説明

拡張現実提供装置、拡張現実提供システム、拡張現実提供方法及びプログラム

【課題】少ないマーカの種類で多様なコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【解決手段】識別情報を含む画像を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された画像の画像データに含まれる識別情報を認識する認識手段と、前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶手段と、認識手段により認識された識別情報に対応するコンピュータグラフィックス画像データを決定する決定手段と、決定手段により決定されたコンピュータグラフィックス画像データを現実空間の画像と合成して表示させる表示手段とを有し、認識手段により同一の識別情報が複数認識された場合、前記ルール記憶手段より同一複数の識別情報に対する対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを合成して重畳表示することによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して表示させることが可能な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、現実空間に仮想物体が存在するかのように重畳表示させる拡張現実感(Augmented Reality)技術が知られている。このような拡張現実感技術の一方式として、現実空間を撮影し、撮影した画像の中のマーカ(識別情報)を認識すると、マーカの種類、大きさ、位置に応じて、各マーカに設定された文字、図形、静止画、動画等のコンピュータで管理されたデータ(以下、コンピュータグラフィックス画像データ)を撮影画像中の所定の位置に合成して重畳表示する技術がある。このように、マーカに様々な模様等のパターンを設定することで各マーカに対応した様々なコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示することができる。
【0003】
例えば特許文献1には、現実空間に実物体を配置することなく実物体の大きさや色などといった外観と周囲環境との調和が図られた仮想現実世界をユーザに提示する方法が開示されている。より具体的には、それぞれ識別情報を持つとともに互いの位置関係が既知である複数のマーカが配設された物体数示指標をカメラで撮影して、この撮影画像を基に物体数示指標を特定するとともに、現実空間に配置された3次元位置・姿勢を取得し、仮想空間において、検出した識別情報に対応する3次元モデルを、物体数示指標から求められた3次元位置・姿勢に配置することによって、複合現実空間を作成する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−256876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、多様なコンピュータグラフィックス画像データを表示するためにはこれらに対応して多様な模様等のパターンを設定したマーカが必要であり、多様なマーカを設定するのは手間のかかる作業であった。また、多様なコンピュータグラフィックス画像データを表示するためにマーカの種類を増やすと、マーカを誤認識する可能性が高まり、意図するコンピュータグラフィックス画像データと異なるコンピュータグラフィックス画像データが合成されて重畳表示されてしまうという問題が発生する。すなわち、多様なマーカを設定することでマーカ同士の識別が難しくなり、正確にマーカを識別するためにカメラ等の解像度を高くしたり、大きなマーカを作成したりしなければならなくなるという問題が発生する。
【0006】
また、多様なマーカを設定するほど、マーカに対応したコンピュータグラフィックス画像のデータを抽出するのに時間がかかり、コンピュータグラフィックス画像データを表示するまでの処理が遅くなるという問題も発生する。そこで、少ないマーカの種類で多様な情報を重畳表示できる仕組みが望まれている。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、少ないマーカの種類で多様な情報を重畳表示することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明の拡張現実提供装置は、現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して表示させることが可能な拡張現実提供装置であって、識別情報を含む画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された画像の画像データに含まれる識別情報を認識する認識手段と、前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶手段と、前記認識手段により認識された前記識別情報に対応するコンピュータグラフィックス画像データを前記対応関係ルールに基づいて決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたコンピュータグラフィックス画像データを現実空間の画像と合成して表示させる表示手段とを有し、前記認識手段により同一の前記識別情報が複数認識された場合、前記ルール記憶手段より同一複数の識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の拡張現実提供システムは、情報処理端末と情報処理装置がと通信可能に接続され、現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して表示させることが可能な拡張現実提供システムであって、前記情報処理端末は、識別情報を含む画像を撮影する撮影手段と、前記情報処理装置の決定手段により決定されたコンピュータグラフィックス画像データを現実空間の画像と合成して表示させる表示手段とを備え、前記情報処理装置は、前記撮影手段により撮影された画像の画像データに含まれる識別情報を認識する認識手段と、前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶手段と、前記認識手段により認識された前記識別情報に対応するコンピュータグラフィックス画像データを前記対応関係ルールに基づいて決定する決定手段とを備え、前記認識手段により同一の前記識別情報が複数認識された場合、前記ルール記憶手段より同一複数の前記識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の拡張現実提供方法は、現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して表示させることが可能な拡張現実提供装置によって実行される拡張現実提供方法であって、識別情報を含む画像を撮影する撮影ステップと、撮影された前記画像の画像データに含まれる前記識別情報を認識する認識ステップと、前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶ステップと、同一の前記識別情報が複数認識された場合、同一複数の前記識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを決定する決定ステップと、決定された前記コンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示させる表示ステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のプログラムは、現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して表示させることが可能な拡張現実提供装置によって実行される拡張現実提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、識別情報を含む画像を撮影する撮影ステップと、撮影された前記画像の画像データに含まれる前記識別情報を認識する認識ステップと、前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶ステップと、同一の前記識別情報が複数認識された場合、同一複数の前記識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを決定する決定ステップと、決定された前記コンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示させる表示ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、少ないマーカの種類で多様な情報を重畳表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態におけるAR提供システムの構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態におけるAR提供装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるAR提供装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるサーバ装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における拡張現実提供システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における優先順位テーブルの一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるAR提供システムの構成の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における優先順位テーブルの一例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における優先順位テーブルの一例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態における重畳表示の一例を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態における優先順位テーブルの一例を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態における重畳表示の一例を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施形態における重畳表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なもので置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0015】
<第1の実施形態>
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における拡張現実提供システムの構成の一例を示す図である。図1に示されるように、第1の実施形態における拡張現実提供システムは、情報処理端末(AR提供装置)100と情報処理装置(サーバ装置)200とを有する。AR提供装置100とサーバ装置200とは、互いに無線通信回線などのネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0016】
AR提供装置100は、携帯情報端末、携帯電話、HMD(Head Mounted Display)、デジタルカメラ等であり、少なくとも画像を撮影するための撮影装置と、撮影装置で撮影した画像やコンピュータグラフィックス画像データを表示するための表示装置を備えている。AR提供装置100を介して知覚できる現実空間に整合する位置に、サーバ装置200で認識したマーカ300に対応するコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示することにより、拡張された現実感(AR:Augmented Reality)を提供する。なお、本発明では、全く同一のマーカを複数設置することを許容しており、全く同一のマーカでありながら異なるコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示することができるようにしている。
【0017】
図2は、本発明の実施形態におけるAR提供装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されるように、AR提供装置100は、ハードウェア構成として、制御装置101、記憶装置102、通信装置103、表示装置104、及び撮影装置105を有し、バスを介して接続された構成を有する。
【0018】
制御装置101は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、必要に応じて、記憶装置102よりプログラムを読み出して、プログラムを実行する。プログラムが実行されることで、AR提供装置100における後述の機能、及び後述のフローチャートに係る処理が実現される。
【0019】
記憶装置102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HD(Hard Disk)等であり、プログラムを記憶したり、制御装置101がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶したりする。より詳細に説明すると、記憶装置(ROM)102は、AR提供装置100の電源投入時に最初に読み込まれるプログラム等を記憶する。また、記憶装置(RAM)102は、AR提供装置100のメインメモリとして機能する。また、記憶装置(HD)102は、外部メモリとして機能する。
【0020】
なお、AR提供装置100は、記憶装置102に記憶される各種の情報を、CD−ROM等の記録媒体から取得してもよいし、ネットワークを通じてダウンロードしてもよい。
【0021】
通信装置103は、サーバ装置200とネットワークを介して通信を行い、サーバ装置200への画像データの送信や、サーバ装置200からの各種情報の受信などを行う。通信装置103で受信された各種情報は、記憶装置102に記憶される。表示装置104は、液晶ディスプレイ等であり、各種画像を表示する。撮影装置105は、光学レンズを介して入射され、撮像素子に結像される被写体像を電気信号に変換し、動画像データ又は静止画像データを出力する。
【0022】
図3は、本発明の実施形態におけるAR提供装置100のソフトウェア構成の一例を示す図である。図3に示されるように、AR提供装置100は、ソフトウェア構成(機能構成)として、取込部1001、表示制御部1002、及び画像取得部1003を有する。取込部1001、表示制御部1002、及び画像取得部1003は、例えばHD内に記憶され、必要に応じてRAMにロードされるプログラム及びそれを実行するCPUによって実現される構成である。
【0023】
取込部1001は、サーバ装置200が有する後述の記憶装置202から、重畳表示する際に必要な情報を取り込む。表示制御部1002は、画像取得部1003及び取込部1001で取り込まれた情報等に基づいて、重畳表示する画像を生成して表示装置104に表示する。このとき、表示制御部1002は、現実空間の表示対象箇所にコンピュータグラフィックス画像データを整合させて表示装置104に表示するために、座標合せを行う。
【0024】
図4は、本発明の実施形態におけるサーバ装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置200は、AR提供装置100に重畳表示する様々なコンピュータグラフィックス画像データを管理する。図4に示されるように、サーバ装置200は、制御装置201、記憶装置202、通信装置203、表示装置204、及び入力装置205を有し、バスを介して接続された構成を有する。
【0025】
制御装置201は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、必要に応じて、記憶装置202よりプログラムを読み出して、プログラムを実行する。プログラムが実行されることで、サーバ装置200における後述の機能、及び後述のフローチャートに係る処理が実現される。
【0026】
記憶装置202は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HD(Hard Disk)等であり、プログラムを記憶したり、制御装置201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶したりする。より詳細に説明すると、記憶装置(ROM)202は、サーバ装置200の電源投入時に最初に読み込まれるプログラム等を記憶する。また、記憶装置(RAM)202は、サーバ装置200のメインメモリとして機能する。また、記憶装置(HD)202は、外部メモリとして機能する。なお、サーバ装置200は、記憶装置200に記憶される各種の情報を、CD−ROM等の記録媒体から取得してもよいし、ネットワーク等を通じてダウンロードしてもよい。
【0027】
通信装置203は、AR提供装置100とネットワークを介して通信を行い、AR提供装置100からの画像データの受信や、AR提供装置100へのコンピュータグラフィックス画像データの送信等を行う。表示装置204は、液晶ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。入力装置205は、ユーザが操作するキーボード及びマウス等であり、サーバ装置200に各種情報を入力する。
【0028】
サーバ装置200は、各マーカに対応するAR提供装置100に表示するコンピュータグラフィックス画像データを管理する。サーバ装置200はAR提供装置100から画像データを受信すると、画像データに含まれるマーカ300を認識し、当該マーカ300に対応するコンピュータグラフィックス画像データを記憶装置202から読み出し、AR提供装置100へコンピュータグラフィックス画像データを送信する。AR提供装置100はサーバ装置200からコンピュータグラフィックス画像データを受信すると、表示装置104に表示される現実空間の画像にコンピュータグラフィックス画像を合成して重畳表示する。
【0029】
図5は、本発明の実施形態におけるサーバ装置200のソフトウェア構成の一例を示す図である。図5に示されるように、サーバ装置200は、ソフトウェア構成(機能構成)として、マーカ認識部2001及び決定部2002を含む。マーカ認識部2001、決定部2002は、例えばHD内に記憶され、必要に応じてRAMにロードされるプログラム及びそれを実行するCPUによって実現される構成である。マーカ認識部2001は、AR提供装置100の撮影装置105により撮影され送信される撮影画像の画像データの中からマーカ300を認識する処理を行う。マーカ認識部2001は、マーカ300の模様等のパターンの認識により、マーカ300の種類、大きさ、位置等を特定する。
【0030】
サーバ装置200には、マーカ300の種類に対応したコンピュータグラフィックス画像データが格納されている。決定部2002はサーバ装置200の記憶装置202に格納されているコンピュータグラフィックス画像データの中から、認識部2001により認識されたマーカ300の種類に対応したコンピュータグラフィックス画像データを選択し、重畳表示を行うためのデータとして決定する。
【0031】
AR提供装置100の表示装置104は、撮影装置105により撮影された画像データと、決定部2002により決定されたコンピュータグラフィックス画像データとを合成して重畳表示する。
【0032】
図6は、本発明の実施形態における拡張現実提供システムの処理の流れを示すフローチャートである。以下、図1、及び図6を参照しながら、本実施形態における拡張現実提供システムの処理について説明する。
【0033】
ユーザは、ステップS101において、マーカ300を含む画像をAR提供装置100の撮影装置105で捉え、撮影装置105は捉えた画像の画像データを生成する。AR提供装置100は、ステップS101において生成した画像データを、通信装置103によりネットワークを介してサーバ装置200に対して送信する(ステップS102)。
【0034】
サーバ装置200は、AR提供装置100から送信された撮影画像の画像データを受信する(ステップS201)。ステップ201において受信した画像データの中からマーカ300を認識する処理を行う(ステップS202)。マーカ300を認識するとマーカ300の模様等のパターンにより、マーカ300の種類を特定すると共に、画像データ中のマーカ300の位置について、座標情報(X,Y)を対応付ける処理を行う(ステップS203)。
【0035】
続いて、画像データの中に同じ種類のマーカ300が複数含まれているか否かの判定を行う(ステップS204)。このとき、画像データの中に同じ種類のマーカ300が複数認識された場合、記憶装置202に記憶される所定のルール(ステップS205)に従って、同じ種類のマーカ300に対して異なるコンピュータグラフィックス画像データを決定し(ステップS207)、AR提供装置100へコンピュータグラフィックス画像データを送信する(ステップS208)。
【0036】
一方、画像データの中に同じ種類のマーカ300が認識されなかった場合、予め定められたマーカ300の種類とコンピュータグラフィックス画像データとが1対1に対応付けられた対応テーブル(ステップS206)より、重畳表示するコンピュータグラフィックス画像データを決定し(ステップS207)、コンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信する(ステップS208)。なお、後述する優先順位テーブルの優先順位が一番目のマーカ300に対応するコンピュータグラフィックス画像データを選択するようにしてもよい。
【0037】
サーバ装置200の記憶装置102に記憶される所定のルールは、例えば、図7に示す、優先順位テーブル400であって、優先順位テーブル400に従って、異なるコンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信する。
【0038】
本実施形態において、同じ種類のマーカM1を三つ同時に捉えた場合、優先順位が一番目のマーカM1に対しては"ABC"をコンピュータグラフィックス画像データとして決定し、AR提供装置100へ送信する。同様に、優先順位が二番目のマーカM1に対しては"DEF"、優先順位が三番目のマーカM1に対しては"GHI"をコンピュータグラフィックス画像データとして決定し、AR提供装置100へ送信する。
【0039】
このとき、三つのマーカM1それぞれについて、予め対応付けられた座標情報とそれぞれのマーカM1の優先順位とに基づいて、例えば座標(X1,Y1)のM1が優先順位一番目、座標(X2,Y2)のM1が二番目、座標(X3,Y3)のM1が三番目、と指定することで、同じ種類のマーカM1であっても異なるコンピュータグラフィックス画像データが重畳表示することができる。
【0040】
なお、マーカの優先順位は、例えば、AR提供装置100とマーカ300との距離に応じて、距離が近いマーカ300がより優先順位が高いように設定する。同じ大きさのマーカ300を使用することによりAR提供装置100とマーカ300との距離は、マーカ300の大きさを比較することで判定することができる。すなわち、同一サイズ・同一模様のマーカ300においては、より大きいほど手前に存在し、より小さいほど離れていると判定する。
【0041】
また、マーカ300の優先順位は、マーカ300のサイズに関係なく表示画面の中央により近いマーカ300の優先順位を高くするなど、目的に応じて設定してもよい。例えば表示画面上の中央座標(X0,Y0)と各マーカ300の座標(Xa,Ya)とに基づき、中央座標と各マーカ300との距離を比較することができる。
【0042】
また、優先順位の高いマーカ300ほど、重畳表示するコンピュータグラフィックス画像データを大きく表示し、優先順位が低いマーカ300ほど、重畳表示するコンピュータグラフィックス画像データを小さく表示してもよい。
【0043】
ステップS103において、AR提供装置100は、サーバ装置200にて決定され送信されたコンピュータグラフィックス画像データを受信する。AR提供装置100は、ステップS103にて受信したコンピュータグラフィックス画像データと現実空間の画像を合成し(ステップS104)、表示画面上にコンピュータグラフィックス画像データなどを重畳表示する(ステップS105)。
【0044】
本実施形態によれば、同じ種類のマーカ300を現実空間に設置し、同時に同じマーカ300を複数捉えた場合に、それぞれのマーカ300に対して異なるコンピュータグラフィックス画像データを表示するようにしたため、少ないマーカ300の種類で多様な情報を表示することができる。
【0045】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態では、上述した実施形態とは異なる点を説明する。本実施形態では、マーカ300がバスや電車などの車両、或いは飛行機などに付されており、車両や機体に対して広告情報や地域情報などのコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示する。
【0046】
図8に示すように、ユーザが所持するAR提供装置100で車両等の画像を撮影すると、撮影した画像の画像データをサーバ装置200に送信する。サーバ装置200はAR提供装置100より送信された画像データを受信すると、受信した画像データの中からマーカ301を認識する処理を行う。なお、従来より車両等に描かれているオリジナルカラーの特徴点をマーカ301として利用するのが好ましい。このような構成とすることで、新たにマーカを付す手間が軽減される。
【0047】
サーバ装置200は、車両のオリジナルカラーであるマーカ301を認識すると、マーカ301の種類、大きさ、位置を特定し、画像データの中に同じ種類のマーカ301が複数含まれているか否かの判定を行う。
【0048】
このとき、同じ種類のマーカ301が複数認識された場合、サーバ装置200の記憶装置202に記憶される優先順位テーブル401(図9)に従って、同じ種類のマーカ301に対して異なるコンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信する。
【0049】
一方、画像データの中に同じ種類のマーカ301が認識されなかった場合、予め定められたマーカ301の種類とコンピュータグラフィックス画像データとが1対1に対応付けられた対応テーブル(図示せず)より、重畳表示するコンピュータグラフィックス画像データを決定し、コンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信する。
【0050】
同じ種類のマーカ301が複数認識された場合、優先順位テーブル401で、優先順位の高い情報ほどAR提供装置100に表示される画像中において、より手前に表示する制御を行う。
【0051】
本実施形態において、同じ種類のマーカM1(本実施形態における図8の車両のオリジナルカラーであるマーカ301をM1とする)を三つ同時に捉えた場合、優先順位が一番目のマーカM1に対しては"百貨店A"をコンピュータグラフィックス画像データとして決定し、AR提供装置100へ送信する。同様に、優先順位が二番目のマーカM1に対しては"スーパーB"、三番目のマーカM1に対しては"商店C"をコンピュータグラフィックス画像データとして決定し、AR提供装置100へ送信する。
【0052】
また、画像データの中に二種類のマーカM1、M2がそれぞれ複数認識された場合においては、上述に加え、M2の優先順位が一番目のマーカM2に対して"レストランD"、二番目のマーカM2に対しては"レストランE"、三番目のマーカM2に対しては"ラーメンF"をコンピュータグラフィックス画像データとして決定し、AR提供装置100へ送信する。
【0053】
本実施形態によれば、従来から行われている車両等への塗装やシールの貼り付け等によるラッピング広告と比較して、広告内容の変更が容易であり、また、同時に同じ種類のマーカを複数捉えた場合に、それぞれのマーカに対して異なるコンピュータグラフィックス画像データを表示するようにしたため多様な広告や地域情報等を効果的にユーザに提示する技術を提供することができる。
【0054】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態では、上述した実施形態とは異なる点を説明する。本実施形態では、ユーザの所持するGPS機能付きのAR提供装置100により、地域(位置)に応じた広告情報や地域情報などのコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示する。
【0055】
ユーザの所持するGPS機能付きAR提供装置100は、ソフトウェア構成として位置情報算出部を含む。AR提供装置100で車両等を含む画像を撮影すると、撮影した画像の画像データを生成すると共に、GPS衛星から受信するデータに基づいて当該AR提供装置100の位置情報(ここでは、緯度、経度)を算出する。AR提供装置100は、生成した画像データと共に、算出した位置情報をサーバ装置200に送信する。
【0056】
サーバ装置200はAR提供装置100より送信された画像データおよび位置情報を受信すると、受信した画像データの中からマーカ300を認識すると共に、位置情報に基づいて地域を特定する。なお、この場合も通常のマーカ300だけでなく、実施形態2のように車両のオリジナルカラーをマーカ301として利用してもよい。
【0057】
ここで、位置情報に基づく地域の特定は、緯度および経度に対応する地域を予め設定した地域特定テーブルなどにより地域を特定してもよい。例えば、(緯度x1,経度y1)に対応する地域は"新川地区"、(緯度x2,経度y2)に対応する地域は"丸の内地区"のように特定する。
【0058】
マーカ300を認識すると、マーカ300の種類を特定し、地域特定テーブルにおいて特定された地域における優先順位テーブル(図10)402、403、404に基づいて、コンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信する。図11は、本発明の第3の実施形態における重畳表示の一例を示す図である。図11に示すように、AR提供装置100は、特定された地域の優先順テーブル402、403、404に基づき、マーカM1に対して、新川地区では"百貨店A"を重畳表示し、丸の内地区では"スーパーB"を重畳表示し、八重洲地区では"商店C"を重畳表示する。
【0059】
なお、図10では、マーカM2の優先順位一番目に対して、新川地区では"レストランD"を重畳表示し、丸の地区及び八重洲地区では"ラーメンF"を重畳表示するようにしている。
【0060】
また、AR提供装置100からサーバ装置200に対して最新の位置情報を送信する処理は、所定の時間間隔毎に行ってもよいし、AR提供装置100が最新の位置情報を算出する度に行ってもよい。
【0061】
本実施形態によれば、同じ種類のマーカ300であってもユーザが滞在している地域によって表示させるコンピュータグラフィックス画像データを様々に設定することができ、地域毎にマーカ300を作成する必要がないので、多様な広告や地域情報等を地域に応じて効果的にユーザに提示する技術を提供することができる。
【0062】
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態では、上述した実施形態とは異なる点を説明する。本実施形態では、ユーザの所持する時刻計測機能付きのAR提供装置100により、時刻に応じた広告情報や地域情報などのコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示する。
【0063】
ユーザの所持する時刻計測機能付きのAR提供装置100は、ソフトウェア構成として時刻を計測する時刻計測部を含む。AR提供装置100で車両等を含む画像を撮影すると、撮影した画像の画像データを生成すると共に、時刻計測部により時刻を計測する。AR提供装置100は、生成した画像データと共に、計測した時刻情報をサーバ装置200に送信する。
サーバ装置200はAR提供装置100より送信された画像データおよび時刻情報を受信すると、受信した画像データの中からマーカ300を認識しマーカ300の種類、大きさ、位置を特定すると共に、時刻情報に基づいて図12に示す優先順位テーブル405、406、407の中から何れかの優先順位テーブルを選択する。時刻に基づいて選択された優先順位テーブルの優先順位に基づいて、コンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信する。
【0064】
図13は、本発明の第4の実施形態における重畳表示の一例を示す図である。図13に示すように、優先順位1番目のマーカM1に対して、現在の時刻が「9:00」の場合、時間帯「6:00-10:00」の優先順位テーブル405に含まれていると判定し、時間帯「6:00-10:00」の優先順位テーブル405に従って、"モーニングセット"の広告を重畳表示する。現在の時刻が「18:00」の場合、先ず、時間帯「6:00-10:00」の優先順位テーブル405に含まれているか否かを判定する。含まれていないと判定されると、次に時間帯「17:00-21:00」の優先順位テーブル406に含まれているか否かを判定する。ここで、時間帯「17:00-21:00」の優先順位テーブル406に含まれていると判定されると、時間帯「17:00-21:00」の優先順位テーブル406に従って、"ディナーセット"の広告を重畳表示する。現在の時刻が「15:00」の場合、「6:00-10:00」及び「17:00-21:00」のどちらにも含まれていないと判定し、「その他」の優先順位テーブル407に従って、"おすすめセット"の広告を重畳表示する。
【0065】
なお、上述のように特定の時刻に対応する優先順位テーブルを設定する以外にも、例えば適用時間を指定した優先順位テーブルを設定し、3つの優先順位テーブルA,B,Cを5時間毎にA→B→C→A→・・・、と切り替えるようにするなどしてもよい。
【0066】
また、時刻計測機能をサーバ装置側200に持たせ、AR提供装置100から画像データを受信した時刻に基づいて、コンピュータグラフィックス画像データを重畳表示するようにしてもよい。
【0067】
本実施形態によれば、同じ種類のマーカ300であってもユーザが滞在している時刻によって表示させるコンピュータグラフィックス画像データを様々に設定することができ、時刻毎にマーカ300を作成する必要がないので、多様な広告や地域情報等を時刻に応じて効果的にユーザに提示する技術を提供することができる。
【0068】
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態では、上述した実施形態とは異なる点を説明する。本実施形態では、同じ種類のマーカ300を複数認識した場合に、所定のルールに基づいて、大きなコンピュータグラフィックス画像データを重畳表示する。
【0069】
ユーザが所持するAR提供装置100で車両等の画像を撮影すると、撮影した画像の画像データをサーバ装置200に送信する。サーバ装置200はAR提供装置100より送信された画像データを受信すると、受信した画像データの中からマーカ300を認識する処理を行う。
【0070】
マーカ300を認識すると、マーカ300の種類、大きさ、位置を特定し、同じ種類のマーカ300が複数認識された場合、サーバ装置200の記憶装置202に記憶されるテーブルに従って、複数のマーカ300に対して一つのコンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信する。
【0071】
本実施形態においては、マーカM1を一つだけ捉えたときには通常のAR技術同様に、マーカM1に対応するコンピュータグラフィックス画像データをAR提供装置100へ送信するが、例えば図14に示すように、現実空間における車両に付されたマーカM1を二つ捉えた場合に、AR提供装置100の表示画面上では一つの大きな広告を重畳表示するようにする。
【0072】
本実施形態によれば、同じ種類のマーカを複数捉えた場合に、一つの大きなコンピュータグラフィックス画像データを表示することができるので、多様な広告や地域情報等を効果的にユーザに提示する技術を提供することができる。
【0073】
なお、上記説明では、マーカM1二つに対して、一つの広告を重畳表示する場合を例示したが、例えば、マーカM1三つに対して、一つの広告を重畳表示するようにしてもよいし、四つ以上に対して一つの広告を重畳表示するようにしてもよい。また、複数のマーカM1を捉え、それらが所定の配置例えば図14に示すように直線的に並んで捉えたときにだけ一つの大きな広告を重畳表示するようにし、所定の配置以外の時には、上述した他の実施形態と同様な処理を行ってもよい。
【0074】
<その他の実施形態>
上述した実施形態では、AR提供装置100とサーバ装置200とで、それぞれ機能分担させたが、これらは1つの装置で行ってもよく、例えば、サーバ装置200として説明した機能の全部をAR提供装置100に持たせるようにしてもよい。
【0075】
また、サーバ装置200がAR提供装置100で撮影された画像データとコンピュータグラフィックス画像データとを合成するようにしてもよい。また、優先順位テーブルに設定された数を超えてマーカ300を捉えた場合には、再度優先順位上位のコンピュータグラフィックス画像データから優先順位下位のコンピュータグラフィックス画像データへ繰り返し表示するようにしてもよい。
【0076】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0077】
100:AR提供装置
200:サーバ装置
300:マーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現実空間の画像とコンピュータグラフィック画像データとを合成して表示させることが可能な拡張現実提供装置であって、
識別情報を含む画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された画像の画像データに含まれる識別情報を認識する認識手段と、
前記識別情報と前記コンピュータグラフィック画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶手段と、
前記認識手段により認識された前記識別情報に対応するコンピュータグラフィックス画像データを前記対応関係ルールに基づいて決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたコンピュータグラフィックス画像データを現実空間の画像と合成して表示させる表示手段とを有し、
前記認識手段により同一の前記識別情報が複数認識された場合、前記ルール記憶手段より同一複数の識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示することを特徴とする拡張現実提供装置。
【請求項2】
前記認識手段により同一の前記識別情報が複数認識された場合、同一複数の前記識別情報に対して異なるコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示することを特徴とする請求項1に記載の拡張現実提供装置。
【請求項3】
前記認識手段により同一の前記識別情報が複数認識された場合、同一複数の前記識別情報に対して一つのコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示することを特徴とする請求項1に記載の拡張現実提供装置。
【請求項4】
位置情報を算出する位置情報算出手段をさらに有し、前記位置情報に対応する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の拡張現実提供装置。
【請求項5】
時刻を計測する計測手段をさらに有し、計測した前記時刻に対応する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と重畳表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の拡張現実提供装置。
【請求項6】
情報処理端末と情報処理装置がと通信可能に接続され、現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して重畳表示させることが可能な拡張現実提供システムであって、
前記情報処理端末は、
識別情報を含む画像を撮影する撮影手段と、
前記情報処理装置の決定手段により決定されたコンピュータグラフィックス画像データを現実空間の画像と合成して表示させる表示手段とを備え、
前記情報処理装置は、
前記撮影手段により撮影された画像の画像データに含まれる識別情報を認識する認識手段と、
前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶手段と、
前記認識手段により認識された前記識別情報に対応するコンピュータグラフィックス画像データを前記対応関係ルールに基づいて決定する決定手段とを備え、
前記認識手段により同一の前記識別情報が複数認識された場合、前記ルール記憶手段より同一複数の前記識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示することを特徴とする拡張現実提供システム。
【請求項7】
現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して表示させることが可能な拡張現実提供装置によって実行される拡張現実提供方法であって、
識別情報を含む画像を撮影する撮影ステップと、
撮影された前記画像の画像データに含まれる前記識別情報を認識する認識ステップと、
前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶ステップと、
同一の前記識別情報が複数認識された場合、同一複数の前記識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを決定する決定ステップと、
決定された前記コンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示させる表示ステップと、
を有することを特徴とする拡張現実提供方法。
【請求項8】
現実空間の画像とコンピュータグラフィックス画像データとを合成して表示させることが可能な拡張現実提供装置によって実行される拡張現実提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
識別情報を含む画像を撮影する撮影ステップと、
撮影された前記画像の画像データに含まれる前記識別情報を認識する認識ステップと、
前記識別情報と前記コンピュータグラフィックス画像データとの対応関係ルールを記憶するルール記憶ステップと、
同一の前記識別情報が複数認識された場合、同一複数の前記識別情報に対する前記対応関係ルールに基づいてコンピュータグラフィックス画像データを決定する決定ステップと、
決定された前記コンピュータグラフィックス画像データを読み出して現実空間の画像と合成して重畳表示させる表示ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−141779(P2012−141779A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293952(P2010−293952)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000191076)新日鉄ソリューションズ株式会社 (136)
【Fターム(参考)】