部36とを有する。セキュリティセンサ部12に属する各種のセンサはそれぞれ住宅の内部及び周辺に設置されている。
【0023】
例えば、防犯センサは、住宅の開口部及びその周辺に設置され、窓や扉の施錠状態を検出する施錠センサや窓や扉の開閉動作を検出する開閉センサ、窓や扉への接触や接近を検出する接触センサ及び人感センサなどを含む。また、防災センサは、台所、洗面所、浴室などのガスや水道を使用する部屋や電気を使用する部屋の床、壁又は天井、或いはガス、電気、水道の配管、配線或いはメータなどに設置され、例えば、住宅内におけるガス漏れ及びそのおそれを検知するガス漏れ検知器、漏電及びそのおそれを検知する漏電センサ、漏水及びそのおそれを検知する漏水センサ、及び火災を検知する火災検知器などを含む。
【0024】
配線路25には、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止する入室抑止部14が接続されている。入室抑止部14は、人が住宅に入ることを防止する入室防止部37と、住宅に入ろうとする人に住宅に入ることに対して注意を喚起する入室注意喚起部38とを備える。換言すれば、「住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止する」ことには、人が住宅に入ることを防止すること、及び住宅に入ろうとする人に住宅に入ることに対して注意を喚起することが含まれる。
【0025】
入室防止部37は、人が住宅に入ろうとする際に通過する戸(玄関扉)の鍵穴を遮蔽する鍵穴遮蔽部51と、人が住宅に入ろうとする際に通過する戸(玄関扉)に設置された錠前の回転を防止する錠前回転防止部52とを有する。玄関扉に設けられた錠がシリンダー錠など鍵を錠前の鍵穴に差し込んで施錠/解錠を行うタイプである場合、戸(玄関扉)の鍵穴を遮蔽したり、戸(玄関扉)に設置された錠前の回転を防止するなど、通常の方法で住宅内に入る際に行う動作を出来ないようにすることによって、入室防止部37は人が住宅に入ることを防止する。なお、錠前回転防止部52は、玄関扉を解錠する方向の回転のみを防止し、玄関扉を施錠する方向の回転は許可しても構わない。
【0026】
入室注意喚起部38は、住宅に入ろうとする人に対して住宅内が安全でないことを人の視覚を通じて報知するためのLED表示部53と、住宅に入ろうとする人に対して住宅内が安全でないことを人の聴覚を通じて報知するためのスピーカ54とを備える。具体的には、LED表示部53の画面に住宅内が安全でないことを光で表示し、或いはスピーカ54から住宅内が安全でない旨の音声を出力することによって、住宅に入ろうとする人に住宅に入ることに対して注意を喚起する。
【0027】
配線路25には、操作部15が接続されている。操作部15には、報知システムの電源スイッチや操作パネルなどを設けられ、電源のオン/オフ制御や、各種の動作モードや制御モードの選択を行うことができる。
【0028】
配線路25には、通信部18が接続されている。通信部18は、LAN(Local Area Network)などの通信回線に接続され、外部のコンピュータやルータ、電話回線、インターネットなどに接続することができる。
【0029】
次に、図1(b)を参照して、図1(a)のCPU21が果たす主要な機能を説明する。CPU21は、セキュリティセンサ部12による検知結果に基づいて、住宅内が安全であるか否かを判断する安全判断部39としての機能と、住宅内が安全でないと安全判断部39が判断した場合に、セキュリティセンサ部12による検知結果に基づいて、住宅に入ることについての安全レベルを判定するレベル判断部40としての機能とを備える。これらの機能は、ROM23からシステムプログラムデータを読み出してシステムを起動させ、当該システムプログラムにしたがってCPU21が実行する演算処理動作として実現される。
【0030】
安全判断部39は、セキュリティセンサ部12に属する各種のセンサ各々から出力される検知結果信号を配線路を介して受信し、検知結果信号から住宅内が安全であるか否かを判断し、安全判断結果信号を出力する。入室抑止部14は、安全判断結果信号を受信し、住宅内が安全でないと安全判断部39が判断した場合に、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止する。
【0031】
前述したように、入室抑止の方法は入室防止(51、52)や入室注意喚起(53、54)の様々な方法がある。予め操作部15がユーザの入力操作を受け付けていなければ、システム製造時に設定されたデフォルトで定めされた方法に従って入室抑止を行えばよい。一方、予め操作部15がユーザの入力操作を受け付けている場合、ユーザにより選択された方法によって、入室抑止を実行すればよい。入室抑止は、例えば鍵穴遮蔽やLED表示などの単一の方法で行っても良いし、例えば鍵穴遮蔽とLED表示など複数の方法を組み合わせて行っても構わない。
【0032】
なお、入室注意喚起部38は、入室抑止手段の一つであるが、入室防止部37に比べて入室を抑止する確率や人への印象度が低い軽度の入室抑止手段であり、住宅内の安全性がそれ程低くない場合などにおいて軽微な危険を報知する手段として有効である。これに対して、入室防止部37は、入室注意喚起部38に比べて重度の入室抑止手段であり、住宅内の安全性が非常に低い場合などにおいて重度の危険を報知する手段として有効である。
【0033】
そこで、住宅内が安全でないと安全判断部39が判断した場合に、レベル判断部40は、セキュリティセンサ部12による検知結果に基づいて、例えば図12の安全レベル規定表にしたがって、住宅に入ることについての安全レベルを判定し、入室抑止部14は、レベル判断部40により判定された安全レベルに応じて異なる方法によって人に対して住宅に入ることを抑止するようしてもよい。これにより、安全レベルに応じて入室抑止部14は多様な入室抑止方法を取ることが可能となり、住宅に入ろうとする人の安全を確保しつつ、且つ住宅に入ろうとする人に対して過度の緊張を与えずに済む。
【0034】
例えば、レベル判断部40により判定された安全レベルが基準レベル未満である場合、重度の危険性があるので、入室防止部37を動作させて人が住宅に入ることを防止する。これにより、人が住宅に入ることを高い確率で阻止してユーザの安全を確保することができる。
【0035】
一方、レベル判断部40により判定された安全レベルが基準レベル以上である場合、軽度の危険性があり、軽度の抑制で十分であるので、入室注意喚起部38を動作させて住宅に入ろうとする人に対して注意を喚起する。これにより、住宅に入ろうとする人に対して注意を喚起することに留めることができるので、ユーザに対して過度の緊張を与えずに済む。
【0036】
図12に示す安全レベル規定表は、レベル判断部40が安全レベルを判定する際に参照する情報の一例であって、セキュリティセンサ部12が備えるセンサ各々について、レベル判断部40が判定する安全レベルが規定されている。図12に示すデータは記憶部24に記憶されている。安全レベルは例えば1〜5の5段階で評価され、図12に示す数値は、住宅が安全でないこと(不審者の侵入、火災、ガス漏れなど)を各センサが検知した時の安全レベルを示している。
【0037】
例えば、住宅の窓や戸に設置された開閉センサが窓や戸の開口を検知した時の安全レベルは2であり、施錠センサが窓や戸の解錠を検知した時の安全レベルは3である。図12の例によれば、窓や戸の開口を窓や戸の解錠よりも危険な状態であるという判断が可能となる。同様にして、戸外の敷地内に感度領域を有する人感センサが人を検知した時の安全レベルは3であるが、戸内に感度領域を有する人感センサが人を検知した時の安全レベルは1であり、戸内への侵入を戸外への侵入より危険な状態であると判断可能である。同様に、防災センサ部36が備える火災検知器、ガス漏れ検知器、漏電センサ及び漏水センサについても、それぞれ、1、1、3及び4の安全レベルが規定されている。
【0038】
なお、複数のセンサが住宅の危険をそれぞれ検知している場合、図12に規定する当該複数のセンサの安全レベルのうち最も低いものを採用する。例えば、漏水センサ及び開閉センサがそれぞれ漏水及び窓の開口を検知した場合、漏水センサの安全レベル(4)より開閉センサの安全レベル(2)の方が低いので、低い方(2)を採用する。また、これらのセンサ総てが住宅の危険を検知していない時、レベル判断部40は最も高い安全レベルである「5」を判定しても構わない。
【0039】
そして、上記の「基準レベル」を例えば「3」に設定すれば、安全レベル1〜2に判定されれば、入室防止部37を動作させ、安全レベル3〜4に判定されれば、入室注意喚起部38を動作させればよい。
【0040】
次に、図2(a)及び図2(b)を参照して、住宅に入ろうとする人が通過する戸(玄関扉42)の周辺における報知システムの配置例を説明する。図2(a)は玄関扉42の周辺の上面図であり、図2(b)は図2(a)の玄関扉42を戸外Out側から見た正面図である。
【0041】
玄関扉42は、蝶番で止められた部分を軸に弧を描いて開閉し、ドアノブ43などを持って戸外Outへ開けることができる外開き扉である。蝶番で止められた端と反対側の端にはシリンダー錠41が備えられ、戸外Out及び戸内Inの両側から施錠/解錠を行うことができる。シリンダー錠41の戸外Out側には鍵を差し込むための鍵穴が設けられている。
【0042】
ドアノブ43の上部には複数のLEDランプを備えるLED表示部53が埋め込まれている。シリンダー錠41が設置されている端に面するドア枠部分には、玄関扉の開閉を検知する玄関開センサ32が設置されている。また、戸内Inの玄関扉周辺を検出領域SA3とする戸内側人感センサ33と、戸外Outの玄関扉周辺を検出領域SA4とする戸外側人感センサ34とが設置されている。
【0043】
玄関開センサ32、検出領域SA3に居る人を検知する戸内側人感センサ33及び検出領域SA4に居る人を検知する戸外側人感センサ34は、それぞれ、玄関扉42からの侵入或いはそのおそれ(玄関扉42への接近)を検知する防犯センサ部35に属するセンサである。また同時に、戸外側人感センサ34は、住宅に入ろうとする人及び善意の訪問者を検知するセンサとしても機能する。その他、図示は省略するが、シリンダー錠41の解錠、及びドアノブ43やシリンダー錠41への人体又は金属の接触又は接近を検知する防犯センサが玄関扉42に備えられている。
【0044】
ドア枠又は玄関扉42周辺の壁の内部に入室防止部37が埋め込まれ、戸内Inには制御部11が備えられている。なお、図示は省略するが、シリンダー錠41は入室防止部37に接続され、入室防止部37、LED表示部53、玄関開センサ32、戸内側人感センサ33及び戸外側人感センサ34、その他の防犯センサは、制御部11に接続されている。また、玄関扉42の周辺以外に住宅内に設置された防犯センサ部35及び防災センサ部36に属する各種のセンサは、玄関扉周辺の制御部11に接続されている。
【0045】
なお、図2(a)及び図2(b)に示した報知システムの配置及び接続方法は一例であり、報知システムは図1の機能的な構成を実現するための他の配置及び接続方法であっても構わない。
【0046】
次に、図3を参照して図2(b)のLED表示部53の詳細な構成例を説明する。LED表示部53は、3つのLED発光部(第1のLED発光部45、第2のLED発光部46、第3のLED発光部47)を備える。各LED発光部は、例えば緑及び赤の2以上の色で点灯或いは点滅などの2以上の発光状態で発光可能である。
【0047】
第1のLED発光部45は、住宅の開口部に設置された戸や窓の施錠状態を示し、例えば、少なくとも1以上の戸又は窓が解錠されている状態において赤色点灯し、総ての戸や窓が施錠されていれば緑色点灯する。
【0048】
第2のLED発光部46は、住宅への来客状況を示し、留守中に来客が有れば緑色点滅し、来客が無ければ緑色点灯する。更に、例えば、玄関や勝手口など住宅の通常の出入り口以外の開口部が解錠或いは開口され、住宅内の人感センサが人を検出した場合など、通常ではない方法で住宅に人が侵入したおそれがある場合、第2のLED発光部46は赤色点滅して、現在、侵入者が住宅内に居るおそれを示して危険性を報知する。緑色点滅によって留守中の来客を報知することにより、住宅に入ろうとする人に過度の不安を与えずに済む。
【0049】
また、第3のLED発光部47は、防災センサ部36に属する防災センサが、火災、ガス漏れ、漏電、漏水などの災害の発生及びそのおそれを検出した場合、赤色点滅して住宅設備の異常状態を報知する。一方、設備の異常を検出しない場合、緑色点灯する。
【0050】
LED表示部53の代わりに、図4(a)或いは図4(b)に示すような液晶表示部73、74を用いても構わない。図4(a)の液晶表示部73の画面には、「施錠状態」、「ガス」、「電気」及び「水道」の各項目が表示され、総ての項目について異常が無ければ、画面全体が緑色点灯する。少なくともいずれか1つの項目に異常があれば、画面全体が赤色点灯し、異常がある項目の下に、例えば「侵入者あり」、「ガス漏れ 台所」などの異常の具体的な内容を表示する。画面全体が赤色点灯することにより、住宅内が安全ではないことを高い確率で人に気付かせることができ、更に、異常の具体的な内容を気付かせることができる。
【0051】
図4(b)の液晶表示部74の画面には、更に、「施錠状態」、「ガス」、「電気」及び「水道」の各項目の状態を個別に表示する表示枠61、62、63、64が設けられている。総ての項目について異常が無ければ、画面全体及び総ての表示枠61、62、63、64が緑色点灯する。少なくともいずれか1つの項目に異常があれば、画面全体が赤色点灯し、更に、異常が有る項目の表示枠61、62、63、64が赤色点滅し、異常がある項目の下に、例えば「侵入者あり」、「ガス漏れ有り」などの異常の具体的な内容を表示する。異常が無い項目は緑色点灯する。
【0052】
LED表示部53は、図2(b)の配置例の他に、図5又は図6に示すように配置してもよい。すなわち、図5に示すように、ドアノブ43b及びシリンダー錠41bを玄関扉42に備え付け、LED表示部53bをその周辺のドア枠又は壁上に備え付けてもよい。或いは、図6に示すように、ドアノブ43b及びシリンダー錠41bを玄関扉42の開口端側に備え付け、LED表示部53cを玄関扉42の中央部に備え付けてもよい。なお、LED表示部53cの設置位置は、中央部には限らず、上下左右の周辺部であってもよい。
【0053】
また、図7に示すように、門塀65に、LED表示部53dが備え付けられていてもよい。これによれば、住宅の敷地内に入る前に、住宅内が安全であること或いは安全でないことを報知することができる。なお、門塀65には、住宅の敷地の境界のうち道路に面する箇所に設置され、表札71aや新聞受72が備え付けられている。
【0054】
更に、図8に示すように、エントランスポール66に、LED表示部53eが備え付けられていてもよい。これによれば、住宅の敷地内に入る前に、住宅内が安全であること或いは安全でないことを報知することができる。エントランスポール66は、前述した隣接道路から住宅の出入り口までを繋ぐ敷地内の経路上に設置され、表札71b、インターホン子機、ライトが備え付けられている。なお、エントランスポール66の設置位置は、上記の経路上に限らず、住宅の敷地の境界であってもよい。
(第1の動作例)
次に、図1(a)及び図1(b)に示した報知システムが、住宅に入ろうとする人に対して住宅内が安全でないことを報知する動作手順の一例(第1の動作例)を説明する。第1の動作例では、セキュリティセンサ部12による検知結果に基づいて住宅内が安全であるか否かを判断して、入室を許可又は抑止する動作を説明する。具体的には、以下の通りである。
【0055】
(イ)ユーザ操作により報知システムの電源がオンされると、CPU21は、ROM23からシステムプログラムデータを読み出してシステムを起動させ、報知システム全体の制御状態に入る。図9のフローチャートは、この状態からスタートする。
【0056】
(ロ)先ず、S01段階において、セキュリティセンサ部12に属する各種のセンサは、住宅内への侵入及びそのおそれ、住宅内におけるガス漏れ、漏電、漏水及び火災、及びこれらのおそれのセンシングを開始する。
【0057】
(ハ)その後、セキュリティセンサ部12に属するセンサが上記のいずれかを検知した場合(S03でYES)、S05段階に進み、検知結果を制御部11内の記憶部24に記憶して、S07段階に進む。検知しない場合(S03でNO)S07段階に直接進む。
【0058】
(ニ)S07段階において、CPU21(安全判断部39)は、記憶部24に記憶されている検知結果に基づいて、住宅内が安全であるか否かを判断する。住宅内が安全であると判断した場合(S07でYES)S09段階に進み、CPU21は内部において第1フラグを立てない。その後S13段階に進む。一方、住宅内が安全でないと判断した場合(S07でNO)S11段階に進み、CPU21は第1フラグを立てる。その後S13段階に進む。
【0059】
(ホ)S13段階において、セキュリティセンサ部12に属する各種のセンサの検知結果に基づいて、住宅に入ろうとする人が居るか否かを判断する。具体的には、図2(a)の戸外側人感センサ34が人を検知すれば、玄関扉42の前に人が居ることになり、住宅に入ろうとする人が居ると判断することが出来る。或いは、ドアノブ43やシリンダー錠41への人体又は金属の接触又は接近を検知した場合に、住宅に入ろうとする人が居ると判断しても構わない。
【0060】
(へ)住宅に入ろうとする人が居る場合(S13でYES)、S15段階に進み、住宅に入ろうとする人が居ない場合(S13でNO)、S03段階に戻り、センシング、検出結果の記憶、安全判断を継続して行い、住宅内の安全状態をリアルタイムに第1フラグの状態によって表す。
【0061】
(ト)S15段階において、第1フラグの状態を判断する。第1フラグが立っている場合(S15でYES)住宅内が安全ではないので、S17段階に進み、入室抑止部14は、入室を防止し、入室注意を喚起することにより、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止する。具体的な抑止方法は、前述したように、デフォルト設定或いはユーザによる設定のいずれかに従って実施すればよい。
【0062】
(チ)一方、第1フラグが立っていない場合(S15でNO)住宅内は安全であるので、S19段階に進み、入室抑止部14は、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止しない。具体的には、入室を防止せず、且つ入室注意を喚起せず、入室を許可する。S17及びS19段階を実施して図9のフローチャートは終了する。
【0063】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
【0064】
住宅内が安全でないと判断された場合に(S07でNO)、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止する(S17)ことにより、住宅に入ろうとする人は入室抑止部14によって住宅に入ることを抑止されるので、報知システムは、住宅内が安全な状態でないことを高い確率で住宅に入ろうとする人に気付かせることができる。また、同時に、住宅内が安全であれば入室は抑止されないので、ユーザに対して安全を確認するために動作を強いることない。よって、ユーザは、入室時毎に安全確認行動をすることなく、住宅内の安全を確認して安心して入室することができる。このように、建物に入ろうとする人に対して建物内が安全でないことを報知することは、同時に、建物内が安全であることをユーザに報知することであり、ユーザは余計な心配をすることなくなる。
(第2の動作例)
次に、図10(a)及び図10(b)のフローチャートを参照して、住宅内が安全であるか否かを判断し、且つ住宅に入ることについての安全レベルを判定して、安全レベルに応じて異なる方法によって人に対して住宅に入ることを抑止する第2の動作例について説明する。
【0065】
第2の動作例を示すフローチャートは、図9のフローチャートのうち、点線で囲んだA及びBの部分を、図10(a)及び図10(b)のフローチャートでそれぞれ置換えたものである。よって、ここでは図10(a)及び図10(b)のフローチャートを中心に説明する。
【0066】
(い)住宅内が安全でないと判断した場合(図9のS07でNO)S11段階に進み、CPU21は第1フラグを立て、その後、S111段階に進み、CPU21(レベル判断部40)は、セキュリティセンサ部12による検知結果に基づいて、例えば図12の安全レベル規定表にしたがって、住宅に入ることについての安全レベルを判定する。
【0067】
(ろ)判定された安全レベルが基準レベル未満である場合(S113でYES)、S117段階に進み、CPU21は内部に第2フラグを立てる。一方、判定された安全レベルが基準レベル以上である場合(S113でNO)、S115段階に進み、CPU21は第2フラグを立てない。S115及びS117段階の後、図9のS13段階へ進む。
【0068】
(は)第1フラグが立っている場合(S15でYES)住宅内が安全ではないと判断されているため、S171段階に進み、CPU21は、第2フラグの状態を判断する。第2フラグが立っている場合(S171でYES)、重度の危険性があるので、S175段階に進み、入室防止部37を動作させて人が住宅に入ることを防止する。これにより、人が住宅に入ることを高い確率で阻止してユーザの安全を確保することができる。
【0069】
(に)一方、第2フラグが立っていない場合(S171でNO)、軽度の危険性があり、軽度の抑止で十分であるので、入室注意喚起部38を動作させて住宅に入ろうとする人に対して注意を喚起する。これにより、住宅に入ろうとする人に対して注意を喚起することに留めることができるので、ユーザに対して過度の緊張を与えずに済む。S175及びS173段階の後、フローチャートは終了する。
【0070】
このように、第2の動作例では、住宅内が安全でないと判断された場合(S07でNO)に、セキュリティセンサ部12による検知結果に基づいて、住宅に入ることについての安全レベルを判定し(S111)、判定された安全レベルに応じて異なる方法によって人に対して住宅に入ることを抑止する(S173及びS175)ことができる。これにより、安全レベルに応じて入室抑止部14は多様な入室抑止方法を取ることが可能となり、ユーザの安全を確保しつつ、且つユーザに対して過度の緊張を与えずに済む。
【0071】
安全レベルが基準レベル未満である場合に、人が入室する際に通過する戸(玄関扉42)の鍵穴を遮蔽することにより、人が入室する際に通過する戸を解錠することが不可能となり、住宅に入ることが防止される。よって、住宅内が安全でないことを高い確率で人に気付かせることができ、ユーザの安全を確保することができる。
(第3の動作例)
次に、図11のフローチャートを参照して、報知システムの第3の動作例を説明する。第1の動作例では、住宅に入ろうとする人を検知する前に安全状態を判断して第1フラグの状態で示していたのに対して、第3の動作例は、住宅に入ろうとする人を検知した後に、安全状態を判断し、当該判断結果に基づいて入室の抑止又は許可を行う。
【0072】
(1)ユーザ操作により報知システムの電源がオンされると、CPU21は、ROM23からシステムプログラムデータを読み出してシステムを起動させ、報知システム全体の制御状態に入る。図11のフローチャートは、この状態からスタートする。
【0073】
(2)S31〜S35段階は、図9のS01〜S05段階と同じ動作であるので、説明を省略する。
【0074】
(3)S37段階に進み、図9のS13段階と同様にして、住宅に入ろうとする人が居るか否かを判断する。住宅に入ろうとする人が居ない場合(S37でNO)、S33段階に戻り、住宅に入ろうとする人を検出するまで、センシング、検出結果の記憶を繰り返し実施する。
【0075】
(4)住宅に入ろうとする人が居る場合(S37でYES)、S39段階に進み、CPU21(安全判断部39)は、記憶部24に記憶されている検知結果に基づいて、住宅内が安全であるか否かを判断する。
【0076】
(5)住宅内が安全でないと判断された場合(S39でNO)、S41段階に進み、入室抑止部14は、入室を防止し、入室注意を喚起することにより、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止する。一方、住宅内が安全であると判断した場合(S39でYES)S43段階に進み、入室抑止部14は、住宅に入ろうとする人に対して住宅に入ることを抑止しない。具体的には、入室を防止せず、且つ入室注意を喚起せず、入室を許可する。
【0077】
このように、第3の動作例では、先ず、住宅に入ろうとする人が居るか否かを判断し(S37)、住宅に入ろうとする人が居る場合に、住宅内の安全を判断する(S39)。よって、フラグ処理などを伴う第1の動作例に比べて、報知システム全体を制御するシステムプログラムの構成を簡略化することができる。
【0078】
上記のように、本発明は、1つの実施形態及び3つの動作例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0079】
例えば、報知システムが現在時刻を計時する計時部を備えていてもよい。この場合、セキュリティセンサ部12の各センサの検出結果、安全判断部39の判断結果、入室抑止部14の動作内容、操作部15が受け付けたコマンドの入力内容などを、その検出、動作及び操作が行われた時刻と共に、記憶部24又は遠隔に設置されたサーバなどに記憶して、報知システムの履歴データを残すようにしてもよい。これにより、例えば、留守時の侵入者に関する情報を収集することができるので、防犯効果を高めることができる。
【0080】
また、戸内側人感センサ33及び戸外側人感センサ34として、カラー又はモノクロの可視光のイメージを検出するカメラを使用してもよい。この場合、カメラの検出結果(映像)を記憶部24又は遠隔に設置されたサーバなどに記憶しておくことによっても、留守時の侵入者に関する情報を収集することができるので、防犯効果を高めることができる。
【0081】
また、報知システムは、通信部18を介して、ユーザの携帯端末から建物のセキュリティ状態の問い合わせを受け付ける機能、侵入者を検知した時などの異常時にユーザの携帯端末にメールを配信する機能などを備えていてもよい。
【0082】
また、実施の形態では、人が外出する際に通過する玄関扉42に設置されている錠がシリンダー錠41である場合について説明したが、もちろん暗証番号や非接触式のICカードなどによって施錠及び解錠を行うことができる電気錠であっても構わない。この場合、テンキー部やICカードのセンサ部(カードリーダ)などを玄関扉42或いはドア枠周辺の壁に内蔵させ、テンキー部やICカードのセンサ部を遮蔽する、或いはテンキーの押下げ操作やICカードからの電波を受け付けないなどの方法によって解錠を抑止すればよい。
【0083】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態に係わる報知システムの構成の概略を示すブロック図であり、図1(b)は図1(a)のCPU21が果たす主要な機能を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は住宅に入ろうとする人が通過する戸(玄関扉)の周辺における報知システムの配置例を示す上面図であり、図2(b)は図1(a)の戸(玄関扉)を戸外Out側から見た正面図である。
【図3】図2(b)のLED表示部53の詳細な構成例を示す平面図である。
【図4】図4(a)及び図4(b)は、液晶表示部73、74の詳細な構成例を示す平面図である。
【図5】図2(b)とは異なるLED表示部の他の配置例を示す平面図である(その1)。
【図6】図2(b)とは異なるLED表示部の他の配置例を示す平面図である(その2)。
【図7】図2(b)とは異なるLED表示部の他の配置例を示す平面図である(その3)。
【図8】図2(b)とは異なるLED表示部の他の配置例を示す平面図である(その4)。
【図9】図1(a)及び図1(b)に示した報知システムが、住宅に入ろうとする人に対して住宅の戸締まりの状態を報知する動作手順の一例(第1の動作例)を示すフローチャートである。
【図10】図10(a)及び図10(b)は、図1(a)及び図1(b)に示した報知システムが、住宅に入ろうとする人に対して住宅の戸締まりの状態を報知する動作手順の他の例(第2の動作例)を示すフローチャートである。
【図11】図1(a)及び図1(b)に示した報知システムが、住宅に入ろうとする人に対して住宅の戸締まりの状態を報知する動作手順の他の例(第3の動作例)を示すフローチャートである。
【図12】レベル判断部40が安全レベルを判定する際に参照する安全レベル規定表の一例である。
【符号の説明】
【0085】
11…制御部
12…セキュリティセンサ部
14…入室抑止部
15…操作部
18…通信部
21…CPU
22…RAM
23…ROM
24…記憶部
25…配線路
32…玄関開センサ
33…戸内側人感センサ
34…戸外側人感センサ
35…防犯センサ部
36…防災センサ部
37…入室防止部
38…入室注意喚起部
39…安全判断部
40…レベル判断部
41、41b…シリンダー錠
42…玄関扉
43、43b…ドアノブ
45…第1のLED発光部
46…第2のLED発光部
47…第3のLED発光部
51…鍵穴遮蔽部
52…錠前回転防止部
53、53b〜53e…LED表示部
54…スピーカ
61〜64…表示枠
65…門塀
66…エントランスポール
71a、71b…表札
72…新聞受
73、74…液晶表示部
In…戸内
Out…戸外

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内への侵入、建物内におけるガス漏れ、漏電、漏水及び火災、及び前記侵入、前記ガス漏れ、前記漏電、前記漏水及び前記火災各々のおそれのうち少なくともいずれか1つを検知するセキュリティセンサ部と、
前記セキュリティセンサ部による検知結果に基づいて、建物内が安全であるか否かを判断する安全判断部と、
建物内が安全でないと前記安全判断部が判断した場合に、前記建物に入ろうとする人に対して前記建物に入ることを抑止する入室抑止部と
を備えることを特徴とする報知システム。
【請求項2】
建物内が安全でないと前記安全判断部が判断した場合に、前記セキュリティセンサ部による検知結果に基づいて、前記建物に入ることについての安全レベルを判定するレベル判断部を更に備え、
前記入室抑止部は、前記レベル判断部により判定された安全レベルに応じて異なる方法によって前記人に対して前記建物に入ることを抑止することを特徴とする請求項1に記載の報知システム。
【請求項3】
前記入室抑止部は、前記レベル判断部により判定された安全レベルが基準レベル未満である場合に、前記建物に入ることを防止する入室防止部を備えることを特徴とする請求項2に記載の報知システム。
【請求項4】
前記入室抑止部は、前記レベル判断部により判定された安全レベルが基準レベル以上である場合に、前記建物に入ろうとする人に対して注意を喚起する入室注意喚起部を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の報知システム。
【請求項5】
前記入室防止部は、前記建物内に人が入る際に通過する戸の鍵穴を遮蔽する鍵穴遮蔽部を備えることを特徴とする請求項3記載の報知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−237803(P2009−237803A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−81605(P2008−81605)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】