説明

情報処理装置

【課題】 情報処理装置の利用に伴うユーザ負担の軽減およびユーザが任意に選択した言語表現によるアプリケーション操作の実現。
【解決手段】 アプリケーションが実行可能な命令データに対応する定義機能データが格納された命令記憶部と、定義機能データを構成する複数の機能語データに対し、少なくとも1以上の同義語データを対応させている機能語辞書データが格納された機能語辞書記憶部とを設け、取得した解析語データに基づいて、機能語辞書記憶部を参照し、機能語辞書データに基づいて、解析語データに一致する機能語データおよび一致する同義語データに対応する機能語データのいずれかを取得すると共に、取得された各機能語データに基づいて言語データに対応する機能データを生成し、生成された機能データに基づく命令記憶部の検索により特定される定義機能データに対応する命令データをアプリケーションに出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された言語データに基づいてアプリケーションを実行させる情報処理装置に関し、特に、ユーザが任意に選択した言語表現によりアプリケーションを実行させることができる情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
入力された言語データに基づいてアプリケーションを実行させる情報処理装置が知られている。例えば、下記特許文献1には、ユーザが言語データ「大きく」と入力すると、ワードプロセッサ(=アプリケーション)を実行し、ユーザにより予め指定されている文字列データを倍角文字列データに変換させる情報処理装置が開示されている。
【特許文献1】特開平6−282566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した情報処理装置には、次のような解決すべき課題があった。即ち、従来の情報処理装置では、ユーザがアプリケーションを実行させるために、該アプリケーションが実行可能な命令として予め設定された言語表現を利用しなければならなかった。このため、ユーザはアプリケーションを実行させるために、事前にアプリケーションに対して利用可能な言語表現を把握しておくことが必要とされ、ユーザにとって大きな負担となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成1〉
入力される言語データを構文解析し、前記言語データを区分した解析語データを取得する情報処理装置において、アプリケーションが実行可能な命令データに対応する定義機能データが格納された命令記憶部と、前記定義機能データを構成する複数の機能語データに対し、少なくとも1以上の同義語データを対応させた機能語辞書データが格納された機能語辞書記憶部と、前記取得した解析語データに基づいて、前記機能語辞書記憶部を参照し、前記機能語辞書データに基づいて、前記解析語データに一致する機能語データおよび一致する同義語データに対応する機能語データのいずれかを取得すると共に、前記取得された機能語データに基づいて、前記言語データに対応する機能データを生成する機能データ生成部と、前記生成された機能データに基づいて、前記命令記憶部を検索し、前記生成された機能データに含まれる機能語データと同一の機能語データを有する定義機能データを特定すると共に、前記特定された定義機能データに対応する命令データを特定し、前記特定された命令データを前記アプリケーションに出力する命令特定部とを備えることを特徴とする。
〈構成2〉
構成1の情報処理装置において、前記機能データ生成部が機能データを生成すると、前記生成された機能データに基づいて、前記命令記憶部を検索し、前記生成された機能データに含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データの有無を判定するデータ有無判定部と、前記データ有無判定部が複数の定義機能データ有りと判定すると、ユーザに対し、前記複数の定義機能データからいずれかを選択するための選択指示を行う選択制御部とを備え、前記命令特定部は、ユーザからの選択指示に基づいて複数の定義機能データからいずれかの定義機能データを特定することを特徴とする。
〈構成3〉
構成2の情報処理装置において、前記機能データ生成部は、機能語データおよび同義語データのいずれにも一致しなかった所定の解析語データを命令データに付与すべき属性値を示す属性値データとして機能データに付与し、前記選択制御部は、前記データ有無判定部が複数の定義機能データ有りと判定すると、前記機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し、属性値データが付与されていないと、ユーザに対し、複数の定義機能データからいずれかを選択するための選択指示を行い、属性値データが付与されていると、属性値データに対応する機能語データの特定を指示し、前記指示を受けると、前記属性値データに基づいて、機能語データに対応する定義属性値データが格納された属性機能語記憶部を参照し、前記属性値データに一致する定義属性値データに対応する機能語データが検索されると、該検索された機能語データを前記命令特定部に出力する不足機能語特定部を備え、前記命令特定部は、前記検索された機能語データを受けると、前記複数の定義機能データから前記検索された機能語データを含む定義機能データを特定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の情報処理装置では、アプリケーションが実行可能な命令データに対応する定義機能データが格納された命令記憶部と、該定義機能データを構成する機能語データに対し、少なくとも1以上の同義語データを対応させている機能語辞書データが格納された機能語辞書記憶部とを設け、入力される言語データの構文解析にて得られる解析語データに一致する機能語データおよび一致する同義語データに対応する機能語データのいずれかを機能語辞書記憶部から取得すると共に、取得された各機能語データに基づいて、言語データに対応する機能データを生成し、該生成された機能データに基づく命令記憶部の検索により特定される定義機能データに対応する命令データをアプリケーションに出力するようにしたので、アプリケーションに対して、ユーザの要求に応じた指示を行うことができる。従って、ユーザは事前にアプリケーションが利用可能な言語表現を把握する負担がなく、ユーザが任意に選択した言語表現によりアプリケーションを実行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の一実施形態を図を用いて詳細に説明する。本実施例ではデータ閲覧アプリケーションを対象として、ユーザから入力される言語データに応じて、アプリケーションが動作するまでを説明する。
【実施例】
【0007】
〈実施例の構成〉
図1は、本発明の情報処理装置のブロック構成図である。
【0008】
図1に示すように、本発明の情報処理装置は、本体装置100、データ登録装置200、PC300、解析辞書記憶部100A、機能語辞書記憶部100B、命令記憶部100C、閲覧データ記憶部400および属性機能語記憶部500から構成されている。
【0009】
本体装置100およびデータ登録装置200は、解析辞書記憶部100A、機能語辞書記憶部100Bおよび命令記憶部100Cにそれぞれ接続されている。
【0010】
また、本体装置100には、PC(=Personal Computer)300が接続されており、このPC300には、閲覧データ記憶部400および属性機能語記憶部500が接続されている。
【0011】
解析辞書記憶部100Aは、図2に示すように、言語データを構文解析して区分するための単語辞書データが格納されたデータベースである。
【0012】
機能語辞書記憶部100Bは、図3に示すように、アプリケーションが実行可能な命令データに対応する定義機能データを構成する機能語データに対し、少なくとも1以上の同義語データおよび機能語データの属性種別を示す属性データを対応させている機能語辞書データが格納されたデータベースである。本実施例では、この属性データとして、機能語データの種別を示す動詞(V)、目的語(O)および命令データに付与される属性値(Pv)を識別するための属性種別名(Pn)が用いられる。
【0013】
命令記憶部100Cは、図4に示すように、後述するように生成される定義機能データ毎にアプリケーションが実行可能な命令データが格納されたデータベースである。
【0014】
閲覧データ記憶部400は、福岡支店等のような各支店毎の受注状況を示す受注データ、在庫状況を示す在庫データ、売上状況を示す売上データ等が格納されたデータベースである。
【0015】
属性機能語記憶部500は、図5に示すように、予め機能データを構成する機能語データに対応づけられた定義属性値データが格納されたデータベースである。
【0016】
本体装置100は、入力された言語データからアプリケーションを実行するための命令データを特定する装置であり、制御部10、入力部11、言語解析部12、機能データ生成部13、命令特定部14、データ有無判定部15および選択制御部16を有している。
【0017】
データ登録装置200は、解析辞書記憶部100Aの単語辞書データ、機能語辞書記憶部100Bに登録されている各機能語データに対する同義語データ、命令記憶部100Cに登録されている各命令データに対する定義機能データをそれぞれ登録する装置であり、制御部20、キーボード等の入力部21、データ登録部22を有している。
【0018】
PC300は、アプリケーションを実行するコンピュータであり、制御部30、アプリケーション部31、不足機能語特定部32を有している。
【0019】
以下、アプリケーションを熟知した管理者による事前データ登録処理におけるデータ登録装置200、解析辞書記憶部100A、機能語辞書記憶部100Bおよび命令記憶部100Cの相互関連について説明を行う。
【0020】
データ登録装置200の制御部20は、いわゆるCPUとしてデータ登録装置200を統括制御する部であり、管理者の操作で起動されると、図示しないメモリの制御プログラムを実行し、データ登録先となる解析辞書記憶部100A、機能語辞書記憶部100B、命令記憶部100Cのいずれかを選択するための選択画面を図示しない表示部に表示させる。
【0021】
管理者が選択画面にしたがって、データ登録先として解析辞書記憶部100Aを選択すると、制御部20は、図示しないメモリの登録情報作成プログラムを実行し、単語辞書データの入力を受け付ける入力画面を図示しない表示部に表示させる。
【0022】
管理者が入力画面にしたがって、単語辞書データの入力を完了すると、制御部20は、入力された単語辞書データをデータ登録部22に転送する。
【0023】
データ登録部22は、受け付けたデータの登録を行う部であり、該単語辞書データを受けると、解析辞書記憶部100Aに単語辞書データを登録する。
【0024】
また、管理者が選択画面にしたがって、データ登録先として機能語辞書記憶部100Bを選択すると、制御部20は、図示しないメモリの登録情報作成プログラムを実行し、各機能語データに対する同義語データの入力を受け付ける入力画面を図示しない表示部に表示させる。
【0025】
管理者が入力画面にしたがって、機能語データに対応する同義語データの入力を完了すると、制御部20は、入力された同義語データをデータ登録部22に転送する。
【0026】
データ登録部22は、受け付けたデータの登録を行う部であり、該同義語データを受けると、機能語辞書記憶部100Bに格納されている機能語辞書データを参照し、同義語データを機能語データに対応させて登録する。
【0027】
さらに、管理者が選択画面にしたがって、データ登録先として命令記憶部100Cを選択すると、制御部20は、図示しないメモリの登録情報作成プログラムを実行し、アプリケーションが実行可能な命令データに対応する定義機能データを生成するための機能語データおよび属性データの入力を受け付ける入力画面を図示しない表示部に表示させる。本実施例において、定義機能データとは属性データが付与された複数の機能語データに基づいて生成される情報である。
【0028】
管理者が入力画面にしたがって、上記機能語データおよび属性データの入力を完了すると、制御部20は、登録情報作成プログラムを実行し、入力された機能語データおよび属性データに基づいて定義機能データを生成させると共に、該生成された定義機能データをデータ登録部22に転送する。
【0029】
データ登録部22が、生成された定義機能データを受けると、定義機能データを命令データに対応づけて命令記憶部100Cに登録する。
【0030】
このように、解析辞書記憶部100A、機能語辞書記憶部100Bおよび命令記憶部100Cには、アプリケーションを熟知した管理者によって上記各データが事前登録されることから、ユーザが任意に選択した言語表現によりアプリケーションを実行させることが可能となる。
【0031】
次に、ユーザが任意に選択した言語表現によりアプリケーションを実行させるまでの本体装置100、解析辞書記憶部100A、機能語辞書記憶部100B、命令記憶部100C、PC300、閲覧データ記憶部400および属性機能語記憶部500の相互関連について説明を行う。
【0032】
まず、ユーザから言語データとして『売上状況を見る』が入力された場合について説明を行う。
【0033】
本体装置100の制御部10は、いわゆるCPUとして本体装置100を統括制御する部であり、図示しないメモリの制御プログラムを実行し、アプリケーションに実行させたい命令を示す言語データの入力をユーザに指示する入力指示画面を図示しない液晶等の表示部に表示させている。
【0034】
入力部11は、ユーザから言語データの入力を受け付ける部であり、ユーザが該入力指示画面にしたがって言語データ『売上状況を見る』の入力を完了すると、該言語データ『売上状況を見る』を言語解析部12に転送する。
【0035】
言語解析部12は、入力される言語データを解析して解析語データを取得する部であり、言語データ『売上状況を見る』を受けると、解析辞書記憶部100Aを参照して、単語辞書データに基づいて言語データを区分した解析語データ『売上状況』『を』『見』『る』を取得する。
【0036】
機能データ生成部13は、アプリケーションに出力すべき命令データを特定するための機能データを生成する部であり、言語解析部12が解析語データ『売上状況』『を』『見』『る』を取得すると、助詞、助動詞を除く、各解析語句データに基づいて、機能語辞書記憶部100Bを参照し、機能語辞書データに基づいて、各解析語データに一致する機能語データおよび一致する同義語データに対応する機能語データのいずれかを取得すると共に、該取得された各機能語データに対応する属性データを付与して機能データを生成する。即ち、機能データ生成部13は、機能語データとして『見』に対応する機能語である『表示』、『売上状況』に対応する機能語である『売上データ』を取得すると共に、各機能語データに対して、属性データを付与した機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』を生成する。
【0037】
データ有無判定部15は、生成された機能データに含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データの有無を判定する部であり、機能データ生成部13が機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』を生成すると、該生成された機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、該機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』、『表示(V)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し、命令記憶部100Cから該生成された機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』『表示(V)』と同一の機能語データを有する定義機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』が特定されることから、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0038】
命令特定部14は、アプリケーションに出力すべき命令データを特定する部であり、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると、特定された定義機能データに基づいて、命令記憶部100Cを参照し、対応する命令データ、即ち、アプリケーションに全支店の売上状況の一覧を表示指示する命令データを特定し、該特定された命令データをPC300に送信する。
【0039】
PC300の制御部30は、いわゆるCPUとしてPC300を統括制御する部であり、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0040】
アプリケーション部31は、受け付けた命令データに基づいて所定の動作を実行するアプリケーションであり、本実施例では、データ閲覧を行うアプリケーションであることから、全支店の売上状況の一覧を表示指示する命令データを受けると、該命令データに基づいて、閲覧データ記憶部400から閲覧対象となる全支店の売上データを検索すると共に、図示しないメモリの画面生成プログラムを実行し、検索された全支店の売上データに基づいた売上閲覧画面情報を生成させ、該生成された売上閲覧画面情報に基づいた売上閲覧画面を図示しない表示部に表示させる。
【0041】
次に、言語データとして、ユーザから命令データを特定するために必要な動詞(V)が付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合について説明を行う。
【0042】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして『売上状況』のみが入力されると、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『売上状況』を取得する。
【0043】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『売上データ(O)』を生成する。
【0044】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『売上データ(O)』を生成すると、該生成された機能データ『売上データ(O)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し、命令記憶部100Cから該生成された機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』と同一の機能語データを有する定義機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』が特定されることから、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0045】
命令特定部14は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると、上記同様に、特定された定義機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを参照し、対応する命令データ、即ち、全支店の売上状況の一覧を表示指示する命令データを特定すると共に、該命令データをPC300に送信する。
【0046】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0047】
PC300のアプリケーション部31は、上記同様に、命令データに基づく動作を行い、図示しない表示部に売上閲覧画面を表示させる。
【0048】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な動詞(V)の付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合であって、複数の定義機能データが存在する場合について説明を行う。
【0049】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして動詞(V)付与された機能語データが不足した『在庫状況』のみが入力されると、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『在庫状況』を取得する。
【0050】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『在庫データ(O)』を生成する。
【0051】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『在庫データ(O)』を生成すると、該生成された機能データ『在庫データ(O)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『在庫データ(O)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し、命令記憶部100Cには、該生成された機能データに含まれる機能語データ『在庫データ(O)』と同一の機能語データを共通に有する複数の定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』及び『在庫データ(O)』『修正(V)』が存在することから、複数の定義機能データ有りと判定する。
【0052】
制御部10は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ有りと判定すると、複数の定義機能データのいずれかを特定すべく、生成された機能データを選択制御部16に出力する。
【0053】
選択制御部16は、複数の定義機能データからいずれかを選択させるための制御を行う部であり、生成された機能データを受けると、まず、機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し、属性値データが付与されていないことから、ユーザに対し、選択指示すべく、図示しないメモリの画面情報生成プログラムを実行し、複数の定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』及び『在庫データ(O)』『修正(V)』のいずれかをユーザに選択させるための選択画面情報を生成すると共に、選択画面情報をPC300に送信する。
【0054】
PC300の制御部30は、選択画面情報を受信すると、選択画面情報に基づいた選択画面を図示しない表示部に表示させる。
【0055】
ユーザが表示された選択画面を参照し、例えば、『在庫データ(O)』『表示(V)』を選択すると、PC300は、定義機能データとして『在庫データ(O)』『表示(V)』が選択されたことを示す選択情報を本体装置100に送信する。
【0056】
本体装置100の制御部10は、選択情報を受信すると、選択情報を命令特定部14に転送する。
【0057】
命令特定部14は、『在庫データ(O)』『表示(V)』を示す選択情報を受けると、選択情報に基づいて、複数の定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』及び『在庫データ(O)』『修正(V)』から定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』を特定すると共に、上記同様に、特定された定義機能データに基づいて、命令記憶部100Cを参照し、対応する命令データ、即ち、アプリケーションに全支店の在庫閲覧画面の表示を指示する命令データを特定し、該命令データをPC300に送信する。
【0058】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0059】
アプリケーション部31は、上記同様に、該命令データに基づいた動作を行い、図示しない表示部に在庫閲覧画面を表示させる。
【0060】
次に、言語データとして、ユーザから命令データを特定するために必要な目的語(O)が付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合について説明を行う。
【0061】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして目的語(O)が付与された機能語データが不足した『追加する』のみが入力されると、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『追加』『す』『る』を取得する。
【0062】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『追加(V)』を生成する。
【0063】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『追加(V)』を生成すると、該生成された機能データ『追加(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『追加(V)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し、命令記憶部100Cから、該生成された機能データに含まれる機能語データ『追加(V)』と同一の機能語データを有する定義機能データ『受注データ(O)』『追加(V)』が特定されることから、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0064】
命令特定部14は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると、特定された定義機能データ『受注データ(O)』『追加(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、対応する命令データ、即ち、アプリケーションに受注データの追加を指示する命令データを特定すると共に、該命令データをPC300に送信する。
【0065】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0066】
PC300のアプリケーション部31は、上記同様に、該命令データに基づいた動作を行い、図示しない表示部に受注データの追加を行うための入力画面を表示させる。これにより、ユーザは図示しないキーボード等の入力部を介して、受注データの追加を行うことができる。
【0067】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な目的語(O)が付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合であって、複数の定義機能データが存在する場合について説明を行う。
【0068】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして目的語(O)が不足した『表示する』のみが入力されると、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『表示』『す』『る』を取得する。
【0069】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『表示(V)』を生成する。
【0070】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『表示(V)』を生成すると、該生成された機能データ『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『表示(V)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し、命令記憶部100Cには、該生成された機能データに含まれる機能語データ『表示(V)』と同一の機能語データを共通に有する複数の定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』、『売上データ(O)』『表示(V)』および『在庫データ(O)』『表示(V)』が存在することから、複数の定義機能データ有りと判定する。
【0071】
制御部10は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ有りと判定すると、複数の定義機能データのいずれかを特定すべく、生成された機能データを選択制御部16に出力する。
【0072】
選択制御部16は、生成された機能データを受けると、まず、機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し、属性値データが付与されていないことから、図示しないメモリの画面情報生成プログラムを実行し、複数の定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』、『売上データ(O)』『表示(V)』および『在庫データ(O)』『表示(V)』のいずれかを選択させるための選択画面情報を生成すると共に、選択画面情報をPC300に送信する。
【0073】
PC300の制御部30は、選択画面情報を受信すると、選択画面情報に基づいた選択画面を図示しない表示部に表示させる。
【0074】
ユーザが表示された選択画面を参照し、例えば、『在庫データ(O)』『表示(V)』を選択すると、PC300は、定義機能データとして『在庫データ(O)』『表示(V)』が選択されたことを示す選択情報を本体装置100に送信する。
【0075】
本体装置100の制御部10は、選択情報を受信すると、選択情報を命令特定部14に転送する。
【0076】
命令特定部14は、『在庫データ(O)』『表示(V)』を示す選択情報を受けると、選択情報に基づいて、複数の定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』、『売上データ(O)』『表示(V)』および『在庫データ(O)』『表示(V)』から定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』を特定すると共に、上記同様に、特定された定義機能データに基づいて、命令記憶部100Cを検索し、対応する命令データ、即ち、アプリケーションに全支店の在庫閲覧画面の表示を指示する命令データを特定し、該特定された命令データをPC300に送信する。
【0077】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0078】
PC300のアプリケーション部31は、上記同様に、該命令データに基づいた動作を行い、図示しない表示部に在庫閲覧画面を表示させる。
【0079】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な属性種別名(Pn)が不足した言語データが入力された場合について説明を行う。
【0080】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして属性種別名(Pn)が不足した『福岡支店の受注データを表示する』が入力されると、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『福岡支店』『の』『受注データ』『を』『表示』『す』『る』を取得する。
【0081】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『受注データ(O)』『表示(V)』を生成する。この際に、機能データ生成部13は、属性データが付与されなかった解析語句データ『福岡支店』を命令データに付与すべき属性値と判定し、該解析語句データ『福岡支店』に属性値を示す属性データ(Pv)を付与した『福岡支店(Pv)』を属性値データとして機能データに付与する。
【0082】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』を生成すると、該生成された機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し、命令記憶部100Cから、該生成された機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを有する定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』『部門名称(Pn)』が特定されることから、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0083】
命令特定部14は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると、特定された定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』『部門名称(Pn)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、対応する命令データ、即ち、アプリケーションに対して属性値に応じた所定支店の受注データの表示を指示する命令データを特定すると共に、属性値データ『福岡支店(Pv)』を付与した該命令データをPC300に送信する。
【0084】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0085】
PC300のアプリケーション部31は、命令データを受信すると、上記同様に、受信した命令データに付与されている属性値データ『福岡支店(Pv)』に基づいて、閲覧データ記憶部400から福岡支店の受注データを検索すると共に、図示しないメモリの画面生成プログラムを実行し、検索された福岡支店の受注データに基づいた受注閲覧画面情報を生成させ、該生成された受注閲覧画面情報に基づいた受注閲覧画面を図示しない表示部に表示させる。
【0086】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な属性種別名(Pn)が不足した言語データが入力された場合であって、複数の定義機能データが存在する場合について説明を行う。
【0087】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして属性種別名(Pn)が不足した『福岡支店の受注状況を印刷する』が入力されると、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データ『福岡支店』『の』『受注状況』『を』『印刷』『す』『る』を取得する。
【0088】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』を生成する。この際に、機能データ生成部13は、属性データが付与されなかった解析語句データ『福岡支店』を命令データに付与すべき属性値と判定し、該解析語句データ『福岡支店』に対して属性値を示す属性データ(Pv)を付与した『福岡支店(Pv)』を属性値データとして機能データに付与する。
【0089】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』を生成すると、該生成された機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し、命令記憶部100Cに、該生成された機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に有する複数の定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』、『受注データ(O)』『印刷(V)』『期間(Pn)』および『受注データ(O)』『印刷(V)』『営業担当者(Pn)』が存在することから、複数の定義機能データ有りと判定する。
【0090】
制御部10は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ有りと判定すると、複数の定義機能データのいずれかを特定すべく、生成された機能データを選択制御部16に出力する。
【0091】
選択制御部16は、生成された機能データを受けると、まず、機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し、属性値データ『福岡支店(Pv)』が付与されていることから、該属性値データ『福岡支店(Pv)』をPC300に送信する。
【0092】
PC300の制御部30は、属性値データ『福岡支店(Pv)』を受信すると、該属性値データ『福岡支店(Pv)』を不足機能語特定部32に転送する。
【0093】
不足機能語特定部32は、定義機能データの特定に不足した機能語データを特定する部であり、属性値データ『福岡支店(Pv)』を受けると、属性値データ『福岡支店(Pv)』に基づいて、属性機能語記憶部500を参照し、属性値データと一致する定義属性値データに対応する機能語データ『部門名称(Pn)』が検索されることから、該検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を本体装置100に送信する。
【0094】
本体装置100の制御部10は、検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を受信すると、該機能語データ『部門名称(Pn)』を命令特定部14に転送する。
【0095】
命令特定部14は、検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を受けると、複数の定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』、『受注データ(O)』『印刷(V)』『期間(Pn)』および『受注データ(O)』『印刷(V)』『営業担当者(Pn)』から該検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を含む定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』を特定し、上記同様に、特定された定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』に基づいて、命令記憶部100Cを参照し、対応する命令データ、即ち、受注データの印刷を指示する命令データを特定すると共に、属性値データ『福岡支店(Pv)』を付与した該命令データをPC300に送信する。
【0096】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0097】
PC300のアプリケーション部31は、命令データを受信すると、受信した命令データに付与されている属性値データ『福岡支店(Pv)』に基づいて、閲覧データ記憶部400から福岡支店の受注データを検索すると共に、図示しないメモリの印刷プログラムを起動し、検索された福岡支店の受注データに基づいた印刷処理を行う。
【0098】
〈実施例の動作〉
以下、本実施例における情報処理装置の動作について説明を行う。
【0099】
本実施例では、上記したように、データ登録装置200によって、単語辞書データ、機能語辞書データ、命令データが解析辞書記憶部100A、機能語辞書記憶部100B、命令記憶部100Cにそれぞれ格納されていることとする。
【0100】
図6は、本発明の情報処理装置の動作フローチャートである。
【0101】
まず、ユーザから言語データとして『売上状況を見る』が入力された場合について説明を行う。
【0102】
本体装置100の制御部10は、図示しないメモリの制御プログラムを実行し、アプリケーションに実行させたい命令を示す言語データの入力をユーザに指示する入力指示画面を図示しない液晶等の表示部に表示させている。
【0103】
入力部11は、ユーザが該入力指示画面にしたがって言語データ『売上状況を見る』の入力を完了すると(S1)、該言語データを言語解析部12に転送する。
【0104】
言語解析部12は、言語データを受けると、解析辞書記憶部100Aを参照して、単語辞書データに基づいて言語データを区分した解析語データ『売上状況』『を』『見』『る』を取得する(S2)。
【0105】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データ『売上状況』『を』『見』『る』を取得すると、助詞、助動詞を除く、各解析語句データに基づいて、機能語辞書記憶部100Bを参照し、機能語辞書データに基づいて、各解析語データに一致する機能語データおよび一致する同義語データに対応する機能語データのいずれかを取得すると共に、該取得された各機能語データに対応する属性データを付与して機能データを生成する(S3)。即ち、機能データ生成部13は、機能語データとして『見』に対応する機能語である『表示』、『売上状況』に対応する機能語である『売上データ』を取得すると共に、各機能語データに対して、属性データを付与した機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』を生成する。
【0106】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』を生成すると、該生成された機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、該機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』、『表示(V)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し(S4)、命令記憶部100Cから、該生成された機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』『表示(V)』と同一の機能語データを有する定義機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』が特定されることから(S5)、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0107】
命令特定部14は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると(S5)、特定された定義機能データに基づいて、命令記憶部100Cを参照し、対応する命令データ、即ち、アプリケーションに全支店の売上状況の一覧を表示指示する命令データを特定し(S14)、該特定された命令データをPC300に送信する。
【0108】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0109】
アプリケーション部31は、全支店の売上状況の一覧を表示指示する命令データを受けると、該命令データに基づいて、閲覧データ記憶部400から閲覧対象となる全支店の売上データを検索すると共に、図示しないメモリの画面生成プログラムを実行し、検索された全支店の売上データに基づいた売上閲覧画面情報を生成させ、該生成された売上閲覧画面情報に基づいた売上閲覧画面を図示しない表示部に表示させる(S15)。
【0110】
次に、言語データとして、ユーザから命令データを特定するために必要な動詞(V)が付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合について説明を行う。
【0111】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして『売上状況』のみが入力されると(S1)、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『売上状況』を取得する(S2)。
【0112】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『売上データ(O)』を生成する(S3)。
【0113】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『売上データ(O)』を生成すると、該生成された機能データ『売上データ(O)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し(S4)、命令記憶部100Cから該生成された機能データに含まれる機能語データ『売上データ(O)』と同一の機能語データを有する定義機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』が特定されることから(S5)、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0114】
命令特定部14は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると、上記同様に、定義機能データ『売上データ(O)』『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを参照し、全支店の売上状況の一覧を表示指示する命令データを特定すると共に(S14)、該命令データをPC300に送信する。
【0115】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0116】
PC300のアプリケーション部31は、上記同様に、命令データに基づく動作を行い、図示しない表示部に売上閲覧画面を表示させる(S15)。
【0117】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な動詞(V)の付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合であって、複数の定義機能データが存在する場合について説明を行う。
【0118】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして動詞(V)付与された機能語データが不足した『在庫状況』のみが入力されると(S1)、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『在庫状況』を取得する(S2)。
【0119】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『在庫データ(O)』を生成する(S3)。
【0120】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『在庫データ(O)』を生成すると、該生成された機能データ『在庫データ(O)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『在庫データ(O)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し(S4)、命令記憶部100Cには、該生成された機能データに含まれる機能語データ『在庫データ(O)』と同一の機能語データを共通に有する複数の定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』及び『在庫データ(O)』『修正(V)』が存在することから、複数の定義機能データ有りと判定する(S5)。
【0121】
制御部10は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ有りと判定すると、複数の定義機能データのいずれかを特定すべく、生成された機能データを選択制御部16に出力する。
【0122】
選択制御部16は、生成された機能データを受けると、まず、機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し(S6)、属性値データが付与されていないことから(S7)、ユーザに選択指示すべく、図示しないメモリの画面情報生成プログラムを実行し、複数の定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』及び『在庫データ(O)』『修正(V)』のいずれかを選択させるための選択画面情報を生成すると共に、選択画面情報をPC300に送信する。
【0123】
PC300の制御部30は、選択画面情報を受信すると、選択画面情報に基づいた選択画面を図示しない表示部に表示させる(S11)。
【0124】
ユーザが表示された選択画面を参照し、例えば、『在庫データ(O)』『表示(V)』を選択すると(S12)、PC300は、定義機能データとして『在庫データ(O)』『表示(V)』が選択されたことを示す選択情報を本体装置100に送信する。
【0125】
本体装置100の制御部10は、選択情報を受信すると、選択情報を命令特定部14に転送する。
【0126】
命令特定部14は、『在庫データ(O)』『表示(V)』を示す選択情報を受けると、選択情報に基づいて、複数の定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』及び『在庫データ(O)』『修正(V)』から定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』を特定すると共に(S13)、上記同様に、特定された定義機能データに基づいて、命令記憶部100Cを参照し、アプリケーションに全支店の在庫閲覧画面の表示を指示する命令データを特定し(S14)、該特定された命令データをPC300に送信する。
【0127】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0128】
アプリケーション部31は、上記同様に、該命令データに基づいた動作を行い、図示しない表示部に在庫閲覧画面を表示させる(S15)。
【0129】
次に、言語データとして、ユーザから命令データを特定するために必要な目的語(O)が付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合について説明を行う。
【0130】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして目的語(O)が付与された機能語データが不足した『追加する』のみが入力されると(S1)、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『追加』『す』『る』を取得する(S2)。
【0131】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『追加(V)』を生成する(S3)。
【0132】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『追加(V)』を生成すると、該生成された機能データ『追加(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『追加(V)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し(S4)、命令記憶部100Cから、該生成された機能データに含まれる機能語データ『追加(V)』と同一の機能語データを有する定義機能データ『受注データ(O)』『追加(V)』が特定されることから(S5)、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0133】
命令特定部14は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると、上記同様に、定義機能データ『受注データ(O)』『追加(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、アプリケーションに受注データの追加を指示する命令データが特定すると共に(S14)、該命令データをPC300に送信する。
【0134】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0135】
PC300のアプリケーション部31は、上記同様に、該命令データに基づいた動作を行い、図示しない表示部に受注データの追加を行うための入力画面を表示させる。これにより、ユーザは図示しないキーボード等の入力部を介して、受注データの追加を行うことができる(S15)。
【0136】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な目的語(O)が付与された機能語データが不足した言語データが入力された場合であって、複数の定義機能データが存在する場合について説明を行う。
【0137】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして目的語(O)が不足した『表示する』のみが入力されると(S1)、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『表示』『す』『る』を取得する(S2)。
【0138】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『表示(V)』を生成する(S3)。
【0139】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『表示(V)』を生成すると、該生成された機能データ『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データ『表示(V)』と同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し(S4)、命令記憶部100Cには、該生成された機能データに含まれる機能語データ『表示(V)』と同一の機能語データを共通に有する複数の定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』、『売上データ(O)』『表示(V)』および『在庫データ(O)』『表示(V)』が存在することから、複数の定義機能データ有りと判定する(S5)。
【0140】
制御部10は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ有りと判定すると、複数の定義機能データのいずれかを特定すべく、生成された機能データを選択制御部16に出力する。
【0141】
選択制御部16は、生成された機能データを受けると、まず、機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し(S6)、属性値データが付与されていないことから(S7)、ユーザに選択指示すべく、図示しないメモリの画面情報生成プログラムを実行し、複数の定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』、『売上データ(O)』『表示(V)』および『在庫データ(O)』『表示(V)』のいずれかを選択させるための選択画面情報を生成すると共に、選択画面情報をPC300に送信する。
【0142】
PC300の制御部30は、選択画面情報を受信すると、選択画面情報に基づいた選択画面を図示しない表示部に表示させる(S11)。
【0143】
ユーザが表示された選択画面を参照し、例えば、『在庫データ(O)』『表示(V)』を選択すると(S12)、PC300は、定義機能データとして『在庫データ(O)』『表示(V)』が選択されたことを示す選択情報を本体装置100に送信する。
【0144】
本体装置100の制御部10は、選択情報を受信すると、選択情報を命令特定部14に転送する。
【0145】
命令特定部14は、『在庫データ(O)』『表示(V)』を示す選択情報を受けると、選択情報に基づいて、複数の定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』、『売上データ(O)』『表示(V)』および『在庫データ(O)』『表示(V)』から定義機能データ『在庫データ(O)』『表示(V)』を特定すると共に(S13)、上記同様に、特定された定義機能データに基づいて、命令記憶部100Cを参照し、アプリケーションに全支店の在庫閲覧画面の表示を指示する命令データを特定し(S14)、該特定された命令データをPC300に送信する。
【0146】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0147】
PC300のアプリケーション部31は、上記同様に、該命令データに基づいた動作を行い、図示しない表示部に在庫閲覧画面を表示させる(S15)。
【0148】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な属性種別名(Pn)が不足した言語データが入力された場合について説明を行う。
【0149】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして属性種別名(Pn)が不足した『福岡支店の受注データを表示する』が入力されると(S1)、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データとして『福岡支店』『の』『受注データ』『を』『表示』『す』『る』を取得する(S2)。
【0150】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データとして『受注データ(O)』『表示(V)』を生成する(S3)。この際に、機能データ生成部13は、属性データが付与されなかった解析語句データ『福岡支店』を命令データに付与すべき属性値と判定し、該解析語句データ『福岡支店』に属性値を示す属性データ(Pv)を付与した『福岡支店(Pv)』を属性値データとして機能データに付与する。
【0151】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』を生成すると、該生成された機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し(S4)、命令記憶部100Cから、該生成された機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを有する定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』『部門名称(Pn)』が特定されることから(S5)、複数の定義機能データ無しと判定する。
【0152】
命令特定部14は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ無しと判定すると、特定された定義機能データ『受注データ(O)』『表示(V)』『部門名称(Pn)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、アプリケーションに対し、属性値に応じた所定支店の受注データの表示を指示する命令データを特定すると共に(S14)、属性値データ『福岡支店(Pv)』を付与した命令データをPC300に送信する。
【0153】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0154】
PC300のアプリケーション部31は、命令データを受信すると、上記同様に、受信した命令データに付与されている属性値データ『福岡支店(Pv)』に基づいて、閲覧データ記憶部400から福岡支店の受注データを検索すると共に、図示しないメモリの画面生成プログラムを実行し、検索された福岡支店の受注データに基づいた受注閲覧画面情報を生成させ、該生成された受注閲覧画面情報に基づいた受注閲覧画面を図示しない表示部に表示させる(S15)。
【0155】
次に、ユーザから命令データを特定するために必要な属性種別名(Pn)が不足した言語データが入力された場合であって、複数の定義機能データが存在する場合について説明を行う。
【0156】
例えば、入力部11を介して、ユーザから言語データとして属性種別名(Pn)が不足した『福岡支店の受注状況を印刷する』が入力されると(S1)、言語解析部12は、上記と同様の解析動作を行い、解析語句データ『福岡支店』『の』『受注状況』『を』『印刷』『す』『る』を取得する(S2)。
【0157】
機能データ生成部13は、言語解析部12が解析語句データを取得すると、上記と同様の生成動作を行い、機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』を生成する(S3)。この際に、機能データ生成部13は、属性データが付与されなかった解析語句データ『福岡支店』を命令データに付与すべき属性値と判定し、該解析語句データ『福岡支店』に対して属性値を示す属性データ(Pv)を付与した『福岡支店(Pv)』を属性値データとして機能データに付与する。
【0158】
データ有無判定部15は、機能データ生成部13が機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』を生成すると、該生成された機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』に基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データ有無の判定を開始し(S4)、命令記憶部100Cに、該生成された機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』に含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に有する複数の定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』、『受注データ(O)』『印刷(V)』『期間(Pn)』および『受注データ(O)』『印刷(V)』『営業担当者(Pn)』が存在することから、複数の定義機能データ有りと判定する(S5)。
【0159】
制御部10は、データ有無判定部15が複数の定義機能データ有りと判定すると、複数の定義機能データのいずれかを特定すべく、生成された機能データを選択制御部16に出力する。
【0160】
選択制御部16は、生成された機能データを受けると、まず、機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し(S6)、属性値データ『福岡支店(Pv)』が付与されていることから(S7)、該属性値データ『福岡支店(Pv)』をPC300に送信する。
【0161】
PC300の制御部30は、属性値データ『福岡支店(Pv)』を受信すると、該属性値データ『福岡支店(Pv)』を不足機能語特定部32に転送する。
【0162】
不足機能語特定部32は、属性値データ『福岡支店(Pv)』を受けると、属性値データ『福岡支店(Pv)』に基づいて、属性機能語記憶部500を参照し(S8)、属性値データに一致する定義属性値データに対応する機能語データ『部門名称(Pn)』が検索されることから(S9)、該検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を本体装置100に送信する。
【0163】
本体装置100の制御部10は、検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を受信すると、該機能語データ『部門名称(Pn)』を命令特定部14に転送する。
【0164】
命令特定部14は、検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を受けると、複数の定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』、『受注データ(O)』『印刷(V)』『期間(Pn)』および『受注データ(O)』『印刷(V)』『営業担当者(Pn)』から、該検索された機能語データ『部門名称(Pn)』を含む定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』を特定し(S10)、上記同様に、特定された定義機能データ『受注データ(O)』『印刷(V)』『部門名称(Pn)』に基づいて、命令記憶部100Cを参照し、対応する命令データ、即ち、受注データの印刷を指示する命令データを特定すると共に(S14)、属性値データ『福岡支店(Pv)』を付与した該命令データをPC300に送信する。
【0165】
PC300の制御部30は、命令データを受信すると、該命令データをアプリケーション部31に転送する。
【0166】
PC300のアプリケーション部31は、命令データを受信すると、受信した命令データに付与されている属性値データ『福岡支店(Pv)』に基づいて、閲覧データ記憶部400から福岡支店の受注データを検索すると共に、図示しないメモリの印刷プログラムを起動し、検索された福岡支店の受注データに基づいた印刷処理を行う(S15)。
【0167】
〈実施例の効果〉
本実施例の情報処理装置では、アプリケーションが実行可能な命令データに対応する定義機能データが格納された命令記憶部100Cと、該定義機能データを構成する複数の機能語データに対し、少なくとも1以上の同義語データおよび機能語データの種別を示す属性データを対応させた機能語辞書データが格納された機能語辞書記憶部100Bとを設け、入力される言語データの構文解析にて得られる解析語データに一致する機能語データおよび一致する同義語データに対応する機能語データのいずれかを機能語辞書記憶部100Bから取得すると共に、該取得された各機能語データに対応する属性データを付与した機能データを生成し、該生成された機能データに基づく命令記憶部100Cの検索により特定される定義機能データに対応する命令データをアプリケーションに出力するようにしたので、アプリケーションに対してユーザの要求に応じた指示を行うことができる。従って、ユーザは事前にアプリケーションが利用可能な言語表現を把握する負担がなく、ユーザが任意に選択した言語表現によりアプリケーションを実行させることができる。
【0168】
また、生成された機能データに基づいて、命令記憶部100Cを検索し、生成された機能データに含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データの有無を判定し、複数の定義機能データ有りと判定すると、ユーザの選択による定義機能データ、或いは、機能データに付与された属性値データに一致する定義属性値データに対応する機能語データを含む定義機能データのいずれかに対応する命令データを特定するようにしたので、アプリケーションに対して確実にユーザからの多様な要求を指示できる。
【産業上の利用可能性】
【0169】
上記実施例では、データ閲覧アプリケーションを対象として説明を行ったが、これに限られることはなく、データ登録装置200により、ユーザが利用したいプリンタ等をアプリケーションとして実行可能な命令データに定義機能データを対応づけて命令記憶部100Cに登録すると共に、該定義機能データを含む機能語辞書データを機能語辞書記憶部100Bに登録することで、多様なアプリケーションに対して本発明の情報処理装置を適用できる。
【0170】
上記実施例では、本発明を本体装置100およびPC300により構成したがこれに限られることはなく、PC300に本体装置100が有する言語解析部12、機能データ生成部13、命令特定部14、データ有無判定部15、選択制御部16を具備させる構成としてもよい。
【0171】
上記実施例では、閲覧データ記憶部400および属性機能語記憶部500をそれぞれ具備する構成であったが、これに限られることはなく、閲覧データ記憶部400および属性機能語記憶部500に格納されている全データを含む1つの記憶部により構成してもよい。
【0172】
上記実施例では、定義機能データを一意に特定できない場合、ユーザに対して、複数の定義機能データからいずれかを選択させる構成としていたが、これに限られることはなく、各定義機能データにより特定される命令データを候補としてアプリケーションにそれぞれ送信し、アプリケーションよりエラーが出力されなかった命令データを採用する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0173】
【図1】本発明の情報処理装置のブロック構成図。
【図2】単語辞書データの例示図。
【図3】機能語辞書データの例示図。
【図4】定義機能データおよび命令データの対応を示す例示図。
【図5】定義属性値データおよび機能語データの対応を示す例示図。
【図6】本発明の情報処理装置の動作フローチャート。
【符号の説明】
【0174】
100 本体装置
10 制御部
11 入力部
12 言語解析部
13 機能データ生成部
14 命令特定部
15 データ有無判定部
16 選択制御部
100A 解析辞書記憶部
100B 機能語辞書記憶部
100C 命令記憶部
200 データ登録装置
20 制御部
21 入力部
22 データ登録部
300 PC(=Personal Computer)
30 制御部
31 アプリケーション部
32 不足機能語特定部
400 閲覧データ記憶部
500 属性機能語記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される言語データを構文解析し、前記言語データを区分した解析語データを取得する情報処理装置において、
アプリケーションが実行可能な命令データに対応する定義機能データが格納された命令記憶部と、
前記定義機能データを構成する複数の機能語データに対し、少なくとも1以上の同義語データを対応させた機能語辞書データが格納された機能語辞書記憶部と、
前記取得した解析語データに基づいて、前記機能語辞書記憶部を参照し、前記機能語辞書データに基づいて、前記解析語データに一致する機能語データおよび一致する同義語データに対応する機能語データのいずれかを取得すると共に、前記取得された機能語データに基づいて、前記言語データに対応する機能データを生成する機能データ生成部と、
前記生成された機能データに基づいて、前記命令記憶部を検索し、前記生成された機能データに含まれる機能語データと同一の機能語データを有する定義機能データを特定すると共に、前記特定された定義機能データに対応する命令データを特定し、前記特定された命令データを前記アプリケーションに出力する命令特定部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記機能データ生成部が機能データを生成すると、前記生成された機能データに基づいて、前記命令記憶部を検索し、前記生成された機能データに含まれる機能語データと同一の機能語データを共通に含む複数の定義機能データの有無を判定するデータ有無判定部と、
前記データ有無判定部が複数の定義機能データ有りと判定すると、ユーザに対し、前記複数の定義機能データからいずれかを選択するための選択指示を行う選択制御部とを備え、
前記命令特定部は、ユーザからの選択指示に基づいて複数の定義機能データからいずれかの定義機能データを特定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記機能データ生成部は、機能語データおよび同義語データのいずれにも一致しなかった所定の解析語データを命令データに付与すべき属性値を示す属性値データとして機能データに付与し、
前記選択制御部は、前記データ有無判定部が複数の定義機能データ有りと判定すると、前記機能データに属性値データが付与されているか否かを解析し、属性値データが付与されていないと、ユーザに対し、複数の定義機能データからいずれかを選択するための選択指示を行い、属性値データが付与されていると、属性値データに対応する機能語データの特定を指示し、
前記指示を受けると、前記属性値データに基づいて、機能語データに対応する定義属性値データが格納された属性機能語記憶部を参照し、前記属性値データに一致する定義属性値データに対応する機能語データが検索されると、該検索された機能語データを前記命令特定部に出力する不足機能語特定部を備え、
前記命令特定部は、前記検索された機能語データを受けると、前記複数の定義機能データから前記検索された機能語データを含む定義機能データを特定することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−18443(P2007−18443A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−202008(P2005−202008)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【出願人】(505113023)SETソフトウェア株式会社 (1)
【Fターム(参考)】