説明

情報処理システム、情報端末及びサーバ装置

【課題】情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成されて情報端末に送信され、該情報端末の操作画面に表示される表示内容を、ユーザが好むタイミング通りに情報端末で記録できるようにすること。
【解決手段】情報端末としてのDSC10、上記DSC10とデータ通信可能に接続されたサーバ装置としてのサーバ30と、を含む情報処理システムにおいて、DSC10のCPU101は、該DSC10にかかわる操作入力を行うための入力インターフェース部102の第1の操作入力に応じて、表示部105に表示されている表示内容をファイル管理部107により記録部108に記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じて、情報端末の操作画面に表示される表示内容を、該情報端末において記録する情報処理システム、及びそれに用いる情報端末及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバ装置で動作するアプリケーションプログラムを、情報端末であるクライアント端末側の入力インターフェースを利用して制御し、サーバ装置のアプリケーションプログラムの動作結果あるいはサーバ装置の表示画面を情報端末側の表示装置に表示するような遠隔制御システムが利用されている。以前は、このような遠隔制御を行う情報処理システムは、ワークステーション、スーパーコンピュータなどを用いて研究開発用途の環境で構築されていた。しかしながら、最近のCPUの処理能力やネットワーク環境の向上、さらにOSの進化とそれに伴うRDP(Remote Desktop Protocol)などの遠隔制御プロトコルの整備に至り、情報端末として、PCはもとより、携帯電話やPDA、デジタルスチルカメラのような携帯端末を使用したコンシューマ環境でも、そのような遠隔制御を行う情報処理システムを利用できるようになってきている。
【0003】
このような情報処理システムにおいて、特許文献1には、他の表示装置での表示画像を、携帯端末からの指示で該他の表示装置から携帯端末に送信して、携帯端末に記録する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−165177号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報端末である携帯端末から遠隔制御を行うと共にサーバ装置の表示画面を随時携帯端末で閲覧する場合には、上述したような遠隔制御プロトコルでは、遠隔制御指示を行っていない間もサーバ装置内部の処理結果からサーバ装置内部に記憶される表示画面が随時更新される。その結果、定期的に、あるいは不定期に表示画面が次々と携帯端末へ送信されてしまい、携帯端末に表示される操作画面の内容も更新されてしまう。そのため、携帯端末に表示される操作画面の更新をユーザが好むタイミングで休止することが困難であった。
【0005】
また、上記特許文献1のような、他の表示装置の表示画面を携帯端末からの指示でその携帯端末に記録するというユーザニーズはあるものの、以下の2つの問題があった。
【0006】
(1)ユーザが携帯端末とは別の上記他の表示装置の表示画面を直接視認できない環境下では、表示画面を記録するタイミングを指定することができない。
【0007】
(2)仮にユーザが上記別の表示装置の表示画面を直接視認できる環境下にあっても、ネットワークの性質上、ユーザが携帯端末で入力し送信された表示画面の記録指示に対して、上記他の表示装置が該記録指示を受信し、記録処理を完了するまでにはタイムラグが発生する。そのタイムラグもネットワークの状況により変動するため、表示装置側でタイムラグを見込んだ記録を行おうとしても、結局ユーザが記録したいと思った表示画面とは時間的にずれのある表示画面しか記録することができない。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成されて情報端末に送信され、該情報端末の操作画面に表示される表示内容を、ユーザが好むタイミング通りに情報端末で記録することのできる情報処理システム、情報端末及びサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報処理システムの一態様は、情報端末と、上記情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を含む情報処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、上記情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記情報端末に送信する画面データ生成部を具備し、
上記情報端末は、
該情報端末にかかわる操作入力を行うための操作入力部と、
上記サーバ装置から送信される上記画面データに基づいて、該情報端末の操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
第1の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容を記憶する記憶部と、
を具備することを特徴とする。
【0010】
本発明の情報処理システムの別の態様は、情報端末と、上記情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を含む情報処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、上記情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記情報端末に送信する画面データ生成部を具備し、
上記情報端末は、
該情報端末にかかわる操作入力を行うための操作入力部と、
上記サーバ装置から送信される上記画面データに基づいて、該情報端末の操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
第3の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容の記憶を開始し、第4の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容の記憶を終了する記憶部と、
を具備することを特徴とする。
【0011】
本発明の情報端末の一態様は、外部のサーバ装置とデータ通信可能な情報端末において、
上記サーバ装置から送信される画面データに基づいて、操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
操作入力を行うための操作入力部と、
第1の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容を記憶する記憶部と、
を具備することを特徴とする。
【0012】
本発明のサーバ装置の一態様は、外部情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置において、
上記外部情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記外部情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記外部情報端末に送信する画面データ生成部と、
上記外部情報端末から上記画面データの送信停止要求があった場合には、上記外部情報端末への上記画面データの送信を停止し、且つ、上記外部情報端末装置から上記画面データの送信再開要求があった場合には、上記外部情報端末への上記画面データの送信を再開する画面データ送信制御部と、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成されて情報端末に送信され、該情報端末の操作画面に表示される表示内容を、ユーザが好むタイミング通りに情報端末で記録することのできる情報処理システム、情報端末及びサーバ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
なお、以下の説明においては、情報端末の一例として主にデジタルスチルカメラを用いて説明するが、これに限らず、携帯電話、PDA、ノートPCなどの携帯可能な端末であって良い。また、サーバ装置についても、一例としてサーバを用いて説明するが、これに限らず、PC、ゲーム機、TVやDVDレコーダを始めとする家電製品などの、サーバ機能を有する機器であれば問題ない。さらに、サーバ機能を有しさえすれば、携帯可能な端末がサーバ装置となっても問題ない。
【0016】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。本実施形態においては、情報処理システムは、本発明の第1実施形態に係る情報端末としてのデジタルスチルカメラ(以下、DSCと略記する)10と、該DSC10とネットワーク20を介して接続される本発明の第1実施形態に係るサーバ装置としてのサーバ30とからなる。
【0017】
DSC10は、CPU101、入力インターフェース部102、ROM103、RAM104、表示部105、外部I/F106、ファイル管理部107、記録部108、圧縮伸張エンジン109、撮像部110、及び音出力部111を備える。
【0018】
CPU101は、ROM103に格納されている制御プログラムに従いRAM104を用いて各種制御を行う。また、このCPU101は、有線あるいは無線のネットワークプロトコルにより外部I/F106を介してネットワーク20に接続し、外部のサーバ30と通信できるようになっている。外部のサーバ30との通信時に送受信するデータは、RAM104に格納される。記録部108は、半導体メモリ、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体、あるいはそれらに限らず情報を記録することができる記録媒体であり、また上記記録媒体の組み合わせであっても良い。さらには、該記録部108は、単数の記録媒体のみから構成される必要は無く、複数の記録媒体から構成されていても構わない。入力インターフェース部102は、該DSC10にかかわる操作入力を行うためのスイッチ、ボタン、キー、ダイヤル等の操作入力部である。また、この入力インターフェース部102は、表示部105に重ねられたタッチパネル等であっても良い。
【0019】
このような構成のDSC10では、撮影時には、入力インターフェース部102に従ってCPU101は撮像部110から撮像データを取り込み、RAM104内に格納する。そして、圧縮伸張エンジン109に圧縮指示を行って、上記RAM104内の撮像データを該CPU101が指定するフォーマットの画像へと圧縮する。圧縮された画像は、CPU101からの指示によりファイル管理部107を通して記録部108に記録される。
【0020】
こうして記録部108に記録された画像の再生時には、まずCPU101からの指示により、ファイル管理部107を通して記録部108内の画像が開かれ、圧縮伸張エンジン109により記録されているフォーマットに従い伸張される。伸張された画像データは、表示部105に再生される。
【0021】
一方、サーバ30は、CPU301、ROM302、RAM303、圧縮伸張エンジン304、外部I/F305、ファイル管理部306、記録部307を備え、ROM302及び記録部307に格納されている制御プログラムに従いRAM303を用いてCPU301が各種制御を行うようになっている。また、CPU301は、有線あるいは無線のネットワークプロトコルにより外部I/F305を介してネットワーク20に接続し、外部のDSC10と通信できるようになっている。外部のサーバ30との通信時に送受信するデータは、RAM303に格納される。
【0022】
次に、上記のような構成における情報処理システムの動作概要を説明する。
【0023】
図2(A)に示すように、DSC10の入力インターフェース部102を用いてユーザにより入力された入力指示は、操作入力情報41としてネットワーク20を介してサーバ30に送信される。サーバ30では、RAM303内に、DSC10の表示部105に表示される画面のイメージ(画面データ)が記憶されており、サーバ30内部の処理に応じて、あるいはDSC10からネットワーク20を介して受信する操作入力情報41に応じて適宜、このRAM303内に記憶されている画面のイメージは更新される。
【0024】
一方、サーバ30のRAM303に記憶された画面のイメージは、上記DSC10の表示部105に表示される画面の画面データである処理結果情報42として、ネットワーク20を介してDSC10に送信される。この処理結果情報42は、画面のイメージを変換した静止画、動画等のコンテンツであっても良いし、DSC10にコンテンツの描画を行わせるための描画命令でもあっても良い。処理結果情報42は、更に、画面に付随する音の情報を含んでいても良い。この処理結果情報42のDSC10への送信のタイミングは、定期的に送られても良いし、DSC10から受け取った操作入力情報41に応じてRAM303内に記憶されている画面のイメージを更新した後に送っても良い。DSC10では、ネットワーク20を介して受信する処理結果情報42をそのまま、あるいは描画命令を解析し、その命令に従って、表示部105にコンテンツを表示する。また、音の情報が含まれていれば、音出力部111にて再生出力する。
【0025】
図2(B)は、図2(A)のDSC10の表示部105に表示されているサーバ30の画面のイメージを元に、ユーザが入力インターフェース部102で「決定」を入力したときの動作結果を示している。図2(A)の状態において、サーバ30は、操作入力情報41の「決定」を元に、RAM303内に記憶している画面のイメージから、カーソル105Aの位置で決定されたファイルが選択された新たな画面のイメージヘと更新する(選択されたファイルが強調表示される)。サーバ30はこの新たな画面のイメージを処理結果情報42としてDSC10に送信する。その結果、図2(B)に示すように、DSC10は、選択されたファイルが強調表示された新たな画面のイメージを表示部105に表示する。
【0026】
図3A及び図3Bは、上記DSC10のCPU101で実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートを示している。
【0027】
例えば、ユーザが入力インターフェース部102から遠隔制御の開始指示を行うと、あるいは、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30から遠隔制御開始指示を受信すると、CPU101は、まず、該CPU101内又はRAM104に設けた図示しない表示部更新許可フラグをONとする(ステップS101)。そしてその後、サーバ30との接続が既になされているか否かを判別する(ステップS102)。ここで、未だサーバ30との接続がなされていないと判別したときには(これは例えばユーザが入力インターフェース部102から遠隔制御の開始指示を行った場合である)、外部I/F106によるネットワーク20を介したサーバ30との接続を確立する(ステップS103)。
【0028】
上記ステップS102でサーバ30との接続済みであると判別したならば(これは例えばネットワーク20を介してサーバ30から遠隔制御開始指示を受信した場合である)、あるいは上記ステップS103でサーバ30との接続を確立した後、CPU101は、ネットワーク20を介したサーバ30からの処理結果情報42の受信が無いか否かを判別する(ステップS104)。ここで、サーバ30から処理結果情報42の受信が無いと判別した場合には、更に、入力インターフェース部102からのユーザによる入力指示の有無を判別する(ステップS105)。そして、この入力インターフェース部102からの入力指示も無いと判別したならば、更に、入力インターフェース部102から遠隔制御終了指示、あるいは、ネットワーク20を介したサーバ30からの遠隔制御終了指示が無いか否かを判別する(ステップS106)。ここで、遠隔制御終了指示が有れば該遠隔制御プログラムによる動作を終了するが、遠隔制御終了指示が無ければ上記ステップS104に戻り、上記処理を繰り返すことになる。
【0029】
一方、上記ステップS104において、サーバ30から処理結果情報42の受信が有ったと判別した場合には、その受信した処理結果情報42をRAM104に記憶する(ステップS107)。そして、上記表示部更新許可フラグがOFFであるか否かを判別する(ステップS108)。ここで、表示部更新許可フラグがONとなっていると判別したならば、更に、上記RAM104に記憶した処理結果情報42は、そのまま表示可能なコンテンツであるか否かを判別する(ステップS109)。
【0030】
ここで、サーバ30から送信されてくる処理結果情報42としては、変換したコンテンツでも良いし、描画命令であっても良い。変換したコンテンツとは、サーバ30内のRAM303に記憶されている画面のイメージを、例えばJPEGのような静止画あるいはMPEGのような動画に変換したコンテンツのことである。また、描画命令とは、サーバ30内のRAM303に記憶されている画面のイメージを、DSC10内で形成するための命令である。描画命令の一例としては、特開平11−38958号公報の図15に開示されているものなどがある。
【0031】
そして、上記RAM104に記憶した処理結果情報42がコンテンツであると判別したならば、上記RAM104に記憶したコンテンツを表示部105に表示する(ステップS110)。また、コンテンツが音の情報を含むものであれば、音出力部111でそれを音として再生出力する。
【0032】
これに対して、上記ステップS109で上記RAM104に記憶した処理結果情報42はコンテンツではないと判別した場合には、その処理結果情報42に含まれる描画命令からコンテンツを作成して、RAM104に記憶する(ステップS111)。そして、上記ステップS110に進み、その作成してRAM104に記憶したコンテンツを表示部105に表示する。
【0033】
例えば、図4に示すように、サーバ30内部では、動画の再生が行われており、内部処理によって画面が更新されている。そして、所定の間隔(T)ごとに、処理結果情報42がDSC10へ送信される。DSC10は、その所定の間隔ごとに受信する処理結果情報42を表示部105にコンテンツとして表示する。つまり、t=0の時点で受信したコンテンツがt=Tの時点まで表示され、t=Tの時点で新しいコンテンツが受信されて表示が更新される。このようにして、所定の時間毎に表示が更新されていく。
【0034】
また、上記ステップS105において、入力インターフェース部102からの入力指示が有ったと判別した場合には、上記表示部更新許可フラグがONであるか否かを判別する(ステップS112)。ここで、表示部更新許可フラグがONとなっていると判別したならば、更に、上記入力指示が第2の操作入力条件か否かを判別する(ステップS113)。そして、上記入力指示が第2の操作入力条件でなければ、第1の操作入力条件であるか否かを判別する(ステップS114)。なお、本実施形態では、第2の操作入力条件はDSC10の入力インターフェース部102における2段式押しボタンスイッチ102A(図4参照)が第1段目の押しボタン操作(以下、「半押し」と称する。)されているときに成立し、第1の操作入力条件は上記2段式押しボタンスイッチ102Aが第2段目の押しボタン操作(以下、「全押し」と称する。)されたときに成立するものとする。上記入力指示が第1の操作入力条件でもないと判別した場合には、その入力指示を、入力インターフェース部102における十字キー等のキー部102Bの操作によってなされた操作入力情報41として、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30に送信して(ステップS115)、上記ステップS106に進む。
【0035】
これに対して、上記ステップS113において上記入力指示が第2の操作入力条件であると判別した場合には、上記表示部更新許可フラグをOFFとして(ステップS116)、上記ステップS106に進む。こうして表示部更新許可フラグをOFFにした後に、上記ステップS106、ステップS104、ステップS107と進んだ場合には、上記ステップS108において表示部更新許可フラグがOFFであると判別されるので、ステップS109乃至ステップS111の処理は行われず、表示は更新されない。
【0036】
例えば、図4のt=Tの時点からt=2Tの時点までの間に2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされて上記第2の操作入力条件が成立すると、時刻t=2Tの時点で、そのときサーバ30において内部処理により更新されている画面が処理結果情報42として送信され、それをDSC10で受信する。しかしこの場合、その受信した処理結果情報42はRAM104に記憶されるだけで、その処理結果情報42による表示の更新は行われない。即ち、表示部105には、上記t=Tの時点で受信した処理結果情報42によるコンテンツが表示され続ける。つまり、表示が固定される。このように、DSC10の2段式押しボタンスイッチ102Aを半押しすると、新たな処理結果情報42を受信しても、表示部105の更新は行われない。
【0037】
そして、DSC10の2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされると、上記ステップS105からステップS112に進んだとき、上記ステップS116でOFFとされているので、表示部更新許可フラグはONではないと判別される。この場合には、CPU101は、上記入力指示が第1の操作入力条件であるか否かを判別する(ステップS117)。そして、入力指示が第1の操作入力条件であると判別したならば、表示部105に表示中のコンテンツをファイル管理部107により静止画として記録部108に記録する(ステップS118)。なおこの場合、圧縮伸張エンジン109により、静止画を圧縮してから記録するようにしても良い。そして、上記表示部更新許可フラグをONとして(ステップS119)、上記ステップS106に進む。
【0038】
例えば、図4のt=2Tの時点からt=3Tの時点までの間に2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされて上記第1の操作入力条件が成立すると、2段式押しボタンスイッチ102Aの半押しで固定された表示コンテンツが静止画として記録される。
【0039】
こうして記録された後は、上記ステップS119で表示部更新許可フラグがONとされるので、上記ステップS106、ステップS104、ステップS107、ステップS108と進んだとき、上記ステップS108において表示部更新許可フラグがONであると判別されるので、前述したステップS109乃至ステップS111の処理が行われて、表示の更新がなされる。
【0040】
例えば、図4のt=2Tの時点からt=3Tの時点までの間に2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされて静止画の記録が行われた場合、時刻t=3Tの時点で、そのときサーバ30において内部処理により更新されている画面が処理結果情報42として送信され、それをDSC10で受信する。そして、DSC10では、その受信した処理結果情報42をRAM104に記憶し、その処理結果情報42によるコンテンツの表示の更新が行われる。このように、DSC10は、2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされた後は、受信する処理結果情報42による表示部105の更新を再開する。
【0041】
なお、上記ステップS117において入力指示が第1の操作入力条件ではないと判別された場合には、更に、上記入力指示は上記第2の操作入力条件の解除か否かを判別する(ステップS120)。第2の操作入力条件の解除でなければ上記ステップS106に進み、解除であれば上記ステップS119に進む。つまり、上記2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされた状態から、全押しされることなく、その半押し状態が解除された場合には、上記ステップS117から上記ステップS120に進み、該ステップS120で入力指示が第2の操作入力条件の解除と判別されて、上記ステップS119において表示部更新許可フラグがONとされる。従って、2段式押しボタンスイッチ102Aの半押しが解除された後は、所定の間隔ごとの表示更新が再開されることとなる。一方で、上記2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされた状態から、全押しされることなく、入力インターフェース部102における十字キー等のキー部102Bの操作がなされた場合には、上記操作による操作入力情報の送信は発生しない。
【0042】
また、上記ステップS114において入力指示が第1の操作入力条件ではないと判別された場合には、表示部105に表示中のコンテンツをファイル管理部107により静止画として記録部108に記録して(ステップS121)、上記ステップS106に進む。つまり、上記2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされることなく直ちに全押しされた場合には、表示の固定を行うこと無く、直ちに静止画の記録が行われる。この場合、上記ステップS116の表示部更新許可フラグをOFFにする処理を介していないので、上記ステップS118,S119のように記録後に表示部更新許可フラグをONにする処理は必要としない。
【0043】
以上のように、本第1実施形態によれば、DSC10上に表示されるサーバ30の処理結果情報42をユーザが望むタイミングで固定し、記録することができる。従って、ユーザが処理結果情報42を確認することが容易となり、再利用することが可能となる。
【0044】
また、第2の操作入力条件の成立から第1の操作条件の成立まで、あるいは第2の操作条件の解除まで、操作入力情報の送信が発生しない。従って、DSC10とサーバ30間の送受信する回数が減るため、ネットワーク帯域に余裕が生じ、またDSC10の駆動時間の延長が可能となる。
【0045】
さらに、DSC10においての一般的な撮影手段と共通する部分のある手段により処理結果情報42の固定及び記録をすることができるため、ユーザにとって直感的に理解され易い、処理結果情報42の固定及び記録方法を提供することが可能となる。
【0046】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。上記第1実施形態は、処理結果情報42を受信しても表示の更新を行わないというものであったが、本実施形態は、サーバ30内部処理によって画面が更新されていても、処理結果情報42を送信しないようにすることで表示の更新を行わないようにするものである。
【0047】
本実施形態に係る情報処理システムの構成は上記第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0048】
図5A及び図5Bは、上記DSC10のCPU101で実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートを示している。ここで、上記第1実施形態と同様の処理については、図3A及び図3Bに示した符号と同じ符号を付す。また、図6A及び図6Bは、上記サーバ30のCPU301で実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートを示している。なお、本実施形態においても、第2の操作入力条件はDSC10の入力インターフェース部102における2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされているときに成立し、第1の操作入力条件は2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされたときに成立するものとする。また、本実施形態においては、特別な命令が与えられない限りは、所定の間隔(T)ごとに、処理結果情報42がDSC10へ送信される。
【0049】
即ち、DSC10においては、例えば、ユーザが入力インターフェース部102から遠隔制御の開始指示を行うと、あるいは、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30から遠隔制御開始指示を受信すると、CPU101は、まず、該CPU101内又はRAM104に設けた図示しない第2の操作入力条件成立フラグをOFFとする(ステップS131)。そしてその後、サーバ30との接続が既になされているか否かを判別する(ステップS102)。ここで、未だサーバ30との接続がなされていないと判別したときには(これは例えばユーザが入力インターフェース部102から遠隔制御の開始指示を行った場合である)、外部I/F106によりネットワーク20を介したサーバ30との接続を確立する(ステップS103)。
【0050】
一方、サーバ30においては、例えば、サーバ30の管理者が図1では図示していない入力インターフェース部から遠隔制御の開始指示を行うと、あるいは、ネットワーク20を介してDSC10から遠隔制御開始指示を受信すると、CPU301は、まず、該CPU301内又はRAM303に設けた図示しない情報送信許可フラグをONとする(ステップS301)。そしてその後、DSC10との接続が既になされているか否かを判別する(ステップS302)。ここで、未だDSC10との接続がなされていないと判別したときには(これは例えば管理者が入力インターフェース部から遠隔制御の開始指示を行った場合である)、外部I/F305によりネットワーク20を介したDSC10との接続を確立する(ステップS303)。
【0051】
DSC10において、上記ステップS102でサーバ30との接続済みであると判別したならば(これは例えばネットワーク20を介してサーバ30から遠隔制御開始指示を受信した場合である)、あるいは上記ステップS103でサーバ30との接続を確立した後、CPU101は、ネットワーク20を介したサーバ30からの処理結果情報42の受信が無いか否かを判別する(ステップS104)。ここで、サーバ30から処理結果情報42の受信が無いと判別した場合には、更に、入力インターフェース部102からのユーザによる入力指示が無いか否かを判別する(ステップS105)。そして、この入力インターフェース部102からの入力指示も無いと判別したならば、更に、入力インターフェース部102から遠隔制御終了指示、あるいは、ネットワーク20を介したサーバ30からの遠隔制御終了指示が無いか否かを判別する(ステップS106)。ここで、遠隔制御終了指示が有れば該遠隔制御プログラムによる動作を終了するが、遠隔制御終了指示が無ければ上記ステップS104に戻り、上記処理を繰り返すことになる。なお、該遠隔制御プログラムによる動作が例えば上記ユーザが入力インターフェース部102から遠隔制御の開始指示を行ったことによって起動されたのであった場合には、上記終了時に、遠隔制御終了指示を外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30に送信するようにしても良い。
【0052】
一方、サーバ30においては、上記ステップS302でDSC10との接続済みであると判別したならば(これは例えばネットワーク20を介してDSC10から遠隔制御開始指示を受信した場合である)、あるいは上記ステップS303でDSC10との接続を確立した後、CPU301は、ネットワーク20を介してDSC10からの受信が無いか否かを判別する(ステップS304)。ここで、DSC10からの受信が無いと判別した場合には、サーバ30の内部処理に応じて、RAM303に記憶されている画面を更新、あるいはサーバ30の内部処理に応じた画面を作成してRAM303に記憶する(ステップS305)。即ち、DSC10からの操作入力情報41が無い場合でも、サーバ30の画面は刻々と変化する場合があるため、このステップS305において、RAM303に記憶されている画面を更新している。例えば、サーバ30が動画再生を含む画面を生成している場合は、DSC10からの入力が無くても画面は再生されている動画に応じて刻々と変化していく。他にも、ゲーム画面を含む画面や、音楽プレーヤの再生時間カウンタを含む画面などでも同様である。
【0053】
このような画面更新の後、前回の定期送信から所定の時間(所定の間隔(T))が経過していないか否かを判別する(ステップS306)。未だ所定の時間が経過していないと判別した場合には、更に、図示しない入力インターフェース部から遠隔制御終了指示、あるいは、ネットワーク20を介したDSC10からの遠隔制御終了指示が無いか否かを判別する(ステップS307)。ここで、遠隔制御終了指示が有れば該遠隔制御プログラムによる動作を終了するが、遠隔制御終了指示が無ければ上記ステップS304に戻り、上記処理を繰り返すことになる。なお、該遠隔制御プログラムによる動作が例えば上記管理者が図示しない入力インターフェース部から遠隔制御の開始指示を行ったことによって起動されたのであった場合には、上記終了時に、遠隔制御終了指示を外部I/F305によりネットワーク20を介してDSC10に送信するようにしても良い。
【0054】
上記ステップS306において前回の定期送信から所定の時間(所定の間隔(T))が経過したと判別した場合には、更に、上記情報送信許可フラグがOFFであるか否かを判別する(ステップS308)。ここで、上記情報送信許可フラグがONであると判別した場合には、RAM303に記憶されている画面を基に、変換したコンテンツ又は描画命令を処理結果情報42として作成する(ステップS309)。そして、その作成した処理結果情報42を外部I/F305によりネットワーク20を介してDSC10に送信して(ステップS310)、上記ステップS307に進む。
【0055】
上記ステップS310での処理結果情報42の送信が行われると、DSC10では、上記ステップS104においてサーバ30からの受信が有ったと判別する。このようにサーバ30からの受信が有ったと判別した場合、CPU101は、その受信した処理結果情報42をRAM104に記憶する(ステップS107)。そして、そのRAM104に記憶した処理結果情報42は、そのまま表示可能なコンテンツであるか否かを判別する(ステップS109)。ここで、その記憶した処理結果情報42がコンテンツであると判別したならば、その記憶したコンテンツを表示部105に表示する(ステップS110)。また、コンテンツが音の情報を含むものであれば、音出力部111でそれを音として再生出力する。これに対して、上記ステップS109で上記RAM104に記憶した処理結果情報42はコンテンツではないと判別した場合には、その処理結果情報42に含まれる描画命令からコンテンツを作成して、RAM104に記憶する(ステップS111)。そして、上記ステップS110に進み、その作成してRAM104に記憶したコンテンツを表示部105に表示する。
【0056】
例えば、図7に示すように、サーバ30内部では、動画の再生が行われており、内部処理によって画面が更新されている。そして、所定の間隔(T)ごとに、処理結果情報42がDSC10へ送信される。DSC10は、その所定の間隔ごとに受信する処理結果情報42を表示部105にコンテンツとして表示する。つまり、t=0の時点で受信したコンテンツがt=Tの時点まで表示され、t=Tの時点で新しいコンテンツが受信されて表示が更新される。このようにして、所定の時間毎に表示が更新されていく。
【0057】
また、DSC10では、上記ステップS105において、入力インターフェース部102からの入力指示が有ったと判別した場合には、上記第2の操作入力条件成立フラグがOFFであるか否かを判別する(ステップS132)。ここで、上記第2の操作入力条件成立フラグがOFFとなっていると判別したならば、更に、上記入力指示が第2の操作入力条件か否かを判別する(ステップS113)。そして、上記入力指示が第2の操作入力条件でないと判別したならば、更に、それは第1の操作入力条件であるか否かを判別する(ステップS114)。上記入力指示が第1の操作入力条件でもないと判別した場合には、その入力指示を、入力インターフェース部102における十字キー等のキー部102Bの操作によってなされた操作入力情報41として、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30に送信して(ステップS115)、上記ステップS106に進む。
【0058】
上記ステップS115での操作入力情報41の送信が行われると、サーバ30では、上記ステップS304においてDSC10からの受信が有ったと判別する。このようにDSC10からの受信が有ったと判別した場合、CPU301は、上記DSC10への処理結果情報42の送信を停止させる命令である情報送信停止命令を受信したのか否かを判別する(ステップS311)。ここで、上記情報送信停止命令を受信したのではないと判別した場合には、更に、上記DSC10への処理結果情報42の送信を再開させる命令である情報送信再開命令を受信したのか否かを判別する(ステップS312)。そして、上記情報送信再開命令を受信したのでもないと判別した場合には、操作入力情報41を受信したのであるとして、その受信した操作入力情報41に基づいて、RAM303に記憶されている画面を更新、あるいはその受信した操作入力情報41に基づいて画面を作成してRAM303に記憶する(ステップS313)。その後、上記送信許可フラグがONであるか否かを判別する(ステップS314)。そして、上記送信許可フラグがONであると判別した場合には、RAM303に記憶されている画面を基に、変換したコンテンツ又は描画命令を処理結果情報42として作成し(ステップS315)、その作成した処理結果情報42を外部I/F305によりネットワーク20を介してDSC10に送信して(ステップS316)、上記ステップS305に進む。
【0059】
上記ステップS316での処理結果情報42の送信が行われると、DSC10では、上述したように、上記ステップS104から上記ステップS107、ステップS109へと進み、上記ステップS110、又は上記ステップS111及びステップS110により、コンテンツが表示部105に表示される。
【0060】
これに対して、上記ステップS113において上記入力指示が第2の操作入力条件であると判別した場合には、DSC10のCPU101は、当該DSC10への処理結果情報42の送信を停止させる命令である情報送信停止命令を、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30に送信する(ステップS133)。そして、上記第2の操作入力条件成立フラグをONとして(ステップS134)、上記ステップS106に進む。
【0061】
こうして上記ステップS133での情報送信停止命令の送信が行われると、サーバ30では、上記ステップS304においてDSC10からの受信が有ったと判別し、上記ステップS311において上記情報送信停止命令を受信したと判別する。すると、CPU301は、上記情報送信許可フラグをOFFとして(ステップS317)、上記ステップS305に進む。そして、上記ステップS305にて、サーバ30の内部処理に応じて、RAM303に記憶されている画面を更新、あるいはサーバ30の内部処理に応じた画面を作成してRAM303に記憶した後、上記ステップS306から上記ステップS308に進んだとき、該ステップS308において、上記情報送信許可フラグがOFFであると判別される。このように上記情報送信許可フラグがOFFであると判別した場合には、上述したようなステップS309及びステップS310の処理は行わずに、直ちに、上記ステップS307に進む。即ち、RAM303に記憶されている画面に基づく処理結果情報42の作成及び送信は行われない。
【0062】
例えば、図7のt=Tの時点からt=2Tの時点までの間に2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされて上記第2の操作入力条件が成立すると、DSC10から情報送信停止命令43がサーバ30に送信され、これにより、時刻t=2Tの時点で、そのときサーバ30において内部処理により画像が更新されていたとしても、その画面が処理結果情報42として送信されることはない。従って、DSC10の表示部105には、上記t=Tの時点で受信した処理結果情報42によるコンテンツが表示され続ける。つまり、表示が固定される。このように、DSC10の2段式押しボタンスイッチ102Aを半押しすると、新たな処理結果情報42が送信されてくることはないので、表示部105の更新は行われない。
【0063】
そして、DSC10の2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされると、上記ステップS105からステップS132に進んだとき、上記ステップS134でONとされているので、第2の操作入力条件成立フラグはOFFではないと判別される。この場合には、CPU101は、上記入力指示が第1の操作入力条件であるか否かを判別する(ステップS117)。そして、入力指示が第1の操作入力条件であると判別したならば、表示部105に表示中のコンテンツをファイル管理部107により静止画として記録部108に記録する(ステップS118)。なおこの場合、圧縮伸張エンジン109により、静止画を圧縮してから記録するようにしても良い。そして、当該DSC10への処理結果情報42の送信を再開させる命令である情報送信再開命令を、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30に送信する(ステップS135)。その後、上記第2の操作入力条件成立フラグをOFFとして(ステップS136)、上記ステップS106に進む。
【0064】
こうして上記ステップS136での情報送信再開命令の送信が行われると、サーバ30では、上記ステップS304においてDSC10からの受信が有ったと判別し、上記ステップS311からステップS312に進んで、該ステップS312において上記情報送信再開命令を受信したと判別する。すると、CPU301は、上記情報送信許可フラグをONとして(ステップS318)、上記ステップS305に進む。そして、上記ステップS305にて、サーバ30の内部処理に応じて、RAM303に記憶されている画面を更新、あるいはサーバ30の内部処理に応じた画面を作成してRAM303に記憶した後、上記ステップS306から上記ステップS308に進んだとき、該ステップS308においては、上記情報送信許可フラグがONであると判別されるので、上述したようなステップS309及びステップS310の処理を行って、RAM303に記憶されている画面に基づく処理結果情報42の作成及び送信を行うことになる。
【0065】
例えば、図7のt=2Tの時点からt=3Tの時点までの間に2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされて上記第1の操作入力条件が成立すると、2段式押しボタンスイッチ102Aの半押しで固定された表示コンテンツが静止画として記録される。そして、DSC10から情報送信再開命令44がサーバ30に送信され、これにより、次の時刻t=3Tの時点で、そのときサーバ30において内部処理により更新されている画面が処理結果情報42としてDSC10に送信され、DSC10では、その受信した処理結果情報42をRAM104に記憶し、その処理結果情報42によるコンテンツの表示の更新が行われる。このように、DSC10は、2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされた後は、受信する処理結果情報42による表示部105の更新を再開する。
【0066】
なお、DSC10において、上記ステップS117で入力指示が第1の操作入力条件ではないと判別された場合には、更に、上記入力指示は上記第2の操作入力条件の解除か否かを判別する(ステップS120)。第2の操作入力条件の解除でなければ上記ステップS106に進み、解除であれば上記ステップS135に進む。つまり、上記2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされた状態から、全押しされることなく、その半押し状態が解除された場合には、上記ステップS117から上記ステップS120に進み、該ステップS120で入力指示が第2の操作入力条件の解除と判別されて、上記ステップS135において情報送信再開命令44がサーバ30へ送信される。従って、2段式押しボタンスイッチ102Aの半押しが解除された後は、サーバ30からDSC10への所定の間隔ごとの処理結果情報42の送信が再開され、DSC10での表示更新が再開されることとなる。一方で、上記2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされた状態から、全押しされることなく、入力インターフェース部102における十字キー等のキー部102Bの操作がなされた場合には、上記操作による操作入力情報の送信は発生しない。
【0067】
また、上記ステップS114において入力指示が第1の操作入力条件ではないと判別された場合には、表示部105に表示中のコンテンツをファイル管理部107により静止画として記録部108に記録して(ステップS121)、上記ステップS106に進む。つまり、上記2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされることなく直ちに全押しされた場合には、表示の固定を行うこと無く、直ちに静止画の記録が行われる。この場合、上記ステップS133の情報送信停止命令43の送信及び上記ステップS134の第2の操作入力条件成立フラグをONにする処理を介していないので、上記ステップS118,S135,S136のように記録後に情報送信再開命令44の送信及び第2の操作入力条件成立フラグをOFFにする処理は必要としない。
【0068】
また、サーバ30において、上記ステップS314で上記送信許可フラグがOFFであると判別した場合には、上記ステップS315及びステップS316の処理を行うことなく、直ちに上記ステップS305に進む。即ち、RAM303に記憶されている画面に基づく処理結果情報42の作成及びその送信は行わない。
【0069】
以上のように、本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、DSC10上に表示されるサーバ30の処理結果情報42をユーザが望むタイミングで固定し、記録することができる。従って、ユーザが処理結果情報42を確認することが容易となり、再利用することが可能となる。
【0070】
また、サーバ30からDSC10への送信回数を減らすことができるため、ネットワーク帯域の無駄遣いが減ると共に、省電力によるDSC10の駆動時間の延長に結びつく。
【0071】
さらに、DSC10においての一般的な撮影手段と共通する部分のある手段により処理結果情報42の固定及び記録をすることができるため、ユーザにとって直感的に理解され易い、処理結果情報42の固定及び記録方法を提供することが可能となる。
【0072】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。上記第1及び第2実施形態は、ユーザが望むタイミングで処理結果情報を記録するというものであったが、本実施形態は、ユーザが望むタイミングで一連の処理結果情報を記録するものである。
【0073】
本実施形態に係る情報処理システムの構成は上記第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0074】
図8A及び図8Bは、上記DSC10のCPU101で実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートを示している。ここで、上記第1実施形態と同様の処理については、図3A及び図3Bに示した符号と同じ符号を付す。
【0075】
即ち、DSC10においては、例えば、ユーザが入力インターフェース部102から遠隔制御の開始指示を行うと、あるいは、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30から遠隔制御開始指示を受信すると、CPU101は、まず、該CPU101内又はRAM104に設けた図示しない第3の操作入力条件成立フラグをOFFとする(ステップS141)。そしてその後、サーバ30との接続が既になされているか否かを判別する(ステップS102)。ここで、未だサーバ30との接続がなされていないと判別したときには(これは例えばユーザが入力インターフェース部102から遠隔制御の開始指示を行った場合である)、外部I/F106によるネットワーク20を介したサーバ30との接続を確立する(ステップS103)。
【0076】
上記ステップS102でサーバ30との接続済みであると判別したならば(これは例えばネットワーク20を介してサーバ30から遠隔制御開始指示を受信した場合である)、あるいは上記ステップS103でサーバ30との接続を確立した後、CPU101は、ネットワーク20を介したサーバ30からの処理結果情報42の受信が無いか否かを判別する(ステップS104)。ここで、サーバ30から処理結果情報42の受信が無いと判別した場合には、更に、入力インターフェース部102からのユーザによる入力指示の有無を判別する(ステップS105)。そして、この入力インターフェース部102からの入力指示も無いと判別したならば、更に、入力インターフェース部102から遠隔制御終了指示、あるいは、ネットワーク20を介したサーバ30からの遠隔制御終了指示が無いか否かを判別する(ステップS106)。ここで、遠隔制御終了指示が有れば該遠隔制御プログラムによる動作を終了するが、遠隔制御終了指示が無ければ上記ステップS104に戻り、上記処理を繰り返すことになる。
【0077】
一方、上記ステップS104において、サーバ30から処理結果情報42の受信が有ったと判別した場合には、その受信した処理結果情報42をRAM104に記憶する(ステップS107)。そして、上記RAM104に記憶した処理結果情報42は、そのまま表示可能なコンテンツであるか否かを判別する(ステップS109)。ここで、上記RAM104に記憶した処理結果情報42がコンテンツであると判別したならば、上記RAM104に記憶したコンテンツを表示部105に表示する(ステップS110)。また、コンテンツが音の情報を含むものであれば、音出力部111でそれを音として再生出力する。これに対して、上記ステップS109で上記RAM104に記憶した処理結果情報42はコンテンツではないと判別した場合には、その処理結果情報42に含まれる描画命令からコンテンツを作成して、RAM104に記憶する(ステップS111)。そして、上記ステップS110に進み、その作成してRAM104に記憶したコンテンツを表示部105に表示する。
【0078】
上記第1実施形態と同様に、本実施形態においても、例えば、図9に示すように、サーバ30内部では、動画の再生が行われており、内部処理によって画面が更新されている。そして、所定の間隔(T)ごとに、処理結果情報42がDSC10へ送信される。DSC10は、その所定の間隔ごとに受信する処理結果情報42を表示部105にコンテンツとして表示する。つまり、t=0の時点で受信したコンテンツがt=Tの時点まで表示され、t=Tの時点で新しいコンテンツが受信されて表示が更新される。このようにして、所定の時間毎に表示が更新されていく。
【0079】
また、上記ステップS105において、入力インターフェース部102からの入力指示が有ったと判別した場合には、上記第3の操作入力条件成立フラグがOFFであるか否かを判別する(ステップS142)。ここで、第3の操作入力条件成立フラグがOFFとなっていると判別したならば、更に、上記入力指示が第3の操作入力条件か否かを判別する(ステップS143)。なお、第3の操作入力条件としては、DSC10の入力インターフェース部102における2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされたときに成立し、後述する第4の操作入力条件は上記2段式押しボタンスイッチ102Aが再度全押しされたときに成立するものとする。上記入力指示が第3の操作入力条件ではないと判別した場合には、その入力指示を、入力インターフェース部102における十字キー等のキー部102Bの操作によってなされた操作入力情報41として、外部I/F106によりネットワーク20を介してサーバ30に送信して(ステップS115)、上記ステップS106に進む。
【0080】
これに対して、上記ステップS143において上記入力指示が第3の操作入力条件であると判別した場合には、表示部105に表示中のコンテンツをファイル管理部107により動画として記録部108に記録開始する(ステップS144)。そして、上記第3の操作入力条件成立フラグをONとして(ステップS145)、上記ステップS106に進む。こうして第3の操作入力条件成立フラグをONにした後に、上記ステップS106、ステップS104、ステップS107と進んだとしても、本実施形態では、表示は固定されることなく、更新されていくことになる。
【0081】
例えば、図9のt=Tの時点からt=2Tの時点までの間に2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされて上記第3の操作入力条件が成立すると、そのときに表示されているコンテンツ、つまりt=Tの時点で受信した処理結果情報42によるコンテンツが記録部108に記録される。そして、次の時刻t=2Tの時点で、そのときサーバ30において内部処理により更新されている画面が処理結果情報42として送信され、それをDSC10で受信すると、その受信した処理結果情報42はRAM104に記憶されてコンテンツの表示更新が行われると共に、その表示されたコンテンツの記録部108への記録も行われる。このようにして、所定の間隔(T)ごとにサーバ30から送られてくる処理結果情報42によるコンテンツが記録部108に連続的に記録される、つまり動画として記録される。
【0082】
そして、入力インターフェース部102から何らかの入力指示がなされると、上記ステップS105から上記ステップS142に進む。ここで、上記ステップS145において上記第3の操作入力条件成立フラグがONとされているので、今度は、その入力指示が第4の操作入力条件か否かを判別することになる(ステップS146)。そして、第4の操作入力条件ではないと判別した場合には、上記ステップS106に進む。つまり、動画の記録中は、入力インターフェース部102における十字キー等のキー部102Bの操作は受け付けない。
【0083】
これに対して、DSC10の2段式押しボタンスイッチ102Aが再度全押しされたときには、該ステップS146において、上記入力指示が第4の操作入力条件であると判別するので、この場合には、CPU101は、表示部105に表示中のコンテンツの動画としての記録部108への記録を終了する(ステップS147)。そして、上記第3の操作入力条件成立フラグをOFFとして(ステップS148)、上記ステップS106に進む。
【0084】
例えば、図9のt=2Tの時点からt=3Tの時点までの間に2段式押しボタンスイッチ102Aが再度全押しされた場合、そのt=2Tの時点までで、記録部108への記録を終了する。そして、時刻t=3Tの時点で、そのときサーバ30において内部処理により更新されている画面が処理結果情報42として送信され、それをDSC10で受信したならば、DSC10では、その受信した処理結果情報42をRAM104に記憶し、その処理結果情報42によるコンテンツの表示の更新が行われる。
【0085】
以上のように、本第3実施形態によれば、DSC10上に表示されるサーバ30の処理結果情報42をユーザが望むタイミングで動画として記録することができる。従って、ユーザが処理結果情報42を確認することが容易となり、再利用することが可能となる。
【0086】
なお、本第3実施形態によれば、第3の操作入力条件が成立し、第4の操作入力条件が成立するまでに受信するそれぞれの処理結果情報42が、記録部108に記録される動画の各フレームとなり、フレームレートは処理結果情報42の受信間隔となる。しかし、動画のフレームレートは、処理結果情報42の受信間隔と異なるものであってもよい。例えば、記録部108に記録される動画のファイルサイズを大きくしないために、処理結果情報42の受信間隔よりも低いフレームレートで動画を記録することもできる。
【0087】
なお、上記第3の操作入力条件は2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされているときに成立し、上記第4の操作入力条件は上記2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しされたときに成立するものとしても良い。この場合は、2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされてから全押しされるまでの間が動画として記録されることになる。
【0088】
また、このような第3の操作入力条件を2段式押しボタンスイッチ102Aの半押しとした場合には、第4の操作入力条件は上記2段式押しボタンスイッチ102Aが全押しがされることなく、半押しが解除されることもあり得る。そのような場合に対処するために、図10に示すように、上記ステップS146において、上記入力指示が第4の操作入力条件ではないと判別した場合に、更に、上記入力指示が上記第3の操作入力条件の解除か否かを判別する(ステップS149)。そして、第3の操作入力条件の解除ではないと判別した場合には、上記ステップS106に進む。これに対して、上記入力指示が上記第3の操作入力条件の解除であると判別した場合には、表示部105に表示中のコンテンツの動画としての記録部108への記録を終了し(ステップS150)、上記ステップS144で開始してから該ステップS150で終了するまでの間に記録部108に記録した動画を、ファイル管理部107により削除する(ステップS151)。そして、上記第3の操作入力条件成立フラグをOFFとして(ステップS148)、上記ステップS106に進む。
【0089】
このように、2段式押しボタンスイッチ102Aが半押しされた後にそれが全押しがされることなく、半押しが解除された場合には、動画の記録を終了すると共に、ユーザはその動画を保存しておく意志がないものと判断して、記録済みの動画を削除する。
【0090】
勿論、上記ステップS151の削除動作を行わずに、保存しておき、必要に応じてユーザが入力インターフェース部102における十字キー等のキー部102Bの操作によって削除するように構成しても構わない。
【0091】
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0092】
例えば、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータがこのプログラムを実行することによって、上記機能を実現することも可能である。
【0093】
(付記)
前記の具体的実施形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
【0094】
(1) 情報端末と、上記情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を含む情報処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、上記情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記情報端末に送信する画面データ生成部を具備し、
上記情報端末は、
該情報端末にかかわる操作入力を行うための操作入力部と、
上記サーバ装置から送信される上記画面データに基づいて、該情報端末の操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
第1の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容を記憶する記憶部と、
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【0095】
(対応する実施形態)
この(1)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。それらの実施形態において、DSC10が上記情報端末に、サーバ30が上記サーバ装置に、操作入力情報41が上記情報端末から送信されたデータに、処理結果情報42が上記画面データに、CPU301が上記画面データ生成部に、入力インターフェース部102が上記操作入力部に、CPU101が上記操作画面制御部に、記録部108が上記記憶部に、それぞれ対応する。
【0096】
(作用効果)
この(1)に記載の情報処理システムによれば、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成されて情報端末に送信され、該情報端末の操作画面に表示される表示内容を、ユーザが好むタイミング通りに情報端末で記録することができる。従って、処理結果情報の再利用が可能となると共に、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0097】
(2) 上記操作画面制御部は、第2の操作入力が行われたときには、その時点での上記操作画面の表示内容を保持し、
上記第1の操作入力が行われた場合には、上記記憶部は、上記操作画面制御部に保持された上記操作画面の表示内容を記憶すると共に、上記操作画面制御部は、上記操作画面の表示内容の更新を再開することを特徴とする(1)に記載の情報処理システム。
【0098】
(対応する実施形態)
この(2)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0099】
(作用効果)
この(2)に記載の情報処理システムによれば、情報端末の操作画面に表示される表示内容をユーザが望むタイミングで固定することができるので、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成された画面データの確認が容易になると共に、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0100】
(3) 上記操作画面制御部は、上記第2の操作入力が行われてから、(1)上記第2の操作入力が解除されるまで、(2)上記第1の操作入力が行われるまで、及び/または(3)上記保持された操作画面の表示内容の記憶動作が終了するまで、の間、上記操作画面制御部に保持された上記操作画面の表示内容を上記操作画面に表示することを特徴とする(2)に記載の情報処理システム。
【0101】
(対応する実施形態)
この(3)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0102】
(作用効果)
この(3)に記載の情報処理システムによれば、固定された表示をユーザが望むタイミングで解除することができるので、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0103】
(4) さらに、
上記情報端末に設けられ、上記第2の操作入力が行われたときに、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信停止要求を行う画面データ送信停止要求部を具備し、
上記画面データ生成部は、上記画面データの送信停止要求が行われたときには、上記情報端末へ上記画面データを送信することを停止することを特徴とする(2)に記載の情報処理システム。
【0104】
(対応する実施形態)
この(4)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第2実施形態が対応する。その実施形態において、情報送信停止命令43が上記送信停止要求に、CPU101が上記画面データ送信停止要求部に対応する。
【0105】
(作用効果)
この(4)に記載の情報処理システムによれば、サーバ装置からの送信回数を減らすことができるので、情報端末とサーバ装置とを繋ぐネットワーク帯域の無駄遣いが減ると共に、省電力による情報端末の駆動時間の延長に結びつく。
【0106】
(5) さらに、
上記情報端末側に設けられ、上記第1の操作入力が行われたとき、及び/または上記第2の操作入力が解除されたときに、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信再開要求を行う画面データ送信再開要求部を具備し、
上記画面データ生成部は、上記画面データの送信再開要求が行われたとき、には、上記情報端末への上記画面データの送信を再開させることを特徴とする(4)に記載の情報処理システム。
【0107】
(対応する実施形態)
この(5)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第2実施形態が対応する。その実施形態において、情報送信再開命令44が上記送信再開要求に、CPU101が上記画面データ送信再開要求部に対応する。
【0108】
(作用効果)
この(5)に記載の情報処理システムによれば、固定された表示をユーザが望むタイミングで解除することができるので、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0109】
(6) 上記操作入力部は、2段式の押しボタンスイッチを含み、上記押しボタンスイッチは第1段目の押しボタン操作により上記第2の操作入力が行われ、第2段目の押しボタン操作により上記第1の操作入力が行われるように構成されていることを特徴とする(2)に記載の情報処理システム。
【0110】
(対応する実施形態)
この(6)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。それらの実施形態において、2段式押しボタンスイッチ102Aが上記2段式の押しボタンスイッチに対応する。
【0111】
(作用効果)
この(6)に記載の情報処理システムによれば、2段式の押しボタンスイッチの第1段目の押しボタン操作で画面固定、第2段目の押しボタン操作で記録というのは、デジタルスチルカメラにおいての一般的な静止画の撮影手段と共通する部分があるので、ユーザにとって直感的に理解され易く、操作に不慣れなユーザでも利用できる。
【0112】
(7) 上記画面データは、上記情報端末の操作画面に表示されるべき画面のイメージを変換したコンテンツ、または上記コンテンツを上記情報端末の上記操作画面上に表示させるための描画命令を含むことを特徴とする(1)に記載の情報処理システム。
【0113】
(対応する実施形態)
この(7)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第1乃至第3実施形態が対応する。
【0114】
(作用効果)
この(7)に記載の情報処理システムによれば、情報端末とサーバ装置とを繋ぐネットワークや情報端末の構成/要求に応じた形態で画面データを送信できる。
【0115】
(8) 情報端末と、上記情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を含む情報処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、上記情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記情報端末に送信する画面データ生成部を具備し、
上記情報端末は、
該情報端末にかかわる操作入力を行うための操作入力部と、
上記サーバ装置から送信される上記画面データに基づいて、該情報端末の操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
第3の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容の記憶を開始し、第4の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容の記憶を終了する記憶部と、
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【0116】
(対応する実施形態)
この(8)に記載の情報処理システムに関する実施形態は、第3実施形態が対応する。その実施形態において、DSC10が上記情報端末に、サーバ30が上記サーバ装置に、操作入力情報41が上記情報端末から送信されたデータに、処理結果情報42が上記画面データに、CPU301が上記画面データ生成部に、入力インターフェース部102が上記操作入力部に、CPU101が上記操作画面制御部に、記録部108が上記記憶部に、それぞれ対応する。
【0117】
(作用効果)
この(8)に記載の情報処理システムによれば、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成されて情報端末に送信され、該情報端末の操作画面に表示される表示内容を、ユーザが好むタイミング通りに情報端末で記録することができる。従って、処理結果情報の再利用が可能となると共に、ユーザの満足度を向上させることができる。更に、一連の表示内容を動画として記録することができる。
【0118】
(9) 外部のサーバ装置とデータ通信可能な情報端末において、
上記サーバ装置から送信される画面データに基づいて、操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
操作入力を行うための操作入力部と、
第1の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容を記憶する記憶部と、
を具備することを特徴とする情報端末。
【0119】
(対応する実施形態)
この(9)に記載の情報端末に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。それらの実施形態において、DSC10が上記情報端末に、サーバ30が上記サーバ装置に、処理結果情報42が上記画面データに、CPU101が上記操作画面制御部に、入力インターフェース部102が上記操作入力部に、記録部108が上記記憶部に、それぞれ対応する。
【0120】
(作用効果)
この(9)に記載の情報端末によれば、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成されて情報端末に送信され、該情報端末の操作画面に表示される表示内容を、ユーザが好むタイミング通りに情報端末で記録することができる。従って、処理結果情報の再利用が可能となると共に、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0121】
(10) 上記操作画面制御部は、第2の操作入力が行われたときには、その時点での上記操作画面の表示内容を保持し、
上記第1の操作入力が行われた場合には、上記記憶部は、上記操作画面制御部に保持された上記操作画面の表示内容を記憶すると共に、上記操作画面制御部は、上記操作画面の表示内容の更新を再開することを特徴とする(9)に記載の情報端末。
【0122】
(対応する実施形態)
この(10)に記載の情報端末に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0123】
(作用効果)
この(10)に記載の情報端末によれば、情報端末の操作画面に表示される表示内容をユーザが望むタイミングで固定することができるので、情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成された画面データの確認が容易になると共に、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0124】
(11) さらに、上記第2の操作入力が行われたときに、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信停止要求を行う画面データ送信停止要求部を具備することを特徴とする(10)に記載の情報端末。
【0125】
(対応する実施形態)
この(11)に記載の情報端末に関する実施形態は、第2実施形態が対応する。その実施形態において、情報送信停止命令43が上記送信停止要求に、CPU101が上記画面データ送信停止要求部に対応する。
【0126】
(作用効果)
この(11)に記載の情報端末によれば、サーバ装置からの送信回数を減らすことができるので、情報端末とサーバ装置とを繋ぐネットワーク帯域の無駄遣いが減ると共に、省電力による情報端末の駆動時間の延長に結びつく。
【0127】
(12) さらに、上記第1の操作入力が行われたとき、及び/または上記第2の操作入力が解除されたときには、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信再開要求を行う画面データ送信再開要求部を具備することを特徴とする(11)に記載の情報端末。
【0128】
(対応する実施形態)
この(12)に記載の情報端末に関する実施形態は、第2実施形態が対応する。その実施形態において、情報送信再開命令44が上記送信再開要求に、CPU101が上記画面データ送信再開要求部に対応する。
【0129】
(作用効果)
この(12)に記載の情報端末によれば、固定された表示をユーザが望むタイミングで解除することができるので、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0130】
(13) 外部情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置において、
上記外部情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記外部情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記外部情報端末に送信する画面データ生成部と、
上記外部情報端末から上記画面データの送信停止要求があった場合には、上記外部情報端末への上記画面データの送信を停止し、且つ、上記外部情報端末装置から上記画面データの送信再開要求があった場合には、上記外部情報端末への上記画面データの送信を再開する画面データ送信制御部と、
を具備することを特徴とするサーバ装置。
【0131】
(対応する実施形態)
この(13)に記載のサーバ装置に関する実施形態は、第2実施形態が対応する。その実施形態において、DSC10が上記外部情報端末に、サーバ30が上記サーバ装置に、操作入力情報41が上記外部情報端末から送信されたデータに、処理結果情報42が上記画面データに、CPU301が上記画面データ生成部に、情報送信停止命令43が上記送信停止要求に、情報送信再開命令44が上記送信再開要求に、CPU301が上記画像データ送信制御手段に、それぞれ対応する。
【0132】
(作用効果)
この(13)に記載のサーバ装置によれば、外部情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成されて外部情報端末に送信され、該外部情報端末の操作画面に表示される表示内容を、ユーザが好むタイミング通りに外部情報端末で記録することができる。従って、処理結果情報の再利用が可能となると共に、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0133】
更に、外部情報端末の操作画面に表示される表示内容をユーザが望むタイミングで固定することができるので、外部情報端末から送信されたデータに応じてあるいはサーバ装置内部の処理に応じてサーバ装置で生成された画面データの確認が容易になると共に、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0134】
また、サーバ装置からの送信回数を減らすことができるので、外部情報端末とサーバ装置とを繋ぐネットワーク帯域の無駄遣いが減ると共に、省電力による外部情報端末の駆動時間の延長に結びつく。更に、固定された表示をユーザが望むタイミングで解除することができるので、ユーザの満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】DSCの操作に応じたサーバ及びDSCの動作を説明するための図である。
【図3A】第1実施形態に係る情報処理システムにおけるDSCのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの前半部分を示す図である。
【図3B】第1実施形態に係る情報処理システムにおけるDSCのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの後半部分を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバ及びDSCの動作を説明するための図である。
【図5A】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムにおけるDSCのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの前半部分を示す図である。
【図5B】第2実施形態に係る情報処理システムにおけるDSCのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの後半部分を示す図である。
【図6A】第2実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの前半部分を示す図である。
【図6B】第2実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの後半部分を示す図である。
【図7】第2実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバ及びDSCの動作を説明するための図である。
【図8A】本発明の第3実施形態に係る情報処理システムにおけるDSCのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの前半部分を示す図である。
【図8B】第3実施形態に係る情報処理システムにおけるDSCのCPUで実行される遠隔制御プログラムの一連の動作フローチャートの後半部分を示す図である。
【図9】第3実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバ及びDSCの動作を説明するための図である。
【図10】第3実施形態の変形例を説明するための図8Bに対応するフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0136】
10…デジタルスチルカメラ(DSC)、 20…ネットワーク、 30…サーバ、 41…操作入力情報、 42…処理結果情報、 43…情報送信停止命令、 44…情報送信再開命令、 101,301…CPU、 102…入力インターフェース部、 102A…2段式押しボタンスイッチ、 102B…キー部、 103,302…ROM、 104,303…RAM、 105…表示部、 105A…カーソル、 106,305…外部I/F、 107,306…ファイル管理部、 108,307…記録部、 109,304…圧縮伸張エンジン、 110…撮像部、 111…音出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末と、上記情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を含む情報処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、上記情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記情報端末に送信する画面データ生成部を具備し、
上記情報端末は、
該情報端末にかかわる操作入力を行うための操作入力部と、
上記サーバ装置から送信される上記画面データに基づいて、該情報端末の操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
第1の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容を記憶する記憶部と、
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
上記操作画面制御部は、第2の操作入力が行われたときには、その時点での上記操作画面の表示内容を保持し、
上記第1の操作入力が行われた場合には、上記記憶部は、上記操作画面制御部に保持された上記操作画面の表示内容を記憶すると共に、上記操作画面制御部は、上記操作画面の表示内容の更新を再開することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
上記操作画面制御部は、上記第2の操作入力が行われてから、(1)上記第2の操作入力が解除されるまで、(2)上記第1の操作入力が行われるまで、及び/または(3)上記保持された操作画面の表示内容の記憶動作が終了するまで、の間、上記操作画面制御部に保持された上記操作画面の表示内容を上記操作画面に表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
さらに、
上記情報端末に設けられ、上記第2の操作入力が行われたときに、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信停止要求を行う画面データ送信停止要求部を具備し、
上記画面データ生成部は、上記画面データの送信停止要求が行われたときには、上記情報端末へ上記画面データを送信することを停止することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
さらに、
上記情報端末側に設けられ、上記第1の操作入力が行われたとき、及び/または上記第2の操作入力が解除されたときに、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信再開要求を行う画面データ送信再開要求部を具備し、
上記画面データ生成部は、上記画面データの送信再開要求が行われたときには、上記情報端末への上記画面データの送信を再開させることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
上記操作入力部は、2段式の押しボタンスイッチを含み、上記押しボタンスイッチは第1段目の押しボタン操作により上記第2の操作入力が行われ、第2段目の押しボタン操作により上記第1の操作入力が行われるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
上記画面データは、上記情報端末の操作画面に表示されるべき画面のイメージを変換したコンテンツ、または上記コンテンツを上記情報端末の上記操作画面上に表示させるための描画命令を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
情報端末と、上記情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置と、を含む情報処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、上記情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記情報端末に送信する画面データ生成部を具備し、
上記情報端末は、
該情報端末にかかわる操作入力を行うための操作入力部と、
上記サーバ装置から送信される上記画面データに基づいて、該情報端末の操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
第3の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容の記憶を開始し、第4の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容の記憶を終了する記憶部と、
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
外部のサーバ装置とデータ通信可能な情報端末において、
上記サーバ装置から送信される画面データに基づいて、操作画面の表示内容を更新する操作画面制御部と、
操作入力を行うための操作入力部と、
第1の操作入力に応じて、上記操作画面に表示されている表示内容を記憶する記憶部と、
を具備することを特徴とする情報端末。
【請求項10】
上記操作画面制御部は、第2の操作入力が行われたときには、その時点での上記操作画面の表示内容を保持し、
上記第1の操作入力が行われた場合には、上記記憶部は、上記操作画面制御部に保持された上記操作画面の表示内容を記憶すると共に、上記操作画面制御部は、上記操作画面の表示内容の更新を再開することを特徴とする請求項9に記載の情報端末。
【請求項11】
さらに、上記第2の操作入力が行われたときに、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信停止要求を行う画面データ送信停止要求部を具備することを特徴とする請求項10に記載の情報端末。
【請求項12】
さらに、上記第1の操作入力が行われたとき、及び/または上記第2の操作入力が解除されたときには、上記サーバ装置に対して、上記画面データの送信再開要求を行う画面データ送信再開要求部を具備することを特徴とする請求項11に記載の情報端末。
【請求項13】
外部情報端末とデータ通信可能に接続されたサーバ装置において、
上記外部情報端末から送信されたデータに応じて、あるいは該サーバ装置内部の処理に応じて、上記外部情報端末の操作画面に表示される画面の画面データを生成し上記外部情報端末に送信する画面データ生成部と、
上記外部情報端末から上記画面データの送信停止要求があった場合には、上記外部情報端末への上記画面データの送信を停止し、且つ、上記外部情報端末装置から上記画面データの送信再開要求があった場合には、上記外部情報端末への上記画面データの送信を再開する画面データ送信制御部と、
を具備することを特徴とするサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−288721(P2008−288721A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−129681(P2007−129681)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】