説明

多環系化合物とその使用の方法

本発明は、多環系化合物、それらを含んでなる医薬組成物、及び、例えば、認知障害の治療におけるそれらの使用の方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は、米国仮特許出願第60/680,501号(2005年5月13日出願)への優先権を主張する。
1.技術分野
本発明は、多環系化合物、それらを含んでなる医薬組成物、及びそれらの使用の方法に関する。
【0002】
2.背景技術
アミノ酸のL−プロリンは、報告によれば、哺乳動物の脳におけるシナプス伝達の調節にある役割を担っている。例えば、Crump et al., Molecular and Cellular Neuroscience, 13: 25-29 (1999) を参照のこと。例えば、オルニチンからL−プロリンのシナプトソーム生合成経路が報告されていて、L−プロリンの高アフィニティーNa依存性シナプトソーム取込みが観察されている。Yoneda et al., Brain Res., 239: 479-488 (1982); Balcar et al., Brain Res., 102: 143-151 (1976)。
【0003】
一般に、神経伝達物質系は、典型的には、シグナル伝達を不活性化する機序を有し、その多くがNa依存性トランスポーターの作用を介して機能する。本事例では、プロリンのNa依存性トランスポーターについて記載されていて、その分子実体がクローニングされている(ヒトのSLC6A7)。例えば、米国特許第5,580,775号及び5,759,788号を参照のこと。しかしながら、このトランスポーターの特異的な役割は不明なままである。例えば、ヒトのNa依存性プロリントランスポーターは、概してシナプス末端に局在化していて、このことは、神経伝達物質のシグナル伝達における役割と一致している。しかし、プロリンの高アフィニティー受容体はまだ見出されておらず、それが神経伝達物質というよりニューロモジュレーターであることを示唆する。Shafqat S., et al., Molecular Pharmacology 48: 219-229 (1995)。
【0004】
Na依存性プロリントランスポーターが背根神経節において発現されるという事実により、それが疼痛受容に関与している可能性があること、そしてこのトランスポーターを阻害する化合物が疼痛を治療するために使用し得ることが示唆されてきた。例えば、米国特許出願番号20030152970A1を参照のこと。しかし、この示唆は、実験データにより裏付けられていない。
【0005】
3.発明の要約
本発明には、多環系化合物、それらを含んでなる医薬組成物、及びそれらの使用の方法が含まれる。本発明の1つの態様には、式I:
【0006】
【化1】

【0007】
[式中:Aは、随意に置換される非芳香族複素環であり;D及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;E、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;Xは、随意に置換されるヘテロアリールであり;Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;それぞれのRは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてそれぞれのRは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環である]の化合物とその医薬的に許容される塩又は溶媒和物が含まれる。
【0008】
好ましい化合物は、プロリントランスポーターを阻害して、特別な化合物は、ドパミン又はグリシンのトランスポーターに実質的に影響を及ぼすことなく、そのようにする。
本発明の別の態様には、本明細書に記載の様々な化合物の医薬組成物が含まれる。
【0009】
別の態様には、本発明の化合物を使用して、認知機能を改善する方法と様々な疾患及び障害を治療、管理、及び/又は防止する方法が含まれる。
5.発明の詳細な説明
本発明は、マップ位置5q31−q32のヒト遺伝子(SLC6A7遺伝子;GENBANK受入れ番号NM_014228)によりコードされるプロリントランスポーターが哺乳動物における精神機能の強力な変調剤であり得るという発見に一部基づく。特に、SLC6A7遺伝子のマウスオーソログ(ortholog)の機能性産物を発現しない遺伝子工学処理マウスは、対照動物と比べて有意に増加した認知機能、注意スパン、学習、及び記憶を表示する。これは、プロリントランスポーターの阻害を有益な薬理学的効果と結び付けた実験データの初めての報告であると考えられる。
【0010】
この発見に照らして、SLC6A7コード領域と関連するタンパク産物を使用して、認知機能を改善し得て、アルツハイマー病、自閉症、認知障害、痴呆、学習障害、並びに、短期及び長期の記憶喪失のような疾患及び障害の治療、予防、及び/又は管理に有用であり得る化合物を発見した。
【0011】
5.1.定義
他に示さなければ、用語「アルケニル」は、2〜20(例、2〜10又は2〜6)の炭素原子を有して、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合が含まれる、直鎖、分岐鎖、及び/又は環状の炭化水素を意味する。代表的なアルケニル部分には、ビニル、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、イソブチレニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル、3−ヘプテニル、1−オクテニル、2−オクテニル、3−オクテニル、1−ノネニル、2−ノネニル、3−ノネニル、1−デセニル、2−デセニル、及び3−デセニルが含まれる。
【0012】
他に示さなければ、用語「アルキル」は、1〜20(例、1〜10又は1〜4)の炭素原子を有する、直鎖、分岐鎖、及び/又は環状(「シクロアルキル」)の炭化水素を意味する。1〜4の炭素を有するアルキル部分は、「低級アルキル」と呼ばれる。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、及びドデシルが含まれる。シクロアルキル部分は、単環系又は多環系であってよく、例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びアダマンチルが含まれる。アルキル部分の追加例は、直鎖、分岐鎖、及び/又は環状の部分(例、1−エチル−4−メチル−シクロヘキシル)を有する。用語「アルキル」には、飽和炭化水素だけでなく、アルケニル及びアルキニル部分も含まれる。
【0013】
他に示さなければ、用語「アルキルアリール」又は「アルキル−アリール」は、アリール部分へ結合したアルキル部分を意味する。
他に示さなければ、用語「アルキルヘテロアリール」又は「アルキル−ヘテロアリール」は、ヘテロアリール部分へ結合したアルキル部分を意味する。
【0014】
他に示さなければ、用語「アルキル複素環」又は「アルキル−複素環」は、複素環部分へ結合したアルキル部分を意味する。
他に示さなければ、用語「アルキニル」は、2〜20(例、2〜6)の炭素原子を有して、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合が含まれる、直鎖、分岐鎖、及び/又は環状の炭化水素を意味する。代表的なアルキニル部分には、アセチレニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−ヘプチニル、2−ヘプチニル、6−ヘプチニル、1−オクチニル、2−オクチニル、7−オクチニル、1−ノニニル、2−ノニニル、8−ノニニル、1−デシニル、2−デシニル、及び9−デシニルが含まれる。
【0015】
他に示さなければ、用語「アルコキシ」は、−O−アルキル基を意味する。アルコキシ基の例には、限定されないが、−OCH、−OCHCH、−O(CHCH、−O(CHCH、−O(CHCH、及び−O(CHCHが含まれる。
【0016】
他に示さなければ、用語「アリール」は、炭素及び水素原子からなる、芳香族の環、又は芳香族又は一部芳香族の環系を意味する。アリール部分は、一緒に結合又は縮合する多数の環を含んでよい。アリール部分の例には、アントラセニル、アズレニル、ビフェニル、フルオレニル、インダン、インデニル、ナフチル、フェナントレニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン、及びトリルが含まれる。
【0017】
他に示さなければ、用語「アリールアルキル」又は「アリール−アルキル」は、アルキル部分へ結合したアリール部分を意味する。
他に示さなければ、用語「DTIC50」は、以下の「実施例」に記載するアッセイを使用して決定されるような、ヒト組換えドパミントランスポーターに対するIC50を意味する。
【0018】
他に示さなければ、用語「GTIC50」は、以下の「実施例」に記載するアッセイを使用して決定されるような、ヒト組換えグリシントランスポーターに対するIC50を意味する。
【0019】
他に示さなければ、用語「ハロゲン」及び「ハロ」には、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素が含まれる。
他に示さなければ、用語「ヘテロアルキル」は、その炭素原子の少なくとも1つがヘテロ原子(例、N、O、又はS)で置き換えられたアルキル部分(例、直鎖、分岐鎖、又は環状)を意味する。
【0020】
他に示さなければ、用語「ヘテロアリール」は、その炭素原子の少なくとも1つがヘテロ原子(例、N、O、又はS)で置き換えられたアリール部分を意味する。例には、アクロジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾキナゾリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、イミダゾリル、インドリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、フタラジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、及びトリアジニルが含まれる。
【0021】
他に示さなければ、用語「ヘテロアリールアルキル」又は「ヘテロアリール−アルキル」は、アルキル部分へ結合したヘテロアリール部分を意味する。
他に示さなければ、用語「複素環」は、炭素、水素、及び少なくとも1つのヘテロ原子(例、N、O、又はS)からなる、芳香族、一部芳香族、又は非芳香族の単環系又は多環系の環又は環系を意味する。複素環は、一緒に縮合又は結合する多数(即ち、2以上)の環を含んでよい。複素環には、ヘテロアリールが含まれる。例には、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル、シンノリニル、フラニル、ヒダントイニル、モルホリニル、オキセタニル、オキシラニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、及びバレロラクタミルが含まれる。
【0022】
他に示さなければ、用語「複素環アルキル」又は「複素環−アルキル」は、アルキル部分へ結合した複素環部分を意味する。
他に示さなければ、用語「ヘテロシクロアルキル」は、非芳香族の複素環を意味する。
【0023】
他に示さなければ、用語「ヘテロシクロアルキルアルキル」又は「ヘテロシクロアルキル−アルキル」は、アルキル部分へ結合したヘテロシクロアルキル部分を意味する。
他に示さなければ、用語「管理する」、「管理すること」、及び「管理」には、特定の疾患又は障害にすでに罹患した患者において、その疾患又は障害の再発を予防すること、及び/又はその疾患又は障害に罹患した患者が寛解状態にある時間を長くすることが含まれる。この用語には、疾患又は障害の閾値、進展、及び/又は期間を変調させること、又は患者が疾患又は障害へ応答するやり方を変化させることが含まれる。
【0024】
他に示さなければ、用語「医薬的に許容される塩」は、無機の酸及び塩基と有機の酸及び塩基が含まれる、医薬的に許容される無毒の酸又は塩基より製造される塩を意味する。好適な医薬的に許容される塩基付加塩には、限定されないが、アルミニウム、カルシウム
、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、及び亜鉛より作製される金属塩、又はリジン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、及びプロカインより作製される有機塩が含まれる。好適な無毒の酸には、限定されないが、酢酸、アルギン酸、アントラニル酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、フロ酸(furoic)、ガラクツロン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、硫酸、酒石酸、及びp−トルエンスルホン酸のような無機酸及び有機酸が含まれる。特定の無毒の酸には、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、及びメタンスルホン酸が含まれる。このように、特定の塩の例には、塩酸塩とメシレート塩が含まれる。他のものは、当該技術分野でよく知られている。例えば、「Remington's Pharmaceutical Sciences(レミントン製薬科学)」(第18版、マック・パブリッシング、ペンシルヴェニア州イーストン、1990)と「Remington: The Science and Practice of Pharmacy(調剤の科学と実践)」(第19版、マック・パブリッシング、ペンシルヴェニア州イーストン、1995)を参照のこと。
【0025】
他に示さなければ、用語「防止する」、「防止すること」、及び「防止」は、患者が特定の疾患又は障害に罹患し始める前に生じて、疾患又は障害を阻害するか又はその重症度を抑制する作用を想定する。換言すれば、この用語には、予防が含まれる。
【0026】
他に示さなければ、化合物の「予防有効量」は、疾患又は状態、又は疾患又は状態に関連した1以上の症状を防止するか又はその再発を防止するのに十分な量である。化合物の予防有効量は、単独で、又は他剤と組み合わせて、疾患又は状態の防止において予防利益をもたらす治療薬剤の量を意味する。用語「予防有効量」には、予防全般を改善するか又は別の予防剤の予防効力を高める量を含めてよい。
【0027】
他に示さなければ、用語「PTIC50」は、以下の「実施例」に記載するアッセイを使用して決定されるような、ヒト組換えNa依存性プロリントランスポーターに対するIC50を意味する。
【0028】
他に示さなければ、用語「特異的プロリントランスポーター阻害剤」は、約200nM未満のPTIC50を有する化合物を意味する。
他に示さなければ、用語「置換(された)」は、化学構造又は部分について記載するために使用するとき、その水素原子の1以上が、限定されないが、アルコール、アルデヒド、アルコキシ、アルカノイルオキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、t−ブチル)、アルキニル、アルキルカルボニルオキシ(−OC(O)アルキル)、アミド(−C(O)NH−アルキル−又は−アルキルNHC(O)アルキル)、アミジニル(−C(NH)NH−アルキル又は−C(NR)NH)、アミン(アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノのような、一級、二級、及び三級)、アロイル、アリール、アリールオキシ、アゾ、カルバモイル(−NHC(O)O−アルキル−又は−OC(O)NH−アルキル)、カルバミル(例、CONH、CONH−アルキル、CONH−アリール、及びCONH−アリールアルキル)、カルボニル、カルボキシル、カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸塩化物、シアノ、エステル、エポキシド、エーテル(例、メトキシ、エトキシ)、グアニジノ、ハロ、ハロアルキル(例、−CCl、−CF、−C(CF)、ヘテロアルキル、ヘミアセタール、イミン(一級及び二級)、イソシアネート、イソチオシアネート、ケトン、ニトリル、ニトロ、オキソ、ホスホジエステル、スルフィド、スルホンアミド(例、SONH)、スルホン、スルホニル(アルキルスルホニル、アリールスルホニル、及びアリール
アルキルスルホニルが含まれる)、スルホキシド、チオール(例、スルフヒドリル、チオエーテル)、及び尿素(−NHCONH−アルキル−)のような化学部分又は官能基で置換された構造又は部分の誘導体に関連する。
【0029】
他に示さなければ、化合物の「治療有効量」は、疾患又は状態の治療又は管理において治療利益を提供するか又は疾患又は状態に関連した1以上の症状を遅延又は最小化するのに十分な量である。化合物の治療有効量は、単独で、又は他の療法と組み合わせて、疾患又は状態の治療又は管理において治療利益をもたらす治療薬剤の量を意味する。用語「治療有効量」には、治療全般を改善する、疾患又は状態の症状又は原因を抑制又は回避するか又は別の治療剤の治療効力を高める量を含めてよい。
【0030】
他に示さなければ、用語「治療する」、「治療すること」、及び「治療」は、患者が特定の疾患又は障害に罹患している間に生じて、疾患又は障害やその症状の1以上の重症度を抑制するか、又は疾患又は障害の進行を遅滞又は遅延させる作用を想定する。
【0031】
他に示さなければ、用語「含まれる(複数)」は、「限定されないが、含まれる」と同じ意味を有し、用語「含まれる(単数)」は、「限定されないが、含まれる」と同じ意味を有する。同様に、用語「のような」は、「限定されないが、のような」と同じ意味を有する。
【0032】
他に示さなければ、一連の名詞に直ぐ先行する1以上の形容詞は、名詞のそれぞれへ適用されると解釈すべきである。例えば、句「随意に置換されるアルキル、アリール、又はヘテロアリール」は、「随意に置換されるアルキル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるヘテロアリール」と同じ意味を有する。
【0033】
より大きな化合物の一部を形成する化学部分は、本明細書において、それが単一の分子として存在するときにそれへ通常与えられる名称、又はその残基へ通常与えられる名称を使用して記載してよいと留意されたい。例えば、用語「ピリジン」及び「ピリジル」は、他の化学部分へ付く部分について記載するために使用されるとき、同じ意味を与えられる。このように、2つの句「XがピリジルであるXOH」と「XがピリジンであるXOH」は、同じ意味を与えられ、化合物:ピリジン−2−オール、ピリジン−3−オール、及びピリジン−4−オールが含まれる。
【0034】
また、未充足の原子価のある図に示されるどの原子も、その原子価を充足させるのに十分な水素原子へ付くと仮定されることに留意されたい。さらに、1つの実線とそれに平行した点線で図示される化学結合には、原子価により許容されれば、単結合と二重(例、芳香族)結合がともに含まれる。1以上のキラル中心のある化合物を表すが、立体化学を(例えば、実線又は点線で)示さない構造には、純粋な立体異性体とその混合物(例、ラセミ混合物)が含まれる。同様に、その中心の立体化学が特定されない1以上のキラル中心を有する化合物の名称には、純粋な立体異性体とその混合物が含まれる。
【0035】
5.2.本発明の化合物
本発明には、式I:
【0036】
【化2】

【0037】
[式中:Aは、随意に置換される非芳香族複素環であり;D及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;E、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;Xは、随意に置換されるヘテロアリールであり;Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;それぞれのRは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてそれぞれのRは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0038】
本発明の1つの態様には、式IA:
【0039】
【化3】

【0040】
の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
別の態様には、式IB:
【0041】
【化4】

【0042】
[式中:それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;それぞれのR5Aは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;それぞれのR5Bは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてnは、0〜5である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0043】
別の態様には、式IC:
【0044】
【化5】

【0045】
[式中:Yは、O、C(O)、又はCHであり;それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;それぞれのR5Aは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;それぞれのR5Bは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてmは、0〜4である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0046】
別の態様には、式ID:
【0047】
【化6】

【0048】
[式中:それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;それぞれのR5Aは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;それぞれのR5Bは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてpは、0〜7である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0049】
別の態様には、式IE:
【0050】
【化7】

【0051】
[式中:Yは、O、C(O)、又はCHであり;それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;それぞれのR5Aは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;それぞれのR5Bは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてqは、0〜6である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0052】
別の態様には、式IF:
【0053】
【化8】

【0054】
[式中:それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;それぞれのR5Aは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;それぞれのR5Bは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてmは、0〜4である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0055】
別の態様には、式II:
【0056】
【化9】

【0057】
[式中:Aは、随意に置換される非芳香族複素環であり;D及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;E、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;G及びGのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;J、J、及びJのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、又は(C1−10)アルキルであり;それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R2A、OR2A、又はSO2Aであり;それぞれのR2Aは、独立して、水素又は1以上のハロゲンで随意に置換される(C1−10)アルキルであり;それぞれのRは、独立して、水素、シアノ、又は1以上のハロゲンで随意に置換される(C1−10)アルキルであり;そしてそれぞれのRは、独立して、水素、シアノ、又は1以上のハロゲンで随意に置換される(C1−10)アルキルである]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0058】
別の態様には、式IIA:
【0059】
【化10】

【0060】
[式中:Zは、CR又はNであり;それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;それぞれのR5Aは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;それぞれのR5Bは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてnは、ZがCRであれば0〜5であるか又は、ZがNであれば0〜4である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0061】
別の態様には、式IIB:
【0062】
【化11】

【0063】
の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
別の態様には、式IIC:
【0064】
【化12】

【0065】
[式中:Zは、CR又はNであり;それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;それぞれのR5Aは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;それぞれのR5Bは、独立して、水素又は随意に置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そしてnは、ZがCRであれば0〜5であるか又は、ZがNであれば0〜4である]の化合物とその医薬的に許容される塩及び溶媒和物が含まれる。
【0066】
式II(及び、適宜、IIA〜C)に含まれる本発明の1つの態様において、G、G、J、J、又はJの少なくとも1つはNである。別の態様において、J、J、及びJの少なくとも1つはCRである。別の態様において、YがC(O)であり、Aがピペラジンであり、G、G、J、J、D、D、E、及びEのすべてがCHであり、そしてRのすべてが水素であるならば、Rのいずれも低級アルキルではない。別の態様において、YがC(O)であり、Aがピペラジンであり、DとEがともにNであり、そしてR及びRのすべてが水素であるならば、Rはシアノではない。別の態様において、YがOであり、Aがピロリジンであり、G、G、J、J、D、D、E、E、及びEのすべてがCHであり、そしてRのすべてが水素であるならば、少なくとも1つのRは水素ではない。別の態様において、YがCHであり、Aがピペラジンであり、G、J、J、J、D、及びDのすべてがCHであり、E、E、及びEのすべてがCRであり、そしてRのすべてが水素であるならば、少なくとも1つのRは水素ではない。別の態様において、YがC(O)又はCHであり、Aがピペラジンであり、G及びGの少なくとも1つがNであり、J、J、J、D、D、E、E、及びEのすべてがCHであり、そしてRのすべてが水素であるならば、少なくとも1つのRは水素ではない。
【0067】
上記の式(例、I、IA〜F、II、及びIIA〜C)のそれぞれに適宜(特別な式が、言及される部分を含有するとき)関連する、本発明の様々な他の態様は、以下の通りである。
【0068】
1つの態様において、Aは、2以下の窒素原子を含有する、随意に置換される非芳香族複素環である(即ち、該複素環は、2以下の窒素原子を含有して、随意に置換される)。
別の態様では、Aが単環系である。別の態様では、Aが二環系である。別の態様では、Aが未置換である。別の態様では、Aが、随意に置換されるピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、又はオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロールである。
【0069】
別の態様では、D及びDの1つがNである。別の態様では、DとDがともにNである。別の態様では、DとDがともにCRである。
別の態様では、E、E、及びEの1つがNである。別の態様では、E、E、及びEの2つがNである。別の態様では、E、E、及びEのすべてがNである。別の態様では、E、E、及びEのすべてが、独立してCRである。
【0070】
別の態様では、Rが、水素、ハロゲン、又は随意に置換されるアルキルである。別の態様では、RがORであり、例えば、Rは、水素又は随意に置換されるアルキルである。
【0071】
別の態様では、Rが、水素、ハロゲン、又は随意に置換されるアルキルである。別の態様では、RがORであり、例えば、Rは、水素又は随意に置換されるアルキルである。
【0072】
別の態様では、Xが随意に置換される5、6、9又は10員ヘテロアリールである。別の態様では、Xが随意に置換される5若しくは6員ヘテロアリールである。別の態様では、Xが式:
【0073】
【化13】

【0074】
[式中:G及びGのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;J、J、及びJのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;そしてそれぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOである;但し、J、J、及びJの少なくとも1つは、CRである]である。
【0075】
別の態様では、G及びGの1つがNである。別の態様では、GとGがともにNである。別の態様では、GとGがともにCRである。
別の態様では、J、J、及びJの1つがNである。別の態様では、J、J、及びJの2つがNである。別の態様では、J、J、及びJのすべてが、独立してCRである。
【0076】
別の態様では、Rが、水素、ハロゲン、又は随意に置換されるアルキルである。別の態様では、RがORであり、例えば、Rは、水素又は随意に置換されるアルキルである。
【0077】
別の態様では、Rが、水素、ハロゲン、又は随意に置換されるアルキルである。別の態様では、RがORであり、例えば、Rは、水素又は随意に置換されるアルキルである。
【0078】
別の態様では、YがC(O)である。別の態様では、YがCH(OH)である。別の態様では、YがCHである。
具体的な化合物の例には:
(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノール;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2,6−ジメチル−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロ−3−メトキシビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3−フルオロ−4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル
)ピペラジン−4−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−(2−ベンジル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(6−p−トリルピリジン−3−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(6−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(6−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(6−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(5−(4−クロロフェニル)イソオキサゾール−3−イル)(4−ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリミジン−2−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル)メタノン;
(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)メタノン;
(6−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(4−クロロ−3−メチルフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−4−イル)メタノン;
(2−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3,4’−ジメチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5−(3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(5−p−トリルピリジン−2−イル)メタノン;
(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3−フルオロ−3'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(4−(ピリ
ミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(3'−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(3'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(1−フェニル−5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
4'−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−3−カルボニトリル;
(4’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
2−(4−((3’−クロロビフェニル−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−5−オール;
(4−(ピリジン−3−イル)フェニル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロ−3−ヒドロキシビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
1−(4'−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−3−イル)エタノン;
(2',4'−ジフルオロ−3−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5−フェニル−1H−ピロール−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノン;
2−(4−(ビフェニルカルボニル)ピペラジン−1−イル)ニコチノニトリル;
2−(4−ビフェニル−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン;
(2’−フルオロ−5'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)メタノン;
(4−(4−メチルチオフェン−2−イル)フェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4'−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2−フルオロ−4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(3−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2’−フルオロ−5’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(4−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(6−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(6−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(6−p−トリルピリジン−3−イル)メタノン;
(4’−クロロ−3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4−(2−クロロピリジン−4−イル)フェニル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’,5’−ジクロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
2−(4−(ビフェニル−1−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(6−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(2’−フルオロ−5’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−(ビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;
ビフェニル−4−イル(1−(ピリミジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(1−(ピリミジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)メタノール;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4’−エチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(4−メチルピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イ
ル)メタノン;
(6−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−メトキシビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
4’−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−4−カルボニトリル;
(2,6−ジメチル−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(5−フェニルチオフェン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(5−メチルチオフェン−2−イル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(R)−(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル((2S,5S)−2,5−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(S)−(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(5−メチルチオフェン−2−イル)フェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(S)−(2−ベンジル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−クロロビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)メタノ
ン;
(6−(4−メチルチオフェン−2−イル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−(2’,4’−ジフルオロビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボニトリル;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)((2S,5S)−2,5−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(2−tert−ブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−ビフェニル−4−イル(2−イソプロピル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(2,6−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(6−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(4’−クロロ−3’−メチルビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(3’−クロロ−2−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2,6−ジメチル−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−メチルビフェニル−4−イル)メタノン;
3’−クロロ−4−(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボニル)ビフェニル−3−イルアセテート;
ビフェニル−4−イル(2−メチル−4−(ピリジン−2−イル(ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;
(3’,4’−ジクロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノール;
(S)−ビフェニル−4−イル(2−イソブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノン;
(S)−(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2−イソプロピル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−(2−イソプロピル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノール;
(S)−(2−イソブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(S)−(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2−イソブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピロリジン−
3−イル)メタノン;
(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノン;
4’−(4−ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−4−カルボニトリル;
(4−(ピリミジン−2−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
1−(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボン酸メチル;
(4−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−クロロビフェニル−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(5−クロロチオフェン−2−イル)フェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
1−(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボニトリル;
(4−フェニルチオフェン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリミジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−1(2H)−イル)メタノン;
(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノール;
(5−フェニルフラン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
4−(4’−クロロビフェニル−4−イル)−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(5−(ピリジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル((2S,5S)−2,5−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−((3’−クロロビフェニル−4−イル)メチル)−N,N−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボキサミド;
(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)(3−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)(ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(キノリン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
4−(ビフェニル−4−イル)−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール;
4’−クロロ−N−メチル−N−(2−(メチル(ピリミジン−2−イル)アミノ)エチル)ビフェニル−4−カルボキサミド;及び
2−(ビフェニル−4−イル)−1−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1
−イル)エタノンが含まれる。
【0079】
本発明の好ましい化合物は、特異的プロリントランスポーター阻害剤である。特別な特異的プロリントランスポーター阻害剤は、約150、125、100、75、50又は25nM未満のPTIC50を有する。
【0080】
いくつかの化合物は、以下の実施例に記載の方法によって決定されるように、マウスNa依存性プロリントランスポーターを約150、125、100、75、50又は25nM未満のIC50で阻害する。
【0081】
いくつかの化合物は、ドパミントランスポーターを有意には阻害しない。例えば、いくつかの特異的プロリントランスポーター阻害剤は、以下の実施例に記載のアッセイを使用して決定されるように、ドパミントランスポーターを約0.5、1、2.5、5、又は10μMより大きいIC50で阻害する。
【0082】
いくつかの化合物は、グリシントランスポーターを有意には阻害しない。例えば、いくつかの特異的プロリントランスポーター阻害剤は、以下の実施例に記載のアッセイを使用して決定されるように、グリシントランスポーターを約0.5、1、2.5、5、又は10μMより大きいIC50で阻害する。
【0083】
5.3.化合物の製造
本発明の化合物は、本明細書に記載する方法だけでなく、当該技術分野で知られた合成法を使用して入手又は製造することができる。例えば、スキームIに示す一般的なアプローチに従って、様々なピペラジンベースの化合物を製造することができる:
【0084】
【化14】

【0085】
このアプローチでは、式1(DとDは、本明細書に定義される)の化合物を好適な条件の下で式2(GとGは、本明細書に定義される)の化合物と接触させて、式3の化合物を得る。好適な条件には、例えば、DMF中のEDCI、HOBt、及びヒューニッヒ塩基が含まれる。次いで、化合物3を好適な条件の下で式4の化合物と接触させて、式5の化合物を得る。好適な条件には、例えば、Pd(PhP)、KPO、DME、水、及び加熱が含まれる。
【0086】
以下のスキームIIに示す一般的なアプローチに従って、様々なピペリジンベースの化合物を製造することができる:
【0087】
【化15】

【0088】
このアプローチでは、式6の化合物を(例えば、TFA塩として)好適な条件の下で式7(G、G、J、J、及びJは、本明細書に定義される)の化合物と接触させて、化合物8を得る。好適な条件には、例えば、TEAと加熱が含まれる。次いで、化合物8を好適な条件の下で化合物9と接触させて、化合物10を得る。ここで、好適な条件には、例えば、THF中のn−BuLiが含まれる。次いで、化合物10を式4の化合物と接触させて、最終化合物11を得る。ここで、好適な条件には、例えば、Pd(PhP)、KPO、DME、水、及び加熱が含まれる。
【0089】
望まれるならば、以下のスキームIIIに示すように、式11の化合物を好適な条件(例、ホウ水素化ナトリウム)の下で還元して、式12の化合物を得ることができる:
【0090】
【化16】

【0091】
エーテル連結を含有する化合物は、スキームIVに示すような経路によって製造することができる:
【0092】
【化17】

【0093】
このアプローチでは、式13の化合物を還元して(例えば、ホウ水素化ナトリウムで)化合物14を得て、次いでこれを好適な反応条件の下で式15の化合物とカップリングさせて、化合物16を得る。好適な反応条件には、例えば、THF中のPPh及びDEAEが含まれる。
【0094】
メチレン連結を含有する化合物は、スキームVに示すような経路によって製造することができる:
【0095】
【化18】

【0096】
このアプローチでは、式17の化合物を好適な反応条件の下で化合物18と接触させて、化合物19を得る。好適な反応条件には、例えば、DMF中の炭酸カリウムが含まれる。
【0097】
上記に示した様々な合成スキームに使用し得るいくつかの具体的な反応条件について、以下の「実施例」で提供する。
5.4.治療の方法
本発明の1つの態様には、プロリントランスポーターを阻害する方法が含まれ、該方法は、本発明の化合物の十分量とプロリントランスポーターを(in vitro 又は in vivoで)接触させることを含む。好ましいプロリントランスポーターは、ヒト遺伝子SLC6A7、そのマウスオーソログ、又はプロリントランスポーターをコードして、標準条件の下でいずれかの全長へハイブリダイズする核酸によってコードされる。
【0098】
別の態様には、本発明の化合物の有効量をヒト患者へ投与することを含む、該患者の認知機能を改善する方法が含まれる。認知機能改善の例には、学習の亢進(例えば、より速やかに学習すること)、理解力の改善、推理力の改善、及び短期及び/又は長期記憶の改善が含まれる。
【0099】
別の態様には、本発明の化合物の治療又は予防有効量をヒト患者へ投与することを含む、該患者において疾患又は障害を治療、管理、又は防止する方法が含まれる。疾患及び障害の例には、アルツハイマー病、自閉症、認知障害(例、思考、推理、又は問題解決の困難さ)、痴呆、学習障害(例、失読症、計算力障害、書字障害、失語症、名義失語症)、及び、短期及び長期の記憶喪失が含まれる。追加の障害には、例えば、酸素飢餓、外傷性の損傷、又は卒中に起因する脳傷害の有害な後遺症が含まれる。
【0100】
5.5.医薬組成物
本発明には、本発明の化合物をその有効成分として含んでなる医薬組成物及び剤形が含まれる。本発明の医薬組成物及び剤形は、1以上の医薬的に許容される担体又は賦形剤を随意に含有してよい。ある種の医薬組成物は、患者への経口、局所、粘膜(例、鼻、肺、舌下、膣、頬内、又は直腸)、非経口(例、皮下、静脈内、ボーラス注射、筋肉内、又は動脈内)、又は経皮投与に適した単一単位剤形である。剤形の例には、限定されないが、錠剤;カプレット剤;軟弾性ゼラチンカプセル剤のようなカプセル剤;カシェ剤;トローチ剤;甘味入り錠剤;分散剤;坐剤;軟膏剤;パップ剤(湿布剤);ペースト剤;散剤;包帯剤;クリーム剤;硬膏剤;溶液剤;パッチ剤;エアゾール剤(例、経鼻スプレー剤又は吸入剤);ゲル剤;懸濁液剤(例、水系又は非水系の液体懸濁剤、水中油型乳剤、又は油中水型液体乳剤)、溶液剤、及びエリキシル剤が含まれる、患者への経口又は粘膜投与に適した液体剤形;患者への非経口投与に適した液体剤形;及び、復元されて、患者への非経口投与に適した液体剤形を提供し得る無菌固形物(例、結晶性又は非結晶性の固形物)が含まれる。
【0101】
製剤は、投与の形式に適合すべきである。例えば、経口投与には、有効成分を胃腸管内での分解から護る腸溶コーティング剤が必要となる場合がある。別の例において、有効成分は、それを分解酵素から遮蔽する、循環系での輸送を促進する、及び/又は細胞膜を通過した細胞内部位への送達をもたらすために、リポソーム製剤において投与してよい。
【0102】
本発明の剤形の組成、形状、及び種類は、典型的には、その使用に応じて変わるものである。例えば、疾患の急性治療に使用する剤形は、同じ疾患の慢性治療に使用する剤形より、それが含む有効成分の1以上のより多くの量を含有してよい。同様に、非経口剤形は、同じ疾患を治療するために使用する経口剤形より、それが含む有効成分の1以上のより少ない量を含有してよい。本発明に含まれる具体的な剤形が互いに異なる上記や他のやり方は、当業者にはすぐに明らかであろう。例えば、「Remington's Pharmaceutical Sciences(レミントン製薬科学)」(第18版、マック・パブリッシング、ペンシルヴェニア州イーストン、1990)を参照のこと。
【0103】
6.実施例
6.1.SLC6A7−欠損マウス
Na依存性プロリントランスポーターを阻害する効果を決定するために、ヒトSLC6A7遺伝子のマウスオーソログにおいて遺伝子工学処理した突然変異の同型接合マウス(「ノックアウト」又は「KO」マウス)を、突然変異マウスES細胞クローンのOMNIBANKコレクションに由来する、対応して突然変異させたES細胞クローンを使用して産生した(概説としては、米国特許第6,080,576号を参照のこと)。
【0104】
この突然変異させた対立遺伝子について異種接合、同型接合、又は野生型であるマウスを、この突然変異対立遺伝子の生殖細胞系伝達が可能な異種接合動物を交配することによって産生した。この突然変異対立遺伝子は、標準的なメンデル遺伝に従って分離した。このマウスを、以下に記載するものが含まれる一連の医学的検査及び行動検査へ処した。
【0105】
6.1.1.トレース条件付け
トレース忌避条件付けは、時間の「トレース」(ほぼ30秒)により分離された、条件刺激(CS)(本事例では、80dbの音)の終わりと非条件刺激(US)(本事例では、0.7mAの電流)の始まりの間の時間的な分離での古典的な条件付けの形式を測定する。このアッセイは、検査の被検者がいかに迅速にCSとUSを結び付けることを学習するかを決定することによって、高次の学習(通常は、海馬の機能又は大脳皮質と関連している)を測定する。CS後にフリーズするパーセントとCS前にフリーズするパーセントの間の差を比較することにより決定するフリージング時間(パーセント)を計算することによって、試験動物をスコア化する。
【0106】
図1に示すように、SLC6A7遺伝子のマウスオーソログにおける突然変異が同型接合である動物は、雌雄ともに、その野生型対照相対物(16匹の対照動物での平均約30パーセント)に比べて、有意により高いフリージング百分率(16匹の試験動物での平均約50%)を表示した。これらの結果は、同型接合の突然変異動物が、この十分に確立された認知機能の検査において有意によりよく機能することを示す。
【0107】
6.1.2.水迷路
モリス水迷路は、直径2メートル、そして深さ40cmの円形プールを使用した。例えば、Morris, 1984, J. Neurosci. Methods 11: 47-60, Guillou et al., 1999, J. Neurosci. 19: 6183-90 を参照のこと。このプールに24〜26℃の温度で30cmの深さまで水を満たして、無毒の水性ペイントの添加により不透明にした。「脱出」プラットフォーム(休憩所)は、約30cmの高さであり、上に直径18cmのプラスチックディスクがあった。このプラットフォームを水面下約0.5cmに置いた。マウスを、N(北)、S(南)、W(西)又はE(東)と標示した4つのスタート位置の1つより側壁に向かってプールへ放った。カメラとWaterMazeイメージソフトウェアを含んでなるビデオ追跡システム(Actimetrics社)は、SE、SW、NE、及びNWと表記する4つの等しい分画へプールを分割した。このソフトウェアは、プラットフォームに到達するまでの潜伏時間、プラットフォームまでの距離、各分画に留まった時間、水泳速度、及び他の変数を計算する。
【0108】
各試行は、マウスがプラットフォーム上へ登るまで、又は90秒が経過するまで続けた。マウスが90秒のうちにプラットフォームへ到着しなければ、実験者はそれを水から取り出して、プラットフォームに穏やかに置いた。各試行の最後に、マウスをプラットフォーム上でさらに20秒間留めた。8〜12分の試行間の間隔をとって、1日あたり4回のプラットフォームでの試行を行った。試行間の間隔の間、マウスは、クリーンケージの温熱ランプ下に保った。
【0109】
典型的には、2つの基本プロトコールの1つを使用した:第一のものには、プラットフォームが見えるフェーズと隠されたフェーズが含まれ、第二のものは、隠されたプラット
フォームのフェーズのみを使用する。いずれのプロトコールも、2日の反転フェーズで終了する。
【0110】
一般に、見えるフェーズは、隠されたプラットフォームフェーズに先行する。見えるフェーズでは、プールを白いカーテンで囲み、迷路外のヒント/参照物をすべて隠す。このフェーズの間、8cm(高さ)x3cmの金属シリンダーをプラットフォーム上に置いて、プラットフォームが見えるようにした。スタート位置は各試行で同じであったが、プラットフォームの場所は、試行の間、無作為に変えた。このフェーズをほぼ3日間続けた。
【0111】
隠されたプラットフォームのフェーズでは、プラットフォームに印を付けず、カーテンは外した。プールの周りに多様な迷路外のヒントを随意に配置した。ここではスタート位置を各試行で変える一方、プラットフォームは同じ場所にとどめた。このフェーズは、典型的には約7日続けた。
【0112】
訓練試行の前、隠されたフェーズの1日目と5日目、見えるフェーズの1日目、そしてまた、見えるフェーズの3日目の最終試行の後でプローブ試行を行った。このプローブ試行の間は、プラットフォームをプールから外して、プラットフォーム分画の反対の分画にある側壁に対してマウスをプールに入れた。マウスを60秒間泳がせて、各分画で費やした時間の百分率を記録した。
【0113】
反転フェーズでは、2日間のそれぞれで、5回の試行を行った。第一の試行の間、プラットフォームの場所は、隠されたフェーズと同じであった。次の4回のフェーズでは、プラットフォームを反対の分画へ動かした。翌日、プラットフォームは最初の試行の所としてから、最後の4回の試行では、左又は右の隣接する分画へ再び動かした。スタート位置は、いつでもプラットフォームの場所の反対にした。
【0114】
上記の方法をSLC6A7 KOマウス(n=12)とWT(n=7)対照で使用するとき、最初に、マウスを見えるプラットフォームのタスクへ処した。反復測定(RM)と分散分析(ANOVA)を使用して、プラットフォームへ到着する潜伏時間に対する遺伝型の効果を11回の試行で解析した。
【0115】
試行効果は、F(10,170)=8.57,p<0.001であり;遺伝型効果はF(1,17)=0.65,p<0.43であり、遺伝型x試行の相互作用は、F(10,170)=0.42,p<0.93であった。最初は、WTとKO被検動物の間で差はなかったが、試行に伴って潜伏時間の有意な減少が観察された。
【0116】
試行が隠されたプラットフォームのタスクへ進行したとき、RM ANOVAは、プラットフォームへ到達する潜伏時間に対する試行の有意な効果を明らかにした:F(19,323)=7.2,p<0.001。また、同じ変数に対して、遺伝型の有意な効果があった:F(1,17)=8.0,p<0.012。遺伝型x試行の相互作用は、F(19,323)=1.16,p<0.29であった。全体的に、KO被検動物は、プラットフォームへの有意に短い潜伏時間を有した。水泳速度には有意差が検出されなかったので、泳ぎが速いことは、KO動物のより速やかな達成能力の説明にならなかった。
【0117】
反転フェーズの間、2日間のそれぞれでプラットフォームを別の分画へスイッチした4回の試行でRM ANOVAを行った。反転フェーズの両日で、試行の効果は有意であり(Fs(3,51)>6.4,p<0.001)、両方の遺伝型がよく再学習することを示した。しかしながら、KOマウスのほうがプラットフォームにより速やかに到達する傾向はあったものの、それぞれの反転日で、両者の間に有意差はなかった。
【0118】
プローブ試行の間に、WT及びKOマウスについて、ノンパラメトリックMann−Whitney検定によって、各分画で費やす時間のパーセントを偶然の25%と比較した。最初2回のプローブ試行を隠されたフェーズの前に行うと、両遺伝子型について、各分画のパーセント時間は、偶然と差がなかった。隠されたフェーズの5日目に行った3回目のプローブ試行では、プラットフォーム分画時間がWT[p<0.005]とKOマウス[p<0.001]で偶然との有意差があった。KOマウスでは、反対の分画時間にも有意差があった[p<0.001]。
【0119】
上記のデータは、KOマウスがWT動物よりも速やかに隠されたプラットフォームのタスクを学習したことを示す。さらにこのデータは、観測される差が、遺伝子型間の視覚能力や水泳速度における差では説明し得ないことを立証する。
【0120】
6.2.(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−[4−(4−クロロメチルフェニル)フェニル]−メタノンの製造
【0121】
【化19】

【0122】
4’−クロロ−ビフェニル−4−カルボン酸(0.1g,0.43ミリモル)及び1−(2−ピリミジル)−ピペラジン(0.07g,0.43ミリモル)の塩化メチレン(3ml)溶液へEDCI(0.098g,0.43ミリモル)、HOAt(0.07g,0.43ミリモル)、及びトリエチルアミン(0.07ml,0.52ミリモル)を加えた。この混合物を16時間撹拌してから、塩水で洗浄した。相を分離させ、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。生じるオイルをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白い固形物(0.11g)を採取した。スペクトルデータは、構造と一致した:
【0123】
【化20】

【0124】
6.3.(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−[6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−メタノンの製造
【0125】
【化21】

【0126】
表題化合物は、(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノンより以下の記載のように製造した。
(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン:クロロニコチン酸(2.51g,15.9ミリモル)のDMF(64ml)溶液へEDCI(4.57g,23.9ミリモル)とHOBt(3.23g,23.9ミリモル)を加えた。ヒューニッヒ塩基(19.3ml,111ミリモル)を加えて、この反応物をそのまま5分間撹拌した。この導入期の後で、ピペラジン(4.52g,19.1ミリモル)を加えて、この反応物を室温で撹拌した。72時間撹拌後、反応物を酢酸エチルと水で希釈した。層を分離させて、水性部分を酢酸エチルで2回以上抽出した。合わせた有機層を水で3回、そして塩水で1回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して、濃縮した。この粗生成物を、20〜25%アセトン/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、生成物(2.05g,42%)を黄褐色の固形物として得た:
【0127】
【化22】

【0128】
m/z C1414ClNOの計算値:303.08、実測値:(M+H)304.1;HPLC保持時間=1.822分(溶媒B:0〜100%の勾配;波長254nm)、純度=100%。
【0129】
(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−[6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−エタノン:マイクロ波反応器において、(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−4−(ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン(1.12g,3.69ミリモル)をDME(15ml)に取った。この溶液へボロン酸(1.36g,7.38ミリモル)、リン酸カリウム(2.35g,11.1ミリモル)、及び水(5ml)を加えた。次いで、この混合物を、窒素を使用して脱気して、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.426g,0.369ミリモル)を加えて、この容器を密封した。反応物をマイクロ波において160℃で5分間加熱した。反応が完了した後で、1N NaOH溶液を加えて、CHClで2回の抽出を続けた。合わせた有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過して、濃縮した。この粗生成物を、ヘキサン中10〜25%アセトンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、最終生成物(1.29g,85%)を白い固形物として得た:
【0130】
【化23】

【0131】
m/z C2118Oの計算値:413.15、実測値:(M+H)414.05;HPLC保持時間=3.233分(溶媒B:0〜100%の勾配;波長254nm)、純度=100%;mp=124〜126℃。
【0132】
6.4.(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−(5−p−トリル−ピリジン−2−イル)−メタノンの製造
【0133】
【化24】

【0134】
5−ブロモ−2−ヨードピリジン(100mg,0.35ミリモル、Song et al., Org. Lett., 6: 4905-4907 (2004))のTHF(1ml)溶液へ塩化マグネシウムイソプロピル(THF中2M,0.185ml)を0℃で加えた。45分間撹拌後、1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチルアミド(61mg,0.245ミリモル)の溶液を加えた。この混合物を室温でさらに1.5時間撹拌して、水(15ml)とEtOAc(50ml)の添加で冷却した。水相をEtOAc(20ml)でさらに抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(3% MeOH/CHCl)により精製して、(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−(4−ピリミジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン(25mg,2工程で25%)を白い固形物として得た:
【0135】
【化25】

【0136】
MS C1415BrNO[M+H]の計算値:349、実測値:349。
Suzuki反応の一般手順に従って、表題化合物を収率69%でオフホワイトの固形物として得た:
【0137】
【化26】

【0138】
MS C2122O[M+H]の計算値:359、実測値:359。
6.5.(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−イル)−メタノンの製造
【0139】
【化27】

【0140】
表題化合物は、(4−ブロモ−フェニル)−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−メタノンより以下の記載のように製造した。
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド:密封管において、Weinrebアミド(0.5515g,1.927ミリモル)を無水エタノール(10ml)に取り、2−ブロモピリジン(0.19ml,1.927ミリモル)とトリエチルアミン(0.81ml,5.781ミリモル)を加えた。この管を密封して、150℃で少なくとも48時間加熱した。次いで、この反応物をCHClで希釈し、水と塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して、濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中10〜20%アセトンを使用するシリカゲルクロマト
グラフィーにより精製して、生成物(0.1375g,29%)を茶褐色のオイルとして得た:
【0141】
【化28】

【0142】
m/z C1319の計算値:249.15、実測値:(M+H)250.05;HPLC保持時間=1.533分(波長220nm)、純度=98.4%。
(4−ブロモ−フェニル)−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−メタノン:1,4−ジブロモベンゼン(0.223g,0.944ミリモル)の無水THF(3.0ml)溶液を−78℃へ冷やした。この冷却溶液へn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M,0.47ml,0.746ミリモル)を滴下して、この反応物を−78℃で45分間撹拌した。次いで、この反応物へ3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(0.124g,0.497ミリモル)の無水THF(3.0ml)溶液を滴下した。この反応物を−78℃で3時間、そして0℃で完了するまで撹拌した。1N HCl(5ml)と飽和NaHCO(7.5ml)の添加により、反応物を0℃で冷却した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して、濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中3〜10%アセトンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、生成物(0.1220g,71%)を無色のオイルとして得た:
【0143】
【化29】

【0144】
m/z C1717BrNOの計算値:344.05、実測値:(M+H)347.1;HPLC保持時間=3.205分(波長254nm)、純度=100%。
(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−イル)−メタノン:バイアルにおいて、(4−ブロモ−フェニル)−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−メタノン(0.0634g,0.184ミリモル)をDME(1.5ml)に取った。この溶液へボロン酸(0.0846g,0.460ミリモル)、リン酸カリウム(0.117g,0.551ミリモル)、及び水(0.4ml)を加えた。次いで、この混合物を、窒素を使用して脱気した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.0213g,0.0184ミリモル)を加えて、このバイアルを密封した。次いで、この反応物を80℃で18時間加熱した。完了後、1N NaOH溶液を加えて、CHClで2回の抽出を続けた。合わせた有機部分を塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過して、濃縮した。この粗生成物を、ヘキサン中5〜10%アセトンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、最終生成物(0.042g,56%)を白い固形物として得た:
【0145】
【化30】

【0146】
m/z C2421Oの計算値:410.16、実測値:(M+H)411.05;HPLC保持時間=3.313分(波長254nm)、純度=96.9%。
6.6.(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4−4−トリフルオロメチルフェニル)−フェニル)メタノンの製造
【0147】
【化31】

【0148】
表題化合物は、(4−ブロモフェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノンより以下の記載のように製造した。
N−メトキシ−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;N−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸(1.50g,6.54ミリモル、1当量)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.88g,9.81ミリモル、1.5当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.33g,9.81ミリモル、1.5当量)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(26ml)の混合物をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.60ml,26.2ミリモル、4当量)で処理した。生じる黄色い溶液を室温で5分間撹拌してから、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(766mg,7.85ミリモル、1.2当量)を加えて、撹拌を92時間続けた。この反応混合物を100mlの酢酸エチルで希釈して、1N NaOH水溶液、1N HCl水溶液、及び塩水で順に洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濃縮してオイルを得て、これをさらに精製せずに使用した。
【0149】
このオイルを1:2 トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(9ml)に溶かし、この反応混合物を周囲温度で17時間撹拌してから、濃縮した。エーテル(30ml)を加えて、生成した白い固形物を濾過により採取し、エーテルで洗浄し、乾燥させて、1.50g(収率80%,2工程)の分析的に純粋な生成物を得た:
【0150】
【化32】

【0151】
N−メトキシ−N−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−4−カルボキサミド:N−メトキシ−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド(1.50g,5.25ミリモル、1当量)、2−クロロピリミジン(634mg,5.25ミリモル、1当量)、トリエチルアミン(2.20ml,15.8ミリモル、3当量)、及びエタノール(21ml)の混合物を密封管において100℃で19時間加熱した。この反応混合物をそのまま室温へ冷やしてから、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶かし、水と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50%→60%酢酸エチル/ヘキサン)によって、1.28g(収率97%)の生成物を無色のオイルとして得た:HPLC:1.905分で100%純粋(YMC−Pack ODS−A 4.6x33mmカラム、0%→100% 溶媒B、4分にわたり3ml/分、220nm);
【0152】
【化33】

【0153】
(4−ブロモフェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン:1,4−ジブロモベンゼン(2.29g,9.72ミリモル、1,9当量)のTHF(20ml)溶液をN下に−78℃へ冷やして、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M,4.8ml,7.67ミリモル、1.5当量)を滴下した。この反応混合物を−78℃で40分間撹拌して、N−メトキシ−N−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−4−カルボキサミド(1.28g,5.11ミリモル、1当量)のTHF(5ml)溶液をカニューレより滴下した。−78℃で3時間後、反応混合物を0℃へ温め、1時間撹拌してから1N HCL水溶液(10ml)で冷却した。この混合物を150mlの酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO水溶液と塩水(各75ml)で順に洗浄し、有機相をNaSOで乾燥させて、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl→3.5%酢酸エチル/CHCl)により、1.47g(収率83%)の生成物を薄黄色の固形物として得た:HPLC:3.748分で99%純粋(YMC−Pack ODS−A 4.6x33mmカラム、0%→100% 溶媒B、4分にわたり3ml/分、220nm);
【0154】
【化34】

【0155】
(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4−4−トリフルオロメチルフェニル)−フェニル)メタノン:3:1 DME/水(2ml)中の(4−ブロモフェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン(66mg,0.19ミリモル、1当量)、4−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(91mg,0.47ミリモル、2.5当量)、リン酸カリウム(122mg,0.57ミリモル、3当量)、及びPd(PPh(22mg,0.019ミリモル、0.1当量)の混合物をN下に80℃で16時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やし、1N NaOHへ注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%酢酸エチル/ヘキサン)により、58mg(収率73%)の最終生成物を白い固形物として得た:HPLC:4.523分で97%純粋(YMC−Pack ODS−A 4.6x33mmカラム、0%→100% 溶媒B、4分にわたり3ml/分、220nm);
【0156】
【化35】

【0157】
6.7.(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4−4−トリフルオロメチルフェニル)−フェニル)メタノールの製造
【0158】
【化36】

【0159】
(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4−4−トリフルオロメチルフェニル)フェニル)メタノン(22mg,0.053ミリモル、1当量)の1:1 メタノール/ジクロロメタン溶液へホウ水素化ナトリウム(3.0mg,0.080ミリモル、1.5当量)を加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌してから、飽和NaH
CO水溶液でゆっくり冷却した。この二相性の混合物をジクロロメタンで2回抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させて、濃縮した。分取用TLC(500μmシリカゲル、33%酢酸エチル/ヘキサン)によって、17mg(収率77%)の生成物を白い固形物として得た:HPLC:4.285分で100%純粋(YMC−Pack ODS−A 4.6x33mmカラム、0%→100% 溶媒B、4分にわたり3ml/分、220nm);
【0160】
【化37】

【0161】
6.8.ビフェニル−4−イル(1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−メタノンの製造
【0162】
【化38】

【0163】
2−クロロピリミジン(300mg,2.619ミリモル)のジオキサン(5ml)溶液へピペリジン−4−オン塩酸塩一水和物(402.3mg,2.619ミリモル)を室温で加えた。この混合物を80℃で一晩加熱して、減圧で濃縮した。残渣をEtOAc(30ml)と飽和NaHCO(10ml)で処理した。層の分離後、水相をEtOAc(2x10ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−オン(320mg,53%)をオフホワイトの固形物として得た。
【0164】
【化39】

【0165】
LDA(ジイソプロピルアミンより製造した。167.4mg,1.658ミリモル)
及びn−BuLi(ヘキサン中2.5M,0.663ml,1.658ミリモル)の溶液へ−78℃で上記の1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−オン(320mg,1.382ミリモル)の溶液を加えた。この混合物を同じ温度で1時間撹拌し、PhNTf(543.1mg,1.52ミリモル)の添加を続けた。この反応混合物を室温まで温めて3時間撹拌した後で、飽和塩化アンモニウム(15ml)とEtOAc(40ml)の添加でこれを冷却した。層の分離後、水相をEtOAc(2x10ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して、対応するトリフレート(210.7mg,49%)を白い固形物として、回収した出発材料(142.9mg)とともに得た。
【0166】
【化40】

【0167】
MS C1011S[M+H]の計算値:310、実測値:310。
上記トリフレート(210.7mg,0.682ミリモル)のメタノール(10ml)溶液へPd(OAc)(10.7mg,0.047ミリモル)、PPh(31.3mg,0.119ミリモル)、及びジイソプロピルエチルアミン(352.6mg,2.728ミリモル)を室温で加えた。この溶液に一酸化炭素を4時間泡立てて通した後で、この混合物を減圧で濃縮した。残渣をEtOAc(30ml)と水(10ml)で処理した。水相をEtOAc(2x10ml)でさらに抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル(73.8mg,50%)を白い結晶として得た:
【0168】
【化41】

【0169】
1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル(73.8mg,0.337ミリモル)及びN−メチル−O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(51.0mg,0.552ミリモル)のTHF(3ml)懸濁液へ塩化マグネシウムイソプロピル(THF中2M,0.505ml)を−20℃で15分間にわたり加えた。この混合物を−10℃でさらに30分間撹拌した後で、飽和塩化アンモニウム(10ml)の添加で冷却した。この混合物をEtOAc(2x15ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水(15ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過
し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(4% MeOH/CHCl)により精製して、1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチルアミド(48mg,58%)を白い結晶として得た:
【0170】
【化42】

【0171】
1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチルアミド(48mg,0.196ミリモル)のTHF(1ml)溶液へ臭化マグネシウム1−ビフェニル−4−イル(THF中0.5M)を0℃で加えた。この混合物をこの温度で1時間撹拌して、水(5ml)とEtOAc(20ml)の添加で冷却した。水相をEtOAc(2x8ml)でさらに抽出した。合わせた有機層を塩水(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(4% MeOH/CHCl)により精製して、表題化合物(20mg,30%)をオフホワイトの固形物として得た:
【0172】
【化43】

【0173】
MS C2220O[M+H]の計算値:342;実測値:342。
6.9.ビフェニル−4−イル−(1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−メタノールの製造
【0174】
【化44】

【0175】
ビフェニル−4−イル−(1−ピリミジン−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−メタノン(12.2mg,0.0355ミリモル)のメタノール(0.5ml)溶液へCeCl七水和物(13.2mg,0.0355ミリモル)とホウ水素化ナトリウム(1.5mg,0.0355ミリモル)を室温で加えた。この混合物を1時間撹拌して、EtOAc(10ml)で希釈した。この混合物を水(5ml)、塩水(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(6% MeOH/CHCl)により精製して、表題化合物(12mg,98%)を白いゲルとして得た:
【0176】
【化45】

【0177】
MS C2222O[M+H]の計算値:344;実測値:344。
6.10.2−[4−(ビフェニル−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イル]−ピリミジンの製造
【0178】
【化46】

【0179】
1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−オン(50mg,0.282ミリモル)のメタノール(0.8ml)溶液へホウ水素化ナトリム(12.0mg,0.282ミリモル)を室温で加えた。10分間撹拌後、この混合物をEtOAc(10ml)と水(3ml)で処理した。有機層を塩水(2ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して、対応のアルコール(51mg,100%)を白い固形物として得た。
【0180】
THF(3ml)中の上記アルコール(50mg,0.279ミリモル)、PPh(109.6mg,0.418ミリモル)、及びビフェニル−4−オール(57.0mg,0.335ミリモル)の混合物へDEAD(トルエン中40%,0.152ml,0.335ミリモル)を0℃で加えた。一晩撹拌後、この混合物をEtOAc(15ml)と水(5ml)で処理した。水相をEtOAc(2x5ml)で抽出した。合わせた有機層を
塩水(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(15% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(81mg,88%)を白い結晶として得た。
【0181】
【化47】

【0182】
MS C2122O[M+H]の計算値:332;実測値:332。
6.11.(3’−クロロ−ビフェニル−4−イル)−(4−チアゾール−2−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノンの製造
【0183】
【化48】

【0184】
1−(チアゾール−2−イル)ピペラジン(約0.915ミリモル、150mgの2−ブロモチアゾールより、Astles et al., J. Med. Chem., 39: 1423-1432 (1996) に記載の方法に従って製造した)、3’−クロロ−ビフェニル−4−カルボン酸(212.9mg,0.915ミリモル)のCHCl(4ml)溶液へEDC(209.7mg,1.098ミリモル)とHOBt(148.2mg,1.098ミリモル)を加えた。一晩撹拌後、この混合物をEtOAc(50ml)と水(15ml)で処理した。有機相を塩水(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(20%アセトン/ヘキサン)により精製して、表題化合物(225mg,2工程で64%)を白い固形物として得た:
【0185】
【化49】

【0186】
MS C2019ClNOS[M+H]の計算値:384;実測値:384。
6.12.4−(4’−クロロ−ビフェニル−4−イル)−1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−オールの製造
【0187】
【化50】

【0188】
1,4−ジブロモベンゼン(213.3mg,0.904ミリモル)のTHF(4ml)溶液へn−BuLi(ヘキサン中2.5M,0.362ml,0.904ミリモル)を−78℃で加えた。同じ温度で30分間撹拌後、1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−オン(80mg,0.452ミリモル)のTHF(3ml)溶液を加えた。この混合物をそのまま室温へ温めて1時間撹拌した。この反応物を水(10ml)とEtOAc(50ml)の添加で冷却した。有機層を塩水(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、4−(4−ブロモ−フェニル)−1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−オール(140mg,93%)を無色のオイルとして得た:
【0189】
【化51】

【0190】
MS C1517BrNO[M+H]の計算値:335;実測値:335。
Suzuki反応の一般手順に従って、表題化合物を収率61%で無色のガラスとして製造した:
【0191】
【化52】

【0192】
MS C2121ClNO[M+H]の計算値:366;実測値:366。
6.13.ビフェニル−4−イル−(1−ピリミジン−2−イル−アゼチジン−3−イル)−メタノンの製造
【0193】
【化53】

【0194】
3−アゼチジンカルボン酸メチルエステル塩酸塩(150mg,0.99ミリモル)及び2−クロロピリミジン(113.4mg,0.99ミリモル)のメタノール撹拌溶液へTEA(200mg,1.98ミリモル)を室温で加えた。この混合物を50℃で5時間撹拌して、減圧で濃縮した。残渣をEtOAc(50ml)に懸濁させ、水(15ml)、塩水(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、1−ピリミジン−2−イル−アゼチジン−3−カルボン酸メチルエステル(137.3mg,72%)を淡黄色の固形物として得た:
【0195】
【化54】

【0196】
上記エステル(137.3mg,0.711ミリモル)及びN−メチル−O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(127.6mg,1.103ミリモル)のTHF(5ml)懸濁液へ塩化マグネシウムイソプロピル(THF中2M,1.067ml,2.133ミリモル)を−20℃で15分間加えた。この混合物を−10℃でさらに30分間撹拌した後で、飽和塩化アンモニウム(10ml)の添加で冷却した。この混合物をEtOAc(2x15ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(4% MeOH/CHCl)により精製して、1−ピリミジン−2−イル−アゼチジン−3−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(385.9mg,98%)を白い固形物として得た:
【0197】
【化55】

【0198】
上記アミド(50mg,0.225ミリモル)のTHF(1ml)溶液へ塩化マグネシウム4−ビフェニル(THF中0.5M,0.9ml,0.45ミリモル)を−78℃で加えた。この混合物を室温までゆっくり温めて2時間撹拌した後で、水(10ml)とEtOAc(30ml)の添加で冷却した。有機層を分離させ、塩水(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(3% MeOH/CHCl)により精製して、表題化合物(21mg,30%)を白い結晶として得た。
【0199】
【化56】

【0200】
MS C2018O[M+H]の計算値:316;実測値:316。
6.14.(3’−クロロ−ビフェニル−4−イル)−(1−ピリミジン−2−イル−ピロリジン−3−イル)−メタノンの製造
【0201】
【化57】

【0202】
N−Boc−β−プロリン(400mg,1.858ミリモル)、EDC(425.9mg,2.23ミリモル)、及びHOBt(326.1mg,2.415ミリモル)の塩化メチレン(8ml)溶液へN−メチル−O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(217.5mg,2.23ミリモル)とTEA(281.5mg,2.787ミリモル)を0℃で加えた。一晩撹拌後、この混合物をEtOAc(80ml)と水(15ml)で処理し
た。有機相を塩水(15ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。
【0203】
上記の粗製エステルの塩化メチレン(4ml)溶液へTFA(4ml)を室温で滴下した。この混合物を40分間撹拌し、減圧で濃縮して、粗生成物をTFA塩として生成した。
【0204】
ジオキサン(7ml)中の上記生成物と2−クロロピリミジン(212.8mg,1.858ミリモル)の混合物へTEA(563mg,5.574ミリモル)を加えた。この混合物を80℃で4時間加熱して、減圧で濃縮した。残渣を水(20ml)とEtOAc(60ml)で処理した。層の分離後、水相をEtOAc(20ml)でさらに抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(40%アセトン/ヘキサン)により精製して、1−ピリミジン−2−イル−ピロリジン−3−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(203.8mg,3工程で47%)をオフホワイトの固形物として得た:
【0205】
【化58】

【0206】
1,4−ジブロモベンゼン(407.5mg,1.727ミリモル)のTHF(6ml)溶液へn−BuLi(ヘキサン中2.5M,0.691ml,1.727ミリモル)を−78℃で加えた。この混合物をその温度で30分間撹拌した後で、上記アミド(203.8mg,0.8636ミリモル)のTHF(4ml)溶液を加えた。−78℃で30分間撹拌後、この混合物を室温まで1時間温めた。この反応物へEtOAc(40ml)と水(15ml)を加えて、層の分離を続けた。水相をEtOAc(15ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(40%アセトン/ヘキサン)により精製して、(4−ブロモ−フェニル)−(1−ピリミジン−2−イル−ピロリジン−3−イル)−メタノン(182.2mg,64%)をオフホワイトの固形物として得た:
【0207】
【化59】

【0208】
Suzuki反応の一般手順に従って、表題化合物を63%で薄黄色の固形物として製造した:
【0209】
【化60】

【0210】
MS C2119ClNO[M+H]の計算値:364;実測値:364。
6.15.(4−ピリミジン−2−イル−ホモピペラジン−1−イル)−[4−(3−トリフルオロメチルフェニル−フェニル)−メタノンの製造
【0211】
【化61】

【0212】
表題化合物は、1−(2−ピリミジル)−ホモピペラジンより以下の記載のように製造した。
1−(2−ピリミジル)−ホモピペラジン:ホモピペラジン(3.5g,35ミリモル)のエタノール(100ml)溶液へ40℃で2−クロロピリミジン(2.0g,17.5ミリモル)を少量ずつ加えた。この混合物を1時間撹拌してから、真空で濃縮した。残渣を塩化メチレン(75ml)に溶かし、重炭酸ナトリウムの飽和溶液と塩水で洗浄した。層を分離させ、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。生じる残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、半固形物(1.0g)を採取して、そのまま使用する。
【0213】
(4−ピリミジン−2−イル−ホモピペラジン−1−イル)−[4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−フェニル]−メタノン:3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−カルボン酸(0.38g,1.41ミリモル)及び1−(2−ピリミジル)−ホモピペラジン(0.25g,1.41ミリモル)の塩化メチレン(20ml)溶液へEDCI(0.27g,1.41ミリモル)、HOAt(0.19g,1.41ミリモル)、及びトリエチルアミン(0.20ml,1.41ミリモル)を加えた。この混合物を16時間撹拌してから、塩水で洗浄した。層を分離させ、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。生じるオイルをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、澄明なオイルを採取した。このオイルを最少量のt−ブチルメチルエーテルに溶かして、生成する結晶(0.20g)を採取した。スペクトルデータは、構造に一致した。
【0214】
【化62】

【0215】
6.16.(3’−クロロ−ビフェニル−4−イル)−(5−ピリミジン−2−イル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)−メタノンの製造
【0216】
【化63】

【0217】
表題化合物は、5−ピリミジン−2−イル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステルより以下の記載のように製造した。
5−ピリミジン−2−イル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル:ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g,4.7ミリモル)、2−クロロピリミジン(0.54g,4.7ミリモル)、トリエチルアミン(2ml,14ミリモル)、及びエチルアルコール(25ml)の溶液を還流で4時間維持した。次いで、この溶液を室温へ冷やし、濃縮して固体の残渣を得て、これをジクロロメタン(CHCl)に溶かし、これを飽和重炭酸ナトリウム水溶液と塩水で順に洗浄し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、0.82g(60%)の生成物を橙色の固形物として得た:
【0218】
【化64】

【0219】
(3’−クロロ−ビフェニル−4−イル)−(5−ピリミジン−2−イル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)−メタノン:5−ピリミジン−2−イル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.70g,2.4ミリモル)及びCHCl(20ml)の溶液をトリフルオロ酢酸(TFA,10ml)で処理して、室温に3時間維持した。生じる溶液を濃縮し、残渣をCHCl(5ml)に溶かして、3’−クロロ−ビフェニル−4−イル−カルボン酸(0.62g,2.6ミリモル)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル
)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩(HATU,1.0g,2.6ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(1.5ml,8ミリモル)、及びCHCl(20ml)の溶液へ加えた。生じる溶液を室温に2時間維持し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液と塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過して、濃縮した。この固体の残渣をメチルアルコールより再結晶させて、最終生成物を白い針状物として得た。
【0220】
【化65】

【0221】
2321ClNOの元素分析:計算値:C,68.23;H,5.23;N:13.84。実測値:C,68.01;H,5.23;N:13.60。
6.17.(2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−4−イル)−(8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−メタノンの製造
【0222】
【化66】

【0223】
表題化合物は、以下のように製造した。
8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン:8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン塩酸(5.0g,30.9ミリモル)、2−クロロ−ピリミジン(4.95g,43.2ミリモル)、NaHCO(7.78g,92.7ミリモル)、及びイソプロパノール(200ml)の溶液を還流で週末にわたり維持した。生じる反応混合物を濃縮し、ISCOにより精製して、8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(4.0g,52.9%)を白い固形物として得た:
【0224】
【化67】

【0225】
3−[(4−ブロモ−フェニル)−メトキシ−メチレン]−8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン:[(4−ブロモ−フェニル)−メトキシ−メチル]−ホスホン酸ジエチルエステル(4.58g,13.5ミリモル)の1,2−ジメトキシ−エタン(60ml)溶液へNaH(540mg,13.5ミリモル、鉱油中60%)を1分量で加えた。この混合物を50℃で1.5時間撹拌した後で、これに1,2−ジメトキシ−エタン(5ml)中の8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(2.0g,9.85ミリモル)を加えた。この混合物を50℃で週末にわたり撹拌した。生じる混合物を濃縮し、ISCOにより精製して、3−[(4−ブロモ−フェニル)−メトキシ−メチレン]−8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(600mg,30%)を得た。この白い固体の生成物をそのまま使用した。MS(M+1)=386。
【0226】
(4−ブロモ−フェニル)−(8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−メタノン:3−[(4−ブロモ−フェニル)−メトキシ−メチレン]−8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(2.44g,6.32ミリモル)、HCl水溶液(10.5ml,6N)、及びTHF(50ml)の溶液を室温で一晩撹拌した。この混合物に、泡立ちが消えるまで、飽和NaHCO水溶液を加えた。この混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相をMgSOで乾燥させて、濃縮した。ISCOを使用して精製を行って、(4−ブロモ−フェニル)−(8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−メタノン(2.16g,92%)を白い固形物として得た。
【0227】
【化68】

【0228】
(2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−4−イル)−(8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−メタノン:(4−ブロモ−フェニル)−(8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−メタノン(250mg,0.92ミリモル)、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(290mg,1.84ミリモル)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタンとの1:1錯体)(67mg,0.092ミリモル)、KPO(390mg,1.84ミリモル)、2−ジメトキシ−エタン(5ml)、及び水(1.6ml)の溶液を80℃で1時間撹拌した。この反応
混合物を酢酸エチルと1N NaOH溶液で希釈した。有機層をMgSOにより乾燥させて、濃縮した。ISCOを精製に使用して、生成物、(2’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−4−イル)−(8−ピリミジン−2−イル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−メタノン(69.6mg,19%)を白い固形物として得た。
【0229】
【化69】

【0230】
6.18.(3−(ピリミジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノンの製造
【0231】
【化70】

【0232】
表題化合物は、以下のように製造した。
3−ピリミジン−2−イル−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル:3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(50mg,0.24ミリモル)、2−クロロピリミジン(27mg,0.24ミリモル)、トリエチルアミン(0.1ml,0.72ミリモル)、及びTHF(2.5ml)の溶液を180℃で10分間加熱した。この溶液を濃縮して固体の残渣を得て、これをジクロロメタンに溶かし、これを飽和重炭酸ナトリウム水溶液と塩水で順に洗浄し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮して、50mg(71%)の生成物を茶褐色の固形物として得た:
【0233】
【化71】

【0234】
(3’−tert−ブチル−ビフェニル−4−イル)−(3−ピリミジン−2−イル−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)−メタノン:3−ピリミジン−2−イル−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(64mg,0.22ミリモル)のHCl/ジオキサン溶液を室温で5時間撹拌した。生じる溶液を濃縮し、残渣をCHCl(5mL)に溶かして、3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−イル−カルボン酸(117mg,0.44ミリモル)、EDC(85mg,0.44ミリモル)、HOBt(60mg,0.44ミリモル)、及びTEA(0.1mL,0.71ミリモル)の溶液へ加えた。一晩撹拌後、この混合物をEtOAc(50mL)と水(15mL)で処理した。有機相を塩水(5mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧で濃縮して、粗生成物を得た。この材料をカラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(14.2mg,32%)を白い固形物として得た:
【0235】
【化72】

【0236】
6.19.ヒトプロリントランスポーターアッセイ
プロリントランスポーターを阻害する化合物の能力を以下のように決定した。ヒトSLC6A7 cDNAをpcDNA3.1ベクターへクローニングして、COS−1細胞へトランスフェクトした。プロリントランスポーターを安定的に発現する細胞クローンを本アッセイ用に選択した。
【0237】
トランスフェクトした細胞を384ウェルプレートに15,000細胞/ウェルで播いて、一晩増殖させた。次いで、この細胞をクレブス−リンゲル−HEPES−Tris(KRHT)緩衝液(pH7.4)(120mM NaCl,4.7mM KCl,2.2mM CaCl,1.2mM MgSO,1.2mM KHPO,10mM HEPES,及び5mM Trisを含有する)で洗浄した。次いで、45nM H−プロリンを含有する50μlのKRHT緩衝液とともにこの細胞を室温で20分間インキュベートした。放射標識プロリンを除去して、細胞を100μlの氷冷KRHT緩衝液で3回速やかに洗浄することによって、放射標識プロリンの取込みを終わらせた。各ウェルにシンチレーション液(50μl)を加えて、Packard TopCount Scintillationカウンターを使用して、存在するトリチウム化プロリンの量を定量した。
【0238】
2mMの非標識(コールド)プロリンの存在下でのH−プロリン取込みを測定することによって、非特異的な取込みを定量した。
4つの別々の試料の阻害を10種の濃度(典型的には、10μMより始めて、9つの3倍希釈を続ける。即ち、10、3.3、1.1、0.37、0.12、0.041、0.014、0.0046、0.0015、及び0μM)で測定することによって、化合物のIC50を決定した。対照に対する阻害パーセントを計算した。それぞれが4回の対応測定の平均である10個のデータ点を使用して、化合物のIC50を決定した。
【0239】
6.20.マウスプロリントランスポーターアッセイ
野生型マウスより前脳組織を切り出して、7mlの氷冷ホモジェナイゼーション緩衝液:0.32Mショ糖、1mM NaHCO、プロテアーゼ阻害剤カクテル(ロッシュ)中でホモジェナイズした。
【0240】
この脳ホモジェネートを1000xgで10分間遠心分離させて、核を除去した。上清を採取して、20000xgで20分間、再び遠心分離させて、粗製のシナプトソームをペレットにした。シナプトソームを氷冷アッセイ緩衝液(122mM NaCl,3.1mM KCl,25mM HEPES,0.4mM KHPO,1.2mM MgSO,1.3mM CaCl,10mMデキストロース、pH7.4)に再懸濁させた。再懸濁したシナプトソームを20000xgで20分間、再び遠心分離させて、ペレットにしたシナプトソームをアッセイ緩衝液に再懸濁させた。DCタンパクアッセイキット(BioRad)によって、タンパク濃度を測定した。
【0241】
アッセイ緩衝液中10μgのシナプトソーム、1μCi/0.24μM[H]−プロリンからなる100μlの反応ミックスにおいて、室温で0〜20分の時間の間、プロリン輸送アッセイを実施した。GF/Bフィルタープレート(Millipore)に通す迅速濾過に続く200μl氷冷アッセイ緩衝液における3回の迅速洗浄によって、反応を終わらせた。各反応物へ50マイクロリットルのMicroscint−20を加えて、2時間インキュベートした。放射活性カウンティングによって[H]−プロリン輸送を定量した。
【0242】
化合物によるプロリン輸送阻害を決定するために、化合物を反応混合物と0〜10μMに及ぶ濃度でインキュベートした(11点、10μmより始める;3倍希釈;同一4検体を平均して1つの点とする)。反応物に0.3mM GGFL(エンケファリン、シグマ)が存在する状態で、ベースライン活性、又は非特異活性を測定した。SLC6A7ノックアウトマウスのシナプトソームにおいても非特異活性を測定した。2つの方法により測定した非特異活性は、同一であることがわかった。
【0243】
6.21.ヒトドパミントランスポーターアッセイ
ドパミントランスポーターを阻害する化合物の能力を以下のように決定した。ヒトDAT cDNA(NM_001044)をpcDNA3.1ベクターへクローニングして、COS−1細胞へトランスフェクトした。ドパミントランスポーターを安定的に発現する、生じる細胞系をさらなる実験用に選択した。
【0244】
トランスフェクトした細胞を384ウェルプレートに15,000細胞/ウェルで播いて、一晩増殖させた。次いで、この細胞をクレブス−リンゲル−HEPES−Tris(KRHT)緩衝液(pH7.4)(125mM NaCl,4.8mM KCl,1.3mM CaCl,1.2mM MgSO,10mM D−グルコース,25mM HEPES,1mMアスコルビン酸ナトリウム、及び1.2mM KHPOを含有する)で洗浄した。次いで、1μM H−ドパミンを含有する50μlのKRHT緩衝液とともにこの細胞を室温で10分間インキュベートした。放射標識ドパミンを除去して、細胞を100μlの氷冷KRHT緩衝液で3回速やかに洗浄することによって、放射標識ドパミンの取込みを終わらせた。各ウェルにシンチレーション液(50μl)を加えて、Packard TopCount Scintillationカウンターを使用して、存在するトリチウム化ドパミンの量を定量した。
【0245】
250μMのベンズトロピンの存在下でのH−ドパミン取込みを測定することによって、非特異的な取込みを定量した。4つの別々の試料の阻害を10種の濃度(典型的には
、10μMより始めて、9つの3倍希釈を続ける。即ち、10、3.3、1.1、0.37、0.12、0.041、0.014、0.0046、0.0015、及び0μM)で測定することによって、化合物のIC50を決定した。対照に対する阻害パーセントを計算した。対照に対する阻害百分率を計算して、同一4検体の平均をIC50計算に使用した。
【0246】
6.22.ヒトグリシントランスポーターアッセイ
グリシントランスポーターを阻害する化合物の能力を以下のように決定した。ヒトグリシントランスポーターcDNA(NM_006934)をpcDNA3.1ベクターへクローニングして、COS−1細胞へトランスフェクトした。グリシントランスポーターを安定的に発現する、生じる細胞系をさらなる実験用に選択した。
【0247】
トランスフェクトした細胞を384ウェルプレートに15,000細胞/ウェルで播いて、一晩増殖させた。次いで、この細胞をクレブス−リンゲル−HEPES−Tris(KRHT)緩衝液(pH7.4)(120mM NaCl,4.7mM KCl,2.2mM CaCl,1.2mM MgSO,1.2mM KHPO,10mM HEPES,及び5mM Trisを含有する)で洗浄した。次いで、166nM H−グリシンを含有する50μlのKRHT緩衝液とともにこの細胞を室温で10分間インキュベートした。放射標識グリシンを除去して、細胞を100μlの氷冷KRHT緩衝液で3回速やかに洗浄することによって、放射標識グリシンの取込みを終わらせた。各ウェルにシンチレーション液(50μl)を加えて、Packard TopCount Scintillationカウンターを使用して、存在するトリチウム化グリシンの量を定量した。
【0248】
2mMの非標識グリシンの存在下でのH−グリシン取込みを測定することによって、非特異的な取込みを定量した。4つの別々の試料の阻害を10種の濃度(典型的には、10μMより始めて、9つの3倍希釈を続ける。即ち、10、3.3、1.1、0.37、0.12、0.041、0.014、0.0046、0.0015、及び0μM)で測定することによって、化合物のIC50を決定した。対照に対する阻害パーセントを計算した。対照に対する阻害百分率を計算して、同一4検体の平均をIC50計算に使用した。
【0249】
6.23.IC50値を計算すること
所与の標的に関する化合物のIC50は、レベンバーグ(Levenburg)・マルクワルト(Marquardt)アルゴリズムを使用して、関連データを以下の式へ適合させることによって決定する:
y=A+((B−A)/(1+((C/x)^D)))
[ここで、Aは最小y値であり;Bは、最大y値であり;CはIC50であり;そしてDは傾きである]。IC50の計算は、マイクロソフト・エクセル用のXLFit4ソフトウェア(ID Business Solutions社、ニュージャージー州ブリッジウォーター、NJ08807)を使用して実行する(上記の式は、このソフトウェアのモデル205である)。
【0250】
6.24.薬理学的効果
トレース条件付けプロトコールを使用する文脈恐怖条件付けプログラムへ処した雄性C57B/6アルビノマウスへ100nM未満のPTIC50を有する化合物を投与した。この化合物を50〜200mg/kgに及ぶ用量で投与して、SLC6A7 KOマウスで観察される表現型を用量依存的なやり方で再現することがわかった。
【0251】
このプロトコールでは、訓練(1日目)の2時間前と翌日(2日目)の検査の2時間前に化合物を経口投与した。一般に、10〜14匹のマウス/群を各試験で検査した。2時
間の処置前間隔は、ピーク血漿及び脳組織レベルをもたらすPK結果に基づいて選択した。
【0252】
トレース条件付け実験において、50mg/kg(p.o.)を投薬したマウスでは、数的亢進が見られたものの、有意な効果を観察しなかった。しかしながら、100及び200mg/kg(p.o.)の用量では、訓練(1日目)と検査(2日目)の両方でパフォーマンスの有意な増加を観察した。図2に示すように、本化合物は、訓練の間だけでなく、記憶検査の間でもパフォーマンスを亢進させ、その効果が反復投与でも変わらないことを示した。図3に示すように、訓練の前ではなく、想起検査の前で投与するとき、本化合物は、条件付け応答を高めた。
【0253】
化合物の効果が反復投薬に続いて変化するかどうかを判断するために、それを訓練日に先立つ3日間(b.i.d.)、並びに訓練日と検査前に(b.i.d.)投与した。実際の試験のように、化合物は、訓練セッションの2時間前と検査セッションの2時間前に投与した。別のPK試験に基づいて、この投与方式は、試験を通して化合物の血液レベルをもたらすことが予測された。図2及び3に示したものに類似した結果が観察され、本化合物が学習と記憶/想起の両方を高めることができることを示唆した
本化合物は、野外での条件付け訓練装置においても、特定の条件付け訓練を施してから新規の野外に置かれたマウスでも評価したように、それだけではネイティブマウスでのフリージングを増加させなかった。故に、その効果は、学習応答に特異的であって、フリージング行動の非特異的な亢進によるものではないようである。
【図面の簡単な説明】
【0254】
4.図面の簡単な説明
本発明のある側面は、添付の図面を参考にして理解することができる。
【図1】図1は、条件付け応答検査における野生型マウスとSLC6A7ノックアウトマウスの間の差異を示す。
【図2】図2は、条件付け応答検査の学習期に先立ってマウスへ投与した本発明の化合物の効果を示す。
【図3】図3は、文脈検査に先立ってマウスへ投与した本発明の化合物の効果を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中:
Aは、置換されていてもよい非芳香族複素環であり;
及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
Xは、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環である]の特異的プロリントランスポーター阻害剤、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物。
【請求項2】
約150nM未満のPTIC50を有する、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項3】
約100nM未満のPTIC50を有する、請求項2の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項4】
約50nM未満のPTIC50を有する、請求項3の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項5】
約1μMより大きいDTIC50を有する、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項6】
約1μMより大きいGTIC50を有する、請求項5の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項7】
Aが単環系である、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項8】
Aが二環系である、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項9】
Aが未置換である、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項10】
Aが置換されていてもよいピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、又はオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロールである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項11】
及びDの1つがNである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項12】
とDがともにNである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項13】
とDがともにCRである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項14】
、E、及びEの1つがNである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項15】
、E、及びEの2つがNである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項16】
、E、及びEのすべてがNである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項17】
、E、及びEのすべてが、独立してCRである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項18】
が、水素、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項19】
がORである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項20】
が、水素又は置換されていてもよいアルキルである、請求項19の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項21】
が、水素、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項22】
がORである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項23】
が、水素又は置換されていてもよいアルキルである、請求項21の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項24】
Xが置換されていてもよい5、6、9又は10員ヘテロアリールである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項25】
Xが置換されていてもよい5若しくは6員ヘテロアリールである、請求項24の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項26】
Xが式:
【化2】

[式中:
及びGのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
、J、及びJのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;そして
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOである;
但し、J、J、及びJの少なくとも1つは、CRである]である、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項27】
及びGの1つがNである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項28】
とGがともにNである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項29】
とGがともにCRである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項30】
、J、及びJの1つがNである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項31】
、J、及びJの2つがNである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項32】
、J、及びJのすべてが、独立してCRである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項33】
が、水素、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項34】
がORである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項35】
が、水素又は置換されていてもよいアルキルである、請求項34の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項36】
が、水素、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項37】
がORである、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項38】
が、水素又は置換されていてもよいアルキルである、請求項37の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項39】
YがC(O)である、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項40】
YがCH(OH)である、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項41】
YがCHである、請求項1の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項42】
式IA:
【化3】

である、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項43】
式IB:
【化4】

[式中:
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;
それぞれのR5Aは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;
それぞれのR5Bは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
nは、0〜5である]である、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項44】
式IC:
【化5】

[式中:
Yは、O、C(O)、又はCHであり;
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;
それぞれのR5Aは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;
それぞれのR5Bは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
mは、0〜4である]である、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項45】
式ID:
【化6】

[式中:
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;
それぞれのR5Aは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;
それぞれのR5Bは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
pは、0〜7である]である、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項46】
式IE:
【化7】

[式中:
Yは、O、C(O)、又はCHであり;
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;
それぞれのR5Aは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;
それぞれのR5Bは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
qは、0〜6である]である、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項47】
式IF:
【化8】

[式中:
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;
それぞれのR5Aは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;
それぞれのR5Bは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
mは、0〜4である]である、請求項25の特異的プロリントランスポーター阻害剤。
【請求項48】
式II:
【化9】

[式中:
Aは、2以下の窒素原子を含有する、置換されていてもよい非芳香族複素環であり;
及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
及びGのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
、J、及びJのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、又は(C1−10)アルキルであり;
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R2A、OR2A、又はSO2Aであり;
それぞれのR2Aは、独立して、水素又は1以上のハロゲンで置換されていてもよい(C1−10)アルキルであり;
それぞれのRは、独立して、水素、シアノ、又は1以上のハロゲンで置換されていてもよい(C1−10)アルキルであり;そして
それぞれのRは、独立して、水素、シアノ、又は1以上のハロゲンで置換されていてもよい(C1−10)アルキルである;
但し、1)G、G、J、J、又はJの少なくとも1つはNであり;2)J、J、及びJの少なくとも1つはCRであり;3)YがC(O)であり、Aがピペラジンであり、G、G、J、J、D、D、E、及びEのすべてがCHであり、そしてRのすべてが水素であるならば、Rのいずれも低級アルキルではなく;4)YがC(O)であり、Aがピペラジンであり、DとEがともにNであり、そしてR及びRのすべてが水素であるならば、Rはシアノではなく;5)YがOであり、Aがピロリジンであり、G、G、J、J、D、D、E、E、及びEのすべてがCHであり、そしてRのすべてが水素であるならば、少なくとも1つのRは水素ではなく;6)YがCHであり、Aがピペラジンであり、G、J、J、J、D、及びDのすべてがCHであり、E、E、及びEのすべてがCRであり、そしてRのすべてが水素であるならば、少なくとも1つのRは水素ではなく;そして7)YがC(O)又はCHであり、Aがピペラジンであり、G及びGの少なくとも1つがNであり、J、J、J、D、D、E、E、及びEのすべてがCHであり、そしてRのすべてが水素であるならば、少なくとも1つのRは水素ではない]の化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物。
【請求項49】
約200nM未満のPTIC50を有する、請求項48の化合物。
【請求項50】
約1μMより大きいDTIC50を有する、請求項49の化合物。
【請求項51】
約1μMより大きいGTIC50を有する、請求項50の化合物。
【請求項52】
Aが単環系である、請求項48の化合物。
【請求項53】
Aが二環系である、請求項48の化合物。
【請求項54】
Aが未置換である、請求項48の化合物。
【請求項55】
Aが置換されていてもよいピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、又はオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロールである、請求項48の化合物。
【請求項56】
及びDの1つがNである、請求項48の化合物。
【請求項57】
とDがともにNである、請求項48の化合物。
【請求項58】
とDがともにCRである、請求項48の化合物。
【請求項59】
、E、及びEの1つがNである、請求項48の化合物。
【請求項60】
、E、及びEの2つがNである、請求項48の化合物。
【請求項61】
、E、及びEのすべてがNである、請求項48の化合物。
【請求項62】
、E、及びEのすべてがCRである、請求項48の化合物。
【請求項63】
が水素である、請求項48の化合物。
【請求項64】
がハロゲンである、請求項48の化合物。
【請求項65】
がORである、請求項48の化合物。
【請求項66】
が、水素又は置換されていてもよいアルキルである、請求項65の化合物。
【請求項67】
及びGの1つがNである、請求項48の化合物。
【請求項68】
とGがともにNである、請求項48の化合物。
【請求項69】
とGがともにCRである、請求項48の化合物。
【請求項70】
、J、及びJの1つがNである、請求項48の化合物。
【請求項71】
、J、及びJの2つがNである、請求項48の化合物。
【請求項72】
、J、及びJのすべてがCRである、請求項48の化合物。
【請求項73】
が、水素、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルである、請求項48の化合物。
【請求項74】
が、水素、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルである、請求項48の化合物。
【請求項75】
YがC(O)である、請求項48の化合物。
【請求項76】
YがCH(OH)である、請求項48の化合物。
【請求項77】
YがCHである、請求項48の化合物。
【請求項78】
式IIA:
【化10】

[式中:
Zは、CR又はNであり;
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;
それぞれのR5Aは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;
それぞれのR5Bは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
nは、ZがCRであれば0〜5であり、又はZがNであれば0〜4である]である、請求項48の化合物。
【請求項79】
ZがCHであり、GがNであり、そして少なくとも1つのRが水素ではない、請求項78の化合物。
【請求項80】
式IIB:
【化11】

である、請求項48の化合物。
【請求項81】
式IIC:
【化12】

[式中:
Zは、CR又はNであり;
それぞれのRは、独立して、ハロゲン、シアノ、R5A、OR5A、C(O)R5A、C(O)OR5A、C(O)N(R5A5B)、N(R5A5B)、又はSO5Aであり;
それぞれのR5Aは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;
それぞれのR5Bは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
nは、ZがCRであれば0〜5であり、又はZがNであれば0〜4である]である、請求項48の化合物。
【請求項82】
ZがCHであり、GがNであり、そして少なくとも1つのRが水素ではない、請求項81の化合物。
【請求項83】
(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノール;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2,6−ジメチル−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロ−3−メトキシビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3−フルオロ−4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−(2−ベンジル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4
’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(6−p−トリルピリジン−3−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(6−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(6−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(6−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(5−(4−クロロフェニル)イソオキサゾール−3−イル)(4−ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリミジン−2−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル)メタノン;
(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)メタノン;
(6−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(4−クロロ−3−メチルフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−4−イル)メタノン;
(2−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3,4’−ジメチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5−(3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(5−p−トリルピリジン−2−イル)メタノン;
(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3−フルオロ−3'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(3'−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(3'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(1−フェニル−5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(4'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
4'−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−3−カルボニトリル;
(4’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
2−(4−((3’−クロロビフェニル−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−5−オール;
(4−(ピリジン−3−イル)フェニル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロ−3−ヒドロキシビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
1−(4'−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−3−イル)エタノン;
(2',4'−ジフルオロ−3−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5−フェニル−1H−ピロール−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノン;
2−(4−(ビフェニルカルボニル)ピペラジン−1−イル)ニコチノニトリル;
2−(4−ビフェニル−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン;
(2’−フルオロ−5'−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)メタノン;
(4−(4−メチルチオフェン−2−イル)フェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4'−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2−フルオロ−4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(3−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2’−フルオロ−5’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(4−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(6−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(6−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(6−p−トリルピリジン−3−イル)メタノン;
(4’−クロロ−3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4−(2−クロロピリジン−4−イル)フェニル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’,5’−ジクロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
2−(4−(ビフェニル−1−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(6−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(1−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(2’−フルオロ−5’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−(ビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;
ビフェニル−4−イル(1−(ピリミジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(1−(ピリミジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)メタノール;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4’−エチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(4−メチルピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル
)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−メトキシビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
4’−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−4−カルボニトリル;
(2,6−ジメチル−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(5−フェニルチオフェン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(5−メチルチオフェン−2−イル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(R)−(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル((2S,5S)−2,5−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(S)−(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(5−メチルチオフェン−2−イル)フェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−(2−メチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(S)−(2−ベンジル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−クロロビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(6−(4−メチルチオフェン−2−イル)ピリジン−3−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−(2’,4’−ジフルオロビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボニトリル;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)((2S,5S)−2,5−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(2−tert−ブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−ビフェニル−4−イル(2−イソプロピル−4−(ピリミジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(2,6−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(6−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−3−イル)メタノン;
(4’−クロロ−3’−メチルビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(3’−クロロ−2−フルオロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(2,6−ジメチル−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−メチルビフェニル−4−イル)メタノン;
3’−クロロ−4−(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボニル)ビフェニル−3−イルアセテート;
ビフェニル−4−イル(2−メチル−4−(ピリジン−2−イル(ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;
(3’,4’−ジクロロビフェニル−4−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノール;
(S)−ビフェニル−4−イル(2−イソブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノン;
(S)−(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2−イソプロピル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−メチルビフェニル−4−イル)(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(S)−(2−イソプロピル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノール;
(S)−(2−イソブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
(S)−(4’−クロロビフェニル−4−イル)(2−イソブチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)メタノン;
(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノン;
4’−(4−ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニル)ビフェニル−4−カルボニトリル;
(4−(ピリミジン−2−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル)(3’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
1−(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボン酸メチル;
(4−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)(4’−クロ
ロビフェニル−4−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(4−(チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4−(5−クロロチオフェン−2−イル)フェニル)(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
1−(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニルカルボニル)−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボニトリル;
(4−フェニルチオフェン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(ピリミジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノキサリン−1(2H)−イル)メタノン;
(5’−クロロ−2’−フルオロビフェニル−4−イル)(8−(ピリミジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノール;
(5−フェニルフラン−2−イル)(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
(4’−クロロビフェニル−4−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
4−(4’−クロロビフェニル−4−イル)−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール;
(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)(4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(5−(ピリジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
(3’−クロロビフェニル−4−イル)(5−(ピリミジン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル((2S,5S)−2,5−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
1−((3’−クロロビフェニル−4−イル)メチル)−N,N−ジメチル−4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボキサミド;
(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)(3−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン;
(4−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)(ビフェニル−4−イル)メタノン;
ビフェニル−4−イル(4−(キノリン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
4−(ビフェニル−4−イル)−1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール;
4’−クロロ−N−メチル−N−(2−(メチル(ピリミジン−2−イル)アミノ)エチル)ビフェニル−4−カルボキサミド;又は
2−(ビフェニル−4−イル)−1−(4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)エタノンである化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項84】
請求項1又は48の化合物と医薬的に許容される賦形剤を含んでなる医薬組成物。
【請求項85】
請求項84の医薬組成物を含んでなる単一単位剤形。
【請求項86】
プロリントランスポーターを阻害する方法であって、式I:
【化13】

[式中:
Aは、置換されていてもよい非芳香族複素環であり;
及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
Xは、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環である]の化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物の十分量とプロリントランスポーターを接触させることを含む、前記方法。
【請求項87】
プロリントランスポーターがヒト遺伝子、SLC6A7によりコードされる、請求項86の方法。
【請求項88】
ヒト患者の認知機能を改善する方法であって、式I:
【化14】

[式中:
Aは、置換されていてもよい非芳香族複素環であり;
及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
Xは、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環である]の化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物の有効量を該患者へ投与することを含む、前記方法。
【請求項89】
認知機能が、学習の迅速性、理解力、推理力、又は記憶力である、請求項88の方法。
【請求項90】
ヒト患者の疾患又は障害を治療、管理、又は防止する方法であって、式I:
【化15】

[式中:
Aは、置換されていてもよい非芳香族複素環であり;
及びDのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
、E、及びEのそれぞれは、独立して、N又はCRであり;
Xは、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
Yは、O、C(O)、CH(OH)、又はCHであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、R、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)、N(R)、又はSOであり;
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環であり;そして
それぞれのRは、独立して、水素又は置換されていてもよいアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、複素環、複素環−アルキル、又はアルキル−複素環である]の化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物の有効量を該患者へ投与することを含む、前記方法。
【請求項91】
疾患又は障害が、アルツハイマー病、自閉症、認知障害、痴呆、学習障害、又は記憶喪失である、請求項90の方法。
【請求項92】
学習障害が、失読症、計算力障害、書字障害、失語症、又は名義失語症である、請求項91の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−540575(P2008−540575A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−511456(P2008−511456)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【国際出願番号】PCT/US2006/018682
【国際公開番号】WO2006/124748
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(501318084)レキシコン・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】