説明

弁装置

【課題】作動性や組付性を向上させることができる弁装置を提供する。
【解決手段】流体が通流する通流路108が形成されたボディ101に回動可能に設けられ、回動動作によって通流路108を開閉するバルブが設けられたシャフト110と、シャフト110の端部に取り付けられ、駆動手段からの回転駆動力をシャフト110に伝達するためのギアプレート120と、シャフト110の端部の直近に配置され、ギアプレート120に設けられた検出素子との間で、シャフト110の回動位置を検出する非接触式の回転センサ130と、を備え、端部と回転センサ130との間に隙間Sが形成され、シャフト110の端部に形成されたねじ穴113に螺合される固定ねじ125でギアプレート120を固定し、隙間Sに、固定ねじ125の頭部125aが配置されることを特徴とする弁装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、水素(燃料ガス、反応ガス)がアノードに、酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)がカソードに、それぞれ供給されることで発電する固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)等の燃料電池の開発が盛んである。このような燃料電池を用いたシステムでは、水素や酸素を含む空気等の流体の流れを許容または遮断制御するための弁装置が用いられている。
【0003】
ところで、燃料電池から排出されるカソードオフガスの流路には、弁装置として背圧弁が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
背圧弁は、燃料電池から排出されるカソードオフガスの圧力を所定圧に調整するものであり、燃料電池は、この背圧弁によるカソードオフガスの圧力調整によって所定の発電効率が確保されるようになっている。
【特許文献1】特開2004−185824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記したような背圧弁等の弁装置では、流体の流れに対する作動性を向上させることや、組付性の更なる向上を図りたいという要望があった。
【0005】
そこで、本発明は、作動性や組付性を向上させることができる弁装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の弁装置は、流体が通流する通流路が形成されたボディと、前記ボディに回動可能に設けられ、回動動作によって前記通流路を開閉するバルブが設けられたシャフトと、このシャフトの端部に取り付けられ、駆動手段からの回転駆動力を前記シャフトに伝達するためのギアプレートと、前記シャフトの軸線方向の端部側方において前記端部の直近に配置され、前記ギアプレートに設けられた検出素子との間で、前記シャフトの回動位置を検出する非接触式の回転センサと、を備え、前記端部と前記回転センサとの間に隙間が形成された弁装置であって、前記シャフトの端部には軸方向にねじ穴が形成されており、前記ギアプレートは、前記端部の側方から前記ねじ穴に螺合される固定ねじで、前記シャフトの端部に固定されるようになっており、前記隙間に、螺合された状態の前記固定ねじの頭部が配置されることを特徴とする。
【0007】
この弁装置によれば、シャフトの端部には、軸方向にねじ穴が形成されており、ギアプレートが、端部の側方からねじ穴に螺合される固定ねじで、シャフトの端部に固定されるようになっているので、シャフトに対するギアプレートの取り付けが行い易くなり、組付性が向上する。
仮に、シャフトが小径化されている場合、シャフトの端部にギアプレートを、例えば、カシメによって固定しようとすると、カシメ時に、シャフトに変形等が生じたり、カシメ部が不安定となったりして、シャフトの端部にギアプレートをうまく固定することができない場合がある。
これに対して、本発明では、固定ねじでシャフトの端部にギアプレートを螺合することができるので、シャフトに変形等が生じるのを阻止しつつシャフトの端部にギアプレートを好適に固定することができる。これにより、シャフトの作動性を確保できるとともに、固定時の組付作業を簡便に行うことができる。
また、隙間に、螺合された状態の固定ねじの頭部が配置されるので、端部と回転センサとの間に形成される隙間をうまく利用した固定が可能となり、弁装置が大型化することもない。
【0008】
また、前記シャフトの端部には、係合用の突部が設けられており、前記ギアプレートには、前記突部が係合する係合孔が設けられている構成とするのがよい。
【0009】
この弁装置によれば、シャフトの端部に設けられた係合用の突部をギアプレートの係合孔に係合することができるので、固定時の組付作業をより簡便に行うことができる。
【0010】
また、前記係合孔は、前記シャフトの軸方向から見た形状が略小判形状をなしており、前記突部は、軸方向から見た形状が前記係合孔に対応した形状をなす構成とするのがよい。
【0011】
この弁装置によれば、シャフトとギアプレートとの組み付け時の位置決めが容易であるとともに、シャフトに対するギアプレートの周方向の回転を確実に阻止した固定が可能となる。したがって、ガタツキの発生を防止しつつ、作動性および組付性に優れた弁装置が得られる。
【0012】
また、略小判形状の前記係合孔は、平行な直線状縁部とこれに連続する円形状縁部とを備えており、前記突部は、前記直線状縁部と円形状縁部との隅部に係合する角部を備えている構成とするのがよい。
【0013】
この弁装置によれば、突部は、直線状縁部と円形状縁部との隅部に係合する角部を備えているので、係合時の位置決めが行いやすく、また、シャフトに対するギアプレートの周方向の回転を阻止した固定が可能となる。したがって、作動性および組付性に優れた弁装置が得られる。
また、例えば、突部を、独立した4つの突状部から構成することによって、シャフトに対するギアプレートの確実な周り止め作用を維持しつつ、突部の形状を、小判形状の係合孔に対応する小判形状とした場合に比べて小型化することができるようになり、シャフトの小径化が可能となる。このことはシャフトの駆動機構の小型化を可能とし、弁装置全体の小型化が可能となって、コストの低減や省スペース化に寄与する。
さらに、シャフトに対するギアプレートの確実な固定を維持することができるので、小判形状の係合孔の大きさを極力小さく設定することができ、ギアプレートの小型化が可能となって、弁装置全体の小型化が可能となる。このことは、コストの低減や省スペース化に寄与する。
【0014】
また、前記突部は前記係合孔に圧入される構成とするのがよい。この弁装置によれば、シャフトとギアプレートとの抜けや位置ずれを一層確実に阻止することができ、作動性や組付性に優れたものとなる。
【0015】
また、前記固定ねじのねじ部には接着剤が塗布されている構成とするのがよい。この弁装置によれば、シャフトとギアプレートとの固定が一層強固なものとなり、シャフトとギアプレートとの抜けや位置ずれを一層確実に阻止することができる。
【0016】
また、前記ねじ穴にザグリ部を形成することで、シャフトの端部から離れた深い部分で固定ねじを螺合することができ、端部から浅い部分で固定ねじを螺合した場合に比べて、固定強度をより向上させることができる。
【0017】
また、前記通流路の内壁および前記シャフトの少なくとも一部には、撥水コーティングが施されている構成とするのがよい。この弁装置によれば、撥水コーティングによって水分をはじく効果が得られるようになり、撥水コーティングの施されている、通流路の内壁およびシャフトの少なくとも一部に水分が残留し難くなり、低温環境下(例えば0℃未満)における凍結等の現象が生じるのを抑制することができる。
【0018】
また、前記バルブを少なくとも開弁方向に付勢する付勢手段を備え、前記ボディには、前記付勢手段に当接して、前記バルブの開度を所定の開度に規制する当接部が一体的に設けられている構成とするのがよい。
【0019】
この弁装置によれば、ボディには、付勢手段に当接して、バルブの開度を所定の開度に規制する当接部が一体的に設けられているので、所望の開度となるように当接部の位置を設定してボディに設けることにより、付勢手段の当接時にバルブの開度が所定の開度となるようにすることができ、例えば、調整ねじ等を用いた開度調整等の構造を採用することなく、バルブの開度を簡易に設定することができる。したがって、構造がシンプルになり、作動性が向上する。また、簡易な構造となるとともに、調整等を省略することができるので、組み付け時の手間も少なくなり、コストの低減に寄与する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、作動性や組付性を向上させることができる弁装置が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を適宜図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、燃料電池システムに適用される弁装置について説明するが、弁装置が適用される装置等を限定する趣旨ではない。なお、以下では、弁装置を、燃料電池システムのカソード系の背圧弁100に用いた場合を例として説明する。
【0022】
はじめに、本実施形態の弁装置が適用される燃料電池システムの構成について説明し、後記する説明の中で弁装置について説明する。
≪燃料電池システムの構成≫
図1に示す本実施形態に係る燃料電池システム1は、図示しない燃料電池自動車(移動体)に搭載されている。燃料電池システム1は、燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10のアノードに対して水素(燃料ガス、反応ガス)を給排するアノード系と、燃料電池スタック10のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を給排するカソード系と、を備えている。
【0023】
<アノード系>
アノード系は、水素タンク21(燃料ガス供給手段)、常閉型の遮断弁22、エゼクタ23、常閉型のパージ弁24を備え、水素タンク21からの水素は、遮断弁22、エゼクタ23を介して、燃料電池スタック10のアノード流路11の入口側に供給されるようになっている。
【0024】
アノード流路11の出口は、循環路23aを介してエゼクタ23の吸込口に接続されている。そして、エゼクタ23に戻されたアノードオフガスは、水素タンク21からの水素と混合された後、アノード流路11に再供給されるようになっている。
また、アノード流路11の出口は、パージ弁24を介して、希釈器33に接続されている。
【0025】
パージ弁24は、常閉型の電磁弁であり、燃料電池スタック10の発電時において、循環路23aを循環するアノードオフガス(水素)に含まれる不純物(水蒸気、窒素等)を排出(パージ)する場合に、図示しないECU(Electronic Control Unit、電子制御装置)によって開かれる弁である。パージ弁24の下流側は、後記する希釈器33に接続されている。
ここで、ECUは、例えば、燃料電池スタック10を構成する単セルの電圧(セル電圧)が所定セル電圧以下となった場合、不純物を排出する必要があると判定し、パージ弁24を開くように設定されている。
【0026】
<カソード系>
カソード系は、コンプレッサ31(酸化剤ガス供給手段、掃気手段)と、加湿器32と、本実施形態の弁装置が適用される背圧弁100と、希釈器33(ガス処理装置)とを備えている。
【0027】
コンプレッサ31は、加湿器32を介して、カソード流路12の入口に接続されている。そして、ECUの指令にしたがって作動すると、コンプレッサ31は、酸素を含む空気を取り込み、空気をカソード流路12に供給するようになっている。また、コンプレッサ31は、燃料電池スタック10の掃気時には、これを掃気する掃気手段として機能するようになっている。
なお、コンプレッサ31は、燃料電池スタック10や燃料電池スタック10の発電電力を充放電する高圧バッテリ(図示しない)を電源として作動する。
【0028】
カソード流路12の出口は、背圧弁100および希釈器33に接続され、カソード流路12(カソード)から排出された多湿のカソードオフガスが、希釈器33に供給されるようになっている。
【0029】
加湿器32は、コンプレッサ31からカソード流路12に向かう空気を加湿するため、カソード流路12に向かうエアーと、多湿のカソードオフガスとを水分交換させる中空糸膜等を備えている。
【0030】
背圧弁100の下流側に接続される希釈器33は、背圧弁100から導入されるアノードオフガスと、コンプレッサ31からのカソードオフガス(希釈用ガス)とを混合し、アノードオフガス中の水素を、カソードオフガスで希釈する容器である。希釈器33で生成した混合ガスは、車外に排出されるようになっている。
【0031】
背圧弁100は、カソード流路12の出口側に接続されており、下流側の希釈器33を通じて大気側に排気されるエアーの排出量を調節し、同時に、燃料電池スタック10のカソード流路12に供給されるエアーの圧力を制御する役割をなす。
【0032】
具体的に、背圧弁100は、図2に示すように、通流路108を有したボディ101と、このボディ101にシール材102を介して図示しないボルトにより装着されるハウジング103とを備え、駆動機構としてのDCモータ104や、シャフト110、ギアプレート120、非接触式の回転センサ130等が備えられる。
なお、駆動機構としてのDCモータ104に代えて、ステッピングモータやブラシレスDC/ACモータ等を用いるようにしてもよい。
【0033】
ボディ101に形成された通流路108は、断面円形状に形成されており、その内面には、撥水コーティングが施されている。通流路108には、図3に示すように、両側の開口部108bに段差108aが形成されており、このような段差108aが通流路108の開口部108bに形成されることによって、開口部108bの縁部となるフランジ部のフランジ面Fに、撥水コーティング剤が付着するのを好適に防止することができる。コーティング時の作用については後記する。
【0034】
図2に戻り、DCモータ104は、ボディ101に形成された凹部101aに収容されており、その出力軸104aには、駆動ギア104bが固定され、駆動ギア104bには、ボディ101とハウジング103との間に設けられたアイドルシャフト105に係合するアイドルギア106の大径ギア部106aが噛合するようになっている。
【0035】
シャフト110は、ボディ101に設けられた支持孔107に回動可能に装着されており、通流路108内に配置される部位には、バルブとしての弁体115が固定されている、弁体115は、通流路108の断面形状に対応した円形形状を呈し、ねじ部材115b、115bによってシャフト110に形成された長四角形状の貫通孔115aに挿通された状態で固定される。
このような弁体115が固定されたシャフト110は、一端部110b側および他端部110c側がベアリング101b、101cを介してボディ101に軸支される。
【0036】
ベアリング101bの両端部には、ベアリング101bの固定のためのリング状のカラー101dおよび断面コ字形状のカラー101eが装着される。そして、カラー101dに隣接してシャフト110には、通流路108からボディ101の外部へのガス漏れを防止するためのシール材101fが装着されている。このシール材101fは、通流路108側およびカラー101d側にそれぞれ傾斜した状態でシャフト110を周回する2つのリップ部を有している。
また、ベアリング101cの両側部には、ベアリング101cの固定のためのリング状のカラー101g、101hが装着される。そして、カラー101gに隣接してシャフト110には、通流路108からボディ101とハウジング103との間に形成される空間部へのガス漏れを防止するためのシール材101jが装着されている。このシール材101jは、通流路108側およびカラー101g側にそれぞれ傾斜した状態でシャフト110を周回する2つのリップ部を有している。
【0037】
このような2つのシール材101f、101jにより、通流路108からのボディ101の外部や空間部へのガス漏れ、およびボディ101の外部や空間部から通流路108への不純物等の侵入、例えば、ベアリング101b、101cの潤滑グリース等の侵入を、確実に阻止することができる。
【0038】
このようにして軸支されるシャフト110には、ボディ101の支持孔107に対応する部位から通流路108内に露呈する部位にかけて、軸方向の2箇所に、撥水コーティングCが施されている。このような撥水コーティングCをシャフト110の表面に施すことによって、水分をはじく効果が得られるようになり、前記した通流路108の内壁面108cに施された撥水コーティングとともに、通流路108や支持孔107に対応するシャフト110の部分に水分が残留し難くなり、低温環境下(例えば0℃未満)において、凍結等の現象が生じることを好適に抑制することができる。
【0039】
ここで、シャフト110の他端部110cの外周部には、付勢手段の一部を構成する位置決め部材111が装着されている。位置決め部材111は、シャフト110に対して回動可能に装着されており、外周部にフランジ部111aが形成されている。
このフランジ部111aと、ベアリング101cが装着されるボディ101のボス部101kの側壁との間には、弁体115を開弁方向に回動させるための付勢手段の一部を構成する全開用コイルスプリング112が配設されている。この全開用コイルスプリング112は、前記のように弁体115を開弁方向に回動させることで、通流路108を全開状態に保持するものであり、一端部がボディ101のボス部101kに係合し、他端部が位置決め部材111のフランジ部111aに係合している。
【0040】
また、位置決め部材111のフランジ部111aの所定部位には、図4に示すように、位置決め部材111の径方向外側へ突出する緩衝レバー111bが設けられている。この緩衝レバー111bは、ボディ101側に一体的に設けられた全開ストッパ部109a(当接部)に当接するように設けられている。この全開ストッパ部109aは、全開用コイルスプリング112の弾発力により位置決め部材111が回動して、緩衝レバー111bが当接したときに、弁体115(図2参照)の回動位置を通流路108の全開位置に保持する部材として機能する。
本実施形態では、ボディ101の一部であるステー109に、全開ストッパ部109aが一体的に設けられている。つまり、調節ねじ等を用いた調節機構が排除されて簡易な構造となっている。
【0041】
ステー109には、前記した全開ストッパ部109aの他に、後記するギアプレート120に設けられたレバー部120a(図6(a)参照)が当接する、過剰全開ストッパ109bが設けられている。この過剰全開ストッパ109bは、前記全開ストッパ部109aとは異なる、ギアプレート120の回動域に突出しており、ギアプレート120のレバー部120aが当接することで、弁体115が全開位置を通り越して、閉弁側に回動するような過剰全開状態となるのを規制するようになっている。
【0042】
また、ステー109には、同じくギアプレート120の回動域に突出する全閉ストッパ部109cが設けられている。この全閉ストッパ部109cは、ステー109に螺合された調節ねじからなり、ステー109から突出するねじ部109dの先端に、ギアプレート120に設けられた当接部127(仮想線で図示)が当接することで、弁体115の閉弁位置が規制されるようになっている。なお、ねじ部109dの出没量を調節することによって、弁体115の全閉位置を所望の位置に調節することができる。
【0043】
次に、シャフト110と、ギアプレート120との係合に係る構成について説明する。
図5に示すように、シャフト110の他端部110c(端部)には、軸方向にねじ穴113が形成されており、ギアプレート120(図2参照)は、他端部110cの側方からねじ穴113に螺合される固定ねじ125で、シャフト110の他端部110cに固定されるようになっている。
一方、図7に示すように、シャフト110のねじ穴113に螺合される固定ねじ125の軸方向側方には、ハウジング103に設けられた回転センサ130が配置されるようになっており、図8に示すように、固定ねじ125でシャフト110の他端部110cにギアプレート120を固定した状態で、ギアプレート120に設けられる凹部120b内に、この回転センサ130のセンサ部130aが配置されるようになっている。
【0044】
シャフト110は、図5(a)(b)に示すように、その他端部110cに、固定ねじ125(図7参照)が螺合されるねじ穴113が形成されており、ねじ穴113の開口部には、ザグリ部113aが形成されている。
また、シャフト110の他端部110cにおいて、ねじ穴113の開口縁には、係合用の一対の湾曲した突部114が設けられている。この突部114は、ギアプレート120の後記する小判形状の係合孔121(図6(b)参照、以下同じ)の円形状縁部121aに対して係合可能な湾曲面部114aと、この湾曲面部114aに連続し、係合孔121の直線状縁部121bに係合可能な側面部114bとを有している。
【0045】
このような突部114は、ギアプレート120の後記する係合孔121に係合された状態で、係合孔121内に収まる寸法を備えて形成されており、係合孔121の開口から突出しないようになっている。これによって、固定ねじ125の頭部125a(図7参照)が後記する固定用プレート124に密着する状態となり、良好な締め付けが実現される。
【0046】
固定ねじ125は、図2、図7、図8に示すように、頭部125aが薄く、後記する固定用プレート124からの突出量が一般的なねじよりも小さくされた、超低頭ねじである。固定ねじ125は、図8に示すように、シャフト110のねじ穴113に螺合させて、シャフト110の他端部110cにギアプレート120を締付固定した状態において、その頭部125aが、回転センサ130の側部131との間に形成される隙間S(空間)内に収まるようになっている。つまり、固定ねじ125の頭部125aは、その厚さが、隙間Sにおける軸方向の幅よりも小さくされ、かつ、頭部125a側に突出する回転センサ130の側部131との間に、間隙S1が形成される大きさとされている。これにより、固定ねじ125は、その頭部125aが、回転センサ130の側部131に対して非当接状態に位置することとなる。これによって、ギアプレート120の好適な回動が確保されるようになっている。
【0047】
本実施形態では、固定ねじ125の螺合にあたって、ねじ部125bに接着剤125cを塗布している。これによって、ねじ穴113に固定ねじ125が強固に螺合される。接着剤125cとしては、例えば、ロックタイト(登録商標)等の接着剤を用いることができる。
【0048】
ギアプレート120は、硬質樹脂製のギアであり、前記したように、シャフト110の他端部110cに固定ねじ125で固定され、アイドルギア106の回動力を受けて回動駆動されるようになっている。図2に示すように、.ギアプレート120は、その外周部の一部にギア部122を有し、このギア部122がアイドルギア106の小径ギア部106bに噛合するようになっている。位置決め部材111に対向するギアプレート120の内周面には、周方向に溝部123が形成されており、この溝部123と、位置決め部材111の対向面に設けられた前記フランジ部111aとの間には、緩衝用コイルスプリング116が配設されている。この緩衝用コイルスプリング116は、弁体115を過剰全開状態から閉弁方向に回動させ、通流路108を全開状態とするものであり、一端部が位置決め部材111のフランジ部111aに固定され、他端部がギアプレート120の溝部123に固定されている。
【0049】
ギアプレート120の外周部の所定部位には、図6(a)に示すように、レバー部120aが設けられており、このレバー部120aは、図4に示すように、ボディ101のステー109に設けられた過剰全開ストッパ109bに当接可能であり、弁体115(図2参照)が過剰全開状態となるのを規制するようになっている。
【0050】
ギアプレート120の中央部は、円筒状を呈しており、その凹部120b(中空部)内には、固定用プレート124と、検出用部材126が配置されている。
固定用プレート124は、金属製(非磁性)の部材であり、中空部120b内において、シャフト110が挿入される側に配置されている。本実施形態では、一体成形により、固定用プレート124をギアプレート120に設けている。
固定用プレート124の中央部には、前記したシャフト110(図5(a)(b)参照以下同じ)の突部114(図5(a)(b)参照以下同じ)が係合する係合孔121が形成されている。この係合孔121は、図6(b)に示すように、シャフト110の軸方向から見た形状(側面視で見た形状)が略小判形状を呈しており、一対の円形状縁部121aとこの円形状縁部121aに連続する平行な直線状縁部121bとを有している。
【0051】
円形状縁部121aには、図9(a)(b)に示すように、シャフト110側の突部114の湾曲面部114aが係合可能であり、また、直線状縁部121bには、突部114の側面部114bが係合可能である。つまり、円形状縁部121aと直線状縁部121bとの間に形成される隅部121cに対して、シャフト110側の突部114に形成された、湾曲面部114aと側面部114bとの角部114cが、それぞれ係合ようになっている。これによって、シャフト110の他端部110cに、ギアプレート120がガタツクことなく係合されることとなる。
なお、突部114が係合孔121に圧入により固定されるように、突部114の湾曲面部114aや側面部114b、さらには係合孔121の寸法を調節して設けてもよい。このように構成することによって、シャフト110とギアプレート120との抜けや位置ずれを確実に阻止することができ、作動性や組付性に優れたものとなる。
【0052】
図6(a)(b)に示すように、検出用部材126は、円筒状を呈する金属製の部材であり、中空部120b内において、後記する回転センサ130が挿入される側(固定用プレート124が配置される側と反対側)に配置されている。本実施形態では、一体成形により、検出用部材126をギアプレート120に設けている。
検出用部材126には、図6(b)に示すように、その内周に向けて、検出素子としてのマグネット126a、126aが対向して配置されている。このマグネット126a、126aは、検出用部材126の内側に、図中一点鎖線で示すように、後記する回転センサ130が配置されたときに、この回転センサ130の周壁周りに位置するようになっており、回転センサ130が、ギアプレート120の回動時に、これとともに回動するマグネット126a、126aの位置を検出することで、弁体115の開度を検知するようになっている。
【0053】
ここで、回転センサ130は、図2、図7、図8に示すように、ハウジング103側のギアプレート120に対向する位置に設けられており、ボディ101にハウジング103を装着した際に、図8に示すように、ギアプレート120の検出用部材126で囲われる内空に所定のクリアランスCLをもって配置されるようになっている。なお、ボディ101とハウジング103との対向部位には、回転センサ130が前記内空に位置決めされるようにするための、嵌め合い等による位置決め手段103a(図4参照)が設けられている。
【0054】
回転センサ130は、前記したように、内空に配置された状態で、図8に示すように、その側部131が、固定ねじ125の頭部125aから間隙S1を有して離間しており、当該頭部125aや検出用部材126に対して非接触状態に配置されている。このような回転センサ130は、マグネット126a、126aの位置を検出することで、弁体115の開度を検知するようになっている。
【0055】
ところで、ボディ101には、図2に示すように、その上部に形成された開口101nに、透湿防水素材141を備えたキャップ140が装着されている。開口101nは、ボディ101内の空間に連通している。
キャップ140は、ボディ101の外部に連通する通気開口部142が設けられた蓋部143と、この蓋部143に設けられたフック部144とからなり、蓋部143内に形成された通路に透湿防水素材141が配置されている。透湿防水素材141は、空気の出入りを許容しつつ水の出入りを阻止するものであり、例えば、周知であるゴアテックス(登録商標)などを用いることができる。
このような透湿防水素材141を有するキャップ140をボディ101の開口101nに配置することによって、ボディ101内への水や埃等の侵入(浸入)を防止しつつ、透湿防水素材141を介してボディ101内に空気が出入りすることとなるので、ボディ101内に大気圧を作用させることができる。
【0056】
ここで、図10(a)〜(c)を参照して、通流路108に撥水コーティングを施すことによる作用について説明する。撥水コーティングにあたっては、同図に示すような、通流路108の内径と同等の内径を有する円筒状のマスキング治具Jを用いる。
撥水コーティング時には、図10(a)に示すように、通流路108の内壁面108cとマスキング治具Jの内壁面Jcとを位置合わせして、通流路108のフランジ部のフランジ面Fにマスキング治具Jの当接面Jfを押し当てる。このような準備を通流路108の両側の開口部108bについて行う。
【0057】
その後、図10(b)に示すように、上側のマスキング治具Jの内側から通流路108に向けてコーティング剤を流し込む。そうすると、コーティング剤は、マスキング治具Jの内壁面Jcから段差108aを越えるようにして通流路108の内壁面108cに流れ込み、内壁面108cをコーティングした後、反対側の開口部108bから段差108aを越えるようにして、反対側のマスキング治具Jの内壁面Jcを通じて排出される。
その後、マスキング治具Jをそれぞれ取り外すことで、図10(c)に示すように、通流路108の内壁面108cの撥水コーティングが終了する。
【0058】
このような撥水コーティングにおいて、開口部108bの段差108aが、撥水コーティング剤の流れ込みを規制する逃げ部として機能するようになり、通流路108のフランジ部のフランジ面Fとマスキング治具Jの当接面Jfとの間に、コーティング剤が浸入するのを好適に防止することができる。
これによって、フランジ面Fにコーティング剤が付着するのを防止した通流路108の撥水コーティングを実現することができる。
【0059】
以上説明した本実施形態の弁装置としての背圧弁100によれば、シャフト110の他端部110cには、軸方向にねじ穴113が形成されており、ギアプレート120が、他端部110cの側方からこのねじ穴113に螺合される固定ねじで、シャフト110の他端部110cに固定されるようになっているので、シャフト110に対するギアプレート120の取り付けが行い易くなり、組付性が向上する。
【0060】
仮に、シャフト110が小径化されている場合、シャフト110の他端部110cにギアプレート120を、例えば、カシメによって固定しようとすると、カシメ時に、シャフト110に変形等が生じたり、カシメ部が不安定となったりして、シャフト110の他端部110cにギアプレート120をうまく固定することができない場合がある。
これに対して、本実施形態では、固定ねじ125をシャフト110の他端部110cに形成されたねじ穴113に螺合することで、ギアプレート120を固定することができるので、シャフト110に変形等が生じるのを阻止しつつシャフト110の他端部110cにギアプレート120を好適に固定することができる。これにより、シャフト110の作動性を確保しつつ、固定時の組付作業を簡便に行うことができる。
【0061】
また、隙間Sに、螺合された状態の固定ねじ125の頭部125aが配置されるので、シャフト110の端部と回転センサ130との間に形成される隙間Sをうまく利用した固定が可能となり、背圧弁100が大型化することもない。
【0062】
また、シャフト110の他端部110cには、係合用の突部114が設けられており、ギアプレート120には、突部114が係合する係合孔121が設けられているので、これらの係合によって固定時の組付作業をより簡便に行うことができる。
【0063】
また、係合孔121は、シャフト110の軸方向から見た形状が略小判形状をなしており、突部114は、軸方向から見た形状が係合孔121に対応した形状をなしているので、組み付け時の位置決めが容易であるとともに、組付後は、シャフト110に対するギアプレート120の周方向の回転を確実に阻止することができる。したがって、作動性および組付性に優れた背圧弁100が得られる。
【0064】
また、突部114が係合孔121に圧入されるように構成することで、シャフト110とギアプレート120との抜けや位置ずれを一層確実に阻止することができ、作動性や組付性に優れたものとなる。
【0065】
また、固定ねじ125のねじ部125bには、接着剤125cが塗布されているので、シャフト110とギアプレート120との固定がより一層強固なものとなり、シャフト110とギアプレート120との抜けや位置ずれを一層確実に阻止して、作動性に優れた背圧弁100が得られる。
【0066】
また、ねじ穴113にザグリ部113aが形成されているので、シャフト110の端部から離れた深い部分で固定ねじ113を螺合させることができ、端部から浅い部分で固定ねじ113を螺合した場合に比べて、固定強度をより向上させることができる。
【0067】
また、通流路108の内壁面108cおよびシャフト110の所定部位には、撥水コーティングCが施されているので、水分をはじく効果が得られるようになり、それらの部分に水分が残留し難くなる。これによって、低温環境下(例えば0℃未満)における凍結等の現象が生じるのを抑制することができる。
【0068】
また、ボディ101のステー109には、位置決め部材111の緩衝レバー111bに当接して、弁体115の開度を所定の開度である全開状態に規制する全開ストッパ部109aが一体的に設けられているので、全開ストッパ部109aの位置を設定してボディ101(ステー109)に予め設けることにより、これらの当接時に弁体115の開度が全開状態となるように設定することができる。つまり、調整ねじ等を用いた開度調整等の構造を採用することなく、弁体115の開度を簡易に設定することができるようになる。したがって、構造がシンプルになり、作動性が向上する。また、簡易な構造となるとともに、調整等を省略することができるので、組み付け時の手間も少なくなり、コストの低減に寄与する。
【0069】
図11(a)〜(c)、図12(a)〜(c)はシャフト110の他端部110cに形成される突部114A、114Bの変形例を示した説明図である。
図11(a)〜(c)に示した変形例では、図11(a)(b)に示すように、シャフト110の軸方向から見た突部114Aの形状が、一体的な小判形状とされており、図11(c)に示すように、小判形状の係合孔121に対して好適に係合するようになっている。このような突部114Aは、前記した突部114に比べて肉厚が厚く形成されているので、突部114Aの剛性を高めることができ、シャフト110とギアプレート120との抜けや位置ずれを一層確実に阻止することができて、作動性や組付性に優れたものとなる。
【0070】
また、図12(a)〜(c)に示した変形例では、これらの図に示すように、突部114Bが、独立した4つの突状部114B’からなっており、これら4つで、係合孔121に係合するようになっている。
突状部114B’は、係合孔121の直線状縁部121bと円形状縁部121aとの隅部121cにそれぞれ係合する角部114cを有しており、少なくとも係合孔121の直線状縁部121bに当接する側部114bと、円形状縁部121aに当接する湾曲面部114aとを備えている。
【0071】
突部114Bの各突状部114B’は、係合孔121の隅部121cに係合する角部114cを備えているので、係合時の位置決めが行いやすく、また、シャフト110に対するギアプレート120の周方向の回転を好適に阻止した固定が可能となる。したがって、作動性および組付性に優れる。
【0072】
また、突部114Bが、独立した4つの突状部114B’から構成されているので、シャフト110に対するギアプレート120の確実な固定を維持しつつ、突部114Bの形状を、前記したような突部114や突部114Aとした場合に比べて、小型化することができるようになり、シャフト110の小径化が可能となる。このことはシャフト110の駆動機構の小型化を可能とし、背圧弁100全体の小型化が可能となって、コストの低減や省スペース化に寄与する。
【0073】
さらに、シャフト110に対するギアプレート120の確実な固定を維持することができるので、小判形状の係合孔121の大きさを極力小さく設定することができ、ギアプレート120の小型化が可能となって、背圧弁100の小型化が可能となる。このことは、コストの低減や省スペース化に寄与する。
【0074】
前記した実施形態では、燃料電池システム1が燃料電池自動車に搭載された場合を例示したが、その他に例えば、自動二輪車、列車、船舶に搭載された燃料電池システムでもよく、また、住居、店舗、オフィス用等として用いられる燃料電池システムでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態に係る弁装置としての背圧弁を用いた燃料電池システムの機能を示す図である。
【図2】背圧弁の一部省略断面図である。
【図3】通流路周りの横断面図である。
【図4】ギアプレートの回動規制を説明するための側面図である。
【図5】(a)は図5(b)に示したシャフトのX1−X1線断面図、(b)はシャフトの側面図である。
【図6】(a)は図6(b)に示したギアプレートのX2−X2線断面図、(b)はギアプレートの側面図である。
【図7】シャフトとギアプレートとの組み付けを説明するための斜視図である。
【図8】シャフトの一端部に固定ねじでギアプレートを組み付けたときの拡大断面図である。
【図9】(a)(b)はシャフトとギアプレートとの組み付けを説明するための斜視図である。
【図10】(a)〜(c)は撥水コーティング時の説明図である。
【図11】(a)〜(c)はシャフトの一端部に形成される突部の変形例を示した説明図である。
【図12】(a)〜(c)はシャフトの一端部に形成される突部の変形例を示した説明図である。
【符号の説明】
【0076】
1 燃料電池システム
10 燃料電池スタック
100 背圧弁
101 ボディ
108 通流路
109 ステー
109a 全開ストッパ部
110 シャフト
110c 他端部(端部)
111 位置決め部材(付勢手段の一部を構成)
111b 緩衝レバー(付勢手段の一部を構成)
112 全開用コイルスプリング(付勢手段の一部を構成)
113 ねじ穴
113a ザグリ部
114 突部
114B’ 突状部
114a 湾曲面部
114b 側面部
114b 側部
114c 角部
115 弁体(バルブ)
120 ギアプレート
121 係合孔
121a 円形状縁部
121b 直線状縁部
121c 隅部
124 固定用プレート
125a 頭部
125c 接着剤
126a マグネット(検出素子)
130 回転センサ
131 側部
C 撥水コーティング
S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が通流する通流路が形成されたボディと、
前記ボディに回動可能に設けられ、回動動作によって前記通流路を開閉するバルブが設けられたシャフトと、
このシャフトの端部に取り付けられ、駆動手段からの回転駆動力を前記シャフトに伝達するためのギアプレートと、
前記シャフトの軸線方向の端部側方において前記端部の直近に配置され、前記ギアプレートに設けられた検出素子との間で、前記シャフトの回動位置を検出する非接触式の回転センサと、を備え、
前記端部と前記回転センサとの間に隙間が形成された弁装置であって、
前記シャフトの端部には軸方向にねじ穴が形成されており、
前記ギアプレートは、前記端部の側方から前記ねじ穴に螺合される固定ねじで、前記シャフトの端部に固定されるようになっており、
前記隙間に、螺合された状態の前記固定ねじの頭部が配置されることを特徴とする弁装置。
【請求項2】
前記シャフトの端部には、係合用の突部が設けられており、
前記ギアプレートには、前記突部が係合する係合孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記係合孔は、前記シャフトの軸方向から見た形状が略小判形状をなしており、
前記突部は、軸方向から見た形状が前記係合孔に対応した形状をなすことを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
【請求項4】
略小判形状の前記係合孔は、平行な直線状縁部とこれに連続する円形状縁部とを備えており、
前記突部は、前記直線状縁部と円形状縁部との隅部に係合する角部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
【請求項5】
前記突部は前記係合孔に圧入されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の弁装置。
【請求項6】
前記固定ねじのねじ部には接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の弁装置。
【請求項7】
前記ねじ穴には、ザグリ部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の弁装置。
【請求項8】
前記通流路の内壁および前記シャフトの少なくとも一部には、撥水コーティングが施されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の弁装置。
【請求項9】
前記バルブを少なくとも開弁方向に付勢する付勢手段を備え、
前記ボディには、前記付勢手段に当接して、前記バルブの開度を所定の開度に規制する当接部が一体的に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の弁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−299879(P2009−299879A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−158409(P2008−158409)
【出願日】平成20年6月17日(2008.6.17)
【出願人】(000141901)株式会社ケーヒン (1,140)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】