説明

座標測定機用ディスプレイ

基部を有する可搬型の関節アーム座標測定機が、提供される。カバーが、閉じた位置と開いた位置の間を動くように基部に回転可能なように結合される。ディスプレイが、カバー内に配置される。ディスプレイは、筐体の片側に配置された、タッチスクリーン面などのスクリーン面を含む。スクリーン面は、閉じた位置において基部に近接し、開いた位置において基部に対して斜めに配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、座標測定機に関し、より詳細には、一体型グラフィックスディスプレイを有する可搬型の関節アーム座標測定機(articulated arm coordinate measuring machine)に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2010年1月20日に出願した仮出願第61/296,555号の利益を主張するものであり、この仮出願の内容は、その全体を本願に引用して援用する。
【0003】
可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)は、部品の製造または生産のさまざまな段階(例えば、機械加工)の間に部品の寸法を迅速かつ正確に確認するニーズが存在する部品の製造または生産に広く使用されている。可搬型のAACMMは、特に、比較的複雑な部品の寸法の測定を実行するのにかかる時間量の中で、知られている据え付け式のまたは固定式の、コストが高く、使用するのが比較的難しい測定設備と比べて大きな改善を示す。通常、可搬型のAACMMのユーザは、単純に、測定されるべき部品または物体の表面に沿ってプローブを導く。次に、測定データが記録され、ユーザに提供される。場合によっては、データは、視覚的な形態、例えば、コンピュータスクリーン上の3次元(3D)の形態でユーザに提供される。その他の場合、データは、数字の形態でユーザに提供され、例えば、穴の直径を測定するとき、テキスト「直径=1.0034」がコンピュータスクリーン上に表示される。
【0004】
先行技術の可搬型の関節アームCMMの一例が、同一出願人による米国特許第5,402,582(‘582)号に開示されており、この米国特許は、その全体を本願に引用して援用する。‘582号特許は、一端に支持基部を、他端に測定プローブを有する手動操作式の関節アームCMMを備える3D測定システムを開示する。同一出願人による米国特許第5,611,147(‘147)号は、類似の関節アームCMMを開示しており、この米国特許は、その全体を本願に引用して援用する。‘147号特許においては、関節アームCMMは、プローブ端の追加的な回転軸を含むいくつかの特徴を含み、それによって、2−2−2軸構成または2−2−3軸構成(後者は7軸アームである)のどちらかを有するアームを提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既存のCMMはそれらのCMMの意図される目的に適してはいるが、必要とされるのは、本発明の実施形態の特定の特徴を有する可搬型のAACMMである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)が、提供される。AACMMは、基部を含む。反対側にある第1の端部および第2の端部を有する手動で位置決めすることが可能な関節アームが提供され、アームは第2の端部で基部に回転可能なように結合され、アームは複数の接続されたアームセグメントを含み、各アームセグメントは位置信号を生成するための少なくとも1つの位置トランスデューサを含む。測定デバイスが、AACMMの第1の端部に装着される。トランスデューサからの位置信号を受信し、測定デバイスの位置に対応するデータを提供する電子回路が、設けられる。カバーが、基部に直接結合される。ディスプレイが、カバー内に配置され、電子回路に電気的に結合され、ディスプレイは、カバーの片側に配置されたスクリーン面を有する。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、基部を有するAACMMが提供される。AACMMは、反対側にある第1の端部および第2の端部を有する手動で位置決めすることが可能な関節アームであって、第2の端部で基部に回転可能なように結合され、複数の接続されたアームセグメントを含み、各アームセグメントが位置信号を生成するための少なくとも1つの位置トランスデューサを含む、関節アームをやはり含む。測定デバイスが、第1の端部に装着される。トランスデューサからの位置信号を受信し、測定デバイスの位置に対応するデータを提供する電子回路が、設けられる。ディスプレイが、閉じた位置と開いた位置の間で基部に回転可能なように結合され、ディスプレイは、片側に配置されたスクリーンを有し、スクリーンは、閉じた位置において基部に近接する。コントローラが、ディスプレイに動作可能なように結合され、電子回路に通信のために結合される。
【0008】
本発明のさらに別の実施形態によれば、AACMMが提供される。AACMMは、基部を含む。反対側にある第1の端部および第2の端部を有する手動で位置決めすることが可能な関節アームが提供され、アームは第2の端部で基部に回転可能なように結合され、アームは複数の接続されたアームセグメントを含み、各アームセグメントは位置信号を生成するための少なくとも1つの位置トランスデューサを含む。測定デバイスが、第1の端部に装着される。トランスデューサからの位置信号を受信し、測定デバイスの位置に対応するデータを提供する電子回路が、設けられる。ディスプレイが、基部に結合され、電子回路に電気的に結合され、ディスプレイは、閉じた位置と開いた動作位置の間で回転するように構成される。複数のアームセグメントは、測定デバイスの移動の外周の経路を画定するように構成され、経路は、ディスプレイが開いた動作位置にあるときに間隔によってディスプレイから隔てられる。
【0009】
ここで図面を参照して、本開示の範囲全体に関して限定的であると解釈されるべきでなく、要素がいくつかの図で同様に付番されている例示的な実施形態が示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1Aおよび1Bを含む、本発明のさまざまな態様の実施形態を中に有する可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)の斜視図である。
【図2】一緒に作られた図2A〜2Dを含む、一実施形態による、図1のAACMMの一部として利用される電子機器の構成図である。
【図3】一緒に作られた図3Aおよび3Bを含む、一実施形態による、図2の電子データ処理システムの詳細な特徴を示す構成図である。
【図4】ディスプレイを開いた位置に配置した図1のAACMMの斜視図である。
【図5】図4のAACMMの別の斜視図である。
【図6】図4のAACMMの上面図である。
【図7】図4のAACMMの側面図である。
【図8】図4のAACMMの正面図である。
【図9】図4のディスプレイの分解図である。
【図10】図10Aおよび10Bを含む、関節アームが第1の位置から動かされた図4のAACMMの側面図である。
【図11】本発明の別の実施形態によるAACMMの斜視図である。
【図12】ディスプレイが別の位置ある図11のAACMMの斜視図である。
【図13】ディスプレイがさらに別の位置ある図11のAACMMの斜視図である。
【図14】図11のAACMMで使用するための蝶番の一実施形態の斜視図である。
【図15】図14の蝶番の上面図である。
【図16】図14の蝶番の断面図である。
【図17】図14の蝶番の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)と一体化されたディスプレイを提供するための装置および方法に関する。さらに、本発明の例示的な実施形態は、閉じた位置と開いた位置の間で基部に回転可能なように結合されるディスプレイを対象とする。ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイ、および関節アームに配置されたエンコーダと通信しているコントローラを組み込むことができる。コントローラおよびディスプレイは協調して、オペレータが、AACMMを外部コンピュータまたは通信接続のない独立したスタンドアロンの測定デバイスとして利用することを可能にする。本発明の実施形態は、ディスプレイとAACMMのプローブ端の間の接触を防ぐという利点をもたらす。
【0012】
図1Aおよび1Bは、本発明のさまざまな実施形態による可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)100を全体的に示し、関節アームは、座標測定機の一種である。図1Aおよび1Bに示されるように、例示的なAACMM100は、一端でAACMM100のアーム部104に結合された測定プローブ筐体102を有する6または7軸関節測定デバイスを含み得る。アーム部104は、軸受カートリッジ(例えば、2つの軸受カートリッジ)の第1の群110によって第2のアームセグメント108に結合された第1のアームセグメント106を含む。軸受カートリッジ(例えば、2つの軸受カートリッジ)の第2の群112は、第2のアームセグメント108を測定プローブ筐体102に結合する。軸受カートリッジ(例えば、3つの軸受カートリッジ)の第3の群114は、第1のアームセグメント106を、AACMM100のアーム部104の他端に配置された基部116に結合する。軸受カートリッジの各郡110、112、114は、関節による動作の複数の軸を提供する。また、測定プローブ筐体102は、AACMM100の第7の軸部のシャフト(例えば、AACMM100の第7の軸内の測定デバイス、例えば、プローブ118の動作を決定するエンコーダシステムを含むカートリッジ)を含み得る。AACMM100を使用する際、基部116は、通常、作業台に固定される。
【0013】
各軸受カートリッジの群110、112、114の中の各軸受カートリッジは、通常、エンコーダシステム(例えば、光学式の角度エンコーダシステム)を含む。エンコーダシステム(すなわち、トランスデューサ)は、基部116に対するプローブ118の位置(および、ひいては、特定の基準系、例えば、局所または大域基準系におけるAACMM100によって測定されている物体の位置)をすべてが一緒になって示すそれぞれのアームセグメント106、108および対応する軸受カートリッジの群110、112、114の位置を示す。アームセグメント106、108は、例えば、これに限定されないが、炭素複合材料などの好適な剛性のある材料で作製され得る。関節による動作の6つまたは7つの軸(すなわち、自由度)を有する可搬型のAACMM100は、オペレータによって簡単に扱われ得るアーム部104を提供しながら、オペレータが基部116のまわりの360度の領域内の所望の位置にプローブ118を位置決めすることを可能にするという利点をもたらす。しかし、2つのアームセグメント106、108を有するアーム部104の例は例示を目的とするものであり、特許請求される発明はそのように限定されるべきでないことを理解されたい。AACMM100は、軸受カートリッジによって一緒に結合された任意の数のアームセグメント(および、ひいては、6つもしくは7つを超えるか、または6つもしくは7つ未満の関節による動作の軸または自由度)を持つ可能性がある。
【0014】
プローブ118は、測定プローブ筐体102に取り外し可能なように取り付けられ、測定プローブ筐体102は、軸受カートリッジの群112に接続される。ハンドル126は、例えば、クイック接続インターフェース(quick−connect interface)により測定プローブ筐体102に対して取り外し可能である。ハンドル126は、別のデバイス(例えば、レーザーラインプローブ、バーコードリーダ)で置き換えられることができ、それによって、オペレータが同じAACMM100で異なる測定デバイスを使用することを可能にするという利点をもたらす。例示的な実施形態において、プローブ筐体102は、接触式の測定デバイスであり、測定されるべき物体に物理的に接触する、ボール形の、タッチセンシティブな、湾曲した、および伸長式のプローブを含むがこれらに限定されない異なるチップ118を有する可能性がある取り外し可能なプローブ118を収容する。その他の実施形態において、測定は、例えば、レーザーラインプローブ(LLP)などの非接触式のデバイスによって実行される。一実施形態において、ハンドル126は、クイック接続インターフェースを使用してLLPで置き換えられる。その他の種類の測定デバイスが、追加的な機能を提供するために取り外し可能なハンドル126を置き換える可能性がある。そのような測定デバイスの例は、例えば、1つ以上の照明、温度センサ、熱スキャナ、バーコードスキャナ、プロジェクタ、ペイントスプレーヤ、カメラなどを含むがこれらに限定されない。
【0015】
図1Aおよび1Bに示されるように、AACMM100は、軸受カートリッジの群112から測定プローブ筐体102を取り外すことなしにアクセサリまたは機能が変更されることを可能にするという利点をもたらす取り外し可能なハンドル126を含む。図2に関して以下でより詳細に検討されるように、取り外し可能なハンドル126は、電力およびデータが、ハンドル126、およびプローブ端に配置された対応する電子機器とやりとりされることを可能にする電気コネクタも含み得る。
【0016】
さまざまな実施形態において、軸受カートリッジの各群110、112、114は、AACMM100のアーム部104が複数の回転軸のまわりを動くことを可能にする。述べられたように、各軸受カートリッジの群110、112、114は、例えばアームセグメント106、108の対応する回転軸と同軸上にそれぞれが配置された、例えば光学式の角度エンコーダなどの対応するエンコーダシステムを含む。光学式のエンコーダシステムは、本明細書において以下でより詳細に説明されるように、例えば、対応する軸のまわりのアームセグメント106、108のそれぞれのアームセグメントの回転する(スイベルの)または横の(蝶番の)動きを検出し、AACMM100内の電子データ処理システムに信号を送信する。それぞれの個々の処理されていないエンコーダのカウントが信号として電子データ処理システムに別々に送信され、電子データ処理システムにおいて、そのカウントは測定データへとさらに処理される。同一出願人による米国特許第5,402,582(‘582)号に開示されているような、AACMM100自体から分離した位置計算機(例えば、シリアルボックス)は必要とされない。
【0017】
基部116は、装着デバイスまたは取り付けデバイス120を含み得る。取り付けデバイス120は、AACMM100が、例えば、検査台、マシニングセンター、壁、または床などの所望の位置に取り外し可能なように取り付けられることを可能にする。一実施形態において、基部116は、AACMM100が移動されているときにオペレータが基部116を持つのに都合の良い位置を提供するハンドル部122を含む。一実施形態において、基部116は、折りたたむとディスプレイスクリーンなどのユーザインターフェースが見えるようになる可動式カバー部124をさらに含む。
【0018】
一実施形態によれば、可搬型のAACMM100の基部116は、2つの主要なコンポーネント、すなわち、基部処理システムと、ユーザインターフェース処理システムとを含む電子データ処理システムを含みまたは収容する。基部処理システムは、AACMM100内のさまざまなエンコーダシステムからのデータ、および3次元(3D)位置計算をサポートするためのその他のアームパラメータを表すデータを処理する。ユーザインターフェース処理システムは、比較的完全な計測機能が外部コンピュータへの接続を必要とせずにAACMM100内で実施されることを可能にする、搭載オペレーティングシステム、タッチスクリーンディスプレイ、および常駐アプリケーションソフトウェアを含む。
【0019】
基部116内の電子データ処理システムは、基部116から離れて配置されたエンコーダシステム、センサ、およびその他の周辺ハードウェア(例えば、AACMM100上の取り外し可能なハンドル126に取り付けられることができるLLP)と通信することができる。これらの周辺ハードウェアデバイスまたは特徴をサポートする電子機器は、可搬型のAACMM100内に配置された軸受カートリッジの群110、112、114のそれぞれに配置され得る。
【0020】
図2は、一実施形態による、AACMM100で利用される電子機器の構成図である。図2に示される実施形態は、基部処理システムを実装するための基部プロセッサ基板204と、ユーザインターフェース基板202と、電力を供給するための基部電源基板206と、Bluetoothモジュール232と、基部傾斜基板208とを含む電子データ処理システム210を含む。ユーザインターフェース基板202は、ユーザインターフェース、表示、および本明細書において説明されるその他の機能を実行するアプリケーションソフトウェアを実行するためのコンピュータプロセッサを含む。
【0021】
図2に示されるように、電子データ処理システム210は、1つ以上のアームバス218を介して上述の複数のエンコーダシステムと通信している。図2に示された実施形態において、各エンコーダシステムは、エンコーダデータを生成し、エンコーダアームバスインターフェース214と、エンコーダデジタル信号プロセッサ(DSP)216と、エンコーダ読み取りヘッドインターフェース234と、温度センサ212とを含む。歪みセンサなどのその他のデバイスが、アームバス218に装着され得る。
【0022】
さらに図2に示されているのは、アームバス218と通信しているプローブ端電子機器230である。プローブ端電子機器230は、プローブ端DSP228と、温度センサ212と、一実施形態においてはクイック接続インターフェースによってハンドル126またはLLP242に接続するハンドル/LLPインターフェースバス240と、プローブインターフェース226とを含む。クイック接続インターフェースは、LLP242およびその他のアクセサリによって使用されるデータバス、制御線、および電源バスへのハンドル126によるアクセスを可能にする。一実施形態において、プローブ端電子機器230は、AACMM100の測定プローブ筐体102に配置される。一実施形態において、ハンドル126は、クイック接続インターフェースから取り外されることができ、測定は、ハンドル/LLPインターフェースバス240を介してAACMM100のプローブ端電子機器230と通信するレーザーラインプローブ(LLP)242によって実行される可能性がある。一実施形態において、電子データ処理システム210は、AACMM100の基部116に配置され、プローブ端電子機器230は、AACMM100の測定プローブ筐体102に配置され、エンコーダシステムは、軸受カートリッジの群110、112、114に配置される。プローブインターフェース226は、1−wire(登録商標)通信プロトコル236を実施する、Maxim Integrated Products,Inc.から販売されている製品を含む任意の好適な通信プロトコルによってプローブ端DSP228に接続することができる。
【0023】
図3は、一実施形態による、AACMM100の電子データ処理システム210の詳細な特徴を示す構成図である。一実施形態において、電子データ処理システム210は、AACMM100の基部116に配置され、基部プロセッサ基板204と、ユーザインターフェース基板202と、基部電源基板206と、Bluetoothモジュール232と、基部傾斜モジュール208とを含む。
【0024】
図3に示される実施形態において、基部プロセッサ基板204は、図中に示されるさまざまな機能ブロックを含む。例えば、基部プロセッサ機能302は、AACMM100からの測定データの収集をサポートするために利用され、アームバス218およびバス制御モジュール機能308を介して処理されていないアームデータ(例えば、エンコーダシステムのデータ)を受信する。メモリ機能304は、プログラムおよび静的なアーム構成データを記憶する。基部プロセッサ基板204は、LLP242などの任意の外部ハードウェアデバイスまたはアクセサリと通信するための外部ハードウェアオプションポート機能310も含む。リアルタイムクロック(RTC)およびログ306と、バッテリパックインターフェース(IF)316と、診断ポート318とが、図3に示される基部プロセッサ基板204の実施形態の機能にやはり含まれる。
【0025】
また、基部プロセッサ基板204は、外部(ホストコンピュータ)および内部(ディスプレイプロセッサ202)デバイスとのすべての有線および無線データ通信を管理する。基部プロセッサ基板204は、(例えば、米国電気電子学会(IEEE)1588などのクロック同期規格を用いて)イーサネット(登録商標)機能320を介してイーサネットネットワークと、LAN機能322を介して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)と、およびパラレル−シリアル通信(PSC)機能314を介してBluetooth(登録商標)モジュール232と通信する能力を有する。基部プロセッサ基板204は、ユニバーサルシリアルバス(USB)デバイス312への接続も含む。
【0026】
基部プロセッサ基板204は、上述の‘582号特許のシリアルボックスで開示されたようないかなる前処理も必要とせずに測定データへと処理するために、処理されていない測定データ(例えば、エンコーダシステムのカウント、温度の読み取り値)を送信および収集する。基部プロセッサ204は、RS485インターフェース(IF)326を介してユーザインターフェース基板202のディスプレイプロセッサ328に処理されたデータを送信する。一実施形態において、基部プロセッサ204は、処理されていない測定データを外部コンピュータにやはり送信する。
【0027】
ここで図3のユーザインターフェース基板202に目を向けると、基部プロセッサによって受信された角度および位置データが、AACMM100内の自律的な計測システムを提供するためにディスプレイプロセッサ328で実行されるアプリケーションによって利用される。アプリケーションは、これらに限定されないが、特徴の測定、手引きおよび訓練のグラフィックス、遠隔診断、温度の修正、さまざまな動作の特徴の制御、さまざまなネットワークへの接続、ならびに測定された物体の表示などの機能をサポートするためにディスプレイプロセッサ328で実行され得る。ディスプレイプロセッサ328および液晶ディスプレイ(LCD)338(例えば、タッチスクリーンLCD)ユーザインターフェースとともに、ユーザインターフェース基板202は、セキュアデジタル(SD)カードインターフェース330と、メモリ332と、USBホストインターフェース334と、診断ポート336と、カメラポート340と、音声/映像インターフェース342と、ダイヤルアップ/セルモデム344と、全地球測位システム(GPS)ポート346とを含むいくつかのインターフェースオプションを含む。
【0028】
図3に示される電子データ処理システム210は、環境データを記録するための環境レコーダ362を有する基部電源基板206も含む。また、基部電源基板206は、AC/DCコンバータ358およびバッテリ充電器制御360を用いて、電子データ処理システム210に電力を供給する。基部電源基板206は、集積回路間(inter−integrated circuit)(I2C)シリアルシングルエンドバス354を用いて、およびDMAシリアル周辺インターフェース(DMA serial peripheral interface)(DSPI)356を介して基部プロセッサ基板204と通信する。基部電源基板206は、基部電源基板206に実装された入力/出力(I/O)拡張機能364を介して傾斜センサおよび無線周波数識別(RFID)モジュール208に接続される。
【0029】
別個のコンポーネントとして示されているが、その他の実施形態において、これらのコンポーネントのすべてまたは一部は、図3に示された位置とは異なる位置に物理的に配置される、および/または図3に示された方法とは異なる方法で組み合された機能である可能性がある。例えば、一実施形態において、基部プロセッサ基板204およびユーザインターフェース基板202は、1つの物理的な基板に組み合わされる。
【0030】
図1および図4〜10を参照すると、一体化されたディスプレイを有するAACMM100の実施形態が示されている。AACMM100は、軸受カートリッジの群110、112、114に関連するエンコーダと1つ以上のバス218を介して通信するように構成される電子データ処理システム210を含む基部116を含む。基部116は、一端に取り付けデバイス120を、反対端に軸受カートリッジの群114およびアーム部104を有する筐体400を含む。片側に、筐体400は、凹部402を含む。凹部402は、内壁404、第1の側壁406、第2の側壁408、および端壁410によって画定される。側壁406、408は、凹部402が取り付けデバイス120に近い端部からアーム部104に近い端部に向かって次第に細くなるようなAACMM100の取り付け平面に対する角度に配置される。端壁410の近くに、筐体400は、オペレータによるAACMM100の持ち運びを容易にするように大きさが決められているハンドル部122を含む。
【0031】
一実施形態において、凹部402は、バッテリ413を受けるように大きさが決められた開口411を含む。バッテリ413は、筐体400に取り外し可能なように配置され、壁404に動くことができるように配置される外れ止め415によって固定される。外れ止め415は、バッテリ413の表面に係合し、意図しない脱落を防ぐタブを含み得る。バッテリ413は、バッテリパックインターフェース316に結合され、AACMM100が外部電源(例えば、壁付きコンセント)に接続されていないときにAACMM100のための電力を供給する。例示的な実施形態において、バッテリ413は、電子データ処理システム210と通信し、バッテリ充電レベル、バッテリの種類、モデル番号、製造元、特性、放電率、予測される残りの容量、温度、電圧、およびAACMMが制御された方法で停止されることができるようなバッテリが切れそうなことの警報を含み得るがこれらに限定されない信号を送信する回路を含む。
【0032】
端壁410は、蝶番414を受けるように大きさが決められている1つ以上の凹んだ領域412を含み得る。例示的な実施形態において、凹んだ領域412は、蝶番414の上面が端壁410の表面と同一平面になるかまたは同じ高さになるように大きさが決められる。各蝶番414は、1つ以上の留め具416によって筐体400に結合される第1の板を含む。第1の板は、回転軸418を形成するピンを受けるように大きさが決められた円筒部を含む。各蝶番414は、ピンに結合された円筒部を有する第2の板をさらに含む。第2の板は軸418のまわりに回転することを理解されたい。
【0033】
筐体400は、可動式カバー部124を含む。可動式カバー部124は、1つ以上の留め具422によって蝶番414の第2の板に取り付けられる筐体部材420を含む。可動式カバー部124は、閉じた位置(図1A)と開いた位置(図4)の間で軸418のまわりに回転する。例示的な実施形態において、開いた位置にあるとき、可動式カバー部124は、内壁404に対して鈍角に配置される。可動式カバー部124は、連続的に回転できることと、開いた位置は、オペレータがディスプレイスクリーンにアクセスし、ディスプレイスクリーンを利用することができる任意の位置であってよいこととを理解されたい。筐体部材420の片側に、1つ以上のインジケータ432(図1A)が取り付けられる。インジケータ432は、可動式カバー部124が閉じた位置にあるときにオペレータが視認できる。以下でより詳細に検討されるように、インジケータは、オペレータに、AACMM100の通信状態および/またはバッテリレベルの視覚的な指示を与える。
【0034】
可動式カバー部124は、片側に配置され、筐体部材420に結合された表面部材424をさらに含む。表面部材424は、ディスプレイスクリーン428を見ることができるように大きさが決められた開口426を含む。筐体部材420および表面部材424は、全体的に、中空の内部430(図9)を画定する、例えば射出成形プラスチック材料から形成された薄壁構造である。一実施形態において、筐体部材420または表面部材424は、例えば、鋼鉄またはアルミニウム板金を含むがこれらに限定されないその他の材料から形成され得る。蝶番414と反対の端部に、筐体部材420は、凹んだ領域434を含む。凹んだ領域434の近くには、閉じた位置にあるときに可動式カバー部124を開くことを容易にするハンドルを提供する凸部436がある。凹んだ領域434の中に、外れ止め部材438がある。外れ止め部材438は、1つ以上の部材442に結合されたばね仕掛けのレバー440を含む。部材442は、レバー440の動きに応じて凹んだ領域434の表面に実質的に垂直に動くように構成される。外れ止め部材438は、可動式カバー部124が閉じた位置に回転されるときに、レバーが凹部402の最上部に沿った開口444内にぴったり合うように配置される。開口444の近くには、部材442を受けるように大きさが決められた1対の溝446がある。閉じた位置にあるとき、溝446は、部材442を保持し、可動式カバー部124が誤って開いてしまうことを防ぐ。可動式カバー部124を開けるために、オペレータは、レバー440を押し、ばね仕掛けの部材442を筐体部材420内に引っ込める。部材442が引っ込められると、可動式カバー部124は、自由に回転できる。
【0035】
可動式カバー部124の中に、ディスプレイスクリーン428を有するディスプレイ448が配置される。ディスプレイ448は、表面部材424に取り付けられる。ディスプレイ448は、オペレータが、外部のホストコンピュータを利用するかまたは外部のホストコンピュータに接続することなしにAACMM100とインタラクションし、AACMM100を操作することを可能にするユーザインターフェースを提供する。ディスプレイ448は、これに限定されないが、位置エンコーダから生じたデータの表示など、AACMM100で行われるオペレーションに関する情報を表示することができる。一実施形態において、ディスプレイスクリーン428は、表示領域内の例えばオペレータの指またはスタイラスなどによる接触の存在および位置を検知することができるLCDスクリーンである。ディスプレイ448は、抵抗素子、表面弾性波素子、容量性素子、表面型静電容量素子、投射型静電容量素子、赤外光検知素子、ひずみゲージ素子、光学式撮像素子、分散信号素子(dispersive signal element)、または音響パルス認識素子(acoustic pulse recognition element)を含むがこれらに限定されない接触を検出するための素子を有するタッチスクリーンを含み得る。ディスプレイ448は、オペレータによるディスプレイ448の操作の結果として1つ以上の信号がディスプレイ448へ、またはディスプレイ448から送信されることができるように、ユーザインターフェース基板202および基部プロセッサ基板204と双方向通信するように構成される。例示的な実施形態において、ディスプレイスクリーン428は、開口426内に配置される。
【0036】
ディスプレイ448の両側に配置されているのは、スタンドオフフレーム450である。フレーム450は、ユーザインターフェース基板202を表面部材424に結合する。ユーザインターフェース基板は、ディスプレイ448およびインジケータ432に電気的に結合される。ユーザインターフェース基板は、例えば、導線452などのインターフェース接続によって基部プロセッサ基板204に結合される。導線452は、筐体部材420の端部の、蝶番422の間に配置された開口454によって筐体部材420を出る。
【0037】
一実施形態において、筐体部材420は、コンピュータインターフェースを受けるように大きさが決められる1対の開口456、458をさらに含む。コンピュータインターフェースは、オペレータがユーザインターフェース基板202を、これらに限定されないが、例えば、コンピュータ、コンピュータネットワーク、ラップトップ、バーコードスキャナ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、キーボード、マウス、プリンタ、携帯情報端末(PDA)、またはセルラ電話などの外部デバイスに接続することを可能にする。一実施形態において、開口456は、USBホストインターフェース334にぴったり合うように大きさが決められ、開口458は、セキュアデジタルカードインターフェース330にぴったり合うように大きさが決められる。上で検討されたように、ユーザインターフェース基板202は、ディスプレイスクリーン428および電子データ処理システム210から信号を受け入れ、送信するために双方向通信するように構成されるプロセッサ328を含む。
【0038】
可動式カバー部124が開いた位置にあるとき、ディスプレイスクリーン428への衝撃を防ぐかまたは最小化することが望ましいことを理解されたい。例示的な実施形態において、アーム部104は、アームセグメント106、108の位置および長さが、アーム部104のプローブ端462が可動式カバー部124に近い領域のあたりを動かされるときにプローブ筐体102、プローブチップ118、またはハンドル126がディスプレイスクリーン428に強くぶつかることを許さないように構成される。図10に示されるように、アーム部104の移動が、ディスプレイスクリーン428が開いた動作位置にあるときのプローブ端462の最も近い部分(例えば、プローブチップ118)とディスプレイスクリーン428の間の間隔464をもたらすプローブ端462の移動の外周を画定する経路460をもたらす。一実施形態において、可動式カバー部124は、開いた動作位置で完全に開いている。経路460は、プローブ端462が下に向かって(例えば、取り付けリング端に向かって)動くときに、プローブ端462がディスプレイスクリーン428に強くぶつかるかまたは接触することがないように、プローブ端462が基部116から離れて運ばれるように構成される。0でない距離の間隔464を設けることは、ディスプレイスクリーン428とプローブチップ118の間の接触の可能性を減らすかまたはなくすという利点をもたらすことを理解されたい。
【0039】
図11〜13を参照すると、可動式カバー部124の別の実施形態が示されている。この実施形態において、基部116は、凹部402が一端に配置された筐体400を含む。凹部402は、内壁470および複数の側壁472、474、476、478によって画定される。可動式カバー部124は、スイベル蝶番480によって側壁474に結合される。スイベル蝶番480は、可動式カバー部124を、可動式カバー部124が2つの独立した軸482、484のまわりに回転され得るように筐体400に結合する。これは、オペレータが、ディスプレイスクリーン428を見ることを容易にするために実質的に任意の位置にスクリーンを位置決めすることを可能にする。図13に示される一実施形態において、可動式カバー部124は、ディスプレイスクリーン428が内壁470から離れる方を向くようにして凹部402内に筐体部材420が配置されるように回転され得る。
【0040】
図14〜17を参照すると、スイベル蝶番480の実施形態が示されている。スイベル蝶番480は、ディスプレイの電子機器への配線のための通路を提供しながら、制御された範囲の回転運動による可動式カバー部124の回転を可能にする。スイベル蝶番480の構成は、比較的大きなコネクタが既に取り付けられたケーブルの組立体を支持することができる。
【0041】
本明細書の実施形態は基部116に対して回転または旋回するディスプレイスクリーン428を有するAACMM100を示すが、これは例示を目的とするものであり、特許請求される発明はそのように限定されるべきでないことを理解されたい。一実施形態において、カバー124は、ディスプレイスクリーン428が基部116の実質的に固定された位置に配置されるように筐体400に一体化される。
【0042】
本発明の実施形態は、オペレータがAACMMを外部コンピュータまたは通信ネットワークへの接続の必要がない独立した測定デバイスとして素早く移動し、設置し、操作することを可能にする一体化されたディスプレイおよびユーザインターフェースを提供することによってAACMMに利点をもたらす。さらなる利点は、関節アームが、ディスプレイスクリーンの妨げにならず、それによって、スクリーンまたはプローブチップのいずれかの損傷の可能性をなくすように構成されることである。オペレータが見やすくするためにディスプレイスクリーンを回転および位置決めすることを可能にするさらに別の利点が、もたらされる。本発明の実施形態の技術的効果および利点は、一体化されたスクリーン上に測定値を表示することによって、AACMMが独立したスタンドアロンのデバイスとして操作されることを可能にすることを含む。
【0043】
本発明が例示的な実施形態を参照して説明されたが、本発明の範囲を逸脱することなくさまざまな変更が行われる可能性があり、均等物が本発明の要素の代替とされる可能性があることが当業者に理解されるであろう。さらに、特定の状況または構成要素を本発明の教示に適合させるために、本発明の本質的な範囲を逸脱することなく多くの変形が行われ得る。したがって、本発明は本発明を実施するための考えられる最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されず、本発明は添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。さらに、用語「第1」、「第2」などの使用はいかなる順序または重要度も表さず、むしろ用語「第1」、「第2」などはある要素を別の要素と区別するために使用される。その上、用語「a」、「an」などの使用は量の限定を表さず、むしろ言及される項目の少なくとも1つの存在を表す。
【図1A】

【図1B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を測定するために固定の位置に位置決めされる可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)であって、
前記位置に取り外し可能なように結合された基部と、
反対側にある第1の端部および第2の端部を有する手動で位置決めすることが可能な関節アームであって、前記第2の端部で前記基部に回転可能なように結合され、複数の接続されたアームセグメントを含み、各アームセグメントが位置信号を生成するための少なくとも1つの位置トランスデューサを含む、関節アームと、
前記第1の端部に装着された測定デバイスと、
前記トランスデューサからの前記位置信号を受信し、前記測定デバイスの位置に対応するデータを提供する電子回路と、
前記基部に直接結合されたカバーと、
前記カバー内に配置され、前記電子回路に電気的に結合されたディスプレイであって、前記カバーの片側に配置されたスクリーン面を有する、ディスプレイとを含むことを特徴とする可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)。
【請求項2】
請求項1に記載のAACMMであって、
前記カバーが、閉じた位置と開いた位置の間を動くことができ、
前記スクリーン面が、前記閉じた位置において前記基部に近接して配置され、前記開いた位置において前記基部に対して斜めに配置されることを特徴とするAACMM。
【請求項3】
請求項2に記載のAACMMであって、前記スクリーン面が、前記開いた位置にあるとき、前記閉じた位置に対して鈍角に配置されることを特徴とするAACMM。
【請求項4】
請求項2に記載のAACMMであって、前記カバーに結合され、前記スクリーン面と反対側に配置された少なくとも1つのインジケータをさらに含むことを特徴とするAACMM。
【請求項5】
請求項2に記載のAACMMであって、前記基部が、前記カバーの近くに凹んだ領域を含み、前記カバーが、前記閉じた位置において前記凹んだ領域内に少なくとも部分的に配置されることを特徴とするAACMM。
【請求項6】
請求項1に記載のAACMMであって、
前記カバー内に配置され、前記ディスプレイに動作可能なように結合されたコントローラであって、前記電子回路と通信のために結合された、コントローラをさらに含むことを特徴とするAACMM。
【請求項7】
請求項6に記載のAACMMであって、前記コントローラが、少なくとも1つのインターフェース接続をさらに含むことを特徴とするAACMM。
【請求項8】
請求項1に記載のAACMMであって、前記ディスプレイが、タッチ式ディスプレイであることを特徴とするAACMM。
【請求項9】
請求項2に記載のAACMMであって、前記カバーの片側に配置された外れ止め部材であって、前記閉じた位置にあるときに前記カバーを前記基部に取り外し可能なように結合する、外れ止め部材をさらに含み、前記カバーが、前記外れ止め部材と反対側に配置された少なくとも1つの蝶番によって前記基部に回転可能なように結合されることを特徴とするAACMM。
【請求項10】
請求項1に記載のAACMMであって、前記カバーが、第1の軸および第2の軸のまわりに回転するように結合されることを特徴とするAACMM。
【請求項11】
請求項1に記載のAACMMであって、前記基部が、前記カバーの近くに配置されたハンドル部を含むことを特徴とするAACMM。
【請求項12】
物体を測定するために固定の位置に位置決めされる可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)であって、
前記位置に取り外し可能なように結合された基部と、
反対側にある第1の端部および第2の端部を有する手動で位置決めすることが可能な関節アームであって、前記第2の端部で前記基部に回転可能なように結合され、複数の接続されたアームセグメントを含み、各アームセグメントが位置信号を生成するための少なくとも1つの位置トランスデューサを含む、関節アームと、
前記第1の端部に装着された測定デバイスと、
前記トランスデューサからの前記位置信号を受信し、前記測定デバイスの位置に対応するデータを提供する電子回路と、
閉じた位置と開いた位置の間で前記基部に回転可能なように結合されたディスプレイであって、片側に配置されたスクリーンを有し、前記スクリーンが、前記閉じた位置において前記基部に近接する、ディスプレイと、
前記ディスプレイに動作可能なように結合され、前記電子回路に通信のために結合されたコントローラとを含むことを特徴とする可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)。
【請求項13】
請求項12に記載のAACMMであって、前記基部が、片側に凹部を含み、前記ディスプレイが、前記凹部内で前記基部に回転可能なように結合されることを特徴とするAACMM。
【請求項14】
請求項13に記載のAACMMであって、
前記電子回路に電気的に結合されたバッテリをさらに含み、
前記凹部が、前記バッテリを受けるように大きさが決められた開口を含むことを特徴とするAACMM。
【請求項15】
請求項14に記載のAACMMであって、前記ディスプレイおよび前記コントローラのまわりに配置されたカバーをさらに含み、前記スクリーンが、前記カバーの、前記ディスプレイが前記閉じた位置にあるときに前記凹部内に位置決めされる側に配置されることを特徴とするAACMM。
【請求項16】
請求項12に記載のAACMMであって、前記スクリーンが、タッチスクリーンであることを特徴とするAACMM。
【請求項17】
請求項16に記載のAACMMであって、前記コントローラに動作可能なように結合され、前記スクリーンに結合されている少なくとも1つのコンピュータインターフェースをさらに含むことを特徴とするAACMM。
【請求項18】
請求項12に記載のAACMMであって、前記基部が、片側にハンドルを含むことを特徴とするAACMM。
【請求項19】
物体を測定するために固定の位置に位置決めされる可搬型の関節アーム座標測定機(AACMM)であって、
前記位置に取り外し可能なように結合された基部と、
反対側にある第1の端部および第2の端部を有する手動で位置決めすることが可能な関節アームであって、前記第2の端部で前記基部に回転可能なように結合され、複数の接続されたアームセグメントを含み、各アームセグメントが位置信号を生成するための少なくとも1つの位置トランスデューサを含む、関節アームと、
前記第1の端部に装着された測定デバイスと、
前記トランスデューサからの前記位置信号を受信し、前記測定デバイスの位置に対応するデータを提供する電子回路と、
前記基部に結合され、前記電子回路に電気的に結合されたディスプレイであって、閉じた位置と開いた動作位置の間で回転するように構成された、ディスプレイとを含み、
前記複数の接続されたアームセグメントが、前記測定デバイスの移動の外周の経路を画定するように構成され、前記経路が、前記ディスプレイが前記開いた動作位置にあるときに間隔によって前記ディスプレイから隔てられることを特徴とするAACMM。
【請求項20】
請求項19に記載のAACMMであって、前記間隔が0でないことを特徴とするAACMM。
【請求項21】
請求項20に記載のAACMMであって、前記ディスプレイが、第1の軸および第2の軸のまわりに回転するように前記基部に結合されることを特徴とするAACMM。
【請求項22】
請求項20に記載のAACMMであって、
前記ディスプレイに動作可能なように結合され、前記電子回路に電気的に結合されたコントローラをさらに含み、
前記コントローラが、前記ディスプレイからの第1の信号に応答して前記ディスプレイ上に前記少なくとも1つの位置トランスデューサから生じたデータを表示するための実行可能なコンピュータ命令に応答するプロセッサを含むことを特徴とするAACMM。
【請求項23】
請求項22に記載のAACMMであって、前記コントローラが、前記ディスプレイからの第3の信号に応答して前記電子回路に第2の信号を送信することにさらに応答することを特徴とするAACMM。

【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2013−517499(P2013−517499A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550044(P2012−550044)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【国際出願番号】PCT/US2011/021252
【国際公開番号】WO2011/090891
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(598064510)ファロ テクノロジーズ インコーポレーテッド (60)
【Fターム(参考)】