説明

情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム

【課題】ユーザが移動している場合において、そのユーザにとって重要度が高い提供情報を提供する。
【解決手段】提供情報記憶部210は、複数の提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶している。現在位置情報取得部230は、携帯通信端末100の現在位置情報を取得する。速度情報取得部240は、携帯通信端末100の移動速度を示す端末速度情報を取得する。情報選択部250は、現在位置情報及び端末速度情報、並びに提供情報記憶部210が記憶している位置情報に基づいて、提供情報記憶部210が記憶している提供情報の一部を選択する。情報選択部250は、情報提供範囲に位置情報が含まれている提供情報を選択する。情報送信部260は、情報選択部250が選択した提供情報を携帯通信端末100に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末に情報を送信する情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信網の発達に伴い、ユーザが所持している携帯通信端末に、そのユーザの現在位置に基づいた情報を提供することが行われている(たとえば特許文献1)。
【0003】
また近年は、拡張現実と呼ばれる技術の開発が行われている。拡張現実は、予めユーザに提供すべき提供情報を位置情報に対応付けて保持しておき、実空間を撮像して得られた画像情報において、位置情報が示す位置に提供情報が表示されるようにするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−123160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザが移動している場合において、ユーザの現在位置に基づいてユーザの携帯通信端末に提供情報を提供することを考える。この場合において、ユーザが移動している方向とは逆の方向に位置している提供情報はユーザにとって重要度が低い。一方、ユーザの現在位置に基づいてユーザの携帯通信端末に提供情報を提供すると、ユーザが移動している方向とは逆の方向に位置している提供情報も、ユーザが移動している方向に位置している提供情報と同様に選択かつ送信される。この場合、通信網の通信容量や携帯通信端末の処理容量の利用効率が低下してしまう。
【0006】
本発明の目的は、ユーザが移動している場合において、そのユーザにとって重要度が高い提供情報を提供することができる情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、ユーザが所持する携帯通信端末に提供情報を送信する情報提供装置であって、
複数の前記提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶する提供情報記憶手段と、
前記携帯通信端末の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
前記携帯通信端末の移動速度を示す端末速度情報を取得する速度情報取得手段と、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報、並びに前記提供情報記憶手段が記憶している前記位置情報に基づいて、前記提供情報記憶手段が記憶している前記提供情報の一部を選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段が選択した前記提供情報を前記携帯通信端末に送信する情報送信手段と、
を備える情報提供装置が提供される。
【0008】
本発明によれば、コンピュータを、ユーザが所持する携帯通信端末に提供すべき複数の提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶した情報記憶手段に接続できるようにしておき、
前記コンピュータが、前記携帯通信端末の現在位置を示す現在位置情報を取得し、
前記コンピュータが、前記携帯通信端末の移動速度を示す端末速度情報を取得し、
前記コンピュータが、前記現在位置情報及び前記端末速度情報、並びに前記提供情報記憶手段が記憶している前記位置情報に基づいて、前記提供情報記憶手段が記憶している前記提供情報の一部を選択し、選択した前記提供情報を前記携帯通信端末に送信する情報提供方法が提供される。
【0009】
本発明によれば、コンピュータを、ユーザが所持する携帯通信端末に提供情報を送信する情報提供装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
ユーザが所持する携帯通信端末に提供すべき複数の提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶した情報記憶手段に接続する機能と、
前記携帯通信端末の現在位置を示す現在位置情報を取得する機能と、
前記携帯通信端末の移動速度を示す端末速度情報を取得する機能と、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報、並びに前記提供情報記憶手段が記憶している前記位置情報に基づいて、前記提供情報記憶手段が記憶している前記提供情報の一部を選択する機能と、
選択した前記提供情報を前記携帯通信端末に送信する機能と、
を実現させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが移動している場合において、そのユーザにとって重要度が高い提供情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態における情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】提供情報記憶部のデータ構成をテーブル形式で示す図である。
【図3】位置情報記憶部のデータ構成をテーブル形式で示す図である。
【図4】図1に示した情報提供システムの第1の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した情報提供システムの第2の動作を示すフローチャートである。
【図6】提供範囲算出部の動作の第1例を説明するフローチャートである。
【図7】提供範囲算出部の動作の第1例を模式的に示す図である。
【図8】提供範囲算出部の動作の第2例を説明するフローチャートである。
【図9】提供範囲算出部の動作の第2例を模式的に示す図である。
【図10】第2の実施形態にかかる情報提供システムの動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態における提供範囲算出部の動作を模式的に示す図である。
【図12】第3の実施形態にかかる情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態における提供範囲算出部の動作を説明するための模式図である。
【図14】第4の実施形態に係る情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示した情報提供システムが行う処理を示すフローチャートである。
【図16】図15のステップS130に示す処理を模式的に示す図である。
【図17】図15のステップS130に示す処理の変形例を模式的に示す図である。
【図18】第5の実施形態に係る情報提供システムの動作を示すフローチャートである。
【図19】図18のステップS130に示す処理を模式的に示す図である。
【図20】第6の実施形態にかかる情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図21】図20に示した情報提供システムが行う処理を示すフローチャートである。
【図22】第7の実施形態にかかる情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図23】図22に示した情報提供システムが行う処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における情報提供システムの構成を示すブロック図である。この情報提供システムは、携帯通信端末100及び情報提供装置200を備えている。情報提供装置200は、例えば災害救助などにおいて現場で作業する人を支援するために、その人が所持している携帯通信端末100に情報を送信する。送信される情報には、たとえば震源地や応援要請があった旨及びその場所を示す情報である。
【0014】
携帯通信端末100は、ユーザに所持される端末であり、情報提供装置200と通信する。また携帯通信端末100は、位置算出部110を備えている。位置算出部110は、携帯通信端末100の現在位置を示す現在位置情報を一定時間間隔で算出し、算出した現在位置情報を算出時刻とともに情報提供装置200に送信する。位置算出部110は、たとえばGPS(Global Pointing System)情報を用いて現在位置情報を算出する。
【0015】
情報提供装置200は、携帯通信端末100の現在位置及び移動速度に基づいて、携帯通信端末100に提供すべき提供情報を選択し、選択した提供情報を携帯通信端末100に送信する。
【0016】
詳細には、情報提供装置200は、提供情報記憶部210、現在位置情報取得部230、速度情報取得部240、情報選択部250、及び情報送信部260を備える。提供情報記憶部210は、複数の提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶している。現在位置情報取得部230は、携帯通信端末100の現在位置情報を取得する。速度情報取得部240は、携帯通信端末100の移動速度を示す端末速度情報を取得する。情報選択部250は、現在位置情報及び端末速度情報、並びに提供情報記憶部210が記憶している位置情報に基づいて、提供情報記憶部210が記憶している提供情報の一部を選択する。本実施形態では、情報選択部250は、提供範囲算出部252を備えている。提供範囲算出部252は、現在位置情報及び端末速度情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置を算出し、この予想位置に基づいて携帯通信端末100に送信すべき提供情報の位置情報の範囲である情報提供範囲を算出する。そして情報選択部250は、情報提供範囲に位置情報が含まれている提供情報を選択する。情報送信部260は、情報選択部250が選択した提供情報を携帯通信端末100に送信する。
【0017】
本実施形態において情報提供装置200は位置情報記憶部220を備えている。現在位置情報取得部230は、現在位置情報を携帯通信端末100から受信し、受信した現在位置情報を、その現在位置情報の算出時刻に対応付けて位置情報記憶部220に記憶させる。そして速度情報取得部240は、位置情報記憶部220に記憶されている現在位置情報の履歴に基づいて、端末速度情報を算出する。
【0018】
なお、図1において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してある。図1に示した情報提供装置200の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。情報提供装置200の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0019】
図2は、提供情報記憶部210のデータ構成をテーブル形式で示す図である。提供情報記憶部210は、提供情報を位置情報に対応付けて記憶している。提供情報は、場所に関係のある情報である。そして位置情報は、提供情報が関係している場所の緯度及び経度を示している。
【0020】
図3は、位置情報記憶部220のデータ構成をテーブル形式で示す図である。位置情報記憶部220は、携帯通信端末100の端末識別情報(例えば携帯通信端末100の電話番号であるが、他の識別情報であってもよい)毎に、その携帯通信端末100の現在位置情報及びその現在位置情報が算出された時刻を互いに対応付けて記憶している。上記したように、携帯通信端末100の位置算出部110は、現在位置情報を一定時間間隔で算出して算出時刻とともに情報提供装置200に送信する。そして位置情報記憶部220は、位置算出部110から送られてきた情報を記憶する。このため、情報提供装置200の速度情報取得部240は、位置情報記憶部220が記憶している現在位置情報の履歴に基づいて端末速度情報を算出することができる。
【0021】
図4は、図1に示した情報提供システムの第1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報提供装置200の位置情報記憶部220が携帯通信端末100の現在位置情報を記憶するときの動作を示している。
【0022】
まず携帯通信端末100の位置算出部110は、現在位置情報を算出し(ステップS10)、算出した現在位置情報を算出時刻および端末識別情報に対応付けて情報提供装置200に送信する(ステップS20)。情報提供装置200の現在位置情報取得部230は、携帯通信端末100から現在位置情報、算出時刻、及び端末識別情報を受信すると、受信した現在位置情報及び算出時刻を、位置情報記憶部220のうち受信した端末識別情報に対応するテーブルに記憶させる(ステップS30)。そして位置算出部110は、予め定められた時間が経過すると(ステップS40:Yes)、再びS10に戻る。
【0023】
図5は、図1に示した情報提供システムの第2の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報提供装置200が携帯通信端末100に提供情報を送信するときのフローチャートを示している。
【0024】
まず携帯通信端末100は、情報提供装置200の現在位置情報取得部230に、最新の現在位置情報及び算出時刻を送信するとともに、速度情報取得部240に、提供情報を要求する旨を示す要求情報を送信する(ステップS100)。要求情報には、携帯通信端末100の端末識別情報が含まれている。現在位置情報取得部230は、受信した現在位置情報及び算出時刻を、位置情報記憶部220のうち受信した端末識別情報に対応するテーブルに記憶させる。また速度情報取得部240は、要求情報を受信すると、要求情報に含まれている端末識別情報に対応する現在位置情報の履歴を位置情報記憶部220から読み出す。そして速度情報取得部240は、読み出した現在位置情報の履歴に基づいて端末速度情報を算出する。速度情報取得部240は、たとえば最新の2つの現在位置情報の差分を算出時刻の差分で除することにより、端末速度情報を算出する。ただし、これと同様の処理を、最新の現在位置情報と、予め定められた時刻前の現在位置情報とを用いて行うことにより、端末速度情報を算出してもよい(ステップS110)。
【0025】
次いで情報選択部250の提供範囲算出部252は、最新の現在位置情報及び端末速度情報に基づいて携帯通信端末100の予想位置を算出し、この予想位置に基づいて情報提供範囲を算出する(ステップS120)。この算出処理の詳細は後述する。次いで情報選択部250は、情報提供範囲に位置情報が含まれている提供情報を選択する(ステップS130)。次いで情報送信部260は、情報選択部250が選択した提供情報を携帯通信端末100に送信する(ステップS140)。
【0026】
携帯通信端末100は、提供情報を情報提供装置200から受信すると、受信した提供情報を表示して、ユーザに認識させる(ステップ S150)。
【0027】
図6は、図5のステップS120、すなわち提供範囲算出部252の動作の第1例を説明するフローチャートである。図7は、提供範囲算出部252の動作の第1例を模式的に示す図である。まず提供範囲算出部252は、端末速度情報が示す移動速度に予め定められた時間を乗ずることにより、移動ベクトルを算出する。次いでこの移動ベクトルの始点を現在位置情報が示す位置にあわせることにより、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置を算出する(図6のステップS201及び図7)。次いで提供範囲算出部252は、予想位置を中心とした円を、情報提供範囲として算出する(図6のステップS202及び図7)。この円の径は、予め定められている。
【0028】
図8は、図5のステップS120、すなわち提供範囲算出部252の動作の第2例を説明するフローチャートである。図9は、提供範囲算出部252の動作の第2例を模式的に示す図である。
【0029】
まず提供範囲算出部252は、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置を算出する(図8のステップS211及び図9)。この処理は、図6のステップS201と同様である。
【0030】
次いで提供範囲算出部252は、現在位置を中心とした第1円、及び予想位置を中心とした第2円を算出する(図8のステップS212及び図9)。第1円と第2円の径は、たとえば同じであるが、第2円の径が第1円の径より大きくてもよい。次いで提供範囲算出部252は、第1円と前記第2円の双方に共通の2つの接線を算出する(ステップS213及び図9)。そして提供範囲算出部252は、ステップS213で算出した2つの接線と第1円及び第2円によって形成される閉領域、第1円、及び第2円を、情報提供範囲に設定する(ステップS214及び図9)。
【0031】
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、携帯通信端末100の現在位置情報及び端末速度情報、並びに提供情報記憶部210が記憶している位置情報に基づいて、提供情報記憶部210が記憶している提供情報の一部を選択している。このため、携帯通信端末100が移動しているときに、この移動方向とは逆方向の位置を位置情報が示している情報を、提供情報として選択されにくくすることができる。このため、ユーザが移動している場合において、そのユーザにとって重要度が高い提供情報を提供することができる。
【0032】
また図6及び図7に示した方法を用いて情報提供範囲を算出した場合、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置を中心として情報が選択される。このため、ユーザが移動先の情報に興味を有している場合に、ユーザにとって特に重要度が高い提供情報を提供することができる。
【0033】
また図8及び図9に示した方法を用いて情報提供範囲を算出した場合、情報提供範囲は、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置および現在位置の双方を含んでいる。このため、ユーザが現在位置の周辺の情報及び移動先の情報それぞれに興味を有している場合に、ユーザにとって特に重要度が高い提供情報を提供することができる。
【0034】
(第2の実施形態)
本実施形態にかかる情報提供システムの機能構成は、第1の実施形態と同様である。
【0035】
図10は、第2の実施形態にかかる情報提供システムの動作を示すフローチャートである。図11は、本実施形態における提供範囲算出部252の動作を模式的に示す図である。
【0036】
まず携帯通信端末100は、情報提供装置200の速度情報取得部240に、最新の現在位置情報及び時刻を送信するとともに、提供情報を要求する旨を示す要求情報を送信する(図10のステップS100)。速度情報取得部240は、要求情報を受信すると、端末速度情報を算出する(図10のステップS110)。これらの処理は第1の実施形態と同様である。
【0037】
次いで情報選択部250の提供範囲算出部252は、複数の情報提供範囲を算出する。具体的には、提供範囲算出部252は、第1の前記情報提供範囲と第2の情報提供範囲を算出する。第2の情報提供範囲は、第1の情報提供範囲を含んでいて第1の情報提供範囲より広い(図10のステップS122及び図11)。なお各情報提供範囲の算出方法は、図6及び図7を用いて説明した方法、または図8及び図9を用いて説明した方法と同様である。図11は、図8及び図9を用いて説明した方法と同様である場合を示している。
【0038】
次いで情報選択部250は、まず、第1の情報提供範囲に位置情報が含まれている提供情報を第1の提供情報として提供情報記憶部210から読み出す(図10のステップS132)。次いで情報送信部260は、第1の提供情報を携帯通信端末100に送信する(ステップS142)。携帯通信端末100は、第1の提供情報を受信すると、第1の提供情報を表示してユーザに認識させる(ステップS152)。
【0039】
ユーザは、さらに広い範囲の提供情報を認識したい場合、携帯通信端末100から情報提供装置200に、第2の提供情報を要求することを示す第2の要求情報を送信する(ステップS160)。速度情報取得部240は、第2の要求情報を受信すると、第2の要求情報を情報選択部250に出力する。情報選択部250は、第2の要求情報を受信すると、2の情報提供範囲に位置情報が含まれていて第1の情報提供範囲に位置情報が含まれていない提供情報を第2の提供情報として読み出す(ステップS170)。次いで情報送信部260は、第2の提供情報を携帯通信端末100に送信する(ステップS180)。携帯通信端末100は、第2の提供情報を受信すると、第2の提供情報を表示してユーザに認識させる(ステップS190)。
【0040】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また最初は重要度が高い提供情報に絞って携帯通信端末100に送信し、その後、必要に応じて送信する提供情報の範囲を広げている。従って、そのユーザにとって特に重要度が高い提供情報を優先して提供することができる。
【0041】
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態にかかる情報提供システムの構成を示すブロック図である。この情報提供システムは、以下の点を除いて第1の実施形態にかかる情報提供システムと同様の構成である。
【0042】
まず携帯通信端末100は、撮像部120及び方向検出部130を備えている。撮像部120は、携帯通信端末100のユーザが行う入力に従って、撮像を行った画像データを生成する。方向検出部130は、撮像部120が画像データを生成したときに撮像部120が向いている方向を検出し、その方向を情報提供装置200の速度情報取得部240に送信する。また携帯通信端末100は、撮像部120が撮像を行ったことをトリガーにして、最新の現在位置情報及び時刻を送信するとともに、提供情報を要求する旨を示す要求情報を送信する(たとえば図5のステップS100)。
【0043】
また情報提供装置200の提供範囲算出部252は、情報提供範囲を算出するとき(たとえば図5のステップS120)に、速度情報取得部240が受信した方向に情報提供範囲を移動させる。
【0044】
図13は、本実施形態における提供範囲算出部252の動作を説明するための模式図である。本図において提供範囲算出部252は、まず、図8及び図9を用いて説明した方法を用いて情報提供範囲を算出する。また提供範囲算出部252は、携帯通信端末100の方向検出部130が検出した方向を向いていて予め定められた長さを有しているベクトルである方向ベクトルを算出し、この方向ベクトルが示す方向及び長さだけ情報提供範囲を移動させる。
【0045】
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また携帯通信端末100のユーザが撮像を行った場合、その方向にユーザの関心が向いていると判断できる。そして本実施形態では、提供範囲算出部252は、速度情報取得部240が受信した方向に情報提供範囲を移動させている。このため、ユーザにとって特に重要度が高い提供情報を提供することができる。
【0046】
(第4の実施形態)
図14は、第4の実施形態に係る情報提供システムの構成を示すブロック図である。この情報提供システムは、情報選択部250の機能を除いて第1の実施形態に係る情報提供システムと同様の構成である。
【0047】
まず情報選択部250は、提供範囲算出部252を有していない。そして情報選択部250は、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置に近い順に、予め定められた数の提供情報を選択する。
【0048】
図15は、図14に示した情報提供システムが行う処理を示すフローチャートである。本図は、情報提供装置200が携帯通信端末100に提供情報を送信するときのフローチャートを示している。図16は、図15のステップS130に示す処理を模式的に示す図である。
【0049】
まず携帯通信端末100は、情報提供装置200の速度情報取得部240に、最新の現在位置情報および時刻を送信するとともに、提供情報を要求する旨を示す要求情報を送信する(図15のステップS100)。速度情報取得部240は、要求情報を受信すると、端末速度情報を算出する(図15のステップS110)。これらの処理は第1の実施形態と同様である。
【0050】
次いで情報選択部250は、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置を算出する(図15のステップS111)。ここで行う処理は、例えば第1の実施形態において図6のステップS201に示した処理と同様である。
【0051】
次いで情報選択部250は、予め定められた時間が経過した後の携帯通信端末100の予想位置に近い順に、予め定められた数の提供情報を選択する(図15のステップS130及び図16)。例えば図16に示すように提供情報1,2,3がある場合を考える。予想位置から提供情報1,2,3までの距離は、それぞれl,l,lである。l<l<lであるため、情報選択部250は、提供情報1,2,3の順に優先度が低くなると判断する。
【0052】
そして情報送信部260は、情報選択部250が選択した提供情報を携帯通信端末100に送信する(図15のステップS140)。携帯通信端末100は、提供情報を情報提供装置200から受信すると、受信した提供情報を表示して、ユーザに認識させる(図15のステップ S150)。
【0053】
図17は、図15のステップS130に示す処理の変形例を模式的に示す図である。本図に示す例では、情報選択部250は、予想位置から位置情報が示す位置までの距離と、現在位置情報が示す位置から位置情報が示す位置までの距離との和が小さい順に、予め定められた数の提供情報を選択する。例えば図16に示すように提供情報1,2,3がある場合を考える。予想位置から提供情報1,2,3までの距離は、それぞれl,l,lであり、現在位置から提供情報1,2,3までの距離は、それぞれL,L,Lである。(l+L)<(l+L)<(l+L)であるため、情報選択部250は、提供情報1,2,3の順に優先度が低くなると判断する。
【0054】
なお図17に示す例において、予想位置を複数(n個)設定し、複数の予想位置それぞれから提供情報1,2,3までの距離を算出してもよい。この場合、下記(1)式に示すように、現在位置から予想位置までの距離に応じた係数αを乗じてもよい。下記(1)式において、情報選択部250は、評価値dが小さい順に提供情報を選択する。
【0055】
【数1】

【0056】
ただし、tは、現在位置から近い順に予想位置を並べたときのt番目の予想位置である。そしてt=0は、現在位置を意味している。xは、現在位置を原点としたときのt番目の予想位置のx座標である。yは、現在位置を原点としたときのt番目の予想位置のy座標である。p:選択情報の位置情報が示す位置の、現在位置を原点としたときのx座標である。p:選択情報の位置情報が示す位置の、現在位置を原点としたときのy座標である。
【0057】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0058】
(第5の実施形態)
本実施形態に係る情報提供システムは、情報選択部250の機能を除いて第4の実施形態に係る情報提供システムと同様の構成である。
【0059】
図18は、本実施形態に係る情報提供システムの動作を示すフローチャートである。図19は、図18のステップS130に示す処理を模式的に示す図である。
【0060】
まず携帯通信端末100は、情報提供装置200の速度情報取得部240に、最新の現在位置情報及び時刻を送信するとともに、提供情報を要求する旨を示す要求情報を送信する(図18のステップS100)。速度情報取得部240は、要求情報を受信すると、端末速度情報を算出する(図18のステップS110)。これらの処理は第1の実施形態と同様である。
【0061】
次いで情報提供装置200の情報選択部250は、提供範囲算出部252は、端末速度情報が示す移動速度に予め定められた時間を乗ずることにより、移動ベクトルvを算出する。提供範囲算出部252は、この移動ベクトルvの始点を現在位置情報が示す位置にあわせる(図18のステップS112及び図19)。次いで提供範囲算出部252は、提供情報記憶部210が記憶している位置情報と、現在位置情報を用いて、複数の提供情報別に情報ベクトルpを算出する。情報ベクトルpは、現在位置情報が示す位置を始点であり位置情報が示す位置が終点であるベクトルである(図18のステップS113及び図19)。そして提供範囲算出部252は、情報ベクトルpが移動ベクトルvに対して成す角度と、情報ベクトルpの長さに基づいて予め定められた数の提供情報を選択する(図18のステップS130)。
【0062】
例えば提供範囲算出部252は、下記(2)式に基づいて評価値dを算出し、評価値dが小さい順に予め定められた数の提供情報を選択する。
【数2】

【0063】
そして情報送信部260は、情報選択部250が選択した提供情報を携帯通信端末100に送信する(図18のステップS140)。携帯通信端末100は、提供情報を情報提供装置200から受信すると、受信した提供情報を表示して、ユーザに認識させる(図18のステップ S150)。
【0064】
本実施形態によっても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0065】
(第6の実施形態)
図20は、第6の実施形態にかかる情報提供システムの構成を示すブロック図である。この情報提供システムは、以下の点を除いて第1の実施形態に係る情報提供システムと同様の構成である。
【0066】
まず、携帯通信端末100は、速度情報算出部140を備えている。速度情報算出部140は、算出した現在位置情報を算出時刻に対応付けて履歴情報として記憶している。そして速度情報算出部140は、第1の実施形態における速度情報取得部240と同様の処理を行うことにより、端末速度情報を算出する。そして速度情報取得部240は、速度情報算出部140から速度情報を受信する。
【0067】
また情報提供装置200は位置情報記憶部220(図1参照)を有していない。携帯通信端末100の位置算出部110は、情報提供装置200に提供情報を要求するときにのみ、現在位置情報を情報提供装置200の現在位置情報取得部230に送信する。
【0068】
図21は、図20に示した情報提供システムが行う処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報提供装置200が携帯通信端末100に提供情報を送信するときのフローチャートを示している。
【0069】
携帯通信端末100の位置算出部110は、情報提供装置200の現在位置情報取得部230に最新の現在位置情報を送信する。また携帯通信端末100の速度情報算出部140は、速度情報取得部240に、端末速度情報及び要求情報を送信する(ステップS102)。これ以降の処理(ステップS120〜ステップS150)は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0070】
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、携帯通信端末100が端末速度情報を算出しているため、情報提供装置200の負荷を小さくすることができる。
【0071】
(第7の実施形態)
図22は、第7の実施形態にかかる情報提供システムの構成を示すブロック図である。この情報提供システムは、以下の点を除いて第1の実施形態に係る情報提供システムと同様の構成である。
【0072】
まず携帯通信端末100は撮像部120を有している。撮像部120が生成した画像データは情報提供装置200に送信される。
【0073】
また情報提供装置200は、拡張現実画像生成部270を備えている。拡張現実画像生成部270は、携帯通信端末100の撮像部120から画像データを受信する。また拡張現実画像生成部270は、情報選択部250が選択した提供情報を、提供情報が対応している位置情報に基づいて、携帯通信端末100から受信した画像データにはめ込むことにより、拡張現実画像データを生成する。拡張現実画像データが示す拡張現実画像において、提供情報は、位置情報が示す位置に表示される。そして情報送信部260は、拡張現実画像データを提供情報として携帯通信端末100に送信する。
【0074】
図23は、図22に示した情報提供システムが行う処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報提供装置200が携帯通信端末100に提供情報を送信するときのフローチャートを示している。
【0075】
まず携帯通信端末100は、情報提供装置200の現在位置情報取得部230に、最新の現在位置情報及び算出時刻を送信する。このとき携帯通信端末100は、速度情報取得部240に、提供情報を要求する旨を示す要求情報を送信するとともに、拡張現実画像生成部270に画像データを送信する(ステップS104)。
【0076】
次いで速度情報取得部240は端末速度情報を算出する(ステップS110)。次いで情報選択部250の提供範囲算出部252は、最新の現在位置情報及び端末速度情報に基づいて情報提供範囲を算出する(ステップS120)。次いで情報選択部250は、情報提供範囲に位置情報が含まれている提供情報を選択する(ステップS130)。ステップS110〜ステップS130に示した処理は、第1の実施形態と同様である。
【0077】
次いで拡張現実画像生成部270は、情報選択部250が選択した提供情報及び携帯通信端末100から受信した画像データを用いて拡張現実画像データを生成する(ステップS134)。そして情報送信部260は、拡張現実画像データを提供情報として携帯通信端末100に送信する(ステップS144)。携帯通信端末100は、受信した拡張現実画像データを用いて拡張現実画像を表示する(ステップS154)。
【0078】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また拡張現実画像において、提供情報は、位置情報が示す位置に表示される。このため、携帯通信端末100のユーザは、提供情報と、その提供情報が関連している位置との関連を、視覚的に認識することができる。
【0079】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。例えば第1〜第3の実施形態において、情報選択部250は、選択した提供情報に対して第4または第5の実施形態に示した方法を用いて優先順位を決め、この優先順位に従って提供情報を携帯通信端末100に送信してもよい。
【0080】
また上記した各実施形態において、携帯通信端末100の端末識別情報の代わりにユーザ識別情報を用いてもよい。この場合、携帯通信端末100のユーザは、携帯通信端末100の使用を開始するときにユーザ識別情報を携帯通信端末100に入力する。携帯通信端末100は、入力されたユーザ識別情報を携帯通信端末100に送信する。そして情報提供装置200の位置情報記憶部220は、受信したユーザ識別情報別に、図3に示したテーブルを生成する。
【0081】
さらにこの場合、情報提供装置200は、ユーザ識別情報とユーザの属性を対応付けたユーザ情報記憶部を備え、かつ、提供情報記憶部210が、提供情報をその提供情報を提供すべきユーザの属性を対応付けて記憶してもよい。このようにすると、情報選択部250は、ユーザの属性に応じて提供情報を選択することができる。
【符号の説明】
【0082】
100 携帯通信端末
110 位置算出部
120 撮像部
130 方向検出部
140 速度情報算出部
200 情報提供装置
210 提供情報記憶部
220 位置情報記憶部
230 現在位置情報取得部
240 速度情報取得部
250 情報選択部
252 提供範囲算出部
260 情報送信部
270 拡張現実画像生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所持する携帯通信端末に提供情報を送信する情報提供装置であって、
複数の前記提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶する提供情報記憶手段と、
前記携帯通信端末の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
前記携帯通信端末の移動速度を示す端末速度情報を取得する速度情報取得手段と、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報、並びに前記提供情報記憶手段が記憶している前記位置情報に基づいて、前記提供情報記憶手段が記憶している前記提供情報の一部を選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段が選択した前記提供情報を前記携帯通信端末に送信する情報送信手段と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記携帯通信端末の予想位置を算出し、前記予想位置に基づいて前記携帯通信端末に送信すべき前記提供情報の前記位置情報の範囲である情報提供範囲を算出する提供範囲算出手段をさらに備え、
前記情報選択手段は、前記情報提供範囲に前記位置情報が含まれている前記提供情報を選択する情報提供装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供装置において、
前記提供範囲算出手段は、前記予想位置を中心とした円を前記情報提供範囲として算出する情報提供装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報提供装置において、
前記提供範囲算出手段は、前記現在位置情報が示す位置を中心とした第1円、及び前記予想位置を中心としていて前記第1円と径が同一である第2円、並びに前記第1円と前記第2円の双方に共通の2つの接線と前記第1円及び前記第2円によって形成される閉領域それぞれを、前記情報提供範囲として算出する情報提供装置。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一つに記載の情報提供装置において、
前記提供範囲算出手段は、第1の前記情報提供範囲と、前記第1の情報提供範囲を含んでいて前記第1の情報提供範囲より広い第2の情報提供範囲とを算出し、
前記情報選択手段は、前記第1の情報提供範囲に前記位置情報が含まれている前記提供情報を最初に読み出して前記情報送信手段に送信させ、その後、前記携帯通信端末から要求があったときに、前記第2の情報提供範囲に前記位置情報が含まれていて前記第1の情報提供範囲に前記位置情報が含まれていない前記提供情報を読み出して前記情報送信手段に送信させる情報提供装置。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれかひとつに記載の情報提供装置において、
前記携帯通信端末は撮像手段と、前記撮像手段が向いている方向を検出する方向検出手段とを備え、
前記携帯通信端末から、前記方向検出手段が検出した方向を受信する方向受信手段を備え、
前記提供範囲算出手段は、前記方向受信手段が受信した方向に前記情報提供範囲を移動させる情報提供装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記情報選択手段は、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報に基づいて、あらかじめ定められた時間が経過した後の前記携帯通信端末の予想位置を算出し、
前記予想位置に近い順に予め定められた数の前記提供情報を選択する情報提供装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記情報選択手段は、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報に基づいて、あらかじめ定められた時間が経過した後の前記携帯通信端末の予想位置を算出し、
前記予想位置から前記位置情報が示す位置までの距離と、前記現在位置情報が示す位置から前記位置情報が示す位置までの距離との和が小さい順に、予め定められた数の前記提供情報を選択する情報提供装置。
【請求項9】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報に基づいて、前記携帯通信端末の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記複数の提供情報別に、前記現在位置情報が示す位置を始点であり前記位置情報が示す位置が終点であるベクトルである情報ベクトルを算出する情報ベクトル算出手段と、
をさらに備え、
前記情報選択手段は、前記情報ベクトルが前記移動ベクトルに対して成す角度と、前記情報ベクトルの長さに基づいて予め定められた数の前記提供情報を選択する情報提供装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一つに記載の情報提供装置において、
前記現在位置情報取得手段は、あらかじめ定められた時間間隔で前記現在位置情報を取得し、
前記速度情報取得手段は、前記現在位置情報の履歴に基づいて前記端末速度情報を算出する情報提供装置。
【請求項11】
コンピュータを、ユーザが所持する携帯通信端末に提供すべき複数の提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶した提供情報記憶手段に接続できるようにしておき、
前記コンピュータが、前記携帯通信端末の現在位置を示す現在位置情報を取得し、
前記コンピュータが、前記携帯通信端末の移動速度を示す端末速度情報を取得し、
前記コンピュータが、前記現在位置情報及び前記端末速度情報、並びに前記提供情報記憶手段が記憶している前記位置情報に基づいて、前記提供情報記憶手段が記憶している前記提供情報の一部を選択し、選択した前記提供情報を前記携帯通信端末に送信する情報提供方法。
【請求項12】
コンピュータを、ユーザが所持する携帯通信端末に提供情報を送信する情報提供装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
ユーザが所持する携帯通信端末に提供すべき複数の提供情報を互いに異なる位置情報に対応づけて記憶した提供情報記憶手段に接続する機能と、
前記携帯通信端末の現在位置を示す現在位置情報を取得する機能と、
前記携帯通信端末の移動速度を示す端末速度情報を取得する機能と、
前記現在位置情報及び前記端末速度情報、並びに前記提供情報記憶手段が記憶している前記位置情報に基づいて、前記提供情報記憶手段が記憶している前記提供情報の一部を選択する機能と、
選択した前記提供情報を前記携帯通信端末に送信する機能と、
を実現させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−70584(P2011−70584A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−223301(P2009−223301)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】